JPH0990768A - 記録シート剥離装置 - Google Patents

記録シート剥離装置

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Publication number
JPH0990768A
JPH0990768A JP24213895A JP24213895A JPH0990768A JP H0990768 A JPH0990768 A JP H0990768A JP 24213895 A JP24213895 A JP 24213895A JP 24213895 A JP24213895 A JP 24213895A JP H0990768 A JPH0990768 A JP H0990768A
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JP
Japan
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sheet
recording sheet
peeling
guide member
recording
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Application number
JP24213895A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Fujita
哲也 藤田
Satoru Torimaru
悟 鳥丸
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】厚紙や薄紙等の記録シートの種類に関係なく、
記録シートをシート担持ドラムから円滑に剥離すること
が可能な記録シート剥離装置を提供する。 【解決手段】シート担持ドラム31に当接して記録シー
ト30の先端の一部をシート担持ドラム31から持ち上
げる剥離爪60と、この剥離爪60によって持ち上げら
れた記録シート30の下側に潜り込み、記録シート30
の先端をその搬送に伴い側端方向へ順次掬い上げる剥離
ガイド部材61とを備え、上記剥離ガイド部材61の上
面には、記録シート30を下方から支える複数のシート
搬送リブ61bを当該記録シート30の搬送方向に沿っ
て立設すると共に、互いに隣接するシート搬送リブ61
bの間には、剥離爪60側に位置する一方のシート搬送
リブ61bの基部から他方のシート搬送リブ61bの頭
部にかけて傾斜面64を形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の記録シート搬送部において、シート担持ドラムに吸
着保持されている記録シートを当該シート担持ドラムか
ら剥離する記録シート剥離装置に係り、詳細には、剥離
爪によって一部のみが剥離された記録シートを、シート
担持体と対向して保持された剥離ガイド部材によって当
該シート担持体から掬い上げるタイプの記録シート剥離
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記録シート剥離装置とし
ては、特開平5−61364号公報に開示されるものが
知られている。具体的には、図9に示すように、記録シ
ートPが吸着しているシート担持ドラム70に適宜当接
する剥離爪71と、この剥離爪71の両側に隣接配置さ
れると共に上記シート担持ドラム70とは非接触に保持
される剥離ガイド部材72,72とから構成されてお
り、上記剥離爪71が記録シートPの先端の一部をシー
ト担持ドラム70から剥離させて上記剥離ガイド部材7
2に乗り上げさせる一方、記録シートPの搬送に伴って
剥離ガイド部材72が記録シートPの下方に潜り込み、
すなわち剥離ガイド部材72が記録シートPをシート担
持ドラム70から掬い上げ、これによって記録シートP
がシート担持ドラム70から分離されるようになってい
る。
【0003】上記剥離ガイド部材72は乗り上げてきた
記録シートPの先端を案内するシート掬い上げ面73を
有しており、このシート掬い上げ面73は上記シート担
持ドラム70と対向する先端辺74が記録シートPの搬
送方向Aに対して傾斜して配置されている。従って、記
