JPH05341664A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH05341664A
JPH05341664A JP4173812A JP17381292A JPH05341664A JP H05341664 A JPH05341664 A JP H05341664A JP 4173812 A JP4173812 A JP 4173812A JP 17381292 A JP17381292 A JP 17381292A JP H05341664 A JPH05341664 A JP H05341664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer material
image forming
separation
transfer
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4173812A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisakazu Okubo
久和 大久保
Makoto Kitahara
誠 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4173812A priority Critical patent/JPH05341664A/ja
Publication of JPH05341664A publication Critical patent/JPH05341664A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材担持体の耐久性を増大する。転写材担
持体からの転写材の分離を確実にする。 【構成】 不動部に揺動軸55で回転自在なアーム54
の一端に転写材担持シート34に常時接する押上げコロ
53を設ける。このためソレノイド56の非動作時に可
動鉄芯56aがE方向に引かれて、ストッパ58に当た
るようにし、可動鉄芯56aとアーム54の一端54a
に加圧スプリング57を掛けた。これによって転写材担
持シート34は押上げコロ53に常に接しているのでソ
レノイド56作動時の押上げコロ53が転写材担持シー
ト34に衝撃を与えることが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トナー像を担持する像
担持体に転写材を対面させ、コロナ帯電器等の転写手段
を使用して転写材上に転写像を得る転写装置を備えた画
像形成装置に関し、特に像担持体に形成される複数色の
トナー像を同一転写材に重畳して転写し、その後転写材
を分離する転写装置を備えた、カラー画像形成装置に好
適に具現化し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりのこの種の装置は出願特願昭6
3−083382号に記載されているように、転写材担
持体を転写材分離手段に備える転写材変形手段により局
部的に変形させる事により、転写材を転写材担持体より
分離させている。詳しくは図62に示すように、以下の
様に構成されている。回転自在に軸支され矢印A方向に
回転する像担持体である感光ドラム1に、1次帯電器2
により均一な帯電を行い、例えばレーザービーム露光装
置等からなる露光手段にて、画像情報に応じた光像3を
照射し、感光ドラム1上に静電潜像を形成する。該静電
潜像は例えば移動式現像装置4にて感光ドラム1上にト
ナー像として可視化される。
【0003】前記移動式現像装置4は、マゼンタ色現像
剤、シアン色現像剤、イエロー色現像剤、ブラック色現
像剤の4色の現像剤を色別に収納する4個の現像器4
M,4C,4Y,4Bとこれら4個の現像器を保持し、
それら現像器を水平方向に移動し得るガイド部材(図示
せず)とから成っている。前記移動式現像装置4は、所
望の現像器を前記感光ドラム1の外周面と対向する現像
位置に搬送し、前記感光ドラム1上の静電潜像の現像を
行う。感光ドラム1と転写装置としての転写ドラム30
は転動状態で回転しており、感光ドラム1上のトナー像
は、図中矢印B方向に搬送され転写ドラム30に担持さ
れた転写材Pに転写される。転写材Pはレジストローラ
6a,6bにより、感光ドラム1上のトナー像と同期し
て転写ドラム30へと供給される。感光ドラム1は、表
面の残留トナーを図示しないクリーニング装置で清掃さ
れた後、再度カラー画像プロセスに供せられる。
【0004】転写ドラム30は、外周が開口したドラム
状でその外周部に張設された転写材担持体としての転写
材担持シート34と、該転写材シート34に転写材Pを
吸着保持せしめるための転写材吸着手段50を有する。
該転写材吸着手段50は、転写ドラム30の内部に設け
られそして感光ドラム1上のトナー画像とは逆極性の電
荷を転写材担持シート34の背面に与える吸着用コロナ
帯電器51と、転写ドラム30の外側に設けられた導電
ローラ52とを有する。この導電ローラ52は接地さ
れ、吸着用コロナ帯電器51の対向電極になると共に、
転写材Pに電荷を注入し、転写材担持シート34に転写
材Pを静電吸着させる作用をなす。
【0005】転写ドラム30にて吸着された転写材Pは
転写帯電器15が配置された転写領域へと搬送され、感
光ドラム1上にある第1色目の現像剤、例えばマゼンタ
トナーを転写材Pに転写するため、転写材担持シート3
4の背面にトナーと反対極性の電荷を転写用コロナ帯電
器15を用いて与える。
【0006】転写材Pが、2度目に導電ローラ52の位
置に来るまでに、導電ローラ52は転写材担持シート3
4から離間し、転写材P上に転写されたトナー像を乱さ
ない位置まで退避する。
【0007】次いで、転写材Pに同期をとって感光ドラ
ム1に作像された第2色目のトナー像が転写用コロナ帯
電器15を用いて転写材P上に転写される。以下、同様
にして転写材Pには4色のトナー画像が転写される。
【0008】転写工程終了後、転写材Pの転写材担持体
シート34への吸着力を弱めるために、転写材担持シー
ト34をはさんで対向して設けられた一対のコロナ放電
器16が設けられ、転写材P及び転写材担持シート34
が除電される。
【0009】転写材Pの分離を補助するため、分離手段
の一構成要素である内側押上げコロ53が転写材担持体
シート34を内側から押圧、変形させると共に、分離手
段の他の構成要素である分離爪42がソレノイド等不図
示の駆動手段により揺動駆動され、転写材Pと転写材担
持シート34との間に分離爪42の先端がはいり込むこ
とによって分離する。
【0010】これを図63,図64によって詳細に説明
する。即ち、図63は非分離工程、例えば最終色以前の
トナー像の転写中の状態を示す断面図である。
【0011】押上げコロ53は、ベルクランクとなって
いる押上げアーム54の一端に回転自在に支持され、押
上げアーム54は揺動軸55を中心として揺動自在に支
持されると共にリターンバネ70によって矢印Cと反対
方向に付勢される。
【0012】押上げアーム54の他端は、リンク71に
よってコロ加圧ソレノイド56の可動鉄芯56aに連結
される。ソレノイド56を励磁しない図63の状態にお
いては、押上げアーム54は、リターンバネ70により
付勢され押上げコロ53は転写材担持シート34から離
間し、退避している。分離爪42は揺動軸43を中心と
して揺動し、図示しないソレノイド等の駆動手段により
揺動駆動され非分離工程中は、転写材担持シート34か
ら離間している。
【0013】次に図64は分離工程を示す。コロ加圧ソ
レノイド56を励磁する事により可動鉄芯56aが吸引
され、押上げアーム54は、リターンバネ70に抗して
矢印C方向に揺動軸55を中心に回動し押上げコロ53
は転写材担持シート34に当接し、変形させる。
【0014】これと同時に分離爪42を駆動手段により
矢印D方向に揺動軸43を中心にして回動させ、その先
端に回転自在に設けられた外側押下げコロ44を転写材
担持シート34に当接させる。外側押下げコロ44は分
離爪42の先端と転写材担持シート34との距離を一定
に保ち、分離爪42の先端によって転写材担持シート3
4を損傷するのを防いでいる。
【0015】かかる動作により、分離爪42の先端は、
押上げコロ53によって変形された転写材担持シート3
4からはく離した転写材Pの下にはいり込む事で、転写
材Pを転写材担持シート34から分離する。
【0016】転写、分離工程終了後、転写材Pは定着器
14に搬送され、熱と圧力を加える事により、トナーが
混色、定着され排紙されて、像形成は終了する。
【0017】通常のプロセスは上記の通りであるが、転
写材Pと転写材担持シート34との吸着力が通常より強
い等の理由で、転写材Pが転写材担持シート34から分
離されなかった場合、分離状態検知手段である分離後ジ
ャムセンサ20によって検知する。即ち、反射型フォト
インタラプタからなる分離後ジャムセンサ20は、分離
爪42上の反射光により転写材Pの有無を検知する。所
定のタイミングにおいて、分離が正しく行なわれた場合
は分離後ジャムセンサ20は転写材P有を検知するのに
対して、分離が正しく行なわれなかった場合、転写材P
無と検知する。
【0018】ここで転写材P無、即ち分離不良であると
検知した場合は、図示しない制御部により装置を直ちに
停止する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
(1) しかしながら、前記従来例では、内側押上げコ
ロを短時間に退避位置より動作位置へ移動せしめるため
に、内側押上げコロが転写材担持シートに当接する瞬間
の衝撃が大きく、これにより転写中の画像が乱れ、画像
ムラ等の画像欠陥が生じる場合があった。
【0020】又、繰り返し内側押上げコロが転写材担持
シートに当接する事で、転写材担持シートに変形、破れ
等が発生し転写材担持シートの寿命を短くする原因とな
っていた。
【0021】(2) 又、上記従来例では、分離後の分
離状態検知手段により転写材が転写材担持シートから分
離されていないと検知した場合及び分離はされても、定
着器への搬送路を外れて転写材が進行した場合には、直
ちに画像形成装置を停止していた。
【0022】上記の内例えば装置が置かれた場所の湿度
等の環境条件、転写材の剛性等により、吸着条件が異な
り、常に一定の分離条件による分離工程では、分離が行
なえない場合があった。
【0023】具体的には、画像形成装置近傍の湿度が低
い場合、或は転写材の厚さが薄い場合等は転写材が転写
材担持シートに吸着しやすくなるため、分離工程によっ
て分離されない場合があった。
【0024】この様な場合にも、これを検知して直ちに
装置を停止すると、装置を復帰させるためには、使用者
自らが、未定着のトナー像が転写された転写材を転写材
担持シートから除去する必要があり、手を汚しやすく、
操作が煩雑である等操作性を極めて悪くしていた。
【0025】又、かかる不具合を避けるために、分離手
段の押し上げ量を大きく設定し、あらゆる条件において
も、分離できるようにする事は可能であるが、通常の条
件においては、分離性は問題は無いものの、必要以上に
転写材担持シートを変形させる事になり、これを繰り返
し行なう事は、転写材担持シートの割れ、キズ、永久ひ
ずみ等により耐久性を低下させるという欠点があった。
【0026】(3) 又、上記従来例では、環境条件、
転写材条件、画像形成モード等にかかわらず、分離手段
を一定量だけ移動させ、転写材担持シートを局部的に変
形させ、分離していた。
【0027】しかし前記の様な条件が変化すると、十分
な分離が行なえないという不具合が発生していた。
【0028】具体的には、画像形成装置近傍の湿度が低
い場合、転写材と転写材担持シートは吸着しやすくなり
他の条件と同様の変形量では分離できず、分離不良とな
る場合があった。逆に湿度が高い場合など吸着が弱くな
る傾向がある。
【0029】或は、転写材の厚さが薄い等、剛性が低い
場合も、他の条件の同様の変形量では分離できない場合
があったり、逆に転写材の厚みが厚い場合などには、転
写材担持シートと転写材の吸着は低下し、一定量の局部
的変形では十分すぎる変形となり(分離するには問題な
いが、)転写材担持シートを吸着力に対して変形させす
ぎる結果となり耐久性を低下させてしまうという欠点が
あった。
【0030】もちろん、上記の様な分離不良発生の場
合、前述した様に分離後ジャムセンサによって検知し、
装置を停止するので、装置に損失を与える事は無いもの
の、前述した様な環境条件、転写材条件等は比較的同条
件が継続される事が多いため、分離不良が発生しやすい
条件においては、度々装置が停止し、前述したと同様未
定着トナー像が転写された転写材を除去しなければなら
ないので操作性を極めて悪くしていた。
【0031】又、前記の様な分離不良が発生しやすい条
件においても確実に分離できるように、分離手段の移動
量、即ち転写材担持シートの変形量を大きく設定する事
は可能である。この場合、分離性は問題無いものの、前
述と同様転写材担持体の耐久性を低下させるという不具
合があった。
【0032】(4) 上記従来例では転写条件のいかん
にかかわらず常に分離手段を一定量だけ駆動し転写材担
持シートを局部的に一定量変形させ転写材を分離する
と、転写材条件、画像形成モードが変化すると十分な分
離が行なえないという不具合が発生する点を更に詳しく
のべる。
【0033】画像形成装置近傍の温度(気温)が比較的
低い(15℃〜20℃)場合など、転写材担持シートと
転写材は吸着しやすくなるため一定量だけの局部変形で
は不十分となり転写材が転写材担持シートに吸着したま
ま分離されずに機内に残り“ジャム”(紙づまり)にな
ってしまうことがあった。又、逆に温度(気温)が比較
的高い(30℃〜35℃)場合など、転写材担持シート
と転写材は吸着が弱くなり、一定量の局部的変形では十
分すぎる変形となる。このため分離性は問題ないが転写
材担持シートを吸着力に対して必要以上に変形させる結
果となり転写材担持シートの耐久性を低下させてしまう
という欠点があった。
【0034】画像形成装置近傍の湿度が比較的低い(1
0%〜20%)場合など、転写材担持シートと転写材は
吸着し易くなり、逆に湿度が比較的高い(70%〜80
%)場合など吸着が弱くなる傾向にある。このため前述
した場合と同様に“ジャム”になったり転写材担持シー
トを必要以上に変形させ耐久性を低下させてしまう欠点
があった。
【0035】転写材の厚みが薄い(厚さ60〜70μ
