JP5312653B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いたレーザービームプリンタである。又、本実施例の画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分に分解された画像情報に従って形成した各色のトナー像を、中間転写体上に1次転写して一旦重ねた後に転写材に2次転写する、中間転写方式を採用している。先ず、本実施例の画像形成装置の全体構成及び動作を説明する。
次に、本実施例の画像形成装置100における1次転写部材5について詳しく説明する。本実施例では、第1〜第4の画像形成部Sa〜Sdで1次転写部材5は同一の構成を有する。
図2は、本実施例の1次転写部材5の概略分解斜視図である。又、図3は、本実施例における1次転写部n1の拡大図である。
1次転写部材5を弾性部材51とシート部材52とで構成することで、シート部材52のバックアップである弾性部材51がシート部材52を押圧することができるため、シート部材52と中間転写ベルト7との転写ニップを均一にすることができる。これにより、長手方向でのシート部材52と中間転写ベルト7との転写ニップが不安定であることに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。本実施例では、弾性部材51にNBRなどのゴム部材を用いることで、シート部材52への弾性部材51の接触追従性が向上する。そのため、シート部材52の表面に微小な凹凸、波打ちがある場合でも、均一な加圧を行うことができる。これにより、シート部材52と中間転写ベルト7との密着性を高め、転写ニップの安定化を図ることができるため、長手方向でのシート部材52と中間転写ベルト7との転写ニップが不安定であることに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。又、斯かる構成により、シート部材52と中間転写ベルト7との摺動性が良化し、中間転写ベルト7の駆動トルクの上昇を抑制することができる。
本実施例の効果を調べるため、プロセススピード100mm/secの画像形成装置100を用いて、以下に示す比較例と共に、初期と50k枚通紙後の転写不良の有無ついて評価した。尚、以下に示す比較例の画像形成装置においても、第1〜第4の画像形成部Sa〜Sdで1次転写部材5は同一の構成を有する。
比較例1では、1次転写部材5の弾性部材51を、100V印加時の体積抵抗率が1×106ΩcmのNBRで形成した。比較例1における1次転写部材5の弾性部材51の寸法は、本実施例と同一である。又、比較例1における1次転写部材5のシート部材52は、本実施例と同一のものを用いた。又、比較例1では、転写電圧は、本実施例と同様、図3に示すように、1次転写電源16によりシート部材52に供給され、電流値で5μAとなるよう制御された。一方、弾性部材51は接地された。
比較例2では、1次転写部材5の弾性部材51を、100V印加時の体積抵抗率が1×106ΩcmのNBRで形成した。比較例2における1次転写部材5の弾性部材51の寸法は、本実施例と同一である。又、比較例2における1次転写部材5のシート部材52は、本実施例と同一のものを用いた。そして、比較例2では、転写電圧は、本実施例とは異なり、図4に示すように、1次転写電源16により弾性部材51に供給され、電流値で5μAとなるよう制御された。従って、比較例2では、転写電圧は、弾性部材51に供給されて、シート部材52及び中間転写ベルト7を介して、感光ドラム1上のトナー像に作用する。
評価結果を表1に示す。ここでは、転写不良の有無を、ベタ画像、50%印字ハーフトーンで評価した。又、通紙耐久テストは、Xerox社製4200 坪量75g/m2で行い、50k枚通紙後の画像を評価した。評価環境は、高温高湿環境として30℃/80%環境、低温低湿環境として15℃/10%環境であった。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図5は、本実施例における1次転写部n1の拡大図である。本実施例では、第1〜第4の画像形成部Sa〜Sdで1次転写部材5は同一の構成を有する。
1次転写部材5を、弾性部材51とシート部材52とで構成し、又弾性部材51を発泡スポンジ体とすることで、弾性部材51が低硬度であるため、低加重においても、シート部材52への弾性部材51の追従性が向上する。そのため、シート部材52の表面に微小な凹凸、波打ちがある場合でも、均一な加圧を行うことができる。これにより、シート部材52と中間転写ベルト7との密着性を高め、転写ニップの安定化を図ることができるため、長手方向でのシート部材52と中間転写ベルト7との転写ニップが不安定であることに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。又、斯かる構成により、シート部材52と中間転写ベルト7との摺動性が良化し、中間転写ベルト7の駆動トルクの上昇を抑制することができる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例1と同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図6は、本実施例における1次転写部n1の拡大図である。本実施例では、第1〜第4の画像形成部Sa〜Sdで1次転写部材5は同一の構成を有する。
