JPH0619276A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0619276A
JPH0619276A JP19776992A JP19776992A JPH0619276A JP H0619276 A JPH0619276 A JP H0619276A JP 19776992 A JP19776992 A JP 19776992A JP 19776992 A JP19776992 A JP 19776992A JP H0619276 A JPH0619276 A JP H0619276A
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roller
image
toner
forming apparatus
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JP19776992A
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English (en)
Inventor
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Junji Araya
順治 荒矢
Harumi Kugo
晴美 久郷
Erika Asano
えりか 浅野
Hiroki Kisu
浩樹 木須
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Michihito Yamazaki
道仁 山崎
Masanobu Saito
雅信 斉藤
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Koichi Tanigawa
耕一 谷川
Yasumasa Otsuka
康正 大塚
Hideyuki Yano
秀幸 矢野
Kazuro Ono
和朗 小野
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】帯電部材、転写部材を傷付けることなく、これ
らから不用なトナーを除去する。 【構成】感光体1に、帯電ローラ2、転写ローラ7を圧
接する。両ローラには、それぞれバイアス電源11、9
を介して制御装置12を連結する。制御装置12によっ
て、帯電ローラ2から感光体1に帯電トナーを移送する
ための第1の電界を形成する一方、転写ローラ7から感
光体1に帯電トナーを移送するための第2の電界を形成
する。制御装置12は、電界の大きさ、印加タイミング
を適宜に調整する。これらの電界によって、帯電ローラ
2および転写ローラ7に付着した、有害なトナーを除去
することができる。除去に際し、ローラに当接する部材
は必要ないので、長期の使用に対しても、ローラを損傷
することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは像担持体に
対して転写材を押圧することによって、トナー像を像担
持体からシート材に転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
〈従来の技術1〉従来、一般的な複写機等の画像形成装
置においては、像担持体を均一に帯電するための帯電装
置や、像担持体上のトナー像をシート材に転写するため
の転写装置には、像担持体に対向する放電ワイヤに高電
圧を印加するいわゆるコロナ放電器が広く使用されてい
る。
【0003】しかし、コロナ放電器は空中放電を基礎と
しており、人体に好ましくないとされているオゾン等の
発生が多く、このため、オゾン等を除去するための特別
の機構を付加する必要があり、装置の複雑化や大型化を
招いていた。
【0004】そこで近時は、このようなコロナ放電器に
代わり、オゾン発生の少ない接触式の帯電装置や転写装
置が検討され、また実用化されている。
【0005】接触式の帯電装置は、電圧(例えば1〜2
KV程度の直流電圧或いは直流電圧と交流電圧の重畳電
圧等)を印加した帯電部材を像担持体の表面に所定の押
圧力をもって当接させて表面を所定の電位に帯電させる
もので、本出願人も特開昭63−149669号公報に
て、直流電圧を帯電部材に印加したときの帯電開始電圧
の2倍以上のピーク間電圧を有する振動電界を、帯電部
材と像担持体との間に形成することにより、像担持体の
帯電を均一にする手段を開示している。
【0006】また、接触式の転写装置としては、像担持
体に圧接する転写ローラ、転写ベルト等の転写部材を備
え、像担持体との圧接部位にシート材を通過させると共
に、このとき転写装置に転写バイアスを印加して、像担
持体側のトナー像をシート材に転写するものである。
【0007】図6はこのような帯電装置と転写装置とを
備えた画像形成装置の典型的な一例を示す概略側面図で
あって、紙面に垂直方向の軸21aを中心に矢印A方向
に、プロセススピード23mm/sec で回転する円筒状の
OPC感光体(像担持体)21を有する。この感光体2
1は、その表面が帯電ローラ22を介して一様に例えば
−700Vに負帯電された後、露光手段23によってこ
の表面に画像変調されたレーザビームが照射されて、照
射部分の電位が約−100Vに減衰して静電潜像が形成
される。
【0008】感光体21の回転に伴い、この潜像が現像
器25に対向する現像位置に達すると、負帯電したトナ
ーが前記潜像の照射部(−100Vの部分)に付着して
反転現像が行なわれてトナー像が形成される。
【0009】さらに、感光体21が回転して、トナー像
が、中程度の体積抵抗を有する弾性材料からなる転写ロ
ーラ27と感光体21とが圧接する転写部位Nに到達す
ると、トナー像にタイミングを合わせて、ガイド26を
介してシート材Pが供給される。このとき転写ローラ2
7にはバイアス電源29によって正極性の転写バイアス
が印加され、これによって形成された電界の作用で、感
光体21上のトナー像はシート材Pに転写される。
【0010】このような接触式の帯電ローラ22、転写
ローラ27は、従来から広く実用されているコロナ放電
器を利用するものに比して、高圧電源を必要としないの
でコスト的に有利であり、電極たるワイヤがないので、
これの汚染による画質の劣化がなく、また、放電による
オゾン、窒素酸化物等の生成も極端に少ないので、これ
らが感光体21に付着することによる障害のおそれも事
実上ないなど、多数の利点がある。
【0011】反面、この種の装置は、帯電ローラ22、
転写ローラ27が汚れると画像上に種々の問題が発生す
ることがあるため、汚れを取り除くためのローラのクリ
ーニング手段が既に考案されている。
【0012】帯電ローラ22は、画像形成プロセスにお
いてクリーナ30の直後にあるため汚れにくいはずであ
るが、初めて使用開始するとき、クリーナめくれ防止の
カイナ粉や、プリントを重ねる間に少しずつ付着するト
ナーなどによって徐々に汚れることがある。このローラ
汚れを除去するために、モルトプレンなどの帯電ローラ
クリーナ(スポンジ状部材)31を帯電ローラ22に軽
く当接させて、帯電ローラ22をクリーニングする方法
が従来より使用されている。
【0013】また、転写ローラ27は、ジャムや停電な
どの事態の発生によってプリント中に装置が停止した場
合や、誤って画像形成時の画像サイズよりも小さいシー
ト材Pが使用された場合、像担持体21上のトナー像が
転写ローラ27に直接転写され、次のシート材Pに裏汚
れを発生する問題がある。この転写ローラ汚れを除去す
るために、電源投入後、画像形成装置の起動までの時間
に、像担持体21と転写ローラ27との間に、トナーが
転写ローラ27から像担持体21へ向かう方向の電界を
形成することにより、転写ローラ27をクリーニングす
る方法が出願されている。この方法によれば、特にクリ
ーニング手段などを設けることなく転写ローラ27をク
リーニングすることができる。 〈従来の技術2〉従来、転写ローラを用いた画像形成装
置においては、転写ローラは芯金のまわりに、EPDM
ゴム等にカーボンや酸化亜鉛などを分散させたものをロ
ーラ状にしたものが一般的である。
【0014】通常、転写ローラの抵抗値は、上記のカー
ボン、酸化亜鉛や他の外添剤の配合を変化させて調節を
行っている。転写ローラの抵抗値は最適な転写を行うた
めの重要な要素であり、その抵抗値により、転写材やト
ナーの有無時に像担持体(感光ドラム)へ流れ込む電流
の特性も変わる。
【0015】従来では、転写ローラの抵抗値の測定方法
は、ある一定の電圧を転写ローラの芯金に印加し、その
ときに流れる電流を測定したり、また、転写ローラの周
方向に沿ったムラが多少あるためこれを考慮し、アルミ
ドラムに当接回転させ、芯金にある一定の電圧を印加
し、そのときのアルミドラムに流れる電流値を測定した
りして、抵抗を求めていた。そして、転写ローラは、良
好な転写を行える範囲の抵抗値のものを使用している。 〈従来の技術3〉従来、ローラ転写を行う画像形成装置
においては、図16に図示するように、転写ローラ54
を像担持体51に加圧接触させる方法としては、ローラ
芯金54aの両端を、軸受け54bを介して、ばね54
cで加圧する方法が一般的である。ばね54cの力が像
担持体である感光ドラム51の中心方向(矢印方向)に
向けて加わり、転写ローラ54を押し当てるという構成
である。
【0016】また、通常では、転写材の搬送性を良くす
るために、感光ドラム51からギヤを介して駆動をとる
ことが多く、その場合も、ローラ芯金54a両端のばね
54cの押圧力を同じにすると、動作中は、転写ローラ
54の駆動側ではギヤが逃げてしまう。そのため、ロー
ラの圧が低下し、逆に非駆動側ではローラの圧が増える
ので、左右のばね54cの強さのバランスは動作中のド
ラムに対するローラ圧が平均するように設定されてい
る。 〈従来の技術4〉図20に転写方式の画像形成装置の一
例の概略構成図を示した。
【0017】71は像担持体としての回転ドラム型の電
子写真感光体であり、矢示の時計方向に所定の周速度
(プロセススピード)をもって回転駆動される。この回
転感光体71の周面に対して図に省略した公知の電子写
真プロセス機器(感光体表面を一様に帯電させるための
一次帯電手段、画像情報露光手段、トナー現像手段等)
により目的の画像情報に対応した可転写像としてのトナ
ー像が形成される。
【0018】本例装置は感光体71としてOPC感光体
を用い、一次帯電によって負に帯電処理し、レーザビー
ム走査露光で画像情報の書き込みをして静電潜像を形成
させ、その潜像をネガトナーを供給する現像手段によっ
て反転現像してトナー像を形成担持させている。
【0019】一方、給紙カセット73から給紙ローラ7
4により転写材P(一般に紙)が繰り出され、その繰り
出し転写材がフィードローラ75とリタードローラ76
により1枚分離搬送され、レジストローラ対77a、7
7bによって感光体71と転写手段としての転写ローラ
72との圧接ニップ部(転写部)Nへ感光体71の回転
と同期どりされて、すなわち感光体71面の形成担持ト
ナー像の先端部が転写部Nへ到達したとき転写材Pの先
端部も転写部Nへちょうど到達するタイミングとなるよ
うに給送される。
【0020】転写ローラ72は所定の押圧力をもって感
光体71に圧接させてあり、感光体71の回転周速度と
略同じ周速度で回転しており、転写材Pの先端が転写部
Nに到達すると、該転写ローラ72には電源81によっ
て転写バイアス(トナーの帯電極性とは逆極性のバイア
ス)が印加されてその転写バイアスで形成される電界の
作用で感光体面側のトナー像が転写部Nを通過していく
転写材P面に順次に転写(転移)されていく。
【0021】転写部Nを通った転写材Pは感光体71面
から分離されてガイド82を経て不図示の定着部へ導入
