JP4739060B2 - 放射線撮像装置、放射線撮像システム、及びその制御方法 - Google Patents

放射線撮像装置、放射線撮像システム、及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、医療用の診断や工業用の非破壊検査等に用いて好適な放射線撮像装置及びその制御方法に関する。なお、本発明においては、X線、γ線などの電磁波やα線、β線も放射線に含めるものとする。
現在、医療におけるX線の静止画撮影系では、患者にX線を照射し、その透過X線像をフィルムに露光するフィルム方式が主流になっている。フィルムは、情報を表示及び記録する機能を有し、大面積化でき、階調性が高く、しかも軽量で取り扱いが容易であるため、世界中に普及している。反面、現像工程を要する煩雑さ、長期にわたる保管場所の問題、検索に人手と時間を要する問題点を残している。
一方、動画像の撮影系では、イメージ・インテンシファイア(以下I.I.と略記する)が主流となっている。I.I.は装置内部で光電子増倍作用を利用しているため、一般に感度が高く、被曝線量の観点で優れている。反面、光学系の影響による周辺画像の歪み、低コントラスト、装置が大きいといった短所が指摘されている。I.I.では、患者の透視画像を医師がモニタするだけでなく、CCDのアナログ出力をディジタル変換して、記録、表示、保管することも可能である。しかし、診断には高い階調性が求められるため、透視画像にI.I.を用いても、静止画撮影においては、フィルムを用いている例が多い。
最近では、病院内でのX線画像のディジタル化の要求が高まりつつある。そのためフィルムの替わりに、撮像素子を2次元アレー状に配置させたX線検出素子を用い、X線量を電気信号に変換するX線撮像装置(FPD:Flat Panel Detector)が使われ始めている。これは、X線画像をディジタル情報に置き換えることができるため、画像情報を遠方に、しかも瞬時に伝送することが可能である。このため、遠方にいながら都心の大学病院に匹敵する高度な診断が受けられる長所がある。フィルムを用いなければ、病院内でフィルムの保管スペースが省ける長所もある。将来では、優れた画像処理技術を導入できれば、放射線医師を介さず、コンピュータを用いた自動診断化の可能性が大いに期待されている。
そして近年、撮像素子にアモルファスシリコンなどの非単結晶薄膜半導体を用い、静止画像を撮影できる放射線撮像装置が実用化された。非単結晶薄膜半導体の作製技術を用い、人体胸部の大きさをカバーする40cm角を超える大面積化が実現されている。また、その作製プロセスが比較的容易であるため、将来的には安価な検出装置の提供が期待されている。しかもアモルファスシリコンなどの非単結晶薄膜半導体は1mm以下の薄いガラスに作製可能であるため、ディテクタとしての厚さを非常に薄く作製できる長所がある。
このようなX線撮像装置は、X線を電気信号に変換する複数の変換素子がマトリクス状に配列された変換回路と、この変換回路からの前記電気信号を読み出すための読み出し回路とを有している。
図10は、光電変換素子及びスイッチ素子の材料にアモルファスシリコン半導体薄膜を用いて構成した従来の光電変換基板の2次元的構成を示す回路図である。但し、説明を簡単化するために3×3=9画素分で記載してある。
図10において、S1−1〜S3−3は変換素子である光電変換素子、T1−1〜T3−3はスイッチ素子(TFT:Thin Film Transistor)、G1〜G3はTFTをオン/オフさせるためのゲート配線、M1〜M3は信号配線、Vs線は光電変換素子に蓄積バイアスを与えるための配線である。この従来例では、光電変換素子S1−1〜S3−3、スイッチ素子T1−1〜T3−3、ゲート配線G1〜G3、信号配線M1〜M3及びVs線が変換回路部701に含まれている。Vs線は、電源Vsによりバイアスされる。SR1はゲート配線G1〜G3に駆動用のパルス電圧を与えるシフトレジスタであり、TFTのオン/オフを切り替える電圧Vgは外部から供給される。
読み出し用回路部702は、変換回路部内の信号配線M1〜M3の並列信号出力を増幅し、直列変換して出力する。RES1〜RES3は信号配線M1〜M3をリセットするスイッチ、A1〜A3は信号配線M1〜M3の信号を増幅するアンプ、CL1〜CL3はアンプA1〜A3により増幅された信号を一時的に記憶するサンプルホールド容量、Sn1〜Sn3はサンプルホールドするためのスイッチ、B1〜B3はバッファアンプ、Sr1〜Sr3は並列信号を直列変換するためのスイッチ、SR2はスイッチSr1〜Sr3に直列変換するためのパルスを与えるシフトレジスタ、104は直列変換された信号を出力するバッファアンプである。
次に、図10に示す変換装置の動作について説明する。図11は、図10に示す従来の光電変換装置の動作を示すタイムチャートである。
先ず、変換期間(X線照射期間)について説明する。TFTの全てがオフとなっている状態において、光源(X線)がパルス的にオンすると、放射線が波長変換体(不図示)によって光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に波長変換される。そして、夫々の光電変換素子に光が照射され、光の量に対応した信号電荷が素子容量に蓄積される。なお、変換素子としてX線を感知可能な素子を用いた場合には、波長変換体は必要なく変換素子によりX線の量に応じた信号電荷が蓄積される。なお、光源がオフした後でも素子容量に光電変換された信号電荷は保持される。
次に、読み出し期間について説明する。読み出し動作は、S1−1〜S1−3の1行目、次にS2−1〜S2−3の2行目、次にS3−1〜S3−3の3行目の順で行われる。先ず、S1−1〜S1−3の1行目を読み出しするためにスイッチ素子(TFT)T1−1〜T1−3のゲート配線G1にシフトレジスタSR1からゲートパルスを与える。これにより、T1−1〜T1−3がオン状態になり、S1−1〜S1−3に蓄積されていた信号電荷が、信号配線M1〜M3に転送される。M1〜M3の信号配線には、読み出し容量CM1〜CM3が付加されており、信号電荷はTFTを介し、読み出し容量CM1〜CM3に転送されることになる。例えば、信号配線M1の付加されている読み出し容量CM1は、M1に接続されているT1−1〜T3−1のゲート−ソース間の電極間容量(Cgs)の総和(3個分)である。M1〜M3に転送された信号電荷は、アンプA1〜A3で増幅される。そして、容量CL1〜CL3に転送され、SMPL信号をオフするとともにホールドされる。
