JP6394016B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来、像担持体上のトナー像を、無端状の中間転写体である中間転写ベルト上に1次転写し、その後に、中間転写ベルトから紙などの転写材に2次転写手段によって2次転写して画像形成を行う中間転写方式の画像形成装置が周知である。そして、中間転写ベルトとして弾性層を有する中間転写ベルト(以下、「弾性中間転写ベルト」ともいう)を使用することにより、凹凸のある紙(例えば、レザック66(登録商標名)など)の凹部にもトナーを転写できる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、異常転写などの画像不良を防止すると共に、中間転写ベルトや2次転写ベルトからの転写材の分離を確実に行えるようにするために、高い体積抵抗率の中間転写ベルトを用いて、2次転写ローラを上流側にオフセットする技術が知られている。このような技術としては、例えば特許文献2が挙げられる。
前述の凹凸紙は紙に凹凸をつけるため、一般的にある程度の紙厚を有しているが、弾性中間転写ベルトを有した画像形成装置に対しても、幅広い紙種使用の一環として薄紙の対応力も求められている。このような要求に対して用紙分離性を確保するために、2次転写ローラやチャージャの代わりに2次転写ベルトを有する2次転写ベルトユニット方式を用いることで、凹凸紙転写性と薄紙分離性とを両立させる技術も知られている(例えば、特許文献1及び2の組合せ)。
しかしながら、今までの弾性中間転写ベルトと2次転写ベルトユニットとを併せ用いた構成では、2次転写部(2次転写ニップ)前の放電(以下、「プレニップ放電」ともいう)により、異常画像が発生するという問題があった。特に、弾性層を有さない中間転写ベルトを用いると共に、2次転写ベルトユニットの2次転写ローラを上流側にオフセットさせた従来構成の画像形成装置では、後述のように、弾性層を有さない中間ベルトの方がプレニップ放電には余裕がある。また、2次転写ローラを使っていると、薄紙分離ができないという問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたものであり、凹凸紙転写性を確保しつつ、薄紙分離性と2次転写部前の放電による異常画像の防止とを同時に解決することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、トナー像が繰り返し形成される像担持体と、前記像担持体上のトナー像を1次転写されて、転写材に2次転写させる2次転写部まで搬送する、弾性層を有する中間転写ベルトと、2次転写後の転写材を吸着搬送する2次転写ベルトと、前記中間転写ベルトを支持する第1の回転部材と、前記2次転写部で前記中間転写ベルトと前記2次転写ベルトとを介して前記第1の回転部材に接触可能で、且つ前記2次転写ベルトを支持する第2の回転部材と、を備え、前記2次転写部で前記2次転写ベルトと前記中間転写ベルトとの間に転写材を挟持した状態で2次転写バイアスを加えて、前記中間転写ベルト上のトナー像を転写材に転写させる画像形成装置であって、前記2次転写バイアスは一定印加とAC印加とを重畳する印加バイアスで、前記第1の回転部材に前記2次転写バイアスが印加され、前記第2の回転部材はアースされており、前記中間転写ベルトの走行経路が前記2次転写部の上流側で前記2次転写ベルトを介して前記第2の回転部材に沿い、前記2次転写ベルトの走行経路が前記2次転写部の下流側で前記中間転写ベルトを介して前記第1の回転部材に沿うように配置されており、前記2次転写バイアスの定電流が−60μAから−120μAのときに、前記中間転写ベルトが前記第2の回転部材に巻きついている部分の長さであるプレニップ量が4mm以上である画像形成装置である。
本発明によれば、上記構成により、転写材として凹凸紙等の転写性を確保しつつ、転写材分離性(特に薄紙)と2次転写部前の放電による異常画像の防止とを同時に解決することができ、ひいては広い転写材の種類に対応することができる。
本発明を適用する画像形成装置に係るプリンタの概略全体構成図である。 図1の画像形成部周りの要部構成を示す概略拡大構成図である。 本発明の実施形態1に係るプリンタで採用している転写ユニットの概略構成図である。 材質・仕様のみ異なる2種類の中間転写ベルトに対して、斥力ローラに対する2次転写ローラのオフセット量(プレニップ量)を変化させた場合のプレニップ放電の有無についての実験結果を表す図表である。 プレニップ量の定義を説明する図であって、斥力ローラ、2次転写ローラ、弾性層を有する中間転写ベルト、転写前ローラの位置関係を示す説明図である。 (a)は従来例において、斥力ローラに対する2次転写ローラのオフセットが少ない場合(図ではオフセット無しで記載)の、(b)は本実施形態例において、オフセットが十分確保されている場合の、それぞれプレニップ放電の発生状態を説明する図である。 変形例1の要部の制御構成及び転写ユニットを示す簡略的なブロック図である。 変形例1において、画像面積率に応じて変更される転写電流の補正データテーブルを示す図表である。 変形例2の要部の制御構成及び転写ユニットを示す簡略的なブロック図である。 変形例2において、絶対湿度に応じて変更される転写電流の補正データテーブルを示す図表である。 変形例3の要部の制御構成及び転写ユニットを示す簡略的なブロック図である。 変形例3の主要な動作順序を示すフローチャートである。 絶対湿度毎の判定テーブルを示す図表である。 図14は、図12のフローチャート及び図13の抵抗区分に応じて変更される転写電流の補正データテーブルに関する図表である。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を詳細に説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、混同の虞がない限り一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
最初に、本発明を適用する画像形成装置の一例として、いわゆるタンデム型中間転写方式の画像形成装置であるプリンタについて説明する。まず、図1及び図2を参照して、プリンタの基本的な全体構成について説明する。図1は本発明を適用する画像形成装置に係るプリンタの概略全体構成図、図2は図1の画像形成部周りの要部構成を示す概略拡大構成図である。
図1に示すように、プリンタ100は、装置本体101の上部に配置された画像形成部102と、画像形成部102の下方に配置された転写部としての転写ユニット7と、転写ユニット7の下方に配置された給紙部103と、転写ユニット7の左方に配置された定着部104と、定着部104の左方に配置された排紙部105とを備えている。
図1及び図2に示すように、画像形成部102は、イエロー、マゼンタ、シアン、黒(以下、Y,M,C,Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,6M,6C,6Kを備えている。4つのプロセスユニット6Y,6M,6C,6Kは、形成される色のトナー像に対応した、ドラム状の感光体1Y,1M,1C,1Kを有している。感光体1Y,1M,1C,1Kの回りには、形成される色のトナー像に対応した、帯電装置2Y,2M,2C,2K、現像装置5Y,5M,5C,5K、ドラムクリーニング装置4Y,4M,4C,4K、除電装置(不図示)等を有している。プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kは、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kの上方には、感光体1Y,1M,1C,1Kの表面に対してレーザ光Lを照射して静電潜像を書き込むための光書込ユニット3が配設(配置して設けること、あるいは位置を決めて設けることを意味する)されている。
プロセスユニット6Yは、感光体1Y、帯電装置2Y、現像装置5Y及びドラムクリーニング装置4Yを図示しないカートリッジ筺体フレームに一体的に備え、装置本体101に対して着脱自在に設置されるプロセスカートリッジを構成している。他のプロセスユニット6M,6C,6Kも上記と同様にそれぞれプロセスカートリッジを構成している。これにより、プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kを構成する上記各構成部品、現像剤等の交換の操作性向上が図られている。
プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kの下方には、ベルト部材たる無端状の中間転写ベルト8を具備するベルト装置としての転写ユニット7が配設されている。転写ユニット7には、中間転写ベルト8の他、そのループ内側に配設された複数の張架ローラや、ループ外側に配設された2次転写ローラ18、テンションローラ16、ベルトクリーニング装置20、潤滑剤塗布装置35などを有している。ここで、中間転写ベルト8、2次転写ローラ18、図示しない2次転写バイアス電源、テンションローラ16、ベルトクリーニング装置20、潤滑剤塗布装置35は、中間転写ユニット19を構成している。
