JP5977311B2 - コイル固定部品を備えた固定子及び該固定子を備えた電動機 - Google Patents
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Description
本発明は、コイルを固定子に対して固定するコイル固定部品を備えた固定子及びそのような固定子を備えた電動機に関する。
図7は、関連技術において単位コイルを固定子に取付ける工程を示す図である。固定子100の固定子コア102は、円筒状の継鉄部104と、継鉄部104から半径方向内側に向かって突出する複数の歯部106と、歯部106を包囲するように固定子コア102に取付けられる単位コイル108と、を備えている。図7では、1つの単位コイル108のみが示されている。このような単位コイル108が歯部106の周りに配置される電動機の固定子100においては、単位コイル108が歯部106から脱離するのを防止する手段を講じる必要がある。例えば、特許文献1には、歯部を包囲するように歯部に対して装着されるインシュレータによって単位コイルを係止する構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたインシュレータは、歯部の形状に適合するように寸法決めされる必要があり、歯部の形状が異なる固定子に対して共通のインシュレータを使用できない。また、インシュレータの構造も複雑であり、製造コストの増大につながる。
したがって、汎用性が高いコイル固定手段を備えた安価な固定子が求められている。
したがって、汎用性が高いコイル固定手段を備えた安価な固定子が求められている。
本願の1番目の発明によれば、継鉄部及び該継鉄部から突出する歯部を有する固定子コアと、前記歯部を包囲するように前記固定子コアに取付けられるコイルと、前記固定子コアの少なくとも一方の端部において、前記歯部の端面と、該端面に対向する前記コイルの内面との間に形成される空隙に配置されていて前記コイルを固定するコイル固定部品と、を備えた電動機の固定子であって、前記コイル固定部品は、前記歯部の前記端面とは反対側に突出していてコイルを係止する係止部と、前記係止部とは反対側に突出する突起と、を有しており、前記突起は、前記固定子コアに形成された挿入孔に挿入されており、前記係止部は、前記歯部の先端部側のみに設けられる、固定子が提供される。
本願の2番目の発明によれば、1番目の発明に係る固定子において、前記突起は、前記挿入孔の壁面から圧縮力を受けている。
本願の3番目の発明によれば、1番目又は2番目の発明に係る固定子を備えた電動機が提供される。
本願の4番目の発明によれば、電動機の固定子を製造する製造方法であって、コイルを固定するコイル固定部品を固定子コアに取付けることを含み、前記コイル固定部品は、前記コイルを係止する係止部と、前記係止部とは反対側に突出する突起と、を有しており、当該製造方法は、前記コイル固定部品の前記突起を前記固定子コアに形成された挿入孔に挿入した後、前記コイル固定部品を挿入方向に対して平行な軸の回りに回転させることによって、前記コイル固定部品を前記挿入孔に圧入することを含む、製造方法が提供される。
本願の2番目の発明によれば、1番目の発明に係る固定子において、前記突起は、前記挿入孔の壁面から圧縮力を受けている。
本願の3番目の発明によれば、1番目又は2番目の発明に係る固定子を備えた電動機が提供される。
本願の4番目の発明によれば、電動機の固定子を製造する製造方法であって、コイルを固定するコイル固定部品を固定子コアに取付けることを含み、前記コイル固定部品は、前記コイルを係止する係止部と、前記係止部とは反対側に突出する突起と、を有しており、当該製造方法は、前記コイル固定部品の前記突起を前記固定子コアに形成された挿入孔に挿入した後、前記コイル固定部品を挿入方向に対して平行な軸の回りに回転させることによって、前記コイル固定部品を前記挿入孔に圧入することを含む、製造方法が提供される。
これら及び他の本発明の目的、特徴及び利点は、添付図面に示される本発明の例示的な実施形態に係る詳細な説明を参照することによって、より明らかになるであろう。
本発明によれば、簡素な形状でありながら、形状ないし寸法が異なる固定子コアに対しても適用できる共通のコイル固定部品を備えた固定子が提供される。したがって、固定子及び電動機の製造コストを削減できる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図示される構成要素は、本発明の理解を助けるために縮尺が適宜変更されている。また、同一又は対応する構成要素には、同一の参照符号が使用される。
