JPH1195503A - 画像形成装置およびそのリフレッシュ方法 - Google Patents

画像形成装置およびそのリフレッシュ方法

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JPH1195503A
JPH1195503A JP9253490A JP25349097A JPH1195503A JP H1195503 A JPH1195503 A JP H1195503A JP 9253490 A JP9253490 A JP 9253490A JP 25349097 A JP25349097 A JP 25349097A JP H1195503 A JPH1195503 A JP H1195503A
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JP
Japan
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belt
image forming
forming apparatus
roller
image
Prior art date
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JP9253490A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Namita
芳伸 波田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1195503A publication Critical patent/JPH1195503A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ベルトの駆動負荷の変動を抑制してその
走行速度をなるべく一定とし,トナー像の転写位置のず
れを防止した画像形成装置,また,搬送ベルトの走行負
荷が経時的に変動した画像形成装置のリフレッシュ方法
を提供すること。 【解決手段】 搬送ベルト3の表面を研磨する研磨ロー
ラ21を設けるとともに,ベルト駆動モータ35のトル
クをトルクセンサ36で検出することとし,フィルミン
グ現象等の要因で搬送ベルト3の走行抵抗に経時的な変
動が生じた場合には,ベルト駆動モータ35のトルク異
常としてこれを検知し,研磨ローラ21により搬送ベル
ト3を一周以上にわたって研磨するリフレッシュモード
を実施することとした。これにより,搬送ベルト3の表
面状態をリフレッシュして正常な走行抵抗に戻し,確実
に正常な走行速度で駆動できるので,記録用紙上へのト
ナー像の転写位置の精度が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,搬送ベルトを走行
させつつ,感光体上にトナー像を形成し,このトナー像
を搬送ベルトもしくはその上に担持されている被記録体
に転写して画像を得る画像形成装置に関する。さらに詳
細には,搬送ベルトの走行負荷が使用履歴により経時的
に変動した場合にその走行負荷を元の状態に戻す(リフ
レッシュする)ことにより,良質な画像品質を維持する
ようにした画像形成装置に関するものである。また,そ
のための画像形成装置のリフレッシュ方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】搬送ベルトを有する画像形成装置では,
長時間使用すると搬送ベルトの表面状態が次第に変化し
てくることがある。この原因としては例えば,搬送ベル
トの表面にトナーなどがフィルム状に固着するフィルミ
ング現象が挙げられる。このフィルミング現象などの要
因により搬送ベルトの表面状態が変化すると,トナー像
の転写特性ひいては画像品質に影響する等の弊害があ
る。このため,これをリフレッシュして元の状態に復帰
できるようにした画像形成装置が従来から種々提案され
ている。例えば,搬送ベルトに圧接するスポンジ部材を
設け,常時これで搬送ベルトの表面を少しずつ研磨する
ようにしたものが挙げられる(特開平4−42271号
公報)。また,搬送ベルトが直接にトナー像の転写を受
ける中間転写ベルトである系において,中間転写ベルト
の表面状態(フィルミングの有無,粗度等)を検出して
その結果により中間転写ベルトの表面を研磨するように
したものもある(特開平5−273893号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前記し
た従来技術に係る画像形成装置には,次のような問題点
があった。
【0004】まず,搬送ベルトの表面を常時少しずつ研
磨するものでは,研磨手段であるスポンジ部材自体が搬
送ベルトの駆動に対する負荷要因であり,しかもその負
荷の特性は使用履歴により経時変動するものである。こ
のため,長時間使用すると搬送ベルトの走行に対する負
荷が変化し,その走行速度が不安定になってくる。これ
により,トナー像の転写位置にずれが生じる。特に,感
光体をトナーの色ごとに多数組備えたタンデム式の画像
形成装置の場合には,搬送ベルトの走行速度が不安定だ
と各色のトナー像が正しく重ね合わせられずに,いわゆ
る色ずれが生じて画像品質が著しく劣化する結果とな
る。
【0005】次に,搬送ベルトの表面状態を検出してそ
の結果により表面を研磨するものでは,反射光センサ等
の表面状態検知器で検出するので,搬送ベルトの表面の