録シートPの搬送に伴い、上記シート掬い上げ面73は
剥離爪71の近傍から記録シートPの側端方向(図9に
おける矢線B方向)へ向かって徐々に記録シートPを掬
い上げ、最終的には記録シートPの先端の全幅をシート
掬い上げ面73に完全に掬い上げるようになっている。
【0004】また、この記録シート剥離装置において、
上記剥離ガイド部材72の上面には記録シートPの搬送
方向に沿ってリブ75が立設されており、剥離ガイド部
材72を乗り越えて搬送される記録シートPはこのリブ
75で下方から支えられるようになっている。このよう
にリブ75で記録シートPを支持するように構成した理
由としては、剥離ガイド部材72の上面と記録シートP
の裏面が擦れると、経時的に剥離ガイド部材72に堆積
していたトナーが記録シートPの裏面に付着して当該記
録シートが汚れ易い他、記録シートPの搬送に作用する
摩擦抵抗が増加するので、剥離ガイド部材72の上面と
記録シートPとが擦れ合うのを極力防止するためであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
剥離ガイド部材72を用いてシート担持ドラム70から
記録シートPを剥離する場合、記録シートPは剥離爪7
1に隣接した部位から徐々に剥離ガイド部材72に乗り
上げていくが、完全に乗り上げていない状態では記録シ
ートPの両端部が剥離ガイド部材72の上面よりも下方
に垂れ下がっているため、記録シートPの先端部が上記
リブ75に引っ掛かり易いという問題点があった。
【0006】ここで、図10及び図11を参照しながら
この問題点の発生原因について説明する。尚、図10は
剥離爪71及び剥離ガイド部材72を示す平面図、図1
1は剥離ガイド部材72によって記録シートPが剥離さ
れる様子を記録シートPの搬送方向から観察した正面図
であり、記録シートPが図10に示すa−a線まで剥離
ガイド部材72に乗り上げてきたときの記録シートPの
様子を図11(A)に、b−b線まで剥離ガイド部材7
2に乗り上げてきたときの様子を図11(B)に、c−
c線まで剥離ガイド部材72に乗り上げてきたときの様
子を図11(C)に夫々示した。
【0007】図11(A)に示されるように、剥離爪7
1によってシート担持ドラム70から剥離された記録シ
ートPは、剥離ガイド部材72に立設された複数のリブ
75のうち、先ず剥離爪71に隣接するリブ75に乗り
上げる。この時点では記録シートPの先端はシート担持
ドラム70から完全に剥離されておらず、記録シートP
の両端部は前述のシート掬い挙げ面73と交わるように
して剥離ガイド部材72の上面から下方へ向けて垂れ下
がっている。
【0008】一方、記録シートPの搬送が進むと、記録
シートPの先端はシート掬い挙げ面73と擦れるように
して剥離ガイド部材72の上面に持ち上げられていくの
で、記録シートPとシート掬い挙げ面73とが交わる位
置Xは剥離ガイド部材72の両端に向けて移動してい
く。その結果、図11(B)に示すように、かかる位置
Xがリブ75の立設位置に達すると、記録シートPの先
端がリブ75を乗り越えることが出来ずに引っ掛かりを
生じてしまう。
【0009】また、記録シートPの先端が一番内側に位
置するリブ75を無事に乗り越えたとしても、図11
(C)に示すように、このような引っ掛かりは記録シー
トPとシート掬い挙げ面73との交差位置Xが各リブ7
5の立設位置に達する毎に生じ、記録シートPの両端部
が剥離ガイド部材72の上面に完全に乗り上げるまでは
記録シートPの先端とリブ75との引っ掛かりを生じて
しまう。
【0010】かかる引っ掛かりは厚紙等の腰の強い記録
シートPをシート担持ドラム70から剥離する際に生じ
易く、引っ掛かりを生じる毎に記録シートPの先端がリ
ブ75に突き当たる耳障りな衝突音が発生した。そし
て、引っ掛かりを生じた場合には、この記録シート剥離
装置の手前側で記録シートPが大きく丸まってしまうの
で、トナー像の受像面が周辺部材と擦れてしまったり、
記録シートPが突然として引っ掛かりから開放された際
に受像面のトナー像が弾ける等して、トナー像が著しく
乱れてしまうという問題点が発生した。
【0011】また、薄紙等の腰の弱い記録シートPを剥
