JP2002049252A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002049252A
JP2002049252A JP2000233431A JP2000233431A JP2002049252A JP 2002049252 A JP2002049252 A JP 2002049252A JP 2000233431 A JP2000233431 A JP 2000233431A JP 2000233431 A JP2000233431 A JP 2000233431A JP 2002049252 A JP2002049252 A JP 2002049252A
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JP2000233431A
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Toshiaki Miyashiro
俊明 宮代
Kimitaka Ichinose
公孝 一瀬
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 干渉電流の画像への影響を排除して高質画像
を安定的に得ることができる画像形成装置を提供するこ
と。 【構成】 感光ドラム(像担持体)11〜14と、1次
帯電ローラ(帯電手段)21〜24と、現像器(現像手
段)41〜44と、転写材Pを搬送するための転写ベル
ト(転写材担持体)8と、転写材Pを転写ベルト8に静
電吸着させるための吸着ローラ(吸着部材)7と、該吸
着ローラ7にバイアスを印加する吸着バイアス電源71
と、感光ドラム11〜14上のトナー像を転写ベルト8
上の転写材Pに転写する転写ローラ(転写部材)51〜
54と、該転写ローラ51〜54にバイアスを印加する
転写バイアス電源51−1Y,51−1M,51−1
C,51−1Kと、画像転写部へ流れ込む干渉電流を検
知する電流検出回路(干渉電流検知手段)72を備える
画像形成装置において、前記電流検出回路72によって
検知された干渉電流値に応じて画像形成条件を可変する
コントローラ(干渉電流補正手段)77を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機やレーザービームプリンタ等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた画像形成装
置は、高速化、高機能化、カラー化が進められてきてお
り、各種方式のプリンタが上市されている。特に、転写
材担持体に転写材を静電吸着させて画像形成ユニットか
らトナー像を転写材上に重ねて転写する所謂多重転写方
式はプロセス構成要素が少なくて小型化及び低コスト化
が容易であるため、この多重転写方式を採用するプリン
タが数多く開発されている。
【0003】図9に多重転写方式を採用する画像形成装
置の一形態である転写ドラム方式のカラー画像形成装置
の概略構成を示す。
【0004】図9は従来のカラー画像形成装置の断面図
であり、図示のカラー画像形成装置においては、給紙装
置から給紙された転写材Pは吸着ローラ7によって転写
ドラム8に静電保持され、感光ドラム1上に形成された
トナー像は画像転写部にて転写ドラム8の回転毎に1色
ずつ重ねられて転写され、転写ドラム8上にカラー画像
が形成される。
【0005】その他、多重転写方式には、プリンタの高
速化という観点から、異なる色画像を形成する複数の電
子写真ユニットを直列に配置し、これらを同時に駆動す
ることによって画像形成を行うインライン方式もあり、
このインライン方式は高速でのカラー画像の形成が可能
であることから近年注目されている。
【0006】図10はインライン方式の電子写真プロセ
スを用いたカラー画像形成装置(複写機或はレーザープ
リンタ)の概略断面図である。
【0007】図10に示すカラー画像形成装置は、イエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラッ
ク(K)のそれぞれの感光ドラム11〜14、現像器4
1〜44及びクリーニング装置10Y,10M,10
