JP4903638B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4903638B2
JP4903638B2 JP2007178570A JP2007178570A JP4903638B2 JP 4903638 B2 JP4903638 B2 JP 4903638B2 JP 2007178570 A JP2007178570 A JP 2007178570A JP 2007178570 A JP2007178570 A JP 2007178570A JP 4903638 B2 JP4903638 B2 JP 4903638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer belt
roller
paper
photosensitive drum
peeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007178570A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009015143A (ja
Inventor
和弘 松山
俊樹 瀧口
英志 泉
宏行 村井
浩一 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007178570A priority Critical patent/JP4903638B2/ja
Publication of JP2009015143A publication Critical patent/JP2009015143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4903638B2 publication Critical patent/JP4903638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、感光体ドラムと転写ベルトとの間に用紙を搬送することにより、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写ベルト方式の画像形成装置に関する。
近時、感光体ドラムと転写ベルトとの間に用紙を搬送することにより、用紙上に感光体ドラムの表面に形成された帯電トナー像(現像剤像)を転写する転写ベルト方式の画像形成装置が普及している(例えば、特許文献1参照)。
この画像形成装置は、転写ベルトの下側に感光体ドラムに圧接する複数の転写ローラを配置し、これら複数の転写ローラにより電圧を印加することで、転写ベルトの表裏の電位バランスを整える方式が採用されている。
特開2005−70256号公報
上述従来技術の画像形成装置では、感光体ドラムと転写ベルトとの圧接部である転写ニップ領域において用紙を感光体ドラムに接触させた後、次の定着工程に行く前に、感光体ドラム及び転写ベルトから用紙を確実に剥離させる必要がある。
この場合、感光体ドラムからの剥離に関しては、感光体ドラムの転写ニップ領域の下流側に用紙剥離爪が従来から配置されており、この剥離爪によって感光体ドラムの表面に張り付いた用紙を剥離することが可能である。
これに対し、転写ベルトから用紙を剥離する工夫については、従来から特に考慮されていないのが現状である。しかし、近年、画像形成装置の高速化に伴い転写ベルトからの用紙の剥離性が悪くなっているといった新たな問題が生じていた。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、転写ニップ領域の下流側の転写ベルトに用紙を剥離する手段を配置することで、転写ベルトから用紙を確実に剥離することのできる画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、感光体ドラムと転写ベルトとの間に用紙を搬送することにより、用紙上に前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を転写する画像形成装置において、前記転写ベルトを前記感光体ドラムに圧接する転写ローラの下流側に、前記転写ベルトに当接する剥離ローラが設けられ、前記剥離ローラは、前記転写ベルトを上方に持ち上げるように上下に移動可能に構成されている。
すなわち、この剥離ローラによって転写ベルトを若干上方に持ち上げ、転写ベルトをゆるやかに湾曲させることで、転写ベルトからの用紙の剥離を促すことができる。また、転写ベルトに沿った用紙の搬送経路をなめらかにすることにより、剥離後に用紙の先端が転写ベルトから浮き上がるのを防止することが可能となる。
