JPH11202700A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH11202700A
JPH11202700A JP10006724A JP672498A JPH11202700A JP H11202700 A JPH11202700 A JP H11202700A JP 10006724 A JP10006724 A JP 10006724A JP 672498 A JP672498 A JP 672498A JP H11202700 A JPH11202700 A JP H11202700A
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JP
Japan
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image forming
temperature
forming apparatus
roll
outer diameter
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Pending
Application number
JP10006724A
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English (en)
Inventor
Shigehisa Kitano
賀久 北野
Ryuji Katsuno
龍司 勝野
Akihiro Ida
明寛 井田
Kazuhiko Arai
和彦 新井
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP10006724A priority Critical patent/JPH11202700A/ja
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内の温度や画像形成用ベルトの温度が変
化しても画素位置ずれのない画像形成が可能な画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 プリンタ3内温度が上昇し、また転写定
着手段の熱源からの熱が中間転写ベルト6を通じて駆動
ロール8Aに伝達すると、駆動ロール8Aの表面のゴム
材8bは熱膨張や変形を起こす。そのような膨張や変形
をレーザー変位計11で測定し、駆動ロール8Aの外径
の変化が予め設定された許容の変位量範囲を越えた場合
は、画像形成動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルプリン
タ、ディジタル複写機等の画像形成装置に関し、特に、
温度が変化しても、感光体ベルト、転写ベルト、中間転
写ベルト等の画像形成用ベルトを駆動する駆動ロールの
外径を一定にして画素位置ずれのない画像形成を可能と
した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来例として中間転写ベルトと
加圧・加熱による転写定着同時方式を採用した画像形成
装置を示す。この画像形成装置100は、中間転写ベル
ト101を駆動ロール102を含む複数のロールに張架
し、中間転写ベルト101に沿ってイエロー(Y),マ
ゼンタ(M),サイアン(C),ブラック(K)のトナ
ー像をそれぞれ転写する複数の画像形成ユニット103
Y,103M,103C,103Kを一定の間隔Lを設
けて配置し、中間転写ベルト101の2次転写定着位置
に熱源を有する転写定着ロール(図示せず)を設けたも
のである。
【0003】各画像形成ユニット103Y,103M,
103C,103Kは、同図矢印方向に回転する感光体
ドラム104と、感光体ドラム104の表面を一様に帯
電させる帯電チャージャ105と、感光体ドラム104
上に図示しない露光ユニットによって露光されて形成さ
れた静電潜像を対応する色(Y,M,C,K)のトナー
で現像する現像器106と、感光体ドラム104上のト
ナー像を中間転写ベルト101に転写する転写コロトロ
ン107と、感光体ドラム104に残留したトナーを除
去するクリーニング部108とを備える。
【0004】上記構成において、駆動ロール102の駆
動によって中間転写ベルト101が搬送され、中間転写
ベルト101上に各画像形成ユニット103Y,103
M,103C,103Kによって各色のトナー像が順次
重ね合わせてカラー画像が形成され、そのカラー画像が
2次転写定着位置に達すると、図示しない搬送機構によ
って搬送された用紙に中間転写ベルト101上のカラー
画像が転写定着ロールによって転写されるとともに定着
される。
【0005】図10(a) ,(b) は、駆動ロール102を
示す。駆動ロール102は、金属コア102aにシリコ
ンやウレタン等の高摩擦係数を有するゴム材102bを
コーティングしたものが一般に使用されている。これに
より、中間転写ベルト101と駆動ロール102との間
