JP3258189B2 - カラー電子写真装置 - Google Patents

カラー電子写真装置

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JP3258189B2
JP3258189B2 JP00144095A JP144095A JP3258189B2 JP 3258189 B2 JP3258189 B2 JP 3258189B2 JP 00144095 A JP00144095 A JP 00144095A JP 144095 A JP144095 A JP 144095A JP 3258189 B2 JP3258189 B2 JP 3258189B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数色のトナー像を重
ね合わせてカラー画像を形成するカラー電子写真装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラー電子写真装置は、一般的に、イエ
ロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C)及び
ブラック色(K)のトナー像を形成し、これを重ね合わ
せてカラー画像を構成している。これらの各色のトナー
像に位置ずれがあると、すなわち色ずれが生じた場合
は、期待しているカラー画像とは異なる画像となってし
まう。
【0003】このため、各色のトナー像を重ね合わせる
中間転写体を使用するようなカラーレーザプリンタで
は、中間転写体の回転速度を検出する手段を設けて該中
間転写体の回転速度を検出し、その検出値をもとに感光
体の駆動モータの回転速度を徐々に制御することによ
り、色ずれを補正するようにしている。しかしながら、
印字動作中に印字プロセス速度を検出してフィードバッ
クをかける制御では、例えば、電源投入時や長時間印字
を行ってない状態から再び印字を行った場合などには、
図17に示すように、印字開始当初の色ずれ量が大きく
なる場合がある。
【0004】図17は、イエロー色(Y)のトナー像の
印字位置に対するマゼンタ色(M),シアン色(C)及
びブラック色(K)のトナー像の位置ずれ(色ずれ)量
を示したものである。同図に示すように、イエロー色
(Y)に対する各色の色ずれ量は、印字開始当初は大き
いが、徐々に減少していき、50枚程度連続して印字し
た時点で色ずれ量が収束し、安定してくる。
【0005】このように、印字動作中だけ中間転写体あ
るいは感光体等の回転速度を検出して間接的に色ずれ量
を検出し、この色ずれ補正を行う制御では、電源投入直
後や長時間放置後の印字などのようにカラーレーザプリ
ンタの機械的要素が大きく変動している場合には、色ず
れ補正量に限界があり、色ずれ量が収束するまでに長い
時間がかかって顕著な色ずれ補正の効果を得ることがで
きない。
【0006】一方、特開平2−291573号公報に
は、複数の感光体に形成した異色のトナー像を、回動す
る搬送ベルトで搬送する転写紙に順次重ねて転写するこ
とにより、各色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を
形成するカラー画像形成装置において、前記搬送ベルト
に各色トナーによるテストパターン像を形成し、その位
置ずれを検出して書き出し位置の補正制御を行なうこと
により色ずれを防止する装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
感光体を使用し、各感光体毎に潜像形成手段と現像手段
を備えるカラー画像形成装置は、形態が大型化する問題
があると共に平常の運転状態では色ずれが発生しないよ
うに予め設定されている構成においては、初期の色ずれ
補正のために書き出し位置を変更してしまうと、運転が
平常状態に戻ったときに色ずれが発生してしまうことに
なる。
【0008】従って、本発明の目的は、電源投入直後や
長時間印字動作を停止していて再び印字を行った場合等
のように、機械的に大きな変動が発生した場合でも、そ
の色ずれ量に対応した最大限の色ずれ補正を行って色ず
れを速やかに補正することができるカラー電子写真装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、色分けされた
印字データに基づいて1つの感光体上に各色毎の静電潜
像を形成する手段と、前記感光体上の静電潜像に従い該
感光体上に各色毎のトナー像を形成する手段と、前記感
光体上に形成された各色毎のトナー像を重ね合わせて転
写する1つの中間転写体と、中間転写体に重ね合わせ
形成された各色毎のトナー像を用紙に転写する転写手
段と、トナー像を用紙上に定着する定着手段と、これら
を制御する制御手段とを備え、各色毎に静電潜像形成、
トナー像形成および中間転写体への転写を繰返して中間
転写体上に重ね合わされた各色毎のトナー像を形成する
ようにしたカラー電子写真装置において、前記制御手段
は、予め設定された色ずれ量検出パターンデータを格納
する色ずれ量検出パターン格納手段と、前記色ずれ量検
出パターンデータに基づいて前記中間転写体の表面上に
色ずれ量検出パターンを印字する手段と、前記中間転写
体の表面上に形成された各色の色ずれ量検出パターンか
ら各色毎の色ずれ量を検出する色ずれ量検出手段と、
色ずれ量検出手段により検出した色ずれ量に基づいて各
色の静電潜像形成中の感光体及び中間転写体の駆動速度
の補正量を設定する色ずれ補正量設定手段を備えたこと
を特徴とする。
【0010】
【作用】感光体から中間転写体に重ねて繰り返し転写し
た各色の色ずれ量検出パターンの色ずれ量を検出し、各
色の静電潜像形成中の感光体及び中間転写体の駆動速度
の補正量を制御することにより、各色の印字位置ずれに
伴う色ずれを迅速に補正し、安定した高品質な画像が得
られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0012】図1は、情報処理装置100に接続された
レーザプリンタ200の要部断面を示している。このレ
ーザプリンタ200の印写部は、矢印方向に定速度で回
動するように回転輪293、294の周りに掛け巡らし
た感光ベルト211と、該感光ベルト211を回動する
ために前記回転輪293、294を定速度で駆動する感
光ベルト駆動モータ220と、該感光ベルト211の副
走査方向の基準位置信号HPSを発生するために該感光
ベルト211の外周表面に形成された基準位置マークを
読み取る反射型のフォトセンサ290と、該感光ベルト
211の表面を一様に帯電する帯電器212と、一様に
帯電された感光ベルト表面を露光して該表面に静電潜像
を形成する走査露光装置213と、静電潜像を現像して
トナー像を形成する4つの現像装置214、215、2
16、217(それぞれの現像装置には、図示しない現
像剤の有無を検知するセンサを内蔵している)と、トナ
ー像転写後に感光ベルト211の表面に残留するトナー
を除去するクリーナ218と、感光ベルト211の表面
に残留する電荷を除去するイレーズランプ219とを備
える。
【0013】前記走査露光装置213は、半導体レーザ
213aからビデオデータに従って出力されるレーザ光
を集光レンズ213bで集光して平行なレーザビームと
し、ミラーモータ213cにより定速度回転されるポリ
ゴンミラー213dで該レーザビームを反射させること
により繰返し偏向ビームとし、該偏向ビームを投影レン
ズ213e及び折返しミラー213fを介して前記感光
ベルト211の表面に照射してビームスポットを形成
し、該ビームスポットの走査により感光ベルト211の
表面を露光する構成である。また、この走査露光装置2
13は、図2に示すように、各偏向走査においてビーム
スポットが偏向走査開始基準位置を通過するタイミング
を検出するためにビームディテクタ213gを備え、該
ビームディテクタ213gから得られる信号を増幅器2
13hで増幅して偏向走査開始基準検出信号BDT1と
して出力する。
【0014】現像装置214はイエロー色(Y)のトナ
ーを現像剤として使用する現像装置、現像装置215は
マゼンタ色(M)のトナーを現像剤として使用する現像
装置、現像装置216はシアン色(C)のトナーを現像
剤として使用する現像装置、現像装置217はブラック
色(K)のトナーを現像剤として使用する現像装置であ
