JP2007309988A - 定着装置 - Google Patents

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淳市 野口
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崇 征矢
Katsumi Takahashi
克実 高橋
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Abstract

【課題】 定着装置の寿命を正確に判断し、且つ、寿命と成った部分を限定する事によって、交換する部品を最小限に押さえる事により、ランニングコストを下げられる定着装置を提供する。
【解決手段】 定着装置は、駆動力検知手段が、回転体と加圧回転体とが接触した状態と離間した状態のそれぞれの状態での回転駆動力を検知し、それぞれの回転駆動力の値を演もとめることによって画像定着装置の状態を判断することを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、記録材上に形成したトナー画像を加熱定着する定着装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置は、記録材(以下、転写材と記す)上にトナー画像を形成する画像形成部と転写材上の画像を加熱定着する定着装置とを有している。
定着装置としては、例えば互いに圧接・回転している定着ローラと加圧ローラとの圧接部(ニップ部)で、転写材を挟持搬送しながら熱と圧力を加えることによりトナー画像を転写材上に溶融定着させる熱ローラ定着方式のものが知られている。
また、近年、画像形成装置の高速化の要求に伴い、画像形成するスピードも高速化が必要になってきているため、高速かつ確実に定着させるために、より広いニップ幅(ニップ部の幅)が必要とされる傾向がある。そこで、より広いニップ幅を得る為に、定着ローラや加圧ローラのいづれか一方、または両方を無端ベルトに置き換えて広いニップ幅を確保するベルト定着方式が提案されている(特許文献1)。この方式によると、同等の大きさの熱ローラ定着方式と比べ、大幅にニップ幅を確保できるなどのメリットがある。また、定着装置のニップ領域内で紙詰まり等が発生した場合、紙を取り除く為の作業を容易にする方法として、ニップを開放する、即ち、定着ローラに対して加圧ローラが加圧したり離間したりする為の着脱機構を備えることが提案されている(特許文献2)。
特開2004−117518号公報 特開2003−43851号公報
しかしながら、無端ベルト式にしたり、着脱機構を備えたりすることによって、定着装置のコストが上がり、画像形成装置全体のコストが上がってしまう。また、定着装置の寿命が来た時の部品の交換を考えると、ランニングコストも上がることが余儀なくされていた。
そこで、本発明は、定着装置の寿命を正確に判断し、且つ、寿命と成った部分を限定する事によって、交換する部品を最小限に押さえる事により、ランニングコストを下げられる定着装置を提供することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明は、例えば、記録材上の画像を定着する定着装置において、回転体と、前記回転体と圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、前記回転体及び前記加圧回転体を回転駆動する回転駆動手段と、前記回転体と前記加圧回転体を接離可能にする着脱駆動手段と、前記回転駆動手段の駆動状態を検知する検知手段と、を有し、前記検知手段が、前記回転体と前記加圧回転体とが接触した状態と、離間した状態のそれぞれの状態での駆動状態を検知することで定着装置の状態を判別することを特徴とする。
本発明によれば、定着装置の寿命や異常等が起こった部分を判断することができ、これによって交換する部品を必要最小限にとどめることが可能となりランニングコスト、サービスコストの削減が可能となる。
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[第1の実施形態]
(1)画像形成装置の構成