されて転写トナー像の定着処理を受ける。トナー像転写
後の感光体面は不図示のクリーニング手段で清掃されて
繰り返して作像に供される。79はフィードローラ、リ
タードローラ対75、76とレジストローラ対77a、
77bとの間に配設した給紙ガイド、80はレジストロ
ーラ対77a、77bと転写ローラ72との間に配した
給紙ガイドである。
【0022】なお、転写材Pの1枚分離給送手段として
のフィードローラ75とリタードローラ76について説
明すると、上側のフィードローラ75は転写材給送方向
である矢示の時計方向に回転駆動される。下側のリター
ドローラ76はフィードローラ75に圧接させてあり、
転写材逆送方向である点線矢示の時計方向にフィードロ
ーラ75よりも小さい回転力で回転駆動付勢させてあ
る。このフィードローラ75とリタードローラ76との
圧接ニップ部に転写材Pがない場合と、1枚だけ存在す
る場合は、リタードローラ76はフィードローラ75の
回転力の方が勝ることでフィードローラ75に順回転方
向の実線矢示の反時計方向に点線矢示の時計方向への回
転駆動付勢力に抗して従動的に回転する。これに対して
フィードローラ75とリタードローラ76との圧接ニッ
プ部に2枚以上の転写材Pが到来すると転写材間の摩擦
力にリタードローラ76の本来の回転駆動付勢力が勝る
ことで該リタードローラ76が転写材逆送方向である点
線矢示の時計方向に回転して2枚目以下の転写材の圧接
ニップ部通過(重送)が阻止されて最上位の転写材だけ
が1枚分離搬送されていく。 〈従来の技術5〉従来、複写機、レーザプリンタ等の画
像形成装置の転写装置としては、トナーと逆極性の電位
を付与することによって、感光体上のトナー像を転写材
上に転移させるものが一般的である。
【0023】このような転写装置を装着した画像形成装
置の概要を図29に図示する。
【0024】この画像形成装置は、感光ドラム(感光
体)91の周囲に、その回転方向(R1方向)に沿って
感光ドラム91を帯電する一次帯電器92、感光ドラム
91を露光して静電潜像を形成する露光手段93、静電
潜像にトナー(現像剤)を付着させてトナー像を形成す
る現像装置95、感光ドラム91上のトナー像を転写材
Pに転写する転写帯電器(転写装置)96、残留トナー
を除去するクリーニング装置97を配設してなる。トナ
ー像の転写先となる転写材Pは、不図示の給紙機構によ
って矢印A1方向から給紙され、レジストローラ対9
9、転写ガイド100等を介して感光ドラム91に給紙
される。感光ドラム91に給紙された転写材Pは、転写
帯電器(転写装置)96によってトナー像が転写され、
その後搬送ガイド101を介して定着装置102に搬送
され、ここでトナー像が定着された転写材Pは、装置外
に排出される。
【0025】つづいて、負極性の帯電トナーを用いて静
電潜像を反転現像する場合を例にして、転写の機構を詳
しく説明する。
【0026】感光ドラム91はその表面を一次帯電器9
2によって帯電トナーと同極性の負に帯電され、暗部電
位VD となる。その後、露光手段93によって像露光さ
れ感光ドラム91上の露光された部分は電位の絶対値が
小さくなり、明部電位VL となって静電潜像を形成す
る。この静電潜像は現像装置95によってトナー像とし
て顕像化される。現像装置95に回転自在に取り付けら
れたスリーブ95a上にはトナーが薄層コートされてお
り、このトナーは負に帯電している。スリーブ95aに
は、感光ドラム91の暗部電位VD と明部電位VL との
間のバイアス電圧VB (|VD |>|VB |>|VL
|)が外部電源によって与えられているので、スリーブ
95a上のトナーは感光ドラム91の明部電位VL の部
分にのみ転移して静電潜像が顕像化される。
【0027】転写帯電器96のワイヤ96wには5〜1
0kVの正の電圧が印加され、これによってレジストロ
ーラ対99、転写ガイド100を経て搬送されてきた転
写材Pに正の電荷が与えられ、感光ドラム91上のトナ
ー像は電気的引力によって転写材Pに転移し転写され
る。
【0028】トナー像を転写された転写材Pは、定着装
置102を通過することにより、トナー像が転写材P上
に定着されて最終的な出力画像(コピー)となる。
【0029】また、感光ドラム91上に転写されずに残
った残留トナーはクリーニング装置97によって回収さ
れる。
【0030】トナー像の転写方式には上記のコロナ転写
方式の他に、ローラ転写方式、絶縁性あるいは導電性ベ
ルトを用いたベルト転写方式もあるが、いずれの転写方
式においても転写装置は、転移作用と電荷供給作用とを
なす。前者は、転写部位において転写材Pと感光ドラム
91との間に強電界を形成し、感光ドラム91上のトナ
ー像を電気的に転写材Pに転移させており、後者は、転
写材Pが感光ドラム91から分離されて定着装置102
において永久固着像として定着されるまでの間トナー像
を転写材P上に保持するためのトナー保持電荷を転写材
Pに供給する作用である。 〈従来の技術6〉図33に従来の画像形成装置の縦断面
図の一例を示す。金属円筒上に有機光半導体層を形成し
た画像担持体、すなわち感光ドラム111は矢印方向に
回転する。帯電ローラ112により感光ドラム111は
所定の極性の表面電位となるように均一に帯電され、露
光113の有無に応じて静電潜像が形成される。現像器
114により、磁性体を含有する1成分現像剤115
が、静電潜像に応じて感光ドラム111上に付与された
顕像116が形成される。次いで、図示せぬカセットよ
り1枚ずつ取り出されたカットシート状の像支持材すな
わち、転写材117が顕像116に同期して感光ドラム
111に向けて搬送され、転写ローラ118と感光ドラ
ム111の形成する転写ニップNに挿通される。転写ロ
ーラ118は芯金118a上に形成された導電性弾性層
118bよりなっており、不図示のばね手段により感光
ドラム111に押圧される。また、芯金118aには電
源119より転写バイアス電圧が印加されており、転写
材117がニップNを通って排出されるのに応じて、顕
像116は転写材117上へ転写され、顕像116′と
なる。ここに転写装置として従来多用されてきたコロナ
帯電器に代えて転写ローラ118を用いるのは、オゾン
発生量が極めて少ないので感光ドラム111の有機光半
導体が変質劣化することがなく、装置外へのオゾン漏洩
防止フィルタ等の装備も不要であるという利点に加え
て、転写ニップNに転写材117をしっかりと喰えるこ
とができるので、転写時の画像ズレがほとんどなく、さ
らにニップN前後の転写材117の帯電量が少ないので
画像の乱れも少ないため、高品質を得られる利点がある
からである。感光ドラム111上の転写残りの現像剤は
クリーニング器120により払拭されて感光ドラム11
1は引続く画像形成に供される。
【0031】転写工程を終えた転写材117は、転写ロ
ーラ118の回転により転写ニップNより押し出され、
搬送ベルト部129を経て、定着入口ガイド121に先
端を案内されて定着ローラ122及び加圧ローラ123
の形成する定着ニップN′に挿通される。このとき、定
着入口ガイド121は、転写材117の先端がまず定着
ローラ122の表面に当接してから定着ニップN′に進
入するように配置されている。このように定着入口ガイ
ド121を配置するのは硬度の大きな定着ローラ122
にまず先端を当接して、転写材117の先端の波打ちを
矯正してから定着ニップN′に進入させることで、シワ
の発生を防ぐことが目的である。定着ローラ122は中
空パイプよりなり、表面には離型層が設けられており、
内部にはヒータ124を有しており、表面温度センサ1
25により検知して、表面温度が所定温度となるように
不図示のコントローラにセンサ125の出力をフィード
バックしてヒータ124をオン・オフする温度制御が行
われる。加圧ローラ123は芯金上に弾性ゴム層を形成
したローラであり、不図示のばね手段により、定着ロー
ラ122に向けて押圧されて定着ニップN′が形成され
ている。定着ニップN′に転写材117が挿通されると
未定着の顕像116′及び転写材117が加熱、加圧さ
れ、転写材117上に永久定着された顕像116″が得
られ、転写材117は完成プリントとして装置外に排出
される。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
〈第1の発明の課題〉しかしながら、上述の従来例によ
ると、以下に示すような問題点があった。 (1) モルトプレン等によるローラ当接タイプの帯電ロー
ラクリーナ31は、使用するにつれ帯電ローラ22にス
ジ状の傷がつく。この帯電ローラ傷は、帯電不良を生じ
させて、画像上にスジ状の汚れが発生することがある。
従来、帯電ローラ22は、カートリッジを使用する小型
機種に使用されていたので、数千枚のプリントに耐えら
れれば問題なかったが、近時、帯電ローラ22の材質の
向上により、帯電ローラ22の寿命が伸び、帯電ローラ
22を画像形成装置本体に取り付けて数万〜十数万のプ
リントに使用することも可能となってきた。こうなる
と、帯電ローラ22にスジ状の傷をつけ寿命を短くする
モルトプレン等のローラクリーナ31を使用することは
問題である。 (2) 前述したように、帯電ローラ22は汚れにくい位置
にあるので、数千枚の寿命であればローラクリーナなし
でも像担持体のクリーニングを確実に行うことにより、
使用可能な場合もあるが、同一の帯電ローラ22を数万
〜十数万枚のプリントに使用する場合は、帯電ローラ2
2のクリーニングなしでは最後まできれいなプリントを
続けることは不可能である。
【0033】以上のような問題は、ほとんどそのまま、
転写ローラ27にもあてはまるものである。
【0034】また、転写ローラ27と像担持体21との
間に電界を形成するものについては、転写ローラ27単
独でみた場合には、確かにクリーニング法として有効で
あるが、帯電ローラ22を含めて総合的に考えた場合に
は、帯電部材22のクリーニング性の問題がある以上、
片手落ちであるといわねばならない。
【0035】そこで、第1の発明は、帯電部材及び転写
部材の双方にそれぞれ荷電トナーを像担持体に向けて移
動させる電解を形成することにより、帯電部材、転写部
材を損傷することなくこれらから有効にトナーを除去す
るようにした画像形成装置を提供することを目的とする
ものである。 〈第2の発明の課題〉しかしながら、従来例で述べたよ
うに、転写ローラをアルミドラムに当接回転させて、ロ
ーラ芯金にある一定の電圧を印加して、そのとき流れる
電流を測定し、抵抗値を求めるだけでは次のような問題
があった。
【0036】それは、上記の方法によって測定した抵抗
値が同じ2個の転写ローラであっても、これらを使用し
て画像形成(コピー)を行った場合、一方は良好な画像
を形成するにもかかわらず、他方は画像上に、転写不
良、飛び散り、突き抜け等の現象ムラが発生することが
あるといった問題である。これを説明すると、転写不良
は転写時に紙裏電荷の不足により、感光ドラム上に形成
されたトナー像が紙へ転写されないものである。飛び散
りは、紙裏電荷の不足によって転写後のトナー像を保持
する力が弱まり、紙に定着される前にトナーが非画像部
へ飛んでしまう現象である。そして、突き抜けは紙裏へ
供給される電荷が過剰になったときに電荷が紙を通り抜
け、トナーを逆極性に帯電してしまうため、感光ドラム
から紙へトナーの転写が行われないという現象である。
これらの現象は紙裏へ供給される電荷量に関係するの
で、転写ローラの抵抗にムラがあると、長手方向(転写
ローラの軸方向)の紙裏電荷が不均一になり、部分的な
画像不良となる。また、転写ローラの抵抗ムラは周方向
にもあるが、長手方向のムラの方が画像上では目立つも
のである。この長手方向の抵抗ムラには傾きがあるた
