JP6362421B2 - 放射線撮像装置、その制御方法およびプログラム - Google Patents

放射線撮像装置、その制御方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、放射線撮像装置、その制御方法およびプログラムに関する。
放射線撮像装置(以下、「装置」)は、例えば、基板上に配列された複数のセンサと、各センサを駆動する駆動部とを備える。装置のなかには、放射線の照射が開始されたことを検知するための検知部をさらに備え、装置自身で放射線撮影が開始されたことを判断して信号読出を行うことが可能なものもある。検知部は、放射線の照射が開始されたことに応答して検知信号を出力する。駆動部は、該検知信号に基づいて各センサを駆動し、放射線量に応じた信号をセンサから読み出す。
特開2013−106919号公報 特開2013−64719号公報
ところで、装置では、装置への衝撃によるノイズや電磁波に起因するノイズ(外来ノイズ)等が生じうる。これらのノイズは、放射線の照射が開始されていないにも関わらず検知部が検知信号を出力する等、誤検知をもたらす虞がある。そのため、放射線撮影が開始されたことを装置自身で判断して信号読出を行う構成では、検知部からの検知信号が、適切に出力されたもの(放射線の照射が開始されたことによって出力されたもの)であるか否かを装置自身で判定する技術が必要である。
なお、特許文献1には、放射線の照射の開始を検知したことを放射線技師等のユーザに報知する構成が開示されている。この構成によると、ユーザは、放射線の照射の開始を装置が適切に検知したのか否かを知ることができるため、誤検知の状態の装置に対して、該ユーザが放射線を誤って照射してしまうといった事態等を防ぐことができる。
また、特許文献2には、センサから読み出した信号が、外来ノイズに起因するノイズ成分を含むか否かを判定し、該判定の結果をユーザに報知する構成が開示されている。この構成によると、ユーザは、該判定の結果に基づいて、適宜、放射線画像を確認し、又は、放射線撮影をやり直すことができ、放射線撮影を適切に行うことができる。
しかしながら、特許文献1および特許文献2のいずれにも、検知部からの検知信号が適切に出力されたものであるか否かを装置自身で判定する技術については開示されていない。
本発明の目的は、放射線の照射が開始されたことを検知するための検知部を備える放射線撮像装置において、放射線の照射が開始されたことの誤検知を防ぐのに有利な技術を提供することにある。
本発明の一つの側面は放射線撮像装置にかかり、前記放射線撮像装置は、複数の行および複数の列を形成するように配列された複数のセンサと、前記複数のセンサを行単位で駆動する駆動部と、放射線の照射が開始されたことに応答して検知信号を出力する検知部と、制御部と、を備える放射線撮像装置であって、前記制御部は、放射線の照射が開始される前に前記複数のセンサを行単位で繰り返し初期化するように前記駆動部を制御する第1制御と、前記検知信号に応答して前記初期化を中断し、前記複数のセンサが信号を出力するように前記駆動部を制御する第2制御と、を行い、前記放射線撮像装置は、前記第2制御により出力された前記複数のセンサからの信号のうち、前記第1制御で最後に初期化された行のセンサからの信号と、それ以外の行のセンサからの信号との差に基づいて、前記検知信号が、放射線の照射が開始されたことによって出力されたものであるか否かの判定を行うユニットをさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、誤検知を防ぐのに有利である。
放射線撮像装置の全体構成例を説明するためのブロック図。 センサおよび読出部の構成例を説明するための図。 センサの駆動方法の例を説明するための図。 放射線の照射の開始を誤検知した場合の放射線撮像装置の駆動方法の例を説明するための図。 放射線撮像装置の駆動方法の例を説明するための図。 放射線撮像装置の駆動方法の例を説明するための図。 暗画像読出を行ってから判定を行う場合の放射線撮像装置の駆動方法の例を説明するための図。
(放射線撮像システムの構成例)
図1は、放射線撮像システムに代表される放射線撮像装置ないし放射線検査装置IA(以下、単に「装置IA」という。)のシステム構成を説明するためのブロック図である。装置IAは、例えば撮像部100を具備しており、放射線源20からの放射線を受けて放射線撮影を行う。具体的には、放射線制御部30は、曝射スイッチ40が押されたことに応じて、放射線を発生するように放射線源20を制御する。放射線は、X線、α線、β線、γ線等を含む。
放射線源20からの放射線は、例えば患者等の被検者(不図示)を通過し、撮像部100は該放射線に基づいて画像データを生成する。該生成された画像データは、プロセッサ等の演算処理部50により演算処理が為され、ディスプレイ等の表示部60に放射線画像として出力される。放射線技師等のユーザは、端末70を用いて、撮影条件等の放射線撮影を行うのに必要な情報を演算処理部50に入力することが可能であり、また、画像データ等の撮影結果を保存し、或いは無線LAN等の通信手段を介して他の端末に送信することも可能である。
