JP4765665B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を有する電子写真方式を用いた画像形成装置に関わり、特に、中間転写体を有し、該中間転写体上に複数のトナー像を重ね合わて画像を形成する画像形成装置に関する。
中間転写体を用いた電子写真方式の画像形成装置では、感光体である像担持体上に形成したトナー像を中間転写体上に転写し(一次転写)、該中間転写体上のトナー像を転写材上に転写する(二次転写)ものが知られており、特にカラーの画像形成装置に多く用いられている。カラー画像形成装置では、像担持体上に順次形成される所定極性に帯電した各色のトナー像を一次転写手段により中間転写体に重ね合わせて転写した後、その中間転写体上のトナー像を二次転写手段により転写材上に一括して転写している。
かかるカラー画像形成装置においては、トナー1粒子当たりの帯電量はほぼ均一であることから、中間転写体上のトナー層電位は所定面積内でのトナー付着量によって決まり、中間転写体上のトナー像のうち複数色のトナーが重ね合わされた部分の帯電電位は、1色のトナーのみが付着している部分の帯電電位よりも大きくなる。また例えば、中間転写体上のトナー像がベタ部及びハーフトーン部を有する場合、ベタ部の帯電電位はハーフトーン部よりも大きくなる。
また、像担持体から中間転写体へトナー像を転写する一次転写部を通過した後のトナー像内での帯電電位のばらつきは、環境によっても発生する場合がある。
このように中間転写体上のトナー像の電位のばらつきが大きいと、転写特性が互いに異なる部分が同一トナー像内に存在することになる。この転写特性の異なるすべての部分を同じ転写条件下で転写材に転写しようとすると、中間転写体から転写材への二次転写時に様々な画像不良が発生しやすい。
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を合わせ持つ複合機等の画像形成装置においてカラー化が進み、また重合トナー、小粒径トナーの採用により、転写プロセスにおいても高画質化への要求が大きくなってきている。また、画像形成装置の高速化も進んでいる。これらのことに対し、良好な画像を得るためには、一次転写の回数や環境などによって変化する中間転写体上のトナー電位を略均一になるように補正し、二次転写性能を向上させる必要がある。
特許文献1は、転写材に二次転写する前の中間転写体上のトナー像を帯電する転写前帯電手段を設けたものである。
特許文献2は、二次転写前帯電手段の付加帯電後のトナー像の電位と、二次転写手段の電位との差をほぼ一定の値に保つように、電位差制御手段が二次転写前帯電手段の直流電源及び二次転写手段の直流電源を制御するものである。
特開平10−274892号公報 特開平11−143255号公報
特許文献1,2では、中間転写体上のトナーの帯電量が大きい値に均一化されているので、低湿環境や、両面コピーモードでの2面目での転写時で、用紙の抵抗が高い場合には、用紙の電位上昇による放電での画像不良が生じ易く、かかる画像不良を防ぐために転写電圧を低く抑えると、トナー層総電荷の大きい部分は転写電界不足となり、濃度むらや画像周りへのトナー飛散が発生してしまう。
トナー層総電荷が大き過ぎることによる転写不良を防止するために、先行技術としてコロナ放電によって全ての画像部に対してトナー像電位と反対極性の均一な放電もなされているが、この場合にはトナー付着量の多い部分はトナー像電位が適正に抑えられて良好な画像が得られるが、ハーフトーン部などのトナー付着量の少ない画像部はトナー像電位が低下しすぎ、場合によっては電位が反転してしまい、画像荒れ、トナー飛散などの画像不良が発生してしまう。
本発明は、中間転写体上のトナー層総電荷の大きい箇所に対してはトナー像電位を抑えるようにし、ハーフトーン部などの低トナー付着量部にはトナー像電位がそのまま保持されて、二次転写が良好に行われ、画像荒れやトナー飛散が生じない、良好な二次転写画像が得られる除電手段を設けたカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記の構成により達成することが出来る。
1.像担持体と、
前記像担持体に担持されたトナー像が転写される中間転写体と、
前記像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に一次転写する一次転写手段と、
前記中間転写体に一次転写されたトナー像を転写材に二次転写する二次転写手段と、
を有する画像形成装置において、
前記中間転写体に対向し、前記中間転写体の搬送方向における前記一次転写手段の下流側で前記二次転写手段の上流側に配設され、中間転写体搬送方向の上流側に配設された第1の放電部と前記第1の放電部の下流側に配設された第2の放電部とを含む複数の放電部、及び前記複数の放電部と前記中間転写体との間に配設されたグリッド、を備え前記中間転写体に一次転写されたトナー像を除電する放電手段と、