離している最中にかかる引っ掛かりが生じた場合には、
記録シート剥離装置の手前側で記録シートPが座屈して
しまい、紙詰まりが発生するという問題点があった。
【0012】そして、シート担持ドラム70から剥離し
た記録シートPの先端がシート担持ドラム70に向けて
カールを生じている場合、例えば、厚紙のシート担持ド
ラム70に対する吸着性を向上させる目的から当該厚紙
に意図的なカールを与えてある場合や、シート担持ドラ
ム70に対する吸着面に既に像密度の高いトナー像が定
着されている記録シートPを当該シート担持ドラム70
から剥離する場合には、前述の問題点、特に顕著に記録
シートPの先端部が上記リブ75に引っ掛かるという問
題点が発生した。
【0013】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、厚紙や薄紙等の
記録シートの種類に関係なく、記録シートをシート担持
ドラムから円滑に剥離することが可能な記録シート剥離
装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の記録シート剥離装置は、シート担持ドラム
に当接して記録シートの先端の一部をシート担持ドラム
から持ち上げる剥離爪と、この剥離爪によって持ち上げ
られた記録シートの下側に潜り込み、記録シートの先端
をその搬送に伴い側端方向へ順次掬い上げる剥離ガイド
部材とを備え、上記剥離ガイド部材の上面には、記録シ
ートを下方から支える複数のシート搬送リブを当該記録
シートの搬送方向に沿って立設すると共に、互いに隣接
するシート搬送リブの間には、剥離爪側に位置する一方
のシート搬送リブの基部から他方のシート搬送リブの頭
部にかけて傾斜面を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0015】このような技術的手段によれば、剥離ガイ
ド部材の上面には記録シートの搬送方向に沿ったシート
搬送リブが複数形成されており、従来技術と同じく剥離
ガイド部材に乗り上げてきた記録シートはこれらシート
搬送リブで下方から支えられる。しかし、互いに隣接す
るシート搬送リブの間には傾斜面が形成されており、し
かもこの傾斜面は剥離爪側に位置する一方のシート搬送
リブの基部から他方のシート搬送リブの頭部にかけて形
成されているので、剥離ガイド部材に乗り上げた記録シ
ートの先端は上記傾斜面を滑るようにしてシート搬送リ
ブを乗り越えることができ、記録シートがシート搬送リ
ブの内側に引っ掛かるのを有効に防止できる。
【0016】また、かかる傾斜面が形成されていても、
記録シートがシート搬送リブによって下方から支持され
ていることに何ら代わりはなく、記録シートと剥離ガイ
ド部材との接触領域を最小限に抑えることもできる。従
って、記録シートの裏面側が汚れることもない。
【0017】以上のように、本発明では記録シートを剥
離ガイド部材のシート搬送リブに引っ掛けることなく、
これをシート担持ドラムから円滑に剥離することができ
るのだが、更に好ましくは、剥離爪によってシート搬送
ドラムから持ち上げられた記録シートの高さよりも、当
該剥離爪に隣接するシート搬送リブの高さを低く設定す
るのが良い。このように構成すれば、剥離爪によって持
ち上げられた記録シートの先端がスムーズに剥離カイド
部材に乗り上げるので、一層円滑に記録シートの剥離を
行うことができる。
【0018】また、剥離ガイド部材に乗り上げた記録シ
ートが当該剥離ガイド部材の上面と接触する領域を可及
的に小さくするという観点からすれば、上記シート搬送
リブはシート担持ドラムから剥離される記録シートのサ
イズに対応した位置に設けられているのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の記録シート剥離装置を詳細に説明する。図1はこの発
明が適用されたカラーレーザプリンタの一例を示すもの
である。同図において、符号20は感光体ドラム、21
は感光体ドラム20の表面を予め帯電する帯電コロトロ
ン、22は帯電コロトロン21により帯電された感光体
ドラム20上に静電潜像を書込むレーザビームスキャ
