JP2008287069A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電部材の位置精度を保ちつつ除電電界を制御可能とすることで、帯電装置と周辺部材との電流漏洩防止を広い環境領域において長期に実現する。
【解決手段】2次転写ローラ15と針状電極13fとの間に形成される電界を規制する電界規制板13aと、針状電極保持部材13dにより帯電器13本体に保持された針状電極13fに対して電界規制板13aを移動させる移動手段(カム13b及び加圧バネ13c)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート等の記録媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関し、特に、これらの装置に備えられる、コロナ放電を利用する帯電装置に関するものである。
近年、電子写真方式によるカラー画像形成装置の普及に伴い、カラー画像の記録品質に対する要求に加え、カラー出力の高速化に対する要求が高まってきている。この要求に応えるために、画像形成方式にいくつかの提案がなされている。
公知の画像形成装置として、次のようにしてフルカラー画像を得るものがある。それは、記録材を転写ベルトなどの記録材移動体に保持かつ吸着させた状態で、感光体上に形成された各トナー像を記録材に順次転写し重ね合わせトナー像を形成し、記録材移動体から剥離させた記録材を定着器によって加熱圧着を行い定着することによる。
このような画像形成装置においては、記録材を記録材移動体から剥離するときに剥離放電が発生し、記録材上のトナー像が乱れたり、記録材の分離不良が発生するという問題がある。
また、特許文献1に開示されているものとして、次のような方式の画像形成装置がある。それは、感光体上に形成した複数色トナー像を像担持体であるベルト体などの中間転写体上に順次転写して重ねあわせ、中間転写体上に形成した4色のトナー像を記録材に一括転写(2次転写)した後、定着器によって定着する方式である。
この方式のカラー画像形成装置の特徴は、記録材を記録材担持体に保持させる必要が無いため、薄紙や厚紙、はがき、封筒など様々な種類の記録材に画像を転写可能であり、記録材の汎用性が高いという利点を有している。しかしながら、この画像形成装置においても記録材が2次転写された後の剥離部において剥離放電が発生するために画像不良が発生したり、転写材が中間転写体と静電的に吸着し分離不良が発生する可能性がある。
上記したような課題の対応としは、特許文献2に開示されているように除電部材を追加して剥離部の除電を行うことにより、剥離放電による画像不良や記録材の分離不良等を防止している。
上記したような除電部材で剥離部の除電を行う構成においては、除電部材は記録材搬送経路のごく近傍に配置される。このため除電部材への記録材の引っかかりや、高圧電圧が印加される転写部材から除電部材への電流漏洩などの問題が発生する可能性がある。
この課題を対策したものとして、特許文献3に開示されている画像形成装置では、除電部材を保持している部材を可動することにより、除電性能と記録材の搬送性を両立することが提案されている。
また、特許文献4では、鋸歯電極板の周辺に導電性のシールド部材と制御グリッドを配置し、制御グリッドに電圧印加し電界を形成することにより、鋸歯電極より生成された制御グリッドに向かうイオン流を制御することが提案されている。
特開平5−11562号公報 特開平11−288137号公報 特開2006−89231号公報 特開平8−211700号公報
しかしながら、特許文献3に提案されている画像形成装置においては、除電部材を保持している部材自体が可動するために、除電部材自体の位置が動いてしまい、除電部材の除電能力が、保持部材の動作前後で変わってしまう場合がある。よって、画像形成中に除電保持部材を動作させると、剥離放電等が起因の画像不良が発生してしまう可能性がある。また、可動する保持部材に除電部材が保持されているために、保持部材が停止状態にあっても位置精度が出ない可能性もある。
また、特許文献4に提案されている除電装置においては、イオン流を制御する制御グリッドに高圧が印加されているため、除電又は帯電対象物と制御グリッドの間での異常放電や電流漏れ(リーク)などが発生してしまう可能性がある。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、除電部材の位置精度を保ちつつ除電電界を制御可能とすることで、帯電装置と周辺部材との電流漏洩防止を広い環境領域において長期に実現することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
