JPH06161286A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06161286A
JPH06161286A JP4218518A JP21851892A JPH06161286A JP H06161286 A JPH06161286 A JP H06161286A JP 4218518 A JP4218518 A JP 4218518A JP 21851892 A JP21851892 A JP 21851892A JP H06161286 A JPH06161286 A JP H06161286A
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image
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carrier
toner
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Withdrawn
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JP4218518A
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English (en)
Inventor
Toru Obuchi
徹 大渕
Masahiro Ito
政宏 伊藤
Akira Watanabe
顕 渡辺
Takeo Tsunemi
常見  健夫
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さな転写電界で転写でき、かつ画像にじ
み、太り、飛散等の画像劣化を生じないようにする。 【構成】 トナー像が形成される感光ドラムと、その感
光ドラムに対向して配置され表面に誘電体シート193
を有して転写材を担持し搬送する転写ドラムと、転写材
にトナー像を転写するべく転写ドラムへ向けて電界を形
成する転写用コロナ放電器と、を備えた画像形成装置に
おいて、誘電体シート193の、少なくとも感光ドラム
側の表面に、他よりも抵抗の低い低抵抗領域193bが
分布することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
(第1の発明の産業上の利用分野)第1の発明は、一般
には画像形成装置に関するものであり、特に、電子写真
方式或いは静電記録方式などにより形成された像担持体
上のトナー像を転写担持部材上に担持された転写材に転
写電界を付与して転写することにより画像を得る画像形
成装置に関するものである。斯る画像形成装置として
は、白黒、モノカラー、或いはフルカラー電子写真複写
機、プリンター、その他種々の記録機器などがある。 (第2の発明の産業上の利用分野)第2の発明は、一般
には画像形成装置に関するものであり、特に、電子写真
方式或いは静電記録方式などにより形成された像担持体
上に形成された各色トナー像を順次中間転写体に第1の
転写をした後、該中間転写体上の多色トナー像を転写材
に再転写または転写・定着をして最終画像を得る多色画
像形成装置に関するものである。斯る画像形成装置とし
ては、2色カラー、フルカラー電子写真複写機、プリン
ター、その他種々の記録機器などがある。 (第3の発明の産業上の利用分野)第3の発明は、一般
には画像形成装置に関するものであり、特に、電子写真
方式或いは静電記録方式などにより形成された像担持体
上のトナー像を転写担持部材上に担持された転写材に転
写電界を付与して転写することにより画像を得る画像形
成装置に関するものである。斯る画像形成装置として
は、白黒、モノカラー、フルカラー電子写真複写機、プ
リンター、その他種々の記録機器などがある。 (第4の発明の産業上の利用分野)第4の発明は電荷を
もつ顕画材によって、像担持部材上に形成された顕画像
を転写担持部材上に静電吸着された転写材に静電転写す
る画像形成装置、特に同装置の転写・吸着に関するもの
である。 (第5の発明の産業上の利用分野)第5の発明は、電子
写真方式或いは静電記録方式などにより形成されたトナ
ー像を、転写担持体上に担持された転写材に転写電界を
付与して転写した後、転写されたトナー像を除電する、
転写・除電の工程を繰り返すことによって多重転写を実
行する画像形成装置、特に同装置の除電に関するもので
ある。この除電の手段は特にフルカラーの電子写真複写
機、プリンター、その他種々の記録機器に利用しうる。 (第6の発明の産業上の利用分野)第6の発明は、一般
には画像形成装置の転写材の給送装置に関するものであ
り、特に、電子写真方式或いは静電記録方式などにより
形成された像担持体上のトナー像を、転写担持部材上に
担持された転写材に転写電界を付与して転写することに
より画像を得る画像形成装置の転写材給送装置に関する
ものである。斯る画像形成装置としては、白黒、モノカ
ラー、あるいはフルカラーの電子写真複写装置、プリン
ター、その他種々の記録機器などがある。
【0002】
【従来の技術】
(第1の従来例)従来の画像形成装置にあっては、感光
ドラム上の可視画像(トナー像)は、転写材担持体とし
ての転写ドラムに担持されて搬送される転写材に、転写
される。
【0003】ところで、転写ドラムに張設された転写材
担持部材としての誘電体シートに関して研究がなされて
おり、一般に体積抵抗率が108 Ω・cm以下の誘電体シ
ート使用の場合、画像がにじみ、太り、転写紙の吸着が
できない等の問題を生じ1016Ω・cm以上では、画像飛
び散りが発生し易くなる。よって108 Ω・cm〜1016
Ω・cmの範囲の誘電体シートが使用されている。特に1
10Ω・cm〜1014Ω・cmの誘電体シートを使用するの
が好ましい。 (第2の従来例)従来の中間転写体を用いた多色トナー
像の転写例として以下のものがある。
【0004】特公昭49−209号公報によれば、1次
転写において静電転写を行ない2次転写において圧力転
写を行なうことを特徴としている。布、紙等の伸縮性の
ある可撓性物質に多色刷りを行う場合、各色を重ねて転
写する際に画像がずれるという欠点を改良したものであ
る。各色画像を中間的ブランケットドラムに転写して1
度に転写するようにして色ずれを少なくし、高速多色を
印画することを目的としている。
【0005】特開昭50−23234号公報では、2次
転写部において加圧、加熱手段を有することを特徴とし
ている。転写工程と定着工程とが別れている場合、転写
工程において紙粉が感光ドラムに悪影響を与える。定着
時、熱効率が悪い。転写部から定着部へ、転写材が搬送
中画像が乱れる、等を改良したものである。感光体表面
に形成された現像像を忠実に鮮明な画像のまま転写材上
に転写定着することを目的としている。
【0006】特開昭59−12576号公報では、1次
転写を圧力転写で行ない、2次転写を転写同時定着する
ことを特徴としている。同一の複写紙に多重転写を行う
とレジスト合わせが困難であるという点、複写紙は転写
されるトナー像を保持する力が不十分であって、次の転
写時の搬送中に先のトナー像が剥離する、という点を改
良したものである。中間転写体上へ各トナー像を転写し
ているから、中間転写体上への各トナー像の転写位置の
合わせ精度をとり易く、常に高品質の画像を再現性良く
次の転写材に形成することができるとある。また、中間
転写体への各トナー像の転写後に次の転写材へ更に転写
しているため、特に複写紙の搬送時にその同期の余裕が
大きくなって搬送機構を簡素化でき信頼性が向上すると
ある。さらに、中間転写体は、転写されるトナー像を強
力に保持できる転写層(特にゴム系)を有しているの
で、転写特性に優れているとある。
【0007】特開平1−92771号公報は、中間転写
体から転写材への転写位置よりも中間転写体の移動方向
手前位置に、中間転写体上の画像を帯電させることを特
徴としている。転写材に静電的に再転写する際に、最初
に転写された色のトナー像の帯電状態が、その後に他の
色の画像を中間転写体に転写する間に減じられるため、
色ムラが発生するという問題点を解決したものである。
再転写時に画像の単色部分を含めて均一で高い転写効率
が得られ、色ムラのない安定した多色画像を得ることが
できるとある。
【0008】同様に、特開平1−273080号公報、
特開平1−284883号公報は、1次転写、2次転写
にコロナチャージャーを用いた場合の補助プロセス手段
について述べている。
【0009】特開平2−108072号公報では、1次
転写において、静電転写を行ない、2次転写部において
圧力ローラと熱源をもつ搬送ローラにより転写同時定着
を行うことを特徴としている。色ずれやぼやけ、転写抜
けのない高品位な画像を得ることができるとある。
【0010】次に転写同時定着の例として以下のものが
ある。特開昭49−78559号公報では中間転写材の
表面自由エネルギー(付着力)、硬度、熱量の規定をし
ている。
【0011】特開昭50−23234号公報では、2次
転写において加圧・加熱手段を有することを特徴として
いる。これについては、中間転写体を用いた多色トナー
像の転写に関する従来技術として既に述べた通りであ
る。
【0012】特開昭57−23975号公報,特開昭5
9−50473号公報では付加重合タイプのシリコンゴ
ムを含有する中間転写層を特徴としている。付加重合タ
イプのシリコンゴムは未反応部分、浸出成分が少ないた
め感光層汚染が少く、転写層の膜強度、加工性も優れ、
良好な画像が得られるとある。
【0013】特開昭59−139070号公報では1次
転写を静電転写によって行い、2次転写で圧力定着する
ことを特徴としている。発明目的として低抵抗磁性トナ
ーを用いた普通紙コピーにおいても、また、多湿時でも
良好なコピー画像が得られ、且つコンパクト化の容易な
装置を提供するとある。
【0014】特開昭62−293270号公報では中間
転写体がポリアミド繊維織布基材にシリコンゴムの転写
層を有することを特徴としている。中間転写体の基材に
ポリアミド繊維織布を使用しているので可撓性があり、
像担持体や記録体との密着性が良いので転写効率が向上
し、またシリコーンゴム等の転写層との接着性も良好で
エンドレスベル化が容易であるとある。
【0015】以上の様に多色トナー像の場合の中間転写
体の例及び転写同時定着の例は数多く提案されている。
【0016】一色の場合に多く見られる例では、粘着性
及び離型性を有する中間転写体を用い、いったん感光ド
ラム上のトナー像を中間転写体上に粘着転写し、次に中
間転写体から記録紙上に溶融・定着させる方式である。
粘着(1次)転写部では、シリコンゴムからなる中間転
写体と感光ドラムとを圧接し、トナー像を粘着性により
中間転写体に付着する。溶融(2次)転写部では、熱ロ
ーラと中間転写とが圧接され、トナー像は熱ローラによ
り記録紙を介して加熱溶融される。溶融したトナーは、
圧力により記録紙の繊維内に浸透する。これと同時に中
間転写体の離型性により中間転写体から剥離する。
【0017】多色の場合は1次転写部で粘着転写を用い
るのは困難であるため、静電転写を用いている例が多く
みられている。転写同時定着装置は、静電転写の転写効
率が80%〜90%にとどまっていること、転写紙の含
水量変化に伴う、抵抗・容量変化が転写効率に影響を与
えること、飛び散り等の問題を解決するために提案され
ている。 (第3の従来例)近年、画像の高画質化要求に応えて潜
像を高精細にし、その潜像再現性を向上させるべく、現
像剤としては小粒径の、即ち、粒径10μm以下、平均
粒径8μm程度のトナー粒子を使用するようになってき
ている。一般にトナー粒子の粒径を小さくしていくと、
比表面積が増加するため単位質量当たりの帯電電荷量、
ファンデルワールス力などが大きくなる。従って、感光
ドラムとトナー粒子との付着が強くなり、良好な転写性
を保つためには転写電界を強くしたり、転写材と感光ド
ラムの密着度を高める必要も生じてきている。しかしな
がら、転写領域における感光ドラムと転写材との間に生
ずる微少な間隙のために部分的な転写不良が生じてい
た。
【0018】そこで、転写効率を上げ鮮明な転写像を得
るために、図18に示すように、転写用放電器1310
の、転写ドラム1309の回転方向から見て上流側に転
写ドラム1309の導入側から下流方向に向けて伸び、
且つ誘電体シート1393を押圧する押圧部材、即ち、
弾性シート1318を設け、転写性を向上させる提案が
なされている。 (第4の従来例)また、従来の電荷をもつ顕画材によっ
て像担持体上に形成された顕画像を、転写担持体上に静
電吸着した転写材に、静電転写する代表的な画像形成装
置を図23に示す。
【0019】像担持体1421は電界形成手段1422
によって一様に帯電された後、露光手段1423によっ
て像露光され、像担持体1421上に潜像が形成され
る。この潜像は電荷をおびた顕画材を含む現像手段14
24によって顕画化される。
【0020】一方吸着手段1427によって転写材14
29は、転写材担持体1425に静電吸着され転写部に
至る。像担持体1421上の顕画像は転写手段1426
によって転写材担持体1425上の転写材1429に転
写される。
【0021】これら一連の帯電、露光、現像、転写を数
回繰り返すことによって多重画像や、また色現像手段を
もつことによって、2色画像、3色画像や、フルカラー
画像が得られる。
【0022】転写工程が終了すると、転写材1429は
転写材担持体1425より分離手段1428によって分
離され、後に定着手段を通過して最終画像が得られる。 (第5の従来例)また、従来の多重転写方式を採用した
転写電流の制御については、たとえば特開昭62−28
7271号公報で示されるように、温度、湿度データの
出力より、空気中の等水分量となる領域を指定し、転写
電流を制御することにより転写材の吸湿による体積抵抗
の変化や転写材担持体の表面抵抗変化に適応した転写電
流を決定するものがある。
【0023】一方これに対して、環境ごとに転写電流を
決定することは、複雑であるため、環境データによって
転写電流を切り換えることを回避する検討がなされてき
ている。
