JP4315988B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4315988B2
JP4315988B2 JP2007057393A JP2007057393A JP4315988B2 JP 4315988 B2 JP4315988 B2 JP 4315988B2 JP 2007057393 A JP2007057393 A JP 2007057393A JP 2007057393 A JP2007057393 A JP 2007057393A JP 4315988 B2 JP4315988 B2 JP 4315988B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
paper
image
image forming
image writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007057393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008083665A (ja
Inventor
英要 渥美
純子 藪田
達也 井上
泰治 米田
進二 中澤
修二 藤井
敦 小河
文徳 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2007057393A priority Critical patent/JP4315988B2/ja
Priority to US11/892,864 priority patent/US8032041B2/en
Priority to CN2007101477817A priority patent/CN101135871B/zh
Publication of JP2008083665A publication Critical patent/JP2008083665A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4315988B2 publication Critical patent/JP4315988B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H9/00Registering, e.g. orientating, articles; Devices therefor
    • B65H9/10Pusher and like movable registers; Pusher or gripper devices which move articles into registered position
    • B65H9/103Pusher and like movable registers; Pusher or gripper devices which move articles into registered position acting by friction or suction on the article for pushing or pulling it into registered position, e.g. against a stop
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/30Orientation, displacement, position of the handled material
    • B65H2301/36Positioning; Changing position
    • B65H2301/362Positioning; Changing position of stationary material
    • B65H2301/3621Positioning; Changing position of stationary material perpendicularly to a first direction in which the material is already in registered position
    • B65H2301/36212Positioning; Changing position of stationary material perpendicularly to a first direction in which the material is already in registered position centering, positioning material symmetrically relatively to said first direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2404/00Parts for transporting or guiding the handled material
    • B65H2404/10Rollers
    • B65H2404/14Roller pairs
    • B65H2404/142Roller pairs arranged on movable frame
    • B65H2404/1424Roller pairs arranged on movable frame moving in parallel to their axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2511/00Dimensions; Position; Numbers; Identification; Occurrences
    • B65H2511/20Location in space
    • B65H2511/24Irregularities, e.g. in orientation or skewness
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2801/00Application field
    • B65H2801/03Image reproduction devices
    • B65H2801/09Single-function copy machines

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、転写部への搬送枚数が1分間に100枚を超えるような高速機に対応した画像形成装置に関する。
近年の画像形成装置は、設置スペースの関係で、場所を取らない縦型搬送タイプが主流となっている。すなわち、装置本体の下部に複数の給紙カセットが多段に配置され、その上部に転写部や定着部が配置された構造となっている。このような構造では、給紙カセットから給紙された搬送用紙は、一旦上方に向かって搬送され、転写部の手前で略90度に湾曲されて水平方向への搬送に変換してから転写部に向かって搬送されるようになっている。
図22(a)は、転写部の手前側の用紙搬送路の構成を示している。
上記したように湾曲状に配置されている用紙搬送路28には、一対の搬送ローラR31,R32、レジスト前ローラR41,R42、レジストローラR51,R52が、用紙搬送方向Sに沿って順に配置されており、レジストローラR51,R52は、静電潜像担持体(感光体ドラム)14と転写ローラ17aとの接触部分であるニップ部N1と約50mm程度の距離を開けて対峙している。
図23は、レジストローラR51,R52とレジスト前ローラR41,R42の動作タイミングを示すチャートである。
すなわち、用紙Pが用紙搬送路28をレジストローラR51,R52まで搬送され、用紙先端がレジストローラR51,R52のニップ部N5に当接すると、時間t1においてレジストローラR51,R52がまず停止し、その若干後の時間t2においてレジスト前ローラR41,R42が停止する。このような時間差による停止によって、レジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42により挟持された用紙Pは、図22(a)に示すように若干湾曲状に撓んだ状態で保持される。
この後、レジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42は、用紙Pの画像形成位置(例えば先端)と、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置(例えば先端)とを合致させるタイミングになる時間t3において、再び用紙Pの搬送を開始する。その際、用紙Pを若干撓ませていることで、レジストローラR51,R52からの用紙P先端の送出タイミングを用紙の幅方向で一致させることができ、用紙Pの斜行を防止して、用紙Pの幅方向に対する形成画像の歪みを無くすようになっている。すなわち、レジストローラR51,R52で一旦停止された用紙Pは、この停止中に、レジストローラR51,R52によって用紙搬送方向Sに平行な方向での用紙搬送位置(例えば先端位置)の微調整、搬送時の用紙Pの搬送路(用紙搬送方向S参照)上のセンタ位置調整、及び搬送時の用紙Pの搬送路(用紙搬送方向S参照)上の斜行などが矯正されるようになっている。
ところで、近年の画像形成装置は、従来の画像形成装置に比べて印字処理速度の高速化が求められるようになってきている。例えば、従来は60枚/分(A4横搬送の場合)以上が高速機とされていたものが、近年では80枚/分以上のものが高速機と呼ばれるようになり、さらには100〜120枚/分以上の画像形成装置の開発も進んでいる。
このような画像形成装置では、感光体ドラム上のトナー像を用紙上に転写する際の印字品位の向上を図る必要があるが、この印字品位を確保するためには、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置とレジストローラR51,R52で停止している用紙Pの画像形成位置との位置合わせの精度を上げることが重要な要素となる。
このような位置合わせの精度を向上させるための技術として、特許文献1、2の用紙搬送装置が提案されている。
特許文献1では、用紙の搬送方向に対する直交方向のズレ長さを検出し、画像書き込み位置を補正するよう制御する装置を開示している。特許文献2では、用紙の搬送方向に対する直交方向のズレの長さを検出して、当該ズレの長さが規定値以内なら画像形成を継続し、当該ズレの長さが規定値を超えていたら用紙の搬送を一時停止するよう制御する装置を開示している。
特開2003−248410号公報 特開2003−330334号公報
しかし、近年の高速機では用紙搬送速度の高速化により、複数枚の連続印字時には1枚目を除くその後の搬送用紙のタイミング調整が時間的に困難となっている。すなわち、印字1枚目は、装置の初期化工程等で時間余裕があるため、給紙部からの給紙タイミングを早くすることで、画像書込み位置調整のための時間余裕を確保することができる。しかし、2枚目以降の用紙搬送タイミングは、印字処理速度すなわち搬送速度に依存し、2枚目以降は用紙先端がレジストローラのニップ部に当接する前に、感光体ドラム上への画像情報の書き込みが開始されているため、画像形成する用紙上の所望の位置調整のための時間余裕が全く取れない状態となっている。
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、高速機においても用紙上の所望の画像形成位置と像担持体上への画像書込位置との位置合わせを精度良く行う画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明にかかる画像形成装置は、用紙に画像を形成するための画像形成装置において、用紙を搬送する用紙搬送路上に設けられた画像形成位置において用紙に画像を形成する像担持体(例えば、静電潜像担持体である感光体ドラムや中間転写体である中間転写ベルトなど)と、前記画像形成位置への用紙の搬送および搬送停止を行うとともに、前記用紙搬送路上における用紙の用紙搬送位置を矯正するレジストローラと、前記レジストローラにより搬送停止させた前記用紙搬送路上における用紙の用紙搬送位置を検出する用紙搬送位置検出部とが、設けられ、前記レジストローラは前記画像形成位置の用紙搬送路上流に設けられるとともに、前記用紙搬送位置検出部は前記レジストローラの用紙搬送路上流に設けられ、複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち予め設定した枚数の用紙に対して前記用紙搬送位置検出部により前記レジストローラで用紙搬送位置を矯正した用紙の前記用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、前記検出された用紙搬送位置に基づき前記像担持体への画像書込位置の補正量が決定され、前記補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において用紙への画像形成が行われ、前記予め設定した枚数の用紙の後に画像形成を行う他の用紙に対して前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において用紙への画像形成が行われることを特徴とする。
前記構成において、例えば直接転写方式を採用した場合、複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち予め設定した枚数の用紙に対して前記用紙搬送位置検出部により前記レジストローラで用紙搬送位置を矯正した用紙の前記用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、前記検出された用紙搬送位置に基づき前記像担持体への画像書込位置の補正量が決定され、前記補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において前記像担持体により直接用紙への画像形成が行われ、前記予め設定した枚数の用紙の後に画像形成を行う他の用紙に対して前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において前記像担持体により直接用紙への画像形成が行われてもよい。
また、前記構成において、例えば中間転写方式を採用した場合、複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち予め設定した枚数の用紙に対して前記用紙搬送位置検出部により前記レジストローラで用紙搬送位置を矯正した用紙の前記用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、前記検出された用紙搬送位置に基づき前記像担持体への画像書込位置の補正量が決定され、前記補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において前記像担持体により間接的に用紙への画像形成が行われ、前記予め設定した枚数の用紙の後に画像形成を行う他の用紙に対して前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において前記像担持体により間接的に用紙への画像形成が行われてもよい。
上記したように本発明によれば、前記レジストローラは前記画像形成位置の用紙搬送路上流に設けられるとともに、前記用紙搬送位置検出部は前記レジストローラの用紙搬送路上流に設けられ、複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち前記予め設定した枚数の用紙に対して前記用紙搬送位置検出部により前記レジストローラで用紙搬送位置を矯正した用紙の前記用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、前記検出された用紙搬送位置に基づき前記像担持体への画像書込位置の補正量が決定され、前記補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において直接/間接的に用紙への画像形成が行われ、前記他の用紙に対して前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において直接/間接的に用紙への画像形成が行われるので、高速機においても用紙上の所望の画像形成位置と像担持体上への画像書込位置との位置合わせを精度良く行うことが可能となる。また、前記他の用紙の前記画像形成位置に関して、前記予め設定した枚数の用紙に関する前記用紙搬送位置検出部の検出を利用するので、高速機においても複数枚の用紙の前記画像形成位置の補正を行いながら画像形成を行うことが可能となる。また、前記他の用紙に対して画像書込を開始した後に前記用紙搬送位置検出部による用紙搬送位置の検出を行っても、当該用紙に対する画像書込位置の補正を適切に行うことが可能となる。
本発明の画像形成装置によれば、高速機においても用紙上の所望の画像形成位置と像担持体上への画像書込位置との位置合わせを精度良く行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す側面図である。
本実施形態の画像形成装置1は、例えば、コピー、プリンタ、スキャナ、ファックスの各モードを有するデジタル画像形成装置であり、前面側に操作パネル10が設けられている。