中間転写ベルト8は、概略逆三角形状の姿勢でループ状をなして配備されている。中間転写ベルト8のループ内側には、4つの1次転写ローラ9Y,9M,9C,9Kと、従動ローラ10と、駆動ローラ11と、2次転写対向ローラ12と、3つのクリーニング対向ローラ13、14、15と、塗布ブラシ対向ローラ17とが配設されている。これらローラは何れも、自らの周面の一部に中間転写ベルト8を掛け回してベルト張架(張力がかかった状態で掛け渡すことを意味する)を行う張架ローラとして機能している。なお、クリーニング対向ローラ13、14、15としての必要条件として必ずしも一定の張力を付与する働きをもたなければならないということはなく、中間転写ベルト8の回転に伴って従動回転するものでもよい。中間転写ベルト8は、図示しない駆動モータ等の駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される駆動ローラ11の回転により、図中時計回り方向に無端移動・走行される。
ベルトループ内側に配設された4つの1次転写ローラ9Y,9M,9C,9Kは、感光体1Y,1M,1C,1Kとの間に中間転写ベルト8を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、感光体1Y,1M,1C,1Kとが当接(突き当てる状態で接することを意味する)するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。なお、1次転写ローラ9Y,9M,9C,9Kには、それぞれ図示しない電源によって転写されるトナーとは逆極性の1次転写バイアスが印加される。
駆動ローラ11の外周面に巻き掛けられている中間転写ベルト8上方には、トナー付着量センサとも呼ばれる光学センサ31が配設されている。光学センサ31は、反射型の光学式センサであり、発光素子と受光素子を有しており、トナー濃度検知手段やトナー像位置検知手段としての機能を持っている。光学センサ31の発光素子から照射された光は、中間転写ベルト8上に作成されたテストパターンであるトナーパッチ(図示せず)によって反射され、受光素子にて受光され信号に変換される。その信号の変化を読み取ることでテストパターンの情報を類推してトナーパッチの付着量を検知し、現像バイアスや帯電バイアスの調整・制御に用いている。
また、ベルトループ内側に配設された2次転写対向ローラ12は、ベルトループ外側に配設された2次転写ローラ18との間に中間転写ベルト8を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、2次転写ローラ18とが当接する2次転写部としての2次転写ニップ(以下、2次転写ニップを含む部位として「2次転写ニップ部」ともいう)が形成されている。なお、2次転写ローラ18には、図示しない電源によってトナーとは逆極性の2次転写バイアスが印加される。
なお、2次転写ローラと数本の支持ローラと駆動ローラにより紙搬送ベルトを架け渡し、2次転写ローラ18と、2次転写対向ローラ12との間に、中間転写ベルト8及び紙搬送ベルトを挟み込んだ構成としてもよい。
ベルトクリーニング装置20は、中間転写ベルト8上のトナーや紙粉等を除去しクリーニングするものである。図2に示すように、ベルトループ内側に配設された3つのクリーニング対向ローラ13、14、15は、ベルトループ外側に配設されたベルトクリーニング装置20の3つのクリーニングブラシローラ21,24,27との間に中間転写ベルト8を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト8のおもて面と、各クリーニングブラシローラ21,24,27とが当接するクリーニングニップが形成されている。各クリーニングブラシローラ21,24,27は、中間転写ベルト8のおもて面に接触し中間転写ベルト8上のトナーを除去し保持するブラシ状回転体として機能する。
また、ベルトクリーニング装置20には、クリーニングブラシローラ21,24,27に対応・接触して、クリーニングブラシローラ21,24,27に保持されたトナーを回収するトナー回収回転体としてのトナー回収ローラ22,25,28が配設されている。また、ベルトクリーニング装置20には、トナー回収ローラ22,25,28に対応・接触して、トナー回収ローラ22,25,28に付着したトナーを掻き落とす回収ブレード部材としてのトナー回収ブレード23,26,29が配設されている。また、ベルトクリーニング装置20には、トナー回収ブレード23,26,29にて掻き落とされたトナーを回収し搬送するトナー搬送回転体としての搬送スクリュ30a、30bが配設されている。
ベルトクリーニング装置20は、中間転写ベルト8と一体的に交換可能になっている。ベルトクリーニング装置20と中間転写ベルト8とで寿命設定が異なる場合には、ベルトクリーニング装置20を中間転写ベルト8とは独立してプリンタ本体に着脱可能としてもよい。
ベルトクリーニング装置20に隣る中間転写ベルト8の移動方向の下流側には、中間転写ベルト8の表面に潤滑剤を塗布することにより、中間転写ベルト8の表面を保護するための潤滑剤塗布装置35が配設されている。潤滑剤塗布装置35は、ステアリン酸亜鉛塊(ブロック)などの固形潤滑剤37と、固形潤滑剤37と当接し、回転によって固形潤滑剤37から掻き取って得た潤滑剤粉末を中間転写ベルト8表面に塗布する塗布部材たる塗布ブラシローラ36とを備えている。本実施形態では潤滑剤塗布装置35を備えているが、使用するトナーや中間転写ベルトの材質、その表面摩擦係数により、必要ない場合もあり、必ずしも塗布しなければならないものではない。
2次転写部である2次転写ニップ部Nと定着部104との間のシート搬送路には、転写材であるシートとしての用紙等を含む記録紙Pを吸着してシート搬送方向下流側へ搬送するベルト搬送ユニット32が配設されている。ベルト搬送ユニット32は、2次転写ニップ部Nでのシート分離性を補って定着部104へ確実にシート(特には分離性の悪い薄紙)を送り込むために設けられている。
給紙部103は、図1に示すように、記録紙Pを収容する上下2段の給紙カセット41,42と、給紙カセット41,42毎に配設され、各給紙カセット41,42の最上の記録紙Pを1枚ずつ給送する給紙ローラ41,42等を備えている。
給紙部103に接続された給紙路43の下流側である2次転写ニップの手前近傍には、給紙部103から送られてきた記録紙Pを受け入れて2次転写ニップに向けて所定のタイミングで送り出すレジストローラ対46が配設されている。
定着装置である定着部104は、2次転写ニップから送り出される記録紙Pを受け入れて、その記録紙P上の未定着トナー像に対して熱と圧を加えることにより定着処理を施すものであり、上記した2次転写ニップの図中左側方に配置されている。
排紙部105は、定着処理された記録紙Pをプリンタ本体101外へ排出する排紙ローラ対48と、排出された記録紙Pを載置する排紙トレイ49と、定着処理された記録紙Pを表裏反転し、再度、2次転写ニップへ送り込むためのシート搬送路切り替え部材等を有する。そして、記録紙Pを表裏反転するスイッチバック搬送路、シート搬送路切り替え部材及び両面搬送路等を備えていることにより、記録紙Pの表裏両面に画像形成を行えるように構成されている。
また、本プリンタ100は、現像装置5Y,5M,5C,5Kに対してY,M,C,Kトナーを補給するY,M,C,K用のトナーボトルを着脱可能に収容するトナー補給装置47も備えている。また、図1に示すように、プリンタ100は、上記した各部・装置の動作を制御する制御部38、及び図示しない環境条件検知手段である温湿度検知センサも備えている。
次に、プリンタ100の動作を説明する。プリンタ100の動作は、制御部38の指令の下に行われる。図示しないパーソナルコンピュータ等からフルカラーに係る画像情報(画像データ)が送られてくると、駆動ローラ11が回転駆動されて、中間転写ベルト8が移動・走行される。駆動ローラ11以外の張架ローラについては、中間転写ベルト8の移動・走行に従動して回転される。同時に、プロセスユニット6Y,6M,6C,6Kの感光体1Y,1M,1C,1Kが図示しないモータによって回転駆動されながら、感光体1Y,1M,1C,1Kの表面が帯電装置2Y,2M,2C,2Kによって一様に帯電される。そして、感光体1Y,1M,1C,1Kの帯電後の表面に対して、静電潜像を形成するための画像データ・信号にしたがって変調された、光書込ユニット3から照射・走査されるレーザ光Lによって静電潜像が形成される。そして、感光体1Y,1M,1C,1Kの表面に形成された静電潜像が、現像装置5Y,5M,5C,5Kの各色トナーによって現像されることで、感光体1Y,1M,1C,1K上にY,M,C,Kトナー像が形成される。Y,M,C,Kトナー像は、上述したY,M,C,K用の1次転写ニップにて、中間転写ベルト8のおもて面に重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8のおもて面には4色重ね合わせトナー像が形成される。
