JP6897775B2 - 放射線検出器および核医学診断装置 - Google Patents

放射線検出器および核医学診断装置 Download PDF

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Description

この発明は、放射線検出器および核医学診断装置に関し、特に、複数のシンチレータ素子よりも少ない数の光検出器が配置される放射線検出器および核医学診断装置に関する。
従来、複数のシンチレータ素子よりも少ない数の光検出器が配置されるアレイ(放射線検出器)が知られている。このような、アレイは、たとえば、US7,019,297号公報に開示されている。
上記US7,019,297号公報に記載のアレイは、入射したガンマ線により蛍光が発生するシンチレータ素子と、複数のシンチレータ素子が光学的に接続された光検出器とを備えている。また、アレイは、光検出器に対して接続される複数のシンチレータ素子のうち、どのシンチレータ素子において蛍光が発生したかを特定するための制御部を備えている。さらに、アレイは、複数のシンチレータ素子同士の間に配置され、シンチレータ素子において発生した蛍光を反射させる光隔壁を備えている。制御部は、複数の光検出器によりシンチレータ素子において発生・拡散した蛍光を検出し、複数の光検出器のそれぞれの検出信号に基づいて、蛍光が発生したシンチレータ素子を特定するように構成されている。
ここで、上記US7,019,297号公報には明記されていないが、端部のシンチレータ素子に隣接するシンチレータ素子(以下、隣接するシンチレータ素子)において発生した蛍光のうち端部に進む蛍光が、端部のシンチレータ素子の外端面部に反射されることにより、端部の光検出器に蛍光が集中しやすくなる。ここで、蛍光が発生した隣接するシンチレータ素子に光学的に接続される光検出器では、強さがピークとなる蛍光を受光する。しかし、反射により端部の光検出器に蛍光が集中しやすくなるので、端部の光検出器が受光する蛍光の強さと、端部の光検出器に隣接する光検出器が受光する蛍光の強さとが近くなる。この結果、端部の光検出器および端部の光検出器に隣接する光検出器のそれぞれにおいて検出される検出信号の強さが近くなる。そのため、端部のシンチレータ素子において発生した蛍光を制御部により特定した位置と、端部に隣接するシンチレータ素子において発生した蛍光を制御部により特定した位置との間隔が、他の特定した位置同士の間隔よりも小さくなってしまう。これにより、端部のシンチレータ素子において発生した蛍光を制御部により特定した場合と、端部に隣接するシンチレータ素子において発生した蛍光を制御部により特定した場合とにおいて、実際に蛍光が発生したシンチレータ素子の特定を正確に行うことが困難となる。
そこで、上記US7,019,297号公報に記載のアレイは、光隔壁の長さおよび位置を調整し、受光する蛍光の強さを異ならせることによって、端部の光検出器および端部の光検出器に隣接する光検出器のそれぞれにおいて検出される検出信号の強さを異ならせている。これにより、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつけ、実際に蛍光が発生したシンチレータ素子の特定を行っている。
US7,019,297号公報
しかしながら、上記US7,019,297号公報の構成では、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつけるためには、複数のシンチレータ素子同士の間に配置される複数の光隔壁の長さや位置を調整する必要がある。そのため、蛍光が発生したシンチレータ素子の特定を正確に行うために、アレイ(放射線検出器)における、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつける調整に手間がかかってしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、蛍光が発生したシンチレータ素子の特定を正確に行うために、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつける調整を容易に行うことが可能な放射線検出器および核医学診断装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における放射線検出器は、放射線を蛍光に変換する複数のシンチレータ素子が配列されたシンチレータと、複数のシンチレータ素子に接続されるとともに、複数のシンチレータ素子の数よりも少ない数が配置され、それぞれがシンチレータ素子において発生した蛍光を検出する複数の光検出器と、複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して重み付けを行なった信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定する制御部とを備え、複数の光検出器のうちの端部側の光検出器の検出信号に対する重み付けは、複数の光検出器のうちの中央部側の光検出器の検出信号に対する重み付けよりも大きくなるように設定されており、複数のシンチレータ素子のうちの端のシンチレータ素子の外端面は、蛍光を反射する
この発明の第1の局面における放射線検出器は、上記のように、シンチレータ素子において発生した蛍光を検出する複数の光検出器と、複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して重み付けを行なった信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定する制御部とを備えている。そして、端部側の光検出器の検出信号に対する重み付けは、中央部側の光検出器の検出信号に対する重み付けよりも大きくなるように設定されている。これにより、重み付けをした端部側の光検出器の検出信号の強さと、重み付けをした中央部側の光検出器の検出信号の強さとの差が、重み付けをした中央部側の光検出器同士の検出信号の強さとの差よりも大きくなるので、端部側のシンチレータ素子において蛍光が発生した場合と、中央部側のシンチレータ素子において蛍光が発生した場合とを区別しやすくすることができる。その結果、蛍光が発生したシンチレータ素子の特定を正確に行うために、光隔壁またはライトガイドを調整するなどの手間を必要とせず、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつける調整を容易に行うことができる。また、光隔壁またはライトガイドを用いなくとも、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつけることができるので、放射線検出器の構造が複雑化することを抑制できる。
上記第1の局面による放射線検出器において、好ましくは、隣接する光検出器のそれぞれの検出信号の重み付け後の信号値の互いの差に基づく重み付け比率、中央部側の重み付け比率よりも端部の重み付け比率が大きくなるように設定されている。このように構成すれば、中央部側の光検出器同士の重み付け後の信号値の差よりも、端部の光検出器と端部に隣接する光検出器との重み付け後の信号値の差を大きくすることができる。これにより、重み付け比率が各光検出器間で均等に設定されている場合よりも、端部側のシンチレータ素子において蛍光が発生した場合に、シンチレータ素子の位置を容易に特定しやすくすることができる。
