JP2010224497A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】実際のコピー動作や印刷動作中においてリアルタイムに生じる無端ベルトの速度変動に応じて、この無端ベルトの線速度が一定となるように駆動モータを制御可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】無端ベルトと、該無端ベルトを無端回走させる駆動ローラと、該駆動ローラを駆動する駆動モータとを備える画像形成装置であって、前記無端ベルトの厚みを検出するベルト厚み検出手段と、前記駆動ローラの偏心量を検出するローラ偏心検出手段と、前記無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との差分値に応じて前記無端ベルトの線速度が一定となるように前記駆動モータを制御する制御手段とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】無端ベルトと、該無端ベルトを無端回走させる駆動ローラと、該駆動ローラを駆動する駆動モータとを備える画像形成装置であって、前記無端ベルトの厚みを検出するベルト厚み検出手段と、前記駆動ローラの偏心量を検出するローラ偏心検出手段と、前記無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との差分値に応じて前記無端ベルトの線速度が一定となるように前記駆動モータを制御する制御手段とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、プリンタ、またはファクシミリ等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、またはファクシミリ等の画像形成装置で用いられる画像形成方式の1つとして、無端帯状の中間転写ベルト上に、各色に対応して設けられる感光体ドラムから各色のトナー画像をそれぞれ転写して重ね合わせ、その重ね合わせによって得られるトナー画像を用紙に一括転写するタンデム方式が知られている。
このようなタンデム方式の画像形成装置では、中間転写ベルトに速度変動が生じると、中間転写ベルト上における各色のトナー画像の転写位置にズレが生じ、その結果、色ズレが発生するという問題がある。中間転写ベルトに速度変動が生じる要因としては、中間転写ベルトの厚みムラや、中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラの偏心などが挙げられる。
このようなタンデム方式の画像形成装置では、中間転写ベルトに速度変動が生じると、中間転写ベルト上における各色のトナー画像の転写位置にズレが生じ、その結果、色ズレが発生するという問題がある。中間転写ベルトに速度変動が生じる要因としては、中間転写ベルトの厚みムラや、中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラの偏心などが挙げられる。
例えば、下記特許文献1(特開平10−186787号公報)には、上記のような中間転写ベルトの速度変動に起因する色ズレを防止する技術が開示されている。この特許文献1の技術では、1つ以上の感光体ドラムにより中間転写体ベルト上にレジパターンを形成し、これらレジパターンの通過タイミングを読取部で読み取ることで中間転写体ベルトの速度(位置)変動を検知する。そして、この検知データを中間転写体ベルトの数周期に亘って取得して中間転写体ベルトの厚みムラに起因する低周波成分を抽出し、抽出したデータから算出した真の速度変動データに基づいて駆動ローラを制御する。
上記特許文献1の技術では、中間転写ベルト上にレジパターンを形成する必要があるため、実際のコピー動作や印刷動作が行われる前に、予め中間転写体ベルトを数周期に亘って回走させて速度変動データを取得しておかなければならない。しかしながら、このように予め取得しておいた速度変動データと、実際のコピー動作や印刷動作中の中間転写体ベルトの速度変動との間に誤差が生じる可能性があり(リアルタイム性がない)、速度制御の精度の面で問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、実際のコピー動作や印刷動作中においてリアルタイムに生じる無端ベルトの速度変動に応じて、この無端ベルトの線速度が一定となるように駆動モータを制御可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、無端ベルトと、該無端ベルトを無端回走させる駆動ローラと、該駆動ローラを駆動する駆動モータとを備える画像形成装置であって、前記無端ベルトの厚みを検出するベルト厚み検出手段と、前記駆動ローラの偏心量を検出するローラ偏心検出手段と、前記無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との差分値に応じて前記無端ベルトの線速度が一定となるように前記駆動モータを制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との間に180°の位相差が生じるように、前記ベルト厚み検出手段及び前記ローラ偏心検出手段は配