ここで、本発明では、剥離ローラを1個配置した場合、感光体ドラムと転写ベルトとの圧接部から前記剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向と、前記剥離ローラから下流側の転写ベルトの搬送方向との角度差を19度以下に設定する。これにより、用紙の剥離性を十分確保することができる。ただし、角度差を19度近くに設定すると、剥離後の用紙先端に多少の浮き上がりが生じる可能性がある。
そこで、本発明では、剥離ローラを搬送方向に沿って複数個(例えば、3個等)配置し、感光体ドラムと転写ベルトとの圧接部から最初の剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向と、最初の剥離ローラから2個目の剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向との角度差を12度以下に設定する。さらに、最初の剥離ローラから2個目の剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向と、2個目の剥離ローラから3個目の剥離ローまでの間の搬送方向との角度差を8〜9度以下に設定する。このように、複数個の剥離ローラによって転写ベルトを少しずつ湾曲させることで、用紙の剥離性を十分確保しつつ、剥離後の用紙先端の多少の浮き上がりをより抑えることが可能となる。
本発明の画像形成装置によれば、剥離部材によって転写ベルトを若干上方に持ち上げるようにして、転写ベルトをゆるやかに湾曲させることで、転写ベルトからの用紙の剥離性を向上させることができる。また、転写ベルトに沿った用紙の搬送経路をなめらかにすることにより、剥離後に用紙の先端が転写ベルトから浮き上がるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<画像形成装置の全体構成の説明>
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図、図2は、画像形成装置の装置本体の構成を示す部分詳細図である。
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、図1及び図2に示すように、スキャナ等に読み込まれた画像データや外部から伝達された画像データを電子写真方式によって、回転駆動される円筒状の感光体ドラム3上に静電潜像を形成して、この静電潜像を帯電性のトナーと磁性キャリアの2成分を混合して帯電された現像剤によってトナー像として可視像化した後、用紙に転写してモノクロ(単色)画像として出力する画像形成装置1Aであって、感光体ドラム3を有する画像形成部14と、感光体ドラム3上に形成されたトナー像を用紙に直接的または間接的に転写する転写機構10と、用紙上に転写されたトナー像を用紙に定着させる定着ユニット6とを備えたものである。
また、画像形成装置1Aは、用紙Pを複数枚積載可能な給紙トレイ8と、この給紙トレイ8から供給される用紙Pを画像形成部14に搬送する用紙搬送部59と、画像形成部14で印字された用紙P上の未定着トナーを溶融させて定着させる定着ユニット6へ搬送する用紙搬送装置7とを備えており、予め設定された複数の排出処理モードに対応した用紙Pの搬送速度に基づき、印字要求に応じて選択的に用紙Pの搬送速度を制御し、給紙トレイ8から排紙トレイ9に用紙Pを自動的に供給可能としたものである。
まず、画像形成装置1Aの全体構成について説明する。
画像形成装置1Aは、図1に示すように、主に、露光ユニット1、現像装置2、トナー供給装置30、感光体ドラム3、帯電器4、除電装置41、感光体ドラムクリーニングユニット160、定着ユニット6、用紙搬送装置7、用紙搬送路7a、給紙トレイ8、排紙トレイ9及び転写機構10等を備える装置本体1A1と、自動原稿処理装置1A2とにより構成されている。
装置本体1A1の上面部には、原稿が載置される透明ガラスからなる原稿載置台21が設けられ、この原稿載置台21の上方には、自動原稿処理装置1A2が上方に向かい揺動開放自在に設けられ、一方、この原稿載置台21の下方には、原稿の画像情報を読み取る原稿読み取り部であるスキャナ部22が配置されている。
そのスキャナ部22の下方には、露光ユニット1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器4、除電装置41、感光体ドラムクリーニングユニット160、定着ユニット6、用紙搬送装置7、用紙搬送路7a、排紙トレイ9、及び転写機構10が配設され、さらに、その下方には、用紙Pが収納された給紙トレイ8が配設されている。
露光ユニット1は、画像処理部(図示省略)から出力された画像データに応じて、レーザ光を帯電器4によって均一に帯電された感光体ドラム3の表面に照射して露光することにより、感光体ドラム3の表面に画像データに応じた静電潜像を書込み形成する機能を有するものである。この露光ユニット1は、スキャナ部22の直下でかつ感光体ドラム3上方に配置され、レーザ照射部11,11及び反射ミラー12を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)13a,13bが採用されている。
