JP2006195180A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 中間転写体上に転写された画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて記録媒体を搬送できない場合でも画像を記録媒体の所望の位置に転写できるようにする。
【解決手段】 中間転写体上に転写されたトナー画像を記録媒体に転写できるか否かを判断し(S15)、転写が不可能と判断された場合に、転写の条件が整うまで中間転写体の駆動を停止し(S16)、転写が可能と判断された後に中間転写体を再駆動させる(S17)ことにより、中間転写体上に転写されたトナー画像を記録媒体の所望の位置に転写する。
【選択図】図4

Description

本発明は、中間転写体をもつ画像形成装置及びその制御方法、制御プログラム、コンピュータ可読記憶媒体に関する。
従来の中間転写体を持つ画像形成装置におけるレジストローラ駆動制御に関して、例えば、特許文献1に開示されている技術がある。以下、従来のレジストローラ駆動手段について説明する。複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの電子写真方式を用いて画像形成を行う画像形成装置において、感光体上にレーザを照射して静電潜像を形成し、各色毎に単色のトナー画像を中間転写体に現像して各色の画像を重ね合わせ、その後、記録媒体(一般には用紙であるため、以下、用紙と記述する)に転写する方法がある。
この方法では中間転写体上で各色の画像を重ね合わせ、中間転写体上の画像を用紙の正規の位置に合わせて転写するための手段(以下、「レジ再給紙」と称す)よりも先に作像動作が行われる。用紙上の正規の位置に画像を転写させるために、レジ再給紙手段が作像開始時と所定の時間差をとって開始される。このようなレジ再給紙開始タイミングの決定方法には以下のような方法が採用されている。中間転写体の回転開始後、各色毎に作像開始タイミングとして画像同期信号(以下、「TOP信号」と称する)を発生させ、TOP信号を基準として潜像、現像、転写動作を行う。用紙のレジ再給紙タイミングは、最終現像色のTOP信号を検知したのち、あらかじめ設定された所定時間(「レジ再給紙開始時間」)が経過したタイミングとする。このように、用紙を供給する際に、基準のタイミング(TOP信号)からレジ再給紙開始時間をカウントすることにより、中間転写体上の1次転写画像を用紙の正規の位置に転写している。
特開2003-84642号公報
上記説明した中間転写体を持つ画像形成装置においては、画像形成の最初のプロセスを行う部位(電子写真装置の場合、露光を行う部位)から用紙上に画像を転写する2次転写位置までの距離が長くなるため、連続プリントの速度(スループット)を上げるために、画像形成開始をその画像を転写すべき用紙の給紙動作に先行して行う。
この状態を図10に示す。図10は基本色4色を中間転写体上に重ねて1次画像を形成し、用紙に2次転写する方式の画像形成装置の概略図である。図において、T1a、T1b、T1c、T1dはそれぞれ基本色(Bk:ブラック,C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)の1次転写部を、T2は2次転写部を、2は中間転写体である中間転写ベルトを表す。図10に示すような形態の画像形成装置ではスループットを上げるために中間転写体上に複数ページの画像を先行して形成する必要がある。
このような場合、中間転写体上に形成された画像(トナー画像)に対して正しい用紙を当該画像が2次転写部T2に到達するタイミングに合わせて2次転写部T2に用紙を送り込めない場合が発生する。このような例としては、給紙不良により用紙の送り込みが遅れた場合、用紙が用紙供給部に存在しない場合、指定された紙種と実際の紙種が異なる場合、指定された紙サイズと実際の紙サイズが異なる場合等が考えられる。
用紙供給部に用紙が存在しない例をもう少し詳細に説明すると、図10のような場合、ページN3の画像形成が開始されている時点で、ページN2に対する用紙が用紙格納カセットに存在するため、ページN3の画像形成に用いる用紙が用紙供給部に存在するかどうかは、この時点(ページN3の画像形成を開始する時点)ではわからない。
以上のように、画像形成開始後に正しい用紙を中間転写体上の画像が2次転写部T2に到達するタイミングに合わせて送り込めないような場合には、中間転写体を2次転写前で一時停止させ、正しい用紙が所定タイミングで2次転写部に送り込める条件になるまで待たせることで画像形成を完結させることができる。
しかしながら、1次転写画像が形成された後、2次転写までの間に中間転写体を停止させる場合において、特に、中間転写体の駆動源としてDCモータを採用している場合、このモータ加減速中のモータの速度変化はモータの固体毎に、或いは、同一モータであってもその時々に応じて異なる。このため、基準のタイミング(TOP信号)からレジ再給紙開始までの間に速度(中間転写体の駆動速度)を変化させた場合、レジ再給紙開始タイミングを決定することが出来ない。その結果として、従来では、上記説明したように画像形成開始後に正しい用紙を中間転写体上の画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて送り込めないような場合には、その画像はプリントエラーとして処理し、中間転写体上に形成された画像の現像剤は廃棄され画像を再形成し直していた。
この問題を回避するために、中間転写体の駆動源としてステッピングモータを採用することが考えられる。しかしながら、一般的に負荷トルクが大きい中間転写体の駆動源としてはトルクの大きいステッピングモータが必要となる。このため、DCモータを使用する場合に比べてコストが割高となり、消費電力も大きくなってしまう。場合によっては、製品の要求仕様を満足するモータが存在しない場合もあり得る。
