JP6415212B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1ベルトに担持されたトナー像を、第2ベルトに担持された記録材に転写する画像形成装置に関する。
感光ドラムから中間転写ベルトに一次転写されたトナー像を、複数の張架ローラに張架された二次転写ベルトに担持された記録材に二次転写して画像形成する画像形成装置が実用化されている(特許文献1、3)。
一方、感光ベルトに担持されたトナー像を記録材に転写する画像形成装置は、停止状態で長時間放置すると感光ベルトに巻き癖が形成されてトナー像の転写ムラを引き起こす可能性がある(特許文献2)。このため、特許文献2では、タイマを設けて感光ベルトの停止時間を計測し、停止時間が閾値に達すると、感光ベルトを回転させて巻き癖を解消している。
特許文献3には、中間転写ベルトに一対のファーブラシを当接させて転写残トナーを回収するようにした画像形成装置が示される。特許文献4には、二次転写ベルトに一対のファーブラシを当接させてクリーニングするようにした画像形成装置が示される。
特開2009−139752号公報 特開平4−174454号公報 特開2007−57803号公報 特開2006−259367号公報
中間転写ベルトに担持されたトナー像を転写ベルトに担持された記録材に転写する画像形成装置では、中間転写ベルトのみならず、転写ベルトに張架ローラの巻き癖が付いても転写ムラが発生することが判明した。そこで、中間転写ベルトの停止時間が第1閾値に達すると中間転写ベルトを回転させて巻き癖を解除し、第2ベルトの停止時間が第2閾値に達すると第2ベルトを回転させて巻き癖を解除する制御が提案された。
しかし、印刷出力が途絶えた画像形成装置の停止期間に、第1ベルトの回転時間と第2ベルトの回転時間とが交互にあるいは別々に発生すると、そのたびに駆動音が発生する。
本発明は第1ベルトと第2ベルトの両方の巻き癖の解除に伴う駆動音の発生頻度や発生時間が低減される画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体にトナー像を形成するトナー像形成部と、前記像担持体から転写されたトナー像を担持して回転する無端状の第1ベルトと、記録材を担持して回転する無端状の第2ベルトと、前記第1ベルトを張架すると共に、第1転写ローラを有する複数の第1張架ローラと、前記第2ベルトを張架すると共に、前記第1転写ローラとの間で前記第1ベルト及び前記第2ベルトを挟持してトナー像を記録材に対して転写する転写部を形成可能な第2転写ローラを有する複数の第2張架ローラと、前記第1ベルトと前記第2ベルトとを互いに当接させ前記転写部を形成する当接状態と、前記第1ベルトと前記第2ベルトとを互いに離間させ前記転写部を形成しない離間状態とに変更可能な接離機構と、前記第1ベルト及び前記第2ベルトの少なくとも一方の停止時間に基づいて、前記第1張架ローラに対する前記第1ベルトの回動位置が変更されるように前記第1ベルトを回転して停止させ、かつ、前記第2張架ローラに対する前記第2ベルトの回動位置が変更されるように前記第2ベルトを回転して停止させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1ベルトと前記第2ベルトとを離間させた状態で、前記第1ベルトを回転して停止させるまでの時間と前記第2ベルトを回転して停止させるまでの時間との少なくとも一部を重複させて、互いに異なる時間回転させる、ことを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、第1ベルトと前記第2ベルトとを離間させた状態で、第1ベルトの回転時間と第2ベルトの回転時間との少なくとも一部重複させて、互いに異なる時間回転させるこれによれば、巻き癖を抑制するために第1ベルトと第2ベルトとを回転させる場合に、第1ベルトと第2ベルトとを離間しているのでこれらベルト同士の摺擦によるベルト劣化を抑制できる。そして、第1ベルトの回転時間と第2ベルトの回転時間との少なくとも一部を重複させて回転させるので、ベルトを回転させる時間を短くし得る。ベルトの回転時間を短縮することにより、第1ベルトと第2ベルトの駆動音の発生時間が少なくて済み、また巻き癖抑制制御の実行に伴うダウンタイムを縮小でき装置の効率的な運用を図ることができる
なお、本発明における張架ローラは、第1ベルト、第2ベルトに巻き癖を発生させ得るもの、具体的には、張力を付与された第1ベルト、第2ベルトの巻き付き角度が10度以上あるものを指す。
画像形成装置の構成の説明図である。 二次転写ベルトユニットの接離機構の説明図である。 中間転写ベルト及び二次転写ベルトの巻き癖の定義の説明図である。 張架ローラの外径と巻き癖高さの関係の説明図である。 巻き癖高さと出力画像への影響度の関係の説明図である。 実施の形態1の制御のフローチャートである。 実施の形態1の制御の効果の説明図である。 実施の形態2の制御のフローチャートである。 転写部における巻き癖解除の模式図である。 二次転写ベルトを加圧状態で転写部に通過させる効果の説明図である。 ベルトクリーニング装置の配置の説明図である。 実施の形態3の制御のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<実施の形態1>
(画像形成装置)
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト40の上向き面に沿って画像形成部PY、PM、PC、PKを配列したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。中間転写方式は、転写部の配置の自由度の高さ、様々な種類の記録材への対応性の高さといった利点を持つ。
画像形成部PYでは、感光ドラム1Yにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト40に転写される。画像形成部PMでは、感光ドラム1Mにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト40に転写される。画像形成部PC、PKでは、感光ドラム1C、1Kにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト40に転写される。
