JP5058517B2 - 放射線撮像装置及びその制御方法並びに放射線撮像システム - Google Patents

放射線撮像装置及びその制御方法並びに放射線撮像システム Download PDF

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Description

本発明は、放射線撮像装置及びその制御方法並びに放射線撮像システムに関する。
従来、病院内などに設置されているX線撮影システムとしては、患者にX線を照射し、患者を透過したX線をフィルムに露光するフィルム撮影方式と、患者を透過したX線を電気信号に変換し、その電気信号を、ADコンバータを用いてディジタル値として検出し、メモリに取り込むディジタル撮影方式とがある。
現在、後者のディジタル撮影方式の主流は、例えば、下記の特許文献1に示されるように、BaBr:Euを代表材料としたイメージングプレート(IP)と呼ばれる輝尽性蛍光体に、X線像を一旦蓄像し、その後、レーザー光でIPをスキャンすることによりIPからの可視光を光電子増倍管などで電気信号に変換してディジタル化する方式である。
また、下記の特許文献2には、X線可視変換蛍光体にX線を照射し、X線量に比例して発光する可視光をアモルファスシリコン光センサで電気信号に変換して、ディジタル化する方式が示されている。このX線可視変換蛍光体としては、GdS:TbやCsI:Tlが代表的材料である。この装置は、FPD(フラットパネルディテクタ)と呼ばれる。また、FPDの中には、X線可視変換蛍光体を用いずに、X線を直接吸収して電気信号に変換するSeやPbIなどを材料に用いたものもある。
その他、X線を一次蛍光体に照射させ、その蛍光面からの光電子を電子レンズで加速、集束させ、二次蛍光面での蛍光像(X線像)を撮像管やCCDで電気信号に変換する装置がある。これは、イメージインテンシファイア(I.I.)と呼ばれ、透視撮影に用いられる一般的方式であるが、電気信号をディジタル値として検出可能であり、ディジタル撮影方式のひとつである。
このように、X線画像をディジタル化する装置は、多種多様に存在しており、近年、その需要がますます高まってきている。画像データをディジタル化できれば、撮影データの記録、表示、印刷、保管が容易にできるという利点があるため、医療現場におけるディジタル化の要求は高まってきている。
フィルム撮影方式、いわばアナログ撮影方式から、上述のディジタル撮影方式に移り変わろうとしている昨今の医療現場において、X線撮影の第1のステップとしては、単純X線撮影が行われる。これは、例えば胸部の場合、胸部単純X線撮影と呼ばれ、人体の胸部正面(または側面)のX線撮影を行うものである。人体の胸部全域(上半身)を覆うためには、撮影領域として一般的には半切サイズ(35cm×43cm)以上、できれば43cm×43cm以上が必要といわれ、胸部単純X線撮影においては、周辺の画像の歪曲が問題視されるI.I.よりもFPDの方が、今後有望視されるディジタル撮影方式である。
X線撮影の第1ステップとして単純撮影が行われ、その撮影画像を医師が読影をした結果、何らかの陰影が確認された場合、X線撮影の第2ステップとして一般的にCT撮影が行われる。CT撮影は、単純撮影で確認された部位に対して断層画像を得るものである。CT撮影は、一般的に単純撮影に比べて被曝線量が多いため、単純撮影やそれに該当する検査を経由せずにいきなり実施されることは、緊急時などの一部の例外を除き、少ないといえる。
このCT撮影の方法は、一般的にX線管からのX線をコリメータで絞り、扇状のファンビームと呼ばれるX線を患者に照射し、その透過光を、患者を挟んで対向側に配置されたX線を検出するX線検出素子を用いて検出する。このCT撮影では、患者の撮影部位の周囲を、X線管とX線検出素子が対となって螺旋状に回転しながら撮影が行われる。そして、撮影された画像データは、コンピュータを用いて3次元画像データとして再構成される。
上記ファンビームを用いたCT撮影では、X線検出素子が1次元アレー方向に並べたもの、もしくはそれらを数列に並べたものを用いており、撮影開始から終了まで時間がかかるという問題がある。これは、患者の動きを固定し、ガントリーと呼ばれる閉空間に長い時間放置される患者への負担が大きくなる問題や、使用電力が増大する問題、X線管の寿命の問題(交換の頻度の問題)がある。また、これらの問題点改善するべく、下記の特許文献3では、X線検出素子を2次元アレー状に並べた大面積のX線検出素子を用い、コーンビームX線を患者に照射してヘリカルスキャンを行いながら、CT画像を得る方法も提案されている。
特開平5−224322号公報 特開平8−116044号公報 特開平4−343836号公報
胸部単純X線撮影は、食道、気管、肺血管、肺胞、心臓、心臓血管、横隔膜、肋骨、鎖骨など、上半身の肺野近傍の体内情報を1回1枚のX線撮影で写し出すことができ、病巣(病変部)をスクリーニングするための有用な撮影法として頻繁に行われている。
しかしながら、従来の胸部単純X線撮影では、その原理上、透視像を観察するために、観察すべき病変部が、例えば肋骨の裏に存在する場合や、心臓血管の影に存在する場合、あるいは横隔膜の裏に存在する場合などにおいては、透視像が二重に重なってしまって病変部の陰影を見出す(発見する)ことが困難であるという問題点があった。これにより、病変部のスクリーニングの効率が低下し、しいては病変部の発見が遅延してしまう要因となっていた。
また、従来のX線CT撮影においても、上記問題点については同様である。例えば、骨などの極めてコントラストの大きい体内構造物の近傍に、検出すべき微小なコントラストの病変部などがあった場合には、例え専門の読影医でも当該病変部を検知することは極めて難しいといった問題点がある。また、従来のCT撮影装置では、ガントリーと呼ばれるX線検出素子とX線源などが組み込まれた大型で特殊な回転機構の中を患者が通過しながら撮影が行われるため、一般の撮影装置とは、装置そのものの構成が異なり、撮影室が別室になる可能性がある。これは、撮影の効率化が妨げられるといった問題もある。
本発明は、前述の問題点に鑑みてなされたものであり、微小なコントラストを有する病変部を検知し、診断効率の向上を実現する放射線撮像装置及びその制御方法並びに放射線撮像システムを提供することを目的とする。
本発明の放射線撮像装置は、放射線源から出射され被写体を透過したパルス状の放射線を電気信号に変換する変換素子が2次元に配置された放射線検出回路部と、前記放射線源及び前記放射線検出回路部と前記被写体との位置関係を変位させる駆動機構と、前記放射線検出回路部で検出された電気信号を画像データとして記憶するメモリと、前記被写体に対して第1のフレーム及び前記第1のフレームと異なる第2のフレームを含む連続した複数のフレームの放射線像を撮像する際に、放射線が出射されていない状態から第1のエネルギーを有する放射線が出射された後に再び放射線が出射されない状態となる第1のパルス状の放射線を前記第1のフレームの撮像時に出射し、且つ、放射線が出射されていない状態から前記第1のエネルギーと異なる第2のエネルギーを有する放射線が出射された後に再び放射線が出射されない状態となる第2のパルス状の放射線を前記第2のフレームの撮像時に出射するように前記放射線源を制御するとともに、前記駆動機構における駆動を制御する撮像制御部と、前記メモリに記憶されている前記第1のフレームの画像データと前記第2のフレームの画像データとを差分処理して処理画像を生成し、前記処理画像を用いて前記被写体の断層画像又は3次元画像を生成する画像処理部と、を有する放射線撮像装置であって、前記放射線検出回路部は、非晶質半導体を有する前記変換素子が絶縁基板上に2次元に配置されたものであり、前記撮像制御部は、前記第1のパルス状の放射線が出射されている第1の期間及び前記第2のパルス状の放射線が出射されている第2の期間には前記位置関係を変位させず、且つ、前記第1の期間と前記第2の期間との間で前記第1のパルス状の放射線又は前記第2のパルス状の放射線が出射されていない期間に前記位置関係を前記処理画像に問題とならない移動量で変位させるように、前記駆動機構の駆動を制御する。
