JP5093396B2 - 分割固定子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、モータや発電機に備わる分割固定子及びその製造方法に関する。より詳細には、インシュレータが一体成形された分割固定子及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド車などに用いられるモータや発電機に備わる固定子として、極歯(ティース)単位に分割された電磁鋼板を積層して分割固定子コアを形成し、これにインシュレータ(絶縁樹脂)を一体成形した分割固定子がある。この種の分割固定子では、インシュレータと分割固定子コアとの線膨張率の違いによって使用環境下に生じる熱膨張・収縮により、インシュレータに亀裂や変形が発生するおそれがあった。そして、インシュレータに亀裂や変形が発生すると、インシュレータの絶縁性能が低下して分割固定子コアとコイル間で短絡が生じるおそれがある。
【0003】
そのため、インシュレータに亀裂や変形が発生しないようにして絶縁信頼性を向上させるための対策が種々考えられている。例えば、そのうちの1つとして、ティース幅の異なる鋼板を積層して分割固定子コアのティース部側面を凸凹形状に形成することにより、インシュレータと分割固定子コアとの密着度を向上させてインシュレータの割れや変形を防止するようにしている(特許文献1)。また、磁性粉末をプレス成形した圧粉コアにおいて、ティース角部に面を荒らした領域を設けることにより、インシュレータとコアとの密着度を向上させてインシュレータの割れや変形を防止するものもある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】
特開2007−166759号公報
特許文献2:特開2008−278685号公報
発明の概要
課発明が解決しようとする課題
[0005]
しかしながら、上記した従来技術では、ティース部側面や角部においてインシュレータとコアとの密着度を向上させることはできるが、固定子のコイルエンド面(軸方向両端面)においてインシュレータとコアとの密着性を向上させることができないという問題があった。このため、コイルエンド面において、インシュレータの変形(使用環境下に生じる熱膨張・収縮に起因する固定子の周方向における樹脂滑り)が生じてしまう。その結果、使用環境下においてインシュレータがコイルエンド面で滑り、このときインシュレータに発生する応力がティース角部に集中してしまい、インシュレータに亀裂が生じて分割固定子コアとコイル間で短絡が生じるおそれがあった。このように従来技術では、インシュレータに亀裂や変形が生じることを確実に防止することができず、十分な絶縁信頼性を得ることが困難であった。
[0006]
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、コイルエンド面におけるインシュレータの滑りをなくし、インシュレータの変形や亀裂の発生を防止することにより、絶縁信頼性を向上させることができる分割固定子及びその製造方法を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段
[0007]
上記問題点を解決するためになされた本発明の一態様は、電磁鋼板を積層した分割固定子コアにインシュレータを一体成形した分割固定子において、前記分割固定子コアのコイルエンド面に、前記インシュレータの滑りを防止する滑り防止機構が設けられており、前記滑り防止機構は、前記コイルエンド面に形成した有底穴であり、前記有底穴は、少なくとも前記分割固定子コアにおけるティース部の四隅に1つずつ配置されていることを特徴とする。
[0008]
この分割固定子では、分割固定子コアのコイルエンド面にインシュレータの滑りを防止する滑り防止機構が設けられているため、分割固定子コアのコイルエンド面においてインシュレータの滑りがなくなる。また、この分割固定子は電磁鋼板を積層した分割固定子コアを有しているため、分割固定子コアの側面には電磁鋼板の積層によって凹凸が形成されているので、分割固定子コアの側面とインシュレータとの密着度は高い。
[0009]
従って、この分割固定子によれば、使用環境下に生じる熱膨張・収縮に起因するインシュレータの滑りを、分割固定子コアのコイルエンド面及び側面において防止することができる。これにより、インシュレータの変形が防止される結果、インシュレータに作用する応力がティース角部に集中することを回避することができる。よって、インシュレータに変形や亀裂が発生するおそれがなくなり、分割固定子コアとコイル間での短絡が確実に防止されて絶縁信頼性が向上する。
そして、滑り防止機構は、コイルエンド面に形成した有底穴で構成されているので、滑り防止機構を簡単に実現することができ、有底穴によるアンカー効果によりインシュレータの滑りを確実に防止することができる。また、滑り防止機構を設けることによる分割固定子コアの金属量の減少を抑制することができるので、分割固定子の電磁気性能の低下を最小限に抑えることができる。
[0010]
上記した分割固定子において、前記有底穴のうち前記ティース部の四隅に配置されるものは、前記ティース部におけるコイルエンド面の端部から5mm以内に配置されているとよい。
[0011]
有底穴をティース部の端部から5mmよりも離れた位置に配置すると、有底穴によるアンカー効果によって、ティース部の角部付近におけるインシュレータの滑りを効果的に防止することができなくなるからである。
[0012]
そして、前記有底穴には、前記コイルエンド面における径よりも大きな径の大径部が形成されていることが望ましい。
[0013]
有底穴の形状をこのようにすることにより、アンカー効果を高めることができるため、インシュレータの滑りをより確実に防止することができる。
[0014]
そして、前記有底穴は、前記電磁鋼板にあらかじめ設けられた貫通孔により形成されていることが望ましい。
[0015]
このような構成により、分割固定子コアが構成された後に穴加工を行うことなく、コイルエンド面に有底穴を形成することができる。そして、貫通孔は電磁鋼板を打ち抜く際に形成すればよく、貫通孔の形成はプレス装置に備わる打ち抜きピンを用いることにより簡単に行うことができる。従って、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなく、コイルエンド面に滑り防止機構を設けることができる。
[0016]
ここで、有底穴の深さは、貫通孔が形成された電磁鋼板の積層枚数によって任意に(電磁鋼板の厚み単位で)設定することができる。そして、電磁鋼板に形成する貫通孔の径を変更することにより、上記した大径部を有する有底穴を簡単に構成することができる。従って、アンカー効果を高める複雑な形状の有底穴であっても、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなく形成することができる。
[0017]
また、上記した分割固定子において、前記滑り防止機構は、コイルエンド面に対するディンプル加工で形成した窪みを含んでいてもよい。
