JPH0474493B2 - - Google Patents

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JPH0474493B2
JPH0474493B2 JP59114394A JP11439484A JPH0474493B2 JP H0474493 B2 JPH0474493 B2 JP H0474493B2 JP 59114394 A JP59114394 A JP 59114394A JP 11439484 A JP11439484 A JP 11439484A JP H0474493 B2 JPH0474493 B2 JP H0474493B2
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concrete
floor
damping
steel plate
damping steel
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、共同住宅等において上階から下階へ
の床衝撃音を低減するための複合制振床に関す
る。
[従来の技術] 共同住宅の床コンクリート厚は従来は主として
構造体としての条件のみによつて設計され比較的
薄い120mm厚程度のものが一般的であつた。この
ため、上階での歩行、子供のとびはね等による下
階での床衝撃音が問題となり、これに対して種々
対策が検討されてきた。ところで建築物の現場に
おける床衝撃音レベル測定は、音源としてタツピ
ングマシンを使用する軽量衝撃音と、自動車用タ
イヤを落下させる重量衝撃音とに対して行われ
る。前者は歩行者、後者は子供のとびはね音に対
する床の遮音性能をそれぞれ測定するものであ
る。このうち、軽量衝撃音に対しては、カーペツ
ト、クツシヨン、畳等を敷くことにより比較的容
易に改善しうるが、重量衝撃音に対する遮音性能
は床コンクリート厚のみが支配的な要因となる。
しかしながら、既存の建物では柱、梁、基礎の強
度上の余裕が小さいため、大きい荷重増をまねく
コンクリートの増し打ちをすることは困難であ
り、このため軽量で効果的な対策が求められてい
る。また、新築建物の場合でも、強度上必要な床
コンクリート厚は120〜150mm程度とされており、
遮音性向上だけのために床コンクリート厚を大き
くすることは、柱、梁、基礎への荷重増をまねき
建物のコスト増につながるため、軽量で効果的な
対策が求められている。
第4図は従来の湿式浮床の一例を示す断面図で
ある。コンクリート床1の上にはロツクウール、
グラスウール等の緩衝材2を介してコンクリート
製の浮床3が乗せられ、浮床3と壁4との間にも
緩衝材2が設けられている。なお、浮床3の上に
はカーペツト等の仕上材5が敷かれている。この
構造によれば、重量衝撃音、軽量衝撃音のいずれ
に対しても遮音性能を高めることにある。しかし
ながら、重量衝撃音に対して5dBの減音効果を得
るためには、緩衝材17の厚さを25mmに、また浮
床15を厚さ50mm以上の普通コンクリートにする
必要があり、このため床の重量(約120Kg/m2
が大きくなるという欠点があつた。
また特開昭58−7049号公報に開示されているよ
うに、制振鋼板とコンクリートとを一体に設け、
制振鋼板により振動を吸収するようにした複合制
振床が開発されており、成果をあげている。
第5図は上記制振鋼板の断面図である。制振鋼
板6は基板7と拘束板8よりなる2つの鋼板の間
に、制振性の高い粘弾性体9を介在させることに
より構成されている。すなわち曲げ振動に伴う基
板7の伸縮を拘束板8で拘束することにより、中
間の粘弾性体9にせん断変形を生じさせ、振動エ
ネルギーを熱エネルギーとして失なわせるように
したものである。
なお該制振鋼板のコンクリートに接合する面に
は凹凸部を形成し、制振鋼板をコンクリート面に
接着剤により接着する際、その接着が完全となる
ようにしている。
このコンクリートと制振鋼板とを一体化した複
合制振床は主として制振鋼板6をコンクリート内
に埋設するか、あるいは制振鋼板6をコンクリー
トに貼設して制振鋼板6とコンクリートとの一体
化を図つている。しかし制振鋼板6をコンクリー
ト内に埋設するのは、工事に手間がかかりコスト
高を招く恐れがあり、コンクリートに貼設するの
は制振鋼板がコンクリートから離脱しやすい難点
がある。
[発明の目的] 本発明は、複合制振床における上記のような欠
点を解決するためになされたもので、制振鋼板6
がコンクリートから離脱するのを防止するととも
に、コンクリート厚が小さいにもかかわらず遮音
性の高い複合制振床を得ることを目的とする。
[発明の概要] 上記目的を達成するため、本発明に係る複合制
振床においては、上記制振鋼板の少なくともコン
クリートと接する片面を、下部頂点部を長手方向
に開口した逆三角形に形成されたデツキプレート
とした。
[発明の実施例] 第1図は本発明の一実施例である複合制振床の
断面図で、1はコンクリートスラブ、10は制振
鋼板により形成されたデツキプレートである。
図にみるように、コンクリートスラブ1の下面
に貼着されたデツキプレート10は、下部頂点部
に開口部を設けた逆三角形形状に加工されてい
る。このようにコンクリートを打設して(あるい
はデツキプレートを型枠に兼用することもでき
る)制振床を構成すれば、施工工数も節減でき
る。またデツキプレート10は、一頂点部を下に
した逆三角形に形成されているので、デツキプレ
ート10がコンクリートスラブ1より離れて落下
する恐れもなくなる。
本発明による床構造の重量衝撃音に対する下室
での減音効果は以下の仮定(第2図参照)のもと
に論理的に計算した。
(1) 周波数分析の考え方を導入し、床衝撃音で問
