JP4461867B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
更に、上記画像形成装置においては、高画質な画像を得るためにトナーの小粒径化、球形化が図られているため、クリーニングブレードは、クリーニング性能を確保するために圧力を増加させる必要がある。この結果、ベルト状搬送体表面が摩耗されることにより画質劣化が生じ、ベルト状搬送体の耐久性にも問題が生じてしまい、また、クリーニングブレードの過度の圧力によりベルト状搬送体が伸び、色ずれが生じてしまう。
そこで、上記問題を解決するため、以下のような先行技術が提案されてきた。
例えば、特許文献1では、中間転写ベルトに対するクリーニングブレードの圧接と補助駆動の駆動開始時とのタイミングを一致させる必要があり、このタイミングがずれてしまうと却って色ずれが発生してしまう。
更に、中間転写ベルトが弾性体の場合、補助駆動の位置によって中間転写ベルトは伸縮し、色ずれが発生してしまう。
そして、特許文献2においても、クリーニングブレードの圧接による中間転写体の伸びが生じてしまい、ブラシの回転方向や回転速度によっては色ずれを悪化させてしまう。
尚、クリーニング部材4aには、クリーニング用バイアスが印加され、ベルト状搬送体2上の残留物(例えば残留トナー)Tを静電吸着するようになっていてもよい。
複数で構成する場合、クリーニング部材4aとしては、ロール状の回転部材と、ブレード状の板状部材とで構成することが好ましく、ベルト状搬送体2やクリーニング部材4aの摩耗を低減でき、しかも、クリーニング部材4aの圧接力を低減できる分、ベルト状搬送体2に対するベルト状搬送体2の伸縮変形を少なく抑えることができる。
この伸縮制御手段6の代表的態様としては、転写部材3aに回転駆動力を与えるものが挙げられる。これは、モータ等の駆動源を適宜制御することにより得られる態様であり、例えば伸縮制御手段6からの制御信号により、ベルト状搬送体2の移動方向と同方向に転写部材3aを回転させ、クリーニング部材4aから下流側におけるベルト状搬送体2の伸び(縮み)を打ち消すようにすればよい。
逆に、伸縮制御手段6は、ベルト状搬送体2の伸縮に影響する負荷が転写部材3aの通常搬送力に比べ小さいとき、転写部材3aの搬送力を減少させ、ベルト状搬送体2の縮みを打ち消すようにすればよい。
この対向部材5としては、ベルト状搬送体2に接触するものであれば、適宜選定して差し支えなく、例えば、回転可能なロール状部材やブレード状の板状部材などを用いてもよい。また、摩擦力の低減という観点からすれば、ロール状部材であることが好ましい。
ここで、対向部材5は、ベルト状搬送体2に対して常に接した状態であってもよいし、クリーニング部材4aと同時に圧接、離間する態様であってもよい。
更に、ベルト状搬送体2表面が記録材Pの凹凸に追従でき、また、ホロキャラクタなどの転写ディフェクト低減など良好な転写性を得るという観点から、ベルト状搬送体2の弾性層の物性値としては、ヤング率が30MPa以下であることが好ましい。
更にまた、転写性を維持する観点から、ベルト状搬送体2の弾性層の体積抵抗は、104Ω以上1010Ω以下であることが好ましい。
ベルト状搬送体2の駆動制御コストを大幅に削減できる観点からすれば、ベルト状搬送体2は従動した態様であることが好ましい。
本態様において、例えば、検知手段により、温度上昇によるベルト状搬送体2の伸びを検知した場合には、制御手段により転写部材3aの周速を変化させるようにすればよい。
尚、制御手段は、検知手段による検知結果に基づいて転写部材3の回転数を変化させるものであれば適宜選定して差し支えなく、例えばコンピュータによる制御等が挙げられる。
例えば、ベルト状搬送体2上の画像形成範囲外に反射シールを設け、少なくともクリーニング部材4a及び転写部材3aの圧接時と離間時におけるベルト状搬送体2の一回転速度を検知する方法が挙げられる。
特に、本発明によれば、前記伸縮制御手段が、ベルト状搬送体に対するクリーニング部材及び転写部材の圧接時と離間時にて、ベルト状搬送体の周速を検知することで当該ベルト状搬送体2伸縮状態を検知する検知手段と、この検知手段による検知結果に基づいて転写部材3aの回転状態を制御する制御手段と、この制御手段からの制御信号に基づいて転写部材3aを駆動する駆動手段とを備えているので、環境変動によるベルト状搬送体の伸縮変化を把握し、これに基づいて転写部材よる補助搬送力を制御することができる。このため、環境変動に対応して転写部材による補助搬送力を最適に設定することができ、環境変動を考慮しながら、ベルト状搬送体の伸縮を確実に相殺することができる。