一方、給紙部103では、何れか一方の給紙カセット41又は42が図示しない操作・表示部のユーザ操作によって選択され、選択された側の給紙ローラ44又は45の駆動によって記録紙Pが1枚ずつ送り出され、レジストローラ対46まで搬送される。送り出された記録紙Pの先端はレジストローラ対46のニップ部で一時的に停止されて斜めずれなどが修正され、その後、中間転写ベルト8上の4色重ね合わせトナー像に同期させ得るタイミングで、レジストローラ対46が駆動される。このレジストローラ対46の駆動により、記録紙Pは、2次転写対向ローラ12と2次転写ローラ18との間に形成される2次転写ニップ部Nに送り込まれて、中間転写ベルト8上の4色重ね合わせトナー像が記録紙Pに一括して2次転写される。これにより、記録紙Pの表面にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像形成後の記録紙Pは、2次転写ニップから定着部104に搬送され、ここで未定着トナー像が熱と圧を加えれることによって記録紙Pに融解・定着される。この定着工程後の記録紙Pは出力画像として排紙ローラ対48により排紙トレイ49上に排出・積載される。
Y,M,C,Kトナー像が中間転写ベルト8に1次転写された後の感光体1Y,1M,1C,1Kは、ドラムクリーニング装置4Y,4M,4C,4Kによって転写残トナー等のクリーニング処理が施される。その後、図示しない除電ランプで除電された後、再度、帯電装置2Y,2M,2C,2Kで一様に帯電されて、次の画像形成に備える。また、記録紙Pに1次転写された後の中間転写ベルト8については、ベルトクリーニング装置20によって転写残トナー等のクリーニング処理が施される。
上述したプリンタ100の動作では、フルカラー画像形成動作について説明したが、単色トナー画像や2色以上の重ね合わせトナー画像を形成することも勿論可能になっている。即ち、上記図示しないパーソナルコンピュータから送信されてくる画像形成モードとして、単色のトナー画像を形成する単色画像モード若しくはモノクロ画像モードと、2色以上の重ね合わせトナー画像を形成するカラー画像モードとがある。これらの各モードに合わせて、1次転写部において4つの1次転写ローラ9Y,9M,9C,9Kのうちの何れか1つ、又は何れか2つ以上を上昇変位させることで、対応する感光体1Y,1M,1C,1Kに中間転写ベルト8を接触させてトナー画像を形成する。
近年、記録紙として従来広く用いられてきた普通紙に加え、デザインとして表面に凹凸を有する特殊紙やアイロンプリントなどの熱転写に用いる特殊な記録紙が用いられることが増えている。このような特殊紙を用いると、従来の普通紙の場合よりもカラートナーを重ね合わせた中間転写ベルト8上のトナー像を紙に2次転写する際に転写不良が発生し易くなる。そこで、本プリンタ100では、中間転写ベルト8に硬度の低い弾性層を設け、2次転写ニップ部N(以下、単に「転写ニップ部N」ともいう)でトナー層や平滑性の悪い記録紙に対して変形できるようにしている。中間転写ベルト8に硬度の低い弾性層を設け、中間転写ベルト8に弾性をもたせることにより、中間転写ベルト8表面が局部的な凸凹に追従して弾性変形できるようになる。これにより、トナー層に対して過度に転写圧を高めることなく、良好な密着性が得られ、文字の転写中抜けがなく、また、平滑性の悪い用紙、例えば、上記したレザック66(登録商標名)等に対しても転写ムラのない、均一性に優れた転写画像を得ることができる。なお、転写材は、上記した記録紙や用紙の他に、トナー像を転写可能なOHPフィルムシートなども含まれる。
本プリンタ100で用いている中間転写ベルト8は、少なくとも基層、弾性層、表面のコート層から構成されている。
中間転写ベルト8の弾性層に用いられる材料としては、弾性材ゴム、エラストマー等の弾性部材が挙げられる。具体的には、ブチルゴム、フッ素系ゴム、アクリルゴム、EPDM、NBR、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム、シンジオタクチック1、2−ポリブタジエン、エピクロロヒドリン系ゴム、多硫化ゴム、ポリノルボルネンゴム、熱可塑性エラストマー(例えばポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリアミド系、ポリウレア、ポリエステル系、フッ素樹脂系)等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
弾性層の厚さは、硬度及び層構成にもよるが、0.07〜0.8[mm]の範囲が好ましい。更に好ましくは0.25〜0.5[mm]の範囲がよい。
ここで、弾性層の厚さが0.07[mm]未満よりも薄いと、2次転写ニップ部Nで中間転写ベルト8上のトナーに対する圧力が高くなることで、転写中抜けが発生しやすくなり、更にはトナーの転写率が低下する点から好ましくない。また、弾性層の厚さが0.8[mm]を超えると、ドット再現性(弾性層の伸び縮みにより、ドット形状が崩れてしまう。これは弾性層が厚いほど悪い。)の点から好ましくない。
また、弾性層の硬度は、10°≦HS≦65°(JIS−A)であることが好ましい。中間転写ベルト8の層厚によって最適な硬度は異なるものの、硬度が10°(JIS−A)未満であると転写中抜けが生じやすい。一方、弾性層の硬度が65°(JIS−A)を超えるものは、上記した各ローラヘの張架が困難となり、また、長期の張架によって延伸するために耐久性が無く早期の交換が必要になる点から好ましくない。
中間転写ベルト8の基層は、伸びの少ない樹脂で構成している。具体的に、基層に用いられる材料としては、ポリカーボネート、フッ素樹脂(ETFE、PVDF等)、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体及びスチレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単重合体または共重合体)、メタクリル酸メチル樹脂、メタクリル酸ブチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、アクリル酸ブチル樹脂、変性アクリル樹脂(シリコーン変性アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹脂等)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ピニル−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、ポリ塩化ビニリデン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂及びポリビニルブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹脂等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
また、伸びの大きなゴム材料などからなる弾性層の伸びを防止するために、基層と弾性層との間に帆布などの材料で構成された芯体層を設けてもよい。芯体層に用いられる伸びを防止する材料としては、例えば、綿、絹、などの天然繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリウレタン繊維、ポリアセタール繊維、ポリフロロエチレン繊維、フェノール繊維などの合成繊維、炭素繊維、ガラス繊維等の無機繊維、鉄繊維、銅繊維等の金属繊維からなる群より選ばれる1種あるいは2種以上を用い、糸状あるいは織布状のものを使用することができる。もちろん、上記材料に限定されるものではない。上記の糸は1本または複数のフィラメントを撚ったもの、片撚糸、諸撚糸、双糸等、どのような撚り方であってもよい。また、例えば上記材料群から選択された材質の繊維を混紡してもよい。もちろん、糸に適当な導電処理を施して使用することもできる。一方織布は、メリヤス織り等どのような織り方の織布でも使用可能であり、もちろん交織した織布も使用可能であり、導電処理を施すことも可能である。
中間転写ベルト8表面のコート層は、弾性層の表面をコーティングするためのものであり、平滑性の良い層からなるものである。コート層に用いられる材料としては、特に制限はないが、一般的に、中間転写ベルト8表面へのトナーの付着力を小さくして2次転写性を高める材料が用いられる。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2種類以上、又は、表面エネルギーを小さくし潤滑性を高める材料、たとえばフッ素材脂、フッ素化合物、フッ化炭素、酸化チタン、シリコンカーバイド等の粒子を1種類あるいは2種類以上、又は必要に応じて粒径を変えたものを分散させて使用することができる。また、フッ素系ゴム材料のように熱処理を行うことで表面にフッ素層を形成させ、表面エネルギーを小さくさせたものを使用することもできる。