り、各現像装置はバイアス電圧を制御することにより現
像機能が有効または無効にされる。該バイアス電圧の制
御は、静電潜像を形成するのに使用したビデオデータの
指定色に対応した現像装置が有効に機能するように情報
処理装置100からの指定信号で行われる。
【0015】中間転写ドラム221は、感光ベルト21
1の表面に形成した異色の複数のトナー像を重合して1
つのカラートナー像を完成し、該カラートナー像を用紙
に転写するために使用される。該中間転写ドラム221
は、感光ベルト駆動モータ220を駆動源として感光ベ
ルト211との一つの接触部301における摩擦力及び
静電吸着力等による駆動力伝達にて矢印方向に該感光ベ
ルト211の表面と同期した速度で回動するように駆動
される。感光ベルト211の表面と接触状態にある領域
の中間転写ドラム221の内側には、該感光ベルト21
1の表面のトナー像を該中間転写ドラム221の表面に
転写するための転写器222が設置される。
【0016】また、この中間転写ドラム221の表面に
残留するトナーを除去するために該表面に離接制御可能
なクリーナ223を配設している。また、この中間転写
ドラム221は、前記走査露光装置213から出力され
る偏向走査開始基準検出信号BDT1が、中間転写ドラ
ム221が1回転する期間において常に整数回数発生す
るようにその外周等が構成されている。更に、この中間
転写ドラム221上で重ね合わせたイエロー色(Y),
マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック色(K)
のトナー像のイエロー色(Y),マゼンタ色(M),シ
アン色(C),ブラック色(K)の各色の色ずれ量を、
色ずれ量検出パターンにより検出するための反射型のフ
ォトセンサ224が設けられる。
【0017】カセット231は用紙232を収容し、給
紙ローラ233は該用紙232を抽出してレジストロー
ラ234まで給紙する。レジストローラ234は、給紙
ローラ233により送られてきた用紙232の先端を押
えて該用紙232の進行を停止し、整紙と送紙タイミン
グの調整を行う。
【0018】転写器241はレジストローラ234から
搬送されてきた用紙232が中間転写ドラム221と接
触する領域で該用紙232の背面に転写電圧を与え、中
間転写ドラム表面上のトナー像を該用紙232に転写す
る。
【0019】定着器251は、トナー像が転写された用
紙232を加熱ローラと加圧ローラの間を通過させて該
トナー像を該用紙232に溶着(定着)する構成であ
る。
【0020】排紙ローラ261は、トナー像が定着され
た用紙232を機外に排出するものである。
【0021】制御装置270は、上位の情報処理装置1
00に接続されて該情報処理装置と制御情報や印字デー
タ(ビデオデータ)の授受を行い、該レーザプリンタ2
00の内部の構成手段を制御して印字を実行する。
【0022】図3は、制御装置270の内部構成を詳述
したブロック図である。この制御装置270は、CPU
271を中心にして構成され、プログラムを格納したR
OM272、エラー情報やメンテナンス情報等を格納す
るRAM273、半導体レーザ213aの点滅を制御す
るレーザ制御回路274、レーザビームの強さを検出す
るレーザパワーモニタ回路275、前記偏向走査開始基
準検出信号BDT1と前記副走査方向の基準位置信号H
PSをもとに走査同期基準信号を発生する走査同期基準
信号発生回路277、発振器278、前記中間転写ドラ
ム221の表面に形成された色ずれ量検出パターンをフ
ォトセンサ224で検出した検出信号TPSを処理する
検出信号処理回路276、CPU271により制御され
感光ベルト駆動手段(モータ220)の回転速度の基準
となる基準クロック信号CLKを供給し、感光ベルト駆
動手段の回転速度を調整する感光ベルト駆動モータ回転
速度調整手段であるクロック供給回路285、発振回路
286、このレーザプリンタ内部の構成手段を制御する
周辺機器制御駆動回路279等を備える。
【0023】プリンタ内部構成手段として、図3は、ポ
リゴンミラー213dを駆動する前記ミラーモータ21
3cと、用紙搬送系を駆動するメインモータ281と、
感光ベルト211を回動する感光ベルト駆動モータ22
0と、現像装置214,215,216,217及び転
写器222を付勢する高圧電源283を示している。
【0024】次に、CPU271が実行する印字制御処
理について、図4〜図6を参照して説明する。この情報
処理装置100とレーザプリンタ200は、イエロー色
(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック
色(K)の順にトナー像を形成するように約束して制御
プログラムが構成されている。
【0025】情報処理装置100が印字要求信号を発生
すると、レーザプリンタ200の制御装置270におけ
るCPU271は、この印字要求信号に応動してROM
272に格納された制御プログラムに従った印字処理を
開始する。
【0026】まず、処理401でミラーモータ213
c、メインモータ281、感光ベルト駆動モータ220
を回転させ、処理402でイレーズランプ219を点灯
し、処理403で帯電器212を動作状態とし、処理4
04で転写器222を動作状態とする。
【0027】処理405では、情報処理装置100から
与えられたビデオデータがイエロー色のトナー像に該当
するものかどうかを確認する。イエロー色(Y)のトナ
ー像に該当するものである場合には、処理406で現像
装置214の現像機能を有効にするための現像バイアス
電圧を発生するように周辺機器制御駆動回路279を制
御し、印字処理407に移る。
【0028】この印字処理407は、図5に詳述するよ
うに、処理407aで感光ベルト211の表面の前記副
走査方向の基準位置信号HPSの入力を監視して、感光
ベルト211が書き出し基準位置まで回動して該副走査
方向基準信号HPSが発生すると処理407bに移る。
処理407bでは、該副走査方向基準位置信号HPSが
発生してから時間t1時間後に副走査方向の印字許可信
号Vsyncを発生するような時間管理を行い、該時間t1
を経過すると処理407cに移って副走査方向印字許可
信号Vsyncを発生する(副走査方向印字許可信号Vsync
を情報処理装置100に伝送する信号線をローレベルに
する)。この時間管理は、主走査同期基準信号BDT1
を計数することにより行う。そして、この副走査方向印
字許可信号Vsyncの発生期間の長さt2は、用紙232
の搬送方向の長さを搬送する時間に相応する。
【0029】そして、この副走査方向印字許可信号Vsy
nc発生期間内では、まず、処理407dにおいて前記主
走査同期基準信号BDT1の発生タイミングからt3時
間後に主走査方向印字許可信号Hsyncを発生するような
時間管理を行い、該時間t3を経過すると処理407e
に移って主走査方向印字許可信号Hsyncを発生する(主
走査方向印字許可信号Hsyncを情報処理装置100に伝
送する信号線をローレベルにする)。この主走査方向印
字許可信号Hsyncの発生期間の長さt4は、用紙232
の幅方向寸法領域を走査する時間に相応する。
【0030】その後、処理407fに移り、副走査方向
印字許可信号Vsync及び主走査方向印字許可信号Hsync
に同期して情報処理装置100から伝送されてくるビデ
オデータVdataを受信してレーザ制御回路274に伝達
し、半導体レーザ213aを点滅制御する。この半導体
レーザ点滅制御によって感光ベルト211の表面には1
走査線分の静電潜像が形成される。
【0031】1走査線分のビデオデータVdataの受信と
半導体レーザ点滅制御を完了すると、処理407gに移
って副走査方向印字許可信号Vsync発生期間t2内かど
うかを確認し、副走査方向印字許可信号Vsync発生期間
t2内であれば処理407hに移って次の主走査同期基
準信号BDT1の発生を監視し、次の主走査同期基準信
号BDT1が発生すると処理407dに戻る。
【0032】副走査方向印字許可信号Vsync発生期間t
2を終了すれば、処理407jに移って副走査方向印字
許可信号Vsyncをハイレベルに戻して該イエロー色
(Y)のトナー像に対する露光を終了した後に現像装置
214の現像機能を無効にするように現像バイアス電圧
を制御する。
【0033】これによって形成されたイエロー色(Y)