上記中央部側の重み付け比率よりも端部の重み付け比率が大きくなるように設定されている放射線検出器において、好ましくは、端部の重み付け比率と、中央部側の重み付け比率のうち最も端部側の重み付け比率との差が、端部以外の重み付け比率同士の差よりも大きくなるように設定されている。このように構成すれば、中央部側の光検出器の重み付け後の信号値同士の差よりも、端部の光検出器の重み付け後の信号値と端部に隣接する光検出器の重み付け後の信号値との差を確実に大きくすることができる。これにより、重み付け比率が各検出器間で均等に設定されている場合よりも、端部側のシンチレータ素子において蛍光が発生した場合に、シンチレータ素子の位置をさらに容易に特定しやすくすることができる。
この場合、好ましくは、重み付け比率は、端部以外の重み付け比率同士の差が1または2の一定値となるように設定されている。このように構成すれば、中央部側の光検出器の重み付け後の信号値同士にも差をつけることができる。これにより、端部の光検出器の重み付け後の信号値と端部に隣接する光検出器の重み付け後の信号値との差を大きくしたことにより、中央部側のシンチレータ素子の重み付け後の信号値同士の差が小さくなることを緩和することができる。
上記重み付け比率に基づいて重み付けを設定する放射線検出器において、好ましくは、複数の光検出器から出力されるそれぞれの検出信号に対して重み付けを行うための複数の抵抗をさらに備え、複数の抵抗の抵抗値は、重み付け比率に基づいて調整されている。このように構成すれば、複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して容易に重み付けを行うことができる。
この場合、好ましくは、複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して重み付けをした信号値を加算する加算回路をさらに備え、制御部は、加算回路により加算された信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定するように構成されている。このように構成すれば、加算回路により重み付けをした信号値を加算するだけで蛍光が発生したシンチレータ素子を特定することができるので、放射線検出器の構成を簡略化することができる。
上記目的を達成するために、この発明の第2の局面における核医学診断装置は、被検体から放射される放射線を蛍光に変換する複数のシンチレータ素子が配列されたシンチレータと、複数のシンチレータ素子に接続されるとともに、複数のシンチレータ素子の数よりも少ない数が配置され、それぞれがシンチレータ素子において発生した蛍光を検出する複数の光検出器と、複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して重み付けを行なった信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定する制御部とを備え、複数の光検出器のうちの端部側の光検出器の検出信号に対する重み付けは、複数の光検出器のうちの中央部側の光検出器の検出信号に対する重み付けよりも大きくなるように設定されており、複数のシンチレータ素子のうちの端のシンチレータ素子の外端面は、蛍光を反射する
この発明の第2の局面における核医学診断装置は、上記のように、シンチレータ素子において発生した蛍光を検出する複数の光検出器と、複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して重み付けを行なった信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定する制御部とを備えている。そして、端部側の光検出器の検出信号に対する重み付けは、中央部側の光検出器の検出信号に対する重み付けよりも大きくなるように設定されている。これにより、蛍光が発生したシンチレータ素子の特定を正確に行うために、光隔壁またはライトガイドの調整するなどの手間を必要とせず、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつける調整を容易に行うことができる。
本発明によれば、上記のように、蛍光が発生したシンチレータ素子の特定を正確に行うために、端部の光検出器の検出信号の強さと端部の光検出器に隣接する光検出器の検出信号の強さとに差をつける調整を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態によるPET装置の構成を模式的に示した全体構成図である。 本発明の第1実施形態によるPET装置のシンチレータおよび光検出器を模式的に示した斜視図である。 図3(A)はシンチレータ素子にガンマ線が入射した状態を模式的に示した断面図である。図3(B)はシンチレータ素子において発生した蛍光の光の強さと位置との関係を模式的に示したグラフである。 本発明の第1実施形態による放射線検出器における、横方向に配列された光検出器に接続された重み付け演算回路を模式的に示した回路図である。 本発明の第1実施形態による放射線検出器において、重み付けが端部において大きくなるように、横方向に配列された光検出器のそれぞれに抵抗が接続されている回路図である。 比較例の放射線検出器において、重み付けが均等になるように、横方向に配列された光検出器のそれぞれに抵抗が接続されている回路図である。 比較例の放射線検出器において、中央部側のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。 本発明の第1実施形態における、縦方向に配列された光検出器に接続された重み付け演算回路を模式的に示した回路図である。 図9(A)は一方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図9(B)は一方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 図10(A)は一方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図10(B)は一方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 図11(A)は他方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図11(B)は他方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 図12(A)は他方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図12(B)は他方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 比較例の放射線検出器の重み付けが均等な場合において、特定されたシンチレータ素子の位置を表した2次元マップである。 比較例の放射線検出器の重み付けが均等な場合において、特定されたシンチレータ素子の位置とエネルギーとの関係を表したグラフである。 図15(A)は一方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図15(B)は一方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 図16(A)は一方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図16(B)は一方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 図17(A)は他方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図17(B)は他方の端部に隣接する位置のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 図18(A)は他方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した状態を模式的に示した回路図である。