JP4471224B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を有する電子写真方式を用いた画像形成装置に関わり、特に、中間転写体を有し、該中間転写体上に複数のカラートナー像を重ね合わて画像を形成するカラー画像形成装置に関する。
中間転写体を用いた電子写真方式のカラー画像形成装置では、感光体である像担持体上に形成したトナー像を中間転写体上に一次転写し、該中間転写体上のトナー像を転写材上に二次転写するものが知られている。かかるカラー画像形成装置では、像担持体上に順次形成された所定極性に帯電しているトナー像を静電気により中間転写体に重ね合わせて転写した後、その中間転写体上のトナー像を静電気により転写材上に一括して転写している。
中間転写体を用いたカラー画像形成装置は、像担持体上に形成したトナー像を中間転写体上に重ね合わせることができるので、カラー画像を転写材上に形成するカラー画像形成装置に広く応用されている。このカラー画像形成装置では、像担持体に形成した各色のトナー像を中間転写体に重ね合わせて転写した後、この重ね合わせトナー像を静電気により転写材に一括転写する。
トナー1粒子当たりの帯電量はほぼ均一であることから、中間転写体上のトナー層電位は所定面積内でのトナー付着量によって決まり、カラー画像形成装置では中間転写体上のトナー像のうち複数色のトナーが重ね合わされた部分の帯電電位は、1色のトナーのみが付着している部分の帯電電位よりも大きくなる。また例えば、中間転写体上のトナー像がベタ部及びハーフトーン部を有する場合、ベタ部の帯電電位はハーフトーン部よりも大きくなる。
また、像担持体から中間転写体へトナー像を転写する一次転写部を通過した後のトナー像内での帯電電位のばらつきは、環境によっても発生する場合がある。
このように中間転写体上のトナー像の電位のばらつきが大きいと、転写特性が互いに異なる部分が同一トナー像内に存在することになる。この転写特性の異なるすべての部分を同じ転写条件下で転写材に転写しようとすると、中間転写体から転写材への二次転写時に様々な画像不良が発生しやすい。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を合わせ持つ複合機等の画像形成装置においてカラー化が進み、また重合トナー、小粒径トナーの採用により、転写プロセスにおいても高画質化への要求が大きくなってきている。また、画像形成装置の高速化も進んでいる。これらのことに対し、良好な画像を得るためには、一次転写の回数や環境などによって変化する中間転写体上のトナー電位を略均一になるように補正し、二次転写性能を向上させる必要がある。
特許文献1は、転写材に二次転写する前の中間転写体上のトナー像の帯電を均一化する転写前除電手段を設けたものである。
特許文献2は、二次転写前除電手段によって帯電が均一化された後のトナー像の電位と、二次転写手段の電位との差をほぼ一定の値に保つように、電位差制御手段が二次転写前除電手段の電源及び二次転写手段の電源を制御するものである。
特開平10−274892号公報 特開平11−143255号公報
このようにカラー画像形成装置により感光体上に担持された各色のトナー像を一次転写手段で中間転写体上に重ね合わせて担持させた後、該トナー像を中間転写体から転写材に二次転写するカラー画像形成装置において、一次転写の回数や環境などによって中間転写体上に形成されたトナー像のトナー帯電量が変化するため、中間転写体から転写材への二次転写処理時に様々な画像形成不良が発生しやすい。
特許文献1及び2に記載のカラー画像形成装置は、二次転写手段の上流側において、スコロトロン帯電器によってトナーの帯電量を補正するものである。すなわち、中間転写体上に一次転写されたトナー像に対してAC、DCなどのコロナ放電を行い、トナー像の帯電量を均一化する技術である。
これらの文献に記載のカラー画像形成装置は、トナーの帯電量の補正においてトナー像をさらに帯電させている。すなわち、マイナス極性のトナー像に対して、さらにマイナス極性の電流による放電を行っている。この方式ではトナー像全体の帯電量が上がるため、トナー像の帯電量のばらつきは相対的に目立たなくなる。
しかし、このようにトナー像全体を帯電させると、二次転写の対象となるトナー像の電位は高くなるため、トナー像の転写により大きな転写バイアスが必要になる。その結果、転写バイアスの制御が難しくなり、トナー像に対する電気的な破壊などの画像不良の問題が生じる。また、転写のための電流が大きくなり、転写効率も悪くなる。
また、予めトナーの電荷量を下げて現像すれば、画像全体の電荷量を低くできるが、その場合、現像部でトナーが飛散する問題が発生する。
