JPS6327639A - 仕切壁構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分１ｒＦ） 本発明は、ビル等のコンクリート造りの屋内等の一店住
空間を完全に仕切るための仕切壁構造に関するものであ
る。

（従来技術とその問題点） 従来、前記仕切壁としては、コンクリートの一重壁と、
コンクリートからなる中空二重壁が広く使用されている
。

ところで、萌者の一重壁においては、その音の透過損失
はその面密度、すなわち、壁の重量で決まるため、重量
を増加することによってその遮音性能を改善することが
できる。

しかしながら、壁の質量を２倍にしてら透過損失は５〜
Ｇｄｌ３１．か大きくならないため、高度の遮音性を得
るには壁の厚さを大とけざるを得ず、室面積が小さくな
るばかりか重量が増すため高層建築には適用しにくい。

一方、後者の中空二重壁においては、その中間に空気層
が介在するため、凸壁か完全に独立していれば、質量に
見合った値以上の透ω損失を（することができる。

しかしながら、実際には、両壁は空気層によって音響的
に結合され、ざらに、共通の間（Ｌ等によって構造的に
も結合されている。

したがって、低周波領域（１２５１１ｚ以下の周波数領
域）では、空気層がハネ作用を行ない」１鳴透過が生じ
、また、高周波領域においては、壁の曲げ波の波長と入
射波の波長が一致して生じるコインシデンス効果により
遮音低下が生じ、十分な遮音性能が得られないという問
題１有する。

本発明らは、前記後者の中空二重壁における問題を解決
するべく、種々検討の結果なされたもので、前記コイン
シデンス効果ｆｃは、曲げ弾性係数（ヤング率）を大に
すれば、低周波域に移動さすことができることに着目し
、軽量で、かつ、高遮音性能を有する仕切壁構造を提供
することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、前記目的を達成するために、適宜間隔をおい
て立設した軽量鉄骨間柱間に、グラスウール等の吸音材
を充填するとともに、この吸音材の両側に、前記間柱表
面に取り付けられた弾性支持体を介して、比重が１．０
〜！、５．厚さ４０〜５０ａｍの軽量コンクリートパネ
ルの表面に一体的に設けた厚さ３〜１０ＩｌｌＩ１１で
、かつ、曲げ弾性係数カ月５０〜３００　Ｘ　ｌ　Ｏ′
Ｋｇ／ｃｔｎ″のスレートその他の剛性板状体とからな
るパネル体を取り付けた構成としたしのである。

（実施例） つぎに、本発明を実施例である図面にしたがって説明す
る。

第１図は、本発明にかかる仕切壁の断面平面図で、第２
図は第１図の■−■線断面図である。

図において、ｌは側壁′、２は天井、３は床、４は本発
明にかかる仕切壁である。

仕切壁４は、大略、軽量鉄骨からなる間柱５、グラスウ
ール、ロックウール等の吸音材６、剛性板状体７を取り
付けた軽量コンクリートパネル８からなるパネル体Ａお
よび弾性支持板９とからなる。

前記剛性板状体７は、壁厚を大にすることなく曲げ剛性
を高める必要から、曲げ弾性係数１５０〜３００　Ｘ　
Ｉ　Ｏ’Ｋｇ／ｃ１１＋’の板状体を用いるもので、具
体的にはスレート等の高比重の窯業系建材である。その
厚さは、余り簿いと破損しやすく、また、厚過ぎると重
量が大となって取扱いが面倒である点を考慮して、３〜
ＩＯｍ＋＋が好ましい。そして、曲げ弾性係数３００　
Ｋｇ／Ｃｍ’以上のものは切断性等の点で問題がある。

前記ｉ量コンクリートパネル８は、従来のコンクリート
（比ｍ　２．３　）を軽量化するために、骨材として、
シラス、マイカ、パーライト等の軽量骨材を混入したも
の、あるいは発泡剤によってポーラス状としたもので、
軽量化しすぎると脆くなり、かつ、音が透過しやすくな
るためであり、遮音性と併せて壁重量４−軽減するため
に、比重は１．０〜１．５が好ましく、厚さら、一般に
、壁体厚さｈ月５０ｍ＋＋であるため、これに対応する
うえで４０〜５０ＩＩＩ１１が好ましい。

さらに、弾性支持板９は、ゴム、プラスチックの板状物
、あるいは弾性を有するように成形された金属クリップ
等である。

本発明にかかる仕切壁４は、図から明らかなように、前
記間柱５が、部屋の仕切箇所に、床３から天井２にかけ
て、従来周知の技法で立設し、その間柱５間にグラスウ
ール等の吸音材６を充填すそして、前記剛性板状体７を
接着剤等で表面に一体化した軽量コンクリートパネル８
からなるパネル体へを、剛性板状体７を外側として、弾
性支持体９を介して間柱５の両側に取り付けたものであ
る。なお、剛性板状体７と軽量コンクリートパネル８は
一体成形で構成してもよい。