図1は、実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。画像形成装置1は、複数の画像形成部を並列に配し、且つ中間転写方式を採用した電子写真プロセスを利用したカラー複写機である。画像形成装置1は、画像読取部1Rと、画像出力部1Pとを有する。画像読取部1Rは、原稿画像を光学的に読み取り、電気信号に変換して画像出力部1Pに送信する。画像出力部1Pは、4つの画像形成部10(10a,10b,10c,10d)と、給紙ユニット20と、中間転写ユニット30と、定着装置としての定着ユニット40と、を有する。さらに、クリーニングユニット50と、クリーニングブレード70と、フォトセンサ60と、制御手段としての制御ユニット80と、を有する。
更に、個々のユニットについて詳しく説明する。各画像形成部10a〜10dは同じ構成である。各画像形成部10a〜10dでは、第一の像担持体としてのドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)11a,11b,11c,11dが、回転自在に軸支され、矢印方向に回転駆動される。各感光ドラム11a〜11dの外周面に対向して、その回転方向に一次帯電器12a〜12dと、光学系13a〜13dと、折り返しミラー16a〜16dと、現像装置14a〜14dと、クリーニング装置15a〜15dが、それぞれ配置されている。
一次帯電器12a〜12dにおいて感光ドラム11a〜11dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次いで、光学系13a〜13dにより、画像読取部1Rからの記録画像読取信号に応じて変調した例えば、レーザビームなどの光線a〜dを折り返しミラー16a〜16dを介して感光ドラム11a〜11d上に露光することによって、静電潜像を形成する。
更に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックといった4色の現像剤(以下、「トナー」という。)をそれぞれ収納した現像装置14a〜14dによって、上記静電潜像を顕像化する。顕像化された可視画像を一次転写領域Ta〜Tdにて中間転写ユニット30を構成する第二の像担持体としてのベルト状の中間転写体、即ち、中間転写ベルト31に転写する。中間転写ユニット30については、後で詳述する。
画像転写領域Ta〜Tdの下流側では、クリーニング装置15a〜15dにより中間転写ベルト31に転写されずに感光ドラム11a〜11d上に残されたトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。以上に示した電子写真プロセスにより、各トナーによる画像形成が順次行われる。
給紙ユニット20は、記録材としての転写材Pを収納するためのカセット21と、このカセットより転写材を一枚ずつ送り出すためのピックアップローラ22と、を有する。また、ピックアップローラ22から送り出された転写材Pを更に搬送するための給紙ローラ対23と、給紙ガイド24と、を有する。そして、各画像形成部10a〜10dの画像形成タイミングに合わせて転写材Pを二次転写領域Teへ送り出すためのレジストローラ25を有する。
中間転写ユニット30について詳細に説明する。中間転写ベルト31は、中間転写ベルト駆動用の駆動ローラ32と、ばね(図示せず)の付勢によって中間転写ベルトに適度なテンションを与える従動ローラ33と、二次転写対向ローラ34とに緊張状態に張設巻回されている。又、駆動ローラ32と従動ローラ33の間に一次転写平面Aが形成される。中間転写ベルト31としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)などが用いられる。駆動ローラ32は、金属ローラの表面に数mm厚のゴム(ウレタン又はクロロプレン)をコーティングしてベルトとのスリップを防いでいる。駆動ローラ32は、パルスモータ(不図示)によって回転駆動される。
各感光ドラム11a〜11dと中間転写ベルト31が対向する一次転写領域Ta〜Tdには、中間転写ベルト31の裏に一次転写用帯電器35a〜35dが配置されている。一方、二次転写対向ローラ34に対向して二次転写ローラ36が配置され、中間転写ベルト31とのニップ部によって二次転写領域Teを形成する。二次転写ローラ36は、中間転写ベルト31に対して適度な圧力で加圧されている。
