JP3420451B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3420451B2
JP3420451B2 JP35702496A JP35702496A JP3420451B2 JP 3420451 B2 JP3420451 B2 JP 3420451B2 JP 35702496 A JP35702496 A JP 35702496A JP 35702496 A JP35702496 A JP 35702496A JP 3420451 B2 JP3420451 B2 JP 3420451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の像担持体
に可視画像を形成し、その可視画像を記録材担持体に担
持して搬送される記録材上に重ね合わせて転写してカラ
ー画像を得る、電子写真方式、静電記録方式などを利用
した複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の画像形成部を備え、各画像
形成部でそれぞれ色の異なったトナー像を形成し、その
トナー像を同一記録材上に順次重ね合わせて転写して、
カラーのプリント画像を得る画像形成装置が種々提案さ
れている。このような画像形成装置の1つとして、無端
状の記録材担持体を用いたカラー電子写真記録装置が高
速記録機として用いられている。
【0003】カラー電子写真記録装置の一例を図6に基
づいて簡単に説明すると、装置内には第1、第2、第
3、第4の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdが並設さ
れ、各画像形成部Pa〜Pdにおいて、帯電、像露光、
現像、転写のプロセスを経て、各々異なった色のトナー
像が形成されるようになっている。
【0004】画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、そ
れぞれ専用の像担持体、本例では電子写真感光ドラム3
a、3b、3c、3dを具備し、各感光ドラム3a〜3
dの下側に隣接して共通の記録材担持体として1つの転
写ベルト130が設置されている。感光ドラム3a、3
b、3c、3dの外周には、それぞれ露光ランプ111
a、111b、111c、111d、ドラム帯電器(一
次帯電器)2a、2b、2c、2d、電位センサー11
3a、113b、113c、113d、現像器1a、1
b、1c、1d、転写帯電器24a、24b、24c、
24d、およびクリーナ4a、4b、4c、4dが設け
られ、装置の上方部には図示しない光源装置およびポリ
ゴンミラー117がさらに設置されている。
【0005】光源装置から画像信号で変調したレーザ光
が発生され、そのレーザ光をポリゴンミラー117で回
転走査し、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向
し、fθレンズにより感光ドラム3a、3b、3c、3
dの母線上に集光して露光することにより、感光ドラム
3a、3b、3c、3d上に画像信号に応じた静電潜像
が形成される。感光ドラム3a、3b、3c、3dは、
露光に先立ってドラム帯電器2a、2b、2c、2dに
より所定の電位に一様に一次帯電される。
【0006】現像器1a、1b、1c、1dには、現像
剤としてそれぞれシアン、マゼンタ、イエロー、ブラッ
クのトナーが、図示しない供給装置により所定量充填さ
れている。現像器1a、1b、1c、1dは感光ドラム
3a、3b、3c、3d上の潜像を現像して、それぞれ
潜像をシアントナー像、マゼンタトナー像、イエロート
ナー像、ブラックトナー像として可視化する。このトナ
ー像は、転写ベルト130によって搬送されて来る記録
材P上に転写される。記録材Pは、記録材カセット10
に収容されており、そこから複数の搬送ローラおよびレ
ジストローラ12を経て転写ベルト130上に供給さ
れ、転写ベルト130により感光ドラム3a、3b、3
c、3dと対向した転写部を順次経て搬送される。
【0007】転写ベルト130は、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂(PET)やポリフッ化ビニリデン樹脂、
ポリウレタン樹脂などの誘電体樹脂のシートからなって
おり、その両端部を互に重ね合わせて接合し、エンドレ
ス形状にしたものか、あるいは継目を有しない(シーム
レス)ベルトが用いられている。
【0008】この転写ベルト130が回転し所定の位置
にあることが確認されると、記録材Pがレジストローラ
12から転写ベルト130に送り出され、記録材Pが第
1画像形成部Paの転写部に向けて搬送される。これと
同時に画像書出し信号がオンとなり、それを基準として
あるタイミングで第1画像形成部Paの感光ドラム3a
に対し上記の画像形成を行ない、シアントナー像を形成
する。そして感光ドラム3aの下側の転写部で転写帯電
器24aが転写電界または転写電荷を付与することによ
り、感光ドラム3a上に形成された1色目のシアントナ
ー像が記録材P上に転写される。この転写により記録材