うち,表面状態検知器が設けられている側の面であって
かつ検出範囲内の表面状態しか制御に反映させることが
できない。このため,検出範囲外の部分や裏面側におけ
る表面状態の変化には対処できず,転写特性の劣化や駆
動負荷の変化が進行する場合があった。このことから,
前記のものと同様に走行速度が不安定化して画像の色ず
れが生じる場合があった。
【0006】本発明は,前記した従来の画像形成装置が
有する問題点を解決するためになされたものである。す
なわちその課題とするところは,搬送ベルトの駆動負荷
の変動を抑制することにより,搬送ベルトの走行速度を
なるべく一定とし,トナー像の転写位置のずれを防止し
た画像形成装置を提供することにある。また,搬送ベル
トの走行負荷が使用履歴により経時的に変動した画像形
成装置をリフレッシュする方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題の解決を目的と
してなされた請求項1に係る発明は,搬送ベルトと,前
記搬送ベルトを駆動する駆動手段と,表面にトナー像が
形成される感光体とを有し,前記感光体の表面上に形成
したトナー像を前記搬送ベルトもしくはその上に担持さ
れている被記録体に転写して画像を形成する画像形成装
置であって,前記搬送ベルトの走行負荷を調整する負荷
調整手段と,前記駆動手段が発生しているトルクを検出
するトルク検出手段とを有し,前記トルク検出手段の検
出値に変動があった場合に前記負荷調整手段により前記
搬送ベルトの走行負荷を調整することを特徴として特定
される。
【0008】この画像形成装置では,感光体の表面にト
ナー像が形成され,これと同期して搬送ベルトにより搬
送されてくる被記録体上にそのトナー像が転写されて画
像が形成される。ここにおいて,搬送ベルトを駆動する
駆動手段の発生トルクがトルク検出手段により検出され
ており,その検出値に変動があった場合には,負荷調整
手段により搬送ベルトの走行負荷が調整され,使用初期
における走行負荷に戻される。これにより,搬送ベルト
の走行速度が初期時の速度と同じ速度に戻されるので,
搬送ベルト上の被記録体と感光体の表面上のトナー像と
の位置関係が初期状態と同様になる。すなわち,搬送ベ
ルトの走行負荷の変動が抑制されることにより,搬送ベ
ルトの走行速度の安定化が図られている。したがって,
ある程度使用履歴を重ねても,被記録体上へのトナー像
の転写の位置精度が初期と同様に維持される。このため
高い画像品質を維持できる。特に,タンデム式のカラー
画像形成装置の場合には,各色のトナー像の位置が正し
く,いわゆる色ずれが生じることがない。
【0009】また,請求項2に係る発明は,請求項1に
記載する画像形成装置であって,前記負荷調整手段が,
前記搬送ベルトに接触する作用ローラを含み,前記作用
ローラは,前記搬送ベルトの表面を研磨して表面粗さを
整えるベルト研磨手段であることを特徴として特定され
る。
【0010】この画像形成装置では,負荷調整手段によ
り搬送ベルトの走行負荷を調整する場合には,作用ロー
ラが搬送ベルトに接触させられ,これにより搬送ベルト
の表面が研磨される。この研磨により搬送ベルトの表面
状態が調整されてその走行負荷が初期状態に戻されるの
で,搬送ベルトの走行速度が安定している。このため高
い画像品質を維持できる。なお,ベルト研磨手段である
作用ローラは,それ自体が搬送ベルトの表面を研磨する
ものであってもよく,あるいは,搬送ベルトの表面に研
磨剤を付与してその研磨剤により搬送ベルトの表面を研
磨するものであってもよい。また,作用ローラは,搬送
ベルトの外面に対し作用するものと内面に対し作用する
ものとのいずれでもよい。さらには,外面に作用するも
のと内面に作用するものとをそれぞれ備えてもよい。
【0011】また,請求項3に係る発明は,請求項1に
記載する画像形成装置であって,前記負荷調整手段が,
前記搬送ベルトに接触する作用ローラを含み,前記作用
ローラは,前記搬送ベルトの表面に潤滑剤を付与する潤
滑剤付与手段であることを特徴として特定される。
【0012】この画像形成装置では,負荷調整手段によ
り搬送ベルトの走行負荷を調整する場合には,作用ロー
ラが搬送ベルトに接触させられ,これを介して搬送ベル
トの表面に潤滑剤が付与される。この潤滑剤により搬送
ベルトの走行負荷が初期状態に戻されるので,搬送ベル
トの走行速度が安定している。このため高い画像品質を
維持できる。なお,請求項2の発明の場合と同様に作用
ローラは,搬送ベルトの外面に作用するものと内面に作
用するものとのいずれでもよく,さらには,それらの両
者をそれぞれ備えてもよい。
【0013】また,請求項4に係る発明は,請求項2ま
たは請求項3に記載する画像形成装置であって,前記搬
送ベルトを挟んで前記作用ローラに対向する対向部材を
備えることを特徴として特定される。
【0014】この画像形成装置では,負荷調整手段によ
り搬送ベルトの走行負荷を調整するために作用ローラを
搬送ベルトに接触させる際に,対向部材により搬送ベル
トの「逃げ」が防止されるので,搬送ベルトと作用ロー
ラとの良好な接触状態が確保される。このため,作用ロ
ーラの搬送ベルトに対する研磨作用もしくは潤滑剤付与
の作用が確実である。
【0015】また,請求項5に係る発明は,請求項1に
記載する画像形成装置であって,前記搬送ベルトに圧接
して前記駆動手段のトルクを伝達する駆動伝達ローラを
有し,前記負荷調整手段が,前記駆動伝達ローラの表面