電動機は、互いに協働する固定子及び可動子の電磁気的相互作用によって、電気エネルギを機械エネルギに変換する。固定子は、交流電流が供給されて回転磁界を生成する巻線を備えており、図示されない回動子は、固定子に対向する対向面に配列された磁石を備えている。
図1は、一実施形態に係る固定子を示す部分拡大図である。固定子10は、電磁鋼板を図の軸線方向Oに積層して形成される固定子コア2と、固定子コア2の内周面に沿って周方向Cに配列される複数の単位コイル3と、単位コイル3を固定して単位コイル3が固定子コア2から脱離するのを防止するコイル固定部品4と、を備えている。固定子10は、固定子10の半径方向R内側に設けられる図示されない回動子に対して同心状に配置されている。図1には固定子10の一部しか示されていないものの、固定子10は、図1に示された構成を周方向Cに沿って連続的に備えている。
固定子コア2は、円筒状の継鉄部21と、継鉄部21から半径方向R内側に突出するように周方向Cにおいて所定間隔を空けて形成される複数の歯部22と、を備えている。固定子コア2の形状は、図7を参照して説明した公知の固定子コアと同様である。固定子コア2は他の公知の構成を有していてもよい。固定子コア2は、積層コアではなく一体形成された固定子コアであってもよい。
単位コイル3は、固定子コア2の歯部22を包囲するように固定子コア2に取付けられている。単位コイル3の内面と歯部22の端面22aとの間に形成される空隙には、概ねL字の形状を有するコイル固定部品4が配置されている。単位コイル3は、コイル固定部品4によって半径方向R内側に移動しないように固定される。図示される実施形態においては、コイル固定部品4は、固定子10の軸線方向Oの両端にそれぞれ設けられている。しかしながら、単位コイル3の固定作用を十分に実現できるのであれば、固定子10の一方の端部のみにコイル固定部品4が設けられていてもよい。
図3は、コイル固定部品4の構成例を示す斜視図である。コイル固定部品4は、本体41と、係止部42と、突起43と、を備えている。本体41は概ね直方体の形状を有する部材であり、歯部22の端面22a(図2参照)に当接するように概ね平坦な底面41aと、単位コイル3の内面に対向するように位置する概ね平坦な頂面41bと、底面41a及び頂面41bを互いに接続する側面41c、41dと、端面41e、41fと、を有している。
係止部42は、本体41の一方の端部において、本体41の頂面41bから底面41aとは反対側に突出するように形成されている。係止部42は、単位コイル3が半径方向R内側に移動したときに、単位コイル3の側面が係止部42に当接するように本体41から突出しており、それにより、単位コイル3が固定子コア2から脱離するのを防止する。
突起43は、例えば楕円柱の形状を有していて、本体41から係止部42とは反対側に突出している。図示されるコイル固定部品4は、係止部42が延長形成される端面41eとは反対側の端面41fの近傍に形成されているものの、そのような配置に限定されない。突起43は、固定子コア2に形成された挿入孔23に挿入されるように寸法決めされており、この突起43によってコイル固定部品4が位置決めされるようになっている。したがって、コイル固定部品4を固定子コア2に取付けたとき、本体41と係止部42のみが、固定子コア2の外部に露出する。
図2は、コイル固定部品4及び挿入孔23を示す部分拡大図である。図2には、5つの歯部22と、2つの歯部22に対して取付けられたコイル固定部品4が示されている。挿入孔23は歯部22の基部の近傍に形成されていて、例えば軸線方向Oに対して垂直な方向において長方形の断面形状を有する。単位コイル3(図1参照)は、コイル固定部品4が取付けられた歯部22に対して順次組み付けられ、コイル固定部品4の係止部42によって半径方向R内側に移動しないように係止される。
図4A及び図4Bは、コイル固定部品4の突起43を挿入孔23に挿入する際の挿入方向に対して垂直な断面図である。図4Aに示されるように、挿入孔23の断面形状は長方形であり、突起43の断面形状は楕円である。突起43及び挿入孔23は、突起43の長軸の寸法D1が挿入孔23の横方向の寸法D2よりも大きくなるように寸法決めされている。すなわち、突起43が挿入孔23に圧入されるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされている。その結果、図4Bに示されるように、突起43は、挿入孔23の壁面から矢印の方向に圧縮力を受けるようになり、それによりコイル固定部品4が固定子コア2に対して強固に固定されるようになる。
