JP2013092805A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄い記録材の分離を転写ベルトを押し上げることで行う画像形成装置において、厚い記録材が転写ベルトから分離する位置が記録材ガイドの先端から遠くなると、分離した厚い記録材の分離後の搬送性を不安定になる。
【解決手段】 記録材搬送方向において押し上げ手段より下流側で記録材ガイドより上流側に張架部材を配置して、張架部材により厚い記録材を転写ベルトから分離する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機やレーザプリンタ等の電子写真の技術を用いて像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写する画像形成装置に関する。詳しくは、記録材の転写、搬送を行う転写ベルトを有する画像形成装置に関する。
複数のローラにより張架した転写ベルトにより記録材を担持搬送する電子写真装置では、転写ベルト上の記録材は、転写ニップ部を通過すると転写ベルトに静電的に吸着される。
しかし、記録材の剛度が弱いと、転写ベルトを張架する分離ローラの曲率と記録材の剛度を利用するだけでは、記録材を転写ベルトから分離することができない。すなわち、記録材が分離ローラの位置で転写ベルトに張り付いたままとなり、分離不良が生ずる。そこで、分離位置において転写ベルトにうねりをつける構成としては、転写ベルトを張架する分離ローラ表面に一様に突起物を形成して、記録材を分離させる方法がある(特許文献1)。このような構成を用いることによって、分離位置において転写ベルトにうねりを形成することができるが、転写ベルトに常に局所的に大きな張力を働かせてしまう。その結果、転写ベルトの局所的な磨耗が生じることによる抵抗ムラの影響で転写性が安定しなくなる。
記録材を担持する円筒状の転写材担持シートを、記録材分離のために変形させつつも、変形による磨耗を低減する方法が特許文献2に記載されている。特許文献2には、内側から転写シートを押し上げる位置と押し上げない位置に動くことができる押し上げ手段としてコロを設けた構成が記載されている。特許文献2に記載の方法では、記録材の分離を転写シートをコロで押し上げることによって行い、記録材を分離しない間は転写シートを押し上げない。必要以上に転写材シートを変形させずに、様々な厚さの記録材を分離するために、特許文献3には、薄い記録材を大きな押し上げ量で分離して、厚い記録材を小さい押し上げ量で分離する方法が記載されている。
特開平9−015987 特開平5−119636 特開平5−341664
このような構成を転写ベルトに適用すると、転写ベルト上の記録材にトナー像を転写する転写部材から記録材搬送方向において下流側に、分離工程時に転写ベルトを局所的に押し上げる動作をすることができる押し上げ手段を配置する構成になる。薄い紙等の記録材の剛度が弱い場合に、転写ベルトが局所的に押し上げられた状態で記録材を搬送することにより記録材にうねりをつけて、分離工程時の記録材のこしの強さを大きくすることができる。
しかし、厚い記録材を分離する際の押し上げは、薄い記録材を分離する際の押し上げに比べると小さいとはいっても、局所的な押し上げにより分離するには、所定以上の大きさの押し上げ量が必要になる。このような押し上げによって転写ベルトに形成される幅方向に局所的な突出は、転写ベルトに軽視できない局所的な負荷を与えて、転写ベルトの局所的な磨耗を進めてしまう。
一方で、記録材が厚い場合、転写ベルトを張架する張架部材の曲率と記録材の剛度の強さを利用して、転写ベルトから分離することができることがわかっている。
そこで、厚い記録材を分離するために、張架部材を、記録材の搬送方向において転写部材より下流側で、押し上げ手段より上流側か下流側に配置する構成が必要になる。厚い記録材を分離するために、張架部材を、押し上げ手段の上流側に配置した場合、記録材搬送方向においてさらに下流側の定着装置へ転写ベルトから分離した記録材を案内する記録材ガイドは、記録材搬送方向において押し上げ手段より下流側に配置される。この場合、厚い記録材が転写ベルトから分離する位置が記録材ガイドの先端から遠くなり、厚い記録材が、記録材の剛度の強さとベルトの搬送力によって転写ベルトの分離位置から飛び出すといった事態が生じ得る。厚い記録材が飛び出した場合、記録材によって飛び出し具合が変化するので、搬送方向が不安定になる。一方で、薄い記録材が転写ベルトから分離する位置が記録材ガイドの先端から遠くなっても、薄い記録材の飛び出し量は大きくならないので、搬送方向がばらつくといった事態は生じない。
そこで本願発明は、薄い記録材の転写ベルトからの分離と厚い記録材の転写ベルトからの分離を異なる位置で行う画像形成装置において、薄い記録材の分離後の搬送性の安定と、薄い記録材の分離とは異なる部材で分離した厚い記録材の分離後の搬送性の安定を両立する画像形成装置を提供する。
本発明の上記課題は、トナー像を担持する像担持体と、記録材を担持搬送する移動可能なベルト部材と、前記ベルト部材に担持搬送された記録材に前記像担持体に形成されたトナー像を静電的に転写する転写部材と、前記ベルト部材の幅方向において局所的にベルト面が突出するように、記録材の搬送方向において前記転写部材よりも下流側の前記ベルト部材を内面側から押し上げる押し上げ部材と、記録材の搬送方向において前記押し上げ部材より下流側に配置されて、前記ベルト部材から分離した記録材を記録材搬送方向において下流側の定着装置へ案内するための記録材ガイドと、を有する画像形成装置において、記録材の搬送方向において前記押し上げ部材より下流側で、前記記録材ガイドより上流側に配置されて、前記ベルト部材を張架する張架部材とを有して、第一の厚みの記録材が前記ベルト部材で搬送されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げて、記録材を前記ベルト部材から分離して前記記録材ガイドに受け渡し、前記第一の厚みよりも大きい第二の厚みの記録材が前記ベルト部材で搬送されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げずに、前記張架部材により記録材を分離して前記記録材ガイドに受け渡すことを特徴とする画像形成装置によって解決される。