これらの問題に対して、本発明者等はトナー像を帯電するのではなく、除電するようなバイアスにより高い電荷量の画像部分の電位を下げ、トナー像全体の電荷量を均一化するプロセスを見出した。
しかし、帯電量を均一化するため、重ね合わせトナー像、即ち、高電位部の総電荷量を低下させると、同時に低電位部(トナー低付着量部)も除電してしまい、ハーフトーン画像荒れ等の画像不良を発生する可能性がある。
例えば単に強い除電を使用すると、高付着量部の除電は得られるが、低付着量部の電位も低下してしまい、放電が弱いと高付着量部を所望の値まで電位低下させる事ができないという事となり、これらを両立させる事が困難であった。これを防止するためにはグリッド電極による制御が必要となる。
一方、二次転写前除電手段で、例えば負電荷を有するトナー層に対して正電位の放電を行い、トナー層電位を低下させた場合、一部のトナー層は逆帯電する。このとき、グリッド電極に負電位を印加してトナー層電位を制御すると、正帯電トナーはグリッド電極と中間転写体の電界によりグリッド電極側に引きつけられ、グリッド電極に付着する。グリッド電極が汚れると、グリッド電極としての機能が低下するため、トナー層電位の制御性が低下し、トナー低付着量部で電位低下が生じ、ハーフトーン画像荒れ等の画像不良が発生する。従って、耐久性の低下により安定した制御性を得る事が困難となる。
本発明は、サイドプレートの電位をグリッド電極の電位と逆極性とし、逆帯電トナーがグリッド電極に付着しにくい電界を形成する事によりグリッド電極のトナー汚れを防止し、グリッド電極の耐久性を向上し、良好な二次転写性能を得る事によって、長期において高品位の二次転写画像を得るカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、以下のカラー画像形成装置により達成される。
複数の像担持体に形成した複数色のトナー像を一次転写手段により中間転写体に逐次転写して重ね合わせた後、前記中間転写体に担持された前記トナー像を二次転写手段により一括して転写材に転写するカラー画像形成装置において、
前記一次転写手段と前記二次転写手段との中間に、放電電極とグリッド電極とサイドプレートにより構成されたスコロトロン帯電器を有する二次転写前除電手段を配置し、
前記放電電極に前記トナー像と逆極性の電圧を、
前記グリッド電極に前記トナー像と同極性の電圧を、
前記サイドプレートに前記トナー像と逆極性の電圧を、
それぞれ印加するとともに、
グリッド電極の電位Vgの絶対値と、サイドプレートの電位Vsの絶対値とが、|Vg|≦|Vs|であるように構成としたことを特徴とするカラー画像形成装置。
本発明のカラー画像形成装置によれば、除電時に発生した逆帯電トナーによるグリッド電極の汚れが防止され、画像ムラがなく、均一な濃度の画像(ハーフトーン画像)が得られる。また、長時間の画像形成においてもこうした効果を得ることができ、耐久性に優れ安定した除電性能を達成することができる。
また、重ね合わせトナー像、即ち、高電位部では、総電荷量を低下させることができ、一方でハーフトーン等のトナー低付着量部では、電位低下を小さく抑える事が可能となる。その結果、カラー画像において、トナー低付着量部分の画像荒れを防止するとともに、重ね合わせトナー像においても良好な二次転写性能を得ることが出来る。
以下に本発明を、実施の形態を用いて説明するが、本発明は以下に説明する実施の形態に限られるものではない。
[カラー画像形成装置]
図1は本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置Aの全体構成を示す断面図である。
このカラー画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写体7、一次転写手段5Y,5M,5C,5K、二次転写手段8、二次転写前除電手段9、定着装置11、及び給紙装置20を有する。
カラー画像形成装置Aの上部の原稿台上に載置された原稿は、画像読取装置Bの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段6Yを有する。
マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段6Mを有する。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段6Cを有する。
黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段6Kを有する。
帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
像担持体1Y,1M,1C,1Kとしては、OPC感光体やaSi感光体等の周知のものが用いられるが、OPC感光体が好ましく、特に、負帯電性のOPC感光体が好ましく本実施の形態では、負帯電性のOPCが用いられる。
帯電手段2Y,2M,2C,2Kとしては、スコロトロン、コロトロン等のコロナ放電手段が用いられるが、スコロトロン放電手段が好ましく用いられる。
露光手段3Y,3M,3C,3Kとしては、レーザ、LEDアレイ等、画像データに従って発光する発光素子が用いられる。
ベルト状の中間転写体7は、半導電性であり、複数の支持ローラ71,72,73,74、及びバックアップローラ75により巻回され、循環移動可能に支持される。本実施の形態では、中間転写体7は、支持ローラ73,74の間が平面状に支持されている。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体7上に一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより逐次転写されて(一次転写)、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の給紙カセット21内に収容された転写材Pは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写手段8に搬送され、転写材P上にカラー画像が転写される(二次転写)。
カラー画像が転写された転写材Pは、定着装置11により熱と圧力とを加えられ、転写材P上のカラートナー画像(或いは単色トナー画像)が定着されて転写材P上に固定され、排紙ローラ27から排出され、機外の排紙トレイ28上に載置される。
一方、二次転写手段8により転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した中間転写体7は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
[一次転写手段]
図2は該カラー画像形成装置Aの要部を示す断面図である。
イエロー色の画像を転写する一次転写手段5Yは、一次転写ローラ5YAと、一次転写ローラ5YAに電圧を印加する電源5YEとから構成されている。一次転写ローラ5YAは、中間転写体7を介して像担持体1Yに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。電源5YEは接地されている。
マゼンタ色の画像を転写する一次転写手段5Mは、一次転写ローラ5MAと、一次転写ローラ5MAに電圧を印加する電源5MEとから構成されている。一次転写ローラ5MAは、中間転写体7を介して像担持体1Mに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。電源5MEは接地されている。
シアン色の画像を転写する一次転写手段5Cは、一次転写ローラ5CAと、一次転写ローラ5CAに電圧を印加する電源5CEとから構成されている。一次転写ローラ5CAは、中間転写体7を介して像担持体1Cに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。電源5CEは接地されている。
黒色画像を転写する一次転写手段5Kは、一次転写ローラ5KAと、一次転写ローラ5KAに電圧を印加する電源5KEとから構成されている。一次転写ローラ5KAは、中間転写体7を介して像担持体1Kに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。電源5KEは接地されている。
一次転写手段5Y,5M,5C,5Kの各電源5YE,5ME,5CE,5KEには、電流値40μA、電圧値+1.5kVが印加される。
また、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kは、一次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の内面から離間して退避する。
[二次転写手段8]
二次転写手段8は、バックアップローラ75、二次転写ローラ8A、電源8E等から構成されている。導電性材料から成るバックアップローラ75は、中間転写体7を介して二次転写ローラ8Aに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。
