JP5320230B2 - ベルト駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベルト駆動装置及びこれを有する画像形成装置に関するものである。
従来、例えば、下記の特許文献1に記載された画像形成装置では、記録媒体である用紙を搬送すると共にこの用紙に対してトナー画像を転写するための転写ベルトを駆動するベルト駆動装置を備えている。そして、転写ベルト表面に画像濃度検出や印刷位置精度検出用パターン等を印刷し、この印刷された検出用パターンを検出センサで検出し、印刷画像濃度や印刷位置の調整を行っている。
特開2004−258281号公報
しかしながら、従来のベルト駆動装置及びこれを有する画像形成装置では、転写ベルト上に印刷された濃度検出用パターンを検出する時に、転写ベルト表面が塑性変形を起こして検出センサからの距離が変動した場合に、検出値の誤差が増大し、結果として印刷品質が低下するという課題があった。
本発明の内の第1発明のベルト駆動装置は、媒体に画像を形成する画像形成ユニットを備える画像形成装置に搭載されるベルト駆動装置であって、前記画像形成ユニットに対向して配置されるベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、前記ベルトの光学特性を検出する光学特性検出部と、検出された前記光学特性に基づいて前記ベルトの特定部位が所定位置で停止するように前記駆動手段を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光学特性の分布における最大値に対応する部位を前記特定部位と特定し、前記特定部位が前記画像形成ユニットに対向する側の反対側に位置するように前記駆動手段を制御して前記ベルト停止させることを特徴とする。
第2発明のベルト駆動装置は、ベルトと、前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、
前記ベルトの光学特性を検出する光学特性検出部と、検出された前記光学特性に基づいて前記ベルトの特定部位が所定位置で停止するように前記駆動手段を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記光学特性の分布の平均値を算出することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、第1発明又は第2発明の前記ベルト駆動装置を有することを特徴とする。
本発明のベルト駆動装置及び画像形成装置によれば、ベルトの光学特性(例えば、ベルトの平滑部や変形部)に応じてベルトを所定位置で停止させる制御を行うようにしている。
そのため、例えば、ベルトを吊架する一対のローラの曲率部に、ベルト平滑部を位置させて停止させれば、ベルト1周周期内でベルト変形部(例えば、巻き癖部)を平均化させることが可能となり、ベルトの光学特性を検出するための手段の出力変動幅を低減することが可能となる。これにより、ベルト表面において実行される印刷画像濃度補正や色ずれ補正制御等の補正不具合を防止することや、ベルトの変形に伴って発生するその他の印刷の不具合(例えば、横筋や、トナー掻き取り不良による印刷裏面汚れ等)を防止することが可能となる。
又、例えば、ベルトの変形部を一対のローラの曲率部に位置させて停止させれば、その変形部を少なくとも2箇所に限定することが可能となる。これにより、その2箇所以外の部分で実行される印刷画像濃度補正や色ずれ補正制御等において、ベルトの光学特性を検出するための手段の出力変動を極めて小さくすることが可能となり、補正制御等の動作の精度を向上させることが可能となる。
図は本発明の実施例1におけるベルト駆動装置を有する画像形成装置の概略を示す構成図である。 図2は図1中の転写ベルトユニット10を示す詳細な構成図である。 図3は図2の転写ベルトユニット10の外観を示す斜視図である。 図4は図1中の光学センサ17の概略を示す構成図である。 図5は図1の画像形成装置1内に設けられたプリンタ制御部60の回路構成を示す概略のブロック図である。 図6は図1の画像形成装置1における印刷画像濃度の補正制御処理を示すフローチャートである。 図7は図2の転写ベルトユニット10における転写ベルト13の変形を説明するための図である。 図8は図7の光学センサ17の出力電圧を示す波形図である。 図9は図1の画像形成装置1における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートである。 図10は本発明の実施例1における光学センサ17の出力電圧を示す波形図である。 図11は実施例1の変形例1における転写ベルトユニット10を示す図である。 図12は図11における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートである。 図13は図11における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートである。 図14は本発明の実施例2における光学センサ17の出力電圧を示す波形図である。 図15は本発明の実施例2における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の画像形成装置)