◎実施の形態1
図2は、本発明の基本的構成が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、画像形成装置は、感光体ドラム10と、この感光体ドラム10からトナー像を転写させるために接触する中間転写ベルト20とを有する。
本実施の形態において、感光体ドラム10は、光の照射によって抵抗値が低下する感光層を備えたものであり、この感光体ドラム10の周囲には、感光体ドラム10を帯電する帯電装置11と、帯電された感光体ドラム10上に各色成分(本例ではイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック)の静電潜像を書き込む露光装置12と、感光体ドラム10上に形成された各色成分潜像を各色成分トナーにて可視像化するロータリ型現像装置13と、前記中間転写ベルト20と、感光体ドラム10上の残留トナーを清掃する感光体クリーニング装置14とが配設されている。
また、露光装置12は、感光体ドラム10上に光によって像を書き込めるものであればよく、例えばLEDを用いたプリントヘッドが用いられるが、これに限られるものではなく、ELを用いたプリントヘッドや、レーザビームをポリゴンミラーでスキャンするスキャナ等適宜選定して差し支えない。
更に、ロータリ型現像装置13は、各色成分トナーが収容された現像器13a〜13dを回転可能に搭載したものであり、例えば感光体ドラム10上で露光によって電位が低下した部分に各色成分トナーを付着させるものであれば適宜選定して差し支えなく、使用するトナーも形状、粒径など特に制限はなく、感光体ドラム10上の静電潜像上に正確に載るものであればよい。
尚、本実施の形態では、ロータリ型現像装置13が用いられているが、四台の現像装置を用いるようにしてもよい。
そして、感光体クリーニング装置14については、感光体ドラム10上の残留トナーを清掃するものであれば、ブレードクリーニング方式を採用したもの等適宜選定して差し支えない。但し、転写率の高いトナーを使用する場合には、感光体クリーニング装置14を使用しない態様もあり得る。このとき、中間転写ベルト20上の残留トナーを感光体ドラム10で回収する方式とした場合には、例えば現像剤を回収可能な現像装置などが必要となる。
ここで、この中間転写ベルト20と感光体ドラム10とは夫々別駆動系で駆動されていてもよいが、本実施の形態では、中間転写ベルト20が後述するように弾性ベルトであり、しかも、感光体ドラム10の周面に沿って接触配置されていることから、中間転写ベルト20は、例えば感光体ドラム10を駆動源として、従動回転するようになっている。従って、本実施の形態では、各張架ロール21〜24はいずれも従動ロールとして機能しているが、張架ロール23は二次転写のための対向ロール(バックアップロール)を兼用し、また、張架ロール24はクリーニング装置60の対向ロールを兼用する。
更に、張架ロール23と張架ロール21との間には、クリーニング装置(ベルトクリーナ)60が配設されている。
そして、用紙等の記録材100は、図示外の供給トレイに収容されており、図示外のピックアップロールにて供給された後、図示外の搬送ロール及びレジストロールを経て二次転写部位に導かれ、図示外の定着装置へと搬送されるようになっている。
この場合において、弾性ゴム基体(弾性層)には、転写性を維持する上で必要な体積抵抗(例えば104Ω以上1010Ω以下)が必要である。
尚、本実施の形態における弾性ゴム基体(弾性層)は、ヤング率が30MPa以下のものを用いた。
尚、本例では、二次転写対向ロール42は張架ロール23を兼用している。
更に、二次転写用バイアスとしてのバイアス電源43は、中間転写ベルト20上に担持搬送されたトナー像を記録材100に一括転写可能なものであれば、直流成分のみ、交流成分のみ、あるいは両成分を含むものなど適宜選定して差し支えない。
ここで、クリーニングブレード61は、例えば、中間転写ベルト20の幅方向に向かって延び且つ弾性を有するウレタンゴムからなり、その自由端側が中間転写ベルト20表面に接触配置されると共に、他端側が図示外のブレードホルダに取り付けられ、このブレードホルダが可動することにより、中間転写ベルト20表面に対して接離自在になっている。
特に本実施の形態では、画像形成装置は、作像プロセス制御用の制御装置50を有しており、この制御装置50は、クリーニングブレード61の接離タイミングに応じて二次転写ロール41の駆動モータ44を可変制御し、中間転写ベルト20の伸縮を補正するようになっている。