図18(B)は他方の端部のシンチレータ素子に蛍光が発生した場合における、出力信号と位置との関係を模式的に示したグラフである。 本発明の第1実施形態による放射線検出器の重み付けが端部において大きくなる場合において、特定されたシンチレータ素子の位置を表した2次元マップである。 本発明の第1実施形態による放射線検出器の重み付けが端部において大きくなる場合において、特定されたシンチレータ素子の位置とエネルギーとの関係を表したグラフである。 本発明の第2実施形態による放射線検出器において、重み付けが中央部側においても変化するように、横方向に配列された光検出器のそれぞれに抵抗が接続されている回路図である。 本発明の第2実施形態による放射線検出器の重み付けが中央部側においても変化する場合において、特定されたシンチレータ素子の位置を表した2次元マップである。 本発明の第2実施形態による放射線検出器の重み付けが中央部側においても変化する場合において、特定されたシンチレータ素子の位置とエネルギーとの関係を表したグラフである。 本発明の第1実施形態の変形例による放射線検出器において、重み付けが中央部側においても変化するように、横方向に配列された光検出器のそれぞれに抵抗が接続されている回路図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図20を参照して、本発明の第1実施形態によるPET(Positron Emission Tomography)装置1の構成について説明する。なお、PET装置1は、特許請求の範囲の「核医学診断装置」の一例である。
(PET装置の構成)
PET装置1は、図1に示すように、被検体10から放射されるガンマ線を検出し、検出されたガンマ線が発生した位置情報を収集することにより、被検体10の画像再構成を行うように構成されている。具体的には、PET装置1は、被検体10を載置させる天板2と、天板2を移動させるための天板駆動部3と、天板2に載置された被検体10を導入する開口を有するガントリ4と、ガントリ4内部に配置される放射線検出器5とを備えている。
放射線検出器5は、ガンマ線を光に変換し、変換した光をさらに光電変換し増幅することにより、電気信号(検出信号)として出力するように構成されている。具体的には、図2に示すように、放射線検出器5は、シンチレータ51と、光検出器52と、回路部53(図1参照)とを含んでいる。
シンチレータ51は、ガンマ線を吸収することにより蛍光Sを発生させるシンチレータ素子51aを有している。シンチレータ素子51aは、2次元的に複数(12×6個)配置されている。光検出器52は、複数のシンチレータ素子51aから発生する微量の蛍光Sに基づいて光電子を発生させ、光電子を増幅させる光電子増倍管により電気信号を出力するように構成されている。光検出器52は、2次元的に複数(8×4個)配置されている。複数の光検出器52のそれぞれには、複数のシンチレータ素子51aが光学的に接続されている。具体的には、2個の光検出器52に対して、3個のシンチレータ素子51aが光学的に接続されている。
また、図1に示すように、回路部53は、波高分析回路54と、重み付け演算回路55と、補正回路56とを有している。波高分析回路54と重み付け演算回路55とは、別の回路として光検出器52に電気的に接続されている。波高分析回路54と重み付け演算回路55とは、別の回路として補正回路56に電気的に接続されている。
波高分析回路54は、光検出器52の出力を全て加算した信号をエネルギー信号として取り出す機能を有している。重み付け演算回路55は、光検出器52から出力される検出信号に基づいてガンマ線の入射位置を求め、位置信号として出力するように構成されている。補正回路56は、波高分析回路54および重み付け演算回路55の出力の補正(位置信号補正、エネルギー補正および感度不均一補正など)を行う機能を有している。
PET装置1は、PC(Personal Computer)11と、表示部14と、操作部15とを備えている。PC11は、CPU12(Central Processing Unit)と、メモリ13とを主として含んでいる。CPU12は、放射線検出器5からの検出信号を2次元マップに変換する処理、および、放射線検出器5からの検出信号をガンマ線のエネルギースペクトル分布に変換するように構成されている。表示部14は、たとえば液晶モニタなどの画像表示装置からなり、PC11の画像出力に基づき画面表示を行う。また、操作部15は、ユーザの操作入力を受け付けるキーボード、マウスおよび操作レバーなどからなる。なお、PC11は、特許請求の範囲の「制御部」の一例である。
〈重み付け演算回路〉
PET装置1では、図3(A)に示すように、シンチレータ素子51aにより被検体10から放射されたガンマ線が蛍光Sに変化する。シンチレータ素子51aにより発生する蛍光Sの光の強さは、図3(B)に示すように、発生した位置の光が最も強くなり、発生した位置から横方向に離れるにつれ指数関数的に減少していく。そして、光検出器52は、シンチレータ素子51aに発生した蛍光Sを検出し、光の強さに相当する検出信号を出力する。そして、PET装置1は、光検出器52が出力した検出信号を加算することにより位置信号を形成するように構成されている。
ここで、PET装置1において、複数のシンチレータ素子51aのそれぞれに対して個別に光検出器52を配置して回路部53が形成されると、回路部53の規模が膨大になってしまう。そのため、図4に示すように、1つの光検出器52に複数のシンチレータ素子51aを配置することにより、回路部53の簡略化が行われる。しかし、1つの光検出器52に複数のシンチレータ素子51aが光学的に接続されると、光検出器52から出力される検出信号が、複数のシンチレータ素子51aのうちどのシンチレータ素子51aによるものかが特定(弁別)できない。そのため、PET装置1では、光検出器52において検出した検出信号が、複数のシンチレータ素子51aのうちのどのシンチレータ素子51aにより検出されたかを弁別するために、重み付け演算回路55が設けられている。重み付け演算回路55は、各光検出器52で検出した検出信号に対して重み付けを行い、重み付けを行った検出信号を加算する重み付け加算回路である。PET装置1は、重み付けを行った複数の検出信号を重み付け演算回路55で加算した加算信号Voに基づいて、蛍光が発生したシンチレータ素子51aの位置を弁別するように構成されている。なお、重み付け加算回路は、特許請求の範囲の「加算回路」の一例である。
重み付け演算回路55では、図4に示すように、重み付けを行った検出信号の加算は以下の式のようにして行われる。
Figure 0006897775