m)場合など、転写材担持シートと転写材は吸着し易く
なるため、一定量だけの局部的変形では不十分となり転
写材が転写材担持シートに吸着したまま分離されずにジ
ャムになってしまったり、逆に転写材の厚みが厚い場合
などには、転写材担持シートと転写材の吸着は低下し、
一定量の局部的変形では不十分すぎる変形となり(分離
するには問題ないが、)転写材担持シートを吸着力に対
して変形させすぎる結果となり耐久性を低下させてしま
うという欠点があった。
【0036】更に又、連続的に4色フルカラーの画像形
成を行なうモードを考えると、第1枚目の転写材が4回
の転写を完了し、転写材担持シートより分離されると転
写材担持シート上に除電しきれない弱い電荷が残り続く
転写材が第1枚目の転写材に比べて転写材担持シートと
の吸着が強くなる。従って分離し難くなる。この傾向は
第1枚目より2枚目、2枚目より3枚目というように、
画像形成枚数が多くなるに従って吸着力があり分離し難
くなる。
【0037】よって第1枚目で分離可能な量に転写材担
持シートの局部変形量を設定してしまうと変形量が吸着
力に比べて不足し最悪の場合分離不良となり“ジャム”
になってしまうことがあった。逆に連続画像形成時の例
えば100枚目で分離可能な量に転写材担持シートの局
部変形量を設定してしまうと、第1枚目では変形量が吸
着力に比べて過多になり、必要以上のストレスを転写材
担持シートに加えることになり、転写材担持シートの寿
命を低下させてしまう欠点があった。
【0038】尚又、1枚だけの画像形成においても4色
モードと単色モードの間でも吸着力に差が発生する。
【0039】4色モードでは転写材は転写部を4回通過
するため、その度ごとに、転写材担持シートとの間の吸
着が強くなり分離し難くなる。1色モードでは転写材は
転写部を1回だけしか通過しないため4色モードより吸
着力が弱く分離し易い。
【0040】よって1色モードで分離可能な量に転写材
担持シートの局部変形量を設定してしまうと4色モード
での変形量が吸着力に比べて不足し最悪の場合分離不良
となり“ジャム”になってしまうことがあった。逆に4
色モードで分離可能な量に転写材担持シートの局部変形
量を設定してしまうと、1色モードでは変形量が吸着力
に比べて過多になり、必要以上のストレスを転写材担持
シートに加えることになり転写材担持シートの寿命を低
下させてしまう欠点があった。
【0041】(5) 又、上記従来例では、いかなる条
件においても確実に分離を行なうために、転写材担持シ
ート変形手段の押上げコロ53が転写材担持シートに当
接する面積を減らし、転写材担持シートを十分に変形さ
せる必要があった。具体的には、前記押上げコロ53の
直径を小さくしたり、幅を狭くしたりする必要があっ
た。
【0042】しかし前記の如く、微少の当接面積によっ
て繰り返し押上げコロを転写材担持シートに当接せしめ
る事は、転写材担持シートを劣化させやすく、特に当接
する瞬間の衝撃によって発生する圧力は過大なものとな
り、又、通常押上げコロは転写材担持シートの概ね一定
の部分に当接するため、同部分が特に劣化しやすかっ
た。
【0043】(6) 本発明は上記のように転写材担持
体からの転写材の分離手段を改良し転写材担持体の耐久
性を向上した画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は転
写材を担持し搬送するための転写材担持体と、像担持体
上に形成されたトナー像を前記転写材に転写するための
転写手段と、前記転写材担持体を転写材担持体変形手段
により局部的に変形させ、転写材を転写材担持体より分
離する分離手段とを有する画像形成装置において、前記
転写材担持体変形手段は装置の動作状態に拘らず、前記
転写材担持体に接触している事を特徴とする画像形成装
置である。
【0045】本発明の第2の発明は前記転写材担持体変
形手段を前記転写材担持体に押圧する付勢力は選択的に
可変である事を特徴とする第1の発明に記載の画像形成
装置である。
【0046】本発明の第3の発明は転写材を担持し、搬
送するための転写材担持体と、像担持体上に形成された
トナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前
記転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に
変形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段
とを有する画像形成装置において、前記分離手段による
分離工程終了後の分離状態を検知する手段を有し、転写
材の分離が行われていない場合のみ、前記転写材を再度
分離工程に供する事を特徴とする画像形成装置である。
【0047】本発明の第4の発明は前記分離工程におい
て、前記分離手段の動作状態を変化させる手段を有する
事を特徴とする第3の発明に記載の画像形成装置であ
る。
【0048】本発明の第5の発明は転写材を担持し搬送
するための転写材担持体と、像担持体上に形成されたト
ナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前記
転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に変
形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段と
を有する画像形成装置において、前記分離手段による分
離工程終了後の分離状態を検知する手段と、前記転写材
担持体変形手段による転写材担持体の変形量を制御する
手段とを有し、過去の分離状態の結果に応じて前記転写
材担持体の変形量を制御する手段を有する事を特徴とす
る画像形成装置である。
【0049】本発明の第6の発明は前記分離状態検知手
段とは異常分離発生回数及び正常分離状発生回数をカウ
ントする手段と、該両発生回数を記憶する手段とを有
し、前記発生回数に応じて前記転写材担持体の変形量を
制御するものである事を特徴とする第5の発明に記載の
画像形成装置である。
【0050】本発明の第7の発明は転写材を担持し搬送
するための転写材担持体と、像担持体上に形成されたト
ナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前記
転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に変
形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段と
を有する画像形成装置において、環境条件を検知する手
段を有し、前記環境条件を検知する手段の検知した環境
条件に応じて、前記分離手段を制御することを特徴とす
る画像形成装置である。
【0051】本発明の第8の発明は前記環境条件とは温
度であることを特徴とする第7の発明に記載の画像形成
装置である。
【0052】本発明の第9の発明は前記環境条件とは湿
度であることを特徴とする第7の発明に記載の画像形成
装置である。
【0053】本発明の第10の発明は転写材を担持し搬
送するための転写材担持体と、像担持体上に形成された
トナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前
記転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に
変形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段
とを有する画像形成装置において、転写材条件を検知す
る手段を有し、前記転写材条件を検知する手段の検知し
た転写材条件に応じて前記分離手段を制御することを特
徴とする画像形成装置である。
【0054】本発明の第11の発明は前記転写材条件と
は転写材の厚みであることを特徴とする第10の発明に
記載の画像形成装置である。
【0055】本発明の第12の発明は前記転写材条件と
は転写材の光の透過率であることを特徴とする第10の
発明に記載の画像形成装置である。
【0056】本発明の第13の発明は転写材を担持し搬
送するための転写材担持体と、像担持体上に形成された
トナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前
記転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に
変形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段
とを有する画像形成装置において、前記画像形成装置の
画像形成モードに応じて前記分離手段を制御することを
特徴とする画像形成装置である。
【0057】本発明の第14の発明は前記画像形成モー
ドとは同一の転写材に対する転写回数であることを特徴
とする第13の発明に記載の画像形成装置である。
【0058】本発明の第15の発明は画像形成モードと
は画像形成枚数であることを特徴とする第13の発明に
記載の画像形成装置である。
【0059】本発明の第16の発明は画像形成モードと
は転写材の搬送速度であることを特徴とする第13の発
明に記載の画像形成装置である。
【0060】本発明の第17の発明は転写材を担持し搬
送するるための転写材担持体と、像担持体上に形成され
たトナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、
前記転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的
に変形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手
段とを有する画像形成装置において、前記分離手段によ
る分離工程終了後の分離状態を検知する手段と、環境条
件を検知する手段と、前記転写材担持体変形手段による
転写材担持体の変形量を制御する手段とを有し、環境条
件を検知する手段と、過去の分離状態の結果に応じて前
記転写材担持体の変形量を制御する事を特徴とする画像
形成装置である。
【0061】本発明の第18の発明は前記分離状態検知
手段とは異常分離発生回数及び正常分離発生回数をカウ
ントする手段と、該両発生回数を記憶する手段とを有
し、前記発生回数に応じて前記転写材担持体の変形量を
制御するものである事を特徴とする第17の発明に記載
の画像形成装置である。
【0062】本発明の第19の発明は前記環境条件とは
温度であることを特徴とする第17又は第18の発明に
記載の画像形成装置である。
【0063】本発明の第20の発明は前記環境条件とは
湿度であることを特徴とする第17又は第18の発明に
記載の画像形成装置である。
【0064】本発明の第21の発明は転写材を担持し搬
送するための転写材担持体と、像担持体上に形成された
トナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前
記転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に
変形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段
とを有する画像形成装置において、前記分離手段による
分離工程終了後の分離状態を検知する手段と、転写材条
件を検知する手段と、前記転写材担持体変形手段による
転写材担持体の変形量を制御する手段とを有し、転写材
条件を検知する手段と、過去の分離状態の結果に応じて
前記転写材担持体の変形量を制御する事を特徴とする画
像形成装置である。
【0065】本発明の第22の発明は前記分離状態検知
手段とは異常分離発生回数及び正常分離発生回数をカウ
ントする手段と、該両発生回数を記憶する手段とを有
し、前記発生回数に応じて前記転写材担持体の変形量を
制御するものである事を特徴とする第21の発明に記載
の画像形成装置である。
【0066】本発明の第23の発明は前記転写材条件と
は転写材の厚みであることを特徴とする第21又は22
の発明に記載の画像形成装置である。
【0067】本発明の第24の発明は前記転写条件とは
転写材の光の透過率であることを特徴とする第21又は
第22の発明に記載の画像形成装置である。
【0068】本発明の第25の発明は転写材を担持し搬
送するための転写材担持体と、像担持体上に形成された
トナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前
記転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に
変形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段
とを有する画像形成装置において、前記分離手段による
分離工程終了後の分離状態を検知する手段と、前記転写
材担持体変形手段による転写材担持体の変形量を制御す
る手段とを有し、画像形成モードと過去の分離状態の結
果に応じて前記転写材担持体の変形量を制御する事を特
徴とする画像形成装置である。
【0069】本発明の第26の発明は前記分離状態検知
手段とは異常分離発生回数及び正常分離発生回数をカウ
ントする手段と、該両発生回数を記憶する手段とを有
し、前記発生回数に応じて前記転写材担持体の変形量を
制御するものである事を特徴とする第25の発明に記載
の画像形成装置である。
【0070】本発明の第27の発明は前記画像形成モー
ドとは同一の転写材に対する転写回数であることを特徴
とする第25又は第26の発明に記載の画像形成装置で
ある。
【0071】本発明の第28の発明は前記画像形成モー
ドとは画像形成枚数であることを特徴とする第25又は
第26の発明に記載の画像形成装置である。
【0072】本発明の第29の発明は前記画像形成モー
ドとは転写材の搬送速度であることを特徴とする第25
又は第26の発明に記載の画像形成装置である。
【0073】本発明の第30の発明は転写材を担持し搬
送するための転写材担持体と、像担持体上に形成された
トナー像を前記転写材に転写するための転写手段と、前
記転写材担持体を転写材担持体変形手段により局部的に
変形させ、転写材を転写材担持体より分離する分離手段
とを有する画像形成装置において、前記分離手段は、転
写材担持体を一方向から押圧する少なくとも2つの転写
材担持体変形手段を有し、前記複数の変形手段は、分離
時に時間差を有して転写材担持体に当接し、同一の分離
機会において最後に当接する変形手段が当接する部分に
