JP3867674B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機などの画像形成装置に係り、より詳しくは、記録材にトナー像を転写する転写部を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、カラー画像を高速且つ高画質に形成することを目的として、所謂フルカラーのタンデム機が提案されている。このタンデム機の代表的なものとしては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニットを互いに並列的に配置し、これらの各画像形成ユニットにて順次形成されるイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナー像を、中間転写体である中間転写ベルト上に一旦、多重に転写(一次転写)した後、この中間転写ベルトから記録材(用紙)上に一括して転写(二次転写)し、この記録材上に形成されたトナー像を定着することによって、フルカラーや白黒(モノクロ)の画像を形成するものが挙げられる。
【0003】
また、タンデム機ではないが、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナー像を現像する現像器を回転可能なロータリに搭載し、感光体ドラムを4回転させてトナー像を重畳させ、感光体ドラムに対して所定の押圧力にて記録材を挟んで当接する転写ベルトによって、搬送される記録材に対してトナー像を転写する従来技術が存在する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、出願人は、中間転写ベルトからの記録材の剥離性を良好に保ち、また定着装置に至る記録材の搬送性を安定させるために、タンデム機における二次転写部にて、記録材を搬送させる転写ベルトを中間転写ベルトに圧接配置させ、また、この二次転写部における転写ロールとして、転写ベルトを張架するロールを用いて中間転写ベルトに転写ベルトを圧接配置させる技術を提案している(特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−75685号公報(第3−4頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−319741号公報(第4−6頁、図2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上述した特許文献1や特許文献2の技術では、駆動ロール(ドライブロール)と従動ロール(アイドルロール)とによって転写ベルトを張架している。このとき、例えば転写の効率を上げるために、特にカラー画像の転写に際して担持体と転写ベルトとの間における圧力を高くすることが望まれる。かかる場合に、転写ベルトに弾性体を用いると、ベルトの伸張によって画像の伸びが生じることから、特許文献2などの従来技術では、転写ベルトに、伸びの少ない、樹脂のフィルムが用いられている。一方で、この樹脂のフィルムからなるベルトを用いると、ベルトに対して施すテンションの制御が必要となり、装置のコストアップに繋がることから、特許文献1のように、敢えて弾性ベルトを用いる場合もあり、ある程度の画像伸張はやむをえないものとして、画質のスペックを下げることが余儀なくされていた。しかしながら、例えば、出版業界などにオフセット印刷に代わるものとして電子写真方式を採用したフルカラー画像形成装置を展開しようとする場合など、更なる高画質化が要求される場合には、上述したような画質スペックの低下は大きな問題となる。
【0007】
また、例えば特許文献1では、弾性体の転写ベルトを張架する従動ロールを転写ロールとして感光体ドラムに対峙させており、この従動ロール側が上下方向に揺動可能に構成されている。しかしながら、かかる構成では、この転写ベルトを駆動するときに、トナー像を転写する転写部と駆動ロールとの間で、更に大きな転写ベルトの伸び縮みが生じ、画像乱れや画像変形を起こし易い。特に、経時的劣化などによってベルトのテンションが低下すると、ベルトのたわみ量が更に増加し、画像の倍率や平行度が変化するなど、画像欠陥を起こし易かった。
【0008】
更に、この転写ベルトは、トナー像を直接転写させるものではないものの、残留トナーの飛散等によってトナー汚れが生じ易い。この汚れが転写ベルト上に生じると、搬送される用紙の裏面(トナー像が転写されない面)を汚すこととなって好ましくないことから、転写ベルトにおける転写部の上流側近傍に、ゴム製の板などからなるクリーニングブレードなどのクリーナを配置させる場合がある。しかしながら、このクリーナなどの負荷が弾性体からなる転写ベルトに加わると、クリーナと駆動ロールとの間で転写ベルトのたわみ量が増加し、転写ロール(従動ロール)がスリップしてしまう。このスリップが生じると、担持体と転写ベルトとの間のトルク関係が設計値と異なってしまい、転写不良や画像の伸び等の画質欠陥を起こす可能性が高くなる。
【0009】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、転写ベルトに弾性ベルトを用いた場合であっても、画像の伸びや縮みなどの発生を抑制することにある。