本発明の放射線撮像装置における他の態様は、前記複数のフレームは、前記第1のフレームと、前記第1のフレームの撮影の後に時間的に連続して行われる前記第2のフレームと、前記第2のフレームの撮影の後に時間的に連続して行われる第3のフレームと、を含み、前記撮像制御部は、前記第3のフレームの撮影時に前記第1のエネルギーを有する第3のパルス状の放射線を出射するように前記放射線源を制御し、前記撮像制御部は、前記第3のパルス状の放射線が出射されている第3の期間には前記位置関係を変位させず、且つ、前記第2の期間と前記第3の期間との間で前記第1のパルス状の放射線又は前記第2のパルス状の放射線が出射されていない期間に前記位置関係を変位させないように、前記駆動機構の駆動を制御する
本発明の放射線撮像システムは、上記の放射線撮像装置と、前記放射線撮像装置からの信号を処理する信号処理手段と、前記信号処理手段からの信号を表示する表示手段と、前記信号処理手段からの信号を伝送する伝送手段と、を備え、前記表示手段は、前記画像処理部で生成した前記被写体の断層画像及び3次元画像の少なくとも一方を表示する。
本発明の放射線撮像装置の制御方法は、放射線源から出射され被写体を透過したパルス状の放射線を電気信号に変換するために非晶質半導体を有する変換素子が絶縁基板上に2次元に配置された放射線検出回路部と、前記放射線源及び前記放射線検出回路部と前記被写体との位置関係を変位させる駆動機構と、前記放射線検出回路部で検出された電気信号を画像データとして記憶するメモリとを有する放射線撮像装置の制御方法であって、前記被写体に対して第1のフレーム及び前記第1のフレームと異なる第2のフレームを含む連続した複数のフレームの放射線像を撮像する際に、前記第1のフレームの撮像時に第1のエネルギーを有する第1のパルス状の放射線を出射するように前記放射線源を制御する工程と、前記第2のフレームの撮像時に前記第1のエネルギーと異なる第2のエネルギーを有する第2のパルス状の放射線を出射するように前記放射線源を制御する工程と、前記メモリに記憶されている前記第1のフレームの画像データと前記第2のフレームの画像データとを差分処理して処理画像を生成し、前記処理画像を用いて前記被写体の断層画像又は3次元画像を生成する工程と、前記第1のパルス状の放射線が出射されている第1の期間及び前記第2のパルス状の放射線が出射されている第2の期間には前記位置関係を変位させず、且つ、前記第1の期間と前記第2の期間との間で前記第1のパルス状の放射線又は前記第2のパルス状の放射線が出射されていない期間に前記位置関係を変位させるように、前記駆動機構の駆動を制御する工程と、を行う
本発明によれば、骨と血管のような放射線吸収が異なる複雑な構造体の放射線像から、例えばコントラストの大きい骨の陰影を消去させた画像を得ることができる。これにより、コントラストの大きい構造部の近傍にある微小なコントラストを有する病変部を画像として検知することができ、診断効率の向上を実現することが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。なお、本発明の好適な実施形態において、放射線としてX線を用いた実施形態を示すが、放射線は、X線に限られるわけではなく、α線、β線、γ線等の電磁波も含む。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の好適な第1の実施形態に係るX線撮像装置の概略構成図である。X線源であるX線管球501から出射した出射角θのX線は、被写体507に照射される。ここで、被写体507は主に人間(患者)である。この被写体507を透過したX線は、蛍光体502でX線から可視光に変換され、蛍光体502からの可視光が変換素子508で電気信号に変換される。結果として、被写体507のX線透視像が電気信号として得られる。
変換素子508の材料には、例えばアモルファスシリコンが用いられる。変換素子508は、ガラスなどの絶縁基板506上に形成されている。X線を可視光に変換する蛍光体502と変換素子508とは接着などにより、実質的に密着した構造となっており、両者を含んでX線検出回路部503が構成されている。蛍光体502は、例えば、GdS、Gd及びCsIのうち少なくとも1つを主成分とするものから構成されている。X線電源504は、X線管球501に電圧を供給する電源であり、X線管球501内で電子を加速させるための高い電圧を供給する。
なお、本実施形態では、入射したX線を蛍光体502で可視光に変換するように構成されている。しかしながら、蛍光体502を用いずに、入射したX線を変換素子508で吸収し、吸収したX線を直接、電気信号に変換するように構成されてもよい。この場合の変換素子508の材料には、例えばヨウ化鉛、ヨウ化水銀、セレン、テルル化カドミウム、ガリウムヒ素、ガリウム燐、硫化亜鉛及びシリコンのうち少なくとも1つを主成分とするものが挙げられる。
メモリ505は、X線検出回路部503で変換された被写体507の電気信号(画像信号)をディジタルデータとして記憶するメモリであり、複数フレーム分の画像データを格納する領域を持っている。メモリ505に格納された画像データは、画像処理部510において、エネルギーサブトラクション処理や、断層画像を得るための再構成処理などの演算処理が行われて、表示用、診断用の画像が生成される。具体的には、画像処理部510は、メモリ505に記憶されている第1のフレームに相当する(2m−1)(ただし、mは1以上の自然数)枚目の奇数フレームの画像データと、第2のフレームに相当する(2m)枚目の偶数フレームの画像データとに上述した処理を施して、被写体507の断層画像又は3次元画像を生成する。
本実施形態のX線撮像装置では、複数枚(n枚)の時間的に連続した撮影を行うのにあたり、撮像制御部511において、奇数フレームの撮影と偶数フレームの撮影とでX線電源504からX線管球501に供給する電圧を切り替える。そして、X線管球501から出射するX線のエネルギーを変えるためにX線の波長を変えて、被写体507内部の構造物のX線吸収を変化させた画像信号をX線検出回路部503で検出するようにしている。そして、検出した画像信号をAD変換器(図示せず)でディジタル信号に変換して、画像データとしてメモリ505に格納する。図1の例では、撮像制御部511によりX線電源504からX線管球501に対して、奇数フレームの撮影時に電圧V1が供給され、偶数フレームの撮影時に電圧V2が供給されている。そして、これに伴ってX線管球501から被写体507に対して、奇数フレーム撮影時に短波長のX線が出射され、偶数フレーム撮影時に長波長のX線が出射されている。
また、図1に示されているように、X線検出回路部503とX線管球501とは、一対(一体)となって被写体507の周囲を回転できる機構になっている。ガントリー509はその回転機構であり、その中央には被写体507が通過できるドーナツ状の穴が設けられている。すなわち、ガントリー509は、X線管球501及びX線検出回路部503と、被写体507との位置関係を変位させる駆動機構として機能する。撮像制御部511による制御により、ガントリー509内において、X線管球501とX線検出回路部503とが一対となって微動な回転運動を行いながら、連続的な撮影が繰り返し行われる。X線管球501からのX線は点状に出射され、特にコリメータ等で絞らずに出射されるため出射角(コーン角)θの円錐状になり、これは通常、「コーンビーム」と称される。コーンビームで照射された被写体507の透過像がX線検出回路部503で検知される。
ガントリー509内において、X線管球501とX線検出回路部503との被写体507に対する回転角度は、180度または360度である。画像処理部510において、180度の回転により得られた透過X線の画像データを演算処理することにより、被写体507の断層画像が得られる。また、画像処理部510において、360度の回転により得られた透過X線の画像データを演算することにより、180度の回転により得られた断層画像よりも被写体507の内部の情報量が多く、再構成のための時間は長くなる。しかしながら、一般的に画質がよい断層画像が得られる。一方で、例えば胸部の断層画像を撮影する場合、患者(被写体507)は呼吸を止めることが必要となるが、360度の回転の場合、呼吸停止期間が長くなって患者への負担も大きくなる。