図1は、本発明の実施例1におけるベルト駆動装置を有する画像形成装置の概略を示す構成図である。
この画像形成装置1は、例えば、タンデム型カラー電子写真式プリンタであり、この内部の下部には、転写媒体(例えば、用紙)2がセットされている用紙カセット3が着脱自在に装着されている。用紙カセット3における用紙取り出し口3aの近傍には、その用紙カセット3内の用紙2を給紙するための給紙ローラ4が設けられている。給紙ローラ4には、重なった用紙2を分離するためのリタードローラ5が接触している。給紙ローラ4及びリタードローラ5における用紙搬送方向の下流側には、相互に接触したレジストローラ6及びプレッシャローラ7と、相互に接触したフィールドローラ8及びプレッシャローラ9とが所定間隔隔てて設けられている。
一方のプレッシャローラ7は、レジストローラ6を加圧して、給紙ローラ4及びリタードローラ5から搬送された用紙2に対して搬送力を生み出す連れ回りのローラである。他方のプレッシャローラ9は、フィールドローラ8を加圧して、レジスタローラ6及びプレッシャローラ7から搬送された用紙2に対して搬送力を生み出す連れ回りローラである。このフィールドローラ8及びプレッシャローラ9の下流側には、ベルト駆動装置(例えば、転写ベルトユニット)10が設けられ、この転写ベルトユニット10の上方に、用紙2に対して画像を形成するための画像形成部30が配設されている。
転写ベルトユニット10は、画像形成装置1内に設けられた駆動手段(例えば、駆動モータ)20によって回転駆動され、フィールドローラ8及びプレッシャローラ9から搬送されてきた用紙2に対し、画像形成部30により形成されたトナー画像を転写すると共に、その用紙2を下流側へ搬送する機能等を有している。このベルトユニット10は、駆動モータ20により回転する駆動ローラ11と、この駆動ローラ11に対して所定距離離れたアイドルローラ12と、駆動ローラ11及びアイドルローラ12間に吊架されてその駆動ローラ11の摩擦力によって搬送される無端状のベルト(例えば、転写ベルト)13と、この転写ベルト13の内面に接触して配設された複数の転写ローラ14とを有している。
アイドルローラ12は、転写ベルト13によって連れ回ると同時にこの転写ベルト13が弛まないように張力を与えるためのローラである。複数の転写ローラ14は、例えば、ブラック用転写ローラ14K、イエロー用転写ローラ14Y、マゼンタ用転写ローラ14M、及びシアン用転写ローラ14Cを有し、それぞれ画像形成部30に向かつて付勢され、転写電圧を与えて電界を発生させることにより、画像形成部30により形成されたトナー画像を用紙2あるいは転写ベルト13に転写するためのローラである。転写ベルト13の下面側には、トナー掻き落とし用のクリーニングブレード15と、掻き落とされたトナー等を収集する廃トナー収集ボックス16と、光学特性検出部(例えば、光学センサ)17とが設けられている。
転写ベルトユニット10は、前述したトナー画像の転写機能、及び用紙転送機能の他に、転写ベルト13の表面に直接トナー像を形成し、光学センサ17から照射された光の反射光のレベルによりトナー画像の濃度や、印刷位置を補正する機能も有している。
画像形成部30は、複数の画像形成ユニット40、例えば、ブラック用画像形成ユニット40K、イエロー用画像形成ユニット40Y、マゼンタ用画像形成ユニット40M、及びシアン用画像形成ユニット40Cにより構成されている。各画像形成ユニット40は、静電潜像が形成される像担持体である感光体ドラム41と、静電潜像が形成された感光体ドラム41に対してトナー画像を現像する現像ローラ42と、この現像ローラ42に対してトナーを供給する図示しないトナー供給ローラと、感光体ドラム41を露光してこの感光体ドラム41に対して静電潜像を形成する露光装置43等とにより構成されている。
複数の画像形成ユニット40のうち、ブラック用画像形成ユニット40Kは、アイドルローラ12側の上流に配置され、ブラック用感光体ドラム41K、ブラック用現像ローラ42K、図示しないブラック用トナー供給ローラ、及びブラック用露光装置43K等により構成されている。イエロー用画像形成ユニット40Yは、ブラック用画像形成ユニット40Kの下流側に配置され、イエロー用感光体ドラム41Y、イエロー用現像ローラ42Y、図示しないイエロー用トナー供給ローラ、及びイエロー用露光装置43Y等により構成されている。
マゼンタ用画像形成ユニット40Mは、イエロー用画像形成ユニット40Yの下流側に配置され、マゼンタ用感光体ドラム41M、マゼンタ用現像ローラ42M、図示しないマゼンタ用トナー供給ローラ、及びマゼンタ用露光装置43M等により構成されている。更に、シアン用画像形成ユニット40Cは、マゼンタ用画像形成ユニット40Mと駆動ローラ11との間に配置され、シアン用感光体ドラム41C、シアン用現像ローラ42C、図示しないシアン用トナー供給ローラ、及びシアン用露光装置43C等により構成されている。
駆動ローラ11の下流側には、定着ユニット50が設けられている。定着ユニット50は、定着ローラ51と、この定着ローラ51に向かって付勢され連れ回る加圧ローラ52と、その定着ローラ51を加熱するハロゲンランプ等の発熱体53等とにより構成されている。この定着ユニット50は、転写された未定着トナー画像を有する用紙2を、発熱体53により加熱された定着ローラ51及び加圧ローラ52間を通過させて加圧及び加熱し、トナー画像を用紙2上に溶着させる機能を有している。