[0018]
このように構成することにより、加工面つまりコイルエンド面に有底穴の他に凹凸が形成されるため、より大きなアンカー効果を得ることができるのでインシュレータの滑りをより確実に防止することができる。
[0019]
[0020]
[0021]
また、上記した分割固定子において、前記滑り防止機構は、コイルエンド面に対する非金属高熱伝導フィラーを用いたショットブラスト処理で形成した粗面領域を含んでいてもよい。
[0022]
このように構成することにより、処理面つまりコイルエンド面に有底穴の他に粗面領域が形成されるため、より大きなアンカー効果を得ることができるのでインシュレータの滑りをより確実に防止することができる。
ここで、ショットブラスト処理において金属を用いず非金属高熱伝導フィラーを用いているため、ショットブラスト処理によってフィラーが分割固定子コアに付着しても絶縁性能が低下することがない。また、付着したフィラーによって分割固定子コアの放熱性を向上させることもできる。
[0023]
そして、上記した分割固定子は、次のようにして製造すればよい。すなわち、電磁鋼板を積層した分割固定子コアにインシュレータを一体成形した分割固定子の製造方法において、前記分割固定子コアのコイルエンド面に、前記インシュレータの滑りを防止する滑り防止機構として、前記電磁鋼板をプレス成形する際に貫通孔を設けた電磁鋼板と、前記電磁鋼板をプレス成形する際に貫通孔を設けない電磁鋼板とを積層することにより、少なくとも前記分割固定子コアにおけるティース部のコイルエンド面の四隅に1つずつ有底穴を設け、インサート成形により前記インシュレータを前記分割固定子コアに一体成形するようにすればよい。
この製造方法によれば、インシュレータの分割固定子コアに対する滑りをなくして変形や亀裂の発生を防止し、絶縁信頼性を向上させた分割固定子を得ることができる。
[0024]
この場合、前記有底穴のうち前記ティース部の四隅に配置するものは、前記ティース部におけるコイルエンド面の端部から5mm以内に配置するとよい。
[0025]
このようにすることにより、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなく、コイルエンド面に滑り防止機構を設けることができ、インシュレータの分割固定子コアに対する滑りをなくして変形や亀裂の発生を防止し、絶縁信頼性を向上させた分割固定子を得ることができる。
[0026]
そして、前記有底穴に、前記電磁鋼板に設ける貫通孔の径を変えることにより、前記有底穴に前記コイルエンド面における径よりも大きな径の大径部を形成することが望ましい。
[0027]
このようにすることにより、アンカー効果を高める複雑な形状の有底穴であっても、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなく簡単に形成することができる。
[0028]
また、上記した分割固定子の製造方法においては、前記滑り防止機構として、前記コイルエンド面に対してディンプル加工を行うことにより窪みをさらに設けてもよい。
あるいはまた、上記した分割固定子の製造方法においては、前記滑り防止機構として、前記コイルエンド面に対して高熱伝導フィラーを用いたショットブラスト処理を行うことにより粗面領域をさらに設けてもよい。
[0029]
このようにすることによって、より大きなアンカー効果を得ることができるので、インシュレータの分割固定子コアに対する滑りをより確実になくせる。その結果、インシュレータの変形や亀裂が発生しないため、絶縁信頼性を向上させた分割固定子を得ることができる。
発明の効果
[0030]
本発明に係る分割固定子及びその製造方法によれば、上記した通り、コイルエンド面におけるインシュレータの滑りをなくすことができるため、インシュレータの変形や亀裂の発生が防止され、絶縁信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
[0031]
[図1]第1の実施の形態に係る分割固定子の概略構成を示す斜視図である。
[図2]分割固定子コアの概略構成を示す斜視図である。
[図3]有底穴付近を拡大して示す分割固定子コアの拡大断面図である。
[図4]分割固定子コアに成形されたインシュレータの概略構成を示す斜視図である。
[図5]樹脂モールドした分割固定子を示す斜視図である。
[図6]分割固定子を組み合わせて構成した環状の固定子を示す斜視図である。
[図7]貫通孔が形成された電磁鋼板を示す平面図である。
[図8]貫通孔が形成さていない電磁鋼板を示す平面図である。
【図9】インシュレータを成形する成形金型の構造を示す図である。
【図10】有底穴付近を拡大して示す分割固定子の拡大断面図である。
【図11】第1変形における有底穴の形状を示す図である。
【図12】第2変形における有底穴の形状を示す図である。
【図13】第3変形における有底穴(電磁鋼板の貫通孔)の形状を示す図である。
【図14】、第2の実施の形態に係る分割固定子の一部を示す断面図であって、コイルエンド面に設けられた窪み付近を拡大して示す拡大断面図である。
【図15】分割固定子コアの概略構成を示す斜視図である。
【図16A】ディンプル加工を行っている状態を示す図である。
【図16B】図16AにおけるA部拡大図である。
【図17】再プレス時にディンプル加工を行っている状態を示す図である。
【図18】第3の実施の形態に係る分割固定子を示す断面図であって、コイルエンド面付近を拡大して示す拡大断面図である。
【図19】分割固定子コアを搬送する搬送機の概略構成を示す斜視図である。
【図20】第4の実施の形態に係る分割固定子の一部を示す断面図であって、コイルエンド面に設けられた粗面領域付近を拡大して示す拡大断面図である。
【図21】分割固定子コアの概略構成を示す斜視図である。
【図22】ショットブラスト処理を行っている状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る分割固定子とその製造方法を具体化した好適な実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0033】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態の分割固定子について、図1〜図6を参照しながら簡単に説明する。図1は、第1の実施の形態に係る分割固定子の概略構成を示す斜視図である。図2は、分割固定子コアの概略構成を示す斜視図である。図3は、有底穴付近を拡大して示す分割固定子コアの拡大断面図である。図4は、分割固定子コアに成形されたインシュレータの概略構成を示す斜視図である。図5は、樹脂モールドした分割固定子を示す斜視図である。図6は、分割固定子を組み合わせて構成した環状の固定子を示す斜視図である。
【0034】
図1に示すように、分割固定子10には、分割固定子コア20と、インシュレータ60と、エッジワイズコイル70とが備わっている。そして、インシュレータ60が分割固定子コア20に樹脂成形(一体成形)され、エッジワイズコイル70が分割固定子コア20にインシュレータ60を介して装着されている。
