JPH04338060A

JPH04338060A - 用紙のカール低減装置

Info

Publication number: JPH04338060A
Application number: JP3138376A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Miyasato; 宮里　和彦; Yoshio Shoji; 庄子　佳男; Koichi Makiyama; 牧山　皓一; Kazuo Asaka; 一夫浅香; Kango Taneda; 乾吾種田; Yoshiyuki Takaishi; 佳幸高石; Takahiko Kobayashi; 孝彦小林
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1991-05-14
Filing date: 1991-05-14
Publication date: 1992-11-25
Also published as: KR950002518B1; KR920022052A; US5287157A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子複写機等の画像形
成装置により作成されたコピーに生じたカールを修正す
る装置に関し、特に、ベルトに対して径の細いロール部
材を押圧し、用紙をカール方向と反対の方向に強制的に
曲げることにより、カールを低減させる装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子複写機等の電子写真方式を用いる画
像形成装置において、コピーを作成する場合には、トナ
ー画像を担持する用紙を定着装置を通して、熱と圧力と
を加えた状態で定着する方式を用いている。前述したよ
うな方式を用いて作成されたコピーには、その用紙が担
持するトナー画像の密度や、用紙の種類、紙の厚さ等に
よっては、そのコピーに大きなカールが発生する場合が
ある。そして、カールが生じたコピーを、そのまま通常
の排出トレイに排出する際に、用紙が用紙路内の他の部
材に引っ掛かったりして、用紙のジャムが発生したりす
る場合がある。また、画像形成装置の排出部に、ソータ
ー等の後処理装置を設ける場合でも、用紙がカールして
いると、ソーターのトレイに収容出来るコピーの枚数が
少なくなったり、コピーの収容性が低下する等の問題が
生じる。さらに、自動両面複写機等の装置では、片面複
写済み用紙を裏面の複写に向けて送る際に、その搬送路
の途中で紙詰まりが発生したり、中間トレイに正確に収
容されずに、裏面の複写に支障が生じる等の問題も発生
しやすい。

【０００３】そこで、前述したような用紙のカールを解
消するために、例えば、実開平３−９７３５２号公報等
に示されるように、片面複写済み用紙を中間トレイに向
けて送る用紙路の途中に、カール除去装置を配置するこ
とが提案されている。前記従来例のカール除去装置では
、用紙路を急激に湾曲させ、その湾曲部に小径の金属ロ
ーラと大径の弾性ローラとを対向させて配置し、両ロー
ラの間で用紙を急激に湾曲させる作用と、ガイド板の湾
曲部に摺動させる作用とを加えるように構成している。そして、前述したようなカール除去手段を２組配置し、
用紙に対してそれぞれ反対方向に湾曲させる作用を加え
ることにより、片面複写済み用紙のカールを修正するこ
とができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一般の画像形成装置に
より作成される白黒のコピーは、比較的画像密度が小さ
いものであり、そのトナー画像を担持する用紙を定着装
置を通した際に発生するカールは、比較的小さく出現す
るという傾向がある。そこで、前述したようなカール除
去装置を用いて、用紙のカールを修正することは、比較
的容易に行い得るということにもなる。しかしながら、
前述したようなカール除去装置を定着装置と排出トレイ
との間に配置する場合には、装置のスペース上での制約
があり、容易に適用出来ないという問題が発生する。ま
た、画像密度の大きなカラーコピーの場合には、カール
が大きく出現するという問題があり、そのカールを前述
したような除去装置によって解消することが困難である
という問題がある。

【０００５】前記カラーコピーに対して、そのカールを
除去するための手段として、例えば、特開昭５９−１６
７４５０号公報等に示されるようなカール補正装置を適
用することが考えられる。前記カール補正装置において
は、コピーを搬送するベルトに対して押圧ロールを配置
し、該押圧ロールにより押圧されるベルトに湾曲部を形
成させ、該湾曲部を通過する用紙を強制的に湾曲させる
作用を加えて、カールを除去させるように作用させてい
る。また、前記押圧ロールを固定および回転可能に構成
し、定着装置から排出されるカール紙の先端部の所定の
長さの区間に対して、押圧ロールを固定させてしごく作
用を加えることにより、カールを修正させることができ
るようにされている。