撮像部100は、センサアレイ110と、駆動部120と、信号処理部130と、電圧供給部140と、検知部150と、制御部160とを備えている。
センサアレイ110は、複数の行および複数の列を形成するように配列された複数のセンサによって形成されている。センサアレイ110の上には、放射線を光に変換するシンチレータ(不図示)が配されうる。この場合、センサには、例えば、PIN型フォトダイオードやMIS型フォトダイオードが用いられ、センサは、例えば、ガラス基板の上にアモルファスシリコンを用いて形成される。ここでは、放射線を光に変換し、該光を光電変換する間接変換型の構成を例示するが、放射線を電気信号に(直接)変換する直接変換型の構成が採られてもよい。
駆動部120は、センサアレイ110を駆動(又は制御)し、例えば、センサアレイ110の各行に配された信号線を介して各センサに駆動信号(又は制御信号)を供給し、各センサを行単位で駆動する。
信号処理部130は、駆動部120により駆動された各センサからの信号(以下、単に「センサ信号」という場合がある)に対して信号処理を行う。信号処理部130は、例えば、読出部131と、AD変換部132と、データ生成部133とを有する。読出部131は、センサアレイ110の列ごとにセンサから信号を読み出す。AD変換部132は、該読み出されたセンサ信号をアナログデジタル変換(AD変換)する。データ生成部133は、該AD変換されたセンサ信号に基づいて画像データを生成する。
電圧供給部140は、撮像部100の各ユニットに電源電圧を供給する。電圧供給部140は、例えば外部から電源電圧を受けて各ユニットに供給するための複数の電源電圧を生成する電圧生成部(不図示)を備えていてもよい。電圧供給部140は、各ユニットに、該ユニットが適切に動作するのに必要な電源電圧をそれぞれ供給する。
検知部150は、放射線の照射が開始されたことを検知する。例えば、検知部150は、電圧供給部140の状態(例えば、電流量の変化ないし電圧値の変化)をモニタしており、放射線の照射が開始され、電圧供給部140の状態が変化したことに応じて、検知信号を出力する。
制御部160は、撮像部100の各ユニットを制御し、撮像部100の全体の動作を制御する。例えば、制御部160は、駆動部120や信号処理部130の動作を制御信号により制御する。また、例えば、制御部160は、検知部150からの検知信号に応答して、各ユニット間の同期制御を行うことも可能であり、例えば、撮像部100の動作モードを変更することもできる。
なお、装置IAは、上記構成例に限られるものではなく、上述の各ユニットの一部の機能を他のユニットが有する構成を採ってもよいし、他の機能を有するユニットをさらに具備してもよい。
図2は、装置IAにおけるセンサアレイ110および読出部131の部分の具体的な構成例を示している。センサアレイ110には、センサS(S11〜S88)の他、対応するスイッチ素子T(T11〜T88)が配されている。スイッチ素子Tは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)を含み、対応するセンサSに接続されている。1つのセンサSと、それに対応する1つのスイッチ素子Tとは、1つの画素PX(PX11〜PX88)を形成している。なお、図中では説明を容易にするため、8行×8列のセンサアレイ110を例示しているが、行数および列数は、これらの数量に限られるものではない。
各行のスイッチ素子Tのゲート端子は、各行に対応するように配された信号線LTX(LTX1〜LTX8)に接続されている。信号線LTXは、駆動部120からの駆動信号を伝搬する。このような構成によって、スイッチ素子Tは駆動部120からの駆動信号をゲート端子で受ける。
例えば、駆動信号がローレベル(L)のときは、スイッチ素子Tは非導通状態であり、センサSで生じた電荷がセンサSに蓄積される。一方、駆動信号がハイレベル(H)のときは、スイッチ素子Tは導通状態であり、スイッチ素子Tを介して、センサSから各列に配された列信号線LCにセンサ信号が出力される。該センサ信号の信号値は、スイッチ素子Tが非導通状態の間にセンサSに蓄積された電荷の量にしたがう。
また、センサSは、スイッチ素子Tが接続された側とは反対側の端子でバイアス線Vに接続されており、センサSは、バイアス線Vを介して電圧供給部140から接地用の電源電圧を受ける。前述の検知部150は、例えば、バイアス線Vの電流量をモニタする機能を有する。後に詳細を述べるが、放射線撮影を開始する前(即ち、放射線の照射が開始される前)には、駆動部120は、センサSを初期化(リセット)する初期化動作を行っており、検知部150は、バイアス線Vの電流量をモニタしている。該初期化動作の間に放射線の照射が開始されたとき、バイアス線Vの電流量が大きくなる。これにより、検知部150は、放射線の照射が開始されたことを検知することができる。