また他の目的は、二次転写部における用紙搬送性、転写性を向上させた画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明は、二次転写部に弾性ベルトである二次転写搬送ベルト(二次転写ベルト)を配置し、二次転写部を構成するバックアップロールに対向する転写ロールとして、この二次転写搬送ベルトを駆動する駆動ロールを配置している。即ち、本発明が適用される画像形成装置は、トナー像が担持される像担持体と、この像担持体に担持されたトナー像が中間的に転写担持される中間転写ベルトと、中間転写ベルトに二次転写位置にて当接しながら回動し、搬送される記録材に対して中間転写ベルトに担持されたトナー像を転写せしめる、ゴム製の弾性体の環状ベルトからなる二次転写ベルトと、この二次転写ベルトを駆動すると共に、二次転写位置にてこの二次転写ベルトを中間転写ベルトに押し当てる駆動ロールと、この二次転写ベルトを駆動ロールと共に張架するアイドルロールとを備える。また、二次転写位置に対して二次転写ベルトの回動方向における上流側近傍に設けられ二次転写ベルトに当接して二次転写ベルト上のトナーを掻き取るクリーナと、駆動ロールを駆動するモータと、このモータと駆動ロールとの間に設けられ駆動ロールに生じる負荷によって滑るトルクリミッタとを含む。
【0011】
ここで、この二次転写位置は、中間転写ベルトの裏面側に配置されるバックアップロールと駆動ロールとによって中間転写ベルトと二次転写ベルトとがニップされる位置である。また、ゴムロールで形成される駆動ロールは、ゴム硬度(アスカーC)が70度以上であればベルトのうねりを軽減でき、80度以下であれば転写の均一性を保つことができる点から好ましい。また、二次転写ベルトは、摩擦係数が0.1以上0.5以下であることを特徴とすれば、二次転写ベルトのクリーニング性能と、クリーニングベルトの搬送性能とを良好にすることができる。
【0012】
他の観点から把えると、本発明が適用される画像形成装置は、像担持体によりトナー像が担持され、この像担持体に担持されたトナー像が中間転写ベルトに転写担持され、中間転写ベルトに当接しながら回動する環状ベルトからなる二次転写ベルトによって、搬送される記録材に対して中間転写ベルトに担持されたトナー像が転写せしめられる画像形成装置にあって、駆動ロールによって二次転写ベルトが駆動され、アイドルロールによって駆動ロールと共に二次転写ベルトが張架され、この駆動ロールのロール径Rdとアイドルロールのロール径Riとの比Rd/Riが1.1〜2の範囲、より好ましくは、1.3〜2の範囲にある。ここで、このアイドルロールは、ロール径Riが20mm以下であることを特徴とすることができる。更に、駆動ロールは、アイドルロールを中心として回動し、中間転写ベルトに対して二次転写ベルトを当接/離間させることを特徴とすることができる。また、この駆動ロールは、トルクリミッタを介して駆動源から駆動され、中間転写ベルトの内側に設けられたバックアップロールに対向して設けられることを特徴とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型を採用した中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式にて各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)、各画像形成ユニット10にて形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)して保持させる担持体である中間転写ベルト15、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(転写材)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20、用紙P上に二次転写された画像を定着させる定着部60を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
【0014】
本実施の形態において、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)は、矢印A方向に回転する感光体ドラム11の周囲に、これらの感光体ドラム11を帯電するための帯電器12、感光体ドラム11上に静電潜像を書き込むためのレーザ露光器13(図中露光ビームを符号Bmで示す)、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム11上の静電潜像をトナーにより可視像化する現像装置14、感光体ドラム11上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16、感光体ドラム11上の残留トナーを除去するドラムクリーナ17、などの電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット10は、中間転写ベルト15の上流側から、イエロー(Y色)、マゼンタ(M色)、シアン(C色)、黒(K色)の順に、略直線状に配置されている。
【0015】