そこで本発明の目的は、駆動源にDCモータを使用した中間転写体を持つ画像形成装置において、中間転写体上に転写された画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて所望の記録媒体を2次転写部に搬送できない場合でも、中間転写体上に転写された画像を記録媒体の所望の位置に転写できるように制御することができる画像形成装置及びその制御方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の画像形成装置は、以下の構成を有する。すなわち、帯電させた感光体の表面にレーザ光を走査して形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像が転写された中間転写体と、前記中間転写体を2次転写部まで駆動し、前記トナー画像を記録媒体上に2次転写する際の位置合わせをする中間転写体駆動手段と、前記中間転写体の駆動距離を検出する駆動距離検出手段とを有する画像形成装置において、前記中間転写体上に転写されたトナー画像を前記記録媒体に2次転写するか否かを判断する2次転写判断手段と、前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された場合に前記2次転写の条件が整うまで前記中間転写体の駆動を停止し、前記2次転写判断手段より2次転写が可能と判断された後に前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
ここで例えば、前記2次転写判断手段は、前記記録媒体を供給する記録媒体供給部に記録媒体が存在するか否かを検出する第1検出手段を有し、前記転写動作の開始基準となる画像同期信号を受信した後に前記記録媒体供給部に前記記録媒体が検出されない場合に、2次転写が不可能と判断することが好ましい。
ここで例えば、前記2次転写判断手段は、搬送されてくる前記記録媒体を検出する第2検出手段を有し、前記転写動作の開始基準となる画像同期信号を受信してから所定時間以内に前記記録媒体が前記第2検出手段により検出されない場合に2次転写が不可能と判断することが好ましい。
ここで例えば、前記所定時間は、前記画像同期信号を受信してから前記中間転写体を所定位置まで移動する時間であることが好ましい。
ここで例えば、前記制御手段は、前記第2検出手段により前記所定時間以内に前記記録媒体が検出されない場合に前記中間転写体の駆動を停止させ、前記停止後に前記第2検出手段により前記記録媒体が検出されると前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御することが好ましい。
ここで例えば、前記2次転写判断手段は、更に前記記録媒体が所定の記録媒体か否かを検出する第3検出手段を有し、前記第3検出手段により所定の記録媒体でない記録媒体が検出された場合に転写が不可能と判断することが好ましい。
ここで例えば、前記第3検出手段は、前記記録媒体の種類またはサイズにより前記記録媒体が所定の記録媒体か否かを検出することが好ましい。
ここで例えば、前記制御手段は、前記第3検出手段により前記所定の記録媒体が検出されない場合に前記中間転写体の駆動を停止させ、前記駆動の停止後に前記第3検出手段により所定の記録媒体が検出されると前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御することが好ましい。
ここで例えば、自動排出手段を更に有し、前記制御手段は、前記第3検出手段によって所定の記録媒体でない記録媒体が検出された場合に、当該記録媒体を前記自動排出手段によって排出することが好ましい。
ここで例えば、前記2次転写部は前記中間転写体を前記2次転写部から離間させる離間機構を有し、前記制御手段は前記第3検出手段によって所定の記録媒体でない記録媒体が検出された場合に、前記中間転写体を前記2次転写部から離間させて当該記録媒体を排出し、その後前記所定の記録媒体が前記第2検出手段により検出されると前記離間された前記中間転写体を前記2次転写部に当接させる用に制御することが好ましい。
ここで例えば、前記制御手段は、前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された場合に、前記中間転写体の停止開始位置が前記2次転写部より所定距離以上離れた位置になるように前記中間転写体駆動手段を制御することが好ましい。
ここで例えば、前記中間転写体上に複数の記録媒体に連続して画像形成するために複数のトナー画像が連続して転写される場合において、前記複数のトナー画像間の間隔は、前記2次転写部より所定距離以上離れて設定されることが好ましい。
ここで例えば、前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された後に、後続ページに対する前記転写動作の開始基準となる画像同期信号の出力を停止する停止手段を更に有することが好ましい。
ここで例えば、前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された時点で、後続ページが前記転写動作の開始基準となる画像同期信号を受信し1次転写中である場合に、当該ページの1次転写終了後に中間転写体を停止する停止手段を更に有することが好ましい。
ここで例えば、前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された以降に、後続ページの画像形成状態を検出して中間転写体の停止が不可能か否かを判断する検出手段と、当該検出手段によって前記中間転写体の停止が不可能と判断された場合に、ビデオコントローラに当該ページ、及び、後続のデータの再送を要求するデータ再送要求手段と、を更に有することが好ましい。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の画像形成装置の制御方法は、以下の構成を有する。すなわち、帯電させた感光体の表面にレーザ光を走査して形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像が転写された中間転写体と、前記中間転写体を2次転写部まで駆動し、前記トナー画像を記録媒体上に2次転写する際の位置合わせをする中間転写体駆動手段と、前記中間転写体の駆動距離を検出する駆動距離検出手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、前記中間転写体上に転写されたトナー画像を前記記録媒体に2次転写するか否かを判断する2次転写判断工程と、前記2次転写判断工程により2次転写が不可能と判断された場合に前記2次転写の条件が整うまで前記中間転写体の駆動を停止し、前記2次転写判断工程より2次転写が可能と判断された後に前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の画像形成装置を制御する制御プログラムは、以下の構成を有する。