JP4755400B2 - 無端移動部材駆動装置と画像形成装置と感光体駆動装置と無端移動部材の劣化警告方法 - Google Patents
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Description
このようなカラーの複写機では、感光体ベルトや中間転写ベルト上における色違いの画像(トナー画像)の位置合わせを高精度で行わないと色ずれ等が生じてしまうため、その感光体ベルトや中間転写ベルトの速度又は位置の制御は正確に行う必要がある。
そこで、従来の無端移動部材駆動装置には、例えば特許文献1に記載されているように、回転体(無端移動部材)の回転軸にロータリエンコーダを直結し、そのエンコーダで検出した上記回転体の角速度に基づいて、回転体を駆動するモータの回転角速度を制御するようにしたものがある。
そして、画像形成装置では、通常の場合においてトナー等の汚れを生じさせる要因となるものを使用する装置が転写ベルトの付近に設けられるので、転写ベルトは汚れやすい。
しかしながら、マークの汚れや傷つきは、一般的に装置の使用を開始した初期の段階に生じるものではなく、それが使い込まれた経時において生じやすいものであり、その汚れや傷がつくベルトの移動方向の位置も、どの部分にできるかはわからないので厄介である。
しかしながら、このようにしてもベルトの速度制御が代替制御(ダミー信号制御)に切り替えられた後に出力された画質に異常が生じたとしても、ユーザはその異常画質になった原因が代替の速度制御によるものであることを知ることはできなかった。
そして、経時になるとベルトのマーク上にできる汚れや傷などの割合が増していくため、速度制御が上述した代替制御(マークによる制御に比べて制御精度が劣る)に切り替えられる機会が多くなっていくので、上述した問題は起きやすくなるということがあった。
上記アナログ交番信号の出力レベルの変化から上記被検知部が上記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、その手段が出力したエラー信号の波数をカウントするカウンタと、任意に設定した所定時間の間に上記カウンタがカウントしたエラー信号の波数が予め設定したエラー信号の波数の閾値を超えたときに、上記無端移動部材の速度又は位置の制御が上記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段とを設けて無端移動部材駆動装置を構成する。
上記被検知部検出手段が出力した二値化信号の波数をカウントする第2のカウンタと、任意に設定した所定時間に上記被検知部検出手段が正常な上記複数の被検知部を検知したときに出力した上記二値化信号の波数を記憶させた第2の記憶手段と、その記憶手段に記憶された上記波数と上記所定時間と同じ時間間隔の間に上記第2のカウンタがカウントした波数との差を演算する第2の演算手段と、該手段が演算した上記差が所定の値を超えたときには上記被検知部が異常状態にあると判断する第2の被検知部異常判断手段と、
上記第1の被検知部異常判断手段と上記第2の被検知部異常判断手段の少なくともいずれか一方が上記異常状態を判断したときに、上記無端移動部材の速度又は位置の制御が上記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段とを設けるとよい。
また、上記いずれかの無端移動部材駆動装置において、上記無端移動部材に回動方向の基準位置を示す基準位置マークを設けると共に、その基準位置マークを検出する基準位置マーク検出手段を設け、
上記所定時間を、回動する上記無端移動部材上の上記基準位置マークを上記基準位置マーク検出手段が検知してからその基準位置マークを再び次に検知するまでの時間とすると共に、上記基準位置マーク検出手段が上記基準位置マークを検知した際のトリガ信号を上記記憶手段に記憶させる波数の記憶開始タイミングとして使用し、且つ上記トリガ信号を上記カウンタがカウントする波数のカウント開始のタイミングとしても使用するようにするとよい。
上記アナログ交番信号の出力レベルの変化から上記被検知部が上記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、上記無端移動部材の使用初期に上記基準位置マーク検出手段が上記基準位置マークを検知した際のトリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして上記無端移動部材の1周に亘って上記エラー信号出力手段から出力された信号波形を記憶させた参照波形記憶手段と、その手段に記憶された参照用の信号波形と上記無端移動部材を任意の時間使用した後に上記トリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして上記無端移動部材の1周に亘って取り込んだ上記エラー信号出力手段から出力された信号波形とを比較し、その波形比較の結果が所定の値を超えるときには上記無端移動部材の速度又は位置の制御が上記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段とを設けるとよい。
その基準位置マークの上記無端移動部材の回動方向の幅は、上記継ぎ目の上記回動方向の幅よりも大きく形成するとよい。
また、上記基準位置マークは、上記無端移動部材を停止させる際の停止位置基準となる停止位置特定マークを兼ねているようにするとよい。
そして、上記無端移動部材の上記停止位置特定マークを基準とする回動方向の停止位置を、毎回同じ位置にならないように回動方向にずらした位置にするとよい。
上記いずれかの無端移動部材駆動装置において、上記警告表示手段は、上記所定の値を複数設け、その複数の各所定の値を上記波数の差が超えるごとに上記被検知部が異常状態にあることを段階的に判断し、上記被検知部の劣化に応じた警告をそれぞれ表示すると共に、上記無端移動部材の速度又は位置の制御が上記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する手段にするとよい。
その中間転写ベルトは、上記被検知部が上記所定間隔で検知されない部分に対応する領域を除いた部分を画像形成領域にするとよい。