【０００６】ところが、前述したようなカール補正装置
においては、押圧ロールのベルトに対する押圧力が一定
の値に設定されているために、大きなカールを生じるカ
ラーコピーに対応させることができるように、ベルトの
湾曲の程度を大きく設定すると、白黒コピーに対しては
逆方向にカールを形成することがある。また、画像密度
の低いコピーに対応させてカール修正性能を設定する場
合には、カラーコピーには十分に対応出来ないことの他
に、紙の厚さや、紙質等にも良好に対応出来ないという
問題がある。前述したような問題に加えて、カラー画像
を用紙の両面にコピーした場合には、そのコピーの両面
の画像密度が異なると、その画像密度等に応じて、用紙
に発生するカールの方向が一定にならない。そのような
両面コピーに対して、従来のカール補正装置を用いる場
合は、用紙のカールの修正作用を良好に発揮出来ないと
いう問題がある。

【０００７】

【発明の目的】本発明は前述したような従来のカール補
正装置の欠点を解消するもので、用紙の紙質や厚さ、コ
ピーの種類等に応じて、カール修正の作用を変化させ得
るようにするとともに、構成の簡単な装置を提供するこ
とを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段および作用】本発明は、カ
ールの生じた用紙に対して、そのカール方向と反対の方
向にしごく作用を加えて、カールを修正する装置に関す
る。本発明の用紙のカール低減装置においては、用紙の
移動方向に駆動されるベルトと、前記ベルトに対して一
定の押圧力で押圧される押圧ロールとを配置し、前記ベ
ルトを短い間隔で配置する案内ローラ手段により支持す
るとともに、前記押圧ロールに対して押圧力を調整可能
な手段を設け、前記ベルトと押圧ロールとの間を通過す
る用紙に対して、強制的な曲げ作用を付与するように構
成している。また、本発明の装置においては、用紙に対
する曲げ作用を調整するために、紙の厚さや、紙の種類
の情報（普通紙、ＯＨＰシート等）、または、コピーの
画像密度等の情報、コピーの種類（カラー、白黒）の情
報、片面コピーや両面コピーの情報等を用いて、押圧ロ
ールをベルトに対して押圧する力を設定することが出来
るように構成している。

【０００９】さらに、本発明の用紙のカール低減装置に
おいては、前記ベルトを巾の狭いベルト部材を複数条配
置したもので構成し、それ等の複数のベルトを同時に駆
動する手段を用い、前記複数のベルトに対して１本の押
圧ロールを押圧すること、および、前記ベルトに押圧す
る押圧ロールに対する押圧力の調整手段をカム部材によ
り構成し、該カム部材に対する回転位置の調整手段を配
置して、押圧ロールをベルトに対して押圧する力を、複
数段階に制御することが出来る。前記構成に加えて、本
発明においては、前記押圧ロールの押圧力の調整に用い
られる回転位置の調整手段に対して、ソレノイドと割出
し用円板とを用い、割出し用円板の爪部材を、ソレノイ
ドにより駆動される係止爪手段を用いて係止することに
より、押圧力を制御可能に構成する手段を設けることが
できる。

【００１０】また、本発明においては、用紙に対して異
なる方向に修正作用を有するカール修正装置を２組配置
してカール低減装置を構成し、用紙に発生するカールの
方向に対応させて１つのカール修正装置を作動させ、両
面コピー等の画像密度に対応させてカールの修正を行な
うように構成することができる。そして、前記カール修
正装置をコピーの排出路に沿って直列状に配置すること
、または、並列に配置して、画像形成装置本体から出力
されるコピーの情報にしたがって、一方のカール修正装
置を作動させてカールを修正した状態で、次の処理装置
（例えばソーター）等に向けて排出させるようにするこ
とができる。

【００１１】前述したように、本発明のカール修正装置
をベルトと押圧ロールとを対向させて配置し、押圧ロー
ルによりベルトを湾曲させる度合を調整可能に構成する
ことにより、用紙に発生するカールの程度に対応させて
、そのカールの修正を行うことができる。また、本発明
のカール修正装置は、電子複写機の定着装置と排出ロー
ラとの間に容易に装着することができるので、比較的小
型の電子複写機等の装置に対しても適用することができ
る。そして、本発明のカール修正装置は、カラーコピの
みでなく、通常の白黒のコピーに対応させることの他に
、紙の厚さや、紙質等にも任意に対応させることができ
る。