おいて、転写材担持体の変形量が最大となる事を特徴と
する画像形成装置である。
【0074】
【実施例】先ず、転写材担持シートを押上げコロが衝撃
を与えることによる転写材担持シートの変形破損を防止
する実施例について説明する。
【0075】「実施例1」以下、図1、図2を用いて本
発明の実施例を説明する。尚、従来例と同様である部分
は説明を省略する。図1は転写装置の内部及び外部に設
けられた分離手段の詳細を表わす縦断面図である。図1
において転写材担持シート34の内側には次の装置が配
設される。分離手段の一構成要素である押上げコロ53
はベルクランクとなった押上げアーム54の一端に回転
自在に支持されている。押上げアーム54は転写ドラム
30内の不動の内部フレームに固定された揺動軸55を
中心として揺動自在となっている。
【0076】コロ加圧ソレノイド56は図示しない制御
・駆動回路により選択的に励磁される。
【0077】コロ加圧ソレノイド56の可動鉄芯56a
と押上げアーム54の端部54aは加圧スプリング57
で連結されている。不動の内部フレームに設けられたス
トッパ58は可動鉄芯56aが非励磁状態において加圧
スプリング57のばね力で際限なく移動する事を規制し
ている。転写材担持シート34の外側には次の装置が配
設される。分離手段の他の構成要素である分離爪42は
図示しない本体フレーム固定された揺動軸43を中心と
して揺動可能であり、図示しないソレノイド、ステッピ
ングモータ等の駆動源により、選択的に揺動駆動され
る。分離爪42の先端には分離爪42の先端が転写材担
持シート34に接しないように、回転自在に外側押下げ
コロ44が取付けてある。
【0078】次に、かかる構成による動作について説明
する。
【0079】図1は非分離工程、例えば、最終色以前の
トナー像の転写中の状態を示す。この時、コロ加圧ソレ
ノイド56は励磁されず、可動鉄芯56aは加圧スプリ
ング57の張力により矢印E方向に付勢されストッパ5
8に当接している。一方、押上げコロ53は転写材担持
シート34に当接している。従ってこの時、転写材担持
シート34は押上げコロ53により荷重を受けている
が、この時の加圧スプリングの張力を転写材担持シート
の剛性に対して十分弱いものとする事により、転写材担
持シート34の変形量を十分小さくする事が可能であ
る。即ち、加圧スプリング57は自由長よりの伸長量が
ごくわずかになっている。一方分離爪42はその先端
が、転写材担持シート34から離間する位置にあり、か
かる状態において転写材Pが図示の位置から矢印F方向
に搬送された場合、転写材Pは分離される事なく通過す
る。
【0080】次に最終色のトナー像の転写が終了し、転
写材Pを転写担持シート34より分離せしめる場合、図
2に示す如く、コロ加圧ソレノイド56を励磁する。こ
の時、可動鉄芯56aが吸引され、加圧スプリング57
が引張られる事により、張力が増加し押上げーム54を
揺動軸55を中心に反時計回りに回転し、押上げコロ5
3は転写材担持シート34を押し上げて変形させる。同
時に分離爪42を図示しない駆動源により揺動軸43を
中心にして揺動させ、その先端部の外側押下げコロ44
を転写材担持シート34に当接させる。尚、外側押下げ
コロ44は、分離爪42の鋭利な先端で転写材担持シー
ト34を破損する事がない様設けられている。かかる動
作により転写材Pは進行方向に先端から転写材担持シー
ト34より分離し、その自身の剛性により分離爪42の
上に搬送され、分離動作が行われる。
【0081】「実施例2」次の図3、図4を用いて、本
発明の他の実施例について説明する。尚、従来例、第1
実施例と同様である部分は説明を省略する。
【0082】図3は本実施例における非分離工程の動作
状態を示す。第1実施例との相違点は、押上げアーム5
4の一部54bに押上げアーム保持バネ59が掛けら
れ、押上げアーム保持バネ59の他端は、内部フレーム
に固定されたフック60に掛けられている。該押上げア
ーム保持バネ59は、押上げアーム54を矢印G方向
に、即ち押上げコロ53が転写材担持シート34に当接
する方向に付勢している。
【0083】又、第1実施例との今一つの相違点は、か
かる状態、即ち非分離工程においては、加圧スプリング
57の自由長を押上げアームの端部54a、及びストッ
パ58に当接した状態とした可動鉄芯56aの各々のバ
ネ掛け部の相対距離より長くなる様設定している事であ
る。即ち、かかる状態においては、加圧スプリング57
は張力を有さず、たるんだ状態となる。
【0084】次に図4は本実施例における分離工程の動
作状態図を示す。即ち、コロ加圧ソレノイド56を励磁
する事により、可動鉄芯56aは吸引され、加圧スプリ
ング57は前記たるみを解消されると共に更に張力を発
生し、一方押上げアーム保持バネ59は張力を消失し、
押上げコロ53は転写材担持シート34を変形させる。
【0085】かかる構成によれば、分離工程における押
上げアーム54の付勢力は主に加圧スプリング57によ
って生じ、非分離工程における付勢力は押上げアーム保
持バネ59によって発生させるため、各々の状態におい
て、夫々理想の付勢力を発生させ得る事が可能である。
具体的には非分離工程における押上げアーム保持バネ5
9の張力を十分弱いものとすることで非分離時におい
て、転写材担持シート34の変形量を無視できる量にす
る事が可能である。
【0086】実施例1,2によれば分離手段の一構成要
素である押上げコロを分離工程、非分離工程に拘らず、
常に転写材担持体に接触させる事で、押上げコロが転写
材担持体に当接する瞬間の衝撃が発生することが無いの
で転写材担持シートの変形、破れ等が防止され、転写材
担持シートの耐久力を増大させることができる。
【0087】「実施例3」実施例3〜5は分離後の分離
状態検知手段により転写材が転写材担持シートから分離
されていないと検知した場合には、直ちに画像形成装置
を停止した場合に装置を復帰させるためにはユーザー自
らが未定着のトナー像が転写された転写材を転写材担持
シートから除去する必要があり、操作性を極めて悪くす
るという点の解決を図るものである。
【0088】以下、本発明の実施例3を図5〜図10を
用いてカラー電子写真装置に使用される場合に付いて説
明する。
【0089】基本動作、構成は図62で示した従来例と
同様であるため説明は省略する。
【0090】図5に示すように分離センサ21が転写材
担持シート34の移動方向で分離部の押上げコロ53の
下流側の位置に設けられ、該分離センサ21は転写材担
持シート34を透過し、転写材Pにて反射し得る波長の
光線を用いる反射型フォトセンサから成る。
【0091】図6は分離センサ21の詳細図である。即
ち転写材Pが転写材担持シート34に密着した状態にお
いては、分離センサ21の発光部21aから発光された
光線l(エル)は転写材Pの裏面により反射され、受光
部21bにて受光され、転写材P有と検知する。
【0092】一方、転写材Pが無い場合、或は転写材担
持シート34から浮いたP′の状態においては、受光部
21bは受光せず、転写材P無と検知する。
【0093】次にかかる構成の画像形成装置における動
作について図7に示すフローチャートによって説明す
る。
【0094】分離工程終了後(S1)分離後ジャムセン
サ20において転写材P有、即ち分離終了と検知した場
合(S2)、転写材Pは定着器14へと送られて定着さ
れ(S3)、排出される(S4)。
【0095】分離後ジャムセンサ20において転写材
無、即ち分離不良と検知された後(S6)分離センサ2
1において転写材P無(S7)と検知された場合の転写
材Pが転写材担持シート34の変形のみにて早期に分離
して分離爪42に到らない、図8或は転写材担持シート
34からの分離が遅れて転写材Pが転写材担持シート3
4と分離爪42間に入った図9で示すようにジャム状態
である可能性が高いため、直ちに装置を停止する(S
8)。
【0096】次に分離センサ21で転写材P有と検知し
た場合(S9)、図10に示すように分離されなかった
ものの吸着状態を保持している。この場合は転写ドラム
30を更に1回転させる事により、転写材P先端を分離
位置へ移動させる(S10)。この時、転写済のトナー
が感光ドラム1に再転写させるのを防止するため、転写
コロナ帯電器15を印加する。
【0097】再分離工程(S11)においては、前記従
来例と同様、分離用内側押上げコロ53、分離爪42を
動作させ、転写材Pの分離を行なう。
【0098】再分離工程終了後、分離後ジャムセンサ2
0において転写材P有(S12)と検知した場合、即ち
分離が終了した場合は定着(S3)、排紙(S4)され
る。
【0099】再分離工程終了後、再び分離後ジャムセン
サ20において転写材P無(S13)、即ち分離不良と
検知した場合、極めて分離しにくい条件であると判断
し、装置を停止する(S14)。
【0100】勿論、唯一回の再分離工程後の分離不良で
停止せず、更に数回分離動作を繰り返した後、それでも
分離しない場合には停止するようにしても良い。
【0101】又、前記の様なシーケンスの後、転写材が
転写材担持シートに吸着状態を保持したまま装置が何等
かのジャム等で停止した場合、例えば使用者が操作部に
設けられたキースイッチ等により入力する事で、再分離
〜検知の動作を1回又は数回行ない、強制的に排紙する
事も可能である。
【0102】「実施例4」実施例4を図11〜図14を
用いて説明する。尚、基本構成、動作について従来例と
同様であるので説明を省略する。又、実施例3と同一の
部分は説明を省略し相違点についてのみ説明する。図1
1は分離用押上げコロ53駆動部の詳細図である。
【0103】分離用内側押上げコロ53はアーム101
の一端に回転自在に支持され、アーム101は揺動軸1
02によって揺動自在に支持される。アーム101の他
端は扇形ギア部101aになっており、ステッピングモ
ータ104の出力軸に固着したアーム駆動ギア103と
噛合っている。
【0104】これにより、ステッピングモータ104の
回転によりアーム駆動ギア103が回転して扇形ギア部
101aを回転し、アーム101は揺動軸102を中心
に揺動し押上げコロ53は転写材担持シート34を押し
上げる。更に、ステッピングモータ104の回転角を図
示しない制御部によって制御する事で、転写材担持シー
ト34の押上げ量を制御し得る。
【0105】かかる構成による動作について図12のフ
ローチャート、及び図13,14を用いて説明する。
【0106】図12において先ず最初の分離工程におけ
る(S21)、分離用押上げコロ53の押し上げ量をL
1とする(図13)。該L1はかかる変形を転写材担持
シート34に繰り返し与えても、該シート34の永久ひ
ずみ、割れ、等の劣化を生じさせない量に設定する。か
かる押上げ量L1はステッピングモータ104の回転角
により与えられる。
【0107】次に、分離後ジャムセンサ20において転
写材P無(S25)、分離センサ21において転写材P
有(S28)と検知した場合、再度転写ドラム30を回
転させ(S29)、転写材Pを2回目分離工程(S3
0)に供するのは実施例3と同様である。
【0108】ここで、2回目の分離工程において(S3
0)、分離用内側押上げコロ53の押し上げ量をL2と
する(図14)。かかる押し上げ量L2はステッピング
モータ104の回転角により与えられる。該押し上げ量
L2は想定し得る転写材Pの剛性、湿度等の環境におい
て最も分離しにくい条件においてでも分離できる量と
し、当然ながら、転写材担持シート34の耐久性に影響
を与えることの少ない押し上げ量L1より大となる。
【0109】以上の動作によって、2回目の分離工程に
おいては、確実に分離した後、定着工程を経て(S2
3)、排紙される(S24)。
【0110】「実施例5」実施例5を図15〜図20を
用いて説明する。尚、基本構成、動作については従来例
と同様であるので説明を省略する。又、実施例3,4と
同一の部分は説明を省略し、相違点のみについて説明す
る。
【0111】図15は分離用内側押上げコロ53近傍の
斜視図である。押上げコロ53は押上げアーム151の
一方の端部に回転自在に支持され、押上げアーム151
は揺動軸155によって揺動自在に支持される。両側押
上げコロ53a,53bは両側押上げアーム154の一
端に夫々回転自在に支持され、両側押上げアーム154
も揺動軸155によって揺動自在に支持される。
【0112】押上げアーム151、両側押上げアーム1
54は夫々図示しないバネによって矢印H方向に付勢さ
れ、図示しないストッパにて、図の状態にて停止してい
る。
【0113】押上げアーム151の押上げコロ53が取
付いていない他方の端部にはリンク153を介してセン
タソレノイド156の可動鉄芯156aが連結され、両
側押上げアーム154の両側押上げコロ53a,53b
が取り付いていない他端はリンク157によりサイドソ
レノイド158の可動鉄芯158aに連結されている。
【0114】図16は同図の側面図である。
【0115】図16において両側押上げアーム154の
両側押上げコロ53a,53bを備える二又の端部の間
の溝154aに押上げアーム151の押上げコロ53を
備える端部が入り、両側押上げアーム154の溝154
aの底に押上げアーム151の該端部が当接している。
【0116】かかる構成により、サイドソレノイド15
8を励磁すると図16においてサイドソレノイド158
の可動鉄芯158aは引込まれリンク157を介して両
側押上げアーム154の下端を右行へ引くので、両側押
上げアーム154は揺動軸155を中心に反時計回りに
揺動回転し、両側押上げコロ53a,53bを備える端
部下方の両側押上げアーム154、押上げアーム151
は一体的に揺動し、中央の分離用内側押上げコロ53、
両側押上げコロ53a,53bは一体的に押上げられる
(図19)。
【0117】センタソレノイド156を励磁するとその
可動鉄芯156aが引込まれ、リンク153を介して押
上げアーム151の後端を引くので押上げアーム151
のみが揺動軸155を中心に反時計回りに揺動し、中央
の分離用内側押上げコロ53のみが押上げられる(図2
0)。
【0118】次にかかる構成による動作について図18
のフローチャート、及び図19,20を用いて説明す
る。
【0119】図18において先ず最初の分離工程におけ
る転写材担持シート34の変形は、サイドソレノイド1
58を励磁して行なう(S31)。
【0120】ここで図19は転写ドラム30の母線に垂
直方向から見た断面図である。前述の様にサイドソレノ
