JP2011072358A - 放射線撮影方法及び放射線撮影装置 - Google Patents

放射線撮影方法及び放射線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】曝射準備ボタン、撮影ボタン及びオフセット成分である無曝射画像データの取得時のタイミングについての最適化を図り、短時間で精度の高い残像補正を行う放射線撮影装置を提供する。
【解決手段】曝射準備ボタン72が押下されたとき、放射線検出器16のオフセット成分である無曝射画像データの取得を停止し、曝射準備ボタン72が押下されたときの直前の無曝射画像データを、撮影ボタン74が押下されたときに取得した放射線画像データに対する残像補正用として使用し、残像補正を行うようにしたので、曝射準備ボタン72、撮影ボタン74及びオフセット成分である無曝射画像データの取得時のタイミングについての最適化が図られ、短時間で精度の高い残像補正を行うことができる。
【選択図】図3

Description

この発明は、放射線源から出射され、被検体を透過した放射線を検出し、放射線画像情報に変換する平面型の放射線検出器を有する放射線撮影装置における放射線撮影方法及び放射線撮影装置に関する。
近時、放射線撮影装置に用いられる検出器として、画素が2次元に配列された平面型の放射線検出器{以下、平面検出器(Flat Panel Detector)という。}が実用化の段階に入ってきている。
この平面検出器の前記画素群から出力される画像信号には、照射された放射線量に比例した本来の放射線画像成分(信号成分)の他、アーチファクト成分としてのオフセット成分(ノイズ成分)が混在している。
このオフセット成分を除去する技術が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1に係る技術では、非撮影期間に画素群から間欠的にオフセット成分を読み出して記憶更新し、次の撮影期間に記憶更新してある最新のオフセット成分を当該撮影期間の画像信号から差し引くことでオフセット補正を行い、本来の放射線画像成分を得るようにしている。
特許文献1には、オフセット成分は、最新の複数のオフセット成分を加算平均したもの、あるいは残像量が許容残像量以下になった時点以降のオフセット成分を使用するようにしてもよいと開示されている。
特許文献2に係る技術では、撮影期間の前に取得されたオフセット成分を用いて補正した放射線画像成分を表示することで、画像をリアルタイムに表示する一方で、撮影期間の後に取得されたオフセット成分を用いて補正した放射線画像成分を保存乃至解析用として利用することが記載されている。そして、オフセット成分を複数回連続して取得する場合には、最も残像の残っていない最新のオフセット成分をオフセット補正に用いることが望ましいと開示されている。
特開2006−75359号公報([0014]、[0037]、[0086]、図7、図15) 特開2009−100848号公報([0015]、[0037]、図5)
ところで、被検体の放射線撮影の際には、実際上、最初に、曝射準備ボタン(曝射準備スイッチとして機能する。)が押下されると一定時間後に放射線源が励起され、曝射準備ボタンと同軸上に配置される撮影ボタン(曝射ボタンともいい、撮影スイッチ又は曝射スイッチとして機能する。)が押下可能となり、この撮影ボタンが押下されると、前記放射線源を通じて所定時間分のX線の曝射が行われ、被検体の放射線撮影画像が得ることができるように構成されている。
ところで、上記特許文献1、2には、曝射準備ボタン及び撮影ボタンについては何も開示されていない。
しかしながら、これら曝射準備ボタン及び撮影ボタンの押下タイミングとオフセット成分の取得タイミングとの関係について、改良の余地があることが分かった。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、曝射準備ボタン、撮影ボタン及びオフセット成分の取得時のタイミングについての最適化を図り、短時間で残像補正を行うことを可能とする放射線撮影装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、曝射準備ボタン、撮影ボタン及びオフセット成分の取得時のタイミングについての最適化を図り、短時間で高精度の残像補正を行うことを可能とする放射線撮影方法及び放射線撮影装置を提供することを目的とする。