め、ローラ幅が長ければ長い程、左右の抵抗差は大きく
なるので、特に通紙幅がA3のような大きいものになる
と、画像上のムラがでやすくなる。また、ローラの抵抗
ムラにより感光ドラムのある一部分に過剰な電流が流れ
て、その部分の劣化を早めることにもなりかねない。
【0037】そこで、第2の発明は、転写ローラの長手
方向の抵抗のばらつき少なくすることによって、転写不
良等の画像ムラをなくすようにした画像形成装置を提供
することを目的とするものである。 〈第3の発明の課題〉しかしながら、前述の従来の技術
3によると、ばねによる転写ローラ加圧方式は、動作中
の感光ドラム51に対する転写ローラ圧が駆動側と非駆
動側で平均するようなばね圧のバランスになっている。
また、転写ローラ54の抵抗には圧依存性があり、ロー
ラ圧を上げると抵抗が高くなる特性がある。
【0038】したがって転写ローラの長手方向(軸方
向)の抵抗が一様であれば、動作中のローラ圧も左右の
平均がとれているため問題は生じないが、抵抗に軸方向
に沿った傾きがあると不都合が生じてしまう。つまり、
転写時に、感光ドラム51へ流れる転写電流が転写ロー
ラ54の長手方向で不均一になり、濃度に差がでたり、
また一部だけに爆発飛び散りが生じたりする。なお、こ
の爆発飛び散りとは紙裏の電荷が不十分であると、転写
後のトナー像を十分に保持できずに、転写材が感光ドラ
ム51から分離する際、トナー粒子が非画像部へ飛び散
ってしまう現象である。
【0039】そこで、第3の発明は、転写ローラの抵抗
の圧依存性という特性を利用し、転写ローラの左右の押
圧力を変化させることによって、ローラ抵抗が長手方向
で傾きをもっていた場合でも、良好な画像が得られるよ
うにした画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。 〈第4の発明の課題〉しかしながら、前述の第4発明に
よると、給紙ローラ74、フィードローラ75、リター
ドローラ76、レジストローラ対77a、77bは転写
材Pとの間に適度の摩擦作用を有して円滑にこれを搬送
するために、転写材Pと接する少なくとも表層をゴムで
構成してあるのが普通である。このため、転写材Pが各
ローラを通過するとき、摩擦によって少しずつローラの
ゴム層が摩耗し、転写材Pに付いて転写ローラ72まで
持ち運ばれたゴムの摩耗粉が転写ローラ72の電界に引
かれて該転写ローラ72に付着していくことで耐久の進
行に伴い該転写ローラ72の表面が汚染されていく。
【0040】上記の各ローラのゴムは一般にエチレンプ
ロピレンゴム(EPDM)やクロロプレンゴム(CR)
が用いられ、これらのゴムの体積抵抗値は1012Ω・c
m程度であり、ほとんど電流を通すことはない。一方、
転写ローラ72のゴムの体積抵抗値は105 〜109 Ω
・cmの導電体であるが、上記ゴムの摩耗粉の付着汚染
により転写ローラ72は耐久の進行に伴い高抵抗化して
いき、そのために転写不良を起こすことがあった。
【0041】図23は転写ローラ72の耐久に伴う上記
ゴム摩耗粉の付着汚染に起因する体積抵抗値の変化を測
定したもので、印刷(プリント、コピー)の耐久枚数が
2万枚を越えると、体積抵抗値が1011Ω・cmを越え
て転写不良の発生をみる。
【0042】そこで、第4の発明は、転写手段が該転写
手段よりも転写材搬送方向上流側の転写材搬送手段の摩
耗粉で経時的に汚染されていっても転写不良を生ずるこ
とのない画像形成装置を提供することを目的とするもの
である。 〈第5の発明の課題〉しかしながら、従来の技術5の転
写方式においては、前述の電荷供給作用を制御すること
が困難であり、そのために以下に示すような不具合が生
じていた。
【0043】例えば、コロナ帯電器を用いた転写方式の
場合(図31(a) 参照)には、電荷供給作用が強く、転
移作用を十分なものにするために印加電圧V1 を高くす
ると、強力な電界E1 が形成され、同時に転写材Pに過
剰なトナー保持電荷が与えられてる傾向がある。これに
よって転写材Pのトナー保持力は増大するが、感光ドラ
ム91と転写材Pとの間に強い静電気力が働いて分離が
困難となっていた。また、印加電圧V1 を高くして大量
電荷を放出する際に空気中の酸素をイオン化して人体に
有害なオゾンを発生するため、これをフィルターで取り
除く必要があった。
【0044】一方、ローラ転写の場合(図30参照)に
はトナー像の持つ電荷に対応して背面電荷を供給するも
ので、印加電圧V1 を低く設定できて、オゾンの発生量
は極めて少ないという利点がある。しかしながら転写材
Pと感光ドラム91との分離をトナー像転移部位近傍、
つまり高電界中で行うと剥離放電を伴う分離が起こる。
そしてこの剥離放電が起こる場合にはトナーtの保持電
荷量が図31に図示するように、分離後に激しく変化し
て、トナー像が乱されるばかりか転写材P上に分布する
電荷の極性が本来注入されるべきトナー保持電荷に対し
逆転したりして大きく変化し、トナー保持力が低下して
トナー飛び散り等の不良画像をもたらし、さらには次の
プロセスである定着過程においてトナー像が定着装置1
02内の転写ローラ102aに再転移したりして定着装
置102を汚す恐れがあった。
【0045】このような問題は従来の転写方式が転写部
位で局所的な高電界(局所的高電圧)を用いているため
に、電荷供給作用を積極的に制御できなかったことに起
因する。
【0046】そこで、第5の発明は、感光体(感光ドラ
ム)に転写材を圧着する少なくとも2本の第1転写ロー
ラと第2転写ローラとを配設し、下流側の第2転写ロー
ラには、上流側の第1転写ローラに印加する第1転写電
位よりも絶対値が小さい第2転写電位を印加して、全体
として転写材に印加する電圧を緩和しながら転写するこ
とにより、オゾンの発生を抑えながら、しかも転写材の
持つトナー保持電荷を適正値に制御することが可能とな
り、転写材を感光体から良好に分離することができる
上、トナー飛び散り等の画像不良を解消することができ
る画像形成装置を提供することを目的とするものであ
る。 〈第6の発明の課題〉しかしながら、従来の技術6にお
いては、感光ドラム111の画像形成域以外の非画像域
にも現像剤115がいわゆる地カブリとして付着し、転
写材117を介さない状態で転写ニップN間で転写ロー
ラ118の表面に電気的吸引力及び物理吸着力により転
移したものが、転写材117の裏面(転写ローラ118
に接する面)に付着することがある。この地カブリ現像
剤の量は転写材117の1枚当りに換算すれば極めて微
量であり、目視によって転写材117の裏面が汚れてい
ると視認されることはない程度であるが、長時間の使用
において定着入口ガイド121の先端部121aに現像
剤溜りが成長し、遂には転写材117の先端が引掛か
り、ジャムを発生するようになるという不具合が判明し
た。この現像剤溜りは定着入口ガイド121が転写材1
17の裏面をしごく際に、裏汚れ現像剤が定着入口ガイ
ド121に掻き取られ、定着ローラ122の熱により現
像剤が定着入口ガイド121に融着し、多数枚の転写材
117によって、裏汚れ現像剤が石筍のごとく成長して
生ずるものである。
【0047】そこで、第6の発明は、ローラ転写装置に
磁石を備えることによって、転写材裏面の不要な現像剤
を除去し、転写材の搬送を円滑に行うようにした画像形
成装置を提供することを目的とするものである。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものである。 〈第1の発明の手段〉第1の発明は、像担持体に圧接さ
れた帯電部材と転写部材とを有し、露光手段にて前記像
担持体上に形成した静電潜像に、荷電トナーを付着させ
てトナー像を形成し、該トナー像を前記転写部材によっ
てシート材に転写してなる画像形成装置において、前記
帯電部材に付着した前記荷電トナーを前記像担持体上に
移送する第1の電界と、前記転写部材に付着した前記荷
電トナーを前記像担持体上に移送する第2の電界とを形
成する電界形成手段を備える、ことを特徴とする。
【0049】この場合、前記電界形成手段は、前記帯電
部材と転写部材とのうちの一方を介して前記像担持体を
除電するとともに、前記帯電部材と転写部材とのうちの
残りの他方に、前記荷電トナーと同極性の電圧を印加し
て第1の電界または第2の電界を形成してもよく、ま
た、前記帯電部材と転写部材とのうちの一方を介して前
記像担持体を前記荷電トナーと逆極性に帯電するととも
に、前記帯電部材と転写部材とのうちの残りの他方を除
電する、または残りの他方に前記電荷トナーと同極性の
電圧を印加して第1の電界または第2の電界を形成する
ようにしてもよい。
【0050】さらに、前記電界形成手段は、前記第1の
電界を、少なくとも前記帯電部材が1回転するより長い
時間形成するとともに、前記第2の電界を、少なくとも
前記転写部材が1回転するより長い時間形成するように
してもよい。 〈第2の発明の手段〉第2の発明は、表面にトナー像が
形成される像担持体と、該像担持体に圧接される転写ロ
ーラとを備え、該転写ローラに転写バイアスを印加する
とともに、該転写ローラと前記像担持体との圧接ニップ
部に転写材を通過させることによって、前記前像担持体
上のトナー像を前記転写材に転写する画像形成装置にお
いて、前記転写ローラの軸方向の抵抗を軸方向に沿って
2分割して測った2つの測定値のうち大きい方をA、小
さい方をBとすると、これらの測定値A、Bが、A/B
≦3.0の関係を満たす、ことを特徴とする。 〈第3の発明の手段〉第3の発明は、像担持体上に形成
したトナー像を、該担持体に転写部材を加圧接触させて
転写材に転写を行う転写手段を備えた画像形成装置にお
いて、前記転写部材の軸方向の抵抗値の傾きに合わせ
て、前記転写部材の前記像担持体に対する押圧力を、前
記転写部材の軸方向の左右両端部において変化させる、
ことを特徴とする。 〈第4の発明の手段〉第4の発明は、像担持体に給送転
写材を押圧接触させる転写手段を備え、前記像担持体面
の形成担持像を給送転写材面へ転写させる画像形成装置
において、前記転写手段よりも転写材搬送方向の上流側
に配設した転写材搬送部材の体積抵抗値が、前記転写手
段の体積抵抗値よりも小さいことを特徴とする。
【0051】また、前記転写材搬送部材は、転写材が前
記転写手段と接触する側の面と同じ側の転写材面に接触
する、ことを特徴とする。 〈第5の発明の手段〉第5の発明は、帯電された感光体
を露光して静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像
に電荷トナーを付着させてトナー像を形成する現像手段
と、該トナー像を転写材に電気的に転移させる転写装置
とを備える画像形成装置において、前記転写装置が、前
記感光体に対し前記転写材をそれぞれ圧着する少なくと
も2本の第1転写ローラ、第2転写ローラと、上流側の
前記第1転写ローラに、前記トナー像と逆極性の第1転
写電位を付与するとともに、下流側の前記第2転写ロー
ラに、前記第1転写電位よりも絶対値の小さい第2転写
電位を付与する印加手段とを備える、ことを特徴とす
る。
【0052】この場合、前記第1転写電位と、前記第2
転写電位とが互いに同極性を有するようにしてもよい。 〈第6の発明の手段〉第6の発明は、像担持体と、芯金
外周に導電性弾性体を有する転写ローラとによって形成
されるニップに転写材を挿通し、前記転写ローラにバイ
アス電圧を印加することによって、像担持体上に形成さ
れた磁性体を含む荷電粉体よりなる顕像を前記転写材に
転写し、転写後の前記転写材を定着入口ガイドを経由し
て定着装置へ搬送するローラ転写装置を備えた画像形成
装置において、前記ローラ転写装置が磁石を備える、こ
とを特徴とする。
【0053】また、前記転写ローラの芯金または弾性層
に磁石を配したり、前記転写ローラの表面に接触する磁