イド158を励磁する事により中央の分離用内側押上げ
コロ53、両側押上げコロ53a,53bは一体的に押
上げられ、これにより転写材担持シート34を押上げ
る。転写材担持シート34は、両側を転写ドラム30の
構成要素であるフランジ部30a,30bに固定されて
いる。従って、転写材担持シート34の押し上げ量L1
は、サイドソレノイド158の吸引力による押上げ力と
転写材担持シート34の剛性によって決定される点でバ
ランスする。
【0121】次に、分離後ジャムセンサ20において転
写材P無(S35)、分離センサ21において転写材P
有(S38)と検知した場合、再度転写ドラム30を回
転させ(S39)、転写材Pを分離工程に供するのは実
施例3と同様である。
【0122】ここで2回目の分離工程においては、転写
材担持シート34の変形はセンタソレノイド156を励
磁して行なう(S40)。
【0123】この時、前述の様に中央の分離用内側押上
げコロ53のみ押し上げられ、図20の様にこの時の転
写材担持シート34の押し上げ量はL2となる。
【0124】ここで、センタソレノイド156、サイド
ソレノイド158の吸引力がほぼ等しいとすれば、当然
集中荷重と均一荷重の差によりL2>L1となり、標準
分離、即ち、1回目の分離工程よりも分離性は向上す
る。
【0125】このように実施例3〜5によれば、転写材
担持シートから転写材が分離しない場合には、更に分離
作用を行ない転写材を分離し、転写材が転写材担持シー
トから分離しない場合に、画像形成装置を直ちに停止す
ることがないので、操作性を向上できる。又、実施例
4,5によれば分離作用に際して、転写材担持シートの
変形量は、転写材担持シートの耐久性に影響が小さいよ
うに少なくし、転写材が転写材担持シートから分離しな
い場合のみ、転写材担持シートの変形量を大きくしてい
るから、転写材担持シートの耐久性を併せて確保してい
る。
【0126】「実施例6」本発明の実施例を図21〜図
24を用いてカラー電子写真装置に使用される場合につ
いて説明する。
【0127】基本動作、構成は図62で示した従来例と
同様であるため、説明は省略する。又、押上げコロ部は
実施例4で説明した図11と同様であるので、異なる部
分のみについて説明する。
【0128】尚、以下の実施例において転写材Pの分離
の検出は分離後ジャムセンサ20によっていると説明し
てある場合も、実施例3〜5と同様に分離センサ21を
用いてもよい。分離センサ21を用いると転写材担持シ
ート34からの転写材Pの非分離状態はより明確にジャ
ム状態と区別できる。
【0129】図21は、本実施例の分離用内側押上げコ
ロ53駆動部のブロック図である。
【0130】即ち各分離機会毎に、分離後ジャムセンサ
20の出力をカウンタ201に入力し、カウンタ201
の出力を記憶部202に入力し、累積の分離不良回数を
記憶する。該記憶部202の出力を制御部203に入力
し、該制御部203により、ステッピングモータ104
の回転角、即ち転写材担持シート34の変形量を制御す
る。
【0131】次に図22のフローチャートを用いて本実
施例の動作について説明する。
【0132】まず、前提条件として、目標とする分離不
良発生率を1/n(n回中1回発生)とし、初回の分離
時の押し上げ量をL1とする(図13参照)。
【0133】まず、分離用内側押上げコロ53の押し上
げ量をLとすれば、L=L1なる押し上げ量にて(S4
1)、分離工程を行なう(S42)、この時分離後ジャ
ムセンサ20にて、転写材Pが有るか否か、即ち分離が
行なわれたか否かを検知する。(S43)ここで分離不
良であると検知した場合(S44)、装置を停止し、操
作部の表示等で使用者に警告する(不図示)と同時に、
分離不良であったのは、その時の条件に対して押し上げ
量Lが不足していたと判断し、次回の分離時には所定の
押し上げ量増加量dを加え、L=L1+d(S45)と
し、以降の分離を行なう(S41,S42)。
【0134】次に再び分離不良が発生した場合(S4
3)、未だ押し上げ量が不足しているため、再び押し上
げ量増加量dを加え、L=L1+2dとし分離不良が発
生しなくなるまで繰り返す(S41〜S45)。
【0135】次に正常に分離が行なわれた場合(S4
6)、押し上げ量は十分であったと判断し、次回も同じ
押し上げ量にて分離を行なう(S47)。
【0136】連続的に分離が正常に行なわれ、カウンタ
による累積回数がn回となった時(S49)、目標とす
る分離不良発生率を達成するが、逆に条件によっては必
要以上の押し上げ量となり、転写材担持シート34を劣
化させている可能性がある。そこで本実施例において
は、所定の押し上げ量減少量dを減じ、L=L1−d
(S50)とし、以降の分離を行なう。
【0137】以上を繰り返す事により、目標とする分離
不良発生率以上の分離不良が発生した場合は、押し上げ
量を増加して分離性を向上させ、目標以下の発生の場合
は、押し上げ量を減少させ、転写材担持シート34の耐
久性を向上させ得る。
【0138】尚、前記においては、連続n回分離不良が
発生しない場合は常に所定の押し上げ量減少量dを減じ
ていたが、最低押し上げ量L0 を設定し、L=L0 とな
った場合はそれ以上減じないようにする事も可能であ
る。即ちL0 は以下の様に決定する。
【0139】図23は、画像形成装置近傍の湿度と分離
するために必要な押し上げ量の関係を示したものであ
る。同図において、押し上げ量をL0 とすれば、通常の
環境を含むほとんどの湿度域で分離可能である。
【0140】図24は、使用する転写材Pの坪量(g/
2 )と、分離するために必要な押し上げ量との関係を
示したものである。同図においても押し上げ量をL0
すれば、ほとんどの転写材Pを分離可能である。
【0141】上記の様な押し上げ量L0 を設定し、これ
を最小押し上げ量とする事で、通常の条件においては目
標以上の分離不良発生率を達成できる。
【0142】「実施例7」本発明の実施例7について、
図25〜26を用いて説明する。押上げコロ部は図11
と同様である。
【0143】図25は本実施例のブロック図である。実
施例5との相違点は、画像形成装置の転写ドラム30近
傍に不図示の湿度センサ22を有し、該湿度センサ22
の出力を制御部203に入力し、該湿度センサ22の出
力と、前記実施例5と同様記憶部202の出力との双方
に応じてステッピングモータ104を制御する点であ
る。
【0144】次に図26のフローチャートを用いて本実
施例の動作について説明する。ステップS70,S71
までは実施例6と同じである。
【0145】実施例6との相違点は、分離が正常に行な
われ、かつ累積回数がn回に満たない場合(S71)、
湿度センサ22の出力を検知し、押し上げ量L1を決定
した時点における湿度と比較する(S72)。該比較値
を湿度変動量とすれば、湿度変動量が所定量以下の場合
は(S74)次回の分離工程時も同量の押し上げ量に制
御し、所定量を越えていた場合(S73)は湿度の変動
に応じて、次回の分離時の押し上げ量は所定増加量dを
加算する。、又は減ずる(S75)。
【0146】かかる制御は、例えば図23の様なデータ
より得られる経験値を図示しない記憶部にテーブルとし
て有し、該テーブルを基に制御部203によって行なわ
れる。
【0147】以上の動作によって、例え連続正常分離の
回数がn回以下であっても、押し上げ量L1決定時の湿
度に対して所定量以上湿度が上昇した場合は、押し上げ
量を減ずる事によって転写材担持シート34の劣化をよ
り減少させ得る。
【0148】又、例えば湿度が所定量以上下降した場合
は、押し上げ量を増加させる事により、分離不良を未然
に防ぐ事が可能である。以上述べた様に、過去の分離状
態の結果に加えて湿度センサ22の出力に応じて押上げ
コロ53の押し上げ量を制御する事で、転写材担持シー
ト34の耐久性、分離性を更に向上させ得る。
【0149】「実施例8」以下に、本発明の実施例8を
図15,17,19,20,27を用いて説明する。図
15,17,19,20については既述したのでこれら
の構成の説明は省略する。尚、基本構成、動作について
は従来例と同様であるので、説明を省略する。又、実施
例6,7と同一の部分は説明を省略し、相違点について
のみ説明する。
【0150】本実施例を実施した画像形成装置の動作に
ついて、図27ののフローチャートを用いて説明する。
【0151】装置の停止状態から装置を立ち上げるべ
く、電源スイッチをオンにすると(S81)、分離状態
に関する過去の履歴はリセットされ、従来例で説明した
一連の画像形成プロセスを経た後、最初の分離工程にお
いて、サイドソレノイド158を駆動して全ての押上げ
コロ53,53a,53bを等しく上昇し押し上げ量は
常にL1とする(S82)。
【0152】次に、分離終了後、分離後ジャムセンサ2
0の出力により分離状態を検知し(S83)、正常に分
離が行なわれた場合は(S84)次回の分離は押し上げ
量L1にて行なう(S87)。
【0153】分離不良が発生した場合は(S85)、転
写材条件、環境条件等により、分離性が悪い条件である
と判断し、以降の分離は再度電源をオフにするまではセ
ンタソレノイド156を駆動して押上げコロ53を上昇
し、常に押し上げ量をL1より大きいL2にて行なう
(S86)。
【0154】ここで押し上げ量L1を例えば実施例6に
おけるL0 の如く、転写材条件、環境条件共に標準的な
条件を含むほとんどの条件において分離可能で、かつ、
転写材担持シート34に与える損傷が比較的少ない量に
設定し、押し上げ量L2を想定し得る最も分離性の悪い
条件においても分離可能な量に設定する。
【0155】かかる設定により、前記動作を行なえば、
通常の広い条件範囲において分離不良を起こす事無く分
離可能であり、分離性の悪い条件においては、電源オン
〜オフ間において1回は分離不良は発生するものの、以
降の発生を抑える事が可能である。
【0156】「実施例9」以下に本発明の実施例を説明
する。尚、基本構成、動作については従来例と同様であ
るので説明を省略する。
【0157】又、分離用内側押上げコロ53の駆動方
法、押し上げ量制御方法は実施例8と同様であるので説
明を省略し、実施例8との相違点のみ説明する。
【0158】本実施例においては、図25に示す湿度セ
ンサ22を有し、図28における分離不良発生時に湿度
を検知する(S98)。
【0159】次に押し上げ量をL2として(S96)押
上げコロ53のみを上昇する。以降の分離を行なうのは
実施例8と同様であるが、毎分離終了時に、分離不良発
生時の湿度の変動量を検知し、所定量以下の上昇であれ
ば(S99)以降の分離は押し上げ量L2とし(S10
0)、所定量以上上昇した場合(S101)は分離性が
向上したと判断し押し上げ量をL1に戻す(S10
2)。
【0160】かかる動作により、極めて長期間電源をオ
ン/オフしない様な特殊な使用条件においても、適宜押
し上げ量を減少させ転写材担持シートの耐久性を向上さ
せる事が可能である。
【0161】「実施例10」この実施例は環境条件、転
写材条件又は画像形成モードに従って押上げコロを制御
するものである。基本構成、動作は図62で示した従来
例と同様であるため詳細な説明は省略する。ここでは環
境条件の検知及び分離手段の制御について詳しく述べ
る。
【0162】図29は本発明の実施例10の縦断面図で
温度センサ110が画像形成装置内の転写材担持体であ
る転写ドラム30の近傍に設置されており、温度センサ
110によって検知された温度は電圧に変換されて画像
形成装置本体の制御部120へ送られる。
【0163】ここで改めて分離手段40の詳細を述べ
る。図30において内側押上げコロ53はアーム101
の先端に回転自在に支持されている。アーム101は中
央部を揺動軸102により揺動自在に支持されている。
アーム101の該コロ53を取付けた端部と反対側には
揺動軸102を中心とする扇形ギア101aが設けてあ
る。扇形ギア101aはアーム駆動ギア103に噛み合
っている。アーム駆動ギア103はステッピングモータ
104の出力軸に固定されている。外側押上げコロ44
は分離爪42の先端下側(図の左側)に回転自在に支持
されている。分離爪42は中央部を揺動軸105で揺動
自在に支持されている。分離爪42は揺動軸105より
も根本側で転写材の通過を妨げないように転写ドラム3
0の半径方向の外側へオフセットしている。分離爪42
の根本には揺動軸105を中心とする扇形ギア106が
設けられ、該ギア106は分離爪駆動ギア107と噛み
合っている。分離爪駆動ギア107はステッピングモー
タ108の出力軸に固定されている。
【0164】ステッピングモータ104の回転によりア
ーム駆動ギア103が回転し、扇形ギア101aを回転
させるのでアーム101は揺動軸102を中心にして揺
動し内側押上げコロ53は上昇して転写材担持シート3
4を上方へ押し上げる。又、ステッピングモータ108
の回転により分離爪駆動ギア107は回転し、扇形ギア
106を回転させるので分離爪42は揺動軸105を中
心にして揺動し外側押下げコロ44は下降して転写材担
持シート34を下方へ押し下げる。これによって転写材
担持シート34には外周側から内周へ凹んだ凹部が出
来、この凹部へ分離爪42の先端が進入し、転写材Pの
分離を確実にする。
【0165】環境温度の検知から変形量の決定は画像形
成装置制御部120により行われる。図31はブロック
線図であり制御部120の入力側には温度センサ110
の出力が入力され出力側にはステッピングモータ10
4,108がつながっている。ステッピングモータ10
4,108は制御部120で決定された信号によって所
定角度回転する。
【0166】転写材Pを転写材担持シート34より分離
する前のタイミングを考える。この分離前のタイミング
において温度センサ110の出力電圧を制御部120に
読み込む。温度センサ110の出力電圧と温度の関係は
図32に示すように例えば線形比例になっている。従っ
てセンサ出力電圧V1 のとき温度はt1 ℃,V2 のとき
2 ℃であることが検知できる。
【0167】この温度センサ110により検知された温
度により分離時の押上げコロ53、押下げコロ44の押
し上げ、押し下げ量を決定する。
【0168】図33は内側押上げコロ53の押し上げ量
を示すもので温度がt1 と検知されると押し上げ量はL
1、温度がt2 と検知されるとL2と決定する。即ち、
温度が低い(t1 )と変形量は大きく高い(t2 )と小
さくなる。
【0169】図34は外側押下げコロ44の押し下げ量
を示すもので温度がt1 と検知されると押し下げ量はM
