JP2009294529A - 画像形成装置 - Google Patents

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Ryuichi Minbu
隆一 民部
Katsuya Kawagoe
克哉 川越
Hideki Kamiyama
英樹 上山
Kenji Sengoku
謙治 仙石
Junpei Fujita
純平 藤田
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Abstract

【課題】間接転写方式の画像形成装置において、2次転写ローラと中間転写体との間に線速差があると、中間転写体の線速が影響を受けて変動するため、精度の高い転写が行われなくなってしまう。2次転写ローラ表面にはゴム系の材料を用いる必要があるので、ローラの温度変化がローラ外径変化を引き起こし、線速の変化が生ずる。
【解決手段】画像形成装置の設置環境もしくは内部環境を検知する環境状態センサ、あるいは2次転写ローラ23表面の温度を直接検知する温度検知手段19を設け、それらの出力値から、前もって実測しておいたデータを利用して、2次転写ローラ23の外径変化を推定し、同ローラの回転駆動用モータの回転速度を制御し、同ローラ表面の線速を中間転写体10の線速とほぼ同じになるようににする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、詳しくは、像担持体の表面に潤滑材を供給する機能を有する画像形成装置における2次転写ローラの回転速度の制御に関する。
画像形成装置において中間転写ベルト上の画像を記録紙へ転写するために使用する2次転写ローラは、記録紙をスリップしないように搬送し、転写するために、ニップ形成できるように弾性体であるゴムローラを使用している。
2次転写ローラは、中間転写体と接触して回転していることから、中間転写体と2次転写ローラの間に微小な線速差が発生すると中間転写体の駆動に影響を与えて位置ズレ等の問題を引き起こすため、ほぼ同速になるように、回転速度を制御しているが、ゴムローラであるため、温湿度により外径が変化してしまい線速変動を引き起こしていた。
環境温度を検知してローラ径の変化を推定し、補正する提案もあるが(例えば、特許文献1 参照。)、給紙手段から給紙される転写材を搬送する搬送ローラ対の回転速度を制御しているので、転写部において、2次転写ローラの外径変化があった場合、転写ベルトとの速度差を調整しなければ目的の効果は得られない。
環境温度変化に対する2次転写ローラの外径変化を推定して制御したとしても、装置の設置環境や装置内環境の実測は、ローラ自身の温度を直接見ているわけではないので、精度の高い補正は見込めなかった。特に、両面複写のように、一方の面の画像を定着してから残りの面の作像にかかる方式の場合、片面複写に比べて2次転写ローラの温度上昇が著しくなり、環境温度の検知だけでは不十分である。
特開2004−85793号公報
画像形成装置において、中間転写ベルト上の画像を記録紙へ転写するに際し、様々な環境下において色ずれが少なく常に安定して高速化・高画質化を達成可能な画像形成装置を提供する。
請求項1に記載の発明では、静電潜像が形成される複数の像担持体と、上記静電潜像を現像して画像を形成する現像手段と、該現像手段により形成された画像を順次重ねて1次転写することが可能な中間転写ベルトと、該中間転写ベルト上に形成された画像を記録媒体に転写する2次転写ローラと、該2次転写ローラの回転速度を制御するための制御手段とを備えたカラー画像形成装置において、前記2次転写ローラの温度に応じて、前記2次転写ローラの表面線速度が前記中間転写ベルトの線速度とほぼ同じになるように前記2次転写ローラの回転速度を設定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラの温度は、該ローラの表面温度を検知する温度検知手段により検知した温度である
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の画像形成装置において、前記温度検知手段は、非接触型温度センサを有する温度測定手段であって、前記2次転写ローラ表面に近接して設置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1に記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラの温度は、前記画像形成装置の設置環境、および装置内環境の少なくとも一方の環境状態検出センサにより検出された温度であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の画像形成装置において、前記環境状態検出センサの検出値に応じて、転写条件が設定されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラと中間転写体との間の摩擦係数を0.3以下とすることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラの表面に潤滑剤を塗布することを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の画像形成装置において、前記潤滑剤はステアリン酸亜鉛であることを特徴とする。