この発明に係る放射線撮影方法は、放射線検出器から定期的に残像補正用の無曝射画像データを取得し、記憶部に記憶するステップと、曝射準備スイッチがオンされたかどうかを検出するステップと、前記曝射準備スイッチがオンされたとき、前記無曝射画像データを取得するステップを停止させ、前記曝射準備スイッチがオンとされたときの直前に取得され前記記憶部に記憶されている無曝射画像データを取得するステップと、取得した無曝射画像データを、撮影スイッチがオンとされ前記放射線検出器から放射線画像データを取得したときに残像補正用の無曝射画像データとして使用し、残像補正を行うステップと、を備えることを特徴とする。
この発明に係る放射線撮影装置は、放射線検出器から定期的に残像補正用の無曝射画像データを取得し、記憶部に記憶する定期的無曝射画像データ取得部と、曝射準備スイッチがオンされたかどうかを検出する曝射準備スイッチ監視部と、
前記曝射準備スイッチがオンされたとき、前記定期的無曝射画像データ取得部の機能を停止し、前記曝射準備スイッチがオンとされたときの直前に取得され前記記憶部に記憶されている無曝射画像データを取得する曝射準備時無曝射画像データ取得部と、取得した無曝射画像データを、撮影スイッチがオンとされ前記放射線検出器から放射線画像データを取得したときに残像補正用の無曝射画像データとして使用し、残像補正を行う残像補正部と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る放射線撮影方法及びその装置によれば、曝射準備スイッチがオンとされたとき、無曝射画像データの取得を停止し、曝射準備スイッチがオンとされたときの直前の無曝射画像データを、撮影スイッチがオンとされたときに取得した放射線画像データに対する残像補正用として使用し、残像補正を行うようにしたので、曝射準備スイッチ、撮影スイッチ及びオフセット成分である無曝射画像データの取得時のタイミングについての最適化が図られ、短時間で精度の高い残像補正を行うことができる。
この場合、前記残像補正を行う際に、前記曝射準備スイッチがオンとされたときの直前に取得され前記記憶部に記憶されている無曝射画像データと、当該無曝射画像データの他、少なくとも、当該無曝射画像データの直前に取得された無曝射画像データとから、前記撮影スイッチがオンとされ前記放射線検出器から前記放射線画像データを取得したときの残像減衰量を予測計算し、前記残像補正を行うようにすることで、短時間に高精度の残像補正を行うことができる。
この発明によれば、放射線撮影装置において、曝射準備スイッチ、撮影スイッチ及びオフセット成分の取得時のタイミングについての最適化が図られ、短時間で残像補正を行うことができる。
また、曝射準備スイッチがオンとされたときの直前の連続する少なくとも2つの無曝射画像データを用いて、放射線画像データの取得時の残像減衰量を予測計算して残像補正を行うようにしたので、短時間で高精度の残像補正を行うことができる。
本発明に係る放射線撮影装置が適用された放射線撮影システムが設置された撮影室の説明図である。 放射線検出器の回路構成ブロック図である。 放射線撮影システムのブロック図である。 放射線撮影システムの動作説明に供されるフローチャートである。 放射線撮影システムの一実施形態の動作説明に供されるタイムチャートである。 放射線撮影システムの他の実施形態の動作説明に供されるタイムチャートである。 放射線撮影システムの他の実施形態に係る残像補正の説明図である。
以下、この発明に係る放射線撮影装置及びその方法について、これらが適用される放射線画像検出システムとの関係において好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、この実施形態に係る放射線撮影システム10(以下、「撮影システム10」という。)の構成を示している。
撮影室に設置される撮影システム10は、撮影条件に従った線量の放射線Xを患者等の被検体12に照射(曝射)する放射線照射装置14と、被検体12を透過した放射線Xを検出する放射線検出器16(FPD;平面検出器)を内蔵した放射線検出装置18と、放射線検出装置18で検出された放射線Xに基づく放射線画像を表示する表示装置20と、当該撮影システム10を総合的に制御する撮影制御装置22(コンソール)と、を備える。なお、撮影条件とは、被検体12の撮影部位に対して、適切な線量からなる放射線Xを照射するための管電圧、管電流、照射時間等を決定するための条件であり、例えば、撮影部位、撮影方法等の条件を挙げることができる。