次に、シフトレジスタSR2からスイッチSr1、Sr2、Sr3の順番で、パルスを印加することにより、CL1〜CL3にホールドされていた信号が、CL1、CL2、CL3の順でアンプ104から出力される。B1、B2、B3のアナログ信号出力がアンプ104から出力されることから、シフトレジスタSR2とスイッチSr1〜Sr3とを含めてアナログマルチプレクサと称する。結果として、S1−1、S1−2、S1−3の1行分の光電変換信号がアナログマルチプレクサにより順次出力されることになる。S2−1〜S2−3の2行目の読み出し動作、S3−1〜S3−3の3行目の読み出し動作も同様に行われる。
1行目のSMPL信号によりM1〜M3の信号をCL1〜CL3にサンプルホールドすれば、M1〜M3をCRES信号によりGND電位にリセットし、その後にG2のゲートパルスを印加することができる。即ち、1行目の信号をシフトレジスタSR2により直列変換動作をする間に、同時に光電変換素子S2−1〜S2−3の2行目の信号電荷をシフトレジスタSR1により転送することができる。
以上の動作により、第1行から第3行全ての光電変換素子の信号電荷を出力することができる。以上述べてきた光電変換回路の動作において、X線の画像を読み取ることができるが、実際に読み出した画像には光電変換回路や読み出し回路で生成されるオフセットが含まれる。
オフセットの要因はいくつかあり、主に以下の2つの要因がある。即ち、(A)変換素子のダーク電流、(B)読み出し回路のアンプ(例えばA1〜A3)のオフセット電圧等がある。そのため、X線を照射した画像は、オフセット成分が含まれているので、それを取り除かなければならない。この操作はオフセット補正とよばれる。
静止画を撮影する際は、X線を照射したX線画像を1枚撮影し、その後、X線を照射しないオフセット画像を1枚撮影し、X線画像からオフセット画像を差し引くことによりオフセット補正は行われる。オフセット撮影は、X線撮影と比べると、X線を照射しないだけで、駆動にはまったく同じ方法が用いられる(特許文献1)。つまり1枚分のオフセットを取得するために全画素分のオフセット成分を読み出す必要がある。
動画像撮影の場合には、最初に1枚X線を照射しないオフセット画像を撮影し、その後、連続してX線撮影し、最初に撮影したオフセット画像によりX線画像を補正する方法(連続撮影法)と、X線画像とオフセット画像を交互に撮影し、その都度、X線画像からオフセット画像差し引き補正を行う方法(間欠撮影法)とがある。前者は、オフセット画像を1枚しか撮影せず、その後連続してX線画像を撮影できるため、フレームレートが速い。それに対し、後者は、X線画像とオフセット画像を交互に撮影するため、フレームレートが遅くなる(フレームレートが半分になる)という欠点がある。
しかし、動画撮影では、経時的にオフセットがゆらぐという特性がある。このゆらぎについては、特許文献2に記載されている。ここで、この特性について説明する。特許文献2によれば、動画撮影時、特に透視撮影において、撮影毎にオフセットが変動し、画質が劣化すると記載されている。特許文献2では、このオフセットのゆらぎに対し、間欠撮影法を採用し、X線撮影とオフセット撮影とを交互に行い、オフセット画像を更新していくことにより対応している。
図12(a)〜(d)は、特許文献2に記載された制御方法を示すタイミングチャートであり、以下、この内容について簡潔に説明する。図12は、横方向に時間軸を取ったタイミングチャートであるが、先ず、「FPD収集」によりX線を被写体に照射し、X線画像を撮影する。次に、「校正データ収集」によりオフセットデータを撮影し、それ以前に収集していたオフセットデータ(図示せず)と加算平均を行い、平均したオフセットデータを新たなオフセットデータとし更新する。次いで、再度の「FPD収集」によりX線を照射した被写体画像を撮影し、この被写体撮影画像を先の更新したオフセットデータでオフセット補正を行う。このように「FPD収集(X線撮影)」と「校正データ収集(オフセット撮影)」とを交互に行うことにより、オフセットデータを随時更新し、ゆらぎを抑えている。
このように、間欠撮影法を採用することにより、オフセットのゆらぎを抑えることができるが、フレームレートが遅くなるという欠点がある。
また、フレームレートを速くするための方法として画素加算という手法がある。図13(a)及び(b)は、画素加算の内容を示すタイミングチャートである。図13(a)は、通常の撮影方法で、図10中の3個のG1〜G3を6個のG1〜G6に拡大したものであり、図13(b)は画素加算の動作例である。画素加算とは、複数ラインを同時に読み出す方法であり、図13(b)では、ゲート配線を2ライン同時ONし、2ライン分同時に出力される。この方法により、読み出し時間が半分になり、フレームレートを2倍にすることができる。しかし、2ライン分同時に出力されるため、1画素の面積が2倍になり、センサの解像力が低下する。図13に示す例では、ゲートラインを2本同時にONすることにより、画素加算しているが、3本、4本と増やすことにより、フレームレートも3倍、4倍となる。
特開平10−327317号公報 特開2002−301053号公報
このように、連続撮影法には、フレームレートは速いが、オフセットのゆらぎにより、画質が劣化するという問題がある。また、間欠撮影法には、オフセットのゆらぎを抑えることはできるが、フレームレートが遅くなるという問題がある。更に、画素加算法では、フレームレートを速くすることができるが、解像力が低下してしまうという問題がある。特にアモルファスシリコンなどの非単結晶半導体をスイッチ素子に用いた場合には、スイッチ素子の転送時間が大きいために、更にフレームレートの遅延が大きな問題となる。