定着ユニット50の下流側には、相互に接触した搬送ローラ54及び搬送コロ55と、相互に接触した排出ローラ56及び排出コロ57と、画像形成装置1の外部のフェイスダンウスタッカ58とが配設されている。そして、定着ユニット50で加熱溶着された用紙2は、用紙搬送用の搬送ローラ54及びこれに連れ回る搬送コロ55と、排出ローラ56及びこれに連れ回る排出コロ57とによって、フェイスダウンスタッカ58上に排出される構成になっている。
このように構成される画像形成装置1は、次のように動作する。
先ず、用紙カセット3にセットされている用紙2が、用紙取り出し口3aから、給紙ローラ4及びリタードローラ5によって、上から1枚ずつ分離されて搬送される。続いて、この用紙2は、レジスタローラ6及びプレッシャローラ7と、フィールドローラ8及びプレッシャローラ9とに挟持され、転送ベルト13により、ブラック用画像形成ユニット40Kの感光体ドラム41Kと転写ローラ14Kとの間に搬送される。その後、用紙2は、感光体ドラム41K及び転写ローラ14Kに挟持され、その記録面にトナー像が転写されると同時に感光体ドラム41Kの回転によって搬送される。同様にして、用紙2は、順次画像形成ユニット40Y,40M,40Cを通過し、その通過過程で、各露光装置43K,43Y,43M,43Cにより形成された静電潜像を各現像ローラ14K,14Y,14M,14Cによって現像した各色のトナー像が、その記録面に順次転写されて重ね合わされる。
このようにして記録面上に各色のトナー像が重ね合わされた後、定着ユニット50によってトナー像が定着された用紙2は、搬送ローラ54及び搬送コロ55と、排出ローラ56及び排出コロ57とに挟時されて、画像形成装置1の外部のフェイスダンウスタッカ58へ排出される。以上の過程を経て、カラー画像が用紙2上に形成される。
(実施例1の転写ベルトユニット)
図2は、図1中の転写ベルトユニット10を示す詳細な構成図である。更に、図3は、図2の転写ベルトユニット10の外観を示す斜視図である。
転写ベルトユニット10は、画像形成装置1内に設けられたベルトフレーム18に装着され、このベルトフレーム18に取り付けられた軸受11aを介して駆動ローラ11が軸着されている。アイドルローラ12は、軸受12aに軸着され、ベルトフレーム18に装着された付勢部材としてのスプリング12bが軸受12aを付勢することにより、転写ベルト13が弛まないように張力を与えている。各転写ローラ14K,14Y,14M,14Cは、各軸受14Ka,14Ya,14Ma,14Caにそれぞれ軸着され、これらの各軸受14Ka,14Ya,14Ma,14Caを介して、ベルトフレーム18に取り付けられた各スプリング14Kb,14Yb,14Mb,14Cbによってそれぞれ付勢されている。
トナー掻き落とし用のクリーニングブレード15は、図示しないホルダを介してベルトフレーム18に固定され、転送ベルト13上に載っているトナー等を掻き落とすようになっている。掻き落とされたトナー等は、廃トナー収集ボックス16に集められる。駆動ローラ11は、回転方向に固定された駆動ギヤ19により、図1中の駆動モータ20の駆動の伝達を受けて回転する構成になっている。
(実施例1の光学センサ)
図4は、図1中の光学センサ17の概略を示す構成図である。
光学センサ17は、転写ベルト13及びこの転写ベルト13上に形成されたトナー像の光学特性を検出するためのものであり、転写ベルト13に対して光を照射する発光素子17aと、転写ベルト13からの正反射光を受光してこの受光量に対応した電気信号を出力する受光素子17bと、転写ベルト13からの乱反射光を受光してこの受光量に対応した電気信号を出力する受光素子17cと、その電気信号を増幅する図示しない増幅回路等とから構成され、増幅された電気信号(例えば、出力電圧)は図示しない回路により、後述するプリンタ制御部へ送られる。
受光素子17b,17cは、発光素子17aにより照射された転写ベルト13からの反射光の受光量を検知するが、この受光量は特に光学センサ17から測定対象物までの距離や角度、あるいは測定対象物の反射率の変動によって検出レベルが変動するタイプであることが一般的である。この光学センサ17によって、上位装置が意図した色味となるように各画像形成ユニット40で形成される各色のトナー像の画像濃度を補正する濃度補正や、各色の画像重ね合わせ位置を一致させるように各露光装置43の発光タイミングを変更する量を検出して色ずれ補正を行うことを主な目的として用いられる。
(実施例1のプリンタ制御部)
図5は、図1の画像形成装置1内に設けられたプリンタ制御部60の回路構成を示す概略のブロック図である。
プリンタ制御部60は、画像形成装置1の全体をプログラム制御する回路であり、平均値算出手段としての機能を含む演算制御機能を有する制御回路(例えば、中央処理装置、以下「CPU」という。)61、制御プログラムを格納するリード・オンリ・メモリ(以下「ROM」という。)62、ワーキングデータ等を格納するランダム・アクセス・メモリ(以下「RAM」という。)63、及びCPU61により制御される駆動制御回路としてのモータ制御回路64等により構成されている。