放電電極を有し、対向電極に対して前記放電電極からコロナ放電を発生させる帯電装置において、
帯電装置本体に前記放電電極を保持する保持部材と、
前記対向電極と前記放電電極との間に形成される電界を規制する規制部材と、
前記保持部材により帯電装置本体に保持された前記放電電極に対して前記規制部材を移動させる移動手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、除電部材の位置精度を保ちつつ除電電界を制御可能とすることで、帯電装置と周辺部材との電流漏洩防止を広い環境領域において長期に実現することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
以下、本発明の実施例1に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
(画像形成装置の概略説明)
図2は、本実施例に係る画像形成装置の一例として、転写ベルト方式の画像形成装置を示す概略構成図である。
カラー画像形成装置は、画像入力データに基づき、次のようにして画像形成動作を行う構成となっている。まず、中間転写体(中間転写ベルト)8に沿って設けられた各色の複
数の画像形成部において、中間転写体8に近接している感光ドラム2上に静電潜像を形成し、該静電潜像に対して単色トナーを現像し、単色トナー像を形成する。そして、各画像形成部にて形成された単色トナー像を中間転写体8上で重ね合わせて、多重トナー像を形成し、該多重トナー像を記録材Pに転写し、記録材P上の多重トナー像を定着器17で定着させる。以下、詳細に説明する。
本実施例において、各色画像形成部にはそれぞれ、ドラム状の感光ドラム(感光体、像担持体)2(2a,2b,2c,2d)が一列に配置されている。
各感光ドラム2の周囲には、トナー像を形成する手段として、次のようなものが配置されている。それは、一次帯電手段としての帯電ローラ7(7a,7b,7c,7d)、露光装置1(1a,1b,1c,1d)、現像手段を構成する現像装置3(3a,3b,3c,3d)、感光ドラムクリーニングブレード5(5a,5b,5c,5d)である。各現像装置3には、各色のトナーカートリッジ6(6a,6b,6c,6d)が収納されている。
各色感光ドラム2は、本実施例では、有機感光体であり、アルミニウムのドラム基体(不図示)上にOPC感光層を有しており、駆動装置(不図示)により所定のプロセススピードで回転駆動される。
各色感光ドラム2の下部では、第1像担持体としての無端状の中間転写体8を介して表面に発泡ゴムなどの弾性体を被覆した一次転写ローラ4(4a,4b,4c,4d)と当接している。感光ドラム2と一次転写ローラ4とがそれぞれ当接することにより、各一次転写ニップ部23(23a,23b,23c,23d)が構成される。
中間転写体8は、駆動ローラとしての役割を合わせ持つ二次転写対向ローラ10、テンションローラ9、1次転写ローラ4によって張架されており、図2に示す矢印の方向に回転される。
給送カセット16から搬送された記録材Pは、転写部材としての二次転写ローラ15と中間転写体8とが当接することによって形成される二次転写ニップ部15aに導かれる。そして、二次転写ローラ15にトナーと逆極性のバイアスが印加されて、記録材Pが二次転写ニップ部15aで挟持搬送されることにより、中間転写体8上に形成されたトナー像が記録材P上に転写される。
二次転写ローラ15に印加されるバイアスは、画像形成条件として、画像形成装置内に設置された環境検知手段としての環境センサ(不図示)から算出された絶対水分量を元に、予め装置本体内のメモリ(不図示)に格納されたテーブルより決定される。
2次転写部により排出された記録材Pは、帯電装置としての帯電器13により除電される(詳細は後述する)。その後、記録材Pは、定着器17にて加圧及び加熱されることにより定着されたトナー像を得ることが可能となる。
二次転写ニップ部15aにおいて記録材Pに転写できなかった中間転写体8上のトナー像(残留トナー)は、中間転写体クリーニングブレード11で中間転写体8から掻き落とされた後、廃トナー送り機構12により廃トナー容器14に送られ格納される。
こうした中間転写方式の画像形成装置は、高速化を達成し、更に、中間転写体を用いることから、現像剤を重ね合わせる工程での転写対象が常に同じ物体、即ち、中間転写体なので、安定した重ね合わせ画像を得ることができる。
(帯電器の構成)
図3は、本実施例の帯電器13の概略構成を示す図である。
