JP2014198627A - 綴じ処理装置および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】トナーの融着を利用する綴じ処理における問題に鑑み、正規のトナー画像でのブロッキング現象を確実に防止できる構成を備えた綴じ処理装置を提供する。
【解決手段】シート束に対して綴じ処理をおこなう綴じ処理装置であって、綴じ代部Aとなる領域の一部又は全部にトナーが定着された状態の複数枚のシートPがシート束PTとして積載される積載部361と、綴じ代部Aを挟み込んで圧力を加える加圧手段362,363と、加圧手段362,363によって加圧された状態の綴じ代部AのトナーTを加熱する加熱手段372,373と、加熱手段372,373によって綴じ代部Aが加熱されているときに、綴じ代部Aの熱がシートPの他の部分に拡散しないようにシートPを冷却する冷却手段64,65と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図9
【解決手段】シート束に対して綴じ処理をおこなう綴じ処理装置であって、綴じ代部Aとなる領域の一部又は全部にトナーが定着された状態の複数枚のシートPがシート束PTとして積載される積載部361と、綴じ代部Aを挟み込んで圧力を加える加圧手段362,363と、加圧手段362,363によって加圧された状態の綴じ代部AのトナーTを加熱する加熱手段372,373と、加熱手段372,373によって綴じ代部Aが加熱されているときに、綴じ代部Aの熱がシートPの他の部分に拡散しないようにシートPを冷却する冷却手段64,65と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図9
Description
本発明は、綴じ処理装置および画像形成システムに関し、さらに詳しくは、画像形成後のシートを対象とした綴じ処理機構に関する。
複写機やプリンタあるいは印刷機などの画像形成装置によりプリントアウトされた用紙は、画像形成装置から排出される場合の他に、所定枚数の用紙を纏めた状態で一部をステープラによる綴じ処理等の後処理を施される場合がある。
このための装置として、画像形成装置の用紙排出部に連設された綴じ処理装置が用いられる。
このための装置として、画像形成装置の用紙排出部に連設された綴じ処理装置が用いられる。
綴じ処理には、ステープルを用いることが一般的であったが、近年、省資源化やエコロジーおよびリサイクル性の観点からステープル等の金属製品を用いない装置が望まれてきている。
上述した装置の一つとして、画像形成に用いられるトナーを接着剤として加熱融着することによりシート同士を貼り付ける構成が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
上述した装置の一つとして、画像形成に用いられるトナーを接着剤として加熱融着することによりシート同士を貼り付ける構成が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
特許文献には、シートの接着位置に形成されたトナー像を加熱加圧する部材と加熱加圧部材の近傍に配置された抑え部材とを備え、加熱加圧後に加熱加圧部材がシートから離される際にシートに貼り付いたままとなるのを押さえ部材で剥がす構成が示されている。
一方、綴じ処理に用いられる構成として、積載部において1枚ずつ積載されるシートの綴じ代部に対して加熱・加圧を行ってシート同士の綴じ処理を行う構成が知られている(例えば、特許文献3)。
画像形成に用いられたトナー像を融着させることで綴じ処理する方法では、トナー像の融着に作用する熱の取り扱いが問題となる。
つまり、接着部分のみを対象としてトナー像の加熱加圧が行われると、接着部分に作用した熱が接着部分以外にも伝搬する。
特に、綴じ処理されるシート枚数に比例して加熱加圧時の熱量および圧力が増加すると、接着部周辺に伝搬する熱量も多くなる。
つまり、接着部分のみを対象としてトナー像の加熱加圧が行われると、接着部分に作用した熱が接着部分以外にも伝搬する。
特に、綴じ処理されるシート枚数に比例して加熱加圧時の熱量および圧力が増加すると、接着部周辺に伝搬する熱量も多くなる。
このため、接着部近傍に形成されている正規のトナー画像も熱の影響を受ける。熱量が多くなると正規のトナー画像も再融解されてトナーの粘度が高まる。このような現象により、重ねられたシート同士が貼り付きやすくなることや、トナー像が崩れやすくなることなどのブロッキング現象が発生し、綴じ不良や不良画像が得られてしまう。
特に、画像形成時に正規のトナー像に対する定着作業が行われているシートは、画像形成装置から排出されるシートをそのまま綴じ処理する際に加熱加圧による熱を再び受けやすくなる。これにより、正規のトナー像には、定着後の残熱に加えて接着綴じ処理時での熱が加わることでブロッキング現象が顕著となる虞がある。
特に、画像形成時に正規のトナー像に対する定着作業が行われているシートは、画像形成装置から排出されるシートをそのまま綴じ処理する際に加熱加圧による熱を再び受けやすくなる。これにより、正規のトナー像には、定着後の残熱に加えて接着綴じ処理時での熱が加わることでブロッキング現象が顕著となる虞がある。
特に、特許文献1の構成では、加熱加圧部材の近傍にシートを押さえる押さえ部材が設けられているが、押さえ部材は加熱加圧部材が離れる際に接着に用いられたトナー像が加熱加圧部材に貼り付くのを防止する機能があるだけである。このため、正規のトナー像への熱の影響を阻止するようにはなっていない。従って、この構成を用いた場合においても、上述したブロッキング現象を防止することは期待できない。
本発明の目的は、上記従来のシート後処理装置における問題、特にトナー像の融着を利用する綴じ処理における問題に鑑み、正規のトナー画像でのブロッキング現象を確実に防止できる構成を備えたシート後処理装置および画像形成システムを提供することにある。
この目的を達成するため、本発明は、用紙束に対して綴じ処理をおこなう綴じ装置であって、綴じ代部となる領域の一部又は全部にトナーが定着された状態の複数枚の用紙が用紙束として積載される積載部と、前記綴じ代部を挟み込んで圧力を加える加圧手段と、前記加圧手段によって加圧された状態の前記綴じ代部のトナーを加熱する加熱手段と、前記加熱手段によって前記綴じ代部が加熱されているときに、前記綴じ代部の熱が用紙の他の部分に拡散しないように用紙を冷却する冷却手段と、を備えたことを特徴とする綴じ処理装置にある。
本発明によれば、加熱手段によって綴じ代部が加熱されているときに、綴じ代部の熱がシートの他の部分に拡散しないように、冷却手段によってシートを冷却している。これにより、トナーを用いて綴じ処理をおこなう場合であっても、シートにおける綴じ代部以外の部分に熱が拡散してブロッキング現象が生じることのない、綴じ装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
以下、図面に示す実施例により本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るシート後処理装置の原理となる構成を説明するための図である。
図1においてシート後処理装置100は、図7に示す画像形成装置200の定着装置210のシート排出部から排出されるシートSを積載可能なスタッカー1を備えている。
スタッカー1には、シートSの排出方向前端縁と対向する位置にシートSの端縁揃えを行うための突き当てガイド1Aが設けられている。
