JP5824948B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5824948B2
JP5824948B2 JP2011171029A JP2011171029A JP5824948B2 JP 5824948 B2 JP5824948 B2 JP 5824948B2 JP 2011171029 A JP2011171029 A JP 2011171029A JP 2011171029 A JP2011171029 A JP 2011171029A JP 5824948 B2 JP5824948 B2 JP 5824948B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing belt
fixing
speed
temperature
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011171029A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013037068A (ja
Inventor
島田 浩幸
浩幸 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011171029A priority Critical patent/JP5824948B2/ja
Publication of JP2013037068A publication Critical patent/JP2013037068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5824948B2 publication Critical patent/JP5824948B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

この発明は、転写材上のトナー像を熱定着させる定着装置及びその定着装置を搭載したプリンタ、複写機、ファクシミリ装置、及びそれらの機能を組合せたデジタル複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、作像部で作成されたトナー画像を転写部で転写材(紙等の記録媒体)に転写し、続いて定着部で定着する。省スペース化のため、転写部と定着部は近接しており、転写材の後端が転写部を抜けきる前にその転写材の先端が定着部に達するため、転写部と定着部で同時に転写材を搬送するタイミングがある。そのため、転写部と定着部の搬送速度に差があると画像不良が発生する可能性がある。
具体的には、定着部の搬送速度が転写部の搬送速度よりも速い場合には、転写材が引っ張られることになり、画像伸びやジター等が発生する。転写材の引っ張りを無くすためには、転写部と定着部との間で転写材にある程度の弛みを持たせる必要がある。しかし、定着部の搬送速度が転写部の搬送速度よりも遅過ぎると、弛みが大きくなり過ぎて、擦れや中抜け等の画像不良が発生する。この問題は、定着部と転写部の搬送速度が同一、若しくは転写材が転写部を抜けるまで良好な弛み量を保持していれば発生しない。
しかし、実際には定着部は、熱と圧力等により転写材にトナー像を定着しているので、温度変化による駆動ローラの径変化や、転写材の種類(厚さや剛性等)などの条件により搬送速度が変動するため、定着部と転写部の搬送速度を同一にするのは困難である。
このような問題を解決するため、例えば特許文献1では、定着部の定着ベルトの搬送速度を速度検知パターンと光学センサによって検知し、その速度を制御することにより、転写材のたるみ過ぎや引っ張りを無くして上記不具合を解消し、良好な画像を得ることができる画像形成装置を開示している。
しかし、定着ベルトに速度検知パターンを設けると次のような問題点が生じる。定着ベルトは周回駆動されることによる継続的な曲率の変動、すなわち屈曲の繰り返しが生じ、表面層が繰り返し伸縮する。そのため、速度検知パターンとして金属箔等を貼着したものは、経年によって接着剤層や金属箔等に劣化が生じるおそれがある。また、定着ベルトは繰り返し加熱されるため、熱によって接着剤層が劣化し、速度検出パターンが脱落するおそれがあるので、充分な耐久性が得られ難い。
