JP4097894B2 - 防音床構造、防音床材及び防音床構造の施工方法 - Google Patents

防音床構造、防音床材及び防音床構造の施工方法 Download PDF

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    • E04F15/225Shock absorber members therefor

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の防音床構造、防音床材及び防音床構造の施工方法に係り、とりわけ、重量床衝撃音を低減させる、防音床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の重量床衝撃音は改善の要望が大きいにも拘らず、長期間にわたる良い改善方法は無く、唯一、RC造等の剛構造の建築物では床や梁の剛性を持たせて床版厚さを増して対策されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、戸建住宅や低層集合住宅の柔構造では、実質的にコスト高となり過ぎて、柱や梁の剛性を増して床版の剛性増と重量増を行う事はできず、解決策が待望されていた。
【0004】
本発明者等は、特願平11−328999号明細書でその解決方法を提示したが、かかる防音床構造では、施工の複雑さや施工工数増やコスト面で、広く普及させる上での問題点を含んでいることがわかった。
【0005】
つまり、前記提案の方法は、上下板の間に衝撃緩衝材を5個程度挟んだ防音床材を1坪当り16〜20個配置して、その上に床上部構造を作るというもので、防音床材は下板と床版、上板と床下地材をビス止めしておく必要があった。
【0006】
さらに、配置数を16〜20個/坪の多さにしないと、音性能も床荷重の変位量も悪化した。その為、防音床材の割付の為の縦横の墨打ちは必要不可欠な作業で、非常に手数を要した。
【0007】
また、下板と床版はDACビス固定で4カ所/ケの割で行う為、1坪当り約80カ所ビス止めが必要であり、上板と床下地材の固定も2カ所/ケであり、上からはどこに防音床材があるか判らないので、ここでも墨打ち、ビス止めの作業が必要であった。
【0008】
一方で、床下空間にはできるだけ低い事が要求される場合と、逆に配管スペースが可能な高い床下空間が求められる場合があった。
【0009】
本発明は、重量衝撃音を著しく低減できる、防音床構造を得ることを課題とする。また、本発明は、重量衝撃音を著しく低減でき、作業性に優れる、防音床材を得ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、床版と前記床版上の床下地材とを備える戸建住宅や低層集合住宅のような柔構造建築物の防音床構造であって、前記床版が1つずつ分離した状態のものからなり、前記床下地材を構成する各板材が長辺方向と短辺方向とが交互になるように積層されており、前記床下地材の最下層の板材が、床下地材を構成する板材の中では一番厚い板厚を有しており、前記床版と前記床下地材との間に複数の防音床材が各々離れた状態で配置されており、前記各防音床材が、複数の弾性変形可能な衝撃吸収材と、前記各衝撃吸収材を支持する細長い剛性の支持材とを備えており、前記細長い支持材が床版又は床下地材の最下層の板材の長辺又は短辺と同程度の長さを有しており、前記細長い支持材の上面及び下面の少なくとも一方に前記各衝撃吸収材が設けられており、前記各衝撃吸収材が、線形バネ特性、デグレッシブバネ特性、プログレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる群より選ばれる少なくとも1種のバネ特性を有しており、防音床材が異なるバネ特性を有する2種以上の衝撃吸収材の組合せからなり、前記防音床材に、粘接着剤が塗布又は貼り付けられており、前記各防音床材が各々別々に前記床版及び前記床下地材に粘接着固定されており、前記各防音床材が前記床下地材を支持している、防音床構造、かかる防音床構造に用いる防音床材及びかかる防音床構造の施工方法に係るものである。
【0011】
本発明者は、防音床構造本来の目的である重量床衝撃音を悪化させる事なく、防音床材を割付け施工する為の床版への墨打ち作業、防音床材の上板と床下地材を固定する際のビス打ち場所を決める為の床下地材への墨打ち作業とビス止め作業、防音床材の下板と床版固定用のDACビス止め作業、等の作業工数の低減を行うことを試みた。
【0012】
また、本発明者は、この際、施工部材、施工工数の両面で、広く普及し得るコストへの低減を行うことに留意した。
【0013】
さらに、本発明者は、床下高さをできるだけ低くすると共に、配管スペースが設けられる高さに調整できるように留意した。
【0014】
本発明者は、上記の諸点に留意しながら、防音床構造について詳細に実験を行った。その結果、本発明者は、特願平11−328999号明細書記載の防音床材を床版に固定しない場合、かかる防音床材は形状が小さい為、衝撃反力で床版から飛び上がり、防音性能を悪化させ、防音床材の大きさを大きくしても、逆に防音性能が悪化してしまうという知見を得た。
【0015】
かかる知見の下、本発明者は、更に種々実験を行った。その結果、床版又は床下地材の最下層の板材の長辺又は短辺と同程度の長さの細長い剛性の支持材で弾性変形可能な衝撃吸収材を支持し、特願平11−328999号明細書に記載されている防音床材の約1/2量の衝撃吸収材で、支持材を床下地材に固定すると、驚くべきことに、より一層、重量床衝撃音が低減されることを見出し、本発明に到達した。
【0016】
すなわち、本発明では、
1.床版又は床下地材の最下層の板材の長辺又は短辺と同程度の長さの衝撃吸収付支持材で床下地材を固定支持することにより、音性能が著しく向上する。
2.支持材や衝撃吸収材が床下地材と接する部分、床版と接触する部分を粘接着固定する際、粘接着面に粘接着剤等を塗布し、この粘接着剤等を剥型紙で保護し、この剥型紙を除去して圧着するだけて、複数の衝撃吸収材を同時に固定することができる。
【0017】
また、本発明では、
3.衝撃吸収材付支持材は、床版又は床下地材に長辺方向で2〜3本を使用すれば良く、衝撃吸収材の使用量は、特願平11−328999号明細書記載のものの約1/2でよく、割付も容易である。
4.重量床衝撃音をL−55にキープできれば、更に床下地材から制振遮音材やその他の板状下地材を省略でき、材料費、施工工数共に低減できる。
5.支持材に制振性を与えたり、厚みを増すことによって、床下高さの調節が可能となり、音性能改善にも有効で、更に床荷重に対する変位量も少なくなる。
【0018】
本発明によれば、床版又は床下地材の長辺又は短辺と同程度の長さの細長い支持材で複数の衝撃吸収材を支持することで、防音床構造の重量床衝撃音を著しく低減させると共に、防音床構造の施工性を向上させることができる。
【0019】
本発明の利用分野としては、戸建住宅、低層集合住宅、高層集合住宅に広く適用できる。また、本発明は、住宅だけに限らず、上階の重量床衝撃音を下階に伝搬させたくない場合や、床下スペースを配管、配線等のスペースとして利用したい場合にも好適に利用できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
以下、本発明の構成部材を説明し、併せて本発明の作用を順次説明する。
(1)防音床材
本発明にかかる防音床材は、複数の衝撃吸収材と、これらの衝撃吸収材を支持する細長い支持材とを備えており、この支持材の上面及び下面の少なくとも一方に前記各衝撃吸収材が設けられているものである。かかる防音床材は、複数用いられ、それぞれが床版又は床下地材に固定されており、床下地材を支持する。
【0021】
かかる防音床材は、床版や床下地材に固定する際、粘接着剤を用いて、施工性を著しく改善することができる。
【0022】
かかる粘接着剤は、支持材や衝撃吸収材に塗布又は貼り付けておき、床版や床下材に貼り付け固定する為の物である。
【0023】
粘接着剤は、衝撃吸収材と同様のゴム等から得る事ができる。特に、床版がALCのようにポーラスな表面や、RCのようにある程度の不陸がある場合には、厚みや塑性変形度合いを工夫する必要がある。
【0024】
このような工夫には、再生ゴムの加硫ゲル分の利用や、部分加硫ゴムの利用、発泡体や繊維への積層又は併用で、長期にわたる厚み確保の手段を考慮しておく必要がある。通常、かかる厚みは、0.5〜3mmの範囲で設定する事が望ましい。
【0025】
粘接着剤の軟化剤には、低分子量のオイル等では床下地材や床版に移行するおそれがあるので、分子量の比較的高い軟化剤、可塑剤をゴムやポリマーとの相溶性を配慮して使うものが好ましい。
【0026】
(1−1)支持材
本発明にかかる支持材は、後述する衝撃吸収材を複数個支持する細長い物であって、床版と床下地材の間の空間を任意の高さの空間にする役目がある。
【0027】
また、1本の細長い支持材は、床版又は床下地材の長辺又は短辺と同程度の長さにする事や粘接着剤を設けておく事や、床版又は床下地材1枚毎に割付固定でき、これが音性能及び施工速度の向上に予想以上の効果がある。
【0028】
支持材の材質は、木材、合板、木毛セメント版、集成材、パーチクルボード、ハードボード等の木質材、鉄、アルミ、黄銅、ステンレス等の金属や合金の帯材、板材、折板材、筒状材等からなる金属材、セメント、石膏、ALC、パイプ状押出セメントガラス等の無機質材、ゴム、プラスチック、繊維、紙等の高分子材を単体又は併用して用いる事ができる。
【0029】
