JP3559491B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ装置、スキャナー装置およびプリンタ等において、原稿や転写紙等の用紙を搬送する用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等に用いられる用紙搬送装置では、用紙に搬送力を与える手段として、用紙の搬送経路上に、複数のローラ間に巻き掛けられた無端状の搬送ベルトが用いられる場合がある。このような搬送ベルトは、通常、搬送ベルトが巻き掛けられる最も下流側のローラに対応する位置を分離位置として、この下流側のローラの曲率に沿って搬送ベルトを用紙の搬送経路から離反させることにより、搬送ベルトから用紙を曲率分離するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような搬送ベルトでは、薄手の用紙など、いわゆるコシが弱い用紙は、前記曲率分離作用が十分に得られず、前記分離位置から搬送ベルトに付着して巻き込まれてしまい、搬送経路から外れてジャム等を生じてしまう場合があった。
【0004】
特に、用紙や搬送ベルトが電荷を帯びている場合には、用紙が搬送ベルトに静電吸着して分離しにくくなる。たとえば、搬送ベルトの内側に転写ローラ等が配設され、当該搬送ベルトを介して用紙に転写バイアス等が印加される場合には、用紙および搬送ベルトが転写バイアスやその除電のために電荷を帯びやすいことから、用紙が搬送ベルトに静電吸着して、上記不具合が生じやすい。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成でありながら、所定の分離位置で用紙を搬送ベルトから確実に分離させることのできる用紙搬送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる用紙搬送装置は、無端状に形成され、循環動作することにより用紙を搬送する搬送ベルトを備え、該搬送ベルトは、少なくとも該搬送ベルトから用紙が分離される分離位置における用紙の通過領域の内側に、該搬送ベルトの外側方向への凸部が形成されたことを特徴とするものである。
【0007】
このような構成によれば、搬送ベルトから用紙が分離される分離位置において該搬送ベルトの外側方向への凸部が形成されているため、該分離位置を通過する用紙には、搬送ベルトの凸部に対応して微小なたわみが形成され、これによって搬送方向についての強いコシが与えられる。したがって、当該分離位置において用紙を搬送ベルトから確実に曲率分離させることができる。
【0008】
このような搬送ベルトの凸部は、高さが0.2mm以上、2mm以下であることが望ましい。特に、0.4mm以上、2mm以下であることが好適である。このようにすれば、後述する実験結果から明らかなように、確実に高い用紙分離性を得ることができる。
【0009】
前記搬送ベルトの凸部は、前記分離位置を通過する用紙の幅方向略中央部に対応する位置に形成されていることが望ましい。
【0010】
このようにすれば、前記凸部によって分離位置を通過する用紙に生じる微小なたわみが用紙の幅方向について略対称になるため、前記分離位置より搬送方向下流側において用紙と搬送経路とが接触等しても、斜め搬送等を生じることなく、適切な搬送状態を得ることができる。
【0011】
また、前記搬送ベルトに凸部を形成する具体的な構成としては、全幅に亘って同一径の円形断面を有し、前記分離位置に対応する位置に前記搬送ベルトが巻き掛けられて配設されたローラを備え、前記ローラには、前記分離位置における用紙の通過領域の内側に、全周にわたって凸条が形成されたことが望ましい。
【0012】
このようにすれば、分離位置において、上記凸条が形成されたローラに巻き掛けられる搬送ベルトに凸部を形成することができ、これによって、分離位置を通過する用紙に微小なたわみを形成して、搬送方向について強いコシが与え、当該分離位置において用紙を搬送ベルトから確実に曲率分離させることができる。
【0013】
また、前記ローラの凸条は、その高さが、0.3mm以上、2mm以下であることが望ましい。このようにすれば、後述する実験結果から明らかなように、分離位置を通過する用紙に曲率分離を促進するために必要なたわみを確実に生じさせることができ、これにより、曲率分離を促す作用が十分に得られる。特に、前記ローラの凸条の高さは、0.5mm以上、1.5mm以下であることが望ましい。なお、前記ローラの凸条の高さが不十分であると、分離位置を通過する用紙にたわみを生じさせることができず、十分な用紙分離を促す作用が得られない。一方、凸条の高さが過大であると、この凸条に対応する搬送ベルト部分に過大な曲げ応力が作用し、シワの発生や寿命の低下を招くという不都合がある。