画像形成装置1の上面には硬質透明ガラス体の原稿台11が配置されており、原稿台11の上方に自動原稿送り装置12が、原稿台11の下方に光学ユニット13がそれぞれ配置されている。
光学ユニット13の下方には、用紙に画像を形成するための画像形成系が設けられ、この画像形成系では、表面が光導電性材料により構成された静電潜像担持体である感光体ドラム14(像担持体)が回転自在に支持されている。この感光体ドラム14の周囲には、帯電器15、現像器16、転写ユニット17及びクリーナ18が感光体ドラム14の周面に対向した状態で配置されている。
上記構成の画像形成装置1において、操作パネル10の操作によって画像形成プロセスの開始が指示されると、光学ユニット13が原稿台11に載置された原稿の画像面を走査し、光学ユニット13内のコピーランプからの光の原稿画像面における反射光が感光体ドラム14の表面に照射される。
感光体ドラム14の表面は、原稿からの反射光の照射に先立って、帯電器15により単一極性の電荷が均一に帯電されており、原稿からの反射光の照射による光導電作用によって感光体ドラム14の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体ドラム14の表面には、現像器16からトナーが供給され、静電潜像が現像剤画像に顕像化される。
感光体ドラム14の下流側には、加熱ローラ及び加圧ローラからなる定着ユニット20が配置されている。この定着ユニット20と感光体ドラム14との間には、上記転写ユニット17の転写ベルト50とペーパーガイド19とが配置されており、これら転写ベルト50とペーパーガイド19とによって、感光体ドラム14から定着ユニット20までの用紙定着搬送路が形成されている。
画像形成装置1の側面には、排紙トレイ33が設けられており、定着ユニット20と排紙トレイ33との間に排紙搬送路22が形成されている。この排紙搬送路22の一部は、分岐ゲート25を介して感光体ドラム14の下方に配置された自動両面給紙装置23に連続する再搬送路24に分岐している。
画像形成装置1の下方には、画像形成装置1の前面側から着脱自在に装着される4つの給紙カセット26が設けられている。各給紙カセット26はそれぞれ異なるサイズの用紙を収納しており、感光体ドラム14の回転に先立って、4つの給紙カセット26のいずれか1つの給紙カセット26からの用紙が給紙ローラ27を介して給紙される。給紙された用紙は、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送され、後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接して停止する。この部分の構成は、図22に示した構成と同じである。また、レジストローラR51,R52とレジスト前ローラR41,R42の動作タイミングも図23に示した動作タイミングと同じであり、レジストローラR51,R52により、用紙を感光体ドラム14による下記する画像形成位置(図2に示すニップ部N1参照)に搬送する用紙搬送路(用紙搬送方向S参照)上での用紙の搬送および搬送停止が行なわれる。
また、本実施形態の画像形成装置1は、大容量給紙ユニット(LCC)60を備えている。この大容量給紙ユニット60の構造の詳細は省略するが、大容量給紙ユニット60から給紙された用紙は、搬送ローラR31,R32の手前で共通搬送路28に合流するユニット側搬送路61を経由し、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送され、後端がレジスト前ローラR41,R42で挟持され、前端がレジストローラR51,R52に当接して停止する。
また、上記したように、本実施形態の画像形成装置1における用紙搬送路は、用紙定着搬送路、排紙搬送路22、再搬送路24、共通搬送路28、及びユニット側搬送路61から構成されている。
レジストローラR51,R52は、感光体ドラム14の回転に同期して回転し、用紙を感光体ドラム14と転写ユニット17との間のニップ部(画像形成領域)N1に導く。画像形成領域の所望の画像形成位置に導かれた用紙は、転写ユニット17のコロナ放電を受け、感光体ドラム1の表面に担持された現像剤画像が用紙の表面に転写される。
現像剤画像が転写された用紙は、転写ベルト50及びペーパーガイド19に沿って定着ユニット20に搬送され、定着ユニット20において加熱及び加圧を受け、用紙の表面に現像剤画像が溶融して定着する。
用紙の片面に画像を印字する片面印字モード時には、定着ユニット20を通過した用紙は排紙搬送路22を経由して排紙ローラ31により排紙口32から排紙トレイ33上に排出される。このとき、排紙ローラ31は、図示しない排紙ローラ駆動部によって用紙搬送方向に往復駆動される。
用紙の両面に画像を印字する両面印字モード時には、排紙搬送路22の一部に分岐ゲート25が露出し、定着ユニット20を通過した用紙は、搬送ローラ34を備えた再搬送路24を経由して自動両面給紙装置23に搬送される。自動両面給紙装置23に搬送された用紙は、再給紙ローラ35により前後を反転した状態で給紙され、再搬送ローラ36により共通搬送路28を経由して表裏面を反転した状態で再度感光体ドラム14方向に搬送され、その前端がレジストローラR51,R52に当接され、その後端がレジスト前ローラR41,R42で挟持されて停止する。
図2(a),(b)は、用紙をレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42に挟持して停止させた状態において、用紙搬送路上における用紙Pの用紙搬送位置(用紙搬送路の搬送方向と直交する方向への用紙の予め設定した用紙搬送基準(センタ位置)Cからのずれ量(オフセンタ量))を検出する用紙搬送位置検出部70、及び用紙を検出する用紙検出部71の一構成例を示している。
レジストローラR51,R52は、図2(a),(b)に示すように、画像形成位置(ニップ部N1参照)の用紙搬送路上流に設けられている。レジスト前ローラR41,R42は、図2(a),(b)に示すように、用紙搬送位置検出部70および用紙検出部71の用紙搬送路上流に設けられている。また、これらレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42は、図2(b)に示すように、それぞれ5組のレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42が、左右方向(用紙搬送方向に直交する方向)に所定の間隔で配置されており、用紙搬送位置検出部70はレジストローラR51,R52の近傍に配置され、用紙検出部71はレジストローラR41,R42の近傍に配置されている。すなわち、用紙搬送位置検出部70を構成するラインセンサの発光部70aと受光部70bとが用紙搬送路を介して上下に対峙し(図2(a))、かつレジストローラR51,R52に沿うように、左右方向に沿って配置(図2(b))されている。このように配置された用紙搬送位置検出部70は、用紙Pの一方の側端縁P1を検出できるように、搬送される用紙Pの最小幅(例えば、はがきサイズ)から最大幅(例えば、A3縦サイズ)までカバーできる長さに形成されている。
また、上記構成の画像形成装置1によれば、レジストローラR51,R52の用紙搬送路上流に画像形成位置(ニップ部N1参照)へ用紙を搬送する(給紙する)複数の給紙部が設けられている。ここでいう給紙部は、画像形成位置(ニップ部N1参照)へ用紙を搬送する構成部材であればよく、具体的に自動両面給紙装置23や給紙カセット26やLCC60が挙げられる。なお、本実施形態にかかる給紙部は、自動両面給紙装置23や給紙カセット26やLCC60に限定されるものではなく、例えば手差し給紙カセットなどの他の用紙を給紙する給紙部であってもよい。
次に、上記構成の画像形成装置1における制御系の構成を図3に示すブロック図を参照して説明する。
中央処理装置(制御部)101は、自動原稿送り装置12、光学ユニット13、画像形成部102、及び用紙搬送系103などの画像形成装置1を構成する各駆動機構部をシーケンス制御により管理するとともに、上記用紙搬送位置検出部70(一列のラインに並んだ各画素に対応する等倍レンズのアレイを使って結合させる方式を用いたラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサや、CCDセンサなどが挙げられ、本実施形態ではCISセンサを用いている)や用紙検出部71(PINセンサ)を含む各種センサ部106の検出値に基づいて各部へ制御信号を出力する。
制御部101には、操作パネル10が相互通信可能な状態に接続されており、その操作パネル10の操作により、ユーザーが設定入力した印字処理条件に従って、画像形成装置1を動作させるようになっている。
また、制御部101には、メモリ104、及び画像データ通信ユニット105が接続されている。メモリ104には、画像形成装置1を構成する各駆動機構部を制御するのに必要な各種制御情報が記憶される。また、メモリ104には、用紙検出部71および用紙搬送位置検出部70にて検出された用紙とその用紙搬送位置の検出値が履歴として順次記憶される。画像データ通信ユニット105は、画像情報及び画像制御信号などを、他のデジタル画像機器との情報通信を可能にするために設けられた通信ユニットである。
制御部101では、操作パネル10の操作によりユーザーが入力・設定した印字処理条件に従って印字処理制御を行うものである。具体的に、複数枚の用紙への連続印字処理時、用紙搬送位置検出部70の検出値に基づいて用紙を搬送する用紙搬送系103(レジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42など)を制御することにより、用紙搬送位置検出部70により検出された複数枚の用紙のうち予め設定した枚数の用紙の用紙搬送路上における用紙搬送位置に基づき感光体ドラム14への画像書込位置の補正量が決定され、補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置(ニップ部N1参照)において用紙への画像形成処理が行われ、予め設定した枚数の用紙の後に画像形成を行う他の用紙に対して補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において直接/間接的に用紙への画像形成が行われる。なお、ここでいう画像書込位置の補正量は、用紙搬送路上における予め設定した枚数の用紙への用紙搬送位置に対する用紙搬送位置検出部70によって検出した用紙の用紙搬送位置のずれ量に基づいて決定される。なお、本実施形態でいう画像書込位置の補正量は、用紙表裏面の同じ位置に同じ画像を形成したときに、これら用紙表裏面に形成した画像のずれが最大0.5mm以下となるずれ量のことをいう。
また、制御部101によれば、画像書込位置の補正が、自動両面給紙装置23や給紙カセット26やLCC60などの複数の給紙部に対して夫々独立して行なわれる。すなわち、画像書込位置の補正が自動両面給紙装置23や4つの給紙カセット26やLCC60などの各給紙部単位で行われ、これら給紙部はそれぞれ他の給紙部に対して行われた画像書込位置の補正の影響を受けない。
上記した本実施形態にかかる画像形成装置1によれば、レジストローラR51,R52は画像形成位置の用紙搬送路上流に設けられるとともに、用紙搬送位置検出部70はレジストローラR51,R52の用紙搬送路上流に設けられ、複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち予め設定した枚数の用紙に対して用紙搬送位置検出部70により用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、検出された用紙搬送位置に基づき感光体ドラム14への画像書込位置の補正量が決定され、補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において直接/間接的に用紙への画像形成が行われ、他の用紙に対して補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において直接/間接的に用紙への画像形成が行われるので、高速機においても用紙上の所望の画像形成位置と感光体ドラム14上への画像書込位置との位置合わせを精度良く行うことが可能となる。また、他の用紙の画像形成位置に関して、予め設定した枚数の用紙に関する用紙搬送位置検出部70の検出を利用するので、高速機においても複数枚の用紙の画像形成位置の補正を行いながら画像形成を行うことが可能となる。また、他の用紙に対して画像書込を開始した後に用紙搬送位置検出部70による用紙搬送位置の検出を行っても、当該用紙に対する画像書込位置の補正を適切に行うことが可能となる。
以下、用紙の画像形成に関する画像書込位置の補正について、具体的に実施例(実施例1〜9)を挙げて説明する。
本実施例1における用紙の用紙搬送位置のずれ量は、用紙搬送路の搬送方向と直交する方向への用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量である。以下、本実施例1の画像書込位置の補正処理を、図4〜10を用いて説明する。画像形成装置1の製造時に以下のようにして画像形成位置の初期設定を行う。まず、画像書き込み位置を初期基準位置(製造直後の、調整されていない状態での位置)でテストパターンの画像情報90aを画像形成(テスト印刷)する。初期基準位置の画像情報90aを図4に示す。図4に示すように、用紙のセンタ位置Cが、用紙搬送方向(矢印方向)に対して下方にずれ、用紙が予め設定した用紙搬送位置(実線)に対して下方にずれて用紙(点線)が搬送される場合、用紙搬送位置検出部70でその用紙搬送位置α0を測定してメモリ104に記憶する。そして、設定者はテスト印刷を目視して、図5に示すように画像情報90aの画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように(点線に合わせて)、感光体ドラム14への画像書込位置の基準調整量(基準調整量は、初期基準位置からの変位量である。)β0を決定して画像書込位置を調整して画像形成位置の初期設定を終える。調整後の画像情報の位置を図5で90bとして示す。
なお、上記した画像形成位置の初期設定は、複数の給紙部に対してそれぞれ個別に実施する必要がある。複数の給紙部は、上記したように、複数の給紙カセット26夫々、LCC60、及び、再搬送ローラ36を備えた自動両面給紙装置23を含む。これら複数の給紙部に対して、上述の初期設定により用紙搬送位置α0と基準調整量β0がそれぞれ個別に設定される。そして、下記する通常利用時の画像書込み位置の補正処理は、印字処理時に用紙を供給する給紙部に対応して設定された用紙搬送位置α0と基準調整量β0を用いて実施する。また、両面印字モード時の再印字(裏面への印字)では、自動両面給紙装置23に設定された用紙搬送位置α0と基準調整量β0を用いて補正処理を実施する。
次に、通常利用時の画像書込位置の補正処理(自動補正)を、図6を用いて説明する。画像形成装置1を起動して、操作パネル10の操作により、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を受けると(ステップS1でYes)、制御部101は、装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。例えば、感光体ドラム14では、帯電器15による帯電電位の調整や、クリーナ18による感光体ドラム14表面のトナー汚れの除去といった初期化工程を開始する。
このとき制御部101は、1つの給紙カセット26から1枚目の用紙を給紙し(ステップS3)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送することにより、後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。そして、このとき感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出を行った後に用紙先端がレジストローラR51,R52に到達する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって1枚目の用紙について用紙搬送路上における用紙搬送位置を検出してオフセンタ量α1を測定し(ステップS5)、オフセンタ量α1をメモリ104に記憶する。オフセンタ量α1は、図7に示すように初期設定時の用紙搬送位置α0と今回測定した用紙搬送位置との間の距離である。この状態で、装置の初期化工程を終了する(ステップS6でYes)。
装置の初期化工程を終えると、制御部101では、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(オフセンタ量α1に基づいて)、1枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS7)。