また、必要に応じて、基層、弾性層又はコート層は、抵抗を調整する目的で、例えば、カーボンブラック、グラファイト、アルミニウムやニッケル等の金属粉末、酸化錫、酸化チタン、酸化アンチモン、酸化インジウム、チタン酸カリウム、酸化アンチモン−酸化錫複合酸化物(ATO)、酸化インジウム−酸化錫複合酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物等を用いることができる。ここで、導電性金属酸化物は、硫酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の絶縁性微粒子を被覆したものでもよい。ただし、上記材料に限定されるものではない。
本発明を適用するプリンタ100では、凹凸紙の転写性を確保するために、中間転写ベルト8として上記した構成の弾性層を有する中間転写ベルト8(以下、単に「中間転写ベルト8」ともいう)を用いている。各感光体1Y,1M,1C,1K上に形成される各色のトナーは、この中間転写ベルト8に重ね合わせられる1次転写工程後に、2次転写ニップ部Nにおいて記録紙Pに一括転写する2次転写工程を行う。この弾性中間転写ベルトは、例えば、内側の層にポリイミドやポリアミドイミドの50〜100[μm]程度の基層であるベース層を有しており、その上にアクリルゴムなどを用いた弾性層を積層された構成となっている。弾性中間転写ベルトには、更に表層に離形性を付与するためのコーティングなどが施されている。弾性層は、100[μm]〜1[mm]程度のものが一般的である。
この弾性中間転写ベルトのゴム性・弾性に応じて、2次転写では必要な転写圧を付与することで凹凸を有する紙に対して、凹部にもトナーを転写することができる。このように弾性中間転写ベルトを用いる場合、弾性層に対して十分な転写圧を与える必要があることから、2次転写に対してはある程度高い転写圧が必要とされる。そのため、例えば2次転写圧として加圧機構を複数用意して、用紙に応じて転写圧を変えるといった構成を用いてもよい。2次転写部である2次転写ニップ部Nにおいて、付与される必要な転写圧は、通常、総圧で40〜300[N]程度である。
しかし、いずれにしても転写するために必要な転写圧をかけることで、記録紙Pである用紙は中間転写ベルト8に対して高い密着性を持たされることで、2次転写ニップ部Nを出ても記録紙Pが中間転写ベルト8から分離されずに分離不良を起こすことがある。これは、ローラ状の回転部材である上記した2次転写ローラ18を用いたような方式において顕著である。
そこで、以下、説明する本発明を適用した実施形態1では、一例であるが、図3に示すように2次転写ベルト方式である2次転写ベルトユニット49を用いている。
(実施形態1)
図3を参照して、本発明の実施形態1を説明する。図3は、本発明の実施形態1に係るプリンタで採用している転写ユニット7Aの概略構成図である。
実施形態1は、図1に示したプリンタ100と比較して、転写ユニット7に代えて、転写部としての転写ユニット7Aを用いる点が主に相違する。この相違点以外の実施形態1の構成は、図1に示したプリンタ100と同様である。以下、上記相違点を中心に実施形態1の構成及び動作を詳述する。実施形態1の転写ユニット7Aは、図1及び図2の転写ユニット7と比較して、中間転写ユニット19に代えて、中間転写ユニット19Aを用いる点、2次転写ローラ18に代えて、2次転写ローラ51等を有する2次転写ベルトユニット49を用いる点が相違する。
中間転写ユニット19Aは、中間転写ユニット19と比較して、2次転写対向ローラである斥力ローラ12Aを用いる点、斥力ローラ12Aの上流側近傍に転写前ローラ34を新設して中間転写ベルト8の走行軌道を変更した点が相違する。斥力ローラ12Aは、中間転写ベルト8を支持する第1の回転部材として機能する、所謂バックアップローラであり、金属製の芯金部12Aaと、芯金部12Aaの外周にゴム等で形成された弾性層12Abとから構成されている。斥力ローラ12Aの芯金部12Aaは、電流が一定となるように2次転写バイアス(電圧)を印加する2次転写バイアス印加手段としての2次転写バイアス用の電源33、アース(GND)に接続されている。
ここで、中間転写ベルト8、斥力ローラ12A、テンションローラ16(図2参照)、ベルトクリーニング装置20(図2参照)、転写前ローラ34、電源33、潤滑剤塗布装置35(図2参照)は、中間転写ユニット19Aを構成している。
転写前ローラ34は、ベルトループ内側の斥力ローラ12Aの上流側近傍に軸を介して装置本体101に回転可能に支持されている。転写前ローラ34は、後述するように斥力ローラ12Aに対して2次転写ローラ51をオフセットさせたときに、中間転写ベルト8の走行軌道が適切な位置に保持するために設けられている。
上述したとおり、中間転写ベルト8は、感光体1Y,1M,1C,1K上のトナー像を1次転写されて、転写材としての記録紙Pに2次転写させる2次転写部としての2次転写ニップ部Nまで搬送する、上記した弾性層を有している。
2次転写ベルトユニット49は、2次転写ベルト50、2次転写ローラ51、分離ローラ52、テンションローラを兼ねるクリーニング対向ローラ53、クリーニングブレード54、光学センサ対向ローラ55、光学センサ31で構成されている。2次転写ベルト50は、2次転写ローラ51、分離ローラ52、クリーニング対向ローラ53、光学センサ対向ローラ55に張架されている。2次転写ベルトユニット49は、2次転写ベルト50が上記各ローラの4軸を介して、2次転写ローラ51、分離ローラ52、クリーニング対向ローラ53、光学センサ対向ローラ55に走行可能に掛け渡された正面視で略台形状をなす。
なお、2次転写ベルトユニット49を構成する構成部品のうち、2次転写ベルト50、2次転写ローラ51、分離ローラ52は一般的に必要な構成要素であり、クリーニング対向ローラ53、光学センサ対向ローラ55は必要に応じて設けてもよい。
2次転写ベルト50としては、実施例的にはポリイミド樹脂(PI)を使用しており、厚さは80μmである。なお、2次転写ベルト50としては、上記ポリイミド樹脂(PI)の他に、ポリアミドイミド樹脂(PAI)や、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)など様々な材質のものが使用できる。2次転写ベルト50は、上記材質に加え、弾性層を有するベルトにしてもよい。
2次転写ローラ51は、金属製の芯金部51aと、芯金部51aの外周に形成されたゴム製の弾性層51bとから構成されている。2次転写ローラ51の芯金部51aは、アース(GND)に接続されている。
光学センサ31は、図2に示した中間転写ベルト8上の位置から図3に示す位置に変更して配置したものである。本実施形態では、光学センサ31を画像濃度調整に用いている。即ち、本実施形態では作像条件を調整するための調整モードを有しており、この作像条件を調整する際に、現像バイアスや帯電バイアスを変化させてテストパッチを作成する。そして、そのテストパッチを2次転写ベルト50上に転写して、光学センサ31でテストパッチのトナー濃度を検知することで上記調整を行う。
図3に示すように、2次転写入口ガイド上48aは、ガイド部材として機能し、斥力ローラ12Aと2次転写ローラ51との間の上流側の中間転写ベルト8の走行経路(移動軌跡)に沿うように配設されている。また、2次転写入口ガイド上48aと所定の隙間を保持してガイド部材としての2次転写入口ガイド下48bが配設されている。これら2次転写入口ガイド上48a及び2次転写入口ガイド下48bによって、図2に示すレジストローラ対46から送り出された記録紙Pが2次転写ニップ部Nに案内される。一方、2次転写ベルトユニット49の分離ローラ52に巻き掛けられている2次転写ベルト50の下流側近傍には、分離ローラ52の働きにより分離され搬送される記録紙Pを案内するガイド部材としての2次転写出口ガイド56が配設されている。
図3において、中間転写ベルト8が矢印方向(時計回り方向)に移動・走行し、中間転写ベルト8上のトナー像と記録紙Pとが、2次転写ローラ51を介して2次転写ベルト50に挟持された状態で2次転写される。この際、電源33により中間転写ベルト8上のトナーと同極性の2次転写バイアス(AC、パルスなどの重畳を含んでいてもよい)が斥力ローラ12Aの芯金部12Aaに印加されることにより転写電流が流れる。この転写電流により、中間転写ベルト8及び2次転写ベルト50を介して2次転写ローラ51との間で電界の作用により、中間転写ベルト8上の重ね合わせトナー像が記録紙P上に一括して2次転写される。斥力ローラ12Aの芯金部12Aaに流れる転写電流は、中間転写ベルト8及び2次転写ベルト50を介して、2次転写ローラ51の弾性層51bに流れ、更に芯金部51aからアース(GND)へと流れる。