【0014】
また、前記ローラの凸条の幅は、過度に狭いと凸条が搬送ベルトによって吸収されてしまう一方、過度に広いと用紙幅方向のたわみ幅が広くなりすぎて、用紙に十分なコシをつけることができなくなるとともに、分離位置の通過する用紙のたわみが必要以上に大きくなって分離位置より搬送方向の下流側でシワ等の発生原因となる場合がある。このため、後述する実験結果から明らかなように、前記ローラの凸条は、その幅が、3mm以上、20mm以下であることが望ましい。さらに、5mm以上、15mm以下であることが好適である。なお、前記ローラの凸条の幅が過小であると、該凸条が搬送ベルトの一部分に過大な曲げ応力を与えてしまい、寿命の低下を招くという不都合がある。
【0015】
以上のようにして用紙分離を促す構成は、前記搬送ベルトの内側に、該搬送ベルトによって搬送される用紙に対して、該搬送ベルトを介して転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段が配設されている場合に、特に好適に適用することができる。
【0016】
すなわち、転写バイアス印加手段が内側に配設された搬送ベルト(いわゆる転写ベルト)では、搬送ベルトおよび該搬送ベルト上の用紙が転写バイアス等によって帯電して両者が静電吸着し、用紙分離が妨げられやすいが、このような搬送ベルトに凸部が形成されていれば、分離位置を通過する用紙に搬送方向についての強いコシを与えることができるため、前記静電吸着力に抗して、分離位置において用紙を搬送ベルトから確実に曲率分離させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、本発明にかかる用紙搬送装置が適用された画像形成装置の概略構成を示している。この図に示すように、給紙トレイ10上に載置された用紙Pは、前送りローラ13によって正転する給紙ローラ11および逆転する給紙コロ12間のニップ部に送り込まれ、最上位置の1枚が分離されてレジストローラ対14まで給送される。レジストローラ対14は、用紙Pの先端を揃え、後述する感光体30上に形成されるトナー像が転写位置Tに至るタイミングに合わせて、該用紙Pをこの転写位置Tに向かって送り込む。
【0019】
前記感光体30の周囲には、その回転方向に沿って順に、該感光体30表面を所定電位に帯電させる帯電器31、該感光体30表面を選択的に露光して電位を低下させ、静電潜像を形成する露光器32、該静電潜像をトナーで現像して感光体30上にトナー像を形成する現像器33、感光体30上の該トナー像を用紙Pに転写する転写器40、および感光体30表面に残留するトナーを除去するクリーナー34が配置されている。なお、この装置では、プラス帯電のトナーを用いて反転現像が行われるようになっている。
【0020】
前記転写器40は、駆動ローラ41、従動ローラ42、転写ローラ43、支持ローラ44,45およびこれら各ローラに巻き掛けられた無端状の転写ベルト46を備えている。前記転写ローラ43には、感光体30上のトナー像と逆極性(マイナス)の電位が印加され、転写ベルト46を介して該転写ベルト46上の転写位置Tに位置する用紙Pにチャージを与えて転写が行われるようになっている。また、転写ベルト46は駆動ローラ41によって循環駆動され、転写ベルト46上の用紙をさらに搬送経路下流側に搬送する。なお、この転写器40の構成については、後に詳述する。
【0021】
転写位置Tにおいてトナー像が転写された用紙Pは、さらに加熱ローラ15と加圧ローラ16間に送り込まれてトナー像が定着された後、排出ローラ対17によって排出トレイ18上に排出される。なお、同図において20は、用紙Pの搬送経路を示している。
【0022】
次に、この実施形態における転写器40について図1〜図3を参照しながら説明する。
【0023】
上述したように、転写ベルト46は、駆動ローラ41、従動ローラ42、転写ローラ43、支持ローラ44,45に巻き掛けられており、駆動ローラ41の回転動作によって循環動作し、用紙を搬送する搬送ベルトとして機能するようになっている。この転写ベルト46は、厚さ0.6mmのウレタンゴムで形成された無端状ベルトとして構成され、この装置が搬送する最大サイズの用紙(たとえばA3サイズ用紙)の全幅以上の一定幅を有している。
【0024】
