JP5078819B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナー像が形成される像担持体または中間転写体と、前記像担持体または中間転写体の転写部でトナー像が転写された用紙を定着する定着部とが独立駆動され、前記転写部から前記定着部に搬送される用紙のループ量に応じて出力を行うループ量センサと、前記ループ量センサの出力に基づいて前記定着部による用紙の搬送速度を制御する定着搬送速度制御部を備えている画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置は、像担持体または中間転写体上のトナー像を記録媒体としての用紙に転写する転写部と、転写部から搬送される用紙をヒータが内挿された定着ローラと加圧ローラとで加熱加圧し、トナー像を用紙に定着する定着部を備えている。
前記転写部と前記定着部は、夫々がモータにより独立駆動されるように構成され、用紙のシワ、転写された画像の伸縮や歪み等を防止するために、前記転写部の搬送速度と前記定着部の搬送速度を僅かに異ならせ、前記転写部から前記定着部に搬送される用紙にループを形成するように構成されている。
前記定着部では、用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させるために高温で制御されるため、定着ローラ及び加圧ローラの熱による膨張や、また経年劣化等の種々の条件によりその径は変化するため、前記転写部の搬送速度に対して前記定着部の搬送速度が増減すると、用紙のループ量が変動し、やはり、用紙のシワ、転写された画像の伸縮や歪み等が発生する問題があった。
そこで、特許文献1には、図6に示すように、転写ローラ81の回転速度であるプロセス速度と定着ローラ82の定着速度の比に起因して、転写部83と定着部84との間において、用紙P8が形成するループ量に応じて動作する記録媒体検知手段85を備え、記録媒体検知手段85の出力に応じて、速度制御手段によって、プロセス速度または定着速度の少なくとも一方をリアルタイムで制御することにより、用紙P8のシワ、転写された画像の伸縮や歪み等が発生するのを防止する画像読取装置が提案されている。
記録媒体検知手段85は、転写部83と定着部84の間の搬送路に用紙P8の通過によって作動するアクチュエータ86と、アクチュエータ86によってON/OFFする光学センサ87からなる接触型の用紙検知センサを備え、アクチュエータ86が用紙P8に接触すると支点を中心に回動するので、光が遮られたり通過させたりするのを光学センサ87で検出することで用紙P8のループ量を検出するように構成されている。
例えば、所定のループ量より小さいと光学センサ87のON/OFFの切替が、早く検知されるので、定着ローラ82の回転速度を遅くなるようにモータMを制御し、ループ量を適切に維持するのである。
また、特許文献2には、図7に示すように、転写材給送部91から定着部92までの間の搬送経路での用紙P9のループ量の変位量を、前記搬送経路内に配設される光学式センサ93により三点測量の原理で検出し、検出された用紙P9のループ量の変位量に応じて定着部92もしくは転写材給送部91の内の少なくとも一方の回転速度を変更することで、転写材給送部91から定着部92までの間の搬送経路での用紙P9のループ量の補正を自動的に行うことを特徴とする画像形成装置が提案されている。
光学式センサ93により、用紙P9からの反射光量のスポットの位置を検出し、基準位置からの変位量が適正範囲より小さければ、搬送させる用紙P9のループ量が大きいので定着ローラ94の回転速度を速く、変位量が適正範囲より大きければ、搬送させる用紙P9のループ量が小さいので定着ローラ94の回転速度を遅く、用紙P9のループ量が適正になるよう定着ローラ94の回転速度を補正するのである。
特開2007−219439号公報 特開2003−173121号公報
しかし、上述の特許文献1に記載された画像形成装置では、アクチュエータ86を用紙P8に物理的に接触させることで用紙P8のループ量を検出するため、アクチュエータ86自体が搬送に対する抵抗となって斜め送りの原因になったり、用紙P8を傷付けたり、特に両面印刷の場合、印字面が擦られることとなり、出力される用紙P8の品質を落とすことになり、また、定期メンテナンスや機械的に故障したときの修理が煩雑であった。