C,10Kを有する4つの独立したカラーステーション
を縦一列に配置し、静電転写ベルト8に吸着された転写
材Pを各カラーステーションに搬送してトナー像を該転
写材Pに転写することによってフルカラー画像を得るも
のである。
【0008】前記感光ドラム11〜14は像担持体とし
て繰り返し使用される回転ドラム型のものであって、こ
れは図示矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)
で回転駆動される。
【0009】而して、感光ドラム11〜14は回転過程
で1次帯電ローラ21〜24によって所定の極性・電位
に一様に帯電処理され、次いで画像露光手段(レーザー
ダイオード、ポリゴンスキャナー、レンズ群等によって
構成される)31〜34による画像露光を受けることに
より、各感光ドラム11〜14上にはそれぞれ目的のカ
ラー画像の第1〜第4色成分像(イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラック成分像)に対応した静電潜像が形成さ
れる。
【0010】次いで、静電潜像はそれぞれイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(B)の各トナーが内包された各色現像器41〜44内
の現像ローラによって現像される。尚、転写ベルト8は
図示矢印方向に感光ドラム11〜14と同じ周速度で回
転駆動されている。
【0011】ところで、転写材担持体としての転写ベル
ト8には例えばPVdF、ETFE、PET等の可撓性
フィルムから成る樹脂ベルトが用いられ、該転写ベルト
8の背面両側に接着されたリブによって転写ベルト8の
蛇行や寄りが規制される。
【0012】而して、カセット74から給紙された転写
材Pは、レジストローラ75を通過した後に転写ベルト
8と接触し、該転写材Pと転写ベルト8の接触点付近に
配置された吸着ローラ7によって電荷を与えられ、この
電荷による静電吸着力によって転写ベルト8に吸着保持
される。
【0013】一方、転写ベルト8の内側には導電弾性部
材で構成された転写部材としての転写ローラ51〜54
が配置され、各転写ローラ51〜54は転写ベルト8の
背面から各感光ドラム11〜14のニップ部に当接して
いる。これらの転写ローラ51〜54には、感光ドラム
11〜14上のトナー像を転写ベルト8上の転写材Pに
転写する目的からトナーの帯電極性とは逆極性の転写バ
イアスが転写バイアス電源51−1Y,51−1M,5
1−1C,51−1Kによってそれぞれ印加されてい
る。ここで、転写バイアスの電圧値はステーション毎に
異なり、又、両面印字の2面目や厚紙、OHP等の転写
材Pの抵抗値が著しく異なるときには、それらの条件に
適した転写バイアス値にコントローラからの信号によっ
て予め制御される。
【0014】而して、転写ベルト8の回転により各色の
ステーションを通過するときに各色トナー像が重ねて転
写された転写材Pは、転写ベルト8の回転方向下流に設
けられた定着装置9によって加熱及び加圧されてトナー
像の定着処理を受け、その表面に永久像が記録される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
多重転写方式を採用するカラー画像形成装置では、転写
材を転写材担持体としての転写ドラムや転写ベルトに静
電吸着させることによって保持している。そして、カラ
ー画像形成装置においては、転写される画像が転写時に
転写材上の所定の位置にて正確に転写されるよう転写工
程に先駆けて転写材を転写材担持体に固定させる必要が
ある。
【0016】転写材吸着工程の吸着力によって第1色目
転写時の転写材の挙動が安定することは周知の事実であ
るが、吸着力を高めるためにむやみに吸着バイアスを増
大させると、吸着バイアスが転写材を介して転写バイア
スに影響する所謂バイアス干渉が生じてしまう不具合が
知られている。このような問題に対して転写ドラム方式
では吸着ポイントと転写ポイントの距離を大きくするこ
とで対処してきた。
【0017】ところが、画像形成手段を一列に配置する
インライン方式では、各構成要素の配置間隔が広がるこ
とが装置の大型化を招くため、最も小型化し易い給排紙
