JP4302052B2 - 梁構造及び梁用防音材 - Google Patents

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Description

本発明は、床版と前記床版下の防音材と前記防音材下の梁とを備える梁構造及びそれに用いる梁用防音材に関する。更に詳しくは、本発明は、所定の衝撃吸収材を用いた建築物の防音構造に係るもので、建築分野に於ける衝撃振動に起因する発生騒音を防止する技術に関する。
従来から、衝撃吸収材には、様々な物が用いられている。特に、本発明者等による提案では、多くの実棟で梁への振動伝達が防止出来る事や、重量床衝撃音が、戸建住宅やアパートの様な建築構造体相互間の固定度の低い建築物であっても、L55をクリアー出来る事を証明して来た(例えば、特許文献1及び2参照)。これらの提案は、梁上に防振ゴムを設け、梁に振動を伝え難くするものや、床版上に、線状の一定ピッチで、衝撃吸収材を設け、その上に浮床を形成するものである。
特開2000−345650号公報 特開2003−160992号公報
本発明者の検討によれば、特許文献1では、所定の防振ゴムによる梁上処理のみで床衝撃音を激減させるには限界がある事が分かった。また、特許文献2では、所定の防音性能を得るには、床版上に設置する衝撃吸収材が比較的多く必要である事が分かった。なお、特許文献2では、衝撃吸収材の上に浮床構造を形成し、広い面積に衝撃力を分散し、床版に接する衝撃吸収材1ケ当りの分担衝撃力を小さくして、板材で連結一体化させた床版が大きくなる為、床版振動が生じ難くなり、重量床衝撃音が激減する。
従来の床は、床版をパーチクルボード固定し、床仕上材を固定するのみであるので、重量衝撃音改善床は、衝撃吸収材を比較的多く必要とし、かつ浮床構成板材も必要となり、音性能面では好感を与えられるが、最終ユーザーにとっては、どうしても高額となってしまい、広く普及するに至っていない。
本発明の課題は、床振動において、最大振幅が5mm以下で、かつ振動減衰が1秒以内であって、重量床衝撃音がL−60以下で、及び軽量床衝撃音がL−55以下の防音性能を示す床を、従来からの建物構造の基本的な構成を変える事なく、特に、床版上の構成を従来とほとんど変える必要がなく、むしろ簡略化が可能な状態で提供する事である。
本発明は、床版と前記床版下の防音材と前記防音材下の梁とを備える梁構造であって、前記防音材がバネ特性の異なる独立した複数の衝撃吸収部材から構成されており、前記衝撃吸収部材の上下面の少なくとも一方に細長い支持材が設けられており、前記各衝撃吸収部材が各々前記支持材の長さ方向で離間しており、前記各衝撃吸収部材が前記支持材に固定されることによって、前記各衝撃吸収部材が連結一体化されており、前記防音材が予め縦方向に圧縮されており、前記防音材が前記梁又は前記床版に固定されていることを特徴とする梁構造及びそれに用いる梁用防音材に係るものである。
本発明は、複数種類のバネ特性を示す様に複数の衝撃吸収部材が一定距離で配置された衝撃吸収材が、予め縦方向に圧縮した状態で梁と床版との間に介在させる事により、床構造において優れた防音性能を発揮するという知見に基づく。
本発明者は、世の中に静かな床を普及させたい一念で、別異の観点、すなわち、柱、梁、床、壁等の構造体の固定度が低い建築物に於て、従来の基礎的建築構造を変えないで、しかも床版上の構成に左右されないで、L−60以下の重量床衝撃音を示す床を提供するという観点から、静かな建物に挑戦した。
様々な検討、実験の末、本発明者は、バネ特性の異なる衝撃吸収部材を梁上に設置する際に、衝撃吸収部材の一定量を予め床荷重よりも大きな応力等で強制的に変形させておく事によって、床振動の最大振幅が少なく、減衰も早い床構造を得る事が出来、しかも、かかる床構造で、重量床衝撃音がL60以下、軽量床衝撃音もL55以下となる事を見出し、本発明を完成した。
本発明によれば、複数種類のバネ特性を示す様に複数の衝撃吸収部材が横方向に独立して配置された防音材を、予め縦方向に圧縮した状態で、梁と床版との間に介在させる事によって、床振動において、既存の基本的構成に左右されないで、最大振幅が5mm以下で、かつ振動減衰が1秒以内であって、重量床衝撃音がL−60以下で、及び軽量床衝撃音がL−55以下の優れた防音性能の床構造を得る事が出来る。
本発明の実施をする形態について説明する。
(1)(衝撃吸収材)
防音材には、被衝撃体と前記被衝撃体下の基材との間に介在され、前記被衝撃体からの衝撃力を低下させる衝撃吸収材を用いる事が出来る。かかる衝撃吸収材は、床構造、階段構造等の種々の構造に適用する事が出来る。以下、本明細書では、主として、衝撃吸収材が梁用又は床版用防音材を、被衝撃体が床版を、及び基材が梁を、防音構造が梁構造又は防音床構造を意味する。
衝撃吸収材は、バネ特性の異なる独立した複数の衝撃吸収部材から構成されており、前記衝撃吸収部材の上下面の少なくとも一方に支持材が設けられており、前記各衝撃吸収部材が前記支持材に固定される事によって、前記各衝撃吸収部材が連結一体化されており、前記衝撃吸収材が予め縦方向に圧縮されているものを用いる事が出来る。かかる衝撃吸収材は、複数で各々横方向に離間して前記基材上に設ける事が出来、前記衝撃吸収材は前記基材又は前記被衝撃体に固定する事が出来、被衝撃体と衝撃吸収材と基材とを具える防音構造を形成する事が出来る。
防音床構造では、バネ特性の異なる衝撃吸収部材を複数用い、各衝撃吸収部材を細長い支持材に一定距離で配置して防音材を形成させ、かかる防音材を梁と床版との間に介在させる事が出来る。この際、かかる防音材は、各衝撃吸収部材を予め圧縮し、特に、防音材を複数用い、衝撃吸収部材上の少なくとも床版を含む床の載荷荷重より大きな応力で圧縮させた状態で、梁と床版との間に介在させて、固定する事が出来る。
かかる防音床構造においては、柱、梁、床、壁等の構造体の固定度の低い、低固定度建物に於て、建物構造を変える事なく、しかも、床版上の構成を従来とほとんど変える事なく、むしろ簡略化が可能な状態で、優れた防音性能を発揮させる事が出来る。