上述の特許文献2に記載された画像形成装置のように、三点測量の原理を利用する光学式センサ93は高額であるため、画像形成装置が高額になるという問題があった。
そこで、三点測量の原理を利用する光学式センサに換えて、図8(a),(b)に示すように、安価な反射型フォトセンサ100を用いて、転写部101から定着部102に搬送される白紙の用紙P5のループ量を検出することが考えられる。この場合、ループ量が適正であると、反射光量の検出領域A5からの反射光量Q5が得られる。
しかし、図8(d)に示すように、テストプリントやミスプリント等により不要となった用紙の裏側の白紙部分である、いわゆる裏紙P6を使用した場合や、両面印刷をする場合には、フォトセンサ100による反射光量の検出領域に文字T3や画像T4等があるために光の反射率が反射光量の検出領域によって変動することになる。
白紙部分に比べ反射率が低い画像T4を反射光量の検出領域A6とした場合、転写ローラ101と定着ローラ102の間でのループ量が適切であるのにもかかわらず反射光量Q6より少ない反射光量Q6’が得られる。ループ量は反射光量Q6’に基づいて算出されてしまうため、図8(c)に示すように、ループ量が実際より大きい用紙P6’であるかのように算出されてしまう。
また、図8(f)に示すように、白紙に比べて反射率が高い用紙P7を通紙した場合は、転写ローラ101と定着ローラ102の間でのループ量が適切であるのにもかかわらず反射光量Q7より多い反射光量Q7’が得られる。ループ量は反射光量Q7’に基づいて算出されてしまうため、図8(e)に示すように、ループ量が実際より小さい用紙P7’であるかのように算出されてしまう。
よって、安価な反射型フォトセンサでは用紙の反射面の反射率が白紙と比べて変動すると、ループ量を精度良く算出できないという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑み、安価な反射型フォトセンサを用いながらも、裏紙や両面印刷のときに、用紙に文字や画像が印刷してあるために反射率が変動する場合や、白紙に比べ反射率が高い用紙を通紙した場合でも、ループ量を精度良く算出し、定着ローラの搬送速度の制御を行うことで用紙のシワ、転写された画像の伸縮や歪み等が発生しない画像読取装置を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による画像読取装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載したとおり、トナー像が形成される像担持体または中間転写体と、前記像担持体または中間転写体の転写部でトナー像が転写された用紙を定着する定着部とが独立駆動され、前記転写部から前記定着部に搬送される用紙のループ量に応じて出力を行うループ量センサと、前記ループ量センサの出力に基づいて前記定着部による用紙の搬送速度を制御する定着搬送速度制御部を備えている画像形成装置であって、前記ループ量センサを、前記転写部から前記定着部に搬送される用紙に対向配置された第一の反射型フォトセンサと、用紙を前記転写部に搬送する経路に備えた用紙の撓みを規制するガイド部材に配置された第二の反射型フォトセンサで構成するとともに、前記第二の反射型フォトセンサの出力と前記第一の反射型フォトセンサの出力に基づいて前記ループ量を算出するループ量算出部を備え、前記定着搬送速度制御部は、前記ループ量算出部により算出されたループ量に基づいて前記定着部による用紙の搬送速度を制御する点にある。
上述の構成によれば、ループ量に応じて出力を行うループ量センサとして反射型フォトセンサを用いるので用紙に接触せず、用紙を傷付けたり、印字面を汚したりすることなく、裏紙や両面印刷のときのように、用紙に文字や画像が印刷してあるために反射率が変動する場合や、白紙に比べ反射率が高い用紙を通紙した場合でも、第二の反射型フォトセンサで用紙までの距離が一定であるときの反射光量を検出し、第一の反射型フォトセンサで転写部から定着部へ搬送される用紙の反射光量を検出し、用紙の表面の反射率の変動を除外しながら、第一の反射型フォトセンサの出力に基いて前記ループ量を精度良く算出し定着部による用紙の搬送速度を制御できるので、用紙のシワ、転写された画像の伸縮や歪み等を抑制できる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載したとおり、上述の第一の特徴構成に加えて、前記ループ量算出部は、前記第一の反射型フォトセンサの出力と前記第二の反射型フォトセンサの出力の差分と、前記第一の反射型フォトセンサの出力に基づいてループ量を導出するテーブルデータを備えている点にある。