読出部131は、例えば、センサ信号を増幅する信号増幅部Uと、該増幅された信号をサンプリングするサンプリング部USHと、該サンプリングされた信号を出力する出力部UOUTとを有する。
信号増幅部Uは、各列に配されており、例えば増幅回路A1とフィードバック容量CFBとを含む。フィードバック容量CFBは、増幅回路A1の出力端子と一方の入力端子とを接続するように配されている。また、列信号線LCは、増幅回路A1の該一方の入力端子に接続されている。増幅回路A1の他方の入力端子には、基準電位VREFが接続されている。このような構成により、信号増幅部Uは、センサ信号を増幅する。
また、信号増幅部Uは、スイッチSW1〜SW2をさらに含む。スイッチSW1は、列信号線LCと基準電位VREFとの間に配されており、センサ信号の読み出しを行っていない間は導通状態に維持されうる。また、スイッチSW2は、フィードバック容量CFBと並列に(増幅回路A1の出力端子と一方の入力端子とを接続するように)配されており、スイッチSW2を導通状態にすることにより、増幅回路A1を初期化することができる。スイッチSW1とSW2とは、同一の制御信号によって制御されてもよいし、互いに異なる制御信号によって個別に制御されてもよい。このときの、列信号線LCの電位および信号増幅部Uの出力の電位は基準電位VREFである。
サンプリング部USHは、各列に配されており、例えば、サンプルホールド回路SH1〜SH4を含む。回路SH1〜SH4は、放射線量に応じた信号成分を含む信号(以下、S信号)、又は、該信号成分を含まない信号(以下、N信号)をサンプリングする。N信号は、回路構成や素子ばらつき等に起因するオフセット成分に相当する信号である。例えば、回路SH1は、奇数行(第1行、第3行、・・・、第7行)のセンサSからのS信号をサンプリングし、回路SH2は、奇数行のセンサSからのN信号をサンプリングする。同様に、回路SH3は、偶数行(第2行、第4行、・・・、第8行)のセンサSからのS信号をサンプリングし、回路SH4は、偶数行のセンサSからのN信号をサンプリングする。サンプリング部USHは、センサ信号を読み出す読出動作を行う場合、例えば、奇数行のセンサ信号のサンプリングと、偶数行のセンサ信号のサンプリングと、を交互に行う。
出力部UOUTは、サンプリング部USHからS信号およびN信号を順にAD変換部に出力する。出力部UOUTは、例えば、増幅回路A2、A2及びA3を含む。増幅回路A2はS信号を増幅し、増幅回路A2はN信号を増幅する。増幅回路A2及びA2は、例えば、サンプリング部USHからの信号を受けてソースフォロワ動作を行うソースフォロワ回路でもよい。増幅回路A3は、増幅回路A2からのS信号と増幅回路A2からのN信号との差を増幅して出力する。
読出部131は、以上に例示された構成によって、センサ信号の相関二重サンプリング処理(CDS処理)を行う。その後、該センサ信号はAD変換部132によりAD変換され、該AD変換されたセンサ信号に基づいて、データ生成部133により画像データが生成される。なお、読出部131は、上記構成例に限られるものではなく、例えば、S信号とN信号との差に相当する信号ないしデータは読出部131の外部で得られてもよい。また、読出部131の回路構成の一部を変更してもよいし、または、読出部131は、その他の信号処理を行う回路をさらに含んでもよい。
(第1実施形態)
図3〜5を参照しながら第1実施形態を述べる。
図3(a)は、センサSを駆動するための動作タイミングチャートを示している。図中には、横軸を時間軸として、動作モードと、放射線の照射状態と、制御信号RESと、駆動信号TX1〜TX8と、電流量Iとが、それぞれ示されている。制御信号RESはスイッチSW1及びSW2を制御するための信号であり、制御信号RESをHにすることによってスイッチSW1及びSW2が導通状態になり、信号増幅部UAが初期化される。駆動信号TX1等は、信号線LTX1等を伝搬する駆動信号である。電流量Iは、バイアス線Vに流れる電流の量である。
放射線撮影を行う際、装置IAは、例えば、放射線が照射される前には初期化動作RSを行っており、放射線の照射が開始されたことに応じて初期化動作RSを中断して蓄積動作AOおよび読出動作ROを行う。これにより、装置IAは、照射された放射線に基づく画像データを取得する第1の読出を行う。
その後、装置IAは、上記動作RS、AO及びROと同様の手順で、初期化動作RS、蓄積動作AOおよび読出動作ROを、放射線が照射されていない状態で行う。これにより、装置IAは、放射線が照射されていない状態での画像データを取得する第2の読出を行う。具体的には、各センサSでは、放射線が照射されていない状態でも、暗電流等に起因して電荷が発生し蓄積される。該画像データは、該電荷に応じたセンサ信号に基づいて形成される。そして、前述の第1の読出で得られた画像データに対して、該第2の読出で得られた画像データを用いて補正処理を行うことにより、暗電流等に起因するノイズ成分が除去される。該画像データは「暗画像データ」とも称され、該第2の読出は「暗画像読出」とも称される。