のトナー像は、中間転写ドラム221と接触するときに
該中間転写ドラム221の表面に転写され、該中間転写
ドラム221の表面に保持される。
【0034】次に、処理408で、情報処理装置100
から与えられる次のビデオデータがマゼンタ色(M)の
トナー像に該当するものかどうかを確認する。マゼンタ
色(M)のトナー像に該当するものである場合には、処
理409で現像装置215の現像機能を有効にするため
の現像バイアス電圧を発生するように周辺機器制御駆動
回路279を制御し、印字処理410に移る。2色目以
降の印字処理410は、前記印字処理407における処
理407aの副走査方向の基準位置信号HPSの入力待
ち処理のかわりに、中間転写ドラム221が1周する残
り時間tr(中間転写ドラム221が1周する時間をt
0とするとtr=t0−t1−t2)を管理し、その
後、処理407b以降の処理を行う。処理407と同様
に、マゼンタ色のトナー像も中間転写ドラム221の表
面上の前記イエロー色(Y)のトナー像と重合するよう
に転写して保持される。
【0035】次に、処理411では、情報処理装置10
0から与えられる次のビデオデータがシアン色(C)の
トナー像に該当するものかどうかを確認する。シアン色
(C)のトナー像に該当するものである場合には、処理
412で現像装置216の現像機能を有効にするための
現像バイアス電圧を発生するように周辺機器制御駆動回
路279を制御し、印字処理413に移る。この印字処
理413も前記印字処理410と同様に行われ、シアン
色(C)のトナー像も中間転写ドラム221の表面上の
イエロー色(Y)及びマゼンタ色(M)のトナー像に重
合するように転写して保持される。
【0036】同様に、処理430では、情報処理装置1
00から与えられる次のビデオデータがブラック色
(K)のトナー像に該当するものかどうかを確認する。
ブラック色(K)のトナー像に該当するものである場合
には、処理431で現像装置217の現像機能を有効に
するための現像バイアス電圧を発生するように周辺機器
制御駆動回路279を制御し、印字処理432に移る。
この印字処理432も前記印字処理410、413と同
様に行われ、ブラック色(K)のトナー像も中間転写ド
ラム221の表面上の前記イエロー色(Y),マゼンタ
色(M)およびシアン色(C)のトナー像に重合するよ
うに転写して保持される。この実施例ではシアン色
(C)およびブラック色(K)のトナー像形成を行わな
いので、処理411から処理414に移る。
【0037】処理414では、このようにして中間転写
ドラム221の表面上に形成したトナー像を用紙232
に転写するために、給紙ローラ233を回転させて用紙
232を抽出し、処理415で該回転をt5時間継続し
て該用紙232をレジストローラ234まで供給し、処
理416で前記給紙ローラ233の回転を停止する。
【0038】次いで、処理417で用紙232がトナー
像と整合して中間転写ドラム221と接触するように送
紙タイミングをとってレジストローラ234の回転を始
動する。処理418では、レジストローラ234の回転
によって搬送される用紙232の先端が中間転写ドラム
221と接触する状態になるタイミングで転写器241
を付勢し、中間転写ドラム221の表面上のトナー像を
用紙232に静電転写する。
【0039】このようにすることにより、用紙232に
カラーのトナー像が転写され、トナー像が転写された用
紙232は定着器251を通過する間に該トナー像が該
用紙232に定着されて排紙ローラ261により機外に
排紙される。
【0040】処理419では、用紙搬送を終えたレジス
トローラ234の回転を停止し、処理420では転写を
終えた転写器222への給電を停止し、処理421では
転写を終えた転写器241への給電を停止し、処理42
2ではクリーナ223を付勢して転写を終えた中間転写
ドラム221の表面に残留するトナーの除去を開始し、
処理423では帯電を終えた帯電器212への給電を停
止し、処理424では残留電荷消去を終えたイレーズラ
ンプ219を消灯し、処理425では残留トナーの除去
を終えたクリーナ223を消勢し、処理426では各種
モータを停止する処理を実行する。
【0041】次に、色ずれ補正について説明する。図7
は、色ずれ補正制御及びトナー付着量制御に関する制御
手段のブロック図である。この実施例の色ずれ補正制御
では、中間転写ドラム221の表面上に、イエロー色
(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック
色(K)の重ね合わせた色ずれ検出パターンを印字す
る。
【0042】中間転写ドラム221の表面上に形成され
た色ずれ検出パターンを検出するためのセンサ224
は、発光ダイオード224aと受光素子224bで構成
される。発光ダイオード224aで発生した光は中間転
写ドラム221の表面上に印字された前記色ずれ検出パ
ターンを照射し、受光素子224bはその反射光を受光
して検出信号を発生する。
【0043】検出信号処理回路276は、受光素子22
4bから出力される前記色ずれ検出パターンの検出信号
を処理する。この検出信号処理回路276は、オペアン
プ276aとコンパレータ276bで構成する。色ずれ
検出パターンの検出信号はオペアンプ276aで増幅
し、コンパレータ276bで矩形パルス信号に整形す
る。CPU271は、このコンパレータ276bで矩形
パルスに整形された検出信号を入力し、内部に構成され
た色ずれ量演算手段501で、イエロー色(Y),マゼ
ンタ色(M),シアン色(C),ブラック色(K)の色
ずれ量(位置ずれ量)を演算して求める。更に、色ずれ
補正量演算手段502は、前記色ずれ量演算手段501
で求めた各色の色ずれ量をもとに演算してイエロー色
(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック
色(K)の各色の色ずれ補正量を求める。
【0044】色ずれ補正モード選択手段508は、情報
処理装置100または操作パネル上の本体操作キー11
2からの指示に基づいてスイッチ群509及びスイッチ
群510の切り替え制御を行う。色ずれ補正モード選択
手段508がスイッチ群509内のスイッチ509aを
閉じるように選択すると、色ずれ演算手段501で演算
して求めた色ずれ量データは色ずれ量表示手段503に
供給され、操作パネル上の液晶表示板111で表示され
る。これにより、レーザプリンタ200の使用者が色ず
れ量を認識することができる。また、色ずれ補正モード
選択手段508がスイッチ群509のスイッチ509b
を閉じるように選択すると、色ずれ量演算手段501で
演算して求めた色ずれ量データは色ずれ量送信手段50
4によって情報処理装置100へ送信される。情報処理
装置100は、この色ずれ量送信手段504から送信さ
れた色ずれ量データによりそのときのレーザプリンタ2
00から出力される印字画像の色ずれ量を認識すること
ができる。
【0045】一方、色ずれ補正選択手段508がスイッ
チ群510のスイッチ510aを閉じるように選択した
ときには、レーザプリンタ200の操作パネル上の本体
操作キー112から色ずれ補正量入力手段506を介し
て色ずれ補正量設定手段507に色ずれ補正量を設定す
ることができるようにする。これにより、レーザプリン
タ200の使用者が、自ら、色ずれ補正量を設定するこ
とができるようになる。また、色ずれ補正選択手段50
8がスイッチ群510のスイッチ510bを閉じるよう
に選択したときは、色ずれ補正量受信手段505は、情
報処理装置100から送信されてくる色ずれ補正量のデ
ータを受信し、受信した色ずれ補正量データを色ずれ補
正量設定手段507に設定する。これより、情報処理装
置100から色ずれ補正量を設定することが可能にな
る。そして、情報処理装置100から意識的に色ずれを
発生させるような色ずれ補正量を設定することにより、
印字画像の色のバランス、すなわち、色目等も変えるこ
とが可能となる。
【0046】更に、色ずれ補正モード選択手段508が
スイッチ群509のスイッチ509cとスイッチ群51
0のスイッチ510cを同時に閉じるように選択したと
きは、色ずれ補正量演算手段502で演算して求めた色
ずれ補正量を色ずれ補正量設定手段507に設定し、自
動的に色ずれ補正が行なわれるようにする。すなわち、