ここで、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびRfは抵抗値であり、V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8は複数の光検出器52のそれぞれの検出信号である。また、複数の光検出器52のそれぞれの検出信号に重み付けを行った出力信号は、一方端から順に出力信号O1、出力信号O2、出力信号O3、出力信号O4、出力信号O5、出力信号O6、出力信号O7および出力信号O8である。そして、Rf/R1、Rf/R2、Rf/R3、Rf/R4、Rf/R5、Rf/R6、Rf/R7およびRf/R8は、複数の光検出器52のそれぞれの検出信号V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8に対する重み付け係数となっている。なお、重み付け係数は、特許請求の範囲の「重み付け」の一例である。また、出力信号は、特許請求の範囲の「信号値」の一例である。
まず、第1実施形態の重み付け演算回路55について簡単に説明する。重み付け演算回路55は、図5に示すように、重み付け比率における端部の重み付け比率を中央部側よりも大きくし、複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8のそれぞれの抵抗値を調整するように構成されている。
具体的には、重み付け比率は、出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8のうちから設定された基準となる出力信号に基づいて、(O2−O1):(O3−O2):(O4−O3):(O5−O4):(O6−O5):(O7−O6):(O8−O7)=2:1:1:1:1:1:2となっている。すなわち、重み付け比率は、端部の重み付け比率と、中央部側の重み付け比率のうち最も端部側の重み付け比率との差が、端部以外の重み付け比率同士の差よりも大きくなるように設定されている。このとき、複数の光検出器52のうちの一方の端部の光検出器52の検出信号V1に対する重み付け係数は、複数の光検出器52のうちの中央部側の光検出器52の検出信号V2に対する重み付け係数よりも小さくなる。また、複数の光検出器52のうちの他方の端部の光検出器52の検出信号V8に対する重み付け係数は、複数の光検出器52のうちの中央部側の光検出器52の検出信号V7に対する重み付け係数よりも大きくなる。上記した重み付け比率は、シミュレーションに基づいて求めることが可能である。
ここで、抵抗値の算出を具体的な数値を用いて以下に例示する。複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の抵抗値は、一例として基準となる出力信号をO1とし、さらにR1=600[Ω]とすると、R2=200[Ω]、R3=150[Ω]、R4=120[Ω]、R5=100[Ω]、R6=85[Ω]、R7=75[Ω]およびR8=60[Ω]となる。すなわち、重み付け比率に基づいて、O2−O1=2×O1となるので、O2=3×O1となる。ここで、出力信号O2を出力信号O1の2倍にするためには、抵抗R2の抵抗値を抵抗R1の抵抗値の1/3にすればよい。よって、R2=200[Ω]となる。抵抗R3、抵抗R4、抵抗R5、抵抗R6、抵抗R7および抵抗R8についても同様に計算を行って算出する。次に、比較例の重み付け演算回路55について説明する。
〈比較例の重み付け演算回路〉
比較例の重み付け演算回路55では、図6に示すように、重み付けを行った後の複数の出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の互いの差に基づく重み付け比率が均等になるように、複数の光検出器52に電気的に接続される複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8が調節されている。すなわち、重み付け比率は、出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8のうちから設定された基準となる出力信号に基づいて、(O2−O1):(O3−O2):(O4−O3):(O5−O4):(O6−O5):(O7−O6):(O2−O1)=1:1:1:1:1:1:1となっている。
ここで、抵抗値の算出を具体的な数値を用いて以下に例示する。複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の抵抗値は、一例として基準となる出力信号をO1とし、さらにR1=600[Ω]とすると、R2=300[Ω]、R3=200[Ω]、R4=150[Ω]、R5=120[Ω]、R6=100[Ω]、R7=85[Ω]およびR8=75[Ω]となる。すなわち、重み付け比率に基づいて、O2−O1=O1となるので、O2=2×O1となる。ここで、出力信号O2を出力信号O1の2倍にするためには、抵抗R2の抵抗値を抵抗R1の抵抗値の1/2にすればよい。よって、R2=300[Ω]となる。抵抗R3、抵抗R4、抵抗R5、抵抗R6、抵抗R7および抵抗R8についても同様に計算を行って算出する。
これにより、出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の互いの差の重み付け比率が均等になるように複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の抵抗値が調節されているので、図7に示すように、蛍光Sが十分に拡散している場合には、光検出器52の位置に対応する出力信号O1、O2、O3、O4およびO5が取得される。
上記した重み付け演算回路55は、2次元的に配列されたシンチレータ素子51aの一方向(横方向)に配列された複数の光検出器52に電気的に接続されている。これにより、蛍光Sが発生したシンチレータ素子51aの横方向の位置が弁別される。また、重み付け演算回路55は、図8に示すように、2次元的に配列されたシンチレータ素子51aの他方方向(縦方向)に配列された複数の光検出器52に電気的に接続されている。これにより、蛍光Sが発生したシンチレータ素子51aの縦方向の位置が弁別される。これらの結果、複数の光検出器52を用いて、蛍光Sが発生したシンチレータ素子51aの2次元的な位置を弁別することが可能となる。
ここで、図9(A)に示す複数のシンチレータ素子51aのうち一方の端部に隣接するシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合において、蛍光Sが一方の端部のシンチレータ素子51aにおいて反射するので、蛍光Sが十分に拡散しない。また、同様に図10(A)に示す複数のシンチレータ素子51aのうち一方の端部に位置するシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合においても、蛍光Sが十分に拡散しない。これらの場合には、図9(B)および図10(B)に示すように、光検出器52の位置に対応する複数の出力信号O1、O2およびO3のそれぞれが、近い値となってしまう。なお、図10(B)において、図9(B)の結果を点線で示す。したがって、複数の出力信号O1、O2およびO3を加算した加算信号Voも近い値となってしまう。
ここで、図11(A)に示す複数のシンチレータ素子51aのうち他方の端部に隣接するシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合において、蛍光Sが十分に拡散しない。また、同様に図12(A)に示す複数のシンチレータ素子51aのうち他方の端部に位置するシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合においても、蛍光Sが十分に拡散しない。これらの場合には、図11(B)および図12(B)に示すように、光検出器52の位置に対応する複数の出力信号O6、O7およびO8のそれぞれが、近い値となってしまう。なお、図12(B)において、図11(B)の結果を点線で示す。したがって、複数の出力信号O6、O7およびO8を加算した加算信号Voも近い値となってしまう。