薄い記録材の転写ベルトからの分離と厚い記録材の転写ベルトからの分離を異なる位置で行う画像形成装置において、薄い記録材の分離後の搬送性の安定と、薄い記録材の分離とは異なる部材で分離した厚い記録材の分離後の搬送性の安定を両立することができる。
実施例1を説明する図である。 分離補助装置を説明する図である。 分離補助装置を説明する図である。 分離補助装置を説明する図である。 実施例1を説明する図である。 実施例1を説明する図である。 実施例1を説明する図である。 実施例1を説明する図である。 実施例2を説明する図である。 分離補助装置を説明する図である。 分離補助装置を説明する図である。 実施例7を説明する図である。
〔第1実施例〕
(画像形成装置)
図1を用いて第1実施形態の画像形成装置の構成及び動作について説明する。
1Y、1M、1C、1kは、像担持体としての感光ドラムであり、矢線A方向へ回転駆動する。その表面は帯電装置2Y、2M、2C、2kにより所定の電圧に一様に帯電される。帯電された感光ドラム表面は、レーザービームスキャナーからなる露光装置3Y、3M、3C、3kによって露光されて、静電潜像が形成される。レーザービームスキャナーの出力が画像情報に基づいてオンオフされることによって、画像に対応した静電潜像が各感光ドラム上に形成される。現像装置4Y、4M、4C、4kはそれぞれ有彩色トナーのイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)とブラック(k)トナーを内包する。現像装置には所定の電圧が印加されており、前述の静電潜像はそれら現像装置4Y、4M、4C、4kを通過すると現像されて、各感光ドラム1Y、1M、1C、1k面上にトナー像が形成される。静電潜像の露光部にトナーを付着させて現像する反転現像方式が用いられる。
感光ドラム1Y、1M、1C、1k上に形成されたトナー像は、各々が対応する1次転写ローラ5Y、5M、5C、5kで中間転写ベルト6上に一次転写される。こうして、中間転写ベルト6上に4色のトナー像が重畳に転写される。
中間転写ベルト6は感光体ドラム1の表面に当接されるよう配設されており、複数の張架部材としての張架ローラ20、21、22に張架されて矢印Gの方向へ250〜300mm/secで回動するようになっている。本実施の形態では、張架ローラ20は中間転写ベルト6の張力を一定に制御するようにしたテンションローラである。張架ローラ22は中間転写ベルト6の駆動ローラである。
記録材を担持搬送する転写ベルト24は、複数の張架部材としての張架ローラ25、26、27に張架されて矢印Bの方向へ250〜300mm/secで移動可能なベルト部材である。転写ベルト24として、ポリイミド、ポリカーボネートなどの樹脂または各種ゴム等に帯電防止剤としてカーボンブラックを適当量含有させ、その体積抵抗率を1E+9〜1E+14[Ω・cm]、厚みを0.07〜0.1[mm]としたものを用いている。また、転写ベルト24として、引っ張り試験法(JIS K 6301)で測定したヤング率の値が0.5MPa以上10MPa以下となるような弾性体のものを使用している。
転写ベルト24の引っ張り試験におけるヤング率を0.5MPa以上の部材を使用することで、ベルトの形状を十分に保って回転駆動ができる。一方で、10MPa以下の十分に弾性変形が可能な部材を使用することで、後述する分離補助装置40によって記録材Pに効果的にうねり発生させて、より効果的な転写ベルト24からの記録材Pの分離を達成することが可能になる。また、十分に弾性変形が可能な部材は、部材が変形した状態から変形量を減らした際の部材の緩和現象が起こりやすいため、分離補助装置40による転写ベルト24の磨耗を低減することが可能になる。
記録材は不図示のカセットに収納されている。記録材Pは、供給開始信号が出力されると、供給開始信号に基づいてカセットから不図示のローラによって搬送されてレジストローラ8へ導かれる。レジストローラ8は、記録材Pを一旦停止させて、中間転写ベルト6上のトナー像が搬送されてくるのと同期して転写ベルト24に記録材Pを供給する。
レジストローラ8から記録材搬送方向(矢印Bの方向)において下流側には、中間転写ベルト張架ローラ21と対向して、トナー像を転写ベルト24に担持された記録材に転写する転写ニップNを形成する転写部材として2次転写ローラ9が配置されている。記録材が転写ニップNに搬送されると、2次転写ローラ9にトナーと逆極性の2次転写電流が印加されることによって、中間転写ベルト6上のトナー像が記録材P上へ一括して静電的に転写される。例えば本実施例では、+30〜60mAの電流を流している。2次転写電流が変化するのは、記録材の乾燥状態、環境、転写するトナーの量等の要因によって、必要な電流量が変化するためである。
2次転写ローラ9はイオン導電系発泡ゴム(NBRゴム)の弾性層と芯金からなる。外径が24mm、ローラ表面粗さRz=6.0〜12.0(μm)、抵抗値がN/N(23℃、50%RH)測定、2kV印加で1E+5〜1E+7Ωの転写ローラを使用している。2次転写ローラ9には、供給バイアスが可変となっている2次転写高圧電源13が取り付けられている。
転写後に転写ベルト24から分離した記録材Pが記録材ガイド29の案内面を経て定着装置60に搬送されると、加熱加圧工程によってトナー像が記録材に定着される。トナー像が定着された後に、記録材Pは機械の外に排出される。
(分離補助装置の構成)
本実施形態では転写ベルト24からの分離を補助するために転写ベルト24を押し上げる手段として、記録材の分離を局所的に転写ベルト24を押し上げて変形させることにより行う分離補助装置40が設けられている。分離補助装置40は、記録材搬送方向において2次転写ローラ9より下流側に転写ベルト24の内面側に設けられている。