本実施形態では、高速印字処理を行うために、複数のレーザ光を利用し、照射タイミングの高速化を低減する手法を用いた2ビーム手法を採用しているものとする。
なお、本実施形態では、露光ユニット1にレーザスキャニングユニット(LSU)13a,13bを用いているが、発光素子をアレイ状に並べたもの、例えば、ELやLED書込みヘッドを用いるものであっても良い。
感光体ドラム3は、略円筒形状を呈し、露光ユニット1の下方に配設され、図示しない駆動手段と制御手段により所定方向(図中の矢印A方向)に回転するように制御されている。この感光体ドラム3の外周面に沿って、図2に示すように、画像転写終了後の位置を基準として感光体ドラム回転方向下流側に向かい、用紙剥離爪31、感光体ドラムクリーニングユニット160、電界発生部としての帯電器4、現像装置2、除電装置41の順に配置されている。
用紙剥離爪31は、ソレノイド32により感光体ドラム3の外周面に接離可能に配置されている。この用紙剥離爪31は、感光体ドラム3の外周面に当接した状態で、感光体ドラム3上の未定着トナー像を用紙Pに転写する際にその感光体ドラム3の表面に張り付いた用紙Pを剥離するものである。
なお、用紙剥離爪31の駆動手段として、ソレノイド32の代わりに駆動用モータ等を採用しても良く、その他の駆動手段の選択も可能である。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を黒トナーで顕像化するものであって、感光体ドラム回転方向(図中の矢印A方向)で帯電器4より下流側において、感光体ドラム3の側方に略水平(図中で右側)に配置されている。この現像装置2の下方には、記録媒体搬送方向上流側にレジストローラ15が配置されている。なお、現像装置2の詳細については後述する。
トナー供給装置300は、トナーが充填されたトナー容器300から排出されるトナーを一時的に中間ホッパ部33に貯留してから現像装置2に供給するものであって、現像装置2に隣接するようにして配置されている。
レジストローラ15は、給紙トレイ8から供給された用紙Pの先端と感光体ドラム3上のトナー像とを整合して感光体ドラム3と転写ベルト103との間に搬送するように、図示しない駆動手段及び制御手段により動作制御されている。
帯電器4は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であって、感光体ドラム3の上方でその外周面に近接して配置されている。
なお、本実施形態では、チャージャー型の帯電器4を使用しているが、接触型のローラ方式によるものやブラシ方式によるものに代用しても良い。
除電装置41は、感光体ドラム3の表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写し易くするために、この感光体ドラム3の表面電位を低下させるための転写前除電手段であって、感光体ドラム回転方向で現像装置2より下流側で、かつ感光体ドラム3の下方でその外周面に近接して配置されている。
なお、本実施形態では、除電装置41は、除電電極を用いて構成されているが、除電電極の替わりに除電ランプを使用したり、その他の方式により除電するようにしたものであっても良い。
感光体ドラムクリーニングユニット160は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを除去・回収するものであって、感光体ドラム3を挟んで現像装置2と略対向する位置で、感光体ドラム3の側方に略水平(図中で左側)に配置されている。
上述したように、感光体ドラム3上で顕像化された静電像は、静電像が有する電荷の逆極性の電界が搬送される用紙P上に転写機構10から印加されることで用紙P上に転写される。例えば、静電像が(−)極性の電荷を有している時は、転写機構10の印加極性は(+)極性となる。
転写機構10は、駆動ローラ101、従動ローラ102、及び他のローラ108(図3参照)で架橋されるとともに、所定の抵抗値(本実施形態では、1×109〜1×1013Ω・cmの範囲)を有する転写ベルト103が配置された転写ベルト式ユニットで構成され、感光体ドラム3の下方で、転写ベルト103の表面が感光体ドラム3の筒状の外周の一部と接触するように配置されている。この転写ベルト103により、用紙Pを感光体ドラム3に押圧しながら搬送するようになっている。
感光体ドラム3と転写ベルト103の接触部104には、駆動ローラ101及び従動ローラ102とは異なる導電性で転写電界を印加可能な弾性導電性ローラからなる転写ローラ105が配置されている。