また、中間転写ベルト31の二次転写領域Teの下流には、中間転写ベルト31の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングユニット50が配置される。クリーニングユニット50は、中間転写ベルト31上のトナーを除去するためのクリーニングブレード51と、廃トナーを収納する廃トナーボックス52とを備えている。
また、中間転写ベルト31の二次転写領域Teとクリーニングユニット50との間には、クリーニングブレード70と、このクリーニングブレードを転写ベルト31から着脱するためのパルスモータ(不図示)が備えられている。このクリーニングブレード70も転写ベルト31上のトナーを除去するためのものである。
更に、定着ユニット40のニップ部Nへ転写材Pを導くためのガイド26と、定着ユニットから排出されてきた転写材を装置外部に導き出すための内排紙ローラ27及び外排紙ローラ28と、装置外部に導き出された転写材を積載する排紙トレイ29などを備える。
次に、上記カラー複写機の動作について説明する。制御ユニットは、詳細は後述するが、上記各ユニット内の機構の動作を制御するためのCPU、レジストレーション補正回路や、モータドライバ部などを有している。CPUにより画像形成動作開始信号が発せられると、選択された用紙サイズなどにより選択された給紙段から給紙動作を開始する。
例えば、上段の給紙段から給紙された場合について説明すると、図1にて、先ず、ピックアップローラ22により、カセット21から転写材Pが一枚ずつ送り出される。そして、給紙ローラ対23によって転写材Pが給紙ガイド24の間を案内されてレジストローラ25まで搬送される。その時レジストローラ25は停止されており、転写材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成部10a〜10dが画像の形成を開始するタイミングに合わせて、レジストローラ25は回転を始める。この回転時期は、転写材Pと画像形成部10a〜10dより中間転写ベルト31上に一次転写されたトナー画像とが二次転写領域Teにおいて一致するようにそのタイミングが設定されている。
一方、画像形成部10a〜10dでは、画像形成動作開始信号が発せられると、前述したプロセスにより中間転写ベルト31の回転方向において一番上流にある感光ドラム11d上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト31に一次転写する。すなわち、一次転写用帯電器35dに高電圧を印加することによって感光ドラム11d上のトナー画像を一次転写領域Tdにおいて中間転写ベルト31に一次転写する。一次転写されたトナー画像は次の一次転写領域Tcまで搬送される。そこでは各画像形成部間をトナー画像が搬送される時間だけ遅延して画像形成が行われており、前画像の上にレジストを合わせて、その次のトナー画像が転写される。以下も同様の工程が繰り返され、結局4色のトナー画像が中間転写ベルト31上において一次転写される。
その後、転写材Pが二次転写領域Teに進入し、中間転写ベルト31に接触すると、転写材Pの通過タイミングに合わせて二次転写ローラ36に高電圧を印加する。これにより、前述したプロセスにより中間転写ベルト31上に形成された4色のトナー画像が転写材Pの表面に転写される。その後、転写材Pは搬送ガイド26によって定着ユニット40のニップ部Nまで正確に案内される。
定着ユニット40において転写材Pはニップ部Nで挟持搬送され、その搬送過程で熱と圧力によってトナー画像が転写材表面に定着される。
定着ユニット40のニップ部Nを出た転写材Pは内外排紙ローラ27,28により搬送され、排紙トレイ29上に積載される。
(2)制御ユニットの構成
図2は、本実施形態に係る制御ユニットのブロック図を示す。本画像形成装置は全て、制御ユニット80によって統括的にコントロールされている。制御ユニット80は、本装置内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集解析、そして操作部102、即ちユーザインターフェースとのデータの交換の役割を担っている。