前記第1の放電部に付与される電流が前記第2の放電部に付与される電流より小さくなるように、前記第1の放電部と前記第2の放電部とに異なる電流を付与する電流付与手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
2.前記放電手段は、トナーと逆極性の電圧を印加され、
前記グリッドは、トナーと同極性の電圧を印加されることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
.前記放電手段が対向する前記中間転写体の位置の背面側に、対向電極を配設したことを特徴とする前記又は2に記載の画像形成装置。
.前記対向電極は、前記中間転写体の背面に当接するブラシ電極であることを特徴とするに記載の画像形成装置。
本発明の画像形成装置を用いることにより、中間転写体上の二次転写前トナー像の低電位部の電位低下を抑え、高電位部を所望の値まで電位低下させることができ、良好な二次転写性能を得ることが可能となる。
以下に本発明を、実施の形態を用いて説明するが、本発明は以下に説明する実施の形態に限られるものではない。
[カラー画像形成装置]
図1は本発明の画像形成装置の実施形態に係るカラー画像形成装置Aの全体構成を示す断面図である。
このカラー画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写体7、一次転写手段5Y,5M,5C,5K、二次転写手段8、放電手段である二次転写前除電手段9A1、定着装置11、及び給紙装置20を有する。
カラー画像形成装置Aの上部の原稿台上に載置された原稿は、画像読取装置Bの原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに入力される。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段6Yを有する。
マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段6Mを有する。
シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段6Cを有する。
黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段6Kを有する。
帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光手段3C及び帯電手段2Kと露光手段3Kとは、潜像形成手段を構成する。
像担持体1Y,1M,1C,1Kとしては、OPC感光体やaSi感光体等の周知のものが用いられるが、OPC感光体が好ましく、特に、負帯電性のOPC感光体が好ましく本実施の形態では、負帯電性のOPCが用いられる。
帯電手段2Y,2M,2C,2Kとしては、スコロトロン、コロトロン等のコロナ放電手段が用いられるが、スコロトロン放電手段が好ましく用いられる。
露光手段3Y,3M,3C,3Kとしては、レーザ、LEDアレイ等、画像データに従って発光する発光素子が用いられる。
ベルト状の中間転写体7は、半導電性を有し、複数の支持ローラ71,72,73,74、及びバックアップローラ75により巻回され、循環移動可能に支持される。本実施の形態では、中間転写体7は、支持ローラ73,74の間が平面状に支持されている。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写体7上に一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより逐次転写されて(一次転写)、合成されたカラー画像が形成される。
給紙装置20の給紙カセット21内に収容された転写材Pは、給紙手段(第1給紙部)22により給紙され、給紙ローラ23,24,25、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写手段8に搬送され、転写材P上にカラー画像が転写される(二次転写)。
カラー画像が転写された転写材Pは、定着装置11により熱と圧力とを加えられ、転写材P上のカラートナー画像(或いは単色トナー画像)が定着されて転写材P上に固定され、排紙ローラ27から排出され、機外の排紙トレイ28上に載置される。
一方、二次転写手段8により転写材Pにカラー画像を転写した後、転写材Pを曲率分離した中間転写体7は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
[一次転写手段]
図2は該カラー画像形成装置Aの要部を示す断面図である。
イエロー色の画像を転写する一次転写手段5Yは、一次転写ローラ5YAと、一次転写ローラ5YAに電圧を印加する直流電源5YEとから構成されている。一次転写ローラ5YAは、中間転写体7を介して像担持体1Yに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5YEは接地されている。