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記差分値が前記無端ベルトの厚み規定値より大きい場合には、前記無端ベルトの線速度が前記厚み規定値に対応する線速度目標値より低くなるように前記駆動モータを制御する一方、前記差分値が前記厚み規定値より小さい場合には、前記無端ベルトの線速度が前記線速度目標値より高くなるように前記駆動モータを制御することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置において、前記無端ベルト、前記駆動ローラ及び前記駆動モータは、それぞれの回転数が整数倍の関係となるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との間に180°の位相差が生じるように、前記ベルト厚み検出手段及び前記ローラ偏心検出手段は配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、前記差分値が前記無端ベルトの厚み規定値より大きい場合には、前記無端ベルトの線速度が前記厚み規定値に対応する線速度目標値より低くなるように前記駆動モータを制御する一方、前記差分値が前記厚み規定値より小さい場合には、前記無端ベルトの線速度が前記線速度目標値より高くなるように前記駆動モータを制御することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置において、前記無端ベルト、前記駆動ローラ及び前記駆動モータは、それぞれの回転数が整数倍の関係となるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置よれば、無端ベルトの厚みを検出するベルト厚み検出手段と、駆動ローラの偏心量を検出するローラ偏心検出手段とを備えることにより、無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との差分値、つまり実際の無端ベルトの厚みをリアルタイムに取得することができる。そして、このような差分値に応じて無端ベルトの線速度が一定となるように駆動モータを制御することにより、実際のコピー動作や印刷動作中においてリアルタイムに生じる無端ベルトの速度変動に応じた駆動モータ制御が可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置100の構成概略図である。この画像形成装置100は、例えばコピー機、プリンタ等の機能を1台に集約した複合機(MFP:Multi Function Peripherals)である。図1に示すように、画像形成装置100は、原稿を読み取るための原稿読取装置1と、原稿読取装置1によって読み取った原稿の画像データ、または通信回線を介して外部から送信された画像データに基づいて用紙(記録媒体)に画像を形成するMFP本体2とから概略構成されている。
図1は、本実施形態における画像形成装置100の構成概略図である。この画像形成装置100は、例えばコピー機、プリンタ等の機能を1台に集約した複合機(MFP:Multi Function Peripherals)である。図1に示すように、画像形成装置100は、原稿を読み取るための原稿読取装置1と、原稿読取装置1によって読み取った原稿の画像データ、または通信回線を介して外部から送信された画像データに基づいて用紙(記録媒体)に画像を形成するMFP本体2とから概略構成されている。
原稿読取装置1は、スキャナ部10及びADF(Auto Document Feeder:自動原稿給紙装置)20から構成されている。スキャナ部10は、プラテンガラス11上にセットされた原稿、またはADF20によって自動給紙される原稿の読み取りを行うものであり、プラテンガラス11、白色基準板12、フルレートキャリッジ13、ハーフレートキャリッジ14、集光レンズ15及びCCD(Charge Coupled Devices)センサ16等を備えている。
プラテンガラス11は、読み取り対象の原稿を1枚ずつセットするためのガラス板である。白色基準板12は、シェーディング補正用の白色基準データを取得するための白色板である。フルレートキャリッジ13は、プラテンガラス11の下方において、不図示のキャリッジ搬送機構によりプラテンガラス11に沿って左右方向(走査方向)に往復移動可能に設けられており、照明光を斜め上方に向けて出射するランプ13aと、照明光の反射光を後述するハーフレートキャリッジ14に向けて反射するミラー13bを内蔵している。
ハーフレートキャリッジ14は、フルレートキャリッジ13と同様に、不図示のキャリッジ搬送機構によりプラテンガラス11に沿って左右方向に往復移動可能に設けられており、フルレートキャリッジ13のミラー13bからの入射光を下方に向けて反射するミラー14aと、ミラー14aからの入射光を後述する集光レンズ15に向けて反射するミラー14bを内蔵している。なお、キャリッジ搬送機構により、フルレートキャリッジ13の移動量とハーフレートキャリッジ14の移動量との比率は1:0.5となるように制御されている。これにより、集光レンズ15に達するまでの照明光の光路長が一定となるように制御される。