中間転写ベルト40に転写された四色のトナー像は、転写部Nへ搬送されて記録材Pへ二次転写される。記録材Pは、記録材カセット35から取り出されて、分離ローラ36で1枚ずつに分離されて、レジストローラ13へ送り込まれる。レジストローラ13は、中間転写ベルト40のトナー像にタイミングを合わせて記録材Pを転写部Nへ送り込む。上流上ガイド14及び上流下ガイド15は、記録材Pがレジストローラ13から転写部Nへ搬送されるまでの搬送パスを規制する。
四色のトナー像を二次転写された記録材Pは、搬送ベルト61に搬送されて定着装置60へ送り込まれ、定着装置60で加熱加圧を受けて表面に画像を定着される。定着装置60は、ヒータ60cを設けた定着ローラ60aと加圧ローラ60bが形成するニップで所定の加圧力と熱量を与えて記録材Pにトナー像を溶融固着させる。
(画像形成部)
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像装置5Y、5M、5C、5Kで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部PYについて説明し、他の画像形成部PM、PC、PKに関する重複した説明を省略する。
画像形成部PYは、感光ドラム1Yを囲んで、帯電装置3Y、露光装置4Y、現像装置5Y、一次転写ローラ6Y、ドラムクリーニング装置7Yを配置している。感光ドラム1Yは、アルミニウム製シリンダの外周面に感光層を形成しており、所定のプロセススピードで矢印A方向に回転する。
帯電装置3Yは、感光ドラム1Yを一様な負極性の電位に帯電させる。露光装置4Yは、画像データを走査線に展開した画像信号に基づいて発生させたレーザービームを回転ミラーで走査して感光ドラム1Yの表面に画像の静電潜像を書き込む。
現像装置5Yは、マイナスに帯電させたトナーを感光ドラム1Yの静電潜像に移転させて、静電潜像をトナー像に現像する。静電潜像は、小さいドット画像の集合体となっており、ドット画像の密度を変化させることで感光ドラム1Y上に形成するトナー像の濃度を変化させる。ここでは、イエローの定着画像は、最大反射濃度が1.5〜1.7程度であり、その時のトナー載り量は0.4〜0.6mg/cm程度である。現像剤補給部51Yは、画像形成に伴って現像装置5Yから取り出されただけのトナーを現像装置5Yに補給する。
一次転写ローラ6Yは、中間転写ベルト40を押圧して、感光ドラム1Yと中間転写ベルト40の間に一次転写部を形成する。一次転写ローラ6Yに正極性の直流電圧を印加することで、感光ドラム1Yに担持された負極性のトナー像が中間転写ベルト40へ転写される。
ドラムクリーニング装置7Yは、感光ドラム1Yにクリーニングブレードを摺擦させて、感光ドラム1Yの表面に付着した転写残トナーを回収する。
(中間転写ベルト)
中間転写ベルト40は、駆動ローラ43、テンションローラ41、および二次転写内ローラ42に張架され、駆動ローラ43に駆動されて矢印G方向へ250〜300[mm/sec]の回転速度で回転する。中間転写ベルト40は、周長が2000mmで、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの直径は、80mmである。
中間転写ベルト40は、厚さ70μmのポリイミド、ポリカーボネート等の樹脂材料の基層の上に厚さ120〜180μmのゴム材料の弾性層を配置し、弾性層の上に厚さ5〜10μmの表層を配置して、厚みが200〜250μmである。ゴム材料は、ウレタンゴム、クロロプレンゴム等である。表層は、中間転写ベルト40の表面へのトナーの付着力を小さくして、転写部Nでトナーを記録材Pへ転写し易くする。中間転写ベルト40は、各層において帯電防止剤のカーボンブラックを適当量含有させて体積抵抗率を1×1〜1×1014[Ω・cm]に調整してある。
表層は、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、フッ素樹脂等の1種類の樹脂材料で形成してもよい。弾性材ゴム、エラストマー、ブチルゴム等の弾性材料を2種類以上混合し、表面エネルギーを小さくして潤滑性を高めるフッ素樹脂等の粉体粒子を1種類あるいは2種類以上、または粒径を異ならした紛体粒子を分散させて使用してもよい。
テンションローラ41は、回転軸の両端に配置した加圧ばね41sによって中間転写ベルト40に向かって突き出すように付勢されて、中間転写ベルト40に搬送方向で20〜50N(2〜5kgf)程度のほぼ一定の張力を付与する。ベルトクリーニング装置45は、中間転写ベルト40にクリーニングブレードを摺擦させて、中間転写ベルト40の表面の転写残トナーを回収する。
(二次転写ベルト)
図1に示すように、二次転写ベルトユニット56は、二次転写ベルト12に記録材Pを担持させて転写部Nを通過させる。二次転写ベルト12を用いることで、転写部Nにおけるトナー像の転写後、中間転写ベルト40からの記録材Pの分離が容易になる。また、転写部Nにおいて記録材を安定的に搬送することができるため、記録材が転写部Nを通過する際に、記録材の姿勢が不安定になるために発生する画像不良を抑制できる。
二次転写ベルトユニット56は、二次転写外ローラ10、分離ローラ(搬送面形成ローラ)21、テンションローラ22、及び駆動ローラ23に二次転写ベルト12を張架している。二次転写ベルト12の周長は200mmである。
二次転写ベルト12は、ポリイミド、ポリカーボネートなどの樹脂材料に帯電防止剤のカーボンブラックを適当量含有させて体積抵抗率を1×10〜1×1014[Ω・cm]に調整した樹脂材料で形成されている。二次転写ベルト12は、単層構造で厚みは0.07〜0.1mmである。二次転写ベルト12は、引っ張り試験法(JIS K 6301)で測定したヤング率の値が100MPa以上10GPa未満である。
