JP2007309982A - 画像定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着画像の品質、ジャム処理時の操作性、視認性を低下させたり、装置の寿命に影響を及ぼすことなく、定着器の巻き付を検知することができる画像定着装置を提供することを目的とする。
【解決手段】トナー像が形成された記録材を定着する為の回転体41aと、前記回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体41bと、前記回転体及び前記加圧回転体を回転駆動する回転駆動手段47と、前記回転体と前記加圧回転体を接離可能にする為の着脱駆動手段46と、前記回転駆動手段の駆動力を検知する駆動力検知手段と、を有し、前記ニップ部で記録材を挟持搬送して記録材上の画像を定着する画像定着装置40であって、前記駆動力検知手段が検知した回転駆動力によって、前記定着装置内にある記録材を検知する為の巻き付き検知手段を有することを特徴とする画像定着装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真プロセス方式を用いた複写機或いはプリンター等の画像形成装置に於いて、記録材(以下、転写材と記す)上に形成したトナー画像を転写材上に加熱定着する画像定着装置に関する。
複写機、プリンター等の画像形成装置は、画像形成部と、この画像形成部で転写材上に形成したトナー画像を転写材上に加熱定着する画像定着装置(以下、定着装置と記す)とを有している。
定着装置としては、例えば互いに圧接・回転している定着ローラと加圧ローラとの圧接部(ニップ部)で転写材を挟持搬送しながら熱と圧力を加えることによりトナー画像を転写材上に溶融定着させる熱ローラ定着方式のものが知られている。
一般的な定着装置について図11を用いて説明する。
図11に於いて、転写材Pは図のX方向に搬送される。転写材Pが定着入口センサ73を通過すると、転写材Pが定着装置内に搬送されてきたと認識する。そのまま搬送は継続され、定着ローラ71と加圧ローラ72によって形成されるニップ部に進入する。進入した記録材P上に形成されたトナー画像は定着ニップ部を通過しながら、定着ローラ71に内蔵されたヒータによって過熱され、加圧されながら定着される。画像が定着された転写材Pは定着ローラ71と加圧ローラ72の下流に配置された内排紙センサ74を通過することで、定着装置からの排出を認識され、やがては画像形成装置機外に排出される。
この様な定着装置に於いて、トナー画像が定着ニップ部を通過しながら定着される際に、転写材が定着ローラ又は加圧ローラに貼り付いてしまうことがしばしば発生する。
通常は、内排紙センサ74が所定時間を経過してもオンされない為、内排紙センサオン信号遅延として定着装置内に転写材があることを示すジャムが検出される。しかしその後、ユーザによって転写材を取り除くためのジャム処理がされる筈が、特にローラに貼り付いてしまった紙などは取り忘れてしまうことが考えられる。その場合、ユーザがジャム処理を行う為に、装置のカバー(ドア)を開閉すると、センサにまたがらずに定着部にある(残された)転写材は、内排紙センサ74も定着入口センサ73もオンさせない為、画像記録装置は転写材が定着装置にあることを認識せず、そのまま放置され、装置の性能の低化や紙搬送不良などの問題を招くことがあった。その為、定着部での巻き付きを検知する為の巻き付き検出装置などが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
一方、定着装置においては、近年、画像形成装置の出力高速化のために、プロセススピードも高速化が必要になってきているため、より広いニップ幅(ニップ部の幅)が必要とされる傾向がある。そこで、定着ローラや加圧ローラ、又は両方を無端ベルトに置き換えて広いニップ幅を確保するベルト定着方式が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この方式によると、同等の大きさの熱ローラ定着方式と比べ、大幅にニップ幅を確保できるなどのメリットがある。その反面、定着ベルトや加圧ベルトの上流側に配置される定着入口センサと、下流側に配置される内排紙センサの距離が大きくなる。その結果、特に転写材のサイズが小さい時などに、定着部での巻き付きが発生した後のジャム処理で取り忘れられた転写材をセンサで検知できなくなるという不具合の発生頻度が増加する。その為、特許文献1や特許文献2で提案されている巻き付き検出装置が重要となってきている。
特開2002−323824号公報 特開2003−081523号公報 特開2004−117518号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2で提案されている巻き付き検出装置については、巻き付きを検出する為の部材が定着のローラ部分に当接することによりローラが傷つき、定着された画像に影響が出たり、定着装置の寿命を早めたりする可能性がある。