本実施の形態に係る画像形成装置において、感光体ドラム10上に各色成分トナーが順次形成され、一次転写位置にて中間転写ベルト20に順次転写される。
この後、中間転写ベルト20から離間していた二次転写ロール41は二次転写位置へと移動され、記録材100に一括転写される。
更に、中間転写ベルト20から離間していたクリーニング装置60のクリーニングブレード61は、中間転写ベルト20に対して圧接し、中間転写ベルト20上の残留トナーはクリーニングされる。
すなわち、クリーニングブレード61が中間転写ベルト20に対して圧接しているため、中間転写ベルト20は、ブレード対向ロール(張架ロール24)からベルト移動方向下流側で伸びた状態となる。この状態において、感光体ドラム10上のトナー像(例えばイエロ)は、伸ばされた中間転写ベルト20上に一次転写される一方、他色のトナー像は、クリーニングブレード61が中間転写ベルト20から離間している状態(正規の中間転写ベルト20の長さ)で中間転写ベルト20上に一次転写されるため、色ずれが生じてしまう。
そこで、クリーニングブレード61が中間転写ベルト20に対して圧接している間、制御装置50は駆動モータ44に駆動源回転数制御信号を送る。
そして、駆動モータ44は、駆動源回転数制御信号を受け、二次転写ロール41をベルト移動方向と同方向に通常速度よりも速く駆動回転することによりベルト送り性能を高め、クリーニングブレード61から二次転写ロール41までの間における中間転写ベルト20を正規の長さに縮める。
これにより、一色目のトナー像(例えばイエロ)は、正規の中間転写ベルト20の長さにおいて一次転写されることになり、他色のトナー像との色ずれを生じない。
また、色重ねの観点では、中間転写ベルト20の駆動伝達が感光体ドラム10表面であるため、ベルトの厚みムラなどの影響を受けない。
特に、本実施の形態では、感光体ドラム10と中間転写ベルト20との転写ニップ域を広く確保するようにしているため、転写ニップ域の圧力を低減することが可能になり、その分、感光体ドラム10と中間転写ベルト20とが完全に密着する事態はより確実に回避される。
尚、本実施の形態においては、感光体ドラム10と中間転写ベルト20とはオーバーラップした状態で接触配置されており、しかも、中間転写ベルト20が感光体ドラム10からの駆動力に基づいて従動回転するようになっているが、これに限定されるものではなく、感光体ドラム10、中間転写ベルト20が別々の駆動系を持ち、しかも、感光体ドラム10に対して中間転写ベルト20を線接触させるようにした態様にも本件発明を適用できることは勿論である。
図4は、本発明の基本的構成が適用された画像形成装置の実施の形態2の要部を示す。
同図において、本実施の形態に係る画像形成装置の基本構成は、実施の形態1と略同様であるが、実施の形態1と異なり、画像形成装置内の温度条件によって二次転写ロール41の回転を制御するようにしたものである。
尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態1に係る画像形成装置と同様のものについては、実施の形態1と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
ここで、図5に制御装置50のブロック図を示す。
同図において、図4に示す温度センサ80からの温度検知信号81が入力インターフェース51を介してCPU52に取り込まれ、次にCPU52は、ROM53内に予め格納されている駆動制御プログラムを実行してRAM54との間で適宜データ処理を行った後、出力インターフェース55を介して駆動源回転数制御信号(制御信号)56を送出するようになっている。
図4に示すように、温度センサ80により画像形成装置内の温度が検知される。そして、この温度検知信号81(図5参照)を受けた制御装置50は、図6に示すように、この検知した温度が例えばX℃以下、X℃以上Y℃以下、Y℃以上のどの範囲であるかを判断し、これにより夫々の回転数(A〜C)を決定し、駆動源回転数制御信号56を駆動モータ44に送る。
この結果、二次転写ロール41は、画像形成装置内の温度変化によって回転数を変化することができ、温度変化による中間転写ベルト20の伸縮に対応することができる。
図7は、本発明の基本的構成が適用された画像形成装置の実施の形態3の要部を示す。