プラテンガラス11上にセットされた原稿を読み取る場合は、フルレートキャリッジ13及びハーフレートキャリッジ14を走査方向に移動させることで原稿をスキャンするが、後述するADF20によって原稿を自動給紙する場合には、フルレートキャリッジ13及びハーフレートキャリッジ14を所定の原稿読取位置にて待機させ、原稿側を移動(搬送)させることで原稿をスキャンする。
集光レンズ15は、ハーフレートキャリッジ14のミラー14bからの入射光を集光してCCDセンサ16の受光面に結像させる。CCDセンサ16は、不図示のCCD駆動部から供給されるタイミング信号に同期して作動し、受光面にて受光した光を光電変換することにより、読み取った原稿の画像に応じたアナログ電圧信号を生成してAFE(アナログフロントエンド:図示省略)に出力する。なお、AFEは、上記のアナログ電圧信号を所定のゲイン設定値にて増幅した後、デジタル変換して読み取った原稿の画像データを生成するものである。
ADF20は、原稿載置トレイ22にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ順次自動給紙するものであり、プラテンカバー21、原稿載置トレイ22、ピックアップローラ23、レジストローラ24、プラテンローラ25及び排紙ローラ26等から構成されている。プラテンカバー21は、スキャナ部10の上面に対して開閉可能に設けられており、プラテンガラス11上に原稿をセットして読み取りを行う場合における原稿押さえカバーとしての役割と、ピックアップローラ23、レジストローラ24、プラテンローラ25及び排紙ローラ26等の自動給紙機構に使用される部材の収納用筐体としての役割を担っている。なお、図1では、プラテンカバー21が閉じられた状態を示している。
原稿載置トレイ22は、読み取り対象の原稿をセットするためのトレイである。ピックアップローラ23は、原稿載置トレイ22にセットされた原稿を1枚ずつピックアップしてレジストローラ24に搬出するためのローラである。レジストローラ24は、所定のタイミングで原稿をプラテンローラ25に搬送するためのローラである。プラテンローラ25は、原稿を所定の原稿読取位置を経由して排紙ローラ26に搬送するためのローラである。排紙ローラ26は、読み取り完了後の原稿を外部に排出するためのローラである。
MFP本体2は、原稿読取装置1にて読み取った原稿の画像データ、または通信回線を介して外部から送信された画像データに基づいて、電子写真方式によってトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙に転写するトナー画像形成部3と、トナー画像形成部3によって用紙に転写されたトナー画像を定着させる定着器4と、トナー画像形成部3及び定着器4を経由して用紙を外部に搬送するための用紙搬送機構5と、各種サイズの用紙を収容するための給紙カセット6、7、8とを備えている。さらに、MFP本体2には、手前側に開閉自在な手差しトレイ9が設けられており、手差しトレイ9に載置された用紙を用紙搬送機構5によって搬送可能な構成となっている。
トナー画像形成部3は、中間転写ベルト(無端ベルト)31と、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色にそれぞれ対応したトナー画像形成ユニットF(FY、FM、FC、FB)と、駆動ローラ32と、テンションローラ33と、二次転写ローラ34と、クリーナー35とから構成されている。
中間転写ベルト31は、各トナー画像形成ユニットF(FY、FM、FC、FB)によって形成される各色のトナー画像を1次転写するための中間転写体であり、駆動ローラ32及びテンションローラ33に張架されて、駆動ローラ32による回転駆動によって図1において時計回りに回走する構成となっている。
中間転写ベルト31は、各トナー画像形成ユニットF(FY、FM、FC、FB)によって形成される各色のトナー画像を1次転写するための中間転写体であり、駆動ローラ32及びテンションローラ33に張架されて、駆動ローラ32による回転駆動によって図1において時計回りに回走する構成となっている。
トナー画像形成ユニットF(FY、FM、FC、FB)は、それぞれ感光体ドラムFaと、帯電部Fbと、露光部Fcと、現像部Fdと、一次転写ローラFeとを備え、さらに不図示のクリーニング装置及び除電装置等とを備える。感光体ドラムFaは、円柱に形状設定され、その周面に静電潜像及び当該静電潜像に基づくトナー画像が形成されるものである。帯電部Fbは、感光体ドラムFaに対して対向配置され、感光体ドラムFaの周面を帯電状態とするものである。露光部Fcは、画像データに基づいてレーザ光を帯電状態の感光体ドラムFaの周面において走査して静電潜像を形成するものである。現像部Fdは、感光体ドラムFaの周面に対してトナーを付着させることによって感光体ドラムFaの周面上に静電潜像に基づくトナー画像を形成(現像)するものである。
一次転写ローラFeは、中間転写ベルト31を挟んで感光体ドラムFaと対向配置され、感光体ドラムFaに現像されたトナー画像を中間転写ベルト31に一次転写するものである。二次転写ローラ34は、中間転写ベルト31を挟んで駆動ローラ32と対向配置されており、給紙カセット6、7、8のいずれかから用紙搬送機構5によって搬送される用紙に、中間転写ベルト31表面に転写されているトナー画像を2次転写するものである。クリーナー35は、クリーニングローラやクリーニングブレード等を備え、中間転写ベルト31の残留トナーを除去するものである。