自動色ずれ補正を実行することができるようになる。
【0047】実際、色ずれ補正を行う場合は、色ずれ補
正量設定手段507に設定された色ずれ補正量をもとに
クロック供給回路285がクロック周波数fを変更し、
感光ベルト駆動モータ220の回転速度を変速し、感光
ベルト211の回動速度vを変更することにより、イエ
ロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブ
ラック色(K)の各色の色ずれ量を補正する。
【0048】また、CPU271は、オペアンプ276
aで増幅された色ずれ検出パターンの検出信号を入力
し、AD変換器521でデジタル値に変換し、コンパレ
ータ276bの出力信号と同期をとって取り込み、トナ
ー付着量検出手段522は、中間転写ドラム221の上
に付着しているイエロー色(Y),マゼンタ色(M),
シアン色(C),ブラック色(K)のトナー像の位置の
検出電圧値を検出する。トナー付着量検出手段522で
検出した検出電圧値Vの大小に基づいて、イエロー色
(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック
色(K)の各色のトナー付着量を算出する。ここで求め
たイエロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン色
(C),ブラック色(K)の各色の該トナー付着量をも
とにして、レーザパワー制御手段523によりレーザ制
御回路274を制御し、イエロー色(Y),マゼンタ色
(M),シアン色(C),ブラック色(K)の各色毎に
レーザダイオード213aのパワーを制御する。
【0049】この制御により、イエロー色(Y),マゼ
ンタ色(M),シアン色(C),ブラック色(K)毎の
トナー付着量を一定に保ち、レーザプリンタ200の運
転環境の変化に伴うトナー付着量の変動を押えることが
できる。
【0050】この実施例では、図7に示すように、中間
転写ドラム221の表面上に形成した色ずれ検出パター
ンを検出するセンサとして、発光ダイオードのような発
光素子と受光素子の組合せによる光電検出手段を使用し
た。しかしながら、発光素子と受光素子の代わりに、色
ずれ検出パターンのトナー像が形成された中間転写ドラ
ム221の表面電位を計測する表面電位検出器を使用し
ても、該中間転写ドラム221の表面上に形成された色
ずれ検出パターンの位置を検出し、且つ、イエロー色
(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック
色(K)のトナー付着量も検出することができる。
【0051】また、この実施例では、イエロー色
(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック
色(K)の各色のトナー付着量制御手段として、感光ベ
ルト211の表面上に静電潜像を形成するレーザダイオ
ード213aのパワーを制御する手段を使用している。
しかし、イエロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン
色(C),ブラック色(K)の各色のトナー付着量制御
手段として、各色の現像装置214,215,216,
217で使用する現像剤のトナー濃度を変える制御手段
を使用することでもできる。また、各色の現像装置21
4,215,216,217と感光ベルト211の電位
差、すなわち、現像バイアスを変えるようにしてもトナ
ー付着量を制御することができる。更に、感光ベルト2
11から中間転写ドラム221へイエロー色(Y),マ
ゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック色(K)の
各色のトナー像を転写させる転写器222に印加する転
写電圧を変えることによってもトナー付着量の制御を行
うことができる。
【0052】図8は、色ずれ補正モード選択手段508
により情報処理装置または操作パネル上の本体操作キー
112からの指示に基づいて前記スイッチ群509,5
10を制御して行なう色ずれ量検出モードの選択方法の
一例である。処理601では、レーザプリンタ200の
運転開始あるいは運転中の該レーザプリンタ200の色
ずれ量を検出するかしないかを決定する。レーザプリン
タ200の色ずれ量を検出する場合には、処理602
で、色ずれ検出パタンを用紙232に印字してプリント
サンプルを出力するかしないかを決定する。用紙232
に印字してプリントサンプルを出力する場合には、処理
603で用紙232に印字してプリントサンプルを出力
する。この場合、処理603により出力された色ずれ検
出パターンを印字したプリントサンプルは、このレーザ
プリンタ200の使用者が各色の色ずれ量の目視チェッ
クを可能にする。次に、処理604で色ずれ量の表示を
するかしないかの判定を行なう。色ずれ量の表示を行う
場合は、処理605において、スイッチ群509のスイ
ッチ509aを閉じ、色ずれ量表示手段503により液
晶表示板111に色ずれ量を表示する。次に、処理60
6で色ずれ量演算手段501で演算した色ずれ量データ
を情報処理装置100へ送信するかしないかの判定を行
う。色ずれ量データを情報処理装置100へ送信する場
合には、処理607を実行してスイッチ群509のスイ
ッチ509bを閉じ、この色ずれ量データを色ずれ量送
信手段504からシリアル通信等で情報処理装置100
へ送信する。次に、処理608は、自動色ずれ補正モー
ドを実行するか否かの判定である。自動色ずれ補正モー
ドが指示されている場合は、処理609を実行してスイ
ッチ群509のスイッチ509cとスイッチ群510の
スイッチ510cを閉じ、色ずれ補正量演算手段502
で演算して求めた色ずれ補正量データを色ずれ補正量設
定手段507に設定する。
【0053】図9は、色ずれ補正モード選択手段508
により情報処理装置または操作パネル上の本体操作キー
112からの指示に基づいて前記スイッチ群509,5
10を制御して行なう色ずれ量補正モードの選択方法の
一例である。処理621では、レーザプリンタ200の
運転開始あるいは運転中の該レーザプリンタ200の色
ずれ補正を実行するかしないかを決定する。色ずれ補正
を実行する場合は処理622に進み、色ずれ補正量を該
レーザプリンタ200の操作パネル上の本体操作キー1
12から入力するかしないかを判定する。本体操作キー
112から入力する場合は処理623に進み、本体操作
キー112に設定された補正情報を色ずれ補正量入力手
段506で入力する。更に、処理624において、色ず
れ補正量を情報処理装置100から受信するか否かを決
定する。色ずれ補正量を情報処理装置100から受信す
る場合には、処理625において、色ずれ補正量受信手
段505により色ずれ補正量データを情報処理装置10
0から受信する。処理626は、自動色ずれ補正モード
を実行するか否かの判定である。自動色ずれ補正モード
が指示されている場合は、処理627を実行して、図8
に示した処理609と同じように、スイッチ群509の
スイッチ509cとスイッチ群510のスイッチ510
cを閉じ、色ずれ補正量演算手段502で演算して求め
た色ずれ補正量データを色ずれ補正量設定手段507に
設定する。
【0054】次に、色ずれ補正モード選択手段508に
より、図8及び図9で説明した処理609及び処理62
7の自動色ずれ補正モードを選択した場合の色ずれ補正
方法を図10を参照して説明する。この実施例は、レー
ザプリンタ200の電源投入時に必ず色ずれ補正を実施
するようにしたものである。
【0055】レーザプリンタ200の電源を投入し、処
理650でパワーオンスタートすると、その直後には、
処理651でウォーミングアップを行なう。このウォー
ミングアップ処理651は、レーザプリンタ200の起
動時に行なう、定着器251の加熱や現像装置214,
215,216,217の撹拌などのような該レーザプ
リンタ200のイニシャル処理である。次に、処理65
2で色ずれ補正を実行するか否かを判定する。色ずれ補
正モードの実行が指示されている場合は、先ず、処理6
53でROM272に格納されている色ずれ検出パター
ンを抽出する。
【0056】図11は、ROM272に格納されている
色ずれ検出パターンと該色ずれパターンを印字する用紙
232との関係を示している。Y1,Y2は、それぞれ