Pは転写ベルト130上に静電吸着力でしっかりと保持
され、第2画像形成部Pb以降に搬送される。
【0009】本例では、転写帯電器24(転写帯電器2
4a〜24d)は、導電性のブレード、ブラシあるいは
ローラのような接触帯電部材(転写帯電部材)を用いた
接触帯電器が使用されているが、コロナ放電器のような
非接触帯電器を用いることもできる。この場合、非接触
帯電器では、オゾンが発生してしまうこと、空気を介し
て帯電するために大気の温湿度環境の変動に弱く、画像
が安定的に形成されないなどの問題があるが、接触帯電
器を用いると、オゾンレス、温室度環境の変動に強い、
高画質を得やすいなどのメリットがある。
【0010】このような接触帯電器24a〜24dで
は、通常、それらの転写帯電部材による押圧により転写
ベルト130が感光ドラム3a〜3dに接触している
が、転写ベルト130は離間させることができる。これ
は、画像形成装置本体の電源がOFFのときと、転写ベ
ルト130上で記録材の搬送不良が生じたときで、記録
材の搬送不良の場合は、記録材を取り除く際に転写ベル
ト130や感光ドラム3a〜3d、転写帯電部材を変
形、破損させないようにすることと、記録材を取り除き
やすくするためである。
【0011】第2、第3、第4画像形成部Pb、Pc、
Pdにおいても、第1画像形成部Paと同様にして画像
形成が行なわれ、マゼンタトナー像、イエロートナー
像、ブラトナー像が記録材P上に転写される。このよう
にして4色のトナー像を重畳転写された記録材Pは、つ
いで転写ベルト130の搬送方向下流部で分離帯電器3
2により除電して、転写ベルト130への静電吸着力を
減衰させることにより、転写ベルト130の末端から離
脱される。離脱された記録材Pは搬送部62により定着
装置9へ搬送される。
【0012】定着装置9は、定着ローラ51、加圧ロー
ラ52と、その各々をクリーニングする耐熱性クリーニ
ング部材54、55と、ローラ51、52内に設置され
た加熱ヒータ56、57と、定着ローラ51にジメチル
シリコーンオイル等の離型剤オイルを塗布する塗布ロー
ラ50と、そのオイル溜め53と、加圧ローラ52の表
面の温度を検知して定着温度を制御するサーミスタ58
とから構成されている。
【0013】定着装置9へ送られた記録材Pは、定着ロ
ーラ51と加圧ローラ52により加熱および加圧して定
着することにより、4色のトナー像の混色および記録材
Pへの固定が行なわれて、フルカラーのプリント画像に
形成された後、排紙トレイ63に排出される。
【0014】転写が終了した感光ドラム3a、3b、3
c、3dは、それぞれのクリーナ4a、4b、4c、4
dにより転写残りトナーをクリーニング、除去され、引
き続きつぎの潜像の形成以下に備えられる。転写ベルト
130上に残留したトナーおよびその他の異物は、転写
ベルト130の表面にクリーニングウエブ(不織布)1
9を当接して、拭い取るようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、複数の
画像形成部Pa〜Pdを有し、その各画像形成部で各色
のトナー像を形成する画像形成装置では、画像形成しよ
うとする画像の色など画像の種類によっては、画像形成
を必要としない色の画像形成部が生じることがある。た
とえば白黒画像を形成する場合、ブラックの画像形成部
Pでの画像形成によって白黒画像を形成することがで
き、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成部Pa、P
b、Pcでの画像形成は不要である。
【0016】このような場合、不要な画像形成部Pa〜
Pcでは、転写帯電部材に印加する転写帯電バイアス、
あるいは転写帯電部材の押し圧を低減することによっ
て、感光ドラム3a〜3cへの物理的な傷や帯電性能の
劣化を軽減することができる。
【0017】しかしながら、転写ベルト130上に担持
された記録材Pの転写ベルト130との吸着力は、上記
のような吸着手段を特にもたない画像形成装置にあって
は、接触帯電部材による転写電界に大きく頼っており、
このため、画像形成部Pa〜Pcでの転写動作を完全に
停止してしまうと、記録材が転写ベルト130上にしっ
かりと保持されず、記録材の搬送が不安定になることが
あった。
【0018】また、感光ドラムが接触式の帯電部材によ
り一次帯電を受ける場合、感光ドラム表層の削れが起こ
る。この削れ量は、一次帯電部を通過する以前の電位
(感光ドラム電位)と通過後の電位(帯電電位)の差が
大きいほど多くなる。
【0019】本発明の目的は、各画像形成部に、押圧に
よりベルト状搬送手段を像担持体に当接させる接触帯電
部材を備えた接触式の転写帯電手段を有し、画像の種類
により画像形成を行なわない画像形成部で、搬送手段に
より記録材を搬送不良を生じることなく安定して搬送で
き、また、表面に電荷注入層を有する像担持体を使用し
ても、その像担持体を接触式の一次帯電手段により、像
担持体表層の削れを低減して一次帯電することを可能と