【0035】
分割固定子コア20は、図2に示すように、ティース(極歯)単位にプレス打ち抜きで製造された電磁鋼板21(詳細には、電磁鋼板21a,21b)が積層され構成されている。なお、電磁鋼板21a,21bの詳細については後述する。この分割固定子コア20には、成形済みのエッジワイズコイル70が装着されるティース部25が形成されている。このような分割固定子コア20は、18個隣り合うように組み合わせられることにより、環状の固定子コアを構成するようになっている(図6参照)。
【0036】
そして、分割固定子コア20のティース部25におけるコイルエンド面(軸方向両端面)20aには、軸方向に向かって複数の有底穴26が形成されている。この有底穴26が、本発明における「滑り防止機構」の一例である。なお、分割固定子コア20のティース部25におけるコイルサイド面20bには電磁鋼板21の積層によって凹凸が形成されている。
【0037】
この有底穴26は、少なくともティース部25の四隅に1つずつ合計4つ形成されていればよい。これにより、インシュレータ60の滑りを防止することができるからである。なお、本実施の形態では、有底穴26をティース部25の四隅に1つずつとティース部25の中央に1つの合計5つ設けている。
有底穴26は、電磁鋼板21がプレス打ち抜きで製造される際に同時にプレスにより形成された(打ち抜かれた)貫通孔22(図7参照)により構成されている。すなわち、有底穴26は、図3に示すように、コイルエンド面20a側に貫通孔22が形成された電磁鋼板21a(図7参照)を複数枚積層することで構成されている。なお、有底穴26が形成されていない部分は、貫通孔22が形成されていない通常の電磁鋼板21b(図8参照)が積層されている。
【0038】
なお、有底穴26を機械加工により設けることもできるが、新たな工程を設ける必要があり、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招いてしまう。また、機械加工では、本実施の形態の変形例として後述するような複雑な形状の有底穴を設けることが非常に困難である。
【0039】
ここで、コイルエンド面20aに設ける有底穴26としては、穴径dがφ0.5〜3.0mm程度、穴深さが0.5〜10mm程度のものであればよい。このような有底穴26を設けることにより、有底穴26によるアンカー効果によってインシュレータ60の滑りを有効に防止することができるからである。
そして、本実施の形態では、有底穴26を電磁鋼板21aの貫通孔22により構成しているので、穴径は電磁鋼板21aに設ける貫通孔22の径を変更することにより、穴深さは貫通孔22が設けられた電磁鋼板21aの積層枚数を変更することにより簡単に変化させることができる。つまり、多様な径・深さの有底穴をコイルエンド面20aに簡単に形成することができる。なお、有底穴26の径・深さは、大きさ等の仕様が異なる分割固定子ごとに、十分なアンカー効果が得られるとともに、分割固定子コア20の金属量が減少して最小限に抑えられるように、最適な穴径及び穴深さを実験等により上記した範囲内で決定すればよい。
【0040】
また、有底穴26は、ティース部25の端部から5mm以内に配置することが好ましい。有底穴26をティース部25の端部から5mmよりも離れた位置に配置すると、有底穴26によるアンカー効果によって、ティース部25の角部付近におけるインシュレータ60の滑りを効果的に防止することができなくなるからである。一方、ティース部25の端部に近づけて有底穴26を配置すると、有底穴26(貫通孔22)の加工が困難になるため、ティース部25の端部から2〜3mm程度離れた位置に有底穴26を配置するとよい。
【0041】
インシュレータ60は、分割固定子コア20とエッジワイズコイル70との絶縁を確保するためのものである。このインシュレータ60は、図4に示すように、分割固定子コア20のティース部25を覆う筒部60bと、ティース部25が突き出した以外の内面部分を覆い、上下方向に延設されたカバー部60a、筒部60bの上下に突き出した2箇所の突起部60cを備えている。なお、インシュレータ60の側面の厚みは、0.2〜0.3mm程度である。
【0042】
エッジワイズコイル70は、断面が平角(矩形状)のコイル線をティース部25の形状に内径を合わせて成形したものである。このエッジワイズコイル70は、図1に示すように、インシュレータ60のカバー部60aを介して、分割固定子コア20に密着している。また、エッジワイズコイル70は、左右方向においてインシュレータ60の筒部60bを介してティース部25により位置決めされ、上下方向においてインシュレータ60の突起部60cにより位置決めされている。これにより、エッジワイズコイル70は、分割固定子コア20に対して、定位置に位置決めされている。そして、エッジワイズコイル70には、他のコイル等との電気的接続のために、インシュレータ60のカバー部60a近くで上方に突き出ている長端末70aと、ティース部25先端付近で上方に突き出ている長端末70bとが備わっている。
【0043】
このように構成された分割固定子10は、その後、図5に示すように、エッジワイズコイル70のコイル部分を囲む部分にのみ樹脂モールド15が形成される。そして、図6に示すように、18個の分割固定子10が環状に組み合わされ、外側に加熱され、膨張して内径が大きくなっている外筒16が嵌め込まれる。その後、常温に冷却されることにより、外筒16の内径が縮小して、18個の分割固定子10が締りバメされ、一体化され環状の固定子17となる。そして、分割固定子10の長端末70aは、左側に2つの分割固定子を越えた3つ目の分割固定子10の長端末70bと、バスバーホルダ18内のバスバーを介して接続される。このように、18個の長端末が順次、バスバーにより接続されていくことにより、U,V,W相の3つのモータコイルが構成される。
【0044】
次に、上記した分割固定子10の製造方法について、上記した図面の他に図7〜図10も参照しながら説明する。図7は、貫通孔が形成された電磁鋼板を示す平面図である。図8は、貫通孔が形成さていない電磁鋼板(通常の電磁鋼板)を示す平面図である。図9は、インシュレータを成形する成形金型の構造を示す図である。図10は、有底穴付近を拡大して示す分割固定子の拡大断面図である。
【0045】
まず、電磁鋼板21a,21bを準備する。すなわち、プレス打ち抜きでティース単位に成形した電磁鋼板21a,21bを製造する。ここで、電磁鋼板21aを製造する際には、プレス装置に備わる打ち抜きピンをプレス面から突出させ、電磁鋼板を所定形状に打ち抜くと同時に貫通孔22(本実施の形態では5つ)を形成する。このため、貫通孔22を設けることにより電磁鋼板の生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことはない。このようにしてプレス成形することにより、図7に示すように、貫通孔22が形成された電磁鋼板21aが完成する。一方、プレス装置に備わる打ち抜きピンをプレス面から突出させずに、電磁鋼板を所定形状に打ち抜くことにより、図8に示すように、貫通孔22が形成されていない通常の電磁鋼板21bが完成する。