すなわち、帯電させた感光体の表面にレーザ光を走査して形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像が転写された中間転写体と、前記中間転写体を2次転写部まで駆動し、前記トナー画像を記録媒体上に2次転写する際の位置合わせをする中間転写体駆動手段と、前記中間転写体の駆動距離を検出する駆動距離検出手段とを有する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、前記中間転写体上に転写されたトナー画像を前記記録媒体に2次転写するか否かを判断する2次転写判断工程のプログラムコードと、前記2次転写判断工程により2次転写が不可能と判断された場合に前記2次転写の条件が整うまで前記中間転写体の駆動を停止し、前記2次転写判断工程より2次転写が可能と判断された後に前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御する制御工程のプログラムコードと、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態のコンピュータ可読記憶媒体は、上記の制御プログラムを格納したことを特徴とする。
このように、本画像形成装置およびその制御方法では、中間転写体上に転写されたトナー画像を記録媒体に転写する際に、転写が不可能と判断された場合には、転写の条件が整うまで中間転写体の駆動を停止し、転写が可能と判断された後に中間転写体を再駆動させることにより、記録媒体上の所定位置に画像を転写することができる。
本発明の駆動源にDCモータを使用した中間転写体を持つ画像形成装置およびその制御方法によれば、中間転写体上に転写された画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて所望の記録媒体を2次転写部に搬送できない場合でも、中間転写体上に転写された画像を記録媒体の所望の位置に転写できるように制御することができる。そのため、現像剤の無駄を低減できる、あるいは画像を形成し直す必要がなくなるなど、ユーザビリティの向上を図ることができる。
以下添付図面を参照して本願発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
[本画像形成装置の特徴]
最初に、本実施形態の画像形成装置の特徴について説明する。本実施形態の画像形成装置では、中間転写体上に転写されたトナー画像を記録媒体に転写する際に、中間転写体上に転写されたトナー画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて所望の記録媒体を2次転写部に搬送できない場合(記録媒体がない場合など)には、転写の条件が整うまで(例えば、記録媒体を容器に格納)中間転写体の駆動を停止し、転写が可能と判断された後に中間転写体を再駆動させることにより、中間転写体上に転写されたトナー画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて記録媒体を2次転写部に搬送することができる。そのため、記録媒体がなくなった場合などでも記録媒体を補充後に記録媒体上の所定位置に画像を転写することができるので、現像剤の無駄を低減できる、あるいは画像を形成し直す必要がなくなるなど、ユーザビリティの向上を図ることができる。以下、詳細にその内容を説明する。
[画像形成装置:図1A]
図1Aに本発明に係る第1の実施形態の画像形成装置100の概略図を示す。本実施形態の画像形成装置は、正規の帯電極性が負極性のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が形成される4個の像担持体3a、3b、3c、3dを備えている。像担持体3a、3b、3c、3dは、本実施形態では、ドラム状の電子写真感光体、所謂、感光ドラムとされ、直列に配置され、これらの各感光ドラム3a、3b、3c、3dの周囲には、各感光ドラムに対応して一次帯電器4a、4b、4c、4d、現像器6a、6b、6c、6d及びクリーニング部8a、8b、8c、8dが配置され、又、感光ドラム3a、3b、3c、3dの上方には、露光部5a、5b、5c、5dが配置される。
各感光ドラム3a、3b、3c、3dはそれぞれ接触する帯電ローラ4a、4b、4c、4dにより負極性に帯電され、色分解したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の光像を露光部5a、5b、5c、5dにより露光して、感光ドラム3a、3b、3c、3dにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの潜像を形成し、それぞれの潜像を現像器6a、6b、6c、6dにより反転現像により現像して、感光ドラム3a、3b、3c、3dにイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を順次形成する。
感光ドラム3a、3b、3c、3dの下方に位置して中間転写体(像担持体)としての中間転写ベルト(以下、ITBと記述する)2が配置される。ITB2は、ITB2を駆動するローラ21、及びローラ22、23、24の周りに張設され、感光ドラム3と略同速で矢印方向に回転される。上記感光ドラム3a、3b、3c、3d上に形成担持されたトナー像が、一次転写部における一次転写ローラ22a、22b、22c、22dに印加される一次転写バイアス(正極性の電圧)によって、ITB2の外周面に静電的に一次転写され、それによってITB2上には複数色のトナー像が形成される。
次に、用紙格納カセット13内からピックアップローラ12によって用紙11が給紙され、レジセンサ15に到達して停止する。その後、所定のタイミングでレジ搬送ローラ14により再給紙される。同時に、二次転写部としての二次転写ローラ7に二次転写バイアス(正極性の電圧)が印加され、ITB2から用紙11へトナー像が静電的に転写される。用紙11は、レジ搬送ローラ14、2次転写ローラ7によって定着部10まで搬送され、転写されたトナー像が溶融固着されることによりカラー画像が得られる。