また、このような部材がある為、余計にジャムの頻度が増え、信頼性を落としたり、この部材が障害となって、ジャム処理性、視認性を低化させることもある。
そこで、本発明は、定着画像の品質、ジャム処理時の操作性、視認性を低下させたり、装置の寿命に影響を及ぼすことなく、定着器の巻き付を検知することができる画像定着装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するため、以下(1)〜(2)の構成を備えるものである。
(1)トナー像が形成された記録材を定着する為の回転体と、
前記回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、
前記回転体及び前記加圧回転体を回転駆動する回転駆動手段と、
前記回転体と前記加圧回転体を接離可能にする為の着脱駆動手段と、
前記回転駆動手段の駆動力を検知する駆動力検知手段と、を有し、
前記ニップ部で記録材を挟持搬送して記録材上の画像を定着する画像定着装置であって、
前記回転体と前記加圧回転体とを離間させた状態の時の回転駆動力を前記駆動力検知手段によって検知し、この検知結果に基づいて、前記回転体と加圧回転体とで構成される回転領域で生ずるジャム状態の記録材の有無を検知するジャム検知手段を有することを特徴とする画像定着装置。
(2) 少なくとも一つの記録材を検知するセンサ手段を有し、
前記ジャム検知手段が前記回転体と加圧回転体とで構成される回転領域で生ずるジャム状態の記録材を検知する時期は、前記センサ手段によって前記ジャム状態にある記録材が検知されない場合であり、前記回転駆動手段によって、前記回転体及び前記加圧回転体を回転駆動させて前記駆動力検知手段により検知することを特徴とする前記(1)記載の画像定着装置。
本発明によれば、定着器内に巻きつきを検知する為の部材を新たに設けることなく、定着装置内にある転写材を検知することが可能である。その結果、巻き付きを検出する為の部材が定着のローラ部分に当接することでローラが傷つき、定着された画像に影響が出たり、定着装置の寿命を早めたりすることなく、信頼性が高く、ジャム処理時の操作性、視認性がよい画像定着装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
図2は、本発明に係る画像定着装置を搭載できる画像形成装置の一例の全体構成図である。
図2に示す画像形成装置は、複数の画像形成部を並列に配し、且つ中間転写方式を採用した電子写真プロセス利用のカラー複写機であり、画像読取部1Rと、画像出力部1Pとを有する。画像読取部1Rは、原稿画像を光学的に読み取り、電気信号に変換して画像出力部1Pに送信する。画像出力部1Pは、4つの画像形成部10(10a、10b、10c、10d)と、給紙ユニット20と、中間転写ユニット30と、画像加熱定着装置としての定着ユニット40とを有する。さらに、クリーニングユニット50と、クリーニングブレード70と、フォトセンサ60と、制御手段としての制御ユニット80とを有する。
更に、個々のユニットについて詳しく説明する。
(1)画像形成部の構成
各画像形成部10a〜10dは同じ構成とされている。各画像形成部10a〜10dでは、第一の像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)11a、11b、11c、11dが回転自在に軸支され、矢印方向に回転駆動される。各感光体ドラム11a〜11dの外周面に対向して、その回転方向に一次帯電器12a〜12dと、光学系13a〜13dと、折り返しミラー16a〜16dと、現像装置14a〜14dと、クリーニング装置15a〜15dが、それぞれ配置されている。
一次帯電器12a〜12dにおいて感光体ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次に、光学系13a〜13dにより、画像読取部1Rからの記録画像読取信号に応じて変調した例えばレーザビームなどの光線a〜dを折り返しミラー16a〜16dを介して感光体ドラム11a〜11d上に露光することで、そこに静電潜像を形成する。
更に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(以下、「トナー」という)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによって上記静電潜像を顕像化する。顕像化された可視画像を一次転写領域Ta〜Tdにて中間転写ユニット30を構成する第二の像担持体としてのベルト状の中間転写体、即ち、中間転写ベルト31に転写する。中間転写ユニット30については、後で詳述する。
画像転写領域Ta〜Tdの下流側では、クリーニング装置15a〜15dにより中間転写ベルト31に転写されずに感光体ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。