転写ローラ105は、弾性ゴム、発泡性樹脂等の軟質材料により構成されている。この転写ローラ105が弾性を有することで、感光体ドラム3と転写ベルト103とが線接触でなく転写ニップと呼ばれる所定の幅を有する面接触となるので、搬送される用紙Pへの転写効率の向上を図ることができる。
さらに、転写ベルト103の転写領域の用紙搬送方向下流側には、搬送される用紙Pが転写領域で印加された電界を除電し、次工程への搬送をスムーズに行う為の除電ローラ106が転写ベルト103の背面側に配置されている。
また、図2に示すように、転写機構10には、転写ベルト103の残留トナーによる汚れを取る転写ベルトクリーニングユニット260と、転写ベルト103の除電を行う複数の除電機構108が配置されている。この除電機構108に用いられる除電を行うための手法として、装置を介して接地する手法、若しくは積極的に転写電界の極性と逆極性を印加する手法がある。
転写機構10で用紙上に転写された静電像(未定着トナー)は、定着ユニット6に搬送されて加圧・加熱されることで未定着トナーが溶融されて用紙P上に定着される。
定着ユニット6は、図2に示すように、定着ローラを構成する加熱ローラ6a及び加圧ローラ6bを備え、この加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとによって、用紙Pを挟持した状態で加熱ローラ6aを回転させ、加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの間を通過させることにより、用紙P上に転写されたトナー像を溶融して定着させるものである。定着ユニット6の用紙搬送方向下流側には、用紙Pを搬送する搬送ローラ16が設けられている。
この搬送ローラ16の用紙搬送方向下流側には、用紙を排紙トレイ9に排紙するための排紙ローラ17が設けられている。
加熱ローラ6aは、その外周部には用紙剥離爪611、ローラ表面温度検出部材であるサーミスター612、加熱ローラ6aの外周部をクリーニングする定着ローラクリーニングユニット360が配置され、内周部には加熱ローラ表面を所定温度(定着設定温度:概ね160〜200℃)とする熱源614が設けられている。
加圧ローラ6bには、加熱ローラ6aに対し所定圧量で加圧ローラ6bを圧接させるための加圧部材621がローラの両端部に配置されている。さらに、加圧ローラ6bの外周には、加熱ローラ6aの外周と同様に用紙剥離爪622、ローラ表面クリーニング部材623が配置されている。
定着ユニット6は、図2に示すように、いわゆる定着ニップ部と呼ばれる加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの圧接部600において、搬送される用紙P上の未定着トナーを加熱ローラ6aにより加熱して溶融し、加熱ローラ6aと加圧ローラ6bとの圧接力による用紙上への投鋲作用で、未定着トナーを用紙上に定着するようになっている。
給紙トレイ8は、画像情報が出力される用紙を複数枚蓄積しておくためのものであり、露光ユニット1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器4、除電装置41、感光体ドラムクリーニングユニット160、定着ユニット6等で構成される画像形成部14の下側に配置されている。この給紙トレイ8の排紙側上部には、用紙ピックアップローラ8aが配置されている。
この用紙ピックアップローラ8aは、給紙トレイ8内に積載収容された用紙を最上層から1枚ずつピックアップし、下流側に向かって(便宜上の用紙Pの流れ出し側、換言するとカセット側を上流、排紙側を下流とする。)用紙搬送路7a上のレジストローラ(「アイドルローラ」とも称する。)15側に搬送するようになっている。
本実施形態に係る画像形成装置1Aでは、高速印字処理を行うことを目的とするため、画像形成部14の下方に定型サイズの用紙Pを各々のトレイに500〜1500枚収納可能な複数の給紙トレイ8が配置され、一方、装置側面には複数の用紙種類を多量に収納可能な大容量給紙カセット81が配置されるとともに、この大容量給紙カセット81の上方に、主に不定型サイズの印字等に対応する手差しトレイ82が設けられている。
排紙トレイ9は、手差しトレイ82とは反対側の装置側面に配置されている。また、排紙トレイ9に代わって、排紙用紙のステープル、パンチ処理等を行う後処理装置や複数段排紙トレイ等をオプションとして配置することも可能な構成となっている。
用紙搬送装置7は、前述した感光体ドラム3と給紙トレイ8との間に配置され、用紙搬送装置7に備わる用紙搬送路7aを経由させて、給紙トレイ8から供給される用紙Pを一枚ずつ転写機構10に搬送し、転写機構10において、感光体ドラム3からトナー像が転写された用紙を定着ユニット6に搬送し、定着ユニット6において、未定着トナー像を用紙に定着した後に、指定された排紙処理モードに応じて形成された用紙搬送路や分岐爪によって用紙を搬送するように構成されている。