制御ユニット80の内部構成は、上述した役割を担うために、CPU101aを搭載している。CPU101aは、制御ユニット80に搭載したROM101bに格納されたプログラムによって、予め決められた画像形成シーケンスに纏わる様々なシーケンスを実行する。その際、一次的または恒久的に保存することが必要な書き換え可能なデータを格納するために、RAM101cも搭載している。RAM101cには、例えば高圧制御部105への高圧設定値、後述する各種データ、操作部102からの画像形成指令情報など以外にも、後述する駆動モータ47の回転駆動力を保存する。
操作部102とは、ユーザにより設定された複写倍率、濃度設定値などの情報を得ることに加えて、画像形成装置の状態、例えば、画像形成枚数や画像形成中か否かの情報、ジャムの発生やその箇所等をユーザに示すためのデータを表示する。
本画像形成装置は、装置内部の各所に、モータ、クラッチ/ソレノイド等のDC負荷及び、フォトインターラプターやマイクロスイッチ等のセンサを配置している。つまり、モータの駆動や各DC負荷を適宜駆動させることで、転写材の搬送や各ユニットの駆動を行っており、その動作を監視しているものが、各種センサである。
そこで制御ユニット80は、各種センサ類114からの信号をもとに、モータ制御部107により各モータ112をコントロールさせると同時に、DC負荷制御部108により、クラッチ/ソレノイド113を動作させて画像形成動作を円滑に進めている。後述する、定着ユニットの駆動モータ47や着脱モータ4646も、このモータ制御部107によって制御される。また、高圧制御部105から各種高圧制御信号を高圧106ユニットに創出し、高圧ユニット106は、各種帯電器である一次帯電器、転写帯電器、及び現像器内の現像ローラに適切な高圧を印可させている。更に定着ユニットには、それぞれローラを加熱するためのヒータ111が内蔵されており、その各ヒータはACドライバ110によってON/OFF制御されている。またこの際、定着ユニットにはその温度を測定するためのサーミスタ104が設けられ、A/D103によって、定着ユニットの温度変化に応じたサーミスタ104の抵抗値変化を電圧値に変換した後、デジタル値として制御ユニット80に入力される。この温度データをもとに前述のACドライバ110を制御することになる。
(3)定着ユニット40の構成
図3及び図4は、定着ユニット40の横断面側面模型図である。図3は定着ユニットのニップが接触した状態、即ち、着脱機構が着した状態を示し、図4はニップが離間された状態、即ち、脱した状態を示している。
定着ユニット40は、搬送されてくるトナー像tが形成されたシートPを加熱する為の回転体である上ベルトユニット41aと、シートPを狭持するように配置された下ベルトユニット41bで構成される、各ベルトユニット41a、41bはそれぞれ可撓性のエンドレスの定着ベルト(以下、ベルトと記す)42a、42bを有する。このベルト42a、42bは駆動ローラ43a、43bと従動ローラ44a、44bに緊張状態に張架されている。
上駆動ローラ43a及び下駆動ローラ43bには、駆動手段としての駆動モータ47が連結されている。
また、各ベルトユニット41a、41bには、加圧パッド45a、45bを備えている。各加圧パッド45は、各ベルトユニットの駆動ローラ43、従動ローラ44に対して固定させている。その為、図2に示すように、下ベルトユニットが着状態にある時、この加圧パッド45と駆動ローラ43によって、ニップ部Nを形成することができ、このニップ部Nに於いて、上下のベルト42a、42bを介してシートPを加圧狭持することができる。また、この加圧パッド45とベルト42の間にはオイルが塗布されている。これには、加圧パッド45とベルト42の摺動抵抗を小さくし、駆動モータ47にかかる回転駆動トルクを小さくしたり、ベルトに係る張力を小さくさせてベルトの寿命を延ばすなどの効果がる。
上ベルトユニット41aの駆動ローラ43a及び従動ローラ44aの内部には加熱手段として、不図示のハロゲンランプヒーター(定着ヒータ)111(以下、ヒーターと記す)が配置されている。シートPがニップ部Nを通過する際に、ベルトを介してシートP上のトナー像tを加熱し、加熱定着することができる。
図4に示すように、下ベルトユニットには着脱モータ4646が連結されており、下ベルトユニットがY方向に回動することができるように構成されている。脱状態になるとニップ部Nはなくなり、シートPに対する拘束力は無くなる。
(4)画像形成装置及び定着ユニット40の動作