本発明によれば、2次転写ローラ表面温度を直接検知する手段、もしくは転写条件を決定するための環境センサを用いて、その出力から、2次転写ローラ外径変化を検出し、線速変動を2次転写ローラの回転速度手段(2次転写モータ)の回転数を変えて補正して、2次転写ローラ表面速度(線速)が転写ベルトの線速とほぼ一致するように制御することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るタンデム型間接転写方式の電子写真装置を示す図である。
同図において符号100は複写装置本体、200は給紙テーブル、300はスキャナ、400は原稿自動搬送装置(ADF)をそれぞれ示す。その他の符号は随時本中で引用する。
給紙テーブル200の上には複写装置本体100が載置され、その上にスキャナ300が取り付けられ、さらにその上にはADF400が載置されている。
複写装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体10が設けられている。中間転写体10は、中間転写駆動ローラ14と2つの支持ローラ15、16に掛け回されて、図中時計回りに回転搬送可能である。
本実施形態においては、3つあるローラ14、15、16のうち、ローラ16の図中左側に、画像転写後に中間転写体(中間転写ベルト)10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置(クリーニング手段)17が設けられている。また、第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間に張り渡された中間転写体10上には、その搬送方向に沿って、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4つの画像形成手段18が横に並べて配置されており、これらの4つの画像形成手段(画像形成ユニット)18(K、Y、M、C)はタンデム画像形成装置20を構成している。また、タンデム画像形成装置20の上には、更に露光装置21が設けられている。
一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写ローラ23が設けられている。この2次転写ローラ23は、クリーニングブレード22が配置されており、不図示の駆動モータによって中間転写体と略同線速で駆動され、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に押し当てられるように配置され、中間転写体10上の画像をシートに転写する。このような役割をする支持ローラ16は、2次転写ローラ23に対するバックアップローラでもあるので、この役割に着目するときはバックアップローラと呼ぶこともある。
また、2次転写ローラ23の横には、用紙搬送ベルト29が配置され、定着装置25までシートを搬送する。シート上の転写画像を定着する定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てることによって構成されている。
なお、本実施形態では、このような2次転写装置23および定着装置25の下側に、前述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転させるシート反転装置28が設けられている。
次に、上記構成のカラー電子写真装置による画像形成について説明する。上記構成のカラー電子写真装置を用いてコピーをとる時には、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