石を有したりしてもよい。
【0054】
【作用】以上構成に基づき、次のような作用となる。 〈第1の発明の作用〉電界形成手段が、帯電部材と像担
持体との間、および転写部材と像担持体との間に、それ
ぞれ、電荷トナーが像担持体に移動する方向の第1の電
界、第2の電界を形成するから、帯電部材および転写部
材に付着した不用なトナーを除去することができる。
【0055】より具体的には、帯電部材と転写部材との
うちの一方を介して像担持体を除電(電位が0)し、他
方を荷電トナーと同極性に帯電することで、他方から像
担持体に向けて荷電トナーを移動する方向の電界を形成
することができる。
【0056】また、帯電部材と転写部材との一方を介し
て像担持体を、電荷トナーと逆特性に帯電し、他方を零
または帯電トナーと同極性に帯電することで上述と同様
に帯電トナーを像担持体に向けて移送することが可能な
電界を形成することができる。
【0057】さらに、第1、第2の電界の形成時間をそ
れぞれ帯電部材、転写部材が1回転する周期よりも長く
形成するときは、帯電部材、転写部材の全体を万遍なく
像担持体に当接させることができ、全体から有効にトナ
ーを除去(像担持体に移動)することができる。 〈第2の発明の作用〉第2の発明の構成によると、転写
ローラの長手方向抵抗の平均で、ローラ抵抗値を規定す
るだけではなく、長手方向のローラ抵抗ムラにも規格を
設けることにより、長手方向でも均一な転写電流が流
れ、転写材裏に一様に電荷を供給することができ、ま
た、感光ドラムに流れる電流も長手方向で偏りが少なく
なり、局部的に過剰な電流が流れることはない。 〈第3の発明の作用〉上述の構成によると、転写部材の
抵抗は、その軸方向(長手方向)に沿って傾きを有す
る。一方、像担持体に転写部材を押圧すると、その押圧
力によって抵抗の値が変化する。そこで、転写部材の左
右両端部をそれぞれ個別に押圧する際に、その押圧力
を、上述の抵抗の傾きを相殺するように違える。これに
より、転写部材は、軸方向に傾きの少ない好適な抵抗を
実現する。 〈第4の発明の作用〉第4の発明の構成によると、転写
材搬送手段の表層が転写材との摩擦によって摩耗してい
きその摩耗粉によって転写手段の表面が経時的に汚染さ
れても、転写材搬送手段の摩耗粉はその体積抵抗値が転
写手段の体積抵抗値よりも小さいため転写手段は高抵抗
化しない。よって、像担持体と転写部材の間の電界も減
衰することがなく印刷耐久をしても常に良好な転写性能
の維持が可能となる。 〈第5の発明の作用〉第5の発明の構成に基づき、第1
転写ローラと第2転写ローラとがそれぞれ転写材を感光
体に圧着するから、転写材は、ほぼ両ローラ間の全長に
わたって感光ドラムとの間に挟持される。この状態で第
1転写ローラに第1転写電位を印加し、第2転写ローラ
には第2転写電位を印加する。この際、下流側の第2転
写ローラに印加する第2転写電位の絶対値を、上流側の
第2転写ローラに印加する第2転写電位よりも小さくす
ることによって、第2転写ローラと感光ドラムとの間に
作用する電界の大きさを、第1転写ローラと感光ドラム
との間に作用する電界よりも小さくする。したがって転
写材に電流が流れ、第1転写ローラから第2転写ローラ
にむかって転写材に印加される電位が漸減することにな
り、これにより、例えば第1転写電位を必要最小限に押
さえることができ、また、分離後の転写材のトナー保持
電荷量が激変することもない。 〈第6の発明の作用〉第6の発明の構成に基づき、ロー
ラ転写装置の構成要素として磁石を用いることにより、
例えば、転写ローラに転移した1成分磁性現像剤が転写
材の裏面に付着するのを防ぐようにしたものである。
【0058】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈第1の発明の実施例1〉まず、反転現像によってトナ
ー像を形成する場合を図1を参照して説明する。本発明
に係る画像形成装置は、軸1aを中心に、矢印A方向に
回転する感光体(像担持体)1を備えている。感光体1
の表面には帯電ローラ(帯電部材)2が圧接されてい
る。帯電ローラ2は、その表面が導電性のゴムによって
形成されるとともに、バイアス電源11が接続されてい
る。バイアス電源11には制御装置12が接続され、こ
れにより、バイアス電源11が帯電ローラ2に印加する
電圧の大きさや、そのタイミングを調整している。帯電
ローラ2は、感光体1の回転に伴って従動回転しこれに
より、感光体1の表面を一様均一に帯電する。
【0059】帯電された感光体1の表面は、露光手段3
によって露光される。露光手段3は、例えば画像信号に
対応してレーザビームを出力するレーザ発振器(不図
示)を備え、このレーザビームによって感光体1表面を
照射し、静電潜像を形成する。
【0060】つづいて静電潜像は、現像器5によってト
ナーが付着される。現像器5に収納されているトナー
は、内部での撹拌によってマイナスに帯電し、静電潜像
の電位に従って、これに付着されて、トナー像を形成す
る。
【0061】トナー像は、像担持体1と転写ローラ(転
写部材)7とのニップ部Nにおいて、シート材Pに転写
される。このシート材Pは、レジストローラ6a、搬送
ガイド6等を介して、感光体1のタイミングに合わせて
供給されるものである。感光体1に圧接される転写ロー
ラ7は、その表面が帯電ローラ2と同様に導電性のゴム
によって形成されており、バイアス電源9によって、バ
イアス電圧が印加される。バイアス電源9は、これも帯
電ローラ2のバイアス電源11と同様に制御装置12に
連結されている。この制御装置12によって、転写ロー
ラ7に印加される電圧の大きさ、印加時期が調整され
る。すなわち、制御装置12は、バイアス電源11、9
と相まって電界形成手段を構成し、これによって、帯電
ローラ2と感光体1との間に後述のように、第1の電界
を形成し、また転写ローラ7と感光体1後の間に第2の
電界を形成するものである。
【0062】ニップ部Nにおいてトナー像が転写された
シート材Pは、下流側の定着装置(不図示)でトナー像
が定着された後、外部に排出される。
【0063】なお、ニップ部Nで、シート材Pに転写さ
れずに感光体1上に残ったトナー、いわゆる残留トナー
は、感光体1の回転に伴い、クリーニング装置10のク
リーニングブレード10aによって掻き落とされるよう
にして除去される。これにより、感光体1は、帯電ロー
ラ2による帯電から始まる次の画像形成の準備がなされ
る。
【0064】つづいて、帯電、露光、現像、転写の各プ
ロセスを、具体的な数字を上げながら詳述する。
【0065】感光体1は、その表面が有機光導電層によ
って形成されており、この表面は、帯電ローラ2によっ
て−700Vに帯電される。帯電ローラ2には、帯電動
作時は、バイアス電源11によって、DC−700V、
AC1600VPP(ピーク間値)のDC,AC電圧が重
畳された状態で印加されている。帯電された感光体1は
レーザ露光装置3によって画像露光が行われ、画像部は
−100Vに減衰して潜像が形成される。ついで、これ
に現像器5によってネガトナーが供給されてトナー像が
形成され、このトナー像は、感光体1の回転につれて前
記ニップ部Nに至り、搬送ガイド6を介して供給される
シート材Pに当接して感光体1、転写ローラ7と同期走
行する。転写ローラ7に+500Vの転写バイアスが印
加されて転写電界を形成し、感光体1側のトナー像はシ
ート材Pに転写される。
【0066】このように、繰り返し画像形成が行われる
うちに少しずつ帯電ローラ2にトナー等の汚れが付着す
る。
【0067】また、ジャムの発生など前述のような事態
のために、一旦装置の作動が停止した後、再度作動させ
る場合、停止前に現像器5の位置においてトナー像が形
成されて未だ転写位置に達しない部分にあるトナーが転
写ローラ7に直接当接して転写ローラ7にトナー等の汚
れが付着する。
【0068】そこで、本発明においては、まず帯電ロー
ラ2から感光体1へトナーが向かう第1の電界を形成
し、帯電ローラ2をクリーニングする。このとき帯電ロ
ーラ2から感光体1に戻ったトナーが転写ローラ7を汚
すことがあるが、つづいて転写ローラ7から感光体1へ
トナーが向かう第2の電界を形成し、転写ローラ7をク
リーニングする。このとき転写ローラ7から感光体1に
戻ったトナーは、クリーニング装置10によって回収さ
れる。以上の過程により、帯電ローラ2、転写ローラ7
共にクリーニングされる。
【0069】本実施例においては、前記帯電ローラ2、
転写ローラ7のクリーニング過程を電源投入時、ジャム
処理による電源を遮断したのちの電源再投入時に、ウォ
ーミングアップタイムを設け、このとき行うようにして
いる。まず帯電ローラ2にネガトナーと同極性である−
500Vを印加すると共に、転写ローラ7には、AC1
600VPP(ピーク間電圧)を印加して、感光体1の表
面電位をほぼ0Vに減衰(除電)させる。この状態を少
なくとも感光体1の表面電位0Vの部位が帯電ローラ位
置に達してから、帯電ローラ2が1回転以上する時間続
ける。これで帯電ローラ2が全周にわたってクリーニン
グされる。
【0070】次に、転写ローラ7にネガトナーと同極性
である−500Vを印加すると共に、帯電ローラ2に
は、AC1600VPPを印加して感光体1の表面電位を
ほぼ0Vに減衰させる。この状態を少なくとも感光体1
の表面電位0Vの部位が転写ローラ位置に達してから、
転写ローラ7が1回転以上する時間続ける。本実施例の
装置では、感光体1の直径が30mm、周速が20mm/se
c 、帯電ローラ2の直径が10mm、転写ローラ7の直径
が20mmであるので、帯電ローラ2のクリーニングを4
秒、転写ローラ7のクリーニングを6秒とした。
【0071】図2は本発明による作動を例示するタイミ
ングチャートである。
【0072】以上により、帯電ローラ2、転写ローラ7
のクリーニングが完了する。本実施例の装置においてプ
リント耐久テストを行ったところ、約5万枚のプリント
後も帯電ローラ2、転写ローラ7の汚れによるトラブル
は発生しなかった。
【0073】以上感光体1をマイナス帯電し、これにネ
ガトナーでトナー像を形成する反転現像の場合について
説明したが、正規現像の場合も本発明は有効である。以
下、正規現像の場合を実施例2において説明する。 〈第1の発明の実施例2〉本実施例においては、正規現
像の場合を説明する。装置の概略図は図3に示す。
【0074】図1の露光装置3のレーザビームが、白地
の領域を露光するバックグラウンド露光13に変わる。
これをポジトナーによって現像し、転写ローラ7には−
1500Vの転写バイアスを印加して転写を行ってい
る。本実施例の場合は、帯電ローラ2、転写ローラ7の
クリーニング時には、ポジトナーが、それぞれ帯電ロー
ラ2、転写ローラ7から感光体1に転移する向きの電界
を形成する。
【0075】すなわち、まず帯電ローラ2のクリーニン
グ時には、帯電ローラ2のバイアスは0Vまたはポジト
ナーと同極性のバイアスを印加し、転写ローラ7にDC
−700V,AC1600VPPの重畳バイアスを印加
し、感光体1の表面電位を−700Vに帯電させる。次
に、転写ローラ7のクリーニング時には、帯電ローラ2
にDC−700V,AC1600VPPの重畳バイアスを
印加し、転写ローラ7に0Vまたは正のバイアスを印加
する。他の点については前記実施例1と同様である。本
実施例においても前記実施例1と同様に、帯電ローラ
2、転写ローラ7の汚れを防止することができた。 〈第1の発明の実施例3〉本実施例では、実施例1と比
べてクリーニングバイアスの電圧、シーケンスに変更を
加えたものである。装置概略図は、実施例1の図1と同
様である。図4に本実施例のタイミングチャートを示
す。
【0076】本実施例では、クリーニング時に正規帯電
