JP3043563B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3043563B2
JP3043563B2 JP6012964A JP1296494A JP3043563B2 JP 3043563 B2 JP3043563 B2 JP 3043563B2 JP 6012964 A JP6012964 A JP 6012964A JP 1296494 A JP1296494 A JP 1296494A JP 3043563 B2 JP3043563 B2 JP 3043563B2
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  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザープリンタや複
写機等の画像形成装置に関するものであり、さらに詳細
には、記録紙などのシート状の記録材を転写ドラム等の
転写体表面に保持してトナー像を記録材に転写した後、
この記録材を転写体から剥離するための剥離爪を備えた
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば実公昭55−52446号公報記
載の電子写真複写機は、図6に示すように、互いに当接
状態で共回転する加熱ロール51と圧着ロール52とを
備え、さらに、加熱ロール51の周面には、これに接す
る尖端形状の剥離爪53が設けられている。この場合、
両ロール51・52間に記録紙54を通すことによっ
て、記録紙54上のトナー像が定着されるが、この記録
紙54の加熱ロール51への巻き付きを上記の剥離爪5
3により防止するようになっている。
【0003】ところで、近年、カラー画像を記録紙上に
形成する画像形成装置として、感光体ドラムに当接し共
回転する転写ドラムに、記録紙を吸着保持する構成の装
置が提案されている。この構成では、トナー像転写後の
記録紙を転写ドラムから剥離するために、上記とほぼ同
様に尖端形状の剥離爪が、転写ドラムの外周面に接離可
能に設けられている。
【0004】そのような装置の一例を、本発明の説明図
である図5を参照して説明する。装置本体1内の底部に
設けられた給紙カセット2から給紙される記録紙は、P
Sローラ(プリカールローラ)24によってカールされ
て転写ドラム3とグランドローラ27との圧接部に送り
込まれる。転写ドラム3は、最外層に誘電体層を備え、
かつ、内側から高電圧が印加されている。この転写ドラ
ム3とアースされたグランドローラ27との圧接部を通
される記録紙には、その表面に電荷が誘起され、この結
果、転写ドラム3の表面に記録紙が静電吸着される。
【0005】転写ドラム3に吸着された記録紙は、その
ままの状態で、転写ドラム3と、この転写ドラム3より
も小径の感光体ドラム7とが当接する転写領域に搬送さ
れ、感光体ドラム7上に形成されているトナー像が、記
録紙に転写される。
【0006】感光体ドラム7の周りには、イエロー・マ
ゼンタ・シアン・ブラックの現像器13〜16が放射状
に配置され、一色ごとに帯電・露光・現像・転写が繰り
返される。その際、記録紙は転写ドラム3に吸着された
まま、転写ドラム3と共に回転し、一回転するごとに一
色の転写が行われ、最大四回転で一つのカラー画像が形
成される。
【0007】記録紙上に最終のトナー像の転写が行われ
ると、転写ドラム3の外周に設けられている剥離爪31
が、転写ドラム3の離間位置から接触位置に移動され、
これにより、記録紙が転写ドラム3上から強制的に剥離
されて定着ユニット6へと導かれ、トナー像が記録紙に
融着される。その後、記録紙は、排紙ガイド36を通し
て排出される。
【0008】このように、感光体ドラム7と、記録紙を
吸着保持する転写ドラム3とを当接させた構成では、転
写ドラム3の外周面に剥離爪31が設けられるが、従来
の画像形成装置では、例えば図7に示すように、剥離爪
31’を、転写ドラム3’と感光体ドラム7’とが当接
する転写領域からその上方の定着ユニット6’へと至る
用紙搬送路において、剥離爪31’の先端部を、感光体
ドラム7’と転写ドラム3’との円周に沿う各外周面に
挟まれた略V字状の空間S内にできるだけ入り込ませ、