マゼンタ色の画像を転写する一次転写手段5Mは、一次転写ローラ5MAと、一次転写ローラ5MAに電圧を印加する直流電源5MEとから構成されている。一次転写ローラ5MAは、中間転写体7を介して像担持体1Mに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5MEは接地されている。
シアン色の画像を転写する一次転写手段5Cは、一次転写ローラ5CAと、一次転写ローラ5CAに電圧を印加する直流電源5CEとから構成されている。一次転写ローラ5CAは、中間転写体7を介して像担持体1Cに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5CEは接地されている。
黒色画像を転写する一次転写手段5Kは、一次転写ローラ5KAと、一次転写ローラ5KAに電圧を印加する直流電源5KEとから構成されている。一次転写ローラ5KAは、中間転写体7を介して像担持体1Kに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。直流電源5KEは接地されている。
一次転写手段5Y,5M,5C,5Kの各直流電源5YE,5ME,5CE,5KEには、電流値40μA、電圧値+1.5kVが印加される。
また、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kは、一次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の内面から離間して退避する。
[二次転写手段]
二次転写手段8は、バックアップローラ75、二次転写ローラ8A、直流電源8E等から構成されている。導電性材料から成るバックアップローラ75は、中間転写体7を介して二次転写ローラ8Aに対向し、中間転写体7の内面に摺接する。
バックアップローラ75は直流電圧を印加する直流電源8Eに接続されている。二次転写手段8の直流電源8Eには、電流値50μA、電圧値+3kVが印加される。直流電源8Eは中間転写体7に当接する二次転写ローラ8Aに付着した残留トナーを逆バイアス印加により中間転写体7に転移させてクリーニングする。
二次転写ローラ8Aのバックアップローラ75は、一次転写ローラ5YA,5MA,5CA,5KAとほぼ同じ構成をなし、中間転写体7の内面側に圧接する。導電性のバックアップローラ75は、ローラ本体と、ローラ本体の表面に形成された弾性層とにより形成されている。
中間転写体7は、ポリアミドあるいはポリイミド等を材料とする単層又は多層ベルトで、体積抵抗率107〜1012Ωcmのものが用いられている。
中間転写体7は、二次転写手段8により転写材Pに二次転写した後、クリーニング手段6Aを通過してクリーニングされる。
二次転写ローラ8Aは、二次転写時以外の場合には、図示しない駆動手段により移動され、中間転写体7の表面から離間して退避する。
[二次転写前除電手段]
中間転写体7に沿った一次転写手段5Kと支持ローラ74との間で、中間転写体7が平面状に支持される位置に、本発明に係る二次転写前除電手段9A1が配設されている。
中間転写方式のカラー画像形成装置において、一次色では二次転写性能が良好である場合であっても、二次色では二次転写不良になって、高画質の画像が得られないという問題がある。これは中間転写体7上に形成されるトナー像が1層から最大で4層までの広範囲の付着量を有しており、それぞれの付着量に応じて二次転写条件の適正化がくずれてしまう事による。これを防ぐために、導電性ブラシや導電性発泡部材等の対向電極であるブラシ電極9Bを中間転写体7に面接触させて接地を行っている。
図3は本発明の第1の実施形態に係る二次転写前除電手段9A1の断面図である。
二次転写前除電手段9A1は、中間転写体7の画像担持側に配置された除電極9A11と、無端ベルト状の中間転写体7の内面側に配置されたブラシ電極9Bと、から構成されている。
中間転写体7に対向して配置された除電極9A11は、第1の放電部である第1放電電極(放電ワイヤ)91A1,第2の放電部である第2放電電極(放電ワイヤ)91A2、グリッド電極92、及びサイドプレート93、から成るスコロトロン除電極である。
サイドプレート93の内側で中間転写体7の回動方向上流側に配置された第1放電電極91A1は電流値付与手段の1つである第1の直流電源E1に接続されている。サイドプレート93の内側で第1放電電極91A1の下流側に配置された第2放電電極91A2は電流値付与手段の他の一つである第2の直流電源E2に接続されている。グリッド電極92は中間転写体7のベルト面と間隔をもって対向配置され、グリッド用直流電源E3に接続されている。サイドプレート93はグリッド92に接続されている。
第1放電電極91A1及び第2放電電極91A2は、直径が20〜150μmのタングステン、ステンレス鋼、金などの線材を用いることができるが、特に表面が金で形成されていることが好ましい。線材そのものを金で作製するか、あるいは、ステンレス鋼やタングステン等の基材の表面を金で被覆しても良い。金被膜の厚さは、オゾン等の放電生成物の除去効率や製造コスト、放電効率の観点から、平均膜厚で1μm〜5μmが好ましい。
