JPH11212426A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH11212426A
JPH11212426A JP10030612A JP3061298A JPH11212426A JP H11212426 A JPH11212426 A JP H11212426A JP 10030612 A JP10030612 A JP 10030612A JP 3061298 A JP3061298 A JP 3061298A JP H11212426 A JPH11212426 A JP H11212426A
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JP
Japan
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image forming
intermediate transfer
belt
transfer belt
stop
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JP10030612A
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English (en)
Inventor
Kyoji Komi
恭治 小見
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間転写ベルトの局所的変形をなくし、装置
の大型化とコストアップを防止した上、ベルト変形によ
る画像ムラをなくしたカラー画像形成装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 像坦持体上に形成したトナー像を転写し
て一次的にトナー像を保持する中間転写ベルト1と、前
記中間転写ベルト上のあらかじめ定められた位置に設け
られた位置指示マーク2と、前記位置指示マークの通過
に伴って検出信号を発生するマーク検知手段3と、画像
形成のジョブ開始前または画像形成のジョブ終了後、前
記マーク検知手段と前記位置指示マークとの間の停止距
離を種々異なるように制御する停止位置制御手段4と、
を備えたカラー画像形成装置としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー電子写真複
写機、レーザプリンタ、ファクシミリ、またはそれらの
複合機等のカラー画像形成装置に関し、特に中間転写体
として中間転写ベルトを備えたカラー画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、カラー画像形成装置には中間
転写体として中間転写ベルトを用いたものが広く使われ
ている。この類のカラー画像形成装置では、像坦持体と
してドラム状またはベルト状の感光体に静電写真法のプ
ロセスを適用して、帯電、露光および現像のプロセスを
経て所定の色のトナー像を形成する。また、中間転写ベ
ルトは、感光体と対向配置されて感光体に当接され、感
光体と同じ周速で回転駆動されている。上述した感光体
上のトナー像はコロナ放電等を利用した一次転写手段に
より、中間転写ベルトに転写させられる。このような画
像形成工程においては、感光体と中間転写ベルトとの位
置合わせがなされた上に、上記行程が各色毎に繰り返さ
れて、中間転写ベルト上に複数色のトナー像が重ねて転
写されることによりカラー画像が形成される。さらに、
中間転写ベルト上に形成されたカラー画像が二次転写手
段により転写材に一括転写され、さらに定着手段により
定着されて、画像形成としての工程が終了する。ここ
で、特にジョブ終了後や電源遮断時、中間転写ベルトが
いつも同じ停止位置で長時間放置されると、張架ローラ
と接触する曲率半径の小さい部分に大きな塑性変形が発
生する。その結果、ベルト走行の均一性が損なわれるこ
とによるバンディング画像や、感光体とベルト間の画像
転写またはベルトと転写材間の画像転写が不均一となっ
て画像ムラが発生するといった不具合が生じていた。上
記の中間転写ベルトの塑性変形によって発生する画像不
良を防止する方法としては、特開平4−119371号
公報のように、中間転写ベルトの停止時には径の小さい
ローラが中間転写ベルトから離間させるための離接機構
を備えさせたり、特開平5−306037号公報のよう
に、ベルト端部と張架ローラを工夫することによってベ
ルト亀裂を抑えて寿命を延ばし、波打ちを防いでベルト
走行の安定性を図る処置が取られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平4−119371号公報の方法では、複雑な離接
機構を必要とするため装置が大型化し、コストも掛か
り、ベルトの接離による騒音や電力の増大、および処理
効率の低下と云う不具合が起きている。また、特開平5
−306037号公報の方法では、ベルト端部で効果は
生じても画像を形成するベルト中央部に関しては必ずし
も変形を防止出来ないと云った課題が残っていた。そこ
で、本発明においては、ベルトの停止時にベルトと張架
ローラの接触が同じ位置で長時間行われないように制御
して、ベルトの永久変形を緩和させることによって、装
置の大型化とコストアップを防止した上、ベルト変形に
よる画像ムラをなくしたカラー画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
第1の請求項のカラー画像形成装置では、像坦持体に形
成したトナー像を中間転写ベルトに転写し、中間転写ベ
ルト上のトナー像を転写材に転写して画像を形成するカ
ラー画像形成装置において、像坦持体上に形成したトナ
ー像を転写して一次的にトナー像を保持する中間転写ベ
ルトと、前記中間転写ベルト上のあらかじめ定められた
位置に設けられた位置指示マークと、前記位置指示マー
クの通過に伴って検出信号を発生するマーク検知手段
と、画像形成のジョブ開始前または画像形成のジョブ終
了後の前記マーク検知手段と前記位置指示マークとの間
の停止距離が種々異なるように制御する停止位置制御手
段と、を備えたことを特徴とし、画像形成のジョブ開始
前または画像形成のジョブ終了後、停止位置制御手段に