分離補助装置40の詳細な構成および、動作を示しているのが図2(a)、図2(b)である。分離補助装置40は分離部材である分離補助コロ41と、分離補助コロ41を回転可能に支持するコロフレーム42と、分離補助コロ41の揺動中心となるコロ揺動中心軸43を有する。さらに、コロ揺動中心軸43を中心にして分離補助コロ41を揺動するためのコロ駆動ギア44と、コロ駆動ギア44に駆動力を伝達するためのモーター駆動伝達ギア45と、駆動源であるモーター46を有する。モーター46の回転運動がモーター駆動伝達ギア45によって、コロ駆動ギア44に伝達される。ここで、コロ駆動ギア44とコロ揺動中心軸43の間にはベアリングを設けているため、コロ揺動中心軸43は、モーター46による回転駆動の影響は受けず位置が動かないようになっている。
分離補助コロ41、コロフレーム42はコロ揺動中心軸43を中心にモーター46の所定量の正回転により、図2(a)で示されるコロ収納位置から、Y1方向へ図2(b)で示される分離補助コロ41が転写ベルト24の内面に当接して転写ベルト24を局所的に押し上げる押し上げ位置まで動く。
さらに、モーター46の所定量の逆回転により、分離補助コロ41は、図2(b)の押し上げ位置からY2方向へ移動して、図2(a)で示される分離補助コロ41が転写ベルト24から離間したコロを収納する収納位置へ動くことができる。すなわち、分離補助コロ41は、正逆回転により、このような揺動運動を行うようになっている。
分離補助コロ41エチレン−プロピレンゴム(EPDM)からなり、外径は6〜10mm、幅は5〜15mmである。このような分離補助コロ41が転写ベルト24を押し上げると、幅方向に局所的な突出が転写ベルト24に形成される。ここで、幅方向とは、移動するベルト面の、移動方向と直交する方向である。
図2(a)の状態で、分離補助コロ41から張架ローラ26までの距離は4〜8mmであり、図2(b)の状態では分離補助コロ41は転写ベルト24のベルト面を内面側から図2(a)の平面状態から3〜6mm押し上げている。
2次転写ローラ9により、トナーと逆極性の電荷が転写ベルト24の内面に付与されるので、転写ニップN以降で記録材は転写ベルト24に吸着している状態にある。また、薄い紙等の剛度の弱い記録材は変形しやすい。そのため、押し上げによって転写ベルト24に生じる幅方向に局所的な変形に沿って、記録材にもうねりが生じる。その結果、記録材の断面二次モーメント、すなわち記録材のこしの強さ、が大きくなる。これによって、薄紙等の剛度の弱い記録材を分離するために有効な分離効果を得ることができる。
しかし、薄い記録材にうねりをつける押し上げ位置が記録材ガイド29から遠すぎると、記録材の先端が記録材ガイド29の案内面の記録材搬送方向における上流側の端部に届く前に、記録材の後端が転写ベルト24に突出が形成される突出形成位置を通過してしまうといった事態が生じ得る。ここで、突出形成位置は、転写ベルト24が分離補助コロ41に押し上げられる際に、転写ベルト24が分離補助コロ41に接触する範囲の搬送方向における中央の位置をいう。薄い記録材はうねりにより分離後の搬送が支えられており、記録材ガイド29に到達する前にうねりが崩れてこしが弱くなると、搬送不良が生じてしまう。そこで、記録材ガイド29の案内面の記録材搬送方向における上流側の端部から突出形成位置までの距離は、画像形成装置に使用される記録材の搬送方向のサイズとして最小サイズの記録材より短く設定するのが望ましい。ここで、記録材ガイド29の案内面の記録材搬送方向における上流側の端部から突出形成位置までの距離は、図2中のL0で示される。
分離補助装置40が有する分離補助コロ41は記録材が通過する領域にひとつであってもよいが、記録材が通過する範囲内で幅方向に複数あった方が好ましい。これについて図面を参照しながら説明する。図3(a)は、薄い記録材等の剛度の弱い記録材Pが、分離補助コロ41による押し上げによりうねりがつくことで転写ベルト24から分離した場合の、分離直後の記録材の状態を示す。
分離直後の薄い記録材には、転写ベルト24からの静電的吸着力が働いているが、これとは逆向きにうねりによるこしの強さが働いて、薄い記録材の分離後の搬送を支えている。分離補助コロ41が薄い記録材が通過する領域に幅方向に複数配置されている場合、薄い記録材には、図3(c)に示されるように、谷型形状のうねりが形成される。記録材Pの谷型形状のうねりは転写ベルト24の押し上げによる突出と突出の間に形成されており、うねりが平坦状態に戻ろうとする力F1に対して、両側から転写ベルト24の突出によって抑え込む力F2が働くので、うねり形状を保持する力が強い。しかし、図3(b)に示されるように、記録材Pが通過する領域に分離補助コロ41がひとつ配置された場合、記録材に山型形状のうねりが形成されるが、谷型形状のうねりは形成されず、うねり形状を保持する力が弱い。この場合、記録材Pの先端が押し上げによる突出部を通過して記録材の先端が転写ベルト24から浮いた状態になると、記録材先端のうねり形状はすぐに崩れてしまう。すなわち、押し上げ位置を通過した記録材Pの先端が、すぐにうねり形状を崩して、記録材の先端に付与されたこしの強さがすぐに失われるという事態が生じた。
なお、分離補助コロ41を複数配置する場合に分離補助コロ41の配置間隔を狭くしすぎると、全体的に転写ベルト24が持ち上がってしまい、ベルト幅方向に複数の局所的な突出が転写ベルト24に形成されなくなり、分離性を高めることができない。ベルト幅方向に複数の局所的な突出を形成するためには、間隔を広くとることが必要になる。