を研磨して表面粗さを整えるローラ研磨手段を含むこと
を特徴として特定される。
【0016】この画像形成装置では,負荷調整手段によ
り搬送ベルトの走行負荷を調整する場合には,搬送ベル
トに圧接して駆動手段のトルクを伝達する駆動伝達ロー
ラの表面が,負荷調整手段に含まれるローラ研磨手段に
より研磨される。この研磨により駆動伝達ローラの表面
粗さが整えられてその走行負荷が初期状態に戻されるの
で,搬送ベルトの走行速度が安定している。このため高
い画像品質を維持できる。
【0017】また,請求項6に係る発明は,請求項1か
ら請求項5までのいずれか1つに記載する画像形成装置
であって,自動もしくは外部入力指示により前記負荷調
整手段を作動させるリフレッシュモードを有することを
特徴として特定される。
【0018】この画像形成装置では,自動もしくは外部
入力指示によりリフレッシュモードに入ると,負荷調整
手段が作動して搬送ベルトの走行負荷の調整が行われ
る。すなわち,搬送ベルトの走行速度が初期時の速度と
同じ速度に戻され搬送ベルト上の被記録体と感光体の表
面上のトナー像との位置関係が初期状態と同様になる。
ここにおいて,自動でリフレッシュモードに入る場合に
は,トルク検出手段の検出値に変動があった場合にリフ
レッシュモードに入ることとすればよい。これに対し外
部入力指示によりリフレッシュモードに入る場合には,
トルク検出手段の検出値に変動があった場合に何らかの
警報を発するようにしておいて,その警報に気づいたオ
ペレータ(人)のスイッチ操作によりリフレッシュモー
ドに入ることとすればよい。
【0019】また,請求項7に係る発明は,搬送ベルト
と,前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と,表面にトナ
ー像が形成される感光体とを有し,前記感光体の表面上
に形成したトナー像を前記搬送ベルトもしくはその上に
担持されている被記録体に転写して画像を形成する画像
形成装置であって,前記搬送ベルトの走行負荷を調整す
る負荷調整手段と,前記駆動手段が発生しているトルク
を検出するトルク検出手段と,前記トルク検出手段の検
出値が異常である場合に警報を発する警報手段とを有す
ることを特徴として特定される。
【0020】この画像形成装置では,駆動手段の発生ト
ルクを検出するトルク検出手段の検出値が異常であった
場合には,警報手段により警報が発せられる。この警報
は,オペレータに対し視覚もしくは聴覚等により注意を
促すものでもよく,あるいは画像形成装置の制御系に対
し信号を入力するものでもよい。そして,警報に気づい
たオペレータのスイッチ操作により,あるいは信号の入
力を受けた制御系の処理により,負荷調整手段を作動さ
せるようにすればよい。これにより,トルク検出手段の
検出値に異常が生じた場合にそのまま画像形成を続ける
のでなく,搬送ベルトの走行負荷を初期状態に回復させ
ることができ,高い画像品質を維持できる。
【0021】また,請求項8に係る発明は,請求項7に
記載する画像形成装置であって,前記警報手段は,前記
トルク検出手段の所定回数の検出値の代表値を決定する
とともに,その代表値が異常である場合に警報を発する
ものであることを特徴として特定される。
【0022】この画像形成装置では,警報手段による警
報は,トルク検出手段の検出値の個々の値に基づいて発
せられるのではなく,所定回数の検出値の代表値が異常
であった場合に発せられる。したがって,トルク検出手
段の検出値にノイズ等による単発的な異常があってもそ
れにより直ちに警報が発せられることはなく,信頼性が
高い。なお,代表値としては,通常使用される平均値や
中央値等を用いればよい。
【0023】また,請求項9に係る発明は,搬送ベルト
と,前記搬送ベルトを駆動する駆動手段と,前記搬送ベ
ルトの走行負荷を調整する負荷調整手段と,表面にトナ
ー像が形成される感光体とを有し,前記感光体の表面上
に形成したトナー像を前記搬送ベルトもしくはその上に
担持されている被記録体に転写して画像を形成する画像
形成装置に対し,前記駆動手段が発生しているトルクを
検出し,その検出値に変動があった場合に前記負荷調整
手段を作動させることを特徴とする画像形成装置のリフ
レッシュ方法として特定される。
【0024】この画像形成装置のリフレッシュ方法で
は,感光体の表面にトナー像が形成され,これと同期し
て搬送ベルトにより搬送されてくる被記録体上にそのト
ナー像が転写されて画像が形成される画像形成装置にお
いて,搬送ベルトを駆動する駆動手段の発生トルクがト
ルク検出手段により検出されている。搬送ベルトの走行
負荷を調整する必要が生じているか否かの判断に供する
ためである。そしてその検出値に変動があった場合,す
なわち調整の必要が生じていると判断された場合に負荷
調整手段が作動させられ,搬送ベルトの走行負荷が調整
される。すなわち,搬送ベルトの走行負荷が使用初期に
おける走行負荷に戻され,搬送ベルトの走行速度が初期
時の速度と同じ速度になる。これにより搬送ベルト上の
被記録体と感光体の表面上のトナー像との位置関係が初
期状態に復帰し,高い画像品質が維持される。つまり,
ある程度使用履歴を重ねて状態に変化が生じた画像形成
装置がリフレッシュされる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下,本発明を具体化した実施の
形態について,図面を参照しつつ詳細に説明する。本実