中間転写体(トナー像の担持体)である中間転写ベルト15は、ポリイミドあるいはポリアミド等の樹脂にカーボンブラック等の導電剤を適当量含有させたものが用いられ、その体積抵抗率が106〜1014Ω・cmとなるように形成されており、その厚みは例えば0.1mm程度のフィルム状の無端ベルトで構成されている。中間転写ベルト15は、各種ロールによって図に示すB方向に所定の速度で循環駆動(回動)されている。この各種ロールとして、定速性に優れたモータ(図示せず)により駆動されて中間転写ベルト15を循環駆動させる駆動ロール31、各感光体ドラム11の配列方向に沿って略直線状に延びる中間転写ベルト15を支持する支持ロール32、中間転写ベルト15に対して一定の張力を与えると共に中間転写ベルト15の蛇行を防止する補正ロールとして機能するテンションロール33、二次転写部20に設けられるバックアップロール25、中間転写ベルト15上の残留トナーを掻き取るクリーニング部に設けられるクリーニングバックアップロール34を有している。
【0016】
各感光体ドラム11に対向し、略直線状に延びる中間転写ベルト15の内側に設けられる各一次転写ロール16には、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されるようになっている。これにより、各々の感光体ドラム11上のトナー像が中間転写ベルト15に順次、静電吸引され、中間転写ベルト15上に重畳されたトナー像が形成されるようになっている。
【0017】
二次転写部20は、中間転写ベルト15のトナー像担持面側に配置される二次転写搬送ベルト(二次転写ベルト)21と、バックアップロール25等とによって構成される。バックアップロール25は、表面にカーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチューブ、内部はEPDMゴムからなり、その表面抵抗率が7〜10logΩ/□でロール径が28mmとなるように形成され、硬度は例えば70度(アスカーC)に設定される。このバックアップロール25は、中間転写ベルト15の裏面側に配置されて二次転写搬送ベルト21の対向電極をなし、二次転写バイアスを安定的に印加させるための金属製の給電ロール26が当接配置されている。
【0018】
一方、二次転写搬送ベルト(二次転写ベルト)21は、駆動ロール22とアイドルロール23とによって張架された、例えば体積抵抗率が106〜1010Ωcmの半導電性の無端環状ベルトであり、100%伸張モジューラスが3.8MPaの材料が使用されている。この二次転写搬送ベルト21は、例えばゴムロールからなる駆動ロール22によって所定の速度で搬送され、例えばSUSからなるアイドルロール23によって所定のテンションが与えられている。駆動ロール22は、二次転写搬送ベルト21および中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール25に圧接配置され、二次転写搬送ベルト21上に搬送される用紙Pに対して二次転写を施すための二次転写ロールとして機能している。また、バックアップロール25と駆動ロール22との圧力状態を変えることで二次転写部材の当接状態を変えることができ、画像平行度の微調整を行うことができる。更に、二次転写搬送ベルト21には、中間転写ベルト15と当接する二次転写部の上流側近傍に、二次転写搬送ベルト21にあるトナーを掻き取るゴムの板状部材からなるクリーナ27が当接している。
【0019】
また、中間転写ベルト15の二次転写部20の下流側には、二次転写後の中間転写ベルト15上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト15の表面をクリーニングするベルトクリーナ35が接離自在に設けられている。一方、イエローの画像形成ユニット10Yの上流側には、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)における画像形成タイミングをとるための基準となる基準信号を発生する基準センサ(ホームポジションセンサ)42が配置され、また、黒の画像形成ユニット10Kの下流側には、画質調整を行うための画像濃度センサ43が配設されている。この基準センサ42は、中間転写ベルト15に設けられた所定のマークを認識して基準信号を発生しており、この基準信号の認識に基づく制御部40からの指示により、各画像形成ユニット10(10Y,10M,10C,10K)は画像形成を開始できるように構成されている。
【0020】
更に、本実施の形態では、用紙搬送系として、用紙Pを収容する用紙トレイ50、この用紙トレイ50に集積された用紙Pを所定のタイミングで取り出して搬送する給紙ロール51、給紙ロール51にて繰り出された用紙Pを搬送する搬送ロール52、搬送ロール52により搬送された用紙Pを二次転写部20へと送り込む搬送シュート53、二次転写搬送ベルト21によって二次転写された後に搬送される用紙Pを定着部60へと搬送する搬送ベルト55を備えている。
【0021】
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。図示しない画像読取装置(IIT)や図示しないパーソナルコンピュータ(PC)等から出力される画像データは、図1に示す画像形成装置に入力される。画像形成装置では、図示しない画像処理装置(IPS)にて所定の画像処理が施された後、画像形成ユニット10等によって作像作業が実行される。画像処理装置(IPS)では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等、所定の画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の色材階調データに変換され、レーザ露光器13に出力される。