部の転写材搬送路を極力短くした構成が好ましい。
【0018】しかしながら、給排紙部の転写材搬送路を
短くすると、転写材吸着工程が行われる吸着ポイントと
転写工程が行われる転写ポイントとの距離が転写ドラム
方式のそれより短くなり、吸着バイアスと第1の転写バ
イアス間での干渉が生じ易くなるという問題が発生す
る。この現象を図11を用いて更に詳しく説明する。
【0019】図11は吸着ローラと第1転写ステーショ
ンから成る転写材入口部の拡大図であり、同図に示す吸
着ローラ7には、転写材Pを転写ベルト8に静電吸着さ
せるための吸着バイアスが不図示の吸着バイアス電源よ
り供給されている。ここで、吸着ローラ7には吸着バイ
アスとして所定の電圧が印加されており、吸着ローラ7
から転写材Pと転写ベルト8を挟んで対向電極で接地さ
れた対向ローラ73に吸着電流が流れ込む構成になって
いる。
【0020】しかし、転写ベルト8に吸着された転写材
Pの先端が転写ベルト8の移動によって感光ドラム11
と転写ローラ51によって形成される転写ポイントに突
入すると、対向ローラ73に流れ込んでいた吸着電流が
転写材Pを介して感光ドラム11又は転写バイアス電源
に干渉電流として流れ込んでしまう。この干渉電流は、
吸着バイアスと転写バイアスが逆極性の場合、転写材P
の先端が第1ステーションに突入したときから転写材P
の後端が吸着ローラ7を抜けるまでの間、第1転写ステ
ーションの転写性を阻害する。逆に、吸着バイアスと転
写バイアスが同極性の場合には干渉電流は第1ステーシ
ョンの転写性を促進することになる。
【0021】しかし、何れの極性を吸着バイアスに用い
ても干渉電流は存在し、転写材Pの後端が吸着ローラ7
から抜けるタイミングに第1ステーションに到達した転
写材Pの前後で転写性が異なることになる。従って、得
られる画像はその前後で画像濃度が異なり、一様性に欠
けた画像となる。
【0022】上記現象は、転写材を介している関係から
吸着−転写間の距離に依存し、更に転写材の抵抗値に依
存するため、転写材の抵抗値が著しく低下する高温・高
湿環境下で生じ易い。又、同様な環境下においても転写
材の吸湿状態により電流量が大きく変化するため、環境
センサー等で検知した値から適切な条件を予測するのは
困難である。
【0023】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、干渉電流の画像への影響を排
除して高質画像を安定的に得ることができる画像形成装
置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、像担持体と、該像担持体を所定の極性に
帯電させる帯電手段と、前記像担持体上に形成された静
電潜像を現像剤によって可視化する現像手段と、転写材
を搬送するための転写材担持体と、転写材を前記転写材
担持体に静電吸着させるための吸着部材と、該吸着部材
にバイアスを印加する吸着バイアス電源と、前記像担持
体上の現像剤像を前記転写材担持体上の転写材に転写す
る転写部材と、該転写部材にバイアスを印加する転写バ
イアス電源と、前記吸着部材から前記像担持体と前記転
写部材から成る画像転写部へ流れ込む干渉電流を検知す
る干渉電流検知手段を備える画像形成装置において、前
記干渉電流検知手段によって検知された干渉電流値に応
じて画像形成条件を可変する干渉電流補正手段を設けた
ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0026】<実施の形態1>図1は本発明に係るイン
ライン方式のカラー画像形成装置(複写機或はレーザー
プリンタ)の概略断面図であり、本図においては図10
に示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、
それらについての説明は省略する。
【0027】感光ドラム11〜14は直径30mmの負
帯電OPC感光体であり、これらは長手方向に概略22
0mmの感光面を持ち、本実施の形態では100mm/
secの周速度(プロセススピード)で回転駆動され
る。
【0028】帯電装置としての1次帯電ローラ21〜2
4はDC接触帯電方式を採用するものであって、−1.