施の形態は,シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの
4色ごとに感光体ドラム等の作像系を備えたタンデム式
のフルカラー複写装置である。以下の説明では,前記の
4色をそれぞれC,M,Y,Kの色記号で示す。
【0026】(第1の実施の形態)まず,第1の実施の
形態に係るフルカラー複写装置1の全体の概要を説明す
る。フルカラー複写装置1は,図1に示す全体構成を有
している。すなわち,上部に原稿の画像を読み取る公知
のイメージリーダ部IRが配置され,その下方に読み取
った画像を記録用紙上にプリントして再現するプリント
部PRが配置されている。イメージリーダ部IRには,
原稿に光を照射してその反射光により画像データを得る
スキャナ98や,得られた画像データを蓄積して必要な
データ処理を行う画像処理部99等が設けられている。
【0027】プリント部PRは,記録用紙を担持して搬
送する無端状の搬送ベルト3と,この搬送ベルト3に沿
って配置された各色ごとの感光体ドラム4C,4M,4
Y,4Kとを中心に構成されている。搬送ベルト3は,
駆動ローラ31,従動ローラ32,およびテンションロ
ーラ33により張られている。感光体ドラム4Cには,
帯電チャージャ5C,現像器6C,クリーナ7C等,画
像形成に必要な各種デバイスが備えられている。そして
搬送ベルト3の裏面側には,転写ブレード8Cが備えら
れている。他の色の感光体ドラム4M,4Y,4Kにも
同様に各種デバイスが配置されている。プリント部PR
にはこのほか,各感光体ドラム4C,4M,4Y,4K
に画像データに基づくレーザ露光を行う露光器91,露
光器91その他フルカラー複写装置1の全体を制御する
制御部90,各感光体ドラム4C,4M,4Y,4Kを
通過してきた記録用紙に対しトナー像の定着を行う定着
器88,記録用紙のサイズごとに設けられた複数の給紙
カセット93〜96等が設けられている。
【0028】このフルカラー複写装置1では,次のよう
にして記録用紙上に画像のプリントが行われる。すなわ
ち,イメージリーダ部IRで原稿の画像が読み取られる
と,その画像データがプリント部PRに供給される。す
るとプリント部PRでは,各感光体ドラム4C,4M,
4Y,4Kおよび搬送ベルト3が同期回転され,帯電チ
ャージャ5Cその他の各デバイスも所定の動作を行いつ
つ,画像データに基づいて露光器91から各感光体ドラ
ム4C,4M,4Y,4Kにレーザ光が照射される。こ
のとき感光体ドラム4Cの表面のある一か所に着目する
と,まず帯電チャージャ5Cで所定の電位に帯電させら
れ,そして露光器91からのレーザ露光を受けて静電潜
像が形成される。そして現像器6Cにより静電潜像上に
シアン(C)のトナーが供給されてシアン色のトナー像
が形成される。
【0029】このとき,プリントされる画像に適したサ
イズの記録用紙が給紙カセット93〜96から選択され
て搬送ベルト3に供給され,搬送ベルト3はその記録用
紙を担持して,各感光体ドラム4C,4M,4Y,4K
の回転に同期させて搬送している。このため,記録用紙
が感光体ドラム4Cの直下を通過するときに感光体ドラ
ム4Cの表面上に形成されているトナー像もここを通過
する。そしてこのときに,転写ブレード8Cの作用によ
り感光体ドラム4Cのトナー像が記録用紙に転写され
る。トナー像を記録用紙に付与した感光体ドラム4Cの
表面は,クリーナ7Cに至るとそこで残留トナーが除去
されて次回の画像形成に備える。
【0030】同様に他の色についても感光体ドラム4
M,4Y,4K上にトナー像が形成され,記録用紙が搬
送されるにつれて順次その上に重ね合わせられる。4色
のトナー像が重ね合わせられた記録用紙は,搬送ベルト
3から剥離されて定着器88に送られる。そこでは,加
熱により記録用紙上の各色のトナーが溶融させられ,フ
ルカラー画像として記録用紙上に定着させられる。そし
てその記録用紙は排出され,1枚のプリントが終了す
る。
【0031】次に,フルカラー複写装置1における本願
としての特徴部分である搬送ベルト3まわりの詳細を説
明する。図2の正面図に示すように,搬送ベルト3にお
けるテンションローラ33と従動ローラ32との間に
は,ベルト研磨装置2が設けられている。ベルト研磨装
置2は,研磨ローラ21を備えており,この研磨ローラ
21はローラ軸22のまわりに回転できるようになって
いる。図3に示される研磨ローラ21は,周面に粗面化
処理が施されており,搬送ベルト3を研磨する機能を有
している。
【0032】そしてこのベルト研磨装置2は,支持軸2
3のまわりに回動可能であり,研磨ローラ21が搬送ベ
ルト3に圧接する実線の状態と,研磨ローラ21が搬送
ベルト3から退避する破線の状態2aとを切り替えるこ
とができるものである。このためベルト研磨装置2の下
部には,ベルト研磨装置2を支持軸23のまわりに回動
させるための偏心カム24が設けられている。さらに,
搬送ベルト3を挟んで研磨ローラ21と対向する位置に
は,対向ローラ25が設けられており,研磨ローラ21
を搬送ベルト3に接触させたときの搬送ベルト3の「逃
げ」を防いでいる。
【0033】なお,搬送ベルト3を挟んで従動ローラ3
2と対向する位置には,搬送ベルト3の表面上の異物
(残留トナーや紙粉等)を除去するクリーナ97が設け
られている。
【0034】図4の平面図に示すように,搬送ベルト3
の駆動ローラ31と同軸にベルト駆動モータ35が設け
られており,さらに駆動ローラ31とベルト駆動モータ