1次転写部材5を、弾性部材51とシート部材52と絶縁部材53とで構成し、又弾性部材51を発泡スポンジ体とすることで、弾性部材51が低硬度となる。そのため、弾性部材51を低加圧力で加圧しても、シート部材52への弾性部材51の追従性が向上し、均一な加圧を行うことができる。これにより、シート部材52と中間転写ベルト7との密着性を高め、転写ニップの安定化を図ることができるため、長手方向でのシート部材52と中間転写ベルト7との転写ニップが不安定であることに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。又、斯かる構成により、シート部材52と中間転写ベルト7との摺動性が良化し、中間転写ベルト7の駆動トルクの上昇を抑制することができる。
次に、本発明の更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置は、ベルト体として、実施例1〜3における中間転写ベルトの代わりに、紙などの転写材を担持して搬送する転写材担持体としての転写ベルトを有する。そして、この転写ベルトを用いた画像形成装置の転写手段に対して、実施例1〜3にて説明したものと実質的に同一の構成を適用する。
図7は、本実施例の画像形成装置200の概略断面構成を示す。尚、本実施例における直接転写方式の画像形成装置200は、ベルト体として転写ベルトを用い、像担持体から転写材に直接トナー像を転写することを除いて、その構成及び動作は実施例1〜3における中間転写方式の画像形成装置100と共通するものが多い。従って、図1に示す実施例1〜3における中間転写方式の画像形成装置100のものと同一又はそれに相当する機能を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例の画像形成装置200において、転写ベルト207上に担持されている転写材Pは、転写ベルト207にならって移動していく。そのため、各転写部nにおける転写材Pと感光ドラム1との接触領域は、その転写部nにおける転写ベルト207と感光ドラム1との接触領域と略同一である。従って、転写部材5に対して、実施例1〜3にて1次転写部材5に対して適用したのと同様に本発明を適用することができ、それにより実施例1〜3と同様の効果を得ることができる。即ち、各転写部nにおいて転写ベルト207に担持された転写材Pに形成されるトナー像に対して、実施例1〜3にて各1次転写部n1において中間転写ベルト7に形成されるトナー像に対して得られたものと同様の効果を得ることができる。
5 1次転写部材(転写部材)
7 中間転写ベルト(ベルト体)
51 弾性部材
52 シート部材
207 転写ベルト(ベルト体)
Claims (11)
- トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体と接触して移動可能なベルト体と、前記ベルト体を挟んで前記像担持体と対向する位置に設けられた転写手段と、前記転写手段に電圧を印加する電圧印加手段と、を有し、前記転写手段は、弾性部材と、前記ベルト体と前記弾性部材に挟持され前記ベルト体に面で接触するシート部材と、を備え、前記電圧印加手段により前記シート部材に電圧が前記弾性部材を介さずに印加されることで、前記像担持体上のトナー像が前記ベルト体又は前記ベルト体に担持された転写材に転写される画像形成装置において、
前記弾性部材は、略直方体形状で電気的に絶縁性であり、一つの面が前記シート部材に面接触するものであり、前記シート部材は前記弾性部材の面によって前記ベルト体に向って押圧されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記弾性部材と前記シート部材とは、接着されてないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記ベルト体と前記弾性部材とにより前記シート部材を挟持する方向に関して、前記シート部材の厚みが、前記ベルト体の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記弾性部材は、発泡スポンジ体から成ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記シート部材は、前記電圧印加手段により電圧が直接印加されることで前記ベルト体に静電的に吸着することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記弾性部材の導電性は、前記シート部材の導電性よりも低いことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記ベルト体と前記弾性部材とにより前記シート部材を挟持する方向に関して、前記弾性部材の厚みが、前記シート部材の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記ベルト体の移動方向に関して、前記絶縁性の弾性部材は、前記シート部材によって前記ベルト体に接触しないことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記シート部材の前記ベルト体の移動方向における下流端は、自由端となっていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記シート部材は、前記ベルト体の移動方向における上流側が前記ベルト体から離れるように屈曲していることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体と、その前記像担持体と対向する前記転写手段とが、それぞれ異なる色のトナーに対応して複数存在することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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