以上に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が順次行われる。
給紙ユニット20は、転写材としての転写材Pを収納するためのカセット21と、このカセットより転写材を一枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22とを有する。また、ピックアップローラ22から送り出された転写材Pを更に搬送するための給紙ローラ対23と、給紙ガイド24とを有する。そして、各画像形成部10a〜10dの画像形成タイミングに合わせて転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジストローラ25を有する。
中間転写ユニット30について詳細に説明する。中間転写ベルト31は、中間転写ベルト駆動用の駆動ローラ32と、ばね(図示せず)の付勢によって中間転写ベルトに適度なテンションを与える従動ローラ33と、二次転写対向ローラ34とに緊張状態に張設巻回されている。又、駆動ローラ32と従動ローラ33の間に一次転写平面Aが形成される。中間転写ベルト31としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。駆動ローラ32は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防いでいる。駆動ローラ32は、パルスモータ(不図示)によって回転駆動される。
各感光体ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31が対向する一次転写領域Ta〜Tdには、中間転写ベルト31の裏に一次転写用帯電器35a〜35dが配置されている。一方、二次転写対向ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップ部によって二次転写領域Teを形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。
また、中間転写ベルト31の二次転写領域Teの下流には中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングユニット55が配置される。クリーニングユニット55は、中間転写ベルト31上のトナーを除去するためのクリーニングブレード56と、廃トナーを収納する廃トナーボックス57とを備えている。
また、中間転写ベルト31の二次転写領域Teとクリーニングユニット55との間には、クリーニングブレード70と、このクリーニングブレードを転写ベルト31から着脱するためのパルスモータ(不図示)が備えられている。このクリーニングブレード70も転写ベルト31上のトナーを除去するためのものである。
更に、定着ユニット40のニップ部Nへ転写材Pを導くためのガイド26と、定着ユニットから排出されてきた転写材を装置外部に導き出すための内排紙ローラ27及び外排紙ローラ28と、装置外部に導き出された転写材を積載する排紙トレイ29などを備える。
次に、上記カラー複写機の動作について説明する。
制御ユニットは、詳細は後述するが、上記各ユニット内の機構の動作を制御するためのCPU、レジストレーション補正回路や、モータドライバ部などを有している。CPUにより画像形成動作開始信号が発せられると、選択された用紙サイズなどにより選択された給紙段から給紙動作を開始する。
例えば上段の給紙段から給紙された場合について説明すると、図2にて、先ず、ピックアップローラ22により、カセット21から転写材Pが一枚ずつ送り出される。そして、給紙ローラ対23によって転写材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ25まで搬送される。その時レジストローラ25は停止されており、転写材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10a〜10dが画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ25は回転を始める。この回転時期は、転写材Pと画像形成部10a〜10dより中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが二次転写領域Teにおいて一致するようにそのタイミングが設定されている。