転写ローラ43は、導電性を有する合成樹脂製のスポンジローラから構成されており、転写位置Tの下方で転写ベルト46に弾性的に当接している。そして、図示しない電源から転写バイアスとして、トナーと逆極性のマイナス電位が−45〜50μA程度の定電流制御で印加され、転写位置Tに位置する用紙Pにチャージを与えるようになっている。
【0025】
従動ローラ42は、転写位置Tより用紙搬送方向の上流側下方に配設され、巻き掛けられた転写ベルト46に所定のテンションを与えながら、転写ベルト46の循環動作に応じて従動回転するようになっている。
【0026】
支持ローラ44,45は、転写位置Tの上流側および下流側に配設され、転写位置T近傍において転写ベルト46を支持し、転写ベルト46と感光体30との接触状態を一定に保持するようになっている。
【0027】
駆動ローラ41は、転写ベルト46による用紙Pの搬送経路部分の最も下流側、すなわち、転写ベルト46から用紙Pが分離される分離位置Sに対応する位置に配設され、上述したように、図示しない駆動手段によって回転駆動されることで、巻き掛けられた転写ベルト46を循環駆動するようになっている。この駆動ローラ41は、直径17.45mmの導電性を有する金属(たとえばアルミニウム合金)によって、転写ベルト46が巻き掛けられる略全幅に亘って同一径の円形断面を有する丸棒部材として構成されている。
【0028】
そして、この駆動ローラ41には、分離位置Sの用紙Pの幅方向略中央部に対応する位置に、駆動ローラ41の全周に亘って凸条412が形成されている。この凸条412は、幅L=5mm、最頂部の高さH=0.7mmの略台形状断面の凸部として形成されている。この凸条412により、転写ベルト46は、分離位置Sの幅方向略中央位置において、外側方向に突出するように、約0.6mm程度のわずかな凸部が形成されるようになっている。
【0029】
このような転写器40では、転写ベルト46が転写位置Tに用紙がないときに感光体30に付着しているトナーを拾ったり、あるいは未定着のトナーが付着した用紙を搬送するためトナーが飛散し、そのトナーが付着する場合があるが、転写ベルト46にトナーが付着すると、後続の用紙Pに裏汚れを発生させる要因となる。そこで、この転写器40には、転写ベルト46に付着したトナーを除去するクリーニング装置50が並設されている。
【0030】
このクリーニング装置50は、前記駆動ローラ41にトナーと同極性(プラス)のトナー除去バイアスを印加する電源51と、接地されたファーブラシ52とを有しており、前記電源51が駆動ローラ41に20μA程度のトナー除去バイアスを印加し、前記駆動ローラ41とファーブラシ52との間に1.5KV〜2.0KV程度の電位差を与えることで、転写ベルト46からトナーを浮かせ、こうして浮かせたトナーを、図示しないモータによって転写ベルト46と同一方向に回動される多数のポリエステル樹脂繊維から構成されたファーブラシ52によって掻き落とすようになっている。
【0031】
なお、ファーブラシ52によって転写ベルト46から掻き落とされたトナーはケーシング53によってファーブラシ52の下方に集められ、図示しないモータによって回転動作するオーガ54によって図示しないトナー回収容器に回収されるようになっている。
【0032】
以上のように構成された画像形成装置(用紙搬送装置)において、転写ベルト46によって搬送される用紙Pは、転写位置Tにおいて転写ローラ43から印加される転写バイアスにより、トナーと逆極性のマイナスに帯電する。一方、転写ベルト46は、分離位置S近傍において、駆動ローラ41に印加されるトナー除去バイアスによって、トナーと同極性のプラスに帯電する。したがって、この分離位置S近傍において、用紙Pと転写ベルト46とは互いに逆極性に帯電し、用紙Pは転写ベルト46に静電吸着され、両者が分離されにくい状態となっている。
【0033】
しかし、この画像形成装置(用紙搬送装置)では、分離位置Sに対応する位置に配設された駆動ローラ41の幅方向略中央位置に、全周に亘る凸条412が形成され、該凸条412によって、転写ベルト46の外表面に外側方向への凸部が形成されるようになっているため、分離位置Sを通過する用紙Pは、図2に示すように、その幅方向略中央部分Bがわずかに上方にたわみ、これによって、搬送方向について強いコシを備えた状態となる。
【0034】
したがって、紙厚が薄い用紙や、再生紙、湿気を含んだ紙など、もともとコシの弱い用紙であっても、上記たわみによって搬送方向についての強いコシが得られることで、静電吸着力に抗して、確実に分離位置Sにおいて転写ベルト46から分離することができる。
【0035】
