JPH068565B2 - 緩衝床構造 - Google Patents

緩衝床構造

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JPH068565B2
JPH068565B2 JP62227220A JP22722087A JPH068565B2 JP H068565 B2 JPH068565 B2 JP H068565B2 JP 62227220 A JP62227220 A JP 62227220A JP 22722087 A JP22722087 A JP 22722087A JP H068565 B2 JPH068565 B2 JP H068565B2
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JP
Japan
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floor
load
spring
washer
bolt
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JP62227220A
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武 布施
生 西村
一隆 大川原
寛剛 滝沢
勝士 宇佐美
輝雄 折笠
良樹 田中
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Shimizu Construction Co Ltd
Nippon Hatsujo KK
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Nippon Hatsujo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、緩衝床の構造に係り、詳しくは、柔剣道場の
床、エアロビクススタジオの床、高級オフィスビルの床
等に好適に用いられる緩衝床構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、床の衝撃荷重を緩和するために床下の根太にコイ
ルばねを用いた緩衝床が知られている。
しかし、コイルばねを用いた緩衝床は、床荷重とばねの
撓みの関係が比例的で、かつ減衰作用がないので、衝撃
が小さい時でも床が振動し、また振動が持続するため不
安定感を生ずるという不具合があった。
また、上記不具合を避けるためばねを強くして床の初期
支持力を高めるとすると床の緩衝性が低下する等の問題
があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記問題を解決すべく創案されたものであっ
て、その目的とするところは、小さい床衝撃では床が振
動せず、所定値を超える床衝撃に対して衝撃が吸収さ
れ、さらに衝撃により発生した床振動の減衰が速やかで
安定性がある緩衝床構造を提供することである。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明が採用した技術手段
は、床構成部材を、ばね部材に予めプレロードを導入し
て形成した複数の支持装置で支持した緩衝床構造であっ
て、上記支持装置は、水平なばね座と、ばね座に保持さ
れ垂直方向に作用するばねと、床荷重をばねに伝達する
荷重伝達部材とからなり、上記荷重伝達部材は、床受座
金と、荷重受座金と、該荷重受座金の中心部位に設けら
れた孔に遊挿されたボルトと、ボルトに螺合されたナッ
トで構成され、上記床受座金は該ボルトの上端部に螺合
され、床を高さ調節可能に支持していると共に、上記ナ
ットをボルトに締め込むことにより荷重受座金を介して
荷重調節自在にばねにプレロードを与えるように構成さ
れていることを特徴とする。
〔作用〕
床を支持する支持装置のばねには予め所定のプレロード
が導入されているので、プレロード以下の床の静荷重
や、人の通常動作時の衝撃荷重に対しては床は不要に撓
んだり振動したりせず、プレロード以上の衝撃荷重が加
わった時初めて床は撓んで衝撃を吸収する。
また、ナットを締め込むことによりプレロードを導入す
るものであるため、ナットの締め込み位置によってプレ
ロードの可変が自在であり、さらには、床受座金の位置
調節により床の高さを調節することもできる。
〔実施例〕
本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図は本発明に係る緩衝床構造の縦断面図、第2図は
同緩衝床構造の一部切欠斜視図、第3図は同緩衝床の支
持装置の第1実施例の縦断面図である。
図において緩衝床1は、縦横碁盤目状に配した方形のパ
ーティクルボード等でなる夫々独立した床パネル2上
に、下地合板3aに化粧材3bを貼った床部材3が載置
され、各床パネル2は夫々複数の支持装置4を介してコ
ンクリートスラブ5上に弾性支持され置床式組み構造と
なっている。
支持装置4は、コンクリートスラブ5に固定されるばね
座6と、該ばね座6に着座されるばね7と、緩衝床1の
床荷重をばね7に伝える荷重伝達部材8からなる。ばね
7は皿状の積層板ばねでなり、皿ばね7間の摩擦により
床荷重が熱エネルギーに転化され衝撃エネルギーを減衰
するようになっている。
荷重伝達部材8は、荷重受座金8aと、該荷重受座金の
中心部位に設けられた孔に遊挿されたボルト8bと、ボ
ルトに螺合された二重ナット8cと、床受座金8dで構
成され、該ナット8cをボルト8bに締め込むことによ
り荷重受座金8aを介して荷重調整自在にばね7にプレ
ロードを与えるように構成されている。ナット8cはば
ね7の圧縮位置で荷重伝達部材8の反撥を制止する制止
部材としての役割をも有し、ナット8cの締め込み位置
でプレロードの調節が可能である。
床パネル2はボルト8b上端部に螺合された床受座金8
dによって高さ調節可能に支持され、床荷重は床受座金
8d、ボルト8b、ナット8c、荷重受座金8aを介し
てばね7に伝えられる。
第4図は、支持装置4の第2の実施例を示すもので、ば
ね座6は円板状の座板6bと座板6bより突成した円筒
状のボス6cからなり、ばね座6のボス6cにはコイル
ばね7′が外挿されている。ボス6cには円筒状の荷重
受座金8aが摺動可能に外嵌されており、床荷重は床受
座金8d,ボルト8b、二重ナット8c、荷重受座金8
aを介してばね7′に伝えられる。プレロード導入方法
は第1実施例と同様であり、ナット8cをボルト8bに