上記被検知部検出手段が出力した二値化信号の波数をカウントするカウンタと、任意に設定した所定時間の間に上記被検知部検出手段が正常な上記複数の被検知部を検知したときに出力する上記二値化信号の波数を記憶させた記憶手段と、この記憶手段に記憶された上記波数と、上記所定時間の間に上記カウンタがカウントした波数との差を演算する演算手段と、その演算手段が演算した上記差が所定の値を超えたときに、上記無端移動部材の速度又は位置の制御が上記ダミー信号による制御に変更されていることを表示する警告表示手段とを設けるとよい。
上記アナログ交番信号の出力レベルの変化から上記被検知部が上記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、その手段が出力したエラー信号の波数をカウントするカウンタと、任意に設定した所定時間の間に上記被検知部検出手段が正常な上記複数の被検知部を検知したときに上記エラー信号出力手段が出力した上記エラー信号の波数を記憶させた記憶手段と、その記憶手段に記憶された正常な上記複数の被検知部を検知したときの波数と上記所定時間と同じ時間間隔の間に上記カウンタがカウントしたエラー信号の波数との差を演算する演算手段と、その演算手段が演算した上記差が所定の値を超えたときに、上記感光体の速度又は位置の制御が上記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段とを設けるとよい。
〔実施例A1〕
図1はこの発明による無端移動部材駆動装置の制御系を示すブロック図、図2は同じくその無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A1を説明するための概略図、図3は同じくその中間転写装置に設けられている中間転写ベルトとその駆動系を示す斜視図である。
そして、このモータ制御部31は、中間転写ベルト10を駆動するベルト駆動モータ7の駆動を制御する。
その中間転写ベルト10の駆動ローラ9と従動ローラ15の間に架け渡された直線部分の上方に、上述したその中間転写ベルト10の移動方向に沿って、異なる色の画像を外面にそれぞれ形成するイエロー,シアン,マゼンタ,ブラック用の4つの画像形成部を構成するドラム状の感光体40Y,40C,40M,40Kを、それぞれ図2で反時計回り方向に回転可能に設けている。そして、その各感光体上に形成された各画像(トナー画像)が、中間転写ベルト10上面に直接重ね合わせ状態に順次転写されていくようになっている。
その書込装置21は、4つの異なる色の画像を形成するための4個のレーザダイオードを備えており、その各レーザダイオードから4個の各感光体40にそれぞれ光(レーザビーム)を照射して、そこにデジタル画像データの書き込みを行う。
なお、この2次転写装置22は、画像転写後のシートPを図示しない定着装置へ搬送する機能も果たす。また、この2次転写装置22は、転写ローラや非接触のチャージャを使用した転写装置であってもよい。
そして、その画像が転写されたシートPは、搬送装置としての機能も有する2次転写装置22により図示しない定着装置へ搬送され、そこで熱と加圧力が加えられることにより転写画像が定着される。
中間転写ベルト10は、例えば弗素系樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリイミド樹脂等で形成するベルトであり、そのベルトの全層や、その一部を弾性部材で形成するようにした弾性ベルトを使用したりする。
そして、そのマーク5aは、図5に示すように例えば白色に形成して、そのマーク5a,5aの間の非反射部5bを黒色(ハッチングで示している)に形成する。また、そのスケール5のベルト幅方向(主走査方向)の位置は、図3,図4に示したように感光体の端部に対応する位置にする。
図6は、そのセンサ6を更に詳しく説明するための構成図であり、センサ6は発光部6aに例えばLEDである光源81と発光側レンズ82を、受光部6bにフォトディテクタ83と受光側レンズ84を、それぞれ有している。
ここで、この実施例では、センサ6は受光部6bが光を受光するとHigh信号を出力するタイプのものを使用しているので、スケール5のマーク5aの反射率が非反射部5bよりも高くなるので、センサ6から出力される信号は図5のtの範囲が、マーク5aがセンサ6を通過している間の出力となる。
それにより、その信号がLowからHighに変化した時点から次のLowからHighに変化するまでの時間Tを求めることにより、中間転写ベルト10の表面の移動速度(以下、ベルト速度ともいう)を検出することができる。
このベルト速度制御では、等時間間隔の連続するパルスからなる位置司令信号と、上述したように中間転写ベルト10上のスケール5を検知して得た位置検知のスケール信号がフィードバックされてくる。したがって、その位置検知のスケール信号と位置司令信号とを位置制御ブロック59で比較し、それらのずれ量を計測する。
このようにして、センサ6がスケール5を検知することによりベルト速度に対応して出力する情報から中間転写ベルト10の表面の実際の移動速度を検出し、それに応じてその中間転写ベルト10の移動速度を、図2に示した制御装置70が予め設定した基本速度になるように制御する。
すなわち、ベルトを製造する過程や、ベルトの周長公差等により、図8に示す中間転写ベルト10のように、スケール5の周方向の継ぎ目部分にマーク5aが等間隔にならないマークの切れ目5cができたりする。
したがって、このようになると、そのマーク5aが正常な等間隔(所定間隔)で検知されなくなった欠陥部では、図5で説明した時間tでセンサ6から一定間隔で出力されるべき正常な二値化信号が出力されなくなる。そのため、図7で説明したフィードバックループを使用してのベルト速度制御はできなくなる。
そのダミー信号制御は、図1に示したダミー信号生成部18が、センサ6が正常な等間隔で連続するマーク5aの部分を検出しているときに出力する二値化信号と同様の信号パルスからなるダミー信号を生成し、上述したようにセンサ6がマーク5aの欠陥部を検出したときに、信号弁別回路29がダミー信号をモータ制御部31に出力することにより、中間転写ベルト10を速度制御するものである。
しかしながら、そのダミー信号制御は、あくまで検知不能となったマーク5aの欠陥部を代替するダミー信号を基にして行うものであり、その欠陥部に位置する部分のマーク5aが正常であったときのものから得た信号で直接ベルト速度を制御するわけではないので、実際にベルトの伸び等も考慮されたフィードバック制御のときの二値化信号に比べると制御精度は劣ってしまう。