定着器4は、用紙上に二次転写されたトナー画像を定着させるものであり、加圧・加熱することによりトナーを定着させる加熱ローラ41を備えている。用紙搬送機構5は、給紙カセット6、7、8から用紙を1枚ずつ搬出するためのピックアップローラ51、52、53と、ピックアップした用紙をトナー画像形成部3(駆動ローラ32と2次転写ローラ34との間)に搬送するための給紙ローラ54、55、56と、定着後の用紙を外部に排紙するための排紙ローラ57等から構成されている。給紙カセット6、7、8は、MFP本体2に対して引き出し自在に取り付けられており、各種サイズの用紙を収容するものである。
続いて、図2を参照して、中間転写ベルト31を無端回走させる駆動ローラ32の制御系の構成について説明する。図2に示すように、駆動ローラ32の回転軸はギア部61を介して駆動モータ62の回転軸と連結されている。駆動モータ62は、例えばステッピングモータ等のパルスモータであり、コントローラ65から入力される制御パルス信号に従って回転する。ここで、上記の中間転写ベルト31、駆動ローラ32及び駆動モータ62は、それぞれの回転数が整数倍の関係となるように構成されている。具体的には、例えば、中間転写ベルト31の1回転当たり、駆動ローラ32は8回転、駆動モータ62は40回転するように構成されている。
駆動モータ62が200パルスで1回転すると仮定すると、4000パルスの制御パルス信号を駆動モータ62に入力した場合、駆動モータ62は20回転し、それに伴い、駆動ローラ32は4回転、中間転写ベルト31は1/2回転することになる。つまり、中間転写ベルト31の長さが1000mmと仮定すると、駆動モータ62に4000パルスの制御パルス信号を入力することにより、500mmの搬送量を制御できる(1パルス当たり、125μmの搬送量を制御可能)。
また、図2において、符号63は中間転写ベルト31の厚みを検出し、その検出結果を示すベルト厚み検出信号をコントローラ65に出力するベルト厚みセンサ(ベルト厚み検出手段)である。一方、符号64は駆動ローラ32の偏心量を検出し、その検出結果を示すローラ偏心検出信号をコントローラ65に出力するローラ偏心センサ(ローラ偏心検出手段)である。これらベルト厚みセンサ63及びローラ偏心センサ64としては、光センサや超音波センサ等、測定対象物との間の距離測定に使用されるセンサを用いることができる。
なお、これらベルト厚みセンサ63及びローラ偏心センサ64は、図中に示すように、中間転写ベルト31の厚み検出結果(ベルト厚み検出信号)と、駆動ローラ32の偏心量検出結果(ローラ偏心検出信号)との間に180°の位相差が生じるように、駆動ローラ32を挟んで一直線上に対向する位置に配置されている(但し、駆動ローラ32の偏心量が先に検出されるような位置関係とする)。
コントローラ65(制御手段)は、ベルト厚みセンサ63から入力されるベルト厚み検出信号と、ローラ偏心センサ64から入力されるローラ偏心検出信号との差分値を算出し、その差分値に応じて中間転写ベルト31の線速度が一定となるように駆動モータ62を制御する。以下では、このようなコントローラ65による駆動モータ62の制御動作について図3を参照して詳細に説明する。
図3は、中間転写ベルト31が回走している間に、ベルト厚みセンサ63から得られるベルト厚み検出信号と、ローラ偏心センサ64から得られるローラ偏心検出信号と、これらベルト厚み検出信号とローラ偏心検出信号との差分値の時間的関係を示すタイミングチャートである。ここで、上述したように、ベルト厚み検出信号とローラ偏心検出信号との間に180°の位相差が生じているため、それらの差分値は実際の中間転写ベルト31の厚みを指し示す値となる。
通常、中間転写ベルト31の線速度を制御する場合、中間転写ベルト31の線速度が中間転写ベルト31の厚み規定値に対応する線速度目標値となるように駆動モータ62を制御するが、実際の中間転写ベルト31の厚みが上記の厚み規定値に対してズレてしまうと、線速度目標値は厚みに対して適切な値とはならず、中間転写ベルト31の線速度が変動してしまうことになる。
そこで、コントローラ65は、図3に示すようなベルト厚み検出信号とローラ偏心検出信号との差分値(実際の中間転写ベルト31の厚み)が、中間転写ベルト31の厚み規定値より大きい場合(この場合、線速度は高くなる)には、中間転写ベルト31の線速度が厚さ規定値に対応する線速度目標値より低くなるように駆動モータ62を制御する。また、コントローラ65は、上記の差分値が厚さ規定値より小さい場合(この場合、線速度は低くなる)には、中間転写ベルト31の線速度が線速度目標値より高くなるように駆動モータ62を制御する。
なお、当然、コントローラ65は、上記の差分値が厚み規定値と同じであった場合、中間転写ベルト31の線速度が線速度目標値となるように駆動モータ62を制御する。
なお、当然、コントローラ65は、上記の差分値が厚み規定値と同じであった場合、中間転写ベルト31の線速度が線速度目標値となるように駆動モータ62を制御する。