本実施形態では、転写ベルト24の走行方向と直交する方向について、図4に示されるように、分離補助コロ41の幅と、分離補助コロ41の間隔が設定される。L1は分離補助コロ41同士で囲まれた部分の長さ、Wkは分離補助コロ41の幅を示している。L2は、隣り合った2つの分離補助コロ41の対向する端面内の部分を示しており、L1−2Wkによって得られる。本実施形態では、L2が2Wk以上と設定する。すなわち、分離補助コロ41で転写ベルト24に接触している長さより分離補助コロ41が転写ベルト24に接触していない長さの方が長くなる。その結果、転写ベルト24は、全体的に持ち上がろうとするよりベルト幅方向に複数箇所局所的に突出して転写ベルト24に凹凸をつけやすくなる。
本実施形態の分離補助コロ41の幅方向の配置を図5(a)で示す。本実施形態では、分離補助コロ41は、幅方向に間隔を置いて6個設けられている。中央で隣り合う2つの分離補助コロ41の間隔L4aは80mm、端から2番目同士の分離補助コロ41の間隔L4bは150mm、端同士の分離補助コロ41の間隔L4cは250mmである。端と端の分離補助コロ41間の中央部と、端から2番目同士の分離補助コロ41間の中央部、中央で隣り合う2つの分離補助コロ41間の中央部と、どの幅のサイズの記録材も幅方向の中央が共通の基準線に実質的に一致するように搬送される記録材の中央部は、一致する。
このように分離補助コロ41を配置して記録材Pを搬送することで、画像形成装置に使用される幅方向の記録材サイズとして、最小サイズのハガキサイズから最大サイズの330mm幅の記録材まで対応した、突出部が転写ベルト24上に複数形成される。ここで、画像形成装置に使用される幅方向の記録材サイズは、画像形成装置の仕様書等に記載されている記録材のサイズをいう。
図5(b)に示されるように、中央2個の分離補助コロ41同士の間隔L4aである80mmは、搬送する幅方向のサイズとして最小サイズであるハガキサイズの記録材の幅方向のサイズ100mmより短い。図5(b)で図示されるように、中央2個の分離補助コロ41の押し上げによって形成された突出が、ハガキサイズの記録材の幅方向の両端部を支えて、ハガキサイズの記録材に谷型形状のうねりを形成する。
幅方向のサイズが150mm以上250mm未満の記録材を搬送する場合には、中央4個分の分離補助コロの押し上げによって形成された突出が、記録材に谷型形状のうねりを形成する。
画像形成装置に使用される幅方向の記録材サイズとして最大サイズの330mmの幅の記録材を搬送する場合は、図5(c)で図示される。図5(d)はこの場合の斜視図を示す。6個の分離補助コロ41により形成された6個の突出が転写ベルト24上の330mm幅の記録材に、谷型形状のうねりを形成する。端と端の分離補助コロ41の押し上げが、330mm幅の記録材の両端部を支える。
このように、本実施例は、幅方向の記録材サイズとして、最小サイズのハガキサイズから最大サイズの330mm幅の記録材まで、必ず谷型形状のうねりを形成する構成になっている。谷型形状のうねりを形成することで、押し上げ位置を通過した記録材Pの先端が、すぐにうねり形状を崩して、記録材の先端に付与されたこしの強さがすぐに失われるのを抑制することができる。
本実施例では、最小サイズのハガキサイズの記録材を幅方向に異なる2つの位置で局所的に持ち上げることにより、最小サイズのハガキサイズの記録材に谷型形状のうねりがひとつ形成される。しかし、最小サイズのハガキサイズの記録材の幅方向に異なる3つ以上の位置を持ち上げることにより、最小サイズのはがきサイズの記録材に2以上の谷型形状のうねりを形成してもよい。
また、搬送する記録材の端部が極端に分離補助コロ41の押し上げにより形成される突出からはずれ、記録材端部でうねりによる断面二次モーメント上昇が起こりにくいといったことがないようにしている。このため、画像形成装置に使用される幅方向のサイズとして最大サイズの記録材に対しても、静電気力のような外力によって記録材Pに形成されたうねりが消えにくくなり、安定して記録材Pを搬送できる。
(分離補助装置の制御)
分離補助装置40の動作位置は制御部50によって制御される。この制御の関係を示しているのが図6である。分離補助装置40の動作位置信号の制御は、ユーザーに指定された記録材Pの坪量情報、レジストローラ対8の記録材送りタイミングと記録材の搬送速度に基づいて得られる記録材先端位置情報、2次転写高圧電源13によって読み取られる2次転写電流値に基づく。制御部50はCPU、ROM、RAMを含む。ユーザーが画像形成部を操作する操作部102からの情報は制御部50に入力される。レジストローラ8の動作タイミングは制御部50に入力される。二次転写高圧電源からの二次転写電流値の情報が制御部50に入力される。制御部50は、分離補助装置40のモーターの動作を制御する。
なお坪量とは、単位面積辺りの重さ(g/m)を示す単位で、記録材の厚みを示す値として一般的に用いられる。
本実施例では、以下の二通りのパターンがROMに予め記憶されている。
・記録材が坪量40g/m以下の場合には、分離補助コロ41が押し上げ位置に位置して転写ベルト24を幅方向で局所に突出させる。
・記録材が坪量40g/mより大きい場合には、分離補助コロ41が収納位置に位置する。収納位置において分離補助コロ41は転写ベルト24から離間している。
すなわち、特定の坪量(第一の坪量)の記録材に対して分離補助コロ41を押し上げる動作を行い、第一の坪量より大きい第二の坪量の記録材に対しては分離補助コロ41を押し上げる動作を行わない。
坪量は、操作部102でユーザーが入力する場合や、記録材を収容する収容部に記録材の坪量を入力する場合があり、それらにより画像形成装置に入力された坪量の情報に基づいて、制御部50が分離補助装置40の動作を決定する。
分離補助装置40の動作制御のフローチャートを図7を用いて説明する。