2kVのDC電圧を印加した実抵抗106 Ωのローラで
構成され、感光ドラム11〜14に総圧9.8Nで従動
当接されて感光ドラム11〜14の表面を−600Vに
帯電処理する。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(B)の各トナーは磁性体を含まな
い非磁性トナーであり、現像器41〜44は非磁性1成
分接触現像方式を採用しており、感光ドラム11〜14
上の静電潜像は感光ドラム11〜14の回転に対して順
方向に170%の周速で回転する現像ローラ41a〜4
4aによって現像される。
【0029】転写ベルト8は1011Ωcmに抵抗調整さ
れた厚み100μmのPVdF製の単層樹脂ベルトであ
り、背面両側に接着された不図示のリブによって蛇行や
寄りが規制される構成となっている。
【0030】転写部材としては導電性ゴムから成る転写
ローラ51〜54を用いており、第1ステーションでは
転写バイアス電源51−1Yから転写ローラ51に+1
kVの定電圧の転写バイアスが印加され、該転写ローラ
51は転写ベルト8の背面から感光ドラム11のニップ
部に当接している。
【0031】吸着ローラ7には吸着バイアス電源71よ
り転写バイアスと同極性の電圧が印加されている。そし
て、吸着バイアス電源71の接地側には吸着電流を測定
する電流検出回路72が設けられており、電流検出回路
72によって測定された電流値はコントローラ77に入
力される。又、この吸着バイアス電源71は、コントロ
ーラ77からの信号に応じてその出力電圧が可変できる
構成となっており、可変方法としてはPWM方式等の公
知の手段が用いられている。
【0032】又、吸着ローラ7の対向電極である対向ロ
ーラ73は金属又は導電ゴムを被覆したローラであっ
て、これは電気的に電流検出回路78を介して接地され
ている。吸着ポイントから転写材搬送方向下流に位置す
るレジストローラ75及び搬送路板金76は、吸着バイ
アスが転写材Pを伝って転写材搬送路に流れ込まないよ
うに電気的にフロート又はバリスタ、高圧ダイオード等
の電気素子79を介して接地することによって吸着バイ
アスと同極性でほぼ同等かそれより高い所定の電位を保
つ構成となっている。
【0033】以上の構成を採用することによって、吸着
ローラ7から転写材Pに流れ込む吸着電流と対向極であ
る対向ローラ73に流れ込んだ対向電流の差が第1ステ
ーションに流れ込んだ電流(即ち、干渉電流)として観
測することができる。
【0034】本発明者は、上記構成のカラー画像形成装
置において吸着バイアスとして+1kVの定電圧バイア
スを用いて温度15℃、湿度10%(以下、L/Lと称
する)の低温・低湿環境下から温度30℃、湿度80%
(以下、H/Hと称する)の高温・高湿環境下まで十分
に調湿した状態の転写材と開封直後の転写材との静電吸
着力と吸着電流及び画像への干渉電流の影響度合いを観
測した。
【0035】干渉電流による画像への影響具合は、温度
25℃、湿度70%付近の環境下で調湿された転写材の
一部の紙種においてハイライト側の淡い画像から徐々に
観測され始め、H/H環境下の調湿された転写材では全
ての紙種においてハーフトーン画像に干渉電流による濃
淡差が観測された。しかし、開封直後の転写材について
はH/H環境下まで干渉電流の影響は確認できなかっ
た。
【0036】静電吸着力が関係する転写材の搬送力及び
各ステーションでの転写材の安定性は印字画像の色レジ
ストレーションのズレ量から判断されるが、どの環境下
においても前記吸着バイアスで十分使用に耐えることが
確認された。
【0037】干渉電流は転写材の抵抗値により変動する
が、最大値はH/H環境下で調湿された転写材の先端が
第1ステーションに突入した直後の15μAであった。
【0038】図2にH/H環境下の調湿転写材の干渉電
流の経時変化を示す。
【0039】大きな濃度差が観測されたH/H調湿転写
材では、突入直後は15μAであった干渉電流が、画像
が転写されているタイミングでは減少し、その減少度合
いは転写されている画像パターンに依存した。画像パタ
ーンでは、画像が無い部分(ベタ白部)が突入時と同じ
電流値を示し、濃度の濃いパターンを印字する程減少度
合いは大きかった。
【0040】更に、本実験からどのような印字パターン
でも転写材が第1ステーションに突入した直後の約50
mm/secの間では、同一の転写材ならば画像パター
ンによらず干渉電流は同じ値を示した。これは、本発明