次に、図示しないスタートスイッチを押すと、ADF400に原稿をセットした時には、ADF400によって原稿が搬送されてコンタクトガラス32上へと移動された後、スキャナ300が駆動し、第1走行体33および第2走行体34が走行する。一方、コンタクトガラス32上に原稿をセットした時には、直ちにスキャナ300が駆動し、第1走行体33および第2走行体34が走行する。この時、第1走行体33は、光源から光を発射するとともに、原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向ける。この反射光は、更に第2走行体34のミラーで反射され、結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入射される。これにより、原稿内容が読取られる。
また、前述のようにスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータにより駆動ローラ14が回転駆動されるとともに、他の2つの支持ローラ15、16が従動回転され、中間転写体10が回転搬送される。また、これと同時に、個々の画像形成手段18でその感光体(像担持体)40が回転され、各感光体40上にそれぞれブラック、イエロ−、マゼンタ、シアンの単色画像が形成される。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像が中間転写体10に順次転写され、中間転写体10上に合成カラー画像が形成される。
更に、前述のようにスタートスイッチが押されると、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つが選択的に回転され、ペーパーバンク43に多段に設けられた給紙カセット44の1つからシートが繰り出される。繰り出されたシートは、分離ローラ45で1枚ずつ分離されて給紙路46に導入され、搬送ローラ47で搬送されるとともに、複写機本体100内の給紙路48に導かれた後、レジストローラ49に突き当てられて止められる。また、手差しトレイ51を用いる場合には、給紙ローラ50が回転され、手差しトレイ51上のシートが繰り出されるとともに、繰り出されたシートは、分離ローラ52で1枚ずつ分離された後、手差し給紙路53に導入され、同様にしてレジストローラ49に突き当てられて止められる。
その後、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49が回転され、中間転写体10と2次転写ローラ23との間にシート(以下記録媒体38という)が送り込まれる。そして、2次転写ローラ23による転写によって、記録媒体38上にカラー画像が記録される。
画像転写後の記録媒体38は、用紙搬送装置29によって搬送されて定着装置25へと送り込まれ、定着装置25で熱と圧力とが加えられて転写画像が定着された後、切換爪55の切り換で排出ローラ56により排出され、排紙トレイ57上にスタックされる。一方、両面コピーの場合、片面に画像が転写された記録媒体38は、切換爪55の切り換えによってシート反転装置28に導入されて反転された後、再び転写位置へと導かれ、裏面にも画像が記録され、その後、排出ローラ56によって排紙トレイ57上に排出される。
一方、画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニング装置17により、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーが除去され、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
また、2次転写ローラ23には、中間転写体に接しているため、転写紙等の転写材が載らない部分や紙間では、中間転写体上の地肌汚れのトナー、およびプロセスパターンが転写し、2次転写ローラ23を汚しているため、2次転写クリーニングブレード22で常時2次転写ローラ23上のトナーを除去することで転写材の裏面が汚れるのを防止している。
図2は2次転写部を示す断面図である。
同図において符号9は転写電圧用の電源、11は加圧スプリング、12は潤滑剤保持枠、13はブラシ状ローラ、19は温度センサ、24は固形状潤滑剤、37はテンションローラ、38は記録媒体をそれぞれ示す。
同図において、一次転写されたトナー像を担持する中間転写ベルト10を介して、バックアップローラ16が配置され、このバックアップローラ16は中間転写ベルト10を裏面から支持する。バックアップローラ16には電流が一定になるように転写電圧を印加する電源9に接続している。2次転写ローラ23が中間転写ベルト10に圧接しバックアップローラ16に押圧するようにして形成されたニップ間を転写紙等の記録媒体が通過する際に、電源9よりトナーと同極性のバイアスを印加(本実施例では、トナーがマイナス帯電であるためマイナスのバイアスを印加)させることで中間転写ベルト10上のトナー画像を記録媒体38に転写する。