した画像形成装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、一次帯電手段による帯電、露光手段による画像露光
および現像手段による現像により、可視画像が形成され
る複数個の像担持体と、供給手段から供給された記録材
を担持して各像担持体と対向した各転写部に順次搬送す
るベルト状搬送手段と、各転写部の搬送手段の像担持体
側とは反対側の裏面側に設置され、像担持体上に形成さ
れた可視画像を記録材上に転写する転写帯電手段とを有
し、各転写帯電手段は、転写帯電バイアスが印加される
転写帯電部と、搬送手段を裏面側から押圧して像担持体
に当接させる、搬送手段に対し進退自在に設置された押
圧部材とを備えた画像形成装置において、前記複数個の
像担持体のうちの一部を使用して画像形成を行なう場合
に、その画像形成時、画像形成を行なわない像担持体に
対応した転写帯電手段は、押圧部材による搬送手段の像
担持体への当接を行ない、転写帯電部への転写帯電バイ
アスの印加を行なわないことを特徴とする画像形成装置
である。
【0021】本発明の一態様によれば、前記複数個の像
担持体のうちの一部を使用して画像形成を行なう場合
に、その画像形成時、画像形成を行なわない像担持体の
うちの上流側に位置する像担持体であって、搬送手段の
上流側の最終段の供給手段からの距離が記録材の搬送方
向長さよりも短い位置の像担持体のうちの少なくとも1
つの像担持体に対応した転写帯電手段は、押圧部材によ
る搬送手段の像担持体への当接、および転写帯電部への
転写帯電バイアスの印加を行ない、これ以外の画像形成
を行なわない残りの像担持体に対応した転写帯電手段
は、押圧部材による搬送手段の像担持体への当接、およ
び転写帯電部への転写帯電バイアスの印加を行なわない
ようにすることができる。前記少なくとも1つの像担持
体に対応した転写帯電手段の転写帯電部へ印加する転写
帯電バイアスは、その像担持体での画像形成時の転写バ
イアスの出力の50〜100%とすることができる。
【0022】また、前記転写帯電手段は、転写帯電部が
コロナ帯電器からなってもよい。また、前記転写帯電手
段は、搬送手段に対して進退自在に設置された、転写帯
電部および接触部材を兼ねる接触帯電部材からなり、該
接触帯電部材は導電性のブレード、ブラシまたはローラ
に形成されたものとすることができる。さらに、前記像
担持体は表面に電荷注入層を有し、前記一次帯電手段
は、その像担持体の表面に接触して電荷注入層に電荷を
注入することにより、像担持体を帯電するものとするこ
とができる。前記一次帯電手段は、内側に磁石を非回転
に有し、表面に磁性粒子を保持した回転するスリーブか
らなり、該スリーブが磁石により磁気ブラシに形成され
た磁性粒子を像担持体の表面に接触しながら回転すると
ともに、スリーブに電圧を印加することにより、像担持
体の電荷注入層に電荷を注入するものとすることができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0024】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例における画像
形成部を示す概略構成図である。本発明は、転写帯電器
の接触帯電部材により押圧された記録材担持体により、
像担持体に傷が発生するのを防止する策を講じたことに
大きな特徴であり、本実施例の画像形成装置自体の構成
は、図6に示した従来の画像形成装置と基本的に同じで
ある。図1の画像形成部は、図6の4つの画像形成部と
同様な4つの画像形成部のうちの任意な1つを示す。
【0025】図1において、符号3は像担持体としての
回転ドラム型電子写真感光体、すなわち感光ドラムで、
矢印の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)V
1で回転駆動される。感光ドラム3はその回転過程でド
ラム帯電器(一次帯電器)2により、外周面表面が所定
の極性、電位に一様に一次帯電される。
【0026】感光ドラム3は、本例では、アルミニウム
製の導電性ドラム基体33aと、その上の感光体層33
bとからなるOPC感光体(OCL感光体)に形成され
ており、直径30mm、長さ300mmの寸法を有し、
週速度V1=100mm/秒で回転駆動される。本実施
例では、ドラム帯電器2として電荷注入方式の接触帯電
器を用いたので、感光体層33bを電荷注入層(負電荷
注入層)を含む5つの層から構成している。
【0027】感光体層33bの最下層である第1層は、
アルミニウム基体33aの欠陥等を吸収するために設け
た下引き層で、厚さ20μmの導電層からなる。その上
の第2層は正電荷注入層で、アルミニウム基体33aか
ら感光体層33bに注入された正電荷が、ドラム帯電器
2から感光体層33bの表面の電荷注入層に注入された
負電荷を打ち消さないように防止する役割を果してい
る。正電荷注入層は、アミラン樹脂とメトキシメチル化
ナイロンとからなり、106 Ωcm程度に抵抗調節した
厚さ1μmの中抵抗層に形成されている。
【0028】第3層は電荷発生層であり、ジスアゾ系の
顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層で、露光を
受けることにより正負の電荷対を発生する。第4層は電
荷輸送層で、ポリカーボネート樹脂にヒドラゾンを分散
したP型半導体に形成されている。従って、感光ドラム
表面に注入された負電荷は、この電荷輸送層を移動する
ことができず、電荷発生層で発生した正電荷のみが感光
ドラム表面に輸送されることになる。
【0029】最表層の第5層は電荷注入層であり、接触
帯電器のドラム帯電器2によって負電荷を注入して負に
帯電され、露光により静電潜像が形成される層である。
絶縁性のバインダー樹脂に導電性超微粒子のSnO2
分散した塗工層から形成されている。具体的には、光透
過性の導電性フィラーであるアンチモンをドーピングし
て低抵抗化(導電化)した粒径0.03μmのSnO2
粒子を絶縁性樹脂に70重量%に分散して、塗工液を調
整し、これをディッピング法、スプレー法、ロールコー
ト法、ビームコート法等の適当な塗工法により厚さ約3
μmに塗工したものである。
【0030】感光ドラム3は、以上の他に、非晶質シリ
コンからなる表面層を有する感光体(アモルファスシリ
コンドラム(a−Siドラム))とすることもできる。
また、感光ドラム3は、表面抵抗104 〜109 Ωcm
の低抵抗を有するものとすることができる。
【0031】一次帯電器のドラム帯電器2は電荷注入方
式の接触帯電器からなり、本例では、接触帯電部材の感
光ドラム面との接触および帯電の安定性等が良いことか
ら、接触帯電部材にスリーブ回転タイプの磁気ブラシを
用いた接触帯電器を採用している。この接触帯電器2
は、非回転に固定した直径16mmのマグネットローラ
22aと、その外側に回転自在に被せた非磁性SUSス
リーブ22bとを備えて構成され、マグネットローラ2
2aはその周方向に沿って磁束密度1000ガウスの
S、Nの磁極をそれぞれ2極ずつ交互に有し、その磁力
でスリーブ22bの表面に導電性の磁性粒子を付着保持
して、磁性粒子の磁気ブラシ22cを形成している。ス
リーブ22bには、磁性粒子に帯電バイアスを印加する
電源S1が接続されている。
【0032】磁気ブラシ22cを形成する磁性粒子とし
ては、樹脂中に磁性材料としてマグネタイトを分散し、
導電化および抵抗調整のためにカーボンブラックを分散
して形成した樹脂キャリア、あるいはフェライト等のマ
グネタイト単体表面を酸化・還元処理して抵抗調整を行
ったもの、あるいはマグネタイト単体表面を樹脂でコー
ティングして抵抗調整したもの等が用いられる。
【0033】この磁性粒子は、平均粒径が10〜100
μm、飽和磁化が20〜250emu/cm3 で、抵抗が
1×102 〜1×1010Ωcmのものが好ましく、感光
ドラム3にピンホールのような絶縁の欠陥が存在したと
きのことを考慮すると、より好ましい抵抗は1×106
Ωcm以上である。なお、磁性粒子の抵抗測定は、底面
積228mm2 の金属セルに2gの磁性粒子を入れた
後、これを6.6kg/cm2 で加重し、100Vの電
圧を印加して行なった。
【0034】本実施例では、磁気ブラシ22cによる感
光ドラム1の帯電性能を良好にするためには、できるだ
け抵抗の小さい磁性粒子を用いる方がよいので、平均粒
径が25μm、飽和磁化が200emu /cm3 、抵抗が
5×106 Ωcmの磁性粒子を用いた。これをスリーブ
22bの外周面に40g磁気付着させて、磁気ブラシ2
2cを形成させた。
【0035】磁気ブラシ接触帯電器2のスリーブ22a
等は、磁気ブラシ22cが感光ドラム3の表面に接触す
るようにして配設する。本例では、この磁気ブラシ22
cと感光ドラム3の接触ニップ部(帯電ニップ部)nの
幅は6mmとした。そして、スリーブ22bを接触ニッ
プ部nにおいて感光ドラム3の回転方向とは逆のカウン
ター方向となるように、時計方向に周速度V2=100
mm/秒で回転駆動して、スリーブ22b表面の磁気ブ
ラシ22cにより感光ドラム3の表面を摺擦させた。こ
れと同時に、電源S1によりスリーブ22bを介して磁
気ブラシ22cに所定の帯電バイアスを印加して、磁気
ブラシ22cから感光ドラム3の感光体層33bに電荷
を注入し、感光ドラム3の表面を所望の電位に一様に一
次帯電した。帯電バイアスは直流電圧のみを印加する
他、直流電圧と交流電圧を重畳して印加することができ
る。
【0036】本例では、帯電バイアスを直流電圧Vdc=
−700Vとして、感光ドラム3に表面電位Vs =−6
90Vを得ることができた。従って、このときの電位コ
ントラストΔVは、ΔV=|Vdc−Vs |=10Vであ
る。
【0037】磁気ブラシ接触帯電器2により一様帯電さ
れた感光ドラム3は、次いで画像露光手段111により
画像露光Lを受けて露光明部の表面電位が減衰して、感
光ドラム3の表面に露光画像情報に対応した静電潜像が
形成される。画像露光手段111は、レーザビーム走査
露光方式、原稿画像光のスリット露光方式など適宜の手
段が使用できる。本例では、レーザビーム走査露光方式
の画像露光手段を採用した。
【0038】感光ドラム3上に形成された潜像は、現像