一方、画像形成部10a〜10dでは、画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写ベルト31の回転方向において一番上流にある感光体ドラム11d上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト31に一次転写する。すなわち、一次転写用帯電器35dに高電圧を印加することによって感光体ドラム11d上のトナー画像を一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写する。一次転写されたトナー画像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。そこでは各画像形成部間をトナー画像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上にレジストを合わせて、その次のトナー画像が転写される。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー画像が中間転写ベルト31上において一次転写される。
その後、転写材Pが二次転写領域Teに進入し、中間転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧を印加する。これにより、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が転写材Pの表面に転写される。その後、転写材Pは搬送ガイド26によって定着ユニット40のニップ部Nまで正確に案内される。
定着ユニット40において転写材Pはニップ部Nで挟持搬送され、その搬送過程で熱と圧力によってトナー画像が転写材表面に定着される。
定着ユニット40のニップ部Nを出た転写材Pは内外排紙ローラ27、28により搬送され、排紙トレイ29上に積載される。
(2)制御ユニットの構成
次に、図3に本装置の制御ユニットのブロック図を示す。
本装置は全て、制御ユニット100によって統括的にコントロールされている。制御ユニット100は、本装置内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集解析、そして操作部102即ちユーザインターフェースとのデータの交換の役割を担っている。
制御ユニット100は、上述した役割を担うため、CPU101aを搭載し、CPU101aは、同様に制御ユニット100に搭載したROM101cに格納されたプログラムにより、予め決められた画像形成シーケンスに纏わる様々なシーケンスを実行する。またその際、一次的又は恒久的に保存することが必要な書き換え可能なデータを格納するために、RAM101dも搭載している。RAM101dには、例えば高圧制御部105への高圧設定値、後述する各種データ、操作部102からの画像形成指令情報など以外にも、後述する定着回転モータの回転駆動力を保存する。
操作部102とは、ユーザにより設定された複写倍率、濃度設定値などの情報を得ることに加えて、画像形成装置の状態、例えば画像形成枚数や画像形成中か否かの情報、ジャムの発生やその箇所等をユーザに示すためのデータを送出している。
本装置は、装置内部の各所にモータ、クラッチ/ソレノイド等のDC負荷及び、フォトインターラプターやマイクロスイッチ等のセンサを配置している。つまり、モータの駆動や各DC負荷を適宜駆動させることで、転写材の搬送や各ユニットの駆動を行っており、その動作を監視しているものが各種センサである。
そこで制御ユニット100は、各種センサ類114からの信号をもとに、モータ制御部107により各モータ112をコントロールさせると同時に、DC負荷制御部108により、クラッチ/ソレノイド113を動作させて画像形成動作を円滑に進めている。定着回転モータや着脱モータも、このモータ制御部107によって制御される。また、高圧制御部105から各種高圧制御信号を高圧ユニット106に送出し、高圧ユニット106は各種帯電器である一次帯電器、転写帯電器、及び現像器内の現像ローラに適切な高圧を印可させている。更に定着ローラには、それぞれローラを加熱するためのヒータ111が内蔵されており、その各ヒータはACドライバ110によってON/OFF制御されている。またこの際、各定着ローラにはその温度を測定するためのサーミスタ104が設けられ、A/D103によって、各定着ローラの温度変化に応じたサーミスタ104の抵抗値変化を電圧値に変換した後、デジタル値として制御ユニット100に入力される。この温度データをもとに前述のACドライバ110を制御することになる。
(3)定着ユニットの構成
図4は定着ユニット40の横断側面図である。
定着ユニット40は、定着器に搬送されてくるトナー像tが形成されたシートPを加熱する為の回転体である上ベルトユニット41aと、シートPを狭持するように配置された下ベルトユニット41bで構成される。そして、各ベルトユニット41a、41bはそれぞれ可撓性のエンドレスの定着ベルト(以下、ベルトと記す。)42a、42bを有する。このベルト42a、42bは駆動ローラ43a、43bと従動ローラ44a、44bに緊張状態に張架されている。
上駆動ローラ43a及び下駆動ローラ43bには、駆動手段としての定着回転モータ47が連結されている。