上述の構成によれば、用紙の表面の反射率が変動しても、ループ量算出部はテーブルデータに基いて、第二の反射型フォトセンサの出力と、第一の反射型フォトセンサの出力に基いて、第一の反射型フォトセンサが検出する反射光量を的確に検出し、ループ量を精度良く算出できる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載したとおり、上述の第一または第二特徴構成に加えて、前記ループ量算出部は、少なくとも前記第二の反射型フォトセンサの出力として、用紙搬送中の平均出力を用いる点にある。
上述の構成によれば、裏紙や両面印刷のときに、用紙に文字や画像が印刷してあるために反射率が変動する場合でも、搬送中の用紙の一箇所における反射光だけではなく、所定領域の反射光の平均光量に基づいてループ量を算出するので、より精度良くループ量を算出することができる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載したとおり、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記ループ量算出部は、少なくとも前記第二の反射型フォトセンサの出力として、前記第一の反射型フォトセンサで検出される用紙に対応した出力を用いる点にある。
上述の構成によれば、第一の反射型フォトセンサ及び第二の反射型フォトセンサの出力として、同一の用紙からの反射光量を用いてループ量を算出するので、裏紙や両面印刷のときに、用紙に文字や画像が印刷してあるために反射率が変動する場合でも、用紙毎に精度良くループ量を算出できる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載したとおり、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記ループ量算出部は、少なくとも前記第二の反射型フォトセンサの出力として、一連のプリントの最初の用紙に対応した出力を用いる点にある。
上述の構成によれば、白紙の用紙や反射面の反射率が均一である用紙を連続して通紙する場合、一連のプリントの最初の用紙の反射光量を検出し、当該最初の用紙を含む以後のループ量を算出できのるで、ループ量算出部のループ算出プロセスが簡素化でき、定着部の搬送速度の制御を早く行うことができる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載したとおり、上述の第一または第二特徴構成に加えて、前記第二の反射型フォトセンサが、用紙の先端を矯正するレジストローラの上流側に配置され、前記レジストローラでのループ量を制御するために用いられるセンサである点にある。
上述の構成によれば、第二の反射型フォトセンサを、レジストローラのループ量を制御するためのセンサとして用いることで、別途用紙の先端を検出するセンサを備える必要が無くなる。
以上説明したとおり、本発明によれば、安価な反射型フォトセンサを用いながらも、裏紙や両面印刷のときに、用紙に文字や画像が印刷してあるために反射率が変動する場合や、白紙に比べ反射率が高い用紙を通紙した場合でも、ループ量を精度良く算出し、定着ローラの搬送速度の制御を行うことで用紙のシワ、転写された画像の伸縮や歪み等が発生しない画像読取装置を提供することができるようになった。
以下、本発明による画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラーデジタル複写機について説明する。
カラーデジタル複写機1は、図1に示すように、原稿をセットする原稿載置部(図示せず)と、前記原稿から画像情報を電子データに変換して読み込む画像読取部(図示せず)と、前記画像読取部によって電子データに変換された画像データに基づいてトナー像を形成する画像形成部2と、画像形成部2により形成されたトナー像を記録媒体としての用紙Pに転写する転写部3と、用紙Pに形成されたトナー像を加熱して定着させる定着部4と、用紙Pを搬送する搬送部5と、用紙Pが収容された給紙カセット50と、各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された操作部(図示せず)と、一連の画像形成プロセスを制御する制御部7等の複数の機能ブロックを備えて構成されている。