図5A及び図5Bは、コイル固定部品4を固定子コア2に取付ける別の態様を示す図である。図5A及び図5Bは図4A及び図4Bに対応する図である。前述した例と同様に、挿入孔23の断面形状は長方形であり、突起43の断面形状は楕円である。この場合、突起43の長軸の寸法D1が挿入孔23の横方向の寸法D2よりも小さく、かつ挿入孔23の縦方向の寸法D4よりも大きくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。また、突起43の短軸の寸法D3が挿入孔23の縦方向の寸法D4よりも小さくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。
コイル固定部品4の突起43は、図5Aに示されるように、長軸が挿入孔23の横方向に向けられるようにして挿入孔23に挿入される。次いで、突起43を挿入孔23に挿入したまま、コイル固定部品4を挿入方向(図5Aの紙面に対して垂直な方向)に対して平行な軸線回りに90度回転させる。そうすると、図5Bに示されるように、突起43の長軸が挿入孔23の縦方向に整列されるようになる。突起43の長軸の寸法D1は、挿入孔23の縦方向の寸法D4よりも大きいので、突起43は、図5Bに矢印で示されるように、挿入孔23の壁面から圧縮力を受ける。したがって、突起43、すなわちコイル固定部品4を固定子コア2(特に歯部22)に対して所定位置に固定できるようになる。
図6A及び図6Bは、挿入孔23が形成される位置を示す端面図である。図6Aの構成例では、挿入孔23が歯部22の基部の近傍に形成されているのに対し、図6Bの構成例では、挿入孔23が、歯部22の基部と先端部との中間位置に形成されている。図6A及び図6Bにそれぞれ1つのみ示されたコイル固定部品4は、互いに同一の寸法及び形状を有している。すなわち、図6Aは、図6Bよりも大きい縮尺で描かれている。
図6Aに示される例の場合、コイル固定部品4の本体41の長手方向の寸法は、歯部22の突出長さと概ね一致している。したがって、挿入孔23を歯部22の基部の近傍に形成すれば、コイル固定部品4の係止部42が歯部22の先端部の位置に概ね配置されるようになる。
それに対し、図6Bに示される例の場合、コイル固定部品4の本体41の長手方向の寸法は、歯部22の長さの約半分である。したがって、挿入孔23の位置を歯部22の中間位置に形成することで、コイル固定部品4の係止部42が歯部22の先端の位置に概ね配置されるようになる。
前述した実施形態に係る固定子は次のような利点を有する。
(1)コイル固定部品4は、歯部22の端面22aから突出するように延在する係止部42を有する。それにより、単位コイル3が係止部42によって所定位置に係止されるようになり、単位コイル3が固定子コア2から脱離するのを防止できる。コイル固定部品4は比較的簡素な構成を有しているので、製造コストを削減できる。
(2)各々のコイル固定部品4は、固定子コア2の少なくとも一方の端部に設けられる、他のコイル固定部品4から独立した部材である。したがって、固定子コア2の形状にかかわらず、特に歯部22の幅方向の寸法又は軸線方向Oの寸法にかかわらず、共通のコイル固定部品4を種々の固定子10に対して使用できる。それにより、固定子10の製造コスト及び保守コストを削減できる。
(1)コイル固定部品4は、歯部22の端面22aから突出するように延在する係止部42を有する。それにより、単位コイル3が係止部42によって所定位置に係止されるようになり、単位コイル3が固定子コア2から脱離するのを防止できる。コイル固定部品4は比較的簡素な構成を有しているので、製造コストを削減できる。
(2)各々のコイル固定部品4は、固定子コア2の少なくとも一方の端部に設けられる、他のコイル固定部品4から独立した部材である。したがって、固定子コア2の形状にかかわらず、特に歯部22の幅方向の寸法又は軸線方向Oの寸法にかかわらず、共通のコイル固定部品4を種々の固定子10に対して使用できる。それにより、固定子10の製造コスト及び保守コストを削減できる。
(3)コイル固定部品4の突起43を挿入孔23に対して圧入することにより、コイル固定部品4を固定子コア2に取付けられる。したがって、特別な固定手段を必要とすることなく、コイル固定部品4を固定子コア2に対して容易に取付けられる。