【0022】
レーザ露光器13では、入力された色材階調データに応じて、例えば半導体レーザから出射された露光ビームBmを画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの各々の感光体ドラム11に照射している。画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11では、帯電器12によって表面が帯電された後、このレーザ露光器13によって表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
【0023】
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、各感光体ドラム11と中間転写ベルト15とが当接する一次転写部にて、中間転写ベルト15上に転写される。より具体的には、一次転写部において、一次転写ロール16にて中間転写ベルト15の基材に対しトナーの帯電極性と逆極性の電圧が付加され、未定着トナー像が中間転写ベルト15の表面に順次重ね合わせられて一次転写が行われる。このようにして一次転写された未定着トナー像は、中間転写ベルト15の回転に伴って二次転写部20に搬送される。
【0024】
一方、用紙搬送系では、画像形成のタイミングに合わせて給紙ロール51が回転し、用紙トレイ50から所定サイズの用紙Pが供給される。給紙ロール51により供給された用紙Pは、搬送ロール52により搬送され、搬送シュート53を経て二次転写部20に到達する。この二次転写部20に到達する前に、用紙Pは一旦停止され、前述のようにしてトナー像が担持された中間転写ベルト15の移動タイミングに合わせてレジストロール(図示せず)が回転することで、用紙Pの位置とトナー像の位置との位置合わせがなされる。
【0025】
二次転写部20では、用紙Pへの二次転写のタイミングに合わせ、半導電性の二次転写搬送ベルト21および中間転写ベルト15が間に挟まれた状態にて駆動ロール22がバックアップロール25に押圧される。このとき、タイミングを合わせて搬送された用紙Pは、中間転写ベルト15と二次転写搬送ベルト21との間に挟み込まれる。かかる際に、給電ロール26にトナーの帯電極性と同極性の電圧(正規の転写バイアス)が印加されると、二次転写搬送ベルト21に対向電極として転写電界が形成され、駆動ロール22とバックアップロール25とによって押圧される二次転写位置にて、中間転写ベルト15上に担持された未定着トナー像が用紙Pに静電転写される。
【0026】
その後、トナー像が静電転写された用紙Pは、二次転写搬送ベルト21によって中間転写ベルト15から剥離された状態でそのまま搬送され、二次転写搬送ベルト21の用紙搬送方向下流側に設けられた搬送ベルト55まで搬送される。搬送ベルト55では、定着部60における最適な搬送速度に合わせて、用紙Pを定着部60まで搬送する。用紙P上の未定着トナー像は、定着部60によって熱および圧力で定着処理を受けることで用紙P上に定着され、定着画像が形成された用紙Pは、排出ロール(図示せず)によって装置の外部に排出される。一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴ってクリーニング部まで搬送され、クリーニングバックアップロール34およびベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
【0027】
次に、本実施の形態における二次転写部20の機構について、図2乃至図4を用いて説明する。
図2は、二次転写部20の機構を示した説明図であり、図3は、二次転写部20の機構を更に理解し易くするために、装置のOUT側(手前側、フロント側)から二次転写部20を眺めた図である。また図4は、図2および図3に示した転写ベルトユニット80の機構を説明するための平面図である。図2に示すように、二次転写部20は、図1に示したバックアップロール25に対する駆動ロール22の押圧力を変えて平行度の調整を行う機構を備えたバックアップロールユニット70、二次転写搬送ベルト21を中間転写ベルト15から離間、当接させるための転写ベルトユニット80を備えている。
【0028】
バックアップロールユニット70は、転写ベルトユニットにある駆動ロール22を、IN(奥側、リア側)/OUT(手前側、フロント側)の両端で異なった量だけ上下動させることによって、駆動ロール22とバックアップロール25との押圧力を調整し、二次転写部20におけるこれらの食い込み量を調整可能としている。この食い込み量をIN/OUTにて調整することで、画像平行度の調整を可能としている。かかる機能を実現させるために、バックアップロールユニット70は、図2に示すように、装置のIN/OUTの両端で異なった位相によって上下動するフレーム71、IN/OUTの各々のフレーム71に設けられバックアップロール25と駆動ロール22との食い込み量をIN/OUTで調整する位置決めピン72、IN/OUTの各々に設けられIN/OUTのフレーム71を上下動させてIN/OUTでニップ幅(食い込み量、圧接量)を調整するための偏芯カム73、偏芯カム73を回動させる回転シャフト74、駆動源であるモータ75、モータ75の駆動ギアと噛み合って回転シャフト74に駆動力を伝達するギア76、その両端にて、偏芯カム73に対してフレーム71を付勢するコイルスプリング77、偏芯カム73の基準位置および回転量を検知するエンコーダ78を備えている。