二次転写外ローラ10は、ステンレス丸棒の芯金10aの外周にイオン導電系発泡ゴム(NBRゴム)の弾性層10bを配置して外径24mmに形成されている。弾性層10bは、10点平均表面粗さRzが6.0〜12.0[μm]、Asker−C硬度が30〜40程度である。二次転写外ローラ10は、常温常湿環境(N/N:23℃、50%RH)にて2kVを印加して測定した抵抗値が1×10〜1×10[Ω]である。
二次転写内ローラ42は、転写部Nに位置する中間転写ベルト40の内側面を支持して、二次転写内ローラ42に支持された中間転写ベルト40と二次転写ベルト12との間にトナー像の転写部Nを形成する。二次転写外ローラ10には、出力電流が可変の二次転写電源11が接続される。
二次転写電源11は、一例として+40〜60μAの転写電流が流れるように出力電圧を定電流制御される。二次転写電源11は、二次転写外ローラ10に転写電圧を印加して、中間転写ベルト40に担持されたトナー像を二次転写ベルト12上の記録材Pへ二次転写させる。トナー像の二次転写に伴って記録材Pは、二次転写ベルト12へ静電気的に吸着される。
二次転写外ローラ10の下流に配置された分離ローラ21は記録材の分離ローラを兼ねている。二次転写ベルト12上の記録材Pは、分離ローラ21に到達した後、分離ローラ21の周面に沿った二次転写ベルト12の湾曲面で、二次転写ベルト12から曲率分離する。二次転写ベルト12から曲率分離した記録材Pは、搬送ベルト61に搬送されて定着装置60に送り込まれる。分離爪32は、二次転写ベルト12から分離した記録材Pが二次転写ベルト12に再び静電的に巻きつくのを防ぐ。
駆動ローラ23は、駆動モータM23に連結され、二次転写ベルト12を駆動して矢印B方向に回転させる。テンションローラ22は、両端を加圧ばねで二次転写ベルト12に向かって突き出す方向に付勢されて、二次転写ベルト12に所定の張力を付与している。
二次転写ベルト12から分離された記録材Pは、搬送ベルト61によって定着装置60まで搬送される。定着装置60によって画像が定着された記録材は、画像形成装置100の機体外へ排出される。分離爪32は、二次転写ベルト12から分離した記録材Pが二次転写ベルト12に再び巻きつくのを防ぐ。
(接離機構)
図2は二次転写ベルトユニットの接離機構の説明図である。図2中、(a)は当接状態、(b)は離間状態である。
図1に示すように、無端状の第1ベルトの一例である中間転写ベルト40は、複数の張架ローラ(41、42、43)に張架され、像担持体の一例である感光ドラム1Yから転写されたトナー像を担持して回転する。また、無端状の第2ベルトの一例である二次転写ベルト12は、複数の張架ローラ(10、21、22、23)に張架され、記録材を担持して回転し、中間転写ベルト40との間に記録材に対するトナー像の転写部Nを形成可能である。そして、一対の転写ローラの一例である二次転写内ローラ42及び二次転写外ローラ10は、転写部Nにおける中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12を挟持可能である。制御部50は、接離機構56Mを制御して、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の停止状態では、二次転写内ローラ42及び二次転写外ローラ10による中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の加圧を解除する。
図2の(a)に示すように、接離機構56Mは、加圧カム58が矢印E方向に回転すると、図2の(b)に示すように、二次転写ベルトユニット56が回転軸57を中心に矢印C方向に回転して、二次転写ベルト12を中間転写ベルト40から離間させる。
以上説明したように、トナー像形成部の一例である画像形成部PYは、像担持体の一例である感光ドラム1Yにトナー像を形成する。無端状の第1ベルトの一例である中間転写ベルト40は、複数の張架ローラに張架され、感光ドラム1Yから転写されたトナー像を担持して回転する。無端状の第2ベルトの一例である二次転写ベルト12は、複数の張架ローラに張架され、記録材を担持して回転し、中間転写ベルト40との間に記録材に対するトナー像の転写部Nを形成可能である。一対の転写ローラの一例である二次転写内ローラ42及び二次転写外ローラ10は、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12を加圧する。中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の停止状態では、二次転写内ローラ42及び二次転写外ローラ10による中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の加圧が解除されている。
(巻き癖)
図2の(b)に示すように、画像形成装置100では、休止状態が長時間続いた場合、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12に巻き癖が発生して、画像形成上の不都合が発生する可能性がある。休止時、二次転写ベルト12は、所定の張力で複数の張架ローラ(10、21、22、23)に張架された状態を保つ。この状態が長く続くと、二次転写ベルト12の張架ローラ(10、21、22、23)に巻き付いている部分で、巻き付いた形状が保存されて、いわゆる「巻き癖」となる。「巻き癖」が生じた二次転写ベルト12を回転させて画像形成を行うと、二次転写ベルト12が振動して記録材P上に転写された各色画像が乱れる可能性がある。あるいは、転写部Nを通過する際に、二次転写ベルト12、中間転写ベルト40の巻き癖部分や前後の段差で圧力ムラや隙間が発生してトナー像の転写不良が発生することがある。
(巻き癖発生レベル)
図3は中間転写ベルト及び二次転写ベルトの巻き癖の定義の説明図である。図4は張架ローラの外径と巻き癖高さの関係の説明図である。図5は巻き癖高さと出力画像への影響度の関係の説明図である。