また、各ベルトユニット41a、41bには、加圧パッド45a、45bを備えている。各加圧パッド45は各ベルトユニットの駆動ローラ43、従動ローラ44に対して固定されている。その為、図4に示すように、下ベルトユニットが着状態にある時、この加圧パッド45と駆動ローラ43によって、ニップ部Nを形成することができ、このニップ部Nに於いて、上下のベルト42a、42bを介してシートPを加圧狭持することができる。また、この加圧パッド45とベルト42の間にはオイルが塗布されている。これには、加圧パッド45とベルト42の摺動抵抗を小さくし、定着回転モータ47にかかる回転駆動トルクを小さくしたり、ベルトに係る張力を小さくさせてベルトの寿命を延ばすなどの効果がある。
上ベルトユニット41aの駆動ローラ43a及び従動ローラ44aの内部には加熱手段として、不図示のハロゲンランプヒータ(以下、ヒータと記す)が配置されている。シートPがニップ部Nを通過する際に、ベルトを介してシートP上のトナー像tを加熱し、加熱定着することができる。
上ベルトユニット41a及び下ベルトユニット41bには着脱モータ46が連結され、各ベルトユニットが回動するように構成されている。各ベルトユニットが回動すると、上ベルト42aと下ベルト42bは離間し、脱状態になる。従って、ニップ部Nはなくなり、シートPに対する拘束力は無くなる。
また、定着ユニット40には、上ベルトユニット41aを覆うように上カバー51a、下ベルトユニット41bを覆うように下カバー51bがある。これらは、固定されている為、ベルトユニットが脱状態になると、カバーとベルトとのクリアランスは小さくなる。
更に、下流側には、内排紙ローラ対50があり、上下のベルトユニット間から排出されてくるシートPの排出をアシストしている。この内排紙ローラ対はそれぞれ、上ベルトユニット41a、下ベルトユニット41bに固定されており、ベルトユニットが脱状態になると、内排紙ローラ対50は離間する。
また、シートを検知するセンサとしては、上流側に定着入口センサ48、下流側に内排紙センサ49が設けられている。定着入口センサ48はシートPが定着ユニットに進入されてくることを検知し、内排紙センサ49はシートPが定着ユニットから排出されることを検知する。
(4)画像形成装置及び定着ユニットの動作
上記定着ユニット40では、画像形成動作開始信号が発せられると、制御ユニット100によって制御される。
図5は定着ユニット40の動作を示す動作フローである。
先ず、制御ユニット100は、画像形成装置が起動されると定着ユニット内のヒータをオンさせて定着ユニットの温調をスタートする(S101)。続いて、定着回転モータの駆動もスタートさせる(S102)。定着ユニットの温度が所定温度に達すると(S103)、プリント動作を行う(S104)。プリント動作中においても定着ユニットの温度が一定温度となるように温調制御は継続されている。画像形成装置で設定されたジョブのコピーやプリントの一連の動作が終了すると、続いて定着巻き付きを検知する為の動作を行う(S105)。定着巻き付き検知動作制御に関しては後に詳細を記す。この動作が終了すると、定着器のヒータをオフすることで定着器の温調を停止させ(S106)、定着回転モータの駆動も停止させる(S107)。
(5)定着巻き付き検知動作
定着巻き付き検知動作について、図1、図6の巻き付きが発生した時の状態を示す定着ユニットの横断側面図と、図7の定着巻き付き検知動作制御を示すフローチャートを用いて説明する。
先ずは、図1及び図6で定着巻き付きについて説明する。
トナー画像が形成されたシートが定着ニップ部Nを通過しながら定着され、シート先端がニップ部Nから排出される時、シートがカールしていたりすると、内排紙ローラ対50にシートが進入出来ない場合が発生する。シート先端が下流に進まないのに、上流側ではシート搬送をしている為、ベルトユニットと内排紙ローラ対50の間でシートのループができ、座屈する。このループ部をベルトが摩擦力でベルトとカバーの間にシートをもぐり込ませてしまう。図1では下ベルト42bと下ガイド51bの間にもぐり込んだ状態を示している。これは、ループのでき方によって、上ベルト側でも起こり得る。
シートが定着入口センサ48をオンしてから所定距離だけ搬送すると内排紙センサ49をオンする筈であるが、所定距離だけ搬送しても内排紙センサ49がオンしない為、内排紙センサ遅延ジャムとして定着回転駆動を停止させる。この際、ジャムを検知するまでの余裕を取るのが通常である為、ジャムが実際に発生してから定着ベルトの回転が停止するまでには、更に時間がかかり、シートは更に奥まったところにもぐり込んでしまう。この様な状態では、定着入口センサ48も内排紙センサ49もシートを検知することが出来ないために、制御ユニットは、センサからの出力信号だけでは定着ユニット内にシートがあることを認識できない。
図1は本実施例の定着ユニットで、定着巻き付きが発生し、内排紙センサの遅延ジャムを検知して定着回転モータ47が停止し、着脱モータ46によって脱状態にしたことを示す図である。定着部でジャムが発生した時、脱状態にすることによって、定着部の視認性を良くすると同時に、ジャム処理に対する操作性も良くすることが出来る。