二次転写終了後のITB2上の転写残トナー(二次転写残トナー)は、ITBクリーニング部(帯電手段である接触帯電器)1によって正規の帯電極性とは逆極性に帯電される。この逆極性に帯電された転写残トナーは、ITB2の移動により、再び、一次転写部に搬送され、一次転写ローラ22に印加される正極性の一次転写バイアス(トナーの正規の帯電極性とは逆極性の電圧)により、その対向電極である感光ドラム3a上に逆転写される。この場合は、1色目の感光ドラム3aに付随して設けられたクリーニング部8aが二次転写残トナーを回収することになる。又、ITBクリーニング部1(帯電手段である帯電ローラ)は、ITB2に常に当接している。
[画像形成装置の制御構成:図1B]
図1Bは、図1Aに示した画像形成装置の制御構成を説明する図である。101はCPUであり、102は中間点転写ベルト、駆動ローラ、ローラなどを有する駆動制御部であり、103はレジセンサなどの各種センサを有する検出部であり、104は各種のプログラムやデータを有するROMであり、105はRAMであり、106は露光部、像坦持体(感光ドラム)、現像器、定着部などを有する画像形成部である。CPU101は、ROM104に格納された各種制御プログラムに基づいて、各部を制御しながらRAM105を作業領域に用い後で詳しく説明する処理(図2,4参照)、すなわち画像形成時において、中間転写体上に転写されたトナー画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて所望の記録媒体を2次転写部に搬送できない場合でも、中間転写体上に転写されたトナー画像を記録媒体の所望の位置に転写できるように制御する処理を行うことができる。
[画像形成処理:図2]
図2は、上記説明した本実施形態の画像形成装置を用いて1枚のプリントを行う際の現像、レジ再給紙及び転写の動作を説明するフローチャートである。この処理は、上記説明したようにCPU101がROM104に格納された各種制御プログラムに基づいて各部を制御しながらRAM105を作業領域に用い行うものである。
図2のステップS1に示すように、プリント動作を開始すると、ステップS2に進み、まず感光体、ITB(中間転写体)等の回転開始等の制御を行い、プリント動作準備を行うように制御する。次にステップS3において、CPU101からTOP信号(作像開始タイミングとして画像同期信号)が出力される。
次に、ステップS4において、TOP信号のタイミングでITB駆動モータのFGパルスのカウントを開始し、次に、ステップS5において、TOP信号のタイミングからそれぞれ所定のタイミングで1〜4色目の現像が行われ、ITBに1次転写画像(トナー画像)が転写されるように制御する。その後、ステップS6に進み、TOP信号からFGパルスカウントがレジ再給紙タイミングNになった時に、ステップS7に進み、用紙のレジ再給紙を開始(2次転写部の2次転写ローラにて用紙に画像の2次転写が行われる)してからステップS8に進み一連の作業を終了する。なお上記説明したパルス数Nについては図3を用いて以下に説明する。
[レジ再給紙タイミングN:図3]
図3に示すように、ITB駆動モータがFGパルス1発の回転に対して、ITB(中間転写体)が距離L1搬送するものとし、Yellowの1次転写位置(3d)から2次転写位置(2次転写ローラ7)までの距離をL2、レジ再給紙位置(レジセンサ15の位置)から2次転写ローラ7までの距離をL3、1次転写位置(3d)から前記タイミングNでのITB上の画像先端位置(C)までをL4とする。用紙をレジ再給紙してから2次転写が終了するまではITB(中間転写体)とレジ搬送ローラの用紙搬送速度を同速度にすると、図3より、L4は、L4=L2−L3となる。したがって、C点におけるモータのパルス数Nは、N=L4/L1=(L2−L3)/L1で表すことができる。同様に、A点におけるモータのパルス数Mは、M=L7/L1=(L2−L3−L5−L6)/L1で表すことができる。
ここで、例えば、用紙格納カセット13からピックアップローラ12による給紙動作がピックアップローラのすべりにより成功しなかった場合(用紙が供給されなかった場合)、例えば、用紙の給紙開始後に画像形成を開始するモノクロプリンター等ではピックアップローラ12を再度駆動して給紙動作を行ういわゆる給紙リトライ動作によりプリント動作を継続する。しかしながら、本実施形態のようなITB(中間転写体)を有する画像形成装置では給紙開始時に既にITB上に画像が形成されており、このITBが駆動を続けるとITB上の画像が2次転写部7に到達するタイミングに合わせて給紙リトライをして送り込んだ用紙を2次転写部7に送り込めない事態が起こる。
そこで、本実施形態の画像形成装置では、上記説明したような場合にITB(中間転写体)を一時停止させ、給紙リトライ処理によって給紙された用紙がレジ再給紙位置(レジセンサ15の位置)まで到達した後にITBを再起動するITB駆動制御手段により、用紙と画像の位置合わせを可能としている。
まず、ITB一時停止させるレジスト待機位置について図3により説明する。図においてL5はITB(中間転写体)の1次転写速度から停止までの空走距離、L6はITBの停止から2次転写速度となるまでの立ち上げ距離、L7はYellowの1次転写位置(3d)からITB停止処理開始位置(図のA点)までの距離である。ここで、L5、L6はITB駆動モータの個体間のばらつき、同一固体での条件によるばらつきを考慮した最大値である。
前記のようなレジ搬送ローラ制御によって、ITB上の画像とレジ搬送ローラから再給紙される用紙の位置調整を行うためには、一時停止され再起動されたITBは、該中間転写体上の画像先端が(C)の位置に到達する前に、2次転写速度まで立ち上げを完了していなければならない。従って、Yellowの1次転写位置(3d)からレジスト待機位置(B)までの距離はL4−L6以下とする必要がある。更に、ITB(中間転写体)を、上記条件で停止させるためにはレジスト待機位置(B)からL5だけ手前(図のA点(ITB停止処理開始位置))からITBの停止処理を始めなければならない。従って、L7はL7≦L4−L6−L5となる。
[中間転写体の駆動制御処理:図4]
図4に中間転写体(ITB)の駆動制御処理のフローチャートを示す。この処理は、上記説明したようにCPU101がROM104に格納された各種制御プログラムに基づいて各部を制御しながらRAM105を作業領域に用い行うものである。