(1−1)(防音材)
衝撃吸収材、特に、防音材は、複数の衝撃吸収部材と、それ等を一定の距離で配置し、各衝撃吸収部材を連結一体化させる支持材とから構成する事が出来る。本発明では、防音材は、主として、衝撃力の大きな重量床衝撃音の改善に効果の高い衝撃吸収材が用いられる。
(1−2)(衝撃吸収部材)
この様な大きな衝撃力に対して少ない変位量で効果を発揮させるには、防音材は、バネ特性の異なる衝撃吸収部材を組み合わせる必要がある。
衝撃吸収部材のバネ特性には、線形バネ特性、デグレッシブバネ特性、プログレッシブバネ特性、定荷重バネ特性等の単独や組合せを用いる事が出来る。これらの特性は、種々の形状、材質等から得る事が出来る。また、材質としては、金属、プラスチック、ゴム、繊維状物、発泡体、ゴム粉末等の粉粒体をバインダーで成形固定した物等の多岐にわたるものから選定する事が出来る。
(1−3)(衝撃吸収部材の形状、材質等)
衝撃吸収部材は、種々の形状、材質等からなる事が出来る。各衝撃吸収部材は、形状や高さを変えても良い。また、衝撃吸収部材にゴム等を用いる場合、ゴムは弾性成分と粘性成分のバランスを様々に変える事が出来、粘性成分を増やす事で低反発弾性とした場合は、振動減衰効果が大きくなるが、この場合は、いくらかの弾性体を混合させた方が、復元性が向上するので、併用した方が良い。この時、弾性体は、低反発弾性に優れた衝撃吸収部材に比べ、相対的に高さを低くした方が床振動の減衰性が良くなる。圧縮後の変形代が確保できるように、衝撃吸収部材の最も高いものが圧縮前に10mm以上あった方が良い。
(1−4)(連結材)
複数の衝撃吸収部材に一つの連結材を固定して、1つの衝撃吸収部材として作用させる事も出来る。連結材の形状、材質等、特に制限はないが、代表的には、板状であり、合板、パーチクルボード等の木質材、鉄等の金属材、プラスチック、FRPを単体又は併用して使用出来る。後述する支持材と同様なもので良い。
(1−5)(防音材の圧縮)
衝撃吸収部材は、複数で、バネ特性を考慮して、予め圧縮して用いる。本発明にかかる衝撃吸収部材は、予め圧縮しておかないと、衝撃時に総変形量が大きくなり過ぎ、床振動の最大変位が大きく、しかも、減衰時間が長くなり、床として不安定で、不快な床となるので好ましくない。また、予め圧縮しておかないと、特に、重量衝撃音への悪影響も出易く、特に、125Hzや250Hzの共振が生じ易く、床の衝撃反力が生じ易く、前記の減衰時間が長くなり、十分に床振動が低減しきれていない時に、次の床振動を受けることとなり、重量床衝撃音を低減させる事が出来なくなってしまう。したがって、衝撃吸収部材は、予め圧縮して用いる事は必須条件である。この為、後述の支持材に予め固定しておく事が一定の衝撃吸収性能を発揮させる上で不可欠となり、変位量を小さくする上で、また、衝撃反力を小さくする上でも、予め圧縮固定して用いる事が望ましい。圧縮量は、防音材上の床荷重より大きい応力によるものが良い。
最適な衝撃吸収性能を得るには、実験により確認する必要がある。つまり、個々の衝撃吸収部材の組合せやその圧縮高さは非常に多くのパターンとなり、一定の数式にあてはめて機械的に計算出来る程、単純ではない為である。但し、圧縮量は、防音材上の床荷重より大きい応力という比較的絞られた範囲で、一番良好な重量床衝撃音と最大変位量及び減衰性とから、実験値の中から選定すれば良い。床荷重より大きい応力とするのは、防音材の圧縮が各衝撃吸収部材の応力緩和度によって決まり、かかる各応力緩和の違いによって防音材の圧縮度が悪化する事を防ぐ目的であり、その意味から、衝撃吸収部材はバネと併用して応力緩和分の調整をしても良い。つまり、各衝撃吸収部材は、材質、形状等により、様々な応力緩和の度合を有する。したがって、防音材は、衝撃吸収部材の集合体故に、衝撃吸収部材の組合せにより応力緩和分を見込んで、床荷重より大きい応力を設定する必要がある。その意味から、図3に示す様に、防音材は梁下のバネと併用して、応力緩和分の調整をしても良い。
(1−6)(防音材の圧縮手段)
防音材は種々の圧縮手段によって圧縮する事が出来る。防音材は、それ自体で、すなわち、2枚の支持材で挟まれた衝撃吸収部材をその2枚の支持材で圧縮する事や、支持材と梁との間、又は床版と支持材との間、床版と梁との間、場合によっては、梁と連結材又は連結材と床版との間で圧縮する事が出来る。例えば、支持材は、それ自体によって梁との間の間隔を狭められ、防音材を圧縮するための圧縮固定治具を有する事が出来る。また、床版は、梁に固定され、梁との間の間隔を狭めるための圧縮固定治具を有する事が出来る。圧縮固定治具は、その圧縮固定度合いをコントロール出来る事が望ましい。かかる圧縮固定手段は、どの様な方法でも良く、特に限定しない。
(1−7)(防音材の固定)
床版と梁との間で、防音材を直接圧縮固定する場合は、防音材を、床版と、支持材と、及び梁との少なくとも1箇所で固定する事が出来る。かかる固定手段も特に限定されないが、治具や粘着又は接着、それ等の併用でも良い。固定手段は、衝撃反力での被衝撃体の飛び上りを防止出来る手段であれば良い。
防音材は複数の床版を1つで受けても良く、隣接する床版を約半分づつで受ける様にしても良い。1つの防音材で1つの床版を受けても良いが、1つの防音材で1つの床版を受けるよりも、隣接する床版を複数の防音材で受ける方が良い傾向がある。これは、床版が1つの大きな床版としての動きとなり易く、大きな床版の方が動かすのには大きなエネルギーが必要となり、それだけエネルギーロスし易い為と思われる。
(1−8)(支持材)
支持材は、衝撃吸収部材の組合せや間隔を予め固定して、連結一体化する物である。支持材は、取付け時に、誰が取付けても同じ組合せとする事が出来る物が良い。
(1−9)(支持材等の形状)
支持材は細長い板状のものが良い。支持材の長さは、防音材としての運搬等のし易さ、施工のし易さを考慮すると、1.8m程度が丁度良い長さである。なお、支持材は、これよりも短かくても、長くても、特に問題は無い。