そこで、この実施例による中間転写装置20は、図1で説明したように、センサ6が出力した二値化信号の波数をカウントするカウンタ12と、任意に設定した所定時間t1の間にセンサ6が正常なスケール5を検知したときに出力する上記二値化信号の波数nを記憶させたメモリ13と、そのメモリ13に記憶された波数nと所定時間t1と同じ時間間隔の間にカウンタ12がカウントした波数n1との差を演算する演算回路14とを設けている。
したがって、異常状態を判断する上記所定の値を、実験等によりカラー画像の色ずれ等について妥協できるレベルを確認しながら設定することにより、中間転写ベルト10上に形成されたスケール5のマーク5aの汚れや傷つき、さらにはマーク5aの欠落等により生じる切れ目等ができる割合を監視することができ、それが経時等において上記所定の値を超えたときには、それを装置の外部から確認することができるので、色ずれ画像等が形成されてしまうのを防止することができる。
なお、メモリ13に波数nを記憶させるタイミングは、工場出荷時に初期設定した波数を用いることや、画像形成装置の出荷中に中間転写ベルトに傷や汚れが付着することも考慮すると、ユーザが画像形成装置を事務所等に設置した後に始めて動作させた際に、中間転写ベルトを一周させて波数を取得し、その波数をイニシャルデータにするとよい。そうすることで、より正確な制御が可能になる。
図10のルーチンがスタートすると、二値化信号の波数nとn1の差が所定の値を超えた否かを判断し、それが超えていなければ、スケール5のマーク5aはまだ異常状態と判断するまで劣化していないので、この処理を終了する。
また、nとn1の差が所定の値を超えていれば(YESの判断)、スケール5のマーク5aは異常状態と判断するまで劣化しているので、マーク異常劣化の表示と、中間転写ベルト10の速度の制御がダミー信号制御に変更されていることを示す表示(図示を省略している)を表示部8(図1)に表示させ、この処理を終了する。
そこで、例えばその所定時間t1を、中間転写ベルト10が1周する時間(1周期)よりも短い時間に設定すれば、中間転写ベルト10上のスケール5の部分的な領域における経時的な劣化を検知することができる。
図11は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A2を示す図1と同様なブロック図であり、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
なお、この実施例A2の中間転写装置は、図1乃至10で説明した実施例A1の中間転写装置20に対し、スケール5′とそれを検知するセンサ6′が若干異なることと、ベルト速度の制御内容が異なるだけであり、その他の機構部分の構成は全て同様であるので、中間転写装置の機構部分に関する図示及び詳しい説明は省略し、必要に応じて図2に付した符号を使用して説明する。
なお、中間転写ベルト10′に形成するスケール5′は、マーク5a′の部分が光の透過部であり、そのマーク5a′,5a′間、及びその周辺が光の反射部5dになっている。
この図に示すように、マーク5a′の不連続部分を検出した際にはアナログ交番信号の出力レベルは大きく変化するので、閾値BLを設けてコンパレータで相対的な大小関係を比較することで、マーク5a′の不連続部分に対応したエラー信号Seが得られる。
したがって、これらアナログ交番信号の出力レベルが大きく変化する部位では、図14に示したエラー信号Seが、図11に示したエラー信号出力部92から出力される。
そして、このエラー信号Seに基づいて、前述した制御が行われる。
そして、エラー信号の波数n2とn3の差が所定の値を超えた否かを判断し、それが超えていなければ、スリット5′のマーク5a′はまだ異常状態と判断するまで劣化していないので、この処理を終了する。
また、n2とn3の差が所定の値を超えていれば(YESの判断)、スリット5′のマーク5a′は異常状態と判断するまで劣化しているので、マーク異常劣化の表示と、中間転写ベルト10′の速度の制御がダミー信号制御に変更されていることを示す表示(図示を省略している)を表示部8(図11)に表示させ、この処理を終了する。
なお、この実施例A2においても、エラー信号の波数n3をカウントする所定時間t1は任意に設定することができる。
次に、エラー信号を使用して中間転写ベルト上のスケールの異常を判断する他の実施例として、実施例A2′について説明する。
なお、この実施例A2′は、実施例A2に対して、カウンタがカウントしたエラー信号の波数が予め設定したエラー信号の波数の閾値を超えたときに中間転写ベルトの速度制御が通常の制御と異なる制御(ダミー信号制御)に変更されていることを示す警告を表示させるようにしている点のみが異なるだけであるので,その図示を省略する(必要に応じて図11乃至図14を参照)。
図16は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A3を示す図1と同様なブロック図、図17は同じくその中間転写装置の制御系が行うマーク劣化状態監視処理のルーチンを示すフロー図であり、図11と対応する部分には同一の符号を付してある。
なお、この実施例A3の中間転写装置においても、図1乃至10で説明した実施例A1の中間転写装置20に対し、スケール5′とそれを検知するセンサ6′が若干異なることと、ベルト速度の制御内容が異なるだけであり、その他の機構部分の構成は全て同様であるので、中間転写装置の機構部分に関する図示及び詳しい説明は省略し、必要に応じて図2に付した符号を使用して説明する。
そして、そのセンサ6′が出力した信号の変化からスケール5′のマーク5a′(図12,図13を参照)が所定間隔で検知されない欠陥部を検出し、その欠陥部を検出したときには中間転写ベルト10′の速度(位置であってもよい)の制御を通常の制御と異なる制御(ダミー信号制御)に変更するように、制御装置72が制御する。
したがって、スケール5′上に形成されるマーク5a′の切れ目、汚れや傷などによる欠陥部の割合の経時変化を、外部から表示部8を見るだけで簡単に確認することができる。
図18は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A4のマーク劣化状態監視系を示すブロック図、図19は同じくその中間転写装置の制御系が行うマーク劣化状態監視処理のルーチンを示すフロー図であり、図11と対応する部分には同一の符号を付してある。
なお、この実施例A4の中間転写装置においても、図1乃至10で説明した実施例A1の中間転写装置20に対し、スケール5′とそれを検知するセンサ6′が若干異なることと、ベルト速度の制御内容が異なるだけであり、その他の機構部分の構成は全て同様であるので、中間転写装置の機構部分に関する図示及び詳しい説明は省略し、必要に応じて図2に付した符号を使用して説明する。