1、温度がt2 と検知されるとM2と決定する。即ちこ
れも温度が低い(t1 )と変形量は大きく、高い(t
2 )と小さくする。この決定した変形量L,Mに基づき
ステッピングモータ104,108を動作させて転写材
Pの転写材担持シート34からの分離を行う。これら変
形量の決定は制御部120により行われる。
【0170】転写工程が完了し転写材Pを転写材担持シ
ート34より分離する時を考える。前記の温度検知のプ
ロセスで温度がt1 と検知されると図35のようにステ
ッピングモータ104が回転し、アーム101は揺動軸
102を中心に反時計回りに揺動し、内側押上げコロ5
3を押し上げ、転写材担持シート34をL1だけ上方へ
変形させる。又、ステッピングモータ108が回転し分
離爪42は揺動軸105を中心に反時計回りに揺動し外
側押下げコロ44を押し下げ、転写材担持シート34を
M1だけ下方へ変形させる。又、温度がt2 と検知され
ると内側押上げコロ53は転写材担持シート34をL2
だけ上方へ変形し、外側押下げコロ44は転写材担持シ
ート34をM2だけ下方へ変形させる(図36)。
【0171】このように温度が比較的低く(t1 )転写
材Pと転写材担持シート34との吸着がよく分離しにく
い場合には変形量を大きくして分離し易くする。又、温
度が比較的高く(t2 )転写材Pと転写材担持シート3
4を分離し易いときは変形量を小さくして転写材担持シ
ート34の変形を防止している。
【0172】「実施例11」環境条件は温度に限られる
ものでなく画像形成装置近傍の湿度であってもよいこと
は既に述べた。図29,31に符号を括弧書きして示す
ように湿度センサ22を温度センサ110の位置に設
け、湿度を検知する。湿度センサ22によって検知され
た湿度は電圧出力されて制御部120へ送られる。
【0173】転写材Pを転写材担持シート34より分離
する前のタイミングを考える。この分離前のタイミング
において湿度センサ22の出力電圧を制御部120に読
み込む。湿度センサ22の出力電圧と湿度の関係は図3
7に示すようになっている。即ち、センサ出力電圧V1
のとき湿度h1 %、出力電圧V2 のとき湿度h2 %であ
ることが検知できる。この湿度センサ22により検知さ
れた湿度により分離時の各コロ53,44の押し上げ量
L、押し下げ量Mを決定する。
【0174】図38は内側押上げコロ53の押し上げ量
Lを示すもので、湿度がh1 と検知されると押し上げ量
はL1、湿度がh2 と検知されると押し上げ量はL2と
決定する。即ち湿度が低いと変形量は大きく高いと小さ
くする。
【0175】図39は外側押下げコロ44の押し下げ量
Mを示すもので、湿度がh1 と検知されると押し下げ量
M1、湿度がh2 と検知されると押し下げ量M2と決定
する。即ちこれも湿度が低い(h1 )と変形量は大き
く、高い(h2 )と小さくなる。この決定した変形量
L,Mに基づきステッピングモータ104,108を動
作させて転写材Pの転写材担持シート34からの分離を
行う。これら変形量の決定は制御部120により行われ
る。
【0176】転写工程が完了し転写材Pを転写材担持シ
ート34より分離する時を考える。前記の湿度検知のプ
ロセスで湿度がh1 と検知されると図35のようにステ
ッピングモータ104が回転し、内側押上げコロ53を
上昇させ転写材担持シート34をL1だけ上方へ変形さ
せる。又、ステッピングモータ108が回転し外側押下
げコロ44を下降させ転写材担持シート34をM1だけ
下方へ変形させる。又、湿度がh2 と検知されると図3
6のように内側押上げコロ53は転写材担持シート34
をL2だけ上方へ変形させ、外側押下げコロ44は転写
材担持シート34をM2だけ下方へ変形させる。
【0177】このように湿度が比較的低く(h1 )転写
材Pと転写材担持シート34との吸着がよく分離しにく
い場合には変形量を大きくして分離し易くする。又、比
較的湿度が高く(h2 )転写材Pと転写材担持シート3
4が分離し易いときは変形量を小さくして転写材担持シ
ート34の過度の変形を防止している。
【0178】ここで環境条件の検知に各センサを用いた
例を示したが画像形成装置の操作部より入力するように
してもよい。又、温度、湿度の両方を検知しその情報を
基に、例えば絶対湿度等を算出し分離手段を制御しても
よい。
【0179】「実施例12」本実施例の基本構成、基本
動作は図62で示した従来例及び実施例10,11と同
様であるため詳細な説明は省く。ここでは転写材条件の
検知及び分離手段の制御について詳しく述べる。
【0180】図40はレジストローラ6a,6b部の詳
細図で転写材の厚みの検知部を示している。レジストロ
ーラ6a,6bは下ローラ6bが位置固定で上ローラ6
aは上下方向に移動可能に支持されており、不図示のバ
ネで下方へ押圧されている。レジストローラの上ローラ
6aの金属軸部6cの上方には所定距離をおいてギャッ
プセンサ140が設けられている。ギャップセンサ14
0は軸上部とのギャップ量gを検知しレジストローラ6
aの移動量によって転写材Pの厚みを検知している。例
えば転写材Pがレジストローラ6a,6bのニップに入
ると上ローラ6aは上方へ転写材Pの厚み分移動する
し、ギャップ量gは転写材Pのない時より転写材Pの厚
み分だけ少なくなる。これをギャップセンサ140で検
知し電圧出力する。
【0181】ここで転写材Pが給紙され、レジストロー
ラ6a,6bに加えられたときを考える。転写材Pが加
えられるとレジストローラ上ローラ6aはその厚み分だ
け上方へ移動するとギャップ量gが厚み分だけ減少し、
ギャップセンサ140の電圧が変化する。
【0182】ここで図41に示すようにセンサ出力V1
のときは転写材Pの厚みはt1 、センサ出力がV2 のと
きは転写材Pの厚みはt2 と検知する。このギャップセ
ンサ140により検知された転写材Pの厚みにより分離
時の各コロ53,44の押し上げ、押下げ量を決定す
る。
【0183】図42は内側押上げコロ53の押し上げ量
を示すもので転写材Pの厚みがt1と検知されると押し
上げ量はL1、転写材Pの厚みがt2 と検知されると押
し上げ量はL2と決定する。即ち転写材Pの厚みが薄い
と変形量は大きく厚いと小さくなる。
【0184】図43は外側押下げコロ44の押し下げ量
を示すもので転写材の厚みがt1 と検知されると押し下
げ量M1、転写材の厚みがt2 と検知されると押し下げ
量M2と決定する。即ちこれも転写材Pの厚みが薄い
(t1 )と変形量は大きく、厚い(t2 )と小さくす
る。この決定した変形量L,Mに基づき、ステッピング
モータ104,108を動作させて転写材Pの転写材担
持シート34からの分離を行なう。
【0185】前述した転写材Pの厚み検知から転写材担
持シート34の変形量の決定は図44に示すように画像
形成装置制御部120により行われる。制御部120の
入力側にはギャップセンサ140の出力が入力され、出
力側にはステッピングモータ104,108がつながっ
ている。ステッピングモータ104,108は制御部1
20で決定された信号によって所定角度回転する。
【0186】転写工程が完了し転写材Pを転写材担持シ
ート34より分離する時を考える。前記の転写材Pの厚
み検知のプロセスで転写材Pの厚みがt1 と検知される
と図35のようにステッピングモータ104が回転し内
側押上げコロ53を上昇させ転写材担持シート34をL
1だけ上方へ変形させる。又、ステッピングモータ10
8が回転し外側押下げコロ44を下降させ転写材担持シ
ート34をM1だけ下方へ変形させる。又、転写材Pの
厚みがt2 と検知されると図36のように内側押下げコ
ロ53は転写材担持シート34をL2だけ上方へ変形さ
せ、外側押上げコロ44は転写材担持シート34をM2
だけ下方へ変形させる。
【0187】このように転写材Pの厚みが比較的薄く
(t1 )転写材Pと転写材転写材担持シート34との吸
着がよく分離しにくい場合には転写材担持シート34の
変形量を大きくして分離し易くする。又、比較的厚く
(t2 )転写材Pと転写材担持シート34が分離し易い
ときは変形量を小さくして転写材担持シート34の過度
の変形を防止している。
【0188】「実施例13」転写材条件は転写材の厚み
に限られることなく転写材の光に対する透過率であって
もよい。即ち、転写材の厚さと光の透過率は、同材質の
転写材に関して対応関係にある。
【0189】図45に示すように透過型センサ150を
レジストローラ6a,6bの出口側の転写材Pの経路中
に設け、これによって通過する転写材Pの光の透過率を
検知する。
【0190】図46に示すように光の透過型センサ15
0出力がV1 であると光の透過率はC1 、該センサ15
0の出力がV2 であると光の透過率C2 と検知する。こ
の光の透過率によって各コロ53,44の押し上げ、押
し下げ量を決定する。
【0191】図47は内側押上げコロ53の押し上げ量
を示し、光の透過率がC1 と検知されると押し上げ量は
L1、光の透過率がC2 と検知されると押し上げ量はL
2と決定する。即ち転写材Pの光の透過率が高いときは
転写材担持シート34の変形量を大きく、低いと小さく
なる。
【0192】図48は外側押下げコロ44の押し下げ量
を示すもので光の透過率がC1 と検知されると押し下げ
量はM1、光の透過率C2 と検知されると押し下げ量は
M2に決定する。即ち転写材Pの光の透過率が高いとき
は転写材担持シート34の変形量を大きく、低いと小さ
くなる。この決定した変形量L,Mに基づきステッピン
グモータ104,108を動作させて転写材Pの転写材
担持シート34からの分離を行なう。制御部120への
入力は光の透過型センサ150の出力電圧が入力され、
出力は前記実施例と同様である(図44)又転写材担持
シート34の変形動作も図35,36に示す通りであ
る。
【0193】このように光の透過率が比較的高く(C
1 )転写材Pと転写材担持シート34との吸着がよく、
分離しにくい場合には、変形量を大きくして分離し易
く、又比較的光の透過率が低く(C2 )転写材Pと転写
材担持シート34が分離し易いときには転写材担持シー
ト34の変形量を小さくして転写材担持シート34の過
度の変形を防止する。
【0194】ここで転写材条件を検知する手段として各
センサを示したが、画像形成装置の操作部より入力する
ようにしてもよいし画像形成装置本体の給紙カセットに
各転写材条件を示す情報を付加して検知するようにして
もよい。又、転写材Pの厚みと光の透過率を個個に制御
するだけでなく、検知した温度、湿度等の情報を組合わ
せて分離手段を制御してもよい。
【0195】「実施例14」基本構成、動作は図62で
記した従来例及び図35,36と同様であるため詳細な
説明は除き、ここでは画像形成モードに応じた分離手段
の制御について詳しく述べる。
【0196】図49は本実施例の縦断面図で操作部16
0より入力された画像形成モード信号が画像形成装置制
御部120へ送られる。
【0197】画像形成モード入力後、転写材担持シート
34の変形量の決定は画像形成装置制御部120により
行われる。図50はブロック線図であり、制御部120
の入力側には操作部160よりモード信号が入力され出
力側にはステッピングモータ104,108がつながっ
ている。ステッピングモータ104,108は制御部1
20で決定された信号によって所定角度回転する。
【0198】4色フルカラーで50枚連続で画像形成す
るモードを例にとる。操作部160によりモードがセッ
トされると制御部120へモード信号が送られる。画像
形成動作が始まり、4色の転写が完了し、転写材Pを転
写材担持シート34より分離する前のタイミングにおい
て入力されたモード(4色フルカラー50枚連続画像形
成)より分離時の各コロ53,44の押し上げ、押し下
げ量を決定する。
【0199】図51に示すのが内側押下げコロ53の押
し上げ量の線図でここでは4色カラーであるため第1枚
目は曲線4cのラインとの交点L1となり、内側押上げ
コロ53の押し上げ量はL1と決定される。
【0200】一方図52に示すのが外側押下げコロ44
の押し下げ量の線図で同様に第1枚目の転写材Pに対し
て外側押下げコロ44の押し下げ量はM1と決定され
る。この決定した変形量L1,M1に基づき1枚目の分
離が行われる。
【0201】転写工程が完了し転写材Pを転写材担持シ
ート34より分離するタイミングにおいて、前記押し上
げ量決定プロセスで図36のようにステッピングモータ
104が回転し内側押上げコロ53を上昇させ転写材担
持シート34を(L1)だけ上方へ変形させる。又、ス
テッピングモータ108が回転し外側押下げコロ44を
下降させ転写材担持シート34を(M1)だけ下方へ変
形させる。
【0202】画像形成動作が進み第20枚目では押し上
げ量L20、押し下げ量M20、第50枚目では押し上
げ量L50、押し下げ量M50で分離が行われる。これ
ら変形量L,Mは制御部120により制御される。50
枚目の転写材Pに対しては図35のように内側押上げコ
ロ53は転写材担持シート34を(L50)だけ上方
へ、外側押下げコロ44は転写材担持シート34を(M
50)だけ下方へ変形させ分離を行なう。
【0203】このように第1枚目から50枚目まで図5
1,52の曲線4cのラインにそって順次変形量をL1
〜L50まで、M1〜M50まで変化しながら分離す
る。
【0204】このように、第1枚目に対しては吸着が弱
いため、変形量が小さく転写材担持シート34の過度の
変形を防止し、第50枚目に対しては吸着が強くなるた
め転写材担持シート34の変形量を増し分離性を向上さ
せている。
【0205】「実施例15」前実施例において更に、画
像形成モードは枚数情報に限られるものではなく、同一
転写材に対する転写回数即ち4色カラー、3色カラー、
2色カラー、単色コピーと組合わされてもよい。
【0206】図51,52において曲線4cのラインは
4色コピー、3c、2c、1cは夫々3色コピー、2色
コピー、単色コピーでの変形量を示している。
【0207】ここでは3色カラー1枚と単色コピー1枚
コピーのモード例にとる。3色カラー1枚コピーは図5
1より内側押上げコロ53の押し上げ量はL3C、図5
2より外側押下げコロ44の押し下げ量はM3Cと決定
され、この変形量L3C,M3Cに基づき分離が行われ
る。単色コピー1枚コピーでは図51より内側押上げコ
ロ53の押し上げ量はL1C、図52より外側押下げコ
ロ44の押し下げ量はM1Cと決定され、この変形量L
1C、M1Cに基づき分離が行われる。
【0208】このように4色コピーに対しては吸着が強
