JPH0613947Y2 - 複合遮音床構造 - Google Patents

複合遮音床構造

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JPH0613947Y2
JPH0613947Y2 JP13777288U JP13777288U JPH0613947Y2 JP H0613947 Y2 JPH0613947 Y2 JP H0613947Y2 JP 13777288 U JP13777288 U JP 13777288U JP 13777288 U JP13777288 U JP 13777288U JP H0613947 Y2 JPH0613947 Y2 JP H0613947Y2
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JP
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floor structure
deck plate
sound insulation
asphalt sheet
floor
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JP13777288U
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実 広田
淳 二宮
晶利 原田
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日本鋼管株式会社
日本鋼管ライトスチール株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、鉄骨プレハブ住宅、或いは木造住宅における
居住性がよく、且つ床衝撃音の低減効果の優れた複合遮
音床構造に関するものである。
[従来の技術] 各種建築物例えば、鉄骨プレハブ住宅、或いは木造住宅
の床構造としては、床で発した音等を階下に伝えず、振
動音の程度を小さくする防音性が要求される。
この防音性能を一応充足する床構造として、次の第2図
又は第3図に示すようなものがある。
第2図は、従来の体育館等の床構造の説明図である。
図において、6はコンクリート床、9はフローリング等
の仕上げ材、10はクッションゴム、11は合板等の下
地床部材、12は制振鋼板又は普通鋼板からなるデッキ
プレートである。
即ち、第2図は、コンクリート床6面上にクッションゴ
ム10を介して制振鋼板による台形または矩形波形の屈
曲薄鋼板12を固着して、その上に合板等の下地床部材
11を敷設し、更にその上に、フローリング等の仕上げ
材9を設けた床構造である。
またその他に、第3図に示すような床構造もある。
第3図において、7は支柱、8は大引き、13は防振ゴ
ムであり、他の同一符号は、同一または同一機能を有す
る部材を示すので説明を省略する。
即ち、第3図は、コンクリート床6面上の支柱7で支え
た大引き8上に、制振鋼板による台形または矩形波形の
屈曲薄鋼板12を固着して、その上に合板等の下地床部
材11を敷設し、更にその上に、フローリング等の仕上
げ材9を設けた床構造である。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記の従来の床構造は、下地床部材11
とデッキプレート12の溝部で形成される空気層で、共
鳴現象が生じ、共振振動値付近の音が増幅され階下でよ
り大きな床衝撃音が生ずる。
本考案は、上記のような従来の欠点を解消するためにな
されたものである。
即ち本考案は、床衝撃音が低減でき、かつ施工が省力化
できる複合遮音床構造を提供することを目的とするもの
である。
[課題を解決するための手段] 本考案は、制振鋼板又は普通鋼板からなるデッキプレー
トの溝部に、吸音材を充填し、該デッキプレートの山部
に帯状のアスファルトシートを介して木質系或いはセメ
ント系の面材を接合してなることを特徴とする複合遮音
床構造であり、吸音材がグラスウール、ロックウール、
発泡ポリウレタン及び発泡プラスチックから選ばれた1
種又は2種以上である上記の複合遮音床構造であり、ま
たアスファルトシート中に製鋼風砕スラグを混入せしめ
たアスファルトシートを用いる前記の複合遮音床構造で
ある。
[作用] 本考案の複合遮音床構造は、前記のように構成されてい
るので、高周波領域から従来困難とされていた低周波領
域まで広い領域の音域に亙って重量床衝撃音レベルを低
減する作用を有する。
即ち本考案に使用する制振鋼板は、粘弾性物質をコアと
して2枚の鋼板間に介在させた複合板であり、この複合
板に加わる振動エネルギーを粘弾性物質のコアが吸収
し、振動を効果的に減衰させる。
またこの制振鋼板又は普通鋼板からなる波形のデッキプ
レートの溝部に、吸音材を充填し、共鳴振動を吸収し減
衰させる。
この吸音材としては、グラスウール、ロックウール、発
泡ポリウレタン及び発泡プラスチック等から選ばれた1
種又は2種が使用出来る。
又、アスファルトシートの粘着性を利用することによ
り、デッキプレートの山部にアスファルトシートを介し
て、載置するだけで固着させることが出来、接着剤等の
必要はなく施工が省力化できる。
さらに、製鋼風砕スラグ混入アスファルトシートは、こ
れに振動エネルギーを加えると風砕スラグとアスファル
トの界面で摩擦が生じエネルギーを吸収して、振動を効
果的に減衰させる作用が有するので、製鋼風砕スラグを
重量比で65%以上混入したアスファルトシートの使用が
好ましいものである。
次に本考案の実施例について述べる。
[実施例] 実施例を図に基づいて述べる。
第1図は、本考案に基づいた床構造の実施例を示した断
面説明図である。
図において、1はH形鋼梁、2は制振鋼板或いは普通鋼
板によるデッキプレート、3はグラスウール、4はアス
ファルトシート、5はラワン合板である。
第1図に示す如く、床構造の下地のフランジの幅が100m