この支持材は、できるだけ低コストで、板状体、帯状体や棒状体を用いることができるが、制振性や剛性のある物が好ましく、高分子発泡体、ゴムやプラスチックのソリッドや発泡体の粉砕品をバインダーで固めた物、それ等の両側又は周囲を合板、ダンボール、プラスチックダンボールを貼合わせて剛性を増した物、金属薄板等の細長い板状物を幅方向に折れ曲げた折板状体、金属、セメント、プラスチック、紙等の筒状体が好適である。
【0030】
支持材は、折板状、筒状とする事で、支持材自体の曲げ剛性が増し、床材の圧縮変形量を減少する上で効果があり、床下地材を構成する制振遮音材やその他の板材を減らす事もでき、しかも、元の音性能が向上する事もあって、音性能が向上する。
【0031】
特に、支持材を金属製の折板とし、断面をC型、H型、T型等にしたり、筒状の支持材を使用する事で、板厚の割に剛性を付与する効果は高くなる。
【0032】
しかし、金属製の折板状体や筒状体等を支持材とすると、衝撃音の発生源となる可能性があるので、折り曲げられた板の間の空洞部の内側や筒状体の内側に、発泡体、繊維状物、粉粒体、前記粉粒体をバインダーで固めた物及びダンピング材からなる群より選ばれる少なくとも一種の物質等を充填したり、貼り付けたりすると、発音源になるのを防止できる。
【0033】
本発明にかかる支持材には、粘弾性体を貼り付けて、非拘束型制振性を与えたり、薄い金属や剛性のあるポリマーシートやフィルムを粘弾性体の片面に付けた物を貼り付けて拘束型制振性を与えても、支持材が発音源となるのを防止する事ができる。
【0034】
さらに、前述と同様にして支持材を制振処理して、衝撃を受けた時の床下地材や支持材の振動減衰を早める為には、支持材が、帯状、板状、棒状等のものの場合は、支持材と粘弾性体とを複数組合せて、拘束型制振性を与えた支持材としても良い。
【0035】
金属折板材や筒材は、前述のように制振加工して発音源となる事を防止すると共に、制振減衰性を増すことが必要である。
【0036】
かかる支持材に拘束型制振性を与える粘弾性体は、本発明にかかる衝撃吸収材に用いられるものと同じく、各種材質のゴム又はゴム類似物質や熱可塑性樹脂を単独または併用してポリマー成分とし、軟化剤、粘着付与樹脂、充填剤等を適宜加えた主成分に、必要に応じて老化防止材、瀝青物、ワックス、高比重充填剤、カップリング材、架橋剤等を加え、制振性と接着性を調整すれば良い。
【0037】
かかる粘弾性体は、折板状支持材や筒状支持材の一部または全部に貼付けて非拘束型制振材として用いても良く、一方に金属箔や剛性のあるプラスチックフィルムを貼り付けたり、折り曲げられて形成されている空間に貼って、拘束型制振材として支持材の一部または全部に貼付けて制振する事ができる。
【0038】
この時、非拘束型制振材として用いる場合は、支持材の厚みと同等かそれ以上にする方が効果的で、拘束型制振材は比較的薄厚の粘弾性体で効果があり、なかでも、粘弾性体や拘束材を選定することで、数十ミクロンという薄厚でも効果が出せるものである。
【0039】
支持材の長さは、床版又は床下地材の最下層に配置される板材の長辺又は短辺と同程度とする事で、施工性が良くなると共に、板振動の防止効果が増す。
【0040】
(1−2)衝撃吸収材
本発明にかかる衝撃吸収材は、支持材の上下面の少なくとも一方に、任意の間隔で複数設ける。
【0041】
かかる衝撃吸収材は、ゴム、プラスチックのソリッド、発泡体の単体または複合品、ゴム、プラスチックのソリッド、発泡体の粉砕品をバインダーで固めた物、気体、液体、発泡体、繊維、粘土、ゴム・プラスチック・無機質金属等の粉粒体を封入したゴム、金属バネを例示する事ができる。
【0042】
衝撃吸収材は、線形バネ、デグレッシブバネ、プロレッシブバネ及び定荷重バネからなる群より選ばれる少なくとも1種のバネ特性を有する事ができる。
【0043】
衝撃吸収材に粘弾性体を用いる事によって、衝撃吸収時に制振作用も付与できる。特に、金属バネ等の弾性の強い衝撃吸収材を使う場合には、併用する事で衝撃吸収効果を著しく向上させ、かつ床のサージングを防止する事ができる。
【0044】
衝撃吸収材は、長期圧縮荷重に充分耐え得ることと、衝撃吸収効果の高いことや歩行感が良いことが求められる。
【0045】
衝撃吸収材の材質としての具体例としては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、ポリノルボーネンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム等のゴムや各種再生ゴムを例示する事ができる。
【0046】
本発明では、ゴム粘弾性体を用いることができ、かかるゴム粘弾性体として、ゴム類似物質を好適に用いる事ができる。かかるゴム類似物質としては、ハードセグメントをスチレン、ソフトセグメントをボリブタジエン、ポリイソプレン、水素添加ポリブタジエンとしたポリスチレン系熱可塑性エラストマー(以下TPEと略記する。)ハードセグメントをポリエチレンまたはポリプロピレンとし、ソフトセグメントをエチレンプロピレン共重合ゴムとしたポリオレフィンTPE、ハードセグメント、ソフトセグメント共にポリ塩化ビニルとしたポリ塩化ビニルTPE、ハードセグメントをポリウレタン樹脂、ソフトセグメントをポリエーテルまたはポリエステルとしたポリウレタン系TPE、ハードセグメントをポリアミド、ソフトセグメントをポリエーテルまたはポリエステルとしたポリアミド系TPE、ハードセグメントをシンジオタクチック−1,2−ブタジエン、ソフトセグメントをアタクチック−1,2−ブタジエンとしたTPE、常温反応性液状ゴムとしてポリブタジエン、クロロプレン、イソプレン、スチレンブタジエン、アクリロニトリルブタジエン等の主鎖骨格に末端反応基を1分子当り2ケ以上有するポリマーを前記末端反応基と反応性を有する化合物を硬化反応して得られたゴムを本発明では広くゴム又はゴム類似物質とする。
【0047】
前記ゴム類似物質は、ゴム粉末、プラスチック粉末と併用する事により、ゴムの動特性を改善する事もでき、コスト面でも有利になる。
【0048】
本発明では、衝撃吸収材を、気体封入ゴム、繊維封入ゴム、発泡体封入ゴム、粘土封入ゴム及び液体封入ゴムからなる群より選ばれる少なくとも1種のゴムから形成することができる。気体、繊維、発泡体、粉粒体、粘土、液体等を封入したゴムは、空気バネ、液封バネに類似した性能を有し、固有振動数を低減させる効果がある。
【0049】
この気体や液体を挿入したゴムは、独立空気室をフィルムで形成し、その周囲に常温反応性液状ゴムを形成させても良く、それと同樣に繊維、発泡体、粘土、粘性体の周囲に常温反応性液状ゴムをコーティングして得る事もできる。
【0050】
本発明にかかる衝撃吸収材は、反発弾性を極端に小さくする事によっても効果が向上し、この目的には、ポリノルボーネンゴムやポリイソブチレン、ブチルゴム、EPT等を単独または併用して用いる事が望ましい。
【0051】
本発明にかかる衝撃吸収材には、プラスチック弾性体を用いることができ、かかるプラスチック弾性体は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エンジニアリング樹脂に大別される。
【0052】
熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン−1、アイオノマー、塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン共重合体へのポリブタジエンの混合物(ABS樹脂)、メタクリル樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル共重合体、セルロースアセテートプラスチック、飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂等を例示する事ができる。
【0053】
熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、ユリア・メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコン樹脂等を例示する事ができる。
【0054】
エンジニアリング樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリイミド等を例示できる。
【0055】
金属バネは、コイルバネ、皿バネ、重ね板バネ、バネ鋼等の上下に、ゴムやプラスチックを部分的に設けて、バネ特性を利用するものが例示できる。
【0056】
これ等の衝撃吸収材は、同一材質であっても、形状、高さ、硬さ等で衝撃吸収能力に差が生じ、変位量、衝撃吸収性を考慮して、支持材1本当りの使用量や組合せを決定すれば良い。
【0057】
例えば、衝撃吸収材が、相対的に高さの高い衝撃吸収材と、相対的に高さの低い衝撃吸収材とからなっており、相対的に高さの高い衝撃吸収材が床下地材を支持しており、相対的に高さの低い衝撃吸収材と床下地材又は床版との間に空間が設けられており、床下地材が衝撃を受けて変位した時、相対的に高さの低い衝撃吸収材と床下地材又は床版とが接触するようにして、重量床衝撃音のより一層の低減を図ってもよい。
【0058】
一種の衝撃吸収材だけでも、充分効果を発揮する事ができるが、各衝撃吸収材が、線形バネ特性、デグレッシブバネ特性、プログレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる群より選ばれる少なくとも1種のバネ特性を有しており、少なくとも、一方の衝撃吸収材と他方の衝撃吸収材とが異なるバネ特性を有するように、2種以上の組合せにすることで、衝撃吸収効果と変位量のバランスがとり易くなるので、より好ましい。
【0059】
