JPH09289985A - X線画像表示方法及び装置 - Google Patents

X線画像表示方法及び装置

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JPH09289985A
JPH09289985A JP8130897A JP13089796A JPH09289985A JP H09289985 A JPH09289985 A JP H09289985A JP 8130897 A JP8130897 A JP 8130897A JP 13089796 A JP13089796 A JP 13089796A JP H09289985 A JPH09289985 A JP H09289985A
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JP8130897A
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Toshikazu Tamura
敏和 田村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線画像に線質ごとに色付けを行う。 【構成】 X線ビームは被検体Sに向けれられ、X線質
制御部5はシステム制御部9の指示に基づいて駆動さ
れ、X線管球制御部4と共にX線の線質の制御を行う。
X線ビームはX線質制御部5、被検体Sを通過した後に
X線検出器2に照射され、X線検出器2の出力は画像信
号として画像処理部10に転送される。画像処理部10
では、得られた画像信号の線質ごとに色付けを行う。そ
の後に、画像データの補正、空間フィルタリング、リカ
ーシブ処理などをリアルタイムで行い、その他に階調処
理、散乱線補正、DR圧縮処理などを行うことも可能で
あり、処理された画像はディスプレイ12に表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、診断が容易なX線
画像表示方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のX線撮像装置では、X線源から医
療患者のような被分析対象にX線ビームを投射する。X
線ビームが被検体を通過した後に、通常ではイメージ増
倍管でX線放射を可視光像に変換し、CCDなどの撮像
素子が可視像からアナログビデオ信号を作成し、モノク
ロモニタに表示する。
【0003】既に、高分解能の二次元固体X線検出器が
提案されており、これは各次元ごとに3000〜400
0個のフォトダイオードなどに代表される検出素子を用
いた二次元アレーで構成されている。各素子はX線検出
器に投射されるX線像の画素輝度に対応する電気信号を
作成し、各検出素子からの信号は個別に読み出されてデ
ジタル化され、その後に画像処理、記憶及びモノクロ表
示される。
【0004】また、エネルギサブトラクション法のよう
に、X線発生装置の管電圧を変更して2回曝射を行った
り、2枚のイメージングプレートで同時にX線を検出し
て異なる線質のX線を検出し、その検出した画像信号を
用いて画像処理を行い、モノクロ表示する方法や装置が
既に実用化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、現状
ではX線撮像装置においてはモノクロ画像が主流であ
り、このモノクロ画像に比べて、カラー画像の方が情報
量が豊富であるにも拘わらず、輝度に応じて色を付して
表示する疑似カラー表示は赤外線検出器、或いは初期の
X線CT装置などで既に用いられているが、カラー画像
を有効に用いるX線診断装置は使われていない。
【0006】本発明の目的は、上記の事情に鑑み、異な
る線質のX線を検出し、検出されたX線の線質に応じて
色を変えて表示するX線撮像表示方法及び装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1発明に係るX線画像表示方法は、異なる線質のX
線画像に対してそれぞれ特定の色を割り当てて複数の線
質のX線画像を同時に表示することを特徴とする。
【0008】第2発明に係るX線画像表示方法は、異な
る線質のX線画像を繰り返して取り込む工程と、前記X
線画像に対してそれぞれの線質に検定の色を割り当てる
工程と、新しく取り込んだ前記X線画像を更新して複数
色を用いて線質の異なるX線画像を同時に表示すること