図3に示すように、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12における巻き癖の発生レベルを定量化した。巻き癖高さdは、例えば、レーザ形状測定装置などを用いて、巻き癖部MBの両端を通常の運転時の張力状態で張架して測定する。
図4に示すように、二次転写ベルト12を通常の運転時の張力状態で2時間放置した実験では、張架ローラ(10、21、22、23)の外径が小さいと、巻き癖高さdが高くなる傾向がある。
図5の(a)、(b)に示すように、中間転写ベルト40と二次転写ベルト12とでは、ベルト材料、弾性層の有無、厚み、張力、巻き付け角度、張架ローラの外径等が異なるため、巻き癖の発生レベルが異なる。しかし、いずれも張架ローラの外径が小さいほど、巻き癖高さdの経時変化は大きくなる傾向がある。
図5の(a)、(b)には、出力画像で評価した巻き癖高さdの許容レベルを点線で表示している。ランク1は、画像全体が均一厚さのトナー像でも転写ムラを観察できないレベルの巻き癖高さdである。ランク2は、文字画像、写真画像等の実用画像で転写ムラを観察できないレベルの巻き癖高さdである。ランク3は、実用画像でも転写ムラを容易に観察できるレベルの巻き癖高さdである。このため、図5の(a)、(b)において、ランク2までの巻き癖高さであれば、画像品質として問題ないレベルと評価した。
図5の(a)に示すように、中間転写ベルト40では、画像上問題ないランク1、2と判断される巻き癖高さdが二次転写ベルト12よりも低くなる。これは、転写部Nにおいて中間転写ベルト40はトナー像に接触しているため、記録材の裏面と接触している二次転写ベルト12よりも転写ムラへの影響がより直接的だからである。
図5の(b)に示すように、二次転写ベルト12では、張架ローラの直径が中間転写ベルト40よりも小さくなるため、時間経過に対する巻き癖高さの増加が大きくなっている。二次転写ベルト12の張架ローラ(10、21、22、21)の直径がφ12〜φ24であるのに対して中間転写ベルト40の張架ローラ(41、42、43)の直径は、φ16〜φ24である。
結果として、中間転写ベルト40と二次転写ベルト12とでは、画像形成装置100の停止後、巻き癖によって転写不良が問題になるまでの許容放置時間が異なる。中間転写ベルト40では、最小径の張架ローラが外径16mmであるため、許容放置時間は3時間である。一方、二次転写ベルト12では、最小径の張架ローラが外径12mmであるため、許容放置時間は2時間10分である。
(比較例)
感光体ベルトに転写ローラ、駆動ローラ、クリーニングローラが当接する構成であれば、特許文献2に示されるように、停止状態の経過時間を測定し、経過時間が閾値時間以上続いた場合に、感光体ベルトを所定時間回転駆動すればよい。同様に考えて、中間転写ベルト40の巻き癖を解除するためには、停止時間が3時間に達すると一定時間のベルト駆動を行って巻き癖を解除すればよい。また、二次転写ベルト12については停止時間が2時間10分に達すると一定時間のベルト駆動を行って巻き癖を解除すればよい。
しかし、複数の張架ローラに張架された中間転写ベルト40と複数の張架ローラに張架された二次転写ベルト12とが存在する画像形成装置100の場合、巻き癖を除去するためにベルト駆動する回数と時間が増えてしまう。そして、巻き癖を除去するためにベルト駆動するときの動作音は、画像形成装置100が停止して動作音が途絶えた状態で突如発生する音なので、ユーザーの注意を引いて不必要な刺激を与えることがある。
つまり、巻き癖対策としてベルトの停止時間が一定時間以上経過した場合にベルト駆動を行う制御を行う構成では、それぞれのベルトの最適なタイミングでベルトを動作させようとすると、停止状態のベルトが動作する機会が増えてしまう。このときのベルトの動作音は、画像形成装置が一旦停止して音が途絶えた後、新たに発する音なので、ユーザにとって気になりやすい。
以下の実施の形態では、上記の事情を鑑み、複数のベルトにおいて巻き癖を解除するためにベルト駆動するタイミングを調整して、巻き癖を除去するためにベルト駆動する回数と時間とを引用文献1に比較して大幅に削減している。
(実施の形態1の制御)
図6は実施の形態1の制御のフローチャートである。図7は実施の形態1の制御の効果の説明図である。図2の(b)に示すように、二次転写ベルト12は、前回の画像形成ジョブの終了後、接離機構56Mによって中間転写ベルト40から離間された状態で停止している(S101のY)。
図1を参照して図6に示すように、制御部50は、二次転写ベルト12の停止時間が閾値Tmに達すると(S102のY)、二次転写ベルト12と中間転写ベルト40とを離間させたまま、それぞれの回転時間だけ回転させる(S103〜S106)。
図7の(a)に示すように、制御部50は、時刻taで中間転写ベルト40の回転駆動を開始して(S103)、時刻tbに二次転写ベルト12の回転駆動を開始する(S104)。これにより、時刻tcから時刻tdの間に図3に示す二次転写ベルト12の巻き癖部MBが転写部(二次転写外ローラ10)を通過する。制御部50は、時刻tbから二次転写ベルト12の張架位置移動時間t12が経過した時刻teに二次転写ベルト12の回転駆動を停止する(S105)。また、時刻taから中間転写ベルト40の張架位置移動時間t40が経過した時刻tfに中間転写ベルト40の回転駆動を停止する(S106)。
図5の(b)に示すように、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の停止後、巻き癖が出力画像に影響を及ぼすまでの時間が最も早いのは、二次転写ベルト12の外径12mmの張架ローラ(23)の張架位置である。そのため、停止時間の閾値Tmは、外径12mmの張架ローラ(23)の張架位置の巻き癖が出力画像に影響を及ぼす前の1時間45分に設定している。
実施の形態1では、二次転写ベルト12に関する閾値Tmで中間転写ベルト40の張架位置の変更を実行するので、中間転写ベルト40の巻き癖部MBの巻き癖高さdが画像に影響を及ぼす前に確実に巻き癖高さdの増加を阻止できる。