このプリンタ制御部60は、画像形成装置1の内部あるいは外部に設けられた上位装置65からの命令を入力すると共に、光学センサ17の出力信号(例えば、出力電圧)を入力し、画像形成部30に対して制御信号を出力すると共に、モータ制御回路64から駆動モータ20へ制御信号を出力する機能を有している。プリンタ制御部60には、タイマ66も接続されている。
CPU61は、ROM62に格納された制御プログラムに従い、光学センサ17で検知された出力電圧の平均値を算出し、この平均値及びこの平均値から算出される最適な転写ベルト停止位置をRAM63に保存させる機能等を有している。モータ制御回路64は、CPU61から通知される転写ベルト13の回転開始及び停止タイミングを受けて、駆動モータ20の回転及び停止制御を行う駆動制御手段としての機能を有している。又、タイマ66は、CPU61で算出された最適な転写ベルト停止位置で駆動モータ20を停止させるためのタイミングを生成する機能を有する計時部である。
(実施例1の印刷画像濃度の補正制御)
図6は、図1の画像形成装置1における印刷画像濃度の補正制御処理を示すフローチャートである。
図1の画像形成装置1では、印刷画像濃度を一定値に保持するために、プリンタ制御部60内のROM62に格納された制御プログラムを実行するCPU61の制御により、通常の印刷動作を停止して、以下のようにして印刷画像濃度の補正制御が行われる。
図6の印刷画像濃度の補正制御処理が開始されると、ステップS1において、モータ制御回路64の制御により、駆動モータ20が回転して転写ベルト13が駆動を開始する。ステップS2において、CPU61の制御により、光学センサ17は、発光素子17aから転写ベルト13の下地に光を照射し、予め決められた目標電圧となるように発光電流を調整して自身の基準値補正処理(キャリブレーション)を行う。
ステップS3において、CPU61の制御により、画像形成部30及び各転写ローラ14は、濃度測定用パッチを現像して転写ベルト13に転写し、その濃度測定用パッチを転写ベルト13に印刷する。ステップS4において、転写ベルト13上のパッチが光学センサ17に到達するタイミングで、この光学センサ17がパッチ濃度の測定を開始し、この測定結果をCPU61へ送る。
ステップS5において、CPU61は、測定結果である濃度パッチ情報から、予め設定された演算式等に基づき、濃度補正値の演算を行い、ステップS6において、その濃度補正値を次回印刷時に使用するための値としてRAM63に保存する。その後、ステップS7において、モータ制御回路64は、駆動モータ20を止めて転写ベルト13の駆動を停止し、濃度補正処理を終了する。
このような濃度補正処理が行われた後の通常の印刷動作では、RAM63に保存された濃度補正値に基づき、画像形成部30が制御され、一定の濃度で用紙2に印刷される。
(実施例1の色ずれ補正制御)
色ずれ補正制御を行う場合は、前記印刷画像濃度の補正制御における濃度測定用パッチに代えて、色ずれ補正用パッチを転写ベルト13に印刷し、光学センサ17によりその色ずれ補正用パッチの色ずれ状態を測定し、測定結果をCPU61へ送る。CPU61は、測定結果である色ずれパッチ情報から、予め設定された演算式等に基づき、色ずれ補正値の演算を行い、演算結果を次回印刷時に使用するための値としてRAM63に保存し、色ずれ補正処理を終了する。
これにより、CPU61は、次回の印刷時において、RAM63に保存された色ずれ補正値に基き、各色の画像重ね合わせ位置が一致するように各露光装置43の発光タイミングを変更する。従って、色ずれが補正された印刷を行うことができる。
(実施例1の転写ベルトの停止位置制御)
図7は、図2の転写ベルトユニット10における転写ベルト13の変形状態を説明するための図である。更に、図8は、図7の光学センサ17の出力電圧を示す波形図である。
図8において、横軸は転写ベルト1周周期H及び半周周期H/2を示す時間(秒(s))、縦軸は光学センサ17の出力電圧(V)である。縦軸のVaveは転写ベルト1周分における光学センサ17の出力電圧の平均値、Vave+αは巻き癖量Sが最大となる箇所の正側の最大値、Vave−αは巻き癖量Sが最大となる箇所の負側の最大値である。符号13a1,13a2は転写ベルト13上の巻き癖部、符号13bは巻き癖量Sが最小となる転写ベルト13上のベルト平滑部である。巻き癖量Sは、光学センサ17における出力電圧の実測値V1と出力電圧の平均値Vaveとの差分で求めることができ、この差分が小さいほど巻き癖量Sが小さくなる。
図7に示すように、長期間、張力を受けて放置された転写ベルト13は、この物性により応力を受け、特に、駆動ローラ11及びアイドルローラ12に転写ベルト13が巻き付いた位置においては、張力による応力に加え、転写ベルト13の屈曲による応力も加わり、変形を起こしやすくなる。変形が発生した場合、転写ベルト13が回転すると、転写ベルト表面に例えば凹凸の巻き癖部13a1,13a2が現われてくる。この巻き癖部13a1,13a2の変形量は、転写ベルト13の厚さ、ヤング率、駆動ローラ11やアイドルローラ12のローラ径、張力、放置時間、放置環境等により異なり、永久歪みとして除去されない場合や、応力状態の変化により変形量が減少あるいはなくなる場合がある。この駆動ローラ11のローラ曲率部P1やアイドルローラ12のローラ曲率部P2で発生するベルトの変形を一般に巻き癖という。