バックアップローラ75は電圧を印加する電源8Eに接続されている。二次転写手段8の電源8Eには、電流値50μA、電圧値+3kVが印加される。電源8Eは中間転写体7に当接する二次転写ローラ8Aに付着した残留トナーを逆バイアス印加により中間転写体7に転移させてクリーニングする。
二次転写ローラ8Aのバックアップローラ75は、一次転写ローラ5YA,5MA,5CA,5KAとほぼ同じ構成をなし、中間転写体7の内面側に圧接する。導電性のバックアップローラ75は、ローラ本体と、ローラ本体の表面に形成された弾性層とにより形成されている。
中間転写体7は、ポリアミドあるいはポリイミド等を材料とする単層又は多層ベルトで、体積抵抗率107〜1012Ωcmのものが用いられている。
中間転写体7は、二次転写手段8により転写材Pに二次転写した後、クリーニング手段6Aを通過してクリーニングされる。
二次転写ローラ8Aは、二次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の表面から離間して退避する。
[二次転写前除電手段9]
中間転写方式のカラー画像形成装置において、一次色では一次転写性能が良好である場合であっても、二次色では二次転写不良になって、高画質の画像が得られないという問題がある。これは中間転写体7上に形成されるトナー像が1層から最大で4層までの広範囲の付着量を有しており、それぞれの付着量に応じて二次転写条件の適正化がくずれてしまう事による。
この問題を解決するために、中間転写体7に沿った一次転写手段5Kと支持ローラ74との間で、中間転写体7が平面状に支持される位置に、本発明に係る二次転写前除電手段9が配設されている。
更に、導電性ブラシや導電性発泡部材等の対向電極9Bを中間転写体7に面接触させて接地を行う事によって従来以上の除電効率の向上が達成される。
本発明の二次転写前除電手段9は、中間転写体7の画像担持側に配置された除電器9Aと、無端ベルト状の中間転写体7の内面側に配置された対向電極9Bと、から構成されている。
図3は二次転写前除電手段9の断面図である。
中間転写体7の回動方向上流側に配置された除電器9Aは、放電電極(放電ワイヤ)91A1,91A2、グリッド電極92、サイドプレート93から成るスコロトロン帯電器である。
放電電極91A1は電源E1に接続されている。放電電極91A2は電源E2に接続されている。グリッド電極92は中間転写体7のベルト面と間隔をもって対向配置され、電源E3に接続されている。サイドプレート93は電源E4に接続されている。
放電電極91A1,91A2には、トナー像と逆極性の放電がなされる電圧が印加される。グリッド電極92にはトナー像と同極性の電圧が印加される。サイドプレート93には、トナー像と逆極性の放電がなされる電圧が印加される。
二次転写前除電手段9に対向する中間転写体7の内面側には、導電性ブラシ及び導電性ブラシを圧着解除する圧着解除機構で構成される対向電極9Bが配設されている。導電性ブラシは、中間転写体7の内面側に摺接し、接地されている。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[画像形成条件]
画像形成装置:タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)改造機)、連続複写速度はフルカラーモードでA4判用紙を毎分51枚出力する。
図4は、フルカラー複写機改造機の要部を示す模式図である。
本実施例では、発明の効果を確認するために、図2に示した一次転写手段5Y,5M,5C、及び二次転写手段8を配設し、黒色のトナー像を形成する4段目の画像形成部10Kに配置された像担持体1K、帯電手段2K、現像手段4K及びクリーニング手段6Kを取り外して、そこに本発明に係る二次転写前除電手段9を設置したカラー画像形成装置Aで画像を形成した。
像担持体1Y,1M,1C:外径φ60mm
転写材Pの搬送ライン速度:220mm/sec
現像剤:キャリアの平均粒径20〜60μm、重合トナーの平均粒径3〜7μm
帯電手段2Y,2M,2C:帯電電圧V0は−700V
露光手段3Y,3M,3C:半導体レーザ(波長780nm)、露光時の像形成体表面電位は−50V
現像手段4Y,4M,4C:現像スリーブの電位Vdcは−500V、現像バイアス電圧交流成分Vacは1kVp−pの矩形波(周波数5kHz)
一次転写ローラ5YA,5MA,5CA:導電性ローラ使用、ローラ押圧50N(ニュートン)、転写電流40μA、転写電圧+1.5kVを印加
二次転写手段8:中間転写体7をバックアップローラ75と二次転写ローラ8Aとで挟み込んだ構成であり、電気抵抗値はともに1×107Ω、温湿度とカウンターとでマトリックスを組んだ電流値テーブルから所定の電流値を選択して印加する。