転写ドラム3’と感光体ドラム7’との当接部により接
近した位置で転写ドラム3’の外周面に接するように、
剥離爪31’の取付位置が定められている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来装置においては、転写ドラム3’と感光体ドラム
7’との当接点の近くで記録紙Pが転写ドラム3’から
剥離されて定着ユニット6’へと送られる構成であるた
め、画像乱れが発生したり、或いは、確実な搬送が確保
されずにジャムが発生するという問題を生じている。
【0010】つまり、上記構成においては、図8に示す
ように、記録紙Pが剥離爪31’によって剥離された
後、この剥離爪31’に沿って上方へと案内されるよう
にはなっている。しかしながら、転写ドラム3’の外周
面に吸着保持されていた記録紙Pは、その外周面の曲率
に応じたカール状のくせがついた状態でもあることに起
因して、剥離ポイントの通過時点で吸着保持力が解除さ
れた後は、必ずしも剥離爪31’の面に沿った移動状態
が確保されるとは限らず、剥離ポイントを通過後にはう
ねりや振れを生じながらの上方への移動状態も発生す
る。この結果、図中破線で示すように、剥離ポイントで
90°に近い折れ曲がり状態を生じる場合も想定され、
このときには、その折れ曲がり方向に位置する感光体ド
ラム7’や、クリーニングユニット9’への接触が生じ
てしまう。この結果、画像乱れやジャムが発生するおそ
れを生じている。
【0011】さらに、従来は、記録紙Pの先端部からの
剥離が開始された後、少なくとも、記録紙Pの後端部が
通過するまでの間は、剥離爪31’を転写ドラム3’に
接触させた状態が保持され、その後、転写ドラム3’の
表面から離間させる制御が行われている。このため、転
写ドラム3’への剥離爪31’の接触時間が長く、この
結果、転写ドラム3’の表面にきずなどのダメージが生
じ易いという問題も生じている。
【0012】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みな
されたものであって、画像乱れやジャムの発生を低減し
得ると共に、さらに、転写ドラムの耐久性を向上し得る
画像形成装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の画像形成装置は、トナー
像が表面に形成される像担持体と、シート状の記録材を
表面に保持する転写体とが、像担持体における少なくと
も半円周に沿う走行領域と、転写体における上記像担持
体の走行領域よりも大きな半径の円周に沿って移動する
走行領域とで相互に当接するように設けられると共に、
上記転写体の上方であって、上記当接部における略接線
方向に定着ユニットが設けられ、かつ、上記当接部から
上方の定着ユニットに至る記録材搬送路に、上記当接部
を通して送られた記録材を転写体から剥離する剥離爪を
備える画像形成装置であって、上記剥離爪は、像担持体
と転写体との各円周に沿う走行領域の中心点を相互に結
ぶ直線から、像担持体における円周に沿う走行領域の半
径より離れた位置で、転写体外周面に接して記録材を剥
離するように設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の画像形成装置は、請求項1
記載の装置において、上記剥離爪が転写体外周面に接離
可能に設けられると共に、転写体から剥離された記録材
の先端部が転写体への剥離爪の接触点から所定の長さ通
過した時に、上記剥離爪を転写体への接触位置から離間
位置に移動させる切換手段が設けられていることを特徴
としている。
【0015】請求項3記載の画像形成装置は、請求項2
記載の装置において、上記記録材を転写体から剥離する
とき、上記当接部から転写体への剥離爪の接触点に至る
間の所定の位置に記録材の先端部が達した時に、上記切
換手段が剥離爪を離間位置から接触位置に移動させるこ
とを特徴としている。
【0016】
【作用】上記請求項1記載の画像形成装置においては、
記録材が転写体の表面に接触させた剥離爪に乗り上げて
転写体からの記録材の剥離が行われ、像担持体と転写体
との当接部から上方の定着ユニットへ搬送されるとき、
記録材には、転写体の表面に沿う湾曲した走行経路か