上記したステップS5〜S7に関して、図7,8を用いて説明する。例えば、図7に示すように、用紙のセンタ位置Cが、用紙搬送方向(矢印方向)に対して下方にずれ、用紙が予め設定した用紙搬送位置(点線)に対して下方にずれて用紙(一点鎖線)が搬送されている場合、そのずれ量をオフセンタ量α1としてメモリ104に記憶する。そして、図8に示すように、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報90の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように(一点鎖線に合わせて)、感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定して画像書込位置を補正する。画像書き込み位置の補正量β1は具体的には、β1=β0+α1により定められる。
そしてステップS7の後、制御部101は、印字処理を開始する(ステップS8)。すなわち、上記で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い(図8参照)、補正後の画像書込位置に基づいてレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42の駆動を再開して画像形成位置(ニップ部N1参照)において1枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために1枚目の用紙の搬送を開始する。
これと同時に、制御部101は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には2枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、2枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(前回のオフセンタ量αn−1に基づいて)、2枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS12)。そして、ステップS12で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて2枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
2枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって2枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶する。
オフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶した後、制御部101では、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には3枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、3枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(前回のオフセンタ量αn−1に基づいて)、3枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS12)。そして、ステップS12で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて3枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
3枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって3枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=3)をメモリ104に記憶する。
上記したように制御部101は、上記ステップS9〜ステップS15の処理を繰り返して、更に4枚目以降の用紙の印字処理を実行する。
なお、図9に示すタイミングチャートは、本実施例1にかかる給紙ローラ27による給紙ピックアップ検出に関するON/OFFと、PINセンサ(用紙検出部71)による用紙検出に関するON/OFFと、感光体ドラム14へのレーザによる画像情報の書込タイミングのON/OFFと、レジストローラR51,R52の搬送駆動に関するON/OFFと、CISセンサ(用紙搬送位置検出部70)の用紙搬送位置検出に関するON/OFFとの関係を示している。図9に示す各時間は、次の通りである。時間t1は、PINセンサによる用紙検出から画像書込を行うまでの時間を示す。時間t2は、画像書込からレジストローラR51,R52による用紙の搬送までの時間を示す。時間t3は、PINセンサによる用紙検出からCISセンサによる用紙搬送位置検出までの時間を示す。時間t4は、2枚目以降のPINセンサによる用紙後端検出からレジストローラR51,R52による用紙搬送停止までの時間を示す。時間t5は、レジストローラR51,R52による用紙搬送から給紙ローラ27による給紙ピックアップを開始するまでの時間を示す。時間t6は、2枚目以降のPINセンサによる用紙検出から画像書込を行うまでの時間を示す。時間t7は、装置の初期化による時間t1に対する遅延時間を示す。
図9に示すように、本実施例1によれば、1枚目の用紙の検出値を利用するので、下記する図10に示す従来技術と異なり、CISセンサの用紙搬送位置検出を、感光体ドラム14へのレーザによる画像情報の書込より早いタイミングで行なっている。そのため、CISセンサの用紙搬送位置検出からレジストローラR51,R52の搬送駆動までのレジストローラR51,R52の停止期間に関して、1枚目の用紙に対する停止期間を2枚目以降の用紙に対する停止期間より長く設定することができる。また、1枚目の用紙に対する停止期間は装置自体の装置の初期化工程(起動時間)等と重複させることができ、1枚目の用紙に対する停止期間を有効利用することができる。また、2枚目以降の用紙に対して1枚目の用紙の検出値を利用するので、停止期間を長くとらなくてもよく、高速機に適している。なお、本実施例1では、図9に示すように、全ての用紙に対してCISセンサによる用紙搬送位置検出を行っているが、これに限定されるものではなく、必要とする任意の用紙に対してCISセンサによる用紙搬送位置検出を行ってもよい。
これに対して、図10に示す従来の技術では、レジストローラR51,R52の停止期間に関して、全ての用紙に対する停止期間が同一となり短く設定されている。そのため、本実施例1と同様に高速機に適しているが、この従来の技術では、図10に示すように1枚目の用紙から感光体ドラム14へのレーザによる画像情報の書込後にCISセンサの用紙搬送位置検出を行っている。そのため、本実施例1と異なり、用紙への画像形成位置の補正を行うことができず、用紙への画像位置ずれが起こる。なお、図10に示す従来の技術では、図9との比較を行うために、便宜上停止時間を図9に合わせたタイミングチャートとしている。そのため、図10に示す各時間t1〜t5,t7は、図9に示す各時間t1〜t5,t7と同一内容であり、ここでの説明は省略する。
上記したことから、本実施例1では、1枚目の用紙の検出値を用いて2枚目以降の用紙に対して画像書込位置の補正量を決定している。すなわち、2枚目以降の用紙に関して実際に当該用紙に対する検出値を利用せず、1枚目の用紙の検出値を利用するので、図9に示すように、2枚目以降の用紙に対して画像書込を開始した後に用紙搬送位置検出部70による用紙搬送位置の検出を行っても、当該用紙に対する画像書込位置の補正を適切に行うことができる。これにより、例えば1秒間にA4横用紙を約2枚搬送するような高速搬送においても、レジストローラR51,R52で一旦停止した用紙に対して画像書込位置の補正量を容易かつ確実に、余裕を持って決定することができる。
具体的に、本実施例1にかかる画像形成装置によれば、複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち最初の1枚目の用紙に対して用紙搬送位置検出部70により用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、検出された用紙搬送位置に基づき感光体ドラム14への画像書込位置の補正量が決定され、補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において直接用紙への画像形成が行われ、2枚目以降の用紙に対して補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において直接用紙への画像形成が行われるので、高速機においても用紙上の所望の画像形成位置と感光体ドラム14上への画像書込位置との位置合わせを精度良く行うことが可能となる。また、2枚目以降の用紙の画像形成位置に関して、1枚目の用紙に関する用紙搬送位置検出部70の検出を利用するので、高速機においても複数枚の用紙の画像形成位置の補正を行いながら画像形成を行うことが可能となる。また、2枚目以降の用紙に対して画像書込を開始した後に用紙搬送位置検出部70による用紙搬送位置の検出を行っても、当該用紙に対する画像書込位置の補正を適切に行うことが可能となる。
また、画像書込位置の補正量は、用紙搬送路上における予め設定した枚数の用紙の用紙搬送位置に対する用紙搬送位置検出部70によって検出した用紙の用紙搬送位置のずれ量に基づいて決定されるので、任意方向への画像書込位置の補正を行うことが可能となり、その結果、用紙搬送路における用紙搬送位置の任意方向へのずれに対応することが可能となる。
また、用紙搬送位置のずれ量は、用紙搬送路の搬送方向と直交する方向への用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量であり、複数枚の用紙への連続印字処理時、1枚目の用紙に対して用紙搬送位置検出部70により用紙搬送路上におけるオフセンタ量が測定され、オフセンタ量に基づき感光体ドラム14への画像書込位置の補正量が決定され、補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において直接用紙への画像形成が行われ、2枚目以降の用紙に対して補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において直接用紙への画像形成が行われるので、用紙搬送路の搬送方向と直交する方向への用紙搬送位置のずれに対応することが可能となる。
また、レジストローラR51,R52の用紙搬送路上流には、画像形成位置へ用紙を搬送する複数の給紙部が設けられ、画像書込位置の補正は、複数の給紙部ごとに独立して行われるので、複数の給紙部がいずれの機能のものであっても、複数の給紙部夫々を区別して画像書込位置の補正を行うことが可能となり、その結果、いずれの給紙部からの用紙に関係なく夫々の給紙部に収納された用紙への画像形成を適正に行うことが可能となる。
また、用紙搬送位置検出部70は、レジストローラR51,R52により用紙を停止させた状態において用紙搬送位置の検出を行うので、用紙搬送路上における用紙搬送ぶれを無くした状態で用紙搬送位置の検出を行うことが可能となり、用紙搬送ぶれによる用紙搬送位置のずれを抑制することが可能となる。
本実施例2における用紙の用紙搬送位置のずれ量は、本実施例1と同様に用紙搬送路の搬送方向と直交する方向への用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量である。以下、本実施例2の画像書込位置の補正処理を、図11を用いて説明する。なお、本実施例2は、本実施例1と同様に画像書込位置の調整を行なってから画像書込位置の補正処理を行う。また、図11では、図6に示すフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付与している。また、本実施例2では、上記した本実施例1と同様のフローチャートを有するため、これらフローチャートに関する特徴的な作用効果も同様に有する。
本実施例2では、レジストローラR51,R52で一旦停止したときの用紙の用紙搬送位置は、前後の用紙で必ずしも同じ位置にくるとは限らず、多少のずれが発生する可能性がある。本実施例2ではこの点を考慮し、順次搬送される用紙の搬送位置の検出値の平均値を求めることで、このような用紙ごとの若干のずれを吸収し、より精度の高い画像書込位置の補正量を決定する実施例である。具体的に、本実施例2では、同一の給紙部(1つの給紙カセット26など)から搬送される予め設定した複数枚の用紙に対して画像書込位置の補正量が測定され、複数回測定した当該補正量の平均値が画像書込位置の補正量とされる。
図11に示すように、画像形成装置1を起動して、操作パネル10の操作により、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を受けると(ステップS1でYes)、制御部101は、装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。
このとき制御部101は、1つの給紙カセット26から1枚目の用紙を給紙し(ステップS3)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送することにより、後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。そして、このとき感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出を行った後に用紙先端がレジストローラR51,R52に到達する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって1枚目の用紙について用紙搬送路上における用紙搬送位置を検出してオフセンタ量α1を測定し(ステップS5)、オフセンタ量α1をメモリ104に記憶する。この状態で、装置の初期化工程を終了する(ステップS6でYes)。
装置の初期化工程を終えると、制御部101では、このオフセンタ量α1に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS7)。具体的には、β1=β0+α1により求める。
上記したステップS7の後、制御部101は、印字処理を開始する(ステップS8)。すなわち、上記で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいてレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42の駆動を再開して画像形成位置(ニップ部N1参照)において1枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために1枚目の用紙の搬送を開始する。
これと同時に、制御部101は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には2枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、前回のオフセンタ量α1を用いて、αav=α1/1を計算し(ステップS21)、その計算結果であるαav(この場合はα1)に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、2枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、2枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において2枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために2枚目の用紙を搬送し、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて2枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
2枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって2枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶する。
オフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶した後、制御部101では、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には3枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、前回までの全オフセンタ量α1,α2を用いて、αav=(α1+α2)/2を計算し(ステップS21)、この平均値αavに基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、3枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、3枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において3枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために3枚目の用紙を搬送し、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて3枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
3枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって3枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=3)をメモリ104に記憶する。
上記したように制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返して、更に4枚目以降の用紙の印字処理を実行する。すなわち、制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返し、ステップS21では、前回までの全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を用いて、αav=(α1+α2+・・・+αn−1)/(n−1)をその都度計算することで、2枚目以降の用紙の印字処理を実行する。
上記したように、本実施例2では、レジストローラR51,R52に搬送中の用紙の直前までの全用紙の全検出値を用いて2枚目以降の用紙に対して画像書込位置の補正量を決定している。すなわち、2枚目以降の用紙に関して実際に当該用紙に対する検出値を利用せず、1つ前までの全用紙の全検出値を利用するので、当該用紙がレジストローラR51,R52まで搬送されてくる前であっても、当該用紙の搬送再開タイミングを決定することが可能となる。これにより、例えば1秒間にA4横用紙を約2枚搬送するような高速搬送においても、レジストローラR51,R52で一旦停止した用紙に対して画像書込位置の補正量を容易かつ確実に、余裕を持って決定することが可能となる。
また、本実施例2によれば、同一の給紙部(1つの給紙カセット26)から搬送される予め設定した複数枚の用紙に対して画像書込位置の補正量が測定され、複数回測定した当該補正量の平均値が画像書込位置の補正量とされるので、画像書込位置の補正量の対象を複数枚の用紙とし、用紙上の所望の画像形成位置と感光体ドラム14上への画像書込位置との位置合わせの精度を高めることが可能となる。また、対象となる複数枚の用紙は、本実施例2に示すように連続して搬送される用紙に限定されるものではなく、例えば、奇数枚数や偶数枚数の1枚とびの用紙や、1枚から10〜30枚までの用紙(下記する実施例3参照)や、2枚から8枚までの用紙や、任意設定された枚数の用紙など任意に設定してもよい。
本実施例3における用紙の用紙搬送位置のずれ量は、本実施例2と同様に用紙搬送路の搬送方向と直交する方向への用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量である。以下、本実施例3の画像書込位置の補正処理を、図12を用いて説明する。なお、本実施例3は、本実施例2と同様に画像書込位置の調整を行なってから画像書込位置の補正処理を行う。また、図12では、図11に示すフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付与している。また、本実施例3では、上記した本実施例2(本実施例1も含む)と同様のフローチャートを有するため、これらフローチャートに関する特徴的な作用効果も同様に有する。
本実施例3では、レジストローラR51,R52で一旦停止したときの用紙の用紙搬送位置は、時間とともに徐々にずれてくる可能性が高い。しかし、そのずれは前搬送の用紙と次搬送の用紙とで極端に異なることはないが、例えば1枚目と31枚目ではかなりずれている可能性がある。例えば、複数枚の連続印字(例えば500枚等の大量印字等)では、レジストローラR51,R52が用紙との擦れによる発熱により熱膨張することが考えられ、この熱膨張等によって用紙搬送位置が徐々に変化する場合もあるから、最初の方の値を平均値の計算にいつまでも使っていると精度が悪くなる可能性がある。本実施例3はこの点を考慮した実施例であり、ある一定枚数ごとに、平均値の計算処理を初期化する実施例である。
なお、本実施例3では、一定枚数を30枚とする。すなわち、印刷要求のあった印刷枚数を30枚ごとに区分し、平均値αavの計算処理をこの区分、すなわち30枚ごとに初期化する。

図12に示すように、画像形成装置1を起動して、操作パネル10の操作により、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を受けると(ステップS1でYes)、制御部101は、装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。
このとき制御部101は、搬送した用紙枚数を示すnを1に設定した後(ステップS2−1)、1つの給紙カセット26から1枚目の用紙を給紙し(ステップS3)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送することにより、後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。そして、このとき感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出を行った後に用紙先端がレジストローラR51,R52に到達する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって1枚目の用紙について用紙搬送路上における用紙搬送位置を検出してオフセンタ量α1を測定し(ステップS5)、オフセンタ量α1をメモリ104に記憶する。この状態で、装置の初期化工程を終了する(ステップS6でYes)。
装置の初期化工程を終えると、制御部101では、このオフセンタ量α1に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS7)。具体的には、β1=β0+α1により求める。
上記したステップS7の後、制御部101は、印字処理を開始する(ステップS8)。すなわち、上記で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいてレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42の駆動を再開して画像形成位置(ニップ部N1参照)において1枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために1枚目の用紙の搬送を開始する。
これと同時に、制御部101は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、搬送した用紙枚数を示すnをインクリメントした後(ステップS9−1)、給紙カセット26から次の(この場合には2枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、連続して搬送した用紙が一つの区分である30枚を超えたか否かを確認し(ステップS31)、超えていない場合(ステップS31でNoと判断された場合)には、前回のオフセンタ量α1を用いて、αav=α1/1を計算し(ステップS21)、その計算結果であるαav(この場合はα1)に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、2枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、2枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において2枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために2枚目の用紙を搬送し、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて2枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
2枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって2枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶する。
オフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶した後、制御部101では、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には3枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、連続して搬送した用紙が一つの区分である30枚を超えたか否かを確認し(ステップS31)、超えていない場合(ステップS31でNoと判断された場合)には、前回までの全オフセンタ量α1,α2を用いて、αav=(α1+α2)/2を計算し(ステップS21)、この平均値αavに基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、3枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、3枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において3枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために3枚目の用紙を搬送し、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて3枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
3枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって3枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=3)をメモリ104に記憶する。
上記したように制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返して、更に4枚目以降の用紙の印字処理を実行する。すなわち、制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返し、ステップS21では、前回までの全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を用いて、αav=(α1+α2+・・・+αn−1)/(n−1)をその都度計算することで、2枚目以降の用紙の印字処理を実行する。このようなステップS9〜ステップS22の処理の繰り返しにおいて、制御部101は、連続して搬送した用紙が一つの区分である30枚を超えたことを確認した場合(ステップS31でYesと判断された場合)には、すなわち連続搬送枚数が31枚目である場合には、直前の30枚目の用紙の検出値であるα30に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している用紙の先端とが合致するように、30枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS32)。具体的には、β30=β0+α30により求める。すなわち、このステップS32の処理は、実質的に30枚目を新たな区分の1枚目と見なすものであり、その意味でステップS6の処理と同じである。
この後、メモリ104に記憶している過去の履歴であるα1〜α30を消去し(ステップS33)、今回メモリ104に記憶したオフセンタ量α31をα1に記号変更した後(すなわち、検出値はそのままで記号のみ変更した後)、搬送した用紙枚数を示すnを1に初期化して(ステップS34)、ステップS9に戻る。これにより、次の区分の30枚については、その前の区分の30枚と同様にして感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を順次決定する。
上記したように、本実施例3では、上記実施例2の計算処理を、予め設定された複数枚(この例では30枚)の区分ごとに初期化しながら実施している。すなわち、実際にレジストローラR51,R52まで搬送されて停止したときの当該用紙の用紙搬送位置の検出値を利用せず、同一区分内の1つ前までの全用紙の全検出値を利用するので、当該用紙がレジストローラR51,R52まで搬送されてくる前であっても、当該用紙の搬送再開タイミングを決定することが可能となる。これにより、例えば1秒間にA4横用紙を約2枚搬送するような高速搬送においても、レジストローラR51,R52で一旦停止した用紙の搬送再開タイミングを容易かつ確実に、余裕を持って決定することが可能となる。
上記実施例1〜3では、1つの印字要求、すなわち1ジョブ内での処理であったが、本実施例4では、連続する印字要求、すなわち複数のジョブを連続して実行する場合の実施例である。すなわち、通常、印字要求が異なると、用紙のサイズや使用する給紙カセットが異なる可能性がある。そのため、このような場合を考慮し、上記実施例1〜3では1つの印字要求ごとに処理を完結させている。
しかし、複数の印字要求であっても、その複数の印字要求を装置の動作を停止することなく連続して処理し、かつ、使用する給紙カセットも同じであった場合には、上記実施例1〜3の処理を、連続する印字要求についてそのまま継続して実施しても何ら問題は生じない。本実施例4はこの点を考慮した実施例である。以下、図13に示すフローチャートを参照して本実施例4の画像書込位置の補正処理を説明する。
複数の印字要求がされている場合において、制御部101は、現在の印字処理が同じ1つの印字要求、すなわち同一ジョブの印字処理であるか否かを常に監視する(ステップS41)。そして、一つのジョブの印字処理を終了し、次のジョブの印字処理を実行する場合には、次のジョブの処理が前のジョブの処理終了から、装置を停止することなく連続して実施される連続印字であるか否かを確認し(ステップS42)、連続印字である場合(ステップS42でYesと判断された場合)には、次に、給紙する用紙トレイが一つ前のジョブで使用していた用紙トレイと同じトレイであるか否かを確認する(ステップS43)。
その結果、給紙トレイが同じである場合(ステップS43でYesと判断された場合)には、制御部101は、一つ前のジョブで実施していた上記実施例1〜3のいずれかの処理(図4〜図6のいずれかの処理)を次のジョブについてもそのまま継続して実施する(ステップS44)。
一方、連続印字でなく(ステップS42でNo)、同じ給紙トレイでもない(ステップS43でNo)場合には、次の印字要求に対して、上記実施例1〜3のいずれかの処理を最初から実施する(ステップS45)。つまり、ステップS45では画像形成装置1の画像形成処理の初期化が行なわれる。
高速での連続印字を行っていると、レジストローラR51,R52のニップ部N5とそこを通過する用紙とのこすれ等による発熱によってレジストローラR51,R52が膨張する可能性がある。そして、レジストローラR51,R52が膨張等することによって、挟持される用紙の用紙搬送位置がある時点から大きく変化する可能性がある。そこで、本実施例5ではこの点を考慮し、連続して搬送される2枚の用紙の用紙搬送位置の検出値の差分値をその都度求め、その差分値が予め設定された許容値を超えた場合には、上記実施例1〜4のいずれかの画像書込位置の補正処理において、平均値の計算処理を初期化するようにしたものである。ここで、許容値は、レジストローラR51,R52の回転摩擦による発熱、及び装置の機内温度上昇等による両ローラの熱膨張特性等を考慮して、予め実験等により求めておくものとする。
以下、図14に示すフローチャートを参照して本実施例5の画像書込位置の補正処理を説明する。すなわち、本実施例5では、上記実施例2または実施例3のいずれかの画像書込位置の補正処理と並行して、以下の処理を実施する。
すなわち、制御部101は、上記実施例2または実施例3のいずれかの画像書込位置の補正処理であるステップS15において、用紙搬送位置検出部70によってレジストローラR51,R52に挟持されている用紙の用紙搬送位置を検出すると、そのオフセンタ量αnと、一つ前のオフセンタ量αn−1との差分値ΔXを求め(ステップS51)、その差分値ΔXと予め設定されている許容値X1とを比較する(ステップS52)。そして、ΔXが許容値X1以下であった場合、すなわち許容値X1の範囲内であった場合(ステップS52でYesと判断された場合)には、そのままステップS15以降の処理を実施する。
一方、ΔXが許容値X1を超えた場合(ステップS52でNoと判断された場合)には、ステップS6の処理から実施する。すなわち、それまでメモリ104に記憶されている過去の全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を全て消去して初期化し、今回オフセンタ量αnを新たに1回目の検出値として、ステップS6から搬送再開タイミング決定処理を続行する。
これにより、レジストローラの発熱等の原因により用紙搬送位置が突然大きく変化しても、これに即座に対応させて、搬送再開タイミングを精度良く決定することが可能となる。