【0029】
このIN/OUTに設けられた各々の偏芯カム73は、周方向に、その角度によって位相がずれるように回転シャフト74に固定されており、回転シャフト74の回転角度によって、IN/OUTのフレーム71の押し出し量が異なるように構成されている。即ち、本実施の形態が適用される画像形成装置では、図1に示した制御部40の指示に基づき、回転シャフト74の回転角度を制御することによって、IN/OUTで、転写ベルトユニット80にある駆動ロール22の押し出し量を調整している。その結果、中間転写ベルト15と二次転写搬送ベルト21とを間に介して駆動ロール22とバックアップロール25との食い込み量を調整することができる。本実施の形態では、二次転写部20におけるIN/OUTの食い込み調整範囲として、±0.6mmの調整を可能としている。尚、調整方法としては、連続的にその値を変えて調整する方法の他、予め数段階を用意して段階的に値を変えるように調整することもできる。
【0030】
このような転写ニップにおけるIN/OUTの食い込み調整は、二次転写部20のユニット交換時や各ベルトユニット交換時に行われることが有効である。制御部40は、例えばこれらのユニットの交換時に、二次転写の食い込み量について、IN/OUT差が例えば−A、0、+A(mm)の範囲で条件を変えたサンプルを自動的にプリントアウトし、このサンプルを例えばスキャナ等で読み取って、画像平行度を測定する。その後、制御部40は、この測定結果に基づいてモータ75を回動させて、最も好ましい値となるようにIN/OUTの食い込み量を調整すれば良い。この画像の平行度は、プリントされた用紙に形成される画像のIN/OUTで同一長さの画像を形成した場合に、用紙PにおけるIN側の長さL1(mm)と、OUT側の長さL2(mm)との差、ΔL(mm)で表される。
【0031】
一方、転写ベルトユニット80は、図1に示した搬送シュート53の下方に設けられ、アイドルロール23を中心として駆動ロール22の軸が上下動することで、中間転写ベルト15からの二次転写搬送ベルト21の接離を実現可能としている。そのために、転写ベルトユニット80は、図2に示すように、IN/OUTの両端に設けられ支点81を中心として回動すると共に、先端部82aと異なる他の先端部82b(図4参照)が駆動ロール22の軸(シャフト)と連結される揺動アーム82、IN/OUTに設けられた各揺動アーム82の先端部82aに当接して、揺動アーム82を揺動させる偏芯カム83、IN/OUTの両端の偏芯カム83を同時に回転させる回転シャフト84、回転シャフト84を回転駆動させるために、図示しないモータからの駆動力を受けて回動する駆動ギア85、偏芯カム83の基準位置および回転量を検知するためのエンコーダ86、揺動アーム82を偏芯カム83に当接させるコイルスプリング87を備えている。また、IN/OUTの両端に設けられ、位置決めピン72と係合して駆動ロール22の押圧力を決定する凹部ブラケット88を有している。IN/OUTの各々の偏芯カム83は、角度によってその半径がIN/OUTで変わらないように回転シャフト84に固定されている。例えば、中間転写ベルト15に対して二次転写搬送ベルト21を当接(コンタクト)している状態から、偏芯カム83を例えば180度回転させ、揺動アーム82の先端部82aが偏芯カム83によって上方に持ち上げられると、先端部82aと異なる他の先端部82bが支点81を介して下方に回動する。これによって、中間転写ベルト15から二次転写搬送ベルト21を離間(リトラクト)させることができる。また、さらに所定角度(例えば180度)回動することで、中間転写ベルト15に対して二次転写搬送ベルト21を当接(コンタクト)させることができる。
【0032】
この動作を更に説明すると、図3に示すように、二次転写部20では、中間転写ベルト15を挟んで、バックアップロールユニット70および転写ベルトユニット80が配設されている。転写ベルトユニット80は、アイドルロール23の軸を中心として、例えば二次転写時のみに二次転写搬送ベルト21を挟んで駆動ロール22を中間転写ベルト15に圧接配置され、それ以外の時点では中間転写ベルト15から離間配置するように機能している。
【0033】
図4に示すように、支点81を中心として回動する揺動アーム82は、先端部82aが偏芯カム83に当接し、他の先端部82bが駆動ロール22のシャフトに連結されている。その結果、偏芯カム83に当接する先端部82aが支点81を中心として上下方向に回動することで、駆動ロール22の軸に連結された他の先端部82bが上下方向に動き、二次転写搬送ベルト21のリトラクト動作を実現可能としている。また、図4に示すように、駆動ロール22は、複数のギアからなるギア部92を介してモータ91から駆動力を受ける。これらの機構によって、二次転写搬送ベルト21に駆動力を与える駆動ロール22を、中間転写ベルト15に対して圧接、離間させている。
【0034】