のスリップを防止し、中間転写ベルト101の搬送速度
低下による色ずれ等の画素位置ずれを防げる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の画像形
成装置によると、転写定着ロールが有する熱源によって
装置内の温度が上昇するとともに、加熱された中間転写
ベルト101を通して駆動ロール102に熱が伝達し、
駆動ロール102の表面のゴム材102bが熱膨張して
駆動ロール102の外径が大きくなって、色ずれ等の画
素位置ずれを招くという問題があった。
【0007】すなわち、図9(b) に示すように、駆動ロ
ール102の半径がrからdr変化した場合の書き込み
タイミングによるずれ量を計算してみる。初期設定では
熱膨張のない時点でのロール径(2r)を用いて、感光
体ドラム104から中間転写ベルト101への転写タイ
ミングを設定している。例えば、画像形成ユニット10
3Y,103M,103C,103K間の距離をL=n
×2πrとすると(n:駆動ロール102の回転数で整
数)、最初のイエローの画像形成ユニット103Yから
最後のブラックの画像形成ユニット103Kまでの中間
転写ベルト101の移動距離は3×n×2πrである。
しかし、装置100内温度の上昇や中間転写ベルト10
1からの熱伝達による熱膨張によって駆動ロール102
の半径がr+drになると、同じ時間に3×n×2π
(r+dr)の距離だけ移動する。つまり、最初のイエ
ローの画像形成ユニット103Yによる書き出し位置
と、最後のブラックの画像形成ユニット103Kでの書
き出し位置には3×n×2πdrだけのずれが生じる。
駆動ロール102として例えばr=14.95mmの金
属コア102aに0.05mmのゴム材102bをコー
ティングし、熱により1.5%の膨張が生じたとする
(これは例えばシリコンゴムが50℃の温度変化により
生じる膨張率程度に相当する)。さらに、駆動ロール1
02の周長と感光体ドラム104間距離はn=2の整数
倍の位置で構成されているとする。この場合、先の式よ
り0.028mm=28μmのずれが生じる。高画質を
得るには画素位置ずれを0.05mm以下に抑える必要
があるといわれている。これは最終画像での話であり、
実際に画素位置ずれを発生させる原因は中間転写ベルト
101の速度の変化によるものだけではなく、感光体ド
ラム104の速度変動による露光時の画素位置ずれや画
像処理の際に生じた画素位置ずれなど、様々な要因が考
えられる。つまり、中間転写ベルト101の速度変化の
影響は10μm以下に抑える必要があると考えられる。
以上のことより、駆動ロール102の外径がわずかに変
化しても、最終画質に多大な影響を与えることが分か
る。
【0008】図11は、駆動ロール102の温度変化に
よる画素位置ずれ量を示す。転写後に定着を行う方式の
場合は、駆動ロール102の温度変化が20℃あるのに
対し、同時転写定着方式の場合は、50℃もあり、画素
位置ずれが大きくなっていることが分かる。従って、駆
動ロール102の温度変化による画質劣化の問題は、同
時転写定着方式を採用した場合には特に大きいといえ
る。
【0009】従って、本発明の目的は、装置内の温度や
画像形成用ベルトの温度が変化しても画素位置ずれのな
い画像形成が可能な画像形成装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、駆動ロールを含む複数のロールに張架され
た感光体ベルト、転写ベルト、中間転写ベルト等の画像
形成用ベルトを用いた画像形成動作によって記録媒体上
に画像を形成する画像形成装置において、少なくとも前
記画像形成動作中、前記駆動ロールの外径を所定の範囲
内に保つ外径制御手段を備えたことを特徴とする画像形
成装置を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置の
第1の実施の形態に係るディジタルカラープリンタシス
テムの概略構成図である。このディジタルカラープリン
タシステム(以下、「システム」と略す。)1は、パー
ソナルコンピュータ(以下、「PC」と略す。)2とデ
ィジタルカラープリンタ(以下、「プリンタ」と略
す。)3とをケーブル4によって接続したものである。
【0012】PC2は、プリンタ3を監視するととも
に、ケーブル4を介してプリンタ3に画像データを送信
するものである。
【0013】プリンタ3は、PC2から送信された画像
データに所定の処理を施してイエロー(Y),マゼンタ
(M),サイアン(C),ブラック(K)の各色の画像
データを生成するイメージプロセッシングシステム(以
下、「IPS」という。)5と、同図矢印方向に搬送さ
れる中間転写ベルト6と、中間転写ベルト6に沿って配
置され、IPS5からの各色の画像データに基づいて中
間転写ベルト6上に各色のトナー像を形成する画像形成
ユニット7Y,7M,7C,7Kとを有する。
【0014】各画像形成ユニット7Y,7M,7C,7
Kは、同図矢印方向に回転する感光体ドラム70と、感