【0024】環境によって転写電流の適正値が異なる主
な理由としては、転写材の体積抵抗率が吸湿状態により
109 Ω・cm〜1012Ω・cmと大きく変動することがあ
げられる。
【0025】そこで、転写材の体積抵抗率と比較して充
分大きく、かつ環境変動量の少ない体積抵抗率を有する
例えば1014Ω・cm以上の転写材担持体を採用すること
によって、紙の吸湿状態による体積抵抗率の変動による
影響を少なくすることが試みられた。 (第6の従来例)一般に画像形成装置に用いられる転写
材表面には図35に示すような微小な凹凸がある。その
ため、転写領域においてたとえ誘電体シートおよび転写
材Pを感光ドラム1603方向へ押圧したとしても、感
光ドラム1603上のトナー層と転写材Pとの間に微小
な間隙が転写材の凹部において発生する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】 (第1の課題)しかしながら第1の従来例にあっては、
誘電体シートの体積抵抗率が108 Ω・cm〜1016Ω・
cmの部材を使用し、弾性シートを設けた場合でも、像担
持体上の画像と比較した場合、その画像劣化は顕著であ
る。
【0027】特に、多色画像形成装置におけるように、
複数のトナー像を重ね転写する転写装置において、更に
は、現像剤として粒径が10μm以下であるようなトナ
ー粒子を使用した場合においては、良好な転写を行うた
めに単色画像の転写時やトナー粒径の大きい(略平均粒
径12μm)場合の転写時に比べて前述のように転写電
界として大きな転写電界が必要とされる。
【0028】従って大きな転写電界により、部分放電が
増し、画像性が低下する。 (第2の課題)中間転写体を用いた転写装置を導入した
そもそもの根本思想は、粘着転写方法であった。つまり
粘着性,離型性を有する中間転写体を用い、いったん記
録ドラム上のトナー像を中間転写体に粘着転写し、つぎ
に中間転写体から記録紙上に溶融・定着させる方式であ
る。
【0029】その代表例は、図11に示すようなもので
ある。粘着転写部ではシリコーンゴムからなる中間転写
体1221と感光ドラム1205とを圧接し、トナー像
を粘着性により中間転写体1221に付着する。溶融
(2次)転写部では熱ロールと中間転写体1221とが
圧接されトナー像は熱ローラにより記録紙を介して加熱
溶融される。溶融したトナーは、圧力により記録紙繊維
内に浸透する。これと同時に中間転写体1221の離型
性により中間転写体1221からはく離する。このよう
にして、2次転写部を記録紙が通過すると、トナーは記
録紙に定着される。
【0030】この中間転写体1221を多色画像形成に
応用しようとした場合、前記の如く、1次転写を粘着に
より実現することは困難である。そこで静電転写を行う
ことが必須技術となる。
【0031】その理由を以下に述べる。
【0032】感光ドラム、中間転写体シートを用いた1
次転写部における静電転写技術の一例を図12に示す。
図はカラー電子写真複写装置等で用いられる中間転写方
式装置の転写部を模式的に示したものである。感光ドラ
ム1205上に形成した画像状の静電潜像は現像部にて
ネガトナーにより反転現像された後中間転写ベルト12
21の1次転写部に至る。
【0033】この転写部において中間転写ベルト122
1を、トナーによる顕画像に密着し、トナーが有する電
荷と逆極性の電界を該中間転写体1221の背面より、
転写ローラ1222cまたはコロナ放電器等により印加
することで、感光ドラム1205面上のトナーは中間転
写ベルト1221に静電力により転写される。図12
(a)は、第1色目のマゼンタトナーTM を転写してい
る1次転写部の模式図である。同図(b)は第2色目の
シアントナーTC を転写している1次転写部の模式図で
ある。同図(c)は第3色目のイエロートナーTY を転
写している1次転写部の模式図である。同図(d)は3
色のトナー層を転写材に転写している2次転写部の模式
図である。
【0034】2次転写部においては転写紙1225を、
中間転写ベルト1221上のトナーによる顕画像に密着
し、ヒータ内蔵の転写ローラ1226によって中間転写
ベルト1221上のトナーが加熱溶融され、同時に加圧
ローラ1214によって加圧され、転写紙1225に各
色トナー像が転写定着される。
【0035】さて同図(a)の第1色目の転写工程によ
り中間転写ベルト1221上に転写される。次に同図
(b)の第2色目の転写工程でシアントナーTC を転写
するのであるが、中間転写ベルト1221上に負極性マ
ゼンタトナーTM が既に転写されているため、転写ロー
ラ1222cに、第1色目と同じ値の電圧を印加した場
合、転写電界が弱められる。同図(c)の第3色目の転
写工程においては、負極性電荷を帯びたマゼンタトナー
M 、シアントナーTC が中間転写ベルト1221上に
転写されている。よって第1色目、第2色目と同じ値の
電圧を転写ローラ1222cに印加した場合、イエロー
トナー像TY を転写するための電界はさらに弱められる
ことになる。以上の結果第2色目以降の転写効率が低下
する。
【0036】2色目以降の転写効率低下を解決するため
には順次転写電界を強めれば良い。
【0037】この様に2色目以降の転写効率の低下を防
止する技術は粘着転写の場合、非常に困難であることに
より、1次転写に静電転写を用いなければならない理由
がある。
【0038】しかし、これでは、静電転写特有の転写時
の画像にじみ,飛び散り画像等の画像劣化の問題が発生
する。
【0039】感光ドラム1205表面に静電的に形成し
たトナー像を中間転写体1221にさらに静電的に転写
する工程を含む画像形成装置においては、転写の際、中
間転写体1221に印加する転写バイアスは通常感光ド
ラム1205と中間転写体1221の接触する局部にの
み転写電界が発生するように設計するものであるが、実
際中間転写体1221に与えられた転写電荷は、中間転
写体1221表面をつたって感光ドラム1205と中間
転写体1221の接触局部外へも流れてしまうため、接
触局部外にも転写電界を発生させてしまう。
【0040】この時図13(a)のように転写材と感光
ドラム1205が接触する前に感光ドラム1205上の
トナー粒子が空隙aを飛翔転写する現像が多々生じる。
この結果感光ドラム1205上のトナー像は中間転写体
1221上に忠実に転写されず、トナー画像周辺がにじ
む。所謂、図13(b)の様な飛び散り画像となり、高
画質化を大きくはばむ原因となっている。
【0041】次に、もう1つの転写時飛散の説明例を示
す。図14にコロナ帯電器1222aを用いた1次転写
部の模式図を示す。コロナ帯電器1222aは同図の曲
線Aの如き放電分布で感光ドラム1205に作用してい
る。中間転写ベルト1221は幅aで感光ドラム120
5に接触する。そして、感光ドラム1205上のトナー
像は上記転写用コロナ帯電器1222aによる強電界に
より、中間転写ベルト1221に転写される。しかし、
この放電幅bが接触幅aを越えると、感光ドラム120
5と中間転写ベルト1221とが接触する前にトナーが
感光ドラム1205から中間転写ベルト1221に飛翔
し、鮮明なトナー像の転写を阻害する。
【0042】これを防止するために、転写帯電器122
2aを、中間転写体1221が感光体1205に十分密
着した後で転写電界が作用するように配置する等、接触
不十分による空隙部の電界が作用しないよう工夫されて
いるが、現在の高画質レベルにおいては十分な効果とい
えない。
【0043】一方、中間転写体シート材質に関する研究
もなされており一般に体積抵抗率が108 Ω・cm以下の
シートを使用した場合画像ににじみ、太りが生じ、10
16Ω・cm以上では画像の飛び散りが発生し易くなり、か
つシートの除電も必要となってくる。
【0044】中間転写体の抵抗が低い場合、シートに付
与された電荷が、シート面上で移動し易くなる。この電
荷移動のため画像にじみ等の画像劣化が発生しやすくな
るものと考えられる。
【0045】又、近年、画像の高画質化要求に応えて潜
像を高精細にし、その潜像再現性を向上させるべく、現
像剤としては小粒径の、即ち、粒径10μm以下、平均
粒径8μm程度のトナー粒子を使用するようになってき
ている。一般にトナー粒子の粒径を小さくしていくと、
比表面積が増加するため単位質量当たりの帯電電荷量、
ファンデルワールス力などが大きくなる。従って、感光
ドラムとトナー粒子との付着が強くなり、良好な転写性
を保つためには転写電界を強くしたり、転写材と感光ド
ラムの密着度を高める必要も生じてきている。
【0046】このため、転写時中、剥離時に放電が発生
し、飛び散り画像が発生する。
【0047】また、中間転写体の体積抵抗率が108 Ω
・cm〜1016Ω・cmの部材を使用した場合でも、像担持
体上の画像と比較した場合、その画像劣化は顕著であ
る。特に、多色画像形成装置におけるように、複数のト
ナー像を重ね転写する転写装置において、更には現像剤
として粒径が10μm以下であるようなトナー粒子を使
用した場合においては、良好な転写を行うために単色画
像の転写時やトナー粒径の大きい(略平均粒径12μ
m)場合の転写時に比べて前述のように転写電界として
大きな転写電界により、部分放電が増し画像性が低下す
る。 (第3の課題)また、第3の従来例にあっては、弾性シ
ート1318を設けるだけでは弾性シート1318が帯
電ムラを起こし、この帯電ムラが転写時のコロナ放電に
影響を与え転写電界にムラを発生させた。これは、画像
上にその移動方向と平行な向きの転写ムラを発生し、画
像性を低下させることとなった。
【0048】特に、多色画像形成装置におけるように、
複数のトナー像を重ね転写する転写装置において、更に
は、現像剤として粒径が10μm以下であるようなトナ
ー粒子を使用した場合においては、良好な転写を行なう
ために単色画像の転写時やトナー粒子の粒径の大きい
(略平均粒径12μm)場合の転写時に比べて前述のよ
うに転写電界として大きな転写電界が必要とされる。
【0049】従って、大きな転写電界により前記弾性シ
ート1318が強く帯電される。そのため帯電ムラも大
きくなり転写ムラが多数発生して画像性が著しく低下し
ていた。 (第4の課題)また、第4の従来例の如く複写速度を上
げるために転写材担持体1429に2枚以上の転写材1
429を担持するために、転写材担持体1425が転写
材1429を固定するためのグリッパーを有しない場
合、また転写直後の転写材1429が像担持体1421
より剥離する時に、像担持体1421が有する電位によ
って転写材1429が像担持体1421方向の静電気力
を受けるのだが、像担持体1421と転写材担持体14
25が分離する位置における像担持体1421の曲率が
転写材担持体1425の曲率に対して0.75以上の場
合には、機械的分離作用が弱く、その結果、転写材14
29の転写材担持体1425への吸着力が弱められ、転
写材1429が像担持体1421に巻きついたりして、
ジャム等の問題が発生する。 (第5の課題)また、第5の従来例にあっては、転写材
担持体の体積抵抗率を大きくした場合、以下の問題が発
生する。図28(a)は、2成分現像法により現像され
たトナー像を、ドラム方向に流入する転写電流値を変え
て、感光ドラム上の転写残りトリボ量と転写上のトリボ
量を測定した結果を表わしている。破線は、転写シート
(転写剤担持部材)の体積抵抗率がρ=1013Ω・cmの
場合、実線は、転写シートの体積抵抗率がρ=1015Ω
・cmの場合を示す。また、図中の斜線は転写電流の最適
値を示す。
【0050】図より転写シートの体積抵抗率を大きくす
ると、転写紙上のトリボが転写前のトリボ量より大きく
なることがわかる(但し符号はマイナス)。これは、2
回目以降の転写の際に1回目に転写されたトナー粒子と
2回目に転写されるトナー粒子の間で反発力が大きくな
るために、飛び散り等の画像劣化を生じる原因となる。
【0051】その時の様子を図28(b), (c)に示
す。同図(b)は、転写シートの体積抵抗率がρ=10
13Ω・cmの場合に2回多重転写をした時の模式図であ
る。白丸は1色目のトナー粒子、黒丸は2色目のトナー
粒子を表わしている。この場合、1色目、2色目とも転
写紙上のトリボ量は−20μc/gであった。
【0052】同図(c)は、転写シートの体積抵抗率が
ρ=1015Ω・cmの場合である。同図(b)と同様に白
丸は1色目のトナー粒子、黒丸は2色目のトナー粒子を
表わしている。2色目の飛び散りが多いが、この場合、
1色目、2色目とも転写紙上のトリボ量は、−30μc
/gであった。
【0053】よって体積抵抗率の大きい転写シートを用
いる場合には、何らかの手段で、転写材上のトナーを除
電する必要がある。
【0054】また、体積抵抗率の大きい転写シートは、
転写時に付与された電荷が減衰しにくいので、転写工程
終了後に除電することが必要となってくる。 (第6の課題)次に、第6の従来例に関し、転写材の凹
凸による微小間隙が転写に与える影響を説明する。
【0055】まず、図35(a)には感光ドラム160
3上のマゼンタトナー層Mと転写材Pが接触している部
分の拡大図を示している。次に転写材Pが感光ドラム1
603と離れた場合、図35(b)に示すように転写材
凹部では間隙のためにトナーが転写材に転写されずに感
光ドラム1603に残ってしまう。その結果、得られた
画像はところどころトナーの抜けたもので、一様性が無
くノイズの多いガサついたものになってしまう。特に図
35(c)のように、1枚の転写材上に重ねて多層のト
ナーを転写させる場合、第2色目,第3色目など後から
重ねて転写するほど転写効率が低下しやすく、転写材表
面の凹凸による転写不良が顕著になる。その結果第1色
目が転写された場所でも、第2色目以降が転写されない
こともあり、色味の変化をも引き起こしてしまう。
【0056】ここで、転写材の凹凸をも小さくできるよ
うな強大な押圧力を転写領域において与えてこれを解決
しようとしても、その弊害として押当て弾性シートと転
写誘電体シートとの動摩擦力が増大し、転写誘電体シー
トの負荷が増大する為に転写誘電体シートがズレ,ゆが
みを起したり、保持されている転写材がズレたりゆがん