また、本実施の形態では、モータ91の回動軸と同軸に、即ち、モータ91と駆動ロール22との間に、トルクリミッタ93が設けられている。転写ベルトユニット80は、二次転写を行わないときには、転写ロールである駆動ロール22をリトラクトさせて、二次転写搬送ベルト21を中間転写ベルト15から離間させている。このとき、二次転写搬送ベルト21は、モータ91によって、中間転写ベルト15の速度よりも5%〜8%程度、速い速度で回転している。その後、二次転写搬送ベルト21が中間転写ベルト15にコンタクトすると、中間転写ベルト15の速度が遅いことから、中間転写ベルト15と同じ速度で二次転写搬送ベルト21が回動しようとすると、駆動ロール22の駆動軸に対して所定の負荷が生じる。このとき、トルクリミッタ93が設けられていることで、このトルクリミッタ93で滑り、中間転写ベルト15の速度で二次転写搬送ベルト21が回動する。このトルクリミッタ93にかかるトルクが、二次転写部20における負荷を決定している。
【0035】
このトルクリミッタ93を強くし過ぎると、中間転写ベルト15に二次転写搬送ベルト21が当接した際に、トルクリミッタ93による滑りが充分に生じずに、二次転写搬送ベルト21は中間転写ベルト15よりも速い速度で回動してしまう。一方、トルクリミッタ93を弱くし過ぎると、中間転写ベルト15と二次転写搬送ベルト21との間で負荷変動があったとき(例えば、大きな負荷が加わったとき)、トルクリミッタ93が滑り過ぎて、二次転写搬送ベルト21が停止してしまう。そのために、このトルクリミッタ93は、二次転写部20における二次転写位置の負荷、負荷変動を考慮して設計値が決定されている。
【0036】
また、本実施の形態では、中間転写ベルト15側のバックアップロール25に、中間転写ベルト15および二次転写搬送ベルト21を挟んで当接状態にあるロール(転写ロール)を、従動ではなく、二次転写搬送ベルト21を回動させる駆動ロール22としている点に特徴がある。また、この駆動ロール22を回動させる駆動軸にトルクリミッタ93を配置している。これによって、二次転写搬送ベルト21のベルトテンションが永久変形などによって低下しても、安定した状態にて二次転写を行うことが可能となる。
【0037】
ここで、この転写ベルトユニット80の動作について説明する。用紙Pに未定着トナー像を転写する二次転写に際して、図1に示した制御部40は、二次転写のタイミングに合わせて離間/当接用モータ(図示せず)を駆動させ、図2乃至図4に示す回転シャフト84を所定量だけ回転させる。この回転シャフト84の回転によって偏芯カム83が回転する。このとき、コイルスプリング87に付勢される揺動アーム82が、支点81を中心として、図3に示す反時計周り方向(左周り)に回動できるように制御される。これによって、用紙Pに未定着トナー像を転写する二次転写のタイミングでは、二次転写搬送ベルト21の駆動ロール22を中間転写ベルト15に対して圧接配置させることが可能となる。
【0038】
一方、二次転写が終了した際には、図1に示した制御部40は、二次転写の終了タイミングに合わせて図示しないモータを駆動させ、図3に示す時計周り方向(右回り)に揺動アーム82が回動できるように偏芯カム83(回転シャフト84)を回転させる。この揺動アーム82の揺動によって、二次転写搬送ベルト21の駆動ロール22を中間転写ベルト15から離間させることができる。このように、二次転写を行っていないタイミングでは、二次転写搬送ベルト21を中間転写ベルト15からリトラクトさせることにより、中間転写ベルト15の駆動負荷を必要最小限に抑えると共に、中間転写ベルト15の磨耗等による寿命減少を抑制することができる。また、本実施の形態では、以上のような構成/作用によって、二次転写搬送ベルト21を駆動する駆動ロール22を、中間転写ベルト15に対してリトラクト/コンタクトさせている。
【0039】
次に、本実施の形態における転写ロールである駆動ロール22について説明する。駆動ロール22は、バックアップロール25に対向して設けられて二次転写に直接関与することから、その硬度等が転写の特性に大きな影響を与える。また、所定の荷重で二次転写搬送ベルト21を中間転写ベルト15(バックアップロール25)に押圧させることから、その硬度等が二次転写搬送ベルト21のうねり等に大きな影響を与える。
【0040】
図5(a),(b)は、転写ロール(駆動ロール22)の硬度と、ベルトうねり量、転写均一性との関係を示した図であり、図5(a)は硬度とベルトうねり量との関係を示し、図5(b)は硬度と転写均一性との関係を示した図である。図5(a)は、横軸に転写ロール(駆動ロール22)のゴム硬度(単位はアスカーC(ASKER C):日本ゴム協会標準規格(SRIS)によるアスカーC硬度計で測定した値)をとり、縦軸に二次転写搬送ベルト21上に生じるしわの凹凸高さ(単位はmm)をとっている。二次転写搬送ベルト21は、クロロプレンゴムであり、厚さ450μmのものを使用している。また、転写ロール(駆動ロール22)としては、Φ20のものを用いた。図5(a)から明らかなように、転写ロール硬度が30度(アスカーC)のときには、しわの凹凸高さが0.5mm程度、存在していたのに対し、転写ロールのゴム硬度が増すにつれてしわの凹凸高さ(ベルトのうねり量)が減少し、70度(アスカーC)では、しわの凹凸高さ(ベルトのうねり量)が非常に少なくなる結果が得られた。
【0041】