また、定着ベルトの速度を検知する方法として、一般に上記のような速度検知パターンに光を照射し、光学センサによってその反射光の強弱を検知することによって定着ベルトの速度を検知している。しかし、定着ベルトはトナー像を定着させるために加熱されているため、定着ベルトの近くに配置される光学センサは高い耐熱性を有する必要があり、コストアップの要因であった。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、定着装置における定着ベルトの速度検出用のマークが、熱によって劣化したり脱落することなく充分な耐久性を有し、専用の耐熱性の高い光学センサを設けなくても、定着ベルトの速度を長期に亘って確実に検出して、定着ベルトの速度を所要の速度範囲に制御することができるようにすることを目的とする。
この発明による定着装置は、定着ローラと、周回移動する定着ベルトと、上記定着ローラとの間に上記定着ベルトを挟んで定着ニップを形成する加圧ローラと、その加圧ローラ又は定着ローラを回転駆動する駆動源とを備え、トナー画像が転写された転写材が上記定着ニップに挟まれながら搬送される過程で、上記定着ベルトと加圧ローラによって加熱及び加圧されて、上記トナー画像が転写材に定着される定着装置において、上記の目的を達成するため、次のように構成したことを特徴とする。
上記定着ベルトの幅方向のトナー画像と接触し得る領域より外側の領域に、1個又は該定着ベルトの周回方向に等間隔に複数個の開孔を設けるとともに、上記定着ベルトの温度を制御するために該定着ベルトの温度を検出する温度センサをその定着ベルトの上記開孔が通過する位置に近接して配置し、その温度センサの温度検出領域を上記開孔が通過したときの該温度センサの温度検出信号の変化に基いて上記定着ベルトの周回移動の速度を算出し、その速度が所定の速度範囲内になるように上記駆動源を制御する制御手段を設けた。
この発明によれば、定着ベルトが周回移動する速度を検出するため定着ベルトに設けるマークが開孔であるから、熱によって劣化したり脱落することがなく、充分な耐久性を有する。そして、温度センサの温度検出領域を開孔が通過したときの温度検出信号の変化に基いて、定着ベルトの速度を長期に亘って確実に検出して、その速度を所要の速度範囲に制御することができる。
また、その温度センサとして、定着装置には定着ベルトの温度を制御するために必ず設ける必要がある温度センサを兼用する。そのため、専用の耐熱性の高い光学センサを設けなくてよいので、安価に実施できる。
この発明による画像形成装置の一実施形態の全体構成を示す概略図である。 図1における定着装置の一例を示す概略構成図である。 図2に示した定着装置における定着ベルトの斜視図である。 温度センサであるサーモパイルによる温度検出信号の例を示す波形図である。 図4に示した温度検出信号を微分して波形成形した信号の波形図である。 図2に示した定着装置の制御系の一例を示すブロック図である。 図6に示したコントローラによる制御処理の一例のメインルーチンを示すフロー図である。 図7における「定着ベルトの速度制御」のサブルーチンの処理を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1はこの発明による画像形成装置の一実施形態の全体構成を示す概略図である。
この画像形成装置はタンデム型中間転写方式のカラープリンタであり、周回する中間転写ベルト1が、駆動ローラ2と従動ローラ3及び二次転写対向ローラ4とテンションローラ7によって、所定の張力をもって張り渡されている。
また、中間転写ベルト1上には、そのベルト走行方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した作像部である画像形成ユニット8,9,10,11が順に配設されている。これらの色順はY、M、Cに対しては問わない。ブラック用の画像形成ユニット11は中間転写ベルト1の走行方向の一番下流側(駆動ローラ2に近い側)に配置されている。
各画像形成ユニット8,9,10,11は、それぞれ装置本体のフレームに回転可能に支持された感光体である感光体ドラム8a,9a,10a,11aを有している。その各感光体ドラム8a,9a,10a,11aの周囲には、そのドラム回転方向(図で反時計廻り方向)に沿って、帯電器8c,9c,10c,11c、現像器8d,9d,10d,11d、およびクリーナ8f,9f,10f,11fが順に配設されている。
この画像形成ユニット8,9,10,11上には、各感光体ドラム8a,9a,10a,11aの表面を、レーザビームで露光走査する画像書込ユニット12A,12Bが設けられている。
さらに、各画像形成ユニット8,9,10,11に対して中間転写ベルト1を挟んで対向する位置に、転写ローラである一次転写ローラ8e,9e,10e,11eが配置されている。
また、トナーを補給するトナーボトル13y,13m,13c,13kは図中左からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーがそれぞれ充填されており、ここから図示しない搬送経路によって、各色のトナーが所定の補給量だけ各色の現像器8d,9d,10d,11dに補給される。