前述の衝撃吸収材は、接着剤や粘着剤で、支持材や床材、床版に取り付ければ良い。金属バネの場合は、金属バネを台座に取り付けて、台座と支持材はビスや接着剤で取り付ければ良い。また、金属バネの場合は、金属のこすれ音や床版との接触音を防ぐ為に、衝撃時に底突きし難い、円錐型コイルバネが好ましく、バネ内部に発泡体や繊維質を入れる事で、バネ間のこすれ音を防止する事ができる。なお、頂部にプラスチックのキャップを設けることで、床材や床版との接触音を防ぐ事ができる。
【0060】
(2)床版
本発明にかかる床版は、梁間に架けられた床躯体そのものである。衝撃吸収材を取り付けた支持材は床版上で床下地材等の床材を支持する。
【0061】
床版には、RC床版、中空セメント床版、ALC床版、木床パネル等がある。本発明は、柔構造建築物の床版であれば、全ての床版に適用できる。
【0062】
重量床衝撃音は床版により差が生じるが、本発明の防音床構造とすることで、元の床版性能よりも2〜3ランク改善することができる。
【0063】
(3)床下地材
本発明にかかる床下地材は、その上に床仕上げ材等が設けられるものである。床下地材は、床の歩行感、床荷重の変位量、音性能に影響を与える。
【0064】
床下地材は、合板、パーチクルボード、石膏、遮音制振マット等を積層してある程度の重量と剛性を有するようにすれば良い。
【0065】
また、床下地材は、積層時にビスや釘だけでなく、接着剤で接着して剛性を上げる事もできる。積層時には床下地を構成する各板材は長辺方向と短辺方向を交互に積層する必要がある。こうする事で、下部板材の継ぎ目を上板材でカバーし、床の強度が全面同様になり、歩行感に違和感が生じなくなる。
【0066】
本発明では、床下地材の最下層にある板材の長辺と同程度の長さの支持材で衝撃吸収材を支持することにより、板材の振動防止に効果が高まる。
【0067】
また、本発明では、床下空間に配管等のスペースを要する場合等、支持材によってこの床下空間の高さを高くする事が可能となる。
【0068】
この場合、支持材の剛性を高くする事で床下空間の変位を少なくでき、かつ床衝撃による空気の流れも少なく、床衝撃音への悪影響も受け難くなる。
【0069】
従って、支持材の長さを床下地材の長辺または短辺の長さと同程度にして、衝撃吸収材を固定したり、支持材の剛性の向上に伴って床下地材も剛性が高くなることと衝撃音が改善されるので、床下地材の積層枚数を減少させる事ができる。
【0070】
床下地材の最下層は、板厚を厚くする方が衝撃や床荷重のたわみが生じ難く、積層枚数を減少させる上で役立つ。
【0071】
床下地材の上は、床仕上材を設ければ良く、床仕上材は一般に使用される床仕上材であれば何でも使用できる。
【0072】
本発明の防音床構造は、重量床衝撃音はもとより軽量床衝撃音の改善効果も高い為、特に、軽量床衝撃音を改善する為の防音フロアーはコスト高となるだけで使用する必要は無い。
【0073】
本発明の防音床構造を、施工性を中心に説明する。
本発明は、ALCや木床パネルのように1つずつ分離した床版に適用できる。
【0074】
本発明では、床版又は床下地材が、複数の細長い床版又は複数の細長い床下地材を同一方向に継ぎあわせて形成されている場合、防音床材を、かかる床版又は床下地材の最下層の板材の何れか一辺で、継目に直交するように配置することができる。
【0075】
その施工方法では、分離した床版に対して、衝撃吸収材付支持材の長辺方向を床版の長辺方向に設け、1つの床版に対し、2〜3本の衝撃吸収材付支持材を設置すると、割付を目測で床版毎にできるので施工効率が良い。
【0076】
また、施工効率上は、支持材や衝撃吸収材の接触面に粘接着剤が設けられ、粘接着剤の保護離型紙を除去して、床下地材の長辺方向に2〜3本の衝撃吸収材付支持材の長辺方向を貼り、床下地材を裏返して置けば、床版の連続性に拘らず、効率よく床下地材を床版上に形成できる。
【0077】
この方法であれば、床版の長辺方向に直交して支持材と床下地材の長辺方向を形成でき、床荷重の変位により有利な配置とする事ができる。また、前述のように粘接着で床版や床下地材に固定する方法は、ビス固定で床版に固定するよりはるかに早く容易である。
【0078】
また、衝撃吸収材付支持材は、細長く、床版や床下地材の長辺の長さと同等か若干短い長さにしておくと、割付が1つの床版や床下地材に対して、2〜3本になるので、目測で容易に割付ができ、縦横に墨線を打つ手間が省略でき、また、配置数も2〜3本であるので、非常に早く施工ができる。
【0079】
また、本発明の方法によれば、単純な配置になるので、施工ミスが無くなるというメリットも生じる。
【0080】
本発明を、図面を参照して、より一層詳細に説明する。
図1は、本発明の参考例にかかる防音床構造を防音床材の長さ方向で切断して見た部分断面図である。図2は、図1の防音床構造で用いられている防音床材を下から見た裏面図である。図3は、本発明にかかる一実験例の防音床構造の部分断面図である。図4は、本発明にかかる他の実験例の防音床構造の部分断面図である。図5は、本発明の一実施例の防音床構造の部分断面図である。図6は、本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。
【0081】
図7は、本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。図8は、本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。図9は、本発明の他の実施例の防音床構造の部分断面図である。図10は、本発明の更に他の実施例の防音床構造の部分断面図である。図11は、本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。
【0082】
図12は、本発明の更に他の実施例の防音床構造の部分断面図である。図13は、図12の防音床材の他の部分の部分断面図である。図14は、図12及び13に示す防音床材を下から見た裏面図である。
【0083】
図15は、本発明の更に他の実施例の防音床構造の部分断面図である。図16は、図15の防音床材の他の部分の部分断面図である。
【0084】
図1に示す防音床構造1は、床版2上に液状ポリブタジエンゴムの硬化物の四角錐台状物の衝撃吸収材3の面積が小さい方を下向きにして、大きい面積を支持材4に接着して防音床材5とし、防音床材5をアクリル粘接着剤6で床下地材7のパーチクルボード7aに貼り、そのパーチクルボード7aの上に更に2層のパーチクルボード7b,7cが互いに長辺方向も直交させて積層され、ビス8aで固定され、床仕上げ材9とフロアーネイル8bで止められている。
【0085】
図2は、図1の防音床材5が供試された床開口部の床版1への支持材4の配置を示す図である。点線は床版2の継目を示し、1本の長さが床版と同程度の長さである支持材4が床版2の長辺方向に平行に配置され、1本の細長い支持材4当り5個の衝撃吸収材3を等ピッチで設けている。
【0086】
図3に示す防音床構造11は、床版2の両端部上に、拘束型制振性を示す支持材14の上下のほぼ同位置に衝撃吸収材13a,13bが配設され、下側の衝撃吸収材13aのほぼ中央に上側の衝撃吸収材13bが設けられている。
【0087】
床版2の両端部以外では、複数の衝撃吸収材13c,13dが設けられ、上側の衝撃吸収材13dの間でほぼ中央に、下側の衝撃吸収材13cが設けられ、上下の衝撃吸収材13d,13cと支持材14のたわみにより、衝撃吸収ができる構造となっている。
【0088】
支持材14は、中央の粘弾性体14aの両側に鉄板14bを設けた拘束型制振材の働きをするようになっており、衝撃吸収材13a,13b,13c,13dは、小さな面積を支持材14側に向けている。
【0089】
なお、図3の防音床構造11では、床下地材として、制振遮音材17dを、パーチクルボード7a,7bの間に用い、各衝撃吸収材13a等と床版2及び床下地材のパーチクルボード7aとを粘接着剤6で固定する。
【0090】
図4に示す防音床構造21では、防音床材25を用いる。衝撃吸収材23は、タイヤ粉末を封入したゴムで形成されており、ゴム粉末の変形とゴム粉末間の空気の変形と封入ゴムの変形による衝撃吸収を行う構造を有する。
【0091】
衝撃吸収材23を、上下の細長い支持材24で挟み、支持材24の長さ1818mmの間に4個設けている。上下の支持材24と床版2及び床下地材のパーチクルボード7aとは各々アクリル粘接着剤6でワンタッチで固定出来るようになっている。
【0092】
支持材24上は、3層のパーチクルボード7a等を各々長辺が互いに直交するように積層され、ビス8aで固定され、床仕上げ材9のフローリング材がフロアーネイル8bで固定されている。
【0093】
図5に示す防音床構造31では、防音床材35を用いる。床版2上に、液状ポリブタジエン硬化物からなる衝撃吸収材33aと、これを床版2に固定する再生ブチルゴム系粘着剤からなる粘接着剤36を、1本の長さ1818mmの支持材34の両端部と中央に計3ヶ設け、衝撃吸収材33aの間に、円錐台状のバネからなる衝撃吸収材33bを1ヶづつ、2ヶ設け、衝撃吸収材33a,33bを1本の支持材34当り、5ヶ設けている(図では2ヶ分省略している)。
【0094】
このとき、円錐台状バネ33cからなる衝撃吸収材33bは固定を確実にする為の台座33dとバネ間の接触音防止のためバネ内部に発泡体33eを入れ、先端は衝撃時に床版と接触して生じる音を防ぐ為のキャップ33fが設けられている。
【0095】
円錐台状バネ33cは、バネの往復振動を防止するために、液状ポリブタジエン硬化物よりわずかに高さを低くし、衝撃を受けた時のみ、床版2と接触するようにしている。
【0096】
衝撃吸収材33a,33bの固定された部分の支持材34の床下地材のパーチクルボード7aと接する部分のみに、再生ブチル系粘着剤からなる粘接着剤36を設けている。
【0097】