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、予め設定された排出処理モードとして、片面印字モード及び両面印字モードが設定されている。片面印字モードにおいて、排出処理として印字面を上方に向けて排出されるフェースアップ排出、及び、印字面を下方に向けて排出されるフェースダウン排出が設定されている。
本実施形態に係る画像形成装置1Aでは、図2に示すように、画像形成部14、転写機構10及び定着ユニット6のそれぞれの箇所に対応して、感光体ドラムクリーニングユニット160、転写ベルトクリーニングユニット260及び定着ローラクリーニングユニット360を配置して、それぞれの箇所で生じる残留トナーを廃トナーとして除去するようにしている。
<感光体ドラム3の周辺構成の説明>
次に、感光体ドラム3の周辺構成の詳細、特に転写機構10の詳細について、図3を参照して説明する。
感光体ドラム3の周囲には、帯電器4、露光ユニット1、現像装置2、転写機構10、感光体ドラムクリーニングユニット160がこの順で配置されている。
上述したように、転写機構10は、駆動ローラ101、従動ローラ102及び他のローラ107で架橋されるととも、転写ローラ105によって、感光体ドラム3と転写ベルト103とが転写ニップ領域において接触しており、感光体ドラム3と転写ベルト103との間に用紙を搬送することにより、用紙上に感光ドラム3の表面に形成された帯電トナー像(現像剤像)が転写される。
転写ニップ領域の周辺には、用紙を転写ニップ領域に搬送するための搬送機構が配置されている。具体的には、図3に示されるように、転写ニップ領域からみて用紙の搬送方向上流側に、上下一対のペーパーガイド89、一対のレジストローラ(給紙ローラ)90、上下一対のペーパーガイド88がこの順番で配置されている。すなわち、図示しない他のレジストローラによってペーパーガイド88の間を搬送されてきた用紙の先端がレジストローラ90に突入すると、図示しない用紙搬送系駆動モータによってレジストローラ90が回転駆動されることにより、用紙は、ペーパーガイド89の間を搬送されて転写ニップ領域まで到達する。下方のペーパーガイド88上にはPinセンサ87が配置されている。Pinセンサ87は、用紙の存在の有無を検出するものである。
本実施形態では、Pinセンサ87は、ペーパーガイド88間の搬送路に突出した用紙検知レバー及びホトインタラプタを有している。用紙検知レバーは、回動可能に軸支されており、用紙と接触することで回動する。用紙検知レバーが回動すると、用紙と接触していない側の用紙検知レバーの端部(他端)も変位する。ホトインタラプタは、この用紙検知レバーの他端の変位を検出する。ホトインタラプタは、用紙検知レバーが用紙と接触しているときの位置に当該他端があることを検知した場合、用紙が存在することを示すON信号を出力する。一方、ホトインタラプタは、用紙検知レバーが用紙と接触してないときの位置に当該他端があることを検知した場合、用紙が存在しないことを示すOFF信号を出力する。そのため、Pinセンサ87からの出力がOFF信号からON信号に変化したタイミングが、用紙の先端がPinセンサ87に位置しているタイミングを示すこととなる。逆に、Pinセンサ87からの出力がON信号からOFF信号に変化したタイミングが、用紙の後端がPinセンサ87に位置しているタイミングを示すこととなる。
なお、本実施形態では、Pinセンサ87として用紙検知レバー及びホトインタラプタを有するセンサを用いるものとしたが、他のセンサを用いてもよい。他のセンサとしては、反射型光センサなどを用いることができる。
また、本実施形態では、転写機構10の転写ローラ105に電圧を印加するために、定電圧電源83及び定電流電源84の2つの高圧電源と、転写出力切換部85と、制御部86とを有している。
定電流電源84は、感光体ドラム3の表面上のトナーを用紙に引き寄せる(吸着させる)ための電圧を転写ローラ105に出力するものである。ここでは、定電流電源84は、感光体ドラム3の表面上のトナーがマイナス帯電されているため、転写ローラ105にプラスの電荷量を与えるように電流を出力する。すなわち、定電流電源84は、感光体ドラム3の表面の極性と異なる極性の電圧を出力する。
一方、定電圧電源83は、転写ベルト103上のトナーを感光体ドラム3側に戻すための電圧を転写ローラ105に出力するものである。ここでは、トナーがマイナス帯電されているため、定電圧電源83はマイナスの電圧を転写ローラ105に出力する。すなわち、定電圧電源83は、感光体ドラム3の表面の極性と同じ極性の電圧を出力する。これにより、マイナス帯電されたトナーは、反発力により感光体ドラム3側に戻され、転写ベルト105上のトナーの除去を行うことができる。