イエロー色(Y)パターンの印字位置である。M1,M
2,M3,M4は、マゼンタ色(M)パターンの印字位
置である。C1,C2,C3,C4は、シアン色(C)
パターンの印字位置である。K1,K2,K3,K4
は、ブラック色(K)パターンの印字位置である。印字
位置Y1,M3,C3,K3は用紙232の送紙方向の
先端部に位置しており、印字位置K2は用紙232の送
紙方向の後端部に位置している。
【0057】図11に示すように、イエロー色(Y)パ
ターン印字位置Y1,マゼンタ色(M)パターン印字位
置M1,シアン色(C)パターン印字位置C1,ブラッ
ク色(K)パターン印字位置K1の印字位置間隔は等間
隔で、それぞれ、l2 である。すなわち、イエロー色
(Y)パターン印字位置Y1とマゼンタ色(M)パター
ン印字位置M1の印字位置間隔はl2 である。イエロー
色(Y)パターン印字位置Y1とシアン色(C)パター
ン印字位置C1の印字位置間隔は2・l2 である。イエ
ロー色(Y)パターン印字位置Y1とブラック色(K)
パターン印字位置K1の印字位置間隔は3・l2 であ
る。また、イエロー色(Y)パターン印字位置Y1とイ
エロー色(Y)パターン印字位置Y2の印字位置間隔は
1 である。マゼンタ色(M)パターン印字位置M1と
マゼンタ色(M)パターン印字位置M2の印字位置間隔
もl1 である。シアン色(C)パターン印字位置C1と
シアン色(C)パターン印字位置C2の印字位置間隔も
1 である。ブラック色(K)パターン印字位置K1と
ブラック色(K)パターン印字位置K2の印字位置間隔
もl1 である。
【0058】また、イエロー色(Y)パターン印字位置
Y1とマゼンタ色(M)パターン印字位置M3とシアン
色(C)パターン印字位置C3とブラック色(K)パタ
ーン印字位置K3は、用紙232の送紙方向の印字位置
が同一であり、このイエロー色(Y)パターン印字位置
Y1とマゼンタ色(M)パターン印字位置M3とシアン
色(C)パターン印字位置C3とブラック色(K)パタ
ーン印字位置K3の印字位置の色ずれ量を用紙232上
で目視チェックできるようにしている。更に、イエロー
色(Y)パターン印字位置Y2とマゼンタ色(M)パタ
ーン印字位置M4とシアン色(C)パターン印字位置C
4とブラック色(K)パターン印字位置K4の印字位置
も用紙232の送紙方向には同一位置であり、このイエ
ロー色(Y)パターン印字位置Y2とマゼンタ色(M)
パターン印字位置M4とシアン色(C)パターン印字位
置C4とブラック色(K)パターン印字位置K4の印字
位置の色ずれ量も用紙232上で目視チェックできるよ
うにしている。
【0059】この実施例では、図11に示してある印字
位置、イエロー色(Y)パターン印字位置Y1とマゼン
タ色(M)パターン印字位置M1の印字位置ずれ量から
イエロー色(Y)とマゼンタ色(M)の書き出し位置ず
れ量を検出する。次に、イエロー色(Y)パターン印字
位置Y1とシアン色(C)パターン印字位置C1の印字
位置ずれ量からイエロー色(Y)とシアン色(C)の書
き出し位置ずれ量を検出する。また、イエロー色(Y)
パターン印字位置Y1とブラック色(K)パターン印字
位置K1の印字位置ずれ量からイエロー色(Y)とブラ
ック色(K)の書き出し位置ずれ量を検出する。
【0060】更に、イエロー色(Y)パターン印字位置
Y1とイエロー色(Y)パターン印字位置Y2の印字位
置ずれ量からイエロー色(Y)の用紙232の先端部の
印字位置と後端部の印字位置の位置ずれ量を検出する。
次に、マゼンタ色(M)パターン印字位置M1とマゼン
タ色(M)パターン印字位置M2の印字位置ずれ量から
マゼンタ色(M)の用紙232の先端部の印字位置と後
端部の印字位置の位置ずれ量を検出する。次に、シアン
色(C)パターン印字位置C1とシアン色(C)パター
ン印字位置C2の印字位置のずれ量からシアン色(C)
の用紙232の先端部の印字位置と後端部の印字位置の
位置ずれ量を検出する。次に、ブラック色(K)パター
ン印字位置K1とブラック色(K)パターン印字位置K
2の印字位置のずれ量からブラック色(K)の用紙23
2の先端部の印字位置と後端部の印字位置の位置ずれ量
を検出する。
【0061】このように、図11に示す色ずれ量検出パ
ターンから、イエロー色(Y)とマゼンタ色(M)とシ
アン色(C)とブラック色(K)の各色の先端部の書き
出し位置のずれ量が検出できる。更に、イエロー色
(Y)とマゼンタ色(M)とシアン色(C)とブラック
色(K)の各色の先端部の印字位置と後端部の印字位置
の位置ずれ量が検出できる。更に、図11に示す色ずれ
量検出パターンを用紙232に印字し、プリントサンプ
ルを出力することでレーザプリンタ200の使用者がイ
エロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),
ブラック色(K)の各色の色ずれ量の目視チェックが可
能となる。
【0062】次に、図10に示す処理653で色ずれ検
出パターンを抽出した後に、処理654において図11
に示すような前記色ずれ量検出パターンを中間転写ドラ
ム221の表面上に形成する。図12は、このときの副
走査方向の基準位置信号HPSと、副走査方向印字許可
信号Vsyncと、感光ベルト211を駆動する感光ベルト
駆動モータ220に供給されるクロック周波数fと、そ
のときの感光ベルト211の走行速度vを示している。
【0063】処理654において色ずれ検出パターンを
中間転写ドラム221上に形成するときは、図12に示
すように、クロック周波数fは一定に保たれ、感光ベル
ト211の走行速度vは一定に保たれている。
【0064】更に、処理655で色ずれ印字パターンの
検出が行われる。この検出処理655は、中間転写ドラ
ム221の表面上に形成されたイエロー色(Y)パター
ン,マゼンタ色(M)パターン,シアン色(C)パター
ン,ブラック色(K)パターンが重ね合わされた色ずれ
検出パターンをセンサ224により検出する処理であ
る。このとき、中間転写ドラム221の表面上に色ずれ
検出パターンを形成した後に、感光ベルト駆動モータ2
20のクロック周波数fを一定に保ったままで更に該中
間転写ドラム221を1回転させ、センサ224により
色ずれ検出パターンを検出する。このときのオペアンプ
276aの出力信号波形とコンパレータ276bの出力
信号波形を図13に示している。図13において、GN
Dは接地電位、Vcmp はコンパレータ276bの比較電
圧を示しており、オペアンプ276aの出力電圧が比較
電圧Vcmp より高い場合はコンパレータ276bの出力
信号がハイレベルとなり、イエロー色(Y)パターン,
マゼンタ色(M)パターン,シアン色(C)パターン,
ブラック色(K)パターンの各色の印字位置を検出す
る。その結果、図13に示すようなコンパレータ276
bの出力信号を得ることができ、このコンパレータ出力
信号から各色の色ずれ量を検出する。
【0065】図14は、処理654で形成した色ずれ量
検出パターンを示している。図14の色ずれ量検出パタ
ーンの印字例は用紙232に印字したものであるが、処
理654で中間転写ドラム221の表面上に形成される
色ずれ量検出パターンも同一である。
【0066】ROM272に格納されている色ずれ検出
パターンの印字データにおけるイエロー色(Y)パター
ン,マゼンタ色(M)パターン,シアン色(C)パター
ン,ブラック色(K)パターンの各印字位置が、図11
に示すY1,Y2,M1,M2,M3,M4,C1,C
2,C3,C4,K1,K2,K3,K4であるのに対
して、実際に中間転写ドラム221の表面上に形成され
た色ずれ量検出パターンの印字位置は、図14に示すよ
うに、それぞれ、Y1’,Y2’,M1’,M2’,M
3’,M4’,C1’,C2’,C3’,C4’,K
1’,K2’,K3’,K4’に対応する。
【0067】ここで、イエロー色(Y)パターン印字位
置Y1’とマゼンタ色(M)パターン印字位置M1’の
印字位置間隔は、図14に示すように、l(Y1’−M
1’)である。図11に示した色ずれ量検出パターンに
おけるイエロー色(Y)パターン印字位置Y1とマゼン
タ色(M)パターン印字位置M1の印字位置間隔はl2
であるので、この実施例におけるイエロー色(Y)パタ
ーンとマゼンタ色(M)パターンの先端部の書き出し位
置の色ずれ量l(YM)は、l(YM)=l2−l(Y