本実施形態に係るX線撮像装置では、奇数フレームの撮影と偶数フレームの撮影とにおいて、X線管球501から出射するX線の波長を変えて撮影を行う。すなわち、メモリ505内の画像データは、奇数フレームと偶数フレームとでは透過像が異なっている。例えば、画像処理部510において、1枚目の画像と2枚目の画像を用いてエネルギーサブトラクション処理を施すことにより、断層画像の元になる1枚の元画像データを作成する。また、画像処理部510において、3枚目の画像と4枚目の画像を用いてエネルギーサブトラクション処理を施すことにより、断層画像の元になる1枚の元画像データを作成する。以下、同様にn枚目の画像までのエネルギーサブトラクション処理を行うことにより、nが偶数であれば(n/2)枚の断層画像の元になる元画像データが作成される。また、nが奇数であれば、最後の1枚を用いずに、{(n−1)/2}枚の元画像データを作成すればよい。
一般に、被写体の単純撮影において、X線管球501に供給する電圧を変えて撮影を行い、その2枚のX線画像データの減算処理(サブトラクション処理)を施し、例えば骨部の陰影を削除する方法が実現されている。これは、上述のエネルギーサブトラクション処理(ES処理)と呼ばれるものであり、骨組織と、血管やリンパ管、神経などの軟部組織とにおいて、入射したX線の波長が異なる場合のX線の吸収度合いの違いを利用した撮影法である。本実施形態においては、上述のエネルギーサブトラクション処理は、単純な引き算とは限らない。ここで、エネルギーサブトラクション処理について説明する。
奇数フレームを管電圧V1で撮影することにより得られる肋骨成分の画像濃度をD1(V1)、血管成分の画像濃度をD2(V1)とする。そして、偶数フレームを管電圧V2で撮影することにより得られる肋骨成分の画像濃度をD1(V2)、血管成分の画像濃度をD2(V2)とする。
肋骨成分の画像濃度比D1(V2)/D1(V1)=1であれば、サブトラクション処理は、単純な引き算処理(F(2m)−F(2m−1))を施すことにより、肋骨陰影が除去できる。しかしながら、骨成分は(骨成分に限らないが)、X線のエネルギーを変えた場合、X線の吸収量が異なるために画像の濃度差が生じる。すなわち、肋骨成分の画像濃度比D1(V2)/D1(V1)=1とはならない。そこで、肋骨成分の画像濃度比D1(V2)/D1(V1)=k1とすると、サブトラクション処理を、F(2m)−[k1×F(2m−1)]に従って行うことにより肋骨陰影を除去できる。
一方、血管は、肋骨とは組織(組成)が異なるために、血管成分の画像濃度比D2(V2)/D2(V1)=k2≠k1となり、F(2m)−[k1×F(2m−1)]のサブトラクション処理を行っても、血管像は消えることなく描出されることになる。なお、当該スブトラクション処理は、F(2m)からF(2m−1)を演算(k1倍)する形のサブトラクション処理であるが、例えばk1=1.5の場合、F(2m)を2倍した画像からF(2m−1)を3倍した画像をサブトラクションしてもよい。すなわち、F(2m)を演算した画像とF(2m−1)を演算した画像とを引き算処理しても結果は同じになる。また、上述した例では、肋骨陰影を除去する例を記述したが、逆に血管陰影を除去するサブトラクション処理を施してもよく、観察したい組織病巣によってサブトラクション演算を選択する。
本実施形態における撮影においては、X線の入射方向が被写体507の正面方向と側面方向とでは通過する厚みが異なるために、エネルギーサブトラクション処理の計算式を変えたほうがよい場合もある。すなわち、エネルギーサブトラクション処理は、全て同じであるとは限らず、角度に応じて変えるようにしてもよい。すなわち、画質の要求に応じて処理の方法をいくつか用意しておき、目的に応じて選択すればよい。
撮影枚数の半数枚に相当するサブトラクションデータ(元画像データ)は、例えば骨の陰影が除去されており、当該元画像データを再構成することにより、コントラストの大きい骨陰影を消去した断層画像を得ることができる。骨陰影を消去することにより、その近傍にあるコントラストが微小な病変部を検知できる可能性が高くなる。断層画像の表示方法としては、例えば、奇数フレームの画像データを再構成した通常の断層画像(又は偶数フレームの画像データを再構成した通常の断層画像)と、エネルギーサブトラクション処理を施した元画像データを再構成した断層画像とを対比しやすいように一画面に同時に並べて表示させる方法が挙げられる。これによって、読影作業の効率、診断の効率が向上する。また、エネルギーサブトラクション処理の方法によっては、骨陰影を消去するのではなく、軟部組織を消去させ、骨の断層画像を作成してもよい。
一般に、X線残層撮影で得られた多数の画像データから、被写体507内部の微小領域におけるX線透過データ(ボクセル)が得られるため、断層画像のみならず、3次元画像を表示させることが可能である。本実施形態では、画像処理部510による処理により、通常の3次元画像はもちろんのこと、エネルギーサブトラクション処理を施した、例えば骨の陰影を消去させた3次元画像を表示させることができる。また、これらの2枚の3次元画像を対比させるべく並べて表示させることも可能である。
図2は、本発明の好適な第1の実施形態に係るX線撮像装置の概略的斜視図である。被写体507は、一般に人間(患者)であり、ガントリー509の内部に配置された状態で撮影が行われる。被写体507は、不図示であるが通常、架台に横たわっている。
X線検出回路部503には、変換素子508が2次元に配置されている。X線検出回路部503としては、胸部単純撮影の場合、40cm×40cm程度のものが既に開発されている。また、変換素子508の材料にアモルファスシリコンを用いれば、例えば、60cm×60cm〜80cm×80cmやそれ以上の面積を有するX線検出回路部503を作製できる。最近では、液晶テレビの需要に伴い180cm×180cmを超えるアモルファスシリコン製造用のCVD装置やフォトリソグラフィ装置が存在し、その製造技術を用いれば、被写体507に対して等身大のX線撮像装置を作製することができる。ただし、一般的に、X線検出回路部の面積を増やすと読み取り速度(フレームレート)が遅くなる傾向にある。
図3は、本発明の好適な第1の実施形態に係るX線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。図3のタイミングチャートには、奇数フレーム及び偶数フレームの撮影における「移動」、「X線」、「管電圧」、「画信号」の4つの信号を記載している。ここで、「移動」とは、X線管球501とX線検出回路部503とが一対となって被写体507の周りを回転運動する時の移動(変位)のタイミングを表している。この場合、奇数フレーム、偶数フレームの撮影に関わらず、各フレームの撮影時においてX線管球501及びX線検出回路部503を移動させながら読み取り動作を繰り返している。「管電圧」は、奇数フレームの撮影時が高電圧、偶数フレームの撮影時が低電圧の設定となっている。「画信号」は、「X線」がパルス状に照射された後に出力されている。
図3に示すように、本実施形態では、奇数フレームの撮像時と、偶数フレームの撮像時において、X線管球501及びX線検出回路部503と、被写体507との位置関係を変位させている。連続した2つのフレーム間では、撮影時の双方の位置関係が異なるが、その移動量が微量であれば、エネルギーサブトラクション処理を施しても問題とならない。
図4は、本発明の好適な第1の実施形態に係るX線撮像装置のX線検出回路部503の回路図である。X線検出回路部503は、変換回路部701と、読み出し用回路部707とを有している。図4の変換回路部701には、説明の簡略化のために3×3=9画素分の画素が配置されているが、これに限定されず、任意の数の画素を配置することができる。