床下地材は、下からパーチクルドボード7a、石膏ボード37e、パーチクルドボード7bを各々長辺が直交する方向で積層され、ビス8aで固定されている。
【0098】
図6に示す防音床構造41では、防音床材45を用いる。衝撃吸収材43a,43bは、液状ポリブタジエン硬化物の円錐台状物の高さ25mmもの43aを3ヶと、22mm高さのもの43bを2ヶ、支持材44に固定している。
【0099】
高さ25mmのもの43aが支持材44の両端部と中央部に配置し、高さ25mmのもの43aの間に、高さ22mmのもの43bを配置している(図では2ヶ分を省略した)。
【0100】
25mm高さの衝撃吸収材43aの床版2への接地部と、支持材44の床下地材のパーチクルボード7aとの接触部に、再生ブチルゴム系粘接着剤からなる粘接着剤36を設けている。
【0101】
支持材44は、2枚の支持材44aの間に架橋粘弾性体44bを形成して拘束型制振支持材となっている。
【0102】
床下地材は、下から順にパーチクルボード7a、制振遮音板17d、2枚のパチクルボード7b,7cを積層させ、パーチクルボード7a等は互いの長辺が直交する方向に積層し、ビスで固定してある。床仕上材9はフローリング材をフロアーネイルで固定してある。
【0103】
図7に示す防音床構造51では、防音床材55を用いる。支持材54は、リップ溝形鋼54aの折り曲げ内側全面にアルミ箔を拘束材として設けた粘弾性体54bを積層して拘束型制振支持材とし、金属支持材の衝撃による音発生を防止している。
【0104】
支持材54の長さ1800mmに対し、衝撃吸収材53として液状ポリブタジエン硬化物で円錐台状形状の25mm高さの物を5個取り付けている。図では、支持材54の断面が分かる様に衝撃吸収材53は1個だけを示した。
【0105】
支持材54上部と衝撃吸収材53下面に再生ブチルゴム系粘接着剤からなる粘接着剤36を設け、床下地材は2枚のパーチクルボード7a,7bが互いの長辺方向に直交するようにビス8aで設けられ、その上に床仕上げ材9のフローリング材がフロアーネイル8bで固定されている。
【0106】
図8に示す防音床構造61では、防音床材65を用いる。支持材64は、角形鋼管64aを用い、その内側空洞の高さ方向の両面にポリエステルフォルムを拘束材として設けた粘弾性体64bを貼り付け、拘束型制振性の支持材64としている。
【0107】
衝撃吸収材63は、ポリノルボーネンゴムで作った四角錐台状物を、支持材64の長さ1800mmの両端部と、その間の3等分する部分に2個計4個配置した。
【0108】
支持材64の上部は、アクリル粘接着剤からなる粘接着剤66、衝撃吸収材63の下部は、再生ブチルゴム系粘着剤からなる粘接着剤36で床下地材のパーチクルボード7a及び床版2に固定してある。
【0109】
支持材64の上部の床下地材は、2枚のパーチクルボード7a,7bを互いの長辺方向を直交する方向で積層しビスで固定した。その上に床仕上げ材9のフローリング材をフロアーネイルで固定している。
【0110】
図9に示す防音床構造71では、防音床材75を用いる。支持材74は、板状拘束材74aを4枚とそれらの間の粘弾性体74bを交互に積層し、積層方向を床版に対して垂直方向にした拘束制振性の支持材である。
【0111】
衝撃吸収材は、支持材74の上部に低発泡ゴムからなる衝撃吸収材73aを用い、下部に支持材74の長さ1818mmの両端部とその間を4等分する点に3個で計5個のEPT/ブチルゴムの四角錐台状ゴムからなる衝撃吸収材73bとした。
【0112】
衝撃吸収材73aの床下地材7a側と、衝撃吸収材73bの面積の大きい方に再生ブチルゴム系粘接着剤からなる粘接着剤36を設け、各々、床下地材のパーチクルボード7a、床版2と固定している。
【0113】
床下地材は、2枚のパーチクルボード7a,7bを互いに長辺方向が直交する方向で積層し、さらにその上に床仕上げ材9のフローリング材をパーチクルボードの長辺方向とフローリング材の長辺方向を直交してフロアーネイルで固定している。
【0114】
図10に示す防音床構造81では、防音床材85を用いる。支持材84は、リップ溝形鋼54aの折り曲げ空洞側の表面に粘弾性体84bを設け、その表面を覆うように空洞内に発泡体84cを充填した拘束型制振性の支持材である。
【0115】
衝撃吸収材は、油粘土封入ゴム(図示していない)を支持材の両端部と中央に取りつけ、その中間に液状ポリブタジエン硬化物の円錐台状ゴムからなる衝撃吸収材83aを2ケ取りつけ、支持材84の1800mm長さ当り、計5ヶの衝撃吸収材を設け、支持材84の上部と衝撃吸収材83a等の接地部に再生ブチルゴム系粘着剤からなる粘接着剤36を設け、各々床下地材のパーチクルボード7a、床版2に固定している。
【0116】
支持材84の上部は、2枚のパーチクルボード7a,7bを互いに長辺が直交するようにビス8aで固定し、床仕上げ材9をフロアーネイルで固定している。
【0117】
図11に示す防音床構造91では、防音床材95を用いる。支持材94は、角形鋼管94aとその内部空洞にEPT発泡体粉末とタイヤ粉末を混合した充填材94bを充填した制振性の支持材である。
【0118】
衝撃吸収材93は、発泡体封入ゴムで、支持材94の1800mm長さ当たりに4個で両端部とその間の3等分点の2点に設けている。支持材94の上面にアクリル粘接着剤からなる粘接着剤66を設け、衝撃吸収材93の発泡体封入ゴムの下面に再生ブチルゴム系粘着剤からなる粘接着剤36を設けている。
【0119】
支持材94の上部は、2枚のパーチクルボード7a,7bを互いに長辺方向を直交させビス8aで固定し、その上に、床仕上げ材9のフローリング材を、長辺方向を直交してフロアーネイルで固定している。
【0120】
図12に示す防音床構造101では、防音床材105を用いる。防音床材105では、支持材104の下に、ポリノルボーネンゴム103aと液状ポリブタジエン硬化物103bとを直列で衝撃吸収材103として設けた。
【0121】
また、この防音床材105では、図13に示す、ポリノルボーネンゴム113aと座付円錐台状バネ113bとを直列で設けて形成される衝撃吸収材113が設けられている。
【0122】
支持材104は、リップ溝形鋼54aのリップ部を下向きにし、折り曲げ空洞を衝撃吸収材103の配置スペースとして使用し、全体の床高を低くするだけでなく、リップ溝形鋼54aの曲げ剛性強度も利用した例である。
【0123】
支持材104の上部と液状ポリブタジエン硬化物103bの下部に、再生ブチルゴム粘着剤からなる粘接着剤36を設け、各々床下地材のパーチクルボード7aと床版2とに固定している。支持材54a上部は、2枚のパーチクルボード7a,7bを互いに長辺を直交させてビス8aで固定し、その上に同様に長辺を直交させて床仕上げ材9のフローリング材をフロアーネイルで固定している。
【0124】
座付円錐台状バネ113bは、バネ部分113cが床版2から少し離れて、床が衝撃を受けた時のみ、衝撃吸収作用をするようにしている。その他の部分は、図5の衝撃吸収材の説明と同様である。
【0125】
図14は、これらの衝撃吸収材103,113が支持材104に設けられている状態を示す、床下地材7aの裏面から見た図である。
【0126】
図15に示す防音床構造121では、防音床材125を用いる。支持材124の下に、角パイプ状ゴム123aで座付き円錐台状バネ123bを囲った衝撃吸収材123が設けられている。バネ部123cは、床版2から少し離れて、角パイプ状ゴム123aで支持されている。
【0127】
座付き円錐台状バネ123bは、図5及び13の衝撃吸収材のものと同様である。支持材124の上部は、パーティクルボード7aと再生ブチルゴム系粘着剤からなる粘接着剤36で固定され、パーチクルボード7a上に合板127e,127fの2枚と床仕上材9のフローリング材が各々長辺が直交する様固定されている。
【0128】
また、防音床材125には、図16に示す衝撃吸収材123gを設けている。衝撃吸収材123gは、支持材124の下の四角錐台状ゴムからなる。衝撃吸収材123g以外は、図15のものと同様である。
【0129】
【実施例】
本発明を、図面を参照して、実施例及び比較例に基づいて具体的に説明する。
参考例1
図1及び2に示す防音床構造を施工した。
支持材を5.5mm厚×100mm幅×1818mm長さとし、衝撃吸収材を底面60mm角、上面30mm角、高さ25mmの液状ポリブタジエン製SRIS 0101C型硬度10として、支持材に等ピッチで5個接着固定した。
【0130】
支持材上面にアクリル粘接着剤を両面に塗布した1mm厚ポリエチレン10倍発泡体80mm幅×1818mm長さを貼り付け、残る一面は保護離型フィルムを付けた。
【0131】
H鋼梁200mm高さ×100mm辺、水平方向厚み15mm垂直方向厚み4mmを設けた開口部に、6mm厚40mm幅3.6m長さの防振ゴムを介して、6枚のALC床版を架設した。
【0132】
次に、床下地材として20mm厚606mm幅1818mm長さのパーチクルボードに前記の衝撃吸収材付支持材の上面の保護離型フィルムを除去し、パーチクルボードの長辺方向に短辺方向の中央と端から各100mm内側に計3本貼り付け、ALC床版の長辺方向にパーチクルボードの長辺方向を合わせて置いた。ALC床版6枚の全面に同様にして設置した。
【0133】
次に、パーチクルボード9mm厚909幅×1818mm長さを20mmパーチクルボードと直交する方向で置き敷きし、次に、パーチクルボード9mm厚909幅×1818mm長さを9mmパーチクルボードと直交する方向で置き敷きし、下の20mmパーチクルボードにビスで固定した。
【0134】
次に、12mm厚303mm幅×1818mm長さのフローリング材を床仕上材として15mmパーチクルボードと直交する方向でフロアーネイルで固定し、重量床衝撃音を測定した。また、床の5箇所で床荷重を60、80、及び120kgとした時の変位量を測定した。結果を表1に示した。