1’−M1’)となる。
【0068】また、図13に示したV(Y1’),V
(M1’),V(C1’),V(K1’),V(Y
2’),V(M2’),V(C2’),V(K2’)
は、それぞれ、中間転写ドラム221の表面上に形成さ
れた色ずれ量検出パターンの印字位置、Y1’,M
1’,C1’,K1’,Y2’,M2’,C2’,K
2’に対応する検出電圧である。そして、中間転写ドラ
ム221の表面上に形成された色ずれ量検出パターンの
印字位置Y1’,M1’に対応する検出電圧V(Y
1’),V(M1’)が検出される時間間隔は、s(Y
1’−M1’)である。ここで、イエロー色(Y)パタ
ーンとマゼンタ色(M)パターンの間に印字位置ずれが
発生せずに、図11に示すように、印字位置がY1及び
M1となる場合、検出電圧V(Y1),V(M1)の期
待される時間間隔をs2 とすると、イエロー色(Y)パ
ターンとマゼンタ色(M)パターンの印字位置ずれ量l
(YM)に対応する検出信号の時間間隔ずれ量s(Y
M)は、s(YM)=s2 −s(Y1’−M1’)とな
る。
【0069】処理655において色ずれ量検出パターン
の検出を行っているときの感光ベルト211の走行速度
vは一定である。また、感光ベルト211と中間転写ド
ラム221は接点301で接触しなが回動しているた
め、中間転写ドラム221の表面の走行速度はvであ
る。従って、中間転写ドラム221の表面上に形成され
た色ずれ量検出パターンのイエロー色(Y)とマゼンタ
色(M)の印字位置ずれ量l(YM)は、走行速度vと
時間間隔ずれ量s(YM)の積で与えられる。すなわ
ち、イエロー色(Y)パターンとマゼンタ色(M)パタ
ーンの印字位置ずれ量l(YM)は、 l(YM)=s(YM)×v で演算できる。同様に、イエロー色(Y)パターンとシ
アン色(C)パターンの印字位置ずれ量l(YC)及び
イエロー色(Y)パターンとブラック色(K)パターン
の印字位置ずれ量l(YK)も次のように与えられる。
【0070】l(YC)=s(YC)×v l(YK)=s(YK)×v また、イエロー色(Y)パターンの先端部の印字位置と
後端部の印字位置の印字位置ずれ量も、同様に求めるこ
とができる。
【0071】ここで、イエロー色(Y)パターン印字位
置Y1’とイエロー色(Y)パターン印字位置Y2’の
印字位置間隔は、図14に示すように、l(Y1’−Y
2’)である。図11に示した色ずれ量検出パターンに
おけるイエロー色(Y)パターン印字位置Y1とイエロ
ー色(Y)パターン印字位置Y2の印字位置間隔はl1
であるので、この実施例におけるイエロー色(Y)パタ
ーンの先端部の印字位置と後端部の印字位置の印字位置
ずれ量l(Y)は、l(Y)=l1 −l(Y1’−Y
2’)となる。
【0072】また、図13に示すように、中間転写ドラ
ム221の表面上に形成された色ずれ量検出パターンの
印字位置Y1’,Y2’に対応する検出電圧V(Y
1’),V(Y2’)が検出される時間間隔は、s(Y
1’−Y2’)である。ここで、イエロー色(Y)パタ
ーンの先端部の印字位置と後端部の印字位置に位置ずれ
が発生せずに、図11に示すように、印字位置がY1及
びY2となる場合は、検出電圧V(Y1),V(Y2)
の期待される時間間隔をs1 とすると、イエロー色
(Y)パターンの先端部の印字位置と後端部の印字位置
の位置ずれ量l(Y)に対応する検出信号の時間間隔ず
れ量s(Y)は、s(Y)=s1 −s(Y1’−Y
2’)となる。
【0073】ここで、感光ベルト211及び中間転写ド
ラム221の回動速度vは一定であるので、中間転写ド
ラム221の表面上に形成されたイエロー色(Y)パタ
ーンの先端部の印字位置と後端部の印字位置の位置ずれ
量l(Y)は、走行速度vと時間間隔ずれ量s(Y)の
積で与えられる。すなわち、イエロー色(Y)パターン
の先端部の印字位置と後端部の印字位置の位置ずれ量l
(Y)は、 l(Y)=s(Y)×v で演算できる。同様に、マゼンタ色(M),シアン色
(C),ブラック色(K)の各パターンの先端部の印字
位置と後端部の印字位置の位置ずれ量l(M),l
(C),l(K)も次のように与えられる。
【0074】l(M)=s(M)×v l(C)=s(C)×v l(K)=s(K)×v このように、処理656では、イエロー色(Y)パター
ンに対するマゼンタ色(M)パターンの印字位置ずれ量
l(YM)、イエロー色(Y)パターンに対するシアン
色(C)パターンの印字位置ずれ量l(YC)、イエロ
ー色(Y)パターンに対するブラック色(K)パターン
の印字位置ずれ量l(YK)を演算して求めている。更
に、イエロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン色
(C),ブラック色(K)の各パターンの先端部の印字
位置と後端部の印字位置の印字位置ずれ量l(Y),l
(M),l(C),l(K)も演算して求めている。
【0075】処理657は、前記処理656で求めた色
ずれ量に基づいて色ずれ補正量を演算する処理である。
この実施例では、図15に示すように、各プロセス領域
A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7毎の感光ベ
ルト211の回動速度vを変えることで、色ずれ量を補
正している。感光ベルト211の回動速度vを変えるに
は、図15に示すように、各プロセス領域A1,A2,
A3,A4,A5,A6,A7で感光ベルト駆動モータ
220に供給するクロック周波数fを変えてやればよ
い。このように、この処理657で求める色ずれ補正量
とは、各プロセス領域A1,A2,A3,A4,A5,
A6,A7毎の感光ベルト駆動モータ220に供給する
クロック周波数fの補正量である。
【0076】色ずれ補正のために、図15に示すよう
に、各プロセス領域A1,A2,A3,A4,A5,A
6,A7毎に感光ベルト駆動モータ220に供給するク
ロック周波数fが変えられる。プロセス領域A1は、イ
エロー色(Y)の印字プロセス領域であり、副走査方向
印字許可信号VsyncはVsync(Y)である。このとき感
光ベルト駆動モータ220に供給するクロック周波数f
はf(Y)とし、感光ベルト駆動モータ220の回動速
度をv(Y)としている。このクロック周波数f(Y)
は、処理656で求めたイエロー色(Y)パターンの先
端部の印字位置と後端部の印字位置のずれ量l(Y)か
ら、処理657で求めている。例えば、イエロー色
(Y)の先端部の印字位置と後端部の印字位置のずれ量
l(Y)は、 l(Y)=l1 −l(Y1’−Y2’) であるので、l(Y)の値が正(+)の場合は、イエロ
ー色(Y)パターンの後端部の印字位置が用紙232の
送紙方向に対して前方に移動している。すなわち、イエ
ロー色(Y)パターンの印字画像が用紙232の送紙方
向に対して短くなっていることを意味している。この場
合は、色ずれ量の補正は、イエロー色(Y)パターンの
印字画像を用紙232の送紙方向に対して伸長するよう
な補正となる。このような補正は、プロセス領域A1で
イエロー色(Y)パターンの印字画像の静電潜像を感光
ベルト211上に形成するとき、すなわち、イエロー色
(Y)パターンの副走査方向印字許可信号Vsync(Y)
が許可状態のとき(ローレベルのとき)の感光ベルト2
11の回動速度v(Y)を増加させることにより実現す
る。副走査方向印字許可信号Vsync(Y)の時間は変化
しないので、感光ベルト211の回動速度v(Y)を増
加させることにより該感光ベルト211の回動速度v
(Y)の増加量に応じて用紙232の送紙方向のイエロ
ー色(Y)パターン印字領域が伸び、イエロー色(Y)
パターンの先端部の印字位置と後端部の印字位置のずれ
量を補正することができる。ここで、感光ベルト211
の回動速度vは、感光ベルト駆動モータ220に供給す
るクロック周波数fを変えることにより変化する。すな
わち、クロック周波数fを高くすると感光ベルト211
の回動速度vが上昇し、逆に、クロック周波数fを低く
すると感光ベルト211の回動速度vが低下する。従っ
て、プロセス領域A1のとき、すなわち副走査方向印字
許可信号Vsync(Y)が許可状態のとき(ローレベルの
とき)感光ベルト駆動モータ220へ供給するクロック
周波数f(Y)を上昇させることで、この場合のイエロ
ー色(Y)パターンの先端部の印字位置と後端部の印字