変換回路部701において、S1−1〜S3−3はMIS型の光電変換素子などの変換素子、T1−1〜T3−3はTFTなどのスイッチ素子、G1〜G3はスイッチ素子をオン/オフさせるためのゲート配線、M1〜M3は信号配線、Vs線は変換素子S1−1〜S3−3に蓄積バイアスを与えるための配線である。変換素子S1−1〜S3−3の黒く塗りつぶされた側の電極はG電極であり、その対向側はD電極である。D電極は、Vs線の一部と共有しているが、光を入射させる都合上、薄いN+層をD電極として利用している。Vs線は、電源Vsによりバイアスされる。SR1はゲート配線G1〜G3に駆動用のパルス電圧を与える第1のシフトレジスタである。第1のシフトレジスタSR1には、スイッチ素子(T1−1〜T3−3)をオンさせる電圧Vg(on)と、スイッチ素子(T1−1〜T3−3)をオフさせる電圧Vg(off)とが、外部から供給される。
読み出し用回路部707は、変換回路部701からの並列の信号出力を読み取り、直列変換して出力する。A1〜A3は、信号配線M1〜M3と反転端子(−)とをそれぞれ接続させたオペアンプであり、反転端子(−)と出力端子の間には、それぞれ容量素子Cf1〜Cf3が接続されている。容量素子Cf1〜Cf3は、スイッチ素子(T1−1〜T3−3)をオンした時に、変換素子S1−1〜S3−3から当該容量素子側に流れる電流を積分し、電圧量に変換する。RES1〜RES3は、容量素子Cf1〜Cf3をリセットバイアスV(reset)にリセットするスイッチであり、容量素子Cf1〜Cf3と並列に接続されている。図4では、リセットバイアスV(reset)を0V、すなわちGNDで表記している。
CL1〜CL3はオペアンプA1〜A3や容量素子Cf1〜Cf3で蓄積された信号を一時的に記憶するサンプルホールド容量である。Sn1〜Sn3はサンプルホールドするためのスイッチである。B1〜B3はバッファアンプである。Sr1〜Sr3は並列信号を直列変換するためのスイッチである。SR2はスイッチSr1〜Sr3に直列変換するためのパルスを与える第2のシフトレジスタである。Abは直列変換された信号を出力するバッファアンプである。また、SW−resはオペアンプA1〜A3の非反転端子をリセットバイアスV(reset)にリセット(図4では0Vにリセット)するためのスイッチである。SW−refはオペアンプA1〜A3の非反転端子をリフレッシュバイアスV(refresh)にリフレッシュするためのスイッチである。これらのスイッチは「REFRESH」信号により制御される。具体的には、「REFRESH」信号が「Hi」の時にスイッチSW−refがオンし、一方、「Lo」の時にスイッチSW−resがオンするようになっており、それらのスイッチが同時にオンしない構成となっている。
図5は、図4に示したX線検出回路部の動作を示すタイムチャートである。図5には、2フレーム分のX線検出回路部503の動作を示している。また、図5のX線においては、1パルス目(第1のフレーム撮影におけるX線)と2パルス目(第2のフレーム撮影におけるX線)とを便宜上同じように表記しているが、本実施形態においては、X線のエネルギーが、1パルス目と2パルス目とで異なる。動画撮影においては、撮影枚数に応じて、図5のタイミングチャートが連続的に繰り返されわけであるが、奇数フレーム撮影におけるX線と偶数フレーム撮影における線とでは、X線エネルギーが異なるようにX線電源504の管電圧が切り替えられる。
まず、変換期間について説明する。この変換期間では、全ての変換素子S1−1〜S3−3のD電極が読み取り用の電源Vs(正電位)にバイアスされた状態にある。この際、第1のシフトレジスタSR1の信号はすべて“Lo”であり、スイッチング用の全スイッチ素子(T1−1〜T3−3)がオフしている。この状態でX線管球501からX線パルスが出射されると、X線可視変換蛍光体502を介して各変換素子のD電極(N+電極)に可視光が照射され、変換素子のi層内で電子とホールのキャリアが生成される。このとき生成された電子は電源VsによりD電極に移動するが、ホールは変換素子S1−1〜S3−3内のi層と絶縁層の界面に蓄えられ、X線管球501からのX線がオフ後も保持される。
次に、読み出し期間について説明する。この読み出し期間での動作は、1行目の変換素子S1−1〜S1−3、2行目の変換素子S2−1〜S2−3、3行目の変換素子S3−1〜S3−3の順序で行われる。
まず、1行目の変換素子S1−1〜S1−3の電荷(画像信号)を読み出すために、1行目のスイッチ素子(T1−1〜T1−3)のゲート配線G1に第1のシフトレジスタSR1からゲートパルスを与える。この際、ゲートパルスのハイレベルは、外部から供給されているVg(on)の電圧である。これにより、1行目のスイッチ素子(T1−1〜T1−3)がオン状態になり、1行目の変換素子S1−1〜S1−3に蓄積されていた電荷が、1行目のスイッチ素子(T1−1〜T1−3)を介して電流として流れる。そして、この電流は、オペアンプA1〜A3に接続されている容量素子Cf1〜Cf3に流入して積分されることになる。
信号配線M1〜M3には、図4には特に記載していないが読み出し容量が付加されており、1行目の変換素子S1−1〜S1−3の電荷は1行目のスイッチ素子(T1−1〜T1−3)を介して当該読み出し容量側に転送されることになる。しかし、信号配線M1〜M3は、オペアンプA1〜A3の非反転端子(+)のリセットバイアス(GND)で仮想接地されているために、転送動作による電位の変動はなくGNDに保持された状態にある。すなわち、1行目の変換素子S1−1〜S1−3の電荷は、容量素子Cf1〜Cf3に転送されることになる。
オペアンプA1〜A3の出力端子は、1行目の変換素子S1−1〜S1−3の電荷量に応じて、図5に示されるように変化する。1行目のスイッチ素子(T1−1〜T1−3)が同時にオンするため、オペアンプA1〜A3の出力は同時に変化する。すなわち、並列出力される。その状態で、「SMPL」信号をオンさせることにより、オペアンプA1〜A3からの出力信号はサンプルホールド容量CL1〜CL3に転送され、SMPL信号をオフするとともに一旦ホールドされる。
次に、第2のシフトレジスタSR2からスイッチSr1、Sr2、Sr3の順番でパルスを印加することにより、サンプルホールド容量CL1〜CL3にホールドされていた電荷が、CL1、CL2、CL3の順でアンプAbから出力される。結果として1行目の変換素子S1−1〜S1−3の電荷(画像信号)が順次、直列変換されて出力される。2行目の変換素子S2−1〜S2−3の電荷(画像信号)の読み出し動作、3行目の変換素子S3−1〜S3−3の電荷(画像信号)の読み出し動作も同様に行われる。
1行目の変換素子S1−1〜S1−3の電荷は、当該変換素子に対するSMPL信号によりオペアンプA1〜A3からの出力信号をサンプルホールド容量CL1〜CL3にサンプルホールドすれば、変換回路部701から出力されたことになる。したがって、読み出し用回路部707内でスイッチSr1〜Sr3により直列変換され出力されている最中に、変換回路部701における1行目の変換素子S1−1〜S1−3のリフレッシュ動作と、容量素子Cf1〜Cf3のリセット動作とを行うことができる。
1行目の変換素子S1−1〜S1−3のリフレッシュ動作は、「REFRESH」信号を「Hi」にすることによりスイッチSW−refがオンし、かつ「RC」信号によりスイッチRES1〜RES3を導通状態にし、更に1行目のスイッチ素子(T1−1〜T1−3)のゲート配線G1に電圧Vg(on)を印加することにより達成される。すなわち、リフレッシュ動作により1行目の変換素子S1−1〜S1−3のG電極がリフレッシュバイアスV(refresh)にリフレッシュされる。その後、リセット動作に遷移する。
リセット動作は、1行目のスイッチ素子(T1−1〜T1−3)のゲート配線G1に電圧Vg(on)を印加した状態で、かつスイッチRES1〜RES3を導通状態のまま、「REFRESH」信号を「Lo」にする。この動作により、1行目の変換素子S1−1〜S1−3のG電極は、リセットバイアスV(reset)=GNDにリセットされ、同時に容量素子Cf1〜Cf3に蓄積されていた電荷をリセットする。当該リセット動作が終了した後、続いて、ゲート配線G2のゲートパルスを印加することができる。すなわち、1行目の変換素子S1−1〜S1−3の電荷に対して第2のシフトレジスタSR2による直列変換動作をする間に、同時に1行目の変換素子S1−1〜S1−3をリフレッシュし、容量素子Cf1〜Cf3をリセットする。そして、2行目の変換素子S2−1〜S2−3の電荷を第1のシフトレジスタSR1により信号配線M1〜M3に転送することが可能となる。