このような比較例の重み付け比率に基づいて、複数の出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の加算信号Voに基づいて、シンチレータ素子51aの2次元的な配列を表すマップ(2次元マップ)を形成する。図13に示すように、2次元マップ上では、A1、A2およびA3で囲む領域における、端部に配置されたシンチレータ素子51aを表す点と、端部に配置されたシンチレータ素子51aに隣接するシンチレータ素子51aを表す点との間隔が、他のシンチレータ素子51a同士の間隔よりも近くなっている。この結果、マップ弁別能が低下している。
また、このような比較例の重み付け比率に基づいて、複数の出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の加算信号Voに基づいて、シンチレータ素子51aの横位置と波高分析回路54で計測されたエネルギー信号値のピーク値との関係を示したグラフを形成する。図14に示すように、グラフ上では、B1、B2およびB3で囲む領域における、端部のピーク値と端部のピーク値に隣り合うピーク値との谷部分の間隔が、中央部のピーク値同士の間隔よりも小さくなっている。
このように、比較例の重み付け演算回路55では、端部に配置されたシンチレータ素子51aに蛍光Sが発生した場合には、重み付け演算回路55の演算精度の低下が発生するので、中央部側に配置されたシンチレータ素子51aに蛍光Sが発生した場合よりも弁別の精度が低下してしまう。すなわち、比較例の重み付け演算回路55では、複数のシンチレータ素子51aのそれぞれの位置により弁別の精度が変化するという位置依存性が生じてしまっている。
次に、第1実施形態の重み付け演算回路55について詳細に説明する。
〈第1実施形態の重み付け演算回路〉
そこで、第1実施形態の重み付け演算回路55は、重み付け比率を調節し、複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8のそれぞれの抵抗値を調整することにより、位置依存性を抑制するように構成されている。
具体的には、上記したように、重み付け比率は、(O2−O1):(O3−O2):(O4−O3):(O5−O4):(O6−O5):(O7−O6):(O8−O7)=2:1:1:1:1:1:2と設定されている。
図15(A)に示すように、複数のシンチレータ素子51aのうち一方側の端部に隣接する位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合において、図15(B)に示すように、第1実施形態の出力信号O1、O2およびO3の結果を実線で表し、比較例(図9(B)参照)の出力信号O1、O2およびO3の結果を破線で表す。出力信号O2は、(O2−O1)に対応する重み付け比率が比較例(図9(A)参照)の重み付け比率の2倍になったことにより、抵抗R2の抵抗値は小さくなる(300[Ω]から200[Ω])ので、比較例(図9(B)参照)の出力信号O2よりも大きくなる。また、出力信号O2と出力信号O1との差は、(O2−O1)に対応する重み付け比率が比較例(図9(A)参照)の重み付け比率の2倍になったことにより、比較例(図10(B)参照)の差よりも大きくなっている。また、出力信号O3は、(O2−O1)に対応する重み付け比率が比較例(図9(A)参照)の重み付け比率の2倍になったことにより、抵抗R3の抵抗値が小さくなる(200[Ω]から150[Ω])ので、比較例(図9(B)参照)の出力信号O3よりも大きくなっている。また、出力信号O3と出力信号O2との差は、出力信号O3および出力信号O2の両方が大きくなっているので、比較例(図10(B)参照)の差に近くなる。
図16(A)に示すように、複数のシンチレータ素子51aのうち一方側の端部の位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合において、図16(B)に示すように、第1実施形態の出力信号O1、O2およびO3の結果を実線で表し、比較例(図10(B)参照)の出力信号O1、O2およびO3の結果を破線で表す。この場合、第1実施形態の出力信号O1、O2およびO3のそれぞれと、比較例の出力信号O1、O2およびO3との差は、上記した図15の場合と同様の結果となる。
図16(B)において、複数のシンチレータ素子51aのうち一方側の端部に隣接する位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合のグラフ(図15(B))を二点鎖線で示す。出力信号O2同士の差は、比較例の出力信号O2同士の差(図10(B)参照)よりも、重み付け比率における(O2−O1)に対応する重み付け比率が比較例の重み付け比率の2倍になったことにより、大きくなっている。さらに、出力信号O3同士の差は、比較例の出力信号O3同士の差(図10(B)参照)に近くなる。したがって、一方側の端部に隣接する位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合の加算信号Voと、一方側の端部の位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合の加算信号Voとの差は、比較例の加算信号Voの差よりも大きくなる。
図17(A)に示すように、複数のシンチレータ素子51aのうち他方側の端部に隣接する位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合において、図17(B)に示すように、第1実施形態の出力信号O6、O7およびO8の結果を実線で表し、比較例(図11(B)参照)の出力信号O6、O7およびO8の結果を破線で表す。出力信号O8は、(O8−O7)に対応する重み付け比率が比較例(図11(A)参照)の重み付け比率の2倍になったことにより、抵抗R8の抵抗値は小さくなる(75[Ω]から60[Ω])ので、比較例(図11(B)参照)の出力信号O8よりも大きくなる。また、出力信号O8と出力信号O7との差は、(O8−O7)に対応する重み付け比率が比較例(図11(A)参照)の重み付け比率の2倍になったことにより、比較例(図11(B)参照)の差よりも大きくなっている。また、出力信号O7は、(O2−O1)に対応する重み付け比率が比較例(図11(A)参照)の重み付け比率の2倍になったことにより、抵抗R7の抵抗値が小さくなる(85[Ω]から75[Ω])ので、比較例(図11(B)参照)の出力信号O7よりも大きくなっている。また、出力信号O7と出力信号O6との差は、出力信号O7および出力信号O6の両方が大きくなっているので、比較例(図11(B)参照)の差に近くなる。
図18(A)に示すように、複数のシンチレータ素子51aのうち端部の位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合において、図18(B)に示すように、第1実施形態の出力信号O6、O7およびO8の結果を実線で表し、比較例(図12(B)参照)の出力信号O6、O7およびO8の結果を破線で表す。この場合、第1実施形態の出力信号O6、O7およびO8のそれぞれと、比較例の出力信号O6、O7およびO8との差は、上記した図17の場合と同様の結果となる。