よって中間転写ベルトの停止位置を種々異ならせて停止
させ、ベルトと張架ローラとの停止時の接触位置を種々
変えることが出来るので、装置の大幅な変更なしに、ベ
ルトの局所的変形を防ぐことが出来る。請求項2の発明
では、請求項1記載のカラー画像形成装置において、画
像形成のジョブ終了後、前記停止位置制御手段は、前記
画像形成のジョブ単位毎に前記停止距離が毎回異なるよ
うに制御することを特徴とし、請求項1のように構成さ
れたカラー画像形成装置の発明に加えて、停止位置制御
手段によって中間転写ベルトの停止位置をジョブ毎に毎
回異ならせ、ベルトと張架ローラとの停止時の接触位置
をジョブ毎に変えることが出来るので、ベルトの局所的
変形を防ぐことが出来る。請求項3の発明では、請求項
2記載のカラー画像形成装置において、前記中間転写ベ
ルトの停止時間が所定の時間経過する毎に、前記停止位
置制御手段は、前記中間転写ベルトを一時的に動かし
て、前記停止距離が毎回異なるように制御することを特
徴とし、請求項2のように構成されたカラー画像形成装
置の発明に加えて、停止位置制御手段によって中間転写
ベルトの停止時間が所定の時間経過する毎に停止位置を
異ならせ、ベルトと張架ローラとの停止時の接触位置を
一定停止時間毎に変えることが出来るので、一定停止時
間をベルトの塑性変形が発生する時間より短くすること
によって、ベルトの局所的変形を完全に防げる。請求項
4の発明では、請求項2または3記載のカラー画像形成
装置において、該カラー画像形成装置の電源遮断毎に、
前記停止位置制御手段は、中間転写ベルトを一時的に動
かして、前記停止距離が毎回異なるように制御すること
を特徴とし、請求項2または3のように構成されたカラ
ー画像形成装置の発明に加えて、停止位置制御手段によ
って中間転写ベルトの停止位置を電源遮断毎に異なら
せ、ベルトと張架ローラとの接触位置を電源遮断毎にも
変えることが出来るようになるので、電源遮断時に蓄積
し易いベルトの局所的変形を無くすことが出来る。請求
項5の発明では、請求項3または4記載のカラー画像形
成装置において、画像形成のジョブ終了時には、前記停
止位置制御手段は、前記停止距離が常に一定となるよう
に制御することを特徴とし、請求項3または4のように
構成されたカラー画像形成装置の発明に加えて、停止位
置制御手段によって画像形成のジョブ終了時に中間転写
ベルトの停止距離を常に一定となるように制御されてい
るので、ベルトの局所的変形を防ぎ、しかも次の画像形
成時間を最小に抑えることが出来る。請求項6の発明で
は、請求項1、2、3、4または5記載のカラー画像形
成装置において、該カラー画像形成装置の電源投入時に
は、前記停止位置制御手段は、画像形成のジョブに先だ
って、前記停止距離が所定の一定距離となるように制御
することを特徴とし、請求項1、2、3、4または5の
ように構成されたカラー画像形成装置の発明に加えて、
停止位置制御手段によって電源投入時に画像形成のジョ
ブに先だって、中間転写ベルトの停止距離を常に一定と
なるように制御されているので、ベルトの局所的変形を
防ぎ、しかも次の画像形成時間を最小に抑えることが出
来る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明におけ
るカラー画像形成装置としてのカラープリンタ10の主
要部の側面図である。先ず、図1において、カラープリ
ンタ10の主要動作を説明する。像坦持体である感光体
ドラム21は、駆動モータ51により回転駆動されて矢
印で示す如く反時計回りの向きに回転し、回転途中に帯
電器22により均一に帯電される。露光手段としての書
き込み光学ユニット23は、図示されないホストコンピ
ュータまたはカラースキャナと所定のプロトコルで交信
して、基本的には主走査線単位に画像データを獲得し、
プリンタ制御部60を介して入力される各色の画像デー
タを光信号に変換し、この光信号により感光体ドラム2
1上に原稿画像に対応した光書き込みを行って静電潜像
を形成する。上記書き込み光学ユニット23は、レーザ
ダイオード24等の発光手段を図示しない発光駆動制御
部でプリンタ制御部60からの画像データにより駆動
し、ポリゴンモータ25により回転駆動されるポリゴン
ミラー26でレーザダイオード24からのレーザ光を偏
向走査し、このポリゴンミラー26からのレーザ光をf
θレンズ27、反射ミラー28を介して感光体ドラム2
1 上に照射する。また、上述したように感光体ドラム2
1は、駆動モータ51により回転駆動されて矢印で示す
如く反時計回りの向きに回転するが、その周りには、感
光体クリーニングユニット29、除電ランプ30、帯電
器22、回転型現像装置31の選択された現像器、現像
濃度パターン検知器32、中間転写体としての中間転写
ベルト1等が配置されている。回転型現像装置31は、
BK現像器31K、C現像器31C、M現像器31M、
Y現像器31Yと、各現像器31K〜31Yを反時計回
りの向きに回転させる回転駆動部などからなる。これら
の現像器31K〜31Yは、感光体ドラム21上の静電
潜像を現像化するために、現像位置にて現像剤の穂を感
光体ドラム21の表面に接触させて回転する現像スリー
ブと、現像剤を組み上げ攪拌するために回転する現像パ
ドルなどで機成されている。さて、待機状態では、回転
型現像装置31はBK現像器31Kが感光体ドラム21
上の静電潜像を現像する現像位置にセットされており、
複写動作が開始されると、前記プリンタ制御部60で処
理されたBK画像データが書き込み光学ユニット23に
入力され、書き込み光学ユニット23がそのBK画像デ
ータに基づいて感光体ドラム21に光書き込みを行って
静電潜像を形成する。以下BK画像データによる静電潜
像をBK潜像と言い、C、M、Yの各画像データによる
静電潜像をそれぞれC潜像、M潜像、Y潜像と言う。ま
た、回転型現像装置31は、BK潜像をその先端部から
現像するために、現像位置にBK潜像の先端部が到達す
る前に、BK現像器31Kの現像スリーブの回転を開始
し、BK現像器31KにてBKトナーを含む現像剤によ
り感光体ドラム21上のBK潜像を現像してBKトナー
像とする。そして、以後、BK現像器31KがBK潜像
の現像を続けるが、BK潜像の後端部が現像位置を通過
した時点で、回転型現像装置31は速やかに次のC潜像