本実施の形態に係る画像形成装置の基本構成は、図7に示すように、実施の形態2と略同様であるが、実施の形態2と異なり、反射センサ85が、中間転写ベルト20に対するクリーニングブレード61(本実施の形態においてクリーニング装置60)(図2参照)の圧接時と離間時にて、中間転写ベルト20の周速を検知し、この検知結果に基づいて制御装置50が二次転写ロール41の回転を制御するようにしたものである。
尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態2に係る画像形成装置と同様のものについては、実施の形態2と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
つまり、本実施の形態における制御装置50は、図5に示すように、温度検知信号81に代えて、反射センサ85からの反射検知信号87を取り込むようにし、この反射検知信号87により二次転写ロール41の回転数を制御するものである。
クリーニングブレード61が中間転写ベルト20から離間している状態において、中間転写ベルト20の一回転の速度(反射シール86間隔の時間t1)を反射センサ85により検知する一方、クリーニングブレード61が中間転写ベルト20に圧接している状態において、中間転写ベルト20の一回転の速度(反射シール86間隔の時間t2)を反射センサ85により検知する。
そして、この反射検知信号87に基づいて制御装置50は、時間差(t2−t1)により、例えばW〜Xmsec,X〜Ymsec,Y〜Zmsecのどの範囲であるかを判断した後、夫々の回転数(A〜C)を決定し、駆動源回転数制御信号56を駆動モータ44に送る。
従って、本実施の形態によれば、温度や湿度等の環境変動によって、中間転写ベルト20の材質が軟硬化し、伸縮の程度が変化した場合においても、二次転写ロール41は、回転数を変化することができ、画像形成装置内の環境変動に対応することができる。
図9は本発明の基本的構成が適用された画像形成装置の実施の形態4の要部を示す。
同図において、本実施の形態に係る画像形成装置の基本構成は、実施の形態3と略同様であるが、実施の形態3と異なり、感光体ドラム10に対して中間転写ベルト20をオーバーラップさせずに線接触させ、しかも、感光体ドラム10と中間転写ベルト20とを夫々別駆動系にて駆動するようにしたものであり、更に、中間転写ベルト20に対するクリーニング装置60としては、クリーニングブラシ62を設け、このクリーニングブラシ62の上流側にクリーニングブレードの代わりに金属製のクリーニングスクレーパ61を用いるようにしたものである。
特に、本実施の形態は、実施の形態3と異なり、クリーニング装置60が、複数のクリーニング部材、例えば、クリーニングスクレーパ61と、クリーニングブラシ62とを用いた点を特徴とする。
また、クリーニングブラシ62は、中間転写ベルト20に接離自在に接触し且つ中間転写ベルト20の移動方向と同方向に回転し、クリーニング用バイアスを印加するためのバイアス電源66が接続されている。
そして、本実施の形態では、クリーニングブラシ62としては、機械的な力が小さいヤング率2500cN/mm2以下のブラシ原糸が望ましく、また、静電的な力(静電吸着力)を有効に使うためには、ブラシの原糸抵抗が104Ω・cm以上1010Ω・cm以下であることが望ましい。
また、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態3に係る画像形成装置と同様のものについては、実施の形態3と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
つまり、本実施の形態における制御装置50は、反射センサ85からの反射検知信号87を取り込むようにし、この反射検知信号87により二次転写ロール41の回転数を制御するものである。
クリーニングスクレーパ61及びクリーニングブラシ62が中間転写ベルト20から離間している状態において、中間転写ベルト20の一回転の速度(反射シール86間隔の時間t1)を反射センサ85により検知する一方、クリーニングスクレーパ61及びクリーニングブラシ62が中間転写ベルト20に圧接している状態において、中間転写ベルト20の一回転の速度(反射シール86間隔の時間t2)を反射センサ85により検知する。
そして、この反射検知信号87に基づいて制御装置50は、時間差(t2−t1)により、例えばW〜Xmsec,X〜Ymsec,Y〜Zmsecのどの範囲であるかを判断した後、これにより二次転写ロール41への駆動モータ回転数(A〜C)を決定し、駆動源回転数制御信号56を駆動モータ44に送る。