一方、画像形成対象となる転写材である用紙14は、2段の給紙カセット20A,20Bに収容されており、その各給紙カセット20A,20Bの用紙繰り出し側に設けられたピックアップローラ15A,15Bのいずれかによって一枚ずつ繰り出される。その繰り出された用紙14は、複数の搬送ローラ対16によって図1に矢印付き細線で示す搬送経路を辿って搬送され、二次転写ローラ5と二次転写対向ローラ4とが中間転写ベルト1を挟んで対向している二次転写位置へ送られる。また、表面に画像が形成された用紙14の裏面に画像を形成する場合は、反転ローラ対21によって表裏が反転された用紙14が両面搬送ローラ対22によって給紙側へ搬送される。
その二次転写位置から用紙搬送方向下流側には、用紙搬送装置17と定着装置6、および排紙用搬送ローラ対19等が配設されている。
次に、このように構成された画像形成装置によって、カラー画像を形成する場合の動作手順の概略を図1によって説明する。
まず、各画像形成ユニット8,9,10,11での作像工程が順に開始され、各感光体ドラム8a,9a,10a,11aの表面が帯電器8c,9c,10c,11cによって均一に帯電され、画像書込ユニット12A,12Bによる光走査によって各色の画像に応じて露光されて、その各表面に静電潜像が形成される。それが現像器8d,9d,10d,11dの各色のトナーによってそれぞれ現像されて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像が順次形成される。
その各感光体ドラム8a,9a,10a,11a上のトナー画像が、バイアス電圧が印加された一次転写ローラ8e,9e,10e,11eの作用によって中間転写ベルト1上に順次重ねて一次転写され、中間転写ベルト1上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのフルカラー画像が形成される。
その後、そのカラー画像は中間転写ベルト1の走行とともに二次転写位置に送り込まれ、バイアス電圧が印加された二次転写ローラ5の作用によって、所定のタイミングで搬送されて来る用紙14上に一括転写(二次転写)される。
カラー画像が転写された用紙14は、用紙搬送装置17によって定着装置6へ搬送され、そこで加熱及び加圧による定着処理がなされた後、複数の排紙用搬送ローラ対19によって図示していない排紙トレイに排出される。
転写材はトナー画像を転写して定着できる媒体であればよく、用紙の他に、転写紙、印刷用紙、記録紙、印刷シート、記録シートなどとも称される。
図2は図1における定着装置6の一例を示す概略構成図である。
この図2に示す定着装置6は、加熱ローラ60及び定着ローラ61と、その加熱ローラ60と定着ローラ61の間に巻き付くように張り渡された定着ベルト62と、定着ローラ61との間に定着ベルト62を挟んで定着ニップNを形成する加圧ローラ63と、定着ベルト62の中間部の外周面を加圧するように設けられたテンションローラ64とを備えている。さらに、定着ベルト62の温度を検出する温度センサであるサーモパイル65と、定着ニップNの下流側で定着ベルト62及び加圧ローラ63の表面から用紙14を分離する分離爪66も備えている。
加熱ローラ60は、金属製の芯金内にハロゲンヒータ等の加熱手段67を内蔵しており、その輻射熱によって加熱ローラ60を介して定着ベルト62を内側から加熱している。
加圧ローラ63は、図示しないばね等の弾性力によって定着ローラ61に対して加圧している。さらに、この加圧ローラ63は図示していない駆動モータによって矢示B方向に回転駆動され、それにより定着ローラ61が矢示C方向に従動回転し、定着ベルト62が矢示F方向に周回移動するようになっている。なお、加圧ローラ63の芯金内にもハロゲンランプ等の加熱手段68を内蔵している。
テンションローラ64は、図示しないばねによって定着ベルト62を内側へ加圧しており、これにより定着ベルト62にテンションが付与されている。
サーモパイル65は、複数の熱電対(thermocouple)を直列あるいは並列に接続して出力電圧を高くしたもので、熱電堆(thermopile)とも称される。そのサーモパイル65を、温度検知面を定着ベルト62の外周面の両側部に近い領域に近接させて非接触に一対配置している。その詳細は後述する。
この定着装置6において、トナー画像18が転写された用紙14が、矢示F方向に周回移動する定着ベルト62と矢示B方向に回転する加圧ローラ63とによる定着ニップNに挟まれながら搬送される過程で、定着ベルト62と加圧ローラ63によって加熱及び加圧されて、トナー画像18が用紙14に定着される。
