JP2011054811A - コイル部品およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低背化しても電気的特性に優れたコイル部品を提供することを目的とするものである。
【解決手段】金属平板を打ち抜いたものを折り曲げてコイル部11とし、このコイル部11を磁性体材料13に埋設することによりなるコイル部品14であって、コイル部11の折り曲げによって対向し合う面には絶縁層12を設け、対向し合わない面には絶縁層12を設けないものであり、これにより低背化しても電気的特性に優れたコイル部品を得ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】金属平板を打ち抜いたものを折り曲げてコイル部11とし、このコイル部11を磁性体材料13に埋設することによりなるコイル部品14であって、コイル部11の折り曲げによって対向し合う面には絶縁層12を設け、対向し合わない面には絶縁層12を設けないものであり、これにより低背化しても電気的特性に優れたコイル部品を得ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、各種電子機器に用いられる磁心を一体化したコイル部品およびその製造方法に関するものである。
近年電気、電子機器の小型化が進み、小型、低背で大電流に対応した圧粉磁心を有するコイル部品が要望されている。
このような目的に対して、従来は図5のように絶縁材料1で被覆された平角導線2よりなるコイル部3を、圧粉成形により金属磁性粉からなる磁心4の中に埋め込んでコイル部品を得ていた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
上記従来のコイル部品では、低背化していくとコイル部の上下部分の磁性体の量が少なくなってくるため、所定のインダクタンス値がとりにくくなり、逆に十分なインダクタンス値をとろうとすると、コイル部の経路を長くとる必要があり、直流抵抗が大きくなるという課題があった。
本発明は上記課題を解決するために、金属平板を打ち抜いたものを折り曲げてコイル部とし、このコイル部を磁性体材料に埋設することによりなるコイル部品であって、コイル部の折り曲げによって対向し合う面には絶縁層を設け、対向し合わない面には絶縁層を設けないようにしたものである。
上記構成により、折り曲げにより対向する部分は絶縁性を確保するために絶縁層が必要となるが、コイル部の上下面は磁性体材料が直接コイル部に接している形になるため、コイル部品を低背化しても磁気効率が落ちにくくなるため、電気的性能に優れた低背のコイル部品を得ることができる。
以下、本発明の一実施の形態におけるコイル部品について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態におけるコイル部品14の断面図、図2は同コイル部品の斜視図である。
図1および図2に示すように本発明の一実施の形態のコイル部品は、銅板等の金属平板を打ち抜いたものを折り曲げてコイル部11としたものを、金属磁性体粉と樹脂を混合して粉体にした磁性体材料13を圧粉成形することにより、コイル部11を磁性体材料13に埋設して磁心16とし、コイル部品14を構成している。ここで折り曲げることによって対向し合う面にはエポキシ樹脂からなる絶縁層12を設けることにより、コイル部11同士がショートすることを防いでいる。一方コイル部11の対向し合わない面には絶縁層12を設けずに磁性体材料13が直接接する状態になっている。このようにすることにより、低背化のためにコイル部11の上下面の磁性体材料13の厚さを薄くしても磁気効率が落ちにくくなるため、電気的性能に優れた低背のコイル部品を得ることができる。
なお、このように構成する方法としては、折り曲げる前のコイル部に選択的に絶縁層12を設ける、あるいはコイル部11全体に絶縁層12を形成した後、選択的に絶縁層12を除去する等の方法をとることができる。
次に本発明の一実施の形態におけるコイル部品の製造方法について説明する。
まず銅板からなる金属平板を金型で打ち抜くことにより図3(a)のように1.5ターンのコイル電極15および端子電極17を形成する。
次にブラスト等の手段を用いてバリ取りを行なった後に、図3(b)のように抜き型面18側のコイル電極15のみにエポキシ樹脂を塗布することにより絶縁層12を形成する。
次に図3(c)のように絶縁層12を形成した面を対向させるようにコイル電極15を折り曲げることにより、コイル部11を形成する。
次に図3(d)のように鉄粉等からなる金属磁性体粉とシリコーン樹脂を混合して粉体化した磁性体材料13を、金型の中にコイル部11とともに入れて、圧粉成形することにより、コイル部11を磁性体材料13に埋設して磁心16とし、磁心16から突出している端子電極17を所定の形状に折り曲げることにより、図3(e)のようなコイル部品14を得ることができる。
以上のように、1.5ターンのコイル電極15を折り曲げてコイル部品14を構成することにより、絶縁層12の形成工程が片面だけで済むことで工程の簡略化が図られるとともに、コイル電極15の折り曲げにより対向する部分にのみ絶縁層12を形成することができ、電気的性能に優れた低背のコイル部品14を得ることができる。