撮影システム10において、放射線照射装置14と、放射線検出装置18と、表示装置20と、撮影制御装置22とは、無線又は図示しない有線の通信線で接続され、信号の送受信が行われる。
放射線照射装置14は、天井から延びたアーム24に連結され、該アーム24は、撮影制御装置22を操作することで、Z方向(高さ方向)の他、XY方向(前後左右方向)に、被検体12の撮影部位に応じた所望の位置に移動可能である。表示装置20は天井から延びた自在アーム26に連結され、表示される放射線画像を医師や放射線技師(医師等)が容易に確認できる位置に移動可能である。
放射線検出装置18は、被検体12を載せる撮影台28と、この撮影台28に設けられ垂直方向に延びる支柱30と、この支柱30に沿って設けられるガイドレール32と、このガイドレール32に取り付けられZ方向に移動可能な前記の放射線検出器16を内蔵する放射線検出ユニット34と、を備える。
図2は、放射線検出器16の回路構成ブロック図である。放射線検出器16は、放射線Xを感知して電荷を発生させるアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層51を行列状の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)52のアレイの上に配置した構造を有し、発生した電荷を蓄積容量(蓄積部)53に蓄積した後、各行毎にTFT52を順次オンにして、電荷を画像信号として読み出す。図2では、光電変換層51及び蓄積容量53からなる1つの画素50と1つのTFT52との接続関係のみを示し、その他の画素50の構成については省略している。
各画素50に接続されるTFT52には、行方向に平行に延びるゲート線54と、列方向に平行に延びる信号線56とが接続される。各ゲート線54は、ライン走査駆動部58に接続され、各信号線56は、読取回路を構成するマルチプレクサ66に接続される。
ゲート線54には、行方向に配列されたTFT52をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部58から供給される。この場合、ライン走査駆動部58は、ゲート線54を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ60とを備える。アドレスデコーダ60には、検出器制御部46からアドレス信号が供給される。
また、信号線56には、列方向に配列されたTFT52を介して各画素50の蓄積容量53に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器62によって増幅される。増幅器62には、サンプルホールド回路64を介してマルチプレクサ66が接続される。マルチプレクサ66は、信号線56を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ68とを備える。アドレスデコーダ68には、検出器制御部46からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ66には、A/D変換器(A/D変換部)70が接続され、A/D変換器70によってデジタル信号の画像データに変換された放射線画像情報が検出器制御部46に供給される。
スイッチング素子として機能するTFT52は、CMOS(Complementary Metal−Oxside Semiconductor)イメージセンサ等、他の撮像素子と組み合わせて実現してもよい。また、TFTで言うところのゲート信号に相当するシフトパルスにより電荷をシフトしながら転送するCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサに置き換えることも可能である。
図3は、放射線照射装置14、放射線検出装置18、撮影制御装置22、及び表示装置20と、を備える撮影システム10のブロック構成説明図である。