くなるため変形量を増し、分離性を向上させ、単色コピ
ーに対しては、吸着も弱いため変形量を小さくし転写材
担持シート34の過度の変形を防止している。
【0209】図53はコピー枚数と転写回数に従って両
コロ53,44を制御する際の制御部120でのルーチ
ンを示したフローチャートである。コピースタートによ
り画像形成が始まる。先ず第1枚目の転写材であるた
め、画像形成枚数nをn=1とする(STP1)。次に
何色カラーモードかを判断する。STP2〜STP4で
各カラーモードを決定する。例えば単色コピーであれば
STP2でYとなり次に進む。4色フルカラーであれば
STP2→N,STP3→N,STP4→Nとなり次に
進む。
【0210】次に各カラーモードに応じた変形量を図5
1,52の線図より決定する。単色モードではSTP5
で曲線1cのラインとn=1よりLとMを決定し、次に
STP6でステッピングモータ104,108をそれに
応じたステップ数だけ回転駆動させる。
【0211】次にSTP7でコピーセットされた枚数と
nを比較する。ここでコピーセット数が1であればYに
進み終了する。ここでセット数が1でなければ画像形成
枚数nに1を加え2としてSTP5へ戻り、曲線1cと
nよりL,Mを求めSTP5〜7をコピーセット数が完
了するまでくり返す。
【0212】4色モードも同様にSTP8で曲線4cの
ラインとn=1よりL,Mを図51,52の線図より決
定し、STP9でステッピングモータ104,108を
所定量駆動する。これをコピーセット数が完了するまで
くり返す(STP10)。
【0213】ここで画像形成モードとして転写回数、コ
ピー枚数を例に説明したが、OHP用紙用等に搬送速度
を低下させる機能をもった画像形成装置であればこのモ
ード情報を使用し一般用紙即ち通常搬送速度よりOHP
用紙、即ち低速の搬送速度のときの分離変形量を大きく
なるように制御してもよい。これは低速搬送の場合の方
が転写材Pと転写材担持シート34の吸着がよくなり分
離しにくくなるためである。
【0214】各実施例は温度、湿度等の画像形成装置の
おかれている空間の環境条件、転写材の厚み、光の透過
率、画像形成モード等に分けて説明したが、これらを組
合わせた場合も本発明に含まれるものであり、このよう
な場合、確実に転写材担持シートから転写材が分離され
るための転写材担持シートの変形量を優先的な制御目標
として上記条件をとり上げるようにしてもよい。
【0215】「実施例16」実施例3〜9では転写材が
転写材担持シートから分離しない場合にはくり返し分離
工程を行ない、操作性を良好にし稼動率を上げることに
なる。然し乍ら、この方法だとくり返し分離工程を実行
しても転写材が転写材担持シートから分離しない場合に
は結局装置を停止しなければならない場合が生ずる。一
方実施例10〜13では画像形成装置の環境の温度、湿
度、転写材条件或は画像形成モードに応じて転写材担持
シートからの転写材分離手段を制御する。然し乍らこの
方法だと転写材担持シートから転写材が分離出来る条件
は厳しくしてしまうおそれが多く、転写材担持シートを
変化させてしまう量を多くしてしまう。そこで環境条
件、転写材条件或は画像形成モードにおいて転写材担持
シートからの転写材分離手段の分離条件の幅を広くして
転写材担持シートの変形量を出来るだけ小さくし、万一
転写材担持シートから分離出来ない場合は、実施例6〜
9を用いてくり返し分離工程を行なう。
【0216】こうすると転写材担持シートから転写材が
分離しない場合を著しく減少できると共に転写材担持シ
ートの変形量を必要以上に大きくしないですむ格別な効
果が生ずる。
【0217】この実施例16は従って、実施例3〜9の
何れか1つと実施例10〜15の何れか1つ又は複数を
組合せて実施することにより達成できるので詳細な説明
は夫々の実施例の説明に譲り省略する。
【0218】実施例10〜15は夫々個別に装備した場
合を説明したが、これは適宜に選択し重ねて画像形成装
置に設けてもよい。
【0219】「実施例17」以下、本実施例17を図5
4〜58を用いて説明する。
【0220】基本動作、構成は図62で示した従来例と
同様であるので説明は省略する。
【0221】図54は分離用内側押上げコロ53部の詳
細図である。分離用内側押上げコロ53、両側押上げコ
ロ53a,53bは夫々分離アーム62、補助アーム6
3の一端に回転自在に支持される。
【0222】補助アーム63は分離アーム62に揺動軸
64を中心に揺動自在に支持され、分離アーム62は図
示しない本体筺体に固定されたアーム軸65によって揺
動自在に支持される。補助アーム63と分離アーム62
との各々の後端部には引張りバネ66が掛けられてお
り、これにより補助アーム63は分離アーム62に対し
て矢印I方向に付勢されていると共に、補助アーム63
の上面が分離アーム62に設けられた突起部62a部に
当接している。
【0223】かかる状態において、両側押上げコロ53
a,53bは、分離用内側押上げコロ53より上方、即
ち図55により明らかな様に転写材担持シート34に近
接する側に位置する。
【0224】分離アーム62の端部にはリンク67を介
してソレノイド68の可動鉄芯68aが連結され、更に
分離アーム62は不図示のリターンバネにより矢印J方
向に付勢され、かかる構成によりソレノイド68のオン
/オフにより分離アーム62を揺動駆動し得る。
【0225】次にかかる構成による動作について説明す
る。前記従来例で説明した画像プロセスを経て、転写材
分離時にはソレノイド68を不図示の制御部により励磁
し、押上げコロ53を転写材担持シート34に当接せし
める。この時の状態を図55〜図58によって説明す
る。
【0226】押上げコロ53と補助の両側押上げコロ5
3a,53bの位置関係は前述した如くに設定されてい
るので、ソレノイド68を励磁すると分離アーム62は
アーム軸65を中心に揺動し、コロ53,53a,53
bを上昇させ最初に補助の両側押上げコロ53a,53
bが転写材担持シート34に当接する(図56)。ここ
で分離アーム62は更に同方向へ揺動するが両側押上げ
コロ53a,53bの上昇が転写材担持シート34によ
り制約されるため、補助アーム63、引張りバネ66を
介して抵抗を受けて速度を減じた後、次に押上げコロ5
3は転写材担持シート34に接し(図57)、その後転
写材担持シート34を変形せしめた後、停止する。
【0227】この時、引張りバネ66の張力を転写材担
持シート34の張力に対して適度に弱いものに設定する
事により、補助の両側押上げコロ53a,53bは押上
げコロ53より下方の位置に退避し、転写材担持シート
34が分離用押上げコロ53の当接部分において変形す
る妨げとなる事は無い(図58)。
【0228】以上の構成により、最も衝撃が発生する最
初の当接位置を補助の両側押上げコロ53a,53bの
位置にし、最も変形せしめる分離用押上げコロ53の当
接位置からずらす事で、分離用押上げコロ53の当接位
置において転写材担持シート34が劣化する事を防ぐ事
が可能である。
【0229】尚、本実施例においては、補助の両側押上
げコロを2ケ有し、計3ケの変形手段を有する構成とし
たが、補助の両側押上げコロは1ケ又は3ケ以上の構成
であっても同様の効果が得られるのは言うまでも無い。 「実施例18」実施例18を図59〜図61を用いて説
明する。実施例16との相違点は、実施例17において
は、複数の変形手段を転写ドラム34の母線方向に配列
したのに対して本実施例においては、円周方向に配列し
たものである。
【0230】図59において分離用内側押上げコロ5
3、補助押上げコロ69は夫々分離アーム72、補助ア
ーム73の一端に回転自在に支持される。
【0231】補助アーム73は分離アーム72に軸74
を中心に揺動自在に支持され、分離アーム72は図示し
ない本体筺体に固定されたアーム軸75によって揺動自
在に支持される。補助アーム73と分離アーム72には
引張りバネ76が掛けられ、押上げコロ53、補助押上
げコロ69が接近する方向に付勢されている。補助アー
ム73は、図示しないストッパによって図示する押上げ
コロ53、補助押上げコロ69の間隔を保つ位置で停止
している。
【0232】分離アーム72の端部にはリンク77を介
してソレノイド78の可動鉄芯78aが連結され、更に
分離アーム72は不図示のリターンバネにより、ソレノ
イド78の吸引方向と反対方向に付勢されている。
【0233】次にかかる構成による動作について説明す
る。実施例17と同様、ソレノイド78を励磁すると可
動鉄芯78aがソレノイド78中へ引込まれ、リンク7
7を介して分離アーム72の後端が引かれて、分離アー
ム72はアーム軸75を中心に時計方向に回転し、押上
げコロ53、補助押上げコロ69を共に上昇する。これ
によって、先ず補助押上げコロ69が転写材担持シート
34に当接し、引張りバネ76に抗して補助アーム73
は軸74を中心に時計回りに相対回転するので、分離ア
ーム72は速度を減じる。その後、押上げコロ53が当
接する(図60)。更に押上げコロ53は転写材担持シ
ート34を変形せしめた後、停止する(図61)。
【0234】この時、引張りバネ76の張力を転写材担
持シート34の張力に対して適度に弱いものに設定する
のは実施例17と同様である。
【0235】尚、本実施例では図示していなが、分離性
に影響しない補助押上げコロ71の幅を分離用押上げコ
ロ53の幅より大きくする事で、当接時の衝撃を低減さ
せ、転写材担持シート34の耐久性向上に、より大きな
効果がある。
【0236】
【発明の効果】以上説明したように、 (1) 本発明の第1の発明によれば転写材担持体変形
手段を、分離工程、非分離工程に拘らず、転写材担持体
に接触している事で、転写材担持体変形手段が当接する
衝撃が発生する事が無く、転写中の画像の乱れが発生す
る事が無い。又、転写材担持体の寿命を延ばす事が可能
である。
【0237】(2) 本発明の第2の発明によれば
(1)において分離工程時と非分離工程時において、転
写材担持体変形手段の付勢力を選択的に可変とする事
で、非分離工程時において、転写材担持シートが変形し
過ぎる事が無い。
【0238】(3) 本発明の第3の発明によれば転写
材の分離後の分離状態を検知する手段を有し、分離が行
われず、且つ転写材が転写材担持シートに吸着保持され
た状態を検知した場合のみ、直ちに装置を停止せず、再
度分離工程に供する事で、分離し難い場合に分離ができ
る。そのため、転写材が転写材担持体に吸着して分離し
ない場合の装置停止がなくなり、操作性、稼動率が向上
する。
【0239】(4) 本発明の第4の発明によれば
(3)において分離手段の動作状態を変化する手段を有
する事で通常の分離時には転写材担持体を劣化させる事
が無い量に制御し、一度分離不良が発生した場合には、
動作量を大きくし、転写材担持体の変形量を大きくする
事で、確実に分離できる。
【0240】(5) 本発明の第5の発明によれば分離
状態を検知する手段と、転写材担持体の変形量を制御す
る手段を有し、過去の分離状態の結果に応じて前記転写
材担持体の変形量を制御する事により、常に条件に適し
た変形量にて分離せしめる事が可能で、操作性と稼動率
を高めることと転写材担持体の耐久性を両立させる事が
可能である。
【0241】(6) 本発明の第6の発明によれば上記
(5)において、分離状態検知手段は異常分離発生回数
及び正常分離発生回数をカウントする手段と、該両発生
回数を記憶する手段とを有し、前記発生回数に応じて前
記転写材担持体の変形量を制御すると、最小の異常分離
の発生で正常分離状態を持続出来る。
【0242】(7) 本発明の第7〜第9の発明によれ
ば環境条件を検知する手段を有し前記環境条件例えば温
度、湿度に応じて、分離手段を制御することにより、高
温、高湿環境から低温、低湿環境まで幅広い環境条件に
対応して確実に分離ができ、且つ転写材担持体の変形量
が適正になるため、転写材担持体の耐久性も向上し、良
好な品質の画像が長期にわたり得られる効果がある。
【0243】(8) 本発明の第10〜第12の発明に
よれば転写材条件を検知する手段を有し、前記転写材条
件に応じて、分離手段を制御することにより、転写材が
紙の場合は厚紙から薄紙まで、幅広い範囲の転写材に対
応して確実に分離ができ、且つ転写材担持体の耐久性も
向上し、良好な画像を長期にわたって得ることが出来
る。
【0244】(9) 本発明の第13〜第16の発明に
よれば画像形成モードに応じて、分離手段を制御するこ
とにより、1枚コピーから、連続コピー、更に4色コピ
ーから単色及び転写材の搬送速度まで幅広いモードに対
応した分離ができ、且つ転写材担持体の変形量が適正に
なるため、転写材担持体の耐久性も向上し、良好な品質
の画像が長期にわたり得られる効果がある。
【0245】(10) 本発明の第17の発明によれば
前記分離手段による分離工程終了後の分離状態を検知す
る手段と、環境条件を検知する手段と、前記転写材担持
体変形手段により転写材担持体の変形量を制御する手段
とを有し、環境条件を検知する手段と、過去の分離状態
の結果に応じて前記転写材担持体の変形量を制御するこ
ととしてあるので、上記(7)の環境条件に応じた分離
手段の制御がより確実となり、環境条件を著しく制限し
て安全側としなくても、分離しない場合をより少なくで
きる効果がある。
【0246】(11) 本発明の第18の発明によれ
ば、分離状態検知手段とは異常分離発生回数及び正常分
離発生回数をカウントする手段と、該両発生回数を記憶
する手段とを有し、前記発生回数に応じて前記転写材担
持体の変形量を制御すると容易に分離状態を検出でき、
上記(10)の効果を確実に達成できる。
【0247】(12) 本発明の第19又は第20の発
明によれば、温度又は湿度を検出する簡易なセンサを備
えるのみで上記(10)又は(11)の効果を達成でき
る。
【0248】(13) 本発明の第21の発明によれば
分離手段による分離工程終了後の分離状態を検知する手
段と、転写材条件を検知する手段と、前記転写材担持体
変形手段による転写材担持体の変形量を制御する手段と
を有し、転写材条件を検知する手段と、過去の分離状態
の結果に応じて前記転写材担持体の変形量を制御するこ
ととしてあるので、上記(8)の転写材条件に応じた分
離手段の制御がより確実となり、転写材条件を著しく制
限して安全側としなくても、分離しない場合をより少な
くできる効果がある。
【0249】(14) 本発明の第22の発明によれば
上記(13)において分離状態検知手段とは異常分離発
生回数及び正常分離発生回数をカウントする手段と、該
両発生回数を記憶する手段とを有し、前記発生回数に応
じて前記転写材担持体の変形量を制御すると容易に分離
状態を検出でき、上記(13)の効果を確実に達成でき
る。
【0250】(15) 本発明の第23又は第24の発
明によれば、転写材の厚み又は転写材の光の透過率を知
る簡易な検出手段を備えるのみで上記(13)又は(1
4)の効果を達成できる。
【0251】(16) 本発明の第25の発明によれば
分離手段による分離工程終了後の分離状態を検知する手
段と、前記転写材担持体変形手段による転写材担持体の
変形量を制御する手段とを有し、画像形成モードと過去
の分離状態の結果に応じて前記転写材担持体の変形量を
制御することとしてあるので、上記(9)の画像形成モ
ードに応じた分離手段の制御がより確実となり、画像形
成モードの範囲を著しく制限して安全側としなくても、
分離しない場合をより少なくできる効果がある。
【0252】(17) 本発明の第26の発明によれば
上記(16)において分離状態検知手段とは異常分離発
生回数及び正常分離発生回数をカウントする手段と、該
両発生回数を記憶する手段とを有し、前記発生回数に応
じて前記転写材担持体の変形量を制御するものであるか
ら、容易に分離状態を検出でき、上記(16)の効果を
確実に達成できる。
【0253】(18) 本発明の第27〜第29の発明
によれば画像形成装置に備える制御装置から容易に信号
を取り出して実行出来るので、上記(16)、(17)
の効果を容易に達成できる。
【0254】(19) 本発明の第30の発明によれば
転写材担持体を一方向から押圧する2つ以上の変形手段
を有し、転写材担持体を最大変形せしめる変形手段以外
の変形手段を先に当接せしめる事により、転写材担持体
が最大変形する部分に当接時の衝撃が加わる事を防ぎ、
転写材担持体の耐久性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の分離部の側面図である。
【図2】図1の作用を示す側面図である。
【図3】実施例2の分離部の側面図である。
【図4】図3の作用を示す側面図である。
【図5】実施例3の画像形成装置の側面図である。
【図6】実施例3の分離センサの側面図である。
【図7】実施例3のフローチャートである。
【図8】実施例3の分離センサの作用を示す側面図であ
る。
【図9】実施例3の分離センサの作用を示す側面図であ
る。
【図10】実施例3の分離センサの作用を示す側面図で
ある。
【図11】実施例4の内側押上げコロの側面図である。
【図12】実施例4の作用を示すフローチャートであ
る。
【図13】図11の作用を示す側面図である。
【図14】図11の作用を示す側面図である。
【図15】実施例5の内側押上げコロ部の斜視図であ
る。
【図16】図15の側面図である。
【図17】図15の作用を示す斜視図である。
【図18】実施例5の作用を示すフローチャートであ
る。
【図19】実施例5の内側押上げコロの作用を示す正面
図である。
【図20】実施例5の内側押上げコロの作用を示す正面
図である。
【図21】実施例6のブロック線図である。
【図22】実施例6の作用を示すフローチャートであ
る。
【図23】湿度と押上げコロの押し上げ量の関係を示す
線図である。
【図24】転写材の大きさと押上げコロの押し上げ量の
関係を示す線図である。
【図25】実施例7のブロック線図である。
【図26】実施例7の作用を示すフローチャートであ
る。
【図27】実施例8の作用を示すフローチャートであ
る。
【図28】実施例9の作用を示すフローチャートであ
る。
【図29】実施例10の縦断面図である。
【図30】実施例10の分離手段の側面図である。
【図31】実施例10のブロック線図である。
【図32】温度センサの出力と温度の関係を示す線図で
ある。
【図33】温度と内側押上げコロの押し上げ量の関係を
示す線図である。
【図34】温度と外側押下げコロの押し下げ量の関係を
示す線図である。
【図35】内側押上げコロ、外側押下げコロの作用を示
す側面図である。
【図36】内側押上げコロ、外側押下げコロの作用を示
す側面図である。
【図37】湿度センサの出力と湿度の関係を示す線図で
ある。
【図38】湿度と内側押上げコロの押し上げ量の関係を
示す線図である。
【図39】湿度と外側押上げコロの押し下げ量の関係を
示す線図である。
【図40】転写材の厚み検知部の側面図である。
【図41】ギャップセンサと転写材厚みの関係を示す線
図である。
【図42】転写材厚みと内側押上げコロの押し上げ量の
関係を示す線図である。
【図43】転写材厚みと外側押下げコロの押下げ量の関
係を示す線図である。
【図44】転写材厚みの検出と押上げコロ、押下げコロ
駆動用のステッピングモータの制御を示すブロック線図
である。
【図45】転写材の厚みを透過型センサにより検出する
検出部の側面図である。
【図46】透過型センサ出力と転写材の光の透過率の関
係を示す線図である。
【図47】光の透過率と内側押上げコロの押し上げ量の
関係を示す線図である。
【図48】光の透過率と外側押下げコロの押し下げ量の
関係を示す線図である。
【図49】実施例14の画像形成装置の縦断面図であ
る。
【図50】実施例14のブロック線図である。
【図51】画像形成モードと内側押上げコロの押し上げ
量の関係を示す線図である。
【図52】画像形成モードと外側押下げコロの押し下げ
量の関係を示す線図である。
【図53】実施例14及び15の作用を示すフローチャ
ートである。
【図54】実施例17の内側押上げコロ部の斜視図であ
る。
【図55】図54の正面図である。
【図56】図55の作用を示す正面図である。
【図57】図55の作用を示す正面図である。
【図58】図55の作用の示す正面図である。
【図59】実施例18の分離部の側面図である。
【図60】図59の作用を示す側面図である。
【図61】図59の作用を示す側面図である。
【図62】従来例の画像形成装置の縦断面図である。
【図63】図62の分離部の側面図である。
【図64】図63の作用を示す側面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 14 定着器 15 転写帯電器 20 分離後ジャムセンサ 21 分離センサ 22 湿度センサ 30 転写ドラム 34 転写材担持シート 42 分離爪 44 外側押上げコロ 53 内側押上げコロ 54 押上げアーム 55 揺動軸 56 コロ加圧ソレノイド 57 加圧スプリング 58 ストッパ 59 押上げアーム保持バネ 62 分離アーム 63 補助アーム 64 揺動軸 65 アーム軸 66 引張りバネ 67 リンク 68 ソレノイド 70 リターンバネ 71 リンク 72 分離アーム 73 補助アーム 74 軸 75 アーム軸 76 引張りバネ 77 リンク 78 ソレノイド 101 アーム 102 揺動軸 103 アーム駆動ギア 104 ステッピングモータ 105 揺動軸 106 扇形ギア 107 分離爪駆動ギア 108 ステッピングモータ 110 温度センサ 150 透過型センサ 151 押上げアーム 153 リンク 154 両側押上げアーム 155 揺動軸 156 センタソレノイド 157 リンク 158 センタソレノイド 160 操作部 201 カウンタ 202 記憶部 203 制御部

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材を担持し搬送するための転写材担
    持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写材
    に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転写
    材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を転
    写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成装
    置において、前記転写材担持体変形手段は装置の動作状
    態に拘らず、前記転写材担持体に接触している事を特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材担持体変形手段を前記転写材
    担持体に押圧する付勢力は選択的に可変である事を特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 転写材を担持し、搬送するための転写材
    担持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写
    材に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転
    写材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を
    転写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成
    装置において、前記分離手段により分離工程終了後の分
    離状態を検知する手段を有し、転写材の分離が行われて
    いない場合のみ、前記転写材を再度分離工程に供する事
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記分離工程において、前記分離手段の
    動作状態を変化させる手段を有する事を特徴とする請求
    項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 転写材を担持し搬送するための転写材担
    持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写材
    に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転写
    材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を転
    写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成装
    置において、前記分離手段による分離工程終了後の分離
    状態を検知する手段と、前記転写材担持体変形手段によ
    る転写材担持体の変形量を制御する手段とを有し、過去
    の分離状態の結果に応じて前記転写材担持体の変形量を
    制御する手段を有する事を特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記分離状態検知手段とは異常分離発生
    回数及び正常分離発生回数をカウントする手段と、該両
    発生回数を記憶する手段とを有し、前記発生回数に応じ
    て前記転写材担持体の変形量を制御するものである事を
    特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 転写材を担持し搬送するための転写材担
    持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写材
    に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転写
    材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を転
    写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成装
    置において、環境条件を検知する手段を有し、前記環境
    条件を検知する手段の検知した環境条件に応じて、前記
    分離手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記環境条件とは温度であることを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記環境条件とは湿度であることを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 転写材を担持し搬送するための転写材
    担持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写
    材に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転
    写材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を
    転写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成
    装置において、転写材条件を検知する手段を有し、前記
    転写材条件を検知する手段の検知した転写材条件に応じ
    て前記分離手段を制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記転写材条件とは転写材の厚みであ
    ることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記転写材条件とは転写材の光の透過
    率であることを特徴とする請求項10に記載の画像形成
    装置。
  13. 【請求項13】 転写材を担持し搬送するための転写材
    担持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写
    材に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転
    写材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を
    転写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成
    装置において、前記画像形成装置の画像形成モードに応
    じて前記分離手段を制御することを特徴とする画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 前記画像形成モードとは同一の転写材
    に対する転写回数であることを特徴とする請求項13に