35との間には,トルクセンサ36が介装されている。
これにより,ベルト駆動モータ35が発生するトルクを
駆動ローラ31に伝達して搬送ベルト3を駆動しつつ,
そのトルクの値をトルクセンサ36で検出してモニタで
きるようにされている。また,ベルト駆動モータ35
は,クラッチ37およびギヤ列38を介してベルト研磨
装置2の研磨ローラ21にも接続されており,クラッチ
37を継ぐことにより研磨ローラ21にも回転を伝達で
きるようになっている。なお,ギヤ列38は,クラッチ
37を継いで研磨ローラ21を回転させる場合に,研磨
ローラ21の周速と搬送ベルト3の走行速度とが一致し
ないように組まれている。
【0035】続いて,搬送ベルト3まわりの制御系を説
明する。図5のブロック図に示すように,フルカラー複
写装置1の制御部90は,トルクセンサ36からその出
力信号を受けるようになっている。そして,ベルト研磨
装置2の研磨ローラ21に回転制御信号を,偏心カム2
4に圧接退避信号を,それぞれ出力するようになってい
る。回転制御信号は,研磨ローラ21のクラッチ37を
操作して,研磨ローラ21を回転させあるいは停止させ
る信号である。圧接退避信号は,偏心カム24を操作し
て,研磨ローラ21を搬送ベルト3に圧接させあるいは
退避させる信号である。
【0036】この他,フルカラー複写装置1には,オペ
レータが操作入力を行う操作スイッチ86(プリント開
始を指示するスタートボタンもこの中に含まれている)
と,画像を複写した枚数の累積値をカウントするカウン
タ85と,温度や湿度等の環境因子を測定する環境セン
サ84とが設けられており,これらの出力信号も制御部
90に入力されるようになっている。また,フルカラー
複写装置1の状況をオペレータに表示するディスプレイ
83(さらに音声によるアラームを含んでもよい)が設
けられている。
【0037】このような搬送ベルト3まわりの詳細構成
を有するフルカラー複写装置1では,通常のプリント時
にはベルト研磨装置2は退避状態2a(図2に破線で示
す)とされており,研磨ローラ21が搬送ベルト3から
離れている。また,クラッチ37が切られており,ベル
ト駆動モータ35の回転が研磨ローラ21に伝わらない
ようになっている。そして,画像のプリントに供する記
録用紙を搬送するために搬送ベルト3がベルト駆動モー
タ35により駆動されており,そのトルクがトルクセン
サ36により検出され制御部90に入力されている。こ
のトルクの値は,フィルミング現象などの要因により搬
送ベルト3の走行抵抗に経時変化(通常は増える方向)
があるとそれに伴って変動する。そして制御部では,ト
ルクの検出値に変動(通常は増える方向)があると,ベ
ルト研磨装置2を作動させて搬送ベルト3の走行抵抗を
元の状態に戻す制御を行う。すなわちフルカラー複写装
置1のリフレッシュを行う。
【0038】このリフレッシュを行うため,制御部90
は図6のフローチャートによりフルカラー複写装置1を
制御している。すなわち,フルカラー複写装置1の電源
が投入されて制御を開始すると,まずS1で初期化動作
が行われ,画像形成が可能な状態とされる。そして,プ
リント開始指令があると画像形成動作を開始する(S
2:Yes)。プリント開始指令は,フルカラー複写装
置1の各部のウォームアップが済んでいないときのよう
に,画像形成を直ちに開始できないときにオペレータが
スタートボタンを押した場合には,ウォームアップ等が
完了するのと同時に発せられる。ウォームアップ完了後
のように,画像形成を直ちに開始できるときにオペレー
タがスタートボタンを押した場合には,そのときにプリ
ント開始指令が発せられる。
【0039】これにより,搬送ベルト3の駆動が開始さ
れ(S3),そして画像形成が行われる(S4)。すな
わち,原稿の画像が読み取られてその画像データに基づ
くレーザ光の照射がなされるとともに,各感光体ドラム
4C,4M,4Y,4Kおよびそれらのまわりの各デバ
イス(帯電チャージャ5C等)が駆動され,そして給紙
カセット93〜96から搬送ベルト3に記録用紙が供給
されて搬送され,プリントが行われる。この画像形成
は,指令された枚数のプリントが済むまで繰り返される
(S5:No)。なお,この画像形成の際,搬送ベルト
3を駆動するベルト駆動モータ35のトルクがトルクセ
ンサ36により制御部90にモニタされることは前記の
通りである。
【0040】指令された枚数のプリントが終了すると
(S5:Yes),画像形成の際に検出されたトルクの
値に異常があったか否かの判断がなされる(S6)。こ
の判断は,最近の所定回数(例えば10回程度)の画像
形成の際のトルクの検出値の平均値が,あらかじめ定め
られた適正範囲(環境センサ84により検知される温度
等の環境因子も考慮される)内にあるかどうかの判断で
ある。所定回数の平均値をとる理由は,トルクセンサ3
6の検出値にはノイズ等による単発的な異常が含まれる
場合があるので,このような単発的な異常値により直ち
に異常の判断がされるのを防ぐためである。異常があっ
たとは認められない場合には,(S6:No),S8で
搬送ベルト3の駆動を停止してからプリント開始指令を
待つ状態(S2)に戻る。
【0041】S6でトルクの異常があったと判断される
と(S6:Yes),リフレッシュモードに入りトルク
安定化処理を行う(S7)。この状況では搬送ベルト3
の走行抵抗が新品状態からかなりずれており,そのまま
画像形成を続行すると,搬送ベルト3を正常な走行速度