特に、本実施の形態で用いたクリーニングブレード61とクリーニングブラシ62とを備えたクリーニング装置の構成は、クリーニングブラシ62が、中間転写ベルト20との間に静電反発力を発生させ、中間転写ベルト20上のトナーと中間転写ベルト20との間に働く静電力を弱め、クリーニングブレード61による掻き落としをしやすい。
このような態様は、クリーニング部材による中間転写ベルト20表面に与える傷や摩耗を低減する観点から好ましい態様である。
本実施の形態に係る画像形成装置の基本的構成は、実施の形態3(図7参照)に示す画像形成装置モデルと略同様であるが、反射センサ85による中間転写ベルト20のベルト伸縮検知が、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61を使用)の中間転写ベルト20への圧接時と離間時のみならず、二次転写ロール41の中間転写ベルト20への圧接時と離間時にも行う点で異なる。
尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態3に係る画像形成装置と同様のものについては、実施の形態3と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
そして、中間転写ベルト20の伸縮情報の検知方法としては、図10に示すように、順次処理を実行し、これら検知結果を基に決定した二次転写ロール41の回転数を格納するテーブルを構築するようになっている。
本実施の形態において、クリーニング装置60の中間転写ベルト20上のクリーニング工程は実施の形態3と略同様である。
また、中間転写ベルト20の伸縮情報の検知方法は、図10に示すように、最初にクリーニング装置60の検知処理を行い、次に二次転写ロール41の検知処理を行う。そして、これら検知情報を基に二次転写ロール41の回転数を格納するテーブルを構築し、中間転写ベルト20の伸縮状態に応じて当該テーブルを参照して回転数を選択し、駆動モータ44へ制御信号を送る。
このような検知方法のうち、クリーニング装置60の検知処理と、二次転写ロール41の検知処理とを夫々図11,12にフローチャートで示し、詳細に説明する。
そして、この反射検知信号87に基づいて制御装置50は、時間差(t11−t12)により、例えばW1〜X1msec,X1〜Y1msec,Y1〜Z1msecのどの範囲であるかを判断した後、夫々の回転数(A1〜C1)を決定し、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61を使用)の圧接時と離間時との情報としてRAM54へ格納する。
そして、この反射検知信号87に基づいて制御装置50は、時間差(t21−t22)により、例えばW2〜X2msec,X2〜Y2msec,Y2〜Z2msecのどの範囲であるかを判断した後、夫々の回転数(A2〜C2)を決定し、二次転写ロール41の圧接時と離間時との情報としてRAM54へ格納する。
例えば、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61)と二次転写ロール41とが同時に中間転写ベルト20に圧接した状態を考える。夫々の負荷検知処理によって得られた回転数のうち、クリーニング装置60の処理によって得られた回転数をA1,二次転写ロール41の処理によって得られた回転数をA2とし、二次転写ロール41の通常の回転数をR0、夫々の差分をΔA1,ΔA2とすると、A1=R0+ΔA1,A2=R0+ΔA2であるから、両者の情報A1,A2を考慮し、最終的にクリーニング装置60と二次転写ロール41とが同時に圧接したときの回転数Rを求めることができ、本例では「R=A1+A2−R0」となる。
このような態様は、これに限られるものではなく、夫々の圧接タイミングに時間差があるような場合であってもよく、このような態様においては、例えば、夫々の圧接タイミングに応じてテーブルを参照し、回転数を選択するようにすればよい。
このような検知に基づいて構築されたテーブルを用いて制御が行われる態様を図13に示し、詳細を説明する。
図13(a)に示すように、二次転写ロール41が中間転写ベルト20に圧接して中間転写ベルト20の伸縮に影響する負荷を与える。そして、制御装置50は、テーブルを参照して当該伸縮を相殺するような回転数を選択して駆動モータ44を制御し、二次転写ロール41に駆動を与える。この駆動制御により二次転写ロール41は、周速v1で回転し、中間転写ベルト20の搬送方向に沿って速度を与え、伸縮を相殺する。