ここで、図7において、巻き癖部13a1は、駆動ローラ11のローラ曲率部P1で放置されたことによって生成された転写ベルト13の巻き癖であり、巻き癖部13a2は、アイドルローラ12のローラ曲率部P2で放置されたことによって生成された巻き癖である。
このように転写ベルト13上に巻き癖がつき、且つ、光学センサ17が光を照射及び受光する位置においてもその巻き癖が除去しきれていない場合、転写ベルト13と光学センサ17との距離が変動する。この時、光学センサ17の出力電圧は、図8に示すように、巻き癖部13a1及び13a2に対応する位置で大きく変動する。変動の振幅(Vave+α)〜(Vave−α)は、光学センサ17と転写ベルト13との距離及び角度の変動量に従って増減するため、巻き癖が強くなるにつれて光学センサ17における出力電圧の変動幅が大きくなることが確認されている。
そこで、本実施例1においては、転写ベルト13に生じた巻き癖部13a1,13a2を検知し、この巻き癖部13a1,13a2の位置を選択的に避けて転写ベルト13を停止させる制御を行い、転写ベルト1周内で巻き癖を平均化させている。即ち、通常の印刷動作時や濃度補正制御時等において、巻き癖部13a1,13a2が駆動ローラ11のローラ曲率部P1及やアイドルローラ12の曲率部P2で停止しないような停止位置制御を行うことにより、巻き癖部13a1,13a2における変形量の増大を防止している。以下、本実施例1における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を説明する。
図9は、図1の画像形成装置1における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートである。
図1の画像形成装置1では、転写ベルト13の停止位置制御を行うために、図5のプリンタ制御部60内のROM62に格納された制御プログラムを実行するCPU61の制御により、以下のようにして転写ベルト13の停止位置制御が行われる。
図9の停止位置制御処理が開始されると、ステップS11において、モータ制御回路64の制御により、駆動モータ20が回転して転写ベルト13が駆動を開始する。ステップS12において、光学センサ17の発光素子17aから転写ベルト13の表面に光が照射され、受光素子17b,17cによってその反射光が受光されると、CPU61は、光学センサ17の出力電圧Vlに対する読み取りを開始する。
ステップS13において、CPU61は、図8に示すように、転写ベルト13の1周分の出力電圧V1の平均値Vaveを算出する。ステップS14において、CPU61は、前記平均値Vave、出力電圧V1、光学センサ17及び転写ベルト13間の距離等から、所定の演算式により巻き癖量Sを算出することが可能である。本実施例1では、巻き癖量Sは
Figure 0005320230

で判断し、実使用条件の下においては、ΔVが小さいほど巻き癖量Sは小さく、ΔVが大きいほど巻き癖量Sは大きいと判断した。
ステップS15において、CPU61は、図8に示すように、得られた巻き癖量Sが最小となる転写ベルト13上のベルト平滑部13bの位置を選定する。
ステップS16において、CPU61は、ベルト平滑部13bの位置からアイドルローラ12におけるローラ曲率部P2の位置あるいは駆動ローラ11におけるローラ曲率部P1の位置までの距離と回転速度から、ベルト平滑部13bがローラ曲率部P1に到達する到達時間t1と、ベルト平滑部13bがローラ曲率部P2に到達する到達時間t2とを算出し、転送ベルト13の停止までの時間t1,t2が短くなる値t(=t1又はt2)を比較決定し、タイマ66にその時間tをセットする。その後、ステップS17において、モータ制御回路64は、セットされた時間t後に駆動モータ20を停止させるので、ベルト平滑部13bがローラ曲率部P1,P2で停止する。これにより、停止位置制御処理が終了する。
(実施例1の効果)
図10は、本発明の実施例1における光学センサ17の出力電圧を示す波形図である。
図10において、横軸は転写ベルト1周周期H及び半周周期H/2を示す時間(s)、縦軸は光学センサ17の出力電圧(V)である。縦軸のVaveは転写ベルト13の1周分における光学センサ17の出力電圧の平均値である。実線の曲線71は、本実施例1のように転写ベルト停止位置制御を行ったときの転写ベルト13の変形状態を示す図である。これに対し、破線の曲線72は、従来技術のように転写ベルト停止位置制御を行わなかったときの転写ベルト13の変形状態を示す図である。
図10の曲線72に示すように、転写ベルト停止位置を制御せずに転写ベルト駆動制御を行うと、転写ベルト1周内で何箇所もの大きな巻き癖部72aが発生する可能性がある。
これに対し、本実施例1によれば、既に巻き癖が強く付きつつある変形部分(例えば、図7、図8中の巻き癖部13a1,13a2)を光学センサ17にて検知後、巻き癖部13a1,13a2が駆動ローラ11のローラ曲率部P1やアイドルローラ12のローラ曲率部P2で停止しないようにローラ曲率部P1,P2を選択的に避けて、転写ベルト13の停止位置を制御している。即ち、光学センサ17により、転写ベルト表面の反射強度からベルト平滑部13bを求め、このベルト平滑部13bをローラ曲率部P1,P2に位置させて転写ベルト13を停止する制御を行っている。