【００１２】

【実施例】図示される例にしたがって、本発明の用紙の
カール低減装置を説明する。図１に示されるように、本
発明のカール修正装置１は、ベルト２に対して押圧ロー
ル５を押圧し、該ベルト２を急激に湾曲させた状態で、
両部材の間に用紙を通過させるようにする手段を用いて
いる。前記ベルト２は、狭い間隔で配置した駆動軸３と
支持軸４に支持され、そのベルト２の中間部を押圧ロー
ル５が押圧する状態に構成している。前記押圧ロール５
を支持するリンク部材６の端部にカム従動部材７を設け
、該カム従動部材７に対して、カム部材１０による押圧
機構を設けている。また、前記押圧ロール５は、略山形
に形成されたカバー部材８の頂部に突出する状態に設け
られており、ベルト２とカバー部材８との間を通して、
矢印Ｘ方向に搬送される用紙をカール修正装置１のニッ
プ部分に案内し、カール除去作用を行わせるようにする
。前述したように構成される本発明のカール修正装置に
おいては、軸１１を駆動することにより、カム部材１０
を回転させ、そのカム部材により、押圧ロール５をベル
ト２に向けて突出する量を調整することにより、ベルト
の湾曲の程度を設定することができる。

【００１３】前記カール修正装置１は、図２の斜視図お
よび図３の側面図に示されるように構成されるもので、
大径の駆動軸３と小径の支持軸４とは、長い回転軸部材
として構成されたものを用いている。前記２本の軸は、
駆動軸に対して略１／２の太さの支持軸を用いており、
両軸に巻き掛けられるベルトは巾の狭いものを多数本平
行に配置し、前記ベルト２……を同時に同方向に向けて
駆動する。なお、本発明のカール修正装置において、用
紙の画像担持面はベルト２に対応する側に設定され、そ
の用紙の裏面から押圧ロール５により押圧するように構
成している。

【００１４】前記ベルト２に押圧される押圧ロール５は
、小径の長い棒状の部材を用いるもので、支持軸４の１
／２程度の直径のものを使用し、該押圧ロール５の両端
部をリンク部材６、６ａの軸受部材により支持し、回転
可能に設けている。また、前記押圧ロール５に対して、
任意の位置にリンク部材６ｂ……を配置し、押圧ロール
の中間部分を凹面を有する軸支部を介して、ベルトに向
けて押圧させる状態で支持する。前記リンク部材の各々
には、その端部にカム従動部材７、７ａ、７ｂ……をそ
れぞれ配置し、各カム従動部材に対してカム部材１０、
１０ａ、１０ｂ……をそれぞれ配置している。前記カム
部材は、カム軸１１を駆動することにより、カム従動部
材７を介して押圧ロールの移動量を調整し、ベルトを湾
曲させる度合を任意に調整できるようにする。

【００１５】前記カム部材１０の回転角度を変化させ、
用紙に対するカールの修正の作用を調整するために、図
４に示されるようなカム部材の回転角度の調整手段を用
いることができる。前記図４に示される装置において、
カム軸１１に設けた割出し用円板１３の周囲に、複数の
爪部材１４、１４ａ、１４ｂを設けておき、該割出し用
円板１３に対して、ソレノイド１５により作動される係
合爪１６を設けた係止手段を配置している。また、前記
割出し用円板１３に設けた爪部材を、押圧ロール５がベ
ルトに対して押圧する距離に応じて設定し、割出し用円
板１３に設けた爪部材を係合爪１６により係止した位置
で、押圧量を任意に設定することができる。そして、前
記図４に示されるカール修正装置１においては、モータ
１２によりカム軸１１を駆動し、カム部材１０を指定し
た押圧量になるような位置に停止させて、押圧ロール５
のベルトに対する押圧量を規制することができる。