また、この実施例A4では、ベルト駆動モータ7を駆動する制御系は図1に示したものと同様であるので、それらの図示を省略している。
まず最初のステップで、エラー信号の波数n2とn3の差が所定の値を超えた否かを判断し、それが超えていなければ、スリット5′のマーク5a′はまだ異常状態と判断するまで劣化していないので次の判断に進むが、n2とn3の差が所定の値を超えていれば(YESの判断)スリット5′のマーク5a′は異常状態と判断するまで劣化しているので、マーク異常劣化の表示を表示部8に表示させ、この処理を終了する。
そこで、nとn1の差が所定の値を超えていれば(YESの判断)スリット5′のマーク5a′は異常状態と判断するまで劣化しているので、マーク異常劣化の表示を表示部8に表示させ、この処理を終了する。
その際、図19では図示を省略しているが、上述したように中間転写ベルト10の速度の制御がダミー信号制御に変更されていることを示す警告も表示部8に表示する。
したがって、より高い精度でスリット5′の劣化状態の監視ができるので、スケール5′の経時的な劣化の変化の監視に、特に有効である。
また、その所定時間t1を、中間転写ベルト10又は10′が1周する時間にすれば、エラー信号や二値化信号の1回の波数の記憶、又はカウントで、中間転写ベルト10又は10′上に形成された複数のマーク5又は5′の全てについて、それを重複することなく記憶、カウントすることができる。
図20は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A5のマーク劣化状態監視系の制御部のみを示すブロック図、図21は同じくその中間転写装置がマーク劣化状態の監視に使用する基準位置信号を二値化信号及びエラー信号と共に示す波形図である。
また、図20のエラー信号及び二値化信号の出力系及びそこに関連する制御系については、図11で説明したものと同様であるので、それらの図示を省略する。
そして、前述した各実施例における所定時間t1を、回動する中間転写ベルト10上の基準位置マーク38を基準位置マークセンサ39が検知してからその基準位置マーク38を再び次に検知するまでの時間とすると共に、基準位置マークセンサ39が基準位置マーク38を検知した際のトリガ信号をメモリ13(111,112)に記憶させる波数の記憶開始タイミングとして使用し、且つ上記トリガ信号をカウンタ12(101,102)がカウントする波数のカウント開始のタイミングとしても使用するようにした点が、実施例A1〜実施例A4と異なる。
そして、その基準位置信号は、メモリ13(111,112)に記憶させる波数nの記憶開始タイミングとして使用すると共に、そのトリガ信号をカウンタ12(101,102)がカウントする波数のカウント開始のタイミングとしても使用することにより、基準位置信号が出力されてから次の基準位置信号が出力されるまでの間(所定時間t1)の波数をカウントするようになる。
また、基準位置マークセンサ39からの出力とその次回の出力までの時間を、中間転写ベルト10が1周する時間(図21のt1)にすることで、中間転写ベルト10又は10′が1周する時間がベルトの伸び等により変動したとしても、中間転写ベルト10又は10′上のスケール5又は5′に形成された多数のマークを全てを重複することなくカウントし、それを記憶することができる。
図22は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A6のマーク劣化状態監視系の制御部のみを示すブロック図、図23は同じくその中間転写装置の制御系が行うマー劣化状態監視処理のルーチンを示すフロー図である。
なお、この実施例A6の中間転写装置においても、図1乃至10で説明した実施例A1の中間転写装置1に対し、スケール5′とそれを検知するセンサ6′が若干異なることと、ベルト速度の制御内容が異なるだけであり、その他の機構部分の構成は全て同様であるので、中間転写装置の機構部分に関する図示及び詳しい説明は省略し、必要に応じて図2に付した符号を使用して説明する。
また、図22のエラー信号及び二値化信号の出力系及びそこに関連する制御系については、図11で説明したものと同様であるので、それらの図示を省略する。
また、この中間転写装置は、中間転写ベルト10′上のスケール5′を検知したアナログ交番信号の出力レベルの変化からスケール5′の欠陥部を検出したときにはエラー信号を出力するエラー信号出力部92と、中間転写ベルト10′の使用初期に基準位置マークセンサ39が基準位置マーク38を検知した際のトリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして中間転写ベルト10′の1周に亘ってエラー信号出力部92から出力された信号波形を記憶させた参照波形記憶手段であるメモリ113とを備えている。
この処理では、メモリ113に記憶された上記参照用の信号波形(参照波形)と、中間転写ベルト10′を任意の時間使用した後に上記トリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして中間転写ベルト10′の1周に亘って取り込んだエラー信号出力部92から出力された信号波形との比較の結果が所定の値を超えているか否かを判断する。
図24は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A7の制御系を示す図1と同様なブロック図であり、図11及び図20と対応する部分には同一の符号を付してある。
なお、この実施例A7の中間転写装置においても、図1乃至10で説明した実施例A1の中間転写装置20に対し、スケール5′とそれを検知するセンサ6′が若干異なることと、ベルト速度の制御内容が異なるだけであり、その他の機構部分の構成は全て同様であるので、中間転写装置の機構部分に関する図示及び詳しい説明は省略し、必要に応じて図2に付した符号を使用して説明する。
なお、基準位置マーク38の中間転写ベルト10′の回動方向の幅は、上記継ぎ目の回動方向の幅よりも大きく形成するとよい。そうすれば、閾値の設定により誤差が生じるエラー信号の信号幅について、そのエラー信号をマスクする幅が広がるので、より高い制度の制御ができる。