だりして転写時に画像乱れを起こしてしまう。さらに、
上記従来例のように転写材上に多色のトナー像を多重転
写する様な多色画像形成装置に用いた場合は、画像色ズ
レ,色味ムラ等が発生してしまうといった問題が生じて
しまうし、転写誘電体シート及び押圧部材共耐久寿命が
短くなり、頻繁に交換しなければならなくなり、コスト
アップになるといった問題が生じる。
【0057】更に、転写ドラムの両端部円筒面を支持す
る連結材や転写材先端を挾持するグリッパー部材等、転
写誘電体シートより厚い部材が当接部を通過する際に、
当接圧力が高いと上記連結材やグリッパー部材等の先端
部及び後端部での衝撃が大きく転写材上のトナーが飛び
散ったり、画像色ズレ等が発生してしまうといった問題
が生じる。
【0058】また、前記したように現像剤としてのトナ
ー粒径を小さくするほど感光ドラム1603とトナー粒
子との付着力が強くなり、さらにはトナー粒径に対して
転写材表面の凹凸が相対的に大きくなってしまうので、
上記の問題がより顕著となる。 (第1の目的)第1の発明は第1の課題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、小さな転
写電界で転写でき、かつ画像にじみ,太り,飛散等の画
像劣化を生じない良好な画像を得ることのできる画像形
成装置を提供することにある。 (第2の目的)第2の発明は第2の課題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、小さな転
写電界で転写でき、かつ画像にじみ,太り,飛散等の画
像劣化を生じない良好な画像を得ることのできる画像形
成装置を提供することにある。 (第3の目的)また、第3の発明の目的は、誘電体押圧
部材の過重な帯電や、帯電ムラを防止し、転写ムラなど
のない良好な画像を得ることのできる画像形成装置を提
供することである。 (第4の目的)また、第4の発明は第4の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは剥離
位置において転写材が像担持体からスムースに分離する
画像形成装置を提供することにある。 (第5の目的)また、第5の発明は第5の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、ト
リボ量の上昇に伴う画像の劣化を低コストで防止しうる
画像形成装置を提供することにある。 (第6の目的)第6の発明は第6の課題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、転写材の
凹凸に伴なう局部的な転写効率のバラつきを小さくして
高品位な画像を得られる画像形成装置を提供することに
ある。
【0059】
【課題を解決するための手段】
(第1の発明)上記第1の目的を達成するために第1の
発明にあっては、トナー像が形成される像担持体と、該
像担持体に対向して配置され表面に転写材担持部材を有
して転写材を担持し搬送する転写材担持体と、該転写材
に前記トナー像を転写するべく該転写材担持体へ向けて
電界を形成する電界形成手段と、を備えた画像形成装置
において、前記転写材担持部材の、少なくとも前記像担
持体に対向する側の表面に、他よりも抵抗の低い低抵抗
領域が分布することを特徴とする。 (第2の発明)また、第2の目的を達成するために第2
の発明にあっては、各色トナー像が形成される像担持体
と、該像担持体に対向して配置される転写紙に多色トナ
ー像を最終転写する中間転写体と、該中間転写体に前記
各色トナー像を中間転写するべく該中間転写体へ向けて
電界を形成する電界形成手段と、を備えた画像形成装置
において、前記中間転写体の、少なくとも前記像担持体
に対向する側の表面に、他よりも抵抗の低い低抵抗領域
を分布することを特徴とする。 (第3の発明)また、トナー像が形成される像担持体
と、該像担持体に対向して配置され転写材を担持し搬送
する転写材担持体と、該転写材に前記トナー像を転写す
るべく該転写材担持体へ向けて電界を形成する電界形成
手段と、前記転写材担持体の移動方向導入側から下流方
向に向けて伸び、該転写材担持体を押圧する押圧部材
と、を備えた画像形成装置において、前記像担持体の中
心軸と前記転写材担持体の中心軸を結んで得られる平面
に対する、前記電界形成手段の配置角度を所定範囲内と
したことを特徴とする。
【0060】また、前記所定角度の範囲とは、0°乃至
15°であるのが好ましい。
【0061】また、押圧部材の先端が、像担持体の中心
軸と転写材担持体の中心軸を結んで得られる平面に対し
て該転写材担持体の移動方向導入側に位置するのが望ま
しい。 (第4の発明)また、トナー像が形成される像担持体
と、該像担持体に対向して配置され転写材を担持し搬送
する転写材担持体と、該転写材に前記トナー像を転写す
るべく該転写材担持体へ向けて電界を形成する電界形成
手段と、を備えた画像形成装置において、前記転写材が
前記像担持体より剥離する位置に、前記電界形成手段の
形成する電界と同極の電界を作る剥離手段を設けたこと
を特徴とする。
【0062】また、転写材担持体が転写材を固定するた
めのグリッパーを備えていない場合により効果的であ
る。
【0063】また、像担持部材と転写材担持部材とが離
れる位置における該像担持体の曲率が転写材担持体の曲
率に対して0.75以上である場合に、好適である。 (第5の発明)また、トナー像が多重に形成される像担
持体と、該像担持体に対向して配置され転写材を担持し
搬送する転写材担持体と、該転写材に前記多重のトナー
像を転写するべく該転写材担持体へ向けて電界を形成す
る電界形成手段と、前記トナー像が多重に形成される毎
にトナー像を除電する除電手段と、を備えた画像形成装
置において、前記転写材に前記トナー像を多重に転写し
終えた後に、前記転写材担持体をも、前記除電手段が除
電することを特徴とする。 (第6の発明)また、転写材を画像形成手段へ搬送する
搬送手段を備えた画像形成装置において、前記画像形成
手段の上流側に転写材を加圧しつつ送り出する加圧給送
手段を配設したことを特徴とする。
【0064】
【作用】 (第1の発明の作用)上記構成の第1の発明にあって
は、転写材担持体の、少なくとも像担持体側の表面に、
他よりも抵抗の低い低抵抗領域が分布するので、転写材
担持体の像担持体側表面において、低抵抗領域にイオン
が局在し、その表面上でイオンが移動しないため画像の
にじみ,太りが発生しない。 (第2の発明の作用)また上記構成の第2の発明にあっ
ては、中間転写体の、少なくとも像担持体側の表面に、
他よりも抵抗の低い低抵抗領域が分布するので、中間転
写体の像担持体側表面において、低抵抗領域にイオンが
局在し、その表面上でイオンが移動しないため画像のに
じみ,太りが発生しない。 (第3の発明の作用)前記像担持体の中心軸と前記転写
材担持体の中心軸を結んで得られる平面に対する、前記
電界形成手段の配置角度を所定範囲内としたので、押圧
部材が強く帯電されるのが防止され、転写ムラの少ない
良好な画像が得られる。 (第4の発明の作用)第4の発明によれば、電荷をもつ
顕画材によって、像担持体上に形成された顕画像(トナ
ー像)を、転写材担持体上に静電吸着した転写材に静電
転写した後、該転写材が該像担持体から剥離する位置に
おいて、転写電界と同極の電界を剥離手段によって作用
させることによって、転写材が像担持体から剥離する位
置において発生し易い、転写材の像担持体への巻きつ
き、ジャムが防止される。
【0065】特に本発明は、転写材担持体が転写材を固
定するためのグリッパーを備えていない場合や、像担持
体の曲率が転写材担持体の曲率と同等かまたは大きい場
合に有効である。 (第5の発明の作用)また、除電手段にトナー除電と転
写材担持体除電の2つの機能をもたせるようにすること
で、体積抵抗率の高い転写材担持体を用いても、トリボ
量の上昇が抑えられ、飛び散り等の画像劣化が防がれ
る。 (第6の発明の作用)転写材を加圧しつつ送り出す加圧
給送手段を備えたことにより、転写材表面の凹凸が小さ
くなり、凹凸に伴なう局部的な転写効率のバラつきが小
さくなり、高品位な画像が得られる。
【0066】
【実施例】
〔第1の発明に係る実施例〕 (第1の実施例)次に、第1の発明に係る画像形成装置
の第1の実施例を図面に即して詳しく説明する。
【0067】本発明の特徴的部分である転写装置の説明
に入る前に、その転写装置が備えられる画像形成装置の
全体について説明しておく。
【0068】例えば多色(フルカラー)の画像形成装置
は種々提案されているが、図2(a)に代表的な、所謂
回転式現像装置と称される現像装置を具備した多色電子
写真複写装置が図示される。
【0069】図2(a)を参照し簡単に説明すると、多
色電子写真複写装置は、回転自在に軸支され矢印方向に
回転する像担持体、即ち、感光ドラム103が配置さ
れ、その外周部に画像形成手段が配置される。画像形成
手段は任意の手段とし得るが、本例では、感光ドラム1
03を均一に帯電する一次帯電器104と、色分解され
た光像又はこれに相当する光像を照射し、感光ドラム1
03上に静電潜像を形成する、例えばレーザービーム露
光装置などから成る露光手段108と、感光ドラム10
3上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置101
とを具備する。
【0070】回転式現像装置101は、イエロー色現像
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現
像剤の4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器10
1Y,101M,101C,101BKと、これら4個
の現像器101Y,101M,101C,101BKを
保持し且つ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体とか
ら成っている。前記回転式現像装置101は、筐体の回
転によって所望の現像器を前記感光ドラム103の外周
面と対向する位置に搬送し、前記感光ドラム上の静電潜
像の現像を行ない4色分のフルカラー現像が可能に構成
されている。
【0071】感光ドラム103上の可視画像、即ち、ト
ナー像は、転写材担持体109に担持されて搬送される
転写材Pに転写される。本例において転写材担持体10
9は回転自在に軸支された転写ドラムとされ、該転写ド
ラム109は、図をも参照すると理解されるように、両
端に配置されたシリンダ109a,109bと、該両シ
リンダ109a,109bを連結する連結部109cと
を有し、シリンダ109a,109bの外周面開口域に
は、転写材担持部材193が張設される。該転写材担持
部材193は通常は、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ートやポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムなどのフィル
ム状の誘電体シートが使用される。又、前記連結部10
9cには、給紙装置から送給された転写材Pを把持する
転写材グリッパ107を有する。更に転写ドラム109
の内側及び外側には転写用放電器110、及び除電手段
を構成する内側除電用放電器113及び外側除電用放電
器111,114が配置される。
【0072】上述したごとき構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明する
と、以下のようである。
【0073】感光ドラム103に一次帯電器104によ
り均一な帯電を行ない露光手段108にて画像情報に応
じた光像Eを照射し、感光ドラム103上に静電潜像が
形成される。該静電潜像は、回転式現像装置101によ
り感光ドラム103上に樹脂を基材とした平均粒径12
μmのトナーによりトナー像として可視化される。
【0074】一方、転写材Pはレジストローラ106に
より画像と同期して転写ドラム109へと送られ、グリ
ッパ107等によりその先端部を把持され、そして、該
転写ドラム109にて図中矢印方向に搬送される。
【0075】次いで、感光ドラム103と当接する領域
において転写ドラム109の転写材担持部材193の背
面から転写用放電器110によってトナーと逆極性のコ
ロナ放電を受けることにより感光ドラム103上のトナ
ー像が転写材P上に転写される。
【0076】転写材Pは必要回数の転写工程が行なわれ
た後除電用放電器111,113,114により除電を
受けつつ分離爪115の作用により転写ドラム109か
ら剥離され搬送ベルト116により定着器117に搬送
される。定着器117にて熱による定着を受けた後機外
に排出される。
【0077】他方、感光ドラム103は、表面の残留ト
ナーをクリーニング装置112で清掃された後再度画像
形成プロセスに供せられる。
【0078】又、転写ドラム109の転写材担持部材と
しての誘電体シート193表面も同様にファーブラシ等
より成るクリーニング装置105及びクリーニング補助
手段108の作用により清掃された後再度、画像形成プ
ロセスに供せられる。
【0079】又、近年、画像の高画質化要求に応えて潜
像を高精細にし、その潜像再現性を向上させるべく、現
像剤としては小粒径の、即ち、粒径10μm以下、平均
粒径8μm程度のトナー粒子を使用するようになってき
ている。一般にトナー粒子の粒径を小さくしていくと、
比表面積が増加するため単位質量当たりの帯電電荷量、
ファンデルワールス力などが大きくなる。従って、感光
ドラムとトナー粒子との付着が強くなり、良好な転写性
を保つためには転写電界を強くしたり、転写材と感光ド
ラムの密着度を高める必要も生じてきている。しかしな
がら、転写領域における感光ドラムと転写材との間に生
ずる微少な間隙のために部分的な転写不良が生じてい
た。
【0080】そこで、転写効率を上げ鮮明な転写像を得
るために、図2(b)に示すように、転写用放電器11
0の、転写ドラム109の回転方向から見て上流側に転
写ドラム109の導入側から下流方向に向けて伸び、且
つ誘電体シート193を押圧する押圧部材、即ち、弾性