【0135】
実験例1
図3の防音床構造を施工した。
支持材として1.6mm厚×100mm幅×1818mm長さの2枚の鉄板間に液状ポリブタジエンゴムを架橋硬化させた、拘束型制振性の支持材を用い、その上下にポリノルボーネンゴムで作ったJIS−A硬度で40の衝撃吸収材として、支持材の下側に、下面50mm径、上面30mm径、高さ15mmのものを4個、等間隔になるように接着し、支持材の上側に、下面40mm径、上面30mm径、高さ10mmのものを5個接着固定した。両端のものは、支持材下側の衝撃吸収材と同じ位置、その他の3個は支持材下側の衝撃吸収材の間に設けた。各衝撃吸収材の径の小さい方を支持材に接着し、残る径の大きい方にブチル再生ゴム系粘接着剤を貼り付けて衝撃吸収剤付支持材とした。
【0136】
参考例1と同様にして、ALC床版に対して施工した。20mm厚パーチクルボード606mm幅×1818mm長さの長辺方向に衝撃吸収材付支持材を短辺方向の中央と両端から100mmの所に計3本を貼り付け、ALC床版の長辺方向とパーチクルボード長辺方向を合わせて施工した。
【0137】
次に、制振遮音材、比重3.0、6mm厚×455mm幅×910mm長さをパーチクルボード上全面に置敷きし、次に、15mm厚パーチクルボード909mm幅×1818mm長さを20mmパーチクルボードと長辺方向を直交方向で置敷し、20mmパーチに達するようにビス固定した。
【0138】
次に、12mm厚フローリング材、303mm幅×1818mm長さを15mm厚パーチクルボード長辺とフローリング材長辺が直交するようにフロアーネイルで固定した。
重量床衝撃音を測定し、その後、床荷重を60kg、80kg、120kgとして変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0139】
実験例2
図4の防音床構造を施工した。
5.5mm厚×100mm幅×1818mm長さの合板を上側支持材、3mm厚×100mm幅×1818mm長さの合板を下側支持材とし、衝撃吸収材を下面70mm角、上面50mm角、上下ゴム厚5mm、周囲ゴム厚10mm、高さ25mmで、内部にタイヤ粉末30メッシュを封入したブチルゴムJIS A硬度35を4個、等間隔で支持材に接着固定した。
【0140】
支持材は上側を5.5mm厚とし、下側を3mm厚とした。参考例1で用いたポリエチ発泡体の両面にアクリル粘接着剤を上下の支持材共に付けた。
【0141】
参考例1で用いたALC床版を用いて、20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードの短辺方向の両端から150mm内側に各々長辺方向で支持材を取り付け、ALC床版の長辺方向に直交する方向にパーチクルボードの長辺方向を設置し、次に、9mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを20mm厚パーチクルボードの長辺方向と直交する方向に置敷し、次に、15mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードと9mm厚パーチクルボードの長辺方向と直交する方向に置敷し、ビスで20mm厚パーチクルボードに固定した。
【0142】
次に、15mm厚パーチクルボードの長手方向とフローリング材の長手方向が直交する方向で、フローリング材(12mm厚×303mm幅×1818mm長さ)を床仕上材として、フロアーネイルで固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重60kg、80kg、120kgの変位量を測定し、表1に結果を示した。
【0143】
実施例
図5の防音床構造を施工した。
支持材に、5.5mm厚×100mm幅×1818mm長さの合板を用い、衝撃吸収材として液状ポリブタジエン硬化物SRIS 0101C型硬度10を用い、下面46mm径、上面23mm径、高さ25mmのもの3個を両端と中央で支持材に接着し、下面40mm径、上面20mm径、線径3.5mmの円錐台状バネを内部に発泡体を入れて、台座0.8mm厚×50mm角鉄板に固定し、上面に1mm厚ポリエチレン製キャップを取付けた物、高さ23mmを前記液状ポリブタジエン硬化物の取付位置の中央に計2個、接着剤とビスの併用止めをした。
【0144】
液状ポリブタジエン硬化物と円錐台状バネとの設置部の支持材上面に、80mm角、1mm厚の再生ブチルゴム系粘接着剤を貼り付け、液状ポリブタジエン硬化物のみに床版固定用に1mm厚再生ブチルゴム系粘接着剤を貼り付けた。
【0145】
20mm厚×606mm幅×1818長さのパーチクルボードに前記2種の衝撃吸収材、計5個の付いた支持材を、パーチクルボードの長手方向で短辺方向の中心と両端より100mm内側に貼り付けた。
【0146】
実験例2で用いたALC床版の長手方向と20mm厚パーチクルボードを合わせて、ALC床版に固定し、20mm厚パーチクルボードの長手方向と長手方向が直交するように、順に12mm厚×909mm幅×1818mm長さの石膏ボード、20mm厚パーチクルボードを置敷し、下部の20mmパーチクルボードにビスを固定した。
【0147】
次に、床仕上材として12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材の長手方向と20mm厚パーチクルボードの長辺方向と直交方向でフロアーネイルにて固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重による変位量を60kg、80kg、120kgで測定し、結果を表1に示した。
【0148】
実験
図6に示す防音床構造を施工した。
支持材として5.5mm厚×100mm幅×1818mm長さの合板2枚を液状ポリブタジエン架橋物からなる粘弾性体の約1mm厚で接着一体化した拘束型制振性の支持材を作った。
【0149】
衝撃吸収材として液状ポリブタジエン硬化物SRIS 0101C型硬度30の下面46mm径、上面23mm径、高さ25mmを3個、支持材の両端部と中央に接着固定し、前記と同一組成の液状ポリブタジエン硬化物SRIS 0101C型硬度30の下面46mm径、上面25.8mm径、高さ22mmを前記衝撃吸収材の中央で各1個づつ計2個支持材に取付けた。
【0150】
支持材の床下地材面に、80mm幅で1800mmの長さで再生ブチルゴム系粘接着剤を1mm厚貼り付け、床版側は前記再生ブチル系粘接着剤、1mm厚、20mm角を両端部と中央部の高さ25mmの衝撃吸収材のみに貼り付けた。
【0151】
20mm厚×606mm幅×1818長さのパーチクルボードの長辺方向に、短辺方向中央部と両端から100mm内側に計3本で貼り付けて、裏返してALC床版の長辺方向と20mm厚パーチクルボードの長辺方向とが直交する方向で固定した。
【0152】
次に、比重3.0、6mm厚×455mm幅×910mm長さの制振遮音板を全面に置敷し、9mm厚909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードと15mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを下地パーチクルボードの長手方向と直交する方向に順次全面に置敷し、15mmパーチクルボード上から20mmパーチクルボードにビス固定した。
【0153】
次に、12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材を下地材表面の15mmパーチクルボードの長手方向とフローリング材の長手方向が直交する方向でフロアーネイルで固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重60kg、80kg、120kgのときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0154】
実験
図7の防音床構造を施工した。
支持材として一般構造用軽量形鋼のリップ溝形鋼100mm高さ×50mm幅×20mmリップ×1.6mm板厚×1800mm長さの折り曲げ部内側全面にブチルゴム系粘弾性体2mm厚の片側にアルミ箔100μmを貼り付けた物を貼り、拘束型制振性の支持材を作った。
【0155】
次に、実施例に使用した液状ポリブタジエン硬化物SRIS 0101C型硬度10の下面46mm径、上面23mm径、高さ25mmを等間隔に5個取付け、衝撃吸収材付支持材を作った。次に、支持材の上面と衝撃吸収材の下面に1mm厚再生ブチルゴム系粘接着剤を貼っておいた。
【0156】
20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードの長手方向に衝撃吸収材付支持材の長手方向を、パーチクルボード短辺方向の両端から150mm内側に2本取り付け、ALC床版の長辺方向にパーチクルボードの長辺方向が直交するように取り付けた。
【0157】
次に、20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを下のパーチクルボードの長辺方向と直交する方向で置敷し、下のパーチクルボードにビスで固定した。
【0158】
次に、12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材をフロアーネイルで固定した。フローリング固定方向はパーチクルボードの長辺にフローリング材の長辺を直交する方向とした。
重量床衝撃音を測定し、床荷重を60kg、80kg、120kgのときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0159】
実験