画像形成部2は、YMCKの四色のトナー像を形成する四個の画像形成ユニット20(20y〜20k)を備えて構成されている。各画像形成ユニット20(20y〜20k)は、像担持体21と、像担持体21を回転駆動するパルスモータ29と、像担持体21の周囲に順に配置され、像担持体21に接触配置され像担持体21を帯電処理する帯電部材22と、帯電された像担持体21を露光して静電潜像を形成するプリントヘッド23と、像担持体21に形成された静電潜像にトナーを静電付着させて顕像化する現像部24と、トナーが充填されており現像部24へトナーを供給する交換ユニットとしてのトナーカートリッジ25と、現像された前記トナー像を中間転写体に中間転写する中間転写部26と、中間転写後に像担持体21に残留するトナーを除去して回収するクリーナ部27と、像担持体21表面の残留電位を落として均一にする除電ランプ28とを備えている。
転写部3は、各画像形成ユニット20(20y〜20k)に担持されたトナー像が順次中間転写される中間転写体の一例としての中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30を回動可能に支持する転動ローラ31,32,33と、転動ローラ33を回転駆動するパルスモータ35と、転動ローラ31の軸心と平行軸心となるように対向配置された転写ローラ34によって構成され、転写ローラ34に高圧の転写バイアス電圧を印加することで、中間転写ベルト30と転写ローラ34の対向部位に搬送された用紙Pに中間転写ベルト30に形成されたトナー像を転写するように構成されている。なお、パルスモータ35は転動ローラ33を回転駆動する構成に限らず、転動ローラ31,32,33の何れかを、または、伝達機構を介して同時に回転駆動する構成であれば良い。
定着部4は、加熱用のヒータを内部に備えた定着ローラ41と、定着ローラ41を回転駆動するパルスモータ40と、定着ローラ41に圧接配置された加圧ローラ42で構成され、用紙P上に形成されたトナー像を加熱して用紙Pに定着させる。
搬送部5は、給紙カセット50から用紙Pを給紙する給紙ローラ51と、給紙された用紙Pを搬送路57に沿って転写部3、定着部4、用紙排出部59へと搬送する複数の搬送ローラ52,53とトナー像の転写前の用紙Pの先端合わせのためのレジストローラ56、両面印刷のときに表裏を切り替えられた用紙の搬送路58及び搬送ローラ54,55等を備えている。また転写部3と定着部4の間には、ループ量が大きくなりすぎてトナー像が転写された用紙Pの表面が装置内部に擦れるのを防止する周囲に突起が形成された遊転ローラ63が配設されている。
詳述すると、図2に示すように、搬送路57に沿って、搬送ローラ52、トナー像の転写前の用紙Pの撓みを規制するガイド部材60、レジストローラ56、転写部3、定着部4が順次配設され、さらにガイド部材60の近傍に第二の反射型フォトセンサ62、転写部3と定着部4の間に第一の反射型フォトセンサ61が備えられている。
フォトセンサ61,62は、夫々が発光素子と受光素子を備え、夫々の光軸は用紙と垂直な法線に対し所定の角度傾斜するように配置されており、発光素子から照射した光の用紙からの反射光を受光素子で受光し電気信号として出力するように構成され、フォトセンサ62とガイド部材60に撓みを規制されて搬送される用紙との距離と、フォトセンサ61と転写部3と定着部4の間においてループを形成しない場合の用紙との距離とは等しく設定されている。
制御部7は、制御基板上に、CPUとCPUにより実行される制御プログラム等が格納されたROMと制御データなどを格納するRAMを備えたマイクロコンピュータと、制御対象である各種の負荷に信号を出力し各種センサ等からの検出値を入力する入出力インタフェース回路などを設けて構成されており、操作部で入力された指示や、前記RAMから送出された原稿の画像データや、各機能ブロックに組み込まれたセンサ等からの入力信号に基づいて、所定の制御演算を実行して、各機能ブロックに組み込まれたパルスモータ29,35,40やヒータ等、給紙ローラ51及び搬送ローラ52,53,54,55等の負荷に対する制御信号を出力することにより画像形成動作を統括制御し、一連の画像形成プロセスを実行するように構成されている。