図1は、本発明の実施形態に係るシート後処理装置の原理となる構成を説明するための図である。
図1においてシート後処理装置100は、図7に示す画像形成装置200の定着装置210のシート排出部から排出されるシートSを積載可能なスタッカー1を備えている。
スタッカー1には、シートSの排出方向前端縁と対向する位置にシートSの端縁揃えを行うための突き当てガイド1Aが設けられている。
突き当てガイド1Aの近傍には、シートSの綴じ位置に対応させて加熱機構2が設けられている。
加熱機構2には、シートSに対して昇降可能な加熱加圧部材2Aが備えられている。加熱加圧部材2Aは、シートSに当接しながら加圧する過程で加熱することができる。シートSに担持されている接着用トナーが融解されると、シート同士が貼り付けられて綴じられる。
加熱機構2には、シートSに対して昇降可能な加熱加圧部材2Aが備えられている。加熱加圧部材2Aは、シートSに当接しながら加圧する過程で加熱することができる。シートSに担持されている接着用トナーが融解されると、シート同士が貼り付けられて綴じられる。
以上の構成を対象として本実施例の特徴を説明すると次の通りである。
本実施例の特徴は、加熱機構2が相当する加熱手段によって綴じ位置に相当する綴じ代部が加熱されているときに、綴じ代部の熱がシートの他の部分に拡散しないように用紙を冷却する冷却手段を備えた点にある。
つまり、加熱機構2の加熱加圧部材2Aの近傍には、加熱加圧部材2Aと共に加熱加圧部材2Aの昇降動作に連動して昇降可能な冷却手段としての加圧冷却部材3が設けられている。
加圧冷却部材3は、加熱加圧部材2Aと隣接する位置に配置されてシートSに対して接離可能な部材である。加圧冷却部材3は、加熱加圧部材2Aがシートを加圧する動作に連動して加熱加圧部材2Aの周辺でシートSを加圧することができる。
本実施例の特徴は、加熱機構2が相当する加熱手段によって綴じ位置に相当する綴じ代部が加熱されているときに、綴じ代部の熱がシートの他の部分に拡散しないように用紙を冷却する冷却手段を備えた点にある。
つまり、加熱機構2の加熱加圧部材2Aの近傍には、加熱加圧部材2Aと共に加熱加圧部材2Aの昇降動作に連動して昇降可能な冷却手段としての加圧冷却部材3が設けられている。
加圧冷却部材3は、加熱加圧部材2Aと隣接する位置に配置されてシートSに対して接離可能な部材である。加圧冷却部材3は、加熱加圧部材2Aがシートを加圧する動作に連動して加熱加圧部材2Aの周辺でシートSを加圧することができる。
加圧冷却部材3は、加熱加圧部材2AがシートSに接触する時期に合わせてシートSにおける接着用トナーの周辺部を加圧しながら接着用トナーの周辺を冷却するために用いられる。
加圧冷却部材3の動作時期が設定されることにより、加熱加圧部材2Aによる加熱加圧が開始される前に加圧冷却部材3がシートSに接触して冷却することがない。これにより、加熱加圧部材2AがシートSに接触する前に加圧冷却部材3が接触したときの冷却作用により温度の立ち上がり性が悪くなる現象を防止することができる。
加圧冷却部材3の動作時期が設定されることにより、加熱加圧部材2Aによる加熱加圧が開始される前に加圧冷却部材3がシートSに接触して冷却することがない。これにより、加熱加圧部材2AがシートSに接触する前に加圧冷却部材3が接触したときの冷却作用により温度の立ち上がり性が悪くなる現象を防止することができる。
加圧冷却部材3は、その表面温度が、接触前に定着装置210から排出されてくるシートSの表面温度よりも低い温度で冷却できる温度に設定されている。つまり、定着装置210から排出されたシートSの表面温度は、正規画像にブロッキング現象が生じる温度である70℃に対して60℃程度の温度で排出される場合に60℃以下の表面温度に設定されている。
以上の構成においては、定着装置210から排出されたシートSがスタッカー1上で積み重なり、所定枚数に達すると加熱機構2により綴じ処理が行われる。
綴じ処理は、加熱機構2の加熱加圧部材2AがシートSを加圧しながら加熱することにより行われる。
シートSには、予め綴じ位置に接着用トナー像が形成されており、この接着用トナー像に対して加熱加圧部材2AがシートSを加圧しながらトナー溶融温度以上の温度により加熱することでトナーの融解時の粘着性を利用してシート同士が貼り付けられる。
綴じ処理は、加熱機構2の加熱加圧部材2AがシートSを加圧しながら加熱することにより行われる。
シートSには、予め綴じ位置に接着用トナー像が形成されており、この接着用トナー像に対して加熱加圧部材2AがシートSを加圧しながらトナー溶融温度以上の温度により加熱することでトナーの融解時の粘着性を利用してシート同士が貼り付けられる。
一方、加熱加圧部材2Aが下降してシートSを加圧するのに従って加圧冷却部材3がシートSにおける接着用トナーの周辺を加圧する。
加圧冷却部材3がシートSを加圧することにより、加熱加圧部材2Aからの熱が接着用トナーから周辺部に伝わるのを抑制される。
これにより、シートSにおいて接着用トナー領域から正規のトナー像(以下、便宜上、正規画像ともいう)の領域に伝わろうとする熱が加圧冷却部材3によって吸収されることになるので、正規画像での温度上昇が抑えられてブロッキング現象が防止される。
加圧冷却部材3がシートSを加圧することにより、加熱加圧部材2Aからの熱が接着用トナーから周辺部に伝わるのを抑制される。
これにより、シートSにおいて接着用トナー領域から正規のトナー像(以下、便宜上、正規画像ともいう)の領域に伝わろうとする熱が加圧冷却部材3によって吸収されることになるので、正規画像での温度上昇が抑えられてブロッキング現象が防止される。
特に、加圧冷却部材3の表面温度が定着装置210(図7参照)から排出された際のシートSの表面温度以下に設定できる。これにより、接着用トナーの周辺部での温度がブロッキング現象を発生させる温度に対して余裕を持たせられることになる。この結果、シートS上で正規画像への伝熱が殆どない状態を維持されて正規画像でのブロッキング現象の発生を殆ど生じさせないようにできる。
なお、図1に示す構成では、加熱機構2に関して、シートSの上面側のみでなく下面側にも同じように設けられており、さらに、下面側で加熱加圧部材(図1中、符号2A’で示す部材)に隣接する下部加圧冷却部材3’が設けられている。
下部加圧冷却部材3’は、その表面温度に関し、シートSの上面側に位置する加圧冷却部材3と同じ条件とされている。
この構成においては、比較的少ない枚数のシート束を対象として綴じ処理する際の加熱効率を向上させることができる。この結果、短時間でシート束の表裏両面からの綴じ処理が可能となる。
下部加圧冷却装置3’は、昇降しないで常にシートSの下面に接触する構成とすると、冷却効果に関しては、接離する場合よりも効果的である。この場合には、加熱加圧部材2Aを用いた場合の熱損失を考慮して、シートSの上面側に位置するものよりも加熱温度が高められている。なお、下部加圧冷却部材3’をシートSの上面に位置するものと同様に昇降可能な構成とすることもちろん可能である。
下部加圧冷却部材3’は、その表面温度に関し、シートSの上面側に位置する加圧冷却部材3と同じ条件とされている。
この構成においては、比較的少ない枚数のシート束を対象として綴じ処理する際の加熱効率を向上させることができる。この結果、短時間でシート束の表裏両面からの綴じ処理が可能となる。