本発明は、以上の問題点を鑑み、フレームレートが速く、オフセットの揺らぎを抑え、かつ解像力の低下を抑制することができる放射線撮像装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本発明の放射線撮像装置は、放射線を電気信号に変換する多数の変換素子がマトリクス状に配列された変換回路部と、前記変換回路部を駆動制御する駆動回路と、前記変換回路部からの前記電気信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路から出力された前記電気信号を処理する信号処理回路とを含み、照射された放射線を前記変換回路部によって検出して前記放射線に基づく信号を前記読み出し回路により読み出す放射線画像の読み出し動作と、前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記読み出し回路により読み出すオフセットデータ読み出し動作を有し、そして、前記駆動回路は、前記放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行の数より、前記オフセットデータの読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行の数が多くなるよう前記変換回路部を制御することを特徴とするものである。
また、本発明の放射線撮像システムは、放射線を照射する放射線源と、放射線を電気信号に変換する多数の変換素子が行及び列状に配列された変換回路部と、前記変換回路部を駆動制御する駆動回路と、前記変換回路部からの前記電気信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路から出力された前記電気信号を処理する信号処理回路と、前記駆動回路、前記変換回路部、前記読み出し回路及び前記信号処理回路を制御する制御部と、を含み、照射された放射線を前記変換回路部によって検出して前記放射線に基づく信号を前記読み出し回路により読み出す放射線画像の読み出し動作と、前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記読み出し回路により読み出すオフセットデータ読み出し動作を有し、そして、前記制御部は、前記放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行の数より、前記オフセットデータの読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行の数が多くなるよう前記駆動回路、前記変換回路部、及び前記読み出し回路を制御することを特徴とするものである。
また、本発明の放射線撮像システムの制御方法は、照射された放射線を変換回路部によって検出して放射線に基づく信号を駆動回路によって前記変換回路部を駆動して読み出し回路に読み出す放射線画像の読み出し動作と、前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記駆動回路によって前記変換回路部を駆動して前記読み出し回路に読み出すオフセットデータ読み出し動作を有し、ここで、前記放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行より、前記オフセットデータ読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行が多くなることを特徴とするものである。
また、本発明の放射線撮像システムの制御をコンピュータに実行させるプログラムでは、コンピュータに、放射線を変換回路部によって検出して放射線に基づく信号を駆動回路によって前記変換回路部を駆動して読み出し回路に読み出す放射線画像の読み出し動作と、前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記駆動回路によって前記変換回路部を駆動して前記読み出し回路に読み出すオフセットデータ読み出し動作とを、放射線撮像装置に行わせるよう実行させ、そして、前記放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行より、前記オフセットデータ読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行数が多くなるよう実行させることを特徴とするものである。
本発明によれば、従来の間欠撮影法よりもフレームレートを速くしつつ、従来の連続撮影法で発生するオフセットの揺らぎを抑えることができる。更に、従来の画素加算法による解像力の低下を回避することができる。
以下に、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置のブロック図である。図2(A)は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置の2次元的な回路構成を示す図である。但し、図2(A)には、説明を簡単化するために6×6=36画素分を記載している。
第1の実施形態では、変換素子としての光電変換素子にアモルファスシリコン薄膜半導体を用いて可視光を捕らえ電気信号に変換する構成を用いる。また、制御に関し、動画撮影モードと静止画撮影モードとを選択的に設定自在とされているものとする。なお、図2(A)には、X線を可視光に変換する蛍光体は図示していない。また、本実施形態ではX線撮像装置について説明するが、本発明はこれに限定されることはなく、α線、β線、γ線等も放射線の範疇に含むものとする。
図1において、100は放射線撮像装置、101は変換回路、102はシフトレジスタなどの駆動回路、107は読み出し用回路、108は信号処理回路である。変換回路101は図2(A)において後ほど詳細に説明する。信号処理回路108は、画像データを記憶する画像データ用メモリ109と、オフセットデータを記憶するオフセットデータ用メモリ110と、オフセットデータ用メモリ110からのデータに基づいて1画像分のオフセットデータを生成するオフセットデータ生成部111と、画像データ用メモリ109からの出力からオフセットデータ生成部111の出力を減算する演算部112により構成されている。X線発生装置120には、X線管球121とX線絞り123とが含まれる。X線管球121は撮像制御部214に制御された高圧発生電源124によって駆動され、X線ビーム125を放射する。X線絞り123は撮像制御部114により駆動され、撮像領域の変更に伴い、不必要なX線照射を行わないようにX線ビーム125を整形する。