また、防音材における支持材の幅は、梁幅の2倍程度が限度である。つまり、これ以上広幅とすると、梁で支持される部位と梁の外側にはみ出た部分との間で、衝撃時の力のかかり方が均一でなくなり、防音材の衝撃バランスが崩れ、衝撃吸収性能が悪化する為である。支持材は、床版や梁と直接接触して異音を生じるおそれがある場合には、ゴムテープや各種材質の発泡体テープを支持材に貼っておいても良い。
支持材の材質は、特に制限されないが、合板、パーチクルボード等の木質材、鉄等の金属材、プラスチック、FRPを単体又は併用して使用出来る。
(2)(防音床構造)
次に、防音構造、特に、防音床構造について説明する。
床構造に防音性能を付与する事は必要であるが、現在用いられている建築構造体を変えない事が望ましく、その事が前提である。
(2−1)(被衝撃体)
本発明は、基材、特に、梁の上と被衝撃体、特に、床版の下との間に、複数の衝撃吸収部材を介在させるものである。床版は、ALCやPC版や木パネル版等で良い。床版上には、合板、パーチクルボード、遮音材、石膏ボードや、床仕上材等の板材を任意枚数積層する事が出来る。板材は、各々継目をずらし、長辺方向を直交にして積層し、床版と連結一体化する事が出来る。
(2−2)(板材)
床版の上の構成材もほぼ同一とする事が望ましいが、音性能の調整の為に積層する板材は、多少増減させる事は可能である。板材としては、遮音材等の防音性能を有するものを用いる事が出来る。傾向として、床版の直上に、ゴム系遮音材、アスファルト系高比重遮音材等の遮音材を介在させた方が防音性能に優れる。
また、床版は、遮音材の上から、合板やパーチクルボードで固定した方が、重量床衝撃音、振動減衰共良くなると共に、床版との固定時にビス頭が板材に沈み込み易く、固定度も増す。
(2−3)(防音材の配置)
従来、床版は短辺側の両端を梁幅の約半分で受けて梁に横架され、床面を形成されていた。本発明では、複数の衝撃吸収部材を床版と梁との間に介在させるので、支持材幅を従来通り梁幅の約半分で、1つの防音材で1つの床版の片側短辺を受ける様にしても良く、1つの防音材を隣接する床版の片側短辺の半分づつで受ける様にしても良い。また、支持材幅を梁幅とほぼ同じにして、1つの防音材で2つの床版の各々片側短辺を受ける様にしても良く、長さを1.8m程度、幅を梁幅として、0.6mの床版短辺を6枚分の床版の片側短辺を受ける様にしても良い。
(2−4)(剛性重質材)
床版下面に、鉄板等の金属板や、フレキシブルボード等の無機質板や、パーチクルボード等の、剛性と重量増を具備する剛性重質材を設ける事が出来る。かかる剛性重質材は、単独又は併用して、DACビス等で床版に強固に固定すると、特に、重量床衝撃音を改善する効果が高い。剛性重質材は、板材で良いが、床版の下面全体に設けなくても良く、60%以上の面積で固定されていれば、十分に効果を発揮する事が出来る。また、隣接する床版間を固定する様に配置しても良い。
床版下面と剛性重質材との間に、粘弾性体や、不織布、高比重ダンピング材や、平滑なフィルムと凸凹に型付けしたフィルムとを貼り合せて、凸部空気室とフィルム凹部とを交互に形成したフィルム材のフィルム凹部に粘弾性体を充填し形成した制振シート等の制振材を介在させると、前記板材との間で拘束型制振層を形成するので、更に重量床衝撃音の改善効果が向上する。
以下、図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。
図1は本発明の1例の梁構造の平面図である。図2は本発明の他の例の梁構造の断面図である。図3は本発明にかかる1例の梁と防音材との組合せの断面図である。図4(a)は本発明の1例の梁用防音材の裏面図である。図4(b)は図4(a)の梁用防音材の側面図である。図5(a)は本発明の他の例の梁用防音材の裏面図である。図5(b)は図5(a)の梁用防音材の側面図である。
図6(a)は本発明の更に他の例の梁用防音材の平面図である。図6(b)は図6(a)の梁用防音材の側面図である。図7(a)は本発明の更に他の例の梁用防音材の裏面図である。図7(b)は図7(a)の梁用防音材の側面図である。図8(a)は本発明の更に他の例の梁用防音材の裏面図である。図8(b)は図8(a)の梁用防音材の側面図である。図9は本発明の更に他の例の梁構造の断面図である。図10は本発明の更に他の例の梁構造の断面図である。
図1は、梁構造1の平面略図であり、梁構造1は、梁2,2′と衝撃吸収材3,3′と床版4,4′等とからなる。床の外周の梁2では、梁2の幅の約半分の幅の衝撃吸収材3が床版4の短辺片端部を支持し、反対側の梁2′では、梁2′の幅の約半分の幅の衝撃吸収材3′が床版4のもう一方の短辺片端部を支持している。梁2′の幅の残る約半分の幅の衝撃吸収材3′は床版4の長手方向の延長線上で隣接する床版4′の短辺片端部を支持している。梁2′は約半分の梁2′の幅で2枚の床版4,4′の片端部を支持する事になる。床版4,4′は長辺端部を接して隣接し、次々と梁上の衝撃吸収材を介して横架され、床を形成する。
図2は梁構造11の断面図を示すもので、梁12と衝撃吸収材13と床版14とからなる。梁構造11では、衝撃吸収材13を予め圧縮している圧縮固定治具15と、床版14を連結固定する板材や仕上材等の床材16として、パーチクルボード16Aとその上の床仕上材16Bが固定される断面構成を示す。
梁12上には、衝撃吸収部材13Aと支持材13Bとからなる衝撃吸収材13が2つ配置され、それぞれが、梁12の幅の約半分の幅上で、床版14の短辺片端部を支えている。梁12は、2つの床版14を支え、2つの床版14は梁12上で、短辺片端部が突き合さる形で設置されている。
圧縮固定治具15は、床版14と梁12との間で衝撃吸収材13を圧縮し、床版14と梁12とを固定する。梁12と圧縮固定治具15との間には、非加硫ブチルゴム等の梁用緩衝材18が設けられている。床版14上では、パーチクルボード16Aとビス等の固定具17とで、2つの床版14が連結一体化され、その上に床仕上材16Bが固定される。