2次転写ベルトユニット49においては、記録紙Pが2次転写ニップ部Nを通過した際、2次転写ベルト50に対しての吸着力が働き、これが中間転写ベルト8への吸着力よりも強いために、中間転写ベルト8から記録紙Pを確実に分離できるという利点を有している。そのため、「弾性中間転写ベルト+2次転写ベルト方式」を採用することで、本実施形態では薄紙から厚紙凹凸紙まで幅広い種類の転写材(紙種・シート種類)に対して対応できる構成となっている。
しかしながら、このような構成においては、2次転写ニップ部N入口での放電が発生しやすいことが、実験を行うことにより確認された。図4は、材質・仕様のみ異なる2種類の中間転写ベルト8に対して、斥力ローラ12Aに対する2次転写ローラ51のオフセット量(後述するプレニップ量)を変化させた場合のプレニップ放電の有無についての実験結果を表す図表である。この実験は、図1のプリンタ100に相当する試験機において、図2に示した転写ユニット7を、図3に示した実施形態1の転写ユニット7Aに入れ替えて行った。なお、オフセットさせることで、記録紙Pと中間転写ベルト8との2次転写ニップ部N前で形成される、互いに接触している接触距離をプレニップ量と呼ぶ。斥力ローラ12Aに対して2次転写ローラ51をオフセットさせることで、上記プレニップはできるので、2次転写ローラ51の位置以外の他のローラ位置を固定すると、オフセット量とプレニップ量とは一対一で対応する。ここで、中間転写ベルト8の2次転写ニップ部N前の軌跡や転写前ローラ34の径、硬度などを変えるとそれによってもプレニップ量は変わるので、これを固定すると一対一で対応する。
図4において、材質・仕様のみ異なる2種類の中間転写ベルト8としては、上述した実施形態1で用いている弾性中間転写ベルト(図4では弾性ベルトと記載している)と、ポリイミド樹脂(PI)製の2種類であり、両者のトータルの厚さや長さ寸法は同一である。2次転写ローラ51のみを中間転写ベルト8の走行経路の上流側にオフセットすることでプレニップ量を変化させ、各実験項目の組合せにおける放電余裕度を普通紙と薄紙に対して、2次転写電流[−μA]を6段階に変えて確認した結果である。普通紙としては、
株式会社リコー製の「Type−6000,70W」を用い、薄紙としては、「NBSリコー複写印刷用紙45k紙」を用いた。
図4の実験結果の評価として、○は放電の異常画像が出ないもの、△は良く見ると僅かながら発生しているもの、×は放電異常が容易に見つかるものをそれぞれ表している。電流が高い方が電圧が高くなるため、放電に対して厳しい。そのため、より幅広い電流域で(高電流で)放電が出ないほど余裕がある。
また、本実施形態では転写性の観点から設定電流として−120[μA]を用いているため、少なくともこの設定において放電が起きないことが必須である。この観点から見た場合、弾性ベルト(実施形態1で用いている中間転写ベルト8)では、プレニップ量として4mm以上が必須であり、PIベルトでは2mm以上が必須である。
なお、図4の実験結果(の数値)は、あくまでも本実施形態の構成の一例においてのものであり、一般的に中間転写ベルトの厚さや各ローラ径・硬度・プロセス線速など様々な要因により放電の余裕度は変わるので、必要なプレニップ量は画像形成装置ごとに異なる。ただし、同じ構成であればPIベルトに比べて、弾性中間転写ベルトは放電への余裕度が小さいと言える。
説明が前後するが、ここで、図5を用いて上記プレニップ量の定義を説明する。図5はプレニップ量の定義を説明するための図であって、斥力ローラ12A、2次転写ローラ51、弾性層を有する中間転写ベルト8、転写前ローラ34の位置関係を示す説明図である。図5において、斥力ローラ12Aの軸中心12oと2次転写ローラ51の軸中心51oとを結んだ破線で示す直線L1と、2次転写ローラ51の軸中心51oから中間転写ベルト8へ下ろした破線で示す垂線L2とのなす角度α[deg]とする。このとき、プレニップ量とは、2π×(2次転写ローラ51の半径)×α/360°と定義する。即ち、中間転写ベルト8のうち、2次転写ローラ51に対して巻きついている部分の長さをプレニップ量と定義している。そのため、プレニップ量は、前述のように2次転写ローラ51の径や中間転写ベルト8の軌跡などによって変わるが、これらを固定して考えると2次転写ローラ51のオフセット量で決まる。図4のプレニップ量と放電との関係は、このようにしてオフセット量を変化させてプレニップ量を変えることにより得られたものである。
2次転写ローラ51のオフセットは、換言すれば以下のようにも表現できる。即ち、中間転写ベルト8の走行経路が2次転写ニップ部Nの上流側で2次転写ベルト50を介して2次転写ローラ51に沿い、2次転写ベルト50の走行経路が2次転写ニップ部Nの下流側で中間転写ベルト8を介して斥力ローラ12Aに沿うように配置されている。
プレニップ放電においての異常画像は様々存在するが、例えば薄紙は全般的に放電に弱く、用紙全体に例えば横筋状の白抜けが発生したりする。凹凸紙を含む厚紙は薄紙に比べると放電への余裕はあるものの、用紙先後端などは中間転写ベルトとの密着性が落ちることで放電しやすいという特徴がある。
そのため、「弾性中間転写ベルト+2次転写ベルト方式」においては、転写性と用紙分離性の観点から幅広い用紙種類(紙種)対応力を提供することができるものの、放電起因の異常画像が発生しやすいという課題があった。そこで、本実施形態では「弾性中間転写ベルト+2次転写ベルト方式」において、2次転写ローラ51を転写材搬送方向Xの上流側にオフセットさせることで、従来よりも十分なプレニップを形成して異常放電を防止するところに最大の特徴がある。なお、転写材搬送方向Xは、用紙搬送方向であると共にシート搬送方向でもある。
図3を参照して、更に詳しく本実施形態の説明をする。図3は、実施形態1の転写ユニット7Aを示すと共に、2次転写ニップ部の詳細図でもある。本実施形態では、斥力ローラ12Aと2次転写ローラ51の外径を同一として、2次転写ローラ51の硬度はショアA硬度70度、斥力ローラ12Aの硬度はAskerC50°としている。AskerC50°の斥力ローラ12AをショアAにて測定したところ、25度であった。また、ショアA硬度70度の2次転写ローラ51をAskerCにて測定したところ、85度であった。これは、2次転写ローラ51としては硬い方が弾性層を有する中間転写ベルト8のゴム性を活かしやすいためであるが、硬度の組み合わせ、大小関係は前述の数値・関係に限らず、様々なものを用いてよい。また、斥力ローラ12Aと2次転写ローラ51の外径の関係も異なる数値であったり、大小どちらの組み合わせでも本発明の効果は得られる。
本実施形態では、図3に示したように、2次転写ローラ51を転写材搬送方向Xの上流側にオフセットさせている。これにより、記録紙Pを2次転写ニップ部Nより手前側で中間転写ベルト8に密着させて運ぶことで、2次転写ニップ部Nの手前の中間転写ベルト8と記録紙Pとの空隙をなくすことで放電を防止している。また、電界分布から本発明の効果を説明すると、転写電界の分布としては2次転写ニップ部Nが最も強い電界が働いており、ここから転写材搬送方向Xの上流側に行くにつれて徐々に弱くなっている。記録紙Pが電界分布の強いところで中間転写ベルト8と接触すると、その過程で放電が起こる(空隙で放電が起こる)。そのため、電界の弱い2次転写ニップ部Nの手前側(図3において右側)で中間転写ベルト8と記録紙Pとを接触させることで放電を防ぐことが可能となる。
本実施形態では、2次転写のバイアス制御として、上述したように定電流制御を用いている。これは、転写部材である斥力ローラ12Aと転写材である記録紙Pの抵抗によらず、2次転写ニップ部Nに対して一定の転写電圧(=転写電界)を得られるようにするためである。
図6を参照して、本発明の上記実施形態の効果について補説する。図6(a)は、従来例において、斥力ローラ12Xに対する2次転写ローラ51Xのオフセットが少ない場合(図ではオフセット無しで記載)のプレニップ放電の発生状態を説明する説明図である。図6(b)は、本実施形態例において、オフセットが十分確保されている場合のプレニップ放電の発生状態を説明する図である。
記録紙Pが2次転写ニップ部Nに入る際、2次転写バイアスを印加している斥力ローラ12X,12Aの中間転写ベルト8表面と記録紙P(図の上面)との間の空隙で放電が発生することをプレニップ放電と呼称している。例えば、図6(a)のように、2次転写ローラ51Xを転写材搬送方向Xに対してオフセットさせていない場合、斥力ローラ12Xと記録紙Pとの間に入口の空隙ができており、プレニップ放電が発生する。なお、斥力ローラと呼ぶのは、2次転写バイアスを印加しているローラが、負帯電のトナーに対して負極性のバイアスをかける斥力で転写しているためである。
一方、図6(b)のように、斥力ローラ12Aに対して2次転写ローラ51をオフセットすることで、記録紙Pは2次転写ニップ部Nより先に中間転写ベルト8に密着することで、高電界となっている斥力ローラ12Aの到達する時点では空隙が小さくなっており、プレニップ放電を防ぐことができる。