位置のずれ量を補正することができる。
【0077】また、逆に、イエロー色(Y)パターンの
先端部の印字位置と後端部の印字位置のずれ量l(Y)
の値が負(−)の場合は、プロセス領域A1のとき、す
なわちイエロー色(Y)の副走査方向印字許可信号Vsy
nc(Y)が許可状態のとき(ローレベルのとき)の感光
ベルト211の回動速度v(Y)を低下させることによ
り、先端部の印字位置と後端部の印字位置のずれ量を補
正することができる。従って、プロセス領域A1におい
て副走査方向印字許可信号Vsync(Y)が許可状態のと
きに感光ベルト駆動モータ220へ供給するクロック周
波数f(Y)を低くすることで、この場合のイエロー色
(Y)パターンの先端部の印字位置と後端部の印字位置
のずれ量を補正することができる。
【0078】次に、イエロー色(Y)の副走査方向印字
許可信号Vsync(Y)が許可状態のときとマゼンタ色
(M)の副走査方向印字許可信号Vsync(M)が許可状
態のときの間の非印字領域、すなわちプロセス領域A2
では、感光ベルトモータ220へ供給するクロック周波
数をf(YM)とし、感光ベルト211の回動速度をv
(YM)として制御している。この感光ベルト駆動モー
タ220へ供給するクロック周波数f(YM)は、処理
656で求めたイエロー色(Y)パターンとマゼンタ色
(M)パターンの色ずれ量l(YM)をもとにして処理
657で演算して求められる。イエロー色(Y)パター
ンとマゼンタ色(M)パターンの色ずれ量l(YM)
は、 l(YM)=l2 −l(Y1’−M1’) で与えられる。そして、イエロー色(Y)とマゼンタ色
(M)の色ずれ量l(YM)が正(+)の場合は、イエ
ロー色(Y)パターンに対するマゼンタ色(M)パター
ンは、用紙232の送紙方向に対して先端方向にずれて
いることになる。この場合は、イエロー色(Y)の副走
査方向印字許可信号Vsync(Y)の許可状態とマゼンタ
色(M)の副走査方向印字許可信号Vsync(M)の許可
状態の間の非印字領域が短い場合である。従って、イエ
ロー色(Y)とマゼンタ色(M)の色ずれ量l(YM)
が正(+)の場合は、副走査方向印字許可信号Vsync
(Y)の許可状態と副走査方向印字許可信号Vsync
(M)の許可状態の間の非印字領域の間、すなわちプロ
セス領域A2において感光ベルト211の回動速度v
(YM)を速くし、副走査方向印字許可信号Vsync
(Y)の許可状態と副走査方向印字許可信号Vsync
(M)の許可状態の間の非印字領域を長くすることでイ
エロー色(Y)とマゼンタ色(M)の色ずれを補正でき
る。この場合は、、プロセス領域A2において感光ベル
ト駆動モータ220へ供給するクロック周波数f(Y
M)を高くすることで、副走査方向印字許可信号Vsync
(Y)の許可状態と副走査方向印字許可信号Vsync
(M)の許可状態の間の非印字領域の長さを長くしてイ
エロー色(Y)パターンとマゼンタ色(M)パターンの
色ずれを補正できる。
【0079】逆に、イエロー色(Y)とマゼンタ色
(M)の色ずれ量l(YM)が負(−)の場合は、イエ
ロー色(Y)パターンに対するマゼンタ色(M)パター
ンは、用紙232の送紙方向に対して後端方向にずれて
いることになる。この場合は、イエロー色(Y)の副走
査方向印字許可信号Vsync(Y)の許可状態とマゼンタ
色(M)の副走査方向印字許可信号Vsync(M)の許可
状態の間、すなわちプロセス領域A2の非印字領域が長
い場合である。この場合は、イエロー色(Y)の副走査
方向印字許可信号Vsync(Y)の許可状態とマゼンタ色
(M)の副走査方向印字許可信号Vsync(M)の許可状
態の間、すなわちプロセス領域A2において感光ベルト
駆動モータ220へ供給するクロック周波数f(YM)
を下げることで、副走査方向印字許可信号Vsync(Y)
の許可状態と副走査方向印字許可信号Vsync(M)の許
可状態の間の非印字領域の長さを短くしてイエロー色
(Y)パターンとマゼンタ色(M)パターンの色ずれを
補正できる。
【0080】更に、マゼンタ色(M)パターンの先端部
の印字位置と後端部の印字位置のずれ量l(M)、マゼ
ンタ色(M)パターンとシアン色(C)パターンの間の
ずれ量l(MC)、シアン色(C)パターンの先端部の
印字位置と後端部の印字位置のずれ量l(C)、シアン
色(C)パターンとブラック色(K)パターンの間のず
れ量l(CK)、ブラック色(K)パターンの先端部の
印字位置と後端部の印字位置のずれ量l(K)も同様に
補正できる。
【0081】このように、色ずれ量検出パターンにより
検出した色ずれ量l(Y),l(YM),l(M),l
(MC),l(C),l(CK),l(K)をもとに、
各プロセス領域A1,A2,A3,A4,A5,A6,
A7において感光ベルト駆動モータ220へ供給するク
ロック周波数f(Y),f(YM),f(M),f(M
C),f(C),f(CK),f(K)を変え、感光ベ
ルト211の回動速度v(Y),v(YM),v
(M),v(MC),v(C),v(CK),v(K)
とすることにより色ずれ補正を行なう。
【0082】このように色ずれ補正手段により色ずれ補
正を行うことにより、レーザプリンタ200から出力さ
れる用紙232に印字される画像内の各色の色ずれを効
果的に抑えることができ、色ずれのない高品質な画像を
得ることができる。
【0083】中間転写ドラム221の表面上に印字され
た図14に示す色ずれ量検出パターンに応動するオペア
ンプ276aの出力信号波形は、図13に示すように、
色毎に異なった電圧値となっている。出力電圧V(Y
1’)はイエロー色(Y)パターンの印字位置Y1’に
対応した出力信号であり、出力電圧V(M1’)はマゼ
ンタ色(M)パターンの印字位置M1’に対応した出力
信号であり、出力電圧V(C1’)はシアン色(C)パ
ターンの印字位置C1’に対応した出力信号であり、出
力電圧V(K1’)はブラック色(K)パターンの印字
位置K1’に対応した出力信号である。また、出力電圧
V(Y2’)はイエロー色(Y)パターンの印字位置Y
2’に対応した出力信号であり、出力電圧V(M2’)
はマゼンタ色(M)パターンの印字位置M2’に対応し
た出力信号であり、出力電圧V(C2’)はシアン色
(C)パターンの印字位置C2’に対応した出力信号で
あり、出力電圧V(K2’)はブラック色(K)パター
ンの印字位置K2’に対応した出力信号である。また、
図13におけるVref はイエロー色(Y),マゼンタ色
(M),シアン色(C),ブラック色(K)の色ずれ量
検出パターンに対するトナー付着量検出用基準電圧であ
る。この実施例では、前記トナー付着量基準電圧Vref
に各色の色ずれ量検出パターンの検出電圧V(Y
1’),V(M1’),V(C1’),V(K1’),
V(Y2’),V(M2’),V(C2’),V(K
2’)が一致するようにトナー付着量制御を行い、中間
転写ドラム221に付着するトナーの量が一定になるよ
うに制御している。この実施例では、トナー付着量基準
電圧Vref を一定値にしているが、色毎にこのトナー付
着量基準電圧Vref を変えることもできる。
【0084】図7に示すように、中間転写ドラム221
の表面上に形成された色ずれ量検出パターンを検出する
センサ224の出力信号はオペアンプ276aで増幅し
た後にCPU271内のAD変換器521でアナログ/
デジタル変換し、図13に示したような検出電圧値V
(Y1’),V(M1’),V(C1’),V(K
1’)V(Y2’),V(M2’),V(C2’),V
(K2’)をデジタル信号形態でCPU271に取り込
む。ここでは、コンパレータ276bの出力信号をトリ
ガとし、コンパレータ276bの出力信号がハイレベル
のときのオペアンプ276aの出力電圧値を読み込むよ
うにしている。トナー付着量検出手段522は、このよ
うにAD変換器521で取り込んだ検出電圧値をもとに
して中間転写ドラム221上に付着したイエロー色
(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),ブラック
色(K)の各色の色ずれ量検出パターンのトナー付着量
を検出する。更に、レーザパワー制御手段523は、前
記トナー付着量検出手段522で検出したトナー付着量
をもとにしてレーザダイオード213aのレーザパワー
を制御するレーザパワー制御信号をレーザ制御回路27