図3は、1例の梁と防音材との組合せ21の断面図であり、梁22の上に、衝撃吸収部材23Aとその上の支持材23Bとからなる衝撃吸収材23が設置されている。防音材23は圧縮固定治具24によって予め圧縮されている。圧縮固定治具24は、ボトル25とワッシャー26と梁22下のスプリングバネ27とナット28とからなっており、圧縮固定治具24によって、支持材23Bと梁22とが固定され、それらの間で挟まれた衝撃吸収部材23Aが圧縮される。
図4(a)及び(b)は本発明の1例の梁用防音材33の裏面図及び側面図である。衝撃吸収部材A1,A2,A3が細長い支持材33Bの下側に配設されている。支持材33Bの長さ方向の中央に、楕円台状の衝撃吸収部材A3があり、その両外側に円鍾台状の衝撃吸収部材A1があり、その両外側に円鍾バネの衝撃吸収部材A2があり、その両外側に円鍾台状の衝撃吸収部材A1があり、更にその両外側に円鍾台状の衝撃吸収部材A1が配置されている。
図4(b)に支持材33Bの長さ方向の側面を示す様に、支持材33Bの上部には、ポリオレフィン等の発泡体層34が設けられている。支持材33Bの下部には、衝撃吸収部材A1,A2,A3が前記した通りの配置で固定されている。粘弾性体系の衝撃吸収部材A1,A3には、梁面と接着する様に、ブチルゴム粘着シート35が貼られ、その表面には、施工時迄の異物付着防止の為の離型紙36が貼られている。
衝撃吸収部材の円鍾バネA2は、梁と接触して異音を発生しない様に、又、梁の塗料の保護の為に、ポリオレフィン製等のキャップ37が取り付けられ、図では省略したが、バネは座金38に設けたカシメ部でカシメ留めを3ヶ所で行い、座金38に固定している。座金38に開けられた穴を利用して、ビス39で支持材33Bに固定されている。
図5(a)及び(b)は本発明の他の例の梁用防音材43の裏面図及び側面図である。支持材43Bの下側に、衝撃吸収部材A1,A2,A3の三種が平面的に配置されている状況を示す。衝撃吸収材43の長手方向の中央に、楕円台状衝撃吸収部材A3を設け、その両外側に円鍾バネの衝撃吸収部材A2を設け、その両外側に円鍾台状衝撃吸収部材A1を設け、更にその両外側に楕円台状衝撃吸収部材A3を設けている。
図5(b)に側面を示す様に、梁用防音材33と同様に、支持材43B上には、ポリオレフィン発泡体44が設け、支持材43Bの下部には、前記の通り、衝撃吸収部A1〜A3を配置固定する。粘弾性体系衝撃吸収部材A1,A3には、下面にブチルゴム粘着シート45が貼られ、その表面には、異物付着防止の離型紙46が貼られ、施工時に剥して梁に貼付け固定出来る様になっている。円鍾バネの衝撃吸収部材A2には、衝撃時に梁と強く接触して梁と接触音を生じる事を防止し、かつ、梁の塗料を損傷しない様に、ポリオレフィン製キャップ47を取付け、梁とは接着させない。円鍾バネA2は、図では省略したが、座金48に設けられたカシメ部でカシメ留めされ固定されており、座金48に開けられた穴を利用して支持材43Bとビス49で固定されている。
図6(a)及び(b)は本発明の更に他の例の梁用防音材53の平面図及び側面図である。支持材53Bは梁幅とほぼ同じ幅で、ALC床版の短辺606mmより少し短い600mm長さである。これはALC床版の短辺同士が向き合って配置される時、1つの衝撃吸収材に2つのALC床版の片端部が設置されるものである。
支持材53Bの長辺方向の中央に、2つの楕円台状の衝撃吸収部材A3が支持材5の長手方向に長辺を平行にして並んでいる。その両外側には、円鍾台状の衝撃吸収部材A1が幅方向中央に1個とその幅方向の両隣に1個づつの計3個が配置され、その両外側には、円鍾バネの衝撃吸収部材A2が、幅方向の長辺端部から各々1/4を中心に、片側に2個づつ配置され、その両外側に、円鍾台状の衝撃吸収材A1が幅方向中央に1個とその幅方向両隣に1個づつの計3個が配置され、その両外側に、楕円台状の衝撃吸収部材A3が幅方向に長辺がくる様に1個配置され、その両外側に、円鍾台状の衝撃吸収部材A1が幅方向中央に1個とその幅方向両隣に1個づつの計3個が配置されている。
図6(b)に側面を示す様に、梁用防音材33と同様に、支持材53Bの下側片面にポリオレフィン発泡体層54が設けられ、その反対面に、衝撃吸収部材A1〜A3が固定されている。粘弾性体からなる衝撃吸収部材A1,A3は、何れも支持体53Bと反対面にブチルゴム粘着シート55を貼り付け、その表面は異物付着防止の為の離型紙56が貼られ、施工迄のブチルゴム粘着シート55の保護がされている。円鍾バネの衝撃吸収材A2は、座金58の穴を利用してビス59で支持材53Bに固定され、図示は省略したが、座金58のカシメ部で円鍾バネA2が3カ所でカシメ留めされ固定され、円鍾バネA2の先端部には、ポリオレフィン製のキャップ57が取付けられ、衝撃時に梁や床版に接触しても異音が発生せず、相手にも損傷を与えない様になっている。
図7(a)及び(b)は本発明の更に他の例の梁用防音材63の裏面図及び側面図である。梁幅とほぼ同じ幅の支持材63Bで、ALC床版の短辺長さ606mmより少し短い600mmである。
衝撃吸収材63Aには、支持材63Bの長さ方向の中央とその両端の衝撃吸収部材A4が設けられている。衝撃吸収部材A4は、連結材A5によって複数の衝撃吸収部材A4−1,A4−2が1つの衝撃吸収部材として働くものである。衝撃吸収部材A4は、中央の小さな衝撃吸収材部材A4−1とその周囲で対角線上に4個の衝撃吸収部材A4−2とからなり、更にそれらの衝撃吸収部材A4−1,A4−2の集合体は、支持材63Bと支持材63Bよりも相対的に小さい連結材A5で挟まれて1つの衝撃吸収部材として働く。
支持材63Bよりも小さい連結材A5の下部には、ブチルゴム粘着シート65が貼られ、その表面には、異物付着防止の離型紙66が貼られている。又、衝撃吸収部材A4の中央の円鍾台状の衝撃吸収部材A4−1は周囲の円鍾台状の衝撃吸収部材A4−2より2mm高さが低い為、円鍾台状衝撃吸収部材A4−1は下部の連結材A5との間に隙間70が生じている。