まず、ステップS11において、当該ページに対するTOP信号(作像開始タイミングとしての画像同期信号)が入ると、ステップS12に進み、前記FGパルスのカウントによりITB(中間転写体)上の画像先端が図3の(A)の位置(FGパルスのカウント=Mとする)に到達するのを待ち、画像先端が図3の(A)の位置に到達しない場合には、ステップS13に進み、ITB上の画像先端が(A)の位置に到達するまでの間、給紙リトライの発生を監視する。なお、ステップS13における給紙リトライの判断については公知の技術なので詳述は避けるが、給紙開始後所定タイミング以内に用紙がレジセンサ15に到達しない場合に給紙リトライ必要と判断する。
次に、ステップS13において、給紙リトライが発生しない場合にはステップS12に戻り、給紙リトライが発生した場合にはステップS14に進み、TOP出力を保留してからステップS12に戻る。なお、TOP出力を保留するのは、後続ページの画像形成を保留して当該ページの画像先端が(A)の位置に到達した際にITBを停止できるようにするためである。
次に、ステップS12において、ITB上の画像先端が(A)に到達すると、ステップS15に進み、用紙がレジ再給紙位置に到達したか否かを調べ、用紙がレジ再給紙位置に到達するまで待機する。通常(給紙リトライが発生していない場合)はITB上の画像先端が(A)に到達した時点で用紙はレジ再給紙位置に到達している。従って、そのままITBの駆動を継続する。また、給紙リトライが発生している場合には、この時点で用紙がレジ再給紙位置に到達していないため、ステップS16に進み、ITBの起動を停止させてから、用紙がレジ再給紙位置に到達するまで待機する。
次に、ステップS15において、用紙がレジ再給紙位置(レジセンサ15の位置)に到達すると、ステップS17に進み、ITBを起動させて、次にステップS18に進み、ITBモータの立ち上がりを待って、ITB上の画像先端が(C)に到達し、FGパルスのカウント=Nとなると、ステップS19に進み、TOP出力の保留を解除してから一連の作業を終了する。この結果、ITB上の画像(トナー画像)が用紙上の正しい位置に転写される。
以上のような処理で給紙リトライ発生時にITBを一時停止して用紙が送り込まれるのを待つ。この場合でも、レジ搬送ローラを図2のフローチャートで示すように制御するため、2次転写部での用紙と画像の位置合わせが正しく行われる。
以上のような制御において、連続プリント時にITBを一時停止させるためには、先行する画像の2次転写が終了している必要がある。すなわち、ITB上の画像が(A)の位置に到達した時点で先行ページの2次転写が終了している必要がある。そこで、本実施形態の画像形成装置では、連続印字のページ間隔を最小でL3+L6+L7となるようTOP間隔を規定している。また、以上の処理は、画像形成開始後に用紙格納カセット13内に用紙検出用のセンサを設置し、用紙が無いことを検出した場合にも適用することができる。
以上説明したように、本実施形態における各種制御は画像形成装置に搭載されたCPU101(中央処理装置)によって処理されるソフトウエアにより実現される。
本実施形態では、上記説明したように、画像形成開始後にレジ再給紙位置への用紙送り込みに支障が発生した場合には、1次転写から2次転写の間で中間転写体(ITB)の駆動を停止し、転写が可能と判断された後に中間転写体を再駆動させることにより、中間転写体上に転写されたトナー画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて所望の記録媒体を2次転写部に搬送することができる。そのため、記録媒体上の所定位置に画像を転写することができるので、現像剤の無駄を低減できる、画像を形成し直す必要がなくなるなどユーザビリティの向上を図ることができる。
<第2の実施形態>
[本画像形成装置の特徴]
第1の実施形態の画像形成装置100では、画像形成開始後に用紙送り込みに支障が発生した場合(用紙がない場合など)について説明したが、本実施形態の画像形成装置200では、用紙の種類、サイズを検出するセンサを備えているので、画像形成開始後に用紙送り込みに支障が発生した場合として、給紙された用紙が予め設定されている用紙と異なる用紙(例えば、サイズや種類が異なる場合)が設定された場合に、画像形成を中断し、正しい記録媒体に変更してから記録媒体上の所定位置に画像を転写することができる。そのため、現像剤の無駄を低減できるし、画像を形成し直す必要がなくなるなど、ユーザビリティの向上を図ることができる。
以下、詳細にその内容を説明するが、第1の実施形態の画像形成装置100と第2の実施形態の画像形成装置200の構成は類似するものであるので、以下の説明では、第2の実施形態の画像形成装置200が第1の実施形態の画像形成装置100と異なる点についてのみ説明し、共通する点についての図及びその説明は省略する。
[画像形成装置の概略構成:図5]
本実施形態で用いる画像形成装置200の概略構成を図5に示す。ほとんどの構成が図1で説明した画像形成装置100の構成と同じであるため、共通する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ以下説明する。
まず、画像形成装置200は、レジ搬送ローラ14の手前にメディアセンサ25を備えている。これは、用紙のサイズや種類(たとえば、A4,B5などの用紙サイズ、用紙の厚さ、用紙の表面性、及び、通常紙またはOHP紙)の判別に使用される。また、2次転写ローラ7には、2次転写ローラ7を中間転写体(ITB)2から離間するための離間機構26が設けられている。
本実施形態の画像形成装置は、メディアセンサ25によって検出された記録媒体(メディア)のサイズや種類に応じて最適の画像形成プロセス制御を行うことができる。しかしながら、図5のようにYellowの露光から2次転写までの距離はメディアセンサから2次転写までの距離に比して非常に長いため、1ページ毎にメディア検知を行ってから画像形成を開始するとスループットが非常に低下してしまう。
このため、従来から本実施形態のような構成の画像形成装置においては、連続する一連のジョブにおいては最初のページのみ画像形成に先立って給紙してメディアの種類を検出し、その後の画像形成プロセスは最初の1枚のメディアの種類に従って制御される。ただし、オペレータの操作ミスで間違ったメディアがセットされた場合に画像形成が継続されてしまうのを防ぐために、1ページ毎にメディア検知を行い最初に検知したメディアと異なる場合にはエラーとして以降の画像形成を停止している。しかし、既に中間転写体上に形成された画像についてはそのまま誤ったメディアに転写され排出されるか、クリーニングされ廃棄されている。