光体ドラム70の表面を均一に帯電させる帯電チャージ
ャ71と、レーザビームを出射するレーザアレイを備
え、感光体ドラム70上にレーザアレイから出射された
レーザビームをミラー72を介して照射し、感光体ドラ
ム70上に静電潜像を形成するレーザドライバーユニッ
ト73と、感光体ドラム70上に形成された静電潜像を
対応する色(Y,M,C,K)のトナーで現像する現像
器74と、感光体ドラム70上のトナー像を中間転写ベ
ルト6に転写する転写コロトロン75と、感光体ドラム
104に残留したトナーを除去するクリーニング部76
とを備える。
【0015】中間転写ベルト6は、駆動ロール8A、従
動ロール8Bおよび転写定着ロール9Aに張架されてい
る。転写定着ロール9Aは、2次転写定着位置に設けら
れ、中間転写ベルト6を介して転写定着ロール9Bを配
置している。一対の転写定着ロール9A,9Bは、それ
ぞれ熱源を備え、中間転写ベルト6上のカラー画像を用
紙P上に転写するとともに定着する転写定着手段を構成
している。駆動ロール8Aの上流側には、中間転写ベル
ト6の残留トナーを除去するクリーニング部10を設け
ている。また、駆動ロール8Aの近傍には、駆動ロール
8Aの外径を測定する外径測定手段としてのレーザ変位
計11を配置している。
【0016】レーザ変位計11は、駆動ロール8Aから
所定の距離を設けて配置され、その距離を基準として駆
動ロール8Aの表面の基準点における変位量を測定し、
それを測定信号として出力するものである。なお、駆動
ロール8Aの外径測定は、レーザー変位計11の他に、
0.1μm単位で測定可能なものなら接触型変位計、外
径測定機等の他の方法であってもよい。
【0017】また、プリンタ3は、給紙ロール12aに
よって用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙トレイ12と、画
像が形成された用紙Pを排出する排出ロール13とを備
え、給紙トレイ12と排出ロール13との間に用紙搬送
路14を形成している。
【0018】図2は、駆動ロール8Aを示す。駆動ロー
ル8Aは、金属コアの周面をゴム材でコーティングした
ものである。
【0019】図3は、プリンタ3の制御系の主要部を示
す。プリンタ3は、レーザ変位計11から出力される測
定信号を増幅するアンプ20と、アンプ20の出力信号
に基づいて駆動ロール8Aの外径を判断する外径判断部
21と、外径判断部21の判断結果に基づいて画像形成
ユニット7Y,7M,7C,7K、中間転写ベルト6の
駆動系等の画像を形成するのに必要な画像形成システム
を制御する画像形成システム制御部22とを備えてい
る。
【0020】外径判断部21は、駆動ロール8Aの表面
の基準点とレーザ変位計11との間の許容の変位量範囲
を記憶するメモリを備え、レーザ変位計11からの距離
信号が示す変位量がメモリが記憶する許容の変位量範囲
を超えた場合は、停止信号を画像形成システム制御部2
2に出力するようになっている。
【0021】画像形成システム制御部22は、外径判断
部21から停止信号が出力された場合は、画像形成シス
テムによる画像形成動作を停止させ、その他の場合は、
再開あるいは続行させるものである。
【0022】次に、第1の実施の形態の動作を説明す
る。図4は、第1の実施の形態に係るシステム1の動作
を示すフローチャートである。PC2からケーブル4を
介してプリンタ3のIPS5に画像データが送られる
(ST1)。プリンタ3では、入力された枚数だけ、帯
電,露光,現像,1次転写,2次転写定着といった画像
形成が行われる(ST2)。すなわち、IPS5は、P
C2からの画像データからイエローデータを生成し、イ
エローの画像形成ユニット7Yのレーザドライバーユニ
ット73に出力する。レーザドライバーユニット73
は、帯電チャージャ71によって均一に帯電され、同図
矢印方向に回転する感光体ドラム70上に、イエローデ
ータに基づいてレーザアレイから出射したレーザビーム
をミラー72を介して照射し、静電潜像を形成する。静
電潜像にイエローの現像器74からイエロートナーが供
給され、感光体ドラム70上にイエローのトナー像が形
成される。感光体ドラム70上のイエローのトナー像
は、同図矢印方向に周回移動し、感光体ドラム70の表
面に圧接される中間転写ベルト6に転写コロトロン75
によって転写される。この時、感光体ドラム70には転
写に寄与しない一部のトナーが残留するが、クリーニン
グ部76がこれを掻き落とす。同様に、マゼンタの画像
形成ユニット7Mにてマゼンタの画像形成が行われ、中
間転写ベルト6上に像重ねが行われる。以下、同様に、
サイアンの画像形成ユニット7Cではサイアン、ブラッ
クの画像形成ユニット7Kではブラックの画像形成がそ
れぞれ行われ、中間転写ベルト6上に最終的な像重ねが
行われると、中間転写ベルト6上のトナー像が、2次転
写定着位置で給紙トレイ12から用紙搬送路14を通っ
て給紙された用紙Pに転写されるとともに定着され、排