また、脱状態にすることによって、図1の例では、下ベルト42bと下ガイド51bとの隙間が小さくなり、座屈したシートを押さえつけつぶすことができる。この状態で定着回転モータ47を駆動すると、このシートが負荷になって、シートが無い時と比べて、回転駆動力がより大きなものとなる。
次に、図7を用いてで本実施例が巻き付きを検知する為の動作制御を説明する。
先ずは、内排紙センサのジャムを検知した時、定着ユニットが脱状態であるか着状態であるかを検知し、着状態であれば、着脱モータを駆動して脱状態にする(S201)。尚、このステップを終えて脱状態にした時の断面図が図1である。脱状態にすることで、上述のようにシートをつぶし、シートとベルトとの摺動負荷を大きくした状態で、定着回転モータ47を駆動させて、その時の電流値から回転駆動力を検知する(S202)。検知した回転駆動力は、その都度、制御ユニット内にあるメモリに記憶される。続いて、検知した回転駆動力をもとに定着器にシートが巻き付いているか否かを判断する(S203)。この判断方法の詳細については後述する。巻き付いていると判断すると(S204)、定着部に巻き付きがあることをユーザに知らせる為にメッセージを出力する(S205)。
巻き付きの判断方法を図8を用いて説明する。
図8の横軸は、時間であり、定着ユニットを使用した時間を示している。縦軸は、定着回転モータに流れる電流値によって換算される回転駆動トルクである。図中に示されるドットはプリント動作終了時に、随時図7のS202で検知し、メモリ内に記憶した脱状態での回転駆動力である。定着ユニットが初期状態(例えば、工場から出荷された直後の状態)に於ける、着状態でのトルクは図中のTc0で、脱状態でのトルクはTo0で示される。これらの値もメモリ内に記憶格納されている。回転駆動トルクは定着ユニットの使用時間と相関があり、回転駆動トルクの検知を繰り返すことでそのトルク特性曲線を得ることが出来る。使用時間T2の時に検知された回転駆動トルクがTo2であったとすると、前回検知された回転駆動トルクTo1か、又はトルク特性曲線に対して、所定以上のトルク増加があった場合に、トルクの急激な変化があったと判断する。これによって、このトルクを検知した時の直前のジョブでシートの巻き付きが発生したと判断する。これにより、使用時間により変化する回転駆動トルクを基準に、脱状態にしたときのトルクの増加分(変化)を正確にしることが出来る為、より正確に定着器にシートが巻き付いているか否かを判断することが出来る。
また、この判断については、トルクの急激な変化を認識した時、制御ユニットのメモリに格納しているジャム履歴からその直前のジョブのジャム履歴を参照し、定着ユニットでのジャムが発生していた場合に、巻き付きが発生したと判断してもよい。更に正確な判断ができる。
内排紙センサの遅延ジャムを検知したときに、トルクの急激な変化を認識した時には、確実に巻き付きが発生したと判断してもよい。更に正確な判断ができる。
本実施例は巻き付きを検知する為の動作制御についての他の実施例である。
先ずは、図9の実施例2に係る画像形成装置及び定着ユニットの動作を示すフローチャートを用いて、定着ユニットの動作を説明する。
先ず、制御ユニット100は、画像形成装置が起動されると定着ユニット内のヒータをオンさせて定着ユニットの温調をスタートする(S301)。続いて、定着回転モータの駆動もスタートさせる(S302)。定着ユニットの温度が所定温度に達すると(S303)、前回エラーによる中断をしていたかどうかを知る為のエラーフラグがオンしているかどうかを判別する(S304)。つまり、ヒータをオンさせる前にエラーが発生していたか否かを判断する。これは、ジャム(エラー)が発生して中断した場合で、巻き付きジャムをおこしている紙を取り除くのを忘れた場合でも確実に検出する為である。巻き付きジャムは、シート自体が直接、定着入口センサ48や内排紙センサ49で検出されないので、一度オフして次にオンしたときに、巻き付きジャムのシートの有無がわからなくなってしまう。このためエラーフラグを使用する。エラーフラグがオンしていると、定着巻き付き検知制御を行い、オンしていないとステップS306に進む。この時の定着巻き付き検知制御は実施例1で説明したものと同様である為省略する。巻き付き検知制御が終わると、次に、プリント動作を行う(S306)。画像形成装置で設定されたジョブのコピーやプリントの一連の動作が中断か又は終了すると、そのプリント動作の終了が正常終了したのかエラーやジャムによる中断かを判断する(S307)。
正常終了の場合は、そのまま、定着器のヒータをオフすることで定着器の温調を停止させ(S308)、定着回転モータの駆動も停止させる(S309)。
エラー時に於いては、そのエラーに応じた装置制御を行う(S310)が、続いてエラーフラグをオンさせて(S311)、次回起動時に、エラーで終了していたことを知ることが出来るようにする。ジャムと判断した場合には、ジャム時の装置制御処理に進む(S312)。
図10の実施例2に係るジャム発生時の装置制御を示すフローチャートを用いてジャム時の装置制御処理について説明する。