撮影制御装置22には、病院内の放射線科で取り扱われる放射線画像情報やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)29が接続され、RIS29には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)33が接続される。
図3に示すように、放射線照射装置14は、図1に示す互いに同軸上に一体的に配置される曝射準備ボタン72(曝射準備スイッチ)と撮影ボタン74(撮影スイッチ又は曝射スイッチ)と、放射線源76と、高電圧発生部78と、線源制御部80と、を有する。ここで、曝射準備ボタン72と撮影ボタン74は、図1に示すように、撮影制御装置22のテーブル上に配置される。曝射準備ボタン72と撮影ボタン74は、撮影制御装置22に接続するように構成を変更することもできる。
放射線照射装置14の線源制御部80は、曝射準備ボタン72が押下されたことを検出すると、撮影制御装置22から供給される撮影条件に基づき高電圧発生部78を所定高電圧まで駆動した後、撮影ボタン74の押下を許可し、撮影ボタン74が押下されたことを検出すると、高電圧発生部78を通じて放射線源76を駆動し、放射線源76から放射線X(図1参照)を出力させる。
図3において、放射線検出装置18は、上述した放射線検出器16の他に検出器制御部46(図1も参照)を備える。検出器制御部46は、放射線検出器16から定期的に残像補正用の無曝射画像データSoffsetを取得し記憶部82(画像メモリ)に記憶する定期的無曝射画像データ取得部84を有する。
撮影制御装置22は、曝射準備ボタン72がオンされたかどうかを検出する曝射準備ボタン監視部86と、曝射準備ボタン72がオンされたときに前記の定期的無曝射画像データ取得部84の機能(定期的に残像補正用の無曝射画像データSoffsetを取得する機能)を停止し、かつ曝射準備ボタン72がオンとされたときの直前に取得され記憶部82に記憶されている無曝射画像データSoffsetを取得し自身の記憶部88に転送させて記憶させる曝射準備時無曝射画像データ取得部90と、記憶部88に取得した無曝射画像データSoffsetを、撮影ボタン74がオンとされて放射線検出器16から記憶部82に転送されて記憶されている放射線画像データSrdを取り込んだときに、残像補正用の無曝射画像データSoffsetとして使用し残像補正を行う残像補正部92と、曝射準備ボタン72がオンとされたときの直前に取得され記憶部82から記憶部88転送されて記憶されている無曝射画像データSoffsetと、当該無曝射画像データSoffsetの他、少なくとも、当該無曝射画像データSoffsetの直前に取得された無曝射画像データSoffset1を使用して、撮影ボタン74がオンとされ放射線検出器16から放射線画像データSrdを取得したときの残像減衰量を予測計算する残像減衰量予測計算部94と、時間を計時するとともに各種タイミングを制御する計時部96と、を備える。
この実施形態に係る撮影システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について、図4のフローチャート及び図5のタイムチャートを参照して説明する。
被検体12の放射線画像を得るために、放射線検出装置18を含む撮影システム10全体のメイン電源が投入されている状態において、撮影対象である被検体12の撮影条件を撮影制御装置22に予め登録しておく。
次に、医師又は放射線技師は、撮影条件に応じて被検体12に対する放射線照射装置14(放射線源76)の位置及び放射線検出ユニット34の位置を調整する。
上述のメイン電源が投入されると、図4のフローチャートによる処理が実行され、ステップS3の曝射準備ボタン72がオンされたことを検出するまでステップS1、S2及びS3;NOの処理が繰り返し実行される。
すなわち、ステップS1において、検出器制御部46の定期的無曝射画像データ取得部84は、図2に示すスイッチSW1を所定期間(例えば、時点t0〜t1の期間)Voff側(オフ状態)にして、放射線検出器16の各画素50の蓄積容量53にオフセット電荷をその所定期間蓄積させる。図5のタイムチャートにおいて、時点t0〜t1の期間、時点t2〜t3の期間、時点t4〜t5の期間、時点t11〜t13の期間は、全てオフセット電荷を蓄積するための同一の所定期間である。なお、時間、期間、タイミングは、計時部96が参照されて、検出器制御部46、撮影制御装置22及び線源制御部80により管理される。