下部加圧冷却装置3’は、昇降しないで常にシートSの下面に接触する構成とすると、冷却効果に関しては、接離する場合よりも効果的である。この場合には、加熱加圧部材2Aを用いた場合の熱損失を考慮して、シートSの上面側に位置するものよりも加熱温度が高められている。なお、下部加圧冷却部材3’をシートSの上面に位置するものと同様に昇降可能な構成とすることもちろん可能である。
以上の構成においては、シートSの面のうちで接着用トナーを用いた貼り付け領域から正規のトナー像が存在する領域への熱伝達が、シートSに接触する加圧冷却部材3により抑制されるので、シートS側に何の断熱加工を必要としないですむ。
つまり、シートS内で熱伝達を抑制する構成として、接着トナーが形成されている領域近傍に空気層を介在させる穴などの断熱部を設けることが考えられる。しかし、シートの一部に穴などを設けた場合には、その部分での引っ張り強度が低下してしまい、シートSをめくる際に生じる牽引力によってシートが裂けやすくなる。
つまり、シートS内で熱伝達を抑制する構成として、接着トナーが形成されている領域近傍に空気層を介在させる穴などの断熱部を設けることが考えられる。しかし、シートの一部に穴などを設けた場合には、その部分での引っ張り強度が低下してしまい、シートSをめくる際に生じる牽引力によってシートが裂けやすくなる。
これに対し図1に示した構成では、シートS側に穴などの加工を必要としないので、シートSの引っ張り強度を損ねることなく正規画像への熱伝達を抑制してブロッキング現象を防止することが可能となる。
図1に示した加熱機構2に用いられる加熱加圧部材2Aおよびこれに隣接する加圧冷却部材3の具体的構成について以下に説明する。
図2は、加熱機構2に用いられる加熱加圧部材2Aおよび加圧冷却部材3の構成を示す図であり、同図において加熱機構2は、内部にヒータを備えた加熱加圧部材2Aが断熱材4を挟んで昇降機構5に駆動される支持部材6に取り付けられている。
昇降機構5は、偏心カム5Aに当接されている支持部材6を常時シートS側に向け付勢する弾性体5Bを備えている。
図2は、加熱機構2に用いられる加熱加圧部材2Aおよび加圧冷却部材3の構成を示す図であり、同図において加熱機構2は、内部にヒータを備えた加熱加圧部材2Aが断熱材4を挟んで昇降機構5に駆動される支持部材6に取り付けられている。
昇降機構5は、偏心カム5Aに当接されている支持部材6を常時シートS側に向け付勢する弾性体5Bを備えている。
加熱加圧部材2Aには、シートSとの接触面側に表面部材7が一体化されている。
表面部材7は、次の機能を発揮させるために用いられている。第1に、シートSやトナーとの癒着を防止すること、そして第2に最表層とシートが均一に接触することである。
第1の機能を発揮させる第1層として、フッ素樹脂やシリコン樹脂等の低表面エネルギーを持つ材質が、そして第2の機能を発揮させる第2層として、クッション層となるシリコンゴムやフッ素ゴムが用いられている。
このような表面部材は、加熱加圧部材2Aと同様にシートSに接触する部材である加圧冷却部材3に対しても設けられている(図2では、加圧冷却部材3を対象とする表面部材を符号8で示している)。
表面部材7は、次の機能を発揮させるために用いられている。第1に、シートSやトナーとの癒着を防止すること、そして第2に最表層とシートが均一に接触することである。
第1の機能を発揮させる第1層として、フッ素樹脂やシリコン樹脂等の低表面エネルギーを持つ材質が、そして第2の機能を発揮させる第2層として、クッション層となるシリコンゴムやフッ素ゴムが用いられている。
このような表面部材は、加熱加圧部材2Aと同様にシートSに接触する部材である加圧冷却部材3に対しても設けられている(図2では、加圧冷却部材3を対象とする表面部材を符号8で示している)。
一方、加圧冷却部材3は、温度を低く維持できる構造が用いられ、図2に示す構成では、複数の放熱フィン3Aを有するヒートシンクが用いられている。加熱冷却部材3としては、ヒートシンクのように放熱作用を発揮できる構成が用いられる。つまり、支持部材6や昇降機構5を介して図示しないシャーシーへの伝熱が可能な構成が望ましく、シャーシーからの放熱によって冷却する構成が利用される。また、熱伝達を利用することとは別に、ペルチェ素子等のヒートポンプを用いて強制的に冷却する部材を用いることも可能である。
加圧冷却部材3による放熱を効果的に行うには、シートと加圧冷却部材3との直接的な接触関係を優先して加熱加圧部材2Aからの熱伝達を断つことがシート側の熱を効率よく放熱する上で重要となる。そこで、本構成では図示しないが両部材間に空気層などの断熱層を介在させることや、図2に示すように断熱材4を用いることが望ましい。
加圧冷却部材3による放熱を効果的に行うには、シートと加圧冷却部材3との直接的な接触関係を優先して加熱加圧部材2Aからの熱伝達を断つことがシート側の熱を効率よく放熱する上で重要となる。そこで、本構成では図示しないが両部材間に空気層などの断熱層を介在させることや、図2に示すように断熱材4を用いることが望ましい。
図2に示す昇降機構5は、加熱加圧部材2Aと加圧冷却部材3とを同時に昇降させるために用いられる構成である。
昇降機構5には、上記両部材を同時に昇降させる支持部材6に当接している偏心カム5Aが用いられている。偏心カム5Aとこの駆動源であるモータを用いる構成に代えて、モータと減速機構とを組み合わせた構成や電磁気や油圧・空気圧を用いたリニアアクチュエータなどを用いることも可能である。
昇降機構5には、上記両部材を同時に昇降させる支持部材6に当接している偏心カム5Aが用いられている。偏心カム5Aとこの駆動源であるモータを用いる構成に代えて、モータと減速機構とを組み合わせた構成や電磁気や油圧・空気圧を用いたリニアアクチュエータなどを用いることも可能である。
一方、必要最低限の冷却領域の設け方は、正規のトナー像が存在している画像領域に対する綴じ位置の関係で決まる。
シート綴じ位置・綴じ位置と冷却領域の関係について、図3(A)〜図3(D)を用いて説明する。
図3(A)はシート束のコーナー部分を綴じる場合の加熱領域と冷却領域を示している。 冷却領域は、加熱領域から画像領域への伝熱を低減する位置として、図3(A)では加熱領域の右下1箇所に設けられている。
画像領域は冷却領域と重なることは可能だが、冷却領域を超えて加熱領域に近づくことは、ブロッキングの危険があるため不可能である。
図3(B)はシート束の辺の一部を綴じる場合の加熱領域と冷却領域で、図3(A)との違いとして、画像領域が加熱領域の図3(B)における上下方向にも存在するのに応じて、冷却領域を上下方向にも設けている。
また、図3(C)はシート束の中間部分を綴じる場合の加熱領域と冷却領域で、画像領域が加熱領域の図3(C)における上下左右全ての方向に存在するので、冷却領域も加熱領域の全方向を囲むように設けている。
なお、冷却領域は、加熱領域の形態に応じて変更することが可能である。例えば、図3(D)に示すように、シート束の搬送方向一端側で幅方向に沿って延長された加熱領域に平行して冷却領域を設けることも可能である。
シート綴じ位置・綴じ位置と冷却領域の関係について、図3(A)〜図3(D)を用いて説明する。
図3(A)はシート束のコーナー部分を綴じる場合の加熱領域と冷却領域を示している。 冷却領域は、加熱領域から画像領域への伝熱を低減する位置として、図3(A)では加熱領域の右下1箇所に設けられている。
画像領域は冷却領域と重なることは可能だが、冷却領域を超えて加熱領域に近づくことは、ブロッキングの危険があるため不可能である。