ら、像担持体が位置する側へと走行方向の変化が生じる
が、この変化方向に記録材の走行方向が大きく変化した
としても、上記のように、転写ドラムへの剥離爪の接触
点(以下、剥離点という)が、像担持体における円周に
沿う走行領域より定着ユニット側に離れた位置に設けら
れていることから、例えば上記の剥離点で90°を超え
るような折れ曲がりが生じない限り、剥離した後の記録
材が像担持体の表面に接触することはない。したがっ
て、剥離後の記録材が振れやうねりを生じながら定着ユ
ニットへと送られるとしても、この間で像担持体に接触
することが回避されるので、画像の乱れやジャムの発生
が防止される。
【0017】請求項2記載の画像形成装置においては、
記録材を転写体から剥離するときには、記録材の先端部
が上記剥離点から所定の長さ通過した時に、剥離爪は転
写体への接触位置から離間位置に移動される。すなわ
ち、記録材の剥離開始後、この記録材の後端部が上記剥
離点を通過するまで待つことなく、剥離爪が転写体から
離間されるので、転写体への剥離爪の接触時間が短くな
り、これによって、転写体表面にきずが発生する等の悪
影響が抑えられるので、転写体の耐久性が向上する。
【0018】請求項3記載の画像形成装置においては、
記録材を転写体から剥離するとき、像担持体と転写体と
の当接部を記録材の先端部が通過した後も、所定の間は
剥離爪は転写材から離間させた状態で保持され、剥離点
の直前に達した時に剥離爪を接触させるように切換えら
れる。したがって、これによっても、剥離爪の転写体へ
の接触時間が短くなり、この結果、転写体表面にきずが
発生する等の悪影響がさらに抑制され、転写体の耐久性
をより向上することができる。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0020】図5に示すように、本実施例に係る画像形
成装置としてのレーザービームプリンタ装置は、装置本
体1内の底部に、記録材としてのシート状の記録紙(図
示せず)をストックするための給紙カセット2を備えて
いる。そして、この給紙カセット2における出紙側(図
において右端側)の上方位置に、転写ドラム(転写体)
3が設けられ、この転写ドラム3のさらに上方に、加熱
ローラ4と圧着ローラ5とを備えて成る定着ユニット6
が設けられている。
【0021】一方、上記転写ドラム3の図において左側
に、この転写ドラム3よりも小径の感光体ドラム(像担
持体)7が、転写ドラム3に当接状態で共回転するよう
に設けられている。この感光体ドラム7の外周には、ま
ず、右上方の位置に、感光体ドラム7の表面に残留する
トナーを除去するトナー掻き取りブレード8を有するク
リーニングユニット9が配設され、そして、左回りに、
感光体ドラム7の表面を一様に照射して帯電を中和除去
し初期状態とするイレーサ11、感光体ドラム7の表面
を一様に帯電させるための帯電器12、イエロー・マゼ
ンタ・シアン・ブラックの各トナーをそれぞれ感光体ド
ラム7の表面に供給する第1〜第4現像器13〜16
が、順次配設されている。
【0022】また、装置本体1における左上方の位置
に、図示しない半導体レーザ・ポリゴンミラー・fθレ
ンズ・反射ミラー等を内蔵する光学系ユニット17が設
けられ、この光学系ユニット17からの出射光が、上記
帯電器12と第1現像器13との間の感光体ドラム7の
表面に照射され、露光されることによって、この感光体
ドラム7表面に所定の静電潜像が形成される。この静電
潜像が、例えば第1現像器13に対向する位置にきたと
きにイエローのトナーが供給されると、同色のトナー像
が感光体ドラム7表面に形成され、これが、感光体ドラ
ム7の回転にともなって、この感光体ドラム7と転写ド
ラム3との当接点aに向かって左回りに送られる。
【0023】次に、上記装置本体1内での記録紙の搬送
経路に沿って設けられている構成について、動作と共に
説明する。前記給紙カセット2における出紙側端部の上
方に、間欠的に回転駆動されるピックアップローラ21
が設けられている。このピックアップローラ21が一回
転する毎に、給紙カセット2内に積載されている記録紙
の最上部の用紙が、給紙カセット2から押し出される。
この記録紙は、さらに、プリフィードローラ(PFロー