で駆動することが困難なため,記録用紙上へのトナー像
の転写位置の精度が確保できないからである。トルク安
定化処理は次のようにして行われる。すなわち,搬送ベ
ルト3の駆動を停止する前に,まず偏心カム24を圧接
退避信号で操作してベルト研磨装置2を退避状態2aか
ら圧接状態(図2に実線で示す)にする。これにより研
磨ローラ21が搬送ベルト3に圧接する。このとき,対
向ローラ25により搬送ベルト3の「逃げ」が防止され
るので,研磨ローラ21と搬送ベルト3とが確実に接触
する。また,回転制御信号でクラッチ37を継いでベル
ト駆動モータ35の回転を研磨ローラ21にも伝えるよ
うにする。
【0042】すると研磨ローラ21が回転し,しかもそ
の回転の周速が搬送ベルト3の走行速度と一致しないの
で,研磨ローラ21の粗面と搬送ベルト3との間に摩擦
が生じる。このため,搬送ベルト3の表面が研磨され,
その表面状態は新品時の状態とほぼ同じになる(フィル
ミング層が除去される等)。これにより,搬送ベルト3
の走行抵抗が元の状態に戻る。この研磨を行っている状
態で搬送ベルト3を一周以上走行させ,搬送ベルト3の
表面全体が研磨されたら,トルク安定化処理を終了す
る。すなわち,偏心カム24を操作してベルト研磨装置
2を再び退避状態2aにするとともに,クラッチ37を
切って研磨ローラ21をベルト駆動モータ35から遮断
する。
【0043】このトルク安定化処理が行われると,搬送
ベルト3の走行抵抗が新品状態に戻り,搬送ベルト3を
確実に正常な走行速度で駆動することができる状態とな
っている。すなわち,フルカラー複写装置1はリフレッ
シュされている。なお,トルク安定化処理を開始すると
きに,ディスプレイ83でその旨が表示され,オペレー
タに注意を喚起する(さらに音声によるアラームを行っ
てもよい)。また,トルク安定化処理が行われている間
は,新たな画像形成は開始しない。もしこの間にオペレ
ータによりスタートボタンが押された場合には,処理が
終了してからプリント開始指令が発せられることとな
る。トルク安定化処理が終了するとリフレッシュモード
から出て,S8で搬送ベルト3の駆動を停止してからプ
リント開始指令を待つ状態(S2)に戻る。以上がフル
カラー複写装置1の制御フローである。
【0044】以上詳細に説明したように,本実施の形態
に係るフルカラー複写装置1では,搬送ベルト3の表面
を研磨する機能を有するベルト研磨装置2を設けるとと
もに,ベルト駆動モータ35のトルクをトルクセンサ3
6で検出するようにしたので,フィルミング現象等の要
因で搬送ベルト3の走行抵抗に経時的な変動が生じた場
合には,ベルト駆動モータ35のトルク異常として検知
されベルト研磨装置2によるリフレッシュ動作が搬送ベ
ルト3の一周以上にわたって行われる。これにより,搬
送ベルト3の表面状態をリフレッシュして正常な走行抵
抗に戻し,搬送ベルト3を確実に正常な走行速度で駆動
することができるフルカラー複写装置1が実現されてい
る。したがって,搬送ベルト3の走行速度が安定してお
り,記録用紙上へのトナー像の転写位置の精度が高い。
特に,各色のトナー像間で転写位置が一致せず色ずれと
なることがなく,カラー画像の品質が高い。
【0045】ここにおいて,ベルト研磨装置2は圧接状
態と退避状態とを偏心カム24により切り替えることが
でき,また研磨ローラ21とベルト駆動モータ35との
間の回転の伝達をクラッチ37により断続できるるの
で,リフレッシュ動作を行うとき以外は,研磨ローラ2
1を搬送ベルト3から離間させるとともにベルト駆動モ
ータ35からも切り離すようにしている。これにより,
通常のプリント動作の際にはベルト研磨装置2を作動さ
せるためのよけいな負担がベルト駆動モータ35にかか
ることのないフルカラー複写装置1が実現されている。
また,研磨ローラ21に対向する対向ローラ25が設け
られており,ベルト研磨装置2を圧接状態にしたときの
搬送ベルト3の「逃げ」が防止され,研磨ローラ21に
より確実に搬送ベルト3を研磨できるようにされてい
る。また,リフレッシュ動作を行うか否かの判断では,
所定回数のトルクの検出値の平均値を用いて判断してい
るので,ノイズ等による単発的な異常により誤った判断
がなされることが防止されている。
【0046】なお,以上説明したフルカラー複写装置1
では,ベルト研磨装置2が搬送ベルト3の走行経路の外
側に位置し,搬送ベルト3の外面を研磨するように構成
されているが,搬送ベルト3の内面,さらには両面を研
磨するように構成することも考えられる。また,図7に
示すように,対向ローラ25を可動とし,これを搬送ベ
ルト3に対して付勢することにして研磨ローラ21の圧
接をより確実にするようにすることも考えられる。ま
た,ベルト研磨装置2には,図3に示す研磨ローラ21
に代えて図8に示すブラシローラ26を用いてもよい。
あるいは,研磨ローラ21やブラシローラ26で直接に
搬送ベルト3の表面を研磨する代わりに,搬送ベルト3
の表面に研磨剤を塗布し,搬送ベルト3が駆動されるこ
とにより研磨が行われるようにしてもよい。その場合の
研磨剤塗布装置は,後述する第2の実施の形態の潤滑剤
塗布装置20と同様の構成のものでよい。
【0047】また,トルクセンサ36をベルト駆動モー
タ35と駆動ローラ31との間に備える代わりに,ベル
ト駆動モータと一体となったトルクセンサを用いてもよ
い。さらに,図6のフロー中のS6でトルクの異常があ