帯電器13は、中間転写体8の張架ローラとしての役割をあわせ持つ二次転写対向ローラ10と2次転写ローラ15で形成される2次転写ニップ部(分離位置)15aの記録材搬送方向の下流側、且つ、搬送される記録材Pの裏側に配置されている。さらに、帯電器13は、2次転写部により排出された記録材Pを除電可能な位置に配置されている。ここで、記録材Pの裏側とは、トナー像が形成されていない側である。
帯電器13は、放電電極(除電部材)としての針状電極13fと、保持部材としての針状電極保持部材13dと、拍車コロ13eと、規制部材としての電界規制板13aと、移動手段としてのカム13b及び加圧バネ13cと、で構成されている。
ここで、針状電極13fの形状を図4に示す。針状電極13fは、金属平板の先端が鋭角の鋸歯形状に加工された除電針であり、電気的に接地されている。針状電極13fは、鋸歯形状に設けられることで、より安定したコロナ放電を発生させることが実現可能となる。また、針状電極保持部材13dは、針状電極13fを保持(固定)するためのものであり、針状電極13fは、針状電極保持部材13dに保持されることにより、帯電器13本体(帯電装置本体、画像形成装置本体)に対して固定される。拍車コロ13eは、記録材Pの姿勢を決めるためのものである。電界規制板13aは、針状電極13fと対向電極との間に形成される電界(コロナ電界)を規制するためのものであり、コロナ電界が及ぶ範囲に配置される。カム13b及び加圧バネ13cは、移動手段として、電界規制板13aを動作(移動)させるためのものである。電界規制板13aは、絶縁体として、絶縁性能が高いガラス入りの樹脂で作られている。また、2次転写ローラ15は、帯電器13の針状電極13fに対して、対向電極としての役割(機能)をあわせ持っている。なお、本実施例においては、針状電極13fは接地としたが、構成によっては高圧を印加してもよい。
針状電極を用いた帯電器は、コロナ電界を結ぶ対向部材との距離変動により放電電流が急激に変化してしまうため除電針先端の位置精度を十分確保する必要性がある。
本実施例においては、記録材P及び2次転写ローラ15に、針状電極13fがコロナ電界を結ぶ(コロナ放電を発する)対向電極としての役割を持たせている。そして、本実施例では、これらの電極間の距離を正確に保つために以下のような構成を採用している。
すなわち、記録材Pは2次転写部より排出された後、拍車コロ13eにより記録材Pの姿勢が規制されることにより、針状電極13fの先端と記録材Pの裏面との距離の位置精度を保証する構成になっている。
また、2次転写ローラ15は芯金部の両端部に嵌合された金属製のベアリングが装置に突き当たることにより、同じく装置に突き当てられた針状電極保持部材13dに取り付けられた針状電極13fの先端との距離を保証する構成となっている。
(帯電器及び画像形成装置の動作説明)
本実施例においては、制御手段としてのCPU(不図示)からの指示により、カム13bが回転し、且つ、加圧バネ13cにより電界規制板13aを付勢することにより、電界規制板13aが移動する構成となっている。
ここで、電界規制板13aは、電界を規制する位置と規制しない位置とを移動可能に設
けられており、本実施例では、説明の便宜上、電界規制板13aが電界を規制する位置を第1の位置とし、電界を規制しない位置を第2の位置とする。なお、本実施例では、電界規制板13aは、記録材の搬送経路に対して、接近又は離間する方向に移動可能となっており、記録材の搬送経路に接近した位置が第1の位置であり、離間した位置が第2の位置となる。
図1は、電界規制板13aの2つの位置における電界形成の様子を示す図である。図1(a)は電界規制板13aが電界を規制する第1の位置にある場合を示しており、同図(b)は電界規制板13aが電界を規制しない第2の位置にある場合を示している。
本実施例の帯電器13は、電界規制板13aの位置を変化させることにより、針状電極13fと、対向電極としての役割を持つ二次転写ローラ15との間のコロナ電界を規制する役割を備えている。
電界規制板13aが第2の位置にある場合(図1(b)に示す位置)、電界規制板13aは電界を規制することはなく、針状電極13fは二次転写ローラ15及び記録材Pの裏側の両方と電界を結ぶ。一方、電界規制板13aが第1の位置にある場合(図1(a)に示す位置)、電界規制板13aが針状電極13fと二次転写ローラ15との間の電界を規制することで、針状電極13fは記録材Pとのみ電界を結び、二次転写ローラ15との電界は抑制される。