なお、この実施形態においては、駆動モータによって加圧ローラ63を駆動するように説明したが、駆動モータによって定着ローラ61を駆動させて、加圧ローラ63を従動回転させるようにしてもよい。
図3は図2に示した定着装置6における定着ベルト62の斜視図である。
この図3に示す定着ベルト62には、幅方向のトナー画像と接触し得る領域Aの外側の領域に開孔69a,69bが設けられている。
しかし、開孔69a又は69bの一方だけを、定着ベルト62の全周長に対して1個だけ設けるか、定着ベルト62の周回方向(矢示F方向)に等間隔に複数個設けてもよい。
この実施例では、定着ベルト62の幅方向のトナー画像と接触し得る領域Aの外側の両側部の領域に、定着ベルト62の周回方向(矢示F方向)の位置を一致させて一対の開孔69a,69bを設けている。しかし、開孔69a,69bを、定着ベルト62の領域Aの外側の両側部の各領域に、その周回方向に等間隔に互いに周回方向の位置を一致させて複数対設けてもよい。
そして、図2に示したサーモパイル65は、定着ベルト62の外周面の両側部の開孔69a,69bが通過する位置にそれぞれ近接対向して一対設けられている。この一対のサーモパイル65は、定着ベルト62の温度を所定の定着温度に制御するために定着ベルト62の温度を検出する温度センサを兼ねている。
図4は、定着ベルト62が図2の矢示F方向へ周回移動したときのサーモパイル65による温度検出信号の例を示す波形図である。温度Tは実際には電圧で出力され、定着ベルト62の表面温度に応じた電圧を出力しているが、サーモパイル65の温度検出領域を開孔69a又は69bが通過するときにその温度検出信号が図示のようにパルス状に低下する。開孔69a,69bが定着ベルト62の一周に1個設けられている場合は、この温度検出信号の低下時点t0,t1の間隔が、定着ベルト62が1周した時間(1周期)である。
図4に示した温度検出信号を微分して波形成形すると、図5に示すように定着ベルト62の一周(周期T)ごとに明確な矩形波パルスが発生する。この周期T(sec)を計測すれば、定着ベルト62の周長L(mm)は予め分っているので、定着ベルト62が周回移動する速度Vを、V=L/T(mm/sec)の演算によって算出することができる。
この実施例では、定着ベルト62の両側部に対向して一対のサーモパイル65を設けているので、その各サーモパイル65の温度検出信号の変化から計測される周期Tの平均値をとって、定着ベルト62の速度Vを算出する。
定着ベルト62の周長の間に設ける開孔の数を増やせば、周長の1/2、1/4など周長より短い移動距離でその速度を算出することができ、速度算出精度を高めることができる。しかし、定着ベルトの速度制御は、それ程精度を要求されないので、定着ベルトの周長の間に1個の開孔を設けただけでも、実用上問題はない。
次に、この実施形態における定着ベルト62の移動速度制御について、図6〜図8によって説明する。
図6は図2に示した定着装置6の制御系の一例を示すブロック図である。その制御部30は、コントローラ31、駆動モータドライバ32、温度制御部33、及びメモリ34から構成されている。この制御部30は、この画像形成装置全体を制御する制御部を兼ねることができるが、ここではこの発明に直接係わる部分の構成のみを示している。
コントローラ31は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを備えている。そして、サーモパイル65の温度検出信号を入力し、駆動モータドライバ32を介して駆動源である駆動モータ40の回転速度を制御し、加圧ローラ63の回転速度およびそれに従動する定着ベルト62の速度が所定の速度範囲内になるように制御する制御手段の機能を果す。
また、このコントローラ31は、サーモパイル65からの温度検出信号による定着ベルト62の温度を監視しながら温度制御部33を制御して、加熱ローラ60に内蔵されているハロゲンヒータ等の加熱手段67の加熱を制御し、定着ベルト62が所定の定着温度を維持するように制御する。
なお、この場合はサーモパイル65からの温度検出信号を、ローパスフィルタを通して開孔部によるパルス信号を除去し、定着ベルト62の開孔69a又は69bがない部分の温度だけを監視するとよい。
メモリ34は、定着ベルト62の周長Lや、定着ベルト62の基準速度及びその上限値と下限値等の必要なデータを記憶する。
図7は、図6に示した制御部30のコントローラ31による制御処理の一例を示すメインルーチンのフロー図、図8はそのステップS5の「定着ベルトの速度制御」のサブルーチンの処理を示すフロー図である。