114は撮像制御部であり、その指示に基づき放射線源であるX線発生装置120及び放射線撮像装置100を駆動して被写体の放射線画像データを取り込む。取り込まれた被写体の放射線画像データは画像データ用メモリ109に記憶される。更に撮像制御部に114よりX線発生装置120を駆動しない状態で放射線撮像装置100が駆動され、オフセットデータを取り込む。取り込まれたオフセットデータはオフセットデータ用メモリ110に記憶され、オフセットデータ用メモリ110からのデータに基づいて生成するオフセットデータ生成部111で1画像分のオフセットデータを生成する。放射線画像データと生成された1画像分のオフセットデータとを減算処理することによりオフセット補正を行い、オフセット補正された放射線画像データが取得される。なお、本実施形態ではオフセットデータをオフセットデータ用メモリ110に取り込んでからオフセットデータ生成部111にて1画像分のオフセットデータを生成する形態を説明した。しかしながら本発明はこれに限定されるものではなく、取り込まれたオフセットデータを先にオフセットデータ生成部111にて1画像分のオフセットデータを生成し、生成された1画像分のオフセットデータをオフセットデータ用メモリ110で記憶する形態でもよい。また、本実施形態のオフセットデータ生成部111によって生成された1画像分のオフセットデータを記憶するためのメモリ(不図示)を別途設けてもよい。
図2(A)において、S1−1〜S6−6はマトリクス状に配列された変換素子である光電変換素子、T1−1〜T6−6はスイッチ素子(TFT)、G1〜G6はTFTをオン/オフさせるためのゲート配線、M1〜M6は信号配線である。光電変換素子はフォトダイオードと容量とを並列接続で表記しており、逆方向バイアスが印加される。即ち、フォトダイオ−ドのカソード電極側は+(プラス)にバイアスされる。バイアス配線は通常共通の配線であるが、図1では、簡略化のため個別のものとして表してある。
光電変換素子により光電変換されて生成された電荷は容量に蓄積される。本実施形態では、S1−1〜S6−6、T1−1〜T6−6、G1〜G6、M1〜M6、Vs線を総じて変換回路(放射線検出回路)101とよぶこととする。102はゲート配線G1〜G6にパルスを印加し、光電変換素子S1−1〜S6−6を駆動制御するシフトレジスタ、107は変換回路101内のM1〜M6の並列信号出力を増幅し、直列変換して出力するための読み出し用回路、108は読み出し用回路107から出力された電気信号を処理する信号処理回路である。
各光電変換素子は、放射線入射側に放射線を光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に変換する波長変換体を有している。その波長変換体は、Gd、GdS及びCsIのうちから選ばれた1種を母体材料として構成され、光電変換素子は、アモルファスシリコンを主材料として構成されている。また、変換素子として、前記波長変換体を介さず放射線を吸収して直接的に電気信号に変換する素子を有して構成してもよい。その素子は、主たる材料として、アモルファスセレン、ヒ素化ガリウム、ヨウ化水銀、ヨウ化鉛から選ばれた1種を用いて構成される。なお、ここでは記載の便宜上、上述のように、6×6画素分の光電変換素子を例示したが、実際の構成では更に多数の光電変換素子が配列される。
図2(B)は、図2(A)の読み出し用回路107の内部構造を示す回路図である。図2(B)において、RES1〜RES6はM1〜M6をリセットするスイッチ、A1〜A6はM1〜M6の信号を増幅するアンプ、CL1〜CL6はA1〜A6で増幅された信号を一時的に記憶するサンプルホールド容量、Sn1〜Sn6はサンプルホールドするためのスイッチ、B1〜B6はバッファアンプ、Sr1〜Sr6は並列信号を直列変換するためのスイッチ、103は、Sr1〜Sr6に直列変換するためのパルスを与えるシフトレジスタ、104は直列変換された信号を出力するバッファアンプである。
次に、上述のように構成されたX線撮像装置の動作について説明する。図3は、変換回路101及び読み出し回路107を駆動する方法を示すタイミングチャートである。
先ず、変換期間(X線照射期間)について説明する。TFTの全てがオフとなっている状態において、光源(X線)がパルス的にオンすると、放射線が波長変換体(不図示)によって光電変換素子が感知可能な波長帯域の光に波長変換される。そして、夫々の光電変換素子に光が照射され、光の量に対応した信号電荷が素子容量に蓄積される。なお、変換素子としてX線を感知可能な素子を用いた場合には、波長変換体は必要なく変換素子によりX線の量に応じた信号電荷が蓄積される。なお、光源がオフした後でも素子容量に光電変換された信号電荷は保持される。
次に、X線読み出し期間について説明する。X線読み出し動作は、S1−1〜S1−6の1行目、次にS2−1〜S2−6の2行目、次にS3−1〜S3−6の3行目の順に6行目まで行われる。先ず、S1−1〜S1−6の1行目を読み出しするためにスイッチ素子(TFT)T1−1〜T1−6のゲート配線G1にSR1からゲートパルスを与える。これにより、T1−1〜T1−6がオン状態になり、S1−1〜S1−6に蓄積されていた信号電荷が、信号配線M1〜M6に転送される。M1〜M6の信号配線には、読み出し容量CM1〜CM6が付加されており、信号電荷はTFTを介し、読み出し容量CM1〜CM6に転送されることになる。例えば、信号配線M1の付加されている読み出し容量CM1は、M1に接続されているT1−1〜T6−1のゲート−ソース間の電極間容量(Cgs)の総和(6個分)である。M1〜M6に転送された信号電荷は、アンプA1〜A6で増幅される。そして、増幅された信号は、容量CL1〜CL6に転送され、SMPL信号をオフするとともにホールドされる。
次に、シフトレジスタ103からスイッチSr1、Sr2、Sr3、Sr4、Sr5、Sr6の順番で、パルスを印加することにより、CL1〜CL6にホールドされていた信号が、CL1、CL2、CL3、CL4、CL5、CL6の順でアンプ104から出力される。アナログ信号出力が104のアンプから順次出力されることから、シフトレジスタ103とスイッチSr1〜Sr6とを含めてアナログマルチプレクサと称する。結果として、S1−1〜S1−6の1行分の光電変換信号がアナログマルチプレクサにより順次出力されることになる。S2−1〜S2−6の2行目の読み出し動作、S3−1〜S3−6の3行目の読み出し動作、以降4行目〜6行目までも同様に行われる。
1行目のSMPL信号によりM1〜M6の信号をCL1〜CL6にサンプルホールドすれば、M1〜M6をCRES信号によりGND電位にリセットし、その後にG2のゲートパルスを印加することができる。即ち、1行目の信号をアナログマルチプレクサにより直列変換動作をする間に、同時に光電変換素子S2−1〜S2−6の2行目の信号電荷を転送することができる。