押圧力F:50N(ニュートン)、転写材搬送方向ニップ幅:3mm
二次転写ローラ8Aの弾性層:半導電性NBRソリッドゴム(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、体積抵抗値4×107Ω、外径φ40mm、
中間転写体7:ポリイミド樹脂、シームレス半導電性ベルト(体積抵抗率109Ωcm)、張架テンション50N、線速220mm/sec
[二次転写前除電手段9]
通常、像担持体に使用されるスコロトロン帯電器と同形状の除電器9Aを設置した。
放電電極91A1,91A2は、直径が20〜150μmのタングステン、ステンレス鋼、金などの線材を用いることができるが、特に表面が金で形成されていることが好ましい。線材そのものを金で作製するか、あるいは、ステンレス鋼やタングステン等の基材の表面を金で被覆しても良い。金被膜の厚さは、オゾン等の放電生成物の除去効率や製造コスト、放電効率の観点から、平均膜厚で1μm〜5μmが好ましい。
グリッド電極92は、ワイヤ状のグリッドや、板金にエッチング等によってパターン形成された板状グリッドや、金メッキが施された板状グリッド等が採用される。
放電電極91A1には高圧の電源E1が、放電電極91A2には高圧の電源E2がそれぞれ接続され、0〜400μAの電流が印加される。グリッド電極92には高圧の電源E3が接続し、0〜−300Vの電圧が印加される。サイドプレート93はグリッド電極92と絶縁し、50V〜300Vの電圧が印加出来るようにした。また、除電器9Aに対向する対向電極9Bはアースに接続した。
放電電極91A1にはトナー像と逆極性の放電がなされる電圧E1が、放電電極
,91A2にはトナー像と逆極性の放電がなされる電圧E2が、グリッド電極92にはトナー像と同極性の電圧E3が印加できる構成となっている。
本実施の形態においては、放電電極91A1,91A2にはトナー像と逆極性の放電がなされる電圧が、グリッド電極92にはトナー像と同極性の放電がなされる電圧が印加できる構成となっている。
本実施例では、負の電荷を有するトナー像に対して、二次転写前除電手段9の放電電極91A1,91A2に正の電圧を、グリッド電極92に負の電圧を、サイドプレート93に正の電圧を印加する。
グリッド電極92と中間転写体7との距離は1mmで平行するように設置した。
放電電極91A1,91A2の幅(中間転写体7の進行方向の長さ)は30mm、長手方向の長さ(中間転写体7の進行方向と直交する長さ)は320mmとした。
電源E1,E2による放電電極91A1,91A2への電流値は350μA、放電電極91A1,91A2とグリッド電極92との距離は8mm、放電電極91A1,91A2とサイドプレート93との距離は8mmとした。グリッド電極92の開口率は90%、対向電極9Bの電位は0Vである。
除電器9Aに対向する中間転写体7の内面側には、導電性ブラシ及び導電性ブラシを圧着解除する圧着解除機構で構成される対向電極9Bが配設されている。
導電性ブラシは、素材はアクリル、ナイロン、ポリエステル等の導電性樹脂素材で構成され、線径はISOにより提唱された番手法による計量単位で0.111テックス乃至0.778テックス、ブラシ密度は12000本/cm2乃至77000本/cm2、原糸抵抗値は100乃至105Ωcmで構成されることが好ましい。
導電性ブラシは、原糸の抵抗値が102Ω、線径が3デニール(1デニールは、長さ4560mで質量50mgのときの繊度)、密度が200kF/インチ2(Fはフィラメント数、1インチは25.4mm)、毛長が3mmである。
対向電極9Bの導電性ブラシの幅(中間転写体7の進行方向の長さ)は30mm、長手方向の長さ(中間転写体7の進行方向と直交する長さ)は320mmとした。
[実施例及び比較例]
本発明の二次転写前除電手段9の実施例1ではサイドプレート93の電位(以下、サイドプレート電位と称す)Vsを高電圧の正電位950Vに、実施例2ではサイドプレート電位Vsを中電圧の正電位300Vに、実施例3ではサイドプレート電位Vsを低電圧の正電位50Vに、それぞれ設定した。
比較例1ではサイドプレート電位Vsを低電圧の負電位−50Vに、比較例2ではサイドプレート電位Vsを高電圧の負電位−550Vに、それぞれ設定した。
なお、上記の実施例及び比較例において、放電電極91A1,91A2への電流値は350μA、グリッド電位Vgは−50V、対向電極9Bの電位は0Vである。
従って、グリッド電極92の電位(以下、グリッド電位と称す)Vgの絶対値と、サイドプレート93電位Vsの絶対値とは、|Vg|≦|Vs|である。