図3(B)はシート束の辺の一部を綴じる場合の加熱領域と冷却領域で、図3(A)との違いとして、画像領域が加熱領域の図3(B)における上下方向にも存在するのに応じて、冷却領域を上下方向にも設けている。
また、図3(C)はシート束の中間部分を綴じる場合の加熱領域と冷却領域で、画像領域が加熱領域の図3(C)における上下左右全ての方向に存在するので、冷却領域も加熱領域の全方向を囲むように設けている。
なお、冷却領域は、加熱領域の形態に応じて変更することが可能である。例えば、図3(D)に示すように、シート束の搬送方向一端側で幅方向に沿って延長された加熱領域に平行して冷却領域を設けることも可能である。
なお、図1においては、加圧冷却部材3が加熱加圧部材2Aの右側1箇所にのみ描かれているのに対し、図2においては、加圧冷却部材3が加圧加熱部材2Aの両脇に描かれている。しかし、これは、図1では図3(B)のシート長手方向に沿った綴じ装置断面を示し、図2では図3(B)のシート幅方向に沿った綴じ装置断面を示しているためである。
次に加圧冷却部材3の別例について説明する。
図4に示す構成では、図2に示したヒータを用いた加熱加圧部材2Aに代えて、ペルチェ素子9が用いられている。
ペルチェ素子9は、図4において上下方向に熱を移動させるために設けられており、支持部材6に接触する上端部が吸熱端(吸熱側)として、そして表面部材7が位置する下端部が放熱端(放熱側)となるように電流制御が行われる。
支持部材6には、図2に示した場合と同様に加圧冷却部材3が一体化されている。
図4に示す構成では、図2に示したヒータを用いた加熱加圧部材2Aに代えて、ペルチェ素子9が用いられている。
ペルチェ素子9は、図4において上下方向に熱を移動させるために設けられており、支持部材6に接触する上端部が吸熱端(吸熱側)として、そして表面部材7が位置する下端部が放熱端(放熱側)となるように電流制御が行われる。
支持部材6には、図2に示した場合と同様に加圧冷却部材3が一体化されている。
以上のような構成では、ペルチェ素子9が駆動されると、支持部材6及び加圧冷却部材3の熱がペルチェ素子9の放熱端から、図1において符号2Aで示した加熱加圧部材2Aが位置していた場所、具体的には、図1において符号2Aで示した加熱加圧部材2A側の表面部材7に移送される。これにより、加圧冷却部材3が冷却され、かつ加熱加圧部材2A側でシートSに接触する表面部材7が加熱される。
なお、ペルチェ素子の側面には吸熱端以外に放熱端も面しているため、加圧冷却部材とペルチェ素子の間には断熱材か、または空隙を配する必要がある。
なお、ペルチェ素子の側面には吸熱端以外に放熱端も面しているため、加圧冷却部材とペルチェ素子の間には断熱材か、または空隙を配する必要がある。
図4に示す構成においては、吸熱端と放熱端とを設定できるペルチェ素子9により加圧冷却部材3側で吸熱されると、ペルチェ素子9の放熱側、つまり、図1において加熱加圧部材2Aが設けられていた側に熱が伝達される。この結果、熱は、加圧加熱部材が設けられていた側でシートSに伝達されてシートSに担持されている接着用トナーが融解される。
この構成では、ヒータに比べて低電力で熱の再循環を可能にして加熱加圧部材(図1において符号2Aで示した配置位置)での高温を維持することができる。この結果、綴じ処理に要する作業時間を短縮することが可能となる。
この構成では、ヒータに比べて低電力で熱の再循環を可能にして加熱加圧部材(図1において符号2Aで示した配置位置)での高温を維持することができる。この結果、綴じ処理に要する作業時間を短縮することが可能となる。
次に、本発明の実施形態に係る綴じ処理装置に用いられる構成の変形例について説明する。
図5、図6に示す構成では、加圧冷却部材3が加熱加圧部材2Aの昇降部に対して独立して昇降可能に設けられている。そして、加圧冷却部材3は、独立した昇降動作に加えて、加熱加圧部材2AがシートSから離間するストロークに対してシートSから離間するストロークを小さくされている(図6において符号Lで示す寸法差)。
図5、図6に示す構成では、加圧冷却部材3が加熱加圧部材2Aの昇降部に対して独立して昇降可能に設けられている。そして、加圧冷却部材3は、独立した昇降動作に加えて、加熱加圧部材2AがシートSから離間するストロークに対してシートSから離間するストロークを小さくされている(図6において符号Lで示す寸法差)。
以下、この構成について説明する。
図5は、図2に示した構成を対象とする変形例を示す図である。
同図において支持部材6と加圧冷却部材3との対向位置には、加圧冷却部材3を支持部材6に対して独立して昇降させる昇降部材10が設けられている。
昇降部材10には、図2に示した昇降機構5に用いられる偏心カム5A、弾性部材5Bおよび支持部材6とは別に加圧冷却部材3を独立して昇降させるガイド部材が用いられている。
図5は、図2に示した構成を対象とする変形例を示す図である。
同図において支持部材6と加圧冷却部材3との対向位置には、加圧冷却部材3を支持部材6に対して独立して昇降させる昇降部材10が設けられている。
昇降部材10には、図2に示した昇降機構5に用いられる偏心カム5A、弾性部材5Bおよび支持部材6とは別に加圧冷却部材3を独立して昇降させるガイド部材が用いられている。
図5に示されている偏心カム5Aのカムプロフィールは、次の条件で形成されている。 加圧冷却部材3がシートSから離間した際に、シート表面からの距離が加熱加圧部材2Aのそれよりも小さく、換言すれば、シートSの表面に近くなるストロークが得られることを条件としている。
これにより、加圧冷却部材3がシートSから離れるように上昇した場合、加熱加圧部材2Aは、加圧冷却部材3よりもシートSの表面からの距離が大きくなる。この結果、図6において符号Lで示すように、加熱加圧部材2Aに対して外部から指Yなどが進入した際に加圧冷却部材3によって進入を遮られるようになっている。
図6は、上述した寸法差Lを設けるための昇降機構に関する別の例を示す図である。
同図において昇降機構5は、支持部材6側に固定されているガイド部材11内の一部に配置された昇降レール12を備えている。昇降レール12には加圧冷却部材3の一部が嵌合している。
加圧冷却部材3の上面と昇降レール12が位置するガイド部材11内には、加圧冷却部材3を常時シートSに向け付勢する弾性体13が配置されている。加圧冷却部材3の上面には図2に示した場合と同様な偏心カム(図示されず)が対向当接させてある。
同図において昇降機構5は、支持部材6側に固定されているガイド部材11内の一部に配置された昇降レール12を備えている。昇降レール12には加圧冷却部材3の一部が嵌合している。
加圧冷却部材3の上面と昇降レール12が位置するガイド部材11内には、加圧冷却部材3を常時シートSに向け付勢する弾性体13が配置されている。加圧冷却部材3の上面には図2に示した場合と同様な偏心カム(図示されず)が対向当接させてある。
この場合においても偏心カム5Bのカムプロフィールは、図5において説明した場合と同様に、加熱加圧部材2AがシートSから離間するストロークよりも加圧冷却部材3がシートSから離間するストロークの方が小さくなる関係を条件として持たせてある。
以上の構成においては、加熱加圧部材2Aの昇降機構とは独立して加圧冷却部材3を昇降させることができる。これにより、上述した図5に示した場合と同様に加熱加圧部材2Aに向け指などが進入しようとした場合、指の進入を加圧冷却部材3により遮ることができる。