シート118を設け、転写性を向上させている。
【0081】次に、本発明の特徴的部分である転写装置
について説明を行う。
【0082】図1(a)は本発明の特徴部分を最もよく
表わす図面で、誘電率3.0〜13.0、体積抵抗率1
8 〜1016Ω・cm、厚み70〜200μmの条件を満
足する誘電体シート193に、105 Ω・cm以下の体積
抵抗率を有するカーボン液等の低抵抗物体を注入して低
抵抗領域193bを形成してある。高抵抗領域193
a、例えばポリフッ化ビニリデン樹脂(PVdF)フィ
ルムにレーザー加工により微細な穴を空ける。次にカー
ボン液等の低抵抗物体を穴に注入した後乾燥させる。完
成した誘電体シート193の断面図を図1(b)に示
す。これは、図2(c)に示す転写材担持体、即ち、転
写ドラム109の一部を示している。転写ドラム109
は、先に述べたように金属などの導電部材よりなる2つ
のシリンダ109a,109bの間に、上述の誘電体シ
ート193を張架して構成される。
【0083】誘電体シート193の先後端部は転写ドラ
ム109を構成する2つのシリンダ109a,109b
を連結する連結部109c上に固定される。
【0084】本実施例においては転写ドラム109の直
径を160mm、移動速度を160mm/secと設定し
た。同時に感光ドラム103などの移動スピードである
プロセススピードも160mm/secとした。又、電界
形成手段としての転写用コロナ放電器110は開口幅が
19mmに、放電ワイヤー110aと像担持体である感光
ドラム103の外周面との間の距離は10.5mmに、放
電ワイヤー110aと転写用コロナ放電器110のシー
ルド板底面との間の距離は16mmに、それぞれ設定し
た。
【0085】更に、転写用コロナ放電器110の転写ド
ラム109の回転方向(図2(a),(b)矢印方向)下
流側シールド板に絶縁性部材、例えばポリカーボネイト
樹脂板などを設けて、転写コロナのうち感光ドラム10
3方向に向かう転写コロナ量を多くした構成としても良
い。
【0086】一方、転写用コロナ放電器110の放電幅
内に、転写材担持部材であるポリフッ化ビニリデン樹脂
(PVdF)+カーボンなどよりなる誘電体シート19
3の導入側から、その移動方向下流側に向けて伸びる、
弾性を有した押圧部材118を先述したように設けた。
この押圧部材118は、例えば、ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリエステル,ポリエチレンテレフタレート
などの、好ましくは体積抵抗率が1014Ω・cm以上であ
るような合成樹脂フィルムで構成し、転写部の全域にわ
たって配設される。
【0087】本実施例の画像形成装置にてマイナス極性
に帯電された感光ドラム103に潜像を形成し、平均粒
径が略8μmのトナーを用いて反転現像にてトナー画像
を得た。このとき、トナーはポリエステル樹脂またはス
チレン−アクリルエステル樹脂の如き、トナー形成材料
を溶融、混練、粉砕、分級することにより、製造され
る。必要に応じて色材その他微量の帯電制御性や潤滑性
を向上させるための添加剤工程を付加する。このトナー
は現像器中でキャリア粒子と摩擦帯電されてマイナス極
性に帯電するものであった。
【0088】該トナー像は、その後、上記構成の転写装
置により転写材に転写した。次いで、転写材は、転写ド
ラム109より分離し、定着器117にて定着した。
【0089】このようにして得られた画像は画像にじ
み,太り,飛び散りなどのない良好な画像であった。
尚、この画像形成過程におけるプロセススピードは16
0mm/secであった。
【0090】以上の如くに本発明により、画像劣化のな
い良好な画像を得ることができるのは、次の理由による
ものと思われる。図1(c)にその説明図を示す。
【0091】今、転写用コロナ放電器110は正極の高
圧電源に接続されているものとする。放電ワイヤー11
0aより正イオンが電気力線に沿って放出している様子
を示している、正イオン120d,120eは弾性シー
ト118により遮蔽され、誘電体シート193には到達
しない。
【0092】最短距離を飛翔して誘電体シート193に
到達した正イオンは、斜線で示した低抵抗の領域を通過
して、上方に移動する。移動した後、低抵抗領域193
bは高抵抗領域193aに囲まれているため、イオンが
周辺に移動することなく、正イオンが矢印の向きに局在
する。正イオン120b,120cの場合も同様に、誘
電体シート193の下方側に到達した後低抵抗領域19
3bを通過し上方面に達した後、移動は中止する。
【0093】この様な構成の場合、転写材担持部材19
3の面方向における正イオンの移動がないため、画像の
にじみ,太りが発生しない。
【0094】また、低抵抗領域193bを正イオンが通
過するため、小さい電界または小さい転写電流で転写す
ることが可能となる。このため、転写時中、剥離時に発
生し易い高電界による放電の発生、画質としては飛び散
り現象が発生しにくくなる。
【0095】なお、第1の実施例においてはレーザー加
工によりポリフッ化ビニリデンフィルムに穴をあけた
が、加工方法としてはエッチング、放電加工等を使用す
ることが可能である。
【0096】他に、金属をエアガンで打ち込むことも可
能である。 (第2の実施例)図3(a)は2層構造の誘電体シート
194の斜視図、図3(b)にその断面図、194aは
低抵抗・中抵抗部材(例えばカーボン分散のポリカーボ
ネイト)で、これに高抵抗部材194b(例えばポリフ
ッ化ビニリデン)を被着し、金属、又はカーボン等の低
抵抗部材をレーザー加工、エッチング、エアガン等によ
り打ち込んで低抵抗領域194cを形成したものであ
る。本実施例においても前述の多色画像形成装置を用い
てカラー画像の出力を行なった結果良好なカラー画像を
得ることができた。 (第3の実施例)又、本発明は、図4に図示するように
4つの画像形成ユニットI 〜IVを有した多色電子写真複
写装置にも具現化し得る。
【0097】本実施例で、各画像形成ユニットI 〜IVは
感光ドラム103a〜103dを有し、その回りに1次
帯電器104a〜104d、露光手段108a〜108
d、現像器101a〜101d、転写帯電器110a〜
110d、除電放電器111a〜111d及び113a
〜113d、クリーナ112a〜112dが配置され、
更に各画像形成ユニットを貫通する態様にて感光ドラム
の下方に無端ベルト状の搬送手段120が配置される。
【0098】一方、転写用放電器110a〜110dの
それぞれの放電幅内にて無端ベルト状搬送手段120を
それぞれの感光ドラム側へと押圧する押圧部材118a
〜118dが設けられ、又、該押圧部材上には半導電部
119a〜119dが形成されている。
【0099】転写材Pは給紙ローラにより給紙された
後、無端ベルト状搬送手段120により各画像形成ユニ
ットの転写用放電器110a〜110dが配置された転
写部を通して搬送される。
【0100】本実施例においても、無端ベルトとしてポ
リフッ化ビニリデン(PVdF)にカーボンを打ち込ん
だ部材を使用したところ、前記実施例と同様に良好な画
像形成を行うことが可能となった。 (第4の実施例)図5に第1の発明の第4の実施例を示
す。本実施例は図2(a)に関連して先に説明した回転
現像装置を有した多色電子写真複写装置にて実施し得
る。従って、本実施例にて画像形成装置は図2(a)の
多色電子写真複写装置のうち転写電界形成手段のみを改
造した多色電子写真複写装置に具現化され、また図5に
図示する誘電体シート193を具備するものとし、その
構成および作用は上述の通りである。従って多色電子写
真複写装置および転写ドラム109の全体構成およびそ
の動作説明は電界形成手段に関する以外省略する。
【0101】図5において像担持体である感光ドラム1
03と誘電体シート193が当接する部分の誘電体シー
ト193内側に電界形成手段である導電性ブラシ121
が当接されている。更に導電性ブラシ121には転写電
界を与えるバイアス電源130が接続されている。本実
施例においては導電性ブラシ121としてはアクリル細
繊維を硫化銅で染色し導電化処理した繊維を用いたが、
導電性繊維としては直径8〜15μm程度のステンレス
スチール繊維や、アクリル,ナイロン,ポリエステル,
レーヨン等の樹脂繊維に金属メッキをしたものや、樹脂
中にカーボン,金属粉等の導電性微粉を混練したものや
複合化したもの、更には樹脂繊維等を炭化し導電性を付
与した炭素繊維等の導電又は半導電性のものが使用でき
る。
【0102】体積抵抗率としては1010Ωcm以下のもの
が使用可能で好ましくは108 Ωcm以下が良い。
【0103】導電ブラシ121の配置としては、導電性
ブラシ121が誘電体シート193の導入側から、その
移動方向下流側に向けて伸びさらに誘電体シート193
上に保持された転写材が感光ドラム103に接触し終え
た位置、もしくは接触を開始する位置、または極力近接
した位置に対応する位置で弾性を有した導電性ブラシ1
21が、誘電体シート193を押圧当接するようにして
ある。
【0104】転写時には感光ドラム103上の現像剤で
あるトナー(不図示)を誘電体シート193に担持され
た転写材(不図示)に転写する為に導電性ブラシ121
にバイアス電源130より電圧を印加する。
【0105】誘電体シート193は各種の誘電体を用い
たシートや複合シートが使用できるが本実施例において
は厚さ150μmのポリフッ化ビニリデン(PVdF)
シートに金属微粒粉をエアガンで打ち込んだものを使用
した。
【0106】本発明者らは、本実施例の画像形成装置を
図2(a)の如き装置に組込み、マイナス極性に帯電さ
れた感光ドラム103に静電潜像を形成し、平均粒径が
略8〜10μmのトナーを用いて反転現像にてトナー画
像を得た。
【0107】このとき、トナーは樹脂を色材その他微量
の帯電制御性や潤滑性を向上させる為の添加剤などによ
り構成され、現像器中でキャリア粒子と摩擦帯電され
て、マイナス極性に帯電するものであった。
【0108】該トナー像はその後本実施例の転写装置に
より転写材に転写した。次いで転写材は誘電体シート1
93より分離し定着器117にて定着した。また、転写
材上に、上記工程を繰り返し、複数色のトナー画像を順
次転写した後誘電体シート193より分離し、定着を行
った。
【0109】本実施例においては、誘電体シート193
の直径を160mm,移動速度を160mm/sec ,感光ド
ラム103の直径を80mm,移動速度を160mm/sec
と設定した。
【0110】本実施例においても、上述の実施例と同
様、画像にじみ,太り,飛び散り等の画像乱れのない良
好なカラー画像を得ることができた。 〔第2の発明に係る実施例〕 (第5の実施例)図7は、カラー画像形成装置の一実施
例を示す構成図である。
【0111】同図において、OPC感光ドラム205の
周辺には、前露光ランプ207と、コロナ1次帯電器2
06と、各色信号に応じてレーザ光を照射するレーザス
キャナ201と、第1ミラー202および第2ミラー2
03によって構成される露光部と、マゼンタ色、シアン
色、イエロー色、黒色のトナーを収容する4つの現像器
を有する現像ユニット204とが配置されている。
【0112】各色の現像器は、図示しない現像シリンダ
と非磁性体のブレードで構成されている。
【0113】また、現像剤は、トナーとキャリアで構成
され、一定比率で混合されている。トナーとキャリア
は、摩擦帯電により、トナーはマイナスに、キャリアは
プラスに帯電される。この現像剤は、固定マグネットの
磁界により、シリンダ表面でブラシに穂立ちされ、かつ
ブレードにより均一な現像剤層に形成される。
【0114】現像シリンダには現像バイアスが同時に印
加されている。そのため、現像バイアスのマイナス成分
はプラス成分より多くなっている。そして、トナーは、
ドラム表面電位と現像バイアスのマイナス成分により感
光ドラム205の明部に引きつけられ、静電潜像を可視
像にする。例えば、マゼンタ使用の潜像が形成された場
合、現像ユニット204が移動し、マゼンタ現像器が現
像位置にきて、マゼンタ色の現像のみが行われる。そし
て、感光ドラム205上に形成されたマゼンタのトナー
像は、感光ドラム205の対向電極、転写手段としての
転写用コロナ放電器210にプラス電圧を印加すること
によって、中間転写体シート293上に静電転写され
る。
【0115】また、この転写に際しては、給紙箱209
上の給紙ローラ209aは解除されており、上記マゼン
タトナー像は複写紙へは転写されず、中間転写体シート
293上に保持されたまま、同体シート293の移動に
伴なって再び転写部へと搬送される。
【0116】このようにして、マゼンタトナー像が中間
転写体シート293上に転写された後、感光ドラム20
5上の残留トナーはドラムクリーナ208にて完全にク
リーニングされる。なお、203aはダストファンであ
る。
【0117】また、次の色の潜像形成の前に、前露光ラ
ンプ207からの光が感光ドラム205表面に照射さ
れ、ドラム表面上の残留電荷を消去する。
【0118】上記した前露光、1次帯電、レーザ露光、
現像、1次転写、ドラムクリーナーの一連のプロセス
は、シアントナー、イエロートナー、黒トナーについて
も同様に繰り返され、中間転写体シート293上には、
上記のマゼンタトナー像、シアントナー像、イエロート
ナー像および黒トナー像の4色像が重ねて形成される。
【0119】このようにして4色像が中間転写体シート
293上に形成されると、給紙ローラー209aが作動
し、複写紙がレジスタローラ211を経て、上記4色像
の位置と同期して加圧ローラ214、ヒータ213部へ
送られる。この時、複写紙が転写定着部に接近すると、
加圧ローラ214が付勢される。なお、215はウェ
ブ、224はファンである。線状のヒータ213によ
り、中間転写体シート293上のトナー像は軟化溶融さ
れると共に加圧ローラ214により加圧されて転写同時
定着される。そして、排紙ローラ216,217によっ
て排紙される。
【0120】図6(a)は本発明の中間転写体の特徴部
分を最もよく表わす図面である誘電率3.0〜13.