また、図5(b)は、横軸に転写ロールのゴム硬度(単位はアスカーC)をとり、縦軸に転写均一性の指標となる濃度差(単位は光学濃度)をとっている。この転写均一性のデータを得るにあたり、使用したバックアップロール25の強度は70度(アスカーC)であり、バックアップロール25の外径交差は0.1mmとしている。図5(b)から明らかなように、転写ロールのゴム硬度が約80度(アスカーC)程度まででは濃度差が非常に低いが、90度(アスカーC)を超えると濃度差が0.05程度となり、転写均一性が悪化する。更に転写ロールの硬度が増すと、濃度差が0.2程度までと悪化する結果が得られた。
【0042】
このように、上述したような本実施の形態の構成を採用し、転写ロールである駆動ロール22が70度以上、80度以下(アスカーC硬度)であれば、駆動ロール22とアイドルロール23との間で二次転写搬送ベルト21のうねりも抑制でき、更に転写均一性を高めた状態にて走行することができる。その結果、転写ニップの安定性を確保することが可能となる。
【0043】
次に、二次転写搬送ベルト21の摩擦係数について説明する。
図6は、二次転写搬送ベルト21の摩擦係数とベルトクリーニング性能、および摩擦係数と回転力との関係を示した図である。図6の横軸は、摩擦係数μを示しており、二次転写搬送ベルト21と用紙Pとの用紙摩擦係数を示している。ここでは、XEROX社(XEROXは登録商標)のP紙を用いて測定している。ベルトクリーニング性能は、縦軸にクリーニング効率(%)をとっている。図6に示されるように、ベルトクリーニング性能としてのクリーニング効率は、摩擦係数μが低い範囲で非常に高く、摩擦係数μが0.5を超えると、許容値である99.5%を下回ってしまう。従って、二次転写搬送ベルト21にて、クリーナ27によるブレードクリーニングを採用した場合には、弾性ベルトである二次転写搬送ベルト21の摩擦係数μが0.5以下であることが好ましい。
【0044】
また、摩擦係数と回転力との関係では、図6の縦軸に、二次転写搬送ベルト21を中間転写ベルト15へ圧接するときに二次転写搬送ベルト21が受ける回転力FBelt(kgf)をとっている。二次転写搬送ベルト21を安定して回転させる最小の回転力として、図6に示すFBelt Minが示されており、このFBelt Min以上の回転力が必要となる。そのためには、図6に示すように、摩擦係数μは0.1以上であることが好ましい。
【0045】
次に、駆動ロール22およびアイドルロール23のロール径について説明する。
図7(a)〜(c)は、駆動ロール22のロール径(直径)Rdおよびアイドルロール23のロール径(直径)Riを決定する際になされた考察を説明するための図である。図7(a)はアイドルロール23の径Riと剥離性との関係を示した図であり、図7(b)は駆動ロール22の径Rdと転写ニップ形成の安定性との関係を示した図である。また、図7(c)は駆動ロール22に対する二次転写搬送ベルト21のテンションについて説明するための図である。
【0046】
図7(a)では、横軸にアイドルロール23のロール径Ri(mm)をとり、縦軸に、二次転写搬送ベルト21と搬送ベルト55との間における用紙巻きつきジャム(JAM)のジャム率(%)を示している。ここでは、薄紙である49gsm紙を用いた実験結果が示されている。図7(a)に示すように、アイドルロール23のロール径Riがφ20を超えて大きくなると、薄紙の剥離性が極端に落ち、用紙巻きつきジャムが多発する。従って、薄紙の剥離性の観点からは、アイドルロール23のロール径Riは20mm以下であることが好ましい。更に用紙Pの搬送性を安定させるためには、ロール径Riは15mm程度が最も優れている。
【0047】
一方、図7(b)では、横軸に駆動ロール22のX方向のずれΔX(mm)をとり、縦軸に、画像における平行度のIN/OUT差(mm)をとっている。この平行度は、バックアップロール25と駆動ロール22とによって形成される転写ニップによって大きく左右される。そのために、転写ニップを安定させることで、画像平行度のIN/OUT差を小さくすることが望まれる。図7(b)では、バックアップロール25の径をφ28とし、対向する転写ロールである駆動ロール22は、φ11、φ16、φ28の場合について、X方向のずれΔX(mm)を変えて平行度のIN/OUT差(mm)を測定した。図7(b)示すように、転写ロールである駆動ロール22の径が小さくなると、X方向のずれΔXによって平行度のIN/OUT差が大きくなり、転写ニップが安定して形成されないことが理解できる。X方向のずれΔXに対する安定性確保の観点からは、φ16mm以上の駆動ロール22が望ましい。
【0048】
また、駆動ロール22としてゴムロールを採用した場合には、図7(c)に示すように、二次転写搬送ベルト21のテンションTによる圧力Fを低減することが必要である。このベルトのテンションTによる圧力Fを低減するためには、駆動ロール22を大きくすることが好ましい。
【0049】
その一方で、図4に示したように、本実施の形態では、トルクリミッタ93を介して駆動ロール22を駆動しており、トルクリミッタ93によって許容できる負荷が決定される。このとき、駆動ロール22の径を大きくすると、トルクリミッタ93の値を大きくする必要がある。そのために、駆動ロール22の径は極端に大きくすることができず、φ30mm程度以下が好ましい。
【0050】