を繰り返す工程とから成ることを特徴とする。
【0009】第3発明に係るX線画像表示装置は、X線
を観察対象に照射するためのX線発生手段と、X線の線
質を変化させるX線質調節手段と、X線画像を検出する
X線検出手段と、該X線検出手段で検出したX線検出画
像を線質毎に色付けする画像処理手段と、該画像処理手
段からの信号に基づいて表示を行う表示手段とを有する
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を、図示の実施例に基づい
て詳細に説明する。図1はX線撮像システムの概略図で
あり、X線発生装置1とX線検出器2の間に被検体Sが
位置している。X線発生器1はX線管球3とX線管球制
御部4、図示しないX線絞りとから成り、X線管球3の
前部にはX線検制御部5が配置されている。X線検出部
2はグリッド6、シンチレータ7、光検出器アレー8と
から構成されている。9はシステム制御部であり、この
システム制御部9には、X線管球制御部4、X線絞り、
X線質制御部5、X線検出部2、画像処理部10、操作
者インタフェイス11が接続されている。また、画像処
理部10にはX線検出部2、ディスプレイ12が接続さ
れている。
【0011】X線撮像システムの全体的な動作はシステ
ム制御部9によって制御されている。システム制御部9
は操作者インタフェイスllを介して操作者Pからの指
示を受ける。操作者インタフェイス11はディスプレイ
上のタッチパネル、マウス、キーボード、ジョイステイ
ック、フットスイッチなどから成り、静止画、動画、X
線管電圧、管電流、X線照射時間などの撮影条件及び撮
影タイミング、画像処理条件、被検者ID、取込画像の
処理方法などを指示することができる。
【0012】更に、システム制御部9はX線撮影シーケ
ンスを制御し、X線管球制御部4、X線絞り、X線量制
御部5、X線検出器2を駆動して画像データを取り込
み、画像データを画像処理部10に転送後に、操作者P
が指定の画像処理を施してディスプレイ12に表示す
る。
【0013】X線管球3はシステム制御部9により制御
されたX線管球制御部4によって駆動され、X線ビーム
を放射する。X線絞りはシステム制御部9の指示により
駆動され、撮像領域の変更に伴い、不必要なX線照射を
行わないようにX線ビームを整形する。
【0014】X線ビームは被検体Sに向けれられ、X線
質制御部5はシステム制御部9の指示に基づいて駆動さ
れ、X線管球制御部4と共にX線の線質の制御を行う
が、これについては後述する。X線ビームはX線質制御
部5、被検体Sを通過した後にX線検出器2に照射され
る。
【0015】X線検出器2はII−TV系のCCDRな
どのデジタル画像信号を出力することが可能であれば、
CCDRを使用できるが、以下ではアモルファスシリコ
ンフラットパネルセンサを使用した場合について説明す
る。グリッド6は被検体Sを通過することによって生ず
るX線散乱の影響を低減し、シンチレータ7ではエネル
ギの高いX線を可視光領域の蛍光に変換する。光検出器
アレー8は蛍光から成る光子を電気信号に変換して画像
信号とし、この画像信号は画像処理部10に転送され
る。
【0016】画像処理部10では、得られた画像信号に
後述する手段により色付けを行う。その後に、画像デー
タの補正、空間フィルタリング、リカーシブ処理などを
リアルタイムで行い、その他に階調処理、散乱線補正、
DR圧縮処理などを行うことも可能であり、処理された
画像はディスプレイ12に表示される。また、リアルタ
イムによる画像処理と同時に、前処理後の画像データは
基本画像として、図示しない高速記憶装置に保存され
る。
【0017】図2は光検出器アレー8の構成単位の等価
回路を示している。l素子の構成は光検出部21と電荷
の蓄積及び読み取りを制御するスイッチングTFT(薄
膜トランジスタ)22とで構成され、一般にはガラス基
板上に配されたアモルファスシリコン(α―Si)で形
成されている。光検出部21中のコンデンサ21Cは、
この例では単に寄生キャパシタンスを有した光ダイオー
ドでもよいし、光ダイオード21Dと検出器のダイナミ
ックレンジを改良するようにコンデンサ21Cを並列に
含んでいる光検出器としてもよい。ダイオード21Dの
アノード電極Aは共通電極であるバイアス配線Lbに接続
され、カソード電極Kはコンデンサ21Cに蓄積された