更に、図13(b)に示すように、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61)が中間転写ベルト20に圧接して、中間転写ベルト20の伸縮に影響する負荷を与える。そして、制御装置50は、テーブルを参照して当該伸縮を相殺するような回転数を再び選択して駆動モータ44を制御し、二次転写ロール41に駆動を与える。この駆動制御により、二次転写ロール41は周速v2で回転し、中間転写ベルト20の搬送方向に沿って速度を与え、伸縮を相殺する。
前記二次転写ロール41が中間転写ベルト20に圧接した時間をtIとすると、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61)が中間転写ベルト20に圧接した時間はtIIとして表される。
また、二次転写ロール41が圧接した時間tIからクリーニング装置60が圧接した時間tIIまでの間、二次転写ロール41は、周速v1で回転している。更に、このときの状態はIで表され、クリーニング装置60が中間転写ベルト20に圧接した時間tIIで、状態はIからIIへと変化する。ここで、二次転写ロール41は状態IIのとき周速v2で回転してベルト伸縮を相殺する。
尚、本実施の形態では、二次転写ロール41が中間転写ベルト20に圧接した状態をIとする態様を用いて説明したが、これに限られるものではなく、例えば、二次転写ロール41とクリーニング装置60とが同時に圧接するような態様であっても差し支えない。このような態様においては、状態Iで二次転写ロール41が周速v2で回転するようにすればよい。
本実施の形態に係る画像形成装置の基本的構成は、実施の形態5(図7,図11〜図14参照)に示す画像形成装置モデルと略同様であるが、反射センサ85による中間転写ベルト20のベルト伸縮検知が、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61を使用)と、二次転写ロール41とが中間転写ベルト20への圧接時と離間時に検知が行われるのに加え、更に、記録材100の転写位置突入時と転写位置突入後にも行う点で異なる。
尚、本実施の形態に係る画像形成装置の構成要素のうち、実施の形態5に係る画像形成装置と同様のものについては、実施の形態5と同様の符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
特に、本実施の形態では、制御装置50は、クリーニングブレード61の接離動作時と、二次転写ロール41の接離動作時と、記録材100の転写位置突入時とにおける中間転写ベルト20の伸縮情報を基に、二次転写ロール41の回転数を制御するようになっている。
ここで、記録材100の突入に伴う負荷検知処理としては、例えば通常の作像プロセス時の記録材100の挙動に起因する反射センサ85の出力を取り込み、記録材100の二次転写部位への突入に伴う負荷変動を検知するようにすればよい。
本実施の形態において、制御装置50は、二次転写ロール41の回転数格納テーブルを参照し、中間転写ベルト20の伸縮状態に応じて二次転写ロール41の回転数を選択し、駆動モータ44へ制御信号を送出する。
例えば、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61)と二次転写ロール41とが同時に中間転写ベルト20に圧接している状態(実施の形態5で示した状態)に、記録材100が転写位置へ突入した状態を考える。記録材100突入前の二次転写ロール41の回転状態は、実施の形態5で示した状態と略同様である。また、記録材100の負荷検知処理によって得られた二次転写ロール41の回転数をA3とすると、記録材100が転写位置へ突入した後の二次転写ロール41の回転数Rは「R=A1+A2+A3−2R0」となる。
このような態様は、これに限られるものではなく、例えば、夫々の圧接や離間のタイミングに時間差があるような場合であってもよい。このような態様にあっては、夫々の圧接や離間のタイミングに応じてテーブルを参照し、回転数を選択するようにすればよい。
そして、制御装置50は、このように構築されたテーブルを参照して選択した回転数を、駆動源回転数制御信号56として駆動モータ44に送る。