の現像を行う現像器31Cが現像位置に達するまで回転
する。この回転動作は、少なくとも、次のC潜像の先端
部が現像位置に到達する前に完了する。画像形成サイク
ルが開始されると、感光体ドラム21が矢印で示すよう
に反時計回りの向きに回転して、中間転写ベルト1が駆
動モータ51により時計回りの向きに回転する。感光体
ドラム21の回動に伴って上述のように中間転写ベルト
1上にBKトナー像が形成され、同様にCトナー像、M
トナー像、Yトナー像が順次形成され、BKトナー像、
Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像の順に中間転写ベ
ルト1上に重ねて転写される。
【0006】上述のようなBKトナー像の形成では、帯
電器22は暗中にてコロナ放電によって感光体ドラム2
1を負電荷で約−700Vに一様に帯電する。続いて、
感光体ドラム21は、書き込み光学ユニット23により
BKの画像データに基づいてラスタ露光が行われて静電
潜像が形成される。回転型現像装置31のBK現像器3
1Kは、トナーをフェライトキャリアとの攪拌によって
負極性に帯電し、BK現像スリーブに負の直流電位と交
流電位とが重畳された現像バイアス電位が印加され、感
光体ドラム21上のBK潜像を現像してBKトナー像と
する。さらに、中間転写ベルト1は、駆動口ーラ33、
紙転写対向口ーラ34、クリーニング対向口ーラ35お
よび従動口ーラ36、支持口ーラ37に張架されてお
り、駆動モータ51により駆動制御される。感光体ドラ
ム21上のBKトナー像は、感光体ドラム21と接触状
態で等速駆動されている中間転写ベルト1の表面へ一次
転写手段である一次転写ブラシ38により転写される。
【0007】また、感光体ドラム21は、BKトナー像
のベルト転写後に感光体クリーニングユニット29によ
り清掃され、除電ランプ30により除電されて再使用可
能となる。感光体クリーニングユニット29で回収され
たトナーは、図示しない回収パイプを経由して排トナー
タンクに蓄えられる。ところで、BKトナー像形成工程
の次にCトナー像形成工程に進み、感光体ドラム21が
帯電器22により均一に帯電される。また、プリンタ制
御部60からC画像データを得るための操作が開始し、
この画像データがプリンタ制御部60で処理されてC画
像データとなって書き込み光学ユニット23に入力さ
れ、書き込み光学ユニット23がそのC画像データに基
づいて感光体ドラム21に光書き込みを行ってC潜像を
形成する。ところで、回転型現像装置31は先のBK潜
像後端部が現像位置を通過した後で且つ感光体ドラム2
1上のC潜像先端が現像位置に到達する前にC現像器3
1Cが現像位置に達するように回転動作を行い、C現像
器31Cが感光体ドラム21上のC潜像を現像してCト
ナー像とする。以後、C現像器31CがC潜像の現像を
続けるが、C潜像の後端部が現像位置を通過した時点
で、回転型現像装置31は速やかに次のM潜像の現像を
行う現像器31Mが現像位置に達するまで回転する。こ
の回転動作は、少なくとも、次のM潜像の先端部が現像
位置に到達する前に完了する。
【0008】感光体ドラム21上のCトナー像は一次転
写ブラシ38により中間転写ベルト1上にBKトナー像
と重ねて転写される。感光体ドラム21は、Cトナー像
のベルト転写後に感光体クリーニンクユニット29によ
り清掃され、除電ランプ30により除電されて再使用可
能となる。Cトナー像形成工程の次にMトナー像形成工
程に進み、感光体ドラム21が帯電器22により均一に
帯電される。また、プリンタ制御部60からM画像デー
タを得るための動作を開始し、この画像データがプリン
タ制御部60で処理されてM画像データとなって書き込
み光学ユニット23に入力され、書き込み光学ユニット
23がそのM画像データに基づいて感光体ドラム21に
光書き込みを行ってM潜像を形成する。回転型現像装置
31は先のC潜像後端部が現像位置を通過した後で且つ
感光体ドラム21上のM潜像先端が現像位置に到達する
まで回転動作を行い、M現像器31Mが感光体ドラム2
1上のM潜像を現像してMトナー像とする。以後、M現
像器31MがM潜像の現像を続けるが、M潜像の後端部
が現像位置を通過した時点で、回転型現像装置31は速
やかに次のY潜像の現像を行う現像器31Yが現像位置
に達するまで回転する。この回転動作は、少なくとも、
次のY潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了す
る。感光体ドラム21上のMトナー像は一次転写ブラシ
38により中間転写ベルト1上にBKトナー像、Cトナ
ー像と重ねて転写される。感光体ドラム21は、Mトナ
ー像のベルト転写後に感光体クリーニングユニット29
により清掃され、除電ランプ30により除電されて再使
用可能となる。Mトナー像形成工程の次にYトナー像形
成工程に進み、感光体ドラム21が帯電器22により均
一に帯電される。
【0009】また、プリンタ制御部60は所定のタイミ
ングからY画像データを得るための動作を開始し、この
画像データがプリンタ制御部60で処理されてY画像デ
ータとなって書き込み光学ユニット23に入力され、書
き込み光学ユニット23がそのY画像データに基づいて
感光体ドラム21に光書き込みを行ってY潜像を形成す
る。回転型現像装置31は、先のM潜像後端部が現像位
置を通過した後で且つ感光体ドラム1上のY潜像先端が
現像位置に到達する前に、Y現像器31Yが現像位置に
達するように回転動作を行い、Y現像器31Yが感光体
ドラム21上のY潜像を現像してYトナー像とする。感
光体ドラム21上のYトナー像は一次転写ブラシ38に
より中間転写ベルト1上にBKトナー像、Cトナー像、
Mトナー像と重ねて転写され、フルカラーのトナー像が
得られる。感光体ドラム21は、Yトナー像のベルト転
写後に感光体クリーニングユニット29により清掃さ
れ、除電ランプ30により除電される。また、ベルトク
リーニングユニット40は、入口シール、ゴムブレー
ド、排出コイルおよび、これら入口シールやゴムブレー
ドを中間転写ベルト1に対して接離させる接離機構によ
り構成される。このベルトクリーニングユニット40
は、1色目のBK画像をベルト転写した後、2、3、4
色目のトナー像をベルト転写している間は接離機構によ