ったと判断された場合(S6:Yes)に自動的にリフ
レッシュモードに入るようにする代わりに,アラームを
表示するとともにいったん動作を停止し,オペレータの
操作によりリフレッシュモードに入るようにすることも
考えられる。また,トルクの異常判断に当たり,平均値
以外の別の代表値(中央値等)を用いてもよい。
【0048】(第2の実施の形態)この実施の形態は,
第1の実施の形態におけるベルト研磨装置2に代えて図
9に示す潤滑剤塗布装置40を備えたものであり,他に
は相違点はない。潤滑剤塗布装置40は,塗布ローラ4
1を備えており,この塗布ローラ41はローラ軸42の
まわりに回転できるようになっている。さらに,潤滑剤
塗布装置40の内部であって塗布ローラ41よりやや下
方には,補助ローラ43が設けられている。補助ローラ
43は,塗布ローラ41と平行に,かつ互いに接するよ
うに設けられている。また,潤滑剤塗布装置40の内部
には,潤滑剤Fが内蔵されており,補助ローラ43が部
分的に潤滑剤Fに浸されている。
【0049】そしてこの潤滑剤塗布装置40は,支持軸
44のまわりに回動可能であり,塗布ローラ41が搬送
ベルト3に圧接する実線の状態と,塗布ローラ41が搬
送ベルト3から退避する破線の状態40aとを切り替え
ることができるものである。このため潤滑剤塗布装置4
0の下部には,潤滑剤塗布装置40を支持軸23のまわ
りに回動させるための偏心カム45が設けられている。
この偏心カム45は,第1の実施の形態の偏心カム24
と同様に,制御部90から圧接退避信号を受けるように
なっている。さらに,搬送ベルト3を挟んで塗布ローラ
41と対向する位置には,対向ローラ25が設けられて
おり,塗布ローラ41を搬送ベルト3に接触させたとき
の搬送ベルト3の「逃げ」を防いでいる。
【0050】この潤滑剤塗布装置40を備えたフルカラ
ー複写装置でも,第1の実施の形態のものとほぼ同様に
してリフレッシュ動作が行われる。すなわち,リフレッ
シュのために偏心カム45を操作して潤滑剤塗布装置4
0を圧接状態にすると,搬送ベルト3の走行に塗布ロー
ラ41が従転して回転し,さらにこれに従転して補助ロ
ーラ43が回転する。この回転により,潤滑剤Fが補助
ローラ43の表面に担持され,さらに塗布ローラ41の
表面にも担持される。このため,塗布ローラ41により
搬送ベルト3の表面に潤滑剤Fが塗布される。この塗布
を行っている状態で搬送ベルト3を一周以上走行させ,
搬送ベルト3の表面全体に潤滑剤Fが行き渡ると,リフ
レッシュ動作は終了する。この潤滑剤Fの作用により,
経時変化を起こした搬送ベルト3の走行抵抗がもとの値
に戻され,フルカラー複写装置のリフレッシュがなされ
るのである。なお,潤滑剤Fの代わりに研磨剤を塗布す
るようにしても,同様の効果が得られる。
【0051】(第3の実施の形態)この実施の形態は,
第1の実施の形態におけるベルト研磨装置2または第2
の実施の形態における潤滑剤塗布装置40に代えて,も
しくは加えて図10に示す駆動ローラ研磨装置50を備
えたものであり,他には相違点はない。駆動ローラ研磨
装置50は,駆動ローラ31に接する研磨ローラ51を
備えており,この研磨ローラ51はローラ軸52のまわ
りに回転できるようになっている。この研磨ローラ51
は,図3に示される研磨ローラ21と同様に周面に粗面
化処理が施されており,駆動ローラ31を研磨する機能
を有している。研磨ローラ51のローラ軸52は,図4
に示される研磨ローラ21の場合と同様に,クラッチお
よびギヤ列を介してベルト駆動モータに接続されてい
る。そして,クラッチを継いで研磨ローラ51を回転さ
せる場合に,研磨ローラ51と駆動ローラ31とで周速
が一致しないようにギヤ列が組まれている。この駆動ロ
ーラ研磨装置50は,ベルト研磨装置2や潤滑剤塗布装
置40のように,駆動ローラ31から退避できるように
なっている。
【0052】この駆動ローラ研磨装置50を備えたフル
カラー複写装置でも,第1または第2の実施の形態のも
のとほぼ同様にしてリフレッシュ動作が行われる。すな
わち,リフレッシュのために駆動ローラ研磨装置50を
圧接状態にしてクラッチを継ぐと,研磨ローラ51が駆
動ローラ31に圧接して回転し,しかもそれらの周速が
互いに異なるので,研磨ローラ51の粗面と駆動ローラ
31との間に摩擦が生じる。このため,駆動ローラ31
の表面が研磨され,その表面状態は新品時の状態とほぼ
同じになる。これにより,搬送ベルト3の走行抵抗が元
の状態に戻る。この研磨を行っている状態で駆動ローラ
31を一回転以上回転させ,駆動ローラ31の表面全体
が研磨されたら,リフレッシュ動作は終了する。この研
磨の作用により,経時変化を起こした搬送ベルト3の走
行抵抗がもとの値に戻され,フルカラー複写装置のリフ
レッシュがなされるのである。
【0053】なお,前記各実施の形態は単なる例示にす
ぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって
本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良,変形が可能である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば,搬送ベルトの駆動負荷の変動を抑制することに
より,搬送ベルトの走行速度をなるべく一定とし,トナ
ー像の転写位置のずれを防止した画像形成装置が提供さ
れている(請求項1〜請求項8)。また,搬送ベルトの