出ローラ13により機外に排出される(ST3)。設定
枚数から画像形成枚数を差し引いた残枚数があるかどう
かが判断され(ST4)、設定枚数が1枚のときは、こ
れで画像形成動作が終了する。
【0023】ステップST4で、残枚数がある場合は、
画像形成動作が続行される。2次転写定着位置では、転
写定着手段の熱源によって枚数を重ねるうちにプリンタ
3内の温度は上昇する。また、中間転写ベルト6を通じ
て、転写定着手段の熱源からの熱が駆動ロール8Aに伝
達する。そのため駆動ロール8Aの表面にコーティング
されたゴム材8bは熱膨張や変形を起こす。そのような
膨張や変形をレーザー変位計11で測定し、駆動ロール
8Aの外径の変化が予め外径判断部21に設定してある
許容の変位量範囲を越えた場合は(ST5)、画像形成
動作を停止する。すなわち、新規画像形成は行わない
(ST6)。そしてプリンタ3内の熱を外へ排出するこ
と等により駆動ロール8Aの温度が低下し、駆動ロール
8Aの外径の変位量が許容の変位量範囲内に戻った後、
画像形成を再開する。つまり熱により駆動ロール8Aが
膨張している期間は画像形成を行わないことで、画素位
置ずれを伴う画像は生成されない。
【0024】上述した第1の実施の形態によれば、駆動
ロール8Aの外径の変位量が許容の変位量範囲を超えた
ときは、画像形成動作を停止させるので、温度変化によ
る画素位置ずれが生じないため、色ずれ等の画質の劣化
を防止できる。
【0025】図5は、本発明の第2の実施の形態を示
す。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態のレー
ザー変位計11の代わりに、駆動ロール8A内に設けら
れ、駆動ロール8Aを加熱するヒートランプ15と、駆
動ロール8Aの温度を検出する温度センサ16と、温度
センサ16の検出温度に基づいてヒートランプ15を制
御する温度制御器(T.C.)17とを備えている。
【0026】温度センサ16は、本実施の形態では、接
触型熱電対のものを用いたが、他に、レーザによる非接
触型温度センサ等を用いてもよい。
【0027】図6は、温度制御器17を示す。この温度
制御器17は、温度センサ16の検出信号をアンプ20
を介して入力する温度制御部17aと、温度制御部17
aの制御の下にヒートランプ15を駆動するヒートラン
プ制御部17bとを備える。
【0028】温度制御部17aは、基準温度、および許
容の温度範囲を記憶するメモリを備え、温度センサ16
が検出した温度がメモリが記憶する許容の温度範囲から
外れたか否かを判断し、その判断結果をヒートランプ制
御部17bに出力するものである。ここで許容の温度範
囲は、外気や中間転写ベルト6からの熱伝達により上昇
する駆動ロール8Aの温度より高い温度範囲に設定する
必要がある。
【0029】ヒートランプ制御部17bは、温度制御部
17aの判断結果に基づいて、ヒートランプ15の電源
をOn/Offするようになっている。
【0030】次に、第2の実施の形態の動作を説明す
る。PC2から画像データがプリンタ3に入力される。
温度制御部17aは、駆動ロール8Aの温度が予めメモ
リに設定されている基準温度になるように、ヒートラン
プ制御部17bによって駆動ロール8A内に具備したヒ
ートランプ15を点灯させる。駆動ロール8Aの温度上
昇とともに、駆動ロール8Aの表面のゴム材8bは熱膨
張して基準温度になると駆動ロール8Aの周長は予め構
成されている中間転写ベルト6の長さや感光体ドラム7
0間距離の整数分の1になる。その後、駆動ロール8A
の温度が基準温度以上になると、温度制御部17aの制
御に基づくヒートランプ制御部17bの制御により、ヒ
ートランプ15は消灯され、画像形成作業が可能なスタ
ンバイモードになる。その後、プリンタ3は入力された
枚数だけ、帯電,露光,現像,1 次転写,2次転写定着
といった画像形成を行う。画像形成の枚数を重ねるうち
にプリンタ3内の温度や中間転写ベルト6の温度は上昇
する。その温度は時間や作像枚数などとともに変化す
る。しかし、駆動ロール8Aでは変化する温度を検出
し、その結果に基づいてヒートランプ15のOn/Of
fを繰り返し行い、外気や中間転写ベルト6の温度より
高い温度になるように制御しているため、それらの影響
は受けない。実際の画像形成時は、駆動ロール8Aは予
め設定してある温度になるよう、つまり駆動ロール8A
の外径が予め設定してある大きさになるように制御され
ている。ただし注意することは、感光体ドラム70間距
離を駆動ロール8Aの周長の整数倍にすることで位相を
合わせているが、その設定を行う駆動ロール8Aの周長
は基準温度における熱膨張を含めた周長にしなければな
らない点である。
【0031】上述した第2の実施の形態によれば、駆動
ロール8Aの外径は、プリンタ3内の温度や中間転写ベ
ルト6からの熱変化の影響を受けることなく、中間転写
ベルト6の速度変化や位相のずれは生じない。この結
果、温度変化による画素位置ずれは生じない。
【0032】図7は、本発明の第3の実施の形態を示