実施の形態1では、中間転写ベルト40の張架位置移動時間t40と、二次転写ベルト12の張架位置移動時間t12とを任意に設定できる。このため、停止中の複数の張架ローラの張架位置が移動後の複数の張架ローラの張架位置のいずれにも重ならないように中間転写ベルト40の張架位置移動時間t40と二次転写ベルト12の張架位置移動時間t12とを設定することが容易である。
実施の形態1では、中間転写ベルト40の張架位置移動時間t40は、中間転写ベルト40を300[mm/sec]に加速する過程で40mm移動させる時間に設定される。また、二次転写ベルト12の張架位置移動時間t12は、二次転写ベルト12を300[mm/sec]に加速する過程で30mm移動させる時間に設定されている。したがって、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12が回転している時間は0.2秒以下となり、ユーザーの注意を過剰に引き付けることなく、必要な張架位置の変更を完了できる。
実施の形態1では、張架位置移動時間の間には中間転写ベルト40と二次転写ベルト12の巻き癖はほとんど回復しない。張架位置移動時間の回転は、中間転写ベルト40と二次転写ベルト12とにおける巻き癖が図5に示すランク3のレベルに成長することを回避するために実行され、停止中の張架ローラ張架位置の巻き癖は、移動後の停止時間において徐々に回復される。そのため、張架位置移動時間は、それぞれの張架ローラについて、その下流の張架ローラの位置を避けてベルトが停止するように設定されている。
以上説明したように、制御部50の機能の一部であるタイマは、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12が停止したときに停止時間を計測する。制御部の一例である制御部50は、タイマの計測結果に基づいて、中間転写ベルト40の張架ローラによる張架位置が変更されるように中間転写ベルト40を回転して停止させる。並行して、二次転写ベルト12の張架ローラによる張架位置が変更されるように二次転写ベルト12を回転して停止させる。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1では、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の停止状態を検出し、一定時間以上停止状態が続いた場合に中間転写ベルト40と二次転写ベルト12を回転させることで、巻き癖による画像不良の発生を抑えることができる。
実施の形態1では、中間転写ベルト40を回転して停止させるまでの時間t40と二次転写ベルト12を回転して停止させるまでの時間t12とが少なくとも一部重複している。このため、時間t40と時間t12とが少しも重複しない場合に比較して、画像形成装置100の作動音の発生回数が少なくなる。停止状態からベルト駆動制御をする際に発生してしまう駆動音の発生頻度が低減される。実施の形態1では、時間t40と時間t12とのうちの長い方の内側に短いほうを配置している。図7の(a)に示すように、回転時間の短いベルトの駆動タイミングを回転時間の長いベルトの駆動タイミングに含まれるように設定している。このため、時間t40と時間t12とが相互に部分的に重複している場合に比較して、画像形成装置100の作動音の合計の発生時間が少なくなる。ベルトの稼働音の発生時間を短くすることができる。
実施の形態1では、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の張架ローラによる張架位置を変更する際に、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12を離間状態のまま互いに異なる時間回転させる。このため、中間転写ベルト40と二次転写ベルト12とにそれぞれ最適な移動量を設定できる。
実施の形態1では、二次転写ベルト12を回転させて停止させるまでの移動量は、20mm以上100mm以下である。そして、二次転写ベルト12を回転させて停止させるまでの時間は、0.1秒以上0.5秒以下である。このため、ユーザーはよほど注意している場合を除いて二次転写ベルト12の移動に気が付かない。
<実施の形態2>
実施の形態2は、図1乃至5に示される画像形成装置において、停止期間中に中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の張架ローラ張架位置を移動させる際の制御の一部を実施の形態1とは異ならせている。したがって、実施の形態2において実施の形態1と共通する部分については重複する説明を省略する。
(実施の形態2の制御)
図8は実施の形態2の制御のフローチャートである。図9は転写部における巻き癖解除の模式図である。図10は二次転写ベルトを加圧状態で転写部に通過させる効果の説明図である。
図2の(b)に示すように、二次転写ベルト12は、前回の画像形成ジョブの終了後、接離機構56Mによって中間転写ベルト40から離間された状態で停止している(S201のY)。
図1を参照して図8に示すように、制御部50は、二次転写ベルト12の停止時間が閾値Tmに達すると(S202のY)、駆動モータM58を作動させて加圧カム58により二次転写ベルトユニット56を当接位置へ移動させる。これにより、二次転写ベルト12が中間転写ベルト40に当接して転写部Nが形成される(S203)。
制御部50は、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の回転駆動を開始する(S204)。これにより、図9の(a)に示すように、二次転写ベルト12の巻き癖部MBが転写部(二次転写外ローラ10)を通過して、図9の(b)に示すように、巻き癖部MBの巻き癖高さdが減少する。
制御部50は、二次転写ベルト12の張架位置移動時間が経過すると、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の回転駆動を停止する(S205)。停止後、駆動モータM58を当接時とは逆方向に作動させて二次転写ベルトユニット56を離間位置へ移動させる(S206)。