まず、初期化動作RSでは、複数のセンサSの初期化を行単位で繰り返し行う。具体的には、初期化動作RSでは、制御信号RESはHであり、前述のスイッチSW1及びSW2は導通状態に維持されている。その間、駆動信号TX1〜TX8を順にHにして、第1行〜第8行のスイッチ素子Tを順に導通状態にする。これにより、センサSで生じた電荷は列信号線LCを介して基準電位VREFに放出される。このようにして、各行のセンサSが順に初期化される。
放射線の照射が開始されると、各センサSでの電荷発生量が大きくなる。これにより、初期化動作RSで基準電位VREFに放出される電荷(ここでは電子)の量が大きくなり、バイアス線Vに流れる電荷(ここでは正孔)の量、即ち電流量Iも大きくなる。前述の検知部150は、例えば、電流量Iないしその変化に基づいて、放射線の照射が開始されたことを検知し、検知信号を出力することができる。
電流量Iは、主に、放射線に応じて発生する電荷を時間積分することによって得られるため、放射線の照射が開始された後、電流量Iは、時間が経過するにつれて略一定のレートで増加する。そして、電流量Iが所定のしきい値ITHよりも大きくなったとき、検知部150は、放射線の照射が開始されたと判断して、検知信号を出力する。ここでは、第5行のセンサSを初期化しているときに該検知信号が出力されたことを示している。そして、該検知信号に応答して、初期化動作RSが中断され、蓄積動作AOが開始される。
なお、ここでは、検知部150が、電流量Iに基づいて放射線の照射の開始を検知する態様を例示するが、該照射の開始の検知の方法は、この態様に限られるものではない。例えば、検知部150は、基準電位VREFの電流量ないしその変化に基づいて該照射の開始を検知してもよいし、センサSに接続されたその他の配線(電源線や信号線)の信号に基づいて該照射の開始を検知してもよい。或いは、複数のセンサSとは異なる他のセンサを設けて、該他のセンサからの信号に基づいて放射線の照射の開始を検知してもよい。
また、図中では、第1行〜第8行の1周分の初期化と、その次の第1行〜第5行で中断された初期化と、の初期化動作RSが示されているが、各行のセンサSの初期化は、放射線の照射が開始されるまで、繰り返し為される。また、初期化動作RSについて、ここでは第1行〜第8行の順番で順に初期化する態様を例示しているが、初期化する行の順番は本態様に限られるものではない。
蓄積動作AOでは、初期化動作RSが中断されてから所定期間にわたって、放射線の照射が終了するまで、スイッチ素子Tを非導通状態に維持する。これにより、各センサSでは、照射された放射線量に応じた量の電荷が蓄積される。
読出動作ROでは、制御信号RESをLにして信号増幅部Uをアクティブ状態にし、駆動信号TX1〜TX8を順にHにして第1行〜第8行のスイッチ素子Tを順に導通状態にする。これにより、センサSで生じた電荷に応じた信号が、読出部131によって順に読み出され、照射された放射線に基づく画像データを取得するための第1の読出が完了する。
その後、放射線が照射されていない状態での画像データを取得するための第2の読出(即ち、暗画像データを取得するための暗画像読出)が開始される。具体的には、制御信号RESを再びHにして初期化動作RSと蓄積動作AOとを行い、その後、制御信号RESを再びLにして読出動作ROを行う。前述のとおり、これらの一連の動作RS、AO及びROは、放射線が照射されていない状態で為される。
初期化動作RSは、前述の初期化動作RSと同様にして、センサSの初期化を全ての行について少なくとも1回行った後、該初期化動作RSが中断された行と同じ行(ここでは第5行)で中断されうる。なお、ここでは説明の容易化のため、初期化動作RSが、第1行〜第8行の1周分の初期化を行った後に中断される態様を例示したが、初期化動作RSは、2周分以上の初期化を行った後に中断されてもよい。
蓄積動作AOは、スイッチ素子Tを非導通状態に維持する時間が、前述の蓄積動作AOでスイッチ素子Tを非導通状態に維持する時間に等しくなるように為されるとよい。その後、読出動作ROにより、放射線が照射されていない状態でセンサSに蓄積された電荷に応じた信号が順に読み出される。
図3(b)は、図3(a)の例における、各行のセンサ信号の平均値を行ごとに示している。横軸は行番号(R1〜R8)を示している。ここでは理解を容易にするため、放射線が一様に照射された場合(具体的には、検知される放射線が、被検者の体内情報を含まない場合)について考える。センサ信号は、放射線量に応じた信号成分と、初期化動作RSで最後に初期化されてから読出動作ROで駆動されるまでの時間に応じたノイズ成分と、を含みうる。そのため、放射線が一様に照射された場合には、各行のセンサ信号は互いに略等しい。