上記実施例1〜5では、過去のオフセンタ量αnを利用して、次に搬送される用紙の画像書込位置の補正量を決定しているが、このような決定手法は、搬送される用紙が同一サイズの用紙であることが条件となる。すなわち、印字処理途中で給紙カセットが切り換えられた場合には、その時点で給紙される用紙サイズが変更される可能性があるため、このような場合には、過去のオフセンタ量αn自体が全く意味を成さなくなってしまう。そこで、本実施例6ではこの点を考慮し、複数枚の用紙への連続印字処理時に給紙部を変更した場合(例えば、給紙部を給紙カセット26からLCC60に変更した場合など)、画像形成装置1の画像形成処理の初期化が行なわれ、変更後の給紙部に対して当該給紙部から搬送される用紙(変更後の1枚目の用紙)の画像書込位置の補正が行われる。また、複数枚の用紙への連続印字処理時に給紙部を更新した場合(例えば、給紙カセット26へ用紙の収納を行った場合など)、当該画像形成装置1の画像形成処理の初期化が行なわれ、更新後の給紙部に対して当該給紙部から搬送される用紙(更新後の1枚目の用紙)の画像書込位置の補正が行われる。具体的に、一つのジョブの印字処理途中において給紙カセットが切り換わった場合には、上記実施例1〜5のいずれかの搬送再開タイミング決定処理において、平均値の計算処理を初期化するようにしたものである。
以下、図15に示すフローチャートを参照して本実施例6の画像書込位置の補正処理を説明する。すなわち、本実施例6では、上記実施例1〜5のいずれかの画像書込位置の補正処理と並行して、以下の処理を実施する。
すなわち、制御部101は、上記実施例1〜5のいずれかの画像書込位置の補正処理中において、給紙カセットが切り換わったか否かもしくは更新したか否かを監視する(ステップS61)。給紙カセットの切り換わりは、例えば、画像形成装置1の前面側から着脱自在に装着される4つの給紙カセット26のいずれかに切り換わる場合もあれば、これら給紙カセットから大容量給紙ユニット(LCC)60側に切り換わる場合もあり、さらには、大容量給紙カセット(LCC)60の中で図示しないいずれかの給紙カセットに切り換わる場合もある。また、給紙カセットの更新は、例えば、画像形成装置1の前面側から着脱自在に装着された給紙カセット26を開けて用紙を給紙する場合もあれば、大容量給紙カセット(LCC)60の中で図示しないいずれかの給紙カセットを開けて用紙を給紙する場合もある。
制御部101は、このような給紙カセットの切り換わりや更新を検出すると(ステップS61でYesと判断されると)、それまでメモリ104に記憶されている過去の全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を全て消去して初期化し、今回オフセンタ量αnを新たに1回目の検出値として、ステップS6から搬送再開タイミング決定処理を続行する。
これにより、印字処理中に給紙カセットが切り換わったもしくは更新した場合でも、これに即座に対応させて、搬送再開タイミングを精度良く決定することが可能となる。
この実施例6によれば、複数枚の用紙への連続印字処理時に給紙部を変更した場合当該装置の画像形成処理の初期化が行なわれ、変更後の給紙部に対して当該給紙部から搬送される用紙の画像書込位置の補正が行われるので、複数の給紙部ごとに用紙の画像形成位置を設定することが可能となり、各給紙部に対して独立して用紙の画像形成位置の精度を高めることが可能となる。
また、複数枚の用紙への連続印字処理時に給紙部の更新(例えば、給紙部へ給紙を行うなどの給紙部の着脱)を行なった場合当該装置の画像形成処理の初期化が行なわれ、更新後の給紙部に対して当該給紙部から搬送される用紙の画像書込位置の補正が行われるので、給紙部の更新を行なった場合であっても更新にともなう用紙の画像形成位置のずれを無くして各給紙部に対して独立して用紙の画像形成位置の精度を高めることが可能となる。
上記実施例1〜5では、過去のオフセンタ量αnを利用して、次に搬送される用紙の画像書込位置の補正量を決定しているが、このような決定手法は、印字動作が連続していることが条件となる。すなわち、一つのジョブの中で印字処理動作が中断した場合には、印字再開時に画像形成処理の初期化工程から実施されるため、このような場合にも、例えば上記実施例6のカセット切り換えと同様、それまでメモリ104に記憶されている過去の全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を全て削除して初期化し、ステップS2の初期化工程の処理から実施する。
上記実施例1〜7は、特に限定していないが印字モードが片面印字の場合の実施例である。しかし、印字モードには片面印字の他に両面印字のモードも存在する。本実施例8は、この両面印字モードの場合の実施例である。同じ用紙でも、両面とも何も印字されていない最初の用紙と、片面に印字された状態の用紙とでは、レジストローラR51,R52に挟持されるときの接触状態が異なるため、レジストローラR51,R52に当接して停止するときの画像搬送位置が異なる可能性がある。そのため、本実施例8ではこの点を考慮し、印字モードが両面印字の場合には、用紙の印字面(表面側と裏面側)ごとに上記実施例1〜3のいずれかを実施して、画像書込位置の補正を印字面ごとに決定する。
すなわち、制御部101は、一つのジョブの印字処理中にレジストローラR51,R52に搬送されてくる用紙が、給紙カセットから給紙されたばかりの両面とも何も印字されていない用紙(表面側の印字)であるのか、すでに表面側が印字されており、自動両面給紙装置23の再給紙ローラ35により前後を反転した状態で給紙され、再搬送ローラ36により共通搬送路28を経由して表裏面を反転した状態で搬送されてきた用紙(裏面側の印字)であるのかを判断する。そして、その判断結果に基づき、表面側印字の場合と裏面側印字の場合とを区別して上記実施例1〜7のいずれかをそれぞれ実施する。すなわち、表面側印字の場合には、表面側を印字したときに用紙搬送位置検出部70にて検出し、メモリ104に記憶された表面側印字時の検出値のみを用いて搬送再開タイミングを決定し、裏面側印字の場合には、裏面側を印字したときに用紙搬送位置検出部70にて検出し、メモリ104に記憶された裏面側印字時の検出値のみを用いて搬送再開タイミングを決定する。これにより、両面印字の場合でも、用紙への印字状態(表面側印字の場合と裏面側印字の場合)に対応して、画像書込位置の補正を精度良く決定することが可能となる。
例えば、上記実施例2,3では、用紙搬送位置検出部70により検出する全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を用いてこれら全検出値の平均値αavを計算している。しかしながら、例えば給紙カセット26への給紙状態によりそのうち1枚だけが大きくずれて給紙カセットに給紙された場合や、用紙搬送路上の搬送中に用紙の搬送ずれが生じた場合などが考えられる。これらの場合、該当用紙への用紙搬送位置検出部70による検出値は、他の検出値と比較して大きく異なる値となる場合が高い。そのため、この他の検出値と大きく異なる検出値を、全検出値の平均値αavの対象とした場合、平均値αavが大きく異なる検出値のほうへシフトし、画像書込位置の補正量の精度が悪くなる。
そこで、本実施例9では、画像書込位置の補正量を予め設定した範囲内の補正量に限定し、予め設定した範囲外の補正量は平均値のデータから除外する構成とする。例えば、補正量の範囲を最大±0.5mmとする。
上記した構成により、データとして信頼性の低いデータを平均値のデータに採用せずに平均値のデータの精度を高め、その結果、用紙への画像形成位置の精度を高めることが可能となる。
ところで、上記した本実施形態の実施例1〜9では、複数枚の用紙への連続印字処理において、連続印字処理を始めてから給紙部から用紙を画像形成位置に搬送しているが、これに限定されるものではなく、連続印字処理前から用紙を画像形成位置に搬送してもよい。
そこで、以下に連続印字処理前から用紙を画像形成位置に搬送する実施形態を説明する。
<実施形態2>
本実施形態2にかかる画像形成装置1を図面(特に、図16〜図18)を用いて説明する。なお、本実施形態にかかる画像形成装置1は、上記した実施形態1に対して、給紙部から画像形成位置に用紙を搬送する構成が異なる。そこで、実施形態2では、上記した実施例1〜9を含む実施形態1と異なる構成について説明し、同一の構成についての説明を省略する。そのため、実施形態1と同一構成による作用効果及び変形例は、実施形態1と同様の作用効果及び変形例を有し、この同様の作用効果および変形例に関する説明を省略する。
本実施形態2の画像形成装置1では、上記実施例1〜9を含む実施形態1と同様に、複数の給紙部26のうち画像書込を行うための給紙部を選択し、この選択した給紙部から画像形成位置に複数枚の用紙を搬送して、複数枚の用紙への連続印字処理を行う。そして、本実施形態では、この複数枚の用紙への連続印字処理前に、選択した給紙部から画像形成位置に用紙を搬送する。
具体的に、連続印字処理前、すなわち画像書込前に、選択した給紙部(例えば、図1に示す最上段の給紙カセット26)から用紙が給紙ローラによりピックアップされ共通搬送路28を経由して画像形成位置に搬送され、画像形成位置では用紙がレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42に挟持された状態で停止している(待機している)。
なお、本実施形態でいう複数の給紙部からの給紙部の選択は、画像書込を行うべく画像対象の原稿サイズおよびその倍率設定に基づいて行われている。もしくは、当該画像形成装置1がLANなどでPCなどの外部機器と接続され、この外部機器から遠隔入力された指示内容に基づいて行われている。もしくは、ユーザが外部入力を行う操作手段(図3に示す操作パネル10など)から入力された指示内容に基づいて行われている。なお、ここでいう給紙部の選択には、給紙部を更新した際に、更新を行なった給紙部を選択することも含まれている。また、給紙部の更新とは、給紙部に収納する用紙の変更や補充など給紙部に収納する用紙情報が変更になったときに給紙部の設定変更(リセット)を行うことをいう。例えば、給紙部に収納した用紙が無くなり、この給紙部に用紙を補充するために給紙部を装脱することなどをいう。
以下、実施形態2の画像形成装置1による、用紙の画像形成に関する画像書込位置の補正および、連続印字処理前の画像位置への用紙の搬送の具体的な実施例(実施例10〜12)を、図面を用いて説明する。
実施例10の画像形成装置1による、用紙の画像形成に関する画像書込位置の補正および、連続印字処理前の画像位置への用紙の搬送について図16〜18を用いて説明する。
この画像形成装置1の画像形成位置の初期設定は、複数の給紙部に対してそれぞれ個別に実施する必要がある。そこで、複数の給紙部に対して、上述の初期設定により用紙搬送位置α0と基準調整量β0がそれぞれ個別に設定される。そして、下記する通常利用時の画像書込み位置の補正処理は、印字処理時に用紙を供給する給紙部に対応して設定された用紙搬送位置α0と基準調整量β0を用いて実施する。また、両面印字モード時の再印字(裏面への印字)では、自動両面給紙装置23に設定された用紙搬送位置α0と基準調整量β0を用いて補正処理を実施する。
まず、図16に示すように、画像書込を行うために画像形成装置1を起動すると、上記した給紙部の選択をユーザが行ない(ステップS101)、制御部101が装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。もしくは、ユーザが給紙部の更新を行ない(ステップS101)、制御部101が装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。例えば、帯電器15による帯電電位の調整や、クリーナ18による感光体ドラム14表面のトナー汚れの除去といった装置の初期化工程を開始する。また、本実施例10では、ステップS101において、図1に示す最上段の給紙カセット26を選択するとする。
その後に、選択した給紙カセット26(以下、選択給紙カセット26ともいう)から用紙を画像書込位置に搬送し(ステップS3)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送することにより、後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。そして、このとき感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出を行った後に用紙先端がレジストローラR51,R52に到達する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって1枚目の用紙について用紙搬送路上における用紙搬送位置を検出してオフセンタ量α1を測定し(ステップS5)、オフセンタ量α1をメモリ104に記憶する。オフセンタ量α1は、図7に示すように初期設定時の用紙搬送位置α0と今回測定した用紙搬送位置との間の距離である。この状態で、装置の初期化工程を終了する(ステップS6でYes)。
装置の初期化工程を終えると、制御部101では、下記する印字要求を受けることで感光体ドラム14上に顕像化される画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(オフセンタ量α1に基づいて)、1枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS7)。
ステップS7において1枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定した後に、操作パネル10の操作により、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を待機する。
複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を待機した状態で、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求がない場合(ステップS1でNo)、継続して予め設定した時間(図18に示す時間t8)印字要求を待つ(ステップS102)。そして、設定時間t8を過ぎると、画像形成位置で待機している用紙は排紙トレイ33に搬送(排出)されて(ステップS104)、再度装置の初期化(ステップS2)が行なわれる。また、ステップS102で設定時間t8を過ぎる前に印字要求があり(図17に示す時間t9)、さらに選択給紙カセット26を他の給紙部に変更する場合(ステップS103でYes)、画像形成位置で待機している用紙が排紙トレイ33に搬送(排出)されて(ステップS104)、再度装置の初期化(ステップS2)が行なわれる。また、ステップS103において給紙部の変更を行なわない場合、制御部101は選択給紙カセット26を用いた印字処理を行う(ステップS8)。
一方、ステップS1において複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求があると、制御部101は、選択給紙カセット26を用いた印字処理を開始する(ステップS8)。具体的に、上記で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い(図8参照)、補正後の画像書込位置に基づいてレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42の駆動を再開して画像形成位置(ニップ部N1参照)において1枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために1枚目の用紙の搬送を開始する。
これと同時に、制御部101は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には2枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、2枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(前回のオフセンタ量αn−1に基づいて)、2枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS12)。そして、ステップS12で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて2枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
2枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって2枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶する。
オフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶した後、制御部101では、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には3枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、3枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(前回のオフセンタ量αn−1に基づいて)、3枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS12)。そして、ステップS12で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて3枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
3枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって3枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=3)をメモリ104に記憶する。
上記したように制御部101は、上記ステップS9〜ステップS15の処理を繰り返して、更に4枚目以降の用紙の印字処理を実行する。
なお、図17,18に示すタイミングチャートは、本実施例10にかかる給紙ローラ27による給紙ピックアップ検出に関するON/OFFと、PINセンサ(用紙検出部71)による用紙検出に関するON/OFFと、感光体ドラム14へのレーザによる画像情報の書込タイミングのON/OFFと、レジストローラR51,R52の搬送駆動に関するON/OFFと、CISセンサ(用紙搬送位置検出部70)の用紙搬送位置検出に関するON/OFFとの関係を示している。具体的に、図17は、ステップS102において予め設定した時間t8を超えない時間t9内で、ステップS103において給紙部変更無しの時の場合のタイミングチャートである。図18は、ステップS102において予め設定した時間t8を超えた場合のタイミングチャートである。
また、図17,18に示す各時間は、次の通りである。時間t1は、PINセンサによる用紙検出からS102における時間無しで画像書込を行うまでの時間を示す。時間t2は、画像書込からレジストローラR51,R52による用紙の搬送までの時間を示す。時間t3は、PINセンサによる用紙検出からCISセンサによる用紙搬送位置検出までの時間を示す。時間t4は、2枚目以降のPINセンサによる用紙後端検出からレジストローラR51,R52による用紙搬送停止までの時間を示す。時間t5は、レジストローラR51,R52による用紙搬送から給紙ローラ27による給紙ピックアップを開始するまでの時間を示す。時間t6は、2枚目以降のPINセンサによる用紙検出から画像書込を行うまでの時間を示す。時間t7は、装置の初期化による時間t1に対する遅延時間を示す。時間t8は、印字要求を待つ最大時間(上限時間)を示す。時間t9は、印字要求を検出するまでの時間t1に対する遅延時間を示す。
上記したように、本実施例10に示す画像形成装置1によれば、上記した実施例1〜9と同様の作用効果を有するだけでなく、レジストローラR51,R52の用紙搬送路上流には、画像形成位置へ用紙を搬送する複数の給紙部が設けられ、複数の給紙部のうち画像書込を行うために選択した給紙部(本実施例10では選択給紙カセット26)から画像形成位置に搬送される複数枚の用紙への連続印字処理前に、選択した給紙部(本実施例10では選択給紙カセット26)から画像形成位置に用紙が搬送されるので、印字要求後に1枚目の用紙を給紙する実施例1〜9の場合と比較して、複数枚の用紙への連続印字処理時の1枚目の給紙を早くすることができる。
また、本実施例10では、給紙部を更新した場合、連続印字処理前に更新を行なった給紙部から用紙が画像書込位置に搬送されるので、更新を行なった給紙部に対する複数枚の用紙への連続印字処理時の1枚目の給紙を早くすることができる。
また、本実施例10では、給紙部を変更した際、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙は排出トレイ33に排出されるので、複数枚の用紙への連続印字処理時の1枚目の給紙を早くした状態で、所望されない用紙への印字を避けることができる。
また、本実施例10では、予め設定した時間t8経過後、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙は排出トレイ33に排出されるので、複数枚の用紙への連続印字処理時の1枚目の給紙を早くした状態で、所望されない用紙への印字を避けることができる。
また、本実施例10では、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙は、連続印字処理前に画像形成位置の用紙搬送路下流に搬送されて排出トレイ33に排出されるので、複数枚の用紙への連続印字処理時の1枚目の給紙を早くした状態で、所望されない用紙への印字を避けることができる。
なお、本実施例10では、選択する給紙部を変更する場合、画像形成位置に搬送された用紙を排出トレイ33に排出しているが、単に用紙を排出トレイ33に排出せずにクリーニングペーパーとして用いてもよい。例えば、クリーナ18による感光体ドラム14表面のトナー汚れの除去といった工程を行う前に、用紙を画像形成位置外に搬送してもよい。この場合、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙が、クリーニングペーパーとして画像形成位置の用紙搬送路下流に排出されるので、複数枚の用紙への連続印字処理時の1枚目の給紙を早くした状態で、所望されない用紙への印字を避けるとともに、画像形成を行う部材のクリーニングを行うことができる。また、この構成によれば、ランニングコストの面でも好ましい。
また、本実施例10では、選択する給紙部を変更する場合や、S102において設定時間t8を過ぎた場合、画像形成位置に搬送された用紙を排出トレイ33に排出しているが、これに限定されるものではなく、用紙を画像形成位置外に搬送する形態であれば以下に示す形態であってもよい。
上記した本実施例10の構成において、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙を、画像形成位置の用紙搬送路上流に排出して、用紙を搬送した給紙部にもどしてもよい。例えば、選択する給紙部を、図1に示す最上段に配された給紙カセット26から最下段に配された給紙カセット26に変更する場合、搬送ローラR31,R32、レジスト前ローラR41,R42、レジストローラR51,R52、給紙ローラ27を通常と逆方向に回転させて、連続印字処理前に最上段に配された給紙カセット26から画像形成位置に搬送した用紙を通常の搬送方向と逆方向に搬送させ、最上段に配された給紙カセット26に戻す。
または、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙を、給紙した給紙部以外の他の給紙部に搬送してもよい。具体的に、新たに予備給紙部(図示省略)を設けて、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙を予備給紙部に搬送してもよい。この場合、新たに予備給紙部を設けるので、用紙を再収納することができるとともに、用紙を再収納する際に生じる用紙搬送路上での用紙ジャムを抑制することができる。
または、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙を、用紙の両面に画像を印字するための再給紙部に搬送してもよい。具体的に、連続印字処理前に画像形成位置に搬送された用紙を、自動両面給紙装置23(本発明でいう両面給紙装置)に搬送してもよい。そして、次の連続印字処理に同一給紙部を選択した場合、自動両面給紙装置23に搬送した用紙を用いることで、用紙の無駄な排出を抑えることができる。なお、次の連続印字処理が用紙への両面印刷である場合、自動両面給紙装置23に搬送した用紙を共通搬送路28を経由して排紙トレイ33に排出する。
上記したように本実施形態1,2によれば、いずれも複数枚の用紙への連続印字処理時の1枚目の給紙を早くした状態で、所望されない用紙への印字を避けるとともに、用紙の無駄な排出を抑えることができる。
また、上記した実施形態1,2の実施例1〜10を適宜組み合わせて用いることはいうまでも無く可能であり、その結果、それぞれの実施例にかかる特徴的な作用効果を併せて有する。例えば、実施例10の構成に実施例2,3の内容を適用したものを、以下の実施例11,12に示す。
図19に示すように、画像書込を行うために画像形成装置1を起動すると、上記した給紙部の選択をユーザが行ない(ステップS101)、制御部101が装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。もしくは、ユーザが給紙部の更新を行ない(ステップS101)、制御部101が装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。例えば、帯電器15による帯電電位の調整や、クリーナ18による感光体ドラム14表面のトナー汚れの除去といった装置の初期化工程を開始する。また、本実施例11では、ステップS101において、図1に示す最上段の給紙カセット26を選択するとする。
その後に、選択した給紙カセット26(以下、選択給紙カセット26ともいう)から用紙を画像書込位置に搬送し(ステップS3)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送することにより、後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。そして、このとき感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出を行った後に用紙先端がレジストローラR51,R52に到達する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって1枚目の用紙について用紙搬送路上における用紙搬送位置を検出してオフセンタ量α1を測定し(ステップS5)、オフセンタ量α1をメモリ104に記憶する。オフセンタ量α1は、図7に示すように初期設定時の用紙搬送位置α0と今回測定した用紙搬送位置との間の距離である。この状態で、装置の初期化工程を終了する(ステップS6でYes)。
装置の初期化工程を終えると、制御部101では、下記する印字要求を受けることで感光体ドラム14上に顕像化される画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(オフセンタ量α1に基づいて)、1枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS7)。
ステップS7において1枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定した後に、操作パネル10の操作により、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を待機する。
複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を待機した状態で、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求がない場合(ステップS1でNo)、継続して予め設定した時間(図18に示す時間t8)印字要求を待つ(ステップS102)。そして、設定時間t8を過ぎると、画像形成位置で待機している用紙は排紙トレイ33に搬送(排出)されて(ステップS104)、再度装置の初期化(ステップS2)が行なわれる。また、ステップS102で設定時間t8を過ぎる前に印字要求があり(図17に示す時間t9)、さらに選択給紙カセット26を他の給紙部に変更する場合(ステップS103でYes)、画像形成位置で待機している用紙が排紙トレイ33に搬送(排出)されて(ステップS104)、再度装置の初期化(ステップS2)が行なわれる。また、ステップS103において給紙部の変更を行なわない場合、制御部101は選択給紙カセット26を用いた印字処理を行う(ステップS8)。
一方、ステップS1において複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求があると、制御部101は、選択給紙カセット26を用いた印字処理を開始する(ステップS8)。具体的に、上記で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い(図8参照)、補正後の画像書込位置に基づいてレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42の駆動を再開して画像形成位置(ニップ部N1参照)において1枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために1枚目の用紙の搬送を開始する。
これと同時に、制御部101は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には2枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、前回のオフセンタ量α1を用いて、αav=α1/1を計算し(ステップS21)、その計算結果であるαav(この場合はα1)に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、2枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、2枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において2枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために、2枚目の用紙を搬送する。そして、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて2枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
2枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって2枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶する。
オフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶した後、制御部101では、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には3枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、前回までの全オフセンタ量α1,α2を用いて、αav=(α1+α2)/2を計算し(ステップS21)、この平均値αavに基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、3枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、3枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において3枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために、3枚目の用紙を搬送する。そして、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて3枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
3枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって3枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=3)をメモリ104に記憶する。
上記したように制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返して、更に4枚目以降の用紙の印字処理を実行する。すなわち、制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返し、ステップS21では、前回までの全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を用いて、αav=(α1+α2+・・・+αn−1)/(n−1)をその都度計算することで、2枚目以降の用紙の印字処理を実行する。
図20に示すように、画像書込を行うために画像形成装置1を起動すると、上記した給紙部の選択をユーザが行ない(ステップS101)、制御部101が装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。もしくは、ユーザが給紙部の更新を行ない(ステップS101)、制御部101が装置の初期化工程(画像形成処理に関する)を開始する(ステップS2)。例えば、帯電器15による帯電電位の調整や、クリーナ18による感光体ドラム14表面のトナー汚れの除去といった装置の初期化工程を開始する。また、本実施例11では、ステップS101において、図1に示す最上段の給紙カセット26を選択するとする。