【0046】
そして、プレス打ち抜きで製造した電磁鋼板21a,21bを積層して分割固定子コア20を構成する。具体的には、最初に、電磁鋼板21aを積層し、次いで、電磁鋼板21bを積層していき、最後に再び電磁鋼板21aを積層する。これにより、図3に示すように、積層された電磁鋼板21aによって両コイルエンド面20aに有底穴26が形成される。このとき、両コイルエンド面20aに積層される電磁鋼板21aの枚数は、コイルエンド面20aに形成する有底穴26の深さにより決定される。かくして、図2に示すように、コイルエンド面20aに複数の有底穴26が形成された分割固定子コア20が完成する。
なお、本実施の形態では、電磁鋼板21a,21bを打ち抜きながら順次、打ち抜いた電磁鋼板を積層していき分割固定子コア20を構成している。これにより、分割固定子コア20、ひいては分割固定子10の生産効率の向上を図っている。
【0047】
続いて、上記のようにして製造した分割固定子コア20に対してインシュレータ60をインサート成形する。このインシュレータ60の成形は、以下の手順で行う。すなわち、図9に示すように、まず、下型81に備わる下型スライドコア81a,81bが左右に開いた状態で、分割固定子コア20が成形金型内に置かれ、下型スライドコア81a,81bが内側に閉じて分割固定子コア20を左右から位置決め保持する。ここで、分割固定子コア20は、事前に加熱されている。次いで、上型82が開いた状態で、注入装置84がティース部25の周りを1周して、インシュレータ用材料85であるエポキシ高熱伝導材をキャビティK1内に必要量注入する。注入が終了すると、注入装置84は退避する。なお、図9は、インシュレータ用材料85を注入した状態を示している。
【0048】
次に、上型82が下降して、まず上型スライドコア82bがティース部25の先端と当接する。この状態で、分割固定子コア20、下型スライドコア81a,81b、ガイド型82a及び上型スライドコア82bにより、キャビティK1が構成される。そして、ガイド型82aがさらに下降して、インシュレータ60を形成するためのキャビティを形成する。これにより、インシュレータ用材料85は、図4に示すインシュレータ60の形状に成形される。このとき、インシュレータ用材料85は、コイルエンド面20aに形成された有底穴26内にも充填される。その後、インシュレータ用材料85が固化するのを待って、上型82が上昇し、下型スライドコア81a,81bが左右に開く。そして、インシュレータ60がインサート成形された分割固定子コア20を成形金型から取り出すと、図4に示すインシュレータ60を備える分割固定子コア20が得られる。
【0049】
また、上記ではインシュレータ用材料85としてエポキシ樹脂(熱硬化性樹脂)を例示したが、これに限らず熱可塑性樹脂を用いることもできる。この場合には、熱可塑性樹脂をキャビティK1が構成された段階で射出成形し、その後すぐにガイド型82aを下降させ、インシュレータ60を形成するためのキャビティを形成すればよい。これにより、熱可塑性樹脂(インシュレータ用材料)を、図4に示すインシュレータ60の形状に成形することが可能となり、成形サイクルを大幅に短縮することができる。
【0050】
その後、この分割固定子コア20に対して、エッジワイズコイル70が装着されて分割固定子10が完成する。すなわち、インシュレータ60が樹脂成形された分割固定子コア20のティース部25に、インシュレータ60のカバー部60aを介して、エッジワイズコイル70を嵌め込むことにより、図1に示す分割固定子10が得られる。
【0051】
そして、このようにして製造された分割固定子10では、図10に示すように、コイルエンド面20aにおいて、樹脂成形されたインシュレータ60の一部が有底穴26内に入り込んでいる。このため、有底穴26によるアンカー効果により、分割固定子コア20のコイルエンド面20aとインシュレータ60との密着度が向上している。また、分割固定子コア20は電磁鋼板21a,21bを積層したものであるから、分割固定子コア20のコイルサイド面20bには電磁鋼板の積層によって凹凸が形成されており、コイルサイド面20bとインシュレータ60との密着度は高い。
【0052】
このため、分割固定子10によれば、使用環境下に生じる熱膨張・収縮に起因するインシュレータ60の滑りを、分割固定子コア20のコイルエンド面20a及びコイルサイド面20bにおいて防止することができる。これにより、インシュレータ60の変形が防止され、ティース部25の角部(コイルエンド面20aとコイルサイド面20bとが接する部分)において、インシュレータ60に作用する応力が集中することを確実に回避することができる。従って、分割固定子10では、インシュレータ60に亀裂が発生するおそれがなく、分割固定子コア20とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。つまり、分割固定子10では、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなく絶縁信頼性の向上が図られている。
【0053】
ここで、第1の実施の形態における変形例について図11〜図13を参照しながら説明する。図11は、第1変形における有底穴の形状を示す図である。図12は、第2変形における有底穴の形状を示す図である。図13は、第3変形における有底穴(電磁鋼板の貫通孔)の形状を示す図である。
【0054】
まず、第1変形例について説明する。第1変形例では、図11に示すように、有底穴26の代わりに、コイルエンド面20aに形成した穴(直径d)よりも径の大きい大径部27(直径D:D>d)を有する有底穴26aが設けられている。この有底穴26aの大径部27は、直径Dの貫通孔が設けられた電磁鋼板21cにより構成されている。このように、電磁鋼板に設ける貫通孔の径を変更することにより、大径部27を有する複雑な形状の有底穴26aをコイルエンド面20aに簡単に形成することができる。なお、直径Dとしては、直径dの2倍程度を設定すればよい。
【0055】
そして、この第1変形例によれば、インシュレータ60のコイルエンド面20aからの浮き上がりを防止することができる。従って、第1変形例は、分割固定子コアが軸方向に大きく(例えば、50mm以上)インシュレータ60の浮き上がり量が大きい場合などに適用すると効果的である。なお、この場合、有底穴の容積が大きくなり分割固定子コアにおける金属量の減少量が増えるが、分割固定子コア自体が大型化するため電磁気性能への影響はほとんどない。
【0056】
次に、第2変形例について説明する。第2変形例では、図12に示すように、大径部27を複数(ここでは2つ)有する有底穴26bが設けられている。この有底穴26bにおける複数の大径部27も、直径Dの貫通孔が設けられた電磁鋼板21cにより構成されている。このように、電磁鋼板21a,21b,21cの積層順を変更することにより、大径部27を複数有する複雑な形状の有底穴26bをコイルエンド面20aに簡単に(つまり生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなく)形成することができる。