ナ、23はブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の各トナー像が収容される四つ
の現像器23K,23C,23M,23Yが回転自在に
配設され、適宜切換選択されるロータリ現像ユニット、
24は感光体ドラム20上のトナーの電荷を処理する転
写前処理コロトロン、25は感光体ドラム20上の残留
トナーを除去するクリーナ、26はクリーナと一体的に
設けられた廃棄トナーの回収タンクである。
【0020】一方、符号31は周面に記録シート30が
巻付け保持され、この記録シート30に感光体ドラム2
0上の各色成分トナー像を順次多重転写する転写ドラム
である。この転写ドラム31はドラム枠に例えばポリフ
ッ化ビニリデン等のドラムシートを張り渡したものであ
り、このドラムシートに記録シート30を静電吸着する
ようにしたものである。
【0021】また、上記転写ドラム31には、感光体ド
ラム20上のトナー像を記録シート30側へ転写させる
転写コロトロン42と、最終色の転写工程が終了した記
録シート30を除電する除電コロトロン43と、最終色
の転写工程が終了したドラムシート上の電荷を除去する
クリーニング除電コロトロン44と、最終色の転写工程
が終了したドラムシートに付着した紙粉等を清掃するク
リーニングブラシ45と、記録シート30を剥離する時
にドラムシートを内側から押し上げる内押しロール46
と、記録シート30を転写ドラム31から剥離する本発
明の剥離装置47とが設けられている。
【0022】更に、符号48は図示外のシート給送カセ
ットから供給された記録シート30を転写ドラム31へ
導くためのシート供給系であり、このシート供給系48
によって記録シート30は感光体ドラム20と転写ドラ
ム31の対向位置へ直接送り込まれるようになってい
る。すなわち、上記転写コロトロン42は記録シート3
0を転写ドラム31に吸着させる役割も担っており、感
光体ドラム上20のトナー像を記録シート30側へ転写
させると、これと同時に記録シートが転写ドラム31に
吸着される。
【0023】また、符号50は転写工程の終了した記録
シート30を挿通させ、記録シート30上に未定着トナ
ー像を定着させる定着器であり、内部にヒータが内蔵さ
れた加熱ロール51とこの加熱ロール51に圧接配置さ
れる加圧ロール52とで構成されている。
【0024】以上のように構成された本実施例のカラー
プリンタでは、図示外のホストコンピュータ等から与え
られた画像情報に基づいてレーザビームスキャナ22が
感光体ドラム20を露光し、感光体ドラム20上にはブ
ラックKに対応した静電潜像の書き込みが行われる。一
方、ロータリー現像ユニット23ではブラック現像器2
3Kが感光体ドラム20との対向位置に設定され、上記
静電潜像はブラック現像器23Kによってその書き込み
タイミングから少し遅れて現像される。そして、このよ
うにして形成されたブラックKのトナー像は所定のタイ
ミングでシート供給系48から送られてきた記録シート
30に転写され、この転写に伴い記録シート30は転写
ドラム31に吸着される。そして、これ以降、転写ドラ
ムは記録シートを保持したまま回転する。また、ブラッ
ク現像器23Kによる現像工程が終了すると、転写ドラ
ム31が1回転サイクルを終了する迄の間に現像器の交
換が行われ、ロータリ現像ユニット23の90°回転に
よってイエロー現像器23Yが感光体ドラム20との対
向位置に設定される。
【0025】以降は転写ドラム31の1回転サイクル毎
にこれら動作が繰り返され、その度毎にイエローY、マ
ゼンタM及びシアンCのトナー像が感光体ドラム20か
ら転写ドラム31に保持された記録シート30に転写さ
れ、記録シート30上には4色のトナー像による重ね合
わせトナー像が形成される。そして、シアンCのトナー
像の転写が終了した記録シート30はそのまま転写ドラ
ム31から剥離され、定着器50を経て排出トレイ56
に排出される。
【0026】次に、本発明の要部である剥離装置47に
ついて説明する。上記剥離装置47は、図2及び図3に
示すように、上記転写ドラム31の軸方向中央から僅か
に変位した位置に設けられ、転写ドラム31に適宜当接