ラ)22により、⊃字形状の給紙搬送路23に沿って、
転写ドラム3における最下部位置近傍に設けられている
プリカールローラ(PSローラ)24へと送られる。
【0024】なお、上記給紙搬送路23には、手差し搬
送路25が装置本体1の前面に開口するように分岐する
形状で設けられており、封筒などを給紙する場合は、装
置本体1の上記開口に図示しない手差しガイドをセット
し、この手差しガイドに沿って挿入する。これにより、
手差し搬送路25に設けられている手差しローラ26に
よって、挿入された封筒は、上記同様に、PSローラ2
4へと送られる。
【0025】PSローラ24は、記録紙が円筒状の転写
ドラム3の外周面に吸着されやすいようにカールさせる
機能を備えるもので、PSローラ24の上ローラ24a
は剛体、下ローラ24bは低硬度の弾性体から成ってい
る。これらの圧接箇所に生じる円弧状のニップ部分を通
して記録紙が送られることにより、この記録紙はカール
されて送り出される。
【0026】転写ドラム3の外周面における最下部の箇
所には、グランドローラ27が圧接状態で配設されてい
る。この圧接箇所に、上記のようにカールされた記録紙
が送り込まれる。
【0027】転写ドラム3は、その最外層が誘電体層で
形成され、かつ、内側から高電圧が印加されている。一
方、グランドローラ27はアースされており、これら転
写ドラム3とグランドローラ27との圧接領域を記録紙
が通過する際に、転写ドラム3の誘電体層内面に蓄積さ
れた電荷に応じて記録紙表面に電荷が誘起され、これに
より、記録紙が転写ドラム3の表面に静電吸着される。
この結果、記録紙は、転写ドラム3に吸着保持されて、
この転写ドラム3と共に一体的に回転することとなる。
【0028】転写ドラム3に吸着された記録紙は、転写
ドラム3が図において右回りに回転駆動されることによ
り、前記した感光体ドラム7と転写ドラム3との当接部
aである転写領域に搬送される。この領域を記録紙が通
過する際に、感光体ドラム7の表面に形成されているト
ナー像が、その電荷と記録紙表面の電荷との電位差によ
って、記録紙に転写される。
【0029】なお、前述したように、感光体ドラム7の
周りには、各色(イエロー・マゼンタ・シアン・ブラッ
ク)の現像器13〜16が放射状に配置され、カラー画
像を得る場合には、一色ごとに帯電・露光・現像・転写
が繰り返される。その際、記録紙は転写ドラム3に吸着
されたまま、転写ドラム3と共に回転し、一回転する毎
に一色の転写が行われ、最大四回転で一つのカラー画像
が形成される。
【0030】一方、上記した転写領域と、その上方に設
けられている前記定着ユニット6との間には、転写ドラ
ム3の外周面に近接させて剥離爪31が設けられてい
る。この剥離爪31は、装置本体1の側壁面に設けられ
ているソレノイド(切換手段)32に、支軸33・駆動
アーム34を介して連結されている。上記ソレノイド3
2をON/OFFすることにより、剥離爪31は、支軸
33を中心に回動し、これにより、下端側における尖頭
形状の先端部が、図のように転写ドラム3の外周面から
所定の距離だけ離間した離間位置と、先端部が転写ドラ
ム3の外周面に接する接触位置との位置の切換えが行わ
れる。
【0031】前記した転写ドラム3を四回転させてカラ
ー画像を得る場合には、最終のトナー像の転写が行われ
るまでは、上記剥離爪31は離間位置に保持される。そ
して、最終のトナー像の転写が行われた用紙が前記の転
写領域から送り出されてくると、後述するタイミングで
剥離爪31は離間位置から接触位置へ切換えられる。
【0032】これにより、記録紙は、剥離爪31の先端
部に乗り上げることで、転写ドラム3の外周面から強制
的に剥離され、この剥離爪31の上部側傾斜面に沿って
前記定着ユニット6に向かう方向に案内される。
【0033】上記のように、剥離爪31により転写ドラ
ム3から剥離されて定着ユニット6へと送られた記録紙
は、定着ガイド35により加熱ローラ4と圧着ローラ5
との圧接部である定着部を通して上方へと送られ、この
とき、記録紙上のトナーは定着部の温度と圧力により記
録紙に融着される。そして、定着ユニット6から送り出
された記録紙は、その上方の排紙ガイド36によって左
方向へと案内され、排出ローラ37によって、前記光学