上記のプレニップ放電は、2次転写ローラ51,51Xの電圧や中間転写ベルト8、斥力ローラ12X,12A、2次転写ベルト50(図6(a)及び図6(b)では省略している)の抵抗、材質、記録紙Pの種類、搬送の状態などによって発生のしやすさが異なる。中間転写ベルト8が弾性ベルトの場合、特にプレニップ放電が発生しやすいことが図4を用いて説明した実験によりわかった。したがって、従来の程度のオフセット量では放電を防ぐことができなかったが、本実施形態例のように従来以上にオフセット量を増やすことにより放電を未然に防止することができる。
ここで、背景技術で述べた内容を補説する。上記特許文献1には、ドット再現性を確保する目的で、弾性ベルトと二次転写ローラとで二次転写ローラを上流側にオフセットする構成で二次転写線速を調整する方式が開示されている。しかしながら、中間転写ベルトとして弾性ベルトを使用している場合に、「薄紙分離」と「放電異常画像の防止」とを両立させるという問題は解消できていない。そのため、上述した本実施形態の効果を奏することは到底望めない。
また、上記特許文献2には、異常転写などの画像不良を防止するとともに、中間転写ベルトや2次転写ベルト又は2次転写ローラからの転写材の分離を簡易な構成で確実に行えるようにする目的で、次の構成が開示されている。即ち、体積抵抗として10Ωcm以上の中間転写ベルトと2次転写ベルトに対して、(2次転写ベルト内にある2次転写ニップを形成するローラである)2次転写ローラを上流側にオフセットする構成が開示されている。
しかしながら、中間転写ベルトとして弾性ベルトを使用している場合、弾性層を有さない中間転写ベルトと同じようなオフセット構成では異常放電が発生してしまうという問題は解消できていない。そのため、上述した本実施形態の効果を奏することは到底望めない。
(変形例1)
図7及び図8を参照して、実施形態1の変形例1について説明する。図7は変形例1の要部の制御構成及び転写ユニットを示す簡略的なブロック図、図8は画像面積率に応じて変更される転写電流の補正データテーブルに係る図表である。
本変形例1では、実施形態1をベースに更に放電余裕度を上げるために、2次転写バイアスの制御に特徴を持たせている。構成としては実施形態1と同様に、「弾性中間転写ベルト+2次転写ベルト方式」で、2次転写ローラ51を転写材搬送方向Xの上流側にオフセットさせている。この構成を用いることで、プレニップ放電に対する余裕度が向上することは既に述べたが、このプレニップ放電は当然ながら2次転写バイアスが大きいほど異常画像となりやすい。また、仮に放電していたとしても、トナーの有する電荷量が大きければ、トナーが電荷を運ぶことで、あるいは放電を受けても十分に中間転写ベルトに対して吸着することで異常画像となりにくい。あるいは2色重ねなどトナーの総量が多ければ、やはり放電に対して余裕がある。トナーの特性にも依存しており、例えばトナーの抵抗が高ければ放電に対する余裕度は向上する。逆にいえば、トナーの抵抗が低かったり、導電剤としてそのようなものを用いたりする場合には異常画像になりやすい。例えば、黒トナーの着色剤として、カーボンブラックがよく使用されるが、カーボンブラックは導電性を有しているため、抵抗が下がりやすく、仮に抵抗が下がっていなくとも放電に対して他の色のトナーに比べて弱くなるということがある。
そこで、本変形例1では、実施形態1から更に放電の余裕度を向上させるために、2次転写バイアスの制御として2次転写部である2次転写ニップ部Nの画像面積率に応じて2次転写バイアスを制御することで更に余裕度を向上させる。
本変形例1のプリンタ100は、図7に示すように、プリンタ100の全体の制御を司る制御手段としての制御部38を備えている。制御部38は、演算手段および制御手段の機能を有するCPU38aと、情報記憶部とを備えている。情報記憶部は、データを記憶する不揮発性RAMを含むRAM、ROM、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。本実施形態では、各種のプロセスに必要な各種制御プログラム、プリンタのPDL(Page Description Language)処理系、システムの初期設定値等を納めたROM38bと、ワークメモリ用のRAM38c等とで構成されている。
CPU38aは、プリンタ100に配設されている各種センサからの各種信号、操作表示部58の各種キー等で設定された信号に基づき、情報記憶部を介してプリンタ100の上記各部・装置ユニットの駆動部等の制御を行っている。各種センサとしては、代表的なものとして光学センサ31を挙げている。
本変形例1における上記各部・装置ユニットの主な駆動部としては、図1に示す転写ユニット7Aの2次転写バイアス用の電源33(電源回路等を含む)、がある。また、図7には示していないが、図1で説明したように、画像形成部102、給紙部103、定着部104、排紙部105に配設されているモータやソレノイド等のアクチュエータが挙げられる。
各種センサの情報や光学センサ31からの情報・データは、不揮発性RAMを含むRAM38cに定期的あるいは一時的に記憶する。ROM38bには、CPU38aの機能を発揮させるための制御プログラムや、必要な関係データ等が予め記憶されている。必要な関係データとしては、画像面積率を計算するための計算式や目標の2次転写バイアス電流値等の固定データ、図8に示す画像面積率と転写電流とのデータテーブル等がある。
制御部38は、ROM38b内に記憶している制御プログラムに基づいて、各部・装置ユニットの駆動を制御する。CPU38aは、2次転写ニップ部Nで記録紙Pに転写される中間転写ベルト8上のトナー像に対応した画像面積率を、感光体1Y,1M,1C,1Kへの静電潜像形成のための書き込み画像データ信号に基づいて算出する画像面積率算出手段として機能する。また、制御部38(のCPU38a)は、算出された画像面積率に応じて、目標の2次転写バイアス電流を変えるように図示しない電源回路を介して2次転写バイアス用の電源33を制御する第1の制御手段として機能する。
2次転写ニップ部Nで記録紙Pに転写される中間転写ベルト8上のトナー像には、単色あるいは2色以上の重ね合わせトナー像が含まれる。
図7において、パーソナルコンピュータ40から画像処理部39を介して制御部38へ送信される画像データ信号には、書き込むべき画像データそのものの他、記録紙サイズやプリント枚数などの情報が含まれている。画像処理部39は、画像データ信号に基づいて各種画像処理を施して書き込むべき画像データ信号を制御部38へ送信する。制御部38は受信した書き込むべき画像データ信号を光書込ユニット3へ送信する。
操作表示部58には、プリンタ100に対して各種動作を指示するためのキーやスイッチ類、液晶表示装置等の表示・報知手段が設けられている。操作表示部58と制御部38とは、画像形成条件信号や液晶表示装置を駆動制御する指令信号を送受信している。
なお、画像処理部39は制御部38の構成に組み込んで、画像処理用のCPUとしてもよい。また、制御部38へ送信される画像データ信号は、上記したものに限らず、パーソナルコンピュータ40とは別に、プリンタ100にスキャナなどの画像読み取り装置を設置して、この画像読み取り装置で読み取られた原稿画像の画像データであってもよい。
図8は上記制御を行うための、画像面積率に対応して2次転写バイアスとして2次転写部に流す転写電流との補正データテーブルである。本変形例1では2次転写部での画像面積の比率である画像面積率を計算して、それに応じて2次転写バイアス用の電源33を介して2次転写電流値を補正している。2次転写電流は定電流制御であり、上記したような画像処理用のCPU38a、あるいは画像形成部102の制御部(図示せず)から送信されるPWM(パルス幅変調)信号によりその目標電流を制御されている。このPWM信号を画像面積率に応じて変動させることで、定電流制御ながら目標の転写電流を時々刻々とリアルタイムに変化させている。
具体的には、制御部38のCPU38aは画像面積率の計算として、副走査方向(中間転写ベルト8の回転方向)ごとに50mmの間隔で計算しており、その計算結果ごとに図8の対応表に基づいて制御を行っている。副走査方向(ベルト回転方向)の間隔は狭いほど高い効果を得られるが、本変形例1のように50mmでも十分に効果があり、更に間隔が広くてもある程度の効果はある。
図8について、更に具体例をもって説明する。画像面積率とは書き込み可能幅に対して定義しており、例えば書き込み可能幅全域に1色をベタ印字している場合を100%としている。例えば1ドットおきに印字すると50%である。複数色重なった場合には単純に各色の割合を足し算する。したがって、2色の全ベタであれば200%である。
図8に基づいて制御を行うと、例えば単色の全ベタ画像を印字した際には100%相当の出力を行う。この100%とは目標の転写電流である基準転写電流をそのまま出力するということであり、例えば今の場合は−120μAである。画像面積率が5%である場合は、図表より40%となり、−120μA×40%=−48μAとなる。