って中間転写ベルト1から入口シール、ゴムブレードな
どが離される。
【0010】また、画像の形成が開始される時期に、転
写紙は3つの給紙部すなわち転写紙カセット41、手差
し給紙トレイ42、または外部給紙部43のいずれから
それぞれの給送ローラ41a、42a、43aの繰り出
しまたは搬送作用によって給送され、レジストローラ対
44のニップへ給紙搬送されて、待機する。その後、レ
ジストローラ対44は、中間転写ベルト1上のフルカラ
ーのトナー像にタイミングを合わせて二次転写手段であ
る転写ローラ45と中間転写ベルト1との間へ転写紙を
送出する。この転写紙は、転写ローラ45と中間転写ベ
ルト1との間を通過する際に、転写ローラ45からのコ
ロナ放電電流により正電荷で荷電され、中間転写ベルト
1上のフルカラーのトナー像が転写される。トナー像の
転写された転写紙は、転写ローラ45の左側に配置され
た図示しない除電ブラシにより除電されて中間転写ベル
ト1から剥離され、紙搬送ベルト46により搬送され
る。さらに、転写紙は、定着ユニット47にて所定温度
にコントロールされた定着口ーラ48と加圧ローラ49
のニップ部でトナー像が溶融定着され、排出ローラ対5
0で本体外にフルカラーコピーとして送り出される。ま
た、中間転写ベルト1は、転写紙にカラートナー像を転
写した後に、ベルトクリーニングユニット40の接離機
構でベルトクリーニングユニット40のブレードなどが
押圧されて表面がクリーニングされる。
【0011】以上は、4色フルカラーコピーを得るコピ
ーモードの説明であるが、3色コピーモード、2色コピ
ーモードの場合は指定された色と回数分について以上述
べたような動作を行う。また、単色コピーモードの場合
には、所定枚数の複写が終了するまでの間は回転型現像
装置31の所定色の現像器のみを現像位置に位置させて
現像作動状態にしておき、ベルトクリーニングユニット
40のブレードなどを中間転写ベルト1に押圧した状態
のままで連続して複写動作を行う。また、中間転写ベル
ト1と上記感光体ドラム21や転写紙との位置合わせの
ため、位置指示マーク2が中間転写ベルト1の外周面あ
るいは内周面に設けられる。但し、中間転写ベルト1の
外周面側については位置指示マーク2がベルトクリーニ
ングユニット40の通過城を避けて設ける工夫が必要で
あって配置上の困難さを伴うことがあるので、その場合
には位置指示マーク2を中間転写ベルト1の内周面側に
設けた方がやり易い。マーク検知用手段である光学マー
クセンサ3は、本例では中間転写ベルト1が架け渡され
ている駆動ローラ33と支持口ーラ37との間の位置に
設けられている。マーク検知用手段としては、位置指示
マーク2が磁気的要素を特徴とするマークならば、光学
マークセンサ3に替わり磁気マークセンサ3が配置され
るように、必ずしも光学マークセンサ3に限定されるも
のではない。
【0012】また、図には、光学マークセンサ3の信号
検知を受けて、中間転写ベルト1の回転を自由に停止さ
せることが出来る停止位置制御手段としての停止位置制
御部4が示されている。また、停止位置制御部4の信号
はプリンタ制御部60に伝達されるように構成されてい
る。また、光学マークセンサ3と位置指示マーク2との
停止距離を自由に制御する方法を後に示しているが、停
止位置制御部4はプリンタ制御部60の後述するCPU
61、アクチュエータ回路DV62、NVRAM63、
RAM64、ROM65等の一部から構成されることも
出来る。また、図には示されていないが、中間転写ベル
ト1を駆動する駆動ローラ33または駆動モータ51の
動きを検知して、その情報をプリンタ制御部60に伝達
するように構成されている。プリンタ制御部60ではそ
れらの情報を受けて、中間転写ベルト1の停止時間を知
ることが出来るようになっている。
【0013】図3、図4は中間転写ベルト1周辺の主要
部分を取り出した図である。図3は横から見た断面図で
あり、図4は斜視図である。また、図4は、矢印のよう
に反時計式に回転する中間転写ベルト1上にある位置指
示マーク2を光学マークセンサ3で検知して、中間転写
ベルト1を停止させた場合の光学マークセンサ3と位置
指示マーク2との停止距離Xが示されている。また、図
2は、図1のカラープリンタ10におけるプリンタ制御
部60を中心としたブロック図である。転写材上に永久
可視像として形成し、出力する画像生成部20と、マイ
クロCPUによってプリンタ全体を制御するプリンタ制
御部60と、オペレータとの入出力操作を行わせる操作
パネル部80とから構成されている。さらに、プリンタ
制御部60内の、CPU61はマイクロプロセッサ、D
V62は各種のセンサやモータ等のアクチュエータ回
路、NVRAM63は不揮発性リード/ライトメモリ、
RAM64はリード/ライトメモリ、ROM65は読み
出し専用メモリ、INT66は割り込みコントローラ、
SYNC67は同期信号発生器、DMA68はDMAコ
ントローラ、FIFO69はファーストインファースト
アウトメモリを示している。また、プリンタ制御部60
の上記各部がバスラインにより接続されている。
【0014】さらに、オプションの画像メモリを付加す
れば、予めホストコンピュータまたはカラースキャナか
ら画像データを獲得しておき、画像形成時は画像メモリ
からデータが画像形成部20に供給されるようになる。
カラー印字モードにおいては、C、M、Y、Kの1色ず
つを面単位で形成し、中間転写ベルト1の定位置上にこ
の各色の像を重ね合わせ、面順次作像方式にて転写材上
に転写して最終画像とする。プリンタモジュールはRO
M65に格納されており、プリンタ制御部60に入力さ
れるC、M、Y、Kの各色について主走査、副走査とも
に画素密度1/16mmまたは1/24mmの8ビット
記録データに基づいて、転写材上に主走査、副走査とも
に記録ドット密度1/16mmまたは1/24mmのド
ットパターンからなるフルカラー可視画像を形成し、出
力する。記録ドット密度1/16mmまたは1/24m
mのドット選択は、モード選択コマンドで予め指定され
る。デフォルトはドット密度1/16mmが選択される
ようになっている。
【0015】次に、図5は、図1のカラープリンタの主
要動作を制御する制御流れ図を示したものである。図1
と併用して動作を説明すると、先ず図5のS3電源SW