そのため、図10の曲線71に示すように、転写ベルト13の停止位置を転写ベルト1周周期H内で巻き癖を平均化させることが可能となり、光学センサ17の出力電圧の変動幅を低減することが可能となる。これにより、転写ベルト表面において実行される印刷画像濃度補正や色ずれ補正制御等の補正不具合を防止することや、転写ベルト13の変形に伴って発生するその他の印刷の不具合(例えば、横筋や、クリーニングブレード15におけるトナー掻き取り不良による印刷裏面汚れ等)を防止することが可能となる。
(実施例1の変形例1)
図11は、実施例1の変形例1における転写ベルトユニット10を示す図であり、図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
実施例1における転写ベルト13の停止位置制御では、転写ベルト13において反射強度ピークの平均値Vaveに最も近いベルト平滑部13bを光学センサ17で検知し、そのベルト平滑部13bをローラ曲率部P1,P2に位置させて停止させるような制御を行っている。
これに対し、本変形例1では、図11に示すように、転写ベルト13における反射強度ピークが最も高い部分(例えば、巻き癖部13a1)を光学センサ17の直ぐ下流側(例えば、光学センサ17から20mmの下流側)に位置させて停止させるような制御を行っている。
図12は、図11における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートであり、実施例1を示す図9中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本変形例1では、転写ベルト13の停止位置制御を行うために、図5のプリンタ制御部60内のROM62に格納された制御プログラムを実行するCPU61の制御により、以下のようにして転写ベルト13の停止位置制御が行われる。
停止位置制御処理のステップS11〜S14までの巻き癖量Sを算出するまでは、実施例1の処理と同様である。実施例1との相違点は、ステップS15aにおいて、CPU61は、巻き癖量Sに基づき、この巻き癖量Sが最大となる部分(例えば、巻き癖部13a1)の位置を選定する。ステップS16aにおいて、CPU61は、巻き癖部13a1の位置から光学センサ17の位置までの距離と回転速度から、巻き癖部13a1が光学センサ17に到達する到達時間tを算出し、この到達時間tに所定時間Δtを加算した時間(t+Δt)(但し、Δt;光学センサ17から20mmの下流側へのベルト移動時間)をタイマ66にセットする。その後、ステップS17において、モータ制御回路64は、セットされた時間(t+Δt)後に駆動モータ20を停止させるので、巻き癖部13a1が光学センサ17の直下流側の位置で停止する。なお、光学センサ17の直下流側の位置は、光学センサ17から20mm以内であればよい。これにより、停止位置制御処理が終了する。
以上のように、実施例1では、巻き癖量Sが最小となるベルト平滑部13bをローラ曲率部P1,P2に対応させているが、本変形例1では、巻き癖量Sが最大となる部分(例えば、巻き癖部13a1)を光学センサ17の直ぐ下流側(例えば、光学センサ17から20mm以内の下流側の位置)で停止させている。そのため、次の(a)〜(d)のような効果がある。
(a) 巻き癖量Sが最大となる巻き癖部13a1を検出して停止させるため、転写ベルト13の停止位置制御に要する時間を短くできる。
(b) 巻き癖量Sの最大値の巻き癖部13a1が、光学センサ17の直ぐ下流側で停止されるため、印刷画像濃度補正や色ずれ補正の際に、巻き癖量Sの最大値の部分の影響を少なくすることができる。
(c) 図8に示すように、転写ベルト13の反射光による光学センサ17の出力電圧は、最大値の部分に対して転写ベルト半周周期H/2の部分に極大値が生じるが、この場合、最大値よりも少しでも小さいものであれば、最大値部分に対して、悪影響が小さいために、最大値部分を光学センサ17の直ぐ下流側に位置させる点の優位性がある。
(d) 実施例1と変形例1とを組み合わせた転写ベルト13の停止位置制御を行うことも可能であり、これにより、実施例1及び変形例1の作用効果を奏することができる。
(実施例1の変形例2)
実施例1における転写ベルト13の停止位置制御では、転写ベルト13において巻き癖量Sが最小となるベルト平滑部13bをローラ曲率部P1,P2に位置させて停止させるような制御を行っている。これに対し、本変形例2では、図11に示すように、転写ベルト13における反射強度ピークが最も高い部分(例えば、巻き癖部13a1)を、画像形成ユニット40K,40Y,40M,40C(例えば、感光体ドラム41K,41Y,41M,41C)との対向部と反対側(例えば、図11の転写ベルト13の下側)に位置させて停止させるような制御を行っている。
図13は、図11における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートであり、実施例1を示す図9中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