締め込むことにより荷重調節自在にプレロードが導入さ
れる。また、床パネル2はボルト8b上端部に螺合され
た床受座金8dによって高さ調節可能に支持される。
第5図は一般のコイルばねのばね特性を示したグラフ
で、ばねの比例限界内において荷重Pと撓みδとは比例
し、荷重・撓み線は直線となる。すなわち、床荷重がP
0からP1、P2と増加するに伴って床の撓みはδ0からδ
1、δ2と直線的に増加する。このため床の初期支持力は
小さく、僅かの衝撃でも床は振動する。ここで、床の支
持装置4に予めP1のプレロードを導入して初期撓みδ1
を与えておけば床荷重P1までは床の撓みはなく、人の
通常の動作に対して床は不要に振動せず安定し、プレロ
ードP1を超える衝撃荷重が床に作用した時床は撓んで
衝撃を吸収する。この効果は例えば、プレロードを導入
したコイルばねを用いた第2実施例の支持装置によって
得られる。
第6図は板ばねのばね特性を示したグラフで、板ばねの
場合、単一の板ばねでは板ばねとばね座間、積層板ばね
では板ばね相互間および板ばねとばね座間に生じる摩擦
力で、図に見られるような撓み経路と復帰経路と異るヒ
ステリシス効果が生じる。積層板ばねを用いた第1実施
例では、プレロード導入と上記ヒステリシス効果とによ
って床に適当な緩衝力を保持させながら初期支持力を高
めることができると共に、発生した床の振動が速やかに
減衰される。
〔発明の効果〕
叙上のように、本発明は、床構成部材を、ばね部材に予
めプレロードを導入して形成した複数の支持装置で支持
した緩衝床構造であって、上記支持装置は、水平なばね
座と、ばね座に保持され垂直方向に作用するばねと、床
荷重をばねに伝達する荷重伝達部材とからなり、上記荷
重伝達部材は、床受座金と、荷重受座金と、該荷重受座
金の中心部位に設けられた孔に遊挿されたボルトと、ボ
ルトに螺合されたナットで構成され、上記床受座金は該
ボルトの上端部に螺合され、床を高さ調節可能に支持し
ていると共に、上記ナットをボルトに締め込むことによ
り荷重受座金を介して荷重調節自在にばねにプレロード
を与えるように構成したことを特徴としたから、以下の
ような格別の効果を奏する。
(1)床を支持する支持装置のばねには予め所定のプレ
ロードが導入されているので、プレロード以下の床の静
荷重や、人の通常動作時の衝撃荷重に対しては床は不要
に撓んだり振動したりせず、プレロード以上の衝撃荷重
が加わった時初めて床は撓んで衝撃を吸収し、必要な衝
撃荷重が得られる。
(2)ナットを締め込むことによりプレロードを導入す
るものであるため、床を支持した後であっても、ナット
の締め込み位置によってプレロードの可変が自在であ
る。したがって、用途、必要に併せて床全体あるいは床
の一部に最適なプレロードを導入することができる。
(3)床受座金により床の高さを調節することができる
ので、一種類の支持装置を用意するのみで、様々な条件
の床構造に対応することができ、また床パネルおよび床
パネル相互の高さ調節が容易であり、融通性も高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る緩衝床構造の縦断面図、第2図は
同緩衝床構造の一部切欠斜視図、第3図、および第4図
は、同緩衝床の支持装置の第1,第2実施例の各縦断面
図、第5図はコイルばねのばね特性を示したグラフ、第
6図は板ばねのばね特性を示したグラフである。 1‥緩衝床、2‥床パネル、3‥床部材、4…支持装
置、5…コンクリートスラブ、6…ばね座、7…ばね、
8…荷重伝達部材、8a…荷重受座金、8b…ボルト、
8c…ナット、8d…床受座金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大川原 一隆 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 滝沢 寛剛 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 宇佐美 勝士 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 折笠 輝雄 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 田中 良樹 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−182360(JP,A) 実公 昭58−8825(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床構成部材を、ばね部材に予めプレロード
    を導入して形成した複数の支持装置で支持した緩衝床構
    造であって、上記支持装置は、水平なばね座と、ばね座
    に保持され垂直方向に作用するばねと、床荷重をばねに
    伝達する荷重伝達部材とからなり、上記荷重伝達部材
    は、床受座金と、荷重受座金と、該荷重受座金の中心部
    位に設けられた孔に遊挿されたボルトと、ボルトに螺合
    されたナットで構成され、上記床受座金は該ボルトの上
    端部に螺合され、床を高さ調節可能に支持していると共
    に、上記ナットをボルトに締め込むことにより荷重受座
    金を介して荷重調節自在にばねにプレロードを与えるよ
    うに構成されていることを特徴とする緩衝床構造。
JP62227220A 1987-09-10 1987-09-10 緩衝床構造 Expired - Lifetime JPH068565B2 (ja)

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JPH01125464A JPH01125464A (ja) 1989-05-17
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JP2004044093A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Haseko Corp 二重床支持装置とこれを用いた遮音床構造
JP2006169959A (ja) * 2006-02-20 2006-06-29 Hayakawa Rubber Co Ltd 防音床構造、防音床材及び防音床構造の施工方法

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