ジャムを検知すると、先ずは、定着回転モータを停止し、定着ユニットのヒータをオフして温調を停止させる(S401)。次に、定着ユニットの着脱モータを駆動させて、脱状態にした(S402)後、ユーザにジャムが発生したことを知らせるべく、ジャムメッセージを出力する(S403)。本実施例では、定着ユニットを装着した定着搬送ユニットを画像形成装置から引き出して定着ユニット内のジャム処理を行うが、ジャム処理の為、一旦定着搬送ユニットが引き出され、再びセットされたことを検知する(S404)と次ステップに進む。この時点では未だジャムは解除されていない。次に定着搬送ユニットにある紙パスセンサをチェックする(S405)。紙パスセンサが一つでもオンしていると、シートの取り忘れがあるとしてメッセージを表示して、再び、定着搬送ユニットが引き出されるまで待つ。紙パスセンサが全てオフしていると、定着回転モータを駆動させて(S407)、脱状態での駆動トルクを検知し(S408)、定着ユニットに巻き付きがあるか否か判断する(S408)。この検知方法及び判断方法は先の実施例1と同様である。もし、この時、巻き付いていると判断すると(S410)、定着部に巻き付きがあることをユーザに知らせる為にメッセージを出力する(S411)。この時、ジャム表示はクリアして、アラームとして巻きつきの可能性があることを出力しても良い。巻き付きがないと判断するとジャムをクリアする。
この様にして、ジャムによってプリント動作が中断した時はそのジャムをクリアする前に定着の巻き付きを検知する為の動作を行う。そして、エラーの時は、復帰後の次のプリント動作前に巻き付き検知の為の動作を行うことによって、巻き付きが発生してから最短の時間で巻き付きを検知することが出来、装置に対するダメージを未然に防ぐことが出来る。また、定着器内に巻きつきを検知する為の部材を新たに設けることなく、定着装置内にある転写材を検知することが可能である。つまり、巻き付きを検出する為の部材が定着のローラ部分に当接することでローラが傷つき、定着された画像に影響が出たり、定着装置の寿命を早めたりすることなく、信頼性が高く、ジャム処理時の操作性、視認性がよい画像定着装置を提供することができる。
定着ユニットの巻き付き発生時の脱状態での横断側面図である。 画像形成装置の全体構成図である。 画像形成装置の制御ユニットのブロック図である。 定着ユニットの横断側面図である。 実施例1に係る画像形成装置及び定着ユニットの動作を示すフローチャートである。 定着ユニットの巻き付き発生時の着状態での横断側面図である。 実施例1に係る定着巻き付き検知制御を示すフローチャートである。 本実施例に係る定着ユニットの巻き付き発生時のトルク特性を示すグラフである。 実施例2に係る画像形成装置及び定着ユニットの動作を示すフローチャートである。 実施例2に係るジャム発生時の装置制御を示すフローチャートである。 従来例に係る定着ユニットの横断側面図である。
符号の説明
40 定着ユニット(画像定着装置に対応)
41a 上ベルトユニット(回転体に対応)
41b 下ベルトユニット(加圧回転体に対応)
42a 上定着ベルト
42b 下定着ベルト
43a 上駆動ローラ
43b 下駆動ローラ
44a 上従動ローラ
44b 下従動ローラ
45a 上加圧パッド
45b 下加圧パッド
46 着脱モータ(着脱駆動手段に対応)
47 定着回転モータ(回転駆動手段に対応)
49 内排紙センサ
50 内排紙ローラ対
51a 上カバー
51b 下カバー

Claims (2)

  1. トナー像が形成された記録材を定着する為の回転体と、
    前記回転体に圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記回転体及び前記加圧回転体を回転駆動する回転駆動手段と、
    前記回転体と前記加圧回転体を接離可能にする為の着脱駆動手段と、
    前記回転駆動手段の駆動力を検知する駆動力検知手段と、を有し、
    前記ニップ部で記録材を挟持搬送して記録材上の画像を定着する画像定着装置であって、
    前記回転体と前記加圧回転体とを離間させた状態の時の回転駆動力を前記駆動力検知手段によって検知し、この検知結果に基づいて、前記回転体と加圧回転体とで構成される回転領域で生ずるジャム状態の記録材の有無を検知するジャム検知手段を有することを特徴とする画像定着装置。
  2. 少なくとも一つの記録材を検知するセンサ手段を有し、
    前記ジャム検知手段が前記回転体と加圧回転体とで構成される回転領域で生ずるジャム状態の記録材を検知する時期は、前記センサ手段によって前記ジャム状態にある記録材が検知されない場合であり、前記回転駆動手段によって、前記回転体及び前記加圧回転体を回転駆動させて前記駆動力検知手段により検知することを特徴とする請求項1記載の画像定着装置。
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