電荷を読み出すための制御自在なスイッチングTFT2
2に接続され、スイッチングTFT22には容量素子2
3、電源24に接続したリセット用スイッチング素子2
5、電荷読み出し用前置増幅器26に接続されている。
【0018】スイッチングTFT22の出力と信号電荷
は、リセット用スイッチング素子25を操作してコンデ
ンサ21Cをリセットした後に、シンチレータ7により
変換された可視光によって、光ダイオード21Dが導通
状態になり、コンデンサ21Cの電荷が放電される。そ
の後に再度、リセット用スイッチング素子25を操作し
て、スイッチングTFT22と信号電荷は容量素子23
に電荷を転送する。そして、光ダイオード21Dによる
放電量を電位信号として前置増幅器26によって読み出
し、A/D変換を行うことにより入射X線量を検出す
る。
【0019】図3は二次元に配列した光電変換装置を表
し、図2で示した光検出器アレー8を具体的に二次元に
拡張して構成した等価回路図である。通常では、光検出
器アレー8の画素は2000×2000〜4000×4
000程度の画素から構成され、アレー面積は200m
m×200mm〜500mm×500mm程度である。
図3においては、光検出器アレー8は4096×409
6の画素から構成され、アレー面積は43Omm×43
Ommであり、1画素のサイズは約105×105μm
である。lブロック内の4096画素を横方向に配線
し、4096ラインを縦に順に配置することにより、各
画素を二次元的に配置している。
【0020】図3の例では4096×4096画素の光
検出器アレー8を1枚の基板で構成した例を示したが、
4096×4096画素の光検出器アレー8を2048
×2048個の画素を持つ4枚の光検出器で構成するこ
ともできる。このように、2048×2048個の検出
器を4枚で1つの光検出器アレー8を構成する場合は、
分割して製作することにより歩留まりが向上するなどの
利点がある。
【0021】前述の通り、l画素は光電変換素子21と
スイッチングTFT22とで構成されている。光検出器
アレー8の各列の光電変換素子21(m,n)のカソー
ド電極Kは対応するスイッチングTFT22(m,n)
のソース、ドレイン導電路により、その列に対する共通
の列信号線(Lcl〜4096)に布設されている。例えば、
列1の光電変換素子21(l,1)〜(l,4096)は第
1の列信号配線Lclに接続されている。
【0022】各行の光電変換素子21のアノード電極A
は共通にバイアス配線Lbを通して前述のモードを操作す
るバイアス電源31に接続されている。各行のTFT2
2のゲート電極は行選択配線(Lrl〜4096)に接続され
ており、例えば行lのTFT22(l,l)〜(4096,
l)は行選択配線Lrlに接続されている。行選択配線Lr
はラインセレクタ部32を通して撮像制御部33に接続
されている。ラインセレクタ部32は例えばアドレスデ
コーダ34と4096個のスイッチ素子35から構成さ
れている。この構成により任意のラインLrnを読み出す
ことが可能となる。ラインセレクタ部32は最も簡単に
構成するとすれば、単に液晶ディスブレイなどに用いら
れているシフトレジスタによって構成することも可能で
ある。
【0023】列信号配線Lcはシステム制御部9により制
御される信号読出部36に接続されている。信号読出部
36には、列信号配置Lrごとに信号電位を増幅するため
の前置増幅器37、サンプルホールド回路38、列信号
配線Lrをリセット基準電源24の基準電位にリセットす
るためのスイッチ25が設けられ、サンプルホールド回
路38の出力はアナログマルチプレクサ39、A/D変
換器40に接続されている。それぞれの列信号配線Lrn
の信号は前置増幅器37により増幅され、サンプルホー
ルド回路38によりホールドされ、その出力はアナログ
マルチプレクサ39により順次にA/D変換器40ヘ出
力され、デジタル値に変換されて画像処理部10に転送
される。
【0024】光電変換装置は4096×4096個の画
素を4096個の列信号配線Lrにより、l列当り409
6画素の出力を同時に4096個の前置増幅器37、同
数のサンプルホールド回路38に転送し、アナログマル
チプレクサ39によって順次にA/D変換器40に出力
される。
【0025】なお、図3ではA/D変換器40が1個で
構成されているように表しているが、実際には4〜32
の系統で同時にA/D変換を行う。これはアナログ信号