図8の防音床構造を施工した。
支持材に一般構造用角形鋼管100mm高さ×50mm幅×1.6mm板厚×1800mm長さを用い、鋼管内部の空洞内で、高さ方向の両内面に、50μmポリエステルフィルム付再生ブチルゴム系粘弾性体2mm厚×70mm幅×1800mm長さを貼り付けて、拘束型制振性の支持材を作った。
【0160】
衝撃吸収材は、実験で用いたポリノルボーネンゴムと同一組成で、下面40mm角、上面20mm角、高さ25mmの四角錘台状とし、4個を等間隔で接着固定した。
【0161】
拘束型制振性の支持材の上面に、参考例1で用いたポリエチレン発泡体の両面にアクリル粘接着剤を塗布したシートを40mm幅で1800mm長さで貼った。衝撃吸収材の床版設置面は、再生ブチルゴム系粘接着剤を貼付けた。
【0162】
20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードの長辺方向に、衝撃吸収材付の拘束型制振性の支持材を、パーチクルボード短辺方向の両端から150mm内側の所に貼付けた。
【0163】
前記パーチクルボードを裏返してALC床版の長辺にパーチクルボードの長辺が直交する方向で固定し、順次20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボード、床仕上材の12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材を長辺が各々直交するように、ビス固定とフロアーネイル固定をした。
重量床衝撃音を測定し、床荷重60kg、80kg、120kgのときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0164】
実施例
図9の防音床構造を施工した。
支持材として12mm厚×80mm幅×1818mm長さの合板4枚を液状ポリブタジエンゴム製粘弾性体と交互に積層硬化反応させて、51mm厚×80mm幅×1818mm長さの拘束型制振性の支持材を作った。
【0165】
前記拘束型制振性の支持材の粘弾性体および支持材が、床版および床下地材に直交方向となる方向で、上下に衝撃吸収材を接着固定した。上の衝撃吸収材は5mm厚×50mm幅×1818mm長さのEPT/IIRゴム低発泡品であり、下の衝撃吸収材は下面40mm角、上面20mm型、高さ25mmのEPT/ブチルゴムでA硬度30を5個等間隔で接着固定した。
【0166】
ゴム低発泡品の上には、再生ブチルゴム系粘接着剤を0.5mm厚で全面に設けた。EPT/ブチルゴムの床版設置面には再生ブチルゴム系粘接着剤を1mm厚で設けた。
【0167】
20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードの長辺方向に平行で、短辺両端から150mm内側に接着した。このパーチクルボードを裏返してALC床版の長手方向とパーチクルボード長辺方向が直交するように固定した。
【0168】
この上に、20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを敷き並べビス固定し、床仕上材として12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材をフロアーネイルで固定した。床下地材、床仕上材は下の板材の長辺が直交する方向に積層した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重60kg、80kg、120kgのときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0169】
実施例
図10の防音床構造を施工した。
支持材として一般構造用軽量形鋼のリップ溝形鋼100mm高さ×50mm幅×20mmリップ×1.6mm板厚×1800mm長さの折り曲げ部内側全面にブチルゴム系ダンピング材、比重2.8、4mm厚を貼り、残った空洞部にEPT発泡体を充填した。
【0170】
衝撃吸収材として、45mm幅×100mm長さ×30mm高さの上下面ゴム厚5mm、周囲ゴム厚8mmの油粘土封入NBR、ゴム硬度A−50を3個と液状ポリブタジエン硬化物SRIS 0101C型硬度30の下面46mmφ、上面18.4mmφ、高さ30mmを2個用意し、油粘土封入NBRを両端と中央に接着固定し、液状ポリブタジエン硬化物は油粘土封入NBR間の中央に接着固定した。
【0171】
支持材上面に40mm幅×1800mm長さ×1mm厚で、再生ブチルゴム系粘接着剤を貼り、油粘土封入NBRのALC床版設置面に1mm厚の再生ブチルゴム系粉接着剤を貼り、床下地材として、20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードの長辺方向に平行で、パーチクルボードの短辺の中央と両端から100mm内側に支持材を貼り付けた。
【0172】
この床下地材を裏返して、ALC床版の長辺方向と床下地材の長辺方向とが直交する方向でAlC床版に固定した。床下地材の長手方向と長手方向が直交するように、20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードをビス固定し、床仕上材の12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材を長辺方向と直交でフロアーネイルで固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重60kg、80kg、120kgのときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0173】
実験
図11の防音床構造を施工した。
支持材として、一般構造用各形鋼管100mm高さ×50mm幅×1.6mm板厚×1800mm長さを用い、鋼管内部の空洞にEPT発泡体粉末とタイヤ粉末を混合して充填し、両端にゴム栓した。
【0174】
支持材上面に、参考例1で使用したポリエチレン発泡体の両面にアクリル粘接着剤を設けた粘接着層を40mm幅1800mm長さで貼り付けた。
【0175】
衝撃吸収材として、発泡体封入ゴムを45mm幅×100mm長さ×30mm高さでゴム上下厚5mm、周囲ゴム厚8mmで作った。周囲のゴム硬度はA−50である。これを、支持材の両端部と中間2カ所に等間隔で接着固定した。発泡体封入ゴムの床版設置面に1mm厚再生ブチルゴム系粘接着剤を貼付けた。
【0176】
床下地材として、20mm厚×606mm幅×1818mm長さのバーチクルボードの長手方向に平行で、短辺方向の両端部より150mm内側に2本接着し、ALC床版の長辺方向にパーチクルボード長辺方向を平行に固定した。更に、20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを長辺同士が直交になるようにビスで固定した。次に、床仕上材として12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材を長辺同士が直交になるようにフロアーネイルで固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重60kg、80kg、120kgのときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0177】
実施例
図12〜14に示す防音床構造を施工した。
支持材として、一般構造用軽量形鋼のリップ溝形鋼60mm高さ×30mm幅10mmリップ×1.6mm板厚×600mmの長さのリップ部を床版側に向くようにして高さ30mm、幅60mmとして使用した。従って、支持材の上面は60mm幅の面として、再生ブチルゴム系粘接着剤を1mm厚で50mm幅、600mm長さで貼付けた。
【0178】
衝撃吸収材として、液状ポリブタジエン硬化物SRIS 0101C型硬度10の下面46mm径、上面23mm径、高さ25mmにJISA硬度40の15mmポリノルボーネンゴムシート打抜品46mm径を接着した物2個をリップ溝形鋼の空洞側の両端部に接着固定した。
【0179】
次に、実施例に使用した座付円錐台状バネの座に、上記JIS A硬度40の15mm厚ポリノルボーネンゴムシートを50mm角で接着し、リップ溝形鋼の空洞側の中央部に1個接着固定した。液状ポリブタジエン硬化物の床版設置部に、1mm厚、20mm角の再生ブチルゴム系粘接着材を貼付けた。
【0180】
床下地材を20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードの短辺と平行方向で、長辺方向の両端より100mm内側と中央に支持材を固定し、更に両方の中間に各1本貼り付け、1枚のパーチクルボードに支持材が5本になるように配置し、ALC床版の長辺方向とパーチクルボードの長辺を平行に貼り付け、更に20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを長辺同士が直交するようにビス固定し、床仕上材12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材を長辺同士が直交するようにフロアーネイルで固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重を60kg、80kg、120kgとしたときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0181】
実施例
図15及び16に示す防音床構造を施工した。
支持材として、廃プラ製角パイプ(70mm高さ×70mm幅×600mm長さ、中空部50mm高さ×50mm幅×600mm長さ)を用い、上面に再生ブチルゴム系粘接着剤を0.5mm厚×50mm幅×600mm長さで貼付けた。