図6に示した制御部30のコントローラ31による制御処理を、この図7及び図8によって説明する。
例えば、この定着装置を備えた画像形成装置の電源が投入され、ウォーミングアップを完了して待機状態にあるとき、印刷ジョブを受信した場合など画像形成の開始指令がなされたときに、コントローラ31は図7に示す処理をスタートする。
そして、まずステップS1でサーモパイル65からの温度検出信号を図5に示したように波形成形した信号をチェックし、パルス(立下がり)を検知したか否かを判断する。
その結果、パルスを検知しなければステップS6へ進んで、定着ベルト62の温度制御を実行する。この制御はサーモパイル65からの温度検出信号によって定着ベルト62の温度を検知し、その温度が所定の定着温度の許容範囲内になるように、図6に示した温度制御部33を制御して加熱ローラ60内の加熱手段67の加熱を制御する。必要に応じて、加圧ローラ63内の加熱手段68の加熱も制御する。
この定着ベルト62の温度制御は、従来の定着装置における温度制御と同様であるので、詳細な説明は省略する。
その後、ステップS7で画像形成終了か否かを判断し、終了であればこの処理を終了するが、終了でなければステップS1へ戻ってパルス検知の判断からの処理を繰り返す。
ステップS1でパルスを検知したときは、ステップS2でタイマ計測中か否かを判断する。このタイマはコントローラ31内で発生するクロックパルスをカウントして、定着ベルト62が一周する時間を計測するタイマ機能である。最初はタイマ計測中ではないので、ステップS4でタイマをスタートして、ステップS6へ進んで定着ベルトの温度制御を実行する。
ステップS1で2回目以降のパルスを検知したときには、ステップS2でタイマ計測中であるから、ステップS3へ進んで、タイマの計測値を定着ベルト62の1周期Tとして記憶又は更新(前の記憶値を書き換え)して、タイマをリセット・スタートする。
その後、ステップS5で定着ベルトの速度制御のサブルーチンを実行してから、ステップS6へ進んで定着ベルト62の温度制御を実行する。
なお、サーモパイル65を一対設けているので、実際にはステップS1〜S4の処理を各サーモパイルごとに行い、それぞれ個別のタイマで略同時に計測される2つの周期Tの平均値を記憶するようにするとよい。
ステップS5の定着ベルトの速度制御のサブルーチンでは、図8に示すように、まずステップS51で、メモリ34に記憶している定着ベルト62の周長L(mm)と図7のステップS3で記憶した周期T(sec)から定着ベルト62が周回移動する速度V(mm/sec)を、V=L/Tの演算によって算出する。
そして、ステップS52へ進み、算出した速度Vが所定の基準速度に対する下限値未満か否かを判断する。速度Vが下限値未満であった場合は、定着ベルト62の速度を速める必要があるのでステップS53へ移行する。ステップS53では、駆動モータ40を1ステップ増速させ、その後図7のメインルーチンへリターンして、ステップS6へ移行する。
ステップS52で、速度Vが下限値未満でなかった場合は、ステップS54へ進んで、算出した速度Vが所定の基準速度に対する上限値を超えているか否かを判断する。速度Vが上限値を超えていた場合、定着ベルト62の速度を遅くする必要があるのでステップS55へ移行する。ステップS55では、駆動モータ40を1ステップ減速させ、その後図7のメインルーチンへリターンして、ステップS6へ移行する。ステップS54で、速度Vが上限値を超えていなかった場合は、そのままメインルーチンへリターンして、ステップS6へ移行する。
ここで、「1ステップ」とは駆動モータ40の回転速度を増速又は減速させるための最小の速度単位(駆動モータ40に流す電流の増減量)として予め設定しておく。
あるいは、定着ベルト62の速度をより高精度に制御するために、算出した速度Vと基準速度との差に応じて、その差をゼロにするように駆動モータ40に流す電流値を制御するようにしてもよい。
図7のステップS6で定着ベルトの温度制御を行なった後は、ステップS7で画像形成が終了したかどうかを判断し、終了していなければステップS1へ戻って、上述した処理を繰り返す。画像形成終了と判断した場合は、この処理を終了して待機状態になり、次の画像形成開始の指令信号を待つ。
この実施形態の定着装置6は、定着ベルト62が周回移動する速度を検出するため定着ベルト62に設けるマークが開孔69a,69bであるから、熱によって劣化したり脱落することがなく、充分な耐久性を有する。そして、サーモパイル65の温度検出領域を開孔69a,69bが通過したときの温度検出信号の変化に基いて、定着ベルト62の速度を長期に亘って確実に検出して、その速度を所要の速度範囲に制御することができる。