0、体積抵抗率108 〜1016Ω・cm、厚み70〜20
0μmの条件を満足する誘電体シート293aに105
Ω・cm以下の体積抵抗率を有するカーボン液等の低抵抗
物体を注入してある。誘電体シートの高抵抗領域293
a、例えばポリフッ化ビニリデン樹脂(PVdF)フィ
ルムにレーザー加工により微細な穴をあける。次にカー
ボン液等の低抵抗物体を穴に注入した後乾燥させる。完
成した中間転写体シート293の断面図を図6(b)に
示す。中間転写体シート293は、テンションローラ2
12、排紙ローラ216、固定ローラ220に張架して
ある。
【0121】本実施例においては、中間転写体シート2
93の周長を950mm、移動速度を160mm/sec と設
定した。同時に感光ドラム205などの移動スピードで
あるプロセススピードも160mm/sec とした。又転写
用コロナ放電器210は開口幅が19mmに、放電ワイヤ
ーと像担持体である感光ドラム205の外周面との間の
距離は10.5mmに、放電ワイヤーと転写用コロナ放電
器210のシールド板底面との間の距離は16mmに、そ
れぞれ設定した。
【0122】本実施例の画像形成装置にてマイナス極性
に帯電された感光ドラム205に潜像を形成し、平均粒
径が略8μmのトナーを用いて反転現像にてトナー画像
を得た。このとき、トナーはポリエステル樹脂またはス
チレン・アクリルエステル樹脂の如き、トナー形成材料
を溶融・混練、粉砕、分級することにより製造される。
必要に応じて色材その他微量の帯電制御性や潤滑性を向
上させるための添加剤工程を付加する。このトナーは現
像器中でキャリア粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に
帯電するものであった。
【0123】該トナー像は、その後上記構成の転写装置
により中間転写体シート293上に転写した。次いで多
重転写され、転写材に転写・定着した。このようにして
得られた画像は、画像にじみ、飛び散りなどのない良好
な画像であった。尚、この画像形成過程におけるプロセ
ススピードは160mm/sec であった。
【0124】以上の如くに本発明により、画像劣化のな
い良好な画像を得ることができるのは、次の理由による
ものと思われる。
【0125】今、図8に示すように、転写用コロナ放電
器210は正極の高圧電源に接続されているものとす
る。コロナワイヤー210aより正イオンが電気力線に
沿って放出している様子を示している。正イオン220
e,220dは弾性シート293により遮蔽され、中間
転写体シート293には到達しない。
【0126】最短距離を飛翔して中間転写シート293
に到達した正イオンは、低抵抗領域を通過して、上方に
移動する。移動した後、低抵抗領域293bは高抵抗領
域293aに囲まれているため、イオンが、周辺に移動
することなく、正イオンが矢印の方向に局在する。
【0127】正イオン220b,220cの場合も同様
に、転写シート293の下方側に到達した後低抵抗領域
293bを通過し上方面に達した後、移動は中止する。
【0128】この様な構成の場合、中間転写体シート2
93の面方向における正イオンの移動がないため、画像
のにじみ、太りが発生しない。
【0129】また、低抵抗領域293bを正イオンが通
過するため小さい電界、または小さい転写電流で転写す
ることが可能となる。このため、転写時中、剥離時に発
生し易い高電界による放電の発生、画質としては飛び散
り現象が発生しにくくなる。
【0130】なお、前記実施例においてはレーザ加工に
よりポリフッ化ビニリデンフィルムに穴をあけたが、加
工方法としてはエッチング、放電加工等を使用すること
が可能である。
【0131】また、他に、金属をエアガンで打ち込むこ
とも可能である。 (第6の実施例)図9(a)に2層構造の転写シート2
94の斜視図、図9(b)にその断面図、294aは低
抵抗・中抵抗部材、例えばカーボン分散のポリカーボネ
イトに、高抵抗部材294b例えばポリフッ化ビニリデ
ンを被着し、金属、又はカーボン等の低抵抗部材をレー
ザ加工、エッチング、エアガン等により打ち込んで低抵
抗領域294cを形成したものである。本実施例におい
て上述の多色画像形成装置を用いてカラー画像の出力を
行なった結果、画像劣化のない良好なカラー画像を得る
ことができた。 (第7の実施例)図10に第7の実施例である多色画像
形成装置の概略図を示す。本例では装置本体内に第1,
第2,第3及び第4画像形成部が並設されている。感光
ドラム241a,241b,241c,241dを具備
し、感光ドラム241a,241b,241c及び24
1dは、その外周側に潜像形成部239a,240a,
239b,240b,293c,240c,239d,
240d、現像部242a,242b,242c,24
2d及びクリーニング部243a,243b,243
c,243dが配置される。
【0132】斯る構成にて、先ず第1画像形成部の感光
ドラム241a上に潜像形成部239a、240aによ
り原稿画像におけるマゼンタ成分色の潜像が形成され
る。該潜像は現像部242aのマゼンタトナーを有する
現像剤で可視画像とされ、転写部244aにて該マゼン
タトナー像は中間転写体フィルム245上に転写され
る。
【0133】一方、上記のようにマゼンタトナー画像が
中間転写体フィルム上に転写されている間に、第2画像
形成部ではシアン成分色の潜像が形成され、続いて現像
部242bで、シアントナーによるトナー像が得られ
る。該シアントナー像は、上記第1画像形成部での転写
が終了した中間転写体フィルム245が転写部244b
に搬入されたとき、該中間転写体フィルム245の所定
位置に転写される。
【0134】以下、上記と同様な方法により第3,第4
画像形成部によってイエロー色、ブラック色の画像形成
が行なわれ、上記同一の中間転写体フィルム245に該
イエロー色、ブラック色が所定位置に転写される。この
ような画像プロセスが終了する給紙ローラが作動し、転
写紙248がレジストローラ249を経て、上記4色像
の位置と同期して転写・定着部へ送られる。転写紙24
8が転写定着部に接近すると、ヒータ250がONし、
加圧ローラ251が付勢される。
【0135】線状ヒータを有するヒータ部250によ
り、中間転写体245上のトナー像は軟化・溶融される
と共にローラ251により加圧されて転写同時定着さ
れ、ファン253によって冷却される。なお、252は
クリーニングブレードである。
【0136】転写・定着工程が終了すると、ヒータ25
5がONし、ウェブ256が中間転写体フィルム245
に接触し、中間転写体フィルム245に冷却固化した残
留トナーを加熱・溶融し、ウェブ256によって清掃さ
れる。これは中間転写体フィルム245がローラ24
6,247,254によって1周する間、または、画像
形成領域のフィルム長実行される。
【0137】本実施例においても無端ベルトとして、ポ
リフッ化ビニリデン(PVdF)にカーボンを打ち込ん
だ部材を使用したところ、前記実施例と同様に良好な画
像形成を行うことが可能となった。 〔第3の発明に係る実施例〕 (第8の実施例)本実施例の特徴的部分である転写装置
の説明に入る前にその転写装置が備えられた画像形成装
置について説明しておく。
【0138】例えば多色(フルカラー)の画像形成装置
は種々提案されているが、図16に代表的な、所謂回転
式現像装置と称される現像装置を具備した多色電子写真
複写装置が図示される。
【0139】図16(a)を参照し簡単に説明すると、
多色電子写真複写装置は、回転自在に軸支され矢印方向
に回転する像担持体、即ち、感光ドラム303が配置さ
れ、その外周部に画像形成手段が配置される。画像形成
手段は任意の手段とし得るが、本例では、感光ドラム3
03を均一に帯電する一次帯電器304と、色分解され
た光像又はこれに相当する光像を照射し、感光ドラム3
03上に静電潜像を形成する、例えばレーザービーム露
光装置などから成る露光手段308と、感光ドラム30
3上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置301
とを具備する。
【0140】回転式現像装置301は、イエロー色現像
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現
像剤の4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器30
1Y,301M,301C,301BKと、これら4個
の現像器301Y,301M,301C,301BKを
保持し且つ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体とか
ら成っている。前記回転式現像装置301は、筐体の回
転によって所望の現像器を前記感光ドラム303の外周
面と対向する位置に搬送し、前記感光ドラム上の静電潜
像の現像を行ない4色分のフルカラー現像が可能に構成
されている。
【0141】感光ドラム上の可視画像、即ち、トナー像
は、転写材担持体309に担持されて搬送される転写材
Pに転写される。本例において転写材担持体309は回
転自在に軸支された転写ドラムとされ、該転写ドラム3
09は、図16(b)をも参照すると理解されるよう
に、両端に配置されたシリンダ309a,309bと、
該両シリンダ309a,309bを連結する連結部30
9cとを有し、シリンダ309a,309bの外周面開
口域には、転写材担持部材393が張設される。該転写
材担持部材393は通常は、例えば、ポリエチレンテレ
フタレートやポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムなどの
フィルム状の誘電体シートが使用される。又、前記連結
部309cには、給紙装置から送給された転写材Pを把
持する転写材グリッパ307を有する。更に転写ドラム
305の内側及び外側には転写用放電器310、及び除
電手段を構成する内側除電用放電器313及び外側除電
用放電器311,314が配置される。
【0142】上述したごとき構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明する
と、以下のようである。
【0143】感光ドラム303に一次帯電器304によ
り均一な帯電を行ない露光手段308にて画像情報に応
じた光像Eを照射し、感光ドラム303上に静電潜像が
形成される。該静電潜像は、回転式現像装置301によ
り感光ドラム303上に樹脂を基材とした平均粒径12
μmのトナーによりトナー像として可視化される。
【0144】一方、転写材Pはレジストローラ306に
より画像と同期して転写ドラム309へと送られ、グリ
ッパ7等によりその先端部を把持され、そして、該転写
ドラム309にて図中矢印方向に搬送される。
【0145】次いで、感光ドラム303と当接する領域
において転写ドラム309の転写材担持部材、即ち、誘
電体シート393の背面から転写用放電器310によっ
てトナーと逆極性のコロナ放電を受けることにより感光
ドラム303上のトナー像が転写材P上に転写される。
【0146】転写材Pは必要回数の転写工程が行なわれ
た後除電用放電器311,313,314により除電を
受けつつ分離爪315の作用により転写ドラム309か
ら剥離され搬送ベルト316により定着器317に搬送
される。定着器317にて熱による定着を受けた後機外
に排出される。
【0147】他方、感光ドラム303は、表面の残留ト
ナーをクリーニング装置312で清掃された後再度画像
形成プロセスに供せられる。
【0148】又、転写ドラム309の誘電体シート表面
も同様にファーブラシ等より成るクリーニング装置30
5及びクリーニング補助手段308の作用により清掃さ
れた後再度、画像形成プロセスに供せられる。
【0149】図15は本発明の特徴部分を最もよく表わ
す図面であり、図16(a)に示す転写装置、即ち、転
写ドラム309の一部を示す。転写ドラム309は、上
述したように、金属などの導電部材よりなる2つのシリ
ンダ309a,309bの間に誘電率3.0〜13.