以上述べてきた読み出し動作により、X線の画像を読み出すことができるが、上述のように、実際にそのままの画像には変換回路や読み出し回路で生成されるオフセットが含まれるため、オフセット撮影を行い、オフセット成分を取り除かなくてはならない。
次に、オフセット読み出し期間について説明する。オフセット読み出し期間では、X線を照射させずに読み出し動作を行い、X線読み出し期間と比べゲートパルスのタイミングのみが相違する。即ち、X線読み出しでは、G1、G2、G3、・・・、G6と、順次スイッチ素子をオン/オフするが、オフセット読み出し期間では、G1とG2との組み合わせ、G3とG4との組み合わせ、G5とG6との組み合わせのように、2行分まとめてスイッチ素子(TFT)をオンとし、画素加算を行う。
従来の間欠撮影法では、X線照射後の読み出しとオフセット読み出しとの間で、同じ読み出し方法を用いていたが、第1の実施形態では、オフセット読み出し期間を短縮するために、2行まとめてスイッチ素子(TFT)をオン状態とする。このように2行まとめてオンすることにより、X線読み出し期間に比べ、半分の時間で読み出しを行うことができる。この結果、「X線読み出し期間+オフセット読み出し期間」の組み合わせに要する時間を従来のものと比較すると、本実施形態によれば、0.75倍まで読み出し時間を短縮することができ、約1.3倍フレームレートを上げることができる。即ち、従来の間欠撮影法での各読み出し時間を1とすると、読み出しに要する総時間は、「X線読み出し時間+オフセット読み出し時間=1+1=2」となるのに対し、第1の実施形態では、「X線読み出し時間+オフセット読み出し時間=1+0.5=1.5」となるため、時間が0.75倍(1.5/2)まで短縮され、フレームレートが約1.3倍(2/1.5)向上する。
また、まとめて読み出す行を3行、4行と増せば、オフセット読み出し期間を更に短くすることができる。このため、オフセット読み出しの画素加算数を増すほど、間欠撮影法のフレームレートを連続撮影法のフレームレートに近づけることができる。
また、第1の実施形態では、X線撮影とオフセット撮影とを交互に行う間欠撮影法を採用しているため、オフセットの揺らぎを抑えることができる。
更に、オフセット撮影の時のみ画素加算を行っているため、X線情報は画素加算されず、解像度の低下を防止することができる。
但し、第1の実施形態のように、オフセット撮影を2行まとめて読み出すと、2画素分出力されるため、1画素分に補正をする必要がある。また、オフセット読み出しのみについて画素加算を行うと、センサの蓄積時間が変化する。図4は、蓄積時間の変化を示す図である。蓄積時間とは、TFTをオフしてからオンにするまでの時間のことであり、センサの暗電流がこの期間センサに蓄積される。このため、TFTのオフからオンまでの時間が長くなると、暗電流の蓄積によりオフセットの出力は高くなる。従って、オフセット読み出しのみについて画素加算を行うためには、2画素分の出力を1画素にする補正と蓄積時間の補正とを行う必要がある。
ここで、図1、図4及び図5を参照しながら上記の補正方法について説明する。図4のG1〜G6は、ゲートパルスを示しており、ゲートパルスのオフからオンまでの時間が蓄積時間である。画素加算を行わないときの蓄積時間をAとすると、X線読み出し期間の蓄積時間は、1行目(G1)では3/6A、2行目では4/6Aとなり、行が進むに連れて長くなる。一方、オフセット読み出し期間の蓄積時間は、X線読み出し期間とは逆に1行目(G1)では6/6A、2行目(G2)では5/6Aと、行が進むにつれて短くなる。
図5は、図4に示した蓄積時間を画像で表したものである。横方向は信号線M1〜M6、縦方向はゲート線G1〜G6を示している。通常のオフセット補正では、X線画像に含まれるオフセット成分を除去するため、「X線画像−オフセット画像」を行うが、第1の実施形態では、X線画像の蓄積時間とオフセット画像の蓄積時間とが相違しているため、オフセット画像を予め補正しなければならない。
X線画像の蓄積時間は、図5に示すように、G1=3/6A、G2=4/6Aとなり、オフセット画像における蓄積時間は、G1=6/6A、G2=5/6Aとなる。更に、オフセット画像は画素加算されるため、G1及びG2は互いに同時に出力され、蓄積時間の合計は、11/6Aとなる。このため、G1をオフセット補正する場合は、オフセット画像の蓄積時間がX線画像の蓄積時間と等しくなるように補正しなければならない。第1の実施形態の場合では、X線画像の蓄積時間が3/6A、オフセット画像の蓄積時間が11/6Aであるため、オフセット画像に3/11を乗じて、11/6A×3/11=3/6Aとし、X線画像の蓄積時間と等しくする。このように蓄積時間補正を行うための蓄積時間補正用テーブルをオフセットデータ生成部111で作成し、オフセット画像撮影毎に蓄積時間補正を行い、その後演算部112においてオフセット補正を行うのである。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。先ず、撮影条件を設定する際、照射条件等の入力と同時に、オフセット撮影時の画素加算数を入力する(ステップS1)。次に、入力された画素加算数を元に、蓄積時間補正テーブルを作成する(ステップS2)。この補正テーブルの作成は、上述の図5に示すような計算に基づいて行う。次いで、実際の動画撮影を行うこととし(ステップS3)、X線撮影を行った後に(ステップS4)、オフセット撮影を行う(ステップS5)。その後、オフセット撮影された画像に対する蓄積時間補正を行う(ステップS6)。続いて、「X線画像−オフセット画像」の演算により、オフセット補正を行う(ステップS7)。そして、このサイクルを動画撮影終了(ステップS8)まで繰り返す。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の回路構成は、第1の実施形態と同様である。図7は、第2の実施形態に係る放射線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