転写出力切換部85は、制御部86からの切換信号に基づいて、転写ローラ105に対して定電圧電源83及び定電流電源84のいずれかを接続するものである。転写出力切換部85は、制御部86から切換信号「A」を受けた場合、転写ローラ74と定電圧電源83とを接続し、制御部86から切換信号「B」を受けた場合、転写ローラ74と定電流電源84とを接続する。また、制御部86は、用紙の適切な位置に画像を形成するとともに、用紙と感光体ドラム3との分離不良を抑制するために、各ブロックの動作を制御する。
<本発明に係わる剥離ローラの配置構成の説明>
上記構成において、本実施形態では、転写ベルト103を感光体ドラム3に圧接する転写ローラ105の下流側に、転写ベルト103に張り付いた用紙を剥離するための剥離ローラを設けている。なお、転写ベルト103から用紙を剥離させる電気的な方法としては、剥離ローラに転写電界の極性と逆極性の電圧を印可することにより転写ベルト103からの用紙の剥離を行っても良いし、剥離ローラをグランドに接地させることで行っても良い。この場合、この剥離ローラを上記除電ローラ106として兼用することも可能である。
以下、この剥離ローラの配置構成の実施例について、図4及び図5を参照して説明する。
(実施例1)
図4は、転写ベルト103を感光体ドラム3に圧接する転写ローラ105の下流側に1個の剥離ローラ111を配置した場合の実施例を示している。
すなわち、この剥離ローラ111によって転写ベルト103を若干上方に持ち上げ、転写ベルト103をゆるやかに湾曲させることで、転写ベルトからの用紙の剥離を促すことができる。また、転写ベルト103に沿った用紙の搬送経路をなめらかにすることにより、剥離後に用紙の先端が転写ベルト103から浮き上がるのを防止することが可能となる。
この剥離ローラ111は、上下に移動可能な構造となっており、この剥離ローラ111の位置を上下に微調整することで、転写ベルト103の湾曲角度を調整可能となっている。また、この剥離ローラ111は、転写ベルト103の移動に伴って従動回転する従動ローラであるが、駆動部を設けて自ら回転駆動するように構成してもよい。
ここで、本実施例1のように、剥離ローラ111を1個配置した場合、感光体ドラム3と転写ベルト103との接触部104から剥離ローラ111までの間の転写ベルト103の搬送方向と、剥離ローラ111から下流側の転写ベルト103の搬送方向との角度差(剥離角度)θ1は、19度以下に設定するのがよい。19度以上とすると、剥離性は向上するものの、高速印字処理を行った場合、転写ベルト103から剥離された用紙先端の浮き上がりが若干問題となり、次の定着工程に用紙をスムーズに搬送できない可能性が出てくるためである。このように設定することで、用紙の剥離性を十分確保しつつ、次工程への用紙搬送もスムーズに行うことが可能となる。
(実施例2)
図5は、転写ベルト103を感光体ドラム3に圧接する転写ローラ105の下流側に複数個(本実施例では3個)の剥離ローラ112,113,114を配置した場合の実施例を示している。
すなわち、これらの剥離ローラ112,113,114によって転写ベルト103を若干上方に持ち上げ、転写ベルト103をゆるやかに湾曲させることで、転写ベルトからの用紙の剥離を促すことができる。また、転写ベルト103に沿った用紙の搬送経路をなめらかにすることにより、剥離後に用紙の先端が転写ベルト103から浮き上がるのを防止することが可能となる。
これら剥離ローラ112,113,114は、個別に上下に移動可能な構造となっており、これら剥離ローラ112,113,114の位置を個別に上下に微調整することで、転写ベルト103の湾曲角度を調整可能となっている。また、これら剥離ローラ112,113,114は、転写ベルト103の移動に伴って従動回転する従動ローラであるが、駆動部を設けて個別にまたは連動させて回転駆動するように構成してもよい。
ここで、本実施例2のように、3個の剥離ローラ112,113,114を配置した場合、感光体ドラム3と転写ベルト103との接触部104から最初の剥離ローラ112までの間の転写ベルトの搬送方向と、最初の剥離ローラ112から2個目の剥離ローラ113までの間の転写ベルトの搬送方向との角度差(剥離角度)θ2は、12度以下に設定するのがよい。さらに、最初の剥離ローラ112から2個目の剥離ローラ113までの間の転写ベルトの搬送方向と、2個目の剥離ローラ113から3個目の剥離ロー114までの間の搬送方向との角度差(剥離角度)θ3は、7〜8度以下に設定するのがよい。このように、複数個の剥離ローラ112,113,114を配置する場合には、各剥離ローラ112,113,114のところで転写ベルト103を徐々に湾曲させることができるため、上記実施例1のように1回で19度近くまで湾曲させる必要がなく、例えば2回に分けて所望の角度(上記の19度近く)まで湾曲させることが可能となる。ここで、最初の剥離ローラ112部分での転写ベルト103の湾曲角度を12度以下とより小さな角度にすると、高速印字処理を行った場合、転写ベルト103から剥離された用紙先端の浮き上がりをより抑えることが可能となり、次の定着工程に用紙をよりスムーズに搬送することが可能となる。