支持材63Bの長さ方向の中央の衝撃吸収部材A4の両外側には、楕円台状の衝撃吸収部材A3が支持材63Bの幅方向に長辺を向けて底面が支持材63Bに接着固定されている。その両外側には、円鍾バネの衝撃吸収材A2が支持材63Bの長辺から幅方向の1/4を中心として2個ビス固定されている。
図7(b)に側面で示す様に、衝撃吸収部材A4は衝撃吸収部材A4−1とA4−2とからなる複合型の衝撃吸収部材であり、支持材63の長さ方向の中央と両側に設けられ、連結材A5の下部には、ブチルゴム粘着シート65が設けられている。
両端の衝撃吸収部材A4の両方の内側には、円鍾バネからなる衝撃吸収部材A2が設けられている。図4の梁用防音材と同様に、衝撃吸収部材A2は、座金68の穴を利用してビス69で固定されている。座金68には、図を省略しているが、バネ固定のカシメ留めが3カ所あり、バネ先端には、ポリオレフィン製のキャップ67が取付けられている。円鍾バネA2の内側には、衝撃吸収部材A3が各々設けられている。
図8(a)及び(b)は本発明の更に他の例の梁用防音材73の裏面図及び側面図である。支持材73Bの長さ方向の中央には、座金78付でキャップ77付の円鍾バネの衝撃吸収部材A2を設け、その両外側に円鍾台状の衝撃吸収部材A1を設け、その両外側に楕円台状の衝撃吸収部材A3を設け、その両外側に円鍾台状の衝撃吸収部材A1を設けている。
図8(b)に梁用防音材73の長辺方向から見た側面を示す様に、支持材73Bの下に、図8(a)に記載した配置で、衝撃吸収部材A1〜A3が接着あるいはビス固定されている。衝撃吸収部材A1〜A3のうち、粘弾性体からなるものA1,A3は、下部にブチルゴム粘着シート75が貼られ、その表面は離型紙76によって異物付着保護がされている。
図9は本発明の他の例の梁構造81の断面図を示すもので、梁82,82′間に、梁用防音材83を介して、ALC床版84が横架されている。梁用防音材83は、図2の梁構造11と同様に、衝撃吸収部材83Aと支持材83Bとから構成されるが、衝撃吸収部材83Aと梁82,82′との間にブチルゴム粘着シート等の様な梁用粘着材88が設けられている。梁用防音材83は、図2の梁構造11と同様に、支持材床版84と梁82,82′とを圧縮固定治具85によって固定する事で、予め圧縮されている。
床版84の上部には、非加硫ブチルゴムシート等の板材用緩衝材86A及びパーチクルボード86Bが、ビス等の固定具87によって積層され、及びカラーフロア86Cが順次積層固定されている。また、この例の梁構造81では、各ALC床版84の下面に、鉄板89がビス等の固定具90によって固定されている。
図10は本発明の更に他の例の梁構造91の断面図を示すもので、図9の梁構造81と同様に、梁92,92′間に、梁用防音材93を介して、ALC床版94が横架されている。梁用防音材93、圧縮固定治具95及び床版94の上部は、図9の梁構造81と全く同一であり、梁用防音材93は、衝撃吸収部材93Aと支持材93Bとから構成され、衝撃吸収部材93Aと梁92,92′との間には梁用粘着材98が設けられ、板材用緩衝材96A、パーチクルボード96B、カラーフロア96Cが、固定具97等によって順次積層固定されている。
各ALC床版94の下面には、図9の梁構造81と同様に、鉄板99が固定具100で固定されているが、梁構造91では、鉄板99が制御シート101を介してALC床版94に固定されている。
図面を参照し、本発明を、実施例及び比較例に基づき、より一層具体的に説明する。
(実施例1)
図1〜3に示す様な梁構造を、図4(a)及び(b)に示す様な梁用防音材を用いて施工する。
各々バネ特性の異なる衝撃吸収部材A1〜A3(A1、A3は粘弾性体からなり、それらの配合処方例I及びIIを表1において示す。)を準備する。
合板(12mm厚×45mm幅×600mm長さ)を支持板として、楕円台状のA3(下部90mm長さ、45mm幅、上部45mm長さ、22.5mm幅、高さ27mm、下部に1mm厚ブチルゴム粘着シートを貼り付ける。)を支持板の中央に配置し、上部を接着固定し、その両側に、円錘台状のA1(下部直径45mm、上部直径22.5mm、高さ27mm、下部に1mm厚ブチルゴム粘着シートを貼り付ける。)を、楕円台状A3の下部とA1の下部との間が14mmになる様に離して、上部を支持板に接着固定する。
次に、座金に固定した円錘バネA2の先端に、ポリオレフィン製キャップを被せて、座金の上から支持板にビス固定する。固定位置は前記A1の両側で14mm離れた位置とする。次に、A1をバネA2の両側に2個づつ、計4個を、A1から14mm離して接着固定し、衝撃吸収部材A3の1個、A1の6個、A2の2個を、支持板に取付け、衝撃吸収部材を取付けなかった面に、ポリエチレン30発泡2mmシートを貼り付けて、図4(a)及び(b)に示す衝撃吸収材を作製する。
実験室の床開口部外周床上に、I型鋼大梁〔200mm高さ×100mm幅×4mm厚(高さ)×5mm厚(幅)の断面で、長辺方向3.54m長さ、短辺方向1.72m長さ〕を、その四隅をジョイントボックスと、予め梁両端に設けてあるボルト穴付板のボルト位置に合せて、ギルト固定し、大梁長辺の中央に設けたボルト穴付板に、控梁を大梁と面一にして梁組を作り、I型鋼大梁の短辺及び控梁に、前記衝撃吸収材を貼り付け、その上に、ALC床版(100mm厚×606mm幅×1,818mm長さ)の短辺両端が前記衝撃吸収材の上になる様に設置し、同様にして、ALC床版をI型鋼梁上の衝撃吸収材上に横架する。衝撃吸収材の初期圧縮は、圧縮固定治具で圧縮固定して、衝撃吸収部材の高さを23mmにする。
次に、ALC床版に、パーチクルボード(15mm厚×909mm幅×1,818mm長さ)を、ALC床版の長辺とパーチクルボードの長辺とが直交し、継目が重ならない様にして、縦横共303ピッチで墨打ちし、墨線の交点をダックビスでビス固定して、床を連結一体化する。その上に、カラーフロア(12mm厚×303mm幅×1,818mm長さ)をパーチクルボード長辺とカラーフロア長辺を直交させて、フロアーネイルで、303ピッチで固定して防音床構造とする。