しかしながら、本実施形態の画像形成装置では、上記説明したようなメディアの不一致の発生を検出した場合には、ITBを停止し、ITB上の画像を再利用可能な状態で保持したまま、誤ったメディアも自動排紙することによって再利用できるようするとともに、正しいメディアをセットし直してから画像形成が継続して行うことができる。そのため、既に中間転写体上に形成された画像をそのまま正しくセットし直されたメディアに転写することができる。
[記録媒体が正しく設置されていない場合の処理:図6A]
図6Aに本実施形態における記録媒体が正しく設置されていない場合の処理のフローチャートを示す。この処理は、上記説明したようにCPU101がROM104に格納された各種制御プログラムに基づいて各部を制御しながらRAM105を作業領域に用い行うものである。図6AのステップS21〜ステップS24はステップS23で給紙リトライの代わりにメディア不一致の発生を確認していることが異なるのみで、図4を用いて説明した第1の実施形態のステップS11〜ステップS14の処理とほぼ同じであるので、ここでの説明は省略する。
次に、ステップS25において、中間転写体(ITB)2上の画像先端が(A)の位置(図3参照)に到達すると、それまでにメディア不一致が検出されていないか確認し、ステップS25において、メディアの不一致が検出されていない場合には、一連の処理を終了して正常な画像形成を継続して行う。
一方、ステップS25において、メディア不一致が検出されている場合にはステップS26に進み、離間機構26を駆動させて中間転写体(ITB)2から2次転写ローラ7を離間させ、ステップS27においてITBを停止させた後にステップS28に進み、自動排紙処理を実行させるように制御する。自動排紙処理は図5に示すレジ搬送ローラ14から下流の全ての搬送ローラを所定時間駆動することにより行う。
次に、ステップS29に進み、一連の自動排紙処理が完了すると、ステップS30に進み、図6Bに一例を示すような画面40を表示手段(オペレーションパネル)に表示させ、オペレータにメディア再設定を要求する。次に、ステップS31において、オペレータからの指示、例えば、オペレータがオペレーションパネルに表示された画面40のボタンA41を押下したのを検知して設定された用紙に変更されたことを検知する、あるいは、オペレータがオペレーションパネルに表示された画面40のキャンセルボタン42を押下したのを検知すると、その指示がメディア再設定画像形成再開か、画像形成キャンセルかを判断する。
ステップS31において、画像形成キャンセルの場合にはステップS33に進みITBのクリーニングを行うように制御してから一連の作業を終了し、メディア再設定画像形成再開であれば、ステップS32に進み、給紙処理を行ってから、ステップS34に進む。
ステップS34において、用紙がレジ再給紙位置に到達するのを待ってから、ステップS35に進み、中間転写体(ITB)を再起動させるように制御し、次に、ステップS36に進み、ITB駆動モータの動作に伴いFGパルスがカウントされるので、図2の処理によってITB上の画像が用紙上の正しい位置に転写される。次にステップS37に進み、TOPの出力保留を解除し、後続ページの画像形成を再開する。
本実施形態の画像形成装置では、用紙の種類、サイズを検出するセンサを備えているので、上記説明したように、画像形成開始後にレジ再給紙位置へ所定の用紙と異なる用紙が供給された場合には、1次転写から2次転写の間で中間転写体(ITB)の駆動を停止し、異なる用紙を自動排紙し、次に所定の用紙が供給され、転写が可能と判断された場合には、中間転写体を再駆動させることにより、中間転写体上に転写されたトナー画像が2次転写部に到達するタイミングに合わせて所望の記録媒体を2次転写部に搬送することができる。そのため、記録媒体上の所定位置に画像を転写することができるので、現像剤の無駄を低減できる、あるいは画像を形成し直す必要がなくなるなど、ユーザビリティの向上を図ることができる。
<第3の実施形態>
第1、第2の実施形態の画像形成装置では中間転写体(ITB)上に先行して形成された画像の転写先である用紙に不備が発生した場合、直ちに後続ページに対するTOP信号出力を保留する処理を行う方法について説明した。この処理によって、後続ページの画像形成を保留しITBを停止できるようにしている。しかしながら、用紙の不備が検出されたタイミングによっては、ITBを停止できない場合も起こり得る。本実施形態の画像形成装置ではこのような場合の処理について説明する。
以下、本実施形態の画像形成装置について説明するが、本実施形態の画像形成装置の概略構成を示す側面断面図は、図1を用いて説明した第1の実施形態で示した画像形成装置と同じ構成でありるので、重複するので、ここでの説明は省略する。
[用紙不備の検出時点で後続ページの画像形成が行われている状態:図8]
図8は、用紙の不備が検出されたタイミングにおいて後続ページの画像形成が行われている状態を示す。図のPSは用紙格納カセットの紙有り無し検知センサである。図のように、先行ページに対する用紙が給紙され、用紙後端が紙有り無し検知センサPSを通過した時点で、用紙格納カセットの用紙無しが検出される。この時点では、図に示すように、既に次のページの画像が中間転写体(ITB)上に形成され、更に後続ページの画像がITB上に形成されているところである。このような条件での処理を以下に説明する。
[中間転写体を停止できない条件:図9]
まず、中間転写ベルト(ITB)を停止できない条件について図9により説明する。図9は、あるページについて転写対象の用紙に何らかの不備が検出された時点の後続ページの画像との関係を示している。図9に記載の符号のうち図3と同じ符号は同じ意味を表すものとする。
L9は第1ステーション(本例ではYellow)から最終ステーション(本例ではBlack)までの距離、L8は露光から1次転写までの距離(全ステーション同じ)、L10は不備が検出された画像の先端から(A)(ITBの停止処理開始位置)までの距離、L11は後続ページの画像後端から最終ステーションの1次転写までの距離を示す。
第1の実施形態で説明したように、ITBを一時停止した後に再起動した場合に、レジ再給紙された用紙との位置合わせを可能にするためには、ITB上の画像が(A)の位置にくるまでにITBの停止処理を開始しなければならない。しかし、露光、現像、転写といった電子写真プロセスを実行中にドラム、ITBを停止することはできない。従って、後続のページの画像を保証した上でITBを停止するためには、不備が検出された画像の先端が(A)に到達する前に後続ページの画像形成が最終ステーションの1次転写まで完了している必要がある。このためには、図9の時点でL10がL11よりも長い必要がある。