なお、仕切壁４の構成方法は、前記のものに限らず、間
柱５の一側に、パネル体Ａを弾性支持体９を介して取り
付け、その後、間柱５間に、グラスウール等の吸音材６
を充填し、間柱５の他側に、前述同様、パネル体Ａを取
り付けてもよい。

本発明にかかる仕切壁と、軽量鉄骨間柱の両側に軽量コ
ンクリートパネルを接着剤にて取り付け、かつ、間柱間
にグラスウールを充填した仕切壁（比較例ｔ）と、軽量
鉄骨間柱の両側に金属製弾性クリップを用いて軽量コン
クリートパネルを取り付け、かつ、間１１間にグラスウ
ールを充填した仕切壁（比較例２）とを用いて、遮音性
能を、ＪＩＳ八　１４ｔＧｒ実験室に於ける音響透過損
失；ｌｕｌ定方法」により実験したところ、第３図に示
す結果を得た。

なお、本発明にかかる仕切壁として、上下階を構成する
コンクリートスラブ間に、４５０ｍｍ間隔で断面５０ｍ
ｍμｊの角パイプからなる間柱を立設し、弾性支持体と
して金属製のＰ型クリップを介して、比ｆｆ１１．３．
厚み４５ｍｍの軽量コンクリートパネルに、剛性板状体
として比重１．９２曲げ弾性係数２５０　Ｘ　Ｉ　Ｏ３
Ｋｇ／ｃｍ”、厚さ３．２ｍｍのセメントケイカル板を
接着剤にて一体化したパネル体を取り付けるとともに、
間柱間にグラスウールを充填し、かつ、パネル体間およ
びパネル体とスラブとの間に生じる隙間にはコーキング
剤を充填した。

また、比較例における各構成部材は本発明のものと同一
のらのを使用した。

第３図から明らかなように、比較例１においては、日本
建築学会の遮音性能評価曲線でＤ−４０（遮音等級３級
）が得られ、比較例２のように、比較例１の軽量コンク
リートパネルを間柱に弾性支持体を介して取り付けろこ
とによりＩ）−・１５（ｅ音等級２吸）となる。これは
、低周波域におけろ軽量コンクリートパネルの振動が弾
性体で吸収されるためと考えられる。

一方、両者とら高周波域においてコインシデンス現象に
よると思われる大Ｉｔな遮音性能の低下がみられる。

しかるに、本発明にかかる仕切壁では、軽量コンクリー
トパネルに、曲げ弾性係数の大なる剛性板状体を一体化
してパネル体全体の曲げ弾性係数を大とするとともに、
若干パネル体の重量を増加せしめる程度で、高周波域に
おける壁体の振動を阻止したため、比較例２におけろコ
インシデンス現象による遮音性能の低下がな（、Ｄ−５
５（遮音等級特級）と、極めて良好な性能を得ることが
できた。

因みに、コンクリート−重壁で、厚み１５０ｍｍ、面密
度的３５０　Ｋｇ／ｍ２で、Ｄ４５〜５０であるが、本
発明にかかる仕切壁では面述の構成で、厚み約１５０ｍ
＋ｎ、面密度１５０　Ｋｇ／ｍ’で、Ｄ−５５であり、
約１／２の重量であっても良好な遮音性能が得られるも
のである。

（発明の効果） 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、二重壁
体を構成するパネル体は、軽量コンクリートパネルに剛
性板状体を一体化したしのがあるが、パネル体は主体が
ｖ！、ｆｆｉコンクリートパネルで、全体として軽量で
あり、かつ、その曲げ弾性係数が大であるため、大＋１
＞なコインシデンス現象を阻＋ｈすることができる。

また、前記パネル体は、間柱に弾性支持体を介して取り
付けられるとともに、パネル体間に吸音材を充填した構
成となっているため、パネル体の振動は弾性支ト’？体
で吸収され、かつ吸音材の作用により、低周波領域での
共鳴透過を阻止され、経出で、高遮音性能を有する仕切
壁＋１■造を得ろことができるものであり、クロス等の
仕上貼ら容易にできる乙のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる仕切壁の断面平面図、第２図は
第１図の■−Ｉ線断面図で、第３図は音響透過損失と中
心周波数との関係を示すグラフである。 ４〜仕切壁、５〜間柱、６〜吸音材、７〜剛性板状体、
８〜軽量コンクリートパネル、９〜弾性支持仮、Ａ〜パ
ネル体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）適宜間隔をおいて立設した軽量鉄骨間柱間に、グ
   ラスウール等の吸音材を充填すると共に、この吸音材の
   両側に、前記間柱表面に取り付けられた弾性支持体を介
   して、比重が１．０〜１．５、厚さ４０〜５０ｍｍの軽
   量コンクリートパネルの表面に一体的に設けた厚さ３〜
   １０ｍｍで、かつ、曲げ弾性係数が１５０〜３００×１
   ０＾３Ｋｇ／ｃｍ＾２の剛性板状体とからなるパネル体
   を取り付けたことを特徴とする仕切壁構造。