本例では、第4行の初期化のときに放射線の照射が開始され、第5行の初期化のときに放射線の照射が開始されたことが検知されている。そのため、該第4行〜第5行の初期化では、放射線が照射されていない状態でセンサSに蓄積された電荷に相当するノイズ成分の他、照射された放射線量に応じた信号成分の一部が初期化されている。その結果、図3(b)に示されるように、第4行〜第5行(R4〜R5)の信号値が、他の行の信号値よりも小さくなっている。例えば、放射線の照射開始を検知したとき(具体的には、検知信号が検知部150により出力されたとき)の初期化対象である第5行では、放射線の照射中に初期化が為されていない他の行(R1〜R3及びR6〜R8)との間で、信号値に差Aが生じている。該差Aは、
A=D×T2/T1
D:放射線の照射中に初期化が為されていない他の行の信号値
T1:放射線の照射時間
T2:放射線の照射が開始されてから該照射の開始が検知されるまでの時間
と表せる。前述のとおり、電流量Iは、主に、放射線に応じて発生する電荷を時間積分することによって得られる。そのため、しきい値ITHが固定値であれば差Aは略一定であり、さらに、放射線強度が一定であれば時間T2も略一定である。
ここで、読出動作ROで得られたセンサ信号における上記差Aに基づいて、検知部150の検知結果(即ち、検知信号が出力されたこと)が正しいか誤りであるかを判定することができる。差Aは、放射線の照射が開始されてから該照射の開始が検知されるまでの間の初期化動作RSに起因するものである。そのため、例えば、該差Aが所定値よりも大きい場合には、検知信号は適切に出力された(検知部150による検知が正しかった)と判定することができる。即ち、検知信号は、放射線の照射が開始されたことによって出力されたものであると判定することができる。
一方、後に詳細を述べるが、差Aが所定値よりも小さい場合、又は、差Aが実質的に0である場合には、検知信号は誤って出力された(即ち、誤検知である)と判定することができる。
上述の判定(以下、単に「判定」という場合がある。)は、検知信号が出力されたときの初期化対象である第5行の信号値と、それ以外の行の信号値Dとの差に基づいて為されればよい。それ以外の行とは、例えば、第5行の次の行である第6行でもよいし、それより後の行(第7行や第8行)でもよい。但し、第5行より前の行については、上記例の場合、第4行において放射線の照射開始時の初期化によって信号成分の一部が失われているため、第1行〜第3行の信号値が適用されるとよい。即ち、検知信号が出力されたときの初期化対象である行よりも所定の行数(例えば、ユーザによって予め設定された行数でもよいし、照射された放射線量に基づいて算出された行数でもよい。)だけ前の行の信号値が用いられるとよい。或いは、判定は、上記初期化対象である第5行の信号値と、第5行を除く他の全ての行における信号値の平均値と、の差に基づいて為されてもよい。
放射線撮影は被写体を通過した放射線に基づいて為されるため、実際に撮像部100に入射する放射線は、一様ではなく、被検者の体内情報を含みうる。そのため、図3(b)に例示されるように、センサ信号の行ごとの平均値に基づいて判定を行うとよい。或いは、平均値の代わりに中央値や最頻値に基づいて判定を行ってもよいし、標準偏差等、各行のセンサ信号の統計結果に基づいて判定を行ってもよい。
また、例えば、放射線は、センサアレイ110のうちの中央領域(図2の例では例えば第3列〜第4列等)には、被写体を通過して入射する場合が多いのに対して、端部領域(例えば第1列又は第8列等)には、被写体を通過しないで入射する場合が多い。そのため、例えば、センサアレイ110のうちの端部領域のセンサSからのセンサ信号に基づいて判定を行ってもよい。或いは、端部領域のセンサSからのセンサ信号と、中央領域のセンサSからのセンサ信号との加重平均に基づいて判定を行ってもよい。該加重平均では、例えば、端部領域のセンサSからのセンサ信号に用いる係数を、中央領域のセンサSからのセンサ信号に用いる係数よりも大きく設定すればよい。
上述の判定は、例えば演算処理部50によって為されうるが、判定を行うユニットの構成は本態様に限られるものではない。例えば、撮像部100が、判定を行うための判定部をさらに備えていてもよいし、又は、信号処理部130内の一部のユニット若しくは不図示の他のユニットが判定を行う機能を有していてもよい。また、撮像部100は、駆動部120からの駆動信号TXないし制御部160からの制御信号と、検知部150からの検知信号とに基づいて、いずれの行のセンサSを初期化しているときに検知信号が出力されたかの情報を保持する手段をさらに備えていてもよい。判定を行うユニットは、該情報に基づいて、検知信号が出力されたときの初期化対象である行を特定し、該特定された行と、それ以外の行との間で信号値との比較を行い、それらの差に基づいて判定を行うことができる。
図4(a)は、放射線の照射の開始を誤検知した場合の動作タイミングチャートを、図3(a)と同様に示している。誤検知は、装置IAへの衝撃によるノイズや電磁波に起因するノイズ等の外来ノイズに起因し、具体的には、検知部150が、外来ノイズによって、放射線の照射が開始されていないにも関わらず検知信号を出力してしまうことによって生じうる。図4(a)では、初期化動作RSにおいて第5行のセンサSを初期化しているときに外来ノイズが混入してI>ITHとなり、検知信号が出力されて初期化動作RSが中断された場合を示している。初期化動作RSが中断された後、蓄積動作AOおよび読出動作ROは、前述と同様に為される。