【0182】
衝撃吸収剤として、50mm角×23mm高さの座付円錐台状バネ(実施例と同じ)の外周をEPTゴム製角パイプ(外寸70mm×70mm×25mm高さ、内寸55mm×55mm×25mm高さ)を、支持材中央部に1個設けた。
【0183】
次に、支持材面端部にEPT/IIRゴム40mm角/20mm角/25mm高さの実施例2で用いた四角錐台状ゴムの40mm角側を接着した。20mm角側に再生ブチルゴム系粘接着剤を貼付けた。
【0184】
20mm厚×606mm幅×1818mm長さのパーチクルボードの短辺方向に平行に前記衝撃吸収材付支持材を貼り付けた。貼付位置は長辺方向の両端から各々100mm内側と中央と更にその中央の5本である。
【0185】
前記パーチクルボードを裏返して、床版上にパーチクルボード長辺が床版長辺に直交となるように固定し、12mm厚×909mm幅×1818mm長さの合板を2枚順に長辺方向が直交するように積層しビス固定した。次に、フローリング材12mm厚×303mm幅×1818mm長さを長辺が直交する方向でフロアーネイルで固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重を60kg、80kg、120kgとしたときの変位量を測定し、結果を表1に示した。
【0186】
比較例1
図17及び18に示す床構造を施工した。図17は、細長い支持材で衝撃緩衝材が支持されていない床構造131の部分断面図である。図18は、図17の床材を床下地材側から見た平面図である。
【0187】
上板132と下板133の間に衝撃吸収材134a,134bを設け、下板133と床版2をビス固定した、床材135を用いている。上板132は床下地材7aのパーティクルボードとビス固定され、その上に制振遮音板17dと2枚のパーテクルボード7b,7c、床仕上げ材9のフローリング材の順で長辺を交互に直交して固定されている。
【0188】
上板(9mm×225mm角)の合板と下板(5.5mm厚×300mm角)の合板の四隅に、40mm角/20mm角×25mm高さの液状ポリブタジエン硬化物を置き、中央に40mm径/20mm径の円錐台状バネを50mm角鉄板の台座を付けて23mm高さにして、下板へビス止めし、液状ポリブタジエン硬化物を接着剤で、上下の合板と接着し、床材を作った。
【0189】
この床材を芯/芯で床版の短辺方向に600mmピッチ、長辺方向に455mmピッチで、DACビスで床版に固定し、20mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを床版に直交方向に敷並べ、ビスで床材の上板に固定した。
【0190】
次に、制振遮音材、比重3.0、6mm厚×455mm幅×910mm長さを全面に敷き並べ、その上に9mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボード、15mm厚さ×909mm×1818mm長さのパーチクルボードと12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材を、長辺を交互に直交させて固定した。
重量床衝撃音を測定し、床荷重を60kg、80kg、120kgとしたときの変位量、施行時間を測定し、表に示した。
【0191】
【表1】
Figure 0004097894
【0192】
【表2】
Figure 0004097894
【0193】
【表3】
Figure 0004097894
【0194】
表1〜3を参照して、実施例および比較例の測定結果を説明する。
参考例1は、支持材を、床下地材と同じ長さとし、アクリル粘接着剤で床下地材最下層の長辺方向に中央と両端から100mmの位置に貼付けてあり、床下地材のパーチクルボード1枚(606mm幅×1818mm長さ)当り、接着面積比は39.6%であり、拘束型制振作用を働かせている。
【0195】
また、衝撃吸収材は、支持材1818mm長さ当たり、60mm角/30mm角×25mm高さの液状ポリブタジエン硬化物5個を両端部とその間の4等分点の3個で支持している。
【0196】
その結果、比較例1のように衝撃吸収材が1坪当たり100個使用されていた物が45個で良くなり、しかも1dBであるが、防音性能も向上している。
【0197】
また、施工性も1坪当り、15分短縮された。明らかに使用部材が少なく、施工も容易となり、コスト低減も出来ている。
【0198】
実験例1は、支持材を拘束型制振板とし、支持材上下に衝撃吸収材を用いた例である。この場合は、支持材で床下地材の振動を拘束する効果は生じていないが、低周波側は効果が高く、L53となった。高周波側は比較例より悪化しているものの、重量衝撃音に悪影響を与えるレベルではない。
【0199】
これは、衝撃の吸収が衝撃材のみならず、支持材の変形吸収も有効に作用したものと思われる。また、この方法では、衝撃吸収材の使用量は、比較例の約80%であり、大きなコストダウンはできないが、施工面で15分/坪短縮されたことから、施工工数減と施工容易性が大きなメリットとなる。
【0200】
また、L55を狙う上からは、床下地材の制振遮音材を省略できるレベルであるので、ここでコストメリットが出せると思われる。
【0201】
実験例2は、上下に支持材を用いた例で、比較例1と比べ2dB低減できている。また、支持材の本数も長辺2辺で支持し、使用衝撃吸収材も1坪あたり、24個となり、比較例1の1/4である。コスト低減効果は大である。また、施工行性もよく、15分/坪短縮している。
【0202】
実施例1は、衝撃吸収材として2種類使用した例で、支持材は床下地材の面積比で8.7%拘束している。比較例1と比べ、3db改善できており、衝撃吸収材も45ヶ使用しており、比較例の約1/2である。ここでも、コスト低減は大である。施行性も14分/坪短縮しており、向上している。支持材上の構成から石膏ボードを除去して、L55に納まるレベルである。
【0203】
実験は、支持材を拘束型制振性の支持材とし、床下地材への支持材の拘束面積比も39.6%である。比較例1と比べ、3dB低減できている。衝撃吸収材は、1本の支持材の中に3ヶの25mm高さと2ヶの22mm高さの差を設けている。ここでも、衝撃吸収材は45ヶ/坪使用し、比較例1の約1/2である。支持材上の制振遮音材を省略しても、L55が達成できるレベルであり、コスト面で充分に目標をクリアー出来る。また、施工性も14分/坪短縮でき、施工性がよく、施工コストも低減できる。
【0204】
実験は、支持材の高さが高く、床下配管の対応も可能である。床衝撃音も比較例1より1dB良く、施工性も16分/坪短縮できている。衝撃吸収材使用量は30ヶ/坪で、比較例1と比べ約1/3になっており、コストダウンが大きく出来る。また、床の変位量も少なく問題はない。
【0205】
実験も支持材高さが高く、床下配管への対応が可能である。比較例1と比べ、2dB低減できており、また、衝撃吸収材も24ケ/坪で良く、比較例1の約1/4である。施工性も16分/坪短縮され、変位量も少なく良好である。
【0206】
実施例は、床下高さの調整が出来、配管ができる高さである。衝撃吸収材も上下にあり、床衝撃音は比較例1より4dB低減している。施工性もよく、16分/坪も短縮ができ、良好であり、床荷重の変位量も少ない。音性能、床変位量からすると、床下地材厚を減少させてコストダウンを行っても充分L55レベルを達成することができる。
【0207】
実施例は、床下配管等の床下スペースを利用する為の支持材で制振処理がされている。床下地材は、支持材3本で長辺方向に支持され、かつ床下地材は支持材と拘束面積比19.8%で拘束されているため、床下地材の振動も低減されている。その結果、比較例1より、制振遮音材を省略しても、2dB改善されている。衝撃吸収材量は、比較例の約1/2となっており、コストダウン効果も充分にあり、施工性でも16分/坪の短縮があり、施工性も一段と向上している。床荷重の変位量も少なく、床性能も良い。
【0208】
実験は、床下配管等の床下スペースを利用する工法に適しており、床下地材は支持材2本で支持され、かつ床下地材は支持材との間で拘束面積比13.2%で拘束され、床下地材の振動も低減されている。その結果、比較例1より制振遮音材を省略しても、3dB改善されている。衝撃吸収材は、発泡体封入ゴムを用いており、比較例1の使用量と比べて約4/1であり、コストダウン率も大である。加えて、施工性も16分/坪の短縮ができており、施工性も一段と向上している。床荷重に対する変位量も、支持材の曲げ剛性も寄与して、非常に少ない良好な結果が得られている。
【0209】
実施例は、リップ溝型鋼の折り曲げ空間部に衝撃吸収材を配置し、曲げ剛性の高い支持材を使用しているのに拘らず、ほとんど床下厚みを高くしない方法である。また、床下地材の短辺と同等の長さの支持材を5本使用しており、床下地材の拘束面積も13.7%である。衝撃吸収材使用量も比較例1の約1/2であり、コストダウンもできている。加えて、比較例1より床下地材の構成から制振遮音材を省略しても、1dB改善できている。施工性も16分/坪短縮しており、施工性も充分改良されている。床荷重の変位量も少なく支持材の曲げ剛性が寄与している。
【0210】
実施例は、床下利用の為の空間を保持し、床下地材の短辺と同等の長さの支持材5本で支持している。床下地材の拘束面積も13.7%で、衝撃吸収材は円錐台状バネの周囲を、バネより2mm高い角パイプ状ゴムで囲い、衝撃により角パイプ状ゴムが変形した後にバネが利き、バネの弾性による衝撃反力による悪影響を防いでいる。他の衝撃吸収材は、角錐台状ゴムで、これらの使用量は、比較例1の約1/2であり、床衝撃音も比較例1より3dB改善できている。施工性も15分/坪の短縮が出来でおり、一段と施工性も良くなっている。床荷重時の変形量も少なく良好な結果である。