図25は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A8の制御系を示す図1と同様なブロック図であり、図24と対応する部分には同一の符号を付してある。
なお、この実施例A8の中間転写装置においても、図1乃至10で説明した実施例A1の中間転写装置20に対し、スケール5′とそれを検知するセンサ6′が若干異なることと、ベルト速度の制御内容が異なるだけであり、その他の機構部分の構成は全て同様であるので、中間転写装置の機構部分に関する図示及び詳しい説明は省略し、必要に応じて図2に付した符号を使用して説明する。
それにより、中間転写ベルト10′が移動を停止する際の移動方向における停止位置を簡単に制御することができる。
そうすれば、中間転写ベルト10′を支持する各ローラ(図2の9,15,16)と、それに接するスケール5′の基準位置マーク38からベルト移動方向の停止位置が、毎回停止するごとに位置が変わって同じ位置にならないので、スケール5′にカールぐせがつくのを防止することができる。それにより、画像の高画質化に対しても好ましい結果が得られる。
そうすれば、比較的広い(ベルト移動方向の長さ)領域に亘って生じているスケール5′の汚れあるいは傷等による欠陥部に、駆動ローラ9,従動ローラ15,16のローラのいずれかが一致するように優先的に中間転写ベルト10′を停止させることができる。
なお、中間転写ベルト10′は、それに接する面積が大きいローラを優先的に選択して、そこにスケール5′の欠陥部が位置するように停止させてもよい。
図26は無端移動部材駆動装置である中間転写装置の実施例A9の制御系が行うマーク劣化状態監視処理を示すフロー図である。
なお、この実施例A9の中間転写装置においても、前述した各実施例に対し、基本的にベルト速度の制御内容が異なるだけであり、その他の機構部分の構成は全て同様であるので、中間転写装置の機構部分に関する図示及び詳しい説明は省略し、必要に応じて図2に付した符号を使用して説明する。
まず最初のステップ1で、二値化信号のメモリに記憶された波数とカウンタがカウントした波数との差が第3の所定の値(第3の設定値)を超えたか否かを判断する。
それが超えていなければステップ2へ進むが、超えていればステップ3へ進んで、最も重度のスケール5(波形がエラー信号の場合には5′)を使用しないダミー信号制御に切り替えて行うベルト速度制御に切り替わったことを知らせる第3異常状態表示を表示部8に表示させてこの処理を終了する。
この中間転写装置によれば、スケール5の劣化を示す表示を、正常と異常という2つだけの状態判断だけでなく、その劣化度合いまでも段階的に知ることができるので、スケール5′の経時的な劣化度合いの監視に有効となる。
〔実施例B1〕
図27はこの発明による画像形成装置の実施例B1を示す全体構成図である。
この画像形成装置であるカラー複写機では、無端移動部材は画像を担持しながら回動する像担持体である中間転写ベルト10である。
このカラー複写機は、カラーのコピーをとるときは、原稿自動給送装置4の原稿台30上に原稿をセットする。また、手動で原稿をセットする場合には、原稿自動給送装置4を開いてスキャナ3のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動給送装置4を閉じてそれを押える。
そのシートPは、搬送ローラ47により複写機本体1内の給紙路48に搬送され、レジストローラ49に突き当たって一旦停止する。
そのレジストローラ49は、中間転写ベルト10上の合成カラー画像に合わせた正確なタイミングで回転を開始し、一旦停止状態にあったシートPを中間転写ベルト10と2次転写装置22との間に送り込む。そして、そのシートP上に2次転写装置22によりカラー画像が転写される。
また、両面コピーモードが選択されているときには、片面に画像を形成したシートPを切換爪55によりシート反転装置28側に搬送し、そこで反転させて再び転写位置へ導き、今度は裏面に画像を形成した後に、排出ローラ56により排紙トレイ57上に排出する。
なお、画像のシートPへの転写後に、中間転写ベルト10の表面はクリーニング装置17によりクリーニングされる。
図28はこの発明による画像形成装置の実施例B2を制御系と共に示す構成図、図29は同じくその画像形成装置の画像形成領域を説明するための波形図であり、図22及び図27と対応する部分には同一の符号を付してある。
この画像形成装置であるカラー複写機では、基本的には実施例B1のカラー複写機と同様であり、像担持体である中間転写ベルト10はスケール5の前述した欠陥部に対応する領域を除いた部分を、図29に示すように画像形成領域とする点のみが異なる。
なお、無端移動部材が、シート状の転写材を搬送し、その転写材上に各色のトナー画像を重ねていく搬送ベルトの場合にも、同様に上記の領域を画像形成領域にする。
〔実施例C1〕
図30はこの発明による感光体駆動装置の実施例C1を示す斜視図である。
この実施例C1は、実施例A1では無端移動部材を中間転写ベルト10としたのに対し、その無端移動部材を回転する感光体123とした点のみが異なる。
そして、センサ6が出力した二値化信号の変化によりスケール5″が上記所定間隔で検知されない欠陥部を検出し、その欠陥部を検出したときには感光体123の速度(位置であってもよい)の制御を通常の制御と異なるダミー信号制御に、制御装置130が変更する。
図31はこの発明による感光体駆動装置の実施例C2を示す斜視図である。
この実施例C2は、実施例A2では無端移動部材を中間転写ベルト10′としたのに対し、その無端移動部材を回転する感光体123とした点のみが異なる。
すなわち、この感光体駆動装置は、全周に亘って被検知部であるスケール5″が周方向に沿って所定間隔で形成された回転(回動)する感光体123と、スケール5″を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段であるセンサ6′とを備えている。
図32はこの発明による感光体駆動装置の実施例C3を示す斜視図である。
この実施例C3は、実施例A6では無端移動部材を中間転写ベルト10′としたのに対し、その無端移動部材を回転する感光体123′とした点のみが異なる。
すなわち、この感光体駆動装置は、全周に亘って被検知部であるスケール5″が周方向に沿って所定間隔で形成された回転(回動)する感光体123′と、スケール5″を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段であるセンサ6′とを備えている。