スタートすると(S01)、ユーザー操作部102でユーザーが設定した記録材の坪量情報が読み取られる(S02)。坪量が40g/mより大きいかどうかが判断される(S03)。S03で記録材の坪量が40g/mより大きい場合には、分離補助コロは収容位置に配置される(S07)。ユーザーによって設定された記録材Pの坪量が40g/m以下の場合、こしが小さい記録材を転写ベルト24から分離するために、分離補助コロ41により転写ベルト24を押し上げて局所的な突出を形成する動作が必要になる。設定された記録材Pの坪量が40g/m以下の場合、記録材が所定の位置に記録材が到達したかが判断される(S04)。所定の位置は、分離補助コロ41よりも記録材搬送方向における上流側の位置であって、分離補助コロ41が転写ベルト24を押し上げる動作が、記録材の先端が分離補助コロ41により押し上げられた位置に到達する前に完了するように設定される。記録材の位置は、記録材がレジストローラを通過してからの経過時間と記録材の搬送速度から検知する方法や、記録材の通過を検知する検知部材を配置することで記録材の位置を検知する方法などによって判断する。所定の位置に到達したと判断された場合、分離補助コロ41はY1方向へ動かされて、転写ベルト24を押し上げた、押し上げ位置に配置される(S05)。分離補助コロ41により変形された転写ベルト24上で、記録材Pは、うねりがつけられてこしの強さが大きくなり、転写ベルト24が張架ローラ26に当接した領域に到達する前に、転写ベルト24から分離される。次に、記録材Pの先端位置が記録材ガイド29の案内面に到達しているかどうかが判断される(S06)。なお、記録材の位置は、記録材がレジストローラを通過してからの経過時間と記録材の搬送速度から検知する方法や、記録材の通過を検知する検知部材を配置することで記録材の位置を検知する方法などによって判断する。記録材が記録材ガイド29の案内面に到達している場合には、分離が行われたと判断されて、分離補助コロが収容位置に移動されて(S07)、終了する(S08)。
本実施例ではユーザーが入力した坪量情報に基づいて制御を行っているが、画像形成装置にセンサーを設けて、センサーを利用して記録材の坪量を判断してもよい。センサーによって判断された坪量に基づいて分離補助装置40の動作が制御されると、大きな坪量の記録材用のカセットに小さな坪量の記録材が誤って収納されているような場合であっても、押し上げ動作が行われる。すなわち、坪量の小さな記録材を収納する位置を誤っても、坪量の小さな記録材の分離不良が生じるのを抑制することができる。
センサーとしては、記録材の搬送経路中に、搬送された記録材の重みを検知する重みセンサーを設けて、重みセンサーにより検知された重みと、記録材のサイズ情報(面積)とに基づいて、記録材の坪量を判断すればよい。あるいは、光の透過率を検知する透過型センサーを記録材の搬送経路中に設けて、搬送される記録材を透過する光の透過率から、記録材の厚さを判断してもよい。
(張架ローラ26による記録材の分離)
本実施例は、特定の厚み(第一の厚み)の記録材が搬送されると、分離補助コロ41は押し上げ位置に移動されるが、特定の厚みより厚い(第二の厚みの)記録材の記録材が搬送されると分離補助コロ41は押し上げ位置に移動しない。すなわち本実施例では、特定の厚みの記録材の分離を、分離補助コロ41を押し上げることにより行うものであるが、厚い記録材の分離も、分離補助コロ41によって転写ベルト24を押し上げにより行うことが可能である。厚い記録材を押し上げにより分離するために必要な押し上げ量は、薄い記録材を押し上げにより分離するために必要な押し上げ量に比べると小さい。しかし、一定以上の大きさの押し上げ量が必要になる。このような押し上げによって転写ベルト24に形成される局所的な突出は、軽視できない局所的な負荷を転写ベルト24に掛けて、転写ベルト24の局所的な磨耗を進めてしまう。一方で、記録材が厚い場合には、転写ベルト24を張架する張架ローラの曲率と記録材の剛度の強さを利用して、転写ベルト24から分離することができることがわかっている。
本実施形態では、図1に示されるように、記録材搬送方向において分離補助コロ41より下流側に張架ローラ26を配置して、張架ローラ26よりさらに下流側に、記録材を定着装置60へ案内する記録材ガイド29を張架ローラ26に隣り合って配置する。
このような構成にすると、厚い記録材等の剛度が強い記録材Pは、転写ベルト24が張架ローラ26に当接して湾曲した領域(転写ベルト24の走行方向が変化していく領域)に到達すると、記録材が幅方向にうねっていなくても、張架ローラ26で湾曲された転写ベルト24の湾曲の曲率と記録材のこしの強さで転写ベルト24から分離する。すなわち、厚い記録材が転写ベルト24から分離する位置が記録材ガイド29の先端から近くなり、転写ベルト24から分離した記録材は記録材ガイドの案内面上にスムーズに移動する。その結果、厚い記録材等の剛度の強い記録材が記録材のこしの強さと転写ベルト24の搬送力によって分離後に転写ベルト24から飛び出すといった事態が発生するのを抑制することができる。
一方で、薄い記録材等の剛度の弱い記録材が転写ベルト24から分離する位置は、記録材搬送方向において厚い記録材が分離する位置より上流側になる。すなわち、記録材ガイド29の先端から遠くなるが、薄い記録材等の剛度の弱い記録材は飛び出し量が小さいので、記録材の搬送方向が大きくばらつくといった問題は生じない。
分離補助コロが転写ベルト24を押し上げた状態を示すのが図2(b)であり、収納された状態を示すのが図2(a)である。記録材の分離を転写ベルト24を押し上げることにより行うことで、記録材の分離位置が、記録材搬送方向において張架ローラ26より上流側になり、記録材ガイド29から遠ざかる。本実施例では、転写ベルト24の磨耗を避けるために、収納位置は、分離補助コロ41が転写ベルト24から離間する位置である。本実施例では、収納位置において分離補助コロ41が転写ベルト24から離間する構成としたが、収納位置において転写ベルト24を変形させない程度に分離補助コロ41が転写ベルト24に軽く接触していてもよい。
〔実施例2〕
実施例1と重複する部分については、実施例1と同様なので説明を割愛する。
坪量が同じ記録材であっても、記録材の材質が異なると、記録材自身の抵抗値は異なるものになる。その結果、坪量が同じ記録材であっても、2次転写バイアスが定電圧制御されていると、記録材が2次転写ニップを通過する際に実際に流れる2次転写電流値は同じにはならないという事態が生じる。