次いで、ステップS2において、定期的無曝射画像データ取得部84は、時点t0〜t1の間に各画素50の蓄積容量53に蓄積されたオフセット電荷C1を時点t1〜t2の読み出し期間R1の間で読み出し(スイッチSW1を順次Von側にし、その都度、スイッチSW2を順次閉じる。)、記憶部82(画像メモリ)に各画素50の無曝射画像データSoffsetとして更新記憶(いわゆる上書き記憶)する。
次いで、ステップS3において、曝射準備ボタン72がオンとされたかどうか、この場合、押下されたかどうかが、線源制御部80、撮影制御装置22を経由して検出器制御部46により監視され、押下されていない場合には、ステップS1、S2の処理を繰り返し各画素50の無曝射画像データSoffsetを更新記憶(上書き記憶)する。
ステップS3において、曝射準備ボタン72がオンとされたことが線源制御部80、曝射準備ボタン監視部86、及び検出器制御部46で検出されたとき(時点t7参照)、検出器制御部46は、ステップS1、S2の処理を停止し、ステップS4の処理を実行する時点t7〜t8の間で、曝射準備時無曝射画像データ取得部90は、検出器制御部46を通じて記憶部82に記憶されている曝射準備ボタン72がオンとされたときの直前の時点t5〜t6の間に取得されたオフセット電荷C3のデジタルデータである無曝射画像データSoffsetを読み出し記憶部88に転送記憶する。この時点t7〜t8間のデータの読み出し・転送記憶は、いわゆるメモリ同士のデータ転送であるので放射線検出器16からの読み出し期間R1、R2、R3に比較して極めて短時間である。
次いで、ステップS5において、撮影ボタン74がオンとされたかどうか、この場合、押下されたかどうかが、線源制御部80、撮影制御装置22及び検出器制御部46により監視され、時点t4において撮影ボタン74がオンとされたことを検出したとき、線源制御部80は、放射線源76を撮影条件に応じて所定時間駆動して放射線Xを被検体12に照射し、駆動後、ステップS6において、撮影終了信号を撮影制御装置22及び放射線検出装置18に送る(時点t10)。時点t9〜t10の間で被検体12を透過した放射線Xは、放射線検出器16に照射され、放射線検出器16を構成する各画素50の光電変換層51によって電気信号に変換された後、蓄積容量53に信号電荷C4s(オフセット電荷C4cも含まれる。)として保持される。
なお、時点t6〜t7までのオフセット電荷C4aの蓄積期間、時点t7〜t9までのオフセット電荷C4bの蓄積期間、及び時点t9〜t10の信号電荷C4sの蓄積時間(この時点t9〜t10は、オフセット電荷C4cの蓄積期間でもある。)は、計時部96を通じて記憶部88及び記憶部82に記憶される。
撮影終了後、直ちに、時点t10〜t11において、各画素50から放射線画像データSrdを読み出し、記憶部82に記憶する。この放射線画像データSrdには、信号電荷Csとオフセット電荷C4(C4a+C4b+C4c)との合成の放射線画像情報が含まれる。次いで、時点t11〜t12で、記憶部82から記憶部88に放射線画像データSrdを転送する。なお、時点t10から記憶部88への放射線画像データSrdの転送を開始してもよい。このようにして、ステップS7において、撮影制御装置22で放射線画像データSrdが取得される。
次いで、ステップS8において、残像補正部92により、放射線画像データSrdから、当該放射線画像データSrdに含まれているオフセット電荷C4に対応する無曝射画像データSoffsetを除去する残像補正処理を行う。
この場合、残像補正部92は、次の(1)式に示すように、記憶部88に記憶されている各画素50の放射線画像データSrdから、ステップS4において、記憶部88に記憶されている直前の各画素50のオフセット電荷C3に対応する無曝射画像データSoffsetを差し引くことで、残像補正された放射線画像データSrdを生成し、記憶部88に被検体12に関連づけて記憶する。
Srd(残像補正後)←Srd(残像補正前)−直前のSoffset…(1)
次いで、ステップS9において、撮影制御装置22は、残像補正された放射線画像データSrdに対して所定の画像処理を施した後、被検体12の情報(いわゆる患者情報)と関連付けた状態の放射線画像情報として表示装置20へ送信する。