しかも、加圧冷却部材3がシートSに接触している時間を長くすることもできる。これにより、シートSに対する冷却期間を加熱加圧部材2Aによる加熱期間よりも長くすることができる。この結果、シートSにおける接着用トナーの領域周辺の冷却をより効果的に行うことが可能となる。
このような構成においても、接着用トナー周辺の冷却作用を効果的に行うことができるので、正規画像の領域への熱伝達を遮ることが可能となり、正規画像のブロッキング現象を効果的に抑えることができる。
しかも、加圧冷却部材3がシートSに接触している時間を長くすることもできる。これにより、シートSに対する冷却期間を加熱加圧部材2Aによる加熱期間よりも長くすることができる。この結果、シートSにおける接着用トナーの領域周辺の冷却をより効果的に行うことが可能となる。
このような構成においても、接着用トナー周辺の冷却作用を効果的に行うことができるので、正規画像の領域への熱伝達を遮ることが可能となり、正規画像のブロッキング現象を効果的に抑えることができる。
次に、上述した構成を有するシート後処理装置100を備えた画像形成システムについて説明する。
図7において画像形成システム1000は、シートSの排出部である定着装置210を備えた画像形成装置200に連続させて配置されている。
画像形成装置200は、周知の電子写真方式を用いる構成を備えている。
図7において画像形成システム1000は、シートSの排出部である定着装置210を備えた画像形成装置200に連続させて配置されている。
画像形成装置200は、周知の電子写真方式を用いる構成を備えている。
具体的には、Y,M,C,Kのトナー像形成が可能な感光体ドラム201Y,201M,201C,201Kを備えており、各感光体ドラム201Y,201M,201C,201Kは担持したトナー像を中間転写ベルト202に転写できるようになっている。
中間転写ベルト202に重畳転写されたトナー像は、図示しない給紙装置から繰り出されたシートSがレジストローラ203によりレジストタイミングを設定されたうえで、転写ローラ204を用いて一括転写される。トナー像を一括転写されたシートSは、定着装置210において画像を定着されて排出される。
中間転写ベルト202に重畳転写されたトナー像は、図示しない給紙装置から繰り出されたシートSがレジストローラ203によりレジストタイミングを設定されたうえで、転写ローラ204を用いて一括転写される。トナー像を一括転写されたシートSは、定着装置210において画像を定着されて排出される。
定着装置210から排出されたシートSは、図示しない制御部において綴じモードが選択された場合に図1に示したスタッカー1に順次積載された後、加熱機構2により加熱されることにより接着用トナーが融解されて貼り付けられることになる。
次に、本発明の別の実施形態に係る綴じ処理装置を適用した画像形成装置を含む画像形成システムについて説明する。
本実施形態で用いられる画像形成システムには、図7に示した構成と同様に、画像形成装置301と綴じ処理装置350とが組み合わされている。
本実施形態で用いられる画像形成システムには、図7に示した構成と同様に、画像形成装置301と綴じ処理装置350とが組み合わされている。
画像形成装置301は、図7に示した構成とは異なり、単一色の画像形成を対象としている。従って、感光体ドラムは、図7に示した画像形成システムと違って、単一で用いられる。
図8において、画像形成装置301の本体には、原稿読取部302,露光部303,作像部304,転写部307が備えられている。
原稿読取部302は、原稿搬送部310にセットされた原稿Dの画像情報を読み取るために用いられる。
露光部303は、原稿読取部302により読み取られた画像情報に応じた露光光Lを感光体ドラム305に照射して感光体ドラム305上に静電潜像を形成するために用いられる。
シートPは、複数の給紙カセット312〜314から選択されて転写部307に向け給送される。
給紙カセットから繰り出されたシートPは、転写部307に至る搬送路K中に配置されているレジストローラ対317,318によりレジストタイミングを決められて転写部307に向けて搬送される。
転写部307により感光体ドラム310からトナー像を転写されたシートPは、定着ローラ321および加圧ローラ322を備えた定着装置320により加熱・加圧作用を受けてトナー像を定着される。定着後のシートPは、冷却装置325により冷却された後、画像形成装置301の本体から排出される。
図8において、画像形成装置301の本体には、原稿読取部302,露光部303,作像部304,転写部307が備えられている。
原稿読取部302は、原稿搬送部310にセットされた原稿Dの画像情報を読み取るために用いられる。
露光部303は、原稿読取部302により読み取られた画像情報に応じた露光光Lを感光体ドラム305に照射して感光体ドラム305上に静電潜像を形成するために用いられる。
シートPは、複数の給紙カセット312〜314から選択されて転写部307に向け給送される。
給紙カセットから繰り出されたシートPは、転写部307に至る搬送路K中に配置されているレジストローラ対317,318によりレジストタイミングを決められて転写部307に向けて搬送される。
転写部307により感光体ドラム310からトナー像を転写されたシートPは、定着ローラ321および加圧ローラ322を備えた定着装置320により加熱・加圧作用を受けてトナー像を定着される。定着後のシートPは、冷却装置325により冷却された後、画像形成装置301の本体から排出される。
画像形成装置301の本体から排出されるシートPは、綴じ処理装置350に導入される。
綴じ処理装置350には、導入されたシートPを綴じ処理する綴じ処理部360と排紙部358とのいずれかの搬送路を選択可能な切替爪352が設けられている。
切替爪352は、画像形成装置301に設けられている操作パネル(図示されず)において選択されたシートPの搬送モードに応じてシートの搬送方向を切り換えることができる。搬送モードとしては、「通常排出モード」と「綴じ処理モード」のいずれかが選択可能である。通常排出モードが選択されると、画像形成装置301から排出されるシートPが直線搬送路355を通過して排紙部358に向け搬送できる向きに切替爪352が方向付けられる。
綴じ処理モードが選択されると、画像形成装置301から排出されるシートPが処理用搬送経路353を通過して積載部361に向け搬送できる向きに切替爪352が方向付けられる。
積載部361に搬送されたシートPは、所定枚数に達すると、ジョガーフェンス(図示されず)により幅方向端縁および搬送方向前端が揃えられ、綴じ処理部360による綴じ処理作業に備えられる。
綴じ処理部360により綴じ処理されたシート束PTは、搬送ローラ356および搬送ベルト354によって排紙部358に向け搬送される。
綴じ処理部360では、複数のシートPが積載された後にシートPを纏めて1回の加熱・加圧動作を行うことで綴じ処理する場合と、1枚のシートPが積載されるたびに加熱・加圧動作を行うことで綴じ処理する場合とが選択可能である。
綴じ処理装置350には、導入されたシートPを綴じ処理する綴じ処理部360と排紙部358とのいずれかの搬送路を選択可能な切替爪352が設けられている。
切替爪352は、画像形成装置301に設けられている操作パネル(図示されず)において選択されたシートPの搬送モードに応じてシートの搬送方向を切り換えることができる。搬送モードとしては、「通常排出モード」と「綴じ処理モード」のいずれかが選択可能である。通常排出モードが選択されると、画像形成装置301から排出されるシートPが直線搬送路355を通過して排紙部358に向け搬送できる向きに切替爪352が方向付けられる。