記録材が2次転写ニップを通過する際に流れる2次転写電流が大きくなると、記録材と転写ベルト24との静電吸着力が強くなり、分離性が悪化すると考えられる。そこで、2次転写電流が、記録材の転写ベルト24からの分離性に与える影響について検討した。検討したところ、2次転写電流値が40μAより大きくなると、坪量が40g/mより大きく60g/mより小さい記録材を張架ローラ26により転写ベルト24から分離するのが困難になるとわかった。そこで、本実施例では転写電流値を検知する転写電流検知部を設けた上で、記録材先端が2次転写ニップを通過する際に転写電流検知部により検知された転写電流値を踏まえてから、分離補助装置40の動作制御を判断する。
すなわち本実施例では、分離補助装置40の動作位置制御は、表1で示されるマトリクスに基づいて、図9で示されるフローで行われる。
表1は、制御部50内に設けられている記憶部に予め記憶されているテーブルである。この制御テーブルは、記録材の坪量、記録材先端が転写ニップを通過する際の転写電流値に応じて、分離補助コロ41により転写ベルト24を変形させる場合(変形)と、分離補助コロ41を転写ベルト24から離間させている場合(離間)とを分けるものである。記録材の坪量が60g/m以上である場合、「離間」状態とする。記録材の坪量が40g/mより大きく60g/mより小さい場合、記録材先端の転写電流値が40iA以下であれば、「離間」状態とし、40iAより大きいと、「変形」状態とする。
記録材の坪量が40g/mより小さい場合、「変形」状態とする。すなわち、読み取られた転写電流が所定の電流値(第一の電流値)である場合に「変形」状態として、第一の電流値より小さい電流値(第二の電流値)である場合に「離間」状態にする。
分離補助装置40の動作制御のフローチャートを図9を用いて説明する。
スタートすると(S01)、ユーザー操作部102でユーザーが設定した記録材の坪量情報が読み取られる(S02)。読み取られた坪量が40g/mより大きいかどうかが判断される(S03)。ユーザーによって設定された記録材Pの坪量が40g/m以下では、転写ベルト24から記録材を分離するために、分離補助コロ41により転写ベルト24を押し上げて突出を形成する動作が必要になる。設定された記録材Pの坪量が40g/m以下の場合、記録材がレジストローラを通過後で所定の位置に記録材が到達したかが判断される(S07)。所定の位置は、分離補助コロ41よりも記録材搬送方向における上流側の位置であって、分離補助コロ41が転写ベルト41を押し上げる動作が、記録材の先端が分離補助コロ41により押し上げられた位置に到達する前に完了するように設定される。なお、記録材の位置は、記録材がレジストローラを通過してからの経過時間と記録材の搬送速度から検知する方法や、記録材の通過を検知する検知部材を配置することで記録材の位置を検知する方法や、2次転写電流が読み取られてからの経過時間と記録材の搬送速度から検知する方法などによって判断する。所定の位置に到達していないと判断されるまで分離補助コロを押し上げ位置に移動しないので、転写ベルト24が磨耗するのを抑制することができる。所定の位置に到達したと判断された場合、分離補助コロ41はY1方向へ動かされて、転写ベルト24を押し上げる位置に配置される(S08)。分離補助コロ41により変形された転写ベルト24上で、記録材Pは、うねりがつけられてこしの強さが大きくなり、張架ローラ26に到達する前に、転写ベルト24から分離される。
S03で記録材の坪量が40g/mより大きい場合には、次に、坪量は60g/mより小さいかの判断が行われる(S04)。坪量が60g/m以上の場合には、分離補助コロ41は収容位置に配置される(S11)。ユーザーによって設定された記録材Pの坪量が40g/mより大きくて、60g/mより小さいと判断された場合には、記録材の先端が2次転写ニップに到達したかが判断される(S05)。記録材の先端が2次転写ニップに到達したと判断された場合、記録材先端が2次転写ニップを通過する際に転写電流検知部により検知される2次転写電流値が40μA以上かどうかが判断される(S06)。電流値が40μA未満の場合には、分離補助コロ41は収容位置に配置される(S11)。一方で、転写電流検知部により検知される転写電流値が40μA以上の場合には、次に記録材が所定の位置に到達したかが判断される(S07)。記録材が所定の位置に到達したと判断された場合、分離補助コロ41が押し上げ位置に配置される(S08)。分離補助コロ41が押し上げ位置に配置されることで、分離補助コロ41を用いた分離が行われる。記録材の先端位置情報が取得される(S09)。記録材の先端位置情報は、記録材がレジストローラを通過してからの経過時間と記録材の搬送速度から検知する方法や、記録材の通過を検知する検知部材を配置することで記録材の位置を検知する方法などによって取得される。そして、記録材の先端位置が記録材ガイド29の案内面に到達しているかどうかが判断される(S10)。記録材先端が記録材ガイド29の案内面に到達している場合には、分離補助コロが収容位置に移動されて(S11)、終了する(S12)。なお本実施例では、記録材の坪量が40g/mより大きくて60g/mより小さい場合には、分離補助コロの動作制御を、記録材先端が2次転写ニップを通過する際に転写電流検知部により検知された転写電流値によって判断した。しかし、坪量が40g/mより大きくて60g/mより小さい場合に分離補助コロの動作制御を決定するために、記録材が2次転写ニップを通過する前に検知された2次転写電流を利用して判断してもよい。
(分離補助コロ41の動作制御のタイミング)