トナーだけでなく逆帯電トナーもクリーニングするため
に、逆バイアスのみのシーケンスから逆バイアス後、正
バイアスを印加する点に特徴がある。本実施例ではネガ
トナーを使用した反転現像の例を示す。
【0077】まず、帯電ローラ2のクリーニングを行
う。転写ローラ7にAC1600Vを印加して感光体1
を除電し、帯電ローラ2に−2KVを印加する。この状
態を少なくとも、帯電ローラ2の1回転以上の時間続け
て正規帯電トナー(ネガトナー)をクリーニングする。
その後、帯電ローラ2に+5μAの電流が流れるように
定電流制御で正電圧を少なくとも帯電ローラ2の1回転
以上の時間印加する。これでまた帯電ローラ2上に残っ
ているプラス帯電したトナーもクリーニングされる。
【0078】次に、転写ローラ7をクリーニングする。
帯電ローラ2にAC1600Vを印加して感光体1を除
電し、転写ローラ7に−2KVを少なくとも転写ローラ
7の1回転以上の時間続け正規帯電トナーをクリーニン
グする。その後、転写ローラ7に+5μAの電流が流れ
るように定電流制御で正電圧印加を少なくとも転写ロー
ラ7の1回転以上の時間続ける(正バイアス)。
【0079】以上の過程により、帯電ローラ2、転写ロ
ーラ7共にクリーニングすることができた。なお、正電
圧をローラに印加する場合に、+5μAの定電流制御を
行うのは、OPC感光体1に正帯電を行うと感光体1に
メモリが残ってしまうため、このメモリが発生しないよ
うに感光体1に与える正電荷を規制しなければならない
からである。定電圧制御を行うと、高湿度などの環境の
変化によりローラの抵抗が低下した場合に感光体1に過
大な正電荷が与えられてメモリが残る可能性がある。定
電流制御では常に決まった正電荷しか感光体1に与えな
いので、メモリを防ぐことができる。+5μAは本実施
例の装置でメモリが出ない最大の電流である。
【0080】本実施例においては、−2KVという高い
クリーニングバイアスを印加し、正規帯電トナーを強力
にクリーニングし、その後、プラスバイアス印加によ
り、逆帯電トナーもクリーニングするため、優れたクリ
ーニング効果を得ることができた。 〈第1の発明の実施例4〉本実施例は、実施例1と比べ
てクリーニングバイアスの電圧、シーケンスに変更を加
えたものである。装置概略図は、実施例1の図1と同様
である。図5に本実施例のタイミングチャートを示す。
【0081】本実施例では、クリーニングバイアスとし
て直流電圧を帯電ローラ2に印加した時の放電開始電圧
以下のバイアスを印加することが特徴である。放電開始
電圧以下のバイアスを印加することによって感光体1は
ほとんど帯電されないので、帯電ローラ2と転写ローラ
7とを同時にクリーニングすることが可能である。本実
施例ではネガトナーを使用した反転現像の例を示す。
【0082】本実施例では、クリーニング時の感光体電
位を0とした。感光体電位を0にするために、まず帯電
ローラ2にAC1600Vを少なくともローラ1周分以
上の時間印加し、感光体1を除電する。次に、クリーニ
ング過程であるが、帯電ローラ2、転写ローラ7共に放
電開始電圧以下である−400Vを少なくとも各ローラ
1回転分以上、望ましくは数回転する時間印加する。こ
れにより、帯電ローラ2、転写ローラ7を同時にクリー
ニングすることができ、本実施例においても前記実施例
1と同様に、帯電ローラ2、転写ローラ7の汚れを防止
することができた。 〈第2の発明の実施例1〉図7は本発明を実施した画像
形成装置の一例を示す概略断面図である。
【0083】41は像担持体としての感光ドラム、42
は現像スリーブ、43は帯電部材、44は転写部材(転
写ローラ)、45はクリーニング部材である。
【0084】感光ドラム41上に帯電部材43によって
一様に帯電が行われる。その後、レーザ、LED等の画
像信号によって感光ドラム41上に静電潜像が形成され
る。この静電潜像は感光ドラム41と現像スリーブ42
との間に電源46により印加された直流成分と交流成分
を重畳したバイアス電界によって現像スリーブ42上に
塗布されたトナーで顕像化される。
【0085】こうして、感光ドラム41上に形成された
トナー像は、感光ドラム41と転写部材44との間に、
タイミングをとって搬送される紙やOHPシートのよう
な転写材47に転写部材44にバイアスを印加すること
によって、転写される。転写材47は転写が行われた
後、感光ドラム41から分離し、不図示の定着器へ搬送
され、トナー像は定着される。
【0086】一方、転写されずに感光ドラム41上に残
ったトナー、及び紙粉はクリーニング部材45によって
除去される。そして、再び感光ドラム41は帯電され、
同様のプロセスが繰り返される。
【0087】本実施例では転写ローラ44はEPDMゴ
ムに酸化亜鉛を分散させて、発泡させたものに芯金を通
したもので、外径は20mm、芯金は12mmのもので
ある。転写ローラ44の抵抗はアルミドラムに従動回転
させて、ローラ芯金に2kv印加したとき、108 〜1
9 Ωのオーダーのものである。
【0088】また、転写ローラ44の軸方向の抵抗をそ
の軸方向に沿って左右に2分割して測ったときの大きい
方の抵抗値をA、小さい方の抵抗値をBとしたとき、A
/B≦3.0となるようにしてある。左右分割して抵抗
を測定する方法は後で述べる。
【0089】このように、転写ローラ44の長手方向の
抵抗に規格を設けることによって、長手方向での転写電
流の差が小さくなり、良好な転写が行える。長手方向で
転写電流が偏ることは最大通紙幅が大きければ大きい
程、画像のムラの程度が悪くなり、良好な転写を行える
電圧の範囲が狭くなってしまうので、ローラ長手方向抵
抗の規格を設けることは特に効果がある。
【0090】次に、転写ローラの抵抗の測り方について
説明する。
【0091】一般的な測定方法としては、図9に示され
るように感光ドラム41の代わりにアルミドラムを用い
て、そのアルミドラムに転写ローラ44を従動回転さ
せ、転写ローラ芯金49に外部電源でバイアスを印加
し、そのときの電流値を測定して抵抗を求めるものであ
る。転写ローラ44の左右の抵抗を測る場合は、図8で
示されるように、前述したアルミドラムにマイラーシー
ト(斜線)などの絶縁部材を巻きつけ、転写ローラ44
のゴムの部分48の半分だけを直接アルミドラムに当接
回転させ、後は同様に、ローラ芯金49にバイアスを印
加して、そのときの電流を測ればよい。ローラを回転さ
せているので電流値も変動するが、本実施例では、その
中心値を測定値とした。
【0092】また、左右の抵抗比(電流比)と、実際の
画像のムラとの関係を求めるために次のような実験を行
った。
【0093】それには、転写時に感光ドラム41に過剰
な電流が流れると、次の帯電プロセスでドラム電位が十
分に暗電位(VD )まで回復できずに、レーザ等の画像
信号が照射されると、そこだけ電位が極端に下がり、画
像としては黒くなってしまう現象(プラスメモリ)を利
用した。
【0094】まず、上記の現象が生じ始める転写電流が
得られる電圧を印加して、故意にプラスメモリを生じさ
せて、ローラ長手方向のメモリの程度の一様性をランク
付けした。つまり、ドラムへ流れ込むトータルの電流を
一定にしても、抵抗ムラにより部分によって電流が異な
り、メモリの出方も異なる。
【0095】次に、その転写ローラ41の抵抗を前述の
測定方法によって、マイラーを巻きつけたアルミドラム
を用いて、画出し時と同じ電圧をローラ芯金49に印加
して測り、左右の抵抗値のうち、大きい方をA、小さい
方をBとして、抵抗比A/Bを求める。そして、縦軸に
画像評価のランク、横軸に左右の抵抗比(電流比)をプ
ロットすると図10に示すようになる。図10のグラフ
からもわかるように、抵抗比が3.0以上になると、画
像上のプラスメモリの出方がローラ長手方向で、一様で
なくなることがわかる。
【0096】本実施例においては、帯電手段としてコロ
ナ帯電器を用いてるが、発生するオゾンが少なく、印加
電圧が低くてすむ帯電ローラを使ってもよい。
【0097】接触帯電方式では、長手方向の長さが長く
なる程、中央部の帯電能が両端に比べて低くなりやすい
ので、転写ローラの抵抗ムラの影響がでやすくなる。し
かし、転写ローラ抵抗を左右2分割して測り、大きい方
をA、小さい方をBとして、A/B≦3.0とすること
で、部分的画像不良及びドラム表層の劣化も防止でき
る。 〈第2の発明の実施例2〉転写ローラを作る際、まずゴ
ム、オイル、加硫剤や発泡剤などの材料をよく練り混ぜ
てから、チューブ状のものに成型する過程がある。この
過程は押し出しと呼ばれ、外添剤を加えたゴムを撹拌装
置を用いて柔らかくしながら圧縮してチューブ状に押し
出すものである。そして、ローラ幅よりもやや余裕をみ
た長さに押し出しては切断して、後は同じように繰り返
す。ここで、実際のローラ幅より長めの長さで切断する
理由は押し出し過程の後の加硫過程で、発泡により、ロ
ーラの端部が変形するので、後でその分を切断するため
だからである。
【0098】この押し出しの過程で、本来ならば、ゴム
のチューブの内径が押し出し始めと、終わりで変りない
ことが望ましいが、実際には差が生じて、芯金を通した
後で硬度の差となり、結果的に、抵抗のムラとなってし
まう。
【0099】そこで、本実施例では、押し出すゴムのチ
ューブの長さを長くして、その内径が均一な部分を使う
ことにより、ローラの抵抗のムラが少なくなるようにし
た。したがって前実施例と同様、ローラの抵抗を2分割
して測り、A,Bとしたとき、A/B≦3.0(ただ
し、A≧B)と、することにより、良好な転写ができ
る。 〈第2の発明の実施例3〉転写ローラ41の製造過程
で、発泡させたゴムチューブを芯金に通す過程があるが
ゴムチューブの内径は芯金径より少し小さめになってい
るので、そのままでは芯金を通すことはできない。一般
的には、前記ゴムチューブを圧縮空気によって膨張させ
て、内径を拡げ、そこに接着剤を塗布した芯金を通す方
法がとられている。この方法で芯金を通すと、部分的に
ゴムが歪んでいるところができるため、この過程の後、
約200℃の高温の温風に10〜15分さらして、芯金
との密着性をアップするとともに、熱でゴムが伸ばし歪
みをとっている。
【0100】従来では、ローラの長さや、太さに関係な
く、上記の芯金を通した後の熱処理の時間をほぼ同じく
して行っていたが、A3サイズ用のように長めのローラ
になると、圧縮空気で膨張させるときに、ゴムの伸縮が
不均一になりやすく、通常の熱処理だけでは、歪みが残
りやすく、その結果、長手方向の抵抗ムラが生じてい
た。
【0101】本実施例では、芯金を圧入後の熱処理の時
間を、例えば10〜15分から20〜30分と長くする
ことにより、ゴムの歪みを少なくした。
【0102】その結果として、長手方向の抵抗を左右2
分割して測り、大きい方をA、小さい方をBとしたと
き、A/B≦3.0の関係が満たされる。したがって、
紙裏に供給される電荷量が不均一なため生じていた部分
的画像不良もなくなる。 〈第3の発明の実施例1〉図11は本発明を実施した画
像形成装置の概略断面図である。以下、その作動につい
て説明する。
【0103】まず、像担持体である感光ドラム51の表
面が一次帯電器52で一様に帯電された後、レーザ光等
の画像信号がその帯電面へ付与されて静電潜像が形成さ
れる。次に、この潜像は現像器53によって顕像化され
て、トナー像となる。
【0104】一方、不図示の給紙ローラからレジストロ
ーラ58まで搬送された転写材は一時待機した後、感光
ドラム51上のトナー像とタイミングを合わせて、搬送
されて、転写ローラ54と感光ドラム51とで形成され
る転写部を通過して、このとき転写ローラ54に印加さ
れる転写バイアスによって感光ドラム51上のトナー像
は転写材へ転写される。