綴じ処理モードが選択されると、画像形成装置301から排出されるシートPが処理用搬送経路353を通過して積載部361に向け搬送できる向きに切替爪352が方向付けられる。
積載部361に搬送されたシートPは、所定枚数に達すると、ジョガーフェンス(図示されず)により幅方向端縁および搬送方向前端が揃えられ、綴じ処理部360による綴じ処理作業に備えられる。
綴じ処理部360により綴じ処理されたシート束PTは、搬送ローラ356および搬送ベルト354によって排紙部358に向け搬送される。
綴じ処理部360では、複数のシートPが積載された後にシートPを纏めて1回の加熱・加圧動作を行うことで綴じ処理する場合と、1枚のシートPが積載されるたびに加熱・加圧動作を行うことで綴じ処理する場合とが選択可能である。
図9は、綴じ処理装置350の要部構成を示す図である。
同図において、綴じ処理装置350の綴じ部360には、綴じ代部Aとなる領域(図9中、破線で囲んだ加熱範囲である)にトナーが定着された状態の複数枚のシートPがシート束PTとして積載される積載部361(載置トレイ)が設けられている。
画像形成装置本体1における作像部304での作像工程や定着装置320での定着工程を経て画像が形成されたシートPは、綴じ装置350に搬送されると、1枚ずつ、突当部361aに先端部が突き当たった状態で、積載部361に積載されることになる。
ここで、積載部361に積載されるシートPの先端部は、綴じ代部Aに相当する部分であり、正規のトナー像とは別に、シートP同士を接着するためのトナーTが定着されている部分である。
接着用のトナーTは、通常のトナー画像と同様に、画像形成装置本体1における作像部304での作像工程や定着装置320での定着工程を経て形成されたものである。
本実施の形態では、シート束PTとして纏められる複数枚のシートPのうち、積載部361に最初に積載されるシートPを除く、2枚目以降のシートPの表面の先端部に接着等のトナー像が形成される。接着用のトナー像は、図9が示されている紙面と直角な方向に相当する幅方向に沿った帯状のベタ画像からなるトナー画像が用いられる。
同図において、綴じ処理装置350の綴じ部360には、綴じ代部Aとなる領域(図9中、破線で囲んだ加熱範囲である)にトナーが定着された状態の複数枚のシートPがシート束PTとして積載される積載部361(載置トレイ)が設けられている。
画像形成装置本体1における作像部304での作像工程や定着装置320での定着工程を経て画像が形成されたシートPは、綴じ装置350に搬送されると、1枚ずつ、突当部361aに先端部が突き当たった状態で、積載部361に積載されることになる。
ここで、積載部361に積載されるシートPの先端部は、綴じ代部Aに相当する部分であり、正規のトナー像とは別に、シートP同士を接着するためのトナーTが定着されている部分である。
接着用のトナーTは、通常のトナー画像と同様に、画像形成装置本体1における作像部304での作像工程や定着装置320での定着工程を経て形成されたものである。
本実施の形態では、シート束PTとして纏められる複数枚のシートPのうち、積載部361に最初に積載されるシートPを除く、2枚目以降のシートPの表面の先端部に接着等のトナー像が形成される。接着用のトナー像は、図9が示されている紙面と直角な方向に相当する幅方向に沿った帯状のベタ画像からなるトナー画像が用いられる。
図9に示す綴じ部360には、図1に示した実施例と同様に、加熱機構に加えて、綴じ代部の熱がシートの他の部分に拡散しないように用紙を冷却する冷却手段が備えられている。
図9において加熱機構には、加圧手段363〜369および加熱手段372,373が用いられ、冷却手段には、ヒートシンク364,365が用いられている。
綴じ部360では、前述した実施例と同様に、シート束PTの綴じ代部のトナーTが加熱手段372,372および加圧手段362〜369により加熱・加圧されることにより融解されてシート同士をアドヘーション(粘着)状態で貼り付ける。
加圧手段362〜369に含まれる部材は、受け部362,加圧部363,案内レール367,可動板368,偏心カム366,引っ張りスプリング369である。
図9に示す構成において、図1に示した実施例と異なる点は、図1に示した閉じ機構において、シート(図1では符号Sで示した部材)の下面に設けられた下部加圧冷却部材(図1において符号3’で示す部材)にある。
つまり、図9に示す構成では、トナーTの担持面と反対側に相当するシートPの裏側に対向する固定部である受け部362に設けられている加熱用セラミックヒータ372に隣接してヒートシンク364が一体化されている。
図9において加熱機構には、加圧手段363〜369および加熱手段372,373が用いられ、冷却手段には、ヒートシンク364,365が用いられている。
綴じ部360では、前述した実施例と同様に、シート束PTの綴じ代部のトナーTが加熱手段372,372および加圧手段362〜369により加熱・加圧されることにより融解されてシート同士をアドヘーション(粘着)状態で貼り付ける。
加圧手段362〜369に含まれる部材は、受け部362,加圧部363,案内レール367,可動板368,偏心カム366,引っ張りスプリング369である。
図9に示す構成において、図1に示した実施例と異なる点は、図1に示した閉じ機構において、シート(図1では符号Sで示した部材)の下面に設けられた下部加圧冷却部材(図1において符号3’で示す部材)にある。
つまり、図9に示す構成では、トナーTの担持面と反対側に相当するシートPの裏側に対向する固定部である受け部362に設けられている加熱用セラミックヒータ372に隣接してヒートシンク364が一体化されている。
図10は、受け部362と加圧部363との拡大図である。
同図において、受け部362,加圧部363およびヒートシンク364,365には、それぞれ表面層362a,363a,364a,365aがそれぞれ設けられている。
各表面層には、図1に示した構成と同様に、シートPとトナーTとの癒着防止のための第1層と均一加圧実現のための第2層とが設けられている。
第1層には、図1に示した構成と同様に、フッ素樹脂やシリコン樹脂などの低表面エネルギーを持つ材質が、そして第2層には、クッション層となるシリコンゴムやフッ素ゴムが用いられている。
加熱手段372,372には、加熱用セラミックヒータ372に代えて、抵抗発熱体、ハロゲンヒータあるいは電磁誘導コイルなどを用いることも可能であり、これら各部材を用いた場合でも加熱温度がトナーTの融点以上に決められる。
同図において、受け部362,加圧部363およびヒートシンク364,365には、それぞれ表面層362a,363a,364a,365aがそれぞれ設けられている。
各表面層には、図1に示した構成と同様に、シートPとトナーTとの癒着防止のための第1層と均一加圧実現のための第2層とが設けられている。
第1層には、図1に示した構成と同様に、フッ素樹脂やシリコン樹脂などの低表面エネルギーを持つ材質が、そして第2層には、クッション層となるシリコンゴムやフッ素ゴムが用いられている。
加熱手段372,372には、加熱用セラミックヒータ372に代えて、抵抗発熱体、ハロゲンヒータあるいは電磁誘導コイルなどを用いることも可能であり、これら各部材を用いた場合でも加熱温度がトナーTの融点以上に決められる。