このように、複数個の剥離ローラ112,113,114によって転写ベルト103を少しずつ湾曲させることで、用紙の剥離性を十分確保しつつ、剥離後の用紙先端の浮き上がりをより確実に抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。 画像形成装置の装置本体の構成を示す部分詳細図である。 感光体ドラムの周辺構成の詳細説明図である。 転写ローラの下流側に1個の剥離ローラを配置した場合の実施例1を示す説明図である。 転写ローラの下流側に3個の剥離ローラを配置した場合の実施例2を示す説明図である。
符号の説明
1A 画像形成装置
1A1 装置本体
1A2 自動原稿処理装置
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 帯電器
5 感光体ドラムクリーニングユニット
6 定着ユニット
7 用紙搬送装置
7a 用紙搬送路
8 給紙トレイ
9 排紙トレイ
10 転写機構
11 レーザ照射部
12 反射ミラー
13a,13b レーザスキャニングユニット
14 画像形成部
15 レジストローラ
21 原稿載置台
22 スキャナ部
30 トナー供給装置
31 用紙剥離爪
32 ソレノイド
33 中間ホッパー
41 除電装置
59 用紙搬送部
83 定電圧電源
84 定電流電源
85 転写出力切換部
86 制御部
87 Pinセンサ
88,89 ペーパーガイド
90 レジストローラ(給紙ローラ)
101 駆動ローラ
102 従動ローラ
103 転写ベルト
105 転写ローラ
106 除電ローラ
107 他のローラ
108 除電機構
111〜114 剥離ローラ

Claims (2)

  1. 感光体ドラムと転写ベルトとの間に用紙を搬送することにより、用紙上に前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を転写する画像形成装置において、
    前記転写ベルトを前記感光体ドラムに圧接する転写ローラの下流側に、前記転写ベルトに当接する剥離ローラが設けられ、
    前記剥離ローラは、前記転写ベルトを上方に持ち上げるように上下に移動可能な構造となっており、
    前記感光体ドラムと前記転写ベルトとの圧接部から前記剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向と、前記剥離ローラから下流側の転写ベルトの搬送方向との角度差が前記剥離ローラによって予め19度以下に設定されており、前記角度差は前記剥離ローラを上下に移動させることによって調整可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 感光体ドラムと転写ベルトとの間に用紙を搬送することにより、用紙上に前記感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を転写する画像形成装置において、
    前記転写ベルトを前記感光体ドラムに圧接する転写ローラの下流側に、前記転写ベルトに当接する複数個の剥離ローラが順次設けられ、
    前記剥離ローラはそれぞれ、前記転写ベルトを上方に持ち上げるように上下に移動可能な構造となっており、
    前記感光体ドラムと前記転写ベルトとの圧接部から最初の剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向と、前記最初の剥離ローラから2個目の剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向との角度差が予め12度以下に設定され、前記最初の剥離ローラから2個目の剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向と、前記2個目の剥離ローラから3個目の剥離ローラまでの間の転写ベルトの搬送方向との角度差が予め7〜8度の任意の角度以下に設定されており、前記各角度差は前記各剥離ローラを上下に移動させることによって調整可能であることを特徴とする画像形成装置。