さらに、制御部7は、図3に示すように、反射光量検出部71,72と、ループ量算出部73と、定着搬送速度制御部74を備え、反射光量検出部71,72はフォトセンサ61,62が出力した反射光の電気信号を反射光量信号として検出する。
前記ROMには予め実験で得られた、反射率とループ量の相関関係がテーブルデータとして記憶されており、ループ量算出部73は、フォトセンサ61の出力とフォトセンサ62の出力の差分と、フォトセンサ61の出力に基づいてループ量を導出する。
白紙の用紙が搬送される場合、図4(b)に示すように、フォトセンサ62が受光する用紙P1の領域A1からの反射光は、用紙P1がガイド部材60によって撓みが規制されているので、一定の反射光量Q2であるのに対し、図4(a)に示すように、フォトセンサ61が受光する用紙P1の領域A1からの反射光は、中間転写ベルト30と定着ローラ41の搬送速度の相違によって用紙P1のループ量が変動するため、例えばループ量が適正であれば反射光量Q1が得られるとした場合、反射光量Q1より小さい反射光量Q1’が得られたのであればループ量が適正な値より大きいことが算出され、反射光量Qより大きい反射光量Q1’’ が得られたのであればループ量が適正な値より小さいことが算出されることとなる。なお、反射光量Q1’’と反射光量Q2が等しい場合は、転写部3と定着部4の間でループが形成されていないこととなる。
また、図4(d)に示すように、裏紙を使用したときや両面印刷のときのように、文字T1や画像T2のために用紙P2の反射面の反射率が変動する場合でも、フォトセンサ62で検出する用紙P2の領域A2からの反射光量の平均光量Q4と、図4(c)に示すように、フォトセンサ61で検出する用紙P2の領域A2からの反射光量の平均光量Q3に基づいて、転写部3から定着部4に搬送される用紙P2のループ量が算出できるのである。このように、フォトセンサ61の出力とフォトセンサ62の出力の差分と、フォトセンサ61の出力に基づいて、用紙表面の反射率が変動しても精度良くループ量が算出されるのである。
上述の実施形態では、前記ROMには予め実験で得られた、反射率とループ量の相関関係をテーブルデータとして記憶し、フォトセンサ61,62で検出される反射光量に基づきループ量算出部73が用紙のループ量を算出する構成について説明したが、前記テーブルデータに換えて、以下の〔数1〕に基づいて、フォトセンサ62の出力値を基準に、フォトセンサ61の相対距離の出力値を校正することでループ量を算出する構成であってもよい。ここにLはループ量、OP61はフォトセンサ61の出力値、OP62はフォトセンサ62の出力値、fは関数である。
Figure 0005078819
なお、反射光の検出領域は領域A1,A2に限らず、フォトセンサ62の出力として、例えば、用紙の先端から後端の間における任意の領域からの反射光の平均光量を用いる。さらにフォトセンサ61の出力も、フォトセンサ62で検出する所定領域と同一の領域からの反射光の平均光量を用いることで、裏紙の使用や両面印刷の際に、複数枚印刷する用紙毎に用紙表面の反射率が異なるようなときでも、精度良くループ量を算出できる。
なお、単一色の用紙を複数枚使用するときは、用紙毎の用紙表面の反射率が大きく異なることはないので、フォトセンサ62の出力として、一連のプリントの最初の用紙に対応した出力を用いればよい。
定着搬送速度制御部74は、ループ量算出部73により算出されたループ量に基づいてモータ40の回転速度を制御して、定着ローラ41による用紙の搬送速度を制御し、例えば、ループ量が適正なループ量より大きすぎると定着ローラ51の回転速度を増加し、ループ量が適正なループ量より小さければ定着ローラ41の回転速度を減少することで、転写部3から定着部4に搬送される用紙のループ量が適正なループ量となるように調整するのである。
なお、フォトセンサ62は、用紙の先端を検出すると、レジストローラ56でのループ量を調節するレジストセンサとしても機能する。