図5の(b)に示すように、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の停止後、巻き癖が出力画像に影響を及ぼすまでの時間が最も早いのは、二次転写ベルト12の外径12mmの張架ローラ(23)の張架位置である。そのため、停止時間の閾値Tmは、外径12mmの張架ローラ(23)の張架位置の巻き癖が出力画像に影響を及ぼす前の1時間45分に設定している。
図9の(a)に示すように、二次転写ベルトユニット56が中間転写ベルト40に当接された場合、転写部Nでは、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12を挟持するように二次転写内ローラ42に二次転写外ローラ10が圧接している。このとき、二次転写内ローラ42は、金属の芯金の表面に薄いゴム層を有する構成のため、断面が円形を保っている。しかし、二次転写外ローラ10は、芯金10aの周面に厚い発泡ゴムの弾性層10bを有するため、輪郭が二次転写内ローラ42の断面に沿って変形して搬送方向の長さが約4mmの転写部Nを形成している。
図9の(b)に示すように、中間転写ベルト40と二次転写ベルト12の巻き癖部MBの重なりが転写部Nを通過すると、巻き癖の凸形状とは逆の方向に力Fが加えられるため、巻き癖が解消される効果が得られる。実施の形態2では、二次転写ベルト12の外径12mmの張架ローラ(23)の張架位置が転写部Nを通過して停止するように、中間転写ベルト40の張架位置移動時間を設定している。中間転写ベルト40の張架位置移動時間は、中間転写ベルト40及び二次転写ベルトを300[mm/sec]に加速する過程で90mm移動させる時間に設定されている。したがって、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12が回転している時間は0.4秒以下となり、ユーザーの注意を過剰に引き付けることなく、必要な張架位置の変更を完了できる。
図9の(a)に示すように、実施の形態1では、張架ローラ(23)の張架位置で二次転写ベルト12に発生した巻き癖は、張架ローラ(23)から外れた位置へ移動させることで、それ以上に高さdが成長する事を回避できる。しかし、実施の形態1では、二次転写ベルト12を中間転写ベルト40から離間させた状態で二次転写ベルト12の張架位置を変更する移動を実行しているため、巻き癖が元に戻るまでには停止時間と同程度の時間を要する。図10に示すように、ランク2の最大巻き癖高さをランク1の最大巻き癖高さdまで回復させるために1時間30分程度の時間を要する。そして、二次転写ベルト12及び中間転写ベルト40の張架位置移動が実行された直後に画像形成が開始された場合、ランク3ぎりぎりの低いレベルの画像が出力されてしまう。
これに対して実施の形態2では、0.4秒の張架位置移動時間の間に巻き癖がランク1に近いレベルまで一気に回復するため、巻き癖がランク2のレベルからランク1のレベルに回復するまでの時間は30分程度まで短縮される。そして、二次転写ベルト12及び中間転写ベルト40の張架位置移動が実行された直後に画像形成が開始された場合、ランク1に近い高いレベルの画像を出力することができる。
実施の形態2でも、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の張架位置移動時間は、移動後の各張架ローラの張架位置が移動前の各張架ローラの張架位置からずれた位置となるように設定されている。中間転写ベルト40と二次転写ベルト12の両者で巻き癖が発生する可能性があるため、それぞれの巻き癖がそれぞれの張架ローラで停止しないように張架位置移動時間(移動距離)を設定している。
しかし、実施の形態2では、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の張架位置移動時間が等しいため、一部の張架ローラの張架位置についてはこの条件を満たせない場合がある。その場合、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の最も直径の大きな張架ローラの張架位置が移動後に最も直径の小さな張架ローラ以外の張架ローラの張架位置に重なることは許容している。
このようにして、移動前の巻き癖に重なった移動後の巻き癖が成長しても、巻き癖がランク3のレベルまでには低下しないようにしている。これは、移動前の張架ローラ張架位置に移動後の張架ローラ張架位置が重なると、次回の張架位置移動までにランク3のレベルまで巻き癖が成長する可能性があるからである。一度発生した巻き癖に、累積的に別の張架ローラの形状で巻き癖形状が保存されるからである。
(実施の形態2の効果)
実施の形態2では、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の停止状態を検出し、一定時間以上停止状態が続いた場合に、離間状態で待機していた二次転写ベルトユニット56を当接位置へ移動させる。そして、加圧状態の転写部Nにおいて、中間転写ベルト40と二次転写ベルト12の重なりを必要な張架位置移動時間だけ移動させる。これにより、中間転写ベルト40と二次転写ベルト12の移動中に二次転写ベルト12の巻き癖を大きく回復させることができる。中間転写ベルト40に二次転写ベルト12を当接させて同じタイミングで回転駆動及び停止させることで、巻き癖による画像不良の発生を抑え、かつ、画像形成装置100の停止状態からのベルト可動頻度も抑えることができる。
実施の形態2では、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の張架ローラによる張架位置を変更する際に、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12を加圧して同じ時間回転した後に加圧解除する。定期的に中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12を回転させるとき、転写部Nを加圧状態にすることで、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の重なりを弾性層を有するローラと有しないローラとで搬送方向にローラプレスする。このため、いわゆる「ゴムローラとハードローラによるカール除去機能」が二次転写ベルト12に作用して巻き癖の回復時間が短縮され、巻き癖を効率的に解消することができる。