図18(B)において、複数のシンチレータ素子51aのうち端部に隣接する位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合のグラフ(図17(B))を二点鎖線で示す。出力信号O8同士の差は、比較例の出力信号O8同士の差(図12(B)参照)よりも、重み付け比率における(O8−O7)に対応する重み付け比率が比較例の重み付け比率の2倍になったことにより、大きくなっている。さらに、出力信号O7同士の差は、比較例の出力信号O7同士の差(図12(B)参照)に近くなる。したがって、端部に隣接する位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合の加算信号Voと、端部の位置のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発せられた場合の加算信号Voとの差は、比較例の加算信号Voの差よりも大きくなる。
ここで、図19に示すように、複数の出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の加算信号Voに基づいて、シンチレータ素子51aの2次元的な配列を表す2次元マップを形成する。2次元マップ上では、A4、A5およびA6で囲む領域における、端部に配置されたシンチレータ素子51aを表す点と、端部に配置されたシンチレータ素子51aに隣接するシンチレータ素子51aを表す点との間隔が、比較例の間隔よりも大きくなっている。また、図20に示すように、複数の出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の加算信号Voに基づいて、シンチレータ素子51aの横位置とエネルギー信号値のピーク値との関係を示したグラフを作成する。グラフ上では、B4、B5およびB6で囲む領域における、端部のピーク値と端部のピーク値に隣り合うピーク値との谷部分の間隔が、比較例の間隔よりも大きくなっている。
このように、重み付け演算回路55では、重み付け比率を調節し、複数の抵抗を調節することにより、端部(横方向の両端部)における、重み付け演算回路55の演算精度の低下が抑制可能となっている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、シンチレータ素子51aにおいて発生した蛍光Sを検出する複数の光検出器52と、複数の光検出器52のそれぞれの検出信号V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8に対して重み付けを行なった出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8に基づいて蛍光Sの発生位置を弁別するPC11とを備えている。そして、端部側の光検出器52の検出信号V1に対する重み付けは、中央部側の光検出器52の検出信号V2に対する重み付けよりも大きくなるように設定されている。これにより、重み付けをした端部側の光検出器52の検出信号V1と、重み付けをした中央部側の光検出器52の検出信号V2との差が、重み付けをした中央部側の光検出器52同士の差よりも大きくなるので、端部側のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発生した場合と、中央部側のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発生した場合とを区別しやすくすることができる。この結果、蛍光Sが発生したシンチレータ素子51aの特定を正確に行うために、光隔壁またはライトガイドを調整するなどの手間を必要とせずに、端部の光検出器52の検出信号V1、V8のそれぞれの強さと端部の光検出器52に隣接する光検出器52の検出信号V2、V7のそれぞれの強さとに差をつける調整を容易に行うことができる。また、光隔壁またはライトガイドを用いなくとも、端部の光検出器52の検出信号V1、V8のそれぞれの強さと端部の光検出器52に隣接する光検出器52の検出信号V2、V7のそれぞれの強さとに差をつけることができるので、放射線検出器5の構造が複雑化することを抑制できる。また、端部側のシンチレータ素子51aにおいて発生した蛍光Sの位置を正確に弁別することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、重み付け係数は、重み付け比率に基づいている。そして、重み付け比率は、中央部側の重み付け比率よりも端部の重み付け比率が大きくなるように設定されている。これにより、中央部側の光検出器52の出力信号O2、O3、O4、O5、O6およびO7の差よりも、端部の光検出器52の出力信号O1およびO8のそれぞれと端部に隣接する光検出器52の出力信号O2およびO7のそれぞれとの差を大きくすることができる。この結果、重み付け比率が均等に設定されている場合よりも、端部のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発生した場合に、シンチレータ素子51aの位置を容易に弁別しやすくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、端部の重み付け比率と、中央部側の重み付け比率のうち最も端部側の重み付け比率との差が、端部以外の重み付け比率同士の差よりも大きくなるように設定されている。これにより、中央部側の光検出器52同士の出力信号O2、O3、O4、O5、O6およびO7の差よりも、端部の光検出器52の出力信号O1およびO8のそれぞれと端部に隣接する光検出器52の出力信号O2およびO7のそれぞれとの差をより大きくすることができる。この結果、重み付け比率が均等に設定されている場合よりも、端部のシンチレータ素子51aにおいて蛍光Sが発生した場合に、シンチレータ素子51aの位置をさらに容易に弁別しやすくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、放射線検出器5は、複数の光検出器52から出力されるそれぞれの検出信号V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8に対して重み付けを行うための複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8をさらに備えている。複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8のそれぞれの抵抗値は、重み付け比率に基づいて調整されている。これにより、複数の光検出器52のそれぞれの検出信号V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8に対して容易に重み付けを行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、放射線検出器5は、複数の光検出器52のそれぞれの検出信号V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8に対して重み付けをした出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8を加算する重み付け演算回路55をさらに備えている。PC11は、重み付け演算回路55により加算された加算信号Voに基づいて蛍光Sの発生位置を弁別するように構成されている。これにより、重み付け演算回路55により出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8を加算するだけで蛍光Sの発生位置を弁別することができるので、放射線検出器5の構成を簡略化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、中央部側の重み付け比率よりも端部の重み付け比率が大きくなるように設定された重み付け比率に基づいて重み付け係数が設定されている。