以上の動作により、第1行目から第3行目までの全ての変換素子S1−1〜S3−3の電荷(画像信号)を出力することができる。そして、この1フレーム分の動作を複数回繰り返すことにより、連続した画像を取得できる。
図6は、本発明の好適な第1の実施形態に係るX線撮像装置において、図4の読み出し用回路部707から出力されたアナログ信号を処理する各構成部のブロック図である。図6には、各構成部として、AD変換器(ADC)61と、CPU62と、シフトレジスタ63と、メモリ部64(1)〜64(n)が構成されている。そして、例えば、本実施形態では、AD変換器(ADC)61がX線検出回路部503に構成され、メモリ部64(1)〜64(n)がメモリ505に構成され、CPU62及びシフトレジスタ63が画像処理部510に構成されている。
AD変換器(ADC)61は、読み出し用回路部707から出力されたアナログ信号をディジタル信号に変換するものである。メモリ部64(1)〜64(n)は、1フレーム目(F1)からnフレーム目(Fn)までの画像信号を画像データとしてそれぞれ記憶するためのものである。
読み出し用回路部707から出力されたアナログ信号は、AD変換器(ADC)61に入力される。AD変換器(ADC)61の分解能は、診断目的に応じて異なるが、胸部X線撮影の場合、12ビット〜14ビットかそれ以上が妥当である。AD変換器(ADC)61からのディジタル信号は、フレーム毎にメモリ部64(1)〜64(n)に画像データとして格納される。図6には、メモリ部がn個配置されており、それぞれ、1フレーム目(F1)からnフレーム目(Fn)までの撮影に対応した画像データが格納される。各メモリ部からの信号は、CPU(中央演算処理装置)62において演算処理される。ここでの演算処理には、エネルギーサブトラクション処理や、断層画像を得るための再構成処理などが含まれる。
図7は、図6に示したCPU62の動作を示すタイミングチャートであり、フレーム(F1、・・・、Fn−1、Fn)毎にX線発生のタイミングを含めて記載したものである。
図8は、図4に示した変換回路部701の概略構成を示した上面図である。ここで、変換素子101は、図4の変換素子S1−1〜S3−3に相当し、スイッチ素子102は、図4のスイッチ素子(T1−1〜T3−3)に相当する。また、変換素子101及びスイッチ素子102は、アモルファスシリコン薄膜を用いて構成されており、図8には、それらを結線する配線を含めて示している。また、図9は、図8に示した変換回路部701において、A−B断面図である。以後の説明では、簡単化のために、MIS型光電変換素子を単に変換素子と称して説明する。
変換素子101及びスイッチ素子102(ここでは、アモルファスシリコンスイッチ素子、以下、これを単にスイッチ素子と称する)は、同一の絶縁基板103上に形成されている。変換素子101の下部電極は、スイッチ素子102の下部電極(ゲート電極)と同一の第1の金属薄膜層104で共有されている。変換素子101の上部電極は、スイッチ素子102の上部電極(ソース電極、ドレイン電極)と同一の第2の金属薄膜層105で共有されている。
また、第1の金属薄膜層104及び第2の金属薄膜層105は、図8に示す変換回路部701内のゲート駆動配線106、マトリクス信号配線107も共有している。図8においては、2×2の計4画素分の画素が配置されているが、これに限定されず、任意の数の画素を配置することができる。図8においてハッチングされた領域は、変換素子101の受光面に対応する。109は変換素子にバイアスを与える電源ラインである。また、110は変換素子とスイッチ素子を接続するためのコンタクトホール部である。マトリクス信号配線107は、配線クロス部114でゲート駆動配線106の上方を交差するように配置されている。
図8及び図9に示すように、アモルファスシリコンを主たる材料とした構成を用いれば、変換素子101、スイッチ素子102、ゲート駆動配線106、マトリクス信号配線107を同一の絶縁基板103上に同一プロセスで作製することができる。これによって、大面積の変換回路部701を容易に、しかも安価で提供することができる。
次に、変換素子101の単体のデバイス動作について説明する。図10は、変換素子101のデバイス動作を説明するためのエネルギーバンド図である。
図10(a)及び(b)は、それぞれリフレッシュモード及び変換モードの動作を示しており、また、図10(c)は、飽和状態での動作を示している。また、図10(a)〜(c)の横方向に示されているM1〜M2は、図9で示される各層の膜厚方向の状態を表している。
具体的には、M1は、図9の第1の金属薄膜層104(ここでは、例えばCr)で形成された下部電極(G電極)である。アモルファス窒化シリコン(a−SiNx)層は、図9のa−SiN絶縁薄膜層111に相当するものであり、電子、ホール共にその通過を阻止する層である。このa−SiNx層は、トンネル効果をもたらさない程度の厚さが必要であり、通常500オングストローム以上に設定される。水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)層は、図9のa−Si半導体薄膜層112に相当するものであり、真性半導体層(i層)で形成された変換半導体層である。N+層は、図9のN+層119に相当するものであり、a−Si:H層へのホールの注入を阻止するために形成されたN型a−Si:H層などの非単結晶半導体からなる単一導電型キャリアの注入阻止層である。また、M2は、図9の第2金属薄膜層105(ここでは、例えばAl)で形成される上部電極(D電極)である。
図9では、第2金属薄膜層105(D電極)がN+層113を完全には覆っていないが、D電極とN+層113との間は電子の移動が自由に行われるため、D電極とN+層113は常に同電位であり、以下の説明では、そのことを前提としている。
変換素子101には、D電極やG電極への電圧の印可の仕方により、リフレッシュモードと変換モードという2種類の動作モードがある。
リフレッシュモードを示す図10(a)において、D電極は、G電極に対して負の電位が与えられており、i層中の黒丸で示されたホールは電界によりD電極に導かれる。同時に白丸で示された電子はi層に注入される。この時、一部のホールと電子はN+層、i層において再結合して消滅する。十分に長い時間この状態が続けば、i層内のホールはi層から除去される。
このリフレッシュモードの状態から変換モードを示す図10(b)にするためには、D電極にG電極に対して正の電位を与える。これにより、i層中の電子は、瞬時にD電極に導かれる。しかし、ホールはN+層が注入阻止層として働くため、i層に導かれることはない。この状態でi層に光が入射すると、光は吸収され電子・ホール対が発生する。ここで発生した電子は電界によりD電極に導かれ、ホールはi層内を移動してi層とa−SiNx層との界面に達するがa−SiNx層内には移動できないため、i層内に留まることになる。この時、電子はD電極に移動し、ホールはi層内のa−SiNx層との界面に移動するため、変換素子101内の電気的中性を保つために電流がG電極から流れる。この電流は、光により発生した電子・ホール対に対応するため入射した光に比例する。
図10(b)の変換モードの状態をある期間保った後、再び、図10(a)のリフレッシュモードの状態になると、i層に留まっていたホールは、前述のようにD電極に導かれ、同時にこのホールに対応した電流が流れる。このホールの量は、変換モード期間に入射した光の総量に対応する。この時、i層内に注入される電子の量に対応した電流も流れるが、この量はおよそ一定なため差し引いて検出すればよい。すなわち、変換素子101は、リアルタイムに入射する光の量を出力すると同時に、ある期間に入射した光の総量も検出することができる。