(4)挿入孔23が形成される位置を変更することによって、歯部22に対するコイル固定部品4の取付位置を容易に変更できる。それにより、歯部22の突出方向の寸法が異なる固定子コア2に対しても、共通のコイル固定部品4を使用できる。固定子10の内側には回動子が配置されているので、コイル固定部品4及び単位コイル3が歯部22の内側に突出しないように、歯部22に対するコイル固定部品4の位置を容易に調整できることは有利である。特に、固定子コア2が電磁鋼板を積層することによって形成される場合、各々の電磁鋼板を打ち抜き加工する際に挿入孔23の位置を変更することは容易である。
(4)挿入孔23が形成される位置を変更することによって、歯部22に対するコイル固定部品4の取付位置を容易に変更できる。それにより、歯部22の突出方向の寸法が異なる固定子コア2に対しても、共通のコイル固定部品4を使用できる。固定子10の内側には回動子が配置されているので、コイル固定部品4及び単位コイル3が歯部22の内側に突出しないように、歯部22に対するコイル固定部品4の位置を容易に調整できることは有利である。特に、固定子コア2が電磁鋼板を積層することによって形成される場合、各々の電磁鋼板を打ち抜き加工する際に挿入孔23の位置を変更することは容易である。
(5)断面形状が楕円である突起43を有するコイル固定部品4を、断面形状が長方形である挿入孔23に対して挿入する構成とすれば、突起43を挿入孔23に挿入した後に、コイル固定部品4を挿入方向に対して平行な軸線回りに回転させることによって、突起43を挿入孔23に対して容易に圧入できるようになる。複数の電磁鋼板を組立てて固定子コア2を形成するときに、各々の電磁鋼板に形成された挿入孔23の位置が僅かにずれることがある。その結果として挿入孔23の一部が閉塞されて寸法が小さくなり、突起43を挿入孔23に圧入するのが困難になることがある。しかしながら、本実施形態によれば、突起43を挿入しやすい向きにして挿入孔23に一旦挿入した後に、コイル固定部品4を回転させて突起43を挿入孔23内に固定する。それにより、挿入孔23の寸法誤差が大きい場合であっても、コイル固定部品4を容易に取付けられるようになる。
図8A〜図11Bを参照して、コイル固定部品4を固定子コア2に取付ける別の態様を説明する。
図8A及び図8Bは、図5A及び図5Bに対応する図である。この場合、挿入孔23の断面形状は楕円であり、突起43の断面形状は長方形である。突起43の長辺の寸法D1が挿入孔23の長軸の寸法D2よりも小さく、かつ挿入孔23の短軸の寸法D4よりも大きくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。また、突起43の短辺の寸法D3が挿入孔23の短軸の寸法D4よりも小さくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。図8Aに示されるように、突起43の長辺が挿入孔23の長軸に対して概ね平行な方向を向くように、突起43を挿入孔23に挿入し、その後、図8Bに示されるように、突起43を挿入孔23において90度回転させることによって、突起43は、挿入孔23に圧入される。突起43は、図8Bに矢印で示されるように、挿入孔23の壁面から圧縮力を受ける。したがって、突起43、すなわちコイル固定部品4を固定子コア2に対して所定位置に固定できるようになる。
図8A及び図8Bは、図5A及び図5Bに対応する図である。この場合、挿入孔23の断面形状は楕円であり、突起43の断面形状は長方形である。突起43の長辺の寸法D1が挿入孔23の長軸の寸法D2よりも小さく、かつ挿入孔23の短軸の寸法D4よりも大きくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。また、突起43の短辺の寸法D3が挿入孔23の短軸の寸法D4よりも小さくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。図8Aに示されるように、突起43の長辺が挿入孔23の長軸に対して概ね平行な方向を向くように、突起43を挿入孔23に挿入し、その後、図8Bに示されるように、突起43を挿入孔23において90度回転させることによって、突起43は、挿入孔23に圧入される。突起43は、図8Bに矢印で示されるように、挿入孔23の壁面から圧縮力を受ける。したがって、突起43、すなわちコイル固定部品4を固定子コア2に対して所定位置に固定できるようになる。