【0105】次に、除電針57によって、転写時に紙裏
へ供給された電荷が除去されて、転写材は感光ドラム5
1から分離し、搬送ガイド59を経て、定着ローラとこ
れに圧接する加圧ローラとからなる定着器56の定着部
位を通過し、トナー像を転写材に定着固定する。感光ド
ラム51に残ったトナーはクリーニング部材55によっ
て除去される。
【0106】本実施例においては、感光ドラム51には
直径30mmのものを用いており、転写ローラ54は芯
金径が12mm、またゴムの部分は酸化亜鉛(Zn O)
を分散させたEPDMスポンジゴムの外径が約20mm
になるように形成されている。ローラ長は最大通紙幅の
A3に合わせ、約300mmになっている。
【0107】また、上記転写ローラ54は従来例で述べ
たように、ローラ芯金54aの両端部を、軸受け54b
を介して、ばね54cで加圧して、感光ドラム51に当
接させてある。標準的なばね圧については、動作時にロ
ーラ圧が長手方向でほぼ均一になるように、駆動側には
1、100g、反駆動側には800gのばね54cを使
用して、動作時には総計1、600gの力が加わるよう
な構成である。
【0108】しかしながら、転写ローラ54の抵抗が長
手方向で傾いていることがあるので、まず、組立時にお
いて、ローラの抵抗の傾き程度をチェックして、その度
合により、左右のばね54cの強さのバランスを変えて
ある。ローラの抵抗の傾きの測定方法は後で述べる。
【0109】ところで、ローラ抵抗の長手方向に傾きが
生じる原因としては、ローラのゴムの部分を芯金に被覆
するために、チューブ状に押し出す過程や、その後、発
泡させたゴムチューブを芯金に覆せる過程でのゴムの伸
縮のひずみなどが考えられている。こうしたローラの抵
抗ムラは大半の場合、抵抗値がローラの一端から他端に
向けて徐々に変化しているものが多い。
【0110】転写ローラ51の抵抗の傾きの程度は以下
の方法で簡易的にみることができる。まず、通常の感光
ドラム51の代わりに、アルミドラム60を用いて転写
ローラ54のゴム部分の軸方向半分だけが直接アルミド
ラム60へ当接するようにして、残りはマイラーシート
等の絶縁体61をアルミドラム60に巻きつける(図1
8、図19)。そして、ローラの圧を長手方向で均一に
した状態でローラ芯金54aにプリント時の電圧に近い
電圧を印加して、そのとき流れる電流から、ローラの抵
抗を求め、次にマイラーシート61を移動して同様にロ
ーラの他の半分の抵抗を求める。そして、この電流比を
ローラ抵抗の傾きの目安とする。また、あらかじめ、こ
の電流比との比の値が1に近付くようなばね圧の左右の
バランスの対応をとっておき、組立時にローラ抵抗の傾
きに合わせた転写ローラ加圧ようのばね54cの強さの
組み合わせにする。これは転写ローラ54の圧を高くす
ると抵抗が高くなることを利用するもので、例えば、上
記で左右の電流値の大きい側は抵抗が低いので動作時の
圧が他方より大きくなるようにすれば抵抗が上がり、抵
抗の左右差が少なくなる。
【0111】したがって、動作中の転写ローラ54の感
光ドラム51に対する圧は、長手方向においてやや偏る
が紙の搬送性が極端に悪化することはないので問題は生
じない。
【0112】以上のように、転写ローラ抵抗の長手方向
の傾きに合わせて、転写ローラ54の加圧ばね54cの
バランスを変えることで、転写時の転写電流が長手方向
で均一になり、濃度差や爆発飛び散り等の画像不良を防
止できる。また、感光ドラム51に流れる電流も偏らな
いので、局部的な劣化が抑えられる。 〈第3の発明の実施例2〉実施例1では、画像形成装置
組立時に転写ローラ54の長手方向の抵抗の傾きを測定
し、その程度に合わせて、転写ローラ54の加圧ばね5
4cの左右の強さのバランスを変え、抵抗を均一にする
ことで、転写時の転写電流が長手方向で一様に流れるよ
うにした。
【0113】本実施例では、組立前には転写ローラ54
の抵抗の傾きの有無を検査せず、動作中に抵抗の傾きを
検知して、実施例1と同様に左右の圧バランスを変え
て、転写電流が長手方向で平均するようにしたものであ
る。
【0114】本実施例を図12と図13を用いて説明す
る。図12に示されるように、感光ドラム51と転写ロ
ーラ54の当接している範囲で、非画像域の部分のドラ
ム周りに導電性のシート帯62a、62bを巻きつけて
ある。
【0115】図12、図13で示されるように、導電性
シート帯62a、62bはそれぞれ転写ローラ51の左
端、右端に流れる電流を検知する構成としている。本実
施例ではプリント動作前の前回転時に定電圧制御を行
い、そのとき左右の導電性シート帯62a、62bに流
れる電流値を比較する。このとき検知される電流の比に
よって、あらかじめ設定された加圧力で左右のローラ芯
金54cを押すようになっている。
【0116】図15は転写ローラ54の加圧手段を示し
たものである。63は転写ローラ加圧ばね54cの底部
の支持板で、ソレノイド65のプランジャとばね64に
よって挟持されており、ソレノイド65のオン、オフ
で、支持板63が上下して転写ローラ54の感光ドラム
51に対する圧を調節する。
【0117】また、プリント動作前に定電流制御を行う
場合は、電流検知回路をそれに応じてオン、オフするよ
うにすればよい。
【0118】以上のように、前回転時に転写ローラ54
の左右の抵抗比を求めて、左右の転写ローラ54の加圧
力を調節することで、動作時のローラの長手方向の抵抗
が均一になり、転写電流も部分差がなくなる。したがっ
て、濃度ムラ、爆発飛び散り等の部分的画像不良を防止
できる。 〈第3の発明の実施例3〉本実施例は、前述の実施例3
と原理は同じで、転写ローラ54芯金にある電圧を印加
したときに、ローラの左端、右端に流れる電流を検知、
比較して、ローラ左右の加圧力を調節することにより、
ローラの長手方向の抵抗差をなくすものである。
【0119】実施例2との違いは、ドラムの左右の導電
性シート帯62の長さで、実施例2では図13に示され
るように、左右の導電性シート帯62a、62bがそれ
ぞれドラム1周分の長さであった。
【0120】本実施例では、図14に示されるように、
1つの導電性シート帯がドラム1周より短く、左側のシ
ート帯62cと右側のシート帯62dの位置関係は、図
17のようになっている。ドラムを真横から見たとき、
左右のシート帯62c、62dがオーバラップせず、か
つその間隔dが転写ローラ54のニップ幅より広くなっ
ている。後は同様に、プリント動作前の前回転時に定電
圧制御を行い、そのときの電流を検知して、ローラの抵
抗比を求める。
【0121】本実施例では、左右の導電性シート帯62
c、62dが図17の位置関係にあるので、2つのシー
ト帯62c、62dが同時に転写ローラ54と接触する
ことはないので、検知回路を別々にする必要もなく、1
つにすることができる。そして、抵抗比により、実施例
2と同様に、ソレノイドを利用して、左右のローラ加圧
力を変化させて、動作中のローラ抵抗が長手方向で均一
になるようにする。したがって、転写電流もムラがなく
なり、良好な転写を行うことができる。 〈第4の発明の実施例1〉図20の画像形成装置におい
ては、転写ローラ72よりも転写材搬送方向上流側の転
写材搬送部材であるところの、給紙ローラ74、フィー
ドローラ75、リタードローラ76、レジストローラ対
77a、77bのうちでも特にリタードローラ76がそ
の機能上転写材Pの背面と強く擦れを生じて摩耗が早
く、しかも該リタードローラ76は転写ローラ72と同
じく転写材Pの背面に接触するローラである該リタード
ローラ76の摩耗粉が転写材Pの背面に付着して転写ロ
ーラ72に持ち運ばれて該摩耗粉により転写ローラ72
の表面が汚染されていきやすい。
【0122】そこで本実施例では、特にこのリタードロ
ーラ76の材質をクロロプレンゴムに導電性カーボンブ
ラックを分散して体積抵抗値を、転写ローラ72を構成
させたゴム材の体積抵抗値107 Ω・cmに対して、そ
れよりも小さい106 Ω・cmのものとした。
【0123】したがって、該低抵抗リタードローラ76
が転写材Pとの摩擦によって摩耗していき、その摩耗粉
によって転写ローラ72が経時的に汚染されてもその付
着摩耗粉は体積抵抗値が転写ローラ72のそれよりも小
さいので転写ローラ72は高抵抗化していかない。
【0124】実際に、上記低抵抗リタードローラ76を
用いた本実施例装置における転写ローラ72の印刷耐久
に伴う体積抵抗値変化を測定してその結果を図21に示
した。転写ローラ72の耐久寿命である15万枚印刷耐
久しても、転写ローラ72は高抵抗化することはなかっ
た。
【0125】給紙ローラ74、フィードローラ75、レ
ジストローラ対77a、77bについてもリタードロー
ラ76と同様にその材質を抵抗化すればより効果的であ
る。特に転写ローラ72と同じ転写材Pの背面に接触し
て摩耗し、摩耗粉を転写ローラ72の表面へ移行させや
すい転写材背面側接触搬送ローラについて重点的に低抵
抗化処置することが効果的である。
【0126】図22は圧接転写手段として転写ベルト8
3を用いた例を示している。この転写ベルト83の表面
は転写材Pの搬送性を良くするために、ゴム層で構成さ
れている。このゴム層は感光体71のトナー像を転写材
Pに転写するために、107Ω・cmの体積抵抗値のも
ので形成している。材質はエチレンプロピレンゴムに導
電性カーボンブラックを分散したものである。
【0127】この転写ベルト83についても、リタード
ローラ76を前記のように低抵抗化することにより該転
写ベルト83の耐久進行に伴う高抵抗化を前記転写ロー
ラ72の場合と同様に防止できた。 〈第5の発明の実施例1〉第5の発明の実施例について
説明する。なお、図29に図示する従来例と同様の構
成、同様の作用のものについては、同じ符号を付して説
明を省略するものとする。
【0128】まず、本発明の実施例の構成を負帯電トナ
ーを用いる場合に関して図24を用いて説明する。
【0129】感光ドラム(感光体)91上のトナー像が
転写される転写部位には回転自在の導電性の第1転写ロ
ーラ96aを配設する。この第1転写ローラ96aは周
知の一般的な加圧手段により感光ドラム91に対し加圧
されていて、レジストローラ対99から送り出される転
写材Pを感光ドラム91との間に挟持し、回転に伴って
転写材Pを搬送すると共に、図25に示すように外部の
電源103aによって、トナーtと逆極性の電圧(第1
転写電位)V1 の供給を受け、感光ドラム91のトナー
像を転写材P上に電気的に転移させる。第2転写ローラ
96bは本実施例の特徴であり、第1転写ローラ96a
の下流側に配置された導電性の転写補助ローラで、第1
転写ローラ96aから転写材Pを受取って挟持搬送しな
がら転写材Pを感光ドラム91から分離し、搬送ガイド
101へと送り出す。第1転写ローラ96a及び第2転
写ローラ96bを構成する材料としては、例えば体積対
抗値が104 〜109 Ωcmのものを選び、また硬度と
しては転写材Pを均一に加圧できるようにASKER−
C硬度(500g荷重)で40°以下のものがよい。
【0130】つづいて、トナー像の転写のメカニズムに
ついて、図25、図26(a) (b) を用いて説明する。
【0131】トナー粒子tは第1転写ローラ96aに印
加された第1転写電位V1 によって発生する強電界によ
って静電気力を受けて転写材Pに転移し、同時に転写材
Pには第1転写ローラ96aからトナー像の持つ電荷分
だけ背面からトナー保持電荷が供給される。ここで直ち
に転写材Pを感光ドラム91から分離すると転写材Pの
背後にある第1転写ローラ96aの高電圧によって剥離
放電を伴う分離が起こる。そこで本実施例では第2転写
ローラ96bを設けて転写部位を第1転写ローラ96a
と第2転写ローラ96bとの間にわたって拡張すると共