帯域、A/D変換レートを不必要に大きくすることな
く、画像信号の読取時間を短くすることが要求されるた
めである。蓄積時間とA/D変換時間とは密接な関係に
あり、高速にA/D変換を行うとアナログ回路の帯域が
広くなり、所望のS/N比を達成することが難しくな
る。従って、A/D変換速度を不必要に速くすることな
く、画像信号の読取時間を短くすることが必要となる。
そのためには、多くのA/D変換器40を用いてA/D
変換を行えばよいが、コストが高くなるので、上述の点
を考慮して通当な数を選択すればよい。
【0026】X線ビームの被検体Sへの照射時間は約1
0〜500mSであるので、全画面の取込時間或いは電
荷蓄積時間を100mSのオーダ或いは稍々短めにする
ことが適当である。例えば、全画素を順次に駆動して1
00mSで画像を取り込むために、アナログ信号帯域を
50MHz程度にし、例えば10MHzのサンプリング
レートでA/D変換を行うと、最低でも4系統のA/D
変換器40が必要になる。本撮像装置では16系統で同
時にA/D変換を行うので、16系統のA/D変換器4
0の出力は、それぞれに対応する16系統の図示しない
メモリ(FIFOなど)に入力される。このメモリを選
択して切換えることで、連続したlラインの走査線に当
る画像データとして、以後の画像処理部10或いはその
メモリに転送される。
【0027】次に、X線の線質の制御方法について説明
する。例えば図4(a) に示すように、X線管球制御部4
は時間と共にX線管球3に印加する管電圧をA、B、C
の順に小さくなるように変化させ、管電圧が異なるパル
スX線を発生する。同時に、X線の線質を明確に変え、
X線検出器2ヘの到達線量を調整するために、X線フィ
ルタをパルスX線に同期して変化させる。例えば、図5
に示すような円形のX線フィルタ51を管電圧に同期し
て回転してもよい。
【0028】なお、X線フィルタ51は領域A、B、C
毎に厚さが異なり、材質は例えばアルミニウム又は銅な
どから成っている。ここで、X線フィルタ51にはX線
発生装置1の出射窓52が設けられており、X線ビーム
は紙面裏側から表ヘ向かって曝射される。管電圧Aに対
して領域A、管電圧Bに対してX線フィルタ51の領域
B、管電圧Cに対して領域Cのフィルタをそれぞれ用い
るように同期を取りながら使用する。この場合に、管電
圧が高いものほどフイルタ51の厚さを厚くして、X線
検出器2ヘの入射X線量が殆ど違わないよう選択する。
【0029】図6は概念図を示し、破線で画いた部分は
X線管球3から曝射された直後のX線のエネルギ分布を
表しており、実線で画いた部分は線質制御部5を通過し
た後のエネルギ分布を表している。このように、単に管
電圧毎にX線発生装置で調整した場合に比べて線質に明
確な差が現れる。
【0030】画像の取込タイミングは図4(b) に示すよ
うに、それぞれパルスX線の曝射が終了した時点で画像
を取り込み、図4では3種の線質による画像が得られる
ことになる。なお、上述の説明中では3種の線質の場合
について述べたが、2種でも4種以上でもよいことを付
記しておく。
【0031】また、これに類似した別のX線質の制御方
法として、図7に示すようにX線管球制御部4によりX
線管電圧を所定の周期でスイープしてもよい。ただし、
上述の実施例のX線検出器2は、厳密にはX線検出器2
の画素ごとの画像取込時間が例えば最大100mS程度
異なっている。そこで、各取り込みのフレームの画素位
置毎にX線質が異ならないように、シャッタを設けるこ
とが好ましい。このシャッタを実現する方法としては、
例えばX線検出器2として電子シャッタ付きのCCDの
ようにシャッタ機能を備えた素子を用いてもよいし、X
線質制御部5の近辺にフォーカルプレーンシャッタなど
のX線シヤッタを配置してもよい。
【0032】この方法でも、図5に示すX線フィルタ5
1を用いるが、この場合はシャッタが閉じている間にX
線フィルタ51の交換が行われるように制御し、同様に
シャッタが閉じている間に直前に曝射された信号を取り
込む。図7の例では、lスイープに対して3回の取り込
みを行っているが、特に取り込み回数を3回に限定する
必要はない。
【0033】更に、別のX線質の異なるX線画像を検出
する方法として、図8に示すようにX線検出部2は2枚
のX線固体撮像素子61、62によりX線フィルタ63
を挟んで構成することもできる。