ここで、
L10=L7−(cnt1×L1−L8) ・・・(1)
L11=L9−(cnt2×L1−L8−LP2)・・・(2)
cnt1:不備が発生したページのTOP信号(作像開始)からのFGカウント値
cnt2:後続ページのTOPからのFGカウント値
LP2:後続ページの画像領域の長さ
である。従って、不備が発生した画像先端が(A)の地点に到達したときにITBの停止処理を開始できる条件、
すなわち、L10≧L11・・・(3)は、以下のようになる。
L7−(cnt1×L1−L8)≧L9−(cnt2×L1−L8−LP2)(4)
すなわち、
cnt1≦cnt2+(L7−L9−LP2)/L1・・・(5)である。
本実施形態の画像形成装置のROM104には、上記のL7、L9、L1、LP2などの情報が格納されている。そこで、測定されるcnt1、cnt2を用いて、上記(3)の条件(不備が発生した画像先端が(A)の地点に到達したときにITBの停止処理を開始できる条件、すなわち、ITB上の画像が(A)の位置(ITBの停止処理開始位置)に到達した時点で後続のページの露光〜1次転写のプロセスが行われていない)が満足されるか否かを(5)を用いて計算し、判定することができる。
[中間転写体の駆動制御処理:図7]
図7に本実施形態の画像形成装置における中間転写体の駆動制御処理のフローチャートを示す。この処理は、上記説明したようにCPU101がROM104に格納された各種制御プログラムに基づいて各部を制御しながらRAM105を作業領域に用い行うものである。図7のステップS51〜ステップS59ついては、ステップS53が図4で説明した第1の実施形態の給紙リトライ発生チェックから紙無しの発生チェックに変わっていることを除き、第1の実施形態のステップS11〜ステップS19と同じであるため、その説明は重複するので省略し、異なる処理についてのみ説明する。
図7が図4と異なるのは、ステップS54でTOP信号出力を保留した後、前記(A)の位置で中間転写体(ITB)の停止が可能かどうかをチェックしているところ(ステップS60)と、その結果ITBの停止が不可能な場合に、外部装置にミスプリントを報知しているところ(ステップS61)である。
まずステップS60では紙無しを検知した時点で、前記判断方法により当該ページの画像先端が(A)に到達した時点でITBを停止できるかチェックする。ステップS60において、ITBの停止が可能と判断されればステップS52に戻り、ステップS60においてITBの停止が不可能と判断されるとステップS61に進み、ホストPC等外部装置に対して公知の通信手段によりミスプリントの発生と、データ再送ページが2ページであることを報知して終了する。
このような処理により、用紙不備が発生した時点での画像形成状態に応じて最適なリカバリーを行うことができる。以上の処理は、前記の他の用紙に関する不備に対しても適用できる。
[他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
又、自装置にセットされたCD−ROM、或いは、インターネット等の外部供給源から、前述した実施形態の機能を実現する為のプログラムデータを、自装置のメモリにダウンロードし、前述した実施形態の機能が実現されるような形態も本発明に包含される。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャート(図2,4,6A,7)に対応するプログラムコードが格納されることが好ましい。
第1の実施形態の画像形成装置の構成を示す概略図である。 第1の実施形態の画像形成装置の制御構成を示す図である。 本実施形態のレジ再給紙タイミング決定方法を説明するフローチャートである。 中間転写体に関連する各部の位置関係の説明図1である。 第1の実施形態の画像形成装置における中間転写体の駆動制御を説明するフローチャートである。 第2の実施形態の画像形成装置の概略構成図である。 第2の実施形態の画像形成装置における用紙が不備の場合の対応処理を説明するフローチャートである。 第2の実施形態の画像形成装置における用紙が不備の場合にオペレータに表示する表示画面の一例を示す図である。 第3の実施形態の画像形成装置における中間転写体の駆動制御を説明するフローチャートである。 第3の実施形態の画像形成装置における用紙不備発生状態を示す図である。 第3の実施形態の画像形成装置における中間転写体に関連する各部の位置関係の説明図である。 従来の中間転写体を備えた画像形成装置における連続プリント時の状態を説明する図である。
符号の説明
2 中間転写体(ITB)
3 感光ドラム
4 帯電ローラ
5 露光装置
6 現像器
7 二次転写ローラ
10 定着装置
11 用紙
12 ピックアップローラ
13 用紙格納カセット
14 レジローラ
15 レジセンサ
21 ITB駆動ローラ
22 一次転写ローラ
23、24 ITBローラ
25 メディアセンサ
26 2次転写離間機構

Claims (18)

  1. 帯電させた感光体の表面にレーザ光を走査して形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像が転写された中間転写体と、前記中間転写体を2次転写部まで駆動し、前記トナー画像を記録媒体上に2次転写する際の位置合わせをする中間転写体駆動手段と、前記中間転写体の駆動距離を検出する駆動距離検出手段とを有する画像形成装置において、
    前記中間転写体上に転写されたトナー画像を前記記録媒体に2次転写するか否かを判断する2次転写判断手段と、