実施の形態2では、二次転写ベルト12を回転させて、二次転写ベルト12の最も直径の小さな張架ローラによる張架位置(第2ベルト回転開始時)が転写部Nを通過した後に二次転写ベルト12を停止させる。これにより、最も深刻な巻き癖の影響を確実に除去できる。
<実施の形態3>
実施の形態2は、図1乃至5に示される画像形成装置において、二次転写ベルト12にファーブラシを用いたベルトクリーニング装置が付設されている。それ以外の構成及びベルトクリーニング装置に関する以外の制御については実施の形態2と同一であるため、実施の形態3において実施の形態2と共通する部分については重複する説明を省略する。
(ベルトクリーニング装置)
図11は実施の形態3における画像形成装置の構成の説明図である。図11に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト40上の記録材に転写するトナー像の間隔(画像間隔)に各色の濃度パッチを形成して、中間転写ベルト40上で濃度パッチの濃度(赤外線の反射光量)を計測している。そのため、中間転写ベルト40から二次転写ベルト12へ、記録材に転写するトナー像の転写残トナーに加えて濃度パッチの一部が付着する可能性がある。二次転写ベルト12は常時記録材に接触するため、記録材の種類によっては記録材の紙粉が二次転写ベルト12に付着する可能性もある。レーザーパワーや、現像バイアス、トナー補給などにフィードバックする制御などに用いる制御用のパッチトナー像がある場合、制御用のパッチトナー像のトナーの一部が二次転写ベルト12に付着する可能性もある。ジャムシートの処理を行った場合、記録材に転写されなかったトナー像が二次転写ベルト12に付着する可能性もある。
そのため、画像形成装置100は、二次転写ベルト12に静電クリーニング方式のベルトクリーニング装置90を配置して、二次転写ベルト上に残留するトナー、紙粉、添加剤等を除去・回収している。特許文献3には、中間転写ベルトに付設されたベルトクリーニング装置が示される。特許文献4には、二次転写ベルトに付設されたベルトクリーニング装置が示される。これらのベルトクリーニング装置は、導電性のファーブラシを用いた静電クリーニング装置である。静電クリーニング方式のベルトクリーニング装置は、クリーニングブレードを当接させるクリーニング装置のように、紙粉、外添剤、ワックスなどがブレードエッジに付着して、トナーがすり抜けることがない。クリーニングブレードが捲れたり、スティックスリップにより異音が発生したりすることがない。
(ベルトクリーニング装置)
図11に示すように、ファーブラシ91B、92Bは、不図示の駆動モータに駆動されて、支持ローラ91A及び駆動ローラ23に内側面を支持された二次転写ベルト12を、二次転写ベルト12の回転方向と逆方向に摺擦して回転する。導電ブラシ部材の一例であるファーブラシ91B、92Bは、二次転写ベルト12に当接して回転する。電源91E、92Eは、二次転写ベルト12に付着したトナーを回収するためにファーブラシ91B、92Bに電圧を印加する。
ファーブラシ91Bは、電源91Eによって正極性の直流電圧を印加された金属ローラ91Cを摺擦して回転することにより、正極性の電圧を印加されている。二次転写ベルト12上のマイナスに帯電したトナー、紙粉等は、二次転写ベルト12からファーブラシ91Bに移転した後に金属ローラ91Cに移転する。クリーニングブレード91Dは、金属ローラ91Cに摺擦して金属ローラ91Cからトナーを回収する。また、ファーブラシ91Bに付着して回転するうちにプラスに帯電極性が変化したトナーは、ファーブラシ91Bから二次転写ベルト12へ戻される。
ファーブラシ92Bは、電源92Eによって負極性の直流電圧を印加された金属ローラ92Cを摺擦して回転することにより、負極性の電圧を印加されている。プラスに帯電して二次転写ベルト12に付着したトナー、紙粉等は、二次転写ベルト12からファーブラシ92Bに移転した後に金属ローラ92Cに移転してクリーニングブレード92Dにより回収される。クリーニングブレード92Dは、金属ローラ92Cに摺擦して金属ローラ92Cからトナーを回収する。
(二次転写ベルト停止時の移転トナー)
二次転写ベルト12及びファーブラシ91B、91Cを停止していると、ファーブラシ91B、91Cから分離したトナーが二次転写ベルト12の当接部に溜まることがある。そして、実施の形態1、2のように、二次転写ベルト12の巻き癖を解消するために二次転写ベルト12を20〜100mm回転させると、ファーブラシ91B、91Cから20〜100mm下流側にトナーの付着した縞模様が形成されることがある。この状態で二次転写ベルト12を回転させて画像形成を開始すると、二次転写ベルト12に付着したトナーが舞い上がって機体内を汚してしまう可能性がある。
そこで、実施の形態3では、二次転写ベルト12の巻き癖を解消するために二次転写ベルト12を回転させる際には、それに先立たせてファーブラシ91B、91Cに通常の画像形成時の電圧を印加している。これにより、停止中にファーブラシ91B、91Cから二次転写ベルト12へ移転したトナーを再度回収した状態で、巻き癖を解消するために二次転写ベルト12を回転させる。
(実施の形態3の制御)
図12は実施の形態3の制御のフローチャートである。
図11を参照して図12に示すように、二次転写ベルト12は、前回の画像形成ジョブの終了後、接離機構56Mによって中間転写ベルト40から離間された状態で停止している(S301のY)。制御部50は、二次転写ベルト12の停止時間が閾値Tmに達すると(S302のY)、駆動モータM58を作動させて加圧カム58により二次転写ベルトユニット56を当接位置へ移動させる。これにより、二次転写ベルト12が中間転写ベルト40に当接して転写部Nが形成される(S303)。