手段1により現像されてトナー像として可視化される。
現像手段1は、本例では、2成分接触現像手段となって
おり、非磁性トナーと磁性キャリアを混合した現像剤t
を収容している。現像手段1の感光ドラム3と対面した
開口部に非磁性の現像スリーブ11bが備えられ、この
現像スリーブ11bは感光ドラム3と0.3mmの距離
を開けて回転自在に対向配置されている。現像スリーブ
11b内にはマグネットローラ11aが非回転に配置さ
れている。
【0039】現像手段1内に収容された現像剤tは、キ
ャリアとともに図示しない撹拌部で撹拌され、この撹拌
によりトナーはマイナスに、キャリアはプラスに摩擦帯
電される。そして現像剤tは、マグネットローラ11a
の磁力により現像スリーブ11bの表面に薄層状に付
着、保持され、その現像剤の薄層taが現像スリーブ1
1bの反時計方向の回転により、感光ドラム3と対向し
た現像部に搬送され、感光ドラム1に接触される。
【0040】現像スリーブ11bには電源S2が接続さ
れており、電源S2から現像スリーブ11bに、周波数
1800Hz、Vpp1400VのAC電圧に−500
VのDC電圧を重畳した現像バイアスを印加することに
より、現像部に搬送された現像剤tからトナーが感光ド
ラム3に飛翔して潜像の露光明部に付着し、潜像がトナ
ー像として可視化される。
【0041】感光ドラム3上に形成されたトナー像は、
図2に示すように、感光ドラム3と転写帯電器24との
圧接ニップ部である転写部に搬送された記録材P上に転
写される。記録媒体としての記録材Pは図示しない給紙
搬送部から供給されたもので、感光ドラム3の回転に同
期して転写ベルト130上に吸着、担持して転写部に搬
送される。
【0042】本実施例によれば、転写帯電器24は電荷
注入方式の接触帯電器とされ、接触帯電部材25と駆動
部26とを備えてなっている。接触帯電部材(転写帯電
部材)25は、感光ドラム3の長手方向に延びる長方形
の板状導電性ゴム、つまり導電性ブレードからなり、記
録材Pの搬送方向に前傾して感光ドラム3に向けられて
いる。この接触帯電部材25には転写帯電バイアスを印
加する電源S3が接続されている。
【0043】駆動部26は接触帯電部材25を支持する
とともに、接触帯電部材25を感光ドラム3に対して前
進しまたその逆に後退させて、接触帯電部材25を転写
ベルト130を介して当接しまたその逆に離間させる機
能を有する。本例では、駆動部26による接触帯電部材
25の接離は、接触帯電部材を上下方向に昇降すること
によっているが、上下方向の揺動動作によって接離を行
なうものであってもよい。
【0044】この接触帯電部材25を転写ベルト130
を介して感光ドラム1に当接させ、電源S3により接触
帯電部材25にトナーの帯電極性(本例ではマイナス)
と逆極性のプラスの転写帯電バイアスを印加して、転写
ベルト130上に保持して転写部に搬送された記録材P
に対し、裏面側からプラスの電荷を注入して帯電するこ
とにより、上述したように、感光ドラム3上のトナー像
が記録材Pの表面上に静電転写される。転写帯電バイア
スは転写材Pが通過する間中、印加される。本例では、
電源S3は定電流源を有している。転写体で部材25の
離接のタイミングは、転写帯電バイアスの印加が開始さ
れるより十分前に当接し、転写帯電バイアスの印加が終
了してから離間するように設定される。
【0045】以上の帯電、露光、現像、転写の工程が4
つの画像形成部のそれぞれで行なわれ、同一の記録材P
上にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のト
ナー像が順次転写された後、記録材Pは転写ベルト13
0から分離して図示しない定着装置に送られる。そして
定着装置の加熱ローラと加圧ローラとの間を通過してト
ナー像の定着処理を受け、フルカラーのプリント画像に
形成された後、画像形成装置の機外に排紙される。
【0046】転写の終了した感光ドラム3は、クリーニ
ング手段4によりその表面の転写残りのトナーが清掃、
除去された後、繰り返して画像形成に供される。クリー
ニング手段4は、クリーニングブレード44aを感光ド
ラム3の表面に当接させて払拭することにより、感光ド
ラム3上の転写残りのトナーを除去するブレード方式と
されている。
【0047】本実施例では、上記の現像手段1、磁気ブ
ラシ接触帯電器2、感光ドラム3およびクリーニング手
段4は、これらを一体に組込んでプロセスカートリッジ
とし、画像形成装置本体に対し4つの画像形成部のそれ
ぞれにおいて着脱交換自在としてある。プロセスカート
リッジに組込む機器の組合せはこれに限られない。もち
ろん、プロセスカートリッジとして一体に組込んでなく
てもよい。
【0048】さて、本発明では、4色未満の画像、たと
えば黒単色の画像を画像形成する場合は、画像形成を行
なわないイエロー、マゼンタ、シアンの不要な第1、第
2、第3画像形成部では、それぞれの転写帯電器24を
次のように扱う。すなわち、画像形成時と同様、各第1
〜第3画像形成部の転写帯電器24の接触帯電部材25
を駆動部26によって上昇して、各接触帯電部材25を