第1の実施形態では2画素加算としているオフセット読み出しの画素加算数を、第2の実施形態では、3画素加算をとする。3画素加算とすることにより、オフセット撮影時間が1/3になり、フレームレートは、画素加算なしの場合と比較して1.5倍となる。そして、4画素加算、5画素加算等のように、加算数を増やせばフレームレートが高くなる。必要なフレームレートに応じて加算数を選択することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の回路構成も、第2の実施形態と同様に、第1の実施形態と同様である。図8は、本発明の第3の実施形態に係る放射線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。
図8に示すように、第3の実施形態では、X線撮影時に2画素加算を行い、オフセット撮影時に3画素加算を行う。この結果、画素加算なしの場合と比べ、フレームレートが2.4倍になる。但し、第3の実施形態では、X線撮影時に画素加算を行っているため、解像力が若干低下する。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の回路構成も、第2の実施形態等と同様に、第1の実施形態と同様である。第4の実施形態では、第1の実施形態では行っている蓄積時間補正を省略する。
フレームレートが遅い場合には、蓄積時間の差が大きくなるため、例えば、蓄積時間の差が数十ms〜数百ms程度となるため、蓄積時間補正を行うことが好ましいが、フレームレートが速い場合には、蓄積時間の差が小さくなるため、例えば数ms程度となるので、蓄積時間補正を省略しても、画像に悪影響は及ばない。
(応用例)
次に、上述の第1、第2、第3及び第4の実施形態におけるX線撮像方法を実現するためのX線撮像システムについて説明する。図9は、本発明に係るX線撮像システムの概略構成図である。図9において、201はX線室、202はX線制御室、203は診断室を表している。本X線撮像システムの全体的な動作は、X線制御室202内に備えられたシステム制御部210によって支配される。
X線制御室202内の操作者インターフェース211としては、例えば、ディスプレイ上のタッチパネル、マウス、キーボード、ジョイスティック、フットスイッチ等がある。操作者インターフェース211から撮像条件(静止画、動画、管電圧、管電流、照射時間等)、撮像タイミング、画像処理条件、被検体ID及び取込画像の処理方法等の設定を行うことができる。但し、これらのうちのほとんどの情報は、放射線情報システム(図示せず)から転送されるので、個別に入力しなくてもよい。操作者の重要な作業は、撮影した画像の確認作業である。つまり、アングルが正しいか、患者が動いていないか、画像処理が適切か等の判断を行う。
システム制御部210は、操作者205又は放射線情報システム(図示せず)からの指示に基づいた撮像条件を、X線撮像シーケンスを司る撮像制御部214に指示し、データの取り込み動作に入る。撮像制御部214は、その指示に基づき放射線源であるX線発生装置120、撮像用寝台130及びX線撮像装置140を駆動して画像データを取り込み、画像処理部10に転送する。システム制御部210は、その後、操作者205から指定された画像処理を施してディスプレイ160に表示し、また、オフセット補正及び白補正等の基本画像処理を行った生データを外部記憶装置161に保存する。システム制御部210は、更に、操作者205の指示に基づいて、再画像処理、再生表示、ネットワーク上の装置への画像データの転送・保存、ディスプレイ表示、及びフィルムへの印刷等を行う。
次に、信号の流れを追って順次説明を加える。
X線発生装置120には、X線管球121とX線絞り123とが含まれる。X線管球121は撮像制御部214に制御された高圧発生電源124によって駆動され、X線ビーム125を放射する。X線絞り123は撮像制御部214により駆動され、撮像領域の変更に伴い、不必要なX線照射を行わないようにX線ビーム125を整形する。X線ビーム125はX線透過性の撮像用寝台130の上に横たわった被検体126に向けられる。撮像用寝台130は、撮像制御部214の指示に基づいて駆動される。X線ビーム125は、被検体126及び撮像用寝台130を透過した後にX線撮像装置140に照射される。
X線撮像装置140には、グリッド141、波長変換体142、変換回路部8、X線露光量モニタ144及び駆動回路145が設けられている。グリッド141は、被検体126を透過することによって生じるX線散乱の影響を低減する。グリッド141は、例えばX線低吸収部材と高吸収部材とから構成されており、例えば、AlとPbとのストライプ構造を備えている。そして、変換回路部8とグリッド141との格子比の関係によりモアレが生じないようにX線照射時には撮像制御部214の指示に基づいてグリッド141が振動する。
波長変換体142、光電変換素子アレイ(変換回路部)8及び駆動回路145は、ディジタルX線撮像装置の構成要素として設けられている。波長変換体142ではエネルギーの高いX線によって蛍光体の母体物質が励起され、再結合する際の再結合エネルギーにより可視領域の蛍光が得られる。その蛍光はCaWoやCdWO等の母体自身によるものやCsI:TlやZns:Ag等の母体内に付活された発光中心物質によるものがある。この波長変換体142に隣接して変換回路部8が配置されている。この変換回路部8は、光子を電気信号に変換する。X線露光量モニタ144はX線透過量を監視するものである。X線露光量モニタ144は、結晶シリコンの受光素子等を用いて直接X線を検出するものであってもよいし、また、波長変換体142からの光を検出するものであってもよい。本実施形態では、変換回路部8を透過した可視光(X線量に比例)を光電変換回路部8の基板の裏面に成膜されたアモルファスシリコン受光素子で検知し、撮像制御部214にその情報を送り、撮像制御部214がその情報に基づいて高圧発生電源124を駆動してX線を遮断又は調節する構成としている。駆動回路145は、読み出し回路部及びA/Dコンバータを含んでおり、撮像制御部214の制御下で、変換回路部8を駆動し、各画素からアナログ信号を読み出した後、このアナログ信号をディジタル信号に変換する。