また、その温度センサであるサーモパイル65を、定着ベルト62の温度を制御するために必要な温度センサと兼用しているので、安価に実施できる。
なお、機種によって作像部(図1における画像形成ユニット8,9,10,11)における転写速度、すなわち中間転写ベルト1の周回速度が決まっているので、定着ベルト62の速度がその転写速度よりも若干遅い速度となるように基準速度及び所定の速度範囲を予め設定しておくとよい。そして、定着ベルト62の速度が、その基準速度を中心として±0.5%から±1%の速度を下限値及び上限値とする所定の速度範囲内になるように制御するとよい。
また、定着ベルト速度Vは、厚い紙の方が、ニップ幅及びニップ圧が増加するので通紙速度が速くなる傾向があるため、使用する紙厚によって基準速度を異ならせ、紙厚が厚いときには薄いときより基準速度を遅く設定する方がよい。
前述した実施形態においては、温度センサとしてサーモパイルを使用したが、サーミスタ等の他の温度センサを使用してもよい。
また、定着ベルトの温度制御用の温度センサと速度制御用の温度センサとを兼用にしたが、それぞれ別に設けてもよい。
この発明による画像形成装置は、この発明による定着装置と、トナー画像を作像して転写材に転写する作像部(画像形成ユニット)とを備え、その作像部で転写材に転写されたトナー画像を定着装置によって定着する画像形成装置である。それは、図1に示したタンデム型の中間転写方式のカラープリンタに限らない。その他の中間転写方式又は直接転写方式のカラープリンタ、モノクロのプリンタ、それらのいずれかに画像読取部を備えた複写機、ファクシミリ装置、それらの機能を組み合わせたデジタル複合機等の各種の画像形成装置にも、この発明を適用できる。
1:中間転写ベルト 2:駆動ローラ 3:従動ローラ 4:二次転写対向ローラ 5:二次転写ローラ 6:定着装置 7:テンションローラ
8,9,10,11:Y,M,C,K用の画像形成ユニット
8a,9a,10a,11a:Y,M,C,K用の感光体ドラム
8c,9c,10c,11c:Y,M,C,K用の帯電器
8d,9d,10d,11d:Y,M,C,K用の現像器
8e,9e,10e,11e:Y,M,C,K用の一次転写ローラ
8f,9f,10f,11f:Y,M,C,K用のクリーナ
12A,12B:画像書込ユニット
13y,13m,13c,13k:Y,M,C,K用のトナーボトル
14:用紙(転写材) 15A,15B:ピックアップローラ
16:搬送ローラ対 17:用紙搬送装置 18:トナー画像
19:排紙用搬送ローラ対 20A,20B:給紙カセット
21:反転ローラ対 22:両面搬送ローラ対
30:制御部 31:コントローラ 32:駆動モータドライバ
33:温度制御部 34:メモリ 40:駆動モータ
60:加熱ローラ 61:定着ローラ 62:定着ベルト 63:加圧ローラ
64:テンションローラ 65:サーモパイル(温度センサ) 66:分離爪
67,68:加熱手段 69a,69b:開孔
特開2007−199635号公報

Claims (8)

  1. 定着ローラと、周回移動する定着ベルトと、前記定着ローラとの間に前記定着ベルトを挟んで定着ニップを形成する加圧ローラと、該加圧ローラ又は前記定着ローラを回転駆動する駆動源とを備え、
    トナー画像が転写された転写材が前記定着ニップに挟まれながら搬送される過程で、前記定着ベルトと前記加圧ローラによって加熱及び加圧されて、前記トナー画像が前記転写材に定着される定着装置において、
    前記定着ベルトの幅方向のトナー画像と接触し得る領域より外側の領域に、1個又は該定着ベルトの周回方向に等間隔に複数個の開孔を設けるとともに、
    前記定着ベルトの温度を制御するために該定着ベルトの温度を検出する温度センサを該定着ベルトの前記開孔が通過する位置に近接して配置し、
    該温度センサの温度検出領域を前記開孔が通過したときの該温度センサの温度検出信号の変化に基いて前記定着ベルトが周回移動する速度を算出し、その速度が所定の速度範囲内になるように前記駆動源を制御する制御手段を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 定着ローラと、周回移動する定着ベルトと、前記定着ローラとの間に前記定着ベルトを挟んで定着ニップを形成する加圧ローラと、該加圧ローラ又は前記定着ローラを回転駆動する駆動源とを備え、
    トナー画像が転写された転写材が前記定着ニップに挟まれながら搬送される過程で、前記定着ベルトと前記加圧ローラによって加熱及び加圧されて、前記トナー画像が前記転写材に定着される定着装置において、