投入で電源が投入されると、S4のパワオン処理が実行
される。ここでは、各種メモーリデータの初期設定や、
各種アクチュエ−タの初期位置設定が行われる。続いて
S5のコマンドセットでは後述するDIAGコマンドを
自己設定し、ソフトウエア割り込みを発生し、S6の受
信割り込みルーチンにジャンプさせる。通常、割り込み
ルーチンはホストコンピュータまたはスキャーナからの
コマンド受付時に実行される。その後、S7のスリープ
停止処理でスリープ処理を解除し、S8の受信内容確認
でコマンド解析を行い、4種類の処理、つまりモード状
態の問い合わせであるSENSモードか、モード設定の
SELモードか、プリント実行動作を行うPRINTモ
ードか、または診断実行を行うDIAGモードかに分岐
する。そのコマンド解析の結果、SENSモードの場合
はS10に、SELモードの場合はS20に、PRIN
Tモードの場合はS30に、或いはDIAGモードの場
合はS40に進ませる。電源投入時にDIAGモードを
自己セットしてあったので、S40のDIAGモード以
下に連なるS41、S42、およびS43の診断が実行
される。その後、S50でスリープ時間を計数し、コマ
ンド受容がないまま所定時間経過すると(S50ye
s)、S51でスリープ処理に移行する。スリープ処理
では電力が節減されたスリープ状態になり、中間転写ベ
ルト1も停止する。
【0016】また、画像形成サイクルが開始すると、先
ず駆動モータ51によって、感光体ドラム21は反時計
廻りに、中間転写ベルト1は時計廻りに回転させられ
る。フルカラーコピー時は中間転写ベルト1の回転伴っ
てCトナー像形成、Mトナー像形成、Yトナー像形成、
およびBKトナー像形成が行われ、最終的にCMYKの
順に中間転写ベルト1上に重ねて転写される。また、ス
リープ状態、非スリープ状態に関わらず、S6でコマン
ドを受信し、受信内容がPRINTモードである場合は
S30以下に連なる一連のプリント処理に分岐する。先
ず、S31のモータ起動で駆動モータ51を起動し、S
32のマーク検知確認で中間転写ベルト1上の位置指示
マーク2を光学マークセンサ3が検知するまで(S32
No)、アイドリング状態が継続する。光学マークセン
サ3が位置指示マーク2を検知すると(S32ye
s)、S33のラインカウンタクリアでRAM64に設
けられたラインカウンタXCTRをクリアし、以後1主
走査毎に1づつインクリメントする。同時に作像プロセ
スを開始させ、S34の作像処理では各種アクチュエー
タがラインカウンタXCTRの値に応じて動作/非動作
の処置がとられ作像動作が開始する。
【0017】先ず作像動作のCトナー像形成において
は、次のようにして行われる。中間転写ベルト1上の位
置指示マーク2が検知されると、帯電器22はコロナ放
電によって感光体ドラム21上を−700Vの負電荷で
一様に帯電する。続いて、レーザダイオード24はC潜
像画像を形成する記録信号に基づいてラスタ露光を行
う。この像を作成するための記録信号は、ホストコンピ
ュータまたはカラースキャナからDATA信号(図1ま
たは図2参照)として伝達される。ここで、ラインカウ
ンタXCTRが、画像先端に相当する値X1になったと
き、ホストコンピュータまたはカラースキャナに対し
て、記録信号の要求であるデータ要求信号REQが出さ
れる。このデータ要求信号REQは、2次色以上の複数
色の重ね合わせ画像を形成するときには、その色数に相
当する回数だけ要求が出されることになる。このような
繰り返し動作はS35の作像色判定確認で行われる。つ
まり、ベルトが一回転し、再び光学マークセンサ3が位
置指示マーク2を検出したときに先述のラインカウンタ
XCTRはS33でクリアされ、そして再び所定の値X
1になったときにデータ要求信号REQが出される。こ
のような処理が色数に相当する回数だけ繰り返される。
上記の過程によって常に位置指示マーク2から一定位置
に全ての色が記録され、全ての色版が正しく重ねられる
ことになる。なを、単色の画像形成では色重ねが不要な
ので、データ要求信号REQの発行に特別高精度のタイ
ミング合わせは不要で、他の作像条件を満たしている範
囲でタイミングを発行して構わない。
【0018】さらに、図2を参照すれば、記録信号はD
ATAラインからFIFO69に入力され、記録制御回
路であるレーザ駆動回路71が記録信号に基づいてレー
ザダイオード24を入力画素単位に発光制御させる。記
録信号は、一般には1画素8ビット構成である。この画
素とレーザダイオード24の発光との関係は、最高濃度
を示す画素のときには前走査幅相当だけレーザダイオー
ド24を発光させ、白を表す画素のときには全く発光せ
ず、その間の濃度を表す画素のときには濃度に比例した
時間だけ発光させる。このようにして、ラスタ像が露光
されたとき、当初一様に荷電された感光体ドラム21の
露光された部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、
静電潜像が形成される。回転型現像装置31内のトナ−
はフェライトキャリアとの攪拌によって負極性に帯電さ
れ、またC現像器31Cは感光体ドラム21の金属基体
層に対して図示しない電源手段によって負の直流電位と
交流とが重畳された電位にバイアスされている。この結
果、感光体ドラム21の電荷が残っている部分にはトナ
ーが付着せず、電荷の無い部分つまり露光された部分に
はCトナ−が吸着され、潜像と相似なC可視像が形成さ
れることとなる。
【0019】このようにして感光体ドラム21上のトナ
−像が反時計回りで回転し、1次転写ブラシ38の対向
位置に達すると、感光体ドラム21と同じ速度で回転駆
動する中間転写ベルト1に転写される。感光体ドラム2
1上の残留トナ−は感光体ドラム21の再使用に備えて
感光体クリーニングユニット29で清掃される。中間転
写ベルト1はエンドレスであるので、1頁のC画像形成
が終わって間もなく、位置指示マーク2が光学マークセ
ンサ3の下を2回目の通過を行う。位置指示マーク2の
2回目の検知が行われたときに、ラインカウンタXCT
Rは再びクリアされ、M画像形成サイクルが始まる。ま
たM像形成ラスタ露光を行うに先立って、回転型現像装
置31を反時計回りに回転し、M現像器31Mを感光体
ドラム21に対向させる。ラインカウンタXCTRがC