【００１６】前記カール修正装置１を装備する画像形成
装置においては、給紙トレイ等に収容した用紙の紙質の
情報を、例えばコントロールパネルを介して制御装置に
入力する手段を設けること、または、感光体ドラムに形
成されたトナー画像の濃度検知の情報を用いて、用紙の
カールの状態を推定する手段等を用いることができる。そして、前記紙質や画像濃度等の情報にしたがって、用
紙に発生するカールの状態を推定し、カール修正のため
に最適な押圧量を設定し、カム部材を回転させて押圧ロ
ールによる押圧量を設定することができる。また、前記
図４に示されるカール修正装置においては、カム部材の
軸に設ける割出し用円板１３に対して、爪部材を３個配
置する場合で示しているが、押圧量をより細かく設定し
ようとする場合には、多数の爪部材を配置することによ
り、押圧量を任意に設定出来ることは当然のことである
。

【００１７】前述したように構成される本発明のカール
修正装置１において、図２に示されたように、押圧ロー
ル５の両側をリンク部材の軸受孔に支持させ、中間部を
リンク部材６ｂの凹部により押圧する状態で支持した場
合に、前記押圧ロール５の回転トルクは、図５に示され
るような状態になる。前記図５のグラフに示されるよう
に、ベルトに対して押圧する押圧量が大きくなるほど、
押圧ロールの回転トルクが大きくなる。そして、実際に
用紙に対するカール修正作用を行う際には、押圧量が小
さい場合には、押圧ロールは比較的軽く回転するので、
用紙をしごく作用は強く発揮されずに、用紙に対して弱
い力でカール修正作用を加える状態となる。これに対し
て、押圧量が大きくなるにしたがって、用紙をしごくよ
うな作用が増大し、用紙に対するカール修正の作用を強
く発揮出来ることになる。なお、前記図５のグラフにお
いて、ベルトを支持する２つの軸の中心を結ぶ線Ａと、
ベルトに押圧ロールが接する位置を通る線Ｂとを平行に
描き、その線Ｂと、押圧ロールが押圧する位置を通る平
行な線Ｃの間隔を押圧量ｄとして示している。

【００１８】また、一般の電子複写機等により作成され
るコピーにおいては、図６のグラフに示されるように、
画像濃度１０％の場合に、押圧量０の場合で示されるよ
うにカールが発生する。そのようなコピーに対して、押
圧量を６ｍｍに設定した場合には、ほぼカールが解消さ
れた状態となり、１０ｍｍの押圧量を設定した場合には
、逆方向に大きなカールが発生することが判明した。したがって、本発明のカール修正装置においては、用紙
に発生するカール高さに対応させて、押圧ロールをベル
トに対して押圧する押圧量を制御することが必要となり
、その調整のためにカム部材を用いることが有効な手段
であることがわかる。

【００１９】さらに、前記用紙に発生するカールの状態
は、用紙の種類によっても異なる値となる。つまり、一
般の複写に用いられる２種類の用紙のうち、比較的厚い
紙（ＳＲ）と、薄い紙（Ｌ）とを用いてコピーを形成し
た場合に、両方の紙に生じるカールの状態を比較したも
のを図７に示している。前記図７に示される例において
、それぞれの用紙に対して画像濃度１０％の画像を形成
し、その用紙に対して押圧量を６ｍｍと１０ｍｍとに設
定し、カール修正の作用を行った場合には、６ｍｍの場
合がカールの修正作用を良好に発揮出来るが、比較的薄
い紙の場合には、カールの修正の効果が顕著に発揮出来
ないという傾向が見られる。つまり、本発明のカール修
正装置を用いる場合でも、すべての種類の用紙に対して
、良好な状態でカール修正の作用を良好に発揮させるこ
とができないという傾向が見られた。

【００２０】しかし、一般の厚い用紙の場合には、コピ
ーが大きくカールすることがないので、比較的厚い紙を
用いたコピーに対して、カール修正作用を加える必要が
ない場合が多い。これに対して、比較的薄い紙に、濃度
の大きな画像を転写した場合に、比較的大きなカールが
発生するという傾向があり、特に、カラーコピーの場合
には、画像濃度が非常に大きいものであることから、カ
ールが大きく発生するという問題がある。そこで、前述
したような画像濃度の大きなコピーに対しては、本発明
のカール修正装置を用いることが有効であることがわか
る。