発明の効果を確認する方法として、サイドプレート電位Vsを変えて、二次転写前除電前後のトナー層電位と、低温低湿(LL)環境でのシアントナーとマゼンタトナーとの重ね合わせブルー色ベタ画像と、シアン色単層のハーフトーン画像の画質を確認した。
実施例1,2,3、比較例1,2,3の画質確認結果を表1に示す。
Figure 0004471224
表1の実施例1,2,3、比較例1,2,3において、カラー画像形成装置Aによるプリント開始時と5000枚プリント後とで、LL環境下でのブルー画像の評価と、ハーフトーン画像荒れの評価とを実施した。
表1に示されるブルー画像項目の評価において、○印は、トナー層の電位は二次転写前除電手段9による除電によって100Vまで低下していて、画像ムラがなく、均一な濃度のブルー画像が得られるものである。
表1に示されるハーフトーン画像荒れ項目の評価において、○印は、二次転写前除電手段9の除電によるハーフトーン画像のトナー層の電位は除電の影響を受けていないため、画像ムラがなく、均一な濃度のハーフトーン画像が得られる。
表1に示されハーフトーン画像荒れ項目の評価において、×印は、ハーフトーン画像部のトナー層も除電されている状態であるため、ガサツキ感、画像荒れがあり、画像濃度の均一性に欠けるものである。
サイドプレート電位Vsが、トナー像の電位と逆極性の電圧を印加する構成とした本発明の実施例1,2,3では、LL環境下でのシアントナーとマゼンタトナーとの重ね合わせブルー色ベタ画像の画像ムラがなく、均一な濃度のブルー色画像が得られる。また、5000枚プリント後にもグリッド電極92へのトナー付着が殆どないため、シアン色単層のハーフトーン画像の画像ムラがなく、均一な濃度のハーフトーン画像が得られる。
比較例1,2では、LL環境下でのブルー色画像、及びスタート時のブルー色画像及びハーフトーン画像は良好であるが、5000枚プリント後には、グリッド電極92へのトナー付着が多く、ハーフトーン画像に荒れが発生する。
なお、本実施の形態では、中間転写体7として中間転写ベルトを用いた例について説明したが、本発明は、他の形状の中間転写体を用いるもの(例えば、中間転写ドラム)にも適用する事が出来る。
本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置の全体構成を示す断面図。 カラー画像形成装置の要部を示す断面図。 二次転写前除電手段の断面図。 フルカラー複写機改造機の要部を示す模式図。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 像担持体
5Y,5M,5C,5K 一次転写手段
7 中間転写体
8 二次転写手段
9 二次転写前除電手段
9A 除電器
9B 対向電極
91A1,91A2 放電電極(放電ワイヤ)
92 グリッド電極
93 サイドプレート
A カラー画像形成装置
E1,E2,E3,E4 電源
Vg グリッド電位
Vs サイドプレート電位

Claims (4)

  1. 複数の像担持体に形成した複数色のトナー像を一次転写手段により中間転写体に逐次転写して重ね合わせた後、前記中間転写体に担持された前記トナー像を二次転写手段により一括して転写材に転写するカラー画像形成装置において、
    前記一次転写手段と前記二次転写手段との中間に、放電電極とグリッド電極とサイドプレートにより構成されたスコロトロン帯電器を有する二次転写前除電手段を配置し、
    前記放電電極に前記トナー像と逆極性の電圧を、
    前記グリッド電極に前記トナー像と同極性の電圧を、
    前記サイドプレートに前記トナー像と逆極性の電圧を、
    それぞれ印加するとともに、
    グリッド電極の電位Vgの絶対値と、サイドプレートの電位Vsの絶対値とが、|Vg|≦|Vs|であるように構成としたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記二次転写前除電手段は、前記中間転写体が平面状に支持される位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記中間転写体を挟んで前記スコロトロン帯電器に対向する位置に対向電極を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記対向電極は前記中間転写体に面接触させて配置されていることを特徴とする請求項3に記載のカラー画像形成装置。
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