図4(b)は、読出動作ROで得られた各行のセンサ信号の平均値を、図3(b)と同様に示している。上記誤検知の例では、放射線の照射が開始されていないにも関わらず検知信号が出力されている。そのため、各行の信号値は、放射線が照射されていない状態でセンサSに蓄積された電荷に相当するノイズ成分を示しており、各行のセンサ信号は信号成分を含まない。よって、上記誤検知の例では、検知信号が出力されたときの初期化対象である第5行の信号値と、それ以外の行の信号値との差は、実質的に0である。図3を参照しながら述べたとおり、しきい値ITHが固定値であれば、検知信号が適切に出力された場合の信号値の差Aは略一定である。そのため、上記誤検知の例における信号値の差が所定値よりも小さい場合(ここでは実質的に0である場合)には、検知信号が放射線の照射が開始されたことによって出力されたものではないことを判定することができる。
図5は、装置IAの動作フローチャートを示している。ステップS001(以下、単に「S001」とする。他のステップについても同様である。)では、前述の初期化動作RSを行う。S002では、放射線の照射が開始されたか否かの判断を行う。具体的には、検知部150は、バイアス線Vの電流量Iをモニタしており、電流量Iがしきい値ITHよりも大きくなったときに放射線の照射が開始されたと判断して、検知信号を出力する。検知信号が出力されない場合にはS001に戻り、検知信号が出力された場合にはS003に進む。S003では、前述の蓄積動作AOを行う。蓄積動作AOは、放射線の照射が終了するまで為されてもよいが、所定時間が経過しても放射線の照射が終了しない場合には強制終了されてもよい。その後、S004では、前述の読出動作ROを行う。
S005では、読出動作ROで得られたセンサ信号のうち、検知信号が出力されたときの初期化対象である行の信号値と、それ以外の行の信号値との差に基づいて、検知信号が放射線の照射が開始されたことによって出力されたものであるか否かの判定を行う。該判定の結果、検知信号が放射線の照射が開始されたことによって出力されたものであった場合(検知部150による検知結果が正しかった場合)にはS006に進む。
一方、検知信号が放射線の照射が開始されたことによって出力されたものでなかった場合(検知部150による検知結果が誤りであった場合)にはS001に戻る。このとき、S001に戻ると共に、放射線技師等のユーザに対して、誤検知が生じたことを通知してもよい。これにより、ユーザは、動作中の装置等ノイズの原因となるものが装置IAの周辺にないか、確認することができる。該通知は、例えば、ディスプレイ等の表示部60に表示することによって為されてもよいが、撮像部110が所定の通知部を備えており、該通知部によって為されてもよい。また、該通知は、該通知内容を文字で出力することによって為されてもよいが、音を発生することによって為されてもよいし、LED等を点滅ないし点灯させることによって為されてもよい。
S006では、前述の暗画像読出を行う。具体的には、初期化動作RS、蓄積動作AOおよび読出動作ROを、動作RS、AO及びRO(S001、S003及びS004)と同様に行う。その後、S004の読出動作ROで得られた画像データに対して、本工程で得られた暗画像データを用いて補正処理を行う。
以上、本駆動方法ないし制御方法によると、装置IAは、検知部150から検知信号が出力されるまで初期化動作RSを行っており、検知信号が出力されたことに応答して蓄積動作AOおよび読出動作ROを行う。その後、読出動作ROで得られた信号を解析して、検知信号が、放射線の照射開始によって出力されたものか否か(検知部150の検知結果が正しいか誤りか)の判定を行う。そして、検知信号が出力されたことが放射線の照射開始によって出力されたものでなかった場合(即ち、誤検知であった場合)には、再び、装置IAは初期化動作RSを行って次の放射線撮影の準備をする。判定は、検知信号が出力されたときの初期化対象である行の信号値と、それ以外の行の信号値との差に基づいて為される。該信号値の差は、本実施形態の放射線の照射開始の検知方法によると略一定になるため、判定は、該信号値の差と所定の値との大小関係に基づいて為されればよい。
以上、本実施形態によると、放射線の照射が開始されたことを検知するための検知部を備える放射線撮像装置において、誤検知を防ぐのに有利である。
(第2実施形態)
図6〜7を参照しながら第2実施形態を述べる。前述の第1実施形態では、誤検知であった場合には、暗画像読出(蓄積動作AO〜読出動作RO)を行わずに初期化動作RSに戻る態様を例示した。しかし、本発明はこの態様に限られるものではなく、暗画像読出を行い、それによって得られた暗画像データに基づいて補正処理を行いながら検知部150の検知結果が正しいか誤りかの判定を行うことも可能である。