0、体積抵抗率108 〜1016Ω・cm、厚み70〜20
0μmの条件を満足する転写材担持部材、即ち誘電体シ
ート393、例えばポリフッ化ビニリデン樹脂(PVd
F)フィルムを張架して構成される。
【0150】誘電体シート393の先後端部は転写ドラ
ム309を構成する2つのシリンダ309a,309b
を連結する連結部309c上に固定される。
【0151】本実施例においては転写ドラム309の直
径を160mm、移動速度を160mm/sec と設定した。
同時に感光ドラム303などの移動スピードであるプロ
セススピードも160mm/sec とした。又、転写用コロ
ナ放電器310は開口幅が19mmに、放電ワイヤー31
0aと像担持体である感光ドラム303の外周面との間
の距離は10.5mmに、放電ワイヤー310aと転写用
コロナ放電器310のシールド板底面との間の距離は1
6mmにそれぞれ設定した。
【0152】一方、転写用コロナ放電器310の放電幅
内に、転写材担持部材であるポリフッ化ビニリデン樹脂
(PVdF)などよりなる誘電体シート393の導入側
から、その移動方向下流側に向けて伸びる、弾性を有し
た押圧部材を設けた。その先端は像担持体中心軸と転写
材担持体部材393の中心軸を結んで得られる平面に対
して転写材担持部材393の導入側に設定する。この押
圧部材は、体積抵抗率が1010Ω・cm以上を有するもの
で、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリエチレンテレフタレートなどの弾性力を有す
る合成樹脂フィルムを用いるのが好ましく、本実施例に
おいては、ポリエチレンテレフタレートを用いた。押圧
部材の厚みは、誘電体シート393へ適当な押圧力を与
える必要があるため10μm〜2mmとするのが好まし
く、好ましくは75〜200μmが良い。
【0153】図中の感光ドラム303の中心O1 と転写
ドラム309の中心O2 を結んで得られる線l1 とコロ
ナ放電器の中心を通る感光ドラム−転写ドラムの方向の
線l2 のなす角度θを変え以下の方法により画像出力を
行なった。マイナス極性に感光ドラム303を帯電後、
像露光により潜像を形成し、平均粒径が略12μmのト
ナーを用いて反転現像を行う。本実施例において使用し
たトナーは、樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤滑
性を向上させるための添加剤などにより構成され、現像
器中でキャリア粒子と摩擦帯電されてマイナス極性に帯
電するものであった。該トナー像はその後上記構成の転
写装置により転写材に転写した。次いで転写材は転写ド
ラム309より分離し定着器にて定着した。
【0154】この様にしてθを変えて画像出力を行なっ
た結果を表1に示す。
【0155】
【表1】 画像評価は、画像濃度、転写ムラ、飛び散りと3つの観
点でおこなった。表1より、画像濃度に関しては、0°
〜15°で非常に良好である。転写ムラに関しては、0
°から−5°と上流側に転写用コロナ放電器310を設
定することにより悪化していることがわかる。飛び散り
に関しては15°より20°へと下流側に設定する場
合、また、−5°よりさらに上流側に設定することによ
って悪化することがわかる。よって転写用コロナ放電器
310の配置角度を0°<θ<15°に、好ましくは5
°≦θ≦10°に設定することによって、濃度ウス、転
写ムラ、飛び散り等のない良好な画像を得ることができ
た。 (第9の実施例)又、第3の発明は、図17に図示する
ように4つの画像形成ユニットI〜IVを有した多色電子
写真複写装置にも具現化し得る。
【0156】本実施例で、各画像形成ユニットI〜IVは
感光ドラム303a〜303dを有し、その回りに1次
帯電器4a〜4d、露光手段308a〜308d、現像
器301a〜301d、転写帯電器310a〜310
d、除電放電器311a〜311a及び313a〜31
3d、クリーナ312a〜312dが配置され、更に各
画像形成ユニットを貫通する態様にて感光ドラムの下方
に無端ベルト状の搬送手段320が配置される。
【0157】一方、転写用放電器310a〜310dの
それぞれの放電幅内にて無端ベルト状搬送手段320を
それぞれの感光ドラム側へと押圧する押圧部材、即ち、
カバー部材322a〜322dにて覆われた導電性部材
321a〜321dから成る押圧部材が設けられてい
る。
【0158】転写材Pは給紙ローラにより給紙された
後、無端ベルト状搬送手段320により各画像形成ユニ
ットの転写用放電器310a〜310dが配置された転
写部を通して搬送される。
【0159】本多色画像形成装置を用いて前述のコロナ
帯電器を0°<θ<15°に好ましくは5°≦θ≦10
°に設定した結果前記実施例と同様に良好な画像形成を
行なうことが可能となった。 〔第4の発明に係る実施例〕 (第10の実施例)電荷をもつ顕画材(トナー)によっ
て像担持体上に形成された顕画像を、転写担持体上に静
電吸着した転写材に、静電転写する本実施例に係る画像
形成装置を図19に示す。
【0160】像担持体としての感光ドラム421は電界
形成手段422によって一様に帯電された後、露光手段
423によって像露光され、像担持部材421上に潜像
が形成される。この潜像は電荷をおびた顕画材を含む現
像手段424によって顕画化される。
【0161】一方吸着手段427によって転写材429
は、転写材担持体としての転写ドラム425に静電吸着
され転写部に至る。像担持体421上の顕画像は転写手
段426によって転写材担持体425上の転写材429
に転写される。
【0162】これら一連の帯電、露光、現像、転写を数
回繰り返すことによって多重画像や、また色現像手段を
もつことによって、2色画像、3色画像や、フルカラー
画像が得られる。転写工程が終了すると、転写材429
は転写材担持体425より分離手段428によって分離
され、後に定着手段を通過して最終画像が得られる。
【0163】感光ドラム421と転写材429はaの範
囲で面接触している。これに対して転写ブラシ411は
Aの範囲で面接触している。このため転写ブラシ411
によって、転写終了後の転写材429が感光ドラム42
1より剥離する位置においても転写電界と同極の電界が
作用する。
【0164】本実施例において用いた転写ブラシ411
は、体積抵抗率105 〜106 Ω・cmの炭素樹脂繊維で
あり、転写材担持体425の裏表面をソフトに接触する
ことが可能であり転写性に非常に優れていることによ
る。転写ブラシ411の転写材担持体425への接触範
囲を確実にするために、厚さ50μm、100μm厚の
絶縁材412例えばポリエチレンテレフタレートやポリ
フッ化ビニリデン樹脂フィルムによって、転写ブラシ4
11をサンドイッチ構造にしてある。電源413は定電
流源であり、本実施例では10μAを供給する。
【0165】なお、ここで、転写ブラシ411,絶縁体
412,定電流源413は剥離手段440を構成する。
【0166】吸着方法は転写材担持体425と吸着ロー
ラ416とで転写材429をはさみこむと同時にコロナ
放電器414に定電流源415より100μAを供給す
ることにより転写材429の転写材担持体425への吸
着を行なっている。
【0167】本実施例において、用いた顕画材はスチレ
ンアクリル等の樹脂を色材その他微量の帯電制御性や潤
滑性を向上させるための添加剤などにより構成される8
μmトナーであり、現像器424中でキャリア粒子と摩
擦帯電されて、マイナス極性に帯電するものである。
【0168】感光ドラム421と、ポリエチレンテレフ
タレートシートが貼られてある転写ドラム425は伴に
直径180mmと同じ大きさであり160mm/sec の周速
で回転している。
【0169】マイナス極性に帯電された感光ドラム42
1に潜像を形成し、平均粒径が略8μmのトナーを用い
て反転現像にてトナー画像を得た後、前記構成の転写装
置により転写材に転写した。次いで、転写材は、転写ド
ラム425よりコロナ放電器428により静電分離され
定着器にて定着した。
【0170】以上の画像形成プロセスにおいて、転写ド
ラム425に転写材429を1枚吸着させて転写する場
合と、2枚吸着させて転写する場合について連続画像出
力を行なった結果、転写材429の感光ドラム421へ
の巻き付き等による、剥離位置においてのジャムは発生
しなかった。
【0171】また、以上の様に、剥離位置において、転
写電界と同極の電界を印加しても、画質上なんら劣化さ
せず、良質な画像を得ることができた。 (第11の実施例)図20に本実施例を示す。転写部以
外は、第10の実施例と同様であるので省略する。コロ
ナ放電器431は、コロナワイヤー2本が引張されてお
り、定電流源432に接続している。転写用コロナワイ
ヤー431aは感光ドラム421と転写ドラム425の
中心を結ぶ線上に配置されている。剥離コロナワイヤー
431bは、l=3mmに配置されている。
【0172】ここで、コロナ放電器431,定電流源は
剥離手段440を構成する。
【0173】転写部の拡大図を図21に示す。感光ドラ
ム421と転写材429はA=6mmの範囲で面接触して
いる。転写用コロナワイヤー431aは、感光ドラム4
21と転写ドラム425の中心点を結んだ線上に位置し
ており、感光ドラム421と転写ドラム425の接触面
の中心線上に配置される。
【0174】転写用コロナワイヤー431aによって形
成される電界が転写材429に作用する上流側の領域に
おいては、転写材429と感光ドラム421とが密着し
ているため、コロナ放電特有の電界の拡がりに起因する
プリ転写による画像乱れは発生しない。剥離コロナワイ
ヤー431bは、感光ドラム421と転写紙429と
が、剥離する箇所に位置し、転写電界と同極の電界を形
成する。
【0175】本実施例において、コロナワイヤー431
a,431bに200μAを供給し、連続画像出力を行
なったところ、ジャムは発生しなかった。
【0176】また、剥離位置に電界を作用させたことに
よる画像乱れは生じなかった。 (第12の実施例)図22に第12の実施例を示す。像
担持体としての感光体ベルト451は転写ドラム425
と面接触しながら矢印方向に回転している。プロセス工
程については、前記2つの実施例と同様であるので省略
する。
【0177】転写ローラ452,剥離ローラ435は、
芯金Lに、例えばカーボンなどの導電材を分散させたシ
リコンスポンジからなる内層Mと、同じくカーボンを分
散させたソリッド状のシリコンゴムからなる外層Nとか
らなっており全体として導電性に形成されている。対向
ローラ454は金属ローラであり、転写電界あるいは剥
離電界の方向を決定している。定電流源455から10
μAを供給する。
【0178】ここで、転写ローラ452,剥離ローラ4
53,定電流源455,対向ローラ454は剥離手段4
40を構成する。
【0179】本実施例において連続画像出力を実行した
ところ、ジャムは発生しなかった。また剥離部に電界を
作用させたことによる画像の乱れは生じなかった。 〔第5の発明に係る実施例〕 (第13の実施例)図24に示す多色電子写真複写装置
は、回転自在に軸支され矢印方向に回転する像担持体、
即ち、感光ドラム503が配置され、その外周部に画像
形成手段が配置される。画像形成手段は任意の手段とし
得るが、本例では、感光ドラム503を均一に帯電する
一次帯電器504と、色分解された光像又はこれに相当
する光像を照射し、感光ドラム503上に静電潜像を形
成する、例えばレーザービーム露光装置などから成る露
光手段508と、感光ドラム503上の静電潜像を可視
画像とする回転式現像装置501とを具備する。
【0180】回転式現像装置501は、イエロー色現像
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現
像剤の4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器50
1Y,501M,501C,501BKと、これら4個
の現像器501Y,501M,501C,501BKを
保持し且つ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体とか
ら成っている。前記回転式現像装置501は、筐体の回
転によって所望の現像器を感光ドラム503の外周面と
対向する位置に搬送し、感光ドラム上の静電潜像の現像
を行ない4色分のフルカラー現像が可能に構成されてい
る。
【0181】感光ドラム503上の可視画像、即ち、ト
ナー像は、転写装置509に担持されて搬送される転写
材Pに転写される。本例において転写装置509は回転
自在に軸支された転写ドラムとされ、該転写ドラム50
9は、図1(b)をも参照すると理解されるように、両
端に配置されたシリンダ509a,509bと、該両シ
リンダ509a,509bを連結する連結部509cと
を有し、シリンダ509a,509bの外周面開口域に
は、転写材担持部材593が張設される。該転写材担持
部材593は通常は、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ートやポリフッ化ビニリデン樹脂フィルムなどのフィル
ム状の誘電体シートが使用される。又、前記連結部50
9cには、給紙装置から送給された転写材Pを把持する
転写材グリッパ507を有する。更に転写ドラム505
の内側及び外側には電界形成手段としての転写用放電器
510、及び除電手段550を構成する内側除電用放電
器513及び外側除電用放電器511,514が配置さ
れる。
【0182】上述したごとき構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を説明すると、以下
のようである。
【0183】感光ドラム503に一次帯電器504によ
り均一な帯電を行ない露光手段508にて画像情報に応
じた光像Eを照射し、感光ドラム503上に静電潜像が
形成される。該静電潜像は、回転式現像装置501によ
り感光ドラム503上に樹脂を基材とした平均粒径8μ
mのトナーによりトナー像として可視化される。
【0184】一方、転写材Pはレジストローラ506に
より画像と同期して転写ドラム509へと送られ、グリ
ッパ507等によりその先端部を把持され、そして、該
転写ドラム509にて図中矢印方向に搬送される。
【0185】次いで、感光ドラム503と当接する領域
において転写ドラム509の転写材担持体、即ち、誘電
体シート593の背面から転写用放電器510によって
トナーと逆極性のコロナ放電を受けることにより感光ド
ラム503上のトナー像が転写材P上に転写される。転
写材に転写されたトナー像は除電用放電器511によっ
て除電される。
【0186】必要回数の転写工程とトナー除電工程が繰
返され、最終転写紙工程後は、転写材Pは511,51
3,514より除電を受けつつ分離爪515の作用によ
り転写ドラム509から剥離され搬送ベルト516によ
り定着器517に搬送される。定着器517にて熱によ
る定着を受けた後機外に排出される。
【0187】他方感光ドラム503は、表面の残留トナ
ーをクリーニング装置512で清掃された後再度画像形
成プロセスに供せられる。
【0188】転写ドラム509の誘電体シート上の電荷
は除電用放電器511,513により除電され、又シー
ト表面も同様にファーブラシなどより成るクリーニング
装置505及びクリーニング補助手段508の作用によ
り清掃された後、画像形成プロセスに供せられる。
【0189】図25は転写ドラム509周辺の拡大図で
ある。転写用放電器510にはプラスの直流電圧が印加
される。トナー除電時には、除電用放電器511に8KV
P-P,500Hzの交流電圧が印加され、誘電体シート5
39除電時には、除電用放電器511,513,514
に10KVP-P ,500Hzの交流電圧が印加される。
【0190】本実施例において、低湿度環境下、高湿度
環境下でカラー画像の出力を行った結果、良好な画像が
得られた。
【0191】本実施例においては、感光ドラム503の
直径を80mm、転写ドラム509の直径を160mm、移
動速度を160mm/sec 、転写用放電器510に印加し
た総電流を200μAと設定した。
【0192】環境データによる転写電流の制御を行なわ
ず、各環境において低コストで良質な画像を得ることが
できた。 (第14の実施例)図26に第5の発明の第14の実施
例を示す。本実施例は第13の実施例における除電用放
電器513のかわりに、導電性ブラシ513′を使用し
たものである。導電性ブラシは、誘電体シート593と
接離可能である。必要回数の転写工程とトナー除電工程
が、転写用放電器510と除電用放電器511によって
繰り返される。この間導電性ブラシ513′は誘電体シ
ートとは接触していない。最終転写工程後、アースに接
続された導電性ブラシ513′は誘電体シートに接触す
る。
【0193】転写材Pは、511,513′,514よ
り除電を受けつつ分離爪515の作用により転写ドラム
509から剥離される。
【0194】転写ドラム509の誘電体シート上の電荷
は除電用放電器511と導電性ブラシ513′により除
電され、画像形成プロセスに供せられる。
【0195】図26(b)は、図26(a)の転写ドラ
ム509周辺の拡大図であり、電圧の印加方法を示して
ある。
【0196】転写用放電器510にはプラスの直流電圧
が印加される。トナー除電時には、除電用放電器511
に8KVP-P ,500Hzの交流電圧が印加される。誘電体
シート除電時には、除電用放電器511,514に10
KVP-P ,500Hzの交流電圧が印加され、接地された除
電ブラシ513′が、転写シートの内面と接触する。
【0197】本実施例において、第13の実施例と同
様、低湿度環境下、高湿度環境下で、カラー画像の出力
を行なった結果、良好な画像が得られた。
【0198】本実施例も、第13の実施例と同様、感光
ドラム503の直径を80mm、転写ドラム509の直径
を160mm、移動速度を160mm/sec 、転写用放電器
510に印加した総電流を200μAと設定した。
【0199】環境データによる転写電流の制御を行なわ
ず低コストで各環境において良質な画像を得ることがで
きた。 (第15の実施例)第5の発明の第15の実施例の転写
ドラム509周辺の拡大図を図27に示す。本実施例は
第14の実施例と同様誘電体シートの内側に導電性ブラ
シが接触する。
【0200】必要回数の転写工程と除電用放電器511
によるトナー除電を行なう。トナー除電を行なう際は、
SW1がオープン、SW2がクローズする。除電用放電
器511は、シールドに−1.0KVのDCバイアスが印
加され、コロナワイヤーには8KVP-P ,500Hzの交流
電圧が印加される。
【0201】最終転写工程終了後、SW1がクローズ、
SW2がオープンとなり転写材は、511,513′,
514より除電を受けつつ分離爪515の作用により転
写ドラム509より剥離される。
【0202】転写ドラム509の誘電体シート上の電荷
は、除電用放電器511と導電性ブラシ513′により
除電され、画像形成プロセスに供せられる。
【0203】導電性ブラシには、−1.0KVのDCバイ
アスが印加される。
【0204】本実施例においても、低湿度環境下、高湿
度環境下で、カラー画像の出力を行った結果、良好な画
像が得られた。
【0205】本実施例においても、感光ドラム503の
直径を80mm、転写ドラム509の直径を160mm、移
動速度を160mm/sec 、転写用放電器510に印加し
た総電流を200μAと設定した。
【0206】環境データによる転写電流の制御を行なわ
ず、各環境において低コストで良質な画像を得ることが
できた。 (第16の実施例)例えば多色(フルカラー)画像形成
装置は種々提案されているが、図31(a)に一例とし
て、所謂回転式現像装置と称される現像装置を具備した
多色電子写真複写装置が図示される。
【0207】図31(a)を参照し簡単に説明すると、
多色電子写真複写装置は、回転自在に軸支され矢印方向
に回転する像担持体、即ち、感光ドラム603が配置さ
れ、その外周部に画像形成手段660が配置される。画
像形成手段は任意の手段とし得るが、本例では、感光ド
ラム603を均一に帯電する一次帯電器604と、色分
解された光像又はこれに相当する光像を照射し、感光ド
ラム603上に静電潜像を形成する、例えばレーザービ
ーム露光装置などから成る露光手段608と、感光ドラ
ム603上の静電潜像を可視画像とする回転式現像装置
601とを具備する。
【0208】回転式現像装置601は、イエロー色現像
剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現
像剤の4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器60
1Y,601M,601C,601BKと、これら4個
の現像器601Y,601M,601C,601BKを
保持し且つ回転自在に軸支された略円柱形状の筐体とか
ら成っている。前記回転式現像装置601は、筐体の回
転によって所望の現像器を前記感光ドラム603の外周
面と対向する位置に搬送し、前記感光ドラム上の静電潜
像の現像を行い4色分のフルカラー現像が可能に構成さ
れている。
【0209】感光ドラム上の可視画像、即ち、トナー像
は、転写装置609に担持されて搬送される転写材Pに
転写される。本例において転写材装置609は回転自在
に軸支された転写ドラムとされ、該転写ドラム609
は、図31(c)をも参照すると理解されるように、両
端に配置されたシリンダ609a,609bと、該両シ
リンダ609a,609bを連結する連結部609cと
を有し、シリンダ609a,609bの外周面開口域に
は、転写材担持部材693が張設される。該転写材担持
部材693は通常は、例えば、ポリエチレンテレフタレ
ートやポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム等のフィルム
状の誘電体シートが使用される。又、前記連結部609
cには、給紙装置から送給された転写材Pを把持する転
写材グリッパ607を有する。
【0210】転写ドラム609の内側及び外側には、図
31(b)に示すように転写用放電器610、及び除電
手段を構成する内側除電用放電器613及び外側除電器
611,614が配置される。器610、及び除電手段
を構成する内側除電用放電器613及び外側除電用放電
器611,614が配置される。
【0211】上述したごとき構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明する
と、以下のようである。
【0212】感光ドラム603に一次帯電器604によ
り均一な帯電を行い露光手段608にて画像情報に応じ
た光像Eを照射し、感光ドラム603上に静電潜像が形
成される。該静電潜像は、回転式現像装置601により
感光ドラム603上に樹脂を基材とした平均粒径8〜1
0μmのトナーによりトナー像として可視化される。
【0213】一方、転写材Pはレジストローラ606に
より画像と同期して給紙ガイド618を通じて転写ドラ
ム609へと送られ、グリッパ607等によりその先端
部を把持され、そして、該転写ドラム609にて図中矢
印方向に搬送される。
【0214】次いで、感光ドラム603と当接する領域
において転写ドラム609の転写材担持部材、即ち、誘
電体シート693の背面から転写用放電器610によっ
てトナーと逆極性のコロナ放電による転写電界を受ける
ことによって感光ドラム603上のトナー像が転写材P
上に転写される。
【0215】転写材Pは必要回数の転写工程が行われた
後に分離爪615の作用により転写ドラム609から剥
離され、搬送ベルト616により定着器617に搬送さ
れる。定着器617にて熱による定着を受けた後機外に
排出される。
【0216】他方、感光ドラム603は、表面の残留ト
ナーをクリーニング装置612で清掃された後再度画像
形成プロセスに供せられる。
【0217】又、転写ドラム609の誘電体シート表面
も同様にファーブラシ等より成るクリーニング装置60
5及びクリーニング補助手段608の作用により清掃さ
れた後再度、画像形成プロセスに供せられる。
【0218】又、近年、画像の高画質化要求に応えて潜
像を高精細にし、その潜像再現性を向上させるべく、現
像剤としては小粒径の、即ち、粒径10μm以下、平均
粒径8μm程度のトナー粒子を使用するようになってき
ている。一般にトナー粒子の粒径を小さくしていくと、
比表面積が増加するため単位質量当たりの帯電電荷量、
ファンデルワールス力などが大きくなる。従って、感光
ドラムとトナー粒子との付着が強くなり、良好な転写性
を保つためには転写電界を強くしたり、転写材と感光ド
ラムの密着度を高める必要も生じてきている。しかしな
がら、転写領域における感光ドラムと転写材との間に生
ずる微少な間隙のために部分的な転写不良が生じてい
た。
【0219】そこで、転写効率を上げ鮮明な転写像を得
るために、図31(b)に示すように、転写用放電器6
10の、転写ドラム609の回転方向から見て上流側に
転写ドラム609の導入側から下流方向に向けて伸び、
そして誘電体シート693を押圧する押圧部材、即ち、
弾性シート618を設け、転写性を向上させる提案がな
されている。
【0220】次に、本実施例に係る画像形成装置の特徴
的部分について詳しく説明する。
【0221】転写ドラム609は、上述したように、2
つのシリンダ609a,609bの間に転写材担持部
材、即ち、誘電体シート693を張架して構成される。
本実施例においては、誘電体シートとしては、体積抵抗
率1016Ω・cm、比誘電率が略8、厚さ略150μmの
ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVdF)を用いた。誘電
体シート693の先、後端部は転写ドラム609を構成
する2つのシリンダ609a,609bを連結する連結
部609c上に固定される。
【0222】本実施例においては転写ドラムの直径を1
60mm、移動速度を160mm/secと設定した。同時に
感光ドラムなどの移動速度であるプロセススピードも1
60mm/sec とした。
【0223】図29は本実施例を示す図であり、図31
(a)に示した多色電子写真複写装置の転写材給送部分
である。本実施例は図29に示すとおりに、カセット内
に収容されている転写材(紙)を転写ドラム部へ搬送手
段としての給紙ローラ661によって給紙搬送する途中
に加圧給送手段662としての一対の加圧ローラ61
9,620を設けたものである。この加圧部分の拡大断
面図を図30に示す。加圧ローラは上ローラ619,下
ローラ620とも直径50mmの金属製ローラを用いた。
加圧上ローラ619は中心軸位置が固定され、加圧下ロ
ーラ620の中心軸は上下方向には自由に動くようにさ
れているとともに加圧バー621の一点bに接続されて
いる。加圧バー621は加圧下ローラ620の手前側お
よび奥側の2本あり、加圧下ローラ620を加圧上ロー
ラ619方向へ押圧するようになっている。加圧バー6
21は一端aが回転可能に固定支持され、他端cはバネ
の力により上方向へ押し上げるようにして、加圧上・下
ローラ619,620間に線圧5kg/cmの力が加わるよ
うにした。
【0224】本発明者らは転写材として坪量約80g/
m2,厚さ100g,表面粗さ約15μmの複写用紙を用
い、上記構成の多色電子写真複写装置にてカラー画像を
プリントした。本実施例を用いることにより、表面の凹
凸が小さくなり、図32に示すような局所的な転写効率
のバラツキによる濃度ムラや色味ムラが著しく軽減され
た画像が得られた。 (第17の実施例)又、本発明は、図33に図示するよ
うに4つの画像形成ユニットI〜IVを有した多色電子写
真複写装置にも具現化し得る。
【0225】本実施例で、各画像形成ユニットI〜IVは
感光ドラム603a〜603dを有し、その回りに1次
帯電器604a〜604d、露光手段608a〜608
d、現像器601a〜601d、転写帯電器610a〜
610d、除電放電器611a〜611d及び613a
〜613d、クリーナ612a〜612dが配置され、
更に各画像形成ユニットを貫通する態様にて感光ドラム
の下方に無端ベルト状の搬送手段620が配置される。
【0226】一方、転写用放電器610a〜610dの
それぞれの放電幅内にて無端ベルト状搬送手段622を
それぞれの感光ドラム側へと押圧する押圧部材621a
〜621dが設けられている。
【0227】転写材Pは給紙ローラ606a,606b
により給紙された後、無端ベルト状搬送手段622によ
り各画像形成ユニットの転写用放電器610a〜610
dが配置された転写部を通して搬送される。
【0228】ここで、本実施例による加圧給送手段66
2としての加圧上・下ローラ619,620を用いるこ
とにより、第16の実施例と同様の効果が得られた。 (第18の実施例)本実施例は図34に示した多色電子
写真複写装置においても効果的に具現化し得る。
【0229】図34の様な多色電子写真複写装置は回転
自在に軸支され矢印方向に回転する像担持体、即ち感光
ドラム603が配置されその外周部に画像形成手段が配
置される。画像形成手段は任意の手段とし得るが、本例
では、感光ドラム603を均一に帯電する一次帯電器6
04と、色分解された光像又はこれに相当する光像を照
射し、感光ドラム603上に静電潜像を形成する、例え
ばレーザービーム露光装置などから成る露光手段608
と、感光ドラム603上の静電潜像を可視画像とする現
像装置601とを具備する。
【0230】現像装置601は、イエロー色現像剤、マ
ゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現像剤の
4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器601Y,
601M,601C,601BKとで構成され、前記感
光ドラム上の静電潜像の現像を行い、4色分のフルカラ
ー現像が可能に構成されている。
【0231】感光ドラム603上の可視画像、即ちトナ
ー像は中間転写体ベルト622に転写される。本例にお
いて中間転写体ベルト622は支持ローラ623,62
4、二次転写ローラ625の3本のストレートローラに
より張架されており、支持ローラ623,624により
感光ドラム603に当接する構成となっている。該中間
転写体ベルト622は通常は体積抵抗率108 〜1012
Ω・cmのフィルム状の誘電体ベルトが使用される。
【0232】本実施例においては、ポリカーボネートに
カーボンを分散させた厚さ150μm,体積抵抗率約1
12Ω・cmの無端ベルトを用いた。
【0233】更に該中間転写体ベルト622の内側で、
感光ドラム603と当接する位置に一次転写コロナ61
0が配置され支持ローラ624の外側にはベルトクリー
ナ628が中間転写体ベルト622と圧接離間可能なよ
うに配置されている。
【0234】上述したごとき構成の多色電子写真複写装
置によるフルカラー画像の形成工程を簡単に説明すると
以下のようである。
【0235】感光ドラム603に一次帯電器604によ
り均一な帯電を行い露光手段608にて画像情報に応じ
た光像Eを照射し感光ドラム603上に静電潜像が形成
される。
【0236】該静電潜像は現像装置601のイエロー現
像器601Yにより感光ドラム603上に樹脂を基材と
した平均粒径10〜12μmのイエロートナーによりト
ナー像として可視化される。
【0237】次いで、感光ドラム603と当接する領域
において中間転写体ベルト602の背面から一次転写コ
ロナ放電器610によってトナーと逆極性のコロナ放電
を受けることにより感光ドラム603上のイエロートナ
ー像が中間転写体ベルト622上に静電転写される。
【0238】またこの転写に際しては、転写材Pは供給
されておらず、更に二次転写バイアスローラ627、及
びベルトクリーナ628は離間しており、上記イエロー
トナー像は中間転写体ベルト622上に保持されたま
ま、同ベルトの移動に伴なって再び一次転写部へと搬送
される。
【0239】このようにしてイエロートナー像が中間転
写体ベルト622上に転写された後、感光ドラム603
上の残留トナーはドラムクリーナ612にて完全にクリ
ーニングされる。また次の色の潜像形成の前に、前露光
ランプ629からの光が感光ドラム603表面に照射さ
れ、ドラム表面上の残留電荷を消去する。
【0240】上記した前露光,一次帯電,像露光,現
像,一次転写,ドラムクリーナの一連のプロセスは、マ
ゼンタトナー,シアントナー,ブラックトナーについて
も同様に繰返され、中間転写体ベルト622上には、上
記のイエロートナー像,マゼンタトナー像,シアントナ
ー像,ブラックトナー像の4色像が重ねて形成される。
【0241】このようにして4色像が中間転写体ベルト
622上に形成されると、転写材Pがレジストローラ6
06a,606bを経て、上記4色像の位置と同期して
二次転写ローラ625へ送られる。この時、転写材Pが
二次転写部に接近すると、二次転写バイアスローラ62
7が付勢され、2個の二次転写ローラ間(625,62
7)で中間転写体ベルト622及び転写材Pを共に挾着
することになる。
【0242】このとき、二次転写バイアスローラ627
にはトナーと逆極性のバイアス電圧が印加され、中間転
写体ベルト622とトナー間の結合力より転写材Pとト
ナー間の結合力が強くなると4色トナー像が転写材Pに
一括転写される。転写材Pは更に搬送ベルト616によ
り定着部(不図示)へ搬送され定着器にてトナーが溶融
混色定着され機外に排出される。
【0243】一方中間転写体ベルト622上に残留した
トナーに対しては、ベルトクリーナ628が付勢され、
除去される。
【0244】以上説明したように、中間転写体ベルト6
22上に各色トナー像を重ねた後に転写材Pに対して一
括して転写する多色電子写真複写装置においても、本発
明による転写材に対する加圧給送手段662を設けて転
写材表面の凹凸を小さくすることにより、第16の実施
例と同様の効果が得られた。
【0245】尚、以上の実施例においてはフルカラーの
電子写真複写装置を例に説明してきたが、本発明の応用
をこれのみに限定するものではない。また、転写材の加
圧方法も本実施例に限定するものではない。
【0246】本発明は、一般には画像形成装置に関する
ものであり、特に、電子写真方式或は静電記録方式など
により形成された像担持体上のトナー像を、転写担持部
材上に担持された転写材に転写電界を付与して転写する
ことにより画像を得る画像形成装置に関するものであっ
て、斯る画像形成装置として、白黒,モノカラー,フル
カラー(多色)の電子写真複写装置,プリンター,その
他種々の記録機器に応用可能である。
【0247】
【発明の効果】
(第1の発明の効果)以上説明した様に、第1の発明に
係る画像形成装置は、転写ドラムに使用する転写シート
が、厚み方向の抵抗が表面抵抗よりも小さいことを特徴
とし、小さな転写電界で転写可能であり、かつ画像にじ
み、太り、飛び散り等の画像劣化を生じない良好な画像
を得ることができる。 (第2の発明の効果)また、第2の発明にあっては、像
担持体上に形成した各色トナー像を順次中間転写体に第
1の転写をした後、該中間転写体上の多色トナー像を転
写材に再転写又は転写・定着をして最終画像を得る多色
画像形成装置において、前記中間転写体は、厚み方向の
抵抗が表面抵抗よりも小さいことを特徴とし、小さな転
写電界で転写可能であり、かつ画像にじみ、太り、飛び
散り等の画像劣化を生じない良好な画像を得ることがで
きる。 (第3の発明の効果)また、第3の発明に係る画像形成
装置は、コロナ放電器の配置角度を所定角度の範囲内、
特に0°<θ<15°に設定すること、転写材担持部材
を押圧する押圧部材を転写材担持部材移動方向導入側に
設定することによって、押圧部材の過重な帯電、帯電ム
ラを防止し、転写ムラのない良好な画像を得ることがで
きるという効果がある。 (第4の発明の効果)また、電荷をもつ顕画材によっ
て、像担持体上に形成された顕画像を、転写担持体上に
静電吸着した転写材に静電転写した後、該転写材が該像
担持体から剥離する位置において、転写電界と同極の電
界を作用させることにより、転写材が像担持体から剥離
する位置において発生し易い、転写材の像担持体への巻
きつき、ジャムが防止される。
【0248】特に、転写材担持体が転写材を固定するた
めのグリッパを備えていない場合や像担持体へと転写材
担持体が離れる位置における像担持体の曲率が転写材担
持体の曲率に対して0.75以上の場合の様に機械的分
離能力が劣る場合に本発明を適用すると、上記の効果が
大きい。 (第5の発明の効果)また、第5の発明にあっては、転
写する工程と転写されたトナー像を除電手段によって除
電する工程とを繰返すことによって多重転写を実行する
画像形成装置において、最終転写工程後は前記除電手段
によって転写材担持体を除電することにより、除電手段
に、トナー除電と転写材担持体除電との2つの機能をも
たせるようにしたものであり、体積抵抗率の高い転写材
担持部材を用いることによって環境データによる転写電
流の制御を行う必要がなくなるが、その際問題となる転
写紙上のトリボ量の上昇を伴う、飛び散り等の画像劣化
を、転写材担持体の除電を低コストで実現することが可
能となった。 (第6の発明の効果)搬送手段から送り出されてきた転
写材を加圧しつつ送り出す加圧給送手段を備えたことに
より、転写材表面の凹凸を小さくして、凹凸に伴なう局
部的な転写効率のバラつきを小さくして高品位な画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る第1の実施例の画像形成装置
に係り、(a)は同装置の誘電体シートの斜視図、
(b)は(a)の断面図、(c)はイオンの移動を説明
する図である。
【図2】(a)は同装置の概略構成図、(b)は同装置
の要部概略構成図、(c)は同装置の転写ドラムの斜視
図である。
【図3】第2の実施例に係る画像形成装置に係り、
(a)は同装置の誘電体シートの斜視図、(b)は
(a)の断面図である。
【図4】第3の実施例に係る画像形成装置の概略構成図
である。
【図5】第4の実施例に係る画像形成装置の要部概略構
成図である。
【図6】第2の発明に係る第5の実施例の画像形成装置
に係り、(a)は同装置の誘電体シートの斜視図、
(b)は(a)の断面図である。
【図7】同装置の概略構成図である。
【図8】同装置におけるイオンの移動を説明する図であ
る。
【図9】第6の実施例に係る画像形成装置に係り、
(a)は同装置の誘電体シートの斜視図、(b)は
(a)の断面図である。
【図10】第7の実施例に係る画像形成装置の概略構成
図である。
【図11】第2の従来例に係る画像形成装置の要部概略
構成図である。
【図12】同装置における多重転写の作用を説明する図
である。
【図13】(a)は同装置における一次転写部の飛び散
りを説明する図、(b)は同装置における飛び散り画像
を説明する図である。
【図14】同装置におけるコロナ放電幅と転写幅と飛び
散り現象との関係を説明する図である。
【図15】第3の発明に係る第8の実施例の画像形成装
置の要部概略構成図である。
【図16】(a)は同装置の全体概略構成図、(b)は
同装置の要部概略斜視図である。
【図17】同発明に係る第9の実施例の画像形成装置の
概略構成図である。
【図18】第3の従来例に係る画像形成装置の要部概略
構成図である。
【図19】第4の発明に係る第10の実施例の画像形成
装置の要部概略構成図である。
【図20】同発明に係る第11の実施例の画像形成装置
の要部概略構成図である。
【図21】同装置の要部拡大図である。
【図22】同発明に係る第12の実施例の画像形成装置
の要部概略構成図である。
【図23】第4の従来例に係る画像形成装置の要部概略
構成図である。
【図24】第5の発明に係る第13の実施例の画像形成
装置を示し、(a)は同装置の概略構成図、(b)は、
同装置の要部斜視図である。
【図25】同装置の要部拡大図である。
【図26】同発明の第14の実施例に係る画像形成装置
を示し、(a)は同装置の概略構成図、(b)は(a)
の要部拡大図である。
【図27】同発明の第15の実施例に係る画像形成装置
の要部拡大図である。
【図28】(a)は第5の従来例に係る画像形成装置の
課題を説明するためのグラフ、(b)及び(c)は同課
題を説明するための図である。
【図29】第6の発明に係る第16の実施例の画像形成
装置の要部概略構成図である。
【図30】同装置の要部拡大図である。
【図31】(a)は同装置の全体概略構成図、(b)は
同装置の画像形成手段を示す図、(c)は同手段の転写
ドラムを示す図である。
【図32】同装置によって転写がなされた転写材の模式
図である。
【図33】同発明に係る第17の実施例の画像形成装置
の全体概略構成図である。
【図34】同発明に係る第18の実施例の画像形成装置
の全体概略構成図である。
【図35】従来例に係る画像形成装置によって転写がな
された転写材の模式図である。
【符号の説明】
103 感光ドラム(像担持体) 109 転写ドラム(転写材担持体) 193,194 誘電体シート(転写材担持部材) 193b,194c 低抵抗領域 110 転写用コロナ放電器(電界形成手段) 121 導電性ブラシ(電界形成手段) 205 感光ドラム(像担持体) 293,294 中間転写体シート(中間転写体) 293b,294c 低抵抗領域 210 転写用コロナ放電器(電界形成手段) 303 感光ドラム(像担持体) 309 転写ドラム(転写材担持体) 310 転写用コロナ放電器(電界形成手段) 421 感光ドラム(像担持体) 425 転写ドラム(転写材担持体) 422 電界形成手段 440 剥離手段 451 感光体ベルト(像担持体) 503 感光ドラム(像担持体) 509 転写ドラム(転写材担持体) 510 転写用放電器(電界形成手段) 550 除電手段 660 画像形成手段 661 給紙ローラ(搬送手段) 662 加圧給送手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 常見 健夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される像担持体と、該像
    担持体に対向して配置され表面に転写材担持部材を有し
    て転写材を担持し搬送する転写材担持体と、該転写材に
    前記トナー像を転写するべく該転写材担持体へ向けて電
    界を形成する電界形成手段と、を備えた画像形成装置に
    おいて、 前記転写材担持部材の、少なくとも前記像担持体に対向
    する側の表面に、他よりも抵抗の低い低抵抗領域が分布
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 各色トナー像が形成される像担持体と、
    該像担持体に対向して配置される転写紙に多色トナー像
    を最終転写する中間転写体と、該中間転写体に前記各色
    トナー像を中間転写するべく該中間転写体へ向けて電界
    を形成する電界形成手段と、を備えた画像形成装置にお
    いて、 前記中間転写体の、少なくとも前記像担持体に対向する
    側の表面に、他よりも抵抗の低い低抵抗領域を分布する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 トナー像が形成される像担持体と、該像
    担持体に対向して配置され転写材を担持し搬送する転写
    材担持体と、該転写材に前記トナー像を転写するべく該
    転写材担持体へ向けて電界を形成する電界形成手段と、
    前記転写材担持体の移動方向導入側から下流方向に向け
    て伸び、該転写材担持体を押圧する押圧部材と、を備え
    た画像形成装置において、 前記像担持体の中心軸と前記転写材担持体の中心軸を結
    んで得られる平面に対する、前記電界形成手段の配置角
    度を所定範囲内としたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記所定角度の範囲とは、0°乃至15
    °である請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 押圧部材の先端が、像担持体の中心軸と
    転写材担持体の中心軸を結んで得られる平面に対して該
    転写材担持体の移動方向導入側に位置する請求項3記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 トナー像が形成される像担持体と、該像
    担持体に対向して配置され転写材を担持し搬送する転写
    材担持体と、該転写材に前記トナー像を転写するべく該
    転写材担持体へ向けて電界を形成する電界形成手段と、
    を備えた画像形成装置において、 前記転写材が前記像担持体より剥離する位置に、前記電
    界形成手段の形成する電界と同極の電界を作る剥離手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 転写材担持体が転写材を固定するための
    グリッパーを備えていない請求項6記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 像担持部材と転写材担持部材とが離れる
    位置における該像担持体の曲率が転写材担持体の曲率に
    対して0.75以上である請求項7記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 トナー像が多重に形成される像担持体
    と、該像担持体に対向して配置され転写材を担持し搬送
    する転写材担持体と、該転写材に前記多重のトナー像を
    転写するべく該転写材担持体へ向けて電界を形成する電
    界形成手段と、前記トナー像が多重に形成される毎にト
    ナー像を除電する除電手段と、を備えた画像形成装置に
    おいて、 前記転写材に前記トナー像を多重に転写し終えた後に、
    前記転写材担持体をも、前記除電手段が除電することを
    特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 転写材を画像形成手段へ搬送する搬送
    手段を備えた画像形成装置において、 前記画像形成手段の上流側に転写材を加圧しつつ送り出
    する加圧給送手段を配設したことを特徴とする画像形成
    装置。
JP4218518A 1992-07-24 1992-07-24 画像形成装置 Withdrawn JPH06161286A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007225973A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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JP2007225973A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

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