具体的には、コントローラ65は、中間転写ベルト31の線速度が線速度目標値となるように駆動モータ62を制御する場合、駆動モータ62へ出力する制御パルス信号の周波数を線速度目標値に対応する周波数目標値に設定し、中間転写ベルト31の線速度が線速度目標値より低くなるように駆動モータ62を制御する場合、制御パルス信号の周波数を上記の周波数目標値より低く設定し、また、中間転写ベルト31の線速度が線速度目標値より高くなるように駆動モータ62を制御する場合には、制御パルス信号の周波数を上記の周波数目標値より高く設定する。
以上説明したコントローラ65による駆動モータ62の制御によって、ベルト厚み検出信号とローラ偏心検出信号との差分値(実際の中間転写ベルト31の厚み)に応じて駆動モータ62の回転速度が制御されて、中間転写ベルト31の線速度が一定(線速度目標値)に保持されることになる。
このように、本実施形態の画像形成装置100によれば、ベルト厚みセンサ63と、ローラ偏心センサ64とを備えることにより、ベルト厚み検出信号とローラ偏心検出信号との差分値、つまり実際の中間転写ベルト31の厚みをリアルタイムに取得することができる。そして、このような差分値に応じて中間転写ベルト31の線速度が一定となるように駆動モータ62を制御することにより、実際のコピー動作や印刷動作中においてリアルタイムに生じる中間転写ベルト31の速度変動に応じた駆動モータ制御が可能となる。
なお、上記のように、実際のコピー動作や印刷動作中において、ベルト厚み検出信号とローラ偏心検出信号との差分値算出処理を常時または所定周期で行い、その差分値算出結果に基づいて駆動モータ62を制御しても良いし、或いは、リアルタイム性を厳密に考慮する必要がない場合には、予め中間転写ベルト31を数回転させた時の差分値プロファイル(数回転期間における差分値の変化データ)を取得しておき、実際に駆動モータ62を制御する際には上記の差分値プロファイルを用いて駆動モータ62を制御することもできる。
また、上記実施形態では、画像形成装置100としてMFPを例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、コピー機や、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置にも適用することができる。また、上記実施形態では、タンデム方式の画像形成装置100を例示したが、その他の方式において無端ベルトの速度変動に起因して色ズレなどの問題が発生する画像形成装置であれば本発明を適用可能であることは勿論である。
100…画像形成装置、1…原稿読取装置、2…MFP本体、10…スキャナ部、20…ADF(Auto Document Feeder)、3…トナー画像形成部、4…定着器、41…加熱ローラ、42…ヒータ、43…ヒータ制御回路、5…用紙搬送機構、6、7、8…給紙カセット、31…中間転写ベルト、32…駆動ローラ、61…ギア部、62…駆動モータ、63…ベルト厚みセンサ、64…ローラ偏心センサ、65…コントローラ
Claims (4)
- 無端ベルトと、該無端ベルトを無端回走させる駆動ローラと、該駆動ローラを駆動する駆動モータとを備える画像形成装置であって、
前記無端ベルトの厚みを検出するベルト厚み検出手段と、
前記駆動ローラの偏心量を検出するローラ偏心検出手段と、
前記無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との差分値に応じて前記無端ベルトの線速度が一定となるように前記駆動モータを制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記無端ベルトの厚み検出結果と前記駆動ローラの偏心量検出結果との間に180°の位相差が生じるように、前記ベルト厚み検出手段及び前記ローラ偏心検出手段は配置されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記差分値が前記無端ベルトの厚み規定値より大きい場合には、前記無端ベルトの線速度が前記厚み規定値に対応する線速度目標値より低くなるように前記駆動モータを制御する一方、前記差分値が前記厚み規定値より小さい場合には、前記無端ベルトの線速度が前記線速度目標値より高くなるように前記駆動モータを制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記無端ベルト、前記駆動ローラ及び前記駆動モータは、それぞれの回転数が整数倍の関係となるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|---|
JP2013238736A (ja) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Canon Inc | 制御装置及び画像形成装置 |
US10295944B2 (en) * | 2017-05-19 | 2019-05-21 | Konica Minolta, Inc. | Image forming apparatus which determines whether image forming part is in stable or unstable state and control method for image forming apparatus |
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