本変形例2では、転写ベルト13の停止位置制御を行うために、図5のプリンタ制御部60内のROM62に格納された制御プログラムを実行するCPU61の制御により、以下のようにして転写ベルト13の停止位置制御が行われる。
停止位置制御処理のステップS11〜S14までの巻き癖量Sを算出するまでは、実施例1の処理と同様である。実施例1との相違点は、ステップS15bにおいて、CPU61は、巻き癖量Sに基づき、この巻き癖量Sが最大となる部分(例えば、巻き癖部13a1)の位置を選定する。ステップS16bにおいて、CPU61は、巻き癖部13a1の位置からアイドルローラ12におけるローラ曲率部P2の位置あるいは駆動ローラ11におけるローラ曲率部P1の位置までの距離と回転速度から、巻き癖部13a1が感光体ドラム41K,41Y,41M,41Cに対向する側の反対側(例えば、転写ベルト13の下側)に到達する時間tを算出し、この時間tをタイマ66にセットする。その後、ステップS17において、モータ制御回路64は、セットされた時間t後に駆動モータ20を停止させるので、巻き癖部13a1が転写ベルト13の下側で停止する。これにより、停止位置制御処理が終了する。
以上のように、実施例1では、巻き癖量Sが最小となるベルト平滑部13bをローラ曲率部P1,P2に対応させているが、本変形例2では、巻き癖量Sが最大となる部分(例えば、巻き癖部13a1)を転写ベルト13の下側の位置で停止させている。そのため、次の(A)、(B)のような効果がある。
(A) 巻き癖部13a1を感光体ドラム41K,41Y,41M,41Cとの対向部側に位置させて停止させると、駆動開始の際に感光体ドラム41K,41Y,41M,41Cとの接触部で負荷が増大し、転写ベルトユニット10における駆動開始時のトルクが上昇してしまう。これに対し、本変形例2のように、巻き癖部13a1を転写ベルト13の下側の位置で停止させると、駆動開始時のトルクの上昇を防止できる。
(B) 実施例1と変形例2とを組み合わせた転写ベルト13の停止位置制御を行うことも可能であり、これにより、実施例1及び変形例2の作用効果を奏することができる。
(実施例2の構成)
本発明の実施例2におけるベルト駆動装置である転写ベルトユニット10の構成、及びこれを有する画像形成装置1の構成は、実施例1と同様である。
図2、図3に示す転写ベルト13の材質は、トナーの転写性能や耐久性、抵抗安定性、トナー掻き取り性能等、各種の必要性能を満足する必要があるが、材料の違いにより、長期間、駆動ローラ11及びアイドルローラ12によって吊架されても巻き癖そのものが発生しにくい材料(例えば、ポリアミドイミド(PAI)等)も開発されている。本実施例2では、そのような材質の転写ベルト13を使用し、実施例1とは異なる以下のような転写ベルト13の停止位置制御を行う構成になっている。
(転写ベルトの停止位置制御)
図14は、本発明の実施例2における光学センサ17の出力電圧を示す波形図であり、実施例1を示す図8中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
転送ベルト13の巻き癖の発生原理は、実施例1と同様である。
図15は、本発明の実施例2における転写ベルト13の停止位置制御の処理内容を示すフローチャートである。この図15は、実施例1の図9に対応している。
本実施例2の画像形成装置1では、転写ベルト13の停止位置制御を行うために、図5のプリンタ制御部60内のROM62に格納された制御プログラムを実行するCPU61の制御により、以下のようにして転写ベルト13の停止位置制御が行われる。
図15の停止位置制御処理が開始されると、ステップS21において、図5中のモータ制御回路64の制御により、駆動モータ20が回転して転写ベルト13が駆動を開始する。ステップS22において、光学センサ17の発光素子17aから転写ベルト13の表面に光が照射され、受光素子17b,17cによってその反射光が受光されると、CPU61は、光学センサ17の出力電圧V1に対する読み取りを開始する。
ステップS23において、CPU61は、図14に示すように、転写ベルト13の1周分の出力電圧V1のプロファイルから、逐次転写ベルト13の巻き癖量Sを算出する。ステップS24において、CPU61は、算出した巻き癖量Sから、転写ベルト1周周期H内で最も巻き癖量Sの大きい位置(例えば、巻き癖部13a1の位置)を選定し、図5中のROM62に保存する。
ステップS25において、CPU61は、転写ベルト13上の巻き癖部13a1の位置からアイドルローラ12のローラ曲率部P2あるいは駆動ローラ11の曲率部P1までの距離と回転速度から、巻き癖部13a1の位置が曲率部P1に到達する到達時間t3と、巻き癖部13a1の位置が曲率部P2に到達する到達時間t4とを算出し、より短い方の到達時間t(=t3又はt4)をタイマ66にセットする。その後、ステップS26において、モータ制御回路64は、セットされた時間t後に駆動モータ20を停止させるので、巻き癖部13a1,13a2がローラ曲率部P1,P2で停止する。これにより、停止位置制御処理が終了する。
このように、転写ベルト13の巻き癖部13a1がローラ曲率部P1又はP2で停止するようなベルト駆動制御を行うことにより、比較的巻き癖の付きにくい材質を有する転写ベルト13においては、図14に示すように、転写ベルト1周周期H内で2箇所以外は巻き癖が付くことなく保たれる。