上記防音床構造を供試体とし、防音性能等を評価する。尚、実験室直下の受音室の独立天井は、ロックウール40K、55mm厚と、石膏ボード12.5mmの1枚貼りである。JIS−A−1418及びJIS−A−1418−2により、軽量床衝撃音と重量床衝撃音とを測定する。尚、重量床衝撃源は衝撃力特性Iを用いて測定し、衝撃力特性Iの落下近傍部の床面に振動ピックアップを取付け、最大振幅と減衰時間を測定する。結果を表2に示す。
(実施例2)
この例は実施例1と衝撃吸収材が異なるのみである。衝撃吸収材は、図5(a)及び(b)に示す様なものである。
この例の衝撃吸収材は、実施例1の衝撃吸収部材と同一のA1〜A3及び支持板を用いる。支持板の中央に、楕円台状A3の上部を接着固定し、両側17.5mm離れた部位に、座金付キャップ付の円錘バネA2を各々ビス固定し、それ等の両側に、17.5mm離して、円錘台状A1の上部を接着固定し、それ等の両側に、17.5mm離して、楕円台状A3の上部を接着固定し、衝撃吸収部材のない面の支持板に、ポリエチレン30倍発泡シートを貼り付けて、図5(a)及び(b)に示す様な衝撃吸収材とする。
衝撃吸収材は、衝撃吸収部材のA1及びA3の下面のブチルゴム粘着シートで、梁に固定し、ALC床版を設置する。衝撃吸収材の初期圧縮は、圧縮固定治具で、衝撃吸収部材の厚みを23mmになる様にする。次に、実施例1と同様にし、パーチクルボードとALCを固定して、連結一体化して、その上に、カラーフロアを固定して、防音床構造を施工し、それを供試する。実施例1と同様に、重量床衝撃音及び軽量床衝撃音を測定し、最大振幅と減衰時間とを測定する。結果を表2に示す。
(実施例3)
この例は実施例1及び2と衝撃吸収材が異なる。衝撃吸収材は、図6(a)及び(b)に示す様なものである。
この例の衝撃吸収材は、100mm幅×600mm長さで、衝撃吸収部材が、楕円台状A3(実施例1、2と同じ)、円錘台状A1′(表1の配合処方例III、下部直径25mm、上部直径12.5mm、高さ25mm)、円錘バネA2(座金付、キャップ付、25mm高さ、実施例1、2と同じ)を組み合わせる。
楕円台状A3の4個、円錘台状A1′の18個、円錘バネA2の4個を使用し、これらを支持材(合板、12mm厚×100mm幅×600mm長さ)に、図6(a)及び(b)の様に貼付け固定する。この衝撃吸収材はALC床版の短辺両端を約45mm載せるので、1個で長辺方向に隣接する2枚のALC床版の各々の片短辺を載せるものである。
ALC床版の床外周の短辺は長辺方向に隣接するALC床版がなく、梁上ではALC床版の片短辺のみを載荷するので、図6(a)及び(b)に示す様な衝撃吸収材は長辺方向に中心から半分に切り取り、その上にALC床版を載置する。
尚、この例では、衝撃吸収部材A3が他の衝撃吸収部材A1′,A2より2mm高く設定され、より多くの圧縮量を受ける様に設定する。初期圧縮は各衝撃吸収部材の高さで23mmとする。ALC床版上の板材は実施例1,2と同様の方向、固定方法とする。重量床衝撃音、最大振幅、減衰時間等を実施例1と同様に測定する。それらの結果を表2に示す。
(実施例4)
この例は実施例1〜3と衝撃吸収材が異なる。衝撃吸収材は、実施例3と同様に、図6(a)及び(b)に示す様なものであるが、長さが異なる。
衝撃吸収部材A1′、A2、A3を用い、図6(a)及び(b)に示す配置で、支持板を、合板で、12mm厚×100mm幅×1,818長さとし、図6図に示す配置ではあるが、そのままほぼ3倍の長さに延長させた形の衝撃吸収材を作製する。つまり、この例に用いる衝撃吸収材は図6の衝撃吸収材を長手方向へ3個連結したものである。
実施例3と同様に、短辺方向に隣接するALCも長辺方向に隣接するALCも同じ衝撃吸収材上となる様にする。ALC床版の床外周の短辺は長辺方向に隣接するALCがないので、梁上ではALC床版の片短辺のみを載荷するので、衝撃吸収材は、1,818mmの長さ方向に、幅100mmの中心50mm位置で、半分に切断し、それを梁上に貼り付けて、ALC床版の片短辺を載荷する。
実施例3との違いは、ALC床版の幅方向で隣接する3枚分のALC床版の片短辺が、同じ衝撃吸収材に載荷される事になる事である。衝撃吸収部材の厚みが23mmになる様に圧縮固定した後、ALC床版上に、パーチクルボード15mm厚、カラーフロア12mm厚を実施例1〜3と同様に固定して、重量床衝撃音、軽量床衝撃音、最大振幅、減衰時間等を測定する。結果を表2に示す。
(実施例5)
この例は実施例1〜4と衝撃吸収材が異なる。衝撃吸収材は、図7(a)及び(b)に示す様なものである。
衝撃吸収材は、実施例3と同じ支持材に、衝撃吸収部材を、楕円台状A3(実施例1〜4と同じ)、円錘バネA2(実施例1〜4と同じ)、円錘台状A1(実施例1、2と同じ)、円錘台状A1′(実施例3、4と同じ)の4種類用いる。
図7(a)及び(b)に示す様に、衝撃吸収材の中央と両端に、複数の衝撃吸収部材が1つの衝撃吸収部材として働く複合型衝撃吸収部材A4を用いる。複合型衝撃吸収部材A4は、円錘台状A1′を中心にして、周囲の対角線上に円錘台状A1を4個配置し、支持材と反対方向に相対的に小さな連結材A5を各円錘台状A1のみと貼合せる。円錘台状A1′は高さが25mmで、周囲の円錘台状A1は27mmの高さであり、小さな連結材との間に隙間が生じる様にして、衝撃吸収部材の円錘台状A1の4個とA1′の1個と小さな連結材とで1つの衝撃吸収部材A4とする。
中央の前記衝撃吸収部材A4の両外側に、楕円台状A3の衝撃吸収部材を支持材の幅方向に長手方向の大きい面を貼り付け、その両外側に、支持材の長辺側から幅方向の1/4の所に円錘バネA2を2個づつ配置した衝撃吸収材を作製する。
尚、中央と両端の衝撃吸収部材A4の小さな連結材(2.5mm厚×100mm幅×100mm長さ)のもう一方の面には、ブチルゴム粘着シート0.5mm厚を各々貼り、施工迄、異物付着防止用の離型紙を貼る。