    前記定着ベルトの幅方向のトナー画像と接触し得る領域より外側の領域に、1個又は該定着ベルトの周回方向に等間隔に複数個の開孔を設けるとともに、
    前記定着ベルトの温度を検出する温度センサを該定着ベルトの前記開孔が通過する位置に近接して配置し、
    該温度センサの温度検出領域を前記開孔が通過したときの該温度センサの温度検出信号の変化に基いて前記定着ベルトが周回移動する速度を算出し、その速度が所定の速度範囲内になるように前記駆動源を制御する制御手段を設け、
    前記定着ベルトの開孔を、該定着ベルトの幅方向のトナー画像と接触し得る領域より外側の両側部の領域に、該定着ベルトの周回方向の位置を一致させて対に設け、
    前記温度センサを、前記定着ベルトの前記両側部の領域のそれぞれ前記開孔が通過する位置に近接して一対配置し、
    前記制御手段は、前記一対の各温度センサの各温度検出領域を前記開孔が通過したときの該各温度センサの温度検出信号の変化に基いて前記定着ベルトが周回移動する速度を算出し、その速度が所定の速度範囲内になるように前記駆動源を制御することを特徴とする定着装置。
  3. 前記温度センサがサーモパイルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 請求項1に記載の定着装置において、
    前記定着ベルトの開孔を、該定着ベルトの幅方向のトナー画像と接触し得る領域より外側の両側部の領域に、該定着ベルトの周回方向の位置を一致させて対に設け、
    前記温度センサを、前記定着ベルトの前記両側部の領域のそれぞれ前記開孔が通過する位置に近接して一対配置し、
    前記制御手段は、前記一対の各温度センサの各温度検出領域を前記開孔が通過したときの該各温度センサの温度検出信号の変化に基いて前記定着ベルトが周回移動する速度を算出し、その速度が所定の速度範囲内になるように前記駆動源を制御することを特徴とする定着装置。
  5. 前記所定の速度範囲は、予め記憶している基準速度を中心として±0.5%から±1%の速度を下限値及び上限値とする速度範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記制御手段によって前記定着ベルトの移動速度を制御する前記所定の速度範囲の基準速度が、使用する転写材の厚さによって異なり、該厚さが厚いときには薄いときより遅いことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の定着装置と、トナー画像を作像して転写材に転写する作像部とを備え、該作像部で転写材に転写されたトナー画像を前記定着装置によって定着することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記定着装置における前記制御手段が前記定着ベルトの移動速度を制御する前記所定の速度範囲が、前記作像部における転写速度より遅い速度範囲であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
JP2011171029A 2011-08-04 2011-08-04 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5824948B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011171029A JP5824948B2 (ja) 2011-08-04 2011-08-04 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011171029A JP5824948B2 (ja) 2011-08-04 2011-08-04 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013037068A JP2013037068A (ja) 2013-02-21
JP5824948B2 true JP5824948B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=47886753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011171029A Expired - Fee Related JP5824948B2 (ja) 2011-08-04 2011-08-04 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5824948B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6154783B2 (ja) * 2014-05-27 2017-06-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6256357B2 (ja) * 2015-01-22 2018-01-10 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6601381B2 (ja) * 2016-12-20 2019-11-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 穿孔装置