転写ベルト130を介してそれぞれの感光ドラム3に当
接する。しかし、接触帯電部材25には電源3による転
写帯電バイアスの印加は行なわず、接触帯電部材25は
電気的にフローとにしておく。以上の動作を表1に示
す。
【0049】
【表1】
【0050】このように本発明では、画像形成に不要な
第2〜第3画像形成部において、接触帯電部材25に転
写帯電バイアスの印加を行なわないので、感光ドラム3
は接触帯電部材25から受ける電気的ダメージを最小限
に抑えることができる。このとき、転写帯電バイアスを
印加しないことにより転写ベルト130に対する記録材
Pの吸着不足が生じるが、転写ベルト130と感光ドラ
ム3との間に挟まれた転写材Pは、接触帯電部材25に
よる転写ベルト130の押圧によりしっかりと挟持され
るので、転写ベルト130による搬送力が十分に与えら
れ、記録材Pは吸着力の不足を補って安定に搬送され
る。
【0051】また、本発明によれば、第1〜第3画像形
成部では接触帯電部材25への転写帯電バイアスの印加
がないので、帯電器2の磁気ブラシによる感光ドラム3
の削れ量を減少することができる。
【0052】本実施例において、A41万枚の黒単色の
連続画像形成を行なったときの感光ドラム3の表層の削
れ量は、接触帯電部材25に転写バイアスの印加を行な
った第4画像形成部では1.0μmであったが、画像形
成を行なわず、転写帯電バイアスの印加がない第1〜3
画像形成部では0.1μm以下となった。
【0053】このように接触帯電部材25に転写帯電バ
イアスの印加を行なわないと、感光ドラム3の消れ量を
減少できる効果は、以下に示す実験から予測される。
【0054】図3は、感光ドラムの一次帯電前後の表面
電位と表層の削れ量の関係を調べる実験装置の模式図で
ある。実験装置は、感光ドラム102の周囲に、一次帯
電器である磁気ブラシ接触帯電器101、露光装置10
3および電位センサー104を配置してなっている。
【0055】磁気ブラシ接触帯電器101は、上述した
磁気ブラシ接触帯電器2と同様、マグネットを内包した
スリーブを回転して、その表面に保持した磁性粒子の磁
気ブラシを回転しながら感光ドラム102に接触する一
方、スリーブに一次帯電バイアスを印加して感光ドラム
102の表面を一様に一次帯電するものである。感光ド
ラム102は、上述した感光ドラム3と同様、電荷注入
層を有する感光体層を形成してなっており、帯電器10
1のバイアスを印加された磁気ブラシの接触により電荷
注入層に電荷が注入されて、つまり、電荷注入方式によ
り所定の極性、電位に一次帯電される。
【0056】まず、感光ドラム102を回転し、磁気ブ
ラシ帯電器2のスリーブを回転し、スリーブに−700
VのDC電圧に700Vpp、500HzのAC電圧を重
畳した帯電バイアスを印加して、スリーブ表面の磁気ブ
ラシにより感光ドラム102を−700Vに帯電した。
ついで、露光装置103により感光ドラム102を露光
して、感光ドラム102の表面電位を低下させた。この
際、光量を段階的に変えて露光し、感光ドラム102の
表面電位を種々に調整した。ついで、電位センサー10
4により露光後の感光ドラム102の表面電位を測定し
た。この条件でA4用紙1万枚の画像形成に相当する時
間だけ装置を空運転し、そのときの感光ドラム102の
表層の削れ量を測定した。その結果を図4に示す。
【0057】図4において、横軸は、感光ドラム102
の磁気ブラシ接触帯電器101通過直後の表面電位と露
光装置103通過後の表面電位の差、つまり帯電器10
1通過前後の表面電位の差を示す。図4に示されるよう
に、帯電器101の通過前後の感光ドラム102の表面
電位の差が大きいほど、感光ドラム表層の削れ量が多く
なることが分かる。
【0058】上記の実験は、画像形成を行なわない画像
形成部における転写帯電バイアスの印加の有無による感
光ドラム表層の削れの違いを模擬することができる。す
なわち、ある画像形成部において、磁気ブラシ接触帯電
器2により所定の適当な電位に一次帯電された感光ドラ
ム3は、転写部で転写帯電器24による帯電があると帯
電電位が低下されて、帯電器2の前後での表面電位の差
が大きくなるから、これは上記の実験で模擬されてい
る。従って転写帯電器24の接触帯電部材25に転写帯
電バイアスを印加すれば、帯電器2通過の前後の表面電
位の差が大きくなって、図4の結果から感光ドラムの削
れ量が増大し、接触帯電部材25への転写帯電バイアス
の印加がなければ、感光ドラム3の転写帯電による帯電
電位の低下がないので、帯電器2通過の前後の表面電位
の差が小さくなって、感光ドラムの削れ量が減少する。
【0059】以上の実施例では、第1、第2、第3、第
4画像形成部における画像形成の色順をイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックとした前提で説明したが、本発
明は、画像形成部がこの色順でなくとも適用できること
はいうまでもない。
【0060】また転写帯電器24は導電性ブレードから
なる接触帯電部材25を備えた注入電荷方式の接触帯電
器としたが、接触帯電部材25は導電性ローラであって