そして、この第2変形例によれば、第1変形例よりもアンカー効果を高めることができるため、インシュレータ60のコイルエンド面20aからの浮き上がりをより効果的に防止することができる。
【0057】
最後に、第3変形例について説明する。第3変形例では、電磁鋼板に設ける貫通孔を丸孔形状から長孔形状に変更している。すなわち、図13に示すように、貫通長孔23を形成した電磁鋼板21dを用いて、長孔形状の有底穴をコイルエンド面に設けている。この場合も、電磁鋼板に設ける貫通孔の形状を変更するだけで、長孔形状の有底穴をコイルエンド面に設けることができる。つまり、長孔形状の有底穴をコイルエンド面に設けても、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことはない。
なお、長孔形状の有底穴は、穴幅が0.5〜3.0mm程度、穴長が5〜20mm程度、穴深さが0.5〜10mm程度とし、ティース部25の端部から5mm以内に配置すればよい。
【0058】
そして、この第3変形例によれば、コイルエンド面20aにおいて広範囲でアンカー効果を得ることができる。これにより、ティース部25の角部全域においてインシュレータ60に作用する応力を緩和することができる。このような第3変形例は、上記した有底穴26ではインシュレータ60の絶縁性能を確保することができなくなるような大型・高出力のモータに使用される分割固定子に適用すると効果的である。なお、この場合にも、有底穴の容積が大きくなり分割固定子コアにおける金属量の減少量が増えるが、分割固定子コア自体が大型化するため電磁気性能への影響はほとんどない。
【0059】
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係る分割固定子10によれば、貫通孔22が形成された電磁鋼板21aと、通常の電磁鋼板21bとを積層して両コイルエンド面20aに有底穴26を設けているので、有底穴26のアンカー効果によりインシュレータ60のコイルエンド面20aにおける滑りを防止することができる。従って、インシュレータ60の変形が防止され、インシュレータ60に作用する応力がティース部25の角部に集中することが回避される。これにより、インシュレータ60に亀裂が発生することが確実に防止される結果、分割固定子コア20とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。
【0060】
そして、分割固定子10を製造する際に、コイルエンド面20aに設ける有底穴26を貫通孔22が形成された電磁鋼板21aを積層することで構成しているので、有底穴26を設けることによって、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことがない。従って、生産効率の低下及び生産コストの上昇を伴わずに、絶縁信頼性の高い分割固定子10を製造することができる。
【0061】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、滑り防止機構として第1の実施の形態における有底穴26の代わりに、ディンプル加工により形成した窪みをコイルエンド面に設けている。そのため、分割固定子の構造及び製造方法が第1の実施の形態と若干相違する。そこで以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と共通する構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
【0062】
まず、第2の実施の形態に係る分割固定子について、図14及び図15を参照しながら説明する。図14は、第2の実施の形態に係る分割固定子の一部を示す断面図であって、コイルエンド面に設けられた窪み付近を拡大して示す拡大断面図である。図15は、分割固定子コアの概略構成を示す斜視図である。
【0063】
第2の実施の形態に係る分割固定子は、図14に示すように、分割固定子コア30のティース部25におけるコイルエンド面30aに、窪み31が形成されている。この窪み31は、ディンプル加工により形成されたものであり、凹部31aと、凹部31aの周りに形成された凸部31bとを有している。このように凹部31aの周りに凸部31bが形成されているのは、ディンプル加工では電磁鋼板21bの一部が除去されることがないため、凹部31aが形成されると、その凹部31aが形成された部分の金属が凹部31aの外側に逃げてコイルエンド面30a上に盛り上がるからである。なお、分割固定子コア30は、図8に示す電磁鋼板21bを積層して構成したものである。
【0064】
そして、このような凹部31aと凸部31bを有する窪み31は、図15に示すように、分割固定子コア30のティース部25における両コイルエンド面30aに多数設けられている。そのため、両コイルエンド面30aには、窪み31の凹部31aと凸部31bによって凹凸が形成されている。これにより、コイルエンド面30aにおいて大きなアンカー効果を得ることができる。
【0065】
ここで、コイルエンド面30aに設ける窪み31としては、凹部縦(径方向)寸法が0.3〜2.0mm程度、凹部横(周方向)寸法が0.3〜2.0mm程度、凹部深さが0.02〜2.0mm程度、凹部間距離が5mm以内のものであればよい。このような窪み30を設けることにより、窪み31によるアンカー効果によってインシュレータ60の滑りを有効に防止することができるからである。なお、本実施の形態では、凹部31aの開口形状は四角形であるが、開口形状はこれに限られずどのような形状であってもよい。
【0066】
次に、第2の実施の形態に係る分割固定子の製造方法について、上記した図面の他に図16A及び16Bも参照しながら説明する。図16A及び16Bは、ディンプル加工を行っている状態を示す図である。
まず、プレス打ち抜きでティース単位に成形した電磁鋼板21bを製造する。そして、この電磁鋼板21bを積層して分割固定子コア30を構成する。なお、本実施の形態でも、電磁鋼板21bを打ち抜きながら順次、打ち抜いた電磁鋼板を積層していき分割固定子コア30を構成して生産効率の向上を図っている。
【0067】
続いて、図16A及び16Bに示すように、分割固定子コア30の両コイルエンド面30aに対して、ディンプル加工用の突起33が形成された一対のローラ34を押圧してディンプル加工を行う。このディンプル加工により、図15に示すように、両コイルエンド面30aに多数の窪み31が形成された分割固定子コア30が完成する。なお、ディンプル加工は、インシュレータ60が一体成形されるティース部25のコイルエンド面30aにのみ行えば十分であるが、コイルエンド面30a全域に渡ってディンプル加工を行ってもよい。
【0068】
その後、第1の実施の形態と同様にして、ディンプル加工した分割固定子コア30に対してインシュレータ60をインサート成形し、エッジワイズコイル70を装着することにより分割固定子が完成する(図1参照)。