変形例1によれば、上述の制御を行うことで、転写性を確保しつつ、放電余裕度を実施形態1よりも更に向上させることができる。なお、図8の画像面積率との関係はその画像形成装置毎の特徴に合わせて作ることが好ましく、この図表に限らないことは無論である。更に単純な画像面積だけではなく、トナーの色に応じて制御を変えたりしてもよい。例えば、黒トナーは電流を余り必要としないのであれば、画像面積率の計算に対して補正をかけて、全ベタで90%相当とする、といったこともさらなる効果を得ることができる。
(変形例2)
図9及び図10を参照して、変形例1の変形例2について説明する。図9は変形例2の要部の制御構成及び転写ユニットを示す簡略的なブロック図、図10は絶対湿度に応じて変更される転写電流の補正データテーブルに関する図表である。
本変形例2では変形例1をベースに、更に、プリンタ100内の温湿度検知結果を元に転写電流の補正を行うことで、更に放電余裕度を向上させるものである。変形例2の制御構成は、変形例1のそれと比較して、図9に示すように温湿度センサ59を新設した点、制御部38に代えて、制御部38Aを用いる点が主に相違する。この相違点以外の変形例2の構成は、変形例1と同様である。
温湿度センサ59は、プリンタ100内の温湿度(若しくは環境条件)を検知する温湿度検知手段(若しくは環境条件検知手段)として機能する。
本変形例2の制御部38Aは、変形例1の制御部38の機能に加えて、温湿度センサ59により検知された温湿度に応じて、目標の2次転写バイアス電流を変える第2の制御手段としての機能を併せ持っている。制御部38AのROM38bには、CPU38aの機能を発揮させるための制御プログラムや、必要な関係データ等が予め記憶されている。必要な関係データとしては、画像面積率や絶対湿度を計算するための計算式や目標の2次転写バイアス電流値等の固定データ、図8のデータテーブルの他に、図10に示す絶対湿度と転写電流とのデータテーブル等が挙げられる。
制御部38Aは、ROM38b内に記憶している制御プログラムに基づいて、各部・装置ユニットの駆動を制御する。制御部38AのCPU38aは、温湿度センサ59により検知された温湿度に応じて、目標の2次転写バイアス電流を変えるように図示しない電源回路を介して2次転写バイアス用の電源33を制御する第2の制御手段として機能する。
図10は上記制御を行うための、絶対湿度に対応して2次転写バイアスとして2次転写部に流す転写電流との補正データテーブルである。本変形例2では温湿度センサ59により温度・湿度(相対湿度:RH)をそれぞれ検知したのち、以下の数1に基づいて絶対湿度を計算する(Tetensの式)。
Figure 0006394016
そして、絶対湿度毎に補正率をかけることで、2次転写バイアスを環境に応じた値にすることで放電余裕度を向上させている。例えば、10℃、15%RHのような環境を考えた場合、2次転写部を構成している抵抗部材は冷えており抵抗は一般的に高くなる。したがって、他の環境と同じ転写電流制御をすると、転写電圧としては非常に高くなり放電をしやすくなる。
一方で、転写性においてもそれほど高い電流を必要としていないため、目標の転写電流として下げたほうが転写性・放電防止(更には中間転写ベルトに対する吸着力も小さくなるので分離性も良くなる)の観点から好ましい。
そこで、図10において、10℃、15%RHのときの絶対湿度1.41では補正率として80%となっている(この絶対湿度の算出は前述の数1による)。今仮に、この環境で40%の画像を印字した場合、先の画像面積補正と合わせて、目標の2次転写電流としては、−120μA×70%(画像面積率による補正)×80%(環境条件による補正)=−67.2μAとなる。
なお、本変形例2では図10のような補正を行っているが、この補正データテーブルは画像形成装置の特徴に合わせて作るのが好ましく、各絶対湿度ごとの補正率もこの限りではない。ちなみに、図10において、絶対湿度が18以上と高い場合にも転写電流の出力を90%に補正しているが、これは放電が原因ではなく転写性からである。このように、放電のみならず転写性の観点からも補正を加えることで、本発明の効果(幅広い種類の転写材(紙種)への対応)を更に得ることができる。
なお、本変形例2は、変形例1をベースにしたが、これに限らず、実施形態1のみをベースにした構成であってもよい。この場合の構成は、変形例1の画像面積率に関連する構成を除去したものになる。
(変形例3)
図11〜図14を参照して、変形例2の変形例3について説明する。図11は変形例3の要部の制御構成及び転写ユニットを示す簡略的なブロック図、図12は2次転写部の合成抵抗検知を行う際の動作順序を示すフローチャートである。図13は絶対湿度毎の判定テーブルを示す図表である。
本変形例3では変形例2をベースに、更に、2次転写部の合成抵抗検知を行い、その検知結果に応じて転写電流を補正することで、放電余裕度を更に向上させるものである。
変形例3の制御構成は、変形例2のそれと比較して、図11に示すように、2次転写部の合成抵抗検知を行うための電圧計60を新設した点、制御部38Aに代えて、制御部38Bを用いる点が主に相違する。この相違点以外の変形例3の構成は、変形例2と同様である。
電圧計60は、2次転写部における、中間転写ベルト8、斥力ローラ12A、2次転写ベルト50及び2次転写ローラ51の電気抵抗を合わせた合成抵抗を検知する合成抵抗検知手段の代用として機能する。
制御部38Bは、合成抵抗検知手段の代用としての電圧計60により検知された合成抵抗(の代用値である電圧)に応じて、目標の2次転写バイアス電流を変えるように2次転写バイアス用の電源33を制御する第3の制御手段として機能する。制御部38BのROM38bには、制御部38BのCPU38aの機能を発揮させるための制御プログラム(図12のフローチャート)や、必要な関係データ等が予め記憶されている。必要な関係データとしては、画像面積率や絶対湿度を計算するための計算式、目標の2次転写バイアス電流値等の固定データ、図8のデータテーブルの他に、図10、図13や図14に示すデータテーブル等が挙げられる。
なお、上記合成抵抗検知手段の具体的構成である電圧計60は、2次転写バイアス用の電源33及びその電源回路中に通常含まれるものである。
図12を参照して、2次転写部の合成抵抗検知の動作フローについて説明する。先ず、画像形成装置であるプリンタ100の回転動作を開始させる。この場合、少なくとも中間転写ユニット19Aと2次転写ベルトユニット49とが回転していればよい(ステップS1)。次いで電源33を作動させ、中間転写ユニット19Aと2次転写ベルトユニット49との回転動作が安定した後、2次転写部を構成している中間転写ベルト8、斥力ローラ12A、2次転写ベルト50、2次転写ローラ51にテスト電流を流す(ステップS2)。このテスト電流は、予め設定されており、中間転写ベルト8と、斥力ローラ12Aと、2次転写ベルト50と、2次転写ローラ51との合成抵抗検知用の電流であり、部材に悪影響を与えない限りどのような数値でもよい。また、検知しやすいように環境や他の要因により合成抵抗検知用の電流を都度変えてもよい。本変形例3では設定値である−120μAを全ての環境で共通して使用する。
テスト電流を印加してから、200msecほど電流が安定するまで待ったのち、200msecほど、2次転写部の電圧を電圧計60によって測定・サンプリングする。電圧測定のサンプリング周期は、20msecで21個のサンプルを取得する。この21個のサンプルを平均して、その電圧の平均値を2次転写部における合成抵抗の代用値としての検知結果とする(ステップS3)。
次いで、その検知結果に対して、図13に示す図表(データテーブル)により区分1〜区分5に分けるデータ処理が制御部38BのCPU38aによって自動的に行われる(ステップS4)。なお、図13は絶対湿度毎の判定テーブルとなっている。これは、環境条件によって2次転写部を構成する上記各部材の抵抗が変るため、どの環境で検知したかによって、条件を変えている。
なお、上記した一連の合成抵抗検知及び絶対湿度毎の判定テーブルの作成動作は、例えば電源オン時の準備動作中や作像開始時の転写ユニット7Aの回転時に実施することで、動作時間の短縮も可能である。
図14は、図12のフローチャート及び図13の抵抗区分に応じて変更される転写電流の補正データテーブルに関する図表である。図13において、例えば、抵抗検知動作にて区分4が選択された場合、区分4の補正率90%を目標電流に対してかける。そのため、例えば10℃、15%RHの環境条件において画像面積率5%の画像を印字した場合、目標の転写電流である基準電流に対して画像面積率補正、環境条件補正、合成抵抗補正の3つを掛け合わせたものが最終的な出力となる。即ち、最終的な出力は、−120μA×40%(画像面積率補正)×80%(環境条件補正)×90%(合成抵抗補正)≒34.6μAを出力値とする。
上述したとおり、本変形例3によれば、画像面積率・環境条件・合成抵抗の3つに対して補正を掛けることで、更に放電余裕度を向上させることで、本発明の効果(幅広い種類の転写材(紙種)対応力)を奏する画像形成装置を提供することができる。