上記定着ユニット40では、画像形成動作開始信号が発せられると、制御ユニット80によって制御される。
図5は、定着ユニット40の動作を示す動作フローである。
先ず、制御ユニット80は、画像形成装置が起動されると定着ユニット内のヒータ111をオンさせて定着ユニットの温調をスタートする(S101)。続いて、駆動モータ47の駆動もスタートさせる(S102)。定着ユニットの温度が所定温度に達するとプリント動作を行う(S104)。プリント動作中においても定着ユニットの温度が一定温度となるように温調制御は継続されている。画像形成装置で設定されたジョブのコピーやプリント動作が終了すると、続いて定着ユニットの寿命判断を行う(S105)。寿命判断処理に関しては後に詳細を記す。寿命判断処理に関する一連の処理が終了すると、定着器のヒータをオフすることで定着器の温調を停止させ(S106)、駆動モータ47の駆動も停止させる(S107)。
(5)寿命判断処理
寿命判断に関する一連の処理について、図6の寿命判断処理シーケンスを示すフローチャートを用いて説明する。
先で説明したように、プリント動作の終了に引き続いて寿命判断は行われる。先ずは定着ユニットが着状態か否かを判断し、着状態でなければ、着脱モータ46を駆動して、定着ユニットを着状態にする(S201)。続いて、定着ユニットが着状態での駆動モータ47の駆動トルクを検知する(S202)。本実施形態では駆動モータ47にブラシレスモータを使用しており、このブラシレスモータに流れる電流を検出することによって駆動トルクを知ることができる。次に、着脱モータ46を駆動して、今度は定着ユニットを脱状態にし(S203)、脱状態での駆動トルクを検知する(S203)。検出した着状態でのトルク値、脱状態でのトルク値それぞれについて、所定値を超えるようであれば、それをトルク異常と判断する(S205)。ここでいうトルク異常とは寿命に到達したことも含む。いずれの状態でもトルク異常と判断されない場合はそのまま処理を終了する。逆に、どちらかの状態でトルク異常と判断された時は、異常個所の絞込み処理を行う。この異常個所の絞込み処理とは、定着ユニットがトルク異常と判断されたが、更にユニット内の何処の部分が異常なのかの異常箇所の絞込みを行う処理である(S206)。この時の異常個所の絞込みの判断方法については後に詳細を説明する。絞り込まれた異常個所や検知された異常状態に応じて、ユーザに対して操作部102でメッセージを出力したり、画像形成装置の動作の制御を行う(S207)。
(6)異常個所の限定
図7は、定着ユニットの定着回転駆動系の異常があった場合のトルク特性例であり、図8は着脱駆動系の異常があった場合のトルク特性例である。この図7、図8を用いて本実施形態における異常個所の限定原理を説明する。
図7、図8の横軸は、時間であり、定着ユニットを使用した時間を示している。縦軸は、駆動モータ47に流れる電流値によって換算される回転駆動トルクである。定着ユニットが初期状態(例えば、工場から出荷された直後の状態)に於ける、着状態でのトルクは図中のTc0で、脱状態でのトルクはTo0で示される。これらの値は制御ユニット80内にあるRAM101bによって記憶格納されている。任意の時間Tに寿命判断処理シーケンスが働いたとすると、この時の着状態でのトルク値はTct、脱状態でのトルク値はTotで示される。これらの値も制御ユニット80内のRAM101bに記憶格納される。
例えば、耐久劣化によりベルトの表面が荒れてきたり、加圧パッドとベルトの間のオイルが少なくなってきた等の回転駆動系に関する耐久劣化や駆動系の異常に関しては、加圧パッドとベルト間の摺動抵抗が大きくなる。そのため、上定着ベルトと下定着ベルト間での転がり抵抗が大きくなる。このため、脱状態でのトルク増加よりも着状態でのトルク増加の方が著しいので着状態でのトルク値と脱状態でのトルク値の差分(=Tct−Tot)は、初期状態での着状態でのトルク値と脱状態でのトルク値の差分(=Tc0−To0)と比べると通常よりもかなり大きくなる。本実施形態では、この初期状態での着状態でのトルク値と脱状態でのトルク値の差分(=Tc0−To0)を基準値とするが、本特許で請求する範囲は、ある程度の間隔を隔てた時間であればよく、初期状態に限るものではない。