JP7468174B2 (ja) 2020-06-15 2024-04-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置およびそれを備えた画像形成装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0816009A (ja) * 1994-07-04 1996-01-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2003330322A (ja) * 2002-05-14 2003-11-19 Canon Inc 定着装置
JP4257171B2 (ja) * 2003-08-29 2009-04-22 株式会社リコー 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4800636B2 (ja) * 2005-02-17 2011-10-26 株式会社リコー 画像形成装置
JP4888509B2 (ja) * 2009-03-27 2012-02-29 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置、定着装置およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013037068A (ja) 2013-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7327967B2 (en) Image heating apparatus with variable timing
JP5173464B2 (ja) 画像形成装置
JP4921035B2 (ja) 画像形成装置
JP2004126191A (ja) 画像形成装置
US7359663B2 (en) Image forming apparatus
JP5824948B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JPH1049028A (ja) 画像形成装置
JP5471633B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法
JP5320230B2 (ja) ベルト駆動装置及び画像形成装置
JP5832194B2 (ja) 画像形成装置
JP5486770B2 (ja) 画像形成装置
JP2001109353A (ja) 画像形成装置
JP2004149265A (ja) 画像形成装置
JP5581854B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5800186B2 (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP2005024667A (ja) 画像形成装置
JP2007309988A (ja) 定着装置
JP7035601B2 (ja) 定着装置の制御方法
JP2003036012A (ja) 画像形成装置
JPH11202700A (ja) 画像形成装置
JP4769519B2 (ja) 画像形成装置
JPH103232A (ja) 画像形成装置における定着ローラ制御装置
JP2019090887A (ja) 画像形成装置
JP2013029630A (ja) 画像形成装置
JP2006337145A (ja) 検出装置及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150402

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150928

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5824948

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees