JP3676463B2 - 印字装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば、電子複写機、カラー電子複写機、あるいはプリンタとして適用される印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の印字装置は、感光体ドラムを備え、この感光体ドラムに像露光して潜像を形成し、この潜像に現像装置で現像剤を供給して顕像化したのち、この顕像を用紙に転写させるようになっている。
【0003】
転写方式としては、用紙の背面から直接コロナや転写ローラなどで電荷を付与する方式、また、搬送ベルトに用紙を吸着しつつ搬送して搬送ベルトの背面側から転写ローラなどで電荷を付与して転写する方式等がある。
【0004】
高速の電子複写機などにおいては、用紙の背面からコロナや転写ローラなどで電荷を付与する方式では、感光体ドラムに用紙が巻き付いてしまうという問題があるが、搬送ベルトに用紙を吸着しつつ転写を行う転写ベルト方式では、感光体に紙が巻き付き難いというメリットがあった。
【0005】
また、カラー電子複写機やプリンタなどでは、転写ベルトを用いて用紙を吸着搬送しつつ転写を行うことにより、転写ドラムを用いて4回転カラー印字方式と比較して、印字速度が早いというメリットがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、メリットのある転写ベルト方式であるが、いくつかの問題点がある。
転写ベルト方式は直接、用紙に電荷を付与して転写を行う一般的な方式と比較して、感光体ドラムと転写ローラとの間に搬送ベルトが介在しているため、転写のマージンが狭いという問題である。
【0007】
また、転写ベルト方式においては、用紙を搬送ベルトに静電的に吸着させることを要求されることが多く、用紙を搬送ベルトに吸着させる吸着手段を持たせることも多い。この場合、多湿環境などで用紙の抵抗が大幅に下がった時、吸着手段により付与された吸着バイアスが転写領域にまで影響を与え、転写不良を起こすという問題があった。転写のマージンが元々狭いだけに吸着の影響を受けると転写が顕著に悪くなってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、用紙を搬送ベルトに吸着させるための吸着手段による転写領域への干渉をなくすことにより、良好なモノクロあるいはカラーの印字が良好に行えるようにした印字装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、像を担持する像担持体と、この像担持体に用紙を搬送する搬送ベルトと、この搬送ベルトに接離自在に接触し、前記搬送ベルトによって搬送される用紙に吸着バイアスを印加して静電的に前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、この吸着手段により、前記搬送ベルトに吸着されて搬送される用紙に前記搬送ベルトの背面より転写バイアスを印加して前記像担持体上の像を転写させる転写手段と、この転写手段に前記用紙が到着する直前に前記吸着手段を前記搬送ベルトから離間させる駆動手段とを具備する。
【0011】
請求項記載のものは、所定間隔を存して配設され静電潜像を担持する複数の像担持体と、これら複数の像担持体にそれぞれ対向配置され、異なる色の現像剤を供給して前記静電潜像を顕像化する複数の現像手段と、前記複数の像担持体に用紙を搬送する搬送ベルトと、この搬送ベルトに接離自在に接触し、前記搬送ベルトによって搬送される用紙に吸着バイアスを印加して静電的に前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、この吸着手段により、前記搬送ベルトに吸着されて搬送される用紙に前記搬送ベルトの背面より転写バイアスを印加して前記複数の像担持体上の顕像を転写させる複数の転写手段と、これら複数の転写手段のうち前記用紙が最初に送られる転写手段に前記用紙が到着する直前に前記吸着手段を前記搬送ベルトから離間させる駆動手段とを具備する。
【0015】
本発明は、用紙は転写手段に到達する直前に吸着手段による吸着バイアスをフロート電位とし、あるいは、吸着手段を搬送ベルトから離間させ、または、吸着バイアスの印加を転写バイアスに応じて制御することにより、高速の電子複写機やカラー電子複写機などのように、搬送ベルトに用紙を十分に吸着させる必要のある装置において、多湿環境で用紙抵抗が下がった場合でも、吸着バイアスが転写領域に影響を与えないようにし、多湿環境での良好な転写を可能とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す一実施の形態を参照して説明する。
図1はディジタル電子複写装置を示すもので、プロセス速度が420mm/sec で、印字速度が50cpm である。
【0017】
図中1は回転自在に設けられた像担持体としての有機感光体である。この感光体の周囲部にはその回転方向に沿ってスコロトロンチャージャ2、レーザ露光装置3、現像装置4、および転写ローラ6が配設されている。
【0018】
スコロトロンチャージャ2は感光体1の表面を一様にマイナス帯電させるもので、感光体1の帯電電位はー450v〜ー750v程度である。
現像装置4は一般的な2成分現像器で、その内部では、キャリアとトナーが混合されてなる現像剤が撹拌され、トナーはキャリアとの摩擦帯電によりマイナス極性に帯電されるようになっている。
【0019】
感光体1と転写ローラ6との間には搬送ベルトとしての転写ベルト5が介在されている。転写ベルト5はローラ7,8間に掛け渡され、無端走行されるようになっている。
【0020】
転写ローラ6は転写ベルト5の背面に当接され、転写ローラ6には印加手段としての電源15aを備える印加手段15が接続されている。転写ローラ6は電源15により転写バイアスが印加されることにより、転写ベルト5に対しトナー電荷とは逆極性のプラス極性の電荷を付与するようになっている。
【0021】
搬送ベルト5を掛け渡すローラ8の上部側には、吸着手段としての吸着ローラ10が転接されている。
吸着ローラ10には電源16aを備える電圧印加手段16が接続され、吸着バイアスが印加されるようになっている。
【0022】
しかして、画像形成時には、図示しない原稿読み取り装置および画像データ加工装置により作成された画像データに応じて、レーザ露光装置3により感光体1の表面が反転露光される。感光体1の表面は、スコロトロンチャージャ2により一様にマイナス帯電されており、静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体1の回転により、現像装置4へ送られ、その現像ローラ4a上に付着している現像剤の中のトナーが、現像ローラ4aに印加された現像バイアスと静電潜像との電位差により供給されて感光体1上にトナー像が形成される。
【0023】
一方、このときには、アライニングローラ12により整位された用紙が導入ガイド13を介して転写ベルト5と吸着ローラ10との間に送られ、吸着ローラ10により吸着バイアスが印加されて転写ベルト5に吸着される。この転写ベルト5に吸着された用紙は転写ベルト5の走行により搬送され、感光体1と転写ローラ6との間に送り込まれる。転写ローラ6は、転写ベルト5の背面に当接されて転写ベルト5にトナー電荷とは逆極性のプラス極性の電荷を付与し、その電荷と感光体1の潜像との電界により、用紙にトナー像を転写させる。
【0024】
この転写時には、用紙は吸着ローラ10により付与された電荷による吸着力、さらには、転写領域で感光体1からの放電により付与されたマイナス電荷と転写ベルト5背面に付与されたプラス電荷との引力により吸着され、感光体1に巻き付くことはない。
【0025】
一般的に、用紙の背面から直接電荷を付与して転写を行う転写方式を反転現像プロセス(プリンタやディジタルPPCでは一般的に反転現象)に適用すると、紙に付与された転写電荷と感光体1の電荷が逆極性であるため、紙が感光体1に巻き付き、ジャムが発生し易い。
【0026】
上記したように、転写ベルト5を用いると、転写ベルト5と用紙Pが吸着するために感光体1に巻き付き難いという利点がある。
ところで、転写ベルト5としては、ポリイミド、ポリカーボネイト、ウレタンラバーなどにカーボンやイオン導電性物質を分散・混入させたものが用いられる。
【0027】
転写ベルト5の厚みは80ミクロン〜5mm程度で、ベルト抵抗は、107 〜1015Ω・cmが適当である。
実施の形態のように転写部材として接触式のものを用いた場合は(転写ローラ6が転写ベルト5に接触)、抵抗は107 〜1013Ω・cmが適当である。転写ベルト5の抵抗が高すぎると、転写性能に問題があり、転写ベルト5の抵抗が低すぎると、転写ベルト5の電荷保持能力がなくなり、用紙を転写ベルト5に吸着できなくなり、感光体1に巻き付きが発生してしまう。
【0028】
図2に、A4幅長さ50mmの紙に吸着ローラ10で10μAの電荷を付与し、転写ベルト5の抵抗を105 〜1015Ω・cmに変化させたとき、吸着ローラ10を用紙が通過して2秒後の吸着力をばね秤で測定した結果を示した。
【0029】
転写ベルト5の抵抗が107 Ω・cm以上であれば30g以上の吸着力が得られる。
図3に、抵抗が1011Ω・cmの転写ベルト5を用いて吸着バイアスを変化させ、吸着力が5g〜50gとなるようにし、10万枚の連続通紙テストを行った結果を示した。
【0030】
30gより吸着力が弱い条件ではジャム発生率が1回/1万枚以上となり問題となる。よって、ベルト抵抗が107 Ω・cm以上である必要があることがわかる。
【0031】
一方、転写ローラ6はウレタンゴム、シリコンゴム、発泡ウレタンなどにカーボンやイオン導電物質を分散・混入させたものが用いられる。
硬度はゴムの場合はJISーAで30度〜60度、発泡ウレタンの場合はASKERーCで30度〜60度程度が望ましい。ゴム厚は3〜8mm、抵抗値は103 〜107 Ω・cm程度が適当である。
【0032】
図4(a),(b)は転写ローラ6の代わりに転写ブラシ21を用いた例を示すものである。
転写ブラシ21は毛の太さ2D〜12D、植毛密度300〜4000本/mm、毛足長さ3mm〜10mm、抵抗値は103 〜107 Ω・cm程度が適当である。
【0033】
また、転写ローラ6の代わりに図5に示すような導電性シート19を用いても良い。
実施例では、転写ベルト5としてウレタンゴムにイオン導電物質を混入したベルトを用いている。転写ベルト5の抵抗は常温常湿環境で1011Ω・cm、厚み300μmのものを用いた。
【0034】
転写ローラ6は分散した発泡ウレタンローラを用いた。硬度はASKERーCで35度、抵抗は105 Ω・cm、Φ5mmのシャフトに肉厚4mmの発泡ゴムを付け、ローラ径は13mmとなっている。転写ローラ6は、図示されていないバネにより感光体1に750g・fで押し付けられている。
【0035】
転写バイアスとしては、定電圧電源15aを用いており、適正転写電圧は実施例では1000〜2000vとなっている。ここでは、転写バイアスとして1300vを印加するように設定している。
【0036】
吸着ローラ10としては導電性ゴムローラあるいは、導電性スポンジローラなどが用いられる。硬度はゴムの場合30度〜70度(JISーA)が望ましい。これより柔らかいと永久歪みの問題があり、これより硬いとニップが十分にとれず、ローラの精度が悪いと部分的に接触しないという問題がある。
【0037】
一方、スポンジローラでは硬度は30度〜60度(ASKERーC)が望ましい。硬度がこれ以上ではやはり永久歪みが問題になり、これ以上硬いものでは耐久性に問題がある(ポロポロと破損してしまう)。
【0038】
いずれの場合も、ゴム厚は3mm〜10mm程度がコストと性能(ニップを十分にとる)のバランスを考えると適当である。
また、吸着手段としては、ローラ以外にも図4および図5に示した導電性ブラシ18、導電性シート19などを用いても良い。
【0039】
ブラシは毛の太さ2D〜12D、植毛密度300〜4000本/mm、毛足長さ3mm〜10mmが適当である。
なお、いずれの吸着部材を用いる場合も適正な抵抗値は、103 〜107 Ω・cmである。103 Ω・cmより抵抗が低いと、転写ベルト5を絶縁破壊により破損するという問題が発生する。
【0040】
また、抵抗値が107 Ω・cmを越えると、吸着部材部分で吸着バイアスの電位降下が発生し、印加バイアスを高くせねばならず、トランスが高価になるなどの問題がある。
【0041】
ところで、本発明は図6に示すように、吸着ローラ10に吸着バイアスを印加するための電圧印加手段16に制御手段21が接続されている。
制御手段21は吸着ローラ10に対する吸着バイアスの印加を制御するようになっている。
【0042】
すなわち、用紙が転写領域に到達する直前に吸着バイアスをフロート電位にするようになっている。
吸着バイアスをフロート電位にするタイミングは、アライニングタイミングを基準にする。
【0043】
すなわち、アライニングローラ12から送られる用紙が吸着ローラ10に到着するまでの時間T1が経過したのち、吸着バイアスを印加させ、転写領域までの到達時間T2までに吸着バイアスをフロート電位とする。
【0044】
時間T1は図1に示すL1/vである。
vはプロセス速度(mm/sec)、L1はアライニングローラ12から吸着ローラ10までの距離である。
【0045】
到達時間T2は図1に示すL2/vである。
vはプロセス速度(mm/sec)、L2は吸着ローラ10から転写ローラ6までの距離である。
【0046】
しかして、アライニングローラ12で整位された用紙が吸着ローラ10に送られると、用紙に吸着バイアスが印加され、転写ベルト5に吸着されて搬送される。この転写ベルト5により搬送されて転写ローラ6の直前に達すると、制御手段21により吸着バイアスがフロート電位(オフではない)にされる。
【0047】
したがって、高温多湿環境など用紙が導電化している状態であっても、吸着バイアスが転写領域に影響を与えて転写不良が発生させるようなことはない。
なお、吸着バアイスを用紙が転写ローラ6を通過するまで印加した場合には、多湿環境においては、図7に示すように、用紙が吸着を抜けるまでの間(用紙先端からL2まで;L2は図1に示されている)は転写性が悪い。
【0048】
図8は他の実施の形態を示すものである。
この実施の形態では、吸着バイアスをフロート電位にする代わりに、吸着ローラ10を転写ベルト5に対し接離自在に設け、この吸着ローラ10を駆動機構22により、転写ベルト5から離間させる。
【0049】
駆動機構22としては、ソレノイドやカムなどが考えられるが、急激な接離は転写ベルト5を駆動する図示しないベルト久遠モータの急激な負荷変動となり、ベルト駆動モータの速度変動により色ズレが発生したりする。
【0050】
したがって、駆動機構22としては、カムのように徐々に吸着ローラ10を転写ベルト5に接離/当接させる機構が望ましい。
また、連続印字などの場合には、後続の紙が吸着ニップに突入前に吸着ローラ10を転写ベルト5に当接することが望ましい。
【0051】
これは、用紙が吸着ニップに入ってから吸着ローラ10を転写ベルト5に当接すると、用紙先端が吸着されないため、ジャムが発生し易くなり、また、吸着ローラ10の当接時に用紙がスキューすることがあるからである。
【0052】
図9はさらに他の実施の形態を示すものである。
この実施の形態では、電圧印加手段16に可変手段23が接続されている。
また、転写前ガイドガイドBにも電圧印加手段50が接続されている。
【0053】
すなわち、用紙が転写領域に到達する直前に吸着バイアス値を切り替えるようになっている。
吸着バイアス値を切り替えるタイミングは、上記した実施の形態と同様である。
【0054】
すなわち、アライニングローラ12から送られる用紙が吸着ローラ10に到着するまでの時間T1が経過したのち、転写領域までの到達時間T2までに吸着バイアス値を切り替える。
【0055】
また、転写時に、多湿環境において転写電流が用紙を介して転写前ガイド13に流失し、いわゆる転写抜けが発生することを防止するために、この実施の形態においては、転写前ガイド13に対しても電圧印加手段50によりバイアス電圧が印加さている。この転写前ガイド13には転写電圧と同じ極性の電圧が、転写が行われている間で、かつ、用紙が転写前ガイド上にある場合のみの印加されている。この転写前ガイド13へのバイアス電圧印加タイミングについても、前記同様、アライニングローラの搬送タイミングを参照して決められている。
【0056】
図10は吸着バイアスと画像前半部の転写効率の関係を示すものである。
吸着バイアスが500v以上であり、かつ、転写バイアスの2300v以下であれば転写への影響はほとんどない。
【0057】
よって、用紙が転写領域に突入する直前に吸着バイアスを500v〜1300vに切り替えても良い。
一方、転写部材である転写ローラ6の抵抗値は、高すぎると低温低湿条件下でベタ黒の転写が不良になり、抵抗が低すぎると高温多湿環境でのハーフトーンの転写が悪くなり、また、リークによりベルトを絶縁破壊するという問題がある。
【0058】
図11〜図15に102 〜108 Ω・cmのローラを用いた場合のベタ黒とハーフトーン(300dip25%面積率)の転写効率を示した。
103 〜107 ではベタとハーフトーンの適正転写条件がオーバラップしているが、その外側の適正転写条件がないことがわかる。また、102 ではベルトの絶縁も発生した。
【0059】
また、図1の実施の形態ではベルト5から用紙を剥離するのに除電コロナを用いていない。
剥離ポイントから下流5mm程度の領域の上方に除電針9を設けている。
【0060】
ベルト5は半導電性であるため除電が不要であり、駆動ローラ径が24mmと小さいために自然剥離することができる。
ベルト5から剥離された用紙は、用紙ガイドにより図示しない定着器へと導かれる。用紙は定着器により熱および圧力で定着され印刷画像を得ることができる。
【0061】
一方、図のように転写電荷付与部材をコロナチャージャした場合も本発明を適用することができる。
コロナチャージャには、5〜7kvの電圧を印加する。この場合も同様に、紙が転写領域に突入する直前に吸着バイアスをフロートしている。
【0062】
吸着バイアスをフロートにすることにより、高温多湿環境で紙が導電化したときの転写不良の発生を防止している。
転写ローラなどの接触転写部材を用いた実施の形態1と同様、吸着部材を離間したり、吸着バイアスを切り替えるなどの手段を用いても良好な画像を得ることができる。
【0063】
図16は本発明のさらに他の実施の形態を示すものである。
この実施の形態はカラー印字装置に適応した例を示す。
本装置はプロセス速度250mm/secで42ppmの印字速度である。
【0064】
この装置は、4つの感光体1a〜1dに、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成し、転写ベルト5上に用紙を搬送し、順次4色のトナーを転写しカラー画像を得る装置である。
【0065】
各色の感光体1a〜1dへのトナー像の形成プロセスは図1に示した単色PPCと同様なプロセスである。
有機感光体1a〜1d上をスコロトロンチャージャ2a〜2dで帯電し、レーザ露光装置3a〜3dで像露光し、現像器4a〜4dによりトナー像を形成して、転写ベルト5の背面から当接した転写ローラ(ブラシ)6a〜6dに転写バイアスを印加し、転写ベルト5上に搬送してきた用紙に順次転写を行いカラー画像を得る。
【0066】
それぞれの感光体1a〜1dの表面電位はー550v〜ー650vに設定されており、現像バイアスもトナーの現像特性により多少異なるが、ー350〜ー400vに設定されている。
【0067】
転写ブラシを用いる場合は、第1の実施の形態のところで説明したような仕様のものを用いれば良い。
なお、本装置は、カラー印字装置であり高画質が要求される。
【0068】
転写ベルト5を用いた転写方式では画像のチリが発生しやすい。これは、転写領域前に転写部材によりベルト5に付与された電荷により前転写が発生するためである。
【0069】
これを防止するために、本実施の形態では、ブラシ当接を図17、図18に示すように転写ニップ前では転写電界が形成されないようにしている。転写でのトナーの飛び散りなど、画質を考慮するなら、図17のごとき、感光体1とベルト5のニップD1の中に転写ブラシ31がベルト5と形成するニップD2が含まれていることが望ましい。
【0070】
よって、モノクロ印字装置などではこのような状況が望ましい。
しかしカラー印字の場合は、色ずれ防止のために転写領域で用紙がベルトに吸着される必要がある。
【0071】
用紙のベルト5への吸着は転写領域での転写電荷及び感光体1から紙へ付与される転写電荷とは逆チャージャの電荷による。図17の状況では、感光体1と紙との間での放電が行われる領域が存在せず、用紙吸着が不十分となる。
【0072】
よって、カラー印字装置では図18のごとく、転写ニップ後に放電電界が形成されるようになっている。
転写ベルト5の抵抗は109 〜1013Ω・cmの抵抗となっている。
【0073】
実施の形態1と比較してベルト抵抗の適正領域の下側が高くなっているのは、カラー印字装置の場合、第1転写ステーションから第4転写ステーションまでベルトに用紙を十分に吸着していないと、紙がずれて色ズレが発生してしまう。ベルト抵抗が低いと、用紙を保持するための電荷保持能力が低くなり、色ズレが発生しやすくなってしまう。
【0074】
図19にベルト抵抗を107 〜1013Ω・cmまで変化させて色ズレ測定し結果を示した。
色ズレは、図20に示すようなラダーチャートを印字し、n本目の4色のラインで最も位置ズレの大きいものを測定した。
【0075】
一般的には150μm程度の色ズレであれば人間の目にはさほど気にならない。図から明らかなように、109 Ω・cmより抵抗が低いと色ズレは150μm以上となってしまう。
【0076】
図により、109 Ω・cmの吸着力は50gであり、色ズレが問題にならないレベルとするには50g以上の吸着力が必要であることがわかる。
実施の形態では、1011Ω・cmのカーボンを分散した導電性ポリイミドベルトを用い、転写ブラシとしては104 Ω・cmで植毛密度1500本/mm、毛の太さ6D、毛足長さ6mmの導電性レーヨンブラシを用いている。
【0077】
転写バイアスとしては定電流バイアスを用いている。定電圧バイアスでも転写を行うことはできるが、環境によるベルトの抵抗変化、用紙の種類などにより、バイアスの切り替えを行わねばならない。定電流バイアスであれば、環境や用紙によらず一定の条件で良好な転写が得られる。
【0078】
実施の形態では、第1〜第4転写で12μA、13μA、14μAとなっている。この適正電流値はトナーによって変わってくる。
吸着ローラ31としては、105 Ω・cmのイオン導電物質を混入したウレタンゴムローラを用いている。Φ5mmのシャフトに4mmのゴム厚でローラを形成している。吸着バイアスとしては+200vを印加している。
【0079】
この場合も同様に、紙が転写領域に突入する直前に吸着バイアスをフロートしている。
吸着バイアスをフロートにすることにより、高温多湿環境で紙が導電化したときの転写不良の発生を防止している。
【0080】
転写ローラなどの接触転写部材を用いた実施の形態1と同様、吸着部材を離間したり、吸着バイアスを切り替えるなどの手段を用いても良好な画像を得ることができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、用紙が転写領域に突入する前に、吸着手段を搬送ベルト上の用紙から離間させるから、高温多湿環境などで用紙が導電化した場合でも、吸着電荷が転写に悪影響を与えず、良好なモノクロあるいはカラーの印字が行える。
【0083】
さらに、用紙が転写領域に突入する前に、吸着バイアスの電圧を転写バイアスに応じて切り替えるから、高温多湿環境などで用紙が導電化した状態でも、吸着電荷が転写に悪影響を与えず、良好なモノクロあるいはカラーの印字が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である電子複写装置を示す構成図。
【図2】転写ベルトの抵抗と吸着力との関係を示すグラフ図。
【図3】吸着力とジャム発生率との関係を示す図。
【図4】転写手段の他の例を示す図。
【図5】転写手段のさらに他の例を示す図。
【図6】吸着ローラの電圧印加手段を示す図。
【図7】用紙に転写される像の転写状態を示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態である吸着ローラの接離機構を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態である吸着ローラの電圧印加手段を示す図。
【図10】吸着バイアスと転写効率の関係を示す図。
【図11】転写電流と転写効率の関係を示す図。
【図12】転写電流と転写効率の関係を示す図。
【図13】転写電流と転写効率の関係を示す図。
【図14】転写電流と転写効率の関係を示す図。
【図15】転写電流と転写効率の関係を示す図。
【図16】本発明の第4の他の実施の形態を示す図。
【図17】転写ベルトに対する転写部材の接触幅を示す図。
【図18】転写ベルトに対する転写部材の接触幅を示す図。
【図19】ベルト抵抗と色ずれとの関係を示す図。
【図20】色ずれを示す図。
【符号の説明】
1…感光体(像担持体)
4…現像装置
4a〜4d…現像装置
5…転写ベルト(搬送ベルト)
6…転写ローラ(転写手段)

Claims (2)

  1. 像を担持する像担持体と、
    この像担持体に用紙を搬送する搬送ベルトと、
    この搬送ベルトに接離自在に接触し、前記搬送ベルトによって搬送される用紙に吸着バイアスを印加して静電的に前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、
    この吸着手段により、前記搬送ベルトに吸着されて搬送される用紙に前記搬送ベルトの背面より転写バイアスを印加して前記像担持体上の像を転写させる転写手段と、
    この転写手段に前記用紙が到着する直前に前記吸着手段を前記搬送ベルトから離間させる駆動手段と、
    を具備することを特徴とする印字装置。
  2. 所定間隔を存して配設され静電潜像を担持する複数の像担持体と、
    これら複数の像担持体にそれぞれ対向配置され、異なる色の現像剤を供給して前記静電潜像を顕像化する複数の現像手段と、
    前記複数の像担持体に用紙を搬送する搬送ベルトと、
    この搬送ベルトに接離自在に接触し、前記搬送ベルトによって搬送される用紙に吸着バイアスを印加して静電的に前記搬送ベルトに吸着させる吸着手段と、
    この吸着手段により、前記搬送ベルトに吸着されて搬送される用紙に前記搬送ベルトの背面より転写バイアスを印加して前記複数の像担持体上の顕像を転写させる複数の転写手段と、
    これら複数の転写手段のうち前記用紙が最初に送られる転写手段に前記用紙が到着する直前に前記吸着手段を前記搬送ベルトから離間させる駆動手段と、
    を具備することを特徴とする印字装置。
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