同図に示すバックアップローラ16は、金属よりなる円筒状の芯金16−aとこの芯金の外周面に形成された弾性層16−bから構成されている。A5サイズ等小サイズ紙に転写する際の,非通紙部に直接電流が流れやすくなり、必要とする実効転写電界が得られず転写不良画像を防止するために、抵抗値としてはlogΩ7.0以上になるようにイオン導電剤を添加させたローラになっている。
これは、紙の抵抗よりも大きな抵抗を持たせることで、小サイズ紙の端部に電流が流れることを防止するのが狙いである。
同図に示す2次転写ローラ23は、金属よりなる円筒状の芯金23−aとこの芯金の外周面に形成された弾性層23−dと、この弾性層の外周面に形成された樹脂層(表層)から構成されている。
芯金を構成する金属としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料が用いられる。芯金の上に形成される弾性層には一般的にゴム材料が使用され、ゴム層となっている。これは、転写ローラのニップ確保のための弾性機能が要求されることに起因することから、JIS−A70°以下が望ましい。
しかし、2次転写ローラ23のクリーニング手段として、ブレードクリーニング22を使用しているためにこの弾性層が柔らかすぎると、クリーニングブレードの当接状態が不安定となり適正なクリーニング角度が得られないため、弾性層の硬度としてはJIS−A40°以上が望ましい。また、転写ローラが絶縁体であってはトナー画像を記録媒体に転写するという機能を果たしえないので、導電機能を付与されたゴム材料である必要があるため、JIS−A50°のエピクロルヒドリンゴムで弾性層を形成している。
導電機能を付与されたゴム材料としては、カーボンが分散されたEPDMやSiゴム、またイオン導電機能を有するNBR、ウレタンゴム等を使用してもよい。
ゴム材料の多くがトナーに対し化学的親和性が高いことと、摩擦係数が大きいため、クリーニングブレードが接触している表層に必要な機能としては、低摩擦係数、トナー離型性が要求される。そのためフッ素樹脂系樹脂に抵抗制御材を加えて抵抗調整し用いられる。
上記のように2次転写ローラ23は、ゴム材料から形成されているため、装置内の温湿度によりゴム部材が膨張収縮することにより、外径が変動してしまう。2次転写ローラ23の外径が変動すると、2次転写ローラ23表面の線速が変化するため、接触回転している中間転写ベルト10の駆動に影響を与えてしまい、中間転写ベルト10の速度に影響を与えてしまう。中間転写画像を得るためには、各色の画像を色ずれなく重ねて転写する機能が必要とされることから、一定の速度で駆動する精密駆動が求められるため、中間転写ベルト10の速度を乱すことは許されないことである。
本画像形成装置には、非接触型の温度センサ19を転写ローラ近傍に設置し、転写ローラ23表面温度を計測する手段を設けている。この計測された温度データから、2次転写ローラ23の外径変化率を予め設定された補正値により2次転写駆動モータを制御し、常に2次転写ローラ23表面線速が同じになるようにしている。
ここで、上記転写ローラの補正内容について詳細に説明する。
2次転写ローラ実施形態
2次転写ローラ外径 :φ24
2次転写ローラ芯金径:φ16
弾性ゴム厚 :4mm
表層厚 :10μm
図3は本実験例の温度変化における外径変化の測定値をグラフ化した図である。
測定中の絶対湿度は変化しないようにした。
同図に示すように、2次転写ローラ23の外径変化は、ほぼ温度に比例しており、約30μm/℃の変化をしている。外径変化率が2次転写線速変化率となるので、線速変化率に換算すると約0.013%/℃となる。
この温度による線速変化分を2次転写ローラ23の駆動モータで制御することにより、温度による影響はキャンセルすることが可能となる。本画像形成装置は、23℃時の2次転写ローラ23の外径を基準にしているので(23℃の時の2次転写ローラ23の線速が中間転写体10の線速と同じになるようにしている)、例えば、2次転写ローラ23が33℃(基準温度+10℃)の時は、2次転写ローラ23の回転数を−0.13%遅くする。このような制御は、温度データを常に2次転写駆動モータ制御にフィードバックするような形態にすることも可能であるが、複雑な制御形態になるので、2次転写モータスタート時のみ2次転写ローラ23温度を確認し、2次転写モータ回転数を決定することにしても大きな誤差は生じない。
原則として2次転写ローラ23の表面の線速は、中間転写体線速と同じになるように設定するが、上記のように常時温度変化に追従するようにすることは経済的でないので、ほぼ同等になるような制御をおこなう。ここで言う、ほぼ同等とは、画像転写のずれが実用的に目立たない範囲を意味しており、その数値範囲は画像品質の許容範囲によって変化するので、一義的には定まらない。