する剥離爪60と、この剥離爪60の両側に隣接配置さ
れると共に転写ドラム31とは非接触に保持された一対
の剥離ガイド部材61,61とから構成されている。上
記剥離爪60はプリンタのフレーム(図示せず)に軸支
された回転軸62に固定される一方、上記剥離ガイド部
材61は上記回転軸62に回転自在に係合する支持フレ
ーム63に固定されている。
【0027】上記剥離爪60はその先端部60aが尖塔
状に形成されており、転写ドラム31に当接した際にこ
の先端部60aがドラムシートを僅かに押し込み、ドラ
ムシートに静電吸着している記録シート30の下側に潜
り込むようになっている。
【0028】また、上記剥離ガイド部材61は記録シー
ト30の搬送方向に対向した前面にシート掬い上げ面6
1aを有しており、このシート掬い上げ面61aは転写
ドラム31の周面に対して傾斜配置される一方、剥離爪
60から遠ざかるにつれ後方に退却するように形成され
ている。また、この剥離ガイド部材61の上面にはシー
ト掬い挙げ面61aの真上から記録シートの搬送方向に
沿って数条のシート搬送リブ61bが立設されており、
転写ドラム31から剥離され当該剥離ガイド部材61を
乗り越えていく記録シート30を下方から支持するよう
になっている。
【0029】更に、上記シート搬送リブ61bは当該プ
リンタで取り扱われる記録シート30のサイズに対応し
た位置で剥離ガイド部材61の上面に立設されている。
すなわち、このプリンタでは転写ドラム31のフロント
側(図2の示す左手前側)を基準にして記録シートが搬
送されることから、図4に示すように、剥離装置47の
フロント側(紙面左側)近傍を記録シート30のレジス
トレーション位置とし、各種サイズの記録シート30の
側端辺よりも僅かに内側に上記シート搬送リブ61bが
位置するようにした。これにより、剥離ガイド部材61
をを乗り越える記録シート30はその側端辺の近傍をシ
ート搬送リブ61bによって下方から支えられるので、
記録シート30の裏面が剥離ガイド部材31の上面と擦
れるのを可及的に防止することができる。
【0030】一方、互いに隣接するシート搬送リブ61
bの間には、上記剥離爪60側に位置する一方のシート
搬送リブ61bの基部から他方のシート搬送リブ61b
の頭部にかけて傾斜面64が形成されている。従って、
図2に示すように、剥離ガイド部材61の上面には剥離
爪60側から反対側に向けて鋸刃状のシート搬送リブ6
1bが形成されていることになる。また、かかる傾斜面
64はシート搬送リブ61bの長手方向全域に亘って形
成されておらず、記録シート搬送方向の手前側の端部に
のみ形成されている。これは、記録シート30の裏面と
傾斜面34とが擦れ合う面積を極力抑え、剥離ガイド部
材に堆積しているトナーが記録シートの裏面に付着する
のを極力防止するためである。
【0031】以上のように構成された剥離爪60はその
先端が転写ドラム31から離間する方向へ図示外のソレ
ノイドで付勢される一方、上記剥離ガイド部材61は転
写ドラム31と近接する方向へやはり上記ソレノイドで
付勢されている。また、これら剥離爪60と剥離ガイド
部材61はその回転が互いに係止されており、外力が作
用しない状態においては常に図5(A)に示す位置関係
を維持すると共に、剥離爪60に作用する付勢力によっ
て転写ドラム31から離間する方向へ支えられている。
そして、上記剥離爪60は上記ソレノイドによって転写
ドラムと近接する方向へ駆動されるようになっており、
剥離爪60が回動することによって剥離ガイド部材もこ
れに追従して回動するようになっている。
【0032】図5は剥離爪60と剥離ガイド部材61の
一連の動作を示すものであり、転写ドラム31の軸方向
からこれらを観察したものである。先ず、トナー像が感
光体ドラム20から記録シート30に転写されている際
には、剥離爪60及び剥離ガイド部材61は記録シート
の搬送を妨げることがないよう、ソレノイドによって転
写ドラム31から離間した退避位置(図5(A)参照)
に設定されている。この後、トナー像の転写が終了して
記録シート30の剥離時になると、上記ソレノイドが駆
動されて剥離爪60及び剥離ガイド部材61は共に待機
位置(図5(B)参照)に設定される。