これにより、ガンマ線が入射し蛍光Sが発生したシンチレータ素子51aの弁別の性能を向上させることができるので、補正回路56における位置信号補正、エネルギー補正および感度不均一補正の精度も向上させることが可能となる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の光検出器52のそれぞれの検出信号V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8に対する重み付けのみが調節されている。放射線検出器5の構造を変更していないので、ライトガイドまたは光隔壁を配置した場合に発生する蛍光Sの不要な反射および拡散の発生を抑制することが可能となる。この結果、PET装置1の時間分解能が悪化することを抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、図21〜図23を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態と異なり、中央部側の重み付け比率が異なるように設定されている例について説明する。また、図中において、上記第1実施形態と同様の構成には、第1実施形態と同じ符号を付して説明を省略している。
重み付け演算回路55では、図19に示すように、光検出器52が複数のシンチレータ素子51aと光学的に接続されていることに起因して、2次元マップ(図22参照)において端部の点同士だけでなく中央部の点同士の間隔も不均一となってしまう。具体的には、図13に示す中央部の領域A3における点同士の間隔と比較して、図19に示す中央部の領域A6における点同士の間隔は小さくなっている。このとき、図14に示す中央部の領域B3におけるピーク値同士の谷部分の間隔と比較して、図20に示す中央部の領域B6におけるピーク値同士の谷部分の間隔が、図14に示す中央部の領域B3におけるピーク値同士の間隔よりも小さくなっている。
そこで、第2実施形態の重み付け演算回路55において、重み付け比率は、図21に示すように、横方向の両端部だけでなく、中央部側の重み付け比率同士の差が一定となるように設定されている。また、端部の重み付け比率と中央部側の重み付け比率のうち最も端部側に設定された重み付け比率との差が、他の重み付け比率同士の差よりも大きくなるように設定されている。
具体的には、重み付け比率は、(O2−O1):(O3−O2):(O4−O3):(O5−O4):(O6−O5):(O7−O6):(O8−O7)=10:2:3:2:3:2:10となっている。この場合、重み付け比率は、中央部側の重み付け比率同士の差が1の一定値となっている。上記した重み付け比率は、シミュレーションに基づいて求めることが可能である。
ここで、抵抗値の算出を具体的な数値を用いて以下に例示する。複数の抵抗R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の抵抗値は、一例として基準となる出力信号をO1とし、さらにR1=600[Ω]とすると、R2=54[Ω]、R3=46[Ω]、R4=37.5[Ω]、R5=33[Ω]、R6=28[Ω]、R7=26[Ω]およびR8=18[Ω]となる。すなわち、重み付け比率に基づいて、O2−O1=10×O1となるので、O2=11×O1となる。ここで、出力信号O2を出力信号O1の11倍にするためには、抵抗R2の抵抗値を抵抗R1の抵抗値の1/11とすればよい。よって、R2=54[Ω]となる。抵抗R3、抵抗R4、抵抗R5、抵抗R6、抵抗R7および抵抗R8についても同様に計算を行って算出する。
ここで、複数の出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の加算信号Voに基づいて、シンチレータ素子51aの2次元的な配列を表す2次元マップを形成する。2次元マップ上では、図22に示すように、A7およびA8で囲む領域における、端部に配置されたシンチレータ素子51aを表す点と、端部に配置されたシンチレータ素子51aに隣接するシンチレータ素子51aを表す点との間隔が、A4およびA5で囲む領域における間隔に近くなる。さらに、2次元マップ上では、中央部側に配置されたシンチレータ素子51a同士を表す点のA9で囲む領域における、間隔が、A6で囲む領域における間隔よりも大きくなっている。
また、複数の出力信号O1、O2、O3、O4、O5、O6、O7およびO8の加算信号Voに基づいて、シンチレータ素子51aの横位置とエネルギー信号値のピーク値との関係を示したグラフを形成する。グラフ上では、図23に示すように、B7およびB8で囲む領域における、端部のピーク値と端部のピーク値に隣り合うピーク値との谷部分の間隔が、B4およびB5で囲む領域における、間隔に近くなる。さらに、グラフ上では、B9で囲む領域における、中央部のピーク値の谷部分同士の間隔が、B6で囲む領域における間隔よりも大きくなっている。
このように、重み付け演算回路55では、重み付け比率を変更し、複数の抵抗を調節することにより、端部(横方向の両端部)における、重み付け演算回路55の演算精度の低下を抑制するとともに、中央部における重み付け演算回路55の演算精度の低下も抑制することが可能となっている。なお、第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、重み付け比率は、端部以外の隣接する光検出器52の重み付け比率同士の差が1となるように設定されている。これにより、中央部側の光検出器52の出力信号O2、O3、O4、O5、O6およびO7にも差をつけることができるので、中央部側の光検出器52の重み付け後の信号値同士にも差をつけることができる。これにより、端部の光検出器52の出力信号O1、O8のそれぞれと端部に隣接する光検出器52の出力信号O2、O7のそれぞれとの差を大きくしたことにより、中央部側の光検出器52の出力信号O2、O3、O4、O5、O6およびO7同士の差が小さくなることを緩和することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、重み付けは、中央部側の重み付け比率よりも端部の重み付け比率が大きくなるように設定され、かつ、端部以外の隣接する光検出器52の重み付け比率同士の差が1となるように設定されている。これにより、端部の光検出器52の出力信号O1と端部に隣接する光検出器52の出力信号O2との差を大きくした状態で中央部側の光検出器52の出力信号O2、O3、O4、O5、O6およびO7にも差をつけることができる。この結果、放射線検出器5における複数のシンチレータ素子51aの弁別の性能を向上させることができるので、PET装置1の空間分解能を向上させることが可能となる。なお、第2実施形態のその他の効果は、第1実施形態の効果と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態および第2実施形態では、重み付け比率は、シミュレーションに基づいて求められているが、本発明はこれに限られない。重み付け比率は、実験に基づいて求められてもよいし、シミュレーションにより求められた重み付け比率を実験により修正して求めてもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、基準となる出力信号が流れる抵抗が600[Ω]であるが、本発明はこれに限られない。