グリッド電極92は、ワイヤ状のグリッドや、板金にエッチング等によってパターン形成された板状グリッドや、金メッキが施された板状グリッド等が採用される。
第1放電電極91A1及び第2放電電極91A2にはトナー像と逆極性の放電がなされる直流電圧が、グリッド電極92にはトナー像と同極性の直流電圧が印加される。
二次転写前除電手段9A1に対向する中間転写体7の内面側には、導電性ブラシ及び導電性ブラシを圧着解除する圧着解除機構で構成されるブラシ電極9Bが配設されている。導電性ブラシは、中間転写体7の内面側に摺接し、接地されている。
導電性ブラシは、素材はアクリル、ナイロン、ポリエステル等の導電性樹脂素材で構成され、線径はISOにより提唱された番手法による計量単位で0.111テックス乃至0.778テックス、ブラシ密度は12000本/cm2乃至77000本/cm2、原糸抵抗値は100乃至105Ωcmで構成されることが好ましい。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[画像形成条件]
画像形成装置:タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)改造機)、連続複写速度はフルカラーモードでA4判用紙を毎分51枚出力する。
図4は、フルカラー複写機改造機の要部を示す模式図である。
本実施例では、発明の効果を確認するために、図2に示した一次転写手段5Y,5M,5C、及び二次転写手段8を配設し、黒色のトナー像を形成する4段目の画像形成部10Kに配置された像担持体1K、帯電手段2K、現像手段4K及びクリーニング手段6Kを取り外して、そこに本発明に係る二次転写前除電手段9A1を設置したカラー画像形成装置Aで画像を形成した。
像担持体1Y,1M,1C:外径φ60mm
転写材Pの搬送ライン速度:220mm/sec
現像剤:キャリアの平均粒径20〜60μm、重合トナーの平均粒径3〜7μm
帯電手段2Y,2M,2C:帯電電圧V0は−700V
露光手段3Y,3M,3C:半導体レーザ(波長780nm)、露光時の像形成体表面電位Viは−50V
現像手段4Y,4M,4C:現像スリーブの電位Vdcは−500V、現像バイアス電圧交流成分Vacは1kVp−pの矩形波(周波数5kHz)
一次転写ローラ5YA,5MA,5CA:導電性ローラ使用、ローラ押圧50N(ニュートン)、転写電流40μA、転写電圧+1.5kVを印加
二次転写手段8:中間転写体7をバックアップローラ75と二次転写ローラ8Aとで挟み込んだ構成であり、電気抵抗値はともに1×107Ω、温湿度とカウンターとでマトリックスを組んだ電流値テーブルから所定の電流値を選択して印加する。
押圧力F:50N(ニュートン)、転写材搬送方向ニップ幅:3mm
二次転写ローラ8Aの弾性層:半導電性NBRソリッドゴム(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)、体積抵抗値4×107Ω、外径φ40mm、
中間転写体7:ポリイミド樹脂、シームレス半導電性ベルト(体積抵抗率109Ωcm)、張架テンション50N、線速220mm/sec
[二次転写前除電手段9A1]
通常、像担持体に使用されるスコロトロン帯電器と同形状の除電極9A11を設置した。
第1放電電極91A1には高圧の第1の直流電源E1が、第2放電電極91A2には高圧の第2の直流電源E2がそれぞれ接続され、0〜400μAの電流が印加されるが、第2の直流電源E2により印加される電流値は第1の直流電源E1により印加される電流値より大きくなるように構成されている。グリッド電極92とサイドプレート93とは接続されており、高圧のグリッド用直流電源E3に接続されて0〜−1000Vの電圧が印加される。また、除電極9A11に対向するブラシ電極9Bはアースに接続している。
第1放電電極91A1にはトナー像と逆極性の放電がなされる第1の直流電圧E1が、第2放電電極91A2にはトナー像と逆極性の放電がなされる第2の直流電圧E2が、グリッド電極92にはトナー像と同極性のグリッド用直流電圧E3が印加できる構成となっている。
本実施の形態においては、第1放電電極91A1、第2放電電極91A2にはトナーと逆極性の放電がなされる直流電圧が、グリッド電極92には直流電圧が印加できる構成となっている。
本実施例では、負の電荷を有するトナー像に対して、二次転写前除電手段9A1の第1放電電極91A1、第2放電電極91A2に正の電圧を、グリッド電極92及びサイドプレート93に負の電圧を印加する。
グリッド電極92と中間転写体7との距離は1mmで平行するように設置した。
第1放電電極91A1、第2放電電極91A2の幅(中間転写体7の進行方向の長さ)は30mm、長手方向の長さ(中間転写体7の進行方向と直交する長さ)は320mmとした。