【0033】剥離ガイド部材61はこの待機位置で回転
が係止され、転写ドラムと31と非接触に保持される
が、剥離爪60は記録シート30が剥離位置に到達する
タイミングに合わせて更に回転し、転写ドラム31のド
ラムシート35に突き当たる。(図5(C)参照)。こ
のとき、ドラムシート35は剥離爪60に押圧されて僅
かに撓みを生じるので、転写ドラム31の回転に伴い剥
離爪60の先端部60aは記録シート30の下側に潜り
込み、記録シート30の先端の一部を転写ドラム31か
ら剥離する。この後、記録シート30はその搬送に伴っ
て剥離ガイド部材61に到達し、剥離爪60の近傍から
シート掬い上げ面61aに乗り上げていく。また、記録
シート30が剥離ガイド部材61に乗り上げ易いよう
に、記録シート30の先端を掬い上げた剥離爪60は待
機位置(図5(B)参照)に再設定される。
【0034】上記シート掬い上げ面61aは剥離爪60
から遠ざかるにつれ後方に退却するように形成されてい
るので、剥離爪60の近傍で記録シート30がシート掬
い上げ面61aに乗り上げると、剥離ガイド部材61は
記録シート30の先端をその搬送に伴い側端方向B(図
2参照)へ順次掬い上げていく。そして、最終的には記
録シート30の先端の全幅が剥離ガイド部材61に乗り
上げ、記録シート30は転写ドラム31の回転に伴い剥
離ガイド部材61を乗り越えていく。
【0035】ここで、図6を参照しながら記録シート3
0が剥離ガイド部材61を乗り越えていく様子について
説明する。尚、図6は剥離ガイド部材61によって記録
シート30が剥離される様子を記録シート30の搬送方
向から観察した正面図であり、記録シート30が図3に
示すa−a線まで剥離ガイド部材61に乗り上げてきた
ときの記録シート30の様子を図6(A)に、b−b線
まで剥離ガイド部材61に乗り上げてきたときの様子を
図6(B)に、c−c線まで剥離ガイド部材61に乗り
上げてきたときの様子を図6(C)に夫々示した。
【0036】剥離ガイド部材61に乗り上げた記録シー
ト30は、図6(A)に示すように、先ず剥離爪60の
両側に位置するシート搬送リブ61bに乗り上げる。こ
の際、本実施例では待機位置に設定された剥離爪60の
上面60bが隣接するシート搬送リブ61bよりも高く
なるようにしているので、一連の剥離動作の終了時に剥
離爪60が待機位置に再設定されると、転写ドラム31
から掬い上げられた記録シート30は剥離爪60に隣接
するシート搬送リブ61bに容易に乗り上げることがで
きる。
【0037】従来の剥離ガイド部材と同様、この時点で
は記録シート30の先端は転写ドラム31から完全に剥
離されておらず、記録シート30の両端部は前述のシー
ト掬い挙げ面61aと交わるようにして剥離ガイド部材
61の上面から下方へ向けて垂れ下がっている。そし
て、記録シート31の搬送が進むと、記録シート31の
先端はシート掬い挙げ面61aと擦れるようにして剥離
ガイド部材61の上面に持ち上げられていくので、やは
り従来の剥離ガイド部材と同様、記録シート30の先端
とシート掬い挙げ面61aとが交わる位置は剥離ガイド
部材61の両端に向けて移動していく。
【0038】しかし、本実施例の剥離ガイド部材61に
は互いに隣接するシート搬送リブ61bの間に前述の傾
斜面64が形成されていることから、記録シート30の
先端はこの傾斜面64に沿って滑りながら隣接するシー
ト搬送リブ61bの頂点まで持ち上げられる。その結
果、図6(B)に示すように、記録シート30の先端は
シート搬送リブ61bに引っ掛かることなく、これを乗
り越えることができる。
【0039】そして、各シート搬送リブ61bの間には
全てにこのような傾斜面64が形成されていることか
ら、記録シート30はその搬送に伴って次々とシート搬
送リブ61bを乗り越え、図6(C)に示すように、最
終的にはその先端の全幅がシート搬送リブ61bに乗り
上げる。
【0040】従って、この実施例の剥離装置47では、
剥離爪60によって転写ドラム31から剥離された記録
シート30が円滑に剥離ガイド部材61に乗り上げるこ
とができ、例えば意図的にカールを生じさせた厚紙や腰
の弱い薄紙であっても、円滑に転写ドラム31から剥離