mのH形鋼梁1の上部に、山の高さが75mm、山の頂上の
幅が112mmである制振鋼板製デッキプレート(厚さ1.2m
m)2を固定する。
なお制振鋼板は、ゴム、アスファルト、プラスチック等
の粘弾性物質をコアとして、2枚の鋼板間に介在させた
複合板であり、この複合板に加わる振動エネルギーを粘
弾性物質のコアが受けて剪断変形を起して、エネルギー
を吸収し、振動を効果的に減衰させる作用を有するもの
である。
この様な制振鋼板或いは普通鋼板を用いて、波形のデッ
キプレートを作り使用するものである。
また波形の形状は、ごく一般的なもの、例えば台形が繰
り返された形状でよく、またその高さは通常およそ25〜
75mmのものである。
次にデッキプレート2の溝部に厚さ150mm、密度24kg/m3
のグラスウール3を83mmに圧密させて充填する。
なお、この充填材(吸音材)の厚さは、デッキプレート
の溝部の深さ、材料の種類や密度によって異なり必ずし
も一律に規制出来ないが、概ねデッキプレートの溝部の
深さの1〜3倍程度のもの、本実施例では上記の如く15
0/83=1.8倍と圧密にして使用した。
次にデッキプレート2の山部に載置する帯状のアスファ
ルトシート4は製鋼風砕スラグを混入したものが望まし
いが、これに制限するものではない。
またアスファルトシート4の幅はデッキプレート2の山
部の幅とほぼ同一とし、その厚さは、対象となる建築物
の用途やアスファルトシートの剛さ密度によっても異な
り必ずしも一律に規制出来ないが、概ね2〜10mm程度の
ものを使用する。
最後に、木質系面材の捨板をデッキプレート2の山部に
アスファルトシート4を介して小ねじ、釘等で締結し、
かつデッキプレート2の脚部を鉄骨H形鋼梁1に締結固
定するものである。
本実施例ではデッキプレート2の山部に幅112mm、厚さ
8mmのアスファルトシート4を載置固定し、その上に厚
さ15mmのラワン合板5を敷詰めて、デッキプレート2の
山部にピッチ300mmで小ねじにより固定した。
なお、アスファルトシート4をデッキプレート2の山部
に載置する際には、アスファルトシート4の粘着性によ
り載置するだけで固着させることが出来、接着剤等の必
要はない。
上記構成の床構造において、ラワン合板5とデッキプレ
ート2の溝部で囲まれた部分が空洞になっている場合、
97Hz付近で共鳴振動が発生し、オクターブバンドでは、
63Hz,125Hzを中心とする低音域が増幅される。
一方上記の如く、空洞部分にグラスウールまたはロック
ウール3を83mmに圧密させて充填することにより、共鳴
振動が抑制でき、63Hz,125Hzを中心とする低音域の床衝
撃音が低減出来、グラスウールまたはロックウールの効
果が確認出来た。
[考案の効果] 本考案に係る複合遮音床構造によれば、次のような効果
を奏するものである。
(1)アスファルトシートの粘着性により、デッキプレー
トの山部に接着剤なしで固着させることができ、施工が
省力化できる。
(2)木質系面材とデッキプレートの山部の間に、アスフ
ァルトシートを挿入しているので、この部分で床の振動
が吸収され、床衝撃音が低減できる。
(3)デッキプレートの溝部と木質系面材との間にグラス
ウール等の材料を充填しているため、空気層の共鳴現象
を抑制でき、床衝撃音が低減できる。
等、高周波領域から従来困難とされていた低周波領域ま
で広い領域に亘って、床衝撃音が低減できることから、
一般の鉄骨プレファブ住宅や木造住宅はもちろん、鉄骨
造建築による事務所床材、或いは体育館用床材として極
めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に基づいた床構造の実施例を示した断面
説明図、第2図及び第3図は従来の体育館等の床構造の
説明図である。 図において、1:H型鋼梁、2:制振鋼板製デッキプレ
ート、3:グラスウール、4:アスファルトシート、
5:ラワン合板、6:コンクリート床、7:支柱、8:
大引き、9:表面仕上材、10:クッションゴム、1
1:合板等の下地床部材、12:デッキプレート、1
3:防振ゴムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 原田 晶利 埼玉県入間市仏子997―8 仏子団地12― 401 (56)参考文献 特開 昭61−10664(JP,A) 実開 昭61−181435(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制振鋼板又は普通鋼板からなるデッキプレ
    ートの溝部に、吸音材を充填し、該デッキプレートの山
    部に帯状のアスファルトシートを介して木質系或いはセ
    メント系の面材を接合してなることを特徴とする複合遮
    音床構造。
  2. 【請求項2】前記吸音材がグラスウール、ロックウー
    ル、発泡ポリウレタン及び発泡プラスチックから選ばれ
    た1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1の
    複合遮音床構造。
  3. 【請求項3】前記アスファルトシート中に製鋼風砕スラ
    グを混入せしめたことを特徴とする請求項1の複合遮音
    床構造。
JP13777288U 1988-10-24 1988-10-24 複合遮音床構造 Expired - Lifetime JPH0613947Y2 (ja)

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JP13777288U JPH0613947Y2 (ja) 1988-10-24 1988-10-24 複合遮音床構造

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JPH0258544U JPH0258544U (ja) 1990-04-26
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