衝撃吸収部材A4は梁側に連結材A5の下部のブチルゴム粘着シートで固定する様になっているが、粘弾性体の衝撃吸収部材A1,A1′,A3は各々少し背を低く設定し、衝撃吸収部材A4−1と連結材A5との間には隙間があり、衝撃吸収部材A3は連結材A5とブチルゴム粘着シートの厚み分がなく、背が低くなっている。
梁に、離型紙を除去した前記衝撃吸収材を貼り付け、ALC床版を載置し、ALC床版と梁とを圧縮固定治具で固定し、衝撃吸収部材の楕円台状A3と円錘バネA2の厚みが24mmになる様に治具で圧縮固定する。この時も、実施例3、4と同様に、床外周に相当する部分は、衝撃吸収材を1/2幅に切断したものを使用する。
ALC床版上に、高比重アスファルト遮音マット(6mm厚×455mm幅×910mm長さ)を全面に敷き、その上に、パーチクルボード(15mm厚×909mm幅×1,818mm長さ)をALCの長辺が直交し、継目が重ならない様にして、縦横303mmピッチで墨打ちし、墨線の交点をDACビスでビス固定して、床版を連結一体化する。その上に、カラーフロア(12mm厚×303mm幅×1,818mm長さ)を、下のパーチクルボードの長辺と長辺が直行する様に、フロアーネイルで、303ピッチで固定して防音床構造とし、供試体とする。実施例1と同様に、重量床衝撃音、軽量床衝撃音、最大振幅、減衰時間等を測定する。結果を表2に示す。
(実施例6)
この例は実施例1〜5と衝撃吸収材が異なる。衝撃吸収材は、実施例2と同様に、図5(a)及び(b)に示す様なものであるが、衝撃吸収部材の一部の材質が異なる。
衝撃吸収材の配置位置と形状は、実施例2の図5(a)及び(b)と同様であるが、中央と両端の楕円台状A3のうち、中央には楕円台状A3を用い、両端の楕円台状A3には、配合処方例IV(表1に示す。)から作成した楕円台状A3′を用いる。
この例の衝撃吸収材は、上述の様に、衝撃吸収部材の種類を、楕円台状A3、楕円台状A3′、円錘台状A1及び円錘バネA2の4種の衝撃吸収部材からなる衝撃吸収材とする。尚、実施例2では、支持材のALC床版側にポリオレフィン発泡体を設けるが、この例では、ポリオレフィン発泡体は取付けない。
ALC床版を前記衝撃吸収材上に設置して、圧縮固定治具により、衝撃吸収材の厚みが24mmに圧縮される様に、ALC床版と梁を圧縮固定する。次に、ALC床版上に非加硫ブチルシート3mmを全面に敷き、その上にパーチクルボード(15mm厚×909mm幅×1,818mm長さ)をALC床版の長辺と長辺が直交し、かつ、継目が重ならない様にし、縦横303mmピッチでDACビスにて、ALC床版が連結一体化する様にビス固定する。次に、カラーフロア(12mm厚×303mm幅×1,818mm長さ)の長辺を下のパーチクルボードの長辺と直交させて、フロアーネイルで、303ピッチで固定して防音床構造を施工し、供試体とする。実施例1と同様に、重量床衝撃音、軽量床衝撃音、床振動の最大振幅及び減衰時間を測定する。結果を表2に示す。
(実施例7)
この例は実施例1〜6と衝撃吸収材が異なる。衝撃吸収材は、図8(a)及び(b)に示す様なものである。
衝撃吸収材の配置と形状は、図8(a)及び(b)に示す通りであり、この例の衝撃吸収材は、長さ方向の中央に、円錘バネの衝撃吸収部材A2があり、その両外側に、円錘台状の衝撃吸収部材A2があり、その両外側に、実施例6に用いた楕円台状の衝撃吸収部材A3′(配合処方例IV)が衝撃吸収材の長辺方向に長手方向を向けて配置し、その両外側に、円錘台状の衝撃吸収部材A1がある。各々の衝撃吸収部材を合板製12mm厚×45mm幅×600mm長さ支持材上に接着固定して、衝撃吸収材を作製する。粘弾性体の衝撃吸収部材A1,A3′の表面で、支持材と反対面に、ブチルゴム粘着シートを貼り合せ、その表面を保護する離型紙を設ける。
この衝撃吸収材を梁上に固定し、ALC床版を載置し、圧縮固定治具で、衝撃吸収材の厚みが24mmになる様に圧縮固定し、床版上に、非加硫ブチルゴムシート3mm厚を全面に敷き、その上にALC床版を連結一体化するパーチクルボード(15mm厚×909mm幅×1818mm長さ)を長辺同士が直交し、継目が重ならない様にして、DACビスで固定し、その上にカラーフロア(12mm厚×303mm幅×1,818mm長さ)の長辺を、下のパーチクルボードの長辺が直行する方向で、フロアーネイルで固定して、防音床構造を施工し、供試体とする。実施例1と同様に、重量床衝撃音、軽量床衝撃音、床振動の最大振幅、減衰時間を測定する。結果を表2に示す。
(実施例8)
実施例7において、各ALC床版の下面に、5.8mm厚×580mm幅×1400mm長さの鉄板を、DACビスで固定して防音床構造を施工し、供試体とする。実施例1と同様にして、重量床衝撃音、軽量床衝撃音、床振動の最大振幅、減衰時間を測定する。結果を表2に示す。
(実施例9)
実施例8において、各ALC床版の下面と前記鉄板との間に、平滑なフィルムと凹凸に型付けしたフィルムとを貼合せ、凸部を独立空気室としたフィルム材の凹部に、粘弾性体を充填し形成させた制振シートを介在させて、DACビスで固定して、防音床構造を施工し、供試体とする。実施例1と同様にして、重量床衝撃音、軽量床衝撃音、床振動の最大振幅、減衰時間を測定する。結果を表2に示す。
(比較例1)
実施例1において、衝撃吸収材の部分を、従来使用されているポリエチレン発泡体シート2mm厚に変え、床構造を施工する。ポリエチレン発泡体シートは、梁上に固定し、その上にALC床版を載置し、ALC床版と梁を固定治具で固定し、その上にパーチクルボード(15mm厚×909mm幅×1,818mm長さ)を長辺同士が直交し、継目が重ならない様にしてDACビス固定し、その上にカラーフロア(12mm厚×303mm幅1818mm長さ)を長辺同士が直交する様にフロアーネイルで固定し、床構造とし、供試体とする。尚、ポリエチレン発泡体シートは、固定治具により多少圧縮されるが、本発明にかかる防音材のように、バネ特性の異なる複数の衝撃吸収部材からなるものではない。ポリエチレン発泡体シートは、防音材としての役目を果たさず、梁と床版との間のような硬いもの同士が接して異音を発生する事の防止の為の機能を発揮する。この例でも、実施例1と同様に、重量床衝撃音等を測定する。結果を表2に示す。