    記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 画像形成形成モードとは画像形成枚数
    であることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装
    置。
  16. 【請求項16】 画像形成モードとは転写材の搬送速度
    であることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装
    置。
  17. 【請求項17】 転写材を担持し搬送するための転写材
    担持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写
    材に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転
    写材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を
    転写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成
    装置において、前記分離手段による分離工程終了後の分
    離状態を検知する手段と、環境条件を検知する手段と、
    前記転写材担持体変形手段による転写材担持体の変形量
    を制御する手段とを有し、環境条件を検知する手段と、
    過去の分離状態の結果に応じて前記転写材担持体の変形
    量を制御する事を特徴とする画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記分離状態検知手段とは異常分離発
    生回数及び正常分離発生回数をカウントする手段と、該
    両発生回数を記憶する手段とを有し、前記発生回数に応
    じて前記転写材担持体の変形量を制御するものである事
    を特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記環境条件とは温度であることを特
    徴とする請求項17又は18に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記環境条件とは湿度であることを特
    徴とする請求項17又は18に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 転写材を担持し搬送するための転写材
    担持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写
    材に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転
    写材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を
    転写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成
    装置において、前記分離手段による分離工程終了後の分
    離状態を検知する手段と、転写材条件を検知する手段
    と、前記転写材担持体変形手段による転写材担持体の変
    形量を制御する手段とを有し、転写材条件を検知する手
    段と、過去の分離状態の結果に応じて前記転写材担持体
    の変形量を制御する事を特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記分離状態検知手段とは異常分離発
    生回数及び正常分離発生回数をカウントする手段と、該
    両発生回数を記憶する手段とを有し、前記発生回数に応
    じて前記転写材担持体の変形量を制御するものである事
    を特徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記転写材条件とは転写材の厚みであ
    ることを特徴とする請求項21又は22に記載の画像形
    成装置。
  24. 【請求項24】 前記転写条件とは転写材の光の透過率
    であることを特徴とする請求項21又は22に記載の画
    像形成装置。
  25. 【請求項25】 転写材を担持し搬送するための転写材
    担持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写
    材に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転
    写材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を
    転写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成
    装置において、前記分離手段による分離工程終了後の分
    離状態を検知する手段と、前記転写材担持体変形手段に
    よる転写材担持体の変形量を制御する手段とを有し、画
    像形成モードと過去の分離状態の結果の応じて前記転写
    材担持体の変形量を制御する事を特徴とする画像形成装
    置。
  26. 【請求項26】 前記分離状態検知手段とは異常分離発
    生回数及び正常分離発生回数をカウントする手段と、該
    両発生回数を記憶する手段とを有し、前記発生回数に応
    じて前記転写材担持体の変形量を制御するものである事
    を特徴とする請求項25に記載の画像形成装置。
  27. 【請求項27】 前記画像形成モードとは同一の転写材
    に対する転写回数であることを特徴とする請求項25又
    は26に記載画像の形成装置。
  28. 【請求項28】 前記画像形成モードとは画像形成枚数
    であることを特徴とする請求項25または26に記載の
    画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記画像形成モードとは転写材の搬送
    速度であることを特徴とする請求項25又は26に記載
    の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 転写材を担持し搬送するための転写材
    担持体と、像担持体上に形成されたトナー像を前記転写
    材に転写するための転写手段と、前記転写材担持体を転
    写材担持体変形手段により局部的に変形させ、転写材を
    転写材担持体より分離する分離手段とを有する画像形成
    装置において、前記分離手段は、転写材担持体を一方向
    から押圧する少なくとも2つの転写材担持体変形手段を
    有し、前記複数の変形手段は、分離時に時間差を有して
    転写材担持体に当接し、同一の分離機会において最後に
    当接する変形手段が当接する部分において、転写材担持
    体の変形量が最大となる事を特徴とする画像形成装置。
JP4173812A 1992-06-08 1992-06-08 画像形成装置 Pending JPH05341664A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4173812A JPH05341664A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4173812A JPH05341664A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05341664A true JPH05341664A (ja) 1993-12-24

Family

ID=15967617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4173812A Pending JPH05341664A (ja) 1992-06-08 1992-06-08 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05341664A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009015143A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Sharp Corp 画像形成装置
WO2011052063A1 (ja) 2009-10-29 2011-05-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2012088469A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Canon Inc 画像形成装置
JP2013092805A (ja) * 2013-02-18 2013-05-16 Canon Inc 画像形成装置
US8660446B2 (en) 2010-11-02 2014-02-25 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8768228B2 (en) 2010-12-13 2014-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8838012B2 (en) 2010-12-16 2014-09-16 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with belt member pushing
US8849167B2 (en) 2010-06-15 2014-09-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009015143A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Sharp Corp 画像形成装置
US8494432B2 (en) 2009-10-29 2013-07-23 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for transferring a toner image
CN102667637A (zh) * 2009-10-29 2012-09-12 佳能株式会社 成像设备
JP5208280B2 (ja) * 2009-10-29 2013-06-12 キヤノン株式会社 画像形成装置
WO2011052063A1 (ja) 2009-10-29 2011-05-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
KR101454088B1 (ko) * 2009-10-29 2014-10-22 캐논 가부시끼가이샤 화상 형성 장치
CN102667637B (zh) * 2009-10-29 2015-01-21 佳能株式会社 成像设备
US8849167B2 (en) 2010-06-15 2014-09-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2012088469A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Canon Inc 画像形成装置
US8660446B2 (en) 2010-11-02 2014-02-25 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8768228B2 (en) 2010-12-13 2014-07-01 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US8838012B2 (en) 2010-12-16 2014-09-16 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with belt member pushing
JP2013092805A (ja) * 2013-02-18 2013-05-16 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7376364B2 (en) Image forming apparatus
JP3505969B2 (ja) 画像形成装置
US11175612B2 (en) Image forming apparatus
US7209694B2 (en) Image forming apparatus having a medium transporting belt formed in an endless shape and having a first and second region
US20100196028A1 (en) Image forming apparatus
JP4732054B2 (ja) 画像形成装置
JPH05341664A (ja) 画像形成装置
JP5975790B2 (ja) 画像形成装置
JP3687296B2 (ja) 画像形成装置
JP4244594B2 (ja) ベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置
JPH08262824A (ja) 記録紙ジャム検知装置
JP2007309982A (ja) 画像定着装置
JP2002080158A (ja) カール補正システム
JP4054586B2 (ja) 画像形成装置
JPH11102094A (ja) 画像形成装置
JP2006195180A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
US11789384B2 (en) Image forming apparatus
US11953846B2 (en) Image forming apparatus
US11796940B2 (en) Image forming apparatus
JP7288609B2 (ja) 画像形成装置
JPH10236697A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP6123588B2 (ja) 用紙搬送装置
JPH11184184A (ja) 画像形成装置
JPH08259100A (ja) 画像形成装置の用紙搬送制御方式
JP3740864B2 (ja) 画像形成装置