上記した構成により、記録材Pの二次転写対向ローラ10への巻き付き(分離不良)、及び、2次転写後の記録材P裏側に蓄積した残留電荷による搬送リブ等との異常放電に起因する画像不良を防止している。
以下に、分離不良及び異常放電起因の画像不良の発生原因と、本実施例でこれら諸問題をどのように防止しているかについての説明を行う。
本実施例において、電界規制板13aは、画像形成条件基づいて2つの位置をとるように設けられており、CPU(不図示)は、画像形成条件に基づいてカム13bを制御することにより、電界規制板13aを画像形成条件に基づいた位置に移動させる。特に本実施例においては、CPUからの指示により、画像形成条件として、環境センサ(不図示)から算出(導出)された湿度(本実施例では絶対水分量)の値に基づいて、電界規制板13aの位置を制御している。本実施例では、絶対水分量の基準値を、18g/cmとして予め設定している。すなわち、環境センサから算出された絶対水分量が18g/cm以上(基準値以上)の場合に電界規制板13aを図1(b)に示す第2の位置に移動させ、18g/cmより小さい場合においては電界規制板13aを図1(a)に示す第1の位置に移動させている。
記録材Pの二次転写部での分離不良は高温高湿下で顕著に発生する。これは、高温高湿下では記録材Pのコシが弱くなり、二次転写対向ローラ10の曲率による曲率分離がしにくくなるためである。よって、帯電器13を用い記録材Pの中間転写体8への静電的吸着力を落し分離性を高めることが必要となる。本実施例では、電界規制板13aを図1(b)に示す第2の位置に移動させ、針状電極13fと二次転写ローラ15との間にコロナ放電させることにより負電荷を帯びたイオン流を発生させている。これにより、記録材Pに蓄積した電荷を除去し、記録材Pと二次転写対向ローラ10との分離性を高めている。
一方、記録材中央部(画像領域)に関しては、針状電極13fは記録材Pの裏側とコロナ電界を結ぶことにより、記録材Pの裏側の電荷を除電し、搬送リブ等との異常放電による画像不良を防止している。
次に、低湿環境での動作を説明する。
対向電極である二次転写ローラに印加されるバイアスは、前述したように、装置に設置された環境センサ(不図示)から算出された絶対水分量を元にテーブルから導き出される。表1に、記録材として普通紙を印字した場合の二次転写電圧の一例を示す。
Figure 2008287069

上記したように、絶対水分量が小さい低湿環境においては対向電極である二次転写ローラに高いバイアスが印加されるため、針状電極13fに二次転写電流が漏洩してしまい、転写抜けが発生してしまう。また、低湿下において、記録材Pはコシが強くなり二次転写対向ローラの曲率による曲率分離が向上するため、帯電器13を用いて記録材Pの静電吸着力を落とす必要性が無い。
このため、低湿環境においては、電界規制板13aを図1(a)に示す第1の位置に移動させ、針状電極13fと二次転写ローラ15とのコロナ放電を抑制し、二次転写電流が針状電極13fに漏洩するのを防いでいる。
一方、記録材中央部(画像領域)に関しては、針状電極13fは記録材P裏面とコロナ電界を結ぶことにより記録材P裏側の電荷を除電し、搬送リブ等との画像不良を防止している。
以上説明したように、本実施例によれば、コロナ電界を可動式の電界規制板にて規制することにより、転写分離性の確保と、記録材に蓄積電荷による異常放電に起因する画像不良の両立を、広域な環境にて実現可能となる。
以下に、本発明の実施例2について説明する。
本実施例においては、電界規制板13aが画像形成動作中に動作すること以外は、実施例1と同じであるため、その相違点についてのみ記すこととする。
二次転写対向ローラ10の外径等の装置構成にもよるが、記録材Pの分離性は、2次転写ニップ部(分離位置)15aから排出された記録材Pの先端領域のみ除電出来れば分離性は確保できる。
本実施例においては、二次転写対向ローラの外径は30mmであるが、この場合は記録材秤量60g/mでは先端の約2mmが除電されていれば分離性は確保できていること
が実験から判っている。
よって、本実施例においては、CPU(不図示)の制御により電界規制板13aを次のように動作させている。すなわち、記録材Pの先端が二次転写部出口から2mm排出されるまでは電界規制板13aを下げ(図1(b)に示す位置)、その後、CPU(不図示)からの指示のもと、電界規制板13aを上げる(図1(a)に示す位置)ように動作させている。
これには、記録材を検知する記録材検知手段としての記録材センサを用いている。すなわち、CPUは、記録材センサの検知結果に基づいて、記録材の先端領域(本実施例では先端から約2mm)が2次転写ニップ部15aから分離したと判断した場合に、電界規制板13aを動作させるものである。