給紙カセット50から用紙が搬送され、フォトセンサ62が用紙の先端を検出すると、レジストローラ56で用紙の斜め送りを矯正し、画像形成部2で中間転写ベルト30に転写されたトナー像が転写部3において用紙の所定領域に適切に転写されるタイミングでレジストローラ56が駆動される。
以上のように構成された画像形成装置1の制御プロセスを、図5に基いて説明する。
まず、オペレータによりプリント開始指示がなされると(S1)、原稿の画像データを元に画像形成部2で中間転写ベルト30にトナー像が中間転写されるとともに、給紙カセット50から用紙Pが給紙される。給紙された用紙Pは、搬送ローラ51によりガイド部材60により撓みを規制されながら搬送される。フォトセンサ62はガイド部材60中の用紙Pに対し光を照射し、反射光を受光して反射光量検出部72へと出力する(S2)。転写部3でトナー像が転写された用紙Pは、さらに定着部4へと搬送される。フォトセンサ61は転写部3から定着部4へと搬送される用紙Pに対し光を照射し、反射光を受光して反射光量検出部71へと出力する(S3)。
ループ量算出部73は、反射光量検出部71,72で検出された光量の差分を算出し(S4)、前記差分と反射光量検出部71が検出した反射光量に基づくテーブルデータを参照しループ量を算出する(S5)。
ここで、算出されたループ量が用紙Pのループ量として適正な所定値より大きければ(S6:YES)、定着搬送速度制御部74はパルスモータ40の回転速度を増加させ、定着ローラ41の搬送速度を上げ(S7)、算出されたループ量が用紙のループ量として適正な所定値より小さければ(S6:NO)、定着搬送速度制御部74はパルスモータ40の回転速度を減少させ、定着ローラ41の搬送速度を下げる(S9)。算出されたループ量が用紙のループ量として適正な所定値であれば(S6:NO,S9:NO)、定着搬送速度制御部74はパルスモータ40の回転速度を変更しない(S11)。以降、オペレータに指示された印刷枚数が終了するまで(S8:YES)、ループ量の算出と定着速度の制御が行われる(S8:NO)。
上述の実施形態では、フォトセンサ62とガイド部材60に撓みを規制されて搬送される用紙との距離と、フォトセンサ61と転写部3と定着部4の間においてループを形成しない場合の用紙との距離とは等しく設定された構成について説明したが、フォトセンサ62をガイド部材60に当接して設置し、フォトセンサ61と転写部3と定着部4の間においてループを形成しない場合の用紙との距離が異なるように設置してもよい。この場合、ループ量算出部73に前記距離が異なる場合のテーブルデータを備えればよい。
上述の実施形態では、像担持体21、転動ローラ33、定着ローラ41は、夫々個別のパルスモータにより駆動する構成について説明したが、パルスモータを用いず、DCモータ等を用いた構成であってもよい。また、これらを組み合わせたものであってもよい。また、転動ローラ33を駆動する場合に限らず、中間転写ベルト30が回転すれば、転動ローラ31や転動ローラ32を駆動してもよい。
上述の実施形態では、画像形成装置としてのタンデム方式のカラーデジタル方式複写機1について説明したが、タンデム方式のカラーデジタル方式複写機1に限らず、他の装置であってもよい。他の装置としては、例えば、プリンタ、モノクロ複合機等がある。また、中間転写体によらず、像担持体から用紙に直接トナー像を転写する構成であってもよい。
上述の実施形態は何れも本発明の一実施例に過ぎず、当該記載により本発明の範囲が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更することができることは言うまでもない。
本発明による画像形成装置の概略図 本発明による画像形成装置の要部説明図 本体制御部の説明図 (a)は白紙を通紙したときの第一の反射型フォトセンサにより検出した反射光量の説明図、(b)は裏紙を使用したときの第一反射型フォトセンサにより検出した反射光量の説明図、(c)は白紙を通紙したときの第二の反射型フォトセンサにより検出した反射光量の説明図、(d)は裏紙を通紙したときの第二の反射型フォトセンサにより検出した反射光量の説明図 ループ量算出及び定着速度変更の制御プロセスのフローチャート 従来のループ量の算出の説明図 従来のループ量の算出の説明図 (a)は転写部から定着部に搬送される用紙のループ量の説明図、(b)白紙を通紙したときフォトセンサにより検出した反射光量の説明図、(c)は転写部から定着部に搬送される用紙のループ量の説明図(d)裏紙を通紙したときフォトセンサにより検出した反射光量の説明図、(e)は転写部から定着部に搬送される用紙のループ量の説明図、(f)白紙より反射率が高い用紙を通紙したときフォトセンサにより検出した反射光量の説明図