に、両ローラ96a、96bに電位差を設けることによ
り、転写電圧を分離に向けて緩和している。すなわち、
第2転写ローラ96bには転写材P上のトナー像が感光
ドラム91に再転写されず、かつ、分離時に剥離放電を
起こさない第2転写電位V2 を外部電源103bによっ
て印加してあり、通常第1転写電位V1 と第2転写電位
2 とが同極性(V1 ×V2 ≧0)であり、両電位の絶
対値を比較すると第1転写電位V1 の方が大きい(|V
1 |>|V2 |)関係が成り立つ。これによりローラ9
6bと感光ドラム91との間には、ローラ96aと感光
ドラム91との間に形成される電界E1 より弱い電界E
2 が形成される。転写材Pがこの二つのローラ96a、
96bによって感光ドラム91との間に挟持されて両ロ
ーラ96a、96b間にまたがると、転写材P中を微量
な電流が流れて転写材Pの電位は感光ドラム91の回転
方向R1に沿って降下する。このとき転写材Pと感光ド
ラム91の間の電界E1 、E2 は図26(a) に示すよう
になる。そして図26(b) に示すように転写材P上のト
ナー保持電荷は分離後も安定しており、トナー飛び散り
等の画像不良を抑えることができる。
【0132】一例を上げると第1転写ローラ96a及び
第2転写ローラ96bとして芯金6mmに導電EPDM
発泡層を設けた弾性ローラを用いて、第1転写ローラ9
6aに+4.5kV、第2転写ローラ96bに+500
Vの電圧を印加して負帯電トナーtを転写したところ良
好な画像を得ることができた。 〈第5の発明の実施例2〉第5の発明の実施例2を図2
7に示す。転写装置96を除く部分は前実施例で述べた
ものと同じである。本実施例では転写装置96として同
図に示すように転写部位にエンドレス導電性ベルト(以
下転写ベルトという)96c、及びベルト環内の転写部
位端部に第1転写ローラ、第2転写ローラとしてそれぞ
れ回転自在の金属シャフト96d、96eを配設し、転
写ベルト96cを感光ドラム91に対し加圧している。
この転写ベルト96cは転写材Pを感光ドラム91との
間に挟持し、回転によってこの転写材Pを搬送した後、
感光ドラム91から分離して定着装置(不図示)へ搬送
する。金属シャフト96dにはトナー粒子tを転写材P
に転移させるのに必要な強電界E1 を発生させるための
トナーtの帯電極性と逆極性の第1転写電位V1 が、印
加される一方、シャフト96eには転写材P上のトナー
像が感光ドラム91に再転写せず、かつ分離時に剥離放
電を起こさない第2転写電位V2 がそれぞれ外部電源1
03a、103bによって印加されている。転写ベルト
96cの素材の体積抵抗値としては104 〜109 Ωc
mのものがよい。
【0133】前述の実施例においては転写材P自身が電
流を流すことにより転写部位における電位勾配を形成し
ていたが、本実施例では導電性の転写ベルト96cを電
流が流れることによって転写材P背面の電位が制御され
るため、転写材Pの種類が異なる場合であっても、転写
部位における転写電界E1 、E2 を安定して緩和させる
ことができ、転写材Pの分離性がよく、良好な画質を確
保することが可能となる。 〈第5の発明の実施例3〉第5の発明の実施例3を図2
8に示す。画像形成装置に関しては前記2つの実施例で
述べたものと同じであるが、本実施例ではシャフト96
eの電位を転写ベルト96cの電気抵抗及び抵抗素子1
03cによって決定しているところに特徴がある。この
場合転写ベルト96cの抵抗が余り高すぎると転写材P
の抵抗値によってシャフト96eの電位が不安定になる
ため、転写ベルト96cの電気抵抗を両シャフト96
d、96e間で106 〜107 Ωに抑えるのが好まし
い。金属シャフト96dにはトナー粒子tを転写材Pに
転移させるのに必要な強電界E1を発生させるためのト
ナーの帯電極性と逆極性の第1転写電位V1 が印加され
ており、また、シャフト96eに接続する抵抗素子10
3cとして概ね105 〜106 Ωのものを選べば分離時
に剥離放電を起こさない第2転写電位V2 をシャフト9
6eに得ることができる。本実施例の利点は複数の電源
を必要とせず、転写装置96の構造を簡略化して製造お
よび組立コストを下げ得る点にある。
【0134】以上の3つ実施例においては、転写装置9
6の転写ローラ96a、96bを2本に限って説明した
が、これは2本に限らず、3以上の任意の本数であって
もよいことはいうまでもない。この場合には、感光ドラ
ム91に転写材Pを圧着する3以上の転写ローラを配設
し、これらの転写ローラには、感光ドラムの回転方向に
沿った順に、転写電位が漸減するように、電圧を印加す
れば効果的である。 〈第6の発明の実施例1〉図32は第6の発明の実施例
1のローラ転写装置の要部縦断面図を示すもので前出と
同符号は同部材を示す。画像形成装置としては図33と
同様であり、感光ドラム111の周囲に配置されている
他の画像形成要素については従来例に準ずるものであ
り、本発明の本質に関わるものではないので説明を省略
する。本実施例の転写ローラ118はEPDM・ポリウ
レタン・クロロプレンなどあるいはその発泡体とカーボ
ンないし金属酸化物等の導電性材料よりなる弾性層82
中に粒状の永久磁石118cを分散して、アルミニウム
・鉄・ステンレス等の芯金118a上に形成したもので
ある。永久磁石118cについては、フェライト粒子を
弾性材料中に分散させておき、弾性層118b成形時に
帯磁処理を施す方法によっても得ることができる。こう
して転写ニップN部において、磁束密度50〜300ガ
ウスを得るようにしておき芯金118aに電源119よ
りバイアス電圧を印加し転写工程を実行した。現像剤1
15は樹脂成分100重量部に対してマグネタイト成分
30〜150重量部含有される組成をもつもので、体積
平均粒径5〜15μmの1成分磁性現像剤であり、非画
像域の地カブリとして感光ドラム111に付着した現像
剤115が転写ニップNにおいて転写ローラ118に転
移した場合、磁石118cの吸引力により現像剤115
は転写ローラ118表面に保持され、転写時に転写材1
17の裏面に転移するのを軽減する効果があり、従来例
では5万枚の転写材117を通紙したときに定着入口ガ
イド121先端に現像剤溜りが生じてジャム(紙づま
り)を惹起していたものが、本実施例では20万通紙後
でも定着入口ガイド121先端への現像剤溜りは軽微で
ありジャム発生もなかった。また、転写に際しても、磁
石118cが現像剤115を転写材117の表面に転移
させるように吸引するので、転写効率も良くなり、特に
従来、転写材117として例えば厚手の紙において発生
していた文字の中抜け(輪郭部のみ転写されて、中央部
が空ろになる現象)が改善されるという副次効果も確認
された。 〈第6発明の実施例2〉図34に第6の発明の実施例2
のローラ転写装置要部の縦断面図を示す。本実施例にお
いては、芯金118aを磁石118dよりなる芯棒とそ
の表層に電極118eを設けて構成した点が、前述の弾
性層118b中に磁石を分散させる実施例1と異なる。
このように磁石118dを独立させることにより弾性層
118bは従来例のままの導電材料と弾性材料の配合比
が流用でき、磁石粒子118cが加わることによる配合
比の見直しが不要であるという利点に加えて、弾性層1
18bの硬度も従来のとおり不変であるので、特に転写
ニップNにより、転写材117をしっかり喰わえて転写
ブレを防ぐ必要のある比較的高速のローラ転写装置の場
合には、本実施例の構成が適している。電源119の出
力は、電極118eに接続されて、転写ニップNにおけ
る転写電界が形成される。芯金118aの表面におい
て、500〜1000ガウスの磁束密度を有する場合、
弾性層118bとして発泡EPDM等の弾性材料を用い
て肉厚2〜5mmとしたときに、転写ニップNにおける
磁束密度は30〜200ガウスを得た。本実施例におい
ても、実施例1と同様の定着入口ガイド121部におけ
るジャムの発生を防止する効果が確認され、転写効果の
向上も確認された。 〈第6の発明の実施例3〉図35に第6発明の実施例3
のローラ転写装置要部の縦断面図を示す。前出と同符号
は同部材を示す。前述の実施例1,2と異なり、本実施
例における転写ローラ118は従来例の転写ローラ11
8そのままであり、その表面には既に説明した機構によ
り地カブリ現像剤115が付着するが、転写ローラ11
8に従動回転するように押圧して配設された円筒形で図
示矢印方向に回転する磁石126により吸着された現像
剤115を吸着除去する点が本実施例の眼目である。磁
石126に吸着された現像剤115はスクレーパ127
により掻き落されてトレイ128に収容される。磁石1
26の表面における磁束密度は100〜500ガウスと
して、転写ローラ118に押圧すれば地カブリ現像剤1
15は磁石126に転移することが判った。このように
して、転写ローラ118の表面から地カブリ現像剤11
5を常に除去することができるので、転写材117の裏
面への地カブリ現像剤115の付着は軽減され、長期間
の使用後にも定着入口ガイド121の先端での現像剤溜
りの成長が阻止され、ジャムの発生が防止される。ま
た、転写ローラ118の表面の状態が地カブリ現像剤1
15の付着により変化して、転写材117の搬送スピー
ドが影響を受けて画像の進行方向の倍率が使用に伴い変
化することも軽減される効果がある。
【0135】
【発明の効果】
〈第1の発明の効果〉以上説明したように、第1の発明
によると、像担持体とこれに圧接する帯電ローラ、転写
ローラを備えた画像形成装置において、像担持体と帯電
ローラの間にトナーが帯電ローラから像担持体へ向かう
第1の電界を形成し、次に像担持体と転写ローラの間に
トナーが転写ローラから像担持体へ向かう方向の電界を
形成することにより、帯電ローラ、転写ローラに特にク
リーニング手段を設けることなくこれらを常時清浄に維
持することができる。 〈第2の発明の効果〉第2発明によると、転写ローラ抵
抗を左右2分割して測り、大きい方をA、小さい方をB
としたとき、A/B≦3.0の関係を満たすことによっ
て、転写時に、紙裏に供給される電荷がローラの長手方
向で偏らないので、部分的な爆発、飛び散り、突き抜
け、転写不良、そして紙跡も防止できる。また、感光ド
ラムへ流れ込む電流量も長手方向で平均するので、ドラ
ムの局部的な劣化を防止することができる。 〈第3の発明の効果〉第3の発明によると、転写ローラ
の抵抗が長手方向で傾きをもっていても、転写ローラの
抵抗の圧依存性の特性を利用することによって、転写ロ
ーラの加圧ばねの左右の圧バランスを調節して、抵抗を
均一にすることができる。
【0136】したがって、転写時も、転写電流が一様に
流れるため、紙裏に供給される電荷も偏らず、良好な転
写が行える。また、ドラムへ流れる電流も偏らなくなる
ので、表面層の劣化が抑制できる。 〈第4の発明の効果〉第4の発明によると、転写手段が
該転写手段よりも転写材搬送方向上流側の転写材搬送手
段の摩耗粉の付着により耐久の進行に伴い汚染されてい
っても転写手段が高抵抗化していくことが防止されて、
像担持体と転写手段の間の電界が減衰することがなく、
印刷耐久をしても常に良好な転写性能の維持が可能とな
る。 〈第5の発明の効果〉第5の発明によると、感光体に転
写材を圧着する少なくとも2本の第1転写ローラと第2
転写ローラとを配設し、前者には絶対値の大きな第1転
写電位を印加し、後者には絶対値の小さな第2転写電位
を印加することにより、第1転写ローラと第2転写ロー
ラとの間において、感光体と転写材との間に作用する電
界を、第1転写ローラから第2転写ローラに向けて漸減
させることができるから、第1転写ローラに必要以上に
高電位を印加する必要がなく、また、分離後の転写材の
トナー保持電荷が激変することもない。これにより、好