【００２１】そこで、本発明のカール修正装置において
は、給紙部に装着された用紙の種類の情報を、コントロ
ールパネルを介して入力することにより、または、感光
体ドラムに形成される画像濃度の情報を用いて、ベルト
に対する押圧ロールの押圧量を調整する手段を用いるこ
とが出来るようにする。しかし、前述したように、オペ
レータがコントロールパネルのセットボタン等を用いて
、用紙の情報を入力することが面倒である場合には、そ
の電子複写機に最も多く使用される用紙の種類に応じて
、あらかじめ基本的な押圧量の数値を設定しておくこと
も出来る。さらに、その電子複写機がカラー複写機であ
る場合には、一般的なカラーコピーに発生するカール量
に対応させて、押圧量を設定しておくことができる。前記押圧量の設定の動作の他に、モノクロとカラーとの
２つのモードと、手差しで薄紙を給紙する場合等を限定
して、あらかじめ複数段階の押圧量を設定しておくこと
も出来る。

【００２２】（複写機への適用例）前述したように構成
される本発明のカール修正装置は、図８に示されるよう
に、複写機３０とソーター等の後処理装置４５との間に
配置し、複写機から排出されるコピーに生じるカールを
修正する作用を行わせることができる。前記図８に示さ
れる例において、複写機３０は、カラー複写機として構
成されるもので、用紙トレイ３１等に収容される用紙は
、給紙路３４を通って搬送ベルト３５に向けて送り出さ
れ、該搬送ベルト３５の表面に静電的に吸着保持される
。そして、搬送ベルト３５に保持される用紙に対して、
該搬送ベルト３５の通路に沿って配置される複数の現像
装置３６〜３９により、カラートナー画像が転写されて
、定着器４０により定着されカラーコピーが作成される
。前記複写機３０においては、片面コピーを反転路４１
を介して中間トレイ３２に収容し、該中間トレイ３２か
ら裏面の複写に向けて給紙させ、両面コピーを作成する
手段を用いている。なお、前記実施例に示されるカール
修正装置は、図１に示されるものを使用することができ
るもので、前記カール修正装置を構成する各部材は、図
１と同じ符号を付している。

【００２３】また、前記複写機３０のコピー排出部とソ
ーター４５との間に、カール低減装置２０を配置してお
り、該カール低減装置２０を介してコピーをソーターに
向けて排出する際に、そのコピーのカールをカール修正
装置により修正させる作用を加えるようにする。前記目
的のために、図９または図１０に示されるように、２組
のカール修正装置を配置したカール低減装置２０を構成
することができる。前記図９に示される例では、カール
低減装置２０にカール修正方向の異なる２組のカール修
正装置２２、２３を並列に配置し、それらのカール修正
装置に向けてコピーを案内する用紙路に分岐爪２１を配
置し、両面コピーに形成する画像の濃度等の情報に応じ
て、任意のカール修正装置２２、２３に案内し、コピー
に生じるカールを修正出来る。したがって、画像を両面
に転写したカラーコピーに対しても、その画像濃度の差
に応じて、任意のカール修正装置を通してカールを修正
させる際に、そのコピーの情報に対応させて、用紙に対
するカール修正の度合いを調節することができる。

【００２４】前記実施例とは別に、図１０に示されるカ
ール低減装置２０では、カール修正方向の異なる２組の
カール修正装置２５、２６を直列状に配置している。そ
して、前記２組のカール修正装置２５、２６に対して、
カールの発生方向に応じて、一方のカール修正装置には
強いカール修正作用を付与し、他方のカール修正装置に
は弱いカール修正作用を加えるようにすることができる
。前記図１０に示されるカール低減装置２０に対しては
、複写機３０からの画像の形成情報をカール低減装置２
０に入力し、排出されるコピーの画像濃度が大きくて、
カールの発生しやすい側に対して、そのカールを修正す
る作用を付与し、他方の面に対しては、比較的弱いカー
ル修正作用を加えるようにする。