符号の説明
1:カラーデジタル複写機
2:画像形成部
3:転写部
4:定着部
5:搬送部
7:制御部
20(20y〜20k):画像形成ユニット
21:像担持体
22:帯電部材
23:プリントヘッド
24:現像部
25:トナーカートリッジ
26:中間転写部
27:クリーナ部
28:除電ランプ
29:パルスモータ
30:中間転写ベルト
31:転動ローラ
32:転動ローラ
33:転動ローラ
34:転写ローラ
35:パルスモータ
40:パルスモータ
41:定着ローラ
42:加圧ローラ
50:給紙カセット
51:搬送ローラ
52:搬送ローラ
53:搬送ローラ
54:搬送ローラ
55:搬送ローラ
56:レジストローラ
57:搬送路
58:搬送路
59:用紙排出部
60:ガイド部材
61:フォトセンサ
62:フォトセンサ
63:遊転ローラ
71:反射光量検出部
72:反射光量検出部
73:ループ量算出部
74:定着搬送速度制御部
81:転写ローラ
82:定着ローラ
83:転写部
84:定着部
85:記録媒体検知手段
86:アクチュエータ
87:光学センサ
91:転写材給送部
92:定着部
93:光学式センサ
94:定着ローラ
100:フォトセンサ
101:転写ローラ
102:定着ローラ
A1:領域
A2:領域
P:用紙
P1:用紙
P2:用紙
P5:用紙
P6:裏紙
P7:用紙
Q1:反射光量
Q2:反射光量
Q3:反射光量
Q4:反射光量
Q5:反射光量
Q6:反射光量
Q7:反射光量
T1:文字
T2:画像
T3:文字
T4:画像

Claims (6)

  1. トナー像が形成される像担持体または中間転写体と、前記像担持体または中間転写体の転写部でトナー像が転写された用紙を定着する定着部とが独立駆動され、前記転写部から前記定着部に搬送される用紙のループ量に応じて出力を行うループ量センサと、前記ループ量センサの出力に基づいて前記定着部による用紙の搬送速度を制御する定着搬送速度制御部を備えている画像形成装置であって、
    前記ループ量センサを、前記転写部から前記定着部に搬送される用紙に対向配置された第一の反射型フォトセンサと、用紙を前記転写部に搬送する経路に備えた用紙の撓みを規制するガイド部材に配置された第二の反射型フォトセンサで構成するとともに、
    前記第二の反射型フォトセンサの出力と前記第一の反射型フォトセンサの出力に基づいて前記ループ量を算出するループ量算出部を備え、前記定着搬送速度制御部は、前記ループ量算出部により算出されたループ量に基づいて前記定着部による用紙の搬送速度を制御する画像形成装置。
  2. 前記ループ量算出部は、前記第一の反射型フォトセンサの出力と前記第二の反射型フォトセンサの出力の差分と、前記第一の反射型フォトセンサの出力に基づいてループ量を導出するテーブルデータを備えている請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ループ量算出部は、少なくとも前記第二の反射型フォトセンサの出力として、用紙搬送中の平均出力を用いる請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記ループ量算出部は、少なくとも前記第二の反射型フォトセンサの出力として、前記第一の反射型フォトセンサで検出される用紙に対応した出力を用いる請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記ループ量算出部は、少なくとも前記第二の反射型フォトセンサの出力として、一連のプリントの最初の用紙に対応した出力を用いる請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第二の反射型フォトセンサが、用紙の先端を矯正するレジストローラの上流側に配置され、前記レジストローラでのループ量を制御するために用いられるセンサである請求項1または2記載の画像形成装置。
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