【0211】
以上のように、本発明を利用することにより、防音床構造の重量床衝撃音が一層低減される。また、本発明により、衝撃吸収材使用量の減量や床下地材の簡素化が出来、防音床構造のコストダウンと、施工工数低減に伴う施工コストのダウンとにより、広く普及する上でのコストの障害がなくなる。
【0212】
さらに、本発明の防音床構造の施工は、熟練を要さず、誰が施工しても重量床衝撃音が一層低減され、同様な仕上がりとなる。本発明の防音床構造は、床荷重による変形も少なく、歩行感も良い。
【0213】
【発明の効果】
本発明によれば、1つずつ分離した状態のものからなる床版、各板材を長辺方向と短辺方向とで垂直方向に交互に積層する床下地材、より一層厚い板厚を有する床下地材の最下層の板材、線形バネ特性、デグレッシブバネ特性、プログレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる群より選ばれる少なくとも1種のバネ特性を有する複数の衝撃吸収材が異なるバネ特性を有するように2種以上の組合せを持って構成される防音床材、各々別々に所定の配置で床版及び床下地材に粘接着等により固定される所定の防音床材の複数によって、広がった衝撃が個々の防音床材で吸収され、底突きや飛び跳ねが防止され、防音床構造の重量床衝撃音を著しく低減させると共に、防音床構造の施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例にかかる防音床構造を防音床材の長さ方向で切断して見た部分断面図である。
【図2】 図1の防音床構造で用いる防音床材を下から見た裏面図である。
【図3】 本発明にかかる一実験例の防音床構造の部分断面図である。
【図4】 本発明にかかる他の実験例の防音床構造の部分断面図である。
【図5】 本発明の一実施例の防音床構造の部分断面図である。
【図6】 本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。
【図7】 本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。
【図8】 本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。
【図9】 本発明の他の実施例の防音床構造の部分断面図である。
【図10】 本発明の更に他の実施例の防音床構造の部分断面図である。
【図11】 本発明にかかる更に他の実験例の防音床構造の部分断面図である。
【図12】 本発明の更に他の実施例の防音床構造の部分断面図である。
【図13】 図12の防音床材の他の部分の部分断面図である。
【図14】 図12及び13に示す防音床材を下から見た裏面図である。
【図15】 本発明の更に他の実施例の防音床構造の部分断面図である。
【図16】 図15の防音床材の他の部分の部分断面図である。
【図17】 細長い支持材で衝撃緩衝材が支持されていない床構造の部分断面図である。
【図18】 図17の床材を床下地材側から見た平面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61,71,81,91,101,121 防音床構造
2 床版
3,13a,13b,13c,13d,23,33a,33b,33c,43a,43b,53,63,73a,73b,83a,93,103,113,123,123g 衝撃吸収材
4,14,24,34,44,44a,54,64,74,84,94,104,124 支持材
5,25,35,45,55,65,75,85,95,105,125 防音床材
6,36,66 粘接着剤
7 床下地材
7a,7b,7c パーチクルボード
8a ビス
8b フロアーネイル
9 床仕上げ材
14a,64b,74b,84b 粘弾性体
14b 鉄板
33d 台座
33e,84c 発泡体
33f キャップ
44b 架橋粘弾性体
17d 制振遮音板
54a リップ溝形鋼
64a 角形鋼管
74a 板状拘束材
103a,113a ポリノルボーネンゴム
103b 液状ポリブタジエン硬化物
113b 座付円錐台状バネ
113c バネ部分
123a 角パイプ状ゴム
123b 座付き円錐台状バネ
123c バネ部

Claims (7)

  1. 床版と前記床版上の床下地材とを備える戸建住宅や低層集合住宅のような柔構造建築物の防音床構造であって、
    前記床版が1つずつ分離した状態のものからなり、前記床下地材を構成する各板材が長辺方向と短辺方向とが交互になるように積層されており、前記床下地材の最下層の板材が、床下地材を構成する板材の中では一番厚い板厚を有しており、前記床版と前記床下地材との間に複数の防音床材が各々離れた状態で配置されており、前記各防音床材が、複数の弾性変形可能な衝撃吸収材と、前記各衝撃吸収材を支持する細長い剛性の支持材とを備えており、前記細長い支持材が床版又は床下地材の最下層の板材の長辺又は短辺と同程度の長さを有しており、前記細長い支持材の上面及び下面の少なくとも一方に前記各衝撃吸収材が設けられており、前記各衝撃吸収材が、線形バネ特性、デグレッシブバネ特性、プログレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる群より選ばれる少なくとも1種のバネ特性を有しており、防音床材が異なるバネ特性を有する2種以上の衝撃吸収材の組合せからなり、前記防音床材に、粘接着剤が塗布又は貼り付けられており、前記各防音床材が各々別々に前記床版及び前記床下地材に粘接着固定されており、前記各防音床材が前記床下地材を支持していることを特徴とする、防音床構造。
  2. 前記床版又は前記床下地材が、複数の細長い床版又は複数の細長い板材を同一方向に継ぎあわせて形成されており、前記防音床材が、前記床版又は前記床下地材の最下層の板材の何れか一辺に直交するように配置されていることを特徴とする、請求項1記載の防音床構造。
  3. 戸建住宅や低層集合住宅のような柔構造建築物において、1つずつ分離した状態の床版と前記床版上の床下地材との間に設ける防音床材であって、
    前記防音床材が、複数の弾性変形可能な衝撃吸収材と、前記各衝撃吸収材を支持する細長い剛性の支持材とを備えており、前記細長い支持材が床版又は床下地材の最下層の板材の長辺又は短辺と同程度の長さを有しており、前記細長い支持材の上面及び下面の少なくとも一方に前記各衝撃吸収材が設けられており、前記各衝撃吸収材が、線形バネ特性、デグレッシブバネ特性、プログレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる群より選ばれる少なくとも1種のバネ特性を有しており、防音床材が異なるバネ特性を有する2種以上の衝撃吸収材の組合せからなり、前記防音床材に、粘接着剤が塗布又は貼り付けられており、複数の前記防音床材が各々離れた状態で前記床版と前記床下地材との間に配置され、前記床下地材を構成する各板材が長辺方向と短辺方向とが交互になるように積層され、前記床下地材の最下層の板材が、床下地材を構成する板材の中では一番厚い板厚を有し、前記各防音床材が各々別々に前記床版及び前記床下地材に粘接着固定され、前記各防音床材が前記床下地材を支持することを特徴とする、防音床材。
  4. 前記各衝撃吸収材が、気体封入ゴム、繊維封入ゴム、発泡体封入ゴム、粘土封入ゴム及び液体封入ゴムからなる群より選ばれる少なくとも1種のゴムから形成されていることを特徴とする、請求項3記載の防音床材。
  5. 前記衝撃吸収材が、相対的に高さの高い衝撃吸収材と、相対的に高さの低い衝撃吸収材とからなっており、前記相対的に高さの高い衝撃吸収材が前記床下地材を支持しており、前記相対的に高さの低い衝撃吸収材と前記床下地材又は前記床版との間に空間が設けられており、前記床下地材が衝撃を受けて変位した時、前記相対的に高さの低い衝撃吸収材と前記床下地材又は前記床版とが接触することを特徴とする、請求項3又は4記載の防音床材。
  6. 前記支持材が、細長い板状物を幅方向に折れ曲げた折板状体又は筒状体からなり、前記折板状体又は前記筒状体の内面に、粘弾性体が積層されていることを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一項記載の防音床材。
  7. 床版と前記床版上の複数の防音床材と前記各防音床材上の床下地材とを備えている戸建住宅や低層集合住宅のような柔構造建築物の防音床構造を得るにあたり、
    前記各防音床材が、複数の弾性変形可能な衝撃吸収材と、前記各衝撃吸収材を支持する細長い剛性の支持材とを備えており、前記細長い支持材が床版又は床下地材の最下層の板材の長辺又は短辺と同程度の長さを有しており、前記細長い支持材の上面及び下面の少なくとも一方に前記各衝撃吸収材が設けられており、前記各衝撃吸収材が、線形バネ特性、デグレッシブバネ特性、プログレッシブバネ特性及び定荷重バネ特性からなる群より選ばれる少なくとも1種のバネ特性を有しており、防音床材が異なるバネ特性を有する2種以上の衝撃吸収材の組合せからなり、前記床版を1つずつ分離した状態で形成し、前記各防音床材を各々離れた状態で前記床版と前記床下地材との間に配置し、この際、前記防音床材に、粘接着剤を塗布又は貼り付け、前記床下地材を構成する各板材を長辺方向と短辺方向とが交互になるように積層し、前記床下地材の最下層の板材が、床下地材を構成する板材の中では一番厚い板厚を有するようにし、前記各防音床材を各々別々に前記床版及び前記床下地材に粘接着固定し、前記各防音床材によって前記床下地材を支持することを特徴とする、防音床構造の施工方法。
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