上記したように電界規制板13aを動作させることにより、記録材先端部の分離性と記録材中央部における針状電極13fへの二次転写電流の漏洩を両立することが可能となる。
以上説明したように、本実施例においては、画像形成動作中に電界規制板を動作させることよって、転写部における記録材先端の分離性と、記録材中央部における異常放電に起因する画像不良の両立を図ることが可能となる。
以下に、本発明の実施例3について説明する。
実施例1に示した装置構成が中間転写体上にトナー像を重畳し記録材Pに一括転写した構成であるのに対し、本実施例の画像形成装置は、記録材Pに各色のトナー像を順次重ね合わせる構成である。
(画像形成装置の全体構成)
画像形成装置の構成に関しては、既に実施例1に説明したものに重複するため、相違点についてのみ説明を行うこととし、実施例1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図5は、本実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。
記録材Pは、給送部より搬送されレジストローラ(不図示)にまで搬送される。そして、プロセスカートリッジ18上のトナー像に同期してレジストローラによって転写材Pは搬送される。
この記録材Pは、第1ステーション(画像形成部)Saにおいて、第2像担持体としての感光ドラム2と転写ローラ4との間の電圧印加によって、搬送部材としての転写ベルト19に静電吸着される。続いて、感光ドラム2上のトナー像が正極性の転写バイアスを転写バイアス電源(不図示)より供給された転写ローラ4によって記録材P上に転写される。そして、記録材Pが転写ベルト19によって担持搬送されて行くのに同期して、第2ステーションSbから第4ステーションSdのM,C,Bkのトナー像の形成及び記録材Pへの転写が行われる。Y,M,C,Bkのトナー像が転写された記録材Pは、分離位置19aで転写ベルト19から分離されて定着装置17に送られ、記録材P上のトナー像が溶融固着されてカラー画像が得られる。
記録材Pと転写ベルト19との分離部(分離位置19a)よりも記録材搬送方向の下流
側には、帯電装置としての帯電器20が配置されてコロナ電界により発生したイオン流によって記録材の除電を行っている。すなわち、帯電器20は、分離部で分離された記録材Pを除電可能な位置に配置されている。これにより、帯電器20は、記録材Pが転写ベルト19から分離(剥離)したときに、記録材P上に転写されたトナー像が放電パターンに沿って乱れる現象を抑制することができる。この現象は、特に転写材の抵抗が高く、帯電しやすくなる低温低湿環境や、両面印字時の一度定着工程を通過し乾燥した状態の2面目印字等で顕著に発生する。
(帯電器の構成)
図6は、本実施例の帯電器20の概略構成を示す図である。図6(a)は電界規制板20aが第1の位置にある場合を示しており、同図(b)は電界規制板20aが第2の位置にある場合を示している。図7は、図6に示す帯電器20において、電界規制板20aの2つの位置における電界形成の様子を示す図である。図7(a)は電界規制板20aが電界を規制する第1の位置にある場合を示しており、同図(b)は電界規制板20aが電界を規制しない第2の位置にある場合を示している。なお、本実施例においても、実施例1同様、記録材の搬送経路に接近した位置を第1の位置とし、離間した位置を第2の位置としている。
帯電器20は、放電電極としての針状電極20e、保持部材としての針状電極保持部材20d、対向電極としての対向電極板20f、絶縁体である規制部材としての電界規制板20a、移動手段としての回転カム20b及び加圧バネ20cから構成される。ここで、針状電極保持部材20dは、針状電極20eを保持(固定)するためのものであり、針状電極20eは、針状電極保持部材20dに保持されることにより、帯電器20本体(画像形成装置本体)に対して固定される。また、対向電極板20fは、金属製平板からなるものである。また、電界規制板20aは、コロナ電界を規制するためのものである。また、回転カム20b及び加圧バネ20cは、移動手段として、電界規制板20aを動作させるためのものである。
尚、針状電極20eは高圧電源(不図示)に接続され、動作時に+2kVの電圧が印加される。一方、対向電極板20fは高圧電源(不図示)に接続され、動作時に−1kVの電圧が印加されている。対向電極板20fに−1kVが印加されているのは、対向電極板20fが記録材Pの搬送部に近いためマイナス帯電したトナーによる汚染を防ぐためである。