画像形成のときと同一の所定値X1に達したとき、ホス
トコンピュータまたはカラースキャナに対しC記録信号
の要求であるデータ要求信号REQが再び出される。
【0020】この要求信号に正確に同期してM信号が送
られてくれば、M像露光、現像、1次転写が行われ、元
の既存C画像に対して正確に色版合わせが行われ、C画
像までが形成されることになる。M画像形成の詳細はC
画像形成のときと同様である。同様にしてY画像は中間
転写ベルト1上のC、Yトナー画像上に、K画像はC,
M,Yトナー画像上に、それぞれ重畳して形成される。
このようにして、フルカラーの場合では中間転写ベルト
1が4回転して画像を形成したとき、S35の作像色判
定確認では作業色数分完了したことになり(S35ye
s)、S36の作業後処理が実行される。次のS36の
作業後処理では、中間転写ベルト1上のフルカラー画像
を転写ローラ45によって転写紙に転写させ、転写紙を
定着ユニット47に搬送させ、フルカラートナー像を溶
融定着させ、排出ロール対50によって本体外にフルカ
ラー画像として送りだす。また、転写紙が給紙部から搬
送される過程は、図1の説明で既に述べたので省略す
る。
【0021】図6は、光学マークセンサ3と位置指示マ
ーク2の位置との停止距離Xを種々異なるように制御し
たり、またはジョブ単位毎に停止距離Xを毎回異なるよ
うに制御するための追加部分を説明する説明図である。
図6のS35およびS37は、それぞれ図5のS35お
よびS37と同じものである。また、動作上は一つのジ
ョブが終了すると、図5のS36の替わって図6のS3
6−1が処理されることになる。また、これらの処理プ
ログラムは図2のROM65の中のプログラムコード領
域に格納されており、処理上必要なカウンタは不揮発性
RAMであるNVRAM63の所定アドレス上に設けら
れている。図6の処理動作を述べると、S35において
作像色数分の処理が完了すると、S36−11で前回の
作像後処理で予め記憶されている停止位置カウンタSC
TRの内容を読み出す。カウンタからの読み出しや書き
込みは、マイクロプロセッサであるCPU61によって
行われる。また、この停止位置カウンタSCTRには、
中間転写ベルト1の停止までの移動距離が位置指示マー
ク2を光学マークセンサ3によって検知したときを基準
に、1走査線単位の精度で記憶されている。次に、S3
6−12でROM65内に予め定められた定数ADDを
読み出し、直ぐ前に読み出した停止位置カウンタSCT
Rの数値に加えて、再び停止位置カウンタSCTRに格
納する。ここで、定数ADDは走査線の数であるから、
例えば64であれば標準のドット密度1/16mmであ
るときはベルト上4mmの長さを加えたことに相当す
る。
【0022】次に、S36−13で走行中のベルトの位
置をラインカウンタXCTRから読み出す。このライン
カウンタXCTRは、ベルトの副走査方向の位置が位置
指示マーク2を光学マークセンサ3によって検知したと
きを基準に、1走査線単位で記憶されているカウンタで
あり、停止位置カウンタSCTRと同じNVRAM63
の所定位置に設けられている。S36−14でベルトの
位置(XCTR)が狙いの停止位置(SCTR)になっ
たかどうかが調べられる。この条件を満たすまで(S3
6−14No)走行中のベルトの位置を検知し続ける。
この条件を満たしたときは(S36−14Yes)、他
の作像後処理S36−15に分岐し、続いてS37で駆
動モータ51が亭止され、中間転写ベルト1も停止する
ことになる。ここでS36−15の他の作像後処理の動
作処理とは、図5のS36の作像後処理の動作処理と変
わらない。上記の処理はジョブが終了する毎に繰り返さ
れ、ジョブ終了後中間転写ベルト1が停止するときは必
ず前回のジョブよりADD数のライン分前進して停止す
ることこになる。このような動作でいつも同一位置で中
間転写ベルト1が亭止することがなくなるので、中間転
写ベルト1のクリープ変形と局所的静電ハザードが防止
できることになる。なお、上記処理では新しい停止位置
を決定するのに前回の位置に一定値を加える方式とした
が、例えば乱数発生を用いるランダム位置停止方式など
の他の方式に変えても効果は同じである。
【0023】また、図7(A)は、中間転写ベルト1の
停止時間が所定の時間経過する毎に中間転写ベルト1を
一時的に動かして、停止距離Xを毎回異なるように制御
するための追加部分を示した流れ図である。この例で
は、図5のS50に続くS51のスリープ処理に替わっ
て図7(A)のS51−1が処理されることになる。こ
れらの処理プログラムは図2のROM65の中のプログ
ラムコード領域に格納されており、CPU61によって
読み出され実行されることは図6の場合と同様である。
従って、S50のスリープ時間経過判定でスリープ状態
に突入したとき、S51−11のスリープ処理を実行す
る。S51−11のスリープ処理では、先ずS51−1
1で駆動モータ51を起動する。中間転写ベルト1は、
駆動モータ51の起動に伴って回転する。次に,S51
−12で前回スリープ処理で予め記憶されているスリー
プ時の停止位置カウンタLCTRを読み出す。このスリ
ープ時の停止位置カウンタLCTRは不揮発性RAMで
あるNVRAM63の所定アドレス上に設けられてい
て、前回のスリープ時の中間転写ベルト1の停止位置が
位置指示マーク2を光学マークセンサ3によって検知し
たときを基準に、1走査線単位で記憶されている。
【0024】さらに、S51−13で定数ADDを読み
出し、先ほど読み出したスリープ位置カウンタLCTR
の数値に加えて、これをLCTRのRAMアドレスに再
び格納する。ここでADDは図6で述べたと同じ予め定
められた走査線の数である。次に、S51−14で走行
中のベルトの位置をラインカウンタXCTRから読み出
し、S51−15でベルトの位置(XCTR)が狙いの
新規スリープ位置(LCTR)になったかどうかが調べ
られる。上記の条件を満たすまで走行中のベルトの位置
を検知し続け、この条件を満たしたときに(S51−1
5Yes)、S51−16で駆動モータ51を停止させ
る。従って、中間転写ベルト1も停止し、S51−17
の他のスリープ処理を実行する。S51−17の他のス
リープ処理は、図5のS51のスリープ処理からモータ