X線撮像装置140からの画像信号は、X線室201からX線制御室202内の画像処理部10へ転送される。この転送の際、X線室201内ではX線発生に伴うノイズが大きくなっていることがある。そこで、画像データがノイズのために正確に転送されない場合も想定されるため、転送路の耐雑音性を高くしておくことが望ましい。例えば、誤り訂正機能をもたせた伝送系にすることや、差動ドライバによるシールド付き対より線や光ファイバによる転送路を用いることが望ましい。画像処理部10は、撮像制御部214の指示に基づき表示データを切り替える。また、画像処理部10は、画像データの補正(オフセット補正、白補正)、空間フィルタリング、リカーシブ処理等をリアルタイムで行い、階調処理、散乱線補正及び各種空間周波数処理等を行うことも可能である。
画像処理部10により処理された画像は、ディスプレイアダプタ151を介してディスプレイ160に表示される。また、リアルタイム画像処理と同時に、データの補正のみが行なわれた基本画像は、外部記憶装置161に保存される。外部記憶装置161としては、大容量、高速かつ高信頼性を満たすデータ保存装置が望ましく、例えば、RAID等のハードディスクアレー等を用いることが望ましい。また、操作者205の指示に基づいて、外部記憶装置161に蓄えられた画像データは外部記憶装置162に保存される。その際、画像データは所定の規格(例えば、IS&C)を満たすように再構成された後に、外部記憶装置162に保存される。外部記憶装置162は、例えば、光磁気ディスクである。また、外部記憶装置162の代わりに、LANボード163を介して接続された診断室203内のファイルサーバ170に備えられたハードディスク等に保存してもよい。そして、診断室203内で画像処理用端末173によって画像データに対して種々の処理を行い、モニタ174に表示することもできる。
なお、上述の実施形態に係る放射線撮像システム(X線撮像システム)は、X線撮像装置140、撮像制御部214及び画像処理部10を主として構成されている。
また、本発明において、変換素子である光電変換素子の構造は特に限定されるものではない。例えば、アモルファスシリコンを主原料とし、放射線を可視光に変換する波長変換体からの可視光を吸収し電気信号に変換する光電変換素子が用いられてもよい。このような素子としては、例えば、アクセプタ不純物をドープしたP層と、真性半導体層であるI層と、ドナー不純物をドープしたN層と、を有するPIN型光電変換素子がある。また、他の素子として、基板上に形成された金属薄膜層と、この金属薄膜層上に形成され、電子及び正孔の通過を阻止するアモルファス窒化シリコンからなる絶縁層と、この絶縁層上に形成された水素化アモルファスシリコンからなる光電変換層と、この光電変換層上に形成され、正孔の注入を阻止するN型の注入阻止層と、この注入阻止層上に形成された導電層と、を有するMIS型光電変換素子等が挙げられる。MIS型光電変換素子では、導電層は透明導電層であってもよく、また、導電層が注入阻止層上の一部に形成されていてもよい。これらの光電変換素子が用いられ、波長変換体が必要とされる場合、波長変換体としては、例えばGdS、Gd又はCsIを主成分とするものを用いることができる。更に、変換素子として、アモルファスセレン、ガリウム砒素、ヨウ化鉛又はヨウ化水銀を含有し、照射された放射線を吸収し直接電気信号に変換する素子を用いてもよい。
また、読み出し用回路部の構造も特に限定されるものではなく、例えば、変換回路部から読み出した信号を増幅する増幅手段と、この増幅手段により増幅された信号を蓄積する蓄積手段と、この蓄積手段により蓄積された信号をシリアル変換するシリアル変換手段と、を有するものを用いることができる。
なお、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
本発明は、医療用の診断や工業用の非破壊検査等に用いて好適な放射線撮像装置及びその制御方法に応用される。
本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置のブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置を示す図である。 光電変換回路101及び読み出し回路107を駆動する方法を示すタイミングチャートである。 蓄積時間の変化を示す図である。 蓄積時間の補正方法を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る放射線撮像装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明に係るX線撮像システムの概略構成図である。 従来の変換装置の2次元的構成を示す回路図である。 従来の変換装置の動作を示すタイムチャートである。 従来の変換装置の制御方法を示すタイミングチャートである。 画素加算法を示すタイミングチャートである。
符号の説明
101 光電変換回路
102 シフトレジスタ(スイッチング素子用)
103 シフトレジスタ(読み出しスイッチ用)
107 読み出し用回路
108 信号処理回路
109 画像データ用メモリ
110 オフセットデータ用メモリ
111 オフセットデータ生成部
112 演算部
114 撮像制御部
120 X線発生装置
121 X線管球
123 X線絞り
124 高圧発生電源
140 X線撮像装置
S1−1〜S6−6 光電変換素子
T1−1〜T6−6 スイッチング素子
G1〜G6 ゲート駆動配線
M1〜M6 マトリクス信号配線
Vs 光電変換素子のバイアス線
CM1〜CM6 読み出し容量
RES1〜RES6 スイッチ
A1〜A6、B1〜B6、104 アンプ
Sn1〜Sn6 転送スイッチ
Sr1〜Sr6 読み出し用スイッチ

Claims (11)

  1. 放射線を電気信号に変換する多数の変換素子がマトリクス状に配列された変換回路部と、前記変換回路部を駆動制御する駆動回路と、前記変換回路部からの前記電気信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路から出力された前記電気信号を処理する信号処理回路と、を含む放射線撮像装置であって
    前記放射線撮像装置は、照射された放射線を前記変換回路部によって検出して前記放射線に基づく信号を前記読み出し回路により読み出す放射線画像の読み出し動作と、前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記読み出し回路により読み出すオフセットデータ読み出し動作を有し、