その後に、選択した給紙カセット26(以下、選択給紙カセット26ともいう)から用紙を画像書込位置に搬送し(ステップS3)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送することにより、後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。そして、このとき感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出を行った後に用紙先端がレジストローラR51,R52に到達する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって1枚目の用紙について用紙搬送路上における用紙搬送位置を検出してオフセンタ量α1を測定し(ステップS5)、オフセンタ量α1をメモリ104に記憶する。オフセンタ量α1は、図7に示すように初期設定時の用紙搬送位置α0と今回測定した用紙搬送位置との間の距離である。この状態で、装置の初期化工程を終了する(ステップS6でYes)。
装置の初期化工程を終えると、制御部101では、下記する印字要求を受けることで感光体ドラム14上に顕像化される画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している1枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、補正後の画像書込位置に基づいて(オフセンタ量α1に基づいて)、1枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS7)。
ステップS7において1枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定した後に、操作パネル10の操作により、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を待機する。
複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求を待機した状態で、複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求がない場合(ステップS1でNo)、継続して予め設定した時間(図18に示す時間t8)印字要求を待つ(ステップS102)。そして、設定時間t8を過ぎると、画像形成位置で待機している用紙は排紙トレイ33に搬送(排出)されて(ステップS104)、再度装置の初期化(ステップS2)が行なわれる。また、ステップS102で設定時間t8を過ぎる前に印字要求があり(図17に示す時間t9)、さらに選択給紙カセット26を他の給紙部に変更する場合(ステップS103でYes)、画像形成位置で待機している用紙が排紙トレイ33に搬送(排出)されて(ステップS104)、再度装置の初期化(ステップS2)が行なわれる。また、ステップS103において給紙部の変更を行なわない場合、制御部101は選択給紙カセット26を用いた印字処理を行う(ステップS8)。
一方、ステップS1において複数枚の用紙への連続印字処理の印字要求があると、制御部101は、選択給紙カセット26を用いた印字処理を開始する(ステップS8)。具体的に、上記で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い(図8参照)、補正後の画像書込位置に基づいてレジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42の駆動を再開して画像形成位置(ニップ部N1参照)において1枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために1枚目の用紙の搬送を開始する。
これと同時に、制御部101は、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、搬送した用紙枚数を示すnをインクリメントした後(ステップS9−1)、給紙カセット26から次の(この場合には2枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、連続して搬送した用紙が一つの区分である30枚を超えたか否かを確認し(ステップS31)、超えていない場合(ステップS31でNoと判断された場合)には、前回のオフセンタ量α1を用いて、αav=α1/1を計算し(ステップS21)、その計算結果であるαav(この場合はα1)に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、2枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、2枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において2枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために、2枚目の用紙を搬送する。そして、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて2枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
2枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって2枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶する。
オフセンタ量αn(n=2)をメモリ104に記憶した後、制御部101では、次の印字があるか否かを確認し(ステップS9)、次の印字がある場合には、給紙カセット26から次の(この場合には3枚目の)用紙を給紙し(ステップS10)、共通搬送路28を経由して搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送する。そして、搬送ローラR31,R32にて感光体ドラム14方向に搬送した用紙を用紙検出部71(PINセンサ)によって検出すると(ステップS11でYes)、PINセンサによる用紙検出後、制御部101では、連続して搬送した用紙が一つの区分である30枚を超えたか否かを確認し(ステップS31)、超えていない場合(ステップS31でNoと判断された場合)には、前回までの全オフセンタ量α1,α2を用いて、αav=(α1+α2)/2を計算し(ステップS21)、この平均値αavに基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、3枚目の用紙の用紙搬送位置とが合致するように、3枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS22)。具体的には、βn=β0+αavにより求める。そして、ステップS22で決定した補正量に基づいて画像書込位置の補正を行い、補正後の画像書込位置に基づいて画像形成位置(ニップ部N1参照)において3枚目の用紙への画像形成を行なう(印字処理)ために、3枚目の用紙を搬送する。そして、ステップS22で決定した補正量(具体的に補正量βn=β0+αn−1)に基づいて画像書込位置の補正を行う。補正後の画像書込位置に基づいて3枚目の用紙に対して印字処理を開始する(ステップS13)。
3枚目の用紙に対する印字処理を開始した後に、用紙の後端をレジスト前ローラR41,R42で挟持し、前端をレジストローラR51,R52に当接させて一旦停止する。この時、用紙検出部71(PINセンサ)によって用紙検出を行ってから時間t3を経過すると(ステップS14でYesと判断されると)、用紙搬送位置検出部70(ラインセンサの発光部70a及び受光部70bからなるCISセンサ)によって3枚目の用紙について用紙搬送路上におけるオフセンタ量を測定して用紙搬送位置を検出し(ステップS15)、このオフセンタ量αn(n=3)をメモリ104に記憶する。
上記したように制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返して、更に4枚目以降の用紙の印字処理を実行する。すなわち、制御部101は、上記ステップS9〜ステップS22の処理を繰り返し、ステップS21では、前回までの全オフセンタ量α1,α2,・・・,αn−1を用いて、αav=(α1+α2+・・・+αn−1)/(n−1)をその都度計算することで、2枚目以降の用紙の印字処理を実行する。このようなステップS9〜ステップS22の処理の繰り返しにおいて、制御部101は、連続して搬送した用紙が一つの区分である30枚を超えたことを確認した場合(ステップS31でYesと判断された場合)には、すなわち連続搬送枚数が31枚目である場合には、直前の30枚目の用紙の検出値であるα30に基づいて、感光体ドラム14上に顕像化された画像情報の画像書込位置と、レジストローラR51,R52で停止している用紙の先端とが合致するように、30枚目の用紙に対して感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を決定する(ステップS32)。具体的には、β30=β0+α30により求める。すなわち、このステップS32の処理は、実質的に30枚目を新たな区分の1枚目と見なすものであり、その意味でステップS6の処理と同じである。
この後、メモリ104に記憶している過去の履歴であるα1〜α30を消去し(ステップS33)、今回メモリ104に記憶したオフセンタ量α31をα1に記号変更した後(すなわち、検出値はそのままで記号のみ変更した後)、搬送した用紙枚数を示すnを1に初期化して(ステップS34)、ステップS9に戻る。これにより、次の区分の30枚については、その前の区分の30枚と同様にして感光体ドラム14への画像書込位置の補正量を順次決定する。
なお、上記した実施形態1,2(実施例1〜12を含む)では、画像書込位置の補正量が、用紙搬送路上におけるオフセンタ量に基づいて決定されているが、これに限定されるものではなく、画像書込位置の補正量が用紙搬送路上における用紙の搬送方向のずれ量に基づいて決定されてもよい。または、画像書込位置の補正量が、用紙搬送路上におけるオフセンタ量、及び用紙の搬送方向のずれ量に基づいて決定されてもよい。また、この画像書込位置の補正の他の形態によれば、用紙搬送路上におけるオフセンタ、及び用紙の搬送方向のずれを補正しているが、これに限定されるものではなく、用紙搬送路上における用紙の搬送方向の補正に関して、用紙の搬送タイミングをかえて行ってもよい。
また、上記した実施形態1,2(実施例1〜12を含む)では、用紙搬送位置検出部70は、レジストローラR51,R52により用紙を停止させた状態において用紙搬送位置の検出を行っているが、これに限定されるものではない。他の実施形態として、用紙搬送位置検出部70が、レジストローラR51,R52により用紙を搬送させた状態において用紙搬送位置の検出を行う実施形態を挙げることができる。具体的に、用紙搬送位置検出部70は、レジストローラR51,R52により用紙を停止させた状態から、レジストローラR51,R52による用紙搬送を終えるまでの間において用紙搬送位置の検出を行ってもよい。また、用紙搬送位置検出部70は、用紙の搬送方向と直交する方向側(搬送方向に対して直交方向側)の端部を検出対象としてもよい。この場合、レジストローラR51,R52及びレジスト前ローラR41,R42による用紙の挟持(搬送停止)によって生じる用紙搬送路上における用紙の撓みを無くした状態で用紙搬送位置の検出を行うことが可能となり、用紙の撓みによる用紙搬送位置のずれを抑制することが可能となる。
また、上記した実施形態1,2(実施例1〜12を含む)では、直接転写方式の画像形成装置1を用いているが、これに限定されるものではなく、複数の感光体ドラムを用いて用紙に対して多色や単色の画像を形成する図21に示すようなカラータンデム方式(中間転写方式)の画像形成装置(下記参照)であってもよい。
そして、これら直接転写方式の画像形成装置1と中間転写方式の画像形成装置とは以下に示す点で共通する。上記したように直接転写方式の画像形成装置1の特徴は、感光体ドラム14(像担持体)への画像書込タイミングと、感光体ドラム14から用紙に画像情報を直接転写形成する転写タイミングとに関連する(図9,17,18参照)。これに対して、中間転写方式の画像形成装置の場合、複数の感光体ドラムのうち最初に画像書込を行う感光体ドラムへの画像書込タイミングと、感光体ドラム14から用紙に間接的に画像情報を形成するために感光体ドラム14から中間転写ベルト(像担持体)に転写する転写タイミングとに関連する。つまり、本実施形態の直接転写方式の画像形成装置1の場合、感光体ドラムと用紙とに関係し、中間転写方式の画像形成装置の場合、最初に画像書込を行う感光体ドラムと中間転写ベルトに関係し、これら構成では転写対象が用紙と中間転写ベルトとで異なるだけである。従って、中間転写方式の画像形成装置に本発明を適用した場合、少なくとも、複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち予め設定した枚数の用紙に対して用紙搬送位置検出部により用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、検出された用紙搬送位置に基づき最初に画像書込を行う感光体ドラムへの画像書込位置の補正量が決定され、補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において中間転写ベルトを介して間接的に用紙への画像形成が行われ、予め設定した枚数の用紙の後に画像形成する他の用紙に対して補正後の画像書込位置に基づき画像形成位置において中間転写ベルトを介して間接的に用紙への画像形成が行われる。この中間転写方式の画像形成装置によれば、上記した実施形態と同様の作用効果を有する。
なお、以下に、図21に示す中間転写方式の画像形成装置についてその概要を説明する。ここでの説明は、上記した本実施形態にかかる直接転写方式の画像形成装置1と異なる画像形成系の構成について説明し、同一の構成については同一符号を付しその説明を省略する。
図21に示す中間転写方式の画像形成装置1の画像形成系は、現像器16、感光体ドラム14、クリーナ18、帯電器15、中間転写ベルトユニット19、定着ユニット20等を含む構成からなる。画像形成装置1は、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙P(記録シート)に対して多色(カラー)/単色(モノクロ)の画像を形成するものである。そして、画像形成装置1は、以下に述べるように、複数色(この例では4色)に色分解された画像情報を、複数(この例では4つ)の感光体ドラム14を用いて、それぞれの感光体ドラム14と所定圧力で接触し回転する中間転写ベルト192(下記参照)に積層転写した後に、下記する給紙カセット10や手差しトレイ20から搬送される用紙Pに一括転写することによってカラー画像を用紙P上に形成する中間転写方式を用いたカラー画像形成装置として構成されている。
なお、画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。したがって、感光体ドラム14(14a、14b、14c、14d)、帯電器15(15a、15b、15c、15d)、現像器16(16a、16b、16c、16d)、クリーナ18(18a、18b、18c、18d)、は、各色(K、C、M、Y)に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられており、画像形成装置1には、4つの画像ステーション(画像形成部)が構成されている。ここで、添え字aの構成部材がブラックに、添え字bの構成部材がシアンに、添え字cの構成部材がマゼンタに、添え字dの構成部材がイエローにそれぞれ対応している。また、図21に示すように、4つの画像ステーションのうち、搬送路Sに対して一番離れた位置に配された画像ステーションは、イエローに関する画像ステーションである。
中間転写ベルトユニット19は、中間転写方式を用いて用紙P上にカラー画像を形成するものであり、中間転写ローラ191(191a、191b、191c、191d)、中間転写ベルト192、中間転写ベルト駆動ローラ193、中間転写ベルト従動ローラ194、中間転写ベルトテンション機構195、および中間転写ベルトクリーニングユニット196を備えている。
中間転写ベルト192は、中間転写ベルト駆動ローラ193、中間転写ベルトテンション機構195の中間転写ベルトテンションローラ197、中間転写ローラ191、中間転写ベルト従動ローラ194等に張架されており、矢印B方向に回転駆動する。この例では、中間転写ベルト192は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。また、中間転写ベルト192は、それぞれの感光体ドラム14および中間転写ローラ191に挟まれるようにして設けられている。この中間転写ベルト192に、それぞれの感光体ドラム14に形成されたトナー像が順次的に重ねて転写されることによって、中間転写ベルト192上にカラーのトナー像(多色トナー像)が形成される。
このような感光体ドラム14から中間転写ベルト192へのトナー像の転写は、中間転写ベルト192の裏側に接触している中間転写ローラ191によって行われる。この中間転写ローラ191は、中間転写ベルトテンション機構195の中間転写ローラ取付部に回転可能に支持されている。そして、感光体ドラム14のトナー像を中間転写ベルト192上に転写するために、中間転写ローラ191には、高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。