題とされる各周波数成分ごとに振動波形を分離
して考える。
(2) 衝撃力の入力終了直後を計測開始時刻と考
え、計測に用いられる普通騒音計(JISC
1502)のフアスト(Fast)回路の時定数Tc=
0.125秒間の実効値を求め、音圧レベルを評価
する。
(3) 床版の点加振インピーダンスは、床版の剛
性、質量それぞれの平方根に比例し、振動応答
性はインピーダンスに反比例する。したがつて
振動の初期振幅は、床版の剛性、質量それぞれ
の平方根に反比例する。
(4) 床の損失係数をηとすれば、振動1周期ごと
に振幅は1/eπηの割合で減衰する (Xo+1=Xo1/eπη)。
(5) 制振鋼板は、基板、拘束板ともに2.3mm厚の
鋼板とし、0.5mm厚の粘弾性物質をサンドイツ
チして0.2の損失係数を持つものとする。
(6) 床コンクリートは120mm厚とし、損失係数を
0.005とする。
(7) コンクリートと制振鋼板が接着された複合床
のトータルの剛性と損失係数の算出にあたつて
は、一方向剛性板として計算する。このとき制
振鋼板による剛性増は、基板のみが効くとして
拘束板の寄与を無視する。
結果は第3図に示す通りである。この例におけ
る減音効果は大きく約10dBである。また、床の
重量増は40Kg/m2に過ぎず、対策前のコンクリー
ト重量290Kg/m2と比べ10〜15%の小さい重量増
にとどめうる。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば次のような顕著な効果を上げるこができる。
(1) 鋼板の有する高密度(単位体積重量7.85t/
m3で、コンクリート2.4t/m3の約3倍)と高剛
性(ヤング係数2100t/cm2で、コンクリート
210t/m3の10倍)がコンクリートに付加される
ため、床の振動抵抗が高まる。
(2) 制振鋼板の高い制振性(常温での損失係数約
0.2で、コンクリート0.005〜0.02の10倍以上)
により、床版の共振に対する減衰性が高まり、
上記(1)で述べた効果と合わせて重量衝撃音の伝
達が抑制される。
(3) 鋼板によりコンクリートのひび割れ等が補強
され、耐久性が高まる。このとき、コンクリー
トと比較した鋼による剛性増が重量増より大き
いため、経済的な補強となるる。
(4) 他仕上材との組合せにより軽量衝撃音の対
策、居住性の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例である複合制振床の断
面図、第2図は減衰を示す線図、第3図は減音効
果を示す線図、第4図は従来の湿式浮床の一例を
示す断面図、第5図は制振鋼板の断面図である。 1……コンクリートスラブ、10……デツキプ
レート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンクリートスラブの下面に制振鋼板を装着
    して構成した複合制振床において、 上記制振鋼板が下部頂点部を長手方向に開口さ
    せた断面形状が逆三角形形状のデツキプレートで
    ある ことを特徴とする複合制振床。
JP11439484A 1984-06-06 1984-06-06 複合制振床 Granted JPS60258354A (ja)

Priority Applications (1)

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JP11439484A JPS60258354A (ja) 1984-06-06 1984-06-06 複合制振床

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JP11439484A JPS60258354A (ja) 1984-06-06 1984-06-06 複合制振床

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60258354A JPS60258354A (ja) 1985-12-20
JPH0474493B2 true JPH0474493B2 (ja) 1992-11-26

Family

ID=14636576

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JP11439484A Granted JPS60258354A (ja) 1984-06-06 1984-06-06 複合制振床

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140005804A (ko) * 2012-07-04 2014-01-15 제일모직주식회사 유기발광소자용 조성물, 이를 포함하는 유기발광층 및 유기발광소자

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JP2566156B2 (ja) * 1988-06-24 1996-12-25 日本鋼管株式会社 複合床の施工方法並びに製造方法
JP4227781B2 (ja) * 2002-08-30 2009-02-18 株式会社間組 遮音性二重床
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS587049A (ja) * 1981-07-03 1983-01-14 株式会社巴組鐵工所 コンクリ−トスラブ

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JPS60258354A (ja) 1985-12-20

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