第1放電電極91A1と第2放電電極91A2との間隔は8mm、第1放電電極91A1及び第2放電電極91A2と、グリッド電極92との距離は7mm、第1放電電極91A1及び第2放電電極91A2と、サイドプレート93との距離は8mmとした。グリッド電極92の開口率は90%、ブラシ電極9Bの電位は0Vである。
除電極9A11に対向する中間転写体7の内面側には、導電性ブラシ及び導電性ブラシを圧着解除する圧着解除機構で構成されるブラシ電極9Bが配設されている。
導電性ブラシは、原糸の抵抗値が102Ω、線径が3デニール(1デニールは、長さ4560mで質量50mgのときの繊度)、密度が200kF/インチ2(Fはフィラメント数、1インチは25.4mm)、毛長が3mmである。
ブラシ電極9Bの導電性ブラシの幅(中間転写体7の進行方向の長さ)は30mm、長手方向の長さ(中間転写体7の進行方向と直交する長さ)は320mmとした。
[実施例及び比較例]
本発明の二次転写前除電手段9A1の実施例1〜3では、グリッド電極92の電位(以下、グリッド電位と称す)Vgは−50Vに設定した。
発明の効果を確認する方法として、第1放電電極91A1に供給される電流値Vw1と第2放電電極91A2に供給される電流値Vw2とを変えて、低温低湿(LL)環境でのシアントナーとマゼンタトナーとの重ね合わせブルー色ベタ画像と、シアン色単層のハーフトーン画像の画質を確認した。
実施例1〜3、比較例1〜4の画質確認結果を表1に示す。
Figure 0004765665
実施例1は、第1放電電極91A1の電流値Vw1を180μA、第2放電電極91A2の電流値Vw2を370μAに設定したものである。
実施例2は、電流値Vw1を200μA、電流値Vw2を350μAに設定したものである。
実施例3は、電流値Vw1を230μA、電流値Vw2を320μAに設定したものである。
比較例1は、電流値Vw1を200μA、電流値Vw2を200μAに設定したものである。
比較例2は、電流値Vw1を300μA、電流値Vw2を300μAに設定したものである。
比較例3は、電流値Vw1を350μA、電流値Vw2を200μAに設定したものである。
比較例4は、電流値Vw1を350μA、電流値Vw2を350μAに設定したものである。
表1に示されるブルーのベタ画像の評価において、○印は、画像ムラがなく、均一な濃度のブルー画像が得られるものであり、×印は、マゼンタトナーの転写不良が目立つ、色ムラが発生している状況である。
表1に示されるハーフトーン荒れの評価において、○印は、二次転写前除電手段9A1の除電によるハーフトーン画像部のトナー層電位は除電の影響を受けておらず、画像ムラがなく、均一な濃度のハーフトーン画像が得られたもので、×印は、ハーフトーン画像部に画像荒れがあり、画像濃度の均一性に欠けるものである。
第1放電電極91A1の電流値Vw1と第2放電電極91A2の電流値Vw2とが、Vw1<Vw2である実施例1〜3では、シアントナーとマゼンタトナーとの重ね合わせブルー色ベタ画像の画像ムラがなく、均一な濃度のブルー画像が得られ、シアン色単層のハーフトーン画像の画像ムラがなく、均一な濃度のハーフトーン画像が得られる。
比較例1では、ハーフトーン画像は良好であるが、均一な濃度のブルー画像が得られない。
比較例2〜4では、ブルー画像は良好であるが、ハーフトーン画像に荒れが発生する。
以上、これまで本発明に係る複数の放電部として放電ワイヤを用いた実施の形態について説明したが、本発明に係る複数の放電部の実施形態として、複数の電極を用いる構成でも、放電針を用いる構成でも本発明が適用できる。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る二次転写前除電手段9A2の断面図である。
二次転写前除電手段9A2は、中間転写体7の画像担持側に配置された2つの除電極9A21、9A22と、無端ベルト状の中間転写体7の内面側に配置されたブラシ電極9B2と、から構成されている。
中間転写体7に対向して配置された除電極9A21は、第1の放電部である第1放電電極(放電ワイヤ)92A1、グリッド電極921、及びサイドプレート923、から成るスコロトロン除電極である。
サイドプレート923の内側に配置された第1放電電極92A1は電流値付与手段の1つである第1の直流電源E21に接続されている。グリッド電極921は中間転写体7のベルト面と間隔をもって対向配置され、かつサイドプレート923に接続されており、サイドプレート923はグリッド用直流電源E23に接続されている。
中間転写体7の回動方向下流側に配置された除電極9A22は、第2の放電部である第2放電電極(放電ワイヤ)92A2、グリッド電極922、及びサイドプレート924、から成るスコロトロン除電極である。
サイドプレート924の内側に配置された第2放電電極92A2は電流値付与手段の1つである第2の直流電源E22に接続されている。グリッド電極922は中間転写体7のベルト面と間隔をもって対向配置され、かつサイドプレート924に接続されており、サイドプレート924はグリッド用直流電源E24に接続されている。