4に送る。このレーザ制御回路274は、前記レーザパ
ワー制御信号をもとにしてレーザ出力パワー、すなわち
レーザダイオード213aに入力する入力パワーを制御
する。そして、レーザダイオード213aから出力する
レーザパワーを制御し、感光ベルト211に形成する静
電潜像の残留電位を制御する。このようにレーザダイオ
ード213aから出力するレーザパワーを制御すること
により感光ベルト211の表面上に付着するトナーの量
を制御し、中間転写ドラム221の表面上に付着するイ
エロー色(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C),
ブラック色(K)の各パターンのトナーの付着量を一定
に保持する。
【0085】このようなトナー付着量制御により、図1
6に示すように、イエロー色(Y),マゼンタ色
(M),シアン色(C),ブラック色(K)のトナー付
着量に対応したオペアンプ276aの出力電圧V(Y
1),V(M1),V(C1),V(K1),V(Y
2),V(M2),V(C2),V(K2)は、トナー
付着量基準電圧Vref とほぼ一致した値となる。そし
て、このようなトナー付着量制御を行うことにより、外
部環境変化等の影響を受けずに各色のトナー付着量を常
に一定に保つことができ、安定した印字画像を得ること
ができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明は、1つの感光体か
1つの中間転写体に重ねて繰り返し転写した各色の色
ずれ量検出パターンの色ずれ量を検出し、各色の静電潜
像形成中の感光体及び中間転写体の駆動速度の補正量を
制御するようにしたことにより、各色の印字位置ずれに
伴う色ずれを迅速に補正し、安定した高品質な画像を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるカラーレーザプリンタの要部縦断
側面図である。
【図2】図1に示したカラーレーザプリンタにおける走
査露光部の詳細斜視図である。
【図3】図1に示したカラーレーザプリンタにおける制
御装置のブロック図である。
【図4】図1に示したカラーレーザプリンタの制御装置
におけるCPUが実行する制御処理のフローチャートで
ある。
【図5】図4に示した制御処理フローチャートにおける
印字制御処理のフローチャートである。
【図6】図1に示したカラーレーザプリンタにおける制
御装置の動作タイミングチャートである。
【図7】図1に示したカラーレーザプリンタにおける色
ずれ量補正制御及びトナー付着量制御の機能ブロック図
である。
【図8】図1に示したカラーレーザプリンタにおける色
ずれ量検出制御処理のフローチャートである。
【図9】図1に示したカラーレーザプリンタにおける色
ずれ量補正制御処理のフローチャートである。
【図10】図1に示したカラーレーザプリンタにおける
自動色ずれ量補正制御処理のフローチャートである。
【図11】図1に示したカラーレーザプリンタにおいて
色ずれ量検出に用いる色ずれ量検出パターンを示す図で
ある。
【図12】図1に示したカラーレーザプリンタにおける
色ずれ量検出パターン印字時及び検出時の副走査方向印
字許可信号Vsyncと、感光ベルト駆動モータに供給する
周波数と感光ベルトの回動速度の関係を示す図である。
【図13】図1に示したカラーレーザプリンタにおける
中間転写ドラムに形成された色ずれ検出パターンより検
出した検出信号のオペアンプ出力信号とコンパレータ出
力信号を示す図である。
【図14】図1に示したカラーレーザプリンタにより用
紙上に印字された色ずれ量検出パターンを示す図であ
る。
【図15】図1に示したカラーレーザプリンタにおいて
色ずれ量補正制御を実施した場合の副走査方向印字許可
信号Vsyncと、感光ベルト駆動モータに供給する周波数
と感光ベルトの回動速度の関係を示す図である。
【図16】図1に示したカラーレーザプリンタにおいて
色ずれ量補正制御及びトナー付着量制御を実施した場合
の中間転写ドラムの表面上に形成された色ずれ量検出パ
ターンより検出した検出信号のオペアンプ出力信号とコ
ンパレータ出力信号を示す図である。
【図17】従来のカラーレーザプリンタにおける色ずれ
量の印字枚数による変化を示す図である。
【符号の説明】
100 情報処理装置 200 カラーレーザプリンタ 211 感光ベルト 213 走査露光装置 214〜217 現像装置 220 感光ベルト駆動モータ 221 中間転写ドラム 224 フォトセンサ 241 転写器 270 制御装置 271 CPU 276 検出信号処理回路 285 クロック供給回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−278323(JP,A) 特開 平6−332288(JP,A) 特開 平6−199013(JP,A) 特開 平6−258897(JP,A) 特開 平5−297675(JP,A) 特開 平1−234246(JP,A) 特開 平1−178979(JP,A) 特開 平6−289685(JP,A) 特開 平6−222633(JP,A) 特開 平6−3913(JP,A) 特開 昭60−57868(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色分けされた印字データに基づいて1つ
    感光体上に各色毎の静電潜像を形成する手段と、前記
    感光体上の静電潜像に従い該感光体上に各色毎のトナー
    像を形成する手段と、前記感光体上に形成された各色毎
    のトナー像を重ね合わせて転写する1つの中間転写体
    と、中間転写体に重ね合わせて形成された各色毎の
    ナー像を用紙に転写する転写手段と、トナー像を用紙上
    に定着する定着手段と、これらを制御する制御手段とを
    備え、各色毎に静電潜像形成、トナー像形成および中間
    転写体への転写を繰返して中間転写体上に重ね合わされ
    た各色毎のトナー像を形成するようにしたカラー電子写
    真装置において、 前記制御手段は、予め設定された色ずれ量検出パターン
    データを格納する色ずれ量検出パターン格納手段と、前
    記色ずれ量検出パターンデータに基づいて前記中間転写
    体の表面上に色ずれ量検出パターンを印字する手段と、
    前記中間転写体の表面上に形成された各色の色ずれ量検
    出パターンから各色毎の色ずれ量を検出する色ずれ量検
    出手段と、該色ずれ量検出手段により検出した色ずれ量
    に基づいて各色の静電潜像形成中の感光体及び中間転写
    体の駆動速度の補正量を設定する色ずれ補正量設定手段
    を備えたことを特徴とするカラー電子写真装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御手段は、電
    源投入時あるいは長時間印字動作を行っていない場合
    に、前記色ずれ量検出手段により色ずれ量を検出し、前
    記色ずれ補正量設定手段により色ずれ量の補正値を設定
    する制御を行う色ずれ制御手段を備えたことを特徴とす
    るカラー電子写真装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記色ずれ量検出手
    段は、前記色ずれ量検出パターンを用紙に印字し、色ず
    れ検出用印字サンプルを形成することを特徴とするカラ
    ー電子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記制御手段は、前
    記中間転写体の表面上に形成された前記色ずれ量検出パ
    ターンを検出する印字パターン検出手段と、該印字パタ
    ーン検出手段の出力信号に基づいて各色の色ずれ量を演
    算する色ずれ量演算手段を備えたことを特徴とするカラ
    ー電子写真装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記印字パターン検
    出手段は、前記中間転写体の表面上に形成された前記色
    ずれ量検出パターンに光を照射する発光手段と、その反
    射光を検出する反射光検出手段とを備えたことを特徴と
    するカラー電子写真装置。
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