に係る画像形成装置のプロセススピードが100mm/
secであることを考慮すると、転写材の先端余白部5
mmと一致する。
【0041】従って、第1ステーションの転写部に突入
した直後の干渉電流は画像パターンによらず安定して測
定できる電流であり、その値は最大のベタ白部の電流量
とほぼ同等であるため、この突入直後の干渉電流を制御
できれば全ての画像パターンへの影響を低減させること
が可能になる。
【0042】本発明者は、H/H環境で調湿された転写
材を用い、吸着バイアスを+1kVから徐々に減じなが
ら先端部の干渉電流に注目しながら印字テストを行っ
た。その結果、先端部の干渉電流の影響が確認された画
像の濃淡差を光学濃度計で測定し、その濃度差が転写材
の後端部分(即ち、干渉電流の影響がない部分)の濃度
の略5%以内に収まる干渉電流値は概略3μA以下であ
ることが確認された。
【0043】従って、第1ステーションに転写材の先端
が突入した後、実画像が転写されるまで(即ち、余白部
の間に)に干渉電流が3μA以下になる吸着バイアス値
まで吸着バイアス電源の出力値を減少させれば干渉電流
による不具合を回避することができる。これにより、転
写時には干渉電流の影響を受けない転写が可能になり、
画像の濃度ムラを解消することができる。
【0044】図3に本実施の形態における干渉電流補正
手段のアルゴリズムを示す。
【0045】本実施の形態では転写材吸着時に吸着バイ
アスを可変することになるが、第1ステーションまでに
必要とされる吸着力としては、第1ステーションまで搬
送でき、且つ、突入時に転写材の転写ベルト上でのズレ
を防ぐことができる大きさであれば良く、少なくとも転
写材の先端部が強く吸着されていれば良い。又、干渉電
流が生じるような転写材では電荷保持力も減少するた
め、吸着ポイントで異なる電位に帯電されても、第1ス
テーションまでには電位ムラが無視できる程度にまで減
衰してしまい、転写材上の帯電電荷の不均一性に起因す
る濃度ムラは発生しない。
【0046】尚、以上説明した電流値はA4サイズの転
写材を用いたときの値であり、用紙サイズによりその値
は異なる。従って、用紙カセット等のサイズ検知機構に
連動して干渉電流の閾値を可変すれば良いことは明らか
である。
【0047】又、本実施の形態では本発明をインライン
方式のカラー画像形成装置に対して適用した場合につい
て説明したが、本発明は転写ドラムを用いた画像形成装
置に対しても同様に適用可能である。
【0048】<実施の形態2>次に、本発明の実施の形
態2について説明する。
【0049】図4は本実施の形態に係るカラー画像形成
装置(複写機或はレーザープリンタ)の概略断面図であ
り、本図においては図1に示したと同一要素には同一符
号を付している。
【0050】本実施の形態に係るカラー画像形成装置
は、実施の形態1に係るカラー画像形成装置とは異な
り、対向ローラ73ではなく、吸着ポイントより転写材
搬送方向下流に位置するレジストローラ75及び搬送路
板金76から成る給紙搬送部に電流検出回路78が設け
られている。
【0051】本実施の形態では、吸着バイアスが転写材
Pを介して給紙搬送部に流れ込む給紙電流を検出し、そ
の値から吸着−転写部で生じる干渉電流量を予測し、予
測した干渉電流量に応じて吸着バイアスを可変する方法
を用いる。
【0052】本発明者が実験を行って得られた本構成で
の給紙搬送部へ流れ込む給紙部電流と、同一条件の転写
材及び吸着バイアスを用いて実施の形態1で示した構成
にて観測された干渉電流値との関係を図5に示す。
【0053】図5から明らかなように給紙部電流と干渉
電流には強い相関があり、給紙部電流から十分に干渉電
流を予測することができる。従って、本実施の形態で
は、給紙部電流が所定値以上になった場合には吸着バイ
アス電源71の出力値を実施の形態1と同様に減少させ
るようにした。但し、閾値の電流値は干渉電流3μAに
対応して概略8μAとした。又、吸着バイアスの可変
は、吸着バイアスの可変が画像に影響しないように、転
写材Pの先端部が吸着ローラ7から概略10mm以上進
んだ時点から開始した。
【0054】而して、本実施の形態によれば、転写材P
が第1ステーションに突入する前に干渉電流が画像に及
ぼす度合いが予測できるため、転写材Pが突入する前に
吸着バイアス電源71の出力値を落とすことが可能にな
る。従って、吸着バイアス電源の応答性は実施の形態1
ほどにシビアになる必要はなく、より安価な電源構成で
回路を構成することができる。