図6は、放射線撮像装置の動作フローチャートを、第1実施形態(図5)と同様に示している。本フローチャートにおいて、図5と同じ内容の工程については同じ記号を付している。即ち、S001〜S004については図5と同様である。その後、S006の暗画像読出を行う。そして、S004の読出動作ROで得られた画像データに対して、S006の暗画像読出で得られた暗画像データを用いて補正処理を行う。
その後、S015では、該補正処理が為された画像データを用いて、検知部150の検知結果が正しいか誤りか(具体的には、検知信号が、放射線の照射開始によって出力されたものか否か)の判定を行う。具体的には、該判定は、該画像データのうちの、検知信号が出力されたときの初期化対象である行に対応する部分と、それ以外の行に対応する部分と、の差に基づいて為される。
図7は、本実施形態に係る動作タイミングチャートを、第1実施形態(図3〜4)と同様に示している。図7(a1)は、検知部150の検知結果が正しい場合の動作タイミングチャートを示しており、図7(b1)は、そのときの画像データのデータ値(平均値)を行ごとに示している。図7(a2)は、検知部150の検知結果が誤っている場合(即ち、誤検知の場合)の動作タイミングチャートを示しており、図7(b2)は、そのときの画像データのデータ値(平均値)を行ごとに示している。
検知部150の検知結果が正しい場合について、図7(a1)に示されるように、初期化動作RSにおいて第5行のセンサSを初期化しているときに該検知信号が出力され、初期化動作RSが中断される。その後、前述と同様にして、動作AO及びROを順に行い、さらに、暗画像読出の一連の動作RS、AO及びROを順に行う。その結果、図7(b1)に示されるように、補正処理が為された画像データのうち、第5行(R5)に対応する部分では、放射線の照射中に初期化が為されていない他の行(R1〜R3及びR6〜R8)に対応する部分との間で、データ値に差A’が生じている。なお、図中のデータ値D’は、該他の行(R1〜R3及びR6〜R8)に対応する部分のデータ値であり、データ値D’は、前述の信号値Dから暗電流等に起因するノイズ成分に相当する信号値を減算した値に対応し、また、A’=Aである。
一方、誤検知の場合について、図7(a2)に示されるように、初期化動作RSにおいて第5行のセンサSを初期化しているときに該検知信号が出力され、初期化動作RSが中断される。本実施形態では、その後、前述と同様にして、動作AO及びROを行った後、初期化動作RSに戻らずに、暗画像読出の一連の動作RS、AO及びROを順に行う。
上記誤検知の例では、信号読出ROで得られた各行のセンサ信号が信号成分を含まないため、図7(b2)に示されるように、最終的に得られる画像データにおけるデータ値は実質的に0である。そして、該画像データでは、第5行(R5)に対応する部分のデータ値と、それ以外の行に対応する部分のデータ値との差が、実質的に0である。
本実施形態によると、暗画像データを用いて補正処理を行った後においても、検知部150の検知結果が正しいか誤りであるかの判定を行うことができる。よって、本実施形態によっても前述の第1実施形態と同様の効果が得られる。なお、ここでは、暗画像読出を行う場合を例示したが、その他の信号処理ないしデータ処理が為された後においても、同様にして、上記判定を行うことが可能である。
以上、2つの好適な実施形態を例示したが、本発明はこれらに限られるものではなく、目的等に応じて、その一部を変更してもよいし、各実施形態の各特徴を組み合わせてもよい。
(プログラム)
本発明は、上述の各実施形態は、プログラムないしソフトウェアをコンピュータにより実行することによっても為されうる。具体的には、例えば、上述の各実施形態の機能を実現するプログラムが、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して、システムないし装置に供給される。システムないし装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)は、その後、該プログラムを読み出して実行する。
IA:放射線撮像装置、120:駆動部、130:信号処理部、131:読出部、132:AD変換部、133:データ生成部、140:電圧生成部、150:検知部、160:制御部。

Claims (11)

  1. 複数の行および複数の列を形成するように配列された複数のセンサと、前記複数のセンサを行単位で駆動する駆動部と、放射線の照射が開始されたことに応答して検知信号を出力する検知部と、制御部と、を備える放射線撮像装置であって、
    前記制御部は、
    放射線の照射が開始される前に前記複数のセンサを行単位で繰り返し初期化するように前記駆動部を制御する第1制御と、
    前記検知信号に応答して前記初期化を中断し、前記複数のセンサが信号を出力するように前記駆動部を制御する第2制御と、を行い、