しかしながら、変換素子101において、何らかの理由により変換モードの期間が長くなった場合や入射する光の照度が強い場合、光の入射があるにもかかわらず電流が流れないことがある。これは、図10(c)に示した飽和状態のように、i層内にホールが多数留まり、このホールによりi層内の電界が小さくなり、発生した電子が導かれなくなってi層内でホールと再結合してしまうからである。この飽和状態で光の入射の状態が変化すると、電流が不安定に流れることもあるが、再び、図10(a)のリフレッシュモードにすれば、i層内のホールは除去されて、次の変換モードでは再び光に比例した電流が流れる。
また、前述の説明において、図10(a)のリフレッシュモードでi層内のホールを除去する場合、すべてのホールを除去することが理想であるが、一部のホールを除去するだけでも効果はあり、前述した説明と等しい電流が得られて問題はない。すなわち、次の変換モードでの検出において、図10(c)の飽和状態になっていなければよく、リフレッシュモードでのD電極のG電極に対する電位、リフレッシュモードの期間及びN+層の注入阻止層の特性を決めればよい。また、更に、図10(a)のリフレッシュモードにおいて、i層への電子の注入は必要条件でなく、D電極のG電極に対する電位は負に限定されるものでもない。ホールが多数i層に留まっている場合には、例えD電極のG電極に対する電位が正の電位であっても、i層内の電界はホールをD電極に導く方向に加わるからである。また、注入阻止層であるN+層の特性も同様に、電子をi層に注入できることが必要条件ではない。
また、本実施形態では、X線のエネルギーをX線電源504からX線管球501に供給する電圧(管電圧)を切り替えることによって変えているが、本発明はそれに限定されるものではない。X線のエネルギーを変える他の方法としては、例えばX線管球501とFlat Panel Detectorとの間に、X線吸収率の異なる領域を有するフィルタを配置する方法が考えられる。この例を図17に示す。X線管球501から出射したX線1703は、フィルタ1701により吸収される。X線1703がフィルタ1701の開口部1702を通過する通過タイミングが、X線1703の照射パルスの照射タイミングと同期するように、例えばフィルタ1701を回転させる。これにより、Flat Panel Detectorに到達するX線1703のエネルギーを切り替えることができる。
また、本実施形態では、奇数フレームの撮影と偶数フレームの撮影とでX線のエネルギーを切り替えているが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、3フレーム中1フレームのX線のエネルギーを切り替える、また、4フレーム中1フレームのX線のエネルギーを切り替えてもよい。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の好適な第2の実施形態に係るX線撮像装置の概略構成図である。X線源であるX線管球501から出射した出射角θのX線は、被写体507に照射される。ここで、被写体507は主に人間(患者)である。この被写体507を透過したX線は、蛍光体502でX線から可視光に変換され、蛍光体502からの可視光が変換素子508で電気信号に変換される。結果として、被写体507のX線透視像が電気信号として得られる。
変換素子508の材料には、例えばアモルファスシリコンが用いられ、絶縁基板506上に画素として形成されている。蛍光体502と変換素子508とは接着などにより、実質的に密着した構造となっており、両者を含んでX線検出回路部503が構成されている。蛍光体502は、例えば、Gd2O2S、Gd2O3及びCsIのうち少なくとも1つを主成分とするものから構成されている。X線電源504は、X線管球501に電圧を供給する電源であり、X線管球501内で電子を加速させるための高い電圧を供給する。
なお、本実施形態では、蛍光体502で入射したX線を可視光に変換するようにしているが、蛍光体502を用いずに、変換素子508で入射したX線を吸収し、当該X線を直接、電気信号に変換するようにする形態でもよい。この場合の変換素子508の材料には、例えばヨウ化鉛、ヨウ化水銀、セレン、テルル化カドミウム、ガリウムヒ素、ガリウム燐、硫化亜鉛及びシリコンのうち少なくとも1つを主成分とするものが挙げられる。
メモリ505は、X線検出回路部503で変換された被写体507の電気信号(画像信号)をディジタルデータとして記憶するメモリであり、複数フレーム分の画像データを格納する領域を持っている。メモリ505に格納された画像データは、画像処理部510において、エネルギーサブトラクション処理や、断層画像を得るための再構成処理などの演算処理が行われて、表示用、診断用の画像が生成される。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、複数枚(n枚)の時間的に連続した撮影を行うのにあたり、撮像制御部511において、奇数フレームの撮影と偶数フレームの撮影とでX線電源504からX線管球501に供給する電圧を切り替えて、X線管球501から出射するX線の波長を変える。そして、被写体507内部の構造物のX線吸収を変化させた画像信号をX線検出回路部503で検出するようにしている。そして、検出した画像信号をAD変換器(図示せず)でディジタル信号に変換して、画像データとしてメモリ505に格納する。図11の例では、撮像制御部511によりX線電源504からX線管球501に対して、奇数フレームの撮影時に電圧V1が供給され、偶数フレームの撮影時に電圧V2が供給されている。そして、これに伴ってX線管球501から被写体507に対して、奇数フレーム撮影時に短波長のX線が出射され、偶数フレーム撮影時に長波長のX線波が出射されている。
第2の実施形態の特徴は、X線管球501と、X線検出回路部503との間に配置された被写体507自身を回転させながら撮影を行うことである。すなわち、第1の実施形態で説明したガントリー509を設ける必要がなく、病院内のいわゆる一般撮影室の中で、単純撮影のX線を利用して撮影することができる点に長所がある。ただし、後述する回転用台座を準備する必要がある。
第2の実施形態におけるX線撮像装置においても、X線検出回路部503は、変換素子508を2次元に配置して構成されているために大面積である。また、被写体507の回転角度は、180度または360度でよい。すなわち、患者(被写体507)がこれにより目をまわし気分を害することも少ないと考えられる。また、本実施形態では、従来のヘリカルスキャンタイプのCTに比べて撮影時間を短くすることが可能であり、例えば患者の胸部を撮影する場合、患者に強いる呼吸停止時間を短くすることができ、患者への負担を軽減できる。
図12は、本発明の好適な第2の実施形態に係るX線撮像装置において、被写体507を回転させるための回転機構を示した概略図である。この回転機構は、X線管球501及びX線検出回路部503と、被写体507との位置関係を変位させる駆動機構として機能する。図11の撮像制御部511による制御により、被写体507を回転用台座に配置させて支柱に固定させた状態で180度または360度回転する。図12において、被写体(患者)507が手を上げているのは、胸部を撮影する場合であり、例えば、頭部を撮影する場合は他の姿勢で撮影を行うことになる。
(第3の実施形態)
図13は、本発明の好適な第3の実施形態に係るX線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
図13のタイミングチャートには、奇数フレーム及び偶数フレームの撮影における「移動」、「X線」、「管電圧」、「画信号」の4つの信号を記載している。ここで、「移動」とは、X線管球501とX線検出回路部503との間に配置された被写体507の回転運動(変位)するタイミングを表している。第3の実施形態の特徴は、奇数フレームの撮影において移動を行い、偶数フレームの撮影において移動を行わないシーケンスで読み取り動作を行っている点であり、2フレームに1回の割合で回転運動をさせて撮影を行っている。すなわち、図11の撮像制御部511は、(2m−1)枚目の奇数フレームの撮像時と、(2m)枚目の偶数フレームの撮像時において、同じmの値の場合には、X線管球501及びX線検出回路部503と、被写体507との位置関係を変位させずに、mが+1変化する度に、X線管球501及びX線検出回路部503と、被写体507との位置関係を変位させるようにしている。