【００２５】

【発明の効果】本発明の用紙のカール低減装置は、前述
したように、本発明のカール修正装置をベルトと押圧ロ
ールとを対向させて配置し、押圧ロールによりベルトを
湾曲させる度合を調整可能に構成することにより、用紙
に発生するカールの程度に対応させて、そのカールの修
正を行うことができる。また、本発明のカール修正装置
は、小型のものとして構成することができるので、比較
的小型の電子複写機等の装置に対しても適用することが
できる。さらに、本発明のカール修正装置は、通常用い
られている電子複写機の定着装置と排出ローラとの間に
、容易に装着することができるものであり、排出トレイ
に直接排出する場合、または、両面コピーに向けて送り
出す場合等の任意のモードに対応させて、コピーを送り
出すことができる。そして、本発明のカール修正装置は
、カラーコピのみでなく、通常の白黒のコピーに対応さ
せることの他に、紙の厚さや、紙質等にも任意に対応さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明のカール低減装置に用いるカール修
正装置の構成を示す側面図である。

【図２】　　本発明のカール修正装置のベルトと押圧ロ
ールとの関係を示す側面図である。

【図３】　　図２に対応する部材の側面図である。

【図４】　　カール修正装置にカム部材の回転を制御す
る機構を設けた場合の説明図である。

【図５】　　押圧ロールの押圧量と、回転トルクとの関
係を示すグラフである。

【図６】　　用紙に発生するカールの補正の状態を示す
グラフである。

【図７】　　用紙の種類によるカールの補正の状態を示
すグラフである。

【図８】　　カラー複写機にカール低減装置を配置する
場合の説明図である。

【図９】　　カール低減装置の構成を示す説明図である
。

【図１０】　　カール低減装置の別の実施例の説明図で
ある。

【符号の説明】

１　　　　カール修正装置、　　２　　　　ベルト、　
　５　　　　押圧ロール、６　　　　リンク部材、　　
７　　　　カム従動部材、　　８　　　　カバー部材、
１０　　　　カム部材、　　１１　　カム軸、　　１３
　　　　割出し用円板、１５　　　　ソレノイド、　　
２０　　　　カール低減装置、　　３０　　　　複写機
、３６〜３９　　　　現像器。　　４０　　　　定着器
、　　４５　　　　ソーター。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　カールの生じた用紙に対して、そのカ
ール方向と反対の方向にしごく作用を加えて、カールを
修正する装置において、用紙の移動方向に駆動されるベ
ルトと、前記ベルトに対して一定の押圧力で押圧される
押圧ロールとを配置し、前記ベルトを短い間隔で配置す
る案内ローラ手段により支持するとともに、前記押圧ロ
ールに対して押圧力を調整可能な手段を設け、前記ベル
トと押圧ロールとの間を通過する用紙に対して、強制的
な曲げ作用を付与することを特徴とする用紙のカール低
減装置。
【請求項２】　　用紙に対する曲げ作用を調整するため
に、紙の厚さの情報、または、コピーの画像密度等の情
報を用いて、押圧ロールをベルトに対して押圧する力を
設定することを特徴とする請求項１に記載の用紙のカー
ル低減装置。
【請求項３】　　前記ベルトを、巾の狭いベルト部材を
複数条配置して構成し、それ等の複数のベルトを同時に
駆動する手段を用い、前記複数のベルトに対して、１本
の押圧ロールを用いて同時に押圧することを特徴とする
請求項２に記載の用紙のカール低減装置。
【請求項４】　　前記ベルトに押圧する押圧ロールに対
する押圧力の調整手段をカム部材により構成し、該カム
部材に対して回転位置の調整手段を配置して、押圧ロー
ルをベルトに対して押圧する力を、複数段階に制御する
ことを特徴とする請求項１ないし３に記載の用紙のカー
ル低減装置。
【請求項５】　　前記押圧ロールの押圧力の調整に用い
られる回転位置の調整手段に対して、ソレノイドと割出
し用円板とを用い、割出し用円板に突出させて設けた爪
部材をソレノイドにより駆動される係止爪手段を用いて
係止することにより、押圧力を制御可能に構成すること
を特徴とする請求項１ないし４に記載の用紙のカール低
減装置。
【請求項６】　　画像形成装置の記録紙排出部に対応さ
せて、カール修正方向の異なるカール修正部材を２組配
置し、記録紙に発生するカールの方向に応じて、前記２
つのカール修正部材の一方を作用させ、カールの修正を
行なった状態で、次の処理装置等に排出させることを特
徴とする請求項１ないし５項に記載の用紙のカール低減
装置。