電界規制板20aが第2の位置にある場合(図6(b)に示す位置)、電界規制板20aは電界を規制することはなく、針状電極20eは、対向電極20fと電界を結ぶ。一方、電界規制板20aが第1の位置にある場合(図6(a)に示す位置)には、電界規制板20aは、針状電極20eと対向電極20fとの間の電界を規制する。
(画像形成装置の動作説明)
本実施例においては、装置内のCPU(不図示)からの指示により、環境センサ(不図示)から算出された絶対水分量が9.0g/mよりも小さい場合において、図6(b)に示す第2の位置に電界規制板20aを位置させる。この状態で、対向電極20fと針状電極20aに所望の電圧を印加する。電界規制板20aが図6(b)に示す第2の位置にある場合の帯電器20近傍に形成されるコロナ帯電の範囲に関して、図7(b)に示している。電界規制板20aが第2の位置にある場合、電界規制板20aは電界を規制することなく、針状電極20eが対向電極20fと電界を結ぶ。
これにより、対向電極20fへのトナー汚染を防止しつつ、対向電極20fと針状電極20eとのコロナ電界を発生させ、発生したイオン流により記録材Pと転写ベルト19と
の剥離部での放電による画像不良を防ぐことが可能となる。
一方、算出された絶対水分量が9.0g/m以上の場合に、図6(a)に示す第1の位置に電界規制板20aを位置させ、この状態で、対向電極20fと針状電極20eに所望の電圧を印加する。電界規制板20aが図6(a)に示す第1の位置にある場合の除電器20近傍に形成されるコロナ帯電の範囲に関して、図7(a)に示している。電界規制板20aが第1の位置にある場合、電界規制板20aは、針状電極20eと対向電極20fとの間の電界を規制する。
これにより、対向電極20fへのトナー付着を防止できる一方、記録材Pと転写ベルト19との剥離放電による画像不良が発生しない環境において帯電器20によるコロナ放電を抑制し帯電器20の高寿命化を図ることが可能となる。
以上説明したように、本実施例によれば、コロナ電界を可動式の電界規制板にて規制することにより、記録材に蓄積電荷による異常放電に起因する画像不良を長期にわたり、広域な環境にて実現可能となる。
本実施例においても、実施例2で説明したように、画像形成動作中に電界規制板20aを動作させるものであってもよい。
実施例1に係る帯電装置の動作説明図であり、(a)は電界規制板が電界を規制する第1の位置にある場合を示す図、(b)は電界規制板が電界を規制しない第2の位置にある場合を示す図。 実施例1に係る画像形成装置の概略構成図。 実施例1に係る帯電装置の概略図。 実施例1の帯電装置に用いられる針状電極の形状を示す図。 実施例3に係る画像形成装置の構成概略図。 実施例3に係る帯電装置の概略構成図であり、(a)は電界規制板が第1の位置にある場合を示す図、(b)は電界規制板が第2の位置にある場合を示す図。 実施例3に係る帯電装置の動作説明図であり、(a)は電界規制板が電界を規制する第1の位置にある場合を示す図、(b)は電界規制板が電界を規制しない第2の位置にある場合を示す図。
符号の説明
13,20 帯電器
13a,20a 電界規制板
13b,20b 回転カム
13c,20c 加圧バネ
13d,20d 針状電極保持部材
13f,20e 針状電極
15 2次転写ローラ
20f 対向電極板

Claims (13)

  1. 放電電極を有し、対向電極に対して前記放電電極からコロナ放電を発生させる帯電装置において、
    帯電装置本体に前記放電電極を保持する保持部材と、
    前記対向電極と前記放電電極との間に形成される電界を規制する規制部材と、
    前記保持部材により帯電装置本体に保持された前記放電電極に対して前記規制部材を移動させる移動手段と、
    を備えることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記放電電極は、金属平板の先端が鋭角の鋸歯形状に加工された除電針であることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記規制部材が絶縁体からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電装置。
  4. 前記放電電極に対して前記規制部材を挟むように設けられ、前記放電電極に対向する対向電極を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の帯電装置。
  5. トナー像を担持する第1像担持体と、