【0069】
そして、このようにして製造された第2の実施の形態に係る分割固定子では、図14に示すように、コイルエンド面30aにおいて、樹脂成形されたインシュレータ60の一部がディンプル加工により形成された多数の窪み31内に入り込んでいる。このため、窪み31の凹凸によって大きなアンカー効果を得ることができる。これにより、第2の実施の形態に係る分割固定子によれば、使用環境下に生じる熱膨張・収縮に起因するインシュレータ60の滑りを、分割固定子コア30のコイルエンド面30aにおいて防止することができる。また、コイルサイド面30bにおけるインシュレータ60の滑りも、第1の実施の形態と同様に防止することができる。従って、インシュレータ60の変形が防止され、ティース部25の角部において、インシュレータ60に作用する応力が集中することを確実に回避することができる。その結果、第2の実施の形態に係る分割固定子では、インシュレータ60に亀裂が発生するおそれがなく、分割固定子コア30とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。
【0070】
ここで、上記のようにしてコイルエンド面30aに対するディンプル加工を行うと、ローラ34によって分割固定子コア30の一端部から他端部に向かって順に加圧されるため、コイルエンド面30aにおけるローラ34の加圧が不均一になるおそれがあり、分割固定子コア30が変形してしまうおそれがある。また、ディンプル加工工程を新たに設ける必要もある。
【0071】
そのため、ディンプル加工を分割固定子コア30の製造工程内に組み入れることが好ましい。すなわち、分割固定子コア30は、電磁鋼板21bを積層して構成するが、積層された鋼板間のカシメ力を高めるために通常、積層後に再プレスが行われる。そこで、図17に示すように、積層後の再プレス工程において、突起を有する一対のディンプル加工用治具35を用いて再プレスを行う。このようにコイルエンド面30aに対するディンプル加工を行うことにより、コイルエンド面30aが均一に加圧されるため、ディンプル加工によって生じるおそれがあった分割固定子コア30の変形を確実に防止することができる。また、ディンプル加工工程が再プレス工程に組み込まれるため、ディンプル加工工程を新たに設ける必要がない。なお、図17は、再プレス時にディンプル加工を行っている状態を示す図である。
【0072】
以上、詳細に説明したように第2の実施の形態に係る分割固定子によれば、ディンプル加工により両コイルエンド面30aに窪み31を形成しているので、窪み31の凹凸による大きなアンカー効果によりインシュレータ60のコイルエンド面30aにおける滑りを防止することができる。従って、インシュレータ60の変形が防止され、インシュレータ60に作用する応力がティース部25の角部に集中することが回避される。これにより、インシュレータ60に亀裂が発生することが確実に防止される結果、分割固定子コア30とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。
また、第1の実施の形態のように分割固定子コアにおける金属量が減少しないので、分割固定子の電磁気性能が低下しない。
【0073】
そして、ディンプル加工工程を電磁鋼板21bの積層後に行う再プレス工程に組み込むことにより、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなくコイルエンド面30aに対してディンプル加工を行うことができる。従って、第2の実施の形態でも、生産効率の低下及び生産コストの上昇を伴わずに、絶縁信頼性の高い分割固定子を製造することができる。
【0074】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、滑り防止機構として第1の実施の形態における有底穴26の代わりに、接着層をコイルエンド面に設けている。そのため、分割固定子の構造及び製造方法が第1の実施の形態と若干相違する。そこで以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と共通する構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
【0075】
まず、第3の実施の形態に係る分割固定子について、図18を参照しながら説明する。図18は、第3の実施の形態に係る分割固定子を示す断面図であって、コイルエンド面付近を拡大して示す拡大断面図である。
第3の実施の形態に係る分割固定子は、図18に示すように、分割固定子コア40のティース部におけるコイルエンド面40aに接着層41が設けられている。これにより、接着層41の接着力によって、コイルエンド面40aに対してインシュレータ60をしっかりと密着・固定することができる。なお、分割固定子コア40は、図8に示す電磁鋼板21bを積層して構成したものである。
【0076】
この接着層41は、高熱伝導性の接着剤、例えば、非金属高熱伝導フィラー含有エポキシ樹脂などにより構成すればよい。これにより、分割固定子コア40の放熱性を接着層41によって阻害しないようにすることができるからである。なお、本実施の形態では、非金属高熱伝導フィラーとしてガラスを用いている。
【0077】
なお、接着層41の厚さは、10〜50μm程度あればよい。10μmよりも薄いと接着層41によってインシュレータ60の滑りを有効に防止することができなくなる一方、50μmよりも厚くなると、分割固定子コア40の放熱性を阻害するおそれがあるからである。
【0078】
次に、第3の実施の形態に係る分割固定子の製造方法について、上記した図面の他に図19も参照しながら説明する。図19は、分割固定子コアを搬送する搬送機の概略構成を示す斜視図である。
まず、プレス打ち抜きでティース単位に成形した電磁鋼板21bを製造する。そして、この電磁鋼板21bを積層して分割固定子コア40を構成する。なお、本実施の形態でも、電磁鋼板21bを打ち抜きながら順次、打ち抜いた電磁鋼板を積層していき分割固定子コア40を構成して生産効率の向上を図っている。
【0079】
続いて、分割固定子コア40の両コイルエンド面40aに対して、接着剤を塗布して接着層41を形成する。この接着層41は、分割固定子コア40をインシュレータ60の成形金型に搬送する際に用いる図19に示す搬送機45によって形成される。
ここで、搬送機45について簡単に説明する。搬送機45は、分割固定子コア40を把持する2本の把持アーム46を有している。この把持アーム46は、その内部に接着剤41aを充填可能となっており、その把持面(コイルエンド面40aとの当接面)には多数の吐出孔が形成されている。これにより、搬送機45は、分割固定子コア40を搬送する直前に、把持アーム46の把持面上に接着剤41aを所定厚さで所定量だけ吐出させることができるようになっている。
【0080】