系ユニット17を覆う上面カバー38上に排出される。
【0034】次に、上記装置における転写ドラム3およ
び感光体ドラム7に対する剥離爪31の詳細な位置関係
について説明する。図1に示すように、感光体ドラム7
の半径をr、転写ドラム3の半径をRとする。なお、具
体的な寸法を例示すれば、感光体ドラム7の半径r=3
5mm、転写ドラムの半径R70mmである。また、感
光体ドラム7の中心点をOr 、転写ドラム3の中心点を
R 、各中心点Or ・OR を結ぶ直線をLO とすると、
線分LO と転写ドラム3の外周(または、感光体ドラム
7の外周)との交点が、転写ドラム3と感光体ドラム7
との当接点aとなる。
【0035】そして、剥離爪31は、これが前記接触位
置に位置するときに、その先端部が、上記当接点aから
上方の定着ユニット6に至る記録紙搬送路上で、転写ド
ラム3の外周面に接するように配置されているが、さら
に詳細には、その接触点(以下、剥離点という)cの位
置は、この点から上記直線LO までの距離CL が、感光
体ドラム7の半径rよりも大きな寸法(CL >r)とな
る位置に設定されている。
【0036】なお、同図には、転写ドラム3の外周面上
において、上記直線LO までの距離が感光体ドラム7の
半径rに一致する点bと、この点bから上記直線LO
平行な直線、すなわち、感光体ドラム7の外周面に接す
る直線L’とを付記している。上記剥離点cは、この直
線L’よりも上方に位置している。したがって、図2に
示すように、剥離点cで転写ドラム3から剥離された後
の記録紙Pが、感光体ドラム7側に折れ曲がるような振
れを生じながら定着ユニット6に向かって送られたとし
ても、折れ曲がり角度が90°を超えない限りは、感光
体ドラム7の表面に剥離後の記録紙Pが接する状態は生
じない。
【0037】このような剥離点cの位置による印字乱れ
の発生状況に関するテスト結果の例を、表1および表2
に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】上記の各表1・2から明らかなように、感
光体ドラム7と転写ドラム3との各中心を結ぶ線分LO
までの距離CL がrより小さい位置に剥離点cが設定さ
れているときには、環境条件、印字率の違いに特に関係
なく、印字乱れが発生している。これは、剥離点cが前
記当接点aに近いために、剥離点cで剥離した記録紙に
振れが生じると、感光体ドラム3やクリーニングユニッ
ト9に接触し、これにより、記録紙上のトナー像がこす
られて印字乱れが発生するものと想定される。
【0041】一方、CL ≧rとなる位置に剥離点cが設
定されていると、前述したように、剥離点cで剥離した
記録紙に振れが生じたとしても、記録紙の進行方向に感
光体ドラム7等がないため、これらに接触することなく
搬送されるので、印字乱れやジャム等を生じることな
く、良好な画質および搬送性能が確保される。
【0042】次に、上記剥離爪31に対する前記の離間
位置と接触位置との切換制御について説明する。剥離爪
31は、転写工程終了後(但し、カラーの時の多色印字
の時は、最終の転写工程終了後)、記録紙を転写ドラム
3から剥離させ、定着ユニット6の方向に送り出すため
に、転写ドラム3に一定時間押し当てられる。このとき
の剥離爪31の接触・離間のタイミングを、図4に示し
ている。すなわち、剥離爪31は、記録紙Pの先端が当
接点aを通過後、e点に達した時点で、離間位置から接
触位置に位置するように切換えられる。このe点は、図
3に示すように、転写ドラム3の外周に沿う剥離点cか
らの円弧長がL1 の点として設定されている。
【0043】このe点を記録紙Pの先端が通過したこと
が、図示しない検知センサによって検知されることによ
り、図示しない制御装置から前記ソレノイド32に通電
され、剥離爪31が当接位置に位置するように駆動され
る。なお、e点からc点までの長さL1 は、記録紙Pの
検知バラツキを考慮して設定される。この長さL1 が短
すぎると、記録紙Pの先端検知と剥離爪31の当接タイ
ミングがずれて、記録紙の先端通過後に剥離爪31の切
換わりが生じ、転写ドラム3からの記録紙Pの剥離を行
えないことになる。本実施例において実験等で確認した