よい。さらに転写帯電器24は、図5に示すように、コ
ロナ帯電器27を備えた非接触帯電器であってもよく、
その場合は、駆動部28に支持した接触部材29を設け
て、駆動部28で接触部材29を昇降することにより、
接触部材29を感光ド転写ベルト130を介して当接し
またその逆に離間させればよい。
【0061】実施例2 実施例1では、転写帯電器24の駆動部26により接触
帯電部材25を上昇して、転写ベルト130を感光ドラ
ム3に押圧することにより、その間に挟さまれた記録材
Pをしっかりと挟持して、転写ベルト130の搬送力を
記録材Pに付与した。しかしながらこのような方法を採
用しても、記録材Pに、たとえば感光ドラム3の周面と
同方向のカールを持つなどの変形がある場合、記録材の
搬送性が不安定になってしまうことがある。
【0062】そこで、本実施例では、たとえば黒単色画
像形成時、イエローの第1画像形成部は非画像形成部で
あるが、その転写帯電器24の接触帯電部材25を駆動
部26で上昇して転写ベルト130を介して感光ドラム
3に当接させ、接触帯電部材25に転写帯電バイアスの
印加を行なう。これにより、第1画像形成部の転写部で
記録材Pを転写ベルト130に十分に静電吸着させる。
【0063】マゼンタ、シアンの第2、第3画像形成部
では、第1画像形成部で転写ベルト130に記録材Pを
十分に吸着したので、吸着の不足を補なって搬送力を付
与しなくても、転写ベルト130による搬送力で記録材
Pを安定に搬送できる。従って、第2、第3画像形成部
では、接触帯電部材25の上昇、当接による転写ベルト
130の押圧、および転写バイアスの印加を行なわな
い。
【0064】ブラックの第4画像形成部では、実施例1
と同様、転写帯電器24の接触帯電部材25を駆動部2
6で上昇して転写ベルト130を介して感光ドラム3に
当接させ、接触帯電部材25に転写帯電バイアスを印加
し、感光ドラム3上に形成されたブラックトナー像を記
録材Pに転写させる。以上の動作を表2に示す。
【0065】
【表2】
【0066】実施例3 実施例2では、記録材の静電吸着を行なう第1画像形成
部の接触帯電部材25に印加した転写帯電バイアスを、
通常の画像形成時と同様な値とした。しかし、転写材P
を転写ベルト130に吸着することだけが目的の転写帯
電バイアスは、感光ドラム3上のトナー像を転写するの
に必要な大きさとすることは不要である。そこで、本実
施例では、接触帯電部材25に記録材の吸着を行なうだ
けの転写バイアスを印加するときは、その転写バイアス
の出力を画像形成時よりも小さくした。
【0067】本実施例によれば、実施例2と同様、たと
えば黒単色画像形成時、イエローの第1画像形成部で記
録材の吸着を行なう場合、接触帯電部材25を上昇して
転写ベルト130を介して感光ドラム3に当接して、接
触帯電部材25に第1画像形成部での画像形成時の50
%の出力の転写帯電バイアスを印加して、記録材Pを転
写ベルト130に十分に静電吸着させる。
【0068】マゼンタ、シアンの第2、第3画像形成部
では、実施例2と同様、接触帯電部材25の上昇、当接
による転写ベルト130の押圧、および転写バイアスの
印加をを行なわない。また、ブラックの第4画像形成部
では、転写帯電器24の接触帯電部材25を駆動部26
で上昇して転写ベルト130を介して感光ドラム3に当
接させ、接触帯電部材25に転写帯電バイアスを印加
し、感光ドラム3上に形成されたブラックトナー像を記
録材Pに転写させる。以上の動作を表3に示す。
【0069】
【表3】
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接触帯電部材の押圧によりベルト状搬送手段を像担持体
に当接する接触式の転写帯電手段を有する画像形成部を
複数個備えた画像形成装置において、画像形成しようと
する画像の種類により画像形成を行なわない画像形成部
が生じても、画像形成時に、その画像形成を行なわない
画像形成部で、転写帯電手段の押圧部材により搬送手段
の像担持体への当接を行なうので、搬送手段により記録
材を搬送不良を生じることなく安定して搬送することが
でき、また、転写帯電手段の転写帯電部への転写帯電バ
イアスの印加は行なわないので、表面に電荷注入層を有
する像担持体であっても、その像担持体を接触式の一次
帯電手段により、像担持体表層の削れ量を低減して一次
帯電することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例における一画
像形成部を示す概略構成図である。
【図2】図1の画像形成部に設置された電荷注入方式の
転写帯電器の接触帯電部材を転写ベルトを介して感光ド
ラムに当接することを示す図である。
【図3】本発明を模擬した実験装置を示す該略図であ
る。
【図4】図3の実験で調べた感光ドラムの一次帯電器前
後の表面電位の差と削れ量との関係を示す図である。
【図5】本発明で使用可能なコロナ帯電器と接触部材と
を組合せた接触式の転写帯電器の例を示す該略図であ
る。