また、この感光体駆動装置は、感光体123′に回動方向の基準位置を示す基準位置マーク38を設けると共に、その基準位置マーク38を検出する基準位置マークセンサ39を設けている。
Claims (22)
- 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知した結果を二値化信号として出力する被検知部検出手段とを備え、前記被検知部検出手段が出力した二値化信号の変化により前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置において、
前記被検知部検出手段が出力した二値化信号の波数をカウントするカウンタと、
任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記複数の被検知部を検知したときに出力する前記二値化信号の波数を記憶させた記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記波数と、前記所定時間の間に前記カウンタがカウントした波数との差を演算する演算手段と、
該演算手段が演算した前記差が所定の値を超えたときに、前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする無端移動部材駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力したアナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置において、
前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、
該手段が出力したエラー信号の波数をカウントするカウンタと、
任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記複数の被検知部を検知したときに前記エラー信号出力手段が出力した前記エラー信号の波数を記憶させた記憶手段と、
該記憶手段に記憶された正常な前記複数の被検知部を検知したときの波数と、前記所定時間の間に前記カウンタがカウントしたエラー信号の波数との差を演算する演算手段と、
該演算手段が演算した前記差が所定の値を超えたときに、前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする無端移動部材駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力したアナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置において、
前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、該手段が出力したエラー信号の波数をカウントするカウンタと、
任意に設定した所定時間の間に前記カウンタがカウントしたエラー信号の波数が予め設定したエラー信号の波数の閾値を超えたときに、前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする無端移動部材駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力した信号の変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置において、
前記被検知部検出手段が正常な前記被検知部を検知したときに出力した二値化信号の波数をカウントするカウンタと、
前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、
前記エラー信号が出力されていない箇所で、任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記複数の被検知部を検知したときに出力する前記二値化信号の波数を記憶させた記憶手段と、
該記憶手段に記憶された前記波数と、前記所定時間の間に前記カウンタがカウントした波数との差を演算する演算手段と、
該演算手段が演算した前記差が所定の値を超えたときに、前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする無端移動部材駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力した信号の変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置において、
前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、
該手段が出力したエラー信号の波数をカウントする第1のカウンタと、
任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記被検知部を検知したときに前記エラー信号出力手段が出力した前記エラー信号の波数を記憶させた第1の記憶手段と、
該手段に記憶された正常な前記複数の被検知部を検知したときの波数と、前記所定時間の間に前記第1のカウンタがカウントしたエラー信号の波数との差を演算する第1の演算手段と、
該手段が演算した前記差が所定の値を超えたときには前記被検知部が異常状態にあると判断する第1の被検知部異常判断手段と、
前記被検知部検出手段が出力した二値化信号の波数をカウントする第2のカウンタと、
任意に設定した所定時間に前記被検知部検出手段が正常な前記複数の被検知部を検知したときに出力した前記二値化信号の波数を記憶させた第2の記憶手段と、
該記憶手段に記憶された前記波数と、前記所定時間の間に前記第2のカウンタがカウントした波数との差を演算する第2の演算手段と、該手段が演算した前記差が所定の値を超えたときには前記被検知部が異常状態にあると判断する第2の被検知部異常判断手段と、
前記第1の被検知部異常判断手段と前記第2の被検知部異常判断手段の少なくともいずれか一方が前記異常状態を判断したときに、前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする無端移動部材駆動装置。 - 前記所定時間は、前記無端移動部材が1周する時間としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の無端移動部材駆動装置。