着脱機構の駆動系の異常に関しては、着脱モータ46をオンしたにも関わらず、駆動系が動かなかった場合が考えられるが、この時は、着状態のトルク値Tctと脱状態のトルク値Totが殆ど同じ値を示す。定着ユニットの加圧が不十分であった場合に於いては、加圧パッドとベルト間の摺動抵抗の影響や、上定着ベルトと下定着ベルト間での転がり抵抗の影響蛾小さくなる。そのため、着状態でのトルク値と脱状態でのトルク値の差分(=Tct−Tot)は、初期状態での着状態でのトルク値と脱状態でのトルク値の差分(=Tc0−To0)と比べると通常よりも小さくなる。
以上の考えに基づいて、これを数式化してみる。
任意の時間Tの時の着状態でのトルクTctに於いて、初期状態でのトルクTc0に対して増加したトルク分を△Tcとすると、
Tct=Tc0+△Tc …(1)
と表すことができる。
同様に、任意の時間Tの時の脱状態でのトルクTotに於いて、初期状態でのトルクTo0に対して増加したトルク分を△Toとすると、
Tot=To0+△To …(2)
任意の時間Tの時の着状態でのトルク値と脱状態でのトルク値の差分(=Tct−Tot)と初期状態での着状態でのトルク値と脱状態でのトルク値の差分(=Tc0−To0)の比較を行う為に、2つの値の差分を考慮すると、
(1)、(2)より、
(Tct−Tot)−(Tc0−To0)=△Tc−△To …(3)
と表される。この△Tc−△Toが所定値より大きいか小さいかで、回転駆動系に関する異常か着脱機構の駆動系に関する異常かを切り分ける。
また、この所定値は定着ユニットの使用時間Tに依存し、関数K(T)として表される。
従って、
(△Tc−△To)>K(T) …(4)
の時は、回転駆動系に関する異常と判断し、
(△Tc−△To)≦K(T) …(5)
の時は、着脱機構の駆動系に関する異常と判断する。
尚、他の異常として、ベルト切れが発生することが考えられるが、本実施形態では、上ベルトユニット、したベルトユニット共に従動ローラに回転検知センサを備えており、駆動モータ47を駆動した際に、従動ローラの回転検知が働くか否かでベルと切れを別途検知している。
以上、本実施形態によれば、定着ユニットの寿命や異常等が起こった部分を判断することができ、これによって交換する部品を必要最小限にとどめることが可能となりランニングコスト、サービスコストの削減が可能となる。
実施形態に係る画像形成装置の全体構成模型図。 実施形態に係る画像形成装置の制御ユニットのブロック図。 実施形態に係る定着ユニットの着状態での横断面側面模型図。 実施形態に係る定着ユニットの脱状態での横断面側面模型図。 実施形態に係る画像形成装置及び定着ユニットの動作を示すフローチャート。 定着ユニットの寿命判断処理シーケンスを示すフローチャート。 定着ユニットの回転駆動系異常の場合のトルク特性例。 定着ユニットの着脱駆動系異常の場合のトルク特性例。
符号の説明
40 定着ユニット
41a 上ベルトユニット
41b 下ベルトユニット
42a 上定着ベルト
42b 下定着ベルト
43a 上駆動ローラ
43b 下駆動ローラ
44a 上従動ローラ
44b 下従動ローラ
45a 上加圧パッド
45b 下加圧パッド
46 着脱モータ
47 駆動モータ

Claims (1)

  1. 記録材上の画像を定着する定着装置において、
    回転体と、
    前記回転体と圧接してニップ部を形成する加圧回転体と、
    前記回転体及び前記加圧回転体を回転駆動する回転駆動手段と、
    前記回転体と前記加圧回転体を接離可能にする着脱駆動手段と、
    前記回転駆動手段の駆動状態を検知する検知手段と、を有し、
    前記検知手段が、前記回転体と前記加圧回転体とが接触した状態と、離間した状態のそれぞれの状態での駆動状態を検知することで定着装置の状態を判別する定着装置。
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JP2011081027A (ja) * 2009-10-02 2011-04-21 Canon Inc 定着装置
JP2013033097A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Ricoh Co Ltd 負荷異常検知装置、画像形成装置、負荷異常検知方法、及びコンピュータ用読み取り可能な記録媒体

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