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、巻き癖の発生しにくい材質の転写ベルト13を有する転写ベルトユニット10において、転写ベルト13上の最も巻き癖量Sの大きい巻き癖部13a1がローラ曲率部P1又はP2で停止するようなベルト駆動制御を行っているので、少ないながらも発生する巻き癖部13a1,13a2を少なくとも2箇所に限定することが可能となる。これにより、その2箇所以外の部分で実行される印刷画像濃度補正や色ずれ補正制御等において、光学センサ17の読み取り値の変動を極めて小さくすることが可能となり、補正制御等の動作の精度を向上させることが可能となる。又、前記2箇所の巻き癖部13a1,13a2においては、必要に応じて例えば光学センサ17による検出サンプリング回数の増加等を行ってノイズ除去処理を行い、補正時間の増大を最小限に抑えながら、各種の補正制御等の動作を高精度に行い、更なる高品質な印刷物を提供することが可能となる。
(実施例の他の変形例)
本発明は、上記実施例1、2やこの変形例1、2に限定されず、その他の種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(1)、(2)のようなものがある。
(1) 実施例1、2及びこの変形例1、2では、ベルト駆動装置の例として転写ベルトユニット10を例に説明したが、転写ベルトユニット10以外でも本発明を適用できる。例えば、ベルト定着方式を用いた定着ユニット50であっても、実施例1又は2と同様なベルト巻き癖検知及びベルト停止位置制御を行うことにより、巻き癖量を減少させる効果を得ることが可能である。
(2) 実施例1、2及びこの変形例1、2では、画像形成装置1として、タンデム型カラー電子写真式プリンタについて説明したが、本発明は、カラープリンタに限らず、モノクロ、マルチカラーのプリンタ、あるいは他の複写機、ファクシミリ装置、複合機等の他の画像形成装置にも適用できる。
1 画像形成装置
2 用紙
10 転写ベルトユニット
11 駆動ローラ
12 アイドルローラ
13 転写ベルト
17 光学センサ
20 駆動モータ
30 画像形成部
40,40K,40Y,40M,40C 画像形成ユニット
60 プリンタ制御部
61 CPU
64 モータ制御回路
66 タイマ

Claims (7)

  1. 媒体に画像を形成する画像形成ユニットを備える画像形成装置に搭載されるベルト駆動装置であって、
    前記画像形成ユニットに対向して配置されるベルトと、
    前記ベルトを回転駆動する駆動手段と、
    前記ベルトの光学特性を検出する光学特性検出部と、
    検出された前記光学特性に基づいて前記ベルトの特定部位が所定位置で停止するように前記駆動手段を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記光学特性の分布における最大値に対応する部位を前記特定部位と特定し、前記特定部位が前記画像形成ユニットに対向する側の反対側に位置するように前記駆動手段を制御して前記ベルトを停止させることを特徴とするベルト駆動装置。
  2. 前記光学特性検出部は、前記ベルトに対向して配置され、前記ベルトに光を照射して前記ベルトの前記光学特性を検出することを特徴とする請求項1記載のベルト駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記ベルトの回転方向において、前記特定部位が前記光学特性検出部の下流側20mm以内に位置するように前記駆動手段を制御して前記ベルトを停止することを特徴とする請求項2記載のベルト駆動装置。
  4. ベルトと、
    前記ベルトを張架する一対のローラと、
    前記ローラを回転駆動して前記ベルトを移動させる駆動手段と、
    前記ベルトの光学特性を検出する光学特性検出部と、
    検出された前記光学特性に基づいて前記ベルトの特定部位が所定位置で停止するように前記駆動手段を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記光学特性の分布の平均値を算出して前記平均値に対応する前記ベルトの特定部位を前記ベルトの平滑部と特定し、前記平滑部が前記ローラの曲率部に位置するように前記駆動手段を制御して前記ベルトを停止することを特徴とするベルト駆動装置。
  5. 前記光学特性は、前記ベルトの表面の反射特性であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のベルト駆動装置。
  6. 前記ベルトは、無端状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のベルト駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載のベルト駆動装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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