【0034】この場合に、X線フィルタ63によって、
2枚の固体撮像素子61、62に入射するX線の線質が
変化する。この場合のX線固体撮像素子61、62も、
それぞれ蛍光体と光検出器アレーの構成でもよい。それ
ぞれのX線固体撮像素子61、62から画像を読み取る
ことにより、線質の異なる画像を得ることができる。ま
た、この場合でもX線発生器1側でX線質を変えてもよ
い。
【0035】この方法の場合に、X線固体撮像素子61
と62との画像の差が小さい点と、X線発生器1から遠
い側の撮像素子62では線量が少ないことが欠点となる
が、同時にX線像を得るため被検体Sの動きの影響が小
さく、短時間で画像を取得できることが大きな利点とな
る。なお、図8における画像取込タイミングは駆動は上
述の利点を生かすためにも、X線固体撮像素子61と6
2とを同時に駆動して画像データを同時に取り込み、こ
の画像を切換えて高速に表示することが望ましい。
【0036】また、この例のX線検出部2がX線固体撮
像素子61、62の輝尽性蛍光体で構成される2枚X線
フィルタ63によって2枚のイメージングプレートに入
射されるX線の線質が変化し、それぞれのイメージング
プレートから画像を読み取ることにより、線質の異なる
画像を得ることができる。
【0037】加えて、回折現象を利用したX線偏向器
に、X線を照射して分光することも可能である。この場
合はX線は点光源であるために、偏向器からのX線は進
行方向と線質とが対応していないので、グリッドなどに
より特定の進行方向の光を取り出すことが望ましい。
【0038】次に、画像の表示方法について述べると、
最も簡単な画像の表示方法は、線質が異なる画像ごとに
色を決めて、静止画画像として画像を再構成して表示す
ればよく、通常のデジタルカラー画像のフォーマットを
用いればよい。そして、色毎に輝度や階調補正を行うこ
とにより表示する。
【0039】また、3種の線質で撮像した場合、例えば
図4に示すような場合は、線質毎にR、C、Bの各色を
対応させて画像データを再構成して表示することが容易
である。特に、色の割り当てに制限はないが、可視光領
域のエネルギと色との関係から、最も軟質な画像をRに
割り当て、最も硬質な画像をBに割り当てることが感覚
的にも分かり易い。
【0040】図4又は図6に示すように連続して画像が
収集される場合の表示については、図9に示す画像処理
部10を用いることができる。この画像処理部10は、
X線検出器2からの画像信号を入力する前画像データ処
理部71、この前画像データ処理部71の信号とシステ
ム制御部9からの指令を入力する画像データMUX7
2、画像データMUX72の信号をR、G、Bごとに入
力する画像メモリ73、画像メモリ73からの信号を処
理する後画像データ処理部74、D/A変換部75を有
しており、D/A変換部75の出力はディスプレイ12
に接続されている。
【0041】この場合に、X線検出器2が駆動されて、
図4に示すように各管電圧即ち異なる3種の線質毎に画
像が一定周期で取得されると、先ず得られた画像に対し
て、前画像データ処理部71でオフセット補正、ログ変
換、ゲイン補正などの基本処理を施こす。その後に、好
みに応じて各画像毎にフィルタリングなどによりスムー
ジング、エッジ強調などの処理を行う。
【0042】その後に、画像データMUX72はシステ
ム制御部9の指示に従い、予め定められたように各画像
を所定の画像メモリ73ヘ記憶させる。例えば、図4の
管電圧Aのときの画像を画像メモリ73B、管電圧Bの
画像をメモリ73G、管電圧Cの画像をメモリ73Rに
記憶する。そして、後画像データ処理部74では画像メ
モリ73の画像を1枚のカラー画像として扱い、全域に
渡るフィルタリンダ処理や各色対応の階調処理などを行
い、D/A変換部75を介してディスブレイ12に表示
する。
【0043】図4に示すように、連続して画像データが
取得される場合に、画像メモリ73の内容を例えば、7
3B、73G、73R、73B、・・・と順次に更新し
ていくことにより、動きのあるカラー画像を表示するこ
とが可能である。この画像を外部記憶装置などに保存す
る場合で、動画像に重きをおくときにはデータ容量が大
きいため各色毎にデータを圧縮、保存し、静止画に重き
をおくときには例えばR、G、Bのカラー画像として、
各色の取込終了時点の任意のタイミングで保存を行えば
よい。なお、当然ながら別にフレームメモリを設け、画