させ、定着器50に送り込むことができるものである。
【0041】尚、以上説明してきた実施例では、互いに
隣接するシート搬送リブの間に形成した傾斜面64を平
面で構成したが、図7に示すような滑らかな凸曲面とし
ても良いし、図8に示すような滑らかな凹曲面としても
良い。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の記録
シート剥離装置によれば、剥離ガイド部材の上面に立設
された複数のシート搬送リブのうち、互いに隣接するシ
ート搬送リブの間には、剥離爪側に位置する一方のシー
ト搬送リブの基部から他方のシート搬送リブの頭部にか
けて傾斜面を形成したので、剥離ガイド部材に乗り上げ
た記録シートの先端がシート搬送リブの内側に引っ掛か
るのを有効に防止することができ、厚紙や薄紙等の記録
シートの種類に関係なく記録シートをシート担持ドラム
から円滑に剥離することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録シート剥離装置が適用されたカ
ラープリンタの一例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の記録シート剥離装置の実施例を示す
斜視図である。
【図3】 実施例に係る記録シート剥離装置を示す平面
図である。
【図4】 実施例に係る記録シート剥離装置と記録シー
トのサイズとの関係を示す平面図である。
【図5】 実施例に係る記録シート剥離装置の動作を示
す側面図である。
【図6】 実施例に係る剥離爪及び剥離ガイド部材を記
録シート搬送方向から見た正面図である。
【図7】 実施例に係るシート搬送リブ及び傾斜面の変
形例を示す部分拡大図である。
【図8】 実施例に係るシート搬送リブ及び傾斜面の変
形例を示す部分拡大図である。
【図9】 従来の記録シート剥離装置の一例を示す斜視
図である。
【図10】 従来例に係る記録シート剥離装置を示す平
面図である。
【図11】 従来例に係る剥離爪及び剥離ガイド部材を
記録シート搬送方向から見た正面図である。
【符号の説明】
31…転写ドラム(シート担持ドラム)、47…記録シ
ート剥離装置、60…剥離爪、61…剥離ガイド部材、
61a…シート掬い上げ面、61b…シート搬送リブ、
64…傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動するシート担持ドラムに吸着保持さ
    れている記録シートを当該シート担持ドラムから剥離す
    る記録シート剥離装置であって、 上記シート担持ドラムに当接して記録シートの先端の一
    部をシート担持ドラムから持ち上げる剥離爪と、この剥
    離爪によって持ち上げられた記録シートの下側に潜り込
    み、記録シートの先端をその搬送に伴い側端方向へ順次
    掬い上げる剥離ガイド部材とを備え、 上記剥離ガイド部材の上面には、記録シートを下方から
    支える複数のシート搬送リブを当該記録シートの搬送方
    向に沿って立設すると共に、 互いに隣接するシート搬送リブの間には、剥離爪側に位
    置する一方のシート搬送リブの基部から他方のシート搬
    送リブの頭部にかけて傾斜面を形成したことを特徴とす
    る記録シート剥離装置。
  2. 【請求項2】 上記剥離ガイド部材に形成されたシート
    搬送リブのうち、上記剥離爪に隣接するシート搬送リブ
    の高さは、上記シート担持ドラムから記録シートを持ち
    上げた剥離爪の高さよりも低いことを特徴とする請求項
    1記載の記録シート剥離装置。
  3. 【請求項3】 上記シート搬送リブは上記シート担持ド
    ラムから剥離される記録シートのサイズに対応して設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の記録シート
    剥離装置。
JP24213895A 1995-09-20 1995-09-20 記録シート剥離装置 Pending JPH0990768A (ja)

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