放射線画像情報を受信した表示装置20は、被検体12の放射線画像を表示する。このため、図示しない医師等は、放射線画像を確認しながら診断等を遂行することができる。
次いで、ステップS1にもどり、再び、定期的無曝射画像データ取得部84により定期的に残像補正用の無曝射画像データSoffsetを取得し記憶部82の記憶内容を更新記憶する。
ところで、上述した実施形態において、残像補正部92は、時点t6〜t10までのオフセット電荷C4が含まれている放射線画像データSrdから、オフセット電荷C4の影響を除去する際に、直前の時点t4〜t5間のオフセット電荷C3に対応する無曝射画像データSoffsetを、オフセット電荷C4に対応するものとみなして、残量補正を行うようにしているが、残像減衰量予測計算部94において、時点t6〜t10間のオフセット電荷C4を予測して、オフセット電荷C4が含まれている放射線画像データSrdから当該オフセット電荷C4の影響を除去するように構成を変更することもできる(他の実施形態)。
他の実施形態の第1実施例としては、蓄積時間Ta(t6〜t10)のオフセット電荷C4を、曝射準備ボタン72が押下される直前の蓄積時間Tb(t4〜t5)のオフセット電荷C3から直線補間で求める。すなわち、C4=C3×Ta/Tbと予測し、残像補正部92は、時点t6〜t10までのオフセット電荷C4が含まれている放射線画像データSrdから、オフセット電荷C4の影響を除去する際に、直前の時点t4〜t5までのオフセット電荷C3に対応する無曝射画像データSoffsetのTa/Tb倍を、オフセット電荷C4に対応するものとみなして、次の(2)式により残量補正を行うようにすることができる。
Srd(残像補正後)
←Srd(残像補正前)−直前のSoffset×Ta/Tb …(2)
他の実施形態の第2実施例としては、撮影直後は、残像に係わるオフセット電荷が大きく徐々に減少することを考慮し(この撮影時におけるオフセット電荷の減衰特性は、撮影システム10に対応して予め実験的に取得しておくことができる。)、例えば、図5のタイムチャートの例では、撮影直後のオフセット電荷C5がその後の定期的取得時のオフセット電荷C6よりも多い。ちなみに、撮影後、所定時間経過した後には、実施例1に示したように、逆に、暗電流によりオフセット電荷が増加する。
そこで、図6に示すように、時点t−1での撮影直後等の場合に、再度、撮影をしたとき時点t9には、蓄積時間Ta(t6〜t10)のオフセット電荷C4を、直前の少なくとも2つの蓄積時間Tb(t4〜t5)及び蓄積時間Tc(t2〜t3)のオフセット電荷C3、C2から減衰量を予測して求めるようにする。
この場合、残像補正部92は、曝射準備ボタン72が押下されたとき(時点t7)の直前の所定期間(時点t4〜t5間)に取得され、時点t7〜t8で読み出され記憶部88に記憶されている蓄積電荷C3に対応する無曝射画像データSoffset(便宜上、Sobという。)と、当該無曝射画像データSoffsetの他、少なくとも、当該無曝射画像データSoffsetの直前の所定期間(時点t2〜t3)に取得された蓄積電荷C2に対応する無曝射画像データSoffset(便宜上、Socという。)とから、撮影ボタン74が押下され放射線検出器16から放射線画像データSrdを取得したときの残像減衰量を残像減衰量予測計算部94により予測計算し、次の(3)式(図7参照)に示すように、残像補正を行う。
Srd(残像補正後)
←Srd(残像補正前)−Soa
=Srd(残像補正前)−{Sob−(Soc−Sob)×Ta/Tb}
…(3)
なお、この第2実施例の場合には、記憶部82には、曝射準備ボタン72が押下される前の直近2回分の無曝射画像データSoffsetが記憶され、時点t7において、曝射準備ボタン72が押下されたとき、時点t7〜t8の間に、前記直近2回分の無曝射画像データSoffset(上例では、SocとSob)が、撮影制御装置22の記憶部88に転送される。