    前記放射線撮像装置は、前記第2制御により出力された前記複数のセンサからの信号のうち、前記第1制御で最後に初期化された行のセンサからの信号と、それ以外の行のセンサからの信号との差に基づいて、前記検知信号が、放射線の照射が開始されたことによって出力されたものであるか否かの判定を行うユニットをさらに備える
    ことを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 前記ユニットは、最後に初期化された行のセンサからの信号の平均値と、それ以外の行のセンサからの信号の平均値との差に基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
  3. 前記制御部は、前記第1制御および前記第2制御の前または後に、前記複数のセンサに放射線が照射されていない状態で前記複数のセンサで生じた電荷に応じた信号を前記複数のセンサが出力するように前記駆動部を制御する第3制御をさらに行い、
    前記放射線撮像装置は、前記第2制御により出力された前記複数のセンサからの信号と、前記第3制御により出力された前記複数のセンサからの信号との差を画像データとして出力する出力部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線撮像装置。
  4. 複数の行および複数の列を形成するように配列された複数のセンサと、前記複数のセンサを行単位で駆動する駆動部と、放射線の照射が開始されたことに応答して検知信号を出力する検知部と、制御部と、を備える放射線撮像装置であって、
    前記制御部は、
    放射線の照射が開始される前に前記複数のセンサを行単位で繰り返し初期化するように前記駆動部を制御する第1制御と、
    前記検知信号に応答して前記初期化を中断し、前記複数のセンサが信号を出力するように前記駆動部を制御する第2制御と、
    前記第1制御および前記第2制御の前または後に、前記複数のセンサに放射線が照射されていない状態で前記複数のセンサで生じた電荷に応じた信号を前記複数のセンサが出力するように前記駆動部を制御する第3制御と、を行い、
    前記放射線撮像装置は、
    前記第2制御により出力された前記複数のセンサからの信号と、前記第3制御により出力された前記複数のセンサからの信号との差を画像データとして出力する出力部と、
    前記出力部により出力された前記画像データのうち、前記第1制御で最後に初期化された行に対応する第1部分と、それ以外の行に対応する第2部分との差に基づいて、前記検知信号が、放射線の照射が開始されたことによって出力されたものであるか否かの判定を行うユニットと、をさらに備える
    ことを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 前記ユニットは、前記第1部分の平均値と前記第2部分の平均値との差に基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の放射線撮像装置。
  6. 前記ユニットによる前記判定の結果を通知する通知部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  7. 放射線を発生する放射線源をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の放射線撮像装置。
  8. 放射線を発生する放射線源と、表示部と、をさらに備え、
    前記通知部は、前記通知の内容を前記表示部に出力する
    ことを特徴とする請求項6に記載の放射線撮像装置。
  9. 放射線撮像装置の制御方法であって、
    前記放射線撮像装置は、複数の行および複数の列を形成するように配列された複数のセンサと、放射線の照射が開始されたことに応答して検知信号を出力する検知部とを備え、
    前記放射線撮像装置の制御方法は、
    放射線の照射が開始される前に前記複数のセンサを行単位で繰り返し初期化する第1工程と、
    前記検知信号に応答して前記初期化を中断し、前記複数のセンサが信号を出力するように前記複数のセンサを駆動する第2工程と、
    前記第2工程で出力された前記複数のセンサからの信号のうち、前記第1工程で最後に初期化された行のセンサからの信号と、それ以外の行のセンサからの信号との差に基づいて、前記検知信号が、放射線の照射が開始されたことによって出力されたものであるか否かの判定を行う第3工程と、を有する
    ことを特徴とする放射線撮像装置の制御方法。
  10. 前記第3工程での前記判定の結果をユーザに通知する第4工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の放射線撮像装置の制御方法。
  11. コンピュータに、請求項9または請求項10に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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