最適値はL1 =10mmであり、また、最小値はL1
2mmであった。
【0044】一方、上記のように剥離爪31を接触状態
にすることにより、記録紙の先端側が剥離爪31に乗り
上げて転写ドラム3からの剥離が生じると、本実施例に
おいては、記録紙の後端が上記剥離爪31によって剥離
されるまで待つことなく、接触位置から離間位置への切
換えが行われる。すなわち、図4に示すように、記録紙
Pが前記e点を通過時に、当接位置への切換えがなさ
れ、このe点から、記録紙の先端がL1 移動して当接点
cに達すると、図3に示すように、その後、記録紙Pの
先端が上記c点からL2 移動した段階で、剥離爪31を
接触位置から離間位置へと切換える制御が行われる。
【0045】このように、記録紙Pの先端が剥離点cに
達する直前で剥離爪31を接触状態に位置させると共
に、剥離点c通過後わずかに離れた時点で剥離爪31を
転写ドラム3の表面から離間させることにより、剥離爪
31の転写ドラム3への接触時間が極力短くなる。この
結果、転写ドラム3に対する剥離爪31の影響が少なく
なってキズ等の発生が低減され、転写ドラム3の耐久性
が向上する。
【0046】なお、上記寸法L2 も、図示しない検知セ
ンサでの検知バラツキを考慮して定められるものであ
り、これが短すぎると、記録紙Pの先端が剥離爪31か
ら外れて大きく曲がるおそれがあり、このときには、印
字性能の低下や、搬送性能の低下が生じる。本実施例に
おける実験等で確認した最適値はL2 =10mm、最小
値はL2 =2mmであった。
【0047】以上の説明のように、本実施例において
は、剥離爪31の取付位置や、離接タイミングが上述の
ように設定されていることによって、画像の乱れが防止
され、また、記録紙のジャムが防止されて搬送性能が向
上すると共に、転写ドラム3の耐久性を向上し得るもの
となっている。
【0048】なお、上記実施例においては、像担持体お
よび転写体として、それぞれ、全周にわたって円周に沿
って移動する走行領域を有する円筒形状の感光体ドラム
7・転写ドラム3を設けて構成した例を挙げて説明した
が、例えば、像形成体と転写体との双方、或いは、いず
れか一方をベルト状に形成する装置にも、本発明を適用
することが可能である。この場合、ベルト状の像担持体
や転写体における駆動ローラに巻き掛けられて円周に沿
って移動する走行領域を相互に当接させて、トナー像の
転写が行われる転写領域が形成される。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、転写体の表面に保持されているシート
状の記録材を転写体から剥離するための剥離爪が、像担
持体と転写体との各円周に沿う走行領域の中心点を相互
に結ぶ直線から、像担持体における円周に沿う走行領域
の半径より離れた位置で、転写体外周面に接して記録材
を剥離するように設けられている構成である。
【0050】これにより、記録材の転写体からの剥離が
行われ、像担持体と転写体との当接部から上方の定着ユ
ニットへ搬送されるとき、記録材が、転写体の表面に沿
う湾曲した走行経路から、像担持体が位置する側へと走
行方向が大きく変化したとしても、上記の剥離点で90
°を超えるような折れ曲がりが生じない限り、剥離した
後の記録材が像担持体の表面に接触することはなく、し
たがって、剥離後の記録材が振れやうねりを生じながら
定着ユニットへと送られるとしても、この間で像担持体
に接触することが回避されるので、画像の乱れやジャム
の発生を防止することができるという効果を奏する。
【0051】請求項2記載の画像形成装置は、上記剥離
爪が転写体外周面に接離可能に設けられると共に、転写
体から剥離された記録材の先端部が転写体への剥離爪の
接触点から所定の長さ通過した時に、上記剥離爪を転写
体への接触位置から離間位置に移動させる切換手段が設
けられている構成である。
【0052】これにより、記録材を転写体から剥離する
ときには、記録材の剥離開始後、この記録材の後端部が
上記剥離点を通過するまで待つことなく、剥離爪が転写
体から離間されるので、転写体への接触時間が短くな
り、これによって、転写体表面にきずが発生する等の悪
影響が極力抑えられるので、転写体の耐久性を向上する
ことができるという効果を奏する。