の停止を行わせるS51−16の処理を抜いたものであ
る。また、上記の処理はスリープモードに入る毎に繰り
返され、スリープ状態では必ず前回のスリープと比べて
中間転写ベルト1がADD数ライン分前進して停止する
ことになる。図7(B)は、電源遮断毎に中間転写ベル
ト1を一時的に動かして、停止距離Xを毎回異なるよう
に制御するための追加部分を示した流れ図である。この
例では、図5のS2のパワオフ処理に替わって図7
(B)のS2−1のパワオフ処理が行われることにな
る。これらの処理プログラムは図2のROM65の中の
プログラムコード領域に格納されており、CPU61に
よって読み出され実行されることは前の場合と同様であ
る。先ず、S1の電源SW遮断の遮断操作後、S2−1
のパワオフ処理に移行したとき、S2−11で駆動モー
タ51を一時的に起動する。中間転写ベルト1は同モ−
タの起動に伴って回転する。
【0025】次に、S2−12で前回のパワオフ処理で
予め記憶されているパワオフ時のベルト停止位置カウン
タHCTRを読み出す。このベルト停止位置カウンタH
CTRは不揮発性RAMであるNVRAM63の所定ア
ドレス上に設けられていて、前回の電源遮断時の中間転
写ベルト1の停止位置が位置指示マーク2を光学マーク
センサ3によって検知したときを基準に、1走査線単位
で記憶されている。次にS2−13で定数ADDを読み
出し、先に読み出したパワオフ時のベルト停止位置カウ
ンタHCTRの数値に加えて、結果を同じベルト停止位
置カウンタHCTRに格納する。ここで、加えるべき数
値ADDは変位させる走査線の数である。さらに、S2
−14で走行中のベルトの位置をラインカウンタXCT
Rから読み出し、S2−15でベルトの位置(XCT
R)が狙いのパワオフ時のベルト停止位置(HCTR)
になったかどうかが調べられる。上記の条件を満たすま
で(S2−15No)走行中のベルトの位置を検知し続
け、この条件を満たしたときに(S2−15Yes)、
S2−16に進み駆動モータ51を停止させる。従っ
て、中間転写ベルト1も停止し、S2−17の他のパワ
オフ処理を実行する。S2−17の他のパワオフ処理
は、図5のS2のパワオフ処理からモータの停止を行わ
せるS2−16の処理を抜いたものである。また、この
処理は、S2−17のパワオフ処理に入る毎に繰り返さ
れ、電源遮断状態では前回の電源遮断状態と比べて必ず
中間転写ベルト1がADD数ライン分前進して停止する
ことになる。なお、ジョブ終了時とスリープモード時
は、次の中間転写ベルト1への転写がスピーディに行え
るような一定位置にベルトを停止させるように制御す
る。
【0026】図8は、電源投入時、中間転写ベルト1の
停止距離Xが所定の一定距離となるように制御するため
の追加部分を示した流れ図である。この例では、図5の
S4のパワオン処理に替わって図8のS4−1のパワオ
ン処理が実施されることになる。これらの処理プログラ
ムは図2のROM65の中のプログラムコード領域に格
納されており、CPU61によって読み出され実行され
ることは前の場合と同様である。従って、S3の電源S
W投入の操作後にS4−1のパワオン処理が実行され
る。先ず、S4−11で駆動モータ51を一時的に起動
する。中間転写ベルト1は同モータの起動に伴って回転
する。次に、S4−12で定常時の停止位置データST
OPをROM65から読み出す。停止位置データSTO
Pには、ジョブ終了時や電源投入時に、中間転写ベルト
1の停止距離Xが所定の一定距離とさせるための復帰位
置データが記憶されている。その内容は、ベルトの副走
査方向の位置が位置指示マーク2を光学マークセンサ3
によって検知したときを基準に、1走査線単位で記憶さ
れている。次に、S4−13で走査中のベルトの現在位
置をラインカウンタXCTRから読み出し、S4−14
でベルトの位置(XCTR)が狙いの停止位置データS
TOPの値になったかどうかが調べられる。上記の条件
を満たすまで(S4−14No)走行中のベルトの位置
を検知し続け、この条件を満たしたときに(S4−14
Yes)、S4−15で駆動モータ51を停止させる。
従って、中間転写ベルト1も停止し、S4−16の他の
パワオン処理を実行する。S4−16の他のパワオン処
理では感光体ドラム21のノーマライズ処理等が行われ
る。また、S4−16の他のパワオン処理は、図5のS
4のパワオン処理からモータの停止を行わせるS4−1
5の処理を抜いたものである。
【0027】上記の一連の処理はパワオン処理毎に実行
され、従って電源遮断状態では前回の電源遮断状態と比
べてパワオン処理がADD数ライン分前進して停止して
いるにも拘わらず、電源投入時にベルト位置は定常状態
に復帰することになる。このことによって常にファース
トプリント時間が変わることなく、また電源遮断時はい
つもベルトが異なった位置で停止するので、中間転写ベ
ルト1のクリープ変形と局所的静電ハザードの防止が可
能となる。また、本発明の請求項5の画像形成のジョブ
終了時に、中間転写ベルト1の停止距離Xが所定の一定
距離となるように制御するための流れ図は示してない
が、図8のS4−12、S4−13およびS4−14を
使って目的とする操作を行わせることが出来る。即ち、
画像形成のジョブ終了時には、図6のS36−11、S
36−12、S36−13およびS36−14の替わり
に上記のS4−12、S4−13およびS4−14を行
うことになる。また、ジョブ終了後長い間に渡って次の
ジョブが指示されず、中間転写ベルト1が同一の位置で
停止するのを防止するには、所定の時間経過する毎に中
間転写ベルト1を一時的に動かして、停止距離Xを毎回
異なるように制御する図7(A)の流れ図に示した動作
を行うことを追加することによって防ぐことが出来る。
【0028】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
停止位置制御手段によってベルトと張架ローラとの停止
時の接触位置を種々変えて、ベルトの局所的変形を防げ
るようになったので、装置の大型化とコストアップを防
止した上、ベルト変形による画像ムラをなくしたカラー
画像形成装置を提供することが出来るようになった。請
求項2の発明によれば、請求項1のカラー画像形成装置
の発明に加えて、停止位置制御手段によってベルトと張