本画像形成装置のように、2次転写ローラ23近傍に温度センサ19を設け、直接2次転写ローラ23温度を検知できるようにする方がより正確に制御可能であるが、機械の設置環境を検知する温湿度センサ60のデータから2次転写ローラ23の外径変化を推測し2次転写モータ回転数を制御するような形態にしても、精度は劣るが可能である。
その場合は、機械の使用状態で転写ローラ温度と差がでてくる可能性があるのを十分考慮する必要がある。
例えば、低温環境に機械が設置されているが、2次転写ローラ23は両面連続コピーをして定着されて暖められた紙により高温になるといったパターンもありうるので注意が必要である。この場合は、低温側は制御せずに高温側のみ制御する。上記記載のように精度にはやや難があるが、1次転写バイアス、2次転写バイアス、分離バイアス等の転写条件も環境で変更させることが必要であり、通常、画像形成装置に環境センサを設置している。この転写条件を決定している環境センサを利用することで、コストダウンすることが可能である。
環境による外径変化を防止しても、部品バラツキによる外径誤差はどうしても発生してしまう。そこで、中間転写体と2次転写ローラ23の微小な線速差が発生しても、中間転写体の駆動に影響を与えるのを最小限にするために、2次転写ローラ23と中間転写体10とのすべり性(中間転写体10との摩擦力を小さくする)が2次転写ローラ23の最表面層には要求され、中間転写体10との摩擦係数0.3以下になるように設定することが望ましい。
図4は2次転写ローラと中間転写体との間の摩擦係数の違いによるトルクへの影響を調べた結果を示す図である。
同図は2次転写ローラ23回転数を変えて、中間転写体10との線速差つけた時の中間転写駆動トルクを計測したものである。
2次転写ローラ23と中間転写ベルト10との線速差をつけると、2次転写ローラ23は、中間転写ベルト10に影響を与えるため中間転写駆動トルク変化を引き起こす。2次転写ローラ23が中間転写ベルト10より速い場合は中間転写ベルト10を速くする力が働くため中間転写駆動トルクは低くなる。摩擦係数が高いほど中間転写駆動トルクに影響を与え、中間転写駆動モータ制御が安定してできないため、画像に影響を与えてしまう。
2次転写ローラ23摩擦係数は、低い方が有利であるが、摩擦係数0.3以下であれば、画像に影響なかった。
図5は中間転写ベルト10と2次転写ローラ23の摩擦係数の測定装置を示す図である。
中間転写ベルト10は、各色の画像を色ズレなく重ねて転写する機能が必要とされることから、一定の速度で駆動するような精密駆動が求められるため、いかに中間転写体の速度を乱さないようにするかが重要であるため、摩擦係数の選定はは重要である。
同図に示す測定装置において、摩擦係数は以下の式により求められる。
摩擦係数:μ=(2/π)×ln(F/W)
ただし、F:測定値(フォースゲージ読み値)
W:荷重=(100gf)
さらに、本実施例のように転写ローラ表面にクリーニングブレードを設けてトナーを取り除く構成にした場合、転写ローラの摩擦係数が高い場合には、転写ローラの駆動トルクが大きくなり、クリーニングブレードの巻き込み等の不具合も発生することからも、低摩擦係数にする必要がある。
本実施例では、2次転写ローラ23の表面の摩擦係数を安定させるために、クリーニングブレードの上流に潤滑剤塗布手段として、固形状潤滑剤24と、固形状潤滑剤24に接触して削り取り、転写ローラ表面に供給するブラシ状ローラ13(転写ローラと連れまわる方向に回転)と、固形状潤滑剤24をブラシ状ローラ13に所定の圧力で押圧する加圧スプリング11とにより主に構成するようにしている。
本実施例では、ブラシ状ローラで潤滑材を掻き取り塗布する構成にしたが、直接固形状の潤滑材を塗布するような構成にしてもよい。
潤滑剤としては、代表例としてステアリン酸亜鉛を挙げることができる。ステアリン酸亜鉛を潤滑剤として塗布することにより、転写ローラの表面にそのステアリン酸亜鉛によるコーティング層を簡単に形成することができるため、さらに2次転写体と中間転写体のスベリ性を安定化させることができる。
本発明によれば、2次転写ローラ23表面温度を直接検知する手段を設け、検知された温度から2次転写ローラ23外径変化を検出し、線速変動を2次転写ローラ23の回転速度手段(2次転写モータ)の回転数を変えて補正して、2次転写ローラ23表面速度(線速)が一定になるように制御することができる。
直接2次転写ローラ23表面温度を検出しているため、機械の設置環境の影響だけでなく、両面連続通紙等で定着されて温まった記録紙による温度上昇等の影響も考慮できるために、より高精度に2次転写ローラ23表面速度を一定にすることができる。
さらに、温度検出手段を非接触型の温度センサにすることにより、ローラ表面にキズを発生させることなく、簡単に転写ローラ表面温度を検知することができる。