Figure 0004302052
Figure 0004302052
表2を参照して、実施例及び比較例の結果を説明する。
実施例1は、比較例1の従来床と比べ、重量音、軽量音共に、2ランク低減し、その効果は高い。床振幅は0.2mm大きいものの、床の減衰は約1/2に短縮され、床振動については不快感を与えない床といえる。
実施例2は、比較例1と比べ、重量音は2ランク、軽量音は3ランク改善され、その効果は高い。床振動の最大振幅は、0.6mm大きいものの、減衰時間は0.44秒早く、床振動については不快感を与えない床である。
実施例3は、比較例1と比べ、重量音で2ランク、軽量音は4ランク低減し、その効果は高い。床振動の最大振幅は、0.9mm大きいものの、減衰時間は半減し、床振動については不快感を与えない床である。
実施例4は、比較例1と比べ、重量音で3ランク、軽量音で4ランク低減し、その効果は非常に高い。床振動は、最大振幅が1.6mm大きいものの、減衰が0.42秒早く、不快感を与えない床を示す。
実施例5は、比較例1と比べ、重量音で3ランク、軽量音で4ランク低減し、その効果は非常に高い。床振動も、最大振幅で1.4mm大きいものの、ほぼ半減しており、不快感を与えない床である。
実施例6は、比較例1と比べ、重量音で2ランク、軽量音で4ランク低減し、その効果は高い。床振動も、最大振幅で0.4mm大きいものの、減衰時間は半減し、不快感を与えない床である。
実施例7は、比較例1と比べ、重量音、軽量音共に3ランク改善し、非常に高い効果がある。床振動も、最大振幅で0.7mm大きいものの、減衰時間は0.42秒短く、床振動は不快感を与えない。
実施例8は、床版下面に、剛性と重量を具備する板材として、鉄板を固定したものであり、比較例1と比べ、重量床衝撃音で3ランク、軽量床衝撃音で4ランク改善しており、その効果は高い。床振動も、最大振幅で0.4mm大きいものの、減衰時間は0.40秒短く、より不快感を与えない値となっている。
実施例9は、床版下面に制振材を介して鉄板を固定したものであり、比較例1と比べ、重量床衝撃音で3ランク、軽量床衝撃音で4ランク改善しており、その効果は高い。床振動も、最大振幅で0.5mm大きいものの、減衰時間は0.47秒短くなり、より不快感を与えない値となっている。
以上の如く、本発明にかかる衝撃吸収材は、バネ特性の異なる複数の衝撃吸収部材から形成する事ができ、非常に優れた作用効果を発揮し、種々の構造において、既存の基本的構成を変える事なく、かかる基本的構成に左右されないで、優れた防音性能を発揮する事ができ、極めて有用である。
本発明の1例の梁構造の平面図である。 本発明の他の例の梁構造の断面図である。 本発明にかかる1例の梁と防音材との組合せの断面図である。 (a)は本発明の1例の梁用防音材の裏面図であり、(b)は(a)の梁用防音材の側面図である。 (a)は本発明の他の例の梁用防音材の裏面図であり、(b)は(a)の梁用防音材の側面図である。 (a)は本発明の更に他の例の梁用防音材の平面図であり、(b)は(a)の梁用防音材の側面図である。 (a)は本発明の更に他の例の梁用防音材の裏面図であり、(b)は(a)の梁用防音材の側面図である。 (a)は本発明の更に他の例の梁用防音材の裏面図であり、(b)は(a)の梁用防音材の側面図である。 本発明の更に他の例の梁構造の断面図である。 本発明の更に他の例の梁構造の断面図である。
符号の説明
1,11,21 梁構造
2,12,22 梁
3,13,23 衝撃吸収材
4,14 床版
13A、23A 衝撃吸収部材
13B、23B 支持材
15,24 圧縮固定治具
16 床材

Claims (6)

  1. 床版と前記床版下の防音材と前記防音材下の梁とを備える梁構造であって、
    前記防音材がバネ特性の異なる独立した複数の衝撃吸収部材から構成されており、前記衝撃吸収部材の上下面の少なくとも一方に細長い支持材が設けられており、前記各衝撃吸収部材が各々前記支持材の長さ方向で離間しており、前記各衝撃吸収部材が前記支持材に固定されることによって、前記各衝撃吸収部材が連結一体化されており、前記防音材が予め縦方向に圧縮されており、前記防音材が前記梁又は前記床版に固定されていることを特徴とする梁構造。
  2. 前記防音材が予め前記床版の荷重よりも大きい応力で圧縮されており、前記防音材が、前記床版の載荷によっては変位することなく、前記床版が衝撃を受けたときに変位することを特徴とする請求項1記載の梁構造。
  3. 複数の前記衝撃吸収部材の上下面の少なくとも一方に、前記支持材よりも相対的に小さい連結材が設けられており、前記複数の衝撃吸収部材が1つに連結した衝撃吸収部材が形成されており、前記防音材のバネ特性が部分的に変化していることを特徴とする請求項1又は2記載の梁構造。
  4. 前記床版の下面に、剛性と重量とを具備する板材が固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の梁構造。
  5. 前記板材と前記床版の下面との間に、制振層が介在していることを特徴とする請求項4記載の梁構造。
  6. 床版と前記床版下の梁との間に介在され、前記床版からの衝撃力を低下させる梁用防音材であって、
    前記梁用防音材がバネ特性の異なる独立した複数の衝撃吸収部材から構成されており、前記衝撃吸収部材の上下面の少なくとも一方に細長い支持材が設けられており、前記各衝撃吸収部材が各々前記支持材の長さ方向で離間しており、前記各衝撃吸収部材が前記支持材に固定されることによって、前記各衝撃吸収部材が連結一体化されており、前記梁用防音材が予め縦方向に圧縮されており、前記梁用防音材が前記梁又は前記床版に固定されることを特徴とする梁用防音材。
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