また、本実施の形態では、金属平板を金型で打ち抜いたときの抜き型面18側のコイル電極15に絶縁層12を形成している。図4に示した図1のA部拡大図に示すように、金型で打ち抜く場合、抜き型面18側の角部にはR19ができる形となるため、抜き型面18側同士を対向させる方が、コイル電極15間のショートが発生しにくくなるため、より望ましい。
本発明に係るコイル部品およびその製造方法は、電気的性能に優れた低背のコイル部品を得ることができ、産業上有用である。
11 コイル部
12 絶縁層
13 磁性体材料
14 コイル部品
15 コイル電極
16 磁心
17 端子電極
18 抜き型面
19 R
12 絶縁層
13 磁性体材料
14 コイル部品
15 コイル電極
16 磁心
17 端子電極
18 抜き型面
19 R
Claims (3)
- 金属平板を打ち抜いたものを折り曲げてコイル部とし、このコイル部を磁性体材料に埋設することによりなるコイル部品であって、前記コイル部の折り曲げによって対向し合う面には絶縁層を設け、対向し合わない面には絶縁層を設けないことを特徴とするコイル部品。
- 金属平板を打ち抜くことにより1.5ターンのコイル電極および端子電極を形成する工程と、前記コイル電極の一面側にのみ絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層を形成した前記一面側を対向させるように前記コイル電極を折り曲げることによりコイル部を形成する工程と、磁性体材料からなる圧粉体により前記コイル部を埋設する工程と、前記端子電極を折り曲げる工程とを備えたことを特徴とするコイル部品の製造方法。
- 前記金属平板を打ち抜く時の抜き型面側に前記絶縁層を形成することを特徴とする請求項2記載のコイル部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009203246A JP2011054811A (ja) | 2009-09-03 | 2009-09-03 | コイル部品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009203246A JP2011054811A (ja) | 2009-09-03 | 2009-09-03 | コイル部品およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011054811A true JP2011054811A (ja) | 2011-03-17 |
Family
ID=43943517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009203246A Pending JP2011054811A (ja) | 2009-09-03 | 2009-09-03 | コイル部品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011054811A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11049638B2 (en) | 2016-08-31 | 2021-06-29 | Vishay Dale Electronics, Llc | Inductor having high current coil with low direct current resistance |
US11948724B2 (en) | 2021-06-18 | 2024-04-02 | Vishay Dale Electronics, Llc | Method for making a multi-thickness electro-magnetic device |
USD1034462S1 (en) | 2021-03-01 | 2024-07-09 | Vishay Dale Electronics, Llc | Inductor package |
-
2009
- 2009-09-03 JP JP2009203246A patent/JP2011054811A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11049638B2 (en) | 2016-08-31 | 2021-06-29 | Vishay Dale Electronics, Llc | Inductor having high current coil with low direct current resistance |
US11875926B2 (en) | 2016-08-31 | 2024-01-16 | Vishay Dale Electronics, Llc | Inductor having high current coil with low direct current resistance |
USD1034462S1 (en) | 2021-03-01 | 2024-07-09 | Vishay Dale Electronics, Llc | Inductor package |
US11948724B2 (en) | 2021-06-18 | 2024-04-02 | Vishay Dale Electronics, Llc | Method for making a multi-thickness electro-magnetic device |
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