す。この第3の実施の形態は、第1の実施の形態のレー
ザー変位計11の代わりに、駆動ロール8Aを冷却する
冷却器18と、駆動ロール8Aの温度を検出する温度セ
ンサ16と、温度センサ16の検出温度に基づいて冷却
器18を制御する温度制御器(T.C.)17とを備え
ている。
【0033】図8は、第3の実施の形態に係る温度制御
器17を示す。この温度制御器17は、温度センサ16
の検出信号をアンプ20を介して入力する温度制御部1
7aと、温度制御部17aの制御の下に冷却器18を駆
動する冷却ロール制御部17cとを備える。
【0034】冷却器18は、ファン18aを備えた冷却
ロール18bと、冷却ロール18bを偏心カム18cに
より駆動ロール8Aに接触させるモータ18dとを備え
る。なお、冷却手段は、駆動ロール8Aを直接空冷する
手段でもよい。
【0035】温度制御部17aは、温度範囲を記憶する
メモリを備え、温度センサ16が検出した温度がメモリ
が記憶する許容の温度範囲から外れたか否かを判断し、
その判断結果を冷却ロール制御部17cに出力するもの
である。
【0036】冷却ロール制御部17cは、温度制御部1
7aの判断結果に基づいて、モータ18cの電源をOn
/Offするようになっている。
【0037】次に、第3の実施の形態の動作を説明す
る。PC2から画像データがプリンタ3に入力される。
プリンタ3は入力された枚数だけ、帯電,露光,現像,
1 次転写,2次転写定着といった画像形成を行う。画像
形成の転写定着手段では熱源が必要であり、そのため画
像形成枚数を重ねるうちにプリンタ3内の温度は上昇す
る。また中間転写ベルト6を通じて、転写定着手段の熱
源からの熱が駆動ロール8Aに伝達する。そのような温
度変化を温度センサ16で測定し、駆動ロール8Aの温
度が予め温度制御部17aのメモリに設定してある許容
の温度範囲を越えた場合は、冷却ロール制御部17cに
よって冷却ロール18bを駆動ロール8Aに接するよう
にモータ18dを起動する。冷却ロール18bにはファ
ン18aが具備されているため、冷却ロール18bに熱
が移動しても、冷却ロール18bの温度は上昇しない。
そして駆動ロール8Aの温度が低下し、駆動ロール8A
の温度が許容の温度範囲内に戻った後、冷却ロール18
bが駆動ロール8Aから離れるように、冷却ロール制御
部17cによって再びモータ18dを起動する。
【0038】上述した第3の実施の形態によれば、駆動
ロール8Aの温度は上昇せず、径の変化は許容の温度範
囲内に抑えられる。つまり中間転写ベルト6の速度変化
や位相のずれは生じない。この結果、温度変化による画
素位置ずれは生じない。
【0039】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々な形態が可能である。例えば、上記実施の形
態では、画像形成用ベルトとして中間転写ベルトについ
て説明したが、静電潜像が形成される感光体ベルト、搬
送する用紙に画像を転写させる転写ベルト等にも本発明
を適用できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の画像形成装
置によれば、駆動ロールの外径を所定の温度範囲内に保
つようにしているので、装置内の温度や画像形成用ベル
トの温度が変化しても、画素位置ずれのない画像形成が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るディジタルカ
ラープリンタシステムの概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る駆動ロールの断面図で
ある。
【図3】第1の実施の形態に係るプリンタの制御系の主
要部を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係るディジタルカラープリ
ンタシステムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るディジタルカ
ラープリンタシステムの概略構成図である。
【図6】第2の実施の形態に係るプリンタの制御系の主
要部を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るディジタルカ
ラープリンタシステムの概略構成図である。
【図8】第3の実施の形態に係るプリンタの制御系の主
要部を示す図である。
【図9】従来の画像形成装置の要部構成図である。
【図10】(a) は駆動ロールの断面図、(b) は熱膨張後
の駆動ロールの断面図である。
【図11】駆動ロールの温度変化と画素位置ずれ量との