走行負荷が使用履歴により経時的に変動した画像形成装
置をリフレッシュする方法が提供されている(請求項
9)。
【図面の簡単な説明】
【図1】タンデム式フルカラー複写装置の全体構成を示
す図である。
【図2】タンデム式フルカラー複写装置における搬送ベ
ルトまわりの正面図である。
【図3】研磨ローラを示す図である。
【図4】搬送ベルトまわりの平面図である。
【図5】搬送ベルトまわりの制御系のブロック図であ
る。
【図6】タンデム式フルカラー複写装置の制御系のフロ
ーチャートである。
【図7】ベルト研磨装置の構成を示す図である。
【図8】ブラシローラを示す図である。
【図9】潤滑剤塗布装置の構成を示す図である。
【図10】駆動ローラ研磨装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
2 ベルト研磨装置 3 搬送ベルト 4C等 感光体ドラム 20 潤滑剤塗布装置 21 研磨ローラ 25 対向ローラ 31 駆動ローラ 35 ベルト駆動モータ 36 トルクセンサ 41 塗布ローラ 50 駆動ローラ研磨装置 51 研磨ローラ 83 ディスプレイ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ベルトと,前記搬送ベルトを駆動す
    る駆動手段と,表面にトナー像が形成される感光体とを
    有し,前記感光体の表面上に形成したトナー像を前記搬
    送ベルトもしくはその上に担持されている被記録体に転
    写して画像を形成する画像形成装置において,前記搬送
    ベルトの走行負荷を調整する負荷調整手段と,前記駆動
    手段が発生しているトルクを検出するトルク検出手段と
    を有し,前記トルク検出手段の検出値に変動があった場
    合に前記負荷調整手段により前記搬送ベルトの走行負荷
    を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て,前記負荷調整手段が,前記搬送ベルトに接触する作
    用ローラを含み,前記作用ローラは,前記搬送ベルトの
    表面を研磨して表面粗さを整えるベルト研磨手段である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て,前記負荷調整手段が,前記搬送ベルトに接触する作
    用ローラを含み,前記作用ローラは,前記搬送ベルトの
    表面に潤滑剤を付与する潤滑剤付与手段であることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載する画像
    形成装置において,前記搬送ベルトを挟んで前記作用ロ
    ーラに対向する対向部材を備えることを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て,前記搬送ベルトに圧接して前記駆動手段のトルクを
    伝達する駆動伝達ローラを有し,前記負荷調整手段が,
    前記駆動伝達ローラの表面を研磨して表面粗さを整える
    ローラ研磨手段を含むことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    つに記載する画像形成装置において,自動もしくは外部
    入力指示により前記負荷調整手段を作動させるリフレッ
    シュモードを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 搬送ベルトと,前記搬送ベルトを駆動す
    る駆動手段と,表面にトナー像が形成される感光体とを
    有し,前記感光体の表面上に形成したトナー像を前記搬
    送ベルトもしくはその上に担持されている被記録体に転
    写して画像を形成する画像形成装置において,前記搬送
    ベルトの走行負荷を調整する負荷調整手段と,前記駆動
    手段が発生しているトルクを検出するトルク検出手段
    と,前記トルク検出手段の検出値が異常である場合に警
    報を発する警報手段とを有することを特徴とする画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載する画像形成装置におい
    て,前記警報手段は,前記トルク検出手段の所定回数の
    検出値の代表値を決定するとともに,その代表値が異常
    である場合に警報を発するものであることを特徴とする
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 搬送ベルトと,前記搬送ベルトを駆動す
    る駆動手段と,前記搬送ベルトの走行負荷を調整する負
    荷調整手段と,表面にトナー像が形成される感光体とを
    有し,前記感光体の表面上に形成したトナー像を前記搬
    送ベルトもしくはその上に担持されている被記録体に転
    写して画像を形成する画像形成装置に対し,前記駆動手
    段が発生しているトルクを検出し,その検出値に変動が
    あった場合に前記負荷調整手段を作動させることを特徴
    とする画像形成装置のリフレッシュ方法。
JP9253490A 1997-09-18 1997-09-18 画像形成装置およびそのリフレッシュ方法 Pending JPH1195503A (ja)

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