これらの結果を踏まえ、二次転写部20に、中間転写ベルト15に二次転写搬送ベルト21を当接させて二次転写を行う方式を採用し、更に、本実施の形態のごとく、中間転写ベルト15の内側にあるバックアップロール25に、二次転写搬送ベルト21を駆動する駆動ロール22を対向させた場合において、駆動ロール22のロール径(直径)Rdは、16mm以上が好ましく、装置の設計上の観点からは30mm以下が望ましい。また、薄紙に対する剥離性の観点から、二次転写搬送ベルト21を張架するアイドルロール23のロール径(直径)Riは、20mm以下、特に好ましくは15mm程度である。従って、駆動ロール22とアイドルロール23との関係は、駆動ロール22をアイドルロール23より大きくすることが望ましく、外径の比であるRd/Riは1.1から2の範囲、特に、1.3から2の範囲とすることが好ましい。
【0051】
以上、詳述したように、本実施の形態によれば、中間転写ベルト15に担持されたトナー象を記録材である用紙Pに転写する二次転写部20に、弾性ベルトである二次転写搬送ベルト(二次転写ベルト)21を配置し、二次転写部20を構成するバックアップロール25に対向する転写ロールとして、この二次転写搬送ベルト21を駆動する駆動ロール22を配置している。これによって、用紙Pの安定的な搬送と共に、二次転写性能を高く維持することができる。
【0052】
【発明の効果】
このように、本発明によれば、転写ベルトに例えば弾性ベルトを用いた場合であっても、画像の伸びや縮みなどの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態が適用される画像形成装置を示した図である。
【図2】 二次転写部の機構を示した説明図である。
【図3】 装置のOUT側(手前側、フロント側)から二次転写部を眺めた図である。
【図4】 転写ベルトユニットの機構を説明するための平面図である。
【図5】 (a),(b)は、転写ロール(駆動ロール)の硬度と、ベルトうねり量、転写均一性との関係を示した図である。
【図6】 二次転写搬送ベルトの摩擦係数とベルトクリーニング性能、および摩擦係数と回転力との関係を示した図である。
【図7】 (a)〜(c)は、駆動ロールのロール径(直径)Rdおよびアイドルロールのロール径(直径)Riを決定する際になされた考察を説明するための図である。
【符号の説明】
10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、15…中間転写ベルト、16…一次転写ロール、20…二次転写部、21…二次転写搬送ベルト(二次転写ベルト)、22…駆動ロール(転写ロール)、23…アイドルロール、25…バックアップロール、70…バックアップロールユニット、71…フレーム、72…位置決めピン、73…偏芯カム、74…回転シャフト、75…モータ、77…コイルスプリング、80…転写ベルトユニット、81…支点、82…揺動アーム、83…偏芯カム、84…回転シャフト、87…コイルスプリング、91…モータ、93…トルクリミッタ
Claims (8)
- トナー像が担持される像担持体と、
前記像担持体に担持されたトナー像が中間的に転写担持される中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトに二次転写位置にて当接しながら回動し、搬送される記録材に対して当該中間転写ベルトに担持されたトナー像を転写せしめる、ゴム製の弾性体の環状ベルトからなる二次転写ベルトと、
前記二次転写ベルトを駆動すると共に、前記二次転写位置にて当該二次転写ベルトを前記中間転写ベルトに押し当てる駆動ロールと
を含む画像形成装置。 - 前記二次転写位置は、前記中間転写ベルトの裏面側に配置されるバックアップロールと前記駆動ロールとによって当該中間転写ベルトと前記二次転写ベルトとがニップされる位置であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記二次転写位置に対して前記二次転写ベルトの回動方向における上流側近傍に設けられ、当該二次転写ベルトに当接して当該二次転写ベルト上のトナーを掻き取るクリーナを更に含む請求項1記載の画像形成装置。
- 前記駆動ロールを駆動するモータと、
前記モータと前記駆動ロールとの間に設けられ、当該駆動ロールに生じる負荷によって滑るトルクリミッタと
を更に含む請求項1記載の画像形成装置。 - 前記駆動ロールは、ゴム硬度(アスカーC)が70度以上80度以下のゴムロールからなることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記駆動ロールと共に前記二次転写ベルトを張架するアイドルロールを更に備え、
前記駆動ロールのロール径Rdと前記アイドルロールのロール径Riとの比Rd/Riが1.1〜2の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記アイドルロールは、前記ロール径Riが20mm以下であることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記駆動ロールは、前記アイドルロールを中心として回動し、前記中間転写ベルトに対して前記二次転写ベルトを当接/離間させることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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