本発明において、2次転写ローラ23表面温度を直接検知するのではなく、機械の設置環境また、は装置内環境を検出する環境状態検出センサを設け、転写条件を決定するための環境センサと兼ねることにより、コストダウンすることができる。
転写条件を、環境により変動させるため、2次転写ローラ23の回転速度を設定することにより、新たにセンサを追加することなくコストダウンが図れる。
本発明において、2次転写ローラ23と中間転写体との間の摩擦係数を特定の条件に設定することによって、2次転写ローラ23と中間転写体との微小な線速差によって中間転写体の駆動に影響を与えるのを防止することができる。
すなわち、環境による温度変化を補正しても、2次転写ローラ23の部品公差等で転写ローラ線速はどうしてもバラツキが発生してしまう。2次転写ローラ23の摩擦係数が大きいと中間転写体との線速差が微小でも中間転写体の駆動に大きく影響を与えてしまう。
摩擦係数0.3以下にすることにより、線速差が発生した時に2次転写ローラ23と中間転写体との微小な線速差によって中間転写体の駆動に影響を与えるのを防止することができる。
2次転写体は、中間転写体と接触して回転していることから、中間転写体と2次転写体との間に微小な線速差が発生すると中間転写体の駆動に影響を与えてしまう。2次転写体の摩擦係数がバラつくと中間転写体とのすべり性が大きくバラつくことになり、2次転写体と中間転写体との線速差を発生させ、ニップ前でのベルト撓みのでき方にもばらつきが発生してしまうことから、摩擦係数0.3以下になるよう選定することで、線速差の制御も安定してできる。
2次転写ローラの表面に潤滑剤を塗布することにより、さらに2次転写ローラと中間転写体との間の摩擦係数を下げることができ、両者のスベリ性を安定化させることができる。特に潤滑剤としてステアリン酸亜鉛を用いることで、安価で有効な潤滑機構を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るタンデム型間接転写方式の電子写真装置を示す図である。 2次転写部を示す断面図である。 本実験例の温度変化における外径変化の測定値をグラフ化した図である。 2次転写ローラと中間転写体との摩擦係数差による影響を調べた結果を示す図である。 中間転写ベルトと2次転写ローラの摩擦係数の測定装置を示す図である。
符号の説明
10 2次転写ベルト
13 ブラシ状ローラ
16 バックアップローラ
19 温度センサ
23 2次転写ローラ
24 固形状潤滑剤
38 記録媒体

Claims (8)

  1. 静電潜像が形成される複数の像担持体と、上記静電潜像を現像して画像を形成する現像手段と、該現像手段により形成された画像を順次重ねて1次転写することが可能な中間転写ベルトと、該中間転写ベルト上に形成された画像を記録媒体に転写する2次転写ローラと、該2次転写ローラの回転速度を制御するための制御手段とを備えたカラー画像形成装置において、前記2次転写ローラの温度に応じて、前記2次転写ローラの表面線速度が前記中間転写ベルトの線速度とほぼ同じになるように前記2次転写ローラの回転速度を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラの温度は、該ローラの表面温度を検知する温度検知手段により検知した温度であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記温度検知手段は、非接触型温度センサを有する温度測定手段であって、前記2次転写ローラ表面に近接して設置されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラの温度は、前記画像形成装置の設置環境、および装置内環境の少なくとも一方の環境状態検出センサにより検出された温度であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、前記環境状態検出センサの検出値に応じて、転写条件が設定されることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラと中間転写体との間の摩擦係数を0.3以下とすることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記2次転写ローラの表面に潤滑剤を塗布することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、前記潤滑剤はステアリン酸亜鉛であることを特徴とする画像形成装置。
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