以上説明したように上述した実施形態によれば、曝射準備ボタン72が押下されたとき(例えば、図5の時点t7)、定期的に取得し更新していた無曝射画像データSoffsetの取得を停止し、曝射準備ボタン72が押下されたときの直前に取得し更新していて放射線検出装置18の記憶部82に記憶されている無曝射画像データSoffsetを、撮影ボタン74が押下されたときに取得した放射線画像データSrdに対する残像補正用として使用し、残像補正を行うようにしたので、曝射準備ボタン72、撮影ボタン74及びオフセット成分である無曝射画像データSoffsetの取得時のタイミングについての最適化が図られ、短時間で精度の高い残像補正を行うことができる。
この場合、図6のタイムチャート及び図7の予測説明図を参照して説明したように、前記の残像補正を行う際に、曝射準備ボタン72が押下されたときの直前に取得され記憶部82に記憶されている無曝射画像データSoffset(前記のSob)と、当該無曝射画像データSobの他、少なくとも、当該無曝射画像データSobの直前に取得された無曝射画像データSocとから、撮影ボタン74が押下され放射線検出器16から放射線画像データSrdを取得したときの残像減衰量{上記の(Soc−Sob)×Ta/Tb}を予測計算し、残像補正を行うようにすることで、撮影直後の撮影においても、短時間に高精度の残像補正を行うことができる。
なお、この発明は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10…放射線撮影システム 12…被検体
14…放射線照射装置 16…放射線検出器
18…放射線検出装置 22…撮影制御装置
72…曝射準備ボタン 74…撮影ボタン
82、88…記憶部 84…定期的無曝射画像データ取得部
92…残像補正部 94…残像減衰量予測計算部
96…計時部

Claims (4)

  1. 放射線検出器から定期的に残像補正用の無曝射画像データを取得し、記憶部に記憶するステップと、
    曝射準備スイッチがオンされたかどうかを検出するステップと、
    前記曝射準備スイッチがオンされたとき、前記無曝射画像データを取得するステップを停止させ、前記曝射準備スイッチがオンとされたときの直前に取得され前記記憶部に記憶されている無曝射画像データを取得するステップと、
    取得した無曝射画像データを、撮影スイッチがオンとされ前記放射線検出器から放射線画像データを取得したときに残像補正用の無曝射画像データとして使用し、残像補正を行うステップと、
    を備えることを特徴とする放射線撮影方法。
  2. 請求項1記載の放射線撮影方法において、
    前記残像補正を行うステップでは、前記曝射準備スイッチがオンとされたときの直前に取得され前記記憶部に記憶されている無曝射画像データと、当該無曝射画像データの他、少なくとも、当該無曝射画像データの直前に取得された無曝射画像データとから、前記撮影スイッチがオンとされ前記放射線検出器から前記放射線画像データを取得したときの残像減衰量を予測計算し、前記残像補正を行うステップを
    備えることを特徴とする放射線撮影方法。
  3. 放射線検出器から定期的に残像補正用の無曝射画像データを取得し、記憶部に記憶する定期的無曝射画像データ取得部と、
    曝射準備スイッチがオンされたかどうかを検出する曝射準備スイッチ監視部と、
    前記曝射準備スイッチがオンされたとき、前記定期的無曝射画像データ取得部の機能を停止し、前記曝射準備スイッチがオンとされたときの直前に取得され前記記憶部に記憶されている無曝射画像データを取得する曝射準備時無曝射画像データ取得部と、
    取得した無曝射画像データを、撮影スイッチがオンとされ前記放射線検出器から放射線画像データを取得したときに残像補正用の無曝射画像データとして使用し、残像補正を行う残像補正部と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 請求項3記載の放射線撮影装置において、
    前記残像補正部は、
    前記曝射準備スイッチがオンとされたときの直前に取得され前記記憶部に記憶されている無曝射画像データと、当該無曝射画像データの他、少なくとも、当該無曝射画像データの直前に取得された無曝射画像データとから、前記撮影スイッチがオンとされ前記放射線検出器から前記放射線画像データを取得したときの残像減衰量を予測計算し、前記残像補正を行う
    ことを特徴とする放射線撮影装置。
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