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ディジタルカラープリンタシステム 2 パーソナルコンピュータ(PC) 3 ディジタルカラープリンタ 4 ケーブル 5 イメージプロセッシングシステム(IPS) 6 中間転写ベルト 7Y,7M,7C,7K 画像形成ユニット 8A 駆動ロール 8B 従動ロール 9A,9B 転写定着ロール 10 クリーニング部 11 レーザ変位計 12 給紙トレイ 12a 給紙ロール 13 排出ロール 14 用紙搬送路 15 ヒートランプ 16 温度センサ 17 ヒータコントローラ 17a 温度制御部 17b ヒートランプ制御部 18 冷却器 18a ファン 18b 冷却ロール 18c 偏心カム 18d モータ 20 アンプ 21 外径判断部 22 画像形成システム制御部 70 感光体ドラム 71 帯電チャージャ 72 ミラー 73 レーザドライバーユニット 74 現像器 75 転写コロトロン 76 クリーニング部 P 用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 和彦 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動ロールを含む複数のロールに張架され
    た感光体ベルト、転写ベルト、中間転写ベルト等の画像
    形成用ベルトを用いた画像形成動作によって記録媒体上
    に画像を形成する画像形成装置において、 少なくとも前記画像形成動作中、前記駆動ロールの外径
    を所定の範囲内に保つ外径制御手段を備えたことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記外径制御手段は、前記駆動ロールの外
    径を検出する検出手段と、前記駆動ロールを加熱および
    冷却する加熱・冷却手段と、前記検出手段が検出した前
    記外径に基づいて前記加熱・冷却手段を制御して前記駆
    動ロールを加熱あるいは冷却する温度制御手段とを備え
    た構成の請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記加熱・冷却手段は、前記駆動ロールの
    加熱のみを行う加熱手段である構成の請求項2記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】前記加熱・冷却手段は、前記駆動ロールの
    冷却のみを行う冷却手段である構成の請求項2記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】前記外径制御手段は、前記駆動ロールの外
    径を検出する検出手段と、前記検出手段が検出した前記
    外径に基づいて前記画像形成動作を停止あるいは再開さ
    せる動作制御手段とを備えた構成の請求項1記載の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】前記検出手段は、前記駆動ロールの温度を
    測定する接触型熱電対,非接触型温度センサ等の温度測
    定手段と、前記温度測定手段が測定した前記温度に基づ
    いて前記外径を演算する演算手段とを備えた構成の請求
    項2又は5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記検出手段は、前記駆動ロールの雰囲気
    の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段が
    測定した前記温度に基づいて前記外径を演算する演算手
    段とを備えた構成の請求項2又は5記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】前記検出手段は、前記駆動ロールの外径を
    測定する接触型変位計,非接触型変位計等の外径計測手
    段である構成の請求項2又は5記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記駆動ロールは、外周面に高摩擦部材を
    備えた構成の請求項1記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記画像形成用ベルトは、前記中間転写
    ベルトであり、 前記画像形成動作は、前記中間転写ベルト上に形成され
    た画像を前記記録媒体に同時に転写および定着する構成
    の請求項1記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7362993B2 (en) 2004-05-26 2008-04-22 Ricoh Company, Ltd. Transfer device and image forming apparatus
JP2008242102A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014201769A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 株式会社神戸製鋼所 処理装置及びワークの温度計測方法

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