図9A及び図9Bに示される例では、挿入孔23の断面形状は長方形であり、突起43の断面形状は三角形である。この場合、突起43の斜辺の寸法D1が挿入孔23の長辺の寸法D2よりも小さく、かつ突起43の高さの寸法D3が挿入孔23の短辺の寸法D4よりも大きくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。突起43は、例えば図9Aに示されるように、斜辺が挿入孔23の長辺D2に対して平行な方向を向くように、挿入孔23に挿入される。その後、図9Bに示されるように、突起43の高さ方向が挿入孔23の短辺に対して平行になるように、突起43が回転される。それにより、突起43は、矢印で示されるように、挿入孔23の壁面から圧縮力を受ける。このようにして、コイル固定部品4を固定子コア2に対して所定位置に固定できるようになる。
図10A及び図10Bに示される例では、挿入孔23の断面形状が、横方向において長尺である六角形であり、突起43の断面形状が長方形である。この場合、突起43の長辺の寸法D1が挿入孔23の横方向の寸法D2よりも小さく、かつ縦方向の寸法D4よりも大きくなるように、突起43及び挿入孔23が寸法決めされる。また、突起43の短辺の寸法D3は、挿入孔23の縦方向の寸法D4よりも小さくなるように寸法決めされる。突起43は、図10Aに示されるように、長辺が横方向を向くようにして挿入孔23に挿入される。その後、図10Bに示されるように、突起43の長辺が縦方向を向くように突起43を90度回転させる。それにより、突起43は、図10Bに矢印で示されるように、挿入孔23の壁面から圧縮力を受けるようになる。したがって、コイル固定部品4を固定子コア2に対して所定位置に固定できるようになる。
図11A及び図11Bに示される例では、挿入孔23及び突起43の断面形状がそれぞれ楕円形である。突起43の長軸の寸法D1は、挿入孔23の長軸の寸法D2よりも小さく、かつ挿入孔23の短軸の寸法D4よりも大きくなるように寸法決めされる。また、突起43の短軸の寸法D3は、挿入孔23の短軸の寸法D4よりも小さくなるように寸法決めされる。突起43は、図11Aに示されるように、突起43の長軸が挿入孔23の長軸に対して概ね平行な方向を向くように、挿入孔23に挿入される。その後、図11Bに示されるように、突起43の長軸が挿入孔23の短軸に対して平行な方向を向くように、突起43を回転させる。それにより、突起43は、図11Bに矢印で示されるように、挿入孔23の壁面から圧縮力を受けるようになる。したがって、コイル固定部品4を固定子コア2に対して所定位置に固定できるようになる。
以上、本発明の種々の実施形態について説明したが、当業者であれば、他の実施形態によっても本発明の意図する作用効果を実現できることを認識するであろう。特に、本発明の範囲を逸脱することなく、前述した実施形態の構成要素を削除又は置換することができるし、或いは公知の手段をさらに付加することができる。また、本明細書において明示的又は暗示的に開示される複数の実施形態の特徴を任意に組合せることによっても本発明を実施できることは当業者に自明である。
10 固定子
2 固定子コア
21 継鉄部
22 歯部
23 挿入孔
3 単位コイル(コイル)
4 コイル固定部品
41 本体
42 係止部
43 突起
2 固定子コア
21 継鉄部
22 歯部
23 挿入孔
3 単位コイル(コイル)
4 コイル固定部品
41 本体
42 係止部
43 突起
Claims (4)
- 継鉄部及び該継鉄部から突出する歯部を有する固定子コアと、
前記歯部を包囲するように前記固定子コアに取付けられるコイルと、
前記固定子コアの少なくとも一方の端部において、前記歯部の端面と、該端面に対向する前記コイルの内面との間に形成される空隙に配置されていて前記コイルを固定するコイル固定部品と、を備えた電動機の固定子であって、
前記コイル固定部品は、前記歯部の前記端面とは反対側に突出していてコイルを係止する係止部と、前記係止部とは反対側に突出する突起と、を有しており、前記突起は、前記固定子コアに形成された挿入孔に挿入されており、
前記係止部は、前記歯部の先端部側のみに設けられる、固定子。 - 前記突起は、前記挿入孔の壁面から圧縮力を受けている、請求項1に記載の固定子。
- 請求項1又は2に記載の固定子を備えた電動機。
- 電動機の固定子を製造する製造方法であって、
コイルを固定するコイル固定部品を固定子コアに取付けることを含み、
前記コイル固定部品は、前記コイルを係止する係止部と、前記係止部とは反対側に突出する突起と、を有しており、
当該製造方法は、
前記コイル固定部品の前記突起を前記固定子コアに形成された挿入孔に挿入した後、前記コイル固定部品を挿入方向に対して平行な軸の回りに回転させることによって、前記コイル固定部品を前記挿入孔に圧入することを含む、製造方法。
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