    前記第1像担持体に当接して設けられ、前記第1像担持体との間に形成されるニップ部で記録材を挟持搬送することにより、前記第1像担持体に担持されたトナー像を前記記録材に転写する転写部材と、
    を備えた画像形成装置において、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の帯電装置を備え、
    前記転写部材は、前記放電電極との間に電界が形成される対向電極としての機能を有し、
    前記帯電装置は、前記転写部材から記録材が分離する分離位置よりも記録材搬送方向の下流側であって、前記転写部材から分離する記録材を除電可能な位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記規制部材は、画像形成条件に基づいて複数の位置をとるように設けられ、
    画像形成条件に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記規制部材を画像形成条件に基づいた位置に移動させる制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置内の環境を検知する環境検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記環境検知手段の検知結果に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記規制部材の位置を変更させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記環境検知手段は、画像形成装置内の湿度を検知し、
    前記制御手段は、画像形成装置内の湿度が予め設定された値以上の場合、前記規制部材が電界を規制しない位置をとるように前記移動手段を制御し、画像形成装置内の湿度が前記予め設定された値より小さい場合には、前記規制部材が電界を規制する位置をとるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. トナー像を担持する第2像担持体と、
    記録材を担持搬送する搬送部材と、
    を備え、前記第2像担持体に担持されたトナー像を、前記搬送部材により担持搬送され
    ている記録材に転写する画像形成装置において、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の帯電装置を備え、
    前記帯電装置は、前記搬送部材により担持搬送された記録材が前記搬送部材から分離される分離位置よりも記録材搬送方向の下流側であって、前記搬送部材から分離される記録材を除電可能な位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記規制部材は、画像形成条件に基づいて複数の位置をとるように設けられ、
    画像形成条件に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記規制部材を画像形成条件に基づいた位置に移動させる制御手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 画像形成装置内の環境を検知する環境検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記環境検知手段の検知結果に基づいて前記移動手段を制御することにより、前記規制部材の位置を変更させることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記環境検知手段は、画像形成装置内の湿度を検知し、
    前記制御手段は、画像形成装置内の湿度が予め設定された値以上の場合、前記規制部材が電界を規制する位置をとるように前記移動手段を制御し、画像形成装置内の湿度が前記予め設定された値より小さい場合には、前記規制部材が電界を規制しない位置をとるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 記録材を検知する記録材検知手段を備え、
    前記記録材検知手段の検知結果に基づいて、記録材の先端領域が前記分離位置で分離されたと判断した場合、前記移動手段を制御して前記規制部材の位置を変更することを特徴とする請求項5乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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