図15に示すように、二次転写ロール41が中間転写ベルト20に圧接して中間転写ベルト20の伸縮に影響する負荷を与える。更に、クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61)が中間転写ベルト20に圧接して中間転写ベルト20の伸縮に影響する負荷を与える。更にまた、記録材100が転写位置に突入して、中間転写ベルト20の伸縮に影響する負荷を与える。
そして、制御装置50は、テーブルを参照して当該伸縮を相殺するような回転数を選択して駆動モータ44を制御し、二次転写ロール41に駆動を与える。この駆動制御により二次転写ロール41は周速v3で回転し、中間転写ベルト20を更に増速して中間転写ベルト20の伸縮を相殺する。
すなわち、実施の形態5で示した図14の状態II(クリーニング装置60(本実施の形態ではクリーニングブレード61)と、二次転写ロール41とが中間転写ベルト20に圧接している状態)から状態IIIへの変化と捉えることができる。
ここで、記録材100が転写位置へ突入したときの時間はtIIIで表され、このときの二次転写ロール41の周速はv3で表される。記録材100の転写位置への突入により、状態IIから状態IIIへと変化し、テーブル参照によって選択された回転数により、二次転写ロール41の周速もv2からv3へと制御される。
ここで、例えば、状態IIIから状態IVへの変化が記録材100の転写位置を通過終了のみによるとき、状態IVは状態IIと同様である。しかし、このような状態変化の順序に限られたものではなく、例えば、記録材100の通過終了と同時にクリーニング装置60が離間するような状態変化であってもよい。
また、本実施の形態では、クリーニング装置60としてクリーニングブレード61を備えているが、これに限られるものではなく、例えば、実施の形態4と組み合わせ、複数のクリーニング部材を備えたクリーニング装置60を用いた構成にしてもよいことは勿論である。
Claims (8)
- 駆動系にて駆動搬送されると共に複数の張架部材に掛け渡されて画像が担持搬送される弾性層を有するベルト状搬送体と、
ベルト状搬送体との間で接離すると共に接触時に記録材がニップ搬送される回転自在な転写部材を有し且つベルト状搬送体上の画像を記録材に転写する転写手段と、
ベルト状搬送体に接離するクリーニング部材を有し且つベルト状搬送体上の転写後残留物を清掃するクリーニング手段と、
転写部材を介してベルト状搬送体に補助搬送力を与え、前記ベルト状搬送体に対する前記クリーニング部材及び前記転写部材の接離に伴って発生するベルト状搬送体の伸縮を相殺する伸縮制御手段とを備え、
前記伸縮制御手段は、ベルト状搬送体に対するクリーニング部材及び転写部材の圧接時と離間時にて、ベルト状搬送体の周速を検知することで当該ベルト状搬送体の伸縮状態を検知する検知手段と、
この検知手段による検知結果に基づいて転写部材の回転状態を制御する制御手段と、
この制御手段からの制御信号に基づいて転写部材を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
伸縮制御手段は、転写部材への回転駆動力を制御するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
伸縮制御手段は、少なくともクリーニング部材がベルト状搬送体に圧接したとき、ベルト状搬送体の移動方向に沿って転写部材を駆動することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
伸縮制御手段は、ベルト状搬送体の伸縮に影響する負荷が、転写部材の通常搬送力に比べ大きいとき、転写部材の搬送力を増加させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
伸縮制御手段は、ベルト状搬送体の伸縮に影響する負荷が、転写部材の通常搬送力に比べ小さいとき、転写部材の搬送力を減少させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
ベルト状搬送体は、少なくとも弾性層の表面に離型層を積層してなる多層構成であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
ベルト状搬送体の弾性層のヤング率は、30MPa以下であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
ベルト状搬送体は、像形成担持体に対向配置し、当該像形成担持体に従動していることを特徴とする画像形成装置。
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