本実施形態では、奇数フレームと偶数フレームとを同じ位置関係で撮影を行っていることから、後に行われる画像処理部510でのエネルギーサブトラクション処理による精度が向上する。図13では、奇数フレームの撮影時に移動を行い、偶数フレームの撮影時に移動を行わないタイミングチャートを示しているが、その移動が逆であっても全く問題はなく、同様の効果がある。
(第4の実施形態)
図14は、本発明の好適な第4の実施形態に係るX線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
図14のタイミングチャートには、奇数フレーム及び偶数フレームの撮影における「移動」、「X線」、「管電圧」、「画信号」の4つの信号を記載している。ここで、「移動」とは、図1、図2におけるX線管球501とX線検出回路部503とが一対となって被写体507の周りを回転運動する時の移動(変位)と考えてもよい。また、図11におけるX線管球501とX線検出回路部503との間に配置された被写体507の回転運動(変位)と考えてもよい。図14では、奇数フレーム、偶数フレームの撮影に関わらず、常に等速回転運動を行っていることが特徴である。本実施形態では、パルス状に回転させる機構が必要なく、モータなどの回転機構への負荷が軽減する。
(第5の実施形態)
図15は、本発明の好適な第5の実施形態に係るX線撮像装置のX線検出回路部の回路図である。
図4と異なる点は、変換素子S1−1〜S3−3がMIS型センサではなく、PIN型センサであることである。このPIN型センサは、MIS型センサと異なりリフレッシュ動作を行わずに連続した撮影をすることができるので、一般的にMIS型センサよりもフレームレートを高くすることが可能である。また、変換素子S1−1〜S3−3をPIN型センサで構成しているため、図4の読み出し用回路部707とは異なる構成の読み出し用回路部702となっている。
(第6の実施形態)
図16は、本発明の好適な第6の実施形態を示し、X線撮像装置をX線撮像システムへ適用した例を示した概略図である。
X線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は、被写体507の胸部5071を透過し、イメージセンサ6040に入射する。イメージセンサ6040に入射したX線には、被写体507の体内部の情報が含まれている。イメージセンサ6040では、X線の入射に対応して蛍光体で可視光に変換し、さらに、これを光電変換して電気信号を得る。この電気信号は、ディジタル変換されて信号処理手段としてのイメージプロセッサ6070により画像処理され、制御室(コントロールルーム)の表示手段としてのディスプレイ6080に画像として表示されて観察される。
本実施形態のX線チューブ6050は、例えば、図1のX線管球501に相当する。イメージセンサ6040は、例えば、図1のX線検出回路部503に相当する。イメージプロセッサ6070は、例えば、図1のX線電源504、撮像制御部511、メモリ505及び画像処理部510に相当する。
また、イメージプロセッサ6070による画像処理により生成された画像データは、電話回線等の伝送手段6090により遠隔地へ転送することができる。また、ドクタールームなどの別の場所で表示手段としてのディスプレイ6081に表示もしくは光ディスク等の保存手段に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また、この画像データをフィルムプロセッサ6100によりフィルム6110として記録することもできる。
図16では、被写体507とイメージセンサ6040とは密着しているように示されているが、図11及び図12で示されるように被写体507を回転させて、断層撮影を加えたX線撮像装置を当該X線撮像システムに適用する形態も可能である。
本発明の好適な実施形態によれば、被写体507に対して連続した複数のX線像を撮像する際に、撮像制御部511において、(2m−1)(ただし、mは1以上の自然数)枚目の奇数フレームの撮像時と、(2m)枚目の偶数フレームの撮像時とでX線管球501から出射されるX線の波長が異なるようにX線電源504の電圧を制御する。また、X線管球501及びX線検出回路部503と、被写体507との位置関係を変位させる駆動機構(例えば、図1のガントリー509や図12に示した回転機構)における駆動を制御する。さらに、画像処理部510において、メモリ505に記憶されている前記奇数フレームの画像データと前記偶数フレームの画像データとを演算処理して、被写体507の断層画像又は3次元画像を生成するように構成されている。その結果、骨と血管のような放射線吸収が異なる複雑な構造体の放射線像から、例えばコントラストの大きい骨の陰影を消去させた画像を得ることができる。これにより、コントラストの大きい構造部の近傍にある微小なコントラストを有する病変部を検知することができ、診断効率の向上を実現することが可能となる。
また、変換素子508が2次元に配置された大面積のX線検出回路部503を構成するようにしたので、図11及び図12に示すような被写体507を回転させる回転機構を採用することにより、図16に示すようなスペースファクタに優れ、経済性の高いX線撮像装置を有するX線撮像システムを実現することが可能となる。このX線撮像システムにより、得られた撮影データの記録、表示、印刷、保管等が容易にでき、従来のフィルム撮影方式に変わる近年のディジタル化の要求に応える全く新しいX線撮像システムを提供することができる。そして、将来の高齢化社会において、現在よりも質の高い高度な医療環境を実現することができる。
また、X線管球501から被写体507に対してX線を出射角(コーン角)θの円錐状(いわゆるコーンビーム)で出射する。また、変換素子508が2次元に配置された大面積のX線検出回路部を構成するようにしたので、撮影時間を短くすることができ、被写体(患者)への負担を軽減することが可能となる。これは、例えば、患者の胸部の断層画像を撮影する場合には、患者に強いる呼吸停止時間を短くできる等である。
本発明の放射線撮像装置及び放射線撮像システムは、医療用の診断や工業用の非破壊検査に用いることが可能である。
本発明の好適な第1の実施形態に係る放射線撮像装置の概略構成図である。 本発明の好適な第1の実施形態に係る放射線撮像装置の概略的斜視図である。 本発明の好適な第1の実施形態に係る放射線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の好適な第1の実施形態に係る放射線撮像装置の放射線検出回路部の回路図である。 図4に示した放射線検出回路部の動作を示すタイムチャートである。 本発明の好適な第1の実施形態に係る放射線撮像装置において、図4の読み出し用回路部から出力されたアナログ信号を処理する各構成部のブロック図である。 図6に示したCPUの動作を示すタイミングチャートである。 図4に示した変換回路部の概略構成を示した上面図である。 図8に示した変換回路部において、A−B断面図である。 変換素子のデバイス動作を説明するためのエネルギーバンド図である。 本発明の好適な第2の実施形態に係る放射線撮像装置の概略構成図である。 本発明の好適な第2の実施形態に係る放射線撮像装置において、被写体を回転させるための回転機構を示した概略図である。 本発明の好適な第3の実施形態に係る放射線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の好適な第4の実施形態に係る放射線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の好適な第5の実施形態に係る放射線撮像装置の放射線検出回路部の回路図である。 本発明の好適な第6の実施形態を示し、放射線撮像装置を放射線撮像システムへ適用した例を示した概略図である。 放射線撮像装置を放射線撮像システムへ適用した他の例を示した概略図である。
符号の説明
501 X線管球
502 X線可視変換蛍光体
503 X線検出回路部