- 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の無端移動部材駆動装置において、前記無端移動部材に回動方向の基準位置を示す基準位置マークを設けると共に、該基準位置マークを検出する基準位置マーク検出手段を設け、
前記所定時間を、回動する前記無端移動部材上の前記基準位置マークを前記基準位置マーク検出手段が検知してからその基準位置マークを再び次に検知するまでの時間とすると共に、前記基準位置マーク検出手段が前記基準位置マークを検知した際のトリガ信号を前記記憶手段に記憶させる波数の記憶開始タイミングとして使用し、且つ前記トリガ信号を前記カウンタがカウントする波数のカウント開始のタイミングとしても使用するようにしたことを特徴とする無端移動部材駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力したアナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置において、
前記無端移動部材に回動方向の基準位置を示す基準位置マークを設けると共に、該基準位置マークを検出する基準位置マーク検出手段を設け、
前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、
前記無端移動部材の使用初期に前記基準位置マーク検出手段が前記基準位置マークを検知した際のトリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして前記無端移動部材の1周に亘って前記エラー信号出力手段から出力された信号波形を記憶させた参照波形記憶手段と、
該手段に記憶された参照用の信号波形と、前記無端移動部材を任意の時間使用した後に前記トリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして前記無端移動部材の1周に亘って取り込んだ前記エラー信号出力手段から出力された信号波形とを比較し、その波形比較の結果が所定の値を超えるときに、前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする無端移動部材駆動装置。 - 請求項7又は8記載の無端移動部材駆動装置において、前記無端移動部材は前記被検知部が所定間隔でなくなる継ぎ目を回動方向に有し、前記基準位置マークと前記基準位置マーク検出手段は前記継ぎ目の部分に対応して設けられていて、前記基準位置マーク検出手段が前記基準位置マークを検出している間も前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記ダミー信号による制御に変更するようにしていることを特徴とする無端移動部材駆動装置。
- 前記基準位置マークの前記無端移動部材の回動方向の幅は、前記継ぎ目の前記回動方向の幅よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項9記載の無端移動部材駆動装置。
- 前記基準位置マークは前記無端移動部材を停止させる際の停止位置基準となる停止位置特定マークを兼ねていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の無端移動部材駆動装置。
- 前記無端移動部材の前記停止位置特定マークを基準とする回動方向の停止位置は、毎回同じ位置にならないように回動方向にずらした位置にすることを特徴とする請求項11記載の無端移動部材駆動装置。
- 前記無端移動部材の停止位置は、該無端移動部材上の前記被検知部が前記所定間隔で検知されない部分が前記無端移動部材を回動可能に支持するローラに一致する位置とすることを特徴とする請求項11記載の無端移動部材駆動装置。
- 請求項1,2,4乃至13のいずれか一項に記載の無端移動部材駆動装置において、前記警告表示手段は、前記所定の値を複数設け、その複数の各所定の値を前記波数の差が超えるごとに前記被検知部が異常状態にあることを段階的に判断し、前記被検知部の劣化に応じた警告をそれぞれ表示すると共に、前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する手段であることを特徴とする無端移動部材駆動装置。
- 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の無端移動部材駆動装置を備えた画像形成装置であって、前記無端移動部材は中間転写ベルトであることを特徴とする画像形成装置。
- 前記中間転写ベルトは、前記被検知部が前記所定間隔で検知されない部分に対応する領域を除いた部分を画像形成領域とすることを特徴とする請求項15記載の画像形成装置。
- 周方向に複数の被検知部が所定間隔で形成された回動する感光体と、前記被検知部を検知した結果を二値化信号として出力する被検知部検出手段とを備え、前記被検知部検出手段が出力した二値化信号の変化により前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記感光体の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした感光体駆動装置において、
前記被検知部検出手段が出力した二値化信号の波数をカウントするカウンタと、
任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記複数の被検知部を検知したときに出力する前記二値化信号の波数を記憶させた記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記波数と、前記所定時間の間に前記カウンタがカウントした波数との差を演算する演算手段と、
該演算手段が演算した前記差が所定の値を超えたときに、前記感光体の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする感光体駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成された回動する感光体と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力したアナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記感光体の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした感光体駆動装置において、