【0055】<実施の形態3>次に、本発明の実施の形
態について説明する。
【0056】図6は本実施の形態に係るカラー画像形成
装置(複写機或はレーザープリンタ)の概略断面図であ
り、本図においても図1に示したと同一要素には同一符
号を付している。
【0057】本実施の形態に係るカラー画像形成装置
は、実施の形態1に係るカラー画像形成装置とは異な
り、吸着バイアス電源71ではなく、転写バイアス電源
51−1Yの出力値をコントローラ77によって可変で
きる構成となっている。
【0058】実施の形態1において説明したように、H
/H環境下の調湿転写材では吸着バイアスが第1ステー
ションの転写ポイントに流れ込むが、例えば吸着バイア
スとして転写バイアスと同極性のバイアスを用いた場合
には、流れ込む干渉電流が第1ステーションの転写にも
寄与している。従って、干渉電流が生じた場合と生じて
いない場合では、定電圧バイアスを印加している第1ス
テーションに接続された転写バイアス電源51−1Yか
らの転写電流にも変化がある。
【0059】本発明者が実験した結果、転写バイアスと
して定電圧電源を用い、出力電圧+1kVに設定した場
合、最も干渉電流が多い転写材を用いてベタ白画像を印
字したときの転写電流は、転写材先端が転写ポイントに
突入したときから転写材後端が吸着ポイントを通過する
までの間約1.5μAであった。その後、転写材後端が
吸着ポイントを通過した後では約7μAの電流値が観測
された。このときの干渉電流は、一例として吸着ローラ
と対向ローラにて測定した結果、約10μAであったこ
とから転写材先端は干渉電流と転写バイアス電源からの
電流の総和である約11.5μAの転写電流で転写さ
れ、転写材の後端付近は転写バイアス電源からだけの7
μAの転写電流で転写されたことになる。この電流差が
転写効率の差として濃度差に現れるため、転写材の後端
が吸着ポイントを通過した時点で転写バイアスを可変
し、転写に寄与する電流値を合わせ込めば干渉電流の有
無による濃度差の発生を回避することができる。但し、
転写中の転写電流は画像パターンにより変化するため、
転写材突入時の干渉電流から転写バイアスの可変幅を予
測する方法を採用する。
【0060】ここで、本発明者が実験により求めた干渉
電流と転写バイアス可変幅との関係を図7に示す。又、
本実施の形態における制御アルゴリズムを図8に示す。
【0061】本実施の形態では、例えば干渉電流が5μ
Aの場合は、転写材Pの後端が吸着ローラ7を通過した
時点でコントローラ77からの信号によって転写バイア
ス電源71の出力電圧が+1kVから概略50V程度高
い約+1.05kV付近に変更される。
【0062】而して、本実施の形態によれば、両面印字
や厚紙、OHP等の転写材Pへの転写時に転写バイアス
を大きく可変することで対処するために設けられた転写
バイアス可変機構を流用することができ、付加する回路
が少ない分だけ前記実施の形態1,2よりもコストを削
減することができる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、像担持体と、該像担持体を所定の極性に帯電さ
せる帯電手段と、前記像担持体上に形成された静電潜像
を現像剤によって可視化する現像手段と、転写材を搬送
するための転写材担持体と、転写材を前記転写材担持体
に静電吸着させるための吸着部材と、該吸着部材にバイ
アスを印加する吸着バイアス電源と、前記像担持体上の
現像剤像を前記転写材担持体上の転写材に転写する転写
部材と、該転写部材にバイアスを印加する転写バイアス
電源と、前記吸着部材から前記像担持体と前記転写部材
から成る画像転写部へ流れ込む干渉電流を検知する干渉
電流検知手段を備える画像形成装置において、前記干渉
電流検知手段によって検知された干渉電流値に応じて画
像形成条件を可変する干渉電流補正手段を設けたため、
干渉電流の画像への影響を排除して高質画像を安定的に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカラー画像形成装
置の概略断面図である。
【図2】吸着電流の経時変化を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るカラー画像形成装
置における干渉電流徒歩性手段のアルゴリズムを示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係るカラー画像形成装
置の概略断面図である。