504 X線電源
505 メモリ
506 ガラス基板
507 被写体
508 光電変換素子
509 ガントリー
510 画像処理部
511 撮像制御部

Claims (10)

  1. 放射線源から出射され被写体を透過したパルス状の放射線を電気信号に変換する変換素子が2次元に配置された放射線検出回路部と、
    前記放射線源及び前記放射線検出回路部と前記被写体との位置関係を変位させる駆動機構と、
    前記放射線検出回路部で検出された電気信号を画像データとして記憶するメモリと、
    前記被写体に対して第1のフレーム及び前記第1のフレームと異なる第2のフレームを含む連続した複数のフレームの放射線像を撮像する際に、放射線が出射されていない状態から第1のエネルギーを有する放射線が出射された後に再び放射線が出射されない状態となる第1のパルス状の放射線を前記第1のフレームの撮像時に出射し、且つ、放射線が出射されていない状態から前記第1のエネルギーと異なる第2のエネルギーを有する放射線が出射された後に再び放射線が出射されない状態となる第2のパルス状の放射線を前記第2のフレームの撮像時に出射するように前記放射線源を制御するとともに、前記駆動機構における駆動を制御する撮像制御部と、
    前記メモリに記憶されている前記第1のフレームの画像データと前記第2のフレームの画像データとを差分処理して処理画像を生成し、前記処理画像を用いて前記被写体の断層画像又は3次元画像を生成する画像処理部と、
    を有する放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出回路部は、非晶質半導体を有する前記変換素子が絶縁基板上に2次元に配置されたものであり、
    前記撮像制御部は、前記第1のパルス状の放射線が出射されている第1の期間及び前記第2のパルス状の放射線が出射されている第2の期間には前記位置関係を変位させず、且つ、前記第1の期間と前記第2の期間との間で前記第1のパルス状の放射線又は前記第2のパルス状の放射線が出射されていない期間に前記位置関係を前記処理画像に問題とならない移動量で変位させるように、前記駆動機構の駆動を制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記複数のフレームは、前記第1のフレームと、前記第1のフレームの撮影の後に時間的に連続して行われる前記第2のフレームと、前記第2のフレームの撮影の後に時間的に連続して行われる第3のフレームと、を含み、
    前記撮像制御部は、前記第3のフレームの撮影時に前記第1のエネルギーを有する第3のパルス状の放射線を出射するように前記放射線源を制御し、
    前記撮像制御部は、前記第3のパルス状の放射線が出射されている第3の期間には前記位置関係を変位させず、且つ、前記第2の期間と前記第3の期間との間で前記第1のパルス状の放射線又は前記第2のパルス状の放射線が出射されていない期間に前記位置関係を変位させないように、前記駆動機構の駆動を制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の放射線撮像装置であって、
    前記被写体が前記放射線源と前記放射線検出回路部との間に存在するように前記放射線源と前記放射線検出回路部とが配置され、
    前記駆動機構は、前記被写体を回転させて前記位置関係を変位させることを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項1又は2に記載の放射線撮像装置であって、
    前記被写体が前記放射線源と前記放射線検出回路部との間に存在するように前記放射線源と前記放射線検出回路部とが配置され、
    前記駆動機構は、前記被写体の周りを前記放射線源及び前記放射線検出回路部を一体として回転させて前記位置関係を変位させることを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の放射線撮像装置であって、
    前記放射線検出回路部には、前記放射線源から出射された放射線を可視光に変換する波長変換体が設けられており、
    前記変換素子は、前記波長変換体で変換された可視光を電気信号に変換するために前記非晶質半導体としてアモルファスシリコンを有する光電変換素子であり、
    前記放射線検出回路部は、前記絶縁基板上に前記変換素子と非晶質半導体を有するスイッチ素子とを有する画素が2次元に配置されていることを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線撮像装置であって、
    前記第1のフレーム及び前記第2のフレームは、それぞれ連続した奇数フレームと偶数フレームであることを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の放射線撮像装置であって、
    前記撮像制御部は、前記放射線源から出射される放射線の波長を変更することを特徴とする放射線撮像装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の放射線撮像装置と、
    前記放射線撮像装置からの信号を処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示する表示手段と、
    前記信号処理手段からの信号を伝送する伝送手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、前記画像処理部で生成した前記被写体の断層画像及び3次元画像の少なくとも一方を表示する放射線撮像システム。
  9. 請求項8に記載の放射線撮像システムであって、
    前記画像処理部は、前記メモリに記憶されている前記第1のフレームの画像データに基づく第1の画像と、前記メモリに記憶されている前記第2のフレームの画像データに基づく第2の画像と、前記第1のフレームの画像データと前記第2のフレームの画像データとをエネルギーサブトラクション処理して得られた画像データに基づく第3の画像のうち、少なくとも2つの画像を生成し、生成した各画像を前記表示手段に同時に表示させることを特徴とする放射線撮像システム。
  10. 放射線源から出射され被写体を透過したパルス状の放射線を電気信号に変換するために非晶質半導体を有する変換素子が絶縁基板上に2次元に配置された放射線検出回路部と、前記放射線源及び前記放射線検出回路部と前記被写体との位置関係を変位させる駆動機構と、前記放射線検出回路部で検出された電気信号を画像データとして記憶するメモリとを有する放射線撮像装置の制御方法であって、
    前記被写体に対して第1のフレーム及び前記第1のフレームと異なる第2のフレームを含む連続した複数のフレームの放射線像を撮像する際に、
    前記第1のフレームの撮像時に放射線が出射されていない状態から第1のエネルギーを有する放射線が出射された後に再び放射線が出射されない状態となる第1のパルス状の放射線を出射するように前記放射線源を制御する工程と、
    前記第2のフレームの撮像時に放射線が出射されていない状態から前記第1のエネルギーと異なる第2のエネルギーを有する放射線が出射された後に再び放射線が出射されない状態となる第2のパルス状の放射線を出射するように前記放射線源を制御する工程と、
    前記メモリに記憶されている前記第1のフレームの画像データと前記第2のフレームの画像データとを差分処理して処理画像を生成し、前記処理画像を用いて前記被写体の断層画像又は3次元画像を生成する工程と、
    前記第1のパルス状の放射線が出射されている第1の期間及び前記第2のパルス状の放射線が出射されている第2の期間には前記位置関係を変位させず、且つ、前記第1の期間と前記第2の期間との間で前記第1のパルス状の放射線又は前記第2のパルス状の放射線が出射されていない期間に前記位置関係を前記処理画像に問題とならない移動量で変位させるように、前記駆動機構の駆動を制御する工程と、
    を行うことを特徴とする制御方法。
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