その他の構成は第1の実施形態に係る二次転写前除電手段9A1と同一であるため、説明は省略する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る二次転写前除電手段9A3の断面図である。
二次転写前除電手段9A3は、中間転写体7の画像担持側に配置された除電極9A31と、無端ベルト状の中間転写体7の内面側に配置されたブラシ電極9B3と、から構成されている。
中間転写体7に対向して配置された除電極9A31は、第1の放電部である第1放電電極(放電針)93A1,第2の放電部である第2放電電極(放電針)93A2、グリッド電極931、及びサイドプレート932、から成る放電針除電極である。
サイドプレート932の内側で中間転写体7の回動方向上流側に配置された第1放電電極93A1は電流値付与手段の1つである第1の直流電源E31に接続されている。サイドプレート932の内側で第1放電電極93A1の下流側に配置された第2放電電極93A2は電流値付与手段の他の一つである第2の直流電源E32に接続されている。グリッド電極931は中間転写体7のベルト面と間隔をもって対向配置され、グリッド用直流電源E33に接続されている。サイドプレート932はグリッド931に接続されている。
その他の構成については、第1の実施形態、第2の実施形態に類似しているため、説明は省略する。
なお、本実施の形態では、中間転写体7として中間転写ベルトを用いた例について説明したが、本発明は、他の形状の中間転写体を用いるもの(例えば、中間転写ドラム)にも適用する事が出来る。
本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 カラー画像形成装置Aの要部を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る二次転写前除電手段9A1の断面図である。 フルカラー複写機改造機の要部を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る二次転写前除電手段9A2の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る二次転写前除電手段9A3の断面図である。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 像担持体
5Y,5M,5C,5K 一次転写手段
7 中間転写体
8 二次転写手段
9A1、9A2、9A3 二次転写前除電手段(放電手段)
9A11、9A21、9A22、9A31 除電極
9B ブラシ電極(対向電極)
91A1 第1放電電極(第1の放電部)
91A2 第2放電電極(第2の放電部)
92 グリッド電極
93 サイドプレート
A カラー画像形成装置
E1 第1の直流電源(電流値付与手段)
E2 第2の直流電源(電流値付与手段)
E3 グリッド用直流電源
Vg グリッド電位

Claims (4)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像が転写される中間転写体と、
    前記像担持体に担持されたトナー像を前記中間転写体に一次転写する一次転写手段と、
    前記中間転写体に一次転写されたトナー像を転写材に二次転写する二次転写手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記中間転写体に対向し、前記中間転写体の搬送方向における前記一次転写手段の下流側で前記二次転写手段の上流側に配設され、中間転写体搬送方向の上流側に配設された第1の放電部と前記第1の放電部の下流側に配設された第2の放電部とを含む複数の放電部、及び前記複数の放電部と前記中間転写体との間に配設されたグリッド、を備え前記中間転写体に一次転写されたトナー像を除電する放電手段と、
    前記第1の放電部に付与される電流が前記第2の放電部に付与される電流より小さくなるように、前記第1の放電部と前記第2の放電部とに異なる電流を付与する電流付与手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記放電手段は、トナーと逆極性の電圧を印加され、
    前記グリッドは、トナーと同極性の電圧を印加されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記放電手段が対向する前記中間転写体の位置の背面側に、対向電極を配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記対向電極は、前記中間転写体の背面に当接するブラシ電極であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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