そして、このような搬送機45を用い、図19に示す把持アーム46の把持面上に接着剤41aを所定厚さで所定量だけ吐出させた状態で、分割固定子コア40を把持し、分割固定子コア40をインシュレータ60の成形金型に搬送してセットする。このとき、成形金型内にセットされた分割固定子コア40の両コイルエンド面40aには、把持アーム46によって接着剤41aが塗布されており、この接着剤41aが接着層41となる。
【0081】
その後、第1の実施の形態と同様にして、接着層41が形成された分割固定子コア40に対してインシュレータ60をインサート成形し、エッジワイズコイル70を装着することにより分割固定子が完成する(図1参照)。なお、インシュレータ60の成形は、接着層41が硬化する前に実施される。
【0082】
そして、このようにして製造された第3の実施の形態に係る分割固定子では、図18に示すように、コイルエンド面40aにおいて、インシュレータ60が接着層41を介して樹脂成形されている。このため、接着層41の接着力により、インシュレータ60をコイルエンド面40aにしっかりと固定することができる。これにより、第3の実施の形態に係る分割固定子によれば、使用環境下に生じる熱膨張・収縮に起因するインシュレータ60の滑りを、分割固定子コア40のコイルエンド面40aにおいて防止することができる。また、コイルサイド面におけるインシュレータ60の滑りも、第1の実施の形態と同様に防止することができる。従って、インシュレータ60の変形が防止され、分割固定子コア40におけるティース部の角部において、インシュレータ60に作用する応力が集中することを確実に回避することができる。その結果、第3の実施の形態に係る分割固定子では、インシュレータ60に亀裂が発生するおそれがなく、分割固定子コア40とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。
【0083】
以上、詳細に説明したように第3の実施の形態に係る分割固定子によれば、両コイルエンド面40aに接着層41を形成しているので、接着層41の作用によりインシュレータ60のコイルエンド面40aにおける滑りを防止することができる。従って、インシュレータ60の変形が防止され、インシュレータ60に作用する応力が分割固定子コア40におけるティース部の角部に集中することが回避される。これにより、インシュレータ60に亀裂が発生することが確実に防止される結果、分割固定子コア40とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。
また、第1の実施の形態のように分割固定子コアにおける金属量が減少しないので、分割固定子の電磁気性能が低下しない。
【0084】
そして、インシュレータ60を成形する成形金型へ分割固定子コア40を搬送するときに接着層41の形成を行っているため、生産効率の低下及び生産コストの上昇を招くことなくコイルエンド面40aに対して接着層41を設けることができる。従って、第3の実施の形態でも、生産効率の低下及び生産コストの上昇を伴わずに、絶縁信頼性の高い分割固定子を製造することができる。
【0085】
(第4の実施の形態)
最後に、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態では、滑り防止機構として第1の実施の形態における有底穴26の代わりに、ショットブラスト処理により形成した粗面領域をコイルエンド面に設けている。そのため、分割固定子の構造及び製造方法が第1の実施の形態と一部で相違する。そこで以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と共通する構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略する。
【0086】
まず、第4の実施の形態に係る分割固定子について、図20及び図21を参照しながら説明する。図20は、第4の実施の形態に係る分割固定子の一部を示す断面図であって、コイルエンド面に設けられた粗面領域付近を拡大して示す拡大断面図である。図21は、分割固定子コアの概略構成を示す斜視図である。
【0087】
第4の実施の形態に係る分割固定子は、図20に示すように、分割固定子コア50のティース部25におけるコイルエンド面50aに、表面が荒らされて凹凸が形成された粗面領域51が形成されている。この粗面領域51は、ショットブラスト処理により形成されたものである。なお、分割固定子コア50は、図8に示す電磁鋼板21bを積層して構成したものである。
【0088】
そして、このような粗面領域51は、図21に示すように、分割固定子コア50の両コイルエンド面50aのうちティース部25の領域(インシュレータ60が形成される領域に相当する)に設けられている。これにより、コイルエンド面30aにおけるインシュレータ60の密着性を向上させることができる。なお、粗面領域51は、コイルエンド面50aのティース部以外にも拡大して形成されていても何ら問題はない。
【0089】
次に、第4の実施の形態に係る分割固定子の製造方法について、上記した図面の他に図22も参照しながら説明する。図22は、ショットブラスト処理を行っている状態を示す図である。
まず、プレス打ち抜きでティース単位に成形した電磁鋼板21bを製造する。そして、この電磁鋼板21bを積層して分割固定子コア50を構成する。なお、本実施の形態でも、電磁鋼板21bを打ち抜きながら順次、打ち抜いた電磁鋼板を積層していき分割固定子コア50を構成して生産効率の向上を図っている。
【0090】
続いて、図22に示すように、分割固定子コア50の両コイルエンド面50aのうちティース部領域に対して、ブラスト装置55から非金属の投射材を投射してショットブラスト処理を行う。ここで、投射材として、非金属高熱伝導フィラーを使用すればよい。本実施の形態では、ガラスを使用している。これにより、投射材が分割固定子コア50に付着しても絶縁性能が低下することがなく、また、付着した投射材によって分割固定子コア50の放熱性を向上させることができるからである。そして、このようなショットブラスト処理により、図21に示すように、両コイルエンド面50aに粗面領域51が形成された分割固定子コア50が完成する。
【0091】
その後、第1の実施の形態と同様にして、粗面領域51が形成された分割固定子コア50に対してインシュレータ60をインサート成形し、エッジワイズコイル70を装着することにより分割固定子が完成する(図1参照)。
【0092】
そして、このようにして製造された第4の実施の形態に係る分割固定子では、図20に示すように、コイルエンド面50aにおいて、樹脂成形されたインシュレータ60の一部が粗面領域51の凹部内に入り込んでいる。このため、粗面領域51においてインシュレータ60の密着性を向上させることができる。これにより、第4の実施の形態に係る分割固定子によれば、使用環境下に生じる熱膨張・収縮に起因するインシュレータ60の滑りを、分割固定子コア50のコイルエンド面50aにおいて防止することができる。また、コイルサイド面50bにおけるインシュレータ60の滑りも、第1の実施の形態と同様に防止することができる。従って、インシュレータ60の変形が防止され、ティース部25の角部において、インシュレータ60に作用する応力が集中することを確実に回避することができる。その結果、第4の実施の形態に係る分割固定子では、インシュレータ60に亀裂が発生するおそれがなく、分割固定子コア50とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。