制御部50は、電源91E、92Eを作動して金属ローラ91C、91Dに通常の電圧を印加した後に(S304)、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の回転駆動を開始する(S305)。
制御部50は、二次転写ベルト12の張架位置を必要なだけ移動させると、中間転写ベルト40及び二次転写ベルト12の回転駆動を停止する(S306)。停止後、電源91E、92Eを停止して金属ローラ91C、91Dの電圧が低下した後に(S307)駆動モータM58を作動させて二次転写ベルトユニット56を離間位置へ移動させる(S308)。
二次転写ベルト12では、張架ローラのうちで最も外径が小さい外径12mmの駆動ローラ23による転写不良発生までの時間が2時間10分である。このため、巻き癖を解除するために二次転写ベルト12を間欠動作させる時間間隔は、二次転写ベルト12の巻き癖が画像に影響を及ぼす以前の1時間45分とした。画像形成中に回収されたトナーの極性は停止中に変わらないため、実施の形態3では、金属ローラ91C、92Cに印加されるクリーニング電圧条件は、画像形成中と同じである。画像形成中に上流側のファーブラシ91Bに回収されたマイナス極性のトナーは、画像形成時と同じプラス電圧でファーブラシ91Bに保持される。画像形成中に下流側のファーブラシ92Bに回収されたプラス極性のトナーは、画像形成時と同じマイナス電圧によってファーブラシ92Bに保持される。
(実施の形態3の効果)
実施の形態3では、電源91E、92Eによりファーブラシ91B、92Bに電圧を印加した後に二次転写ベルト12を回転させて停止させる。このため、電圧停止期間にファーブラシ91B、92Bから二次転写ベルト12へ移転したトナーが二次転写ベルト12と連れ回らない。二次転写ベルト12を回転駆動する前にファーブラシ91B、92Bに通常のクリーニング電圧を印加することで、ファーブラシ91B、92Bに溜まったトナーが二次転写ベルト12へ再度付着しないで済む。これにより、巻き癖対策として二次転写ベルト12を回転させた際にトナーの飛散が抑えられる。二次転写ベルト12へ再度付着したトナーによって転写部Nを通過する記録材が汚れたり、二次転写ベルト12がスリップしたり、付着トナーの凹凸によって記録材上の画像に転写ムラが発生したりすることが防止される。
10 二次転写外ローラ、11 二次転写電源、12 二次転写ベルト
13 レジストローラ、21 分離ローラ(張架ローラ)
22 テンションローラ(張架ローラ)、23 駆動ローラ(張架ローラ)
40 中間転写ベルト、41 テンションローラ(張架ローラ)
42 二次転写内ローラ(張架ローラ)、43 駆動ローラ(張架ローラ)
50 制御部、56 二次転写ベルトユニット
56M 接離機構、57 回動軸、58 加圧カム
60 定着装置、90 ベルトクリーニング装置
91B、92B ファーブラシ、91E、92E 電源
M23、M58 駆動モータ、N 転写部、P 記録材

Claims (6)

  1. 像担持体にトナー像を形成するトナー像形成部と
    記像担持体から転写されたトナー像を担持して回転する無端状の第1ベルトと
    録材を担持して回転する無端状の第2ベルトと、
    前記第1ベルトを張架すると共に、第1転写ローラを有する複数の第1張架ローラと、
    前記第2ベルトを張架すると共に、前記第1転写ローラとの間で前記第1ベルト及び前記第2ベルトを挟持してトナー像を記録材に対して転写する転写部を形成可能な第2転写ローラを有する複数の第2張架ローラと、
    前記第1ベルトと前記第2ベルトとを互いに当接させ前記転写部を形成する当接状態と、前記第1ベルトと前記第2ベルトとを互いに離間させ前記転写部を形成しない離間状態とに変更可能な接離機構と、
    前記第1ベルト及び前記第2ベルトの少なくとも一方の停止時間に基づいて、前記第1張架ローラに対する前記第1ベルトの回動位置が変更されるように前記第1ベルトを回転して停止させ、かつ、前記第2張架ローラに対する前記第2ベルトの回動位置が変更されるように前記第2ベルトを回転して停止させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1ベルトと前記第2ベルトとを離間させた状態で、前記第1ベルトを回転して停止させるまでの時間と前記第2ベルトを回転して停止させるまでの時間との少なくとも一部を重複させて、互いに異なる時間回転させる、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第1ベルトの回転開始以降に前記第2ベルトを回転開始させ、前記第1ベルトを回転停止させるよりも前に前記第2ベルトを回転停止させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第2張架ローラのうち、最も直径の小さな張架ローラによる回転開始時における前記第2ベルトの回動位置が前記転写部を通過した後に前記第2ベルトを停止させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2ベルトを回転させて停止させるまでの移動量は、20mm以上100mm以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2ベルトを回転させて停止させるまでの時間は、0.1秒以上0.5秒以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2ベルトに当接して回転する導電ブラシ部材と、
    前記第2ベルトに付着したトナーを回収するために前記導電ブラシ部材に電圧を印加する電源と、を備え、
    前記制御部は、前記電源により前記導電ブラシ部材に前記電圧を印加した後に前記第2ベルトを回転させて停止させる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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