また、上記たわみは、用紙Pの幅方向略中央部分Bに形成されるため、分離位置Sを通過した用紙Pが搬送方向下流側において搬送経路と接触しても、斜め搬送等を生じることなく、適切な搬送状態を得ることができる。
【0036】
また、用紙Pの分離性能を高めるために、駆動ローラ41に凸条412を設けているため、凹状の溝部等を設ける場合と比較して、転写ベルト(搬送ベルト)46にたわみを形成しやすく、これによってより確実に曲率分離を促すことができる。
【0037】
次に、凸条412の幅Lおよび高さHを適宜変更した実験により得られた、凸条412の大きさと用紙分離性等の関係について説明する。
【0038】
【表1】
【0039】
表1は、凸条412の幅Lを種々変更した場合の結果である。なお、凸条412の高さHは1mmで一定とした。駆動ローラ41は、鉄系材料により直径17.45mmの丸棒材として20μAのトナー除去バイアスを印加した。転写ベルト46は厚さ0.6mmのウレタンゴムから構成した。
【0040】
この表1に示す実験結果によれば、凸条412の幅Lは、20mmを越えると、十分な用紙の分離性が得られない上、転写ベルト46に駆動力を与えている駆動ローラ41の実質的な外径が大きくなり、転写ベルト46の搬送速度が不安定になる。さらに分離位置Sを通過した用紙Pに弛みが生じて、定着工程によってシワが形成された。
【0041】
一方、凸条412の幅Lは、1mmだと、転写ベルト46によって凸条412が吸収されてしまい、転写ベルト46表面に凸部を生じなくなるとともに、該凸条412に対応する転写ベルト46の裏面部分に応力集中が発生して傷が発生した。なお、凸条412の幅Lが3mmの場合、転写ベルト46に0.5mmの凸部(膨らみ)が形成され、不十分ながら用紙の分離性向上が確認された。なお、表1において、ベルト面上の凸部高さは、循環動作中の転写ベルト46に認められる膨らみの平均的な高さを示している。後述する表2も同様である。
【0042】
この実験結果から、凸条412の幅Lは、3mm以上、20mm以下が用紙分離性の向上が認められる好適な範囲であり、特に5mm以上、15mm以下が特に優れた用紙分離性が認められる最適な範囲であるといえる。また、凸条412は、転写ベルト46に凸部を形成することのできる幅を有することが望ましいといえる。
【0043】
【表2】
【0044】
表2は、凸条412の高さHを種々変更した場合の結果である。なお、凸条412の幅Lは、5mmで一定とした。駆動ローラ41および転写ベルト46の条件は上記表1の場合と同様である。
【0045】
この表2に示す実験結果によれば、凸条412の高さHは、0.1mm以下では、ベルト面上に凸部は形成されず、用紙分離性への効果が得られないことが判明した。これは、転写ベルト46の厚みが0.6mmであるため、この厚みより過度に低い凸条412は、転写ベルト46の弾性変形によって吸収されてしまうためであると考えられる。ただし、0.3mmの場合には、ベルト面上に0.2mmの凸部が形成され、不十分ながら用紙分離性の向上が認められた。さらに、0.5mmの場合には、ベルト面上に0.4mmの凸部が形成され、十分な用紙分離性の向上が認められた。
【0046】
一方、凸条412の高さHが、2mm以上の場合、十分な用紙分離性が得られるものの、転写ベルト46表面にシワが形成され、さらに用紙Pにもシワが転写された。1.5mmの場合には、転写ベルト46表面にわずかなシワが形成されたが、用紙Pに転写されることはなかった。
【0047】
この実験結果から、凸条412の高さHの下限値は、0.3mm以上であることが用紙分離性の向上を得るために望ましい条件であるといえる。さらに、十分な用紙分離性の向上を得るためには、0.5mm以上であることがより望ましいといえる。また、転写ベルト46の凸部(膨らみ)は、高さが0.2mm以上が好ましく、さらに0.4mm以上であることがより好ましいといえる。
【0048】
一方、凸条412の高さHの上限値は、2mmであることが用紙Pにシワを発生させないために望ましい条件であるといえる。さらに、1.5mm以下であることがより望ましい。また、転写ベルト46の凸部(膨らみ)もまた、2mm以下であることが望ましい条件である。
【0049】
以上、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明にかかる用紙搬送装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように構成してもよい。
【0050】
(1)上記実施形態では、曲率分離を促す搬送ベルトとして、転写ローラが配設された転写ベルトを対象としたが、本発明は、循環動作することによって用紙を搬送する搬送ベルトであれば、給紙部の給紙ベルトなど他の搬送ベルトに適用してもよい。