【0053】請求項3記載の画像形成装置は、上記記録
材を転写体から剥離するとき、上記当接部から転写体へ
の剥離爪の接触点に至る間の所定の位置に記録材の先端
部が達した時に、上記切換手段が剥離爪を離間位置から
接触位置に移動させる構成である。
【0054】これにより、記録材を転写体から剥離する
とき、像担持体と転写体との当接部を記録材の先端部が
通過後も、所定の間は剥離爪は転写材から離間させた状
態で保持され、剥離ポイントの直前に達した時に剥離爪
を接触させるように切換えられるので、これによって
も、剥離爪の転写体への接触時間が短くなる。この結
果、転写体表面にきずが発生する等の悪影響がさらに抑
制され、転写体の耐久性をより向上することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における画像形成装置の要部
構成を示す断面模式図である。
【図2】上記装置における転写ドラムからの記録紙の剥
離状態を説明するための断面模式図である。
【図3】上記装置における転写ドラムから記録紙を剥離
するための剥離爪の位置の切換えタイミングを説明する
ための断面模式図である。
【図4】上記剥離爪の位置の切換えを説明するためのタ
イミングチャートである。
【図5】上記画像形成装置の全体構成を示す断面模式図
である。
【図6】従来の剥離爪を備える電子式複写機の要部を示
す断面模式図である。
【図7】他の従来の画像形成装置における感光体ドラム
および転写ドラムと剥離爪との位置関係を示す断面模式
図である。
【図8】図7に示した装置における転写ドラムからの記
録紙の剥離状態を説明するための断面模式図である。
【符号の説明】
3 転写ドラム(転写体) 6 定着ユニット 7 感光体ドラム(像担持体) 31 剥離爪 32 ソレノイド(切換手段) P 記録紙(記録材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−4274(JP,A) 特開 平4−313783(JP,A) 特開 平5−61364(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/14 G03G 15/01 G03G 15/00 550

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像が表面に形成される像担持体と、
    シート状の記録材を表面に保持する転写体とが、像担持
    体における少なくとも半円周に沿う走行領域と、転写体
    における上記像担持体の走行領域よりも大きな半径の円
    周に沿って移動する走行領域とで相互に当接するように
    設けられると共に、上記転写体の上方であって、上記当
    接部における略接線方向に定着ユニットが設けられ、か
    つ、上記当接部から上方の定着ユニットに至る記録材搬
    送路に、上記当接部を通して送られた記録材を転写体か
    ら剥離する剥離爪を備える画像形成装置であって、 上記剥離爪は、像担持体と転写体との各円周に沿う走行
    領域の中心点を相互に結ぶ直線から、像担持体における
    円周に沿う走行領域の半径より離れた位置で、転写体外
    周面に接して記録材を剥離するように設けられているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記剥離爪が転写体外周面に接離可能に設
    けられると共に、転写体から剥離された記録材の先端部
    が転写体への剥離爪の接触点から所定の長さ通過した時
    に、上記剥離爪を転写体への接触位置から離間位置に移
    動させる切換手段が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記記録材を転写体から剥離するとき、上
    記当接部から転写体への剥離爪の接触点に至る間の所定
    の位置に記録材の先端部が達した時に、上記切換手段が
    剥離爪を離間位置から接触位置に移動させることを特徴
    とする請求項2記載の画像形成装置。
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