前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、
該手段が出力したエラー信号の波数をカウントするカウンタと、
任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記複数の被検知部を検知したときに前記エラー信号出力手段が出力した前記エラー信号の波数を記憶させた記憶手段と、
該記憶手段に記憶された正常な前記複数の被検知部を検知したときの波数と前記所定時間と同じ時間間隔の間に前記カウンタがカウントしたエラー信号の波数との差を演算する演算手段と、
該演算手段が演算した前記差が所定の値を超えたときに、前記感光体の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする感光体駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成された回動する感光体と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力したアナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記感光体の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした感光体駆動装置において、
前記感光体に回動方向の基準位置を示す基準位置マークを設けると共に、該基準位置マークを検出する基準位置マーク検出手段を設け、
前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときにはエラー信号を出力するエラー信号出力手段と、
前記感光体の使用初期に前記基準位置マーク検出手段が前記基準位置マークを検知した際のトリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして前記感光体の1周に亘って前記エラー信号出力手段から出力された信号波形を記憶させた参照波形記憶手段と、
該手段に記憶された参照用の信号波形と、前記感光体を任意の時間使用した後に前記トリガ信号を波形取り込み開始と終了のタイミングとして前記感光体の1周に亘って取り込んだ前記エラー信号出力手段から出力された信号波形とを比較し、その波形比較の結果が所定の値を超えるときに、前記感光体の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する警告表示手段と
を設けたことを特徴とする感光体駆動装置。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知した結果を二値化信号として出力する被検知部検出手段とを備え、前記被検知部検出手段が出力した二値化信号の変化により前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置における無端移動部材の劣化警告方法であって、
任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記複数の被検知部を検知したときに出力した前記二値化信号の波数を記憶手段に記憶させ、
前記所定時間と同じ時間間隔の間にカウンタにより前記二値化信号の波数をカウントし、
そのカウント値と前記記憶手段に記憶させた前記波数との差を演算し、
その演算した前記差が所定の値を超えたときに、前記被検知部が劣化していて前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する
ことを特徴とする無端移動部材の劣化警告方法。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力したアナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置における無端移動部材の劣化警告方法であって、
任意に設定した所定時間の間に前記被検知部検出手段が正常な前記被検知部を検知したときに前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から出力されたエラー信号の波数を記憶手段に記憶させ、
前記所定時間と同じ時間間隔の間にカウンタにより前記エラー信号の波数をカウントし、
そのカウント値と前記記憶手段に記憶させた正常な前記複数の被検知部を検知したときのエラー信号の波数との差を演算し、
その演算した前記差が所定の値を超えたときに、前記被検知部が劣化していて前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する
ことを特徴とする無端移動部材の劣化警告方法。 - 複数の被検知部が所定間隔で形成され、画像を担持しながら回動する像担持体である無端移動部材と、前記被検知部を検知して連続的に変調されたアナログ交番信号を出力してそのアナログ交番信号を二値化信号に変換して出力する被検知部検出手段とを備え、該被検知部検出手段が出力したアナログ交番信号の出力レベルの変化から前記被検知部が前記所定間隔で検知されないときには前記無端移動部材の速度又は位置の制御を前記二値化信号とは異なるダミー信号による制御に変更するようにした無端移動部材駆動装置における無端移動部材の劣化警告方法であって、
前記無端移動部材の使用初期に、その無端移動部材に設けた回動方向の基準位置を示す基準位置マークを基準位置マーク検出手段が検知した際のトリガ信号により前記被検知部検出手段が出力する信号の取り込みを開始させて前記アナログ交番信号の出力レベルの変化から出力されるエラー信号の信号波形の取り込みを開始し、
前記無端移動部材が1周して再び前記トリガ信号が出力されたときに前記信号波数の取り込みを終了させ、
その無端移動部材が1周する間に取り込んだエラー信号の信号波形を参照波形記憶手段に記憶させ、
その参照波形記憶手段に記憶させた参照用の信号波形と、前記無端移動部材を任意の時間使用した後に前記トリガ信号を前記信号波形の取り込み開始と終了のタイミングとして前記無端移動部材の1周に亘って取り込んだ前記エラー信号の信号波形とを比較し、
その波形比較の結果が所定の値を超えるときに、前記被検知部が劣化していて前記無端移動部材の速度又は位置の制御が前記ダミー信号による制御に変更されていることを示す警告を表示する
ことを特徴とする無端移動部材の劣化警告方法。
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