架ローラとの停止時の接触位置をジョブ毎に変えて、ベ
ルトの局所的変形を防げるようになったので、装置の大
型化とコストアップを防止した上、ベルト変形による画
像ムラをなくしたカラー画像形成装置を提供することが
出来るようになった。請求項3の発明によれば、請求項
2のカラー画像形成装置の発明に加えて、一定停止時間
をベルトの塑性変形が発生する時間より短くすることに
よって、ベルトの局所的変形を完全に防げるようになっ
たので、ジョブと次のジョブが長い間に渡っても一定位
置でベルトが局所的変形を起こすまで留まることがなく
なって、ベルト変形による画像ムラを完全になくしたカ
ラー画像形成装置を提供することが出来るようになっ
た。請求項4の発明によれば、請求項2または3のカラ
ー画像形成装置の発明に加えて、停止位置制御手段によ
ってベルトと張架ローラとの接触位置を電源遮断毎にも
変えて、電源遮断時に蓄積し易いベルトの局所的変形を
無くすことが出来たので、画像ムラを完全になくしたカ
ラー画像形成装置を提供することが出来るようになっ
た。請求項5の発明によれば、請求項3または4のカラ
ー画像形成装置の発明に加えて、停止位置制御手段によ
って画像形成のジョブ終了時に中間転写ベルトの停止距
離を常に一定となるようにさせ、次の画像形成時間を最
小に抑えるようにしたので、ファストプリント時間を維
持したまま、ベルト変形による画像ムラを完全になくし
たカラー画像形成装置を提供することが出来るようにな
った。請求項6の発明によれば、請求項1、2、3、4
または5のカラー画像形成装置の発明に加えて、停止位
置制御手段によって電源投入時に画像形成のジョブに先
だって、中間転写ベルトの停止距離を常に一定となるよ
うにさせ、次の画像形成時間を最小に抑えるようにした
ので、ファストプリント時間を維持したまま、ベルト変
形による画像ムラを完全になくしたカラー画像形成装置
を提供することが出来るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例を示すカラープリンタの
主要部の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態例を示すカラープリンタの
プリンタ制御部のブロック図である。
【図3】中間転写ベルトと関連部材を示す断面図であ
る。
【図4】中間転写ベルトと関連部材を示す斜視図であ
る。
【図5】図1のカラープリンタを制御する制御流れ図で
ある。
【図6】本発明の請求項1または2の主要動作を説明す
る説明図である。
【図7】(A)は本発明の請求項3の主要動作を説明す
る説明図、(B)は本発明の請求項4の主要動作を説明
する説明図である。
【図8】本発明の請求項6の主要動作を説明する説明図
である。
【符号の説明】
1・・・中間転写ベルト、2・・・位置指示マーク、3
・・・マーク検知手段または光学マークセンサ、4・・
・停止位置制御手段または停止位置制御部、10・・・
カラープリンタ、21・・・感光体ドラム、22・・・
帯電器、23・・・書き込み光学ユニット、31・・・
回転型現像装置、33・・・駆動口ーラ、34・・・紙
転写対向口ーラ、35・・・クリーニング対向口ーラ、
36・・・駆動口ーラ、37・・・支持口ーラ、38・
・・一次転写手段または一次転写ブラシ、51・・・駆
動モータ、60・・・プリンタ制御部、61・・・CP
U、62・・・アクチュエータ回路、63・・・NVR
AM、64・・・RAM、65・・・ROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像坦持体に形成したトナー像を中間転写
    ベルトに転写し、中間転写ベルト上のトナー像を転写材
    に転写して画像を形成するカラー画像形成装置におい
    て、像坦持体上に形成したトナー像を転写して一次的に
    トナー像を保持する中間転写ベルトと、前記中間転写ベ
    ルト上のあらかじめ定められた位置に設けられた位置指
    示マークと、前記位置指示マークの通過に伴って検出信
    号を発生するマーク検知手段と、画像形成のジョブ開始
    前または画像形成のジョブ終了後の前記マーク検知手段
    と前記位置指示マークとの間の停止距離が種々異なるよ
    うに制御する停止位置制御手段と、を備えたことを特徴
    とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー画像形成装置にお
    いて、画像形成のジョブ終了後、前記停止位置制御手段
    は、前記画像形成のジョブ単位毎に前記停止距離が毎回
    異なるように制御することを特徴とするカラー画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカラー画像形成装置にお
    いて、前記中間転写ベルトの停止時間が所定の時間経過
    する毎に、前記停止位置制御手段は、前記中間転写ベル
    トを一時的に動かして、前記停止距離が毎回異なるよう
    に制御することを特徴とするカラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のカラー画像形成
    装置において、該カラー画像形成装置の電源遮断毎に、
    前記停止位置制御手段は、中間転写ベルトを一時的に動
    かして、前記停止距離が毎回異なるように制御すること
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のカラー画像形成
    装置において、画像形成のジョブ終了時には、前記停止
    位置制御手段は、前記停止距離が常に一定となるように
    制御することを特徴とするカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載のカ
    ラー画像形成装置において、該カラー画像形成装置の電
    源投入時には、前記停止位置制御手段は、画像形成のジ
    ョブに先だって、前記停止距離が所定の一定距離となる
    ように制御することを特徴とするカラー画像形成装置。
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