    前記駆動回路は、前記放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行の数より前記オフセットデータの読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行が多くなるよう前記変換回路部を制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、ここで前記駆動回路は、前記放射線画像の読み出し動作では行ごとに前記変換素子からの前記放射線に基づく信号を読み出し、前記オフセットデータ読み出し動作では前記変換素子からの前記オフセットデータに基づく信号を加算して読み出すように、前記変換回路部を制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、ここで前記駆動回路は、前記放射線画像の読み出し動作の期間及び前記オフセットデータ読み出し動作の期間に、前記変換素子の電気信号を加算して読み出すよう前記変換回路部を制御し、前記オフセットデータ読み出し動作の期間に加算する行数が、前記放射線画像の読み出し動作の期間に加算する行数より多くなるよう前記変換回路部を制御することを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、ここで前記信号処理手段は、前記オフセットデータに基づく信号から前記オフセットデータを生成するオフセットデータ生成部を有することを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 放射線を照射する放射線源と、
    放射線を検出する請求項1に記載の放射線撮像装置と、
    前記放射線撮像装置から出力された信号に対して画像処理を施す画像処理部と、
    前記放射線撮像装置を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記放射線画像の読み出し動作の期間より前記オフセットデータ読み出し動作の期間が短くなるように、前記駆動回路、前記変換回路部、及び前記読み出し回路を制御することを特徴とする放射線撮像システム。
  6. 放射線を照射する放射線源と、放射線を電気信号に変換する多数の変換素子がマトリクス状に配列された変換回路部と、前記変換回路部を駆動制御する駆動回路と、前記変換回路部からの前記電気信号を読み出す読み出し回路と、前記読み出し回路から出力された前記電気信号を処理する信号処理回路と、前記駆動回路、前記変換回路部、前記読み出し回路及び前記信号処理回路を制御する制御部とを含む放射線撮像システムであって、
    前記放射線撮像システムは、照射された放射線を前記変換回路部によって検出して前記放射線に基づく信号を前記読み出し回路により読み出す放射線画像の読み出し動作と、前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記読み出し回路により読み出すオフセットデータの読み出し動作を有し、
    前記制御部は、放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行より前記オフセットデータ読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行が多くなるよう前記駆動回路、前記変換回路部、及び前記読み出し回路を制御することを特徴とする放射線撮像システム。
  7. 請求項6に記載の放射線撮像システムであって、ここで制御部は、前記放射線画像の読み出し動作では行ごとに前記変換素子からの前記放射線に基づく信号を読み出し、前記オフセットデータ読み出し動作では前記変換素子からの前記オフセットデータに基づく信号を加算して読み出すように、前記駆動回路、前記変換回路部、及び前記読み出し回路を制御することを特徴とする放射線撮像システム。
  8. 請求項6に記載の放射線撮像装置であって、ここで前記制御部は、前記放射線画像の読み出し動作の期間及び前記オフセットデータ読み出し動作の期間に、前記変換素子の電気信号を加算して読み出すよう前記変換回路部を制御し、前記オフセットデータ読み出し動作の期間に加算する行数が、前記放射線画像の読み出し動作の期間に加算する行数より多くなるよう前記駆動回路、前記変換回路部、及び前記読み出し回路を制御することを特徴とする放射線撮像システム。
  9. 請求項6に記載の放射線撮像装置であって、ここで前記信号処理手段は、前記オフセットデータに基づく信号から前記オフセットデータを生成するオフセットデータ生成部を有することを特徴とする放射線撮像システム。
  10. 放射線撮像システムの制御方法であって、
    照射された放射線を変換回路部によって検出して放射線に基づく信号を駆動回路によって前記変換回路部を駆動して読み出し回路に読み出す放射線画像の読み出し動作と、
    前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記駆動回路によって前記変換回路部を駆動して前記読み出し回路に読み出すオフセットデータ読み出し動作を有し、
    前記放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行より、前記オフセットデータ読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行が多くなることを特徴とする放射線撮像システムの制御方法。
  11. 放射線撮像システムの制御をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    コンピュータに、放射線を変換回路部によって検出して放射線に基づく信号を駆動回路によって前記変換回路部を駆動して読み出し回路に読み出す放射線画像の読み出し動作と、前記放射線が照射されていない期間に前記変換回路部によりオフセットデータを検出して前記オフセットデータに基づく信号を前記駆動回路によって前記変換回路部を駆動して前記読み出し回路に読み出すオフセットデータ読み出し動作とを、放射線撮像装置に行わせるよう実行させ、
    前記放射線画像の読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行より、前記オフセットデータ読み出し動作において前記駆動回路がまとめて駆動制御する行が多くなるよう実行させることを特徴とするプログラム。
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