なお、本変形例3は、変形例2をベースにしたが、これに限らず、実施形態1のみをベースにした構成であってもよい。この場合の構成は、変形例1の画像面積率に関連する構成を除去したものになる。また、変形例1のみをベースにした構成であってもよい。
本実施形態の画像形成装置は、図3に示すように、弾性層を有する中間転写ベルト8と、2次転写ベルト50と、中間転写ベルト8を支持する斥力ローラ12Aと、2次転写ベルト50を支持する2次転写ローラ51と、を備え、斥力ローラ12Aと2次転写ローラ51との間の2次転写ニップ部Nで、転写バイアスによって中間転写ベルト8上のトナー像を用紙へ転写する。中間転写ベルト8は、斥力ローラ12Aの軸中心と2次転写ローラ51の軸中心とを結ぶ直線L1(1点鎖線で示す:図5も参照)よりも転写材搬送方向Xでもある用紙搬送方向上流側で2次転写ベルト50を介して2次転写ローラ51に巻きつくように配置される。また、2次転写ベルト50は、直線L1よりも用紙搬送方向下流側で中間転写ベルト8を介して斥力ローラ12Aに巻きつくように配置される。これにより、凹凸紙等の転写性を確保しつつ、用紙の分離性と転写前の放電による異常画像の防止とを解決することができる。
以上本発明の好ましい実施の形態等について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記実施形態や変形例1ないし3に限らず、これらを適宜組合せたものであってもよい。
例えば、本発明を適用する画像形成装置は、上述のタイプの画像形成装置に限らず、他のタイプの画像形成装置であってもよい。即ち、本発明を適用する画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置であってもよい。
例えば、2次転写ベルトユニット49は、これに限らず、2次転写ベルトユニット49の全体を、斥力ローラ12Aと転写前ローラ34との間に掛け渡された中間転写ベルト8の走行経路若しくは転写材搬送方向Xに沿って変位可能に構成してもよい。これにより、斥力ローラ12Aに対する2次転写ローラ51のオフセット量を任意に変えることができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1Y,1M,1C,1K 感光体(像担持体の一例)
2Y,2M,2C,2K 帯電装置(帯電手段)
3 光書込ユニット(露光手段)
4,4M,4C,4K ドラムクリーニング装置(クリーニング手段)
5Y,5M,5C,5K 現像装置(現像手段)
6Y,6M,6C,6K プロセスユニット(プロセスカートリッジ)
7A 転写ユニット
8 中間転写ベルト
12A 斥力ローラ(第1の回転部材、第1ローラの一例)
19A 中間転写ユニット
33 2次転写バイアス用の電源(2次転写バイアス印加手段の一例)
38 制御部(第1の制御手段の一例)
38A 制御部(第2の制御手段の一例)
38B 制御部(第3の制御手段の一例)
49 2次転写ベルトユニット
50 2次転写ベルト
51 2次転写ローラ(第2の回転部材、第2ローラの一例)
59 温湿度センサ(温湿度検知手段、環境条件検知手段の一例)
60 電圧計(合成抵抗検知手段の一例)
100 プリンタ(画像形成装置の一例)
N 2次転写ニップ部(2次転写部の一例)
P 記録紙(転写材、用紙、シート状記録媒体の一例)
X 転写材搬送方向
特開2012−208491号公報 特許第3554225号公報

Claims (9)

  1. トナー像が繰り返し形成される像担持体と、
    前記像担持体上のトナー像を1次転写されて、転写材に2次転写させる2次転写部まで搬送する、弾性層を有する中間転写ベルトと、
    2次転写後の転写材を吸着搬送する2次転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを支持する第1の回転部材と、
    前記2次転写部で前記中間転写ベルトと前記2次転写ベルトとを介して前記第1の回転部材に接触可能で、且つ前記2次転写ベルトを支持する第2の回転部材と、を備え、
    前記2次転写部で前記2次転写ベルトと前記中間転写ベルトとの間に転写材を挟持した状態で2次転写バイアスを加えて、前記中間転写ベルト上のトナー像を転写材に転写させる画像形成装置であって、
    前記2次転写バイアスは一定印加とAC印加とを重畳する印加バイアスで、前記第1の回転部材に前記2次転写バイアスが印加され、前記第2の回転部材はアースされており、
    前記中間転写ベルトの走行経路が前記2次転写部の上流側で前記2次転写ベルトを介して前記第2の回転部材に沿い、前記2次転写ベルトの走行経路が前記2次転写部の下流側で前記中間転写ベルトを介して前記第1の回転部材に沿うように配置されており、
    前記2次転写バイアスの定電流が−60μAから−120μAのときに、前記中間転写ベルトが前記第2の回転部材に巻きついている部分の長さであるプレニップ量が4mm以上である画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記第2の回転部材の硬度は、前記第1の回転部材のそれと比べて高いことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
    前記2次転写バイアスを加える2次転写バイアス印加手段と、
    前記2次転写部で転写材に転写される前記中間転写ベルト上のトナー像に対応した画像面積率を、前記像担持体への潜像形成のための画像データに基づいて算出する画像面積率算出手段と、
    前記画像面積率算出手段により算出された画像面積率に応じて、目標の2次転写バイアス電流を変えるように前記2次転写バイアス印加手段を制御する第1の制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記2次転写バイアスを加える2次転写バイアス印加手段と、
    前記画像形成装置内の温湿度を検知する温湿度検知手段と、
    前記温湿度検知手段により検知された温湿度に応じて、目標の2次転写バイアス電流を変えるように前記2次転写バイアス印加手段を制御する第2の制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記2次転写バイアスを加える2次転写バイアス印加手段と、
    前記2次転写部における、前記中間転写ベルト、前記第1の回転部材、前記2次転写ベルト及び前記第2の回転部材の電気抵抗を合わせた合成抵抗を検知する合成抵抗検知手段と、
    前記合成抵抗検知手段により検知された合成抵抗に応じて、目標の2次転写バイアス電流を変えるように前記2次転写バイアス印加手段を制御する第3の制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 弾性層を有する中間転写ベルトと、
    2次転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトを支持する第1ローラと、
    前記2次転写ベルトを支持する第2ローラと、を備え、
    前記第1ローラと前記第2ローラとの間の転写ニップで、転写バイアスによって前記中間転写ベルト上のトナー像を用紙へ転写する画像形成装置であって、
    前記転写バイアスは一定印加とAC印加とを重畳する印加バイアスで、前記第1ローラに前記転写バイアスが印加され、前記第2ローラはアースされており、
    前記中間転写ベルトは、前記第1ローラの軸中心と前記第2ローラの軸中心とを結ぶ直線よりも用紙搬送方向上流側で前記2次転写ベルトを介して前記第2ローラに巻きつき、
    前記2次転写ベルトは、前記直線よりも用紙搬送方向下流側で前記中間転写ベルトを介して前記第1ローラに巻きついており、
    前記転写バイアスの定電流が−60μAから−120μAのときに、前記中間転写ベルトが前記第2ローラに巻きついている部分の長さであるプレニップ量が4mm以上である画像形成装置。
  7. 請求項6記載の画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトの前記弾性層は、基層の上に積層されることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7記載の画像形成装置において、
    前記中間転写ベルトは、前記弾性層の上にコートされたコート層を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項6ないし8の何れか1つに記載の画像形成装置において、
    前記第2ローラの硬度は、前記第1ローラの硬度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
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