【0093】
以上、詳細に説明したように第4の実施の形態に係る分割固定子によれば、ショットブラスト処理により両コイルエンド面50aに粗面領域51を形成しているので、インシュレータ60のコイルエンド面50aにおける滑りを防止することができる。従って、インシュレータ60の変形が防止され、インシュレータ60に作用する応力がティース部25の角部に集中することが回避される。これにより、インシュレータ60に亀裂が発生することが確実に防止される結果、分割固定子コア50とエッジワイズコイル70との間での短絡が確実に防止される。
【0094】
また、第1の実施の形態のように分割固定子コアにおける金属量が減少しないので、分割固定子の電磁気性能が低下しない。
さらに、ショットブラストの投射材として、非金属高熱伝導フィラー(例えばガラス等)を使用しているため、投射材が分割固定子コア50に付着しても絶縁性能が低下することはなく、付着した投射材によって分割固定子コア50の放熱性を向上させることができる。
【0095】
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した各実施の形態を任意に組み合わせることができる。例えば、第1の実施の形態と第2の実施の形態を組み合わせて、コイルエンド面に有底穴とディンプル加工による窪みの両方を設けてもよい。あるいは、第1の実施の形態と第4の実施の形態を組み合わせて、コイルエンド面に有底穴とショットブラスト処理で形成した粗面領域の両方を設けてもよい。このようにすることにより、より大きなアンカー効果を得ることができるため、インシュレータ60の滑りをより効果的に防止することができる。
【0096】
また、上記した実施の形態では、本発明をティース単位に分割された分割固定子に対して適用した場合について例示したが、本発明はこれに限られず、例えば、2つ以上のティース部を備える分割固定子に対しても適用することができる。
【0097】
また、上記した実施の形態では、分割固定子に備わる成形済みコイルとして、エッジワイズコイル70を例示したが、分割固定子に装着されるコイルはこれに限られず、断面が丸形でも、角形でも、成形されて形状が確定しているものであれば、他の種類のコイルであってもよい。
【符号の説明】
【0098】
10 分割固定子
20 分割固定子コア
20a コイルエンド面
20b コイルサイド面
21 電磁鋼板
22 貫通孔
25 ティース部
26 有底穴
30 分割固定子コア
30a コイルエンド面
31b コイルサイド面
31 窪み
31a 凹部
31b 凸部
33 突起
34 ローラ
35 ディンプル加工用治具
40 分割固定子コア
40a コイルエンド面
41 接着層
45 搬送機
46 把持アーム
50 分割固定子コア
50a コイルエンド面
50b コイルサイド面
51 粗面領域
55 ブラスト装置
60 インシュレータ
60a カバー部
60b 筒部
60c 突起部

Claims (11)

  1. 電磁鋼板を積層した分割固定子コアにインシュレータを一体成形した分割固定子において、
    前記分割固定子コアのコイルエンド面に、前記インシュレータの滑りを防止する滑り防止機構が設けられており、
    前記滑り防止機構は、前記コイルエンド面に形成した有底穴であり、
    前記有底穴は、少なくとも前記分割固定子コアにおけるティース部の四隅に1つずつ配置されている
    ことを特徴とする分割固定子。
  2. 請求項1に記載する分割固定子において、
    前記有底穴のうち前記ティース部の四隅に配置されるものは、前記ティース部におけるコイルエンド面の端部から5mm以内に配置されている
    ことを特徴とする分割固定子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する分割固定子において、
    前記有底穴には、前記コイルエンド面における径よりも大きな径の大径部が形成されている
    ことを特徴とする分割固定子。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの分割固定子において、
    前記有底穴は、前記電磁鋼板にあらかじめ設けられた貫通孔により形成されている
    ことを特徴とする分割固定子。
  5. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの分割固定子において、
    前記滑り防止機構は、コイルエンド面に対するディンプル加工で形成した窪みを含む
    ことを特徴とする分割固定子。
  6. 請求項1から請求項4に記載するいずれか1つの分割固定子において、
    前記滑り防止機構は、コイルエンド面に対する非金属高熱伝導フィラーを用いたショットブラスト処理で形成した粗面領域を含む
    ことを特徴とする分割固定子。
  7. 電磁鋼板を積層した分割固定子コアにインシュレータを一体成形した分割固定子の製造方法において、
    前記分割固定子コアのコイルエンド面に、前記インシュレータの滑りを防止する滑り防止機構として、前記電磁鋼板をプレス成形する際に貫通孔を設けた電磁鋼板と、前記電磁鋼板をプレス成形する際に貫通孔を設けない電磁鋼板とを積層することにより、少なくとも前記分割固定子コアにおけるティース部のコイルエンド面の四隅に1つずつ有底穴を設け、インサート成形により前記インシュレータを前記分割固定子コアに一体成形する
    ことを特徴とする分割固定子の製造方法。
  8. 請求項7に記載する分割固定子の製造方法において、
    前記有底穴のうち前記ティース部の四隅に配置するものは、前記ティース部におけるコイルエンド面の端部から5mm以内に配置する
    ことを特徴とする分割固定子の製造方法。
  9. 請求項7又は請求項8に記載する分割固定子の製造方法において、
    前記有底穴に、前記電磁鋼板に設ける貫通孔の径を変えることにより、前記有底穴に前記コイルエンド面における径よりも大きな径の大径部を形成する
    ことを特徴とする分割固定子の製造方法。
  10. 請求項7から請求項9に記載するいずれか1つの分割固定子の製造方法において、
    前記滑り防止機構として、前記コイルエンド面に対してディンプル加工を行うことにより窪みも設ける
    ことを特徴とする分割固定子の製造方法。
  11. 請求項7から請求項9に記載するいずれか1つの分割固定子の製造方法において、
    前記滑り防止機構として、前記コイルエンド面に対して高熱伝導フィラーを用いたショットブラスト処理を行うことにより粗面領域も設ける
    ことを特徴とする分割固定子の製造方法。
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