【0051】
(2)上記実施形態では、分離位置Sに対応する位置に配設され、凸条412が設けられるローラを搬送ベルト(転写ベルト46)を駆動する駆動ローラ41としたが、当該ローラは、搬送ベルトを駆動する駆動ローラでなくともよい。
【0052】
(3)上記実施形態では、搬送ベルト(転写ベルト46)からトナーを除去するべく、凸条412が設けられるローラ(駆動ローラ41)にプラスの電位を与えるように構成したが、本発明は、当該ローラにこのような電位を与える構成に限定されない。
【0053】
(4)上記実施形態では、本発明にかかる用紙搬送装置を、複写機、ファクシミリ装置やプリンタ等の画像形成装置に適用したが、複写機、ファクシミリ装置やスキャナー装置等の画像読取装置に適用してもよい。
【0054】
(5)上記実施形態では、搬送ベルト(転写ベルト46)が巻き掛けられるローラ(駆動ローラ41)に凸条412を形成することによって搬送ベルトに凸部を形成したが、搬送ベルトに凸部を形成できれば、上記実施形態に限定されない。たとえば、搬送ベルト自体の厚みを用紙搬送方向に直交する幅方向に変化させることにより、搬送ベルトの表面側に凸部を形成する構成としてもよい。ただし、上記実施形態のように、内側に転写ローラが配設される転写ベルトにおいては、用紙に対して幅方向に均一な転写バイアスを印加するため、転写ベルトは均一厚とし、該転写ベルトが巻き掛けられるローラ等の構成によって転写ベルトに凸部を形成することが望ましい。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる用紙搬送装置によれば、搬送ベルトから用紙が分離される分離位置において該搬送ベルトの外側方向への凸部が形成されているため、該分離位置を通過する用紙には、搬送ベルトの凸部に対応して微小なたわみが形成され、これによって搬送方向についての強いコシが与えられる。したがって、当該分離位置において用紙を搬送ベルトから確実に曲率分離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる用紙搬送装置を適用した画像形成装置の一実施形態を示す概略図である。
【図2】転写器の概略斜視図である。
【図3】駆動ローラ近傍部分の平面図である。
【符号の説明】
40 転写器
41 駆動ローラ
412 凸条
43 転写ローラ
46 転写ベルト
P 用紙
T 転写位置
S 分離位置
Claims (7)
- 無端状に形成され、循環動作することにより用紙を搬送する搬送ベルトを備え、
該搬送ベルトは、該搬送ベルトから用紙が分離される分離位置における用紙の通過領域の内側に、該搬送ベルトの外側方向への凸部が形成されたことを特徴とする用紙搬送装置。 - 前記搬送ベルトの凸部は、高さが0.2mm以上、2mm以下であることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
- 前記搬送ベルトの凸部は、前記分離位置を通過する用紙の幅方向略中央部に対応する位置に形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の用紙搬送装置。
- 全幅に亘って同一径の円形断面を有し、前記分離位置に対応する位置に該搬送ベルトが巻き掛けられて配設されたローラを備え、
前記ローラには、前記分離位置における用紙の通過領域の内側に、全周にわたって凸条が形成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の用紙搬送装置。 - 前記ローラの凸条は、その高さが、0.3mm以上、2mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の用紙搬送装置。
- 前記ローラの凸条は、その幅が、3mm以上、20mm以下であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の用紙搬送装置。
- 前記搬送ベルトの内側に、該搬送ベルトによって搬送される用紙に対して、該搬送ベルトを介して転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段が配設されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の用紙搬送装置。
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