【図5】給紙部電流と干渉電流との関係を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態3に係るカラー画像形成装
置の概略断面図である。
【図7】転写バイアス補正幅と干渉電流との関係を示す
図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係るカラー画像形成装
置における干渉電流徒歩性手段のアルゴリズムを示すフ
ローチャートである。
【図9】転写ドラム方式を採用する従来のカラー画像形
成装置の概略断面図である。
【図10】インライン方式を採用する従来のカラー画像
形成装置の概略断面図である。
【図11】干渉電流の説明図である。
【符号の説明】
7 吸着ローラ(吸着部材) 8 転写ベルト(転写材担持体) 11〜14 感光ドラム(像担持体) 21〜24 1次帯電ローラ(帯電手段) 41〜44 現像器(現像手段) 51〜54 転写ローラ(転写部材) 51−1Y 転写バイアス電源 51−1M 転写バイアス電源 51−1C 転写バイアス電源 51−1K 転写バイアス電源 71 吸着バイアス電源 72 電流検出回路(干渉電流検知手段) 73 対向ローラ 77 コントローラ(干渉電流補正手段) 78 電流検出回路(干渉電流検知手段) P 転写材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA01 DC10 DC20 EA03 EA18 EB04 EC20 ED16 ED24 EE07 EF09 2H032 AA05 BA16 BA18 BA23 BA28 CA01 CA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体を所定の極性に
    帯電させる帯電手段と、前記像担持体上に形成された静
    電潜像を現像剤によって可視化する現像手段と、転写材
    を搬送するための転写材担持体と、転写材を前記転写材
    担持体に静電吸着させるための吸着部材と、該吸着部材
    にバイアスを印加する吸着バイアス電源と、前記像担持
    体上の現像剤像を前記転写材担持体上の転写材に転写す
    る転写部材と、該転写部材にバイアスを印加する転写バ
    イアス電源と、前記吸着部材から前記像担持体と前記転
    写部材から成る画像転写部へ流れ込む干渉電流を検知す
    る干渉電流検知手段を備える画像形成装置において、 前記干渉電流検知手段によって検知された干渉電流値に
    応じて画像形成条件を可変する干渉電流補正手段を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記干渉電流検知手段は、前記吸着バイ
    アス電源から出力される電流値を検出する電流検出回路
    と対向ローラに流れ込む電流値を検出する電流検出回路
    で構成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記干渉電流検知手段は、前記吸着バイ
    アス電源から出力される電流値を検出する電流検出回路
    と給紙搬送部に流れ込む電流値を検出する電流検出回路
    で構成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記干渉電流補正手段は前記吸着バイア
    ス電源の出力値を可変することを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記干渉電流補正手段は前記転写バイア
    ス電源の出力値を可変することを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記転写材担持体を転写ドラムで構成し
    たことを特徴とする請求項1〜4又は5記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記転写材担持体を転写ベルトで構成し
    たことを特徴とする請求項1〜4又は5記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記干渉電流補正手段が動作する干渉電
    流値の閾値を転写材のサイズにより可変することを特徴
    とする請求項1〜6又は7記載の画像形成装置。
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