一方、受け部262,加圧部363は、図1に示した構成と同様に、ヒートシンク364、365(冷却手段)とセラミックヒータ372、373(加熱手段)との間に、断熱部材としての断熱層362b、363bが設置されている。具体的には、図10に示すように、受部362と加圧部363とに、表面層362a、363aを除く部分を覆うように、断熱材料からなる断熱層362b、363b(断熱部材)が設けられている。
これにより、セラミックヒータ372、373の加熱によってヒートシンク364、365の冷却効率が低下する不具合や、ヒートシンク364、365の冷却によってセラミックヒータ372、373の加熱効率が低下する不具合を防止することができる。
以上の構成においても、図1に示した構成と同様な作用を得ることができる。
つまり、綴じ処理時(加圧・加熱処理時)に綴じ代部Aが受けた熱が、用紙P(用紙束PT)の他の部分に伝わってしまい、その他の部分に形成された通常の画像(トナー画像)の温度が高まってしまう不具合が確実に軽減されることになる。この結果、シートPの画像部の温度が異常に高くなることがなく、トナーの粘性が高まって、重なるシート同士が貼り付く現象であるブロッキング現象を抑止することができる。
これにより、セラミックヒータ372、373の加熱によってヒートシンク364、365の冷却効率が低下する不具合や、ヒートシンク364、365の冷却によってセラミックヒータ372、373の加熱効率が低下する不具合を防止することができる。
以上の構成においても、図1に示した構成と同様な作用を得ることができる。
つまり、綴じ処理時(加圧・加熱処理時)に綴じ代部Aが受けた熱が、用紙P(用紙束PT)の他の部分に伝わってしまい、その他の部分に形成された通常の画像(トナー画像)の温度が高まってしまう不具合が確実に軽減されることになる。この結果、シートPの画像部の温度が異常に高くなることがなく、トナーの粘性が高まって、重なるシート同士が貼り付く現象であるブロッキング現象を抑止することができる。
次に、綴じ処理装置の要部変形例について説明する。
図11に示す綴じ処理装置350は、2枚のシートP1、P2を対向面のほぼ全域で貼り合わせるために用いられる。
特に、異なる給紙部に収納されていた異なる種類の用紙同士を接着剤としてトナーを用いることにより互いに貼り合わせる場合に用いられる。異なる種類とは、1枚目のシートP1が透明シート、2枚目のシートが不透明シートである組み合わせが相当している。
綴じ処理装置では、1枚目のシートP1と2枚目のシートP2との間に介在されるすべてのトナー画像を接着剤として用いて、双方のシートP1、P2を貼り合わせることができる。
図11に示す綴じ処理装置350は、2枚のシートP1、P2を対向面のほぼ全域で貼り合わせるために用いられる。
特に、異なる給紙部に収納されていた異なる種類の用紙同士を接着剤としてトナーを用いることにより互いに貼り合わせる場合に用いられる。異なる種類とは、1枚目のシートP1が透明シート、2枚目のシートが不透明シートである組み合わせが相当している。
綴じ処理装置では、1枚目のシートP1と2枚目のシートP2との間に介在されるすべてのトナー画像を接着剤として用いて、双方のシートP1、P2を貼り合わせることができる。
図11は、加熱ローラ391に対して加圧ローラ392を離間させた状態で積載部361に2枚のシートP1、P2が積載された状態を示している。
この状態では、シートP1,P2に対して、ヒータが内蔵されている加熱ローラ391と加圧ローラ392とを接触させて突当部361aを黒矢印方向に移動させることにより2枚のシートP1、P2が双方のローラ391、392のニップ部に向けて搬送される。
双方のローラ391、392間に2枚のシートP1、P2が挟み込まれて加圧・加熱処理を施されると、2枚のシートP1、P2が貼り合わされる。この時点で双方のローラ391、392が矢印方向に回転されると、シートP1、P2は、加圧・加熱処理を施されながら搬送ベルト354に向けて搬送される。
搬送ベルト354には、ニップ部で溶融されたトナーを固定化するための冷却装置95が設置されている。搬送ベルト354を通過する間にトナーが固化されて互いに貼り付けられたシートP1,P2は、搬送ベルト354を通過した後、装置350外に排出される。
この状態では、シートP1,P2に対して、ヒータが内蔵されている加熱ローラ391と加圧ローラ392とを接触させて突当部361aを黒矢印方向に移動させることにより2枚のシートP1、P2が双方のローラ391、392のニップ部に向けて搬送される。
双方のローラ391、392間に2枚のシートP1、P2が挟み込まれて加圧・加熱処理を施されると、2枚のシートP1、P2が貼り合わされる。この時点で双方のローラ391、392が矢印方向に回転されると、シートP1、P2は、加圧・加熱処理を施されながら搬送ベルト354に向けて搬送される。
搬送ベルト354には、ニップ部で溶融されたトナーを固定化するための冷却装置95が設置されている。搬送ベルト354を通過する間にトナーが固化されて互いに貼り付けられたシートP1,P2は、搬送ベルト354を通過した後、装置350外に排出される。
以上の構成では、積載部361に積載されるシートP1、P2のうちで、温度の高い方がシート同士を加圧・加熱処理した際の接着性を向上させやすくなる。
そこで、図11に示す構成では、図8に示した定着装置320で定着されたシートを冷却装置325により冷却しないままで加圧・加熱処理に提供するようになっている。
定着工程後に冷却されないシートは、シート同士の接着に用いられるトナーTの温度が低下するのを抑えられることになる、このことは、シート同士の接着作業に用いられる加圧・加熱動作の際の予熱工程に相当する。
図11に示した構成では、接着剤として用いられるトナーTを担持している面を有するシート、図10では、シートP2の厚さを紙厚センサ(図示されず)により検知した結果に応じて定着装置320においてシートに与えられる熱量を調整するようになっている。
このような処理を用いることにより、定着後のシートに残る熱を綴じ処理時の加圧・加熱の際の予熱として扱うことにより、シートの厚さに応じて接着剤として用いられるトナーの融解効率を高めて接着性を高めることができる。
そこで、図11に示す構成では、図8に示した定着装置320で定着されたシートを冷却装置325により冷却しないままで加圧・加熱処理に提供するようになっている。
定着工程後に冷却されないシートは、シート同士の接着に用いられるトナーTの温度が低下するのを抑えられることになる、このことは、シート同士の接着作業に用いられる加圧・加熱動作の際の予熱工程に相当する。
図11に示した構成では、接着剤として用いられるトナーTを担持している面を有するシート、図10では、シートP2の厚さを紙厚センサ(図示されず)により検知した結果に応じて定着装置320においてシートに与えられる熱量を調整するようになっている。
このような処理を用いることにより、定着後のシートに残る熱を綴じ処理時の加圧・加熱の際の予熱として扱うことにより、シートの厚さに応じて接着剤として用いられるトナーの融解効率を高めて接着性を高めることができる。
綴じ処理装置であっても、貼り合わされる2枚のシートP1、P2の対向面において、接着剤として用いられるトナーの接合状態が強くなるのを避けたい部分が存在することがある。つまり、トナーの融解により接着される綴じ部にはかなり高い熱量が与えられるので、その近傍に位置するトナー画像も熱の影響を受けやすくなる。このため、トナー画像の一部が強く潰された状態となる虞もある。