JP2007178570A 2007-07-06 2007-07-06 画像形成装置 Active JP4903638B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178570A JP4903638B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007178570A JP4903638B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009015143A JP2009015143A (ja) 2009-01-22
JP4903638B2 true JP4903638B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=40356078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007178570A Active JP4903638B2 (ja) 2007-07-06 2007-07-06 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4903638B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6736928B2 (ja) 2016-03-24 2020-08-05 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置および転写装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05341664A (ja) * 1992-06-08 1993-12-24 Canon Inc 画像形成装置
JPH10186904A (ja) * 1996-10-29 1998-07-14 Mita Ind Co Ltd 転写ベルト機構を備えた画像形成機
JP2000242090A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Canon Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009015143A (ja) 2009-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3569424B2 (ja) 画像形成装置
US20020015602A1 (en) Image forming apparatus and method
JP2004170905A (ja) 用紙剥離機構およびプロセスカートリッジ
JP5584162B2 (ja) 剥離装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2006267779A (ja) 液体現像電子写真装置
JP4903638B2 (ja) 画像形成装置
JP2009014829A (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP5303306B2 (ja) 用紙剥離機構およびプロセスユニット
JP2008207941A (ja) 手差し給紙装置、および画像形成装置
JP4786502B2 (ja) 原稿読取り装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008063081A (ja) 画像形成装置
JP4553807B2 (ja) 画像形成装置
JP4312212B2 (ja) 転写機構及びこれを用いた画像形成装置
JP2010107567A (ja) 転写装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2011020801A (ja) 画像形成装置
JP4878948B2 (ja) ソレノイドの構造及びこれを用いた画像形成装置
JP2013120346A (ja) 画像形成装置
JP4749265B2 (ja) 転写機構及びこれを用いた画像形成装置
JPH10123866A (ja) カラー画像記録装置
JP2010275055A (ja) 用紙排出装置および画像形成装置
EP1052556A2 (en) Toner image transfer apparatus
JPH10186889A (ja) 画像形成装置
JP5861372B2 (ja) 画像形成装置
JP2009265292A (ja) 剥離装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008009133A (ja) 転写機構及びこれを用いた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4903638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3