図8を用いて、坪量が40g/mより大きくて60g/mより小さい場合で、2次転写電流値が40μA以上の場合に分離補助コロを制御するタイミングについて説明する。定電圧制御された2次転写バイアスが印加(ON)されて、記録材の先端が2次転写ニップに到達すると、転写電流検知部材により2次転写電流が読み取られる。記録材先端が2次転写ニップに到達してから読み取られた2次転写電流値が40μA以上である場合、分離補助コロ41を押し上げ位置に移動させる分離補助コロ動作信号が制御部50から分離補助コロ41に伝達される。その後、記録材の先端が記録材ガイド29の案内面に到着したと判断されると、分離補助コロ41を収納位置に移動させる分離補助コロ動作信号が制御部50から分離補助コロ41に伝達される。
〔実施例3〕
本発明の実施例3について説明する。なお、実施例2と重複する部分については、実施例2と同様なので説明を割愛する。
実施例3が実施例2と相違するのは、坪量が40g/mより大きいと判断された場合に、分離補助コロ41を押し上げ位置へ移動させるタイミングである。
坪量が40g/mの場合、2次転写電流を読み取る必要がない。そこで、本実施例では、坪量が40g/mより大きいと判断された場合、分離補助コロ41の押し上げ位置への移動を、記録材が2次転写ニップに到達する前に完了させる。記録材が2次転写を行う間に分離補助コロ41が移動による振動が生じないので、坪量が40g/mの場合に分離補助コロ41の移動による振動が2次転写に影響するのを抑制することができる。
〔実施例4〕
図10(a)を用いて、本発明の実施例4について説明する。尚、実施例1と重複する部分については、実施例1と同様なので説明を割愛する。本実施形態は、分離補助コロ41が幅方向に所定の間隔をおいて2個設けられている構成である。分離補助コロ41同士の間隔L5は記録材の幅より短い250mmとなっている。特に、幅方向のサイズが297mmのA4サイズの薄い記録材に対応することができる。
〔実施例5〕
図10(b)を用いて、本発明の実施例5について説明する。なお、実施例1と重複する部分についての説明は、省略する。
本実施形態では、分離補助コロ41が幅方向に3個設けられている。隣同士の分離補助コロ41の間隔L6は、125mmである。一番端の分離補助コロ41同士の間隔は250mmである。中央部の分離補助コロ41は、どの幅のサイズの記録材も幅方向の中央が共通の基準線に実質的に一致するように搬送される記録材の略中央部に位置するように配置されている。特に、幅方向のサイズが297mmのAサイズの薄い記録材が搬送された場合には、転写ベルト24上の記録材Pに形成される谷型形状が、2つ形成される。
A4サイズの記録材に対しては谷型形状を複数形成することで、A4サイズの記録材の分離性をより高めることができる。またここでは図示しないが分離補助コロ41を記録材の幅に対して4個以上持たせても良い。
〔実施例6〕
図10(c)を用いて、本発明の実施の形態5について説明する。尚、実施例1と重複する部分については、実施例1と同様なので説明を割愛する。
本実施例は、分離補助コロ41が幅方向に3個設けられている。隣り合う分離補助コロ41同士の間隔は、短い間隔(L7)80mmと、長い間隔(L8)170mmである。端と端の分離補助コロ41の間隔L9は250mmである。
搬送する記録材Pの幅方向のサイズが、100mm以上170mm未満の場合を図11(a)に示す。この場合には、短い間隔L7で隣り合う分離補助コロ41間の中央部と、搬送する記録材Pの幅方向の中央部が一致するように、記録材Pが搬送される。
搬送する記録材Pの幅方向のサイズが、170mm以上250mm未満の場合を図11(b)で示す。この場合には、長い間隔L8で隣り合う分離補助コロ41間の中央部と、搬送する記録材Pの幅方向の中央部が一致するように、記録材Pが搬送される。
搬送する記録材Pの幅方向のサイズが250mm以上の場合を、図11(c)で示す。この場合、端と端の分離補助コロ41間の中央部と、搬送する記録材Pの幅方向の中央部が一致するように記録材Pが搬送される。
このような構成を用いると、幅方向のサイズが、最小サイズのハガキサイズから330mm幅の記録材まで対応した、突出部が転写ベルト24上に複数形成される。
〔実施例7〕
図12を用いて、本発明の実施の形態6について説明する。尚、実施例1と重複する部分については、実施例1と同様なので説明を割愛する。
本実施形態では、図12(a)に示されるように、位置可変動作用のモーター46が、分離補助コロ41ひとつひとつに設けられている。分離補助コロ41は、幅方向に間隔を置いて6個設けられている。中央で隣り合う2つの分離補助コロ41の間隔L4aは80mm、端から2番目同士の分離補助コロ41の間隔L4bは150mm、端同士の分離補助コロ41の間隔L4cは250mmである。どの幅のサイズの記録材も幅方向の中央が共通の基準線に実質的に一致するように搬送される。記録材の中央部は、端と端の分離補助コロ41間の中央部と、端から2番目同士の分離補助コロ41間の中央部、中央で隣り合う2つの分離補助コロ41間の中央部と一致する。
コロ駆動ギア44とコロ揺動中心軸43の間のベアリングにより、各分離補助コロ41に対応したモーター46の駆動動作は、他の分離補助コロ41の駆動動作に干渉することなく行われる。各分離補助コロ41の動作位置は、ユーザー操部102でユーザーが指定した記録材の幅方向のサイズ情報に応じて制御される。すなわち、搬送される記録材が通過する幅方向の領域に配置された分離補助コロ41は押し上げ位置に位置して、搬送される記録材が通過しない非通過領域に配置された分離補助コロ41は収納位置に位置するように制御される。
搬送される記録材Pの幅方向のサイズが100mm以上150mm未満の場合、図12(b)で示されるように、6個の分離補助コロ41のうち、真ん中2つの分離補助コロ41が押し上げられる。搬送される記録材の幅方向のサイズが150mm以上250mm未満の場合は、図12(c)で示されるように、6個の分離補助コロ41のうち、真ん中4つの分離補助コロ41が押し上げられる。搬送される記録材Pの幅方向のサイズが250mm以上の場合は、図12(d)で示されるように、6個の分離補助コロ41のうち、真ん中4つの分離補助コロ41が押し上げられる。