基準となる出力信号が流れる抵抗は600[Ω]以外であってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、横方向に配列された光検出器52に接続された重み付け演算回路55の重み付けを変更しているが、本発明はこれに限られない。本発明では、縦方向に配列された光検出器に接続された重み付け演算回路の重み付けも変更してもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、重み付け演算回路55において光検出器52から出力される検出信号V1、V2、V3、V4、V5、V6、V7およびV8に対して重み付けを行っているが、本発明はこれに限られない。本発明では、PCにおいて光検出器から出力される検出信号に対して重み付けを行ってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、核医学診断装置は、PET装置1であるが、本発明はこれに限られない。本発明では、核医学診断装置は、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置であってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、光検出器52は、光電子増倍管により構成されているが、本発明はこれに限られない。本発明では、光検出器はシリコンフォトマルチプライヤーにより構成されてもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、シンチレータ素子51aは、2次元的に複数(12×6個)配置されているが、本発明はこれに限られない。たとえば、シンチレータ素子は、2次元的に複数(15×6個)配置されてもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、光検出器52は、2次元的に複数(8×4個)配置されているが、本発明はこれに限られない。たとえば、光検出器52は、2次元的に複数(10×4個)配置されてもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、シンチレータ51と光検出器52との間にはライトガイドが配置されていないが、本発明はこれに限られない。本発明では、シンチレータと光検出器との間にはライトガイドが配置されていてもよい。たとえば、シンチレータと光検出器との間にはライトガイドが配置される場合には、重み付け比率は、(O2−O1):(O3−O2):(O4−O3):(O5−O4):(O6−O5):(O7−O6):(O8−O7)=10:1:3:1:3:1:10に設定されることが好ましい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、2個の光検出器52に対して、3個のシンチレータ素子51aが光学的に接続されているが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、図24に示すように、3個の光検出器352に対して、5個のシンチレータ素子351aが光学的に接続されていてもよい。この場合には、たとえば、重み付け比率は、(O2−O1):(O3−O2):(O4−O3):(O5−O4):(O6−O5)=10:3:5:3:10に設定されることが好ましい。
また、上記第2実施形態では、重み付け比率において、中央部側の重み付け比率同士の差が1となっているが、本発明はこれに限られない。本発明では、重み付け比率において、中央部側の重み付け比率同士の差が2となっていてもよいし、1または2以外の値(たとえば1.5)であってもよい。
また、上記第1実施形態および第2実施形態では、重み付け比率において、中央部側の重み付け比率同士の差が一定となっているが、本発明はこれに限られない。本発明では、重み付け比率において、中央部側の重み付け比率同士の差がランダムとなっていてもよい。
1 PET装置(核医学診断装置)
5、305 放射線検出器
10 被検体
11 PC(制御部)
51、351 シンチレータ
51a、351a シンチレータ素子
52、352 光検出器
55 重み付け演算回路(加算回路)
S 蛍光

Claims (7)

  1. 放射線を蛍光に変換する複数のシンチレータ素子が配列されたシンチレータと、
    前記複数のシンチレータ素子に接続されるとともに、前記複数のシンチレータ素子の数よりも少ない数が配置され、それぞれが前記シンチレータ素子において発生した蛍光を検出する複数の光検出器と、
    前記複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して重み付けを行なった信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定する制御部とを備え、
    前記複数の光検出器のうちの端部側の前記光検出器の前記検出信号に対する前記重み付けは、前記複数の光検出器のうちの中央部側の前記光検出器の前記検出信号に対する前記重み付けよりも大きくなるように設定されており、
    前記複数のシンチレータ素子のうちの端のシンチレータ素子の外端面は、蛍光を反射する、放射線検出器。
  2. 接する前記光検出器のそれぞれの前記検出信号の重み付け後の前記信号値の互いの差に基づく重み付け比率、中央部側の前記重み付け比率よりも端部の前記重み付け比率が大きくなるように設定されている、請求項1に記載の放射線検出器。
  3. 前記端部の前記重み付け比率と、中央部側の前記重み付け比率のうち最も前記端部側の前記重み付け比率との差が、前記端部以外の前記重み付け比率同士の差よりも大きくなるように設定されている、請求項2に記載の放射線検出器。
  4. 前記重み付け比率は、前記端部以外の前記重み付け比率同士の差が1または2の一定値となるように設定されている、請求項3に記載の放射線検出器。
  5. 前記複数の光検出器から出力されるそれぞれの前記検出信号に対して前記重み付けを行うための複数の抵抗をさらに備え、
    前記複数の抵抗の抵抗値は、前記重み付け比率に基づいて調整されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の放射線検出器。
  6. 前記複数の光検出器のそれぞれの前記検出信号に対して前記重み付けをした前記信号値を加算する加算回路をさらに備え、
    前記制御部は、前記加算回路により加算された前記信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定するように構成されている、請求項5に記載の放射線検出器。
  7. 被検体から放射される放射線を蛍光に変換する複数のシンチレータ素子が配列されたシンチレータと、
    前記複数のシンチレータ素子に接続されるとともに、前記複数のシンチレータ素子の数よりも少ない数が配置され、それぞれが前記シンチレータ素子において発生した蛍光を検出する複数の光検出器と、
    前記複数の光検出器のそれぞれの検出信号に対して重み付けを行なった信号値に基づいて蛍光の発生位置を特定する制御部とを備え、
    前記複数の光検出器のうちの端部側の前記光検出器の前記検出信号に対する前記重み付けは、前記複数の光検出器のうちの中央部側の前記光検出器の前記検出信号に対する前記重み付けよりも大きくなるように設定されており、
    前記複数のシンチレータ素子のうちの端のシンチレータ素子の外端面は、蛍光を反射する、核医学診断装置。
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