    前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された場合に前記2次転写の条件が整うまで前記中間転写体の駆動を停止し、前記2次転写判断手段より2次転写が可能と判断された後に前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記2次転写判断手段は、前記記録媒体を供給する記録媒体供給部に記録媒体が存在するか否かを検出する第1検出手段を有し、前記転写動作の開始基準となる画像同期信号を受信した後に前記記録媒体供給部に前記記録媒体が検出されない場合に、2次転写が不可能と判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記2次転写判断手段は、搬送されてくる前記記録媒体を検出する第2検出手段を有し、前記転写動作の開始基準となる画像同期信号を受信してから所定時間以内に前記記録媒体が前記第2検出手段により検出されない場合に2次転写が不可能と判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定時間は、前記画像同期信号を受信してから前記中間転写体を所定位置まで移動する時間であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2検出手段により前記所定時間以内に前記記録媒体が検出されない場合に前記中間転写体の駆動を停止させ、前記停止後に前記第2検出手段により前記記録媒体が検出されると前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記2次転写判断手段は、更に前記記録媒体が所定の記録媒体か否かを検出する第3検出手段を有し、前記第3検出手段により所定の記録媒体でない記録媒体が検出された場合に転写が不可能と判断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第3検出手段は、前記記録媒体の種類またはサイズにより前記記録媒体が所定の記録媒体か否かを検出することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記第3検出手段により前記所定の記録媒体が検出されない場合に前記中間転写体の駆動を停止させ、前記駆動の停止後に前記第3検出手段により所定の記録媒体が検出されると前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 自動排出手段を更に有し、前記制御手段は、前記第3検出手段によって所定の記録媒体でない記録媒体が検出された場合に、当該記録媒体を前記自動排出手段によって排出することを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記2次転写部は前記中間転写体を前記2次転写部から離間させる離間機構を有し、前記制御手段は前記第3検出手段によって所定の記録媒体でない記録媒体が検出された場合に、前記中間転写体を前記2次転写部から離間させて当該記録媒体を排出し、その後前記所定の記録媒体が前記第2検出手段により検出されると前記離間された前記中間転写体を前記2次転写部に当接させるように制御することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された場合に、前記中間転写体の停止開始位置が前記2次転写部より所定距離以上離れた位置になるように前記中間転写体駆動手段を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記中間転写体上に複数の記録媒体に連続して画像形成するために複数のトナー画像が連続して転写される場合において、前記複数のトナー画像間の間隔は、前記2次転写部より所定距離以上離れて設定されることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された後に、後続ページに対する前記転写動作の開始基準となる画像同期信号の出力を停止する停止手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された時点で、後続ページが前記転写動作の開始基準となる画像同期信号を受信し1次転写中である場合に、当該ページの1次転写終了後に中間転写体を停止する停止手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記2次転写判断手段により2次転写が不可能と判断された以降に、後続ページの画像形成状態を検出して中間転写体の停止が不可能か否かを判断する検出手段と、当該検出手段によって前記中間転写体の停止が不可能と判断された場合に、ビデオコントローラに当該ページ、及び、後続のデータの再送を要求するデータ再送要求手段と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 帯電させた感光体の表面にレーザ光を走査して形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像が転写された中間転写体と、前記中間転写体を2次転写部まで駆動し、前記トナー画像を記録媒体上に2次転写する際の位置合わせをする中間転写体駆動手段と、前記中間転写体の駆動距離を検出する駆動距離検出手段とを有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記中間転写体上に転写されたトナー画像を前記記録媒体に2次転写するか否かを判断する2次転写判断工程と、
    前記2次転写判断工程により2次転写が不可能と判断された場合に前記2次転写の条件が整うまで前記中間転写体の駆動を停止し、前記2次転写判断工程より2次転写が可能と判断された後に前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  17. 帯電させた感光体の表面にレーザ光を走査して形成される静電潜像を現像して得られるトナー画像が転写された中間転写体と、前記中間転写体を2次転写部まで駆動し、前記トナー画像を記録媒体上に2次転写する際の位置合わせをする中間転写体駆動手段と、前記中間転写体の駆動距離を検出する駆動距離検出手段とを有する画像形成装置を制御する制御プログラムであって、
    前記中間転写体上に転写されたトナー画像を前記記録媒体に2次転写するか否かを判断する2次転写判断工程のプログラムコードと、
    前記2次転写判断工程により2次転写が不可能と判断された場合に前記2次転写の条件が整うまで前記中間転写体の駆動を停止し、前記2次転写判断工程より2次転写が可能と判断された後に前記中間転写体を再駆動させるように前記中間転写体駆動手段を制御する制御工程のプログラムコードと、
    を有することを特徴とする画像形成装置を制御する制御プログラム。
  18. 請求項17に記載の制御プログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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