そこで、綴じ部近傍のトナー画像部において綴じ部から熱の影響を受ける虞がある部分に対しては、加圧・加熱処理に用いられるローラ391,392のニップ部をシートP1,P2が通過する前に、対象となるシート部分を積載部361において冷却しておく。
このような冷却手段を設置する場合には、本実施の形態における冷却手段の構成を応用することができる。
なお、異なる2枚のシートP1、P2の組み合わせとしては、上述したものの他に、レンチキュラーシートと台紙となる用紙との組み合わせや、用紙の裏面側に上下や左右が反転して画像が形成された透明用紙と台紙となる有色用紙との組み合わせなど、種々のものがある。
また、有色トナーによる作像をおこなう作像部304に加えて、透明トナーによる作像が形成される作像部を画像形成装置本体1に設置することも可能である。
このような対策により、有色のトナー画像に影響を及ぼさない透明のトナーが接着材として用いられるので、有色のトナー画像のサイズや位置に関係なく綴じ部のサイズや位置を決めることができる。この結果、貼り合わせに必要な強度を得るための綴じ部のサイズや綴じ位置数などを適正に得ることができる。
そこで、綴じ部近傍のトナー画像部において綴じ部から熱の影響を受ける虞がある部分に対しては、加圧・加熱処理に用いられるローラ391,392のニップ部をシートP1,P2が通過する前に、対象となるシート部分を積載部361において冷却しておく。
このような冷却手段を設置する場合には、本実施の形態における冷却手段の構成を応用することができる。
なお、異なる2枚のシートP1、P2の組み合わせとしては、上述したものの他に、レンチキュラーシートと台紙となる用紙との組み合わせや、用紙の裏面側に上下や左右が反転して画像が形成された透明用紙と台紙となる有色用紙との組み合わせなど、種々のものがある。
また、有色トナーによる作像をおこなう作像部304に加えて、透明トナーによる作像が形成される作像部を画像形成装置本体1に設置することも可能である。
このような対策により、有色のトナー画像に影響を及ぼさない透明のトナーが接着材として用いられるので、有色のトナー画像のサイズや位置に関係なく綴じ部のサイズや位置を決めることができる。この結果、貼り合わせに必要な強度を得るための綴じ部のサイズや綴じ位置数などを適正に得ることができる。
なお、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置301に設置される綴じ処理装置350に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置である。)に設置される綴じ装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
さらに、画像形成装置301に接続された綴じ処理装置350ではなく、単独の装置としての綴じ装置(たとえば、搬送口に給紙カセットがセットされていて、綴じ処理装置自体に処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても本発明を適用することができる。そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、画像形成装置301に接続された綴じ処理装置350ではなく、単独の装置としての綴じ装置(たとえば、搬送口に給紙カセットがセットされていて、綴じ処理装置自体に処理モード等を入力する操作パネルが設置されているものである。)に対しても本発明を適用することができる。そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 スタッカー
2 加熱機構
2A,62,63 加熱加圧部材
3,3’,64,65 加圧冷却部材
4 断熱材
5 昇降機構
6 支持部材
7,8 表面部材
62a,63a,64a,65a 表面層
100,350 綴じ処理装置
200,301 画像形成装置
1000 画像形成システム
2 加熱機構
2A,62,63 加熱加圧部材
3,3’,64,65 加圧冷却部材
4 断熱材
5 昇降機構
6 支持部材
7,8 表面部材
62a,63a,64a,65a 表面層
100,350 綴じ処理装置
200,301 画像形成装置
1000 画像形成システム
Claims (9)
- 用紙束に対して綴じ処理をおこなう綴じ処理装置であって、
綴じ代部となる領域の一部又は全部にトナーが定着された状態の複数枚の用紙が用紙束として積載される積載部と、
前記綴じ代部を挟み込んで圧力を加える加圧手段と、
前記加圧手段によって加圧された状態の前記綴じ代部のトナーを加熱する加熱手段と、
前記加熱手段によって前記綴じ代部が加熱されているときに、前記綴じ代部の熱が用紙の他の部分に拡散しないように用紙を冷却する冷却手段と、
を備えたことを特徴とする綴じ処理装置。 - 前記冷却手段は、前記加熱手段によって加熱される用紙の加熱範囲が、当該冷却手段によって冷却される用紙の冷却範囲によって隔絶されるように形成されたことを特徴とする
請求項1記載の綴じ処理装置。 - 接着用トナーを担持するシートに対して昇降可能な加熱加圧部材を備えた加熱機構により該接着用トナーが融解されてシート同士を貼り付けて綴じることが可能な綴じ処理装置であって、
前記加熱加圧部材の近傍で前記綴じ代部近傍には該加熱加圧部材と共に昇降可能な加圧冷却部材が設けられ、
該加圧冷却部材は、前記加熱加圧部材の昇降動作に連動して前記シートに担持されている接着用トナーの近傍に接離可能であることを特徴とする綴じ処理装置。 - 前記加圧冷却手段は、前記加熱機構に用いられる加熱加圧部材により前記綴じ代部の加圧・加熱が開始されるタイミングと同時に、又は、それよりも早いタイミングで用紙の冷却を開始して、前記加圧手段と前記加熱手段とによって前記綴じ代部の加圧・加熱が終了されるタイミングと同時に、又は、それよりも遅いタイミングで用紙の冷却を終了することを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の綴じ処理装置。
- 前記加圧冷却部材は、その表面温度が接触前の前記シートの表面温度よりも低いことを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一つに記載の綴じ処理装置。
- 前記加熱加圧部材と前記加圧冷却部材との間には断熱部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一つに記載の綴じ処理装置。
- 前記加熱加圧部材には、ペルチェ素子と該ペルチェ素子の放熱側に配置されてシートに接触可能な表面部材が用いられ、前記ペルチェ素子における吸熱側に前記加圧冷却部材が当接する関係で配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちのいずれか一つに記載の綴じ処理装置。
- 前記加圧冷却部材は、前記加熱加圧部材の昇降部に対して独立して昇降可能に設けられ、前記加熱加圧部材が前記シートから離間するストロークに対して前記シートから離間するストロークを小さくされていることを特徴とする請求項1乃至7のうちのいずれか一つに記載の綴じ処理装置。
- 請求項1乃至8のうちのいずれか一つに記載の綴じ処理装置を画像形成装置のシート排出部に連続させて配置したことを特徴とする画像形成システム。
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