薄い記録材が搬送されても、記録材通過領域の分離補助コロ41を押し上げて、記録材非通過領域の分離補助コロ41を押し上げないことで、薄い記録材を分離補助コロを用いて分離する時のベルトにかかる負荷を抑制することができる。
1 感光ドラム
2 1次帯電器
3 露光装置
4 現像器
5 1次転写ローラ
6 中間転写ベルト
8 レジストローラ
9 2次転写ローラ
11 ドラムクリーニング装置
12 ベルトクリーニング装置
13 2次転写高圧電源
20 中間転写ベルト張架ローラ(テンションローラ)
21 中間転写ベルト張架ローラ(2次転写ローラ9の対向ローラ)
22 中間転写ベルト張架ローラ(駆動ローラ)
24 転写ベルト
25 転写ベルト張架ローラ
26 転写ベルト張架ローラ
27 転写ベルト張架ローラ(テンションローラ)
29 記録材ガイド
31 転写ベルトクリーニング装置
40 分離補助装置
50 制御部
60 定着装置
P 記録材
A 感光ドラムの回転方向
B 転写ベルトの回転方向
G 中間転写ベルト回転方向
N 2次転写部位

Claims (5)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    記録材を担持搬送する移動可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材に担持搬送された記録材に前記像担持体に形成されたトナー像を静電的に転写する転写部材と、
    前記ベルト部材の幅方向において複数の突出部がベルト面に形成されるように、記録材の搬送方向において前記転写部材よりも下流側の前記ベルト部材を内面側から押し上げる押し上げ部材と、
    記録材の搬送方向において前記押し上げ部材より下流側に配置されて、前記ベルト部材から分離した記録材を記録材搬送方向において下流側の定着装置へ案内するための記録材ガイドと、
    を有する画像形成装置において、
    記録材の搬送方向において前記押し上げ部材より下流側で、前記記録材ガイドより上流側に配置されて、前記ベルト部材を張架する張架部材とを有して、
    第一の厚みの記録材が前記ベルト部材で搬送されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げて、記録材を前記ベルト部材から分離して前記記録材ガイドに受け渡し、前記第一の厚みよりも大きい第二の厚みの記録材が前記ベルト部材で搬送されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げずに、前記張架部材により記録材を分離して前記記録材ガイドに受け渡すことを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像を担持する像担持体と、
    記録材を担持搬送する移動可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材に担持搬送された記録材に前記像担持体に形成されたトナー像を静電的に転写する転写部材と、
    前記ベルト部材の幅方向において複数の突出部がベルト面に形成されるように、記録材の搬送方向において前記転写部材よりも下流側の前記ベルト部材を内面側から押し上げる押し上げ部材と、
    記録材の搬送方向において前記押し上げ部材より下流側に配置されて、前記ベルト部材から分離した記録材を記録材搬送方向において下流側の定着装置へ案内するための記録材ガイドと、
    を有する画像形成装置において、
    記録材の搬送方向において前記押し上げ部材より下流側で、前記記録材ガイドより上流側に配置されて、前記ベルト部材を張架する張架部材とを有して、
    第一の坪量の記録材が前記ベルト部材で搬送されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げて、記録材を前記ベルト部材から分離して前記記録材ガイドに受け渡し、前記第一の坪量よりも大きい第二の坪量の記録材が前記ベルト部材で搬送されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げずに、前記張架部材により記録材を分離して前記記録材ガイドに受け渡すことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記記録材ガイドは、前記ベルト部材の押し上げにより突出した位置から前記記録材ガイドまでの距離が記録材搬送方向において前記画像形成装置に使用される記録材の最小サイズより短くなるように、配置されることを特徴とする請求項1乃至2いずれか一項に記載の画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記ベルト部材に担持搬送された記録材に前記像担持体に形成されたトナー像を静電的に転写する転写部に流れる電流を検知する転写電流検知部材を有して、記録材が前記転写部を搬送されるときに前記転写電流検知部材により第一の電流値が検知されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げて、記録材を前記ベルト部材から分離して前記記録材ガイドに受け渡し、記録材が前記転写部を搬送されるときに前記転写電流検知部材により第一の電流値より小さい第二の電流値が検知されるときには、前記押し上げ部材によって前記ベルト部材を押し上げずに、前記張架部材により記録材を分離して前記記録材ガイドに受け渡すことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記押し上げ部材は、幅方向において前記画像形成装置に使用される最小サイズの記録材が通過する範囲内に、幅方向において複数の突出部がベルト面に形成されることを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置。
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