【図6】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 現像手段 2 磁気ブラシ帯電器 3 感光ドラム 24 転写帯電器 25 接触帯電部材 26、28 駆動部 27 コロナ帯電器 29 接触部材 130 転写ベルト S3 転写バイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−102776(JP,A) 特開 平8−194351(JP,A) 特開 昭63−249165(JP,A) 特開 平8−254907(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次帯電手段による帯電、露光手段によ
    る画像露光および現像手段による現像により、可視画像
    が形成される複数個の像担持体と、供給手段から供給さ
    れた記録材を担持して各像担持体と対向した各転写部に
    順次搬送するベルト状搬送手段と、各転写部の搬送手段
    の像担持体側とは反対側の裏面側に設置され、像担持体
    上に形成された可視画像を記録材上に転写する転写帯電
    手段とを有し、各転写帯電手段は、転写帯電バイアスが
    印加される転写帯電部と、搬送手段を裏面側から押圧し
    て像担持体に当接させる、搬送手段に対し進退自在に設
    置された押圧部材とを備えた画像形成装置において、前
    記複数個の像担持体のうちの一部を使用して画像形成を
    行なう場合に、その画像形成時、画像形成を行なわない
    像担持体に対応した転写帯電手段は、押圧部材による搬
    送手段の像担持体への当接を行ない、転写帯電部への転
    写帯電バイアスの印加を行なわないことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 一次帯電、画像露光および現像により可
    視画像が形成される複数個の像担持体と、各像担持体と
    対向した各転写部に記録材を担持して順次搬送するベル
    ト状搬送手段と、各転写部の搬送手段の像担持体側とは
    反対側の裏面側に設置され、像担持体上に形成された可
    視画像を記録材上に転写する転写帯電手段とを有し、各
    転写帯電手段は、転写帯電バイアスが印加される転写帯
    電部と、搬送手段を裏面側から押圧して像担持体に当接
    させる、搬送手段に対し進退自在に設置された押圧部材
    とを備えた画像形成装置において、前記複数個の像担持
    体のうちの一部を使用して画像形成を行なう場合に、そ
    の画像形成時、画像形成を行なわない像担持体のうちの
    上流側に位置する像担持体であって、搬送手段の上流側
    の最終段の供給手段からの距離が記録材の搬送方向長さ
    よりも短い位置の像担持体のうちの少なくとも1つの像
    担持体に対応した転写帯電手段は、押圧部材による搬送
    手段の像担持体への当接、および転写帯電部への転写帯
    電バイアスの印加を行ない、これ以外の画像形成を行な
    わない残りの像担持体に対応した転写帯電手段は、押圧
    部材による搬送手段の像担持体への当接、および転写帯
    電部への転写帯電バイアスの印加を行なわないことを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記少なくとも1つの像担持体に対応し
    た転写帯電手段の転写帯電部へ印加する転写帯電バイア
    スは、その像担持体での画像形成時の転写バイアスの出
    力の50〜100%である請求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写帯電手段は、搬送手段に対して
    進退自在に設置された、転写帯電部および接触部材を兼
    ねる接触帯電部材からなり、該接触帯電部材は導電性の
    ブレード、ブラシまたはローラに形成された請求項1〜
    3のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写帯電手段は、転写帯電部がコロ
    ナ帯電器からなる請求項1〜3のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体は表面に電荷注入層を有
    し、前記一次帯電手段は、その像担持体の表面に接触し
    て電荷注入層に電荷を注入することにより、像担持体を
    帯電する請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 前記一次帯電手段は、内側に磁石を非回
    転に有し、表面に磁性粒子を保持した回転するスリーブ
    からなり、該スリーブが磁石により磁気ブラシに形成さ
    れた磁性粒子を像担持体の表面に接触しながら回転する
    とともに、スリーブに電圧を印加することにより、像担
    持体の電荷注入層に電荷を注入する請求項6の画像形成
    装置。
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