ましくないオゾンの発生を少なくすることができるとと
もに、トナー飛び散り等の画像不良を有効に防止するこ
とができる。 〈第6の発明の効果〉第6の発明によると、ローラ転写
装置の構成要素として磁石を用いることにより、転写材
の裏面への地カブリ現像剤の付着が防止され、定着入口
ガイドに地カブリ現像剤が堆積して発生する紙づまりが
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例1の画像形成装置の概略を
示す縦断面図。
【図2】同じく画像形成装置のタイミングチャート。
【図3】同じく実施例2の画像形成装置の概略を示す縦
断面図。
【図4】同じく実施例3の画像形成装置のタイミングチ
ャート。
【図5】同じく実施例4の画像形成装置のタイミングチ
ャート。
【図6】従来例の画像形成装置の概略を示す縦断面図。
【図7】第2の発明の実施例1の画像形成装置の概略を
示す縦断面図。
【図8】同じく転写ローラ左右抵抗測定方法を示す正面
図。
【図9】同じく転写ローラ左右抵抗測定方法を示す縦断
面図。
【図10】同じく転写ローラ左右抵抗比(電流比)と画
像一様性との関係を示す図。
【図11】第3の発明の実施例1の画像形成装置の概略
を示す縦断面図。
【図12】同じくの実施例2の定着ローラの抵抗の測定
方法を示す図。
【図13】同じく他の測定方法を示す図。
【図14】同じく別の測定方法を示す図。
【図15】実施例1の転写ローラの加圧手段を示す縦断
面図。
【図16】従来の転写ローラ54加圧方式を示した縦断
面図。
【図17】実施例3のドラム上の導電性シート帯の位置
関係を示す縦断面図。
【図18】転写ローラ抵抗(長手方向)の左右差をみる
方法を示した図。
【図19】転写ローラ抵抗測定方法を示した縦断面図。
【図20】第4の発明の実施例1の画像形成装置の概略
を示す縦断面図。
【図21】同じくリタードローラを低抵抗化処置したと
きの転写ローラの体積抵抗値と印刷耐久枚数の関係を示
す図。
【図22】転写手段として転写ベルトを用いた画像形成
装置の縦断面図。
【図23】従来装置の転写ローラの体積抵抗値と印刷耐
久枚数の関係を示す図。
【図24】第5の発明の実施例1の画像形成装置の概略
を示す縦断面図。
【図25】同じく転写装置の構成を示す縦断面図。
【図26】(a) は、感光体−転写材間の電界強さを示す
図。(b) は、転写材上のトナー保持量を示す図。
【図27】同じく実施例2の転写装置の構成を示す縦断
面図。
【図28】同じく実施例3の転写装置の構成を示す縦断
面図。
【図29】従来の画像形成装置の感光ドラム近傍の概略
構成を示す縦断面図。
【図30】従来の転写装置の構成を示す縦断面図。
【図31】(a) は、従来の感光体−転写材間の電界の強
さを示す図。(b) は、従来の転写材上のトナー保持量を
示す図。
【図32】第6の発明の実施例1のローラ転写装置要部
の縦断面図。
【図33】従来の画像形成装置の概略を示す縦断面図。
【図34】実施例2のローラ転写装置要部の縦断面図。
【図35】実施例3のローラ転写装置要部の縦断面図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光体) 2 帯電部材(帯電ローラ) 3 露光手段 7 転写部材(転写ローラ) 9、11 電界形成手段(バイアス電源) 12 制御装置 P シート材 41 像担持体(感光ドラム) 44 転写ローラ 47 転写材 51 像担持体(感光ドラム) 52 帯電器 54 転写部材(転写ローラ54) 71 像担持体(感光体) 72 転写手段(転写ローラ) 74 給紙ローラ 75 フィードローラ 76 リタードローラ 77a、77b レジストローラ対 79 給紙ガイド 81 転写バイアス印加電源 82 定着ガイド 83 転写ベルト 91 感光体(感光ドラム) 93 露光手段 95 現像装置 96 転写装置 96a 第1転写ローラ 96b 第2転写ローラ 103 印加手段 P 転写材 t トナー V1 第1転写電位 V2 第2転写電位 111 像担持体(感光ドラム) 112 帯電ローラ 113 露光 114 現像器 115 磁性1成分現像剤 116,116′,116″ 顕像 117 転写材 118 転写ローラ 119 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 えりか 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木須 浩樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 櫻井 和重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山崎 道仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 雅信 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 七瀧 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 竹内 昭彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 谷川 耕一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大塚 康正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢野 秀幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 和朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に圧接された帯電部材と転写部
    材とを有し、露光手段にて前記像担持体上に形成した静
    電潜像に、荷電トナーを付着させてトナー像を形成し、
    該トナー像を前記転写部材によってシート材に転写して
    なる画像形成装置において、 前記帯電部材に付着した前記荷電トナーを前記像担持体
    上に移送する第1の電界と、前記転写部材に付着した前
    記荷電トナーを前記像担持体上に移送する第2の電界と
    を形成する電界形成手段を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記電界形成手段が、前記帯電部材と転
    写部材とのうちの一方を介して前記像担持体を除電する
    とともに、前記帯電部材と転写部材とのうちの残りの他
    方に、前記荷電トナーと同極性の電圧を印加して第1の
    電界または第2の電界を形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記電界形成手段が、前記帯電部材と転
    写部材とのうちの一方を介して前記像担持体を前記荷電
    トナーと逆極性に帯電するとともに、前記帯電部材と転
    写部材とのうちの残りの他方を除電する、または残りの
    他方に前記電荷トナーと同極性の電圧を印加して第1の
    電界または第2の電界を形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記電界形成手段は、前記第1の電界
    を、少なくとも前記帯電部材が1回転するより長い時間
    形成するとともに、前記第2の電界を、少なくとも前記
    転写部材が1回転するより長い時間形成する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のいずれ
    か記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 表面にトナー像が形成される像担持体
    と、該像担持体に圧接される転写ローラとを備え、該転
    写ローラに転写バイアスを印加するとともに、該転写ロ
    ーラと前記像担持体との圧接ニップ部に転写材を通過さ
    せることによって、前記前像担持体上のトナー像を前記
    転写材に転写する画像形成装置において、 前記転写ローラの軸方向の抵抗を軸方向に沿って2分割
    して測った2つの測定値のうち大きい方をA、小さい方
    をBとすると、これらの測定値A、Bが、A/B≦3.
    0の関係を満たす、 ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体上に形成したトナー像を、該担
    持体に転写部材を加圧接触させて転写材に転写を行う転
    写手段を備えた画像形成装置において、 前記転写部材の軸方向の抵抗値の傾きに合わせて、前記
    転写部材の前記像担持体に対する押圧力を、前記転写部
    材の軸方向の左右両端部において変化させる、 ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体に給送転写材を押圧接触させる
    転写手段を備え、前記像担持体面の形成担持像を給送転
    写材面へ転写させる画像形成装置において、 前記転写手段よりも転写材搬送方向の上流側に配設した
    転写材搬送部材の体積抵抗値が、前記転写手段の体積抵
    抗値よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記転写材搬送部材は、転写材が前記転
    写手段と接触する側の面と同じ側の転写材面に接触す
    る、 ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 帯電された感光体を露光して静電潜像を
    形成する露光手段と、該静電潜像に電荷トナーを付着さ
    せてトナー像を形成する現像手段と、該トナー像を転写
    材に電気的に転移させる転写装置とを備える画像形成装
    置において、 前記転写装置が、前記感光体に対し前記転写材をそれぞ
    れ圧着する少なくとも2本の第1転写ローラ、第2転写
    ローラと、 上流側の前記第1転写ローラに、前記トナー像と逆極性
    の第1転写電位を付与するとともに、下流側の前記第2
    転写ローラに、前記第1転写電位よりも絶対値の小さい
    第2転写電位を付与する印加手段とを備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記第1転写電位と、前記第2転写電
    位とが互いに同じ極性を有する、 ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 像担持体と、芯金外周に導電性弾性体
    を有する転写ローラとによって形成されるニップに転写
    材を挿通し、前記転写ローラにバイアス電圧を印加する
    ことによって、像担持体上に形成された磁性体を含む荷
    電粉体よりなる顕像を前記転写材に転写し、転写後の前
    記転写材を定着入口ガイドを経由して定着装置へ搬送す
    るローラ転写装置を備えた画像形成装置において、 前記ローラ転写装置が磁石を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記転写ローラの芯金または弾性層に
    磁石を配した、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記転写ローラの表面に接触する磁石
    を有する、 ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
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