中間転写ローラ191は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス等)の軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えば、EPDM、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト192に対して均一に高電圧を印加することができる。なお、この例では、ローラ状の転写電極を使用しているが、ブラシ状のものを用いてもよい。
上記のように、入力された画像情報が、それぞれの感光体ドラム14上で各色に応じて顕像化され、さらに、中間転写ベルト192上に積層転写される。そして、積層された画像情報は、中間転写ベルト192の回転によって、中間転写ベルト192と2次転写ローラ198とが圧接している2次転写部199において用紙P上に一括転写される(2次転写)。このとき、中間転写ベルト192と2次転写ローラ198とは、2次転写部199において所定ニップで圧接されているとともに、2次転写ローラ198には、中間転写ベルト192に積層された多色トナー像を用紙Pに転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。そして、2次転写ローラ198および中間転写ベルト駆動ローラ193のうち、一方を硬質材料(例えば金属等)のローラとし、他方を軟質材料(例えば、ゴム、発泡性樹脂等)の弾性ローラとして、上記ニップを定常的に得られるようにしている。
なお、本発明は、その主旨または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態および実施例はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明の画像処理装置は、コピー、プリンタ、スキャナ、ファックスの各モードを有し、大量の印刷物を高速印字処理するような高速機のデジタル複合機に好適に利用される。
図1は、本実施形態の直接転写方式の画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。 図2(a)は、本実施形態の用紙搬送位置検出部の概略側面図である。図2(b)は、同平面図である。 図3は、本実施形態の画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 図4は、実施例1の、用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量を調整する際の搬送路上における用紙搬送位置のセンタ位置と用紙との関係を示した概略図である。 図5は、実施例1の、用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量を調整した際の搬送路上における用紙搬送位置のセンタ位置と用紙との関係を示した概略図である。 図6は、実施例1の画像書込位置の補正処理を説明するフローチャートである。 図7は、実施例1の、用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量を補正する際の搬送路上における用紙搬送位置のセンタ位置と用紙との関係を示した概略図である。 図8は、実施例1の、用紙の用紙搬送位置のオフセンタ量を補正した際の搬送路上における用紙搬送位置のセンタ位置と用紙との関係を示した概略図である。 図9は、実施例1における給紙ピックアップ検出に関するON/OFFと、PINセンサによる用紙検出に関するON/OFFと、画像情報の書込タイミングのON/OFFと、レジストローラR51,R52の搬送駆動に関するON/OFFと、CISセンサの用紙搬送位置検出に関するON/OFFとの関係を示すタイミングチャートである。 図10は、従来技術における給紙ピックアップ検出に関するON/OFFと、PINセンサによる用紙検出に関するON/OFFと、画像情報の書込タイミングのON/OFFと、レジストローラの搬送駆動に関するON/OFFと、CISセンサの用紙搬送位置検出に関するON/OFFとの関係を示すタイミングチャートである。 図11は、実施例2の画像書込位置の補正処理を説明するフローチャートである。 図12は、実施例3の画像書込位置の補正処理を説明するフローチャートである。 図13は、実施例4の画像書込位置の補正処理を説明するフローチャートである。 図14は、実施例5の画像書込位置の補正処理を説明するフローチャートである。 図15は、実施例6の画像書込位置の補正処理を説明するフローチャートである。 図16は、実施例10の画像書込位置の補正処理および、連続印字処理前の画像位置への用紙の搬送工程を説明するフローチャートである。 図17は、図16に示すステップS102において予め設定した時間を超えない時間内で、ステップS103において給紙部変更無しの時の場合のタイミングチャートである。 図18は、図16に示すステップS102において予め設定した時間を超えた場合のタイミングチャートである。 図19は、実施例11の画像書込位置の補正処理および、連続印字処理前の画像位置への用紙の搬送工程を説明するフローチャートである。 図20は、実施例12の画像書込位置の補正処理および、連続印字処理前の画像位置への用紙の搬送工程を説明するフローチャートである。 図21は、本実施形態の他の形態である中間転写方式の画像形成装置の全体構成を示す概略構成図である。 図22(a)は、転写部の手前側の用紙搬送路の構成を示す説明図である。図22(b)は、レジストローラ部分を拡大して示す説明図である。 図23は、レジストローラとレジスト前ローラの動作タイミングを示すチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
10 操作パネル
11 原稿台
12 自動原稿送り装置
13 光学ユニット
14 感光体ドラム
15 帯電器
16 現像器
17 転写ユニット
18 クリーナ
20 定着ユニット
22 排紙搬送路
23 自動両面給紙装置
24 再搬送路
26 給紙カセット
28 共通搬送路
31(31a,31b)排紙ローラ
32 排紙口
33 排紙トレイ
50 転写ベルト
60 大容量給紙ユニット
61 ユニット側搬送路
70 用紙搬送位置検出部(CISセンサ)
70a 発光側ラインセンサ
70b 受光側ラインセンサ
71 用紙検出部(PINセンサ)
81 レジスト前ペーパーガイド
82 レジスト後ペーパーガイド
90 画像情報
101 中央処理装置(制御部)
102 画像形成部
103 用紙搬送系
104 メモリ
105 画像データ通信ユニット
R31,R32 搬送ローラ
R41,R42 レジスト前ローラ
R51,R52 レジストローラ

Claims (1)

  1. 用紙に画像を形成するための画像形成装置において、
    用紙を搬送する用紙搬送路上に設けられた画像形成位置において用紙に画像を形成する像担持体と、前記画像形成位置への用紙の搬送および搬送停止を行うとともに、前記用紙搬送路上における用紙の用紙搬送位置を矯正するレジストローラと、前記レジストローラにより搬送停止させた前記用紙搬送路上における用紙の用紙搬送位置を検出する用紙搬送位置検出部とが、設けられ、
    前記レジストローラは前記画像形成位置の用紙搬送路上流に設けられるとともに、前記用紙搬送位置検出部は前記レジストローラの用紙搬送路上流に設けられ、
    複数枚の用紙への連続印字処理時、複数枚の用紙のうち予め設定した枚数の用紙に対して前記用紙搬送位置検出部により前記レジストローラで用紙搬送位置を矯正した用紙の前記用紙搬送路上における用紙搬送位置が検出され、前記検出された用紙搬送位置に基づき前記像担持体への画像書込位置の補正量が決定され、前記補正量に基づき画像書込位置の補正が行われ、前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において用紙への画像形成が行われ、前記予め設定した枚数の用紙の後に画像形成を行う他の用紙に対して前記補正後の画像書込位置に基づき前記画像形成位置において用紙への画像形成が行われることを特徴とする画像形成装置。
JP2007057393A 2006-08-29 2007-03-07 画像形成装置 Active JP4315988B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007057393A JP4315988B2 (ja) 2006-08-29 2007-03-07 画像形成装置
US11/892,864 US8032041B2 (en) 2006-08-29 2007-08-28 Image forming apparatus
CN2007101477817A CN101135871B (zh) 2006-08-29 2007-08-29 图像形成装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006232568 2006-08-29
JP2007057393A JP4315988B2 (ja) 2006-08-29 2007-03-07 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008083665A JP2008083665A (ja) 2008-04-10
JP4315988B2 true JP4315988B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=39150406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007057393A Active JP4315988B2 (ja) 2006-08-29 2007-03-07 画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8032041B2 (ja)
JP (1) JP4315988B2 (ja)
CN (1) CN101135871B (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4732318B2 (ja) * 2006-12-11 2011-07-27 キヤノン株式会社 画像処理装置、その制御方法、画像形成装置、及びプログラム
JP4613211B2 (ja) * 2008-02-07 2011-01-12 シャープ株式会社 画像形成装置
JP4626859B2 (ja) * 2008-04-28 2011-02-09 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2010208021A (ja) * 2009-03-06 2010-09-24 Brother Ind Ltd 記録装置
JP5191528B2 (ja) * 2010-12-03 2013-05-08 シャープ株式会社 画像形成装置
JP5505387B2 (ja) * 2011-08-31 2014-05-28 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及びその制御方法
JP5506994B2 (ja) 2012-09-18 2014-05-28 シャープ株式会社 画像形成装置
JP6444060B2 (ja) 2014-05-23 2018-12-26 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6841165B2 (ja) * 2017-05-30 2021-03-10 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2019206411A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 コニカミノルタ株式会社 用紙位置検出装置、用紙搬送装置および画像形成装置
JP7272048B2 (ja) * 2019-03-27 2023-05-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP2021014061A (ja) * 2019-07-11 2021-02-12 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像形成システム、画像処理方法、および画像処理プログラム
JP2023036329A (ja) 2021-09-02 2023-03-14 キヤノン株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09219776A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US6799761B2 (en) * 2000-03-15 2004-10-05 Canon Kabushiki Kaisha Sheet-position detection device and image forming apparatus including the same
JP2001353899A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2002014500A (ja) 2000-06-29 2002-01-18 Canon Inc 画像形成装置
JP2003248410A (ja) * 2001-12-18 2003-09-05 Canon Inc 画像形成装置および画像形成制御方法
JP2003330334A (ja) 2002-05-13 2003-11-19 Canon Inc 画像形成装置および画像形成制御方法
JP2004090284A (ja) 2002-08-29 2004-03-25 Canon Inc 余白自動調整機能を備えた画像形成装置
US6987709B2 (en) * 2003-02-03 2006-01-17 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Device time setting method, program and system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008083665A (ja) 2008-04-10
US20080054555A1 (en) 2008-03-06
CN101135871A (zh) 2008-03-05
US8032041B2 (en) 2011-10-04
CN101135871B (zh) 2012-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4315988B2 (ja) 画像形成装置
JP2009075478A (ja) 画像形成装置
JP4387378B2 (ja) 画像形成装置
JP2008139399A (ja) 画像形成装置
JP4695948B2 (ja) 画像形成装置
JP4730288B2 (ja) 画像形成装置
JP2011128398A (ja) 画像形成装置
US9769327B2 (en) Image forming apparatus and method of positional adjustment in image formation
JP5459149B2 (ja) 画像形成装置
JP6459436B2 (ja) 画像形成装置
JP5673240B2 (ja) 画像形成装置
JP2009003263A (ja) 画像形成装置
JP2014038241A (ja) 画像形成装置
US20190129345A1 (en) Image forming apparatus and conveyance control method
JP2011123179A (ja) カール補正装置およびこれを備えた画像形成装置
US10737894B2 (en) Image forming apparatus and conveyance control method
JP2006317730A (ja) 画像形成装置
US20200186654A1 (en) Image forming apparatus for correcting sheet conveyance misalignment
JP7135784B2 (ja) 媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置
JP6943017B2 (ja) 画像形成装置
JP7333006B2 (ja) 搬送装置、及び、画像形成装置
JP2018180486A (ja) 画像形成装置
JP2008015283A (ja) 画像形成装置
JP5510203B2 (ja) 画像形成装置
JP5723831B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4315988

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140529

Year of fee payment: 5