像メモリ73の内容を1度に更新してから表示するよう
にしてもよい。
【0044】今までの説明では、連続画像について重点
的に述べてきたが、勿論、上述の処理は3回のみの曝射
による3種の線質の画像で、l枚のカラー画像を取得し
てもよい。
【0045】また、本実施例の装置において、表示モー
ドとしてモノクロ画像表示モードに容易に切換わる構成
とすれば、今までの診断装置とのデータの互換性が良く
なる。この場合に、例えば上述の或る1つの線質につい
てモノクロ表示を行ってもよいし、別々の線質の画像か
らエネルギサブトラクションなどを行って新たなモノク
ロ画像を表示してもよい。これらのデータはl枚のカラ
ー画像から再構成できるので、操作者はカラー画像とし
て保存しておけば、モノクロ画像毎に保存しなくともよ
いことになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るX線画
像表示方法及び装置は、異なる線質のX線を検出し、検
出されたX線の線質に応じて色を変えて表示することに
より、色空間を有効に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】システムの概略図である。
【図2】1画素分の処理回路の構成図である。
【図3】検出器アレーの構成図である。
【図4】X線発生のタイミングチャート図である。
【図5】X線フィルタの正面図である。
【図6】X線質制御部による効果の説明図である。
【図7】他の例のX線発生のタイミングチャート図であ
る。
【図8】他の例のX線検出部の構成図である。
【図9】画像処理部の構成図である。
【符号の説明】
1 X線発生装置 2 X線検出器 3 X線電球 5 X線質制御部 6 グリッド 7 シンチレータ 8 光検出器アレー 9 システム制御部 10 画像処理部 11 操作者インタフェイス 12 ディスプレイ 51、63 X線フィルタ 61、62 X線固体撮像素子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる線質のX線画像に対してそれぞれ
    特定の色を割り当てて複数の線質のX線画像を同時に表
    示することを特徴とするX線画像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記異なる線質は3種類であり、それぞ
    れをR、G、Bの各色に割り当てて表示する請求項1に
    記載のX線画像表示方法。
  3. 【請求項3】 異なる線質のX線画像を繰り返して取り
    込む工程と、前記X線画像に対してそれぞれの線質に検
    定の色を割り当てる工程と、新しく取り込んだ前記X線
    画像を更新して複数色を用いて線質の異なるX線画像を
    同時に表示することを繰り返す工程とから成ることを特
    徴とするX線画像表示方法。
  4. 【請求項4】 前記新しく取り込んだ前記X線画像部分
    のみを更新して、複数色を用いて線質の異なるX線画像
    を同時に表示することを繰り返す工程を含む請求項3に
    記載のX線画像表示方法。
  5. 【請求項5】 X線を観察対象に照射するためのX線発
    生手段と、X線の線質を変化させるX線質調節手段と、
    X線画像を検出するX線検出手段と、該X線検出手段で
    検出したX線検出画像を線質毎に色付けする画像処理手
    段と、該画像処理手段からの信号に基づいて表示を行う
    表示手段とを有することを特徴とするX線画像表示装
    置。
  6. 【請求項6】前記X線検出手段は複数のX線画像を同時
    に検出する請求項5に記載のX線画像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記X線検出手段は固体撮像素子を有す
    る請求項5に記載のX線画像表示装置。
  8. 【請求項8】 前記X線調節手段の一部をX線吸収部材
    とした請求項5に記載のX線画像表示装置。
  9. 【請求項9】 X線質制御同期手段を有し、該X線制御
    同期手段の指示に基づいて前記